JP5361597B2 - 流調弁装置 - Google Patents
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Description
この下記特許文献1に開示のものでは、弁体を閉弁状態から全開状態までステッピングモータの回転により移動させ、このときのストッパへの当接による脱調を利用して全開位置を確認し、その後指定流量に対応した弁開度となるまでステッピングモータを逆転させて弁体を移動させ、吐水を行わせるようになしている。
しかしながらこのようにすると当初に無駄な吐水が行われることとなり、また使用者の予期しない吐水が行われてしまって使用者を驚かせてしまう。
この場合、吐水流量が不正確となって使用者の使用感を害してしまう。
また特許文献1においても、バックラッシに相当するパルス分を補正パルス数として算入し、ステッピングモータの回転を制御する点が開示されている。
しかしながらこれら特許文献2,特許文献1にはどのようにしてバックラッシに相当するパルス数を求めるかについての記載はなされていない。
しかしながらこの特許文献3に開示のものは、減速機におけるバックラッシを求めること自体を目的とするもので、そこにはステッピングモータによって弁体の位置をどのようにして制御するか、またそのための弁体の基準位置をどこに設定するかといった流調弁装置における本質的で重要な点については開示されていない。
また本発明の他の目的は、ステッピングモータの駆動力を弁体側に伝達する伝達機構の各部材間のバックラッシを補正して、弁体を正確に所要の移動量でステッピングモータにて移動させることのできる流調弁装置を提供することを目的とする。
而して弁体側部材が基準位置に到るとセンサがこれを検出し、ここにおいて現在の弁体側部材の位置(基準位置)、即ち弁体の位置を確認することができる。
併せて過去のステッピングモータの脱調を補正し、脱調による影響を無くすことができる。
例えばその後求める吐水流量に対応したパルス数だけステッピングモータにパルス供給することで、弁体を確実に予定した開弁位置まで移動させることができ、正確に所望流量で吐水を行わせることができる。
ここで止水待機位置は、経年変化等があっても弁体が確実に止水を行うことのできる位置として、更に通常の使用時に弁体が閉弁したときの位置として予め設定しておくことができる。
バックラッシの分だけステッピングモータが反対方向に回転したところで、そこで初めてステッピングモータからの駆動力が弁体側部材に伝達機構を介して伝達されて、弁体側部材が移動せしめられる。ここにおいてセンサが弁体側部材の被検知部位の離間を検知する。
そこでここではセンサが弁体側部材の被検知部位の離間を検知するまでステッピングモータに供給されたパルス数を、バックラッシに相当する補正パルス数として求め、この補正値に基づいてステッピングモータの回転動作制御を行う。
ステッピングモータの起動時に、たとえ弁体側部材が基準位置と吐水開始位置との間に位置していたとしても、ステッピングモータの上記の逆方向回転及びこれに続く正方向回転により確実に弁体側部材を限度一杯の閉方向の位置から基準位置の側に移動させ得、弁体側部材を基準位置へと到らしめることができる。これによりバックラッシの補正動作を確実に行うことができる。
図1において、10は水栓で、12は水栓10における吐水管である。
吐水管12は、カウンタ上面等の取付面(図示省略)から起立する形態で設けられている。
吐水管12は、ここでは全体として逆U字状のグースネック形状をなしており、その先端に吐水口14が備えられている。
また吐水管12には、最上位から先端にかけて下向きに下がった下がり形状部且つその先端部の上面に、吐水の流量調節を行う回転式のダイヤル操作部(流調操作部)16,自動吐止水のための赤外線式の人体検知センサ(吐止水操作部)18が設けられている。
人体検知センサ18は、発光部から赤外線を発光し、人体による反射光を受光部で受光して人体検知を行う。水栓10は、この人体検知センサ18による人体検知に基づいて自動吐水及び止水を行う。
ここで人体検知センサ18は、人体検知するごとに吐水と止水を交互に行わせる交互センサとして構成してある。
流調弁装置24は、流調弁28とその駆動部となるステッピングモータ26とを有している。
ステッピングモータ26は制御部20に電気的に接続され、制御部20によって動作制御される。
制御部20にはまた上記の人体検知センサ18及びダイヤル操作部16(詳しくはその回転位置を検出する回転位置検出センサ)が電気的に接続されている。
図において30は流調弁28のボデーで、このボデー30には1次側の流入水路32と2次側の流出水路34とが設けられており、それら流入水路32と流出水路34とで形成される主水路上に弁部が設けられている。
この主弁体36は、主弁座42に向けて進退移動して上記の主水路を開閉し、また開度を変化させる。
また主弁座42からの離間量に応じて主水路の開度を大小変化させ、主水路を流れる水の流量を調節する。
背圧室44は、内部の圧力を主弁体36に対し図中下向きの閉弁方向の押圧力として作用させる。
主弁体36には、これを貫通して1次側の流入水路32と背圧室44とを連通させる導入小孔46が設けられている。
導入小孔46は、流入水路32からの水を背圧室44に導いて背圧室44の圧力を増大させる。
このパイロット水路48は、背圧室44内の水を流出水路34に抜いて背圧室44の圧力を減少させる。
このパイロット弁体45は図中上下方向、即ち主弁体36に設けられたパイロット弁座50に対し図中上下方向(軸方向)に進退移動して、パイロット水路48の開度を変化させる。
更にパイロット弁体45のパイロット弁座50からの離間量に応じてパイロット水路48の開度が変化せしめられる。
その際、主弁体36はパイロット弁座50とパイロット弁体45との間に一定の微小な追従間隙を保持した状態で、パイロット弁体45の進退移動に追従して同方向に進退移動する。
すると背圧室44の圧力と流入水路32の圧力とをバランスさせるようにして、主弁体36がパイロット弁体45の後退移動に追従して上向きに後退移動し、主水路を開いて流入水路32から流出水路34へと水を流通させる。
そして最終的に主弁体36及びパイロット弁体45が主弁座42,パイロット弁座50に着座して、それぞれが閉弁状態となる。
上記パイロット水路48は、このピン54と主弁体36の貫通孔の内周面との間に狭小幅で環状に形成されている。
一方ピン54とは反対側において、パイロット弁体45の上側に金属製のコイルばね52が配設されており、このコイルばね52によってパイロット弁体45が図中下向きに付勢されている。
軸体56は、図中上向きの移動によってパイロット弁体45を図中上方に後退移動させ、そしてパイロット弁体45を介して主弁体36を同方向に後退移動せしめる。
尚、軸体56とボデー30との間はシール部材としてのOリング58によって水密にシールされている。
尚この従動部材62もまた弁体側部材をなすものである。
このグリースキャップ68の内側にはグリース溜りが形成され、そこにグリースが保持されている。
このグリースキャップ68と従動部材62との間には金属製のコイルばね(ばね部材)70が介装されており、このコイルばね70によって、従動部材62が図中下向きに付勢されている。即ち軸体56がコイルばね70によって図中下向きに付勢されている。
カム部材76は円筒形状をなしていて、図4に示しているように中心部に挿入孔78を有しており、そこに回転軸74が上向きに挿入されている。
そしてそれらの係合作用によりカム部材76が回転軸74と一体回転するようになっている。
そしてこのカム面86に対して、従動部材62における突起64がコイルばね70の付勢力に基づいて下向きに当接させられている。
従ってステッピングモータ26を回転させると、詳しくはその出力軸を回転させると、カム部材76が回転して軸体56を図中上下方向に移動させ、そしてその軸体56の上下方向の移動によってパイロット弁体45を介して主弁体36を動作させる。
この基準位置検出センサ90は光電式のセンサであって、互いに上下方向に対向する投光部92と受光部94とを有している。
そしてそれら投光部92と受光部94との間に挿入空間96を形成している。
この実施形態では、カム部材76の回転に伴って光遮蔽部98の周方向の端(被検知部位)100が、基準位置検出センサ90の挿入空間96内に挿入し到達すると、投光部92から受光部94への光の遮蔽によって基準位置検出センサ90が光遮蔽部98の端100の到達を検知し、カム部材76が回転方向において特定の基準位置に到ったことを検出する
この実施形態では、図7に示しているようにその基準位置が図5に示す吐水開始位置と止水待機位置との間の位置に設定してある。
従って基準位置は、軸体56とパイロット弁体45のピン54との間の間隔d3が、止水待機位置のときの間隔d2よりも小となる位置である。
一方図5の閉限度位置は、カム部材76が主弁体36の閉方向に限度一杯まで回転した位置で、このときの軸体56とピン54との間隔d1は止水待機位置のときの間隔d2よりも更に大となる。
尚この閉限度位置は、図示を省略するストッパによるストッパ作用によって規定される。
図6に示しているように、閉限度位置では光遮蔽部98の端100が基準位置検出センサ90から図中反時計方向に最も離れた位置にあり、この状態からカム部材76が図2及び図4中時計方向に回転して止水待機位置に到ると、端100と基準位置検出センサ90との距離は接近し、更にこの止水待機位置からカム部材76が時計方向に回転して基準位置に到ると、端100が基準位置検出センサ90による検知位置に到達し、更にこの基準位置からカム部材76が時計方向に回転して吐水開始位置に到ると、端100は基準位置検出センサ90を通過してこれから遠ざかった位置となる。
以上の説明から分るように閉限度位置,止水待機位置,基準位置,吐水開始位置は、何れも主弁体36のダイヤフラム膜40が主弁座42に接触した状態の閉弁状態にある(図5参照)。
而してカム部材76が基準位置に到ると基準位置検知センサ90がこれを検出し、ここにおいて現在のカム部材76の位置(基準位置)、即ち主弁体36の位置ないし状態を確認することができる。
例えばその後求める吐水流量に対応したパルス数だけステッピングモータ26にパルス供給することで、主弁体36を確実に予定した開弁位置まで移動させることができ、正確に所望流量で吐水を行わせることができる。
この場合においても、ステッピングモータ26を主弁体36を開かせる方向の正方向又は閉じる方向の逆方向の何れか一方向に回転させ、カム部材76を吐水開始位置よりも閉方向側において移動させることで、これを確実に基準位置に到らしめることができる。
但し通常はカム部材76は止水待機位置にあるので、一旦これを閉方向側に移動させることで、基準位置に到らしめることができる。
この実施形態ではそのバックラッシを次のようにして補正し、ステッピングモータ26にて主弁体36を精度高く駆動し位置制御する。
この実施形態では、ステッピングモータ26への通電時に先ずステッピングモータ26を主弁体36を閉める方向に限度一杯まで回転させる(逆方向回転させる)。
図7の閉限度位置は、カム部材76が主弁体36の閉方向側に限度一杯まで回転した位置を表しており、この実施形態ではカム部材76がこの閉限度位置に到ったところで、次にステッピングモータ26を今度は主弁体36を開かせる方向の正方向に回転させ、そしてカム部材76が止水待機位置を越えて基準位置に到ったことを基準位置検出センサ90が検出したとき、対応するステッピングモータ26の回転位置を基準回転位置として制御部20に記憶する。
そしてその後使用者からの吐水操作を待つべくそこに待機させる。
ここでは使用者による吐水操作によって、通常止水待機位置にあるカム部材76をステッピングモータ26の正方向回転により図2及び図4中時計方向に回転させる。
そして更にステッピングモータ26を正方向に回転させてカム部材76を、主弁体36が開弁して吐水口14から吐水させる吐水位置まで移動させる。
この実施形態においても、無駄な吐水を行うことなくバックラッシ補正を行うことができる。
例えば上記実施形態ではカム部材76に設けた光遮蔽部98が基準位置検出センサ90の挿入空間に挿入したときに、光遮蔽部98の端100の到達を検知するものとなしているが、挿入空間94に位置して光を遮蔽した状態の光遮蔽部98が、カム部材76の回転により投光部92から受光部94への光の透過を許容する位置に到ったときに、光遮蔽部98の端100の到達を基準位置検出センサ90で検知し、カム部材76の基準位置を検出するようにし、またそのように光遮蔽部98の配置位置を定めておくといったことも可能である。
18 人体検出センサ(吐止水操作部)
20 制御部
24 流調弁装置
26 ステッピングモータ
28 流調弁
36 主弁体
72 減速機構
76 カム部材
90 基準位置検出センサ
98 光遮蔽部
100 端
Claims (2)
- 流調弁と、該流調弁の弁体を駆動するステッピングモータと、該ステッピングモータからの駆動力を該弁体に伝達する伝達機構と、吐止水及び流量調節のための操作部と、前記ステッピングモータを動作制御する制御部と、を備えて成る流調弁装置において
前記ステッピングモータからの駆動力を前記伝達機構を介して受ける弁体側部材の移動時に該弁体側部材の被検知部位の到達を検知することで該弁体側部材が特定の基準位置に位置したことを検出する基準位置検出センサを設け、
且つ該基準位置を、前記弁体が吐水開始する位置である吐水開始位置よりも該弁体の閉方向側に移動した位置に設定し、
前記ステッピングモータを前記弁体を開かせる方向の正方向又は閉じる方向の逆方向の何れか一方向に回転させ、前記センサが前記弁体側部材が前記基準位置に位置したことを検出したときに、対応する前記ステッピングモータの回転位置を基準回転位置として制御部に記憶した上、該ステッピングモータを該基準回転位置から前記一方向とは反対方向に回転させ、前記センサが前記弁体側部材の被検知部位の離間を検知するまで前記ステッピングモータに供給したパルス数を前記伝達機構のバックラッシに相当する補正パルス数として求め、前記ステッピングモータの回転動作制御を行うようになしてあることを特徴とする流調弁装置。 - 流調弁と、該流調弁の弁体を駆動するステッピングモータと、該ステッピングモータからの駆動力を該弁体に伝達する伝達機構と、吐止水及び流量調節のための操作部と、前記ステッピングモータを動作制御する制御部と、を備えて成る流調弁装置において
前記ステッピングモータからの駆動力を前記伝達機構を介して受ける弁体側部材の移動時に該弁体側部材の被検知部位の到達を検知することで該弁体側部材が特定の基準位置に位置したことを検出する基準位置検出センサを設け、
且つ該基準位置を、前記弁体が吐水開始する位置である吐水開始位置と、該吐水開始位置よりも前記弁体の閉方向側に移動した位置であって該弁体が止水待機状態となる位置の止水待機位置との間の位置に設定し、
使用者の吐水操作に基づいて前記ステッピングモータを前記弁体を開かせる方向の正方向に回転させて、前記弁体側部材を前記基準位置を通過させて前記弁体が開弁し吐水部から吐水させる位置である吐水位置まで移動させるとともに、使用者による止水操作に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転させて前記弁体側部材を前記基準位置に到らしめ、該弁体側部材を前記基準位置から前記吐水位置まで移動させる際の前記ステッピングモータへの供給パルス数と、該吐水位置から前記基準位置まで移動させる際の該ステッピングモータへの供給パルス数の差をもって前記伝達機構のバックラッシに相当する補正パルス数として求め、ステッピングモータの回転動作制御を行うようになしてあることを特徴とする流調弁装置。
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