JP5238993B2 - 茶抽出物、茶飲料及びそれらの製造方法 - Google Patents
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Description
特許文献5には、20℃以上60℃未満(好ましくは50℃以下)で、溶存酸素濃度1ppm以下の脱気水を用い、総カテキン類濃度及び没食子酸エステル型カテキン類濃度を特定範囲になるように抽出を行うことで、常温以下に冷却された状態で販売され飲用される場合の渋味や収歛味を抑えた茶飲料が製造できることが開示されている。
また、酵素を利用して抽出することにより、茶抽出物の風味を高める方法も開示されている。例えば、特許文献6には、普通の緑茶にタンニン分解酵素を添加混合し、熱水抽出することが記載されており、この効果として茶特有の風味が増強されることが記載されている。
特許文献7には、茶抽出液に除タンニン処理を施した後、グルタミナーゼを作用させて、茶抽出液中のグルタミン酸量を増加させることが開示されている。
特許文献8には、煎茶(緑茶)にプロトペクチナーゼ及びプロテアーゼを添加混合し、これを抽出処理し得られた抽出液が風味に優れたものであることが記載され、さらに、プロテアーゼが茶葉中の蛋白質を分解して、アミノ酸を生成させ、アミノ酸の風味により、抽出液の苦味、渋みなどを低減させる働きをすることも記載されている。
特許文献9には、茶類原料にプロテアーゼおよびタンナーゼの2種の酵素を添加して抽出することにより、両酵素が相互に作用し合って、それぞれの酵素の単独使用からは予測し得ない相乗的な効果を発揮し、旨味やコク味が強く、渋味の少ない高級感のある緑茶エキスを製造することができることが記載されている。
特許文献10には、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、およびプロトペクチナーゼを有する酵素群を用い、茶葉を酵素分解抽出処理することにより得られた高旨味茶葉抽出液と、高温抽出法で得た高温抽出茶葉抽出液とを用いた緑茶飲料の製造方法が開示されている。
さらに、アミノ酸を添加することにより、苦味や渋味を低減させた茶飲料も報告されている。例えば、特許文献11には、テアニン添加により苦味と渋味を低減させた半発酵茶が開示されている。本出願人らも、カテキンの含有量が40〜100mg/100mLである茶飲料に、グルタミン酸を6〜20mg/100mL添加してカテキンの渋味を抑制した茶飲料を開示している(特許文献12)。
すなわち、本発明は、旨味・コク味成分を高濃度に含有し、苦味・渋味成分を低減させた茶抽出物およびその製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、豊かな旨味を有し渋味の少ない量販可能な容器詰茶飲料を提供することを目的とする。
また、本発明者らは、さらに検討を進めた結果、上記の茶抽出物にテアニンを一定量の割合で混合すると、フレッシュな旨味を付与することができることを見出した。そして、このテアニンとして茶葉の低温抽出液を用いると、フレッシュな旨みと厚みのあるコクを備え、苦味や渋味が低減された茶抽出物となること、特に、低温抽出液の抽出残渣を用い、この残渣からカテキン類を除去して酵素抽出を行うことで、従来にない香味豊かな茶抽出物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
1. 茶葉に溶媒を接触させて得られる茶抽出物であって、該茶抽出物中の茶葉由来固形分に対し、アミノ酸の総量の割合が2.5重量%以上(好ましくは5.0重量%以上、より好ましくは7.0重量%以上)であり、カテキン類の総量の割合が15.0重量%以下(好ましくは13.5重量%以下、より好ましくは10.0重量%以下、特に好ましくは8.0重量%以下)である、茶抽出物。
2. さらにテアニンを含有し、テアニンの割合がアミノ酸に対して0.1以上(好ましくは0.15以上)である、上記1に記載の茶抽出物。
3. テアニンが、茶葉を40℃以下の溶媒で抽出して得られる茶葉の低温抽出物として添加されたものである、上記2に記載の茶抽出物。
4. 茶葉の酵素抽出液を含む、上記1〜3のいずれか1項に記載の茶抽出物。
5. 酵素が、プロテアーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼから選択される1種以上である、上記4に記載の茶抽出物。
6. 酵素抽出液が、茶葉からカテキン類の少なくとも一部を除去し、この茶葉を酵素抽出して得られた酵素抽出液である、上記4または5に記載の茶抽出物。
7. 茶抽出物のBrixが、0.1〜20%である、上記1〜6のいずれか1項に記載の茶抽出物。
8. 茶抽出物が粉体状である、上記1〜6のいずれか1項に記載の茶抽出物。
9. 上記1〜8のいずれかに記載の茶抽出物を含有する、容器詰茶飲料。
10. 次の工程、
1.茶葉のカテキン類の少なくとも一部を除去する工程;及び
2.上記カテキンが除去された茶葉を酵素抽出して酵素抽出液を得る工程;
を含む、茶抽出物の製造方法。
11. カテキン類を除去する工程が、60℃以上の水性溶媒で抽出した高温抽出液の除去である、上記10に記載の茶抽出物の製造方法。
12. カテキン類を除去する工程が、酸処理による除去である、上記10に記載の茶抽出物の製造方法。
13. さらに、次の工程、
3.前記酵素抽出液にテアニンを混合してテアニン高含有茶抽出物を得る工程;
を含む、上記10〜12のいずれか1項に記載の茶抽出物の製造方法。
14. テアニンが、茶葉を40℃以下の溶媒で抽出して得られる茶葉の低温抽出物として添加されたものである、上記13に記載の茶抽出物の製造方法。
15. カテキン類を除去する茶葉が、前記低温抽出液を抽出した後の抽出残渣である、上記14に記載の茶抽出物の製造方法。
16. 茶葉の酵素抽出により得られる茶抽出物において、酵素抽出の前に茶葉に含まれるカテキン類の少なくとも一部を除去することにより、茶抽出物中のアミノ酸含量を高める方法。
本発明の茶抽出物は、旨味・コク味成分であるアミノ酸を高濃度に含有し、苦味・渋味成分であるカテキン類を低減させた茶抽出物である。本明細書でいう「茶抽出物」とは、茶葉に溶媒、特に水性溶媒を接触させて得られる茶葉の溶媒抽出物のことである。本発明の茶抽出物は、そのままで茶飲料として利用してもよいが、通常、茶飲料よりも濃く、すなわち可溶性固形分が多い抽出物(本明細書中、茶エキスとも表記する)として製造されるものであり、水又は茶飲料等の飲食物に添加して風味増強剤として用いられるものである。ここで、本発明の茶抽出物が液体の場合、そのBrixは、通常0.1〜20%程度である。本発明の茶抽出物は、上記液体状の茶抽出物を常法によりパウダー化して粉体状としてもよい。
本発明の茶抽出物(茶エキス)は、通常、茶葉の酵素抽出により得られる。本明細書でいう、酵素抽出とは、酵素を添加混合した茶葉を水性溶媒にて抽出すること又は酵素を添加した水性溶媒で茶葉の抽出を行うことを意味する。
本発明の茶抽出物は、上記したとおり、アミノ酸を高濃度に含有し、苦味・渋味成分が少ないことを特徴とするものである。具体的には、茶抽出物中、茶葉由来固形分に対してカテキン類の総量の割合が15.0重量%以下、好ましくは13.5重量%以下、より好ましくは10.0重量%以下、特に好ましくは8.0重量%以下であると、苦渋味を感じない。そして、このカテキン類含量の茶抽出物において、アミノ酸の総量の割合が、茶葉由来固形分に対して2.5重量%以上、好ましくは5.0重量%以上、より好ましくは7.0重量%以上であると、旨味・コク味を有する茶抽出物となる。本発明の茶抽出物は、従来の茶抽出物と比べ、アミノ酸含量が高いばかりか、カテキン類に対するアミノ酸の含量が高いため、飲料(特に茶飲料)に添加した場合に、苦渋味を与えずに旨味・コク味のみを増強することができる。
上記のとおり、本発明の茶抽出物は、茶飲料、菓子等の飲食品原料として用いることができる。本発明の茶抽出物は、従来の茶抽出物にない、フレッシュな風味とコク・厚みのある旨味を有し苦味・渋味の少ないものであるから、茶飲料として好適に提供される。
本発明の茶抽出物は、そのままで、または必要に応じて適宜希釈等を行って茶飲料とすることができる。この茶飲料を容器に充填すると、急須で入れた高級茶のような豊かなコク・旨味を有し、苦味・渋味の少ない茶飲料として、日常的に摂取できるものとなる。ここでいう容器とは、特に限定されるものではなく、例えばペットボトル、缶、瓶、紙パック等の容器が挙げられる。
茶飲料のpHは、5.9〜6.3程度に調整すると、本発明の特徴とする香味を長期間に渡り保持でき、さらに褐変防止にも有利である。また、酵素抽出液の調製する際にプロテアーゼを用いた場合には、保存安定性(沈殿防止)に優れた茶飲料とすることができる。
本発明のアミノ酸を高濃度に含有しカテキン類が除去された茶抽出物の製造方法は、上記の特定範囲のアミノ酸及びカテキン類を含有しうる方法であれば、特に制限されない。例えば、ア)アミノ酸が高濃度に抽出される茶葉の低温抽出液から、公知の方法(例えば樹脂吸着)によりカテキン類を除去する方法、イ)緑茶葉に5〜50%、好ましくは10〜30%程度の塩酸を加え、高温(約80℃)で浸漬することにより、茶葉中のタンパク質を加水分解してアミノ酸を生成させるとともに、カテキン類を沈殿除去させることにより、アミノ酸を高濃度に含有し、カテキン類が低減された茶抽出物を得る方法(酸処理法)等が挙げられる。しかし、ア)の方法では効率が悪く、イ)の酸処理法で得られる茶抽出物は、多量の酸が含まれるため中和剤の添加が必要であり、その結果、多量の塩が生成されるために香味的に好ましくないという問題がある。本発明者らは、上記本発明の茶抽出物を得る方法として、茶葉からカテキン類の少なくとも一部を除去した後、この茶葉を酵素抽出することにより、本発明のアミノ酸を高濃度に含有しカテキン類が除去された茶抽出物(酵素抽出液)で、塩などの本来茶葉に含まれていない成分を含有しない香味的に優れた茶抽出物を、簡便に得ることができることを見出した。この製造方法では、茶葉からカテキン類の少なくとも一部を除去することで、この茶葉を酵素処理する際に、酵素の作用を高めることができ、その結果、よりアミノ酸を高濃度に含有しカテキン類を低減させることができると考えられる。
また、本発明者らは、上記の酵素抽出液と別途調製したテアニン、特に茶葉の低温抽出液とを混合することにより、コク・厚みのある旨味を有し、苦味・渋味が少なく、かつ、フレッシュな旨味を有する茶抽出物が得られることも見出している。
本発明においては、茶葉からカテキン類を除去する工程、この茶葉から酵素抽出液を得る工程、および必要に応じて低温抽出液を得る工程を、同一抽出機内で連続的に行うことができるが、各行程についてその詳細を以下に説明する。
上記したとおり、本発明の茶抽出物の製造方法では、まず茶葉からカテキン類を除去することを特徴とする。ここで、本明細書におけるカテキン類とは、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、カテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレートおよびエピガロカテキンガレートの総称を表す。
茶葉からカテキン類を除去する方法は、カテキン類の少なくとも一部を除去しうる方法であれば何ら制限されるものではなく、例えば、茶葉に水性溶媒を接触させて茶葉抽出液を得、この抽出液を除去(廃棄)する方法を例示できる。特に、カテキン類は高温で抽出されやすいという性質があるから、茶葉に高温(好ましくは60℃以上)の溶媒(好ましくは水)を接触させて高温抽出液を得、この抽出液を除去(廃棄)する方法が好適である。
また、効率よくカテキン類のみを除去する方法として、吸着樹脂を用いる方法、例えば、WO2005/077384号公報に記載の高温(好ましくは60℃以上)で吸着樹脂と接触させる方法等が挙げられる。この抽出液は、選択的にカテキン類が除去されており、旨味成分等の茶由来の成分を含んでいるので、次の酵素抽出の工程の抽出溶媒として利用することができる。その他、公知の酸やアルカリ溶液、有機溶媒を用いる方法によっても茶葉中のカテキン類を選択的に除去することが可能である。具体的には、茶葉に0.05〜5%、好ましくは0.1〜2%程度の塩酸(酸溶液)を添加(pH1〜4程度)して浸漬し、高温(約80℃)で保持してカテキン類を沈殿除去させて酸処理溶液を得る方法が例示される。
作業性の観点から、また茶葉本来の成分をそのまま維持できるという風味の観点からは、高温抽出液を得てこれを除去する方法がよい。
上記の高温抽出液を得る際の溶媒は、水性溶媒であればよく、蒸留水、イオン交換水、含水アルコール等を用いることができるが、アルコールの沸点を考慮すると蒸留水やイオン交換水を用いるのが好ましい。
カテキン類は、公知の方法(例えば、フィルター(0.45μm)で濾過した液を高速液体クロマトグラム(HPLC)による分離分析する方法)により定量することができる。
なお、原料となる茶葉には、煎茶、番茶、ほうじ茶、玉露、かぶせ茶、甜茶等の蒸し製の不発酵茶(緑茶);嬉野茶、青柳茶、各種中国茶等の釜炒茶等の不発酵茶;包種茶、鉄観音茶、ウーロン茶等の半発酵茶;紅茶、阿波番茶、プアール茶などの発酵茶等、いずれのものも用いることができる。なかでも、特に旨味やコク味が重要視される不発酵茶(緑茶)および半発酵茶が好適に用いられる。
さらに、この原料となる茶葉としては、新しい茶葉を用いることもできるが、経済性等を考慮すれば、後述するように低温抽出液を抽出した後の抽出残渣を用いることが好ましい。本発明のカテキン類を除去する工程において、カテキン類だけでなくアミノ酸も除去される可能性があるためである。予め抽出されやすいアミノ酸を確保しておくことが、アミノ酸収率の観点から好ましい。
この結果から、カテキン類を効率的にかつ簡便に除去するのは、緑茶葉を低温抽出した抽出残渣を高温抽出して、この高温抽出液を除去(廃棄)する方法であることがわかる。また、緑茶葉の低温抽出液中には、アミノ酸、特にテアニンが多く含まれることから、この低温抽出液を後述の酵素抽出液に添加するテアニンとして利用するのが良いこともわかる。
本発明では、第1工程でカテキン類が除去された茶葉に酵素抽出を行う。本明細書における酵素抽出とは、酵素を添加混合した茶葉を水性溶媒にて抽出すること又は酵素を添加した水性溶媒で茶葉の抽出を行うことを意味する。
ここで使用される酵素は、抽出液中のアミノ酸を増加させることができる酵素であればよく、例えばプロテアーゼ、α−アミラーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、プロトペクチナーゼ等を1種又は複数種類併用して用いることができる。なかでも、茶葉中の不溶性タンパク質を分解して低分子ペプチド、アミノ酸に可溶化しうるプロテアーゼと、茶葉中の繊維質を分解して茶葉中に存在するタンパク質を遊離させてアミノ酸の抽出効率を高めるセルラーゼ又はペクチナーゼ等との併用が、アミノ酸の抽出効率の観点から好適である。
上記のセルラーゼとは、セルロースのβ−1,4−グリコシド結合を加水分解してセルビオースを生成する反応を行う酵素である。食品で利用可能なセルラーゼであればその由来や、精製度等に限定されることなく用いることができる。市販されているセルラーゼとしては、セルロシンT2、AC40、AL(阪急共栄物産株式会社)、セルラーゼ「オノズカ」3S(ヤクルト薬品工業株式会社)、セルラーゼT「アマノ」4、A「アマノ」3(天野エンザイム株式会社)等が例示できる。
上記のプロテアーゼとは、タンパク質、ペプチドに作用してペプチド結合の加水分解を触媒する酵素である。プロテアーゼは、タンパク質、ペプチドに作用して低分子ペプチドを生成するエンドペプチダーゼ(プロテイナーゼ)と、ペプチドに作用してアミノ酸を生成するエキソペプチダーゼ(ペプチダーゼ)の2種類に大別される。これらいずれのプロテアーゼを用いてもよいが、特にアミノ酸を生成しうるエキソペプチダーゼが好適である。このようなプロテアーゼは食品で利用可能なものであればその由来や、精製度等に限定されることなく用いることができ、作用至適pH等を考慮して選択すればよい。市販されているプロテアーゼとしては、オリエンターゼ22BF、90N、ONS、20A、ヌクレイシン、(阪急共栄物産株式会社)、パンチダーゼNP−2、パパインソルブル、プロテアーゼYP−SS(ヤクルト薬品工業株式会社)、デナチームAP、デナプシン、食品用精製パパイン(ナガセケムテック株式会社)、プロテアーゼM「アマノ」、A「アマノ」G、P「アマノ」3G、N「アマノ」、グルタミナーゼF「アマノ」100、ニューラーゼF、パンクレアチンF、パパインW−40、プロメラインF(天野エンザイム株式会社)等が例示できる。
酵素抽出の温度は、用いる酵素の至適条件を鑑みて適宜選択すればよいが、通常、20〜50℃、好ましくは35〜45℃程度である。20℃より低温では抽出効率が悪く、50℃より高温で酵素抽出を行うと抽出液に異味が生じる場合がある。
酵素抽出の時間も適宜選択すればよいが、通常、0.5〜20時間、好ましくは5〜18時間程度である。0.5時間より短いと酵素反応が十分に行われないことがある。また、20時間以上行ってもアミノ酸の抽出効率のさらなる向上が期待できないので経済的に不利であり、また酵素の種類によってはその呈味が抽出物に影響を及ぼすことがある。
なお、酵素抽出時のpHは、用いる酵素の至適pHを鑑みて設定するのがよく、必要に応じて、pH調整剤を添加することができる。
酵素反応(酵素抽出)は、攪拌下または循環通液により行うのが好ましい。
このようにして得られる茶抽出物(酵素抽出液)は、高濃度のアミノ酸と低濃度のカテキン類を含有する。後述するが、本発明者らの検討によると、緑茶葉を低温抽出してカテキン類の一部を除去した抽出残渣(茶葉)を用いて酵素抽出を行った場合、その酵素抽出液中には固形分あたりのアミノ酸が4.0〜6.0重量%程度(うちテアニンが0.05〜0.3重量%)含まれており、カテキン類が7.0〜8.5重量%程度含まれていた。アミノ酸(a)とカテキン類(b)との比率(a/b)を算出すると、0.6〜0.7であった(比較例A2、A2’参照)。また、緑茶葉を高温抽出してカテキン類の一部を除去した抽出残渣(茶葉)を用いて酵素抽出を行った場合、その酵素抽出液中には固形分あたりのアミノ酸が11重量%程度(うちテアニンが0.2重量%)含まれており、カテキン類が0.7重量%含まれていた。アミノ酸(a)とカテキン類(b)との比率(a/b)を算出すると、15.8であった(実施例B2参照)。さらに、緑茶葉を低温抽出した抽出残渣に高温抽出を施したその抽出残渣(茶葉)に酵素抽出を行った場合、その酵素抽出液中には、固形分あたりのアミノ酸が7.5〜11.5重量%程度(うちテアニンが0.03〜0.7重量%)含まれており、カテキン類が0.5〜6.0重量%含まれていた。アミノ酸(a)とカテキン類(b)との比率(a/b)を算出すると、1.0〜16.0であった(実施例D3、D3’、E3参照)。さらにまた、酸処理によるカテキン除去を行った茶葉に酵素抽出を行った場合、その酵素抽出液中には固形分あたりのアミノ酸が12.5重量%程度(うちテアニンが0.3重量%)含まれており、カテキン類が8.0重量%程度含まれていた。アミノ酸(a)とカテキン類(b)との比率(a/b)を算出すると、1.6であった(実施例C2参照)。
なお、第2工程で得られる酵素抽出液中のアミノ酸含量、カテキン含量は、所望する茶抽出物の仕様により適宜設定すればよいが、通常、固形分あたりのアミノ酸の総量の割合が2.5重量%、好ましくは7.0重量%以上となるようにすると、旨味・コク味を有する茶抽出物となる。また、固形分あたりのカテキン類の総量の割合が15.0重量%以下、好ましくは10.0重量%以下となるようにすると、苦渋味がほとんど感じられない。この酵素抽出液中のアミノ酸(a)とカテキン類(b)との比率(a/b)が1以上、好ましくは5以上、より好ましくは10以上、特に好ましくは15以上となる茶抽出物(酵素抽出液)は、コク・厚みのある豊かな旨味を有し苦味や渋味がほとんどなく、茶飲料等の風味増強剤として有用であることを確認している。
本発明は、上記の酵素抽出により得られる茶抽出物(酵素抽出液)にテアニンを混合することにより、コク・厚みのある豊かな旨味に加えて、フレッシュな旨味をも増強した茶抽出物が得られる。このテアニン高含有茶抽出物中のテアニン量は、アミノ酸の総量に対してテアニンの割合が0.1以上、好ましくは0.15以上となるように添加するのが好ましい。または、テアニン高含有茶抽出物中の茶葉由来固形分に対し、テアニンの割合が0.3重量%以上、好ましくは0.6重量%以上、より好ましくは0.8重量%以上、さらにより好ましくは1.0重量%以上、特に好ましくは1.5重量%以上となるように、テアニンを添加するのが好ましい。テアニンは、茶葉から分離精製された精製品や濃縮品等、市販されている粉末状、液体状もの等いずれのものを用いてもよいが、第1工程で記載したとおり、茶葉の低温抽出液にはテアニンが高濃度で含まれているので、この茶葉の低温抽出液をテアニンとして添加することもできる。この茶葉の低温抽出液を用いると、ヘキサナール等の香気成分も混合されるので、よりフレッシュな旨味と厚みのあるコク味とを付与することができる。以下に、茶葉の低温抽出液について、より詳細に説明する。
抽出溶媒は、食品として利用可能なものであれば特に限定されず、蒸留水、脱塩水、水道水、アルカリイオン水、海洋深層水、イオン交換水、脱酸素水や、含水アルコール(10〜90v/v%アルコール)、無機塩類を含有する水などを用いることができるが、特に純水やイオン交換水を用いることが好ましい。これは、水中にカルシウムイオンや鉄イオン等が溶解している場合、茶葉抽出液中のタンニンと結合を生じ、不溶解物を生じたり、色の変化が生じたりすることがあるからである。
また、抽出時間も適宜設定すればよく、通常、5〜30分程度、より好ましくは10〜20分程度である。本発明者らの検討によると、低温抽出を行った場合、カテキン類よりもアミノ酸が早く浸出し、茶葉の10倍量のイオン交換水(25℃)で抽出した際には、約10分程度でアミノ酸の全量を抽出できること、アミノ酸が全量抽出された後は、カテキン類の浸出する割合が高くなることを確認している。したがって、アミノ酸の全量が抽出された時点で抽出を終了するのが、最も好ましい。アミノ酸の全量が抽出されたかどうかは、HPLC等を用いて抽出液のアミノ酸含量を経時的に測定し、アミノ酸の溶出がみられなくなった時点により判断できる(参考例1参照)。
本発明の低温抽出における抽出方法も何ら限定されるものではなく、公知の方法を用いることができる。例えば、茶葉と溶媒とをタンクに入れて抽出し、次いで篩により茶葉から抽出液を液切りし、必要に応じて遠心分離、濾過等を行い抽出液を得る方法(ニーダー抽出とも呼ばれる)や、茶葉に溶媒を通液して原料中を通過させて抽出する通液式抽出が挙げられる。抽出効率の観点から、上記の通液式抽出が好適に用いられる。この通液式抽出における抽出方法は特に限定されず、シャワー流下するいわゆるドリップ式抽出や、カラム抽出等いずれの方式もとることが可能であるが、カラム抽出の場合は、例えば下から上へ通液するアップフロー方式が、抽出効率や抽出時のメッシュ詰まりが生じ難いという観点から好ましい。なお、この際、茶葉は、通常、金属製のメッシュの上に置かれるが、金属製メッシュでなく、布やペーパーなど、茶葉層を支え、茶葉から抽出液が分離できるものであればよい。なお、抽出の際は、抽出機内を密閉にして圧力をかける抽出を行ってもよく、また、酸化防止剤等の添加剤を混合してもよい。
このようにして得られる低温抽出液には、アミノ酸のなかでもフレッシュな旨味成分であるテアニンを豊富に含有する。テアニンの含量は多いほど好ましいが、一般に、茶葉10gあたり10mg以上、好ましくは15mg以上、より好ましくは20mg以上となるように抽出するとよく、茶葉由来の可溶性固形分( [g]=抽出液総量[g]×Brix[%]/100)全体に対する割合として、0.8重量%以上、好ましくは1.0重量%以上、より好ましくは1.5重量%以上、さらに好ましくは2.0重量%以上、特に好ましくは2.5重量%以上となるように抽出する。
本発明では、上述のとおり、酵素抽出液に低温抽出液を混合することで、より香味に優れた茶抽出物とすることができる。具体的には、アミノ酸を高濃度で含有しコク及び厚みのある旨味の酵素抽出液と、フレッシュな旨味成分であるテアニンを豊富に含有する低温抽出液とを混合することで、フレッシュかつコク・厚みを有する豊かな旨味の茶抽出物が得られる。
混合された茶抽出物におけるアミノ酸含量は、茶葉10gあたり160mg以上、好ましくは180mg以上、より好ましくは200mg以上であり、茶葉由来の可溶性固形分( [g]=抽出液総量[g]×Brix[%]/100)全体に対する割合として、2.5重量%以上、好ましくは5.0重量%以上、より好ましくは7.0重量%である。また、テアニンの含量は、茶葉10gあたり10mg以上、好ましくは15mg以上、より好ましくは20mg以上であり、茶葉由来の可溶性固形分( [g]=抽出液総量[g]×Brix[%]/100)全体に対する割合として、0.3重量%以上、好ましくは0.6重量%以上、より好ましくは0.8重量%以上、さらに好ましくは1.0重量%以上、特に好ましくは1.5重量%以上である。
また、上記茶抽出物は、遠心分離、濾過等の分離操作を行って、清澄度を高めることもできる。また、濃縮操作や乾燥操作を行って濃縮液の形態や乾燥物の形態(粉末)とすることもできる。本発明者らは、酵素抽出液に茶葉の低温抽出液を混合して調製したテアニン高含有茶抽出物を濃縮して調製した濃縮液、及びこの濃縮液を凍結乾燥してパウダー状にした後、再度水に溶解して調製した茶抽出液(還元)について、風味が良好であることを確認している。
参考例 1
カラム型抽出機に10gの緑茶葉(火入れ度:中)を封入し、抽出機上部から25℃のイオン交換水を100mL加え、緑茶葉を浸漬させた。そこに25℃のイオン交換水を50mL/minの流量にて連続的に20分通液し、その間、下部より連続的に排出される液を2分毎にサンプリングした。その後、サンプリング液のカテキン、アミノ酸を測定した。
カテキンの測定方法にはHPLCを用いた。具体的測定方法は、以下のとおり。
(HPLC条件)
HPLC装置:TOSOH HPLCシステム LC8020 model II
カラム:TSKgel ODS80T sQA(4.6mm×150mm)
カラム温度:40℃
移動相A:水-アセトニトリル-トリフルオロ酢酸(90:10:0.05)
移動相B:水-アセトニトリル-トリフルオロ酢酸(20:80:0.05)
検出:UV275nm
注入量:20μL
流速:1mL/min.
グラジエントプログラム:
時間(分) %A %B
0 100 0
5 92 8
11 90 10
21 90 10
22 0 100
29 0 100
30 100 0
標準物質:カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、カテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレートおよびエピガロカテキンガレート(クリタ高純度試薬)
アミノ酸の測定方法にもHPLCを用いた。具体的測定方法は、以下のとおり。
(HPLC条件)
HPLC装置:Waters アミノ酸分析装置2695
カラム:AccQ-Tagカラム(3.9mm×150mm)
カラム温度:40℃
移動相A:AccQ-TagA(pH5.8)
移動相B:アセトニトリル
移動層C:水/メタノール=9/1
検出:EX250nm EM395nm Gain100
注入量:5μL
グラジエントプログラム:
時間(分) 流速(ml/min) %A %B %C
0 1 100 0 0
1 1 99 1 0
16 1 97 3 0
25 1 94 6 0
35 1 86 14 0
40 1 86 14 0
50 1 82 18 0
51 1 0 60 40
54 1 100 0 0
75 1 0 60 40
110 0 0 60 40
標準物質:アミノ酸18種(アルギニン、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、バリン、アラニン、グリシン、プロリン、グルタミン酸、セリン、スレオニン、アルパラギン酸、トリプトファン、シスチン)およびテアニン
茶葉を緑茶葉(火入れ度:弱)にする以外は、参考例1と同様にして低温抽出液を得、アミノ酸及びカテキンの分析を行った。緑茶葉を変更しても、アミノ酸がカテキン類よりも早く抽出されることが確認され、参考例1と同様に、10分頃にはアミノ酸のほぼ全量が抽出された。このときの抽出液中のアミノ酸量は、167mgであった。
比較例1
まず、第一工程としてカラム型抽出機に10gの緑茶葉(火入れ度:中)を封入し、抽出機上部から25℃のイオン交換水を100mL加え、緑茶葉を浸漬させた。そこに25℃のイオン交換水を50mL/minの流量にて連続的に20分通液し、低温抽出液を得た(試料A1)。次に試料A1を抽出した後の抽出残渣に、プロテアーゼ及びペクチナーゼを各0.2gずつ添加し、40℃のイオン交換水を加え総重量160gに調整し、40℃に保持したまま50mL/minにて16時間循環通液を行い、酵素反応を行った。得られた酵素処理液を90℃10分加熱し酵素を失活させ、酵素反応液を得た(試料A2)。さらに、上記試料A1全量及びA2全量を混合し、茶抽出物を得た(試料A3)。
試料A1〜試料A3におけるアミノ酸及びカテキン類の含量を参考例1と同様に分析した。また、各試料の香味について、専門パネラー3名で評価した。
一方、カテキン類の含量は、試料A1が671mg、試料A2が171mgであった。参考例と合わせて考察すると、第一工程で抽出されなかったカテキン類が第二工程によって更に抽出されたと考えられる。また、試料A2のアミノ酸(a)とカテキン類(b)の比率(a/b)を算出すると、0.60であった。
また、香味評価の結果、試料A1と試料A2では旨みの特徴が異なり、試料A1はフレッシュ感のある旨みであるのに対し、試料A2はコク・厚みのある旨みであった。また、試料A2ではカテキン類由来と思われる苦渋味がやや感じられた。さらに、試料A1と試料A2を混合した液(試料A3)は、二つの液の香味の特徴を有する、すなわちフレッシュかつコク・厚みのある旨みを有するものであることがわかった。しかし、やや苦渋味が感じられた。
茶葉を緑茶葉(火入れ度:弱)にする以外は、比較例1と同様にして低温抽出液(試料A1’)を得、次にこの抽出残渣から酵素反応液を得(試料A2’)、試料A1’と試料A2’の全量を混合して茶抽出物(試料A3’)を得た。比較例1と同様に各試料におけるアミノ酸及びカテキン量を分析し、官能評価を行った。
結果を表2に示す。回収液量(収量)は、試料A1’が462g、試料A2’が129gであった。また、アミノ酸の含量は、試料A1’が120mg、試料A2’が187mgであった。この結果と参考例とを合わせて考察すると、比較例1と同様に、第一工程でアミノ酸がほぼ全量抽出されていたが、第二工程の酵素処理におけるタンパクの分解によってさらにアミノ酸の生成量が増加したと考えられる。
また、香味評価の結果、第二工程で得られた酵素抽出液(試料A2’)は、カテキン類の含有量が少なく、アミノ酸を高濃度で含有するものであり、香味的にもコクと厚みのある豊かな旨味を有し、苦味・渋味の比較的少ない嗜好性の優れたものであった。さらに、試料A1’と試料A2’を混合した試料A3’は、フレッシュかつコク・厚みのある旨みを有し、かつ渋味が抑制された、従来のものとは全く違った香味を有する緑茶抽出物であった。
まず、第一工程としてカラム型抽出機に10gの緑茶葉(火入れ度:弱)を封入し、抽出機上部から75℃のイオン交換水を100mL加え、緑茶葉を浸漬させた。そこに75℃のイオン交換水を50mL/minの流量にて連続的に70分通液し、高温抽出液を得た(試料B1)。次に試料B1を抽出した後の抽出残渣に、プロテアーゼ及びペクチナーゼを各0.2gずつ添加し、40℃のイオン交換水を加え総重量160gに調整し、40℃に保持したまま50mL/minにて16時間循環通液を行い、酵素反応を行った。得られた酵素処理液を90℃10分加熱し酵素を失活させ、酵素反応液を得た(試料B2)。さらに、上記試料B1全量及びB2全量を混合し、茶抽出物を得た(試料B3)。
試料B1〜試料B3におけるアミノ酸及びカテキン類の含量を参考例1と同様に分析した。また、各試料の香味について、専門パネラー3名で評価した。
比較例2における試料A2’と実施例1における試料B2では、低温抽出後の抽出残渣から酵素反応液を得たか、高温抽出後の抽出残渣から酵素反応液を得たかの違いがある。試料A1’のカテキン抽出量と試料B1のカテキン抽出量を比較すると、試料B1のカテキン抽出量が試料A1’のカテキン抽出量の約3.2倍となっている。また、試料A2’のアミノ酸量と試料B2のアミノ酸量を比較すると、試料B2のアミノ酸量が試料A2’のアミノ酸量の約1.4倍となっている。これより、酵素抽出の前に高温抽出を行う、すなわちカテキン類を除去することで、効率的に酵素反応が行われ、アミノ酸を多量に抽出できることがわかる。これは、カテキン類を除去することによって、酵素の反応が高められ、酵素の作用が十分発揮されたと考えることができる。
まず、第一工程としてビーカーに10gの緑茶葉(火入れ度:弱)を封入し、80℃の0.2%塩酸を150mL加え(pH2.0)、80℃を保った状態で5時間浸漬した後、顆粒状の水酸化ナトリウムを0.32g加え、pHを6.6に調整した(試料C1)。次に試料C1を抽出した後の抽出残渣に、プロテアーゼ及びペクチナーゼを各0.2gずつ添加し、40℃のイオン交換水を加え総重量160gに調整し、40℃に保持したまま50mL/minにて16時間循環通液を行い、酵素反応を行った。得られた酵素処理液を90℃10分加熱し酵素を失活させ、酵素反応液を得た(試料C2)。さらに、上記試料C1全量及びC2全量を混合し、茶抽出物を得た(試料C3)。
試料C1〜試料C3におけるアミノ酸及びカテキン類の含量を参考例1と同様に分析した。また、各試料の香味について、専門パネラー3名で評価した。
結果を表4に示す。回収液量(収量)は、試料C1が252g、試料C2が129gであった。また、アミノ酸の含量は、試料C1が172mg、試料C2が325mgであり、カテキン類の含量は、試料C1が442mg、試料C2が203mgであった。この結果から、第一工程(酸液処理)によりカテキン類が多量に抽出されたこと、第一工程(酸処理)で遊離のアミノ酸が抽出されるが第二工程の酵素処理におけるタンパクの分解によってさらにアミノ酸の生成量が増加したことが考察される。
比較例2における試料A1’と実施例2における試料C1のカテキン類の抽出量を比較すると、試料C1のカテキン抽出量が試料A1’のカテキン抽出量の約1.3倍となっている。また、比較例2における試料A2’のアミノ酸量を比較すると、試料C2のアミノ酸量が試料A2’のアミノ酸量の約1.7倍となっている。比較例2における試料A2’と実施例2における試料C2とでは、酵素抽出の前にカテキン類を除去する工程(弱酸液処理)があるかないかの違いがある。実施例2からも、酵素抽出の前にカテキン類を除去することで、効率的に酵素反応が行われ、アミノ酸を多量に抽出できることがわかる。
なお、試料C2のアミノ酸(a)とカテキン類(b)の比率(a/b)を算出すると、1.60であった。
まず、第一工程としてカラム型抽出機に10gの緑茶葉(火入れ度:中)を封入し、抽出機上部から25℃のイオン交換水を100mL加え、緑茶葉を浸漬させた。そこに25℃のイオン交換水を50mL/minの流量にて連続的に20分通液し、低温抽出液を得た(試料D1)。次に第二工程として、試料D1抽出後の抽出残渣に75℃のイオン交換水を100mL加えた上で、75℃のイオン交換水を50mL/minの流量にて連続的に40分通液し、高温抽出液を得た(試料D2)。次に第三工程として、試料D2抽出後の抽出残渣に、酵素としてプロテアーゼ及びペクチナーゼを各0.2gずつ添加し、40℃のイオン交換水を加え総重量160gに調整し、40℃に保持したまま50mL/minにて16時間循環通液を行い、酵素処理(反応)を行った。その後、得られた酵素処理液を90℃で10分加熱して酵素を失活させ、酵素抽出液を得た(試料D3)。第四工程として、上記試料D1及びD3全量を混合し、茶抽出物を得た(試料D4)。
試料D1〜D4について、参考例1と同様にして、アミノ酸及びカテキン類の含量を分析した。また、専門パネラー3名により香味評価を実施した。
さらに、試料D1と試料D3を混合した試料D4は、複雑な旨味を有し、かつ渋味が抑制された、従来のものとは全く違った香味を有する緑茶抽出物であった。
実施例4.茶抽出物の製造(4)
茶葉を緑茶葉(火入れ度:弱)にする以外は、実施例3と同様にして低温抽出液(試料D1’)を得、次にこの抽出残渣から高温抽出液(試料D2’)を得、この抽出残渣から酵素反応液を得(試料D3’)、試料D1’及び試料D3’の全量を混合して茶抽出物(試料D4’)を得た。実施例3と同様に各試料におけるアミノ酸及びカテキン量を分析し、専門パネラー3面により官能評価を実施した。
結果を表6に示す。回収液量(収量)は、試料D1’が461g、試料D2’が2945g、試料D3’が139gであった。また、アミノ酸の含量は、試料D1’が167mg、試料D2’が8mg、試料D3’が256mgであった。この結果と参考例とを合わせて考察すると、第一工程でアミノ酸がほぼ全量抽出されていたが、第三工程の酵素処理におけるタンパクの分解によってさらにアミノ酸の生成量が増加したと考えられる。
一方、カテキン類の含量は、試料D1’が507mg、試料D2’が576mg、試料D3’が16mgであった。参考例と合わせて考察すると、第一工程で残ったカテキン類が、第二工程でほぼ全量抽出されたと考えられる。また、試料D3’のアミノ酸(a)とカテキン類(b)の比率(a/b)を算出すると、15.79であった。
本発明の茶抽出物の生産性を検討した。
まず、第一工程としてカラム型抽出機に2.00kgの緑茶葉(火入れ度:弱)を封入し、抽出機上部から25℃のイオン交換水を26.4kg加え、緑茶葉を浸漬させた。そこに25℃のイオン交換水を3.3L/minの流量にて連続的に30分通液し、低温抽出液を得た(試料E1)。次に、第二工程として、通液するイオン交換水温度を85℃に切り替え、3.3L/minの流量にて連続的に60分通液し、高温抽出液得た(試料E2)。その後、第三工程として、試料E2抽出後の抽出残渣に酵素としてプロテアーゼ及びペクチナーゼを各40gずつ添加し、酸化防止剤としてL−アスコルビン酸を6.00g添加し、40℃のイオン交換水を加え総重量32kgに調整し、40℃に保持したまま5.0L/minにて16時間循環通液を行い、酵素反応を行った。得られた酵素処理液を90℃10分加熱し酵素を失活させ、酵素抽出液を得た(試料E3)。さらに第4工程として、上記試料E1と試料E3とを混合し、茶抽出物を得た(試料E4)。
試料E1〜E4について、参考例1と同様にアミノ酸及びカテキン類の含量を分析した。
結果を表7に示す。アミノ酸の含量は、試料E1が18.8g、試料E2が4.5g、試料E3が41.8gであった。一方、カテキン類の含量は、試料E1が67.3g、試料E2が80.0g、試料E3が31.4gであった。
この結果と実施例4とを合わせて考察すると、実施例4と同様、低温抽出液(試料E1)と酵素抽出液(試料E3)でアミノ酸含量が高く、高温抽出液(試料E2)にカテキン類が多く含まれていることが確認され、本発明の製造方法が実生産レベルにおいても問題無く製造可能であることが確認できた。
まず、第一工程として、実施例4で得られた混合液(試料D4’)をエバポレーターによりBrix15となるよう濃縮し、濃縮エキスを得た(試料F1)。次に第二工程として、試料F1を凍結乾燥機にてパウダー状にし、緑茶パウダーを得た(試料F2)。次に第三工程として、試料F2にBrix15となるようにイオン交換水を適量加え、還元濃縮エキスを得た(試料F3)。
試料F1および試料F3について、参考例1と同様に、アミノ酸及びカテキン類含量を分析した。また、専門パネラー3名によりその香味評価を実施した。
香味評価の結果、試料F1および試料F3ともに、コクと厚みのある豊かな旨味を有し、苦味・渋味のない嗜好性に優れたものであった。このことより、濃縮エキスを凍結乾燥等の方法によりパウダー化し、さらにそれを再溶解することでも、濃縮エキスの香味が損なわれないことが分かった。
実施例3で製造した茶抽出物(試料D4)を用いて茶飲料を製造した。すなわち、緑茶葉45gをニーダーで抽出(80℃、10分)し、遠心分離機ならびにフィルターにて茶葉を分離して緑茶液を得、調合タンクにてこの緑茶液に酸化防止剤(L-アスコルビン酸)2g及び重曹(炭酸水素ナトリウム)2gを添加し、さらに、試料D4を、試料D4由来のアミノ酸量が最終飲料中に20ppmとなるように添加し、最後に純水を加え7Lに調整し調合液とした。そしてこの調合液を、UHT殺菌(130℃、1分)後、500mLのペットボトル容器に充填して容器詰緑茶飲料を得た。また、対照として試料D4を添加しないこと以外は、同様にして、緑茶飲料を得た。この緑茶飲料の香味を評価したところ、試料D4を添加していない緑茶飲料(対照)と比較し、試料D4を添加した緑茶飲料は、複雑な旨みを有し、かつ渋みが抑制された新規な香味特徴を有する緑茶飲料であった。
さらに実施例4で製造した茶抽出物(試料D4’)を用いて同様にして茶飲料を製造した。この茶飲料も、対照と比較して、複雑な旨みを有し、かつ渋みが抑制された新規な香味特徴を有する緑茶飲料であった。
Claims (6)
- 茶葉に溶媒を接触させて得られる茶抽出物であって、少なくともテアニンを含むアミノ酸とカテキン類とを含有し、該茶抽出物中の茶葉由来固形分に対する前記アミノ酸の総量の割合が7.0重量%以上であり、前記アミノ酸の総量に対するテアニンの割合が0.10以上0.23以下であり、前記茶抽出物中の茶葉由来固形分に対するカテキン類の総量の割合が15.0重量%以下である、茶抽出物。
- アミノ酸の総量に対するテアニンの割合が0.15以上である、請求項1に記載の茶抽出物。
- テアニンが、茶葉を40℃以下の溶媒で抽出して得られる茶葉の低温抽出物として添加されたものである、請求項1又は2に記載の茶抽出物。
- 茶抽出物のBrixが、0.1〜20%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の茶抽出物。
- 請求項1−4のいずれか1項に記載の茶抽出物に乾燥操作を行って粉体状とした茶抽出物。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の茶抽出物を含有する、容器詰茶飲料。
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