JP5108665B2 - 電子写真用トナーの製造方法 - Google Patents
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Description
近年、小粒径で粒度分布の狭いトナーとして、いわゆるケミカルトナーが使用されている。しかし、ケミカルトナーの場合、いわゆる粉砕トナーと異なり分散時に機械的なシェアがかからないため、顔料の分散性が悪く、高い画像濃度を得ることが困難であるという問題があった。
ケミカルトナーの例として、例えば、自己分散系顔料を使用する技術(特許文献1)、界面活性剤を分散剤として顔料を分散させた顔料分散液を使用するトナー(特許文献2)などが開示されている。また、予め、樹脂と着色剤を溶融混練した混練物を乳化する方法(特許文献3)も知られているが、この方法では製造工程が増えるため生産に劣り、着色剤の分散性も不十分な場合があった。したがって、十分な画像濃度を与えるトナーが望まれている。
本発明は、着色剤の分散性に優れ、少ない着色剤量でも画像濃度を著しく向上しうる電子写真用トナーの製造方法、及び該方法により得られる電子写真用トナーに関する。
(1)着色剤含有ポリマー粒子の分散液と、実質的に着色剤を含まない樹脂粒子の分散液とを混合して、着色剤含有ポリマー粒子と樹脂粒子とを凝集させる工程を有するトナーの製造方法であって、前記着色剤含有ポリマー粒子を構成するポリマーが(a)塩生成基含有モノマーに由来する構成単位と、(b)芳香環含有モノマーに由来する構成単位とを有する、電子写真用トナーの製造方法、及び
(2)上記(1)記載の製造方法により得られる電子写真用トナー、
に関する。
本発明の電子写真用トナーの製造方法は、着色剤含有ポリマー粒子の分散液と、実質的に着色剤を含まない樹脂粒子の分散液とを混合して、着色剤含有ポリマー粒子と樹脂粒子とを凝集させる工程を有するトナーの製造方法であって、前記着色剤含有ポリマー粒子を構成するポリマーが(a)塩生成基含有モノマーに由来する構成単位と、(b)芳香環含有モノマーに由来する構成単位とを有するものである。
本発明の電子写真用トナーの製造方法は、特定の構造を有するポリマーと着色剤とを含む着色剤含有ポリマー粒子を使用する。すなわち、上記着色剤含有ポリマー粒子を構成するポリマーの構成単位のうち、上記(a)成分が電気的反発により分散剤としての役割を発揮するとともに、上記(b)成分が着色剤に吸着することにより、着色剤同士の凝集が抑制されるために分散性が向上し、得られたトナーは、顔料の分散性が向上する結果、高い画像濃度を得ることができると考えられる。
すなわち、水分散可能なイオン性部位と顔料に吸着可能な芳香環含有部位を持つポリマーに着色剤を内包させることで、着色剤含有ポリマー粒子の分散液中の着色剤の分散性が飛躍的に向上し、着色剤含有ポリマー粒子と結着樹脂分散液の樹脂粒子とを凝集、融着させて製造するトナーにおいて、発色性の高いトナーを製造することが可能となった。
着色剤
本発明において、着色剤としては疎水性染料、顔料のいずれも使用することができる。また、両者を任意の比率で組み合わせて用いることもできる。
顔料は、有機顔料及び無機顔料のいずれであってもよい。また、必要に応じて、それらに体質顔料を併用することもできる。
有機顔料としては、例えば、アゾ顔料、ジスアゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、チオインジゴ顔料、アントラキノン顔料、キノフタロン顔料等が挙げられる。
無機顔料としては、例えば、カーボンブラック、金属酸化物、金属硫化物、金属塩化物等が挙げられる。これらの中で、特に黒色顔料としてカーボンブラックが好ましい。カーボンブラックとしては、ファーネスブラック、サーマルランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等が挙げられる。
体質顔料としては、シリカ、炭酸カルシウム、タルク等が挙げられる。
油性染料としては、例えば、C.I.ソルベント・ブラック3, 7, 27, 29, 34,45;C.I.ソルベント・イエロー14, 16, 29, 56, 82,83:1;C.I.ソルベント・レッド1, 3, 8, 18, 24, 27, 43, 49,51, 72, 73;C.I.ソルベント・バイオレット 3;C.I.ソルベント・ブルー2,4, 11, 44,64,70;C.I.ソルベント・グリーン3, 7;C.I.ソルベント・オレンジ2等が挙げられる。その他商業的に入手しうる、油性染料、分散染料を用いることもできる。
本発明で用いられる着色剤含有ポリマー粒子を構成するポリマーと着色剤の量比については、画像濃度を高める点及びトナーの帯電性の観点から、ポリマーの固形分100重量部に対して、着色剤20〜1,000重量部が好ましく、50〜900重量部がより好ましく、100〜800重量部が更に好ましく、200〜800重量部が更により好ましい。
着色剤含有ポリマー粒子を構成するポリマー(以下「本水不溶性ポリマー」ということがある)は、(a)塩生成基含有モノマーに由来する構成単位と(b)芳香環含有モノマーに由来する構成単位とを含むポリマー鎖を主鎖に、着色剤含有ポリマー粒子の分散性の観点から、好ましくは(c)疎水性モノマー由来の構成単位を含むポリマー鎖を側鎖に有するものであり、更に他の構成単位からなる側鎖を有することができるものである。
また、得られる分散液の安定性から、水不溶性ポリマーは、ビニルポリマーが好ましい。
塩生成基含有モノマーに由来する構成単位は、ポリマーの分散安定性を高めるのに用いられる。塩生成基としては、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基などのアニオン性基、アミノ基、アンモニウム基などのカチオン性基が挙げられる。
(a)塩生成基含有モノマーに由来する構成単位の塩生成基含有モノマーとしては、(a-1)アニオン性モノマー又は(a-2)カチオン性モノマーが好ましい。
不飽和カルボン酸モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、2-メタクリロイルオキシメチルコハク酸等が挙げられる。
不飽和スルホン酸モノマーとしては、例えば、スチレンスルホン酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、3-スルホプロピル(メタ)アクリル酸エステル、ビス-(3-スルホプロピル)-イタコン酸エステル等が挙げられる。
不飽和リン酸モノマーとしては、例えば、ビニルホスホン酸、ビニルホスフェート、ビス(メタクリロキシエチル)ホスフェート、ジフェニル-2-アクリロイロキシエチルホスフェート、ジフェニル-2-メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジブチル-2-アクリロイロキシエチルホスフェート等が挙げられる。
上記のアニオン性モノマーの中では、トナーの画像濃度を高める点及びの帯電性の観点から、不飽和カルボン酸モノマーが好ましく、アクリル酸又はメタクリル酸がより好ましい。
不飽和3級アミン含有モノマーとしては、例えば、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ビニルピロリドン、2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、2-メチル-6-ビニルピリジン、5-エチル-2-ビニルピリジン等が挙げられる。
不飽和アンモニウム塩含有モノマーとしては、例えば、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート四級化物、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート四級化物、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート四級化物等が挙げられる。
上記のカチオン性モノマーの中では、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N-N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ビニルピロリドンが好ましい。
なお、本明細書にいう「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート」、「メタクリレート」又はそれらの混合物を意味する。
上記の塩生成基含有モノマーは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
R2の具体例としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基(フェニルエチル基)、フェノキシエチル基、ジフェニルメチル基、トリチル基等が挙げられる。
上記アラルキル基又はアリール基が有してもよい置換基にはヘテロ原子を含んでいてもよい。ヘテロ原子としては、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子が挙げられる。
上記置換基の具体例としては、好ましくは炭素数1〜9の、アルキル基、アルコキシ基若しくはアシロキシ基、水酸基、エーテル基、エステル基、ニトロ基等が挙げられる。
CH2=CR1COOR2 (1-1)
(式中、R1、R2は、前記と同じである。)
具体的には、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2-フェニルエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、1-ナフタリルアクリレート、2-ナフタリル(メタ)アクリレート、フタルイミドメチル(メタ)アクリレート、p-ニトロフェニル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2-メタクリロイロキシエチル-2-ヒドロキシプロピルフタレート、2-アクリロイロキシエチルフタル酸等を重合することで、式(1)で表される構成単位を得ることができる。これらの中では、画像濃度を高める点及びトナーの帯電性の観点から、ベンジル(メタ)アクリレートが好ましい。これらは、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
CH2=C(R3)-R4 (2)
(式中、R3 は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基、R4 は炭素数6〜22の芳香環含有炭化水素基を示す。)
式(2)中、R3 は水素原子又はメチル基が好ましく、式(2)で表されるモノマーとしては、画像濃度等の観点から、スチレン、ビニルナフタレン、α―メチルスチレン、ビニルトルエン、エチルビニルベンゼン、4-ビニルビフェニル及び1,1-ジフェニルエチレンから選ばれた一種以上が好ましい。これらの中では、トナーの画像濃度、保存安定性等の観点から、スチレン、α-メチルスチレン及びビニルトルエンからなる群から選ばれる一種以上であるスチレン系モノマーがより好ましい。
ノニオン性(メタ)アクリレート系モノマーとしては、トナーの画像濃度の向上の観点から、下記式(3)で表されるノニオン性モノマーが好ましい。
CH2=C(R5)COO(R6O)nR7 (3)
(式中、R5 は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、R6 は炭素数2〜18のアルキレン基、nは平均付加モル数を示し、1〜30の数、R7 は水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、又は炭素数1〜8のアルキル基を有していもよいフェニル基が好ましい。)
R7 は、トナーの高い画像濃度、保存安定性等の観点から、炭素数1〜12のアルキル基が好ましく、炭素数1〜8のアルキル基がより好ましい。また、炭素数1〜8のアルキル基を有していてもよいフェニル基が好ましい。
炭素数1〜8のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ターシャリーブチル基、ヘキシル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基が挙げられる。
主鎖中、(a)塩生成基含有モノマーに由来する構成単位の含有量は、水不溶性ポリマーの分散性を向上させる等の観点から、水不溶性ポリマー中、3〜30重量%が好ましく、3〜20重量%がより好ましく、5〜20重量%が更に好ましく、5〜15重量%がさらにより好ましい。
主鎖中、(b)芳香環含有モノマーに由来する構成単位の含有量は、着色剤含有ポリマー粒子の分散性、トナーの画像濃度等、及び帯電性の観点から、10〜80重量%が好ましく、15〜80量%がより好ましく、20〜70重量%がさらに好ましく、20〜65重量%がさらにより好ましい。
主鎖中、(d)ノニオン性(メタ)アクリレート系モノマー由来の構成単位の含有量は、画像濃度等を向上させる観点から、0〜60重量%が好ましく、10〜50重量%がより好ましく、10〜40重量%がさらに好ましく、10〜30重量%がさらにより好ましい。
主鎖中、(e)疎水性モノマー由来の構成単位の含有量は、着色剤含有ポリマー粒子の分散安定性、画像濃度等を向上させる観点から、水不溶性ポリマー中、0〜40重量%が好ましく、0〜20重量%が更に好ましい。
(c)疎水性モノマー由来の構成単位の疎水性モノマーとしては、ビニル系モノマーが挙げられ、具体的には下記(c-1)〜(c-3)のモノマーが挙げられる。
(c-1)スチレン系モノマー:スチレン系モノマーとしては、スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン等が挙げられ、これらの中では、着色剤含有ポリマー粒子の分散性及び画像濃度等を高める観点から、スチレンが好ましい。スチレン系モノマー由来の構成単位を含む側鎖は、片末端に重合性官能基を有するスチレン系マクロマー(以下、スチレン系マクロマーという)を共重合することで得ることができる。スチレン系マクロマーは、例えば、片末端に重合性官能基を有するスチレン単独重合体、又は片末端に重合性官能基を有する、スチレンと他のモノマーとの共重合体が挙げられ、片末端に有する重合性官能基としては、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基が好ましい。スチレンと共重合する他のモノマーとしては、後述の(c-2)、(c-3)のモノマー、アクリロニトリル等が挙げられる。側鎖中又はスチレン系マクロマー中、スチレン系モノマー由来の構成単位の含有量は最も多く、着色剤を充分に水不溶性グラフトポリマー粒子に含有し、画像濃度を向上させる等の観点から、好ましくは60重量%以上、より好ましくは70重量%以上、特に好ましくは90重量%以上である。
スチレン系マクロマーの数平均分子量は、トナーの保存定性を高めるために共重合比を高めつつ粘度を低く抑える等の観点から、1,000〜10,000が好ましく、2,000〜8,000が更に好ましい。
商業的に入手しうるスチレン系マクロマーとしては、例えば、東亜合成社の商品名、AS-6, AS-6S, AN-6, AN-6S, HS-6,HS-6S等が挙げられる。
これらは、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(c)疎水性モノマー由来の構成単位の疎水性モノマーとしては、画像濃度を向上させる等の観点から(c-1)スチレン系モノマーが好ましい。
前述のスチレン系マクロマー、アルキル(メタ)アクリレート系マクロマー、芳香環含有(メタ)アクリレート系マクロマーを総称して、以下単に「マクロマー」という。
本発明に用いられる水不溶性グラフトポリマーの (a)塩生成基含有モノマーに由来する構成単位と(b)芳香環含有モノマーに由来する構成単位とを含む主鎖と側鎖との重量比[主鎖 /側鎖]は、画像濃度等を向上させるために、1/1〜20/1であることが好ましく、3/2〜15/1が更に好ましく、2/1〜10/1が特に好ましい。(重合性官能基は側鎖に含有されるものとして計算する。以下同じ)
モノマー混合物中における(a)塩生成基含有モノマーの含有量(未中和量としての含有量。以下同じ)、又は水不溶性ポリマー中、主鎖に存在する(a)塩生成基含有モノマーに由来する構成単位の含有量は、得られる分散体の分散安定性等を向上させる等の観点から3〜30重量%が好ましく、 3〜20重量%が更に好ましく、5〜15重量%が特に好ましい。
モノマー混合物中におけるマクロマーの含有量、又は水不溶性グラフトポリマー中、側鎖に好ましく存在する(c)疎水性モノマー由来の構成単位の含有量は、画像濃度を向上させる等の観点から5〜50重量%が好ましく、5〜40重量%がより好ましく、5〜35重量%がさらに好ましく、5〜20重量%がさらにより好ましい。
モノマー混合物中における(d)ノニオン性モノマーの含有量、即ち水不溶性ポリマー中の(d)ノニオン性モノマー由来の構成単位の含有量は、画像濃度等の観点から0〜60重量%が好ましく、10〜50重量%がより好ましく、10〜40重量%がさらに好ましい。
モノマー混合物中における(e)疎水性モノマーの含有量、即ち水不溶性ポリマー中の(e)疎水性モノマー由来の構成単位の含有量は、画像濃度、分散安定性等の観点から0〜40重量%が好ましく、0〜20重量%が更に好ましい。
モノマー混合物中における(b)芳香環含有モノマーの含有量と(d)ノニオン性モノマーの含有量の重量比[(b)芳香環含有モノマー/(d)ノニオン性モノマー]、又は水不溶性ポリマー中、(b)芳香環含有モノマーに由来する構成単位の含有量と(d)ノニオン性モノマー由来の構成単位の含有量の重量比[(b)芳香環含有モノマー由来の構成単位の含有量/(d)ノニオン性モノマー由来の構成単位の含有量]は、トナーの画像濃度等の観点から、5/1〜1/2が好ましく、4/1〜1/2が更に好ましい。
本発明で用いられる水不溶性ポリマーは、塩生成基含有モノマー由来の塩生成基を、後述する中和剤により中和して用いる。塩生成基の中和度は10〜200%であることが好ましく、さらに20〜150%、さらにより30〜100%であることが好ましい。
[中和剤の重量(g)/中和剤の当量]/[ポリマーの酸価 (KOHmg/g)×ポリマーの重量(g)/(56×1000)]×100
また、塩生成基がカチオン性基である場合、下記式によって求めることができる。
[中和剤の重量(g)/中和剤の当量]/[ポリマーのアミン価 (HCLmg/g)×ポリマーの重量(g)/(36.5×1000)]×100
酸価やアミン価は、水不溶性ポリマーの構成単位から算出することができるが、適当な溶剤(例えばメチルエチルケトン)にポリマーを溶解して、滴定する方法を用いて求めることもできる。
なお、水不溶性ポリマーの重量平均分子量は、溶媒として60ミリモル/Lのリン酸及び50ミリモル/Lのリチウムブロマイド含有ジメチルホルムアミドを用いたゲルクロマトグラフィー法により、標準物質としてポリスチレンを用いて測定することができる。
溶液重合法で用いる溶媒は、極性有機溶媒であることが好ましい。極性有機溶媒が水混和性を有する場合には、水と混合して用いることもできる。
極性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール等の炭素数1〜3の脂肪族アルコール;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;酢酸エチル等のエステル類等が挙げられる。これらの中では、メタノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトン又はこれらのうちの1種以上と水との混合溶媒好ましい。
ラジカル重合開始剤の使用量は、モノマー混合物1モル当り、好ましくは0.001〜5モル、より好ましくは0.01〜2モルである。
重合の際には、さらに重合連鎖移動剤を添加することができる。重合連鎖移動剤の具体例としては、オクチルメルカプタン、n-ドデシルメルカプタン、tert-ドデシルメルカプタン、n-テトラデシルメルカプタン、メルカプトエタノール、3-メルカプト‐1、2-プロパンジオール、メルカプトコハク酸等のメルカプタン類;チウラムジスルフィド類;炭化水素類;不飽和環状炭化水素化合物;不飽和ヘテロ環状化合物等が挙げられ、これらは、それぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
重合反応終了後、反応溶液から再沈澱、溶媒留去等の公知の方法により、生成した水不溶性ポリマーを単離することができる。また、得られた水不溶性ポリマーは、再沈澱を繰り返し、膜分離、クロマトグラフ法、抽出法等により、未反応のモノマー等を除去して精製することができる。
着色剤含有ポリマー粒子を含有する分散液は、次の工程(1)及び(2)により得ることが好ましい。
工程(1):水不溶性ポリマー、有機溶媒、中和剤、着色剤、水等を含有する混合物を分散処理する工程、
工程(2):前記有機溶媒を除去する工程。
工程(1)では、まず、前記水不溶性ポリマーを有機溶媒に溶解させ、次に着色剤、中和剤、水、及び必要に応じて、界面活性剤等を前記有機溶媒に加えて混合し、水中油型の分散液を得る。混合物中、着色剤の含有量は5〜50重量%が好ましく、有機溶媒の含有量は10〜70重量%が好ましく、水不溶性ポリマーの含有量は2〜40重量%が好ましく、水の含有量は10〜70重量%が好ましい。中和度には特に限定はないが、通常、最終的に得られる分散液の液性が中性、例えば、pHが4.5〜10であることが好ましい。前記水不溶性ポリマーに所望の中和度からpHを決定することもできる。また、水不溶性ポリマーは予め、中和剤で中和したものを用いてもよい。
分散の剪断応力を与える手段としては、例えば、ロールミル、ビーズミル、ニーダー、エクストルーダ等の混練機、高圧ホモゲナイザー〔株式会社イズミフードマシナリ、商品名〕、ミニラボ8.3H型〔Rannie社、商品名〕に代表されるホモバルブ式の高圧ホモジナイザー、マイクロフルイダイザー〔Microfluidics 社、商品名〕、ナノマイザー〔ナノマイザー社、商品名〕、アルティマイザー〔スギノマシン社、商品名〕、ジーナスPY〔白水化学社、商品名〕、DeBEE2000 〔日本ビーイーイー社、商品名〕等のチャンバー式の高圧ホモジナイザー等が挙げられる。これらの中では、混合物に含まれている着色剤の小粒子径化の観点から、高圧ホモジナイザーが好ましい。
ここで、着色剤を含む水不溶性ポリマー粒子の形態は特に制限はなく、少なくとも、着色剤と水不溶性ポリマーにより粒子が形成されていればよい。例えば、水不溶性ポリマーに着色剤が内包された粒子形態、水不溶性ポリマーに着色剤が均一に分散された粒子形態、水不溶性ポリマーの粒子表面に着色剤が露出された粒子形態等がいずれも含まれる。
分散液の20℃での表面張力は、好ましくは30〜65mN/m、さらに好ましくは35〜60mN/mである。分散液の10重量%の粘度(20℃)は2〜6mPa・sが好ましく、2〜5mPa・sが更に好ましい。
樹脂粒子の分散液は、水系媒体中で樹脂(結着樹脂ともいう)を分散させて得られることが好ましい。
水系媒体
結着樹脂を乳化させる水系媒体は水を主成分とするものである。環境性の観点から、水系媒体中の水の含有量は80重量%以上が好ましく、90重量%以上がより好ましく、95重量%以上がより好ましく、100重量%がさらに好ましい。
水以外の成分としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールのアルコール系有機溶媒や、アセトン、メチルエチルケトン等の水に溶解する有機溶媒が挙げられる。これらのなかでは、トナーへの混入を防止する観点から、樹脂を溶解しない有機溶媒である、前記アルコール系有機溶媒が使用できる。本発明では、実質的に有機溶剤を用いることなく、水のみを用いて結着樹脂を微粒化させることが好ましい。
結着樹脂には、トナーの定着性及び耐久性の観点から、ポリエステルが含有されることが好ましい。ポリエステルの含有量は、定着性及び耐久性の観点から、結着樹脂中、60重量%以上が好ましく、70重量%以上がより好ましく、80重量%以上がさらに好ましく、実質100重量%であることが更に好ましい。ポリエステルは、結晶性ポリエステル及び非晶質ポリエステルのいずれであってもよい。
ポリエステル以外の結着樹脂としては、トナーに用いられる公知の樹脂、例えば、スチレン−アクリル共重合体、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン等が挙げられる。
カルボン酸としては、テレフタル酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン酸、コハク酸等のジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクテニルコハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2〜20のアルケニル基で置換されたコハク酸等の2価のカルボン酸、トリメリット酸等の3価以上の多価カルボン酸、それらの酸の無水物及びそれらの酸のアルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げられる。
このカルボン酸成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
エステル化触媒としては、酸化ジブチル錫、ジオクチル酸錫等の錫化合物やチタンジイソプロピレートビストリエタノールアミネート等のチタン化合物等のエステル化触媒を使用することができる。エステル化触媒の使用量は、アルコール成分とカルボン酸成分の総量100重量部に対して、0.01〜1重量部が好ましく、0.1〜0.6重量部がより好ましい。
トナーの耐久性の観点から、ポリエステルの数平均分子量は1,000〜10,000が好ましく、2,000〜8,000がより好ましい。
さらに、上記結着樹脂は、トナーの定着性及び耐久性の観点から、軟化点が異なる2種類のポリエステルを含有することができ、一方のポリエステル(イ)の軟化点は70℃以上115℃未満が好ましく、他方のポリエステル(ロ)の軟化点のポリエステルの軟化点は115℃以上165℃以下が好ましい。ポリエステル(イ)とポリエステル(ロ)の重量比(イ/ロ)は、10/90〜90/10が好ましく、50/50〜90/10がより好ましい。
上記SP値の測定方法や計算方法は幾つか知られているが、本発明においては、Michael M. Collman, John F. Graf, Paul C. Painter (Pensylvania State Univ.)による、"Specific Interactions and the Miscibility of Polymer Blends" (1991), Technomic Publishing Co. Inc.に記載されている計算方法を用いる。但し、‐COOH基と‐OH基については記載がないため、R. F. FedorsによるPolymer Engineering and Science, 14(2), 147(1974)に記載の値を用いる。
本発明においては、水系媒体中で結着樹脂を含有する樹脂粒子の分散液を調製することが好ましいが、該樹脂粒子の分散液(以下、「樹脂分散液」ともいう)の調製は、樹脂粒子の小粒径化及び得られるトナーの均一な粒径分布化の観点から、結着樹脂を乳化させて行うことが好ましい。
上記樹脂分散液中における樹脂粒子には、前記結着樹脂とともに、必要に応じて離型剤、荷電制御剤、架橋剤、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤等などの添加剤を含有させることができる。また、樹脂粒子には、着色剤は実質含まないが、本発明の効果を阻害しない範囲において、前記着色剤を含有することもできる。
離型剤の含有量は、添加効果及びトナーの帯電性への悪影響を考慮して、結着樹脂100重量部に対して、通常1〜20重量部程度、好ましくは2〜15重量部である。
荷電制御剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、10重量部以下が好ましく、0.01〜5重量部がより好ましい。
架橋剤、補強充填剤としては、ポリエステルのカルボン酸部位や水酸基と化学結合できる、オキサゾリン基含有物質、エポキシ基含有物質、アジリジン基含有物質、イソシアネート基含有物質、イミド基含有物質などが挙げられる。また、2価以上の金属塩を分散させることによりアイオノマー的に金属架橋することもできる。架橋剤、補強充填剤を添加する場合の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、10重量部以下が好ましく、0.1〜5重量部がより好ましい。
界面活性剤としては、例えば、硫酸エステル系、スルホン酸塩系、せっけん系等のアニオン性界面活性剤;アミン塩型、4級アンモニウム塩型等のカチオン性界面活性剤;ポリエチレングリコール系、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物系、多価アルコール系等の非イオン性界面活性剤などが挙げられる。これらの中でも、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤等のイオン性界面活性剤が好ましい。非イオン性界面活性剤は、アニオン性界面活性剤又はカチオン性界面活性剤と併用されるのが好ましい。前記界面活性剤は、1種を単独で用いてもよいが、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、前記カチオン性界面活性剤の具体例としては、アルキルベンゼンジメチルアンモニウムクロライド、アルキルトリメチルアンモニウムクロライドなどが挙げられる。
前記アルカリ水溶液は1〜20重量%の濃度のものが好ましく、1〜10重量%の濃度のものがより好ましく、1.5〜7.5重量%の濃度のものが更に好ましい。用いるアルカリについては、ポリエステルが塩になったときその界面活性能を高めるようなアルカリを用いることが好ましい。具体的には、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの1価のアルカリ金属の水酸化物などが挙げられる。
分散後、結着樹脂のガラス転移点以上の温度で中和させた後、ガラス転移点以上の温度で水系媒体を添加して乳化させることにより、樹脂分散液を製造することができる。
当該樹脂分散液の製造に用いる水系媒体としては、前述の水系媒体と同じものを挙げることができ、好ましくは、脱イオン水又は蒸留水である。
水系媒体の量は、後の凝集処理で均一な凝集粒子を得る観点から、結着樹脂100重量部に対して100〜2,000重量部が好ましく、150〜1,500重量部がより好ましい。得られる樹脂分散液の安定性と取扱い性などの観点から、樹脂分散液の固形分濃度は、好ましくは7〜50重量%、より好ましくは7〜40重量%、さらに好ましくは10〜30重量%になるように水系媒体の量を選定する。
このようにして得られた樹脂分散液における樹脂粒子の体積中位粒径(D50)は、後の凝集処理での均一な凝集を行うために、好ましくは0.02〜2μm、より好ましくは0.05〜1μm、さらに好ましくは0.05〜0.6μmである。
また、水系媒体中にミセルを形成せしめるような界面活性剤とともに重縮合性単量体を水系媒体中に乳化せしめた場合、単量体がミセル中のミクロな疎水場に置かれることによって、脱水作用が生じ、生成した水はミセル外の水系媒体中に排出せしめ重合を進行させることができる。このようにして、低エネルギーで、水系媒体に重縮合樹脂粒子が乳化分散した分散液が得られる。
本発明においては、上述の着色剤含有ポリマー粒子の分散液と樹脂粒子の分散液と、更に必要に応じ離型剤とを混合する。
着色剤含有ポリマー粒子の分散液と樹脂粒子の分散液の混合割合は、画像濃度の観点から、結着樹脂100重量部に対して着色剤含有ポリマー粒子中の着色剤含有量が、3〜30重量部となるように混合することが好ましく、3〜20重量部となるように混合することがより好ましい。
本発明においては、上記着色剤含有ポリマー粒子の分散液と樹脂粒子の分散液とを混合して、着色剤含有ポリマー粒子と樹脂粒子を凝集させるが、凝集を効果的に行うために凝集剤を添加する。凝集剤として、有機系では、4級塩のカチオン性界面活性剤、ポリエチレンイミン等、無機系では、無機金属塩、無機アンモニウム塩、2価以上の金属錯体等が用いられる。無機金属塩としては、例えば、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム等の金属塩、及びポリ塩化アルミニウム等の無機金属塩重合体が挙げられる。無機アンモニウム塩としては、例えば硫酸アンモニウム、塩化アンモニウムなどが挙げられる。
凝集剤は水系媒体溶液にして添加することができる。凝集剤は一括あるいは分割して一時に添加しても良いし、断続的あるいは連続的に添加してもよい。さらに、凝集剤の添加時及び添加終了後には十分な攪拌をすることが好ましい。
この凝集粒子は、小粒径化の観点から、その体積中位粒径(D50)が1〜10μm、より好ましくは2〜9μm、更に好ましくは2〜5μmの範囲にあることが好ましい。また粒度分布の変動係数(CV値)が30以下であることが好ましく、より好ましくは28以下、さらに好ましくは25以下である。
なお、粒度分布の変動係数(CV値)は、式
CV値=[粒度分布の標準偏差(μm)/体積中位粒径(μm)]×100
で表される値である。
本発明の樹脂粒子に添加される他の樹脂微粒子は、特に制限はなく、例えば本発明の樹脂分散液の樹脂粒子と同様にして調製することができる。
この工程においては、上記他の樹脂微粒子を、樹脂分散液と着色剤含有ポリマー粒子の分散液との混合分散液に前述のように凝集剤を添加して得られた凝集粒子と混合させてもよい。
本発明においては、上記他の樹脂微粒子の添加時期は、特に制限はないが、生産性の観点から凝集剤の添加終了後、合一工程までの間であることが好ましい。
本発明においては、樹脂分散液と着色剤含有ポリマー粒子の分散液との混合分散液を、他の樹脂微粒子に凝集剤を添加して得られた凝集粒子と混合させてもよい。
本発明の樹脂粒子と他の樹脂微粒子の配合比(本発明の樹脂粒子/他の樹脂微粒子)は、トナーの低温定着性と保存安定性を両立する観点から、重量比で0.1〜2.0であることが好ましく、より好ましくは0.2〜1.5であり、更に好ましくは0.3〜1.0である。
凝集粒子およびトナーの粒径制御の観点から、好ましくはナトリウム、カリウム、アンモニウムであり、より好ましくはナトリウム、アンモニウムである。
上記界面活性剤の添加量は、凝集停止性およびトナーへの残留性の観点から、凝集粒子を構成する樹脂100重量部に対して、好ましくは0.1〜15重量部、より好ましくは0.1〜10重量部、さらに好ましくは0.1〜8重量部である。
本発明においては、前記得られた凝集粒子、すなわち、樹脂粒子、着色剤含有ポリマー粒子、更には必要に応じ離型剤粒子を加熱して合一させる。合一工程においては、系内の温度は凝集工程の系内の温度と同じかそれ以上であることが好ましいが,目的とするトナーの粒径、粒度分布、形状制御、及び粒子の融着性の観点から、結着樹脂のガラス転移点以上が好ましく、(結着樹脂の軟化点+20℃)以下がより好ましく、(結着樹脂のガラス転移点+5℃)以上で(結着樹脂の軟化点+15℃)以下がより好ましく、(結着樹脂のガラス転移点+10℃)以上で(結着樹脂の軟化点+10℃)以下が更に好ましい。また、攪拌速度は凝集粒子が沈降しない速度であることが好ましい。
高画質化の観点から、合一粒子の体積中位粒径(D50)は1〜10μmであることが好ましく、2〜8μmがより好ましく、3〜8μmが更に好ましい。
本発明の電子写真用トナーは、上記製造方法により得られるものである。
本発明の電子写真用トナーの軟化点は、定着温度幅拡大の観点から、105〜200℃であることが好ましく、より好ましくは105〜180℃、さらに好ましくは105〜160℃である。また、ガラス転移点は、トナーの低温定着性と保存安定性の向上の観点から、30〜80℃が好ましく、40〜70℃がより好ましい。なお、トナーの軟化点及びガラス転移点の測定方法は、樹脂におけるこれらの測定方法に準ずる。
高画質化の観点から、トナー粒子及びトナーの体積中位粒径(D50)は1μm以上が好ましく、2μm以上がより好ましい。また、9μm以下が好ましく、8μm以下がより好ましく、7μm以下が更に好ましく、6μm以下が特に好ましい。
また、前述の凝集粒子、合一粒子及びトナー粒子のCV値は、いずれも45以下が好ましく、より好ましくは35以下、更に好ましくは30以下である。
トナー粒子の粒径及び粒度分布は、後述の方法で測定することができる。
外添剤の配合量は、外添剤による処理前のトナー100重量部に対して、1〜5重量部が好ましく、1.5〜3.5重量部がより好ましい。
本発明により得られる電子写真用トナーは、一成分系現像剤として、又はキャリアと混合して二成分系現像剤として使用することができる。
[樹脂の酸価]
JIS K0070に従って測定する。但し、測定溶媒をアセトンとトルエンの混合溶媒(アセトン:トルエン=1:1(容量比))とした。
(1)軟化点
フローテスター(島津製作所、「CFT−500D」)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押し出す。温度に対し、フローテスターのブランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出した温度を軟化点とする。
(2)ガラス転移点
示差走査熱量計(Parkin Elmer社製 「Pyris 6 DSC」)を用いて200℃まで10℃/分で昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却した試料を昇温速度10℃/分で測定する。吸熱の最高ピーク温度以下のベースラインの延長線と、該ピークの立ち上がり部分からピークの頂点まで最大傾斜を示す接線との交点温度をガラス転移点として読み取る。
赤外線水分計(ケツト科学研究所社製:FD−230)を用いて、分散液5gを乾燥温度150℃,測定モード96(監視時間2.5分/変動幅0.05%)にて、ウェットベースの水分%を測定する。固形分は下記の式に従って算出した。
固形分(%)=100−M
M:ウェットベース水分(%)=[(W−W0)/W]×100
W:測定前の試料重量(初期試料重量)
W0:測定後の試料重量(絶対乾燥重量)
(1)測定装置:レーザー散乱型粒径測定機(堀場製作所製、LA−920)
(2)測定条件:測定用セルに蒸留水を加え、吸光度を適正範囲になる温度で体積中位粒径(D50)を測定する。粒度分布は、CV値(粒度分布の標準偏差/体積中位粒径(D50)×100)で示す。
・測定機:コールターマルチサイザーII(ベックマンコールター社製)
・アパチャー径:50μm
・解析ソフト:コールターマルチサイザーアキュコンプバージョン1.19(ベックマンコールター社製)
・電解液:アイソトンII(ベックマンコールター社製)
・分散液:エマルゲン109P(花王社製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、HLB:13.6)を5重量%濃度となるように前記電解液に溶解させて分散液を得る。
・分散条件:前記分散液5mLに測定試料10mgを添加し、超音波分散機にて1分間分散させ、その後、電解液25mLを添加し、さらに、超音波分散機にて1分間分散させて、試料分散液を作製する。
・測定条件:前記試料分散液を前記電解液100mLに加えることにより、3万個の粒子の粒径を20秒で測定できる濃度に調整した後、3万個の粒子を測定し、その粒度分布から体積中位粒径(D50)を求める。
・粒度分布は、CV値(粒度分布の標準偏差/体積中位粒径(D50)×100)で示す。
溶解液としてテトラヒドロフランを毎分1mlの流速で流し、40℃の恒温槽中でカラムを安定させる。そこに試料溶液100μlを注入して測定を行う。試料の分子量は、あらかじめ作製した検量線に基づき算出する。このときの検量線には、数種類の単分散ポリスチレン(東ソー(株)製の2.63×103、2.06×104、1.02×105、ジーエルサイエンス社製の2.10×103、7.00×103、5.04×104)を標準試料として作成したものを用いる。
測定装置:CO−8010(東ソー社製)
分析カラム:GMHLX+G3000HXL(東ソー社製)
表1に示す無水トリメリット酸を除くポリエステルの原料モノマー、及びエステル化触媒を、温度計、ステンレス製攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を装備した5リットルの四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気にてマントルヒーター中で、230℃、常圧(101.3kPa)にて7時間反応させ、さらに8.0kPaにて1時間反応させた。その後、210℃まで冷却して表1に示す無水トリメリット酸を添加し、1時間常圧で反応させた後、8.0kPaにて所望の軟化点まで反応させ、ポリエステルAを得た。
表1に示すフマル酸を除くポリエステルの原料モノマー、及びエステル化触媒を、温度計、ステンレス製攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を装備した5リットルの四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気にてマントルヒーター中で、230℃、常圧(101.3kPa)にて5時間反応させ、さらに8.0kPaにて1時間反応させた。その後、185℃まで冷却し、表1に示すフマル酸、ハイドロキノンを添加し、210℃まで4時間かけて昇温し、210℃で1時間反応させた後、13.3kPaにて所望の軟化点まで反応させ、ポリエステルBを得た。
10リットル容のステンレス釜に、ポリエステルAを980g、ポリエステルBを1,820g、非イオン性界面活性剤(花王社製「エマルゲン430」)を28g、アニオン性界面活性剤(花王社製「ネオペレックスG−15」ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム15重量%水溶液)を186.7g、水酸化カリウム水溶液(中和剤、濃度:5重量%)1,287gを仕込み、カイ型の攪拌機で200rpmの攪拌下、98℃で2時間溶融させ、結着樹脂混合物を得た。次に、カイ型の攪拌機で200rpmの攪拌下、計5,311gの脱イオン水を28g/minの速度で滴下し、樹脂分散液を作製した。最後に、室温まで冷却し200メッシュ(目開き:105μm)の金網を通して、樹脂分29重量%を含有する分散液を得た。一次粒子の体積中位粒径(D50)は0.132μm、粒度分布の変動係数(CV値)は22.1であり、金網上には何も残らなかった。ここにイオン交換水を加え、樹脂分23重量%に調整して樹脂粒子分散液Aを得た。
反応容器内に、メチルエチルケトン20重量部、重合連鎖移動剤(2-メルカプトエタノール)0.03重量部、及び表2に示すモノマー混合物200重量部の10重量%を入れて混合し、窒素ガス置換を十分に行い、混合溶液を得た。
一方、滴下ロートに、表2に示すモノマー混合物の残りの90重量%を仕込み、重合連鎖移動剤(2−メルカプトエタノール)0.27重量部、メチルエチルケトン60重量部及び2,2'-アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1.2重量部を入れて混合し、十分に窒素ガス置換を行い、混合溶液を得た。
窒素雰囲気下、反応容器内の混合溶液を攪拌しながら65℃まで昇温し、滴下ロート中の混合溶液を3時間かけて徐々に滴下した。滴下終了から65℃で2時間経過後、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.3重量部をメチルエチルケトン5重量部に溶解した溶液を加え、更に65℃で2時間、70℃で2時間熟成させ、ポリマー溶液を得た。得られたポリマー0.2gをサンプル瓶に秤量し、そこに脱イオン水を加えたが、水に不溶性である事を確認した。
得られたポリマーの重量平均分子量を、溶媒として60ミリモル/Lのリン酸及び50ミリモル/Lのリチウムブロマイド含有ジメチルホルムアミドを用いたゲルクロマトグラフィー法により、標準物質としてポリスチレンを用いて測定した。結果を表2に示す。
・ポリプロピレングリコールモノメタクリレート(プロピレンオキシド平均付加モル数:9):日油社製、商品名:ブレンマーPP−500
・スチレンマクロマー:東亜合成社製、商品名:AS−6S、数平均分子量:6000、重合性官能基:メタクロイルオキシ基
得られた混練物に、イオン交換水250重量部を加え、攪拌した後、減圧下で60℃でメチルエチルケトンを除去し、更に一部の水を除去し、5μmのフィルター(アセチルセルロース膜、外径:2.5cm、富士フイルム社製)を取り付けた容量25mLの針なしシリンジ(テルモ社製)で濾過し、粗大粒子を除去することにより、体積中位粒径(D50)75nm、固形分濃度が20重量%の着色剤含有ポリマー粒子分散液1を得た。
製造例4において、表2に示すモノマー組成を用いた以外は同様にして体積中位粒径(D50)68nm、固形分濃度20重量%の着色剤含有ポリマー粒子分散液2を得た。
また、得られたポリマー0.2gをサンプル瓶に秤量し、そこに脱イオン水を加えたが、水に不溶性である事を確認した(溶解量は0gであった)。。
2L容のビーカーに銅フタロシアニン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3、大日本インキ化学工業社製、商品名:TGR-SD)263g、アニオン性界面活性「ネオペレックスG−15(花王社製)」ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(固形分:15重量%)233g、脱イオン水589gを投入し、ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、5000rpmで5分間混合した。この混合液をマイクロフルイダイザー M−140K(マイクロフルイディックス社製)を用いて、150MPaで10回分散し着色剤水分散液Aを得た。着色剤水分散液Aの着色剤分散粒子の体積中位粒径は130nm、CV値は25、固形分濃度は27.5重量%であり、体積基準で粒径が510nm以上の着色剤粒子は認められなかった。
ポリエステルBの微粉末1400g、銅フタロシアニンの乾燥粉末顔料600g及び水600gをヘンシルミキサーに仕込み5分間混合し湿潤させた。次にこの混合物をニーダー型ミキサーに仕込み徐々に加熱した。ほぼ90〜110℃にて樹脂が熔融し、水が混在した状態で混練し、水を蒸発させながら20分間90〜110℃で混練を続けた。
更に120℃にて混練を続け残留している水分を蒸発させ、脱水乾燥させた。更に120〜130℃にて10分間混練を続けた。冷却後更に加熱三本ロールにより混練し、冷却、粗砕して青色顔料を30%の濃度で含有する高濃度着色組成物の粗砕品(マスターバッチ1)を得た。これをスライドグラスに乗せて加熱溶融させて顕微鏡で観察したところ、顔料粒子は全て微細に分散しており、粗大粒子は認められなかった。
5リットル容のステンレス釜に、ポリエステルAを980g、ポリエステルBを1,493g、マスターバッチ1を467.6g、非イオン性界面活性剤(花王社製「エマルゲン430」)を28g、アニオン性界面活性剤(花王社製「ネオペレックスG−15」ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム15重量%水溶液)を186.7g、水酸化カリウム水溶液(中和剤、濃度:5重量%)1,287gを仕込み、カイ型の攪拌機で200rpmの攪拌下、98℃で2時間溶融させ、結着樹脂混合物を得た。次に、カイ型の攪拌機で200rpmの攪拌下、計5,311gの脱イオン水を28g/minの速度で滴下し、樹脂乳化液を作製した。最後に、室温まで冷却し200メッシュ(目開き:105μm)の金網を通して、樹脂分29重量%を含有する分散液を得た。一次粒子の体積中位粒径(D50)は0.152μm、粒度分布の変動係数(CV値)は25.8であり、金網上には何も残らなかった。ここにイオン交換水を加え、樹脂分23重量%に調整して着色剤含有樹脂分散液Bを得た。
2L容のビーカーで、脱イオン水1,200gにアルケニル(ヘキサデセニル基、オクタデセニル基の混合物)コハク酸ジカリウム水溶液「ラテムルASK(花王社製)、有効濃度28重量%」10.71gを溶解させた後、カルナウバロウワックス(加藤洋行社製、融点85℃)300gを分散させた。この分散液を90〜95℃に温度を保持しながら、「Ultrasonic Homogenizer 600W」(日本精機社製)で60分間分散処理を行った後に室温まで冷却した。離型剤乳化粒子の体積中位粒径(D50)は0.512μm、粒度分布の変動係数(CV値)は42.2であった。ここにイオン交換水を加え、ワックス分20重量%に調整し、離型剤分散液1を得た。
樹脂粒子分散液A 900g、着色剤含有ポリマー粒子分散液1 300gを5Lの3ツ口セパラブルフラスコに室温下投入した。次に、カイ型の攪拌機で100rpmの攪拌下、離型剤分散液1(ワックス分20重量%)78.7gを添加混合した。この分散液に凝集剤として11.2重量%硫酸アンモニウム水溶液574gを9.6g/minの速度で添加し、さらに室温で20分間攪拌した。その後、混合分散液を室温から50℃まで昇温し(昇温速度0.25℃/min)、50℃で2時間保持して、結着樹脂、着色剤、離型剤の凝集粒子の分散液を作製した。
実施例1で用いた着色剤含有ポリマー粒子分散液1を、着色剤含有ポリマー粒子分散液2に変更した以外は、実施例1と同様の方法でシアントナーを作製した。トナーの体積中位粒径は5.0μm、CV値21.2であった。
実施例1で用いた着色剤含有ポリマー粒子分散液1を、自己分散シアン(キャボット社製:キャボジェット250C、官能基スルホン酸基)に変更した以外は、実施例1と同様の方法でシアントナーを作製した。トナーの体積中位粒径は5.0μm、CV値21.2であった。
実施例1で用いた着色剤含有ポリマー粒子分散液1を、着色剤水分散液Aに変更した以外は、実施例1と同様の方法でシアントナーを作製した。トナーの体積中位粒径は5.2μm、CV値22であった。
実施例1で用いた樹脂水分散液A 900g、着色剤含有ポリマー粒子分散液1 300gを着色剤含有結着樹脂分散液 1200gに変更した以外は、実施例1と同様の方法でシアントナーを作製した。トナーの体積中位粒径は5.1μm、CV値21.5であった。
実施例1で用いた樹脂水分散液A 900g、着色剤含有ポリマー粒子分散液1 300gを、着色剤含有ポリマー粒子分散液1 1200gに変更して、実施例1と同様の方法でシアントナーを作製したが、凝集時に凝集粒子径が大きくなりすぎてしまい粒径制御が困難となりトナー粒子を作製することができなかった。
作製した各トナーについて、下記の方法で画像濃度を測定し、また、反射画像濃度が1.4になる為に必要なトナー量を測定した。結果を表3に示す。実施例1〜3は、少ないトナー量で画像濃度を獲得することが出来た。
市販のプリンタ(沖データ社製、「ML5400」)にトナーを実装し、現像バイアスを調製して、上質紙(富士ゼロックス社製、P紙 A4サイズ)面上にトナー付着量が0.45±0.03 mg/cm2、40mm×30mmのベタ画像を、未定着の状態で得た。市販のプリンタ(沖データ社製、「ML5400」)に搭載されている定着器をオフラインによる定着が可能なように改良し、温度定着速度40枚/分(A4縦方向)で、160℃でベタ画像を定着させた。得られたベタ画像を、P紙を30枚敷いた上に該画像を置き、測色計(Gretag−Macbeth社製、「SpectroEye」)を用いて、光射条件が標準光源D50、観察視野2°、濃度基準DIN NB、及び絶対白基準とした際の反射画像濃度を測定した。
現像バイアスを調製して、得られるベタ画像の画像濃度が1.40±0.03となるように調整した。そのときの紙面上の付着量を、トナーが付着した紙の重さから、未使用の紙の重さをひいて測定した。
SP値((cal/cm3)1/2)
・ポリエステルA:9.8
・ポリエステルB:10.0
・結着樹脂:9.9
(=9.8×980+10.0×1820)/(980+1820)
・着色剤含有ポリマー粒子分散液1に用いられるポリマー:9.2
・着色剤含有ポリマー粒子分散液2に用いられるポリマー:8.7
・ΔSP:9.9−9.2=0.7 (実施例1)
・ΔSP:9.9−8.7=1.2 (実施例2)
表3によれば、実施例1又は2のポリマー組成は、高い画像濃度を示すが、結着樹脂と着色剤含有ポリマー粒子分散液で使用されるポリマーとのSP値の差が5以下であったことが、トナー付着量が少なくても高濃度が発現されることに繋がったと考えられる。
Claims (7)
- 着色剤含有ポリマー粒子の分散液と、実質的に着色剤を含まない樹脂粒子の分散液とを混合して、着色剤含有ポリマー粒子と樹脂粒子とを凝集させる工程を有するトナーの製造方法であって、前記着色剤含有ポリマー粒子を構成するポリマーが(a)塩生成基含有モノマーに由来する構成単位と、(b)芳香環含有モノマーに由来する構成単位とを有し、(b)芳香環含有モノマーが芳香環含有(メタ)アクリレートである、電子写真用トナーの製造方法。
- 着色剤含有ポリマー粒子を構成するポリマーが、更に(c)疎水性モノマー由来の構成単位を有する、請求項1記載の電子写真用トナーの製造方法。
- (c)疎水性モノマーが、スチレン系モノマー、炭素数1〜22のアルキル基を有しかつヒドロキシ基を有しない(メタ)アクリル酸エステル、及び炭素数1〜22のアルキル基を有しかつヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステルから選択される1種である、請求項1又は2に記載の電子写真用トナーの製造方法。
- 樹脂粒子の分散液が、水系媒体中で樹脂が分散されてなるものである、請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真用トナーの製造方法。
- 樹脂粒子を構成する樹脂の溶解度パラメータ(SP値)と着色剤含有ポリマー粒子を構成するポリマーの溶解度パラメータ(SP値)との差が5以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真用トナーの製造方法。
- 芳香環含有(メタ)アクリレートがベンジル(メタ)アクリレートである、請求項1〜5のいずれかに記載の電子写真用トナーの製造方法。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法により得られる電子写真用トナー。
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