JP5030590B2 - バクテリアエフェクターとしてのオキサザボロリディン類 - Google Patents
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Description
バイオフィルムは、細胞、バクテリア、無細胞オルガネラにより形成され、そのすべてが細胞外マトリックス(多糖)に埋めこまれている。
バイオフィルムの形成及び成熟は、結果として一連のダイナミックな生物学的事象を引き起こす。
バイオフィルムの形成メカニズムは複雑である。
最初の段階としては、無細胞宿主構成物からなる獲得薄膜(調整されたフィルム)の形成であり、初期の入植バクテリアはこの薄膜に付着する。
遅れて参加するバクテリアは、順時薄膜に付着することにより、コロニーを形成する。
ついで、バクテリアはバイオフィルム内で増殖し、その後、周囲の環境に適合した定常状態が形成される。
最も支配的なタイプの付着は、多糖に関係づけられる。
例えば、歯におけるバイオフィルムは、スクロース依存の付着であり、バクテリアの細胞外酵素による多糖の合成によりもたらされ、かかる酵素としてはグルコシルトランスフェラーゼ(glucosyltransferase:GTF)やフルクトシルトランスフェラーゼ(fructsyltransferase:FTF)であり、スクロース依存付着はバクテリア付着の中心的な方法である。
GTFは、歯の表層のバクテリア付着の主要媒体のうちの一つと考えられるグルカンにスクロースのグルコシルの一部を重合することによって、スクロース基質からグルカン・タイプの多糖の合成において、触媒作用を及ぼす。
FTFは、バイオフィルム中に見られる他の細胞外酵素である。それは、スクロースからフルクタンポリマーを合成する。
FTFは、エス・サリヴァリウス(S.salivarius)やアクチノマイセス spp.(Actinomyces spp.)のような口内バクテリアに由来するものであり、糖代謝、糖蓄積での役割とバクテリアの結合サイトとしての役割をも果たす。
バクテリアは、いくつかのインデューサーを通して情報伝達をしているのであろう(B.L.Bassler,Cell,2003,109,421-424)。
エス・ミュータンス(S.mutans)やピー・ギンギヴィティス(P.gingivitis)のような口内グラム陽性・グラム陰性バクテリアから、オートインデューサー−2(AI-2)が発見されている(P.E.Kolenbrander et al.,Annu.Rev.Microbol.,2000,54,413-437)。
このインデューサーは、多くの代謝や異化経路を働かせる役割を果たす。
最近の予想外の発見は、AI−2がホウ素成分を含むことが示されたことである(X.Chen et al.,Nature,2002,415,545-549)。細胞間情報伝達機構におけるAI−2の役割として次の機構が提案された。酵素LuxSは、S−リボシルホモシステイン(S-ribosylhomocysteine)を開裂し、4,5-ジヒドロキシ-2,3-ペンタンジオン(DPD)を生産し、DPDの環状構造体(pro-AI-2)が周囲のホウ酸と反応し、AI−2のコア部分として提供される環式ホウ酸ジエステルとなる。
R1は、水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、C3−C7シクロアルキルから選択され;
R2は、水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、C3−C7シクロアルキル、−(C=O)R、−S(=O)2Rから選択され、ここでRはC1−C8アルキル、アリール、C3−C7シクロアルキルから選択され;
R3とR4は、個々独立に、水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、C3−C7シクロアルキルから選択され;
R5とR6は、個々独立に、水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、C3−C7シクロアルキルから選択される;
又は、R5とR6のいずれかとR3とR4のいずれかはオキザボロリディン環(oxazaborolidine ring)と縮合し、置換又は非置換の芳香族環、置換又は非置換のシクロアルキル環、置換又は非置換の複素環を形成し;
前記置換芳香族環、置換シクロアルキル環又は置換複素環の置換基が少なくとも1つのヒドロキシル基、ハロ基及びC1−C6アルキルから選択された置換基であり;
R1´は、無し(null)、水素、水酸基、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリールから選択され;
R2´は、無し(null)、水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリールから選択される;
又は、R2´と同様R1´は、−OR10−、−O−(C=O)R10−、−OR10(C=O)−から選択される基であり、オキサザボロリディン環(oxazaborolidine ring)と縮合環を形成し;R10は、置換又は非置換のC1−C3 アルキレン、置換又は非置換のアリレーン、置換又は非置換のヘテロアリーレンから選択され、前記置換C1−C3 アルキレン、置換アリーレン又は置換ヘテロアリーレンの置換基が少なくとも1つのヒドロキシル基、ハロ基及びC1−C6アルキルから選択された置換基であり;
バクテリア関連パラメータは
(a)基質に対するバクテリアの付着性
(b)酵素の酵素活性
(c)バクテリアの生存度
(d)細胞間情報伝達機構への影響
(e)バクテリアによるバイオフィルムの形成
(f)a〜eの2以上の組合せ
から選択され、
少なくとも一つのバクテリア関連パラメータを減少または増加させるための組成物に関するものである。
1.基質に対するバクテリアの付着性
この文脈において、用語「変調(modulating)」はバクテリアの基質への付着性の減少と同様、増加にも用いられる。化合物は、その構造により、付着性を増加させるグループと減少させるグループに分けられ、これ以降に説明される。
2.バクテリアの酵素の酵素活性の減少−特に次の酵素の活性の減少;グルコシルトランスフェラーゼ(glucosyltransferase:GTF)とフルクトシルタランスフェラーゼ(fructsyltransferase:FTF)
好ましくは、化合物が、固定化されているか、溶液であるかを問わず無細胞酵素の酵素活性を減少させる。
3.バクテリアの生存度−バクテリア数の決定による。
好ましくは、この場合には、変調は生存度を減少させる−すなわち、無傷の膜に影響を与え、バクテリアの細胞障害に影響すること。
4.細胞間情報伝達機構への影響−すなわち、バクテリア間の情報伝達に影響を与え(できればバクテリア−ホスト間)、ここで、変調は、減少させるにせよ増加させるにせよ細胞間情報伝達機構に影響することが好ましい。
5.バクテリアによるバイオフィルムの形成−これは基質への付着性、細胞間情報伝達機構に関係し、バイオフィルム形成に関係するバクテリアに影響するいくつかの活動の組合せである。典型的には、変調は、バイオフィルム形成過程において混乱を生じさせ、結果として弱いフィルムが形成され、すべてのバイオフィルムの形成を妨害し、すでに生じたバイオフィルムに損傷を与える。弱いバイオフィルムは、抗菌剤の攻撃と同様、引続きなされる周囲(毒性物質、pH、侵食、免役システム)の攻撃により傷つきやすくなる。
好ましくは、C1−C8アルキルはC1−C4アルキルであり、最も好ましくは、C1−C8アルキルはメチルである。
好ましくは、R1´は、無し(null)又は水酸基、R2´は、無し(null)又は水素、R1はC1−C8アルキルであり、さらに好ましくは、R1はブチルである。
好ましい具体例としては、R1´は無し(null)、R1はブチルであり、さらに好ましくは、R1´は無し(null)、R2´は無し(null)、R1はブチルである。
好ましくは、R1はC1−C8アルキル、R1´とR2´は−OR10−であり、R10は置換又は非置換のC1−C3 アルキレンであり、さらに好ましくは、−OR10−が−O(CH2)2−である。
好ましくは、R1´は、無し(null)又は水酸基、R2´は、無し(null)又は水素、R1はアリールであり、最も好ましくは、R1はフェニルである。
好ましい具体例としては、R1´は無し(null)、R1はアリールである。
さらに好ましくは、アリールはフェニルである。
好ましくは、R1´とR2´は無し(null)、R1はアリールであり、さらに好ましくはフェニルである。
好ましくは、R1´は水酸基、R2´は水素、R1はアリールであり、さらに好ましくはフェニルである。
好ましくは、R1はアリール、R1´とR2´は−OR10−であり、R10は置換又は非置換のC1−C3 アルキレンであり、さらに好ましくは、−OR10−が−O(CH2)2−である。好ましくは、R1のアリールはフェニルである。
好ましい具体例としては、R1´とR2´は−OR10−であり、R10は置換又は非置換のC1−C3 アルキレンである。
好ましい具体例としては、R10が−O(CH2)m−で、m=1−3である。
さらに、好ましい具体例としては、−OR10−が−O(CH2)2−である。
そして、好ましい具体例としては、R1´は水酸基、R2´は水素である。
そしてさらに、好ましい具体例としては、R1´とR2´は無し(null)である。
さらに、好ましい具体例としては、R1´は水酸基、R2´は水素であり、その逆もなりたつ。
好ましい具体例としては、R1´とR2´は無し(null)である。
好ましくは、R2´は無し(null)、R2はC1−C8アルキルであり、さらに好ましくは、R2のC1−C8アルキルはC1−C4アルキルであり、最も好ましくは、R2のC1−C8アルキルはメチルである。
好ましくは、R2´は水素、R1´は水酸基、R2はC1−C8アルキルであり、最も好ましくは、R2のC1−C8アルキルはメチルである。
好ましくは、R1´は無し(null)でR1はブチルである。
好ましくは、アリールはフェニルである。
好ましくは、R1はアリール、より好ましくは、アリールはフェニルである。
好ましくは、R1´は無し(null)でR1はアリールであり、より好ましくは、アリールはフェニルである。
さらに、好ましい具体例としては、R1´は水酸基、R2´は水素である。
そして、好ましい具体例としては、アリールはフェニルである。
他の好ましい具体例としては、R1´は水酸基、R2´は水素である。
3,4-ジメチル-2,5-ジフェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
4,4-ジメチル-2-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
2-ブチル-4,4-ジメチル-1,3,2-オキサザボロリディン;
4-メチル-2,5-ジフェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
2-ブチル-3,4-ジメチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
2-ブチル-4-メチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
B-ヒドロキシ-3,4-ジメチル-2,5-ジフェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
B-ヒドロキシ-4,4-ジメチル-2-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
B-ヒドロキシ-2-ブチル-4,4-ジメチル-1,3,2-オキサザボロリディン;
B-ヒドロキシ-4-メチル-2,5-ジフェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
B-ヒドロキシ-2-ブチル-3,4-ジメチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
B-ヒドロキシ-2-ブチル-4-メチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン.
好ましい化合物が表1、表2に記載されている。
R1は、水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、C3−C7シクロアルキルから選択され;
R2は、水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、C3−C7シクロアル
キル、−(C=O)R、−S(=O)2Rから選択され、ここでRはC1−C8アルキル、アリール、C3−C7シクロアルキルから選択される。
置換基の例としては、水酸基、ハロ、C1−C6アルキル基である。
最も好ましくは、R10はエチレンであり、前記mは2である。
[(2-)-N,O,O'[2,2'-イミノビス[エタノラート]]]-2-n-ブチルホウ素;
[(2-)-N,O,O'[2,2'-イミノビス[エタノラート]]]-2-フェニルホウ素.
(a)基質に対するバクテリアの付着性
(b)酵素の酵素活性
(c)バクテリアの生存度
(d)細胞間情報伝達機構への影響
(e)バクテリアによるバイオフィルムの形成
(f)a〜eの2以上の組合せ
n=0;
R1はC1−C8アルキル、アリールから選択され;
R2は水素、C1−C8アルキルから選択され;
R3とR4は個々独立に水素、C1−C8アルキル、アリールから選択され;
R5とR6は個々独立に水素、C1−C8アルキル、アリールから選択され;
R1´とR2´は−OR10−であり、R10はC1−C3アルキルであり、それ故、オキサザボロリディン環(oxazaborolidine ring)と縮合して複素環を形成する。
−OR10−基のR10はC1−C3 アルキレンであり、その構造は−O(CH2)m−で、m=1−3である。
最も好ましくは、R10はエチレンであり、前記mは2である。
好ましくは、C1−C8アルキルはC1−C4アルキルである。
好ましくは、R1はC1−C8アルキル、より好ましくは、R1はC1−C4アルキル、最も好ましくは、R1はブチルである。
好ましくは、R2はC1−C8アルキルであり、より好ましくはC1−C4アルキルであり、最も好ましくはR2のC1−C8アルキルはメチルである。
[(2-)-N,O,O'[2,2'-イミノビス[エタノラート]]]-2-n-ブチルホウ素;
[(2-)-N,O,O'[2,2'-イミノビス[エタノラート]]]-2-フェニルホウ素.
少なくとも一つの種における生体バクテリアの固体数の減少;
生体バクテリアの成長度の減少(固体数は増加するかもしれないが);
総ての生体バクテリアの除去;
ある特定種のバクテリアの蓄積と形成の防止。
化合物は「有機化学ハンドブック」の「有機ホウ素化合物I」に記載された方法に従い製造される(R. Koster. Organoboron Compounds I, in Houben-Weyl: Handbook of Organic Chemistry, 4th Ed.;G. Thieme Verlag: 1982, Vol 13/3a, p. 157)。
引用の総て、或は、当業者であれば修正されうる方法が用いられる。
好ましくはジオールアミン(最も好ましくはジエタノールアミン)のようなアミノアルコールと、好ましくはC1−C8アルキルボロン酸(より好ましくはブチルボロン酸)、或は、アリールボロン酸(より好ましくはフェニルボロン酸)のような適当なボロン酸とを反応させ、「化4」の反応スキーム1に記載されているように共沸により水が除去される。
エチルエーテル・ヘキサン混合物やジクロロメタン(好ましくはジクロロメタン)のような有機溶媒で得られた固体を粉砕し、濾過し、ヘキサンやジクロロメタン(好ましくはジクロロメタン)のような有機溶媒で洗浄し、濾液は固体を得るために、減圧下で濃縮される。
得られた固体を、有機溶媒、好ましくは熱有機溶媒(最も好ましくは熱ジクロロメタン)に溶解し、ヘキサン、石油エーテルやエーテル(エーテルは固体の再結晶を誘発するので好ましい)のような他の有機溶媒を添加し、混合物を約25℃まで、必要であればさらに0℃まで冷却する。
好ましくは、再結晶は、さらに固体を集める工程としての濾過、好ましくはエーテルである有機溶媒での洗浄、減圧下での乾燥工程が採られる。
化合物の一つの応用は、固体表面に付着し成長するバクテリアコミュニティであるバイオフィルムの発展や維持に影響を与えることである。典型的には、バイオフィルム内のバクテリアは単独で生活しているバクテリアに比べて、抗生物質に対し強い抵抗を示す。したがって、抗生物質をバイオフィルムのより内部にまで浸透させなければならないとの問題がある。このようなバイオフィルムは一般的に、処置の反射として、持続的、慢性的感染症をもたらす。アメリカの病気管理センター(Center for Disease Control)は、バクテリア感染の60%はこのようなバイオフィルムを伴っていると推定している。
薬学的に受容できる塩としては、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、アンモニウム塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、沃化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、蓚酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、蟻酸塩、イソブチル酸塩、カプリン酸塩、ヘプタノエート、プロピオール酸塩、蓚酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、馬尿酸塩、ブチン−1,4−ジオエート、ヘキサン−1,6−ジオスペート、クロロベンゾエート、メチルベンゾエート、ジニトロベンゾエート、ヒドロキシベンゾエート、メトキシベンゾエート、フタレートスルフォネート、キシレンスルフォネート、フェニルアセテート、フェニルプロピオネート、フェニルブチレート、クエン酸塩、乳酸塩、α−ヒドロキシブチレート、グルコール酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルフォン酸塩、プロパンスルフォン酸塩、ナフタレン−1−スルフォン酸塩、ナフタレン−2−スルフォン酸塩、マンデレートが挙げられる。上記記載の塩は水和物或は無水物を形成することが知られている。
経口組成物は不活性希釈剤及び/又は食用のキャリヤーを含む。化合物はゼラチンカプセルに収納され、錠剤に成形される。化合物は賦形剤と混合され、錠剤、トローチ、カプセルの形態で使用される。薬学的に共存できる結合剤及び/又は添加剤は組成物の一部として含まれる。錠剤、丸薬、カプセル、トローチや類似物は、多くの以下に記載する成分や天然物類似化合物を含むことができ、微結晶セルロース、トラガントガム、或はゼラチンのような結合剤、スターチやラクトースのような賦形剤、アルギン酸、プリモゲル(Primogel:商品名)、コーンスターチのような崩壊剤、ステアリン酸マグネシウムやステロテス(Sterotes:商品名)のような滑沢剤、コロイダルシリカのような流動促進剤(glidant)、スクロースやサッカリンのような甘味剤、及び/又はペパーミント、サリチル酸メチル、オレンジ香のような芳香剤である。
投薬形態がカプセルの場合、上記記載物質に加えて、油脂のような液体キャリヤーを含むことができる。さらに、投薬形態にあっては、物理的に修飾された種々の他の物質を含むことができ、例えば、コーティングされた蔗糖、シェラック、或は腸溶剤である。化合物は、エリキシル剤、懸濁液、シロップ、ウェハー、チューインガムや類似物の形で投薬することができる。シロップは、化合物に加えて、甘味剤としてのスクロース、防腐剤、着色剤、芳香剤を含むこともある。
化合物は、抗生物質をバイオフィルムの深層部まで浸透させ、抗生物質処置を効果的に増加させることができる。
非経口、真皮内、皮下又は局所に適用するための溶液又は懸濁液は、次のような成分を含むことができる。例えば、注射用蒸留水、食塩水、不揮発性油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールや他の合成溶媒のような無菌希釈剤、ベンジルアルコール、メチルパラベンのような抗菌剤、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)のようなキレート剤、酢酸塩、クエン酸塩、リン酸塩のような緩衝剤、塩化ナトリウム、ブドウ糖のような緊張調整剤である。非経口剤は、ガラスやプラスチック製のアンプル、使い捨てシリンジ、複数回投薬用薬壜に収容することができる。静脈注射でなされる場合の好ましいキャリヤーは生理的食塩水又はリン酸緩衝食塩水(PBS)である。
好ましくは、バクテリアの生存度、バクテリアバイオフィルムの形成、バクテリア酵素活性、基質へのバクテリアの付着の少なくとも一つを妨げるための方法である。
最も好ましくは、発明の方法は抗菌目的のためのものである。
好ましくは、薬品組成物が、すでに定義されたバクテリア感染処置に関するものである。
1.1 実験
多数の小間を有する無菌のミクロ培養皿が、オキサザボロリディン類(oxazaborolidines)の8種の誘導体の最小阻止濃度(MIC)を決定するために用いられた。各小間は、脳心臓滲出物120マイクロリットル、1OD540nmに調整したS.mutansATCC27351の一夜懸濁液15マイクロリットルとテスト化合物15マイクロリットルを含む。テスト化合物は、0−50ミリモル間で5段階の濃度で試験された。各テストは2回行われた。これらの培養は、5%炭酸ガス濃度の雰囲気下、37℃で24時間行われた。バクテリアの成長は、一夜培養後の濁度で決定され、コンピュータ化されたELISA測定機(Thermomax microplate reader,Molecular Devices,USA)により、650nmで測定された。オキサザボロリディン類(oxazaborolidines)を添加せずバクテリアを含む基準培地と、オキサザボロリディン類(oxazaborolidines)を含みバクテリアを含まない肉汁培地での培養が行われた。MICは、バクテリアが成長しないテスト物質の最小濃度で決定された。
歯のカリエス病因論において、支配的なバクテリアの一つであるS.mutansに対するBNO1からBNO8の抗菌効果を決定するためにMICが用いられた。BNO1とBNO5が最も活性であり、このことは窒素上の置換が望ましいことを示しているように見える。一方、窒素が電荷を有しているBNO7とBNO8は、最も弱い活性を示した。
2.1 実験
フルクトシルタランスフェラーゼ(fructsyltransferase:FTF)がローゼン等により述べられている方法で精製された(Rozen et al. FEMS Microbiol Lett., 2001, 195, 205-210; Rozen et al. APMIS, 2001, 109, 155-160)。
要約すれば、精製された200マイクロリットルのFTF、1200ミリモルのスクロース(0.3マイクロキュリー・ミリリットル[3H]−フルクトースでラベル化されたスクロースを補足)100マイクロリットル、異なった濃度のテスト化合物100マイクロリットルの混合物を37℃で3時間培養し、氷冷エタノールを最終濃度が70%となるように添加して酵素反応を終了させた。エタノール不溶のフルクタンが、4℃で一夜放置により沈澱、分離された。沈澱フルクタンは、3回エタノールで洗浄され、25mmガラス繊維フィルターで濾過された。エタノール不溶フルクタンが含まれるフィルターは吸引により乾燥され、シンチレーション壜に入れられた。放射性ラベル化されたフルクタンの総量がシンチレーション計数装置により測定された。
結果を図1に示す。
図1中、BNOO1はBNO7に、BNOO2はBNO8に関係する。
3.1 実験
表面積0.63 cm2/mgのヒドロキシアパタイト(HA)ビーズ(Ceramic hydroxyapatite typeI, 80um, Bio-Rad Laboratories, Hercules, CA, USA)40mgは、放射ラベル化バクテリア250μL、試験用ボロニック(boronic)化合物400μLが添加されたKCl緩衝液で3回洗浄され、平衡に達した後、700ミリモルのスクロース50μL(KCl緩衝液中)が添加された。混合物は37℃、60分ゆっくり回転させながら培養された。培養期間の終了において、非結合成分、特に、非吸着ラベル化バクテリアを除去するため緩衝されたKClで3回ビーズを洗浄し、シンチレーション流体(Ecoscint A, National Diagnostics, Manville, NJ)10mLを含む壜中、2mLのエタノールですすいだ。HA上の放射ラベル化バクテリアがシンチレーションカウンター(BETAmatic scintillation counter (Koutron(, Basel, Switzerland))で計測された。化合物を含まないグループと比較してのバクテリアの付着%が、結果として示される。
結果を図2に示す。
結果に見られるように、化合物のいくつかは活性を減少させ、いくつかはその活性を増加させる。
合成オキサザボロリディン類(oxazaborolidines)と抗付着性間の投与量応答と構造活性との関係(SAR)は、濃度6−120ミリモルの間で観察される。一般的に、B−ブチル基を含む化合物(BNO3、BNO5、BNO6、BNO7)は、試験濃度において、最大21−73%の抗付着性効果を示すが、ブチル基をフェニルキ基に置き換えたもの(BNO1、BNO2、BNO4、BNO8)は、18−62%の付着増加をもたらす反対の効果を示す。例えば、60ミリモルにおけるBNO3は、ヒドロキシアパタイト表面へのバクテリの付着能力を63%減少させる。B−ブチル(BNO3)をB−フェニル(BNO2)に置きかえると、同じ濃度で、バクテリア付着を37%促進させる。
(図2中、BNOO1はBNO7に、BNOO2はBNO8に関係する。)
この実験は、自然のAI−2の誘導活性を模倣又は禁止する化合物の能力を決定するために設計された。
4.1 実験
BNO1、BNO2とAI−2信号変換システムとの相互作用が、AI−2同種のセンサーのみを有するよう構成された、AI−2伝達菌株のビブリオ・ハーヴェイBB170(Vibrio harveyi BB170)で試験された(Bassler, B.L. et al., Mol. Microbiol. 1993, 9, 773-786)。有望な一夜培養体は1:5000に希釈され、希釈された培養バクテリアの成長に沿い、バイオルミネセンスが追跡された。試験濃度におけるBNO1がバクテリアの成長開始時に添加された。比誘発を計算するために、成長開始3時間後のバイオルミネセンスレベルが用いられた。
結果を図3に示す。
有望な一夜培養体は1:5000に希釈され、集中を誘導し、バクテリア成長開始時に添加されたAI−2の存在下、希釈された培養バクテリアの成長に沿い、バイオルミネセンスが追跡された。試験濃度におけるBNO2がバクテリアの成長の開始時に添加された。
残余のバイオルミネセンスは、AI−2誘発され、非抑制のバイオルミネセンスの最大限の一部として表わされる。計算のために、成長開始2.5時間後のバイオルミネセンスレベルが用いられる。
結果を図4に示す。
ルミネセンスはLumac/3M Biocounter M2010(Netherlands)でモニターされた。培養密度は、培養液1mL当たりの選択された固体LM(L−marine)媒体上のコロニー形成単位(CFU)により測定された。相対ルミネセンス(図ではバイオルミネセンス)はルミネセンスと培養密度の商として計算され、相対光単位で表わされる(RLU, count / 106 CFU)。
比誘発は、BNO1により誘発されたものと、誘発されない相対ルミネセンスとの関係として計算される。抑制の測定は、BNO2の存在の有無によるAI−2により誘発される相対ルミネセンス関係として定義される。
AI−2同様、BNO1は、投与量に依存するビブリオ・ハーヴェイBB170(Vibrio harveyi BB170)バイオルミネセンスを誘発することが示された(図3)。
一方、外因性のAI−2と同時に添加されたBNO2は、高濃度におけるまで、バイオルミネセンスを誘発する能力を強力に抑制した(図4)。
BNO1は、ビブリオ・ハーヴェイBB170(Vibrio harveyi BB170 (sensor 1- sensor2+))のバイオルミネセンスを誘発した。機構は、反応しないセンサー2-を有するムタンとしてのセンサー2+を経由する。
BNO2は、ビブリオ・ハーヴェイBB170(Vibrio harveyi BB170 (sensor 1- sensor2+))のバイオルミネセンスを誘発するAI−2の障害となる。
(BNO1−BNO6のオキサザボロリディン類(oxazaborolidines)の合成)
BNO1−BNO6の合成のアウトラインは反応スキーム1に記載されている。
適当な第2級アミノアルコールの一当量とブチル又はフェニルボロン酸の一当量がトルエン中で一昼夜還流され、ディーン・シュターク装置を用いて水が除去された。その後、トルエンを蒸発させ、残部は必要な化合物を産出するまで、真空蒸留が行われた。
産物はBNO1:85%、BNO2:82%、BNO3:79%、BNO4:68%、BNO5:72%、BNO6:68%であった。
トルエンを除去後、BNO1−3、BNO5については蒸留により分離し、高収率がえられた。BNO4は純度の向上のため、再結晶が行われた。BNO6の試験的再結晶は、いくつかの反応開始物質を与えた。
BNO1とBNO4−6においては、(−)−ノルプソイドエフェドリン誘導体が用いられた。
マグネティックスターラーに設置された、250mLの丸底フラスコに、適当なボロン酸一当量とジエタノールアミン一当量が投入された。エーテルとジクロロメタン(1:2)がさらに追加され、3オングストロームの分子篩にかけられた。その結果の不均一溶液はアルゴンガス下2時間撹拌された。固体はジクロロメタンとともに粉砕され、中間のガラス溶融ロートで濾過され、ジクロロメタンで洗浄された。濾液は、固体化合物を得るために減圧蒸留により濃縮された。ジエタノールアミン複合体(固体化合物)は、次の様にして再結晶された。白色固体は熱ジクロロメタンに溶解され、固体化合物の再結晶を誘導するためにエーテルが加えられた。混合物は0℃に冷却され、固体がブフナーロートにより集められ、エーテルで洗浄された。製造物は、白色結晶固体としての本タイトル化合物(収率;BNO7:60%、BNO8:45%、再結晶:16%)を得るために、減圧下(0.2mm)乾燥された。
BNO1−BNO8のNMRは以下の通りである。
(BNO1)
1H NMR (300 MHz, CDCl3)#: 0.73 (d, JH,H=6.0HZ, 3 H), 2.95 (s, 3 H), 3.81-3.84 (m, 1 H), 5.65 (d, JH,H=9.0HZ 1 H), 7.26-7.83 (m, 10H). 13C NMR (75.9 MHz, CDCl3)#: 16.04, 31.40, 62.17, 81.92, 128-140. M.S: m/z 251.
(BNO2)
1H NMR (300 MHz, CDCl3)#: 1.115 (s, 6 H), 3.37 (br s, 1 H), 3.60 (s, 1 H), 7.26-7.97 (m, 5H). 13C NMR (75.9 MHz, CDCl3)#: 26.24, 54.58, 72.76, 127.53, 128.79, 130.17, 132.20, 133.77. M.S: m/z 175.
(BNO3)
1H NMR (300 MHz,D2O)#: 0.44 (t, 2H), 0.71 (t, JH,H=9.0HZ, 3H), 0.94 (s, 6H), 1.04-1.13 (m, 4H), 3.21(s, 2H). 13C NMR (75.9 MHz, D2O)#: 13.41, 24.15, 25.28, 26.51, 51.36, 70.07. M.S: m/z 155.
(BNO4)
1H NMR (300 MHz, CDCl3)#: 1.38 (d, JH,H=6.0HZ, 3 H), 3.71-3.75 (m, 1 H), 3.88 (br s, 1 H), 5.02 (d, JH,H=6.0HZ, 1 H), 7.29-7.78 (m, 10 H). M.S: m/z 237.
(BNO5)
1H NMR (300 MHz, CDCl3)#: 0.60 (d, 3 H), 0.82-0.90 (t, overlap, 5 H), 1.34-1.50 (m, 4 H), 2.66 (s, 3 H), 3.60-3.75 (m, 1 H), 5.45 (d, 1 H), 7.23-7.40 (m, 5 H). M.S: m/z 231.
(BNO6)
13C NMR (75.9 MHz, CDCl3)#: 16.19, 21.60, 25.85, 26.61, 28.30, 57.05, 82.11,
127.06,128.27, 128.67. M.S: m/z 217.
(BNO7)
1H NMR (300 MHz, CDCl3)#: 0.43-0.46 (m, 2 H), 0.88 (t, 3 H), 1.250-1.33 (m, 4 H), 2.75 (br s, 2 H), 3.27 (br s, 2 H), 3.83-3. 96 (m, 4H), 5.83 (br s, 1 H). 13C NMR (75.9 MHz, CDCl3)#: 14.45, 18.43, 26.80, 28.49, 51.84, 62.91.
(BNO8)
1H NMR (300 MHz, DMSO)#: 2.79- 2.84 (m, 2 H), 3.03-3.09 (m, 2 H), 3.73-3.87 (overlap, 4 H), 6.8 (br s, 1 H), 7.12-7.18 (overlap, 3 H), 7.42 (d, JH,H=9.0HZ, 2 H).
以下に記載の水和物が準備された。
B-ヒドロキシ-3,4-ジメチル-2,5-ジフェニル-1,3,2-オキサザボロリディン(BNO1水和物)
B-ヒドロキシ-4,4-ジメチル-2-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン(BNO2水和物)
B-ヒドロキシ-4-メチル-2,5-ジフェニル-1,3,2-オキサザボロリディン(BNO3水和物)
B-ヒドロキシ-2-ブチル-3,4-ジメチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン(BNO4水和物)
B-ヒドロキシ-2-ブチル-4-メチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン(BNO5水和物)
この水和物は、適当なオキサザボロリディンを水に溶解し、2時間撹拌することにより得られた。
B−n−ブチル基を有するオキサザボロリディン誘導体は、中性から酸性において、より安定な化合物であるが、pHが10.6までは90%までの中間体が形成され、それはオキサザボロリディン類と水との平衡反応の結果である(化学式5の反応スキーム2)。
この化合物(BNO3)のクロロホルム溶媒中や中性液中での一つのピークは、オキサザボロリディン類に属する33.667ppmを示す。
一方、B−フェニル基を有する誘導体(BNO2)は、同じ溶媒中で2つのピークを示し、一つは31.268ppm、他方は7.404ppmであり、このことは、各々、製品と複合体であることを示す。
我々は、エート・コンプレックスへの転換が、ブチル誘導体に比べて、フェニル誘導体のほうが早いからであると推定している。
BNO1(水和物)−BNO5(水和物)のNMRは以下の通りである。
(BNO1水和物)
11B NMR (96.2 MHz) (: 7.18.
(BNO2水和物)
1H NMR (300 MHz, D2O) (: 1.08 (s, 6 H), 3.34 (br s, 1 H), 4.65 (s, 1 H, overlapped with D2O), 7.15-7.46 (m, 5H)
13C NMR (75.9 MHz, D2O) (: 14.20, 22.29, 54.39, 66.11, 67.39, 127.63, 132.04
11B NMR (96.2 MHz) (: 6.032
(BNO3水和物)
1H NMR (300 MHz,D2O) (: 0.44 (t, 2H), 0.71 (t, JH,H=9.0HZ, 3H), 0.94 (s, 6H), 1.04-1.13 (m, 4H), 3.21(s, 2H). 13C NMR (75.9 MHz, D2O) (: 13.41, 24.15, 25.28, 26.51, 51.36, 70.07. 11B NMR (96.2 MHz) (: 5.2
(BNO4水和物)
1H NMR (300 MHz, D2O) (: 0.86 (d, JH,H=6.6HZ, 3 H), 3.06-3.27 (m, 1 H), 3.05 (br s, 1 H), 4.36(d, JH,H=8.0HZ, 1 H), 7.16-7.51 (m, 10 H).
11B NMR (96.2 MHz) (: 4.47
(BNO5水和物)
11B NMR (96.2 MHz) (:, 5.98
したがって、従属クレームの精神と幅広い範囲に含まれるこれらすべての変形例、修飾例等を包含することを目的とするものである。
個々の刊行物、特許、特許出願が、特に又個々に引用として示されているように、本願明細書に述べられている総ての刊行物、特許、特許出願は、本明細書に採り入れられている。
Claims (20)
- 薬学的に受容し得る塩、溶媒和物、水和物を含む化学式1(以下「化1」という)の化合物を成分として含み、バクテリア関連パラメータを減少または増加させる組成物であって、
nは0であり;
R1は、水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、C3−C7シクロアルキルから選択され;
R2は、水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、C3−C7シクロアルキル、−(C=O)R、−S(=O)2 Rから選択され、ここでRはC1−C8アルキル、アリール、C3−C7シクロアルキルから選択され;
R3とR4は、個々独立に、水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、C3−C7シクロアルキルから選択され;
R5とR6は、個々独立に、水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、C3−C7シクロアルキルから選択される;
又は、R5とR6のいずれかとR3とR4のいずれかはオキザボロリディン環(oxazaborolidine ring)と縮合し、置換又は非置換の芳香族環、置換又は非置換のシクロアルキル環、置換又は非置換の複素環を形成し;
前記置換芳香族環、置換シクロアルキル環又は置換複素環の置換基が少なくとも1つのヒドロキシル基、ハロ基及びC1−C6アルキルから選択された置換基であり;
R1´は、無し(null)、水素、水酸基、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリールから選択され;
R2´は、無し(null)、水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリールから選択される;
又は、R2´とR1´は、−OR10−、−O−(C=O)R10−、−OR10(C=O)−から選択される基であり、オキサザボロリディン環(oxazaborolidine ring)と縮合環を形成し、R10は、置換又は非置換のC1−C3 アルキレン、置換又は非置換のアリーレン、置換又は非置換のヘテロアリーレンから選択され、前記置換C1−C3 アルキレン、置換アリーレン又は置換ヘテロアリーレンの置換基が少なくとも1つのヒドロキシル基、ハロ基及びC1−C6アルキルから選択された置換基であり;
バクテリア関連パラメータは
(a)基質に対するバクテリアの付着性
(b)酵素の酵素活性
(c)バクテリアの生存度
(d)細胞間情報伝達機構への影響
(e)バクテリアによるバイオフィルムの形成
(f)a〜eの2以上の組合せ
から選択され、
少なくとも一つのバクテリア関連パラメータを減少または増加させるための組成物。 - R5とR6のいずれかとR3とR4のいずれかは−(CH2)X(CH2)p−であり、ここでp=1,2,3、X=O、S、N−R´、N(C=O)R″であり、R´は水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、C3−C7シクロアルキルから、R″はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、C3−C7シクロアルキルから選択され、オキサザボロリディン環(oxazaborolidine ring)と縮合して複素環を形成する請求項1に記載の組成物。
- R1はC1−C8アルキル、アリールから選択され;
R2は水素、C1−C8アルキルから選択され;
R3とR4は、個々独立に、水素、C1−C8アルキル、アリールから選択され;
R5とR6は、個々独立に、水素、C1−C8アルキル、アリールから選択され;
R1´は無し(null)、水酸基から選択され;
R2´は無し(null)、水素から選択される;
又は、R2´とR1´は−OR10−であり、ここでR10はC1−C3 アルキレンであり、
オキサザボロリディン環(oxazaborolidine ring)と縮合し複素環を形成する;
請求項1に記載の組成物。 - R1はC1−C8アルキル、アリールから選択され;
R2は水素、C1−C8アルキルから選択され;
R3とR4は、個々独立に、水素、C1−C8アルキル、アリールから選択され;
R5とR6は、個々独立に、水素、C1−C8アルキル、アリールから選択され;
R1´は無し(null)、水酸基から選択され;
R2´は無し(null)、水素から選択される、
請求項1又は請求項3に記載の組成物。 - 「化1」の化合物が下記から選択される請求項4に記載の組成物。
3,4-ジメチル-2,5-ジフェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
4,4-ジメチル-2-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
2-ブチル-4,4-ジメチル-1,3,2-オキサザボロリディン;
4-メチル-2,5-ジフェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
2-ブチル-3,4-ジメチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
2-ブチル-4-メチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
B-ヒドロキシ-3,4-ジメチル-2,5-ジフェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
B-ヒドロキシ-4,4-ジメチル-2-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
B-ヒドロキシ-2-ブチル-4,4-ジメチル-1,3,2-オキサザボロリディン;
B-ヒドロキシ-4-メチル-2,5-ジフェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
B-ヒドロキシ-2-ブチル-3,4-ジメチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン;
B-ヒドロキシ-2-ブチル-4-メチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン. - R1はC1−C8アルキル、アリールから選択され;
R2は水素、C1−C8アルキルから選択され;
R3とR4は、個々独立に、水素、C1−C8アルキル、アリールから選択され;
R5とR6は、個々独立に、水素、C1−C8アルキル、アリールから選択され;
R2´とR1´は−OR10−で、ここでR10はC1−C3 アルキレンであり、
オキサザボロリディン環(oxazaborolidine ring)と縮合し複素環を形成する
請求項1又は請求項3に記載の組成物。 - 「化1」の化合物が下記より選択される請求項6に記載の組成物。
[(2-)-N,O,O'[2,2'-イミノビス[エタノラート]]]-2-n-ブチルホウ素;
[(2-)-N,O,O'[2,2'-イミノビス[エタノラート]]]-2-フェニルホウ素. - バクテリア関連パラメータが減少する請求項1に記載の組成物。
- バクテリア関連パラメータが基質へのバクテリアの付着であり、該パラメータが増加する請求項1に記載の組成物。
- バクテリア関連パラメータがバクテリアの生存度であり、該パラメータは減少し、「化1」の化合物が3,4-ジメチル-2,5-ジフェニル-1,3,2-オキサザボロリディン、2-ブチル-3,4-ジメチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディンから選択された請求項1に記載の組成物。
- バクテリア関連パラメータが基質へのバクテリアの付着であり、該パラメータは減少し、「化1」の化合物が2-ブチル-4,4-ジメチル-1,3,2-オキサザボロリディン、2-ブチル-3,4-ジメチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン、2-ブチル-4-メチル-5-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン、[(2-)-N,O,O'[2,2'-イミノビス[エタノラート]]]-2-n-ブチルホウ素から選択された請求項1に記載の組成物。
- バクテリア関連パラメータが基質へのバクテリアの付着であり、該パラメータは増加し、「化1」の化合物が3,4-ジメチル-2,5-ジフェニル-1,3,2-オキサザボロリディン、4,4-ジメチル-2-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディン、4-メチル-2,5-ジフェニル-1,3,2-オキサザボロリディン、[(2-)-N,O,O'[2,2'-イミノビス[エタノラート]]]-2-フェニルホウ素から選択された請求項1に記載の組成物。
- バクテリア関連パラメータが細胞間情報伝達機構への影響であり、該パラメータは増加し、「化1」の化合物が3,4-ジメチル-2,5-ジフェニル-1,3,2-オキサザボロリディンである請求項1に記載の組成物。
- バクテリア関連パラメータが細胞間情報伝達機構への影響であり、該パラメータは減少し、「化1」の化合物が4,4-ジメチル-2-フェニル-1,3,2-オキサザボロリディンである請求項1に記載の組成物。
- 請求項1ないし14のいずれかで規定される「化1」の化合物を構成要素とするバクテリアの成長を抑制する組成物。
- 請求項1ないし14のいずれかで規定される「化1」の化合物を構成要素とする他の抗菌剤の細胞障害作用に対するバクテリアの感受性を増加させる組成物。
- 薬学的に受容されるキャリヤーと活性成分としての請求項1ないし14のいずれかで規定される「化1」の化合物からなるバクテリア関連パラメータを減少または増加させる調合組成物。
- 組成物が他の抗菌剤の細胞障害作用に対するバクテリアの感受性を増加させる請求項17に記載のバクテリア関連パラメータを減少または増加させる調合組成物。
- 少なくとも一つのさらなる他の抗菌剤を含む請求項17に記載のバクテリア関連パラメータを減少または増加させる調合組成物。
- バクテリアの成長を抑制する薬剤調合のための請求項1ないし14のいずれかで規定される「化1」の化合物の使用法。
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