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JP5022551B2 - 貧血の予防及び治療用の方法及び組成物 - Google Patents

貧血の予防及び治療用の方法及び組成物 Download PDF

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Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、哺乳動物のヘマトクリット増加を目的とするエリトロポエチンの高グリコシル化類似体の使用に関する。より特定的には本発明は、ヘマトクリットの増加及び維持並びに貧血治療の目的に組換えヒトエリトロポエチンに比較して少ない投与頻度で使用される高グリコシル化類似体に関する。本発明はまた、ヘマトクリットの増加及び維持並びに貧血治療の目的に組換えヒトエリトロポエチンに比較して等しい投与頻度では少ない量で投与される高グリコシル化類似体の使用に関する。エリトロポエチンの新規な高グリコシル化類似体も提供される。
【0002】
(発明の背景)
エリトロポエチン(Epo)は赤血球系前駆細胞を赤血球に成熟させるために必要な糖タンパク質ホルモンである。エリトロポエチンは腎臓で産生されており、循環血中の赤血球のレベルを調節するために必須である。組織酸素のレベル低下状態が生じるとEpoの産生増加が指令され、次いで赤血球形成が刺激される。例えば慢性腎不全(CRF)に見られるように腎機能が失われると、典型的な結果としてEpoの産生量が減少し、これに付随して赤血球が減少する。
【0003】
ヒト尿中のEpoは、Miyakeら(J.Biol.Chem.252,5558(1977))によって再生不良性貧血の患者から精製された。しかしながら、このソースから得られた精製Epoタンパク質の量は治療用途に十分ではなかった。ヒトEpoをコードしている遺伝子の同定とクローニング及び組換えタンパク質の発現は、Linの米国特許第4,703,008号に開示されている。該特許の記載内容は参照によって本発明に含まれるものとする。細胞培地から組換えヒトエリトロポエチンを精製する方法はLaiらの米国特許第4,667,016号に開示されている。該特許は参照によって本発明に含まれるものとする。哺乳動物の宿主細胞から生物活性Epoを産生させることによって治療用途に適した量のEpoが初めて入手可能になった。更に、遺伝子配列の解明が進みかつ精製タンパク質の入手可能性が拡大したことはこのタンパク質の作用モードに関する理解を深めることに役立った。
【0004】
ヒト尿に由来のEpo(Miyakeら、前出)及び哺乳動物細胞中で発現された組換えヒトEpoの双方が、3つのN結合オリゴ糖鎖と1つのO結合オリゴ糖鎖とを含んでおり、これらのオリゴ糖鎖は合わせて糖タンパク質の全分子量の約40%を構成している。N結合グリコシル化は24、38及び83位に存在するアスパラギン残基で生じ、O結合グリコシル化は126位に存在するセリン残基で生じる(Laiら,J.Biol.Chem.261,3116(1986);Broudyら,Arch.Biochem.Biophys.265,329(1988))。オリゴ糖鎖は末端シアル酸残基によって修飾されていることが判明し、典型的にはN結合鎖が1つの鎖あたり4個までのシアル酸を有しており、O結合鎖が2個までのシアル酸を有している。従ってEpoポリペプチドは合計14個までのシアル酸を含み得る。
【0005】
種々の研究は、Epoの糖鎖の変化が生物活性に影響を及ぼし得ることを示した。しかしながら1つの研究によれば、グリコシル化部位であるアスパラギンまたはセリンの突然変異誘発によってN結合オリゴ糖鎖またはO結合オリゴ糖鎖が単独でまたは一緒に除去されると、哺乳動物の細胞中で産生される改変Epoのin vitro活性は著しく減少する(Dubeら,J.Biol.Chem.263,17516(1988))。しかしながら、DeLormeら(Biochemistry 31,9871−9876(1992))は、Epo中のN結合グリコシル化部位の除去はin vivoの生物活性を減少させたがin vitroの生物活性を減少させなかったと報告した。
【0006】
Epoのシアル酸含量とin vivo生物活性との関係は単離したEpoアイソフォームのin vivo活性を測定することによって明らかになった。等モル濃度の単離Epoアイソフォームの正常マウスのヘマトクリット増加能力を測定し、Epo1分子あたりのシアル酸含量を段階的に増加させると、これに対応してin vivo生物活性が段階的に増加することが知見された(Egrieら,Glycoconjugate J.10,263(1993))。高いシアル酸含量であるEpoアイソフォームは、また血清半減期が長期であることが示されたが、Epo受容体に対する親和性は低下していることより、血清半減期がin vivo生物活性の重要な決定要因であることが示唆された。
【0007】
Epoポリペプチド中に新しいグリコシル化部位を導入すると、その結果として追加の糖鎖をもつ分子が産生される。国際特許公開WO91/05867及びWO94/09257参照。これらの特許はその記載内容全部が参照によって本発明に含まれるものとする。少なくとも1個の追加のN結合糖鎖及び/または少なくとも1個の追加のO結合糖鎖を有しているEpoのグリコシル化類似体が開示されている。1個の追加N結合鎖を有しているグリコシル化類似体は、組換えヒトEpo(rHuEpo)(アイソフォーム9−14)及び1分子あたり14個のシアル酸を有しているrHuEpoの精製アイソフォームに比較して循環半減期が延長していることが判明した。
【0008】
組換えヒトエリトロポエチン(rHuEpo)の投与は末期の腎臓病に罹患した貧血患者の赤血球レベルを上昇させるために有効である(Eschbachら,New Eng.J.Med.316,73−38(1987))。その後の研究は、rHuEpoによる治療が多様な別の病態に付随する貧血を改善することを証明した。(Fischlら,New Eng.J.Med.322,1488−1493(1990);Laupacis,Lancet 341,1228−1232(1993)。CRFに付随する貧血、HIV感染患者のAZT(ジドブジン)療法に関連する貧血、化学療法を受けている非骨髄性悪性腫瘍患者の貧血、外科手術を受けた患者の貧血の治療において同種異系血液の輸血の必要性を軽減するためにrHuEpoを使用することは規制付きで認可された。認可された全部の適応症(外科適用を除く)に対する現行の治療方法では、示唆された目標ヘマトクリット範囲に達するまで50−150単位/kgの出発投与量を週3回(TIW)の頻度で静脈内(IV)注射または皮下(SC)注射によって投与する。外科に適用するときは、rHuEpoを手術前10日間、手術当日及び手術後4日間にわたって毎日投与する(EPOGENRTM Package Insert,12/23/96)。一般に、現在勧告されているrHuEpoの出発投与量はヘマトクリットを約6週から8週で目標範囲に上昇させる。いったん目標ヘマトクリット範囲に到達した後で維持投与スケジュールを作成する。これは患者次第で様々に異なるが、典型的には、CRFに付随する貧血の患者では週3回である。上述のrHuEpoの投与は貧血を治療するための有効でありかつ十分な許容薬量の投与計画である。
【0009】
rHuEpoよりも効力の大きい治療薬を得ることが要望されている。このような分子の利点は、より少ない頻度及び/またはより少ない用量で投与できることであろう。現行の治療では、貧血に罹った患者にはEPOGENRTMの週3回投与が必要であり、外科手術患者には1日1回の投与が必要である。投与頻度を減らしたスケジュールは医師及び患者の双方に都合がよく、特に医院または診療所に定期的に通院しない患者、または、Epoを自身で注射する患者に好都合であろう。より高い効力をもつ分子の別の利点は、同等のヘマトクリット増加を得るために患者の体内に導入する薬物の量を節減できることである。
【0010】
従って本発明の目的は、投与頻度を減らしたスケジュールが可能であるようなより高い効力をもつ貧血治療用分子を同定することである。本発明の別の目的は、節減用量で投与されてもEpoで得られるレベルと少なくとも同等のレベルにヘマトクリットを増加及び維持する分子を提供することである。本発明の目的はまた、投与頻度を減らすように選択されたこれらの分子がrHuEpoと少なくとも同様の許容薬量を有すること、ある種の患者にはrHuEpoよりも優れた許容薬量を有し得ることである。
【0011】
(発明の概要)
N47(Asn30Thr32Val87Asn88Thr90 Epo)と呼ばれる高グリコシル化Epo類似体が組換えヒトエリトロポエチン(rHuEpo)と同じ用量及び同じ頻度で投与されたときにrHuEpoよりも長い血清半減期及び大きいin vivo活性を有することが知見された。更に、該類似体の週1回の投与によって得られるマウスのヘマトクリット増加がrHuEpoの週3回の投与によって得られるヘマトクリット増加と同等であることが証明された。Epo類似体N47はマウスに投与されたときにもヒトに投与されたときにも同様の薬物動態を示した。
【0012】
本発明は、治療有効量の高グリコシル化Epo類似体を医薬組成物として投与することから成り、同等のヘマトクリット目標値を得るために類似体が等価のモル量のrHuEpoよりも少ない頻度で投与されることを特徴とする哺乳動物のヘマトクリットの増加及び維持方法を提供する。患者の最適ヘマトクリット範囲に到達するための本発明の投与頻度は週3回未満である。投与頻度は週2回、週1回、または週1回未満、例えば、隔週1回、月1回、隔月1回などでもよい。患者のヘマトクリット目標値を維持するために必要な投与頻度は週3回未満である。投与頻度は、週2回、週1回、または週1回未満、例えば、隔週1回、月1回、隔月1回などでもよい。
【0013】
本発明はまた、治療有効量の高グリコシル化Epo類似体を投与することから成り、同等のヘマトクリット目標値を得るために類似体がrHuEpoよりも少ないモル量で投与されることを特徴とする哺乳動物のヘマトクリットの増加及び維持方法を提供する。
【0014】
本発明はまた、高グリコシル化Epo類似体を含む医薬組成物であって、該組成物が週3回未満の投与頻度に適しているような医薬組成物を提供する。該組成物は、高グリコシル化Epo類似体と共に使用するのに適した医薬として許容されるアジュバントを含むであろう。
【0015】
本発明はまた、腎機能の減退または低下(慢性腎不全)、骨髄抑制療法、癌、ウイルス感染、慢性疾患、及び、外科処置中の出血過多に付随する貧血のような赤血球のレベル低下を生じるいかなる病態にも使用され得る。1つの実施態様によれば、慢性腎不全から生じた貧血の治療が週1回またはそれ以下の投与頻度で行われる。
【0016】
また、Epoの新規な高グリコシル化類似体が提供される。類似体はrHuEpoに比較して少なくとも1個の追加の糖鎖を含み、少なくとも1個のN結合糖鎖が52、53、55、86及び114位のいずれかの位置に付加されている。新規な高グリコシル化類似体は、2個、3個または4個の追加の糖鎖を有していてもよく、4個よりも多い追加の鎖を有していてもよい。
【0017】
(図面の簡単な説明)
図1(配列1)はヒトエリトロポエチンのアミノ酸配列を示す。
【0018】
図2は、無血清培地中のCHO細胞発現から得られたrHuEpo及び高グリコシル化Epo類似体のウェスタンブロット分析を示す。類似体N53及びN61の構築は実施例1に記載されている。各類似体のN結合糖鎖の数が示されている。
【0019】
図3は、重篤な低酸素症状(exhypoxic)の赤血球増加症マウスのバイオアッセイにおけるrHuEpo、Epo類似体N4、N18及びN50(4個のN結合糖鎖を含む)、N47(5個のN結合糖鎖を含む)、及び、N53(6個のN結合糖鎖を含む)の活性を比較している。実験手順は実施例3に記載されている。各点は、5匹の動物の平均応答を表す。類似体N4、N18及びN47は先行文献WO94/09257に記載されている。
【0020】
図4は、静注(IV)によって正常ラットに投与されたrHuEpo及びEpo類似体N47の血清半減期を比較している。実験手順は実施例4に記載されている。結果は各グループの平均(+/−SD)である。
【0021】
図5は、静注(IV)によってビーグル犬に投与されたrHuEpo及びEpo類似体N47の血清半減期を比較している。実験手順は実施例4に記載されている。結果は各グループの平均(+/−SD)である。
【0022】
図6は、腹腔内注射(IP)によって週3回(TIW)の頻度で6週間継続で投与した種々の用量のrHuEpoまたはEpo類似体N47に応答したマウスのヘマトクリットの増加を示す。実験手順は実施例5に記載されている。示した結果は各投与量グループのヘマトクリットの変化のグループ平均(+/−SD)である。
【0023】
図7は、腹腔内(IP)または静脈内(IV)の投与経路によって週1回(QW)または週3回(TIW)の頻度で注射したrHuEpo及びEpo類似体N47のマウス体内での相対的効力を示す。実験手順は実施例5に記載されている。各点は以下のような別々の実験から得られたデータの平均(+/−SD)を表す:N47、IP、TIW(n=5);N47、IV、TIW(n=1);N47、IP、QW(n=2);N47、IV、QW(n=3);rHuEpo、IP、TIW(n=5);rHuEpo、IV、QW(n=2)。各実験では1用量あたり7−13匹のマウスを使用した。
【0024】
図8は、静注(IV)によって週1回(QW)の頻度でほぼ6週間継続投与した種々の用量のrHuEpoまたはEpo類似体N47に応答したマウスのヘマトクリットの増加を示す。実験手順は実施例5に記載されている。示した結果は各用量グループのヘマトクリットの変化のグループ平均(+/−SD)である。
【0025】
図9は、静注(IV)によって週1回(QW)または隔週1回(EOW)の頻度でほぼ6週間継続投与した種々の用量のrHuEpoまたはEpo類似体N47に応答したマウスのヘマトクリットの増加を示す。実験手順は実施例5に記載されている。示した結果は各用量グループのヘマトクリットの変化のグループ平均(+/−SD)である。
【0026】
図10(配列:25)は、ヒトIgGγ1のヒンジ領域、CH2領域及びCH3領域のアミノ酸配列を示す。
【0027】
図11(配列:26)は、Epoシグナル配列を含むEpo N47−Fc融合ポリペプチドのcDNA及びアミノ酸配列を示す。Fcのアミノ末端残基がEpoのarg−166残基に融合している。
【0028】
(詳細な説明)
本発明は、治療有効量の高グリコシル化エリトロポエチン類似体を医薬組成物として投与することから成り、同等のヘマトクリット目標値を得るための類似体の投与頻度が等価モル量のrHuEpoよりも少ないことを特徴とする哺乳動物のヘマトクリットの増加及び維持方法を提供する。。本発明はまた、同等のヘマトクリット目標値を得るために高グリコシル化類似体をrHuEpoよりも少ないモル量で投与することから成る哺乳動物のヘマトクリットの増加及び維持方法を提供する。組成物は、静脈内、皮下または腹腔内の経路で投与され得る。
【0029】
高グリコシル化Epo類似体としてWO94/09257に記載されている類似体N47は意外にも、週3回の頻度で投与されたrHuEpoによって観察されたヘマトクリット増加と同等のヘマトクリット増加を週1回の投与頻度で達成することが知見された。類似体N47は以下のアミノ酸変化、即ち、30位のalaがasn;32位のhisがthr;87位のproがval;88位のtrpがasn;90位のproがthrによって置換されたアミノ酸変化を有しており、その結果として30位及び88位のアスパラギン残基に2個のN結合糖鎖が付加されている。類似体は、(実施例1に記載されているように)チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞中で発現され、実施例2に記載されているように精製すると、17−22個のシアル酸を含むアイソフォームを得た。ラット及びビーグル犬に静注したとき、類似体N47はこれらの動物の体内でrHuEpoよりも長い血清半減期を示した(図4及び図5)。週3回の頻度で腹腔内注射したとき、正常マウスの体内で、rHuEpoよりも低濃度のN47はrHuEpoと同等のヘマトクリット増加を誘発した(図6)。週3回の頻度で投与されたとき、N47の効力はrHuEpoのほぼ3−4倍であることが判明した(図6及び7)。週1回の頻度で投与したとき、同じ用量でrHuEpoは正常マウスの体内でヘマトクリットをほとんど刺激しなかったが、N47は顕著な増加を誘発した(図8)。週1回の投与でN47の効力はrHuEpoのほぼ14倍であった(図7)。週1回の頻度で投与された類似体N47に対するヘマトクリットレスポンスは週3回の頻度で投与されたrHuEpoのヘマトクリットレスポンスと同等であることは重要である。隔週1回の頻度で投与されたときにも、N47は正常マウスの体内でヘマトクリットの有意な増加を生じさせた(図9)。総合的に考察すると、データは、高グリコシル化Epo類似体、特に類似体47は現行のrHuEpoによる治療よりも少ない投与頻度で使用したときにもヘマトクリットの増加に有利であることを示唆した。
【0030】
また、マウスで得られた上述の結果に基づいてヒトに対する結果を推定できることも判明した。11人の連続通院腹膜透析(CAPD)患者に投与したrHuEpo及び類似体47の薬物動態パラメーターは、類似体N47がrHuEpoの3倍に延長された血清半減期を有していることを示す(実施例6及び表5)。これらの結果は、ヒトの場合にも高グリコシル化Epo類似体の投与頻度をrHuEpoよりも少なくできることを示唆する。
【0031】
本文中で使用された“高グリコシル化Epo類似体”という用語は、少なくとも1つの追加のグリコシル化部位を含み、該部位に追加の糖鎖が付加されているEpoを意味する。N結合糖鎖またはO結合糖鎖がグリコシル化部位でもよい。新しいN結合グリコシル化部位は、ポリペプチド鎖中でN結合糖質付加用コンセンサス部位(アミノ酸Asn−X−Ser/Thr)をコードするようにDNA配列を変化させることによって導入し、新しいO結合部位は、セリン残基またはトレオニン残基をコードするようにDNA配列を変化させることによって導入する。類似体は、Epoポリペプチド中のグリコシル化に利用できる部位を増加または変更するアミノ酸残基の付加、欠失または置換を導入する突然変異誘発技術によって構築される。高グリコシル化Epo類似体をコードするDNAを真核宿主細胞にトランスフェクトし、発現された糖タンパク質について追加の糖鎖の存在を分析する。
【0032】
高グリコシル化Epo類似体はin vitroではrHuEpoで測定された値と同等または同等以下の活性を示した。これはEpo受容体に対する結合が糖鎖の付加によって増進されないこと、いくつかの場合には該結合の減少もあり得ることを示唆している。しかしながら、高グリコシル化は典型的に血清半減期を延長し、潜在的にin vivo生物活性を増加させ得る。1つの追加のN結合糖鎖を88位に有している1つのEpo類似体はrHuEpo(アイソフォーム9−14)または1分子あたり14個のシアル酸を有している精製rHuEpoアイソフォームに比較して受容体に対する親和性が減少していることを示したが、Epoアイソフォーム9−14の混合物または単離されたEpoアイソフォーム14に比較して循環半減期の延長及びin vivo活性の増進を示した。
【0033】
本発明に従って投与され得る高グリコシル化Epo類似体は少なくとも1個の追加のN結合糖鎖またはO結合糖鎖を有しているであろう。1つの実施態様においては、該類似体が2個の追加のN結合糖鎖を有しているであろう。別の実施態様では、類似体が3個、4個またはそれ以上の追加のN結合糖鎖を有しているであろう。例えば、本発明の類似体がヒトEpoの配列の30、51、57、69、88、89、136及び138位のアミノ酸残基の1つ以上に少なくとも1個の追加のN結合鎖を有しているであろう。1つの実施態様では、類似体がヒトEpoの残基30及び88に追加のN結合糖鎖を有している。ヒトEpoのアミノ酸残基の番号は図1及び配列:1に示す。図1は、166アミノ酸から成る成熟Epoポリペプチドの予測配列を示すが、組換え産生されたEpoはC末端アルギニン残基が除去された165個のアミノ酸を有している。rHuEpo及び高グリコシル化Epo類似体は165個または166個のアミノ酸を有し得ることが理解される。
【0034】
本発明の類似体は少なくとも4個のN結合糖鎖を有しているであろう。4個の鎖のうちで、3個は24、38及び83位の天然発生部位であろう。しかしながら、本発明のいくつかの類似体は1つまたは複数の天然発生グリコシル化部位に変異を有していてもよい、例えば、1つまたは複数の部位が欠失しているかまたは新しい部位で置換されていてもよいと考えられる。このような類似体も本発明によって提供される。例えば、24、38及び83位の部位のいずれかが欠失しているかまたは88位の部位で置換されていてもよい。場合によっては類似体が126位にO結合部位を有していてもよい。
【0035】
本発明はまた、少なくとも1個の追加の糖鎖を有している新規な高グリコシル化Epo類似体を提供する。グリコシル化部位になるように修飾された追加のN結合糖鎖が52、53、55、86及び114位のいずれかの位置に付加されていることが知見された。特定実施態様としては、表1に記載のような類似体N49からN61がある。新規な類似体は52、53、55、86及び114位のいずれかの位置に少なくとも1個の新しいN結合グリコシル化部位を有しており、更に別の部位に追加のN結合糖鎖またはO結合糖鎖を有していてもよい。類似体が1、2、3または4個の追加の糖鎖を有していてもよく、またはそれ以上の数の追加の鎖を有していてもよい。1つの好ましい実施態様では、類似体が3個の追加のN結合糖鎖(合計で6個のN結合鎖)を有しているであろう。別の好ましい実施態様では、類似体が4個の追加のN結合鎖(合計で7個のN結合鎖)を有しているであろう。3個または4個またはそれ以上の追加のN結合糖鎖を有している類似体の非限定例は、52、53、55、86及び114位のいずれかの位置に追加の鎖を有しているであろう。
【0036】
意外にも、30、53及び88位に3個の追加のN結合鎖(合計で6個のN結合鎖)を有している高グリコシル化類似体は2個の追加の鎖(合計で5個)を有している類似体N47よりも大きいin vivo活性を有することが知見された。結果を図3に示す。類似体のin vivo活性がN結合糖鎖の数に直接従属することは明らかである。これらの結果から推定して、N47よりも多い数のN結合糖鎖を有する類似体はより少ない頻度で投与し得るという治療計画を設定できる。
【0037】
本発明は更に、30、55及び88位;30、55及び114位;並びに30、88及び114位に3個の追加のN結合鎖をもつ高グリコシル化Epo類似体を提供する。4個の追加のN結合鎖または3個の追加のN結合鎖をもちかつ125位に1個の追加のO結合鎖をもつEpo類似体が提供される。
【0038】
類似体は、部位特異的突然変異誘発、PCR突然変異誘発及びカセット突然変異誘発(Zollerら,Meth.Enz.100,468−500(1983);Higuchi、PCR Protocols pp.177−183(Academic Press,1990);Wellsら,Gene 34,315−323(1985))のような当業者が利用できる多様な突然変異誘発技術によって作製され得る。実施例1は、新規な高グリコシル化Epo類似体を構築するためのPCR突然変異誘発技術の使用を記載している。
【0039】
突然変異誘発によって処理したEpo DNA配列を標準技術を使用して発現ベクターに挿入する。ベクターは哺乳動物宿主細胞中で適正に維持される。ベクターは典型的には以下の要素、即ち、哺乳動物宿主細胞中の使用に適合するプロモーター及びその他の“上流”調節要素、複製起点、リボソーム結合部位、転写終結部位、ポリリンカー部位及び選択可能マーカーを含むであろう。ベクターは更に、原核性宿主細胞中で増殖及び維持させるための要素を含み得る。
【0040】
適当な細胞または細胞系はヒト起原のような哺乳動物起原である。その例は、COS−7(ATCC登録番号no.CRL 1651)、ヒト293、ベビーハムスター腎臓(BHK、ATCC登録no.CCL 10)、チャイニーズハムスター卵巣細胞(例えば、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)欠損細胞、Urlabら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77,4216−4220(1980))である。その他の適当な哺乳動物細胞系の非限定例は、HeLa、マウスL−929及び3T3である。好ましい実施態様では、DHFR欠損CHO細胞が使用される。
【0041】
高グリコシル化Epo類似体をコードしている配列を含むベクターを形質転換またはトランスフェクションのような標準技術によって宿主細胞に導入する。形質転換するかまたはトランスフェクトした宿主細胞の培養、増幅及びスクリーニングは公然と利用できる方法(Gethingら,Nature 293,620−625(1981);Kaufmanら,Mol Cell.Biol.,1750−1759(1985);米国特許第4,419,446号)を使用して行う。高グリコシル化Epo類似体をコードしているDNA配列を含む宿主細胞を類似体が発現できる条件下で培養する。細胞培地から類似体を回収し、本質的に先行文献(WO94/09257)に記載された手順及び実施例2の手順を使用して精製する。追加の糖鎖を付加することによって得られた高いシアル酸含量を有するEpoアイソフォームを精製手順によって単離し得る。
【0042】
高グリコシル化Epo類似体は、新しいグリコシル化部位に加えて、新しいグリコシル化部位を形成せず高グリコシル化類似体の生物活性を実質的に変化させないようなアミノ酸残基の付加、欠失または置換を含み得る。Epoの生物活性に影響を及ぼすことなく変異し得るような個々の部位または領域はSyedら,Nature 395,511(1998)に記載されているようにEpo−Epo受容体複合体の構造を試験することによって決定できる。Epo−Epo受容体複合体の構造を試験することによって、Epoの受容体結合部位と相互作用するかまたはEpoの受容体結合部位に極めて近接している残基が明らかになる。Epoのアミノ酸配列に変異を導入するときにはこれらの残基を避けなければならない。あるいは、アラニン走査型の突然変異誘発(Cunninghamら,Science 244,1081−1085(1989)によってアミノ酸置換を許容する領域を経験的に決定し得る。この方法では、生物活性に対する効果を判定するために、選択されたアミノ酸残基を個別に中立アミノ酸(例えばアラニン)で置換する。
【0043】
一般には、保存性アミノ酸の変化がポリペプチドの構造及び/または機能を最も撹乱し難いと認識されている。従って、本発明は高グリコシル化Epo類似体の内部の1つまたは複数の保存性アミノ酸の変化を包含する。保存性アミノ酸の変化は一般に、1つのアミノ酸が同様の構造及び/または機能(例えば同様のサイズ、電荷及び形状をもつ側鎖を有しているアミノ酸)をもつ別のアミノ酸によって置換されることを意味する。これらの変化の特性は当業者に公知であり、後出の表1にまとめられている。このような保存性置換は“好ましい置換”という見出しで示されている。また、もっと実質的な変化(“模範的置換”)を導入することも考察されている。最初は比較的保存的な置換によって部位を修飾すべきであることが当業者には理解されよう。このような置換の結果として生物活性が保持されているならば、次いでもっと実質的な変化(模範的置換)を導入するか及び/または別の付加/欠失を生じさせ、得られた産生物をスクリーニングし得る。
【0044】
【表1】
Figure 0005022551
【0045】
また、高グリコシル化Epo類似体の生物活性に実質的な影響を与えないアミノ酸の欠失または付加も本発明で提案される。このような付加及び欠失はポリペプチドのN末端またはC末端に存在してもよく、または、ポリペプチド内部に存在してもよい。一般に、比較的小さい欠失または付加はEpoまたは高グリコシル化類似体の構造及び/または機能に影響を及ぼすことが少ない。1つの実施態様では、欠失または付加が5−10残基の範囲、あるいは2−5アミノ酸残基または1−2残基の範囲でよい。
【0046】
本発明は、高グリコシル化Epo類似体を含む融合タンパク質及びその組成物を提供する。1つの特徴によれば本発明は、高グリコシル化Epo類似体と免疫グロブリンH鎖定常領域との融合タンパク質を提供する。融合は、高グリコシル化Epo類似体のアミノ末端で生じる。即ち、免疫グロブリンH鎖定常領域のカルボキシ末端が高グリコシル化Epo類似体のアミノ末端に融合する。あるいは、高グリコシル化Epo類似体のカルボキシ末端を免疫グロブリンH鎖定常領域のアミノ末端に融合させるのが望ましい場合もある。本発明の1つの特徴によれば、免疫グロブリンH鎖定常領域がFc領域である。高グリコシル化Epo類似体は融合ポリペプチドの一部を形成しているとき、165アミノ酸もしくは166アミノ酸の長さを有し得るが、アミノ酸の付加もしくは欠失があるときは該類似体がもっと多い数またはもっと少ない数の残基を有し得る。1つの実施態様によれば、類似体N47のC末端がヒトIgGγ1に由来のFc領域のN末端に融合している(実施例2参照)。該実施例では、類似体N47が166位にアルギニン残基を含む。しかしながら、残基1−165(C末端アルギニン残基が欠失)から成る別の高グリコシル化類似体も類似体N47と同様に本発明の融合ポリペプチドを構成し得ると考えられる。
【0047】
“Fc”という用語は、モノマー形態であるかマルチマー形態であるかにかかわりなく、抗体の抗原非結合部分の配列を含む分子または配列を意味する。Fcの出発免疫グロブリンソースは好ましくはヒト起原であり、任意のアイソタイプ、例えば、IgG、IgA、IgM、IgEまたはIgDに由来し得る。単離Fc分子の1つの調製方法では、抗体をパパインで消化して抗原と抗体の抗原非結合部分とを分離する。単離Fc分子の別の調製方法では、組換えDNAを発現させ、次いで発現されたFc分子を精製することによって単離Fc分子を産生させる。全長Fcは、以下のIgH鎖領域:CH1、CH2及びCH3から構成され、CH1領域とCH2領域とが典型的には可撓性ヒンジ領域によって連結されている。1つの実施態様では、Fcが図10に示すようなIgG1のアミノ酸配列を有している。“Fcタンパク質”、“Fc配列”、“Fc分子”、“Fc領域”及び“Fc部分”という用語は、“Fc”と同じ意味を有していると理解されたい。
【0048】
Fc分子またはその融合ポリペプチドに関連して使用された“Fcフラグメント”という用語は、Fc分子の全長アミノ酸配列よりも短いペプチドまたはポリペプチドを意味する。このようなフラグメントは、例えば、アミノ末端の欠損、カルボキシ末端の欠損及び/またはアミノ酸配列から(1つまたは複数の)内部残基を欠損させることによって得られる。Fcフラグメントは選択的RNAスプライシングまたはin vivoプロテアーゼ活性によって得られてもよい。
【0049】
Fc分子またはその融合ポリペプチドに関連して使用された“Fc変異体”という用語は、天然型Fcアミノ酸配列に比較して1つまたは複数のアミノ酸配列置換、欠失及び/または付加を含んでいるアミノ酸配列から成るポリペプチドを意味する。変異体は、天然産生でもよくまたは人工的に構築されてもよい。本発明の変異体は、該変異体をコードしている対応する核酸分子から作製され得る。従って該核酸分子は天然型Fc分子のDNA配列から変異したDNA配列を有している。
【0050】
Fc分子またはその融合ポリペプチドに関連して使用された“誘導体”という用語は、例えば、1つまたは複数のポリマーの共有結合によって化学的に修飾されたFc変異体またはそのフラグメントを意味する。ポリマーの非限定例は、水溶性ポリマー、N結合またはO結合した糖質、糖類、リン酸塩及び/またはその他の同様の分子である。誘導体は、ポリペプチドに結合した分子のタイプまたは位置が天然型Fcとは異なるように修飾されている。誘導体は更に、Fc分子に天然に結合した1つまたは複数の化学基の欠失を含む。
【0051】
“融合”という用語は、互いに異なるペプチドまたはタンパク質のセグメントを遺伝的方法または化学的方法によって接合し、ペプチドまたはタンパク質のセグメントの接合端が互いに直接的に隣接しているかまたはアミノ酸残基もしくはその他の結合基のようなリンカーもしくはスペーサー部分によって隔てられていることを意味する。
【0052】
Fcまたは変異体、フラグメントまたはその誘導体はIgクラスに由来し得る。1つの実施態様では、FcがIgG1、IgG2、IgG3及びIgG4のようなIgGクラスに由来する。別の実施態様では、FcがIgG1に由来する。Fcはまた、2つ以上のIgクラスの組合せによって表されるアミノ酸残基、例えば、IgG1及びIgG2に由来のアミノ酸残基、IgG1、IgG2及びIgG3に由来のアミノ酸残基、などを含み得る。1つの実施態様では、高グリコシル化Epo類似体融合タンパク質のFc領域が図10に示すように残基6を起点とする(即ち、残基1−5が欠失した)配列(配列:25)を有している(Ellisonら,Nucleic Acids Res.10,4071−4079(1982)参照)。
【0053】
Fc変異体、フラグメント及び誘導体は、Fc領域中で天然に発生する変異に加えて、例えば天然型もしくは天然発生Fcに残基もしくは配列の置換、付加、挿入もしくは欠失を導入することによって、または、Fc部分を化学的修飾などで修飾することによって構築されたFcに非天然に発生する変化を含み得る。一般に、Fc変異体、フラグメント及び誘導体は、グリコシル化Epo類似体とFcとの融合物の循環半減期の延長がほぼ維持されるように調製される。
【0054】
本発明はまた、保存性アミノ酸置換をもつFc変異体を提供する。保存性アミノ酸置換の例は上記に示したが、代表例としてはまた、生物系中の合成でなく化学的ペプチド合成によって典型的に取込まれる非天然発生アミノ酸残基の置換もある。これらの例は、ペプチド模擬体(peptidomimetics)及びその他の反対方向もしくは逆方向のアミノ酸部分である。Fc領域のアミノ酸配列に対する保存性修飾(及び対応するコーディングヌクレオチドの修飾)は、非修飾のFc分子及び非修飾Fc領域を含む融合タンパク質と同様の機能的及び化学的特性値を有しているFc分子(及び高グリコシル化Epo類似体とFc領域とから成る融合タンパク質)を産生すると期待される。
【0055】
表1に示した置換に加えて、Fc分子中(または高グリコシル化Epo類似体を含む融合タンパク質のFc領域中)の天然型残基はまた、“アラニン走査型突然変異誘発”に関して前述したようにアラニンで置換され得る(Cunninghamら,Science 244,1081−1085(1989))。
【0056】
Fc分子中(及び高グリコシル化Epo類似体を含む融合タンパク質のFc領域中)の機能的及び/または化学的特性の実質的な修飾は、(a)置換領域の分子主鎖の構造、例えば、シート状または螺旋状のコンホメーション、(b)目標部位の分子の電荷または疎水性、または、(c)側鎖の嵩高さ(bulk)、の維持に関して有意に異なる効果を生じるような置換を選択することによって行われる。天然に発生する残基は共通側鎖の特性に基づいて以下のグループに分類され得る:
(1)疎水性:ノルロイシン、Met、Ala、Val、Leu、Ile;
(2)中立親水性:Cys、Ser、Thr;
(3)酸性:Asp、Glu;
(4)塩基性:Asn、Gln、His、Lys、Arg;
(5)鎖の配向に影響を及ぼす残基:Gly、Pro;及び
(6)芳香族:Trp、Tyr、Phe。
【0057】
非保存性置換では、これらのクラスの1つから成る残基が別のクラスから成る残基で交換されてもよい。このような置換残基はヒト以外のFc分子に相同なFc分子の領域または該分子の非相同領域に導入し得る。
【0058】
ジスルフィド架橋の形成を阻止するためにFc分子中のシステイン残基を欠失させるかまたは別のアミノ酸で置換してもよい。特に図10(配列No. )の5位のシステイン残基をアラニンまたはセリンのような1つまたは複数のアミノ酸残基で置換し得る。あるいは、5位のシステイン残基を欠失させてもよい。
【0059】
Fcフラグメントは、図10(配列:25)に示すような1、2、3、4及び5位のいずれかに位置する1つまたは複数のアミノ酸の欠失によって作製できる。1つの実施態様では、1−5位の(両端位置を含む)アミノ酸残基を欠失させる。また、これらの位置で置換を生じさせてもよく、このような置換も本発明の範囲に包含される。
【0060】
抗体依存性細胞傷害性(ADCC)及び補体の活性化のようなエフェクター機能をトリガするFc受容体に対する結合の抑制を示すFc変異体も作製し得る(例えば、Molec.Immunol.29,633−639(1992)参照)。このような変異体としては、20位のロイシンが欠失しているかまたはグルタミン残基で置換されているもの、103位のグルタメートが欠失しているかまたはアラニン残基で置換されているもの、105位及び107位のリシンが欠失しているかまたはアラニン残基で置換されているもの(位置は図1の示す番号に拠る)がある。1つまたは複数のこのような置換が考察される。
【0061】
1つの実施態様では、Fc変異体が、図1に示すような天然型Fcに比較してFcRn受容体(“サルベージ受容体”)に対する結合が強化され、循環半減期が延長していることを示すであろう。このような変異体の例は、33、35−42、59、72、75、77、95−98、101、172−174、215及び220−223位の1つまたは複数の残基にアミノ酸置換を含み、(1つまたは複数の)このような置換基がFc変異体をFcRn受容体に緊密に結合させている変異体である。別の実施態様では、Fc変異体の1つまたは複数のグリコシル化部位が除去されている。N結合グリコシル化部位は、糖鎖が結合したアスパラギン残基の欠失または置換によって除去され得る。
【0062】
別のFc変異体では、1つまたは複数のチロシン残基が例えばフェニルアラニン残基で置換されている。更に、別の変異性アミノ酸の挿入、欠失及び/または置換も考えることができ、これらも本発明の範囲内に包含される。その例は、WO96/32478及びWO97/34630に開示されたFc変異体である。これらの特許は参照によって本発明に含まれるものとする。更に、変異が、ペプチド模擬体またはD−アミノ酸のような改造アミノ酸の形態でもよい。
【0063】
Fcタンパク質はまた、種々の長さの化学基またはアミノ酸から成る“リンカー”部分によってグリコシル化Epo類似体に結合され得る。このような化学的リンカーは当業界で公知である。アミノ酸リンカー配列の非限定例は、
(a)ala−ala−ala;
(b)ala−ala−ala−ala;(配列:6)
(c)ala−ala−ala−ala−ala;(配列:7)
(d)gly−gly;
(e)gly−gly−gly;
(f)gly−gly−gly−gly−gly;(配列:8)
(g)gly−gly−gly−gly−gly−gly−gly;(配列:9)
(h)gly−pro−gly;
(i)gly−gly−pro−gly−gly;(配列:10)、及び、
(j)サブパート(a)から(i)のいずれかの組合せ
である。
【0064】
グリコシル化Epo類似体と融合タンパク質を構成する成分としてはFc分子が好ましいが、FcRn受容体に結合しin vivo半減期を延長させる別のアミノ酸配列も使用し得ると考えられる。このような代替分子の例は、1998年4月14日付けでPrestaらに許諾された米国特許第5,739,277号に記載されている。
【0065】
“モル量”という用語は、非グリコシル化の対応するエリトロポエチンポリペプチドの分子量に基づく高グリコシル化類似体またはrHuEpoの量を意味する。均等量のrHuEpo及び類似体という表現は、このような量を決定するために使用した手順で普通に生じる変動値を考慮した上で等しいと考えられる量を意味する。rHuEpo及び類似体の分子量は糖鎖の数次第で変化するのでこのようにして均等量を決定することが必要である。rHuEpoの場合、エリトロポエチンポリペプチドの分子量は、図1及び配列:1に示すようなアミノ酸残基1−165に基づいて計算される。高グリコシル化類似体の場合、分子量は、図1及び配列:1の残基1−165中のアミノ酸変化に応じて調節される。
【0066】
高グリコシル化類似体の投与頻度は、治療される病態及びヘマトクリット目標値に応じて変更されるであろうが、一般には週3回未満であろう。投与頻度はほぼ週2回、または、ほぼ週1回であろう。投与頻度はまた、ほぼ週1回未満、例えば、ほぼ隔週1回(ほぼ14日毎に1回)、月1回または隔月1回でもよい。異なる個体はEpo類似体に対して異なるレスポンスを示すので、実際に使用される投与頻度が本文中に開示した頻度と幾らか違っていてもよい。“ほぼ”という用語はこのような違いを表すために使用した。
【0067】
本文中に使用した“治療有効量”という用語は、高グリコシル化Epo類似体(または高グリコシル化Epo類似体と免疫グロブリンH鎖定常領域とから成る融合タンパク質)の量が、患者に有益な効果を与えるヘマトクリット目標値またはヘマトクリット目標範囲までヘマトクリットを増加させる量であるか、あるいは、患者をヘマトクリット目標値またはヘマトクリット目標範囲内に維持する量であることを意味する。この量は、個体毎に異なる量であり、患者の全身的健康状態、貧血の重篤度及び隠れた原因、患者個人のヘマトクリットの最終目標値のような複数の要因に左右されるであろう。ヘマトクリット目標値は典型的には、少なくとも約30%、または30%−38%の範囲、好ましくは38%以上、より好ましくは40%−45%である。rHuEpoのヘマトクリット目標範囲に関する一般的な指針は12/23/96日付のEPOGENRTM package insertに見出され、該文献の記述によれば30%−36%であるか、あるいは、32%−38%である。このような目標値が個体毎に異なる値であり、所与の患者に対する実際のヘマトクリット目標値を決定するためには医師の裁量が適当であることは理解されよう。どちらにしても、ヘマトクリット目標値の決定は当業者の知識レベルの範囲内である。
【0068】
本発明組成物の治療有効量は当業者が容易に確認できる。実施例6は週1回及び週3回の双方の投与頻度を使用するときに類似体N47の治療有効量を決定することを1つの目的とする臨床プロトコルを示す。週1回投与する場合の用量範囲は、投与毎に体重1kgあたり約0.075−約4.5μgのエリトロポエチンペプチドである。週3回投与する場合の用量範囲は、投与毎に体重1kgあたり0.025−1.5μgのエリトロポエチンペプチドである。この用量範囲は別の高グリコシル化Epo類似体に関しても使用でき、用量範囲の調整は当業者の常識である。
【0069】
本発明の有意な利点は、Epo類似体が所与の用量または投与スケジュールに“適合する”ように、高グリコシル化の程度を用量または投与間隔に相関させるのが可能なことである。図3に示すように1、2または3個の追加の糖鎖を有しているEpo類似体のin vivo活性が増加を示すことに基づいて、治療担当医師は治療される貧血状態に対する適正で好都合な類似体を選択できる。例えば、急性貧血を示し大量の有効用量が必要な患者、または、長期持続治療が必要な患者には、3または4個またはそれ以上の追加糖鎖を有する高グリコシル化類似体の投与が好ましいであろう。貧血がそれほど重篤でない患者または比較的短期間の治療が必要な別の患者には、1または2個の追加糖鎖をもつ類似体が好ましいであろう。本発明の類似体は、様々な隠れた障害の結果として生じる貧血の予防及び治療に携わる医師にかなりの選択の自由を与える。
【0070】
本発明はまた、治療中に赤血球形成の増進を維持するために治療有効量の鉄を投与することを提案する。鉄の投与量は、rHuEpoによる治療に基づいて当業者が容易に決定し得る。
【0071】
本発明は、赤血球産生を刺激し、貧血を予防及び治療するために使用され得る。本発明によって治療できる病態としては、腎機能の減退または低下(慢性腎不全)に付随する貧血、化学療法剤または抗ウイルス薬(例えばAZT)のような骨髄抑制性療法に付随する貧血、非骨髄性癌の進行に付随する貧血、ウイルス(例えばHIV)感染に付随する貧血、慢性疾患の貧血がある。また、外科手術中に予想される失血のような他の面では健康な個体の貧血を生じさせる状態も治療し得る。一般に、rHuEpoで治療できる病態は本発明の高グリコシル化Epo類似体でも治療され得る。
【0072】
本発明はまた、治療有効量の高グリコシル化Epo類似体を、医薬として許容される希釈剤、担体、可溶化剤、乳化剤、保存剤及び/またはアジュバントと共に含む医薬組成物を提供する。本発明はまた、高グリコシル化Epo類似体と免疫グロブリンH鎖定常領域とから成る治療有効量の融合タンパク質を医薬として許容される希釈剤、担体、可溶化剤、乳化剤、保存剤及び/またはアジュバントと共に含む医薬組成物を提供する。組成物は週3回未満の投薬スケジュールに適しているであろう。組成物は液体または凍結乾燥形態でよく、種々のpH値及びイオン強度を有する希釈剤(トリスバッファ、クエン酸塩バッファ、酢酸塩バッファまたはリン酸塩バッファ)、トゥィーンまたはポリソルベート(Polysorbate)のような可溶化剤、ヒト血清アルブミンまたはゼラチンのような担体、チメロサール、パラベン、ベンジルアルコニウムクロリドまたはベンジルアルコールのような保存剤、アスコルビン酸またはメタ重亜硫酸ナトリウムのような抗酸化剤、リシンまたはグリシンのようなその他の成分を含む。特定組成物の選択は、治療される病態、投与経路及び所望の薬物動態パラメーターのような複数の要因に従属するであろう。医薬組成物に適した成分に関しては、Remington′s Pharmaceutical Sciences,18th ed.A.R.Gennaro,ed.Mack,Easton,PA(1980)にもっと広汎に概説されている。好ましい実施態様では、本発明のグリコシル化Epo類似体は、ヒトアルブミンを含有しておりかつ場合によってはベンジルアルコールを保存剤として含有している等張性塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム緩衝溶液中で液体形態に配合される。組成物は好ましくは、1、2、3、4個またはそれ以上の追加の糖鎖を有する類似体を含有している。
【0073】
本発明組成物は好ましくは、皮下注射または静脈内注射によって投与される。任意に選択される投与経路は複数の要因に従属し、当業者によって確認され得る。
【0074】
以下の実施例は本発明をより完全に説明するために示したものであるが、本発明の範囲を限定すると解釈してはならない。
【0075】
実施例1
抗グリコシル化Epo類似体の構築
抗グリコシル化Epo類似体をコードするcDNAの構築
複数の異なる方法を使用するin vitro突然変異誘発によってEpo類似体を製造した。類似体N49及びN50はWO94/09257に記載の手順で構築した。また、オーバーラップPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法の変形によって類似体を構築した。基本的手順は連続する2つの段階を含んでいた。第一段階では、合計4個のオリゴヌクレオチド:1つの5′(順方向)プライマー、1つの逆方向突然変異誘発プライマー、1つの順方向突然変異誘発プライマー(通常は、逆方向突然変異誘発プライマーに相補的)及び1つの3′(逆方向)プライマーを使用してEpoまたはEpo類似体の鋳型DNAに対して2つの反応(PCR1及びRCR2)を生じさせた。突然変異誘発プライマーは所望のヌクレオチド変化を含んでおり、また、これらの変化の両側に6−14個の正確な適合ヌクレオチドを含んでいた。PCR1は5′(順方向)プライマーと逆方向突然変異誘発プライマーとを使用した。PCR2は3′(逆方向)プライマーと順方向突然変異誘発プライマーとを使用した。増幅されたDNAフラグメントをアガロースゲル電気泳動によって分離した。正しいサイズのDNAフラグメントを含有するアガロースの小片をゲルから切り出した。RCR1及びPCR2で得られたDNAフラグメントを集めて、5′順方向プライマーと3′逆方向プライマーとだけを使用して第三のPCR反応を実施した。このようにして、所望の突然変異を含む全長DNAセグメントを増幅した。幾つかの場合には、同じPCR法を使用し、1つの変化を既に含むDNAに新しい置換を導入することによって2つまたは3つの突然変異を組合せた。これらの多重グリコシル化部位類似体を構築するために、2つまたは3つの部位を含む単一類似体(上述の手順で作製)をPCR鋳型として使用し、適当なプライマーによる部位特異的突然変異誘発によって追加のグリコシル化部位を導入した。
【0076】
Epo類似体N51、N52及びN53はオーバーラップPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)の方法1によって構築した。どの場合にも各1つの追加Nグリコシル化部位を導入した。N56はpDSRα2 EpoをPCR鋳型として使用することによって天然型HuEpo配列にグリコシル化部位(N114 T116)を付加したものであり、N51はpDSRα2 Epo N47鋳型(Asn30、Thr32、Val87、Asn88、Thr90)を使用することによってN47 EpoにO結合グリコシル化部位(Thr125)を付加したものであり、類似体N59はpDSRα2 Epo N47鋳型を使用することによって類似体N47にグリコシル化部位(Asn53)を付加したものである。
【0077】
方法1のポリメラーゼ連鎖反応はChengら(Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91,5695(1994))の応用プロトコルを使用して行った。3′(逆方向)プライマーは、終結コドンとその直後のXbaI制限部位とを導入する配列:
ATCTAGAAGTTGCTCTCTGGACAGTTCCT(配列:2)
を含んでいた。
【0078】
5′順方向反応プライマー:
GAAGCTTGCGCCACCATGGGGGTGCACGAATG(配列:3)
は、Epo開始コドン(ATG)の上流にHind III制限部位とその直後のKozak配列とを有していた。典型的なPCR反応ミックスは、各4μlの順方向プライマー及び逆方向プライマー(5pmol/μl)、1μlの鋳型(25ng)、10μlの5×LPバッファ(100mMのトリシン,pH8.7/25%のグリセロール/425mMのKOAc)、10μlのdNTP予製液(各1mMのdATP、dTTP、dCTP、dGTP)、0.8μlのrtThポリメラーゼ(Perkin Elmer;2.5U/μl)及び2μlのVentポリメラーゼ(NEB;1×LPバッファで新しく1:100に希釈後に0.01U/μl)を含有していた。HOを最終容量が50μlになるまで添加した。全部の成分を上記の順序で混ぜ合わせて、第一サイクル中の温度が60℃を上回る値になったとき、1μlの50mMのMgOAcを添加することによってPCRを開始させた。典型的な反応条件としては、94℃、10秒/50℃、1分/68℃、5分を2サイクル、次いで、94℃、10秒/55℃、1分/68℃、5分を25サイクル行った。増幅されたフラグメントをアガロースゲル電気泳動によって分離し、正しいサイズのDNAフラグメントをGenecleanTMキット及び製造業者(Bio 101,Inc.)によって提供された手順を使用して精製した。精製したDNAをHindIII及びXbaIで消化し、次いでGenecleanTMキットを使用して再度精製した。フラグメントを次に、HinII及びXbaIで切断したpDSRα2ベクターに結合した。結合したDNAを0.3MのNaOAc,pH5.2中の2倍容のエタノールによってキャリアtRNAの存在下で沈降させ、大腸菌を形質転換させた。ミニDNAプレップの制限消化によってEpo類似体をスクリーニングした。次に陽性クローンからプラスミドを調製し、インサートを配列決定して所望の突然変異の存在を確認しかつ追加のアミノ酸変化が導入されていないことを確認した。
【0079】
類似体N54からN61はオーバーラップPCR戦略法2を使用して構築した。3′(逆方向)プライマーは、終結コドンとその直後のXbaI制限部位とを導入する配列:
GATCCTCTAGAGTTGCTCTCTGGACAG(配列:4)
を含んでいた。
【0080】
5′順方向反応プライマー:
CAACAAGCTTGCGCCGCCATGGGGG(配列:5)
は、Epo開始コドン(ATG)の上流にHindIII制限部位とその直後のKozak配列とを含んでいた。高い確度のPCR戦略をPerkin Elmer UlTma DNAポリメラーゼと、10μlの10×PCRバッファ、3μlの1mMのdNTP、5pmolの各プライマー及び最終容量100μlにする量の水とから成る付随試薬とを使用して実施した。PCR混合物が94℃に達した後、0.5単位のUlTmaポリメラーゼを添加した。次に、94℃で30秒、50℃で30秒及び72℃で90秒のサイクルを5回繰り返してPCR反応を実施した。その後に、94℃で30秒及び72℃で90秒のサイクルを25回繰り返した。産生物の正しいサイズのバンドを電気泳動後のアガロースゲルから切り出した。
【0081】
各類似体毎に得られたPCR産物をQiagenゲル抽出キットを使用して洗浄した。精製したDNAをHindIII制限酵素及びXbaI制限酵素(Boehringer Mannheim)によって37℃で1時間消化して100μlの制限消化物を得た。消化物を再度ゲル精製し、次に、消化したフラグメントをHindIII及びXbaIで消化したpDSRα2ベクターに結合した。
【0082】
結合したDNAを0.3MのNaOAc,pH5.2中の2倍容のエタノールによってキャリアtRNAの存在下で沈殿させ、大腸菌を形質転換させた。高グリコシル化Epo類似体を先ずコロニーPCRによってスクリーニングし、正しいサイズ及びタイプのDNAインサートを含むクローンを同定した。この手順で、プラスミドを含有する細胞をEpo順方向プライマー及び逆方向プライマーの存在下のPCR管に入れた。次に上述の反応条件を使用して混合物をPCR処理した。次いで陽性クローンからプラスミドを調製し、Epo類似体インサートを配列決定して、所望の突然変異の存在を確認し、追加のアミノ酸変化が導入されていないことを確認した。
【0083】
【表2】
Figure 0005022551
【0084】
糖質付加の分析
発現ベクターpDSRα2に挿入された高グリコシル化Epo類似体の構築物をCOS細胞にトランスフェクトした。トランスフェクトされたCOS細胞の上清をウェスタンブロットによって分析し、発現及び分泌されたEpo類似体が追加の糖質を含有するか否かを判定した。サンプルをSDS−PAGEゲルのウェルに直接充填し、次いでモノクローナル抗体9G8A(Elliottら(1996)Blood 87:p2714)を使用するイムノブロットによって分析した。類似体サンプルの移動度をrHuEpo含有サンプルの移動度に比較した。図1は、類似体N53及びN61の移動度が類似体N4(4個の糖鎖)及びN47(5個の糖鎖)の移動度に比較して小さいことを示す。移動度は類似体N53の6個の糖鎖の存在、類似体N61の7個の糖鎖の存在に符合する。全部の高グリコシル化類似体に関するデータを表2に示す。
【0085】
in vitroバイオアッセイ
rHuEpoまたは類似体を発現しているCOS細胞またはCHO細胞によって馴化した培地で、UT7−Epo細胞による3H−チミジン吸収の刺激を検定した(Komatsuら,Blood 82,456)。UT7−Epo細胞はEpo感受性であり、細胞表面にヒトEpo受容体を発現する。UT7−Epo細胞を増殖培地(L−グルタミン、25mMのHEPESバッファ及び3024mg/Lの炭酸水素ナトリウムを含むがアルファ−チオグリセロールまたはベータ−メルカプエタノールを含まない1×Iscoveの改質ダルベッコ培地(GIBCO)/10%v/vのウシ胎仔血清/1%v/vのL−グルタミン−ペニシリン−ストレプトマイシン溶液(Irvine Scientific)/1単位/mLのrHuEpo)でほぼ3×10細胞/mLまで増殖させた。細胞を遠心(約500×G)によって収集し、リン酸塩緩衝生理食塩水で2回洗浄し、5×10細胞/mLでアッセイ培地(L−グルタミン非含有の1×RPMI培地1640(Gibco)/1%のL−グルタミン/4%のウシ胎仔血清)に再浮遊させた。アッセイ培地で少なくとも5倍に希釈した100μlの被験サンプルまたはEpo標準(rHuEpo)を96ウェルのマイクロタイタープレートのウェルに加えた。次に50μlの浮遊細胞を加え(5000細胞/ウェル)、プレートを湿潤インキュベーター内で37℃、5%COでインキュベートした。72時間後、アッセイ培地で1:100に希釈した50μlのメチル−H−チミジン(1mCi/mL;20Ci/mMole)を加えた。細胞を37℃、5%COで更に4時間インキュベートした。標識した細胞をガラス繊維フィルターマットに集め、脱イオン水及び2−プロパノールを順次に用いて洗浄し、乾燥し、カウントした。各類似体で測定したレスポンスをrHuEpo標準のレスポンスに比較することにって活性を測定した。次に、イムノアッセイ(Elliottら(1996)Blood 87:p2714)によって測定した各類似体の濃度によってin vitro活性を除算することによって生物学的比活性を決定した。結果を表2に示す。
【0086】
【表3】
Figure 0005022551
1−2個のO結合鎖を含む
**in vitro活性はrHuEpo活性に対する相対値である
+++ rHuEpoに等価の活性
++ 活性はrHuEpoの25−75%
NT 非試験
【0087】
オーバーラップPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法によってEpo類似体N62−N69を製造した。基本的手順は2つの連続段階を含んでいた。第一段階では、合計4個のオリゴヌクレオチド、即ち、5′(順方向)プライマーと、逆方向突然変異誘発プライマーと、逆方向突然変異誘発プライマーに相補的な順方向突然変異誘発プライマーと、3′(逆方向)プライマーとを使用してEpoまたはEpo類似体の鋳型DNAに2つの反応(PCR1及びPCR2)を生じさせた。突然変異誘発プライマーは、所望のヌクレオチド変化とこれらの変化の両側の6−14個の正確な適合ヌクレオチドとを含んでいた。PCR1は5′(順方向)プライマーと逆方向突然変異誘発プライマーとを使用した。PCR2は3′(逆方向)プライマーと順方向突然変異誘発プライマーとを使用した。増幅されたDNAフラグメントをアガロースゲル電気泳動によって分離し、正しいサイズのDNAフラグメントを切り出し、ゲルから溶出させた。PCR1及びPCR2で得られたDNAフラグメントを合わせて、5′順方向プライマーと3′逆方向プライマーとだけを使用して第三のPCR反応を行った。幾つかの類似体では、所望の配列を得るために3つのPCR反応が必要であった。これらの反応は上述のように行ったが、2つの突然変異誘発プライマーの対を使用して3番目の産生物を得る。増幅されたDNAフラグメントをゲル精製し、5′順方向プライマーと3′逆方向プライマーとだけを含む最終反応で組合せた。どの場合にも、所望の突然変異を含む全長DNAセグメントが増幅された。
【0088】
N62は、pDSRα2 Epo N4(N30 T32)をPCR鋳型として使用することによって天然型配列HuEpoに2個のグリコシル化部位を付加したもの(N30 T32 N55 T57)である。N63は、pDSRα2 Epo N4(N30 T32)及びpDSRα2 Epo N47(N30 T32 N55 T57)をPCR鋳型として使用することによって天然型配列HuEpoに3個のグリコシル化部位を付加したもの(N30 T32 N55 T57 V87 N88 T90)である。N64は、pDSRα2 Epo N4(N30 T32)及びpDSRα2 Epo N60をPCR鋳型として使用することによって天然型配列HuEpoに3個のグリコシル化部位を付加したもの(N30 T32 N55 T57 N114 T116)である。N65は、pDSRα2 Epo N4(N30 T32)及びpDSRα2 Epo N60をPCR鋳型として使用することによって天然型配列HuEpoに3個のグリコシル化部位を付加したもの(N30 T32 V87 N88 T90 N114 T116)である。N66は、pDSRα2 Epo N4(N30 T32)及びpDSRα2 Epo N60をPCR鋳型として使用することによって天然型配列HuEpoに4個のグリコシル化部位を付加したもの(N30 T32 N55 T57 V87 N88 T90 N114 T116)である。N67は、N64 EpoにO結合グリコシル化部位(P124 T125 T126)を付加したものである。N68は、N65 EpoにO結合グリコシル化部位(P124 T125 T126)を付加したものである。N69は、N66 EpoにO結合グリコシル化部位(P124 T125 T126)を付加したものである。
【0089】
各類似体に対して同じ外部プライマーを使用した。3′(逆方向)プライマーは終結コドンとその直後のSalI制限部位とを導入した配列:
AGGTGGACAGTCGACATTATCTGTCCCCTGTC(配列:11)。
を含んでいた。
【0090】
5′順方向反応プライマー:
AACAAGCTTCTAGACCACCATGGGGGTG(配列:12)
は、Epo開始コドン(ATG)の上流にHindIII制限部位とその直後のKozak配列とを有していた。
【0091】
突然変異誘発プライマーは以下の配列を有していた:
N30 T32突然変異誘発順方向プライマー:
ACG ACG GGC TGT AAT GAA ACG TGC AGC TTG(配列:13)
N30 T32突然変異誘発逆方向プライマー:
CAA GCT GCA CGT TTC ATT ACA GCC CGT CGT G(配列:14)
N55 T57突然変異誘発順方向プライマー:
GCC TGG AAG AGG ATG AAT GTC ACGCAG CAG GCC GTA GAA(配列:15)
N55 T57突然変異誘発逆方向プライマー:
TTC TAC GGC CTG CTG CGT GAC ATTCAT CCT CTT CCA GGC A(配列:16)
V87 N88 T90突然変異誘発順方向プライマー:
TCT TCC CAG GTG AAT GAG ACC CTG CAG CTG(配列:17)
V87 N88 T90突然変異誘発逆方向プライマー:
CAG CTG CAG GGT CTC ATT CAC CTG GGA AGA GTT G(配列:18)
P124 T125 T126突然変異誘発順方向プライマー:
CCA GAT CCG ACC ACA GCT GCT CCA(配列:19)
P124 T125 T126突然変異誘発逆方向プライマー:
TGG AGC AGC TGT GGT CGG ATC TGG A(配列:20)。
【0092】
N114 T116変化は適正な突然変異を含む鋳型を使用して導入され、従ってこの部位を作製するために突然変異誘発プライマーは全く不要であった。
【0093】
典型的なPCR1反応ミックスは、各2.5μlの順方向プライマー及び逆方向プライマー(10pmol/μl)と、1μlの鋳型(25ng)と、10μlの10×Taq Extendバッファ(Stratagene)と、2μlのdNTP予製液(各10mMのdATP、dTTP、dCTP、dGTP)と、0.5μlのTaqポリメラーゼ(BMB)と、0.5μlのTaq Extend(Stratagene)とを含有していた。HOを最終容量100μlになるまで添加した。典型的な反応条件としては、94℃、5分/55℃、1分/68℃、1分を1サイクル、次いで、94℃、1分/55℃、1分/68℃、1分を25サイクル行った。典型的なPCR2反応は、逆方向プライマーと突然変異誘発順方向プライマーとを使用する以外は記載のPCR1反応と同じであった。3番目の初期反応が必要な場合には、反応が突然変異誘発順方向プライマーと突然変異誘発逆方向プライマーとを含んでいた。増幅されたフラグメントをアガロースゲル電気泳動によって分離し、正しいサイズのDNAフラグメントをゲル抽出キットを使用して製造業者(Qiagen)によって提供された手順で精製した。次に、相補的フラグメントを、順方向及び逆方向の外部プライマーだけを使用する第三のPCR反応で組合せた。増幅されたフラグメントをアガロースゲル電気泳動によって分離し、上述の手順でゲルから精製した。精製したDNAをHindIII及びSalIによって消化し、再度ゲル精製した。次に、フラグメントをHindIII及びSalIで切断したpDSRα19ベクターに結合した。結合したDNAを使用し電気穿孔によって大腸菌の形質転換を行った。高グリコシル化Epo類似体を先ずコロニーPCRによってスクリーニングして、正しいサイズのDNAインサートを含むクローンを同定した。選択したクローンから得られたプラスミドDNAを次に作製し、インサートを配列決定して、所望の突然変異の存在を確認し、追加のアミノ酸変化が全く導入されていないことを確認した。
【0094】
【表4】
Figure 0005022551
【0095】
高グリコシル化Epo類似体融合ポリペプチドをコードするcDNAの構築
また、Epo類似体N70をオーバーラップPCRによって製造した。類似体N47(N30 T32 V87 N88 T90)をコードしているcDNA配列を含むプラスミドDSRα2とFc領域をコードしているcDNAを含むプラスミドpAMG21(ATCC登録番号98113)とをポリメラーゼ連鎖反応の鋳型として使用した。ヒト免疫グロブリンIgG1のH鎖のヒンジドメイン(Asp−104)からカルボキシ末端までのFc部分(Ellisonら,前出、6位のアスパラギン酸残基を起点とする図10も参照)をヒト脾臓cDNAライブラリー(Clontech)のPCR増幅によって作製した。オーバーラップPCR産物は以下のオリゴヌクレオチドプライマーを使用する2つの反応で製造した。
【0096】
5′順方向反応プライマー2343−85(Epo特異的):
AAC AAG CTT CTA GAC CAC CAT GGG GGT G(配列:21)
3′逆方向反応プライマー2343−87(Epo及びFcの双方に相同性):
AGG TGG ACA TGT GTG AGT TTT GTC TCT GTC CCC TCT CCT GCA GGC CTC C(配列:22)
5′順方向反応プライマー2343−86(Epo及びFcの双方に相同性):
GAG GCC TGC AGG ACA GGG GAC AGA GAC AAA ACT CAC ACA TGT CCA CCT(配列:23)
3′逆方向反応プライマー2343−88(Fc特異的):
TGG ACA GTC GAC ATT ATT TAC CCG GAG ACA GGG AGA GGC TCT TCT GC(配列:24)。
【0097】
PCR1は各2.5μlの順方向(2345−85)及び逆方向(2343−87)のプライマー(10pmol/μl)を含み、PCR2は各2.5μlの順方向(2343−86)及び逆方向(2343−88)のプライマー(10pmol/μl)を含んでいた。上述の条件を使用した。得られた増幅産物は、Epoの最後の8アミノ酸とFcの最初の8アミノ酸とをコードするオーバーラップ領域(48ヌクレオチド)を含んでいた。相補的フラグメントをゲル精製し、順方向及び逆方向の外部プライマーだけを使用する第三のPCR反応で組合せた。増幅したフラグメントをアガロースゲル電気泳動によって分離し、上述の手順でゲルから精製した。精製したDNAをHindIII及びSalIによって消化し、再度ゲル精製した。次に、フラグメントをHindIII及びSalIで切断したpDSRα19ベクターに結合した。結合したDNAを使用し電気穿孔によって大腸菌を形質転換させた。形質転換体を先ずコロニーPCRによってスクリーニングして、正しいサイズのDNAインサートを含むクローンを同定した。選択したクローンから得られたプラスミドDNAを次に作製し、インサートを配列決定して、融合タンパク質の配列を確認し、追加のアミノ酸変化が全く導入されていないことを確認した。
【0098】
糖質付加の分析
高グリコシル化Epo類似体N62からN69までを得るため及び融合タンパク質(類似体N70)を得るための構築物を発現ベクターpDSRα19に挿入し、CHO細胞にトランスフェクトした。トランスフェクトしたCHO細胞の上清をウェスタンブロットによって分析し、発現及び分泌されたEpo類似体が追加の糖質を含むか否かを類似体N49からN62までに使用した上述の手順を用いて判定した。
【0099】
in vitroバイオアッセイ
トランスフェクトCHO細胞中で発現された類似体N62−N70のin vitroアッセイは、類似体N49からN61までに使用した上述の手順で行った。
【0100】
実施例2
組換えヒトエリトロポエチン及び高グリコシル化エリトロポエチン類似体の製造
本文中に記載の実験に使用した組換えヒトエリトロポエチン(rHuEpo)は、ヒトエリトロポエチン遺伝子を含む組換えプラスミドをトランスフェクトしたチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞によって発現された。組換え産物をならし培地から回収し、本質的にLaiら、前出、に記載の手順で精製した。得られたrHuEpo調製物は、等電点電気泳動によって判定すると、主として9−14個のシアル酸を含むアイソフォームであった。
【0101】
組換え高グリコシル化エリトロポエチン類似体は、WO91/05867及びWO94/09257に記載のEpo類似体遺伝子を含む組換えプラスミドをトランスフェクトしたCHO細胞中で発現された。これらの特許は参照によって本発明に含まれるものとする。高グリコシル化類似体を上述の手順で培養上清から精製した。
【0102】
ならし培地の濃縮及び透析濾過
トランスフェクトCHO細胞系の3つの継続採取標本(各5−8日)からならし培地(無血清)を収集し、0.45μmのフィルターで濾過し、約30倍に濃縮し、分子量カットオフ10,000の膜をもつ正接流限外濾過システム(Millipore)を使用して10mMのトリス、20μMのCuSO,pH7.0、に透析濾過した。透析濾過した培地(DFM)を再度濾過し(0.45μm)、精製に使用するまで−20℃で保存した。
【0103】
精製
全手順を2℃−8℃で実施した。
【0104】
アニオン交換クロマトグラフィー(10)
清澄化したDFMを、10mMのビストリスプロパン(BTP),pH7.0で平衡させたQ−セファロース高速流(Sepharose Fast Flow)カラム(Pharmacia,6cm×18cm)に加え、カラムの2倍容量の10mMのBTPで洗浄して未結合種を完全に溶出させた。次に、高グリコシル化類似体のN結合糖鎖の数が4個、5個または6個のいずれであるかに従属する勾配によって処理した。この段階で使用したバッファはいずれも、1mMのグリシン、20μMのCuSO、6Mの尿素、5μg/mLのロイペプチン及び1μg/mLのペプスタチンを含有していた。4個のN結合糖鎖をもつ類似体の場合、49カラム容量にわたって10mMの酢酸、0.1mMのNaClから500mMの酢酸、5mMのNaClになる勾配を使用し、2カラム容量を高塩状態に維持した。5個のN結合糖鎖をもつ類似体の場合、30カラム容量にわたって0.7mMの酢酸、7mMのNaClから1.0Mの酢酸、12mMのNaClになる勾配を使用し、2カラム容量を高塩状態に維持した。6個のN結合糖鎖をもつ類似体の場合、50カラム容量にわたって1.0mMの酢酸、10mMのNaClから1.5Mの酢酸、20mMのNaClになる勾配を使用し、2カラム容量を高塩状態に維持した。勾配処理後に、カラムを2カラム容量の10mMのBTP,pH7.0で洗浄し、高アイソフォーム画分を0.6MのNaCl、100mMのBTP,pH7.0で溶出させた。
【0105】
逆相クロマトグラフィー(C4)
Q−セファロースカラムから得られた高塩ストリップ(1Q)を20%のエタノール、10mMのBTP,pH7.0で平衡させたVydac C4逆相カラム(30μ粒子、4cm×18cm)に加え、10mMのBTP,pH7.0で緩衝した94%エタノールまでの30カラム容量の勾配でカラムから溶出させた。約60%エタノールに溶出するプール産物ピークを4倍容量の10mMのBTP,pH7.0で希釈して、エタノールの存在下の凝集の可能性を最小に抑制した。
【0106】
アニオン交換クロマトグラフィー(20)
逆相カラムから溶出した希釈溶出液を10mMのBTP,pH7.0で平衡させた第二のQ−セファロース高速流(Pharmacia,3cm×9cm)カラムに加えた。カラムを平衡バッファで洗浄し、高グリコシル化Epo類似体を0.6Mの塩化ナトリウム、20mMのクエン酸ナトリウム,pH6.0で溶出させた。
【0107】
精製したタンパク質をcentricon(カットオフ分子量10,000)経由で20mMのNaPO,pH6.0、140mMのNaClに交換し、次いで0.2μmのフィルターで濾過し、2−8℃で保存した。
【0108】
実施例3
4、5及び6個のN結合糖鎖を含むrHuEpo及びrHuEpo類似体のin vivo生物活性
重篤な低酸素症状の赤血球増加症マウスのバイオアッセイで4、5及び6個のN結合糖鎖を含むEpo類似体のin vivo活性をrHuEpoの対応する活性に比較した。このアッセイは、外部から投与された被験サンプルに反応したマウスの赤血球形成の増進を測定する指標として、新しく合成された赤血球の
59Feの取込みを定量する。以下に記載の手順で実施されたアッセイはCotes and Bangham(Nature 191,1065(1961))の方法の修正方法である。
【0109】
このアッセイでは先ず、雌のBDF1マウスを低圧室(0.4−0.5気圧)で1日あたり約18時間の低酸素状態に14日間維持することによって前処理する。マウスは低酸素状態を補償するような応答を生じる。即ち、赤血球形成が刺激されて、赤血球数が増加し、これによって相対的な酸素運搬容量が増加する。最終日の低圧維持の終了後、腹腔内注射によって被験サンプルを投与する前にマウスを約72時間常圧に維持する。常圧下でマウスは比較的赤血球増加性であり、これに対する応答として内因性エリトロポエチンの産生量が減少し赤血球形成速度が低下する。サンプル投与の5日後、0.2mL中の0.2−0.3μCiの59FeClを尾の静脈に静注する。48時間後、動物を殺し、0.5mLの全血サンプル中に取込まれた59Feの量を測定することによって被験サンプルによって惹起された赤血球形成の増進を測定する。rHuEpo、及び、4、5または6個のN結合糖鎖を含む異なる5つのEpo類似体をこのアッセイで試験したときに得られた結果の一例を図3に示す。各サンプルは適当な濃度範囲内の6種類または7種類の異なる希釈度でアッセイにかけた。全部のサンプルを、0.5%のウシ血清アルブミンを含むリン酸塩緩衝生理食塩水で希釈し、前処理した5匹のマウスに0.4mLの各希釈液を投与した。59Feの投与の48時間後に、0.5mLの血液に取込まれた量をガンマカウンティングによって測定した。各サンプルの結果を、投与用量の対数に対する59Feの取込みパーセントとしてプロットする。
【0110】
図3に示すように、このアッセイで試験した5種類の高グリコシル化Epo類似体の全部がrHuEpoよりも高い効力を有していた。更に、各類似体の効力はN結合糖鎖の数に直接的に従属しており、類似体の糖鎖の数が多くなるほど活性が高くなっていた。従って、6個のN結合糖鎖を有している類似体N53が最も高い効力をもつ類似体であった。次いで、5個のN結合糖鎖を有している類似体N47は、4個のN結合鎖を有している類似体よりも高い効力を有していた。4個のN結合糖鎖を有している3つの類似体(N4、N18及びN50)の効力は互いにほぼ等しく、rHuEpoの効力よりも高い値であった。
【0111】
この実験で、rHuEpo及び4個、5個または6個のN結合糖鎖を有している類似体のそれぞれについて40%の59Fe取込み率を生じさせるために必要な投与量はそれぞれ10,700ng、640ng、140ng及び38ngであった。このような赤血球形成レベルを生じさせるために必要な物質の量に基づいて計算すると、4個、5個または6個のN結合糖鎖を有しているEpo類似体はrHuEpoの17倍、77倍及び280倍の効力を有している。
【0112】
実施例4
ラット及びビーグル犬にIV投与したrHuEpo及びEpo N47類似体の薬物動態
Epo N47類似体とrHuEpoとの薬物動態パラメーターを比較するためにラット及びイヌで別々の2つの試験を行った。
【0113】
ラットの試験では、1μCi(0.1μgペプチド/kgまでの量)の125I−Epo N47類似体または125I−組換えヒトエリトロポエチン(Amersham)を体重314g−363gの正常な雄のスプレーグ・ドーリーネズミに外科的に留置させた頸動脈カニューレから静注した。投与後の種々の時点で0.3mLの血液を採取し、遠心によって血清を調製した。次に、0.1mLの各血清サンプル中の125I−rHuEpoまたは125I Epo N47類似体のレベルを90%エタノールと共に4℃で一夜インキュベーション後に測定した。各血清サンプル中のエタノール沈殿したタンパク質を遠心によって収集し、放射能をガンマカウンターでカウントした。得られた血清濃度を時間の関数として示す薬物動態曲線を図4に示す。各点は、N47類似体グループでは5匹のラットのグループ平均及びrHuEpoグループでは6匹のラットのグループ平均を表す。各ラット毎の薬物動態パラメーターをPCNONLIN 4.0非線形回帰分析(Statistical Consultants,1992)を使用して測定し、各グループの結果を平均化した。結果を表3に示す。
【0114】
【表5】
Figure 0005022551
【0115】
イヌの試験では、29μCi以下の125I−rHuEpoまたは125I−N47(0.1μgペプチド/kg以下の量)を、体重7.8−9.5kgの正常なビーグル犬の頭部静脈に全量(bolus)静注によって投与した。投与24時間後までの種々の時点で約1−2mLの血液を収集し、血清を調製した。0.1mLの血清中の125I−rHuEpo及び125I−N47の濃度を測定し、薬物動態パラメーターを上述の手順で計算した。イヌで試験した血清濃度を時間の関数として示す薬物動態曲線を図5に示す。時間点は各グループ2匹から成る動物のグループ平均である。薬物動態パラメーターを表4にまとめる。
【0116】
【表6】
Figure 0005022551
【0117】
ラット試験及びイヌ試験の双方で、rHuEpo及びEpo N47類似体は2相性の(biphasic)血清クリアランスを示した。ラット体内で、クリアランスはrHuEpoがEpo N47類似体の約3.7倍の速さであり、β半減期は、Epo N47がrHuEpoの約2.8倍の長さであった。イヌ試験の薬物動態パラメーターはラットで観察された結果にほぼ符合した。イヌ体内で、クリアランスはrHuEpoがEpo N47の3.5倍の速さであり、β半減期はEpo N47がrHuEpoの3.5倍の長さであった。
【0118】
実施例5
rHuEpo及びEpo類似体N47の投与後のヘマトクリットの用量応答
週3回(TIW)の投与頻度に対するヘマトクリットの用量応答試験
正常マウス体内のrHuEpo及びEpo類似体N47のin vivo生物作用を比較するために、一連の用量を腹腔内注射または静脈内注射で週3回の頻度で6週目まで投与した。眼窩後方からの採血によるヘマトクリットの定量を週2回の頻度で行った。
【0119】
体重約30gの正常なCD1マウス(10−13匹を1グループとする)に、rHuEpo(0.625−10μgペプチド/kg/投与の用量範囲)、Epo N47類似体(0.156−1.25μgペプチド/kg/投与の用量範囲)またはビヒクル対照を、腹腔内注射によって週3回の頻度で合計6週間投与した。ビヒクル対照として、及び、rHuEpo及びEpo N47類似体の投与用調製物の希釈剤として、0.025%のマウス血清アルブミンを含むリン酸塩緩衝生理食塩水(PBS)を使用した。全部のマウスのヘマトクリットの基線量を測定し、その後は眼窩後方から採血することによって週2回の頻度で測定した。実験の終了後、全部の動物から得られた血清を収集し、注射した物質に対する抗体を溶液放射性免疫沈降法によって検定した。抗体中和に陰性であると判定された動物のヘマトクリットデータを以後の分析に使用した。
【0120】
図6に示すように、rHuEpo及びEpo N47類似体の双方が6週間の試験中にヘマトクリットの用量依存性増加を生じるが、所与の濃度ではN47類似体がrHuEpoに比較してヘマトクリットをより大きく増加させる。この実験では週3回の頻度で腹腔内注射によって投与したときにEpo N47類似体の効力は約3−4倍になっている。
【0121】
腹腔内注射と同様の手順を使用し、週3回の頻度で静脈内注射することによってrHuEpo及び類似体N47の用量応答試験を実施した。得られた結果は腹腔内注射で得られた結果と同様であった。特にこの試験は、週3回の頻度で投与したときにrHuEpoに比較してEpo N47類似体のほうが大きい効力を有していることを追認した。
【0122】
正常マウスのヘマトクリットを増加させるrHuEpo及びEpo N47の生物活性をより十分に比較し定量するために、実験結果を更に相対的効力プロットによって分析した。各実験では、試験開始後38日間のヘマトクリットの増加量の合計を曲線下方面積(AUC)が得られる台形加法で計算することによって、各用量のrHuEpoまたはN47類似体の活性を測定した。次いでAUCをμgペプチド/kg/週で表す対数用量に対してプロットした。同じまたは異なる投与経路または投与頻度によって投与された化合物間の効力の差は、該当する対数用量応答線間の距離を測定することによって決定できる。図7は、実施した全部の実験に関する相対的効力データの要約を示しており、2つの異なる経路(腹腔内及び静脈内)及び2つの異なる投与スケジュールによって投与されたrHuEpo及びEpo N47類似体の活性が比較されている。
【0123】
図7に示すように、週3回の頻度で投与されたとき、Epo N47類似体は、静脈内または腹腔内のいずれの経路で注射されても同じ効力を有しており、それらの効力は週3回の頻度で腹腔内に注射されたrHuEpoの3.6倍である。
【0124】
週1回(OW)の投与頻度に対するヘマトクリットの用量応答試験
正常マウス体内のヘマトクリット増加に対する効果についてrHuEpoとEpo類似体N47とを比較するために、腹腔内または静脈内の投与経路で週1回の投与を6週間継続した。
【0125】
体重約30gの正常CD1マウス(1グループ8−10匹)に、0.025%のマウス血清アルブミンを含有するPBS中で調製した種々の濃度のrHuEpoもしくはEpo N47類似体またはビヒクル対照(0.025%のマウス血清アルブミンを加えたPBS)を週1回の頻度で合計6週間静脈内投与した。類似体の用量は6.25−25μgのペプチド/kg/投与の範囲、rHuEpoの用量は25−200μg/kg/投与の範囲で変化させた。全部のマウスのヘマトクリットの基線量を測定し、その後は週2回の頻度で眼窩後方から採血によって測定した。実験の終了後、全部の動物から得られた血清を収集し、注射した物質に対する抗体を溶液放射性免疫沈降法によって検定した。抗体中和に陰性であると判定された動物のデータを以後の分析に使用した。
【0126】
図8に示すように、rHuEpo及びEpo N47類似体の双方が週1回投与されたときに正常マウスのヘマトクリットを増加させ得る。応答を生じさせるために必要なrHuEpoの用量は類似体N47の必要量よりも有意に多い。例えばこの実験で、25μgペプチド/kg/週のN47は6週間でマウスのヘマトクリットを41.2ポイント増加させたが、同じ用量のrHuEpoはヘマトクリットを12.5ポイントしか増加させなかった。
【0127】
上述の手順と同様の手順を使用し、週1回の頻度の腹腔内注射によってrHuEpo及び類似体N47の用量応答試験を実施した。得られた結果は静脈内投与で得られた結果に符合しており、また、週1回の頻度で投与したときにrHuEpoに比較して類似体N47のほうが大きい効力を有していることを追認した。
【0128】
各々を週1回の頻度で投与したときのrHuEpoとN47類似体との活性の差を定量するために、上述のようなすべての関連実験から相対的効力のプロットを作成した。図7に示すように、週1回の頻度で投与されたとき、類似体N47は、静脈内または腹腔内のいずれの経路で注射されても同じ効力を有している。各々を週1回の頻度で投与したとき、類似体N47はrHuEpoのほぼ14倍の効力を有している。
【0129】
更に、図6の対数−用量応答プロットは以下の結果を表す:(1)週1回(QW)の頻度で投与された所与の用量の類似体N47は3回の分割用量(TIW)として投与された1週の合計用量が等しいrHuEpoとほぼ同じ効力を有している;(2)週1回(QW)の頻度で投与された所与の用量のrHuEpoは3回の分割用量(TIW)として投与された1週の合計用量が等しい類似体N47の約2%の効力しかもたない;(3)TIWでマウスに投与された類似体N47はQWに比較してほぼ4倍の効力を示す。
【0130】
隔週1回(EOW)の投与頻度に対するヘマトクリットの用量応答試験
また、隔週1回の頻度で注射したときに類似体N47がマウスのヘマトクリットを増加させる能力を評価する実験を行った。正常CD1マウス(1グループ10匹)に、0.025%のマウス血清アルブミンを含むPBS中で調製した種々の濃度のEpo N47類似体を週1回または隔週1回の頻度で合計6週間静注した。類似体N47の投与量は200、100または25μg/kg/投与を隔週1回、または、12.5μg/kg/投与を週1回とした。全部のマウスのヘマトクリットの基線量を測定し、その後は週2回の頻度で眼窩後方から採血することによって測定した。
【0131】
図9に示すように、類似体N47は隔週1回の投与でも正常マウスのヘマトクリットを用量従属的に増加させ得る。投与頻度が少なくなるほどヘマトクリットを増加させるために必要なN47類似体の量が多くなることは予想通りである。N47類似体を隔週1回の頻度で200μg/kgの用量で投与したときに6週間で生じたヘマトクリットの増加は、週1回の頻度で12.5μg/kgの用量を投与したときとほぼ同じであった。
【0132】
実施例6
持続通院腹膜透析(CAPD)患者にIV投与したEpo N47類似体及びrHuEpoの薬物動態
ラット及びビーグル犬の体内ではEpoN47類似体の半減期がrHuEpoに比べて顕著に延長したので、ヒトの体内でも同様の延長が観察されるか否かを判定することは有益であった。
【0133】
11人の安定なCAPD患者(7人の男性と4人の女性、27−75歳)に二重盲検方式で無作為化クロスオーバーデザインの試験を実施した。1つの患者グループには100U/kgのrHuEpo(0.5μg/kgのペプチド等価量)を投与し、第二グループの患者には0.5μg/kgのEpo N47類似体を投与した。双方とも1回の全量静注で投与した。静脈血サンプル(3mL)を留置カニューレから、投与前、並びに、全量静注の5、10、15、30分後及び1、2、5、8、12、16、24、30、36、48、60、72、96時間後に採取した。28日間の効果消去(washout)期間後に、第一患者グループにEpo類似体N47を1回静脈内投与し、第二グループの患者にはrHuEpoを1回静脈内投与した。最初の処置サイクルと同様に血液サンプルを採取した。血清中のrHuEpo及びEpo N47類似体のレベルは基線量の内因性Epoのレベルを減算した後でELISAによって測定した。クロスオーバーデザイン効果の補正後に推定された薬物動態パラメーター(平均+/−SE)を表5に示す。血清濃度AUCは一次台形加法を使用して計算した。t1/2はlog(2)/Kとして定義され、ここにKはln(血清濃度)時間曲線の末端部分の勾配として計算される。クリアランス(Cl)は用量/AUCとして定義される。分布体積(V)はCl/Kとして定義される。
【0134】
【表7】
Figure 0005022551
平均血清半減期はEpo N47類似体(25.3時間)がrHuEpo(8.5時間)の3倍の長さであり、クリアランスはrHuEpoが類似体N47の2.5倍の速さであった。
【0135】
実施例7
Epo N47類似体のフェーズIIの用量決定及び投与スケジュール決定に関する試験
透析治療を受けているCRF患者に皮下注射または静脈内注射によって投与したときの類似体N47の最適な用量及び投与スケジュールを検討するために多中心性(multicenter)の無作為化逐次用量増加試験を開始した。
【0136】
以下の投与スケジュールを試験した:
週1回の投与:0.075、0.225、0.45、0.75、1.5及び4.5μgのペプチド/kg/投与
週3回の投与:0.025、0.075、0.15、0.25、0.5及び1.5μgのペプチド/kg/投与。
【0137】
試験は二部式で行った。第一部は、週1回または週3回の頻度で与えたときに4週間でヘモグロビンを最適の割合(1g/dL以上でかつ3g/dL未満)に増加させる類似体N47の用量を推定するために設計した用量増加試験である。各試験の第二部は、(静脈内または皮下の投与経路で週1回または週3回投与したときに)ヘマトクリットを治療目標値に維持するために必要な用量を決定するように設計されている。
【0138】
予備的結果は、類似体N47の週1回の投与が貧血性CRF患者のヘマトクリットの増加及び維持の双方に使用できることを示す。初期結果は、双方の投与経路で治療を開始するための好ましい用量が、週3回の投与スケジュールでは0.15及び0.25μgペプチド/kg/投与であり、週1回の投与スケジュールでは0.45及び0.75μgペプチド/kg/投与であることを示唆する。
【0139】
本発明を好ましい実施態様に基づいて説明してきたが、本発明は開示された実施態様に限定されない。逆に、本発明は、特許請求の範囲の要旨及び範囲に含まれる様々な変更及び等価の概念を包含する。特許請求の範囲はこのような変更及び等価の概念をすべて包含するように最も広義に解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヒトエリトロポエチンのアミノ酸配列(配列1)を示す。
【図2】 無血清培地中のCHO細胞発現から得られたrHuEpo及び高グリコシル化Epo類似体のウェスタンブロット分析を示す。類似体N53及びN61の構築は実施例1に記載されている。各類似体のN結合糖鎖の数が示されている。
【図3】 重篤な低酸素症状(exhypoxic)の赤血球増加症マウスのバイオアッセイにおけるrHuEpo、Epo類似体N4、N18及びN50(4個のN結合糖鎖を含む)、N47(5個のN結合糖鎖を含む)、及び、N53(6個のN結合糖鎖を含む)の活性を比較している。実験手順は実施例3に記載されている。各点は、5匹の動物の平均レスポンスを表す。類似体N4、N18及びN47は先行文献WO94/09257に記載されている。
【図4】 静注(IV)によって正常ラットに投与されたrHuEpo及びEpo類似体N47の血清半減期を比較している。実験手順は実施例4に記載されている。結果は各グループの平均(+/−SD)である。
【図5】 静注(IV)によってビーグル犬に投与されたrHuEpo及びEpo類似体N47の血清半減期を比較している。実験手順は実施例4に記載されている。結果は各グループの平均(+/−SD)である。
【図6】 腹腔内注射(IP)によって週3回(TIW)の頻度で6週間継続投与した種々の用量のrHuEpoまたはEpo類似体N47に応答したマウスのヘマトクリットの増加を示す。実験手順は実施例5に記載されている。示した結果は各用量グループのヘマトクリットの変化のグループ平均(+/−SD)である。
【図7】 腹腔内(IP)または静脈内(IV)の投与経路によって週1回(QW)または週3回(TIW)の頻度で注射したrHuEpo及びEpo類似体N47のマウス体内での相対的効力を示す。実験手順は実施例5に記載されている。各点は以下のような別々の実験から得られたデータの平均(+/−SD)を表す:N47、IP、TIW(n=5);N47、IV、TIW(n=1);N47、IP、QW(n=2);N47、IV、QW(n=3);rHuEPo、IP、TIW(n=5);rHuEpo、IV、QW(n=2)。各実験では1用量あたり7−13匹のマウスを使用した。
【図8】 静注(IV)によって週1回(QW)の頻度でほぼ6週間継続投与した種々の用量のrHuEpoまたはEpo類似体N47に応答したマウスのヘマトクリットの増加を示す。実験手順は実施例5に記載されている。示した結果は各用量グループのヘマトクリットの変化のグループ平均(+/−SD)である。
【図9】 静注(IV)によって週1回(QW)または隔週1回(EOW)の頻度でほぼ6週間継続投与した種々の用量のrHuEpoまたはEpo類似体N47に応答したマウスのヘマトクリットの増加を示す。実験手順は実施例5に記載されている。示した結果は各用量グループのヘマトクリットの変化のグループ平均(+/−SD)である。
【図10】 ヒトIgGγ1のヒンジ領域、CH2領域及びCH3領域のアミノ酸配列(配列:25)を示す。
【図11】 Epoシグナル配列を含むEpo N47−Fc融合ポリペプチドのcDNA及びアミノ酸配列(配列:26)を示す。Fcのアミノ末端残基がEpoのarg−166残基に融合している。
【配列表】
Figure 0005022551
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Claims (7)

  1. 高グリコシル化エリトロポエチン類似体と免疫グロブリンH鎖定常領域とから成る融合タンパク質。
  2. 免疫グロブリンH鎖定常領域がFc領域であることを特徴とする請求項に記載の融合タンパク質。
  3. Fc領域がヒトIgGから得られるかまたはヒトIgGから誘導されることを特徴とする請求項に記載の融合タンパク質。
  4. IgGが、IgG1、IgG2、IgG3またはIgG4であるかまたはその組合せであることを特徴とする請求項に記載の融合タンパク質。
  5. ヒトエリトロポエチンの配列の30、51、52、53、55、57、69、86、88、89、114、136及び138位のいずれかの位置に少なくとも1つの追加のグリコシル化部位を含み、前記部位にN結合糖鎖が付加されていることを特徴とする請求項に記載の融合タンパク質。
  6. Fc領域に融合したAsn30Thr32Val87Asn88Thr90 Epoであることを特徴とする請求項に記載の融合タンパク質。
  7. シグナル配列の欠失した図11に示す成熟アミノ酸配列(配列:26)から成ることを特徴とする請求項に記載の融合タンパク質。
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