JP5083571B2 - 黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類法およびこれに用いるプライマーセット - Google Patents
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Description
以上のことからMRSAは病院で非常に多く分離され、感染防止のための疫学調査が常に必要な病原菌であると考えられる。言い換えると、MRSAは院内感染原因菌として重要な菌である。院内感染を減少させるためには感染ルートの特定が必要である。
そこで、これらのPFGEの欠点を克服した方法として、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の特定のORFの有無を検出することによる遺伝子型別分類法およびこれに用いるプライマーセットが開発されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術によって、PFGEと同等な精度の結果を3時間程度で得られ、かつ客観的な遺伝子型別分類が可能となった。
したがって、より簡便かつ迅速に、幅広く黄色ブドウ球菌を遺伝子型別分類することができる方法の開発が依然として強く望まれている。
前記(1)のORFにおける遺伝子が、SAV0850、SAV0898、SAV0866、SA1774、SAV1974、SAV0855、SAV0881、SLTorf175、SA1801、SAV0913、SLTorf182、SAV1998およびPV83orf2からなる群より選ばれる少なくとも8種の遺伝子であり、前記(5)のORFにおけるgenomic isletが、前記MW0919および前記SA2259であることがより好ましく、
前記(1)のORFにおける遺伝子が、SAV0850、SAV0898、SAV0866、SA1774、SAV1974、SAV0855、SAV0881、SLTorf175、SA1801、SAV0913、SLTorf182、SAV1998およびPV83orf2からなる群より選ばれる少なくとも11種の遺伝子であることがさらに好ましい。
また、本発明の遺伝子型別分類法は、配列表の配列番号11と12、13と14、15と16、17と18、19と20、21と22、33と34、35と36、37と38、39と40、41と42、43と44、45と46に示された13組の塩基配列の組み合わせからなる13組のプライマーを用いて、PCR(polymerase chain reaction)法により前記(1)のORFの検出を行い、配列表の配列番号23および24に示された塩基配列の組み合わせからなる1組のプライマーを用いて、PCR法により前記(2)のORFの検出を行い、配列表の配列番号9および10に示された塩基配列の組み合わせからなる1組のプライマーを用いて、PCR法により前記(3)のORFの検出を行い、配列表の配列番号3と4、5と6、7と8、25と26、31と32に示された塩基配列の組み合わせからなる5組のプライマーを用いて、PCR法により前記(4)のORFの検出を行い、配列表の配列番号27と28、29と30に示された2組の塩基配列の組み合わせからなる2組のプライマーを用いて、PCR法により前記(5)のORFの検出を行うことによって、実施することができる。
前記(1)〜(5)のORF有無の検出結果を、それぞれ1(有)と0(無)に置き換えて2進法コード化すると、検出結果が見やすくなる。
前記2進法コード化した結果をさらに10進法コード化することで、結果の桁数が少なくなり、結果がより見やすくなる。
配列表の配列番号11と12、13と14、15と16、17と18、19と20、21と22、33と34、35と36、37と38、39と40、41と42、43と44、45と46に示された塩基配列の組み合わせからなる13組のプライマーと、配列表の配列番号23および24に示された塩基配列の組み合わせからなる1組のプライマーと、配列表の配列番号9および10に示された塩基配列の組み合わせからなる1組のプライマーと、配列表の配列番号3と4、5と6、7と8、25と26、31と32に示された塩基配列の組み合わせからなる5組のプライマーと、配列表の配列番号27と28、29と30に示された塩基配列の組み合わせからなる2組のプライマーとを含むプライマーセットも、本発明の範囲に含まれる。
本発明に係る黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類法は、黄色ブドウ球菌のゲノム上の、(1)ファージ由来遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)、(2)ブドウ球菌カセット染色体(SCCmec)以外のゲノミックアイランド由来のORF、(3)トランスポゾン由来のORF、(4)SCCmec由来のORF、および(5)genomic isletを構成するORFの保有の有無を任意の順で検出し、これら5種類の由来の異なるORFの保有の有無の組み合わせにより遺伝子型別分類を行うステップを有することを特徴としている。以下、これらのORFについて説明する。
近年、ゲノム解読が進み、黄色ブドウ球菌ゲノムはおよそ2500〜3000個のORFから構成されていることが明らかとなった。
SAV0898(GenBank Accession No. BA000017)、
SAV0866(GenBank Accession No. BA000017)、
SA1774(GenBank Accession No. BA000018)、
SAV1974(GenBank Accession No. BA000017)、
SAV0855(GenBank Accession No. BA000017)、
SAV0881(GenBank Accession No. BA000017)、
SLTorf175(GenBank Accession No. AB045978)、
SA1801(GenBank Accession No. BA000018)、
SAV0913(GenBank Accession No. BA000017))、
SLTorf182(GenBank Accession No. AB045978)、
SAV1998(GenBank Accession No. BA000017)および
PV83orf2(GenBank Accession No. AB044554)を検出の対象とすると、黄色ブドウ球菌の菌株を高精度で分類することができることを本発明者は見出した。
なお、SAVとはMRSAのMu50株の遺伝子であることを示し、SAとはN315株の遺伝子であることを示し、SLTorfとはファージSLTの遺伝子であることを示し、PV83orf2とはファージPV83の遺伝子であることを示す。また、SAVなどの後に示される数字は、全ゲノムにおいて、その示された番号の遺伝子であることを示す。
SAV0898は、配列表の配列番号13(リバース)および14(フォワード)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
SAV0866は、配列表の配列番号15(フォワード)および16(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
SA1774は、配列表の配列番号17(フォワード)および18(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
SAV1974は、配列表の配列番号19(フォワード)および20(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
SAV0855は、配列表の配列番号21(フォワード)および22(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
SAV0881は、配列表の配列番号33(フォワード)および34(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
SLTorf175は、配列表の配列番号35(フォワード)および36(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
SA1801は、配列表の配列番号37(リバース)および38(フォワード)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
SAV0913は、配列表の配列番号39(フォワード)および40(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
SLT182は、配列表の配列番号41(フォワード)および42(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
SAV1998は、配列表の配列番号43(リバース)および44(フォワード)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
PV83orf2は、配列表の配列番号45(フォワード)および46(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能である。
配列表の配列番号55(フォワード)および56(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより上記SLTorf257を検出することが可能である。その他のORFに対するプライマーの一般的設計方法については、後述する。
SCCmecは、黄色ブドウ球菌のゲノムにおいて、メチシリン耐性遺伝子(mecA)などをコードするゲノミックアイランドである。ゲノミックアイランドとは、ゲノムにおける、外来性の多数の遺伝子がまとまってゲノム上に二次的に入りこんだものを言う。したがって言葉の定義上は、ゲノミックアイランドにはファージ由来の遺伝子も含まれるが、本明細書においては、ファージ由来の遺伝子はゲノミックアイランドに含めないものとする。また、後述するgenomic isletに該当するものは、本明細書において、ゲノミックアイランドに含めないものとする。
これらのいずれを検出の対象としても、黄色ブドウ球菌を良好に、感度良く分類することができるが、特にSaGImを検出の対象とすると、黄色ブドウ球菌を特に精度良く分類することができる。SaGImは機能不明の遺伝子であり、その機能はいまだ解明されていない。
SaPIn1は、配列表の配列番号59(フォワード)および60(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
SaPIn2は、配列表の配列番号61(フォワード)および62(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
SaPIn3は、配列表の配列番号63(フォワード)および64(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能である。その他のORFに対するプライマーの一般的な設計方法については、後述する。
トランスポゾンは、菌株間での遺伝子の交換に関与するといわれる遺伝子であり、トランスポゼースという酵素をコードする領域を有し、この酵素の働きによって、ゲノムの中を移動することができる。
特に、SCCmec Type II保有MRSAはトランスポゾンTn554を保有する一方、SCCmec Type IV保有MRSAの多くは保有しない。したがって、Tn554を検出することでMRSAを2種類に大別することができる。
上述のように、SCCmecはメチシリン耐性遺伝子mecAなどを有する領域(ゲノミックアイランド)である。ゲノム上にSCCmecがある場合には、その黄色ブドウ球菌はMRSAである。
mec gene complex class BのORFは、配列表の配列番号5(フォワード)および配列番号6(リバース)のプライマーを使用して、PCRにより検出可能である。
そしてそのようにmec gene complexが判別できれば、あとはCassette chromosome recombinase type A2のORFの有無を検出すれば、その結果によってSCCmecのタイプがいずれであるか判別することができる。
本発明者が日本で分離されるMRSAを収集、解析したところ、保有するSCCmecのタイプはII a、II b、IV及びVが主なものであった。
上記mecAのORFは、配列表の配列番号3(フォワード)および4(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能である。
(日本で分離される黄色ブドウ球菌の遺伝的特徴)
黄色ブドウ球菌の遺伝的バックグラウンドを系統的に分類する方法として、multilocus sequence typing(MLST)解析が利用されている。
またメチシリン感受性株においては、CC1型、CC5型、CC8型、CC12型、CC15型、CC20型およびCC45型が多いことが判明した。
前記のCC型を区別するためには、genomic isletを構成するORFを検出することが有用であることがわかった(下記表2参照、表2において「0」はそのgenomic isletが存在しないことを、「1」はそのgenomic isletが存在することを示す)。genomic isletとは、細菌のゲノム同士を比較した場合に、5kbp程度、またはそれ以下の大きさで配列が異なる部分を言い、これはゲノム全体に散在しており、個体の生存確率に影響せず、進化の過程で取り残されたものと考えられる(参考文献:Journal of Applied Microbiology 107 (2009) 1367-1374)。
遺伝子SA2259は、配列表の配列番号27(リバース)および28(フォワード)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
遺伝子SA2124は、配列表の配列番号51(フォワード)および52(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
遺伝子SACOL1824は、配列表の配列番号49(フォワード)および50(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能であり、
遺伝子SAR0228は、配列表の配列番号47(フォワード)および48(リバース)のプライマーを使用することで、PCRにより検出可能である。
以上説明した(1)〜(5)のORFのうち、遺伝子型別分類に用いるのが特に好ましいORFおよびそれを検出するための好適なPCR用プライマーを下記表3に示す。下記表3において、「bp」とはPCRにより増幅される塩基対のサイズを塩基対数によって表わしたものである。また、配列番号1および2で示された増幅ORFのfemAとは、factor essential for expression of methicillin resistanceをコードする遺伝子であり、黄色ブドウ球菌に普遍的に見出されるので、ポジティブコントロールとして用いられる。
上述した、黄色ブドウ球菌のゲノム上の、ファージ由来遺伝子のORF(1)、SCCmec以外のゲノミックアイランド由来のORF(2)、トランスポゾン由来のORF(3)、SCCmec由来のORF(4)およびgenomic isletを構成するORF(5)の保有の有無の検出は、任意の順で行うことができる。具体的には、これらORFを各ORF毎に任意の順に検出してもよく、複数のORF毎に任意の順にまとめて検出してもよく、全てのORFを同時に検出してもよい。ORFを検出する手段としては、PCRおよびハイブリダイゼーションが挙げられる。
各ORF毎に別々に検出する場合には、たとえば、検出対象のORF毎にそれぞれ対応する1組のプライマー(フォワードプライマーおよびリバースプライマー)を用いて、独立した系で、MRSAのDNA抽出サンプルとともに、real time PCR反応を行い、PCR増幅産物の生成シグナル蛍光をリアルタイムに検出する。
これらのうちでは、複数のORFを簡易な装置で効率よくまとめて検出できる点から、マルチプレックスPCRが好ましい。
上記ファージ由来遺伝子のORF(1)、SCCmec以外のゲノミックアイランド由来のORF(2)、トランスポゾン由来のORF(3)、SCCmec由来のORF(4)およびgenomic isletを構成するORF(5)に加え、ポジティブコントロールとしてのfemAのそれぞれに対応するプライマーの設計にあたっては、プライマー自身が折れ曲がって相補的になっている部分が結合して2重鎖を形成したり、異なるプライマー同士が、互いに相補的になっている部分において結合して2量体またはそれ以上の結合体を形成したりしないような配列にする。
(1)ファージ由来遺伝子のORFのためのプライマーとして15組のプライマー(配列表の配列番号11〜22、33〜46、53〜56)を、
(2)SCCmec以外のゲノミックアイランド由来のORFのためのプライマーとして4組のプライマー(配列表の配列番号23および24、59〜64)を、
(3)トランスポゾン由来のORFのためのプライマーとして1組のプライマー(配列表の配列番号9および10)を、
(4)SCCmec由来のORFのためのプライマーとして5組のプライマー(配列表の配列番号3〜8、25と26、31と32)を、および
(5)genomic isletを構成するORFのためのプライマーとして5組のプライマー(配列表の配列番号27〜30、47〜52)の合計30組のプライマーを本発明者は設計した。
ファージ由来遺伝子のORF(1)のためのプライマーとして、配列表の配列番号11と12、13と14、15と16、17と18、19と20、21と22、33と34、35と36、37と38、39と40、41と42、43と44、45と46に示された塩基配列の組み合わせからなる13組のプライマー、
SCCmec以外のゲノミックアイランド由来のORF(2)のためのプライマーとして、配列表の配列番号23および24に示された塩基配列の組み合わせからなる1組のプライマー、
トランスポゾン由来のORF(3)のためのプライマーとして、配列表の配列番号9および10に示された塩基配列の組み合わせからなる1組のプライマー、
SCCmec由来のORF(4)のためのプライマーとして、配列表の配列番号3と4、5と6、7と8、25と26、31と32に示された塩基配列の組み合わせからなる5組のプライマー、ならびに
genomic isletを構成するORF(5)の検出のためのプライマーとして、配列表の配列番号27と28、29と30に示された塩基配列の組み合わせからなる2組のプライマーからなる合計22組のプライマーセットをより好適に用いることができる。
ハイブリダイゼーションによりORFを検出する場合には、まず培養菌(黄色ブドウ球菌)からカラム抽出あるいはフェノール−クロロホルム抽出によって精製されたDNAをアルカリ変性し、ナイロンメンブレン、セルロースメンブレンあるいはマイクロプレートに定着させる。本発明で検出する各々のORFとハイブリダイズするプローブを作成する。プローブは人工合成DNAでも、上記で説明したプライマーを利用したPCRで作成してもよい。プローブはビオチン、ジゴキシゲニン、蛍光色素などを用いてラベルしておく。菌抽出DNAとプローブをハイブリダイズし、プローブのラベルに応じて、酵素付加、発色、発光などさせ、シグナルを捉える。これを各々の検出ORFについて実施する。
以下、マルチプレックスPCRを行い、上記(1)〜(5)のORFのうち、上述した検出対象として好ましいORFを検出する場合を一例とし、本発明の黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類法の手順を説明する。
血液、痰、膿、咽頭ぬぐい液、鼻腔ぬぐい液などの患者由来の検体あるいは患者に使用したカテーテルやガーゼ等の医療器具などの材料から、マンニット食塩培地(黄色ブドウ球菌分離用)、MSO培地(MRSA分離用)などの黄色ブドウ球菌分離培地を用いて黄色ブドウ球菌様の菌を分離する。その後、グラム染色による形態の確認、および生化学性状の確認により、黄色ブドウ球菌と同定する。
培養した菌体から、熱抽出、フェノール抽出、あるいは市販のDNA抽出キットを用いるなどの方法でDNAを抽出し、サンプルとする。
マルチプレックスPCRでORF(上記表3に記載の、ファージ由来遺伝子のORF13個、SCCmec以外のゲノミックアイランド由来のORF1個、トランスポゾン由来のORF1個、SCCmec由来のORF5個およびgenomic isletを構成するORF2個の合計22個)に加えてポジティブコントロールとしてfemAを検出する。具体的には、検出対象のORF群に対応する数のプライマーの組(フォワードプライマー及びリバースプライマー)を、12組ずつの2群に分け、12組毎に同一の反応チューブに入れ((1)〜(5)のORF用のプライマー22組、ポジティブコントロール用のプライマーをチューブ1つあたり1組なので、プライマーの合計は24組である)、PCR反応を行う。
およそ50bp〜600bpのDNA断片が充分に分離されるようなアガロースゲルなどのゲルを用い、PCR増幅産物を電気泳動する。泳動距離は約5〜6 cmでよく、ミニゲルの場合100V、50分程度で充分分離可能である。電気泳動後、エチジウムブロマイドで染色して写真撮影を行う。
1反応につき最大12本のバンドが現れる。PFGEと異なり、本発明の遺伝子型別分類法ではバンドサイズがあらかじめわかっているため、それぞれの菌株及び反応系において目的のサイズのバンドがあるか否かを判定する。場合によっては目的のサイズ以外の非特異的なバンドが現れることがあるが、非特異バンドは無視する。目的のサイズのバンド(各ORFに対応するバンドおよびポジティブコントロールに対応するバンド)が増幅していれば1、増幅が見られない場合を0として2進法のコードを作成する。
ある病院で臨床分離された黄色ブドウ球菌47株について、下記の手順により、ORF検出による遺伝子型別分類を行った。
(黄色ブドウ球菌の培養)
黄色ブドウ球菌であると同定された47の菌株を、Luria-Bertani寒天培地を用いて37℃で一晩培養した。
培養した菌のおよそ1コロニーに相当する量を、1.5mlのエッペンドルフチューブに入れた、lysostaphinを1μg/100μlの濃度で含むトリス−EDTAバッファー100μl中に懸濁し、37℃で10分間細胞壁の消化処理を行った。その後、前記チューブを100℃で10分間加熱した。次いで、チューブを12,000rpmで3分間遠心分離し、その上清をDNA熱抽出サンプルとした。
RocheのFastStart PCR Masterを説明書に従って使用した。その際、反応液量は20μlとした。反応液20μlの組成は、2×FastStart PCR Master 10μlおよびprimer mixture 1もしくは2を8μlである。これに、上記のDNA熱抽出サンプルを2μl(反応液の1/10量)加えた。
サーマルサイクラー(Applied Biosytems社製、GeneAmp PCR System 9700)にサンプルをセットし、最初に95℃で10分間処理し、その後、94℃ 30秒、60℃ 90秒、72℃ 1分のサイクルを30回繰り返した。サイクル反応終了後、PCR産物を4℃で保存した。
アガロースゲル(4% NuSieve 3:1 in TBE buffer)を用い、ミニゲルを作成し、100Vで50分間、5μlのPCR産物を電気泳動した。泳動距離は約10cmであった。電気泳動後、エチジウムブロマイドで染色し、写真撮影を行った。
1反応につき最大12本のバンドが現れた。それぞれの菌株及び反応系において目的のサイズのバンドがあるか否かを判定し、目的のサイズのバンドが増幅していれば1、増幅が見られない場合を0として、上記表6と同様の2進法のコードを作成した。さらに2進法のコードを10進法に変換し、遺伝子型コードとした。
<特許文献1(特開2006−141249号公報)に記載のORF検出による遺伝子型別分類>
(黄色ブドウ球菌の培養)
実施例で使用したのと同じ47の菌株を、Luria-Bertani寒天培地を用いて37℃で一晩培養した。
培養した菌のおよそ1コロニーに相当する量を、1.5mlのエッペンドルフチューブに入れた、lysostaphinを1μg/100μlの濃度で含むトリス−EDTAバッファー100μl中に懸濁し、37℃で10分間細胞壁の消化処理を行った。その後、前記チューブを100℃で10分間加熱した。次いで、チューブを12,000rpmで3分間遠心分離し、その上清をDNA熱抽出サンプルとした。
タカラバイオのEXTaqを説明書に従って使用した。その際、反応液量は20μlとした。反応液20μlの組成は10×EXTaq Buffer 2μl、dNTP mixture 1.6 μl、MgCl2 2mMであり、EXTaqの濃度は0.6 unit/20μlとし、DNA熱抽出サンプル2μl 分を除いた反応液量が18μlとなるよう精製水で調整した(Buffer、dNTP、MgCl2については取扱説明書の指示通りの濃度であるが、EXTaq濃度は説明書の表記(0.25〜0.50 unit/20μl)よりやや高めに設定した。)。
サーマルサイクラー(PERKIN ELMER社製、GeneAmpTM PCR System 9600)にサンプルをセットし、最初に94℃で2分間処理し、その後、94℃ 30秒、53℃ 30秒、72℃ 1分のサイクルを30回繰り返した。サイクル反応終了後、PCR産物を4℃で保存した。
アガロースゲル(2.5% Agarose 1000 (Invitrogen) in 0.5X TBE)を用い、ミニゲルを作成し、100Vで25分間、5μlのPCR産物を電気泳動した。泳動距離は約2〜3cmであった。電気泳動後、エチジウムブロマイドで染色し、写真撮影を行った。
1反応につき最大4本のバンドが現れた。それぞれの菌株及び反応系において目的のサイズのバンドがあるか否かを判定し、目的のサイズのバンドが増幅していれば1、増幅が見られない場合を0として、特許文献1と同様にして2進法のコードを作成し、さらに2進法のコードを10進法に変換し、遺伝子型コードとした。
市販の抗菌薬含有ディスクを用いたディスク拡散法によって、黄色ブドウ球菌臨床分離株の薬剤耐性検査を行った。結果(耐性株数および割合)を下記表15に示す。
本発明によれば、黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類を、特殊な装置や作業者の熟練を要さずに簡便、迅速、客観的かつ高感度に行うことができるため、院内感染の経路を速やかに決定し、院内感染の広がりを防止することができる。
(1)複雑なマルチプレックスPCRに使用可能なプライマー設計を行えば、1検体あたりのPCR反応チューブを2本に減らすことが可能となり、実施コストが削減される。
(3)SCCmec関連ORFを検出することでメチシリン耐性の黄色ブドウ球菌と感受性の黄色ブドウ球菌が区別できるだけでなく、SCCmecの型を決定することができ、薬剤耐性のパターン推定が可能である。
(5)ファージ由来遺伝子のORF検出プライマー配列を改良することで、検出ORFの数を増やすことなく、NewYork/Japan cloneにおける菌株識別能力を落とさずに、NewYork/Japan clone以外の黄色ブドウ球菌すべてにおいて菌株識別が可能となった。
Claims (10)
- 日本で分離され、同定された黄色ブドウ球菌の菌株のゲノム上の、
(1)ファージ由来遺伝子のオープンリーディングフレーム(ORF)、
(2)ブドウ球菌カセット染色体(Staphylococcal cassette chromosome mec; SCCmec)以外のゲノミックアイランド由来のORF、
(3)トランスポゾン由来のORF、
(4)SCCmec由来のORF、および
(5)genomic isletを構成するORF
の有無を任意の順で検出し、これらORFの有無の組み合わせにより遺伝子型別分類を行うステップを有する黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類法であって、
上記(1)のORFにおける遺伝子が、SAV0850、SAV0898、SAV0866、SA1774、SAV1974、SAV0855、SAV0881、SLTorf175、SA1801、SAV0913、SLTorf182、SAV1998およびPV83orf2からなる群から選ばれる少なくとも11種の遺伝子であり、
上記(2)のORFにおけるゲノミックアイランドが、Mu50株のSaGImであり、
上記(3)のORFにおけるトランスポゾンが、トランスポゾンTn554であり、
上記(4)のORFにおける遺伝子が、mecA、mec gene complex class B、SCCmec kdpCおよびcassette chromosome recombinase A2であり、
上記(5)のORFにおけるgenomic isletが、MW2株(GenBank Accession Number BA000033)のMW0919およびN315株(GenBank Accession Number BA000018)のSA2259であり、
上記検出が、上記ORF群に対応するプライマーの組を用いて、PCR(polymerase chain reaction)法により上記ORFの検出を行う
ことを特徴とする黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類法。 - 上記(1)のORFにおける遺伝子が、SAV0850、SAV0898、SAV0866、SA1774、SAV1974、SAV0855、SAV0881、SLTorf175、SA1801、SAV0913、SLTorf182、SAV1998およびPV83orf2であることを特徴とする請求項1に記載の黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類法。
- 配列表の配列番号11と12、13と14、15と16、17と18、19と20、21と22、33と34、35と36、37と38、39と40、41と42、43と44、45と46に示された13組の塩基配列の組み合わせからなる13組のプライマーを用いて、PCR(polymerase chain reaction)法により前記(1)のORFの検出を行い、
配列表の配列番号23および24に示された塩基配列の組み合わせからなる1組のプライマーを用いて、PCR法により前記(2)のORFの検出を行い、
配列表の配列番号9および10に示された塩基配列の組み合わせからなる1組のプライマーを用いて、PCR法により前記(3)のORFの検出を行い、
配列表の配列番号3と4、5と6、7と8、25と26、31と32に示された塩基配列の組み合わせからなる5組のプライマーを用いて、PCR法により前記(4)のORFの検出を行い、
配列表の配列番号27と28、29と30に示された2組の塩基配列の組み合わせからなる2組のプライマーを用いて、PCR法により前記(5)のORFの検出を行い、
上記プライマーには、2塩基以下の付加、置換、欠失、挿入が有ってもよいことを特徴とする請求項1または2に記載の黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類法。 - 前記プライマーに付加、置換、欠失、挿入がないことを特徴とする請求項3に記載の黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類法。
- 前記PCR法がマルチプレックスPCR法であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類法。
- 前記(1)〜(5)のORF有無の検出結果を、それぞれ1(有)と0(無)に置き換えて2進法コード化することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類法。
- 前記(4)および(5)のORF有無の検出結果を一つにまとめて2進法コード化することを特徴とする請求項6に記載の黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類法。
- 前記2進法コード化した結果をさらに10進法コード化することを特徴とする請求項6または7に記載の黄色ブドウ球菌の遺伝子型分類法。
- 配列表の配列番号11と12、13と14、15と16、17と18、19と20、21と22、33と34、35と36、37と38、39と40、41と42、43と44、45と46に示された塩基配列の組み合わせからなる13組のプライマーと、
配列表の配列番号23および24に示された塩基配列の組み合わせからなる1組のプライマーと、
配列表の配列番号9および10に示された塩基配列の組み合わせからなる1組のプライマーと、
配列表の配列番号3と4、5と6、7と8、25と26、31と32に示された塩基配列の組み合わせからなる5組のプライマーと、
配列表の配列番号27と28、29と30に示された塩基配列の組み合わせからなる2組のプライマーと
を含むことを特徴とする黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類用プライマーセットであって、
上記プライマーには、2塩基以下の付加、置換、欠失、挿入が有ってもよい黄色ブドウ球菌の遺伝子型別分類用プライマーセット。 - 前記プライマーに付加、置換、欠失、挿入がないことを特徴とする請求項9に記載のプライマーセット。
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