JP5077627B2 - カラーフィルタ及び液晶表示装置 - Google Patents
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Description
この密着性の問題を解決するために、基材と位相差層との間に、該基材と該位相差層との密着性を高めるための接着層を形成するか、架橋性液晶材料と接着性の高い物質を用いて基材表面を改質する層を形成する等の方法も考えられる。しかしこれらの方法では、液晶表示装置の厚みを増す結果となり薄型軽量化の観点から望ましくない上、製造工程数を増やすという問題もある。また機材と位相差層との間に非等方性の層を形成することによって液晶装置を透過する光の乱反射を招く原因となる虞もある。
(1)透明基板上に、位相差層と着色層とが設けられ、位相差層が1種または2種以上の架橋性液晶分子と、スルフィド基またはメルカプト基より選ばれた少なくとも1種を有するシランカップリング剤と、フッ素系界面活性剤とを含有する液晶組成物を基材に塗布して塗膜を形成し、該塗膜中に含まれる架橋性液晶分子を硬化させることによって形成されたものでありホメオトロピック配向していることを特徴とするカラーフィルタ、
(2)上記液晶組成物が、スルフィド基を含有するシランカップリング剤またはメルカプト基を含有するシランカップリング剤のいずれか1種を、合計で1〜10重量%(対配合物換算値)含有することを特徴とする上記(1)に記載のカラーフィルタ、
(3)上記液晶組成物が、スルフィド基を含有するシランカップリング剤、メルカプト基を含有するシランカップリング剤、(メタ)アクリロイル基を有するシランカップリング剤の2種以上を、合計で1〜10重量%(対配合物換算値)含有することを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のカラーフィルタ、
(4)上記液晶組成物が、シランカップリング剤として、アミノ基を含有するシランカップリング剤と、スルフィド基を含有するシランカップリング剤および/またはメルカプト基を含有するシランカップリング剤とを、合計で0.01〜5重量%(対配合物換算値)含有することを特徴とする上記(1)に記載のカラーフィルタ、
(5)上記液晶組成物が、フッ素系界面活性剤を0.01〜1重量%(対配合物換算値)含有することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のカラーフィルタ、
(6)上記液晶組成物が、垂直配向助剤を含有することを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載のカラーフィルタ、
(7)上記液晶組成物が、溶媒に溶解していることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載のカラーフィルタ、
(8)上記液晶組成物が、25℃におけるn−酢酸ブチルの蒸発速度を100としたときの上記溶媒の比蒸発速度が、5〜50であることを特徴とする上記(7)に記載のカラーフィルタ、
(9)上記位相差層が、少なくとも99.88〜70重量%(対配合物換算値)の(メタ)アクリロイル基含有架橋性液晶分子と、0.1〜10重量%(対配合物換算値)の光重合開始剤と、0.01〜1重量%(対配合物換算値)のフッ素系界面活性剤と、アミノ基含有シランカップリング剤、スルフィド基含有シランカップリング剤、およびメルカプト基含有シランカップリング剤のうちから選ばれたシランカップリング剤の2種以上を合計で0.01〜5重量%(対配合物換算値)含む液晶組成物を基材上面に塗布して塗膜を形成し、上記塗膜中に含まれる架橋性液晶分子を光硬化及び焼成させて形成されており、温度100℃、湿度100%で1時間の加速寿命試験後の位相差層の剥離強度が、JISK5600−5−6の評価基準で1以下であることを特徴とする上記(1)から(8)のいずれかに記載のカラーフィルタ、
(10)上記位相差層の表面ムラ検査を行った時の光強度のS/N比が、2以下であることを特徴とする、上記(1)〜(9)のいずれかに記載のカラーフィルタ、
(11)表示側基板と液晶駆動側基板とを対向させ、両者の間に液晶を封入してなる液晶表示装置であって、上記表示側基板が上記請求項1〜10のいずれかに記載のカラーフィルタであることを特徴とする液晶表示装置、
を要旨とするものである。
「液晶組成物」とは、少なくとも架橋性液晶分子と、スルフィド基、メルカプト基、アミノ基、(メタ)アクリロイル基より選ばれた少なくとも1種を有するシランカップリング剤とを含み、さらに位相差層を形成するために用いられる他の物質が配合された混合物である組成物、及び上記混合物を溶媒に溶解もしくは懸濁させて調製した溶液状態である組成物の両方を意味する。また本明細書中、特に上述した「溶液状態である組成物」である本発明の液晶組成物のことを、便宜上「液晶組成物溶液」とも呼ぶ。
本発明の液晶組成物に用いる架橋性液晶分子としては、架橋性のネマチック液晶を用いることができ、架橋性ネマチック液晶としては例えば、1分子中に(メタ)アクリロイル基、エポキシ基、オキタセン基、イソシアネート基等の重合性基を少なくとも1個有するモノマー、オリゴマー、ポリマー等が挙げられる。このような架橋性液晶分子としては、下記化1に示す一般式(1)で表される化合物(I)のうちの1種の化合物もしくは2種以上の混合物、化2、化3に示す化合物(II)のうちの1種の化合物或いは2種以上の混合物、またはこれらを組み合わせた混合物を用いることができる。
本発明において、上記架橋性ネマチック液晶にカイラル剤を添加した、コレステリック規則性を有するカイラルネマチック液晶も好適に用いることができる。カイラル剤は、液晶分子の光軸が位相差層と並行するとともに常光線屈折率よりも小さな異常光線屈折率を位相差層の法線方向に有する、いわゆる負のCプレートを形成する際に用いられる。
尚、本発明で用いるカイラル剤は、特に架橋性を有することを必須とするものではないが、得られる位相差層の熱安定性等を考慮すると、上述した架橋性液晶材料と重合し、コレステリック規則性を固定化することが可能な架橋性カイラル剤を用いることが好ましい。特に、分子の両末端に架橋性官能基があることが、耐熱性のよい光学素子を得る上で好ましい。
本発明の組成物に、脂肪酸エステル系、アルキルアンモニウム系、金属セッケン等の一般的な界面活性剤のうち、特にフッ素系界面活性剤を添加することにより、本発明の液晶組成物を用いて基材上に位相差層を形成した際に、該位相差層の表面にモヤムラが発生することを防止することができる。
液晶組成物に配合されるシランカップリング剤としては、スルフィド基、メルカプト基、のいずれかを有するシランカップリング剤を少なくとも1種、あるいは2種以上を混合して用いることができる。また、スルフィド基、メルカプト基のいずれか、または両方に加え、アミノ基を有するシランカップリング剤、(メタ)アクリロイル基を有するシランカップリング剤のいずれか、または両方がさらに配合されてもよい。
このようなメルカプト系シランカップリング剤としては、例えば、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン(信越化学社製KBM−802)、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−803、東芝シリコーン社製TSL8380)、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン(Gelest社製SIM6475.0)、11−メルカプトウンデシルトリメトキシシラン(Gelest社製SIM6480.0)、メルカプトメチルメチルジエトキシシラン(Gelest社製SIM6473.0)、S−(オクタノイル)メルカプトプロピルトリエトキシシラン(Gelest社製SIM6704.0)等を挙げることができる。
またスルフィド系シランカップリング剤としては、例えば、ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]テトラスルフィド(信越化学社製KBE−846)、ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]ジスルフィド(Gelest社製SIB1824.6)、ビス[m-(2−トリエトキシシリルエチル)トリル]ポリスルフィド(Gelest社製SIB1820.5)等を挙げることができる。
またアミノ系シランカップリング剤としては、例えば、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン(信越化学社製KBM−602、東芝シリコーン社製TSL8345)、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−603、東芝シリコーン社製TSL8340)、3−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学社製KBE−603、東芝シリコーン社製TSL8331)、3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−903)、3−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学社製KBE−903)、3−トリエトキシシリル−N−(1、3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン(信越化学社製KBE−9103)、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−573)等を挙げることができる。
また(メタ)アクリロイル系シランカップリング剤としては、例えば、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン(信越化学社製KBM−502、東芝シリコーン社製TSL8375)、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−503、東芝シリコーン社製TSL8370)、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン(信越化学社製KBE−502)、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン(信越化学社製KBE−503)、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−5103)、(3−アクリロキシプロピル)トリメトキシシラン(Gelest社製SIA0200.0)、メタクリロキシメチルトリエトキシシラン(Gelest社製6482.0)、メタクリロキシメチルトリメトキシシラン(Gelest社製6483.0)等を挙げることができる。
シランカップリング剤は異なる2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の液晶組成物を紫外線照射にて重合硬化させる場合、光重合開始剤を配合するとよい。光重合開始剤としては、ラジカル重合開始剤を使用することができる。ラジカル重合開始剤は紫外線のエネルギーによりフリーラジカルを発生する化合物であって、例えばベンゾイン、ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン誘導体又はそれらのエステルなどの誘導体;キサントンおよびチオキサントン誘導体;クロロスルフォニル、クロロメチル多核芳香族化合物、クロロメチル複素環式化合物、クロロメチルベンゾフェノン類などの含ハロゲン化合物;トリアジン類;フルオレノン類;ハロアルカン類;光還元性色素と還元剤とのレドックスカップル類;有機硫黄化合物;過酸化物等が挙げられる。光重合開始剤としては、イルガキュアー184、イルガキュアー369、イルガキュアー651、イルガキュアー907(いずれもチバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製)、ダロキュアー(メルク社製)、アデカ1717(旭電化工業株式会社製)、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール(黒金化成株式会社製)等のケトン系、ビイミダゾール系化合物等が好ましい。これらの重合開始剤は、1種のみ又は2種以上を組み合わせて用いることができる。2種以上を併用する場合には、吸収分光特性を阻害しないように、吸収波長の異なる開始剤を組み合わせるのが良い。
上記光重合開始剤が配合された本発明の液晶組成物を基材上に塗布して塗膜を形成し、該塗膜中に存在する架橋性液晶分子を配向させた後、該光重合開始剤の感光波長の光を該塗膜に照射することによって、配向した架橋性液晶分子同士を良好に架橋させることができる。
本発明の液晶組成物は、液晶組成物を基材に塗布する際の塗布性を向上させるという観点からは、上記溶質成分を溶媒に溶解した液晶組成物溶液として用いられることが望ましい。溶媒としては上述した架橋性液晶分子やシランカップリング剤等の溶質成分を溶解することが可能であり、かつ塗布する相手側素材の性能を阻害しないものであれば特に限定されるものではない。具体的には、ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ブチルベンゼン、ジエチルベンゼン、テトラリン等の炭化水素類、メトキシベンゼン、1,2−ジメトキシベンゼン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、2,4−ペンタンジオン等のケトン類、酢酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン等のエステル類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン、オルソジクロロベンゼン等のハロゲン系溶媒、t−ブチルアルコール、ジアセトンアルコール、グリセリン、モノアセチン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチルセルソルブ、ブチルセルソルブ等のアルコール類、フェノール、パラクロロフェノール等のフェノール類等の1種又は2種以上が使用可能である。単一種の溶媒を使用しただけでは、架橋性液晶分子等の溶質成分の溶解性が不十分であるか、あるいは塗布する相手方の素材が侵される虞がある場合等には、2種以上の溶媒を混合使用することにより、これらの不都合を回避することができる。上記した溶媒のなかにあって、単独溶媒として好ましいものは、炭化水素系溶媒とグリコールモノエーテルアセテート系溶媒であり、混合溶媒として好ましいものは、エーテル類又はケトン類と、グリコール類との混合系である。液晶組成物溶液の濃度は、液晶組成物に用いる上記溶質成分の溶解性や位相差膜の所望する膜厚等により異なるが、通常は1〜60重量%、好ましくは3〜40重量%の範囲になるように溶媒の量が決定される。
特に、架橋性液晶分子、上述するシランカップリング剤及びフッ素系界面活性剤といった液晶組成物の溶質成分を溶媒に溶解した本発明の液晶組成物(液晶組成物溶液)において、上記溶媒の比蒸発速度が、25℃におけるn−酢酸ブチルの蒸発速度を100とする重量法を用いて測定した比蒸発速度が、5〜50であることが好ましく、10〜40であることがより好ましく、10〜25であることが特に好ましい。溶媒の比蒸発速度が5〜50にあるときには、該溶媒を用いて調製した本発明の液晶組成物により位相差層を形成した際に、該位相差層の表面において良好にモヤムラ形成が防止される。比蒸発速度が10〜40の範囲であれば、本発明の液晶組成物を基材上に塗布し塗膜を形成した後に、該塗膜を加熱乾燥し、あるいは減圧乾燥し、塗膜中に存在する溶媒を蒸発させる際に、乾燥ムラができ難く、塗膜表面、即ち位相差層表面にモヤムラが発生することを良好に防止することができる。比蒸発速度が10以上であることにより、基材面に塗布した液晶組成物の乾燥時間が長くなることを防ぐことができ、また乾き残りが低減されることから、モヤムラ発生防止に寄与することが推察される。一方、比蒸発速度が40以下である溶媒では、基材面に塗布された液晶組成物を適度な速度で、且つ、均一に乾燥させることが可能であり乾燥ムラが発生することを防止あるいは低減し得る。これにより、モヤムラ発生が抑制されることが推察される。比蒸発速度が10〜40の範囲であれば、溶媒の種類によらず好適に上記モヤムラが防止される傾向にある。さらに比蒸発速度が10〜25の範囲にある場合には、モヤムラ防止効果が顕著であり特に好ましい。
本発明の液晶組成物溶液において、その溶媒の動的表面張力が表面寿命10msで、27mN/m〜50mN/mの範囲内にあることが好ましい。上記範囲の動的表面張力を有する溶媒であれば、後述する液晶組成物溶液の好適な範囲の動的表面張力を得ることが容易である。
尚、上述したとおり、本発明の液晶組成物溶液における溶媒は、2種以上の溶媒を混合して用いてもよい。かかる場合には、混合する各溶媒のいずれか、あるいは全てが上記好ましい動的表面張力の数値範囲外であったとしても、混合後における溶媒の動的表面張力が上記好ましい数値範囲にあればよい。
上述する本発明の液晶組成物溶液は、液晶組成物溶液自体の動的表面張力が表面寿命10msで、31mN/m〜50mN/mの範囲内にあることが好ましい。上記好ましい範囲の動的表面張力を示す液晶組成物溶液であれば、この液晶組成物溶液を用いて形成する位相差層上においてより良好にモヤムラ発生を防止することができる。
かかる機構についてはまだ明らかではないが、本発明の液晶組成物溶液の動的表面張力が50mN/m以内であれば、該液晶組成物溶液を基材上に塗布し塗膜を形成した際に、塗布工程上自然に発生する該塗膜面の凹凸が自身の重力で平滑に調整され易く平滑な塗膜表面を得易いことが考えられる。一方、液晶組成物溶液の動的表面張力が31mN/m以上であれば、乾燥前の塗膜表面が外気の風圧に左右されることなく平滑性を維持し易くなることが考えられる。これら塗膜表面の平滑性が得られることで、上記好ましい比蒸発速度の溶媒との相乗効果により、モヤムラ防止効果が得易いと推察される。
キャピラリ径:φ0.228mm
測定温度:23℃
液量:60cc
表面寿命:10ms
キャピラリ浸漬深さ:10mm
設定密度:1.00g/cm3
の条件で行うことができる。上記バブルプレッシャー動的表面張力計の概略を図6に示す。
上述する本発明の液晶組成物溶液は、シェアレートが100s-1の際の動的粘度が2.0mPa・s〜4.0mPa・sの範囲内であることがより好ましい。上記好ましい範囲の動的粘度にある液晶組成物溶液であれば、該液晶組成物溶液を用いて位相差層を形成した際に、該位相差層の表面においてモヤムラを良好に防止することができる。かかる機構についてはまだ明らかではないが、上記好ましい範囲の動的粘度を示す液晶組成物溶液であれば、上述する好ましい範囲の動的表面張力を得やすい傾向にあることが一因と考えられる。
本発明の液晶組成物は、液晶表示装置において視野角を調整するための位相差層を形成するために用いることができ、位相差層は例えば液晶表示装置のカラーフィルタに設けることができる。以下、位相差層を設けたカラーフィルタについて図面に基づいて例示的に説明する。
本発明のカラーフィルタは、透明基板上に着色層と本発明の液晶組成物を用いて形成された位相差層とを備えていることが重要である。これにより、該位相差層が基材面(即ち透明基板表面あるいは着色層表面)に対し、良好な密着性を発揮するとともに、モヤムラが良好に防止された位相差層を備えるカラーフィルタを提供することができる。
透明基板2は光透過性を有し、光学的に等方性のものが好ましいが、必要に応じて局所的に光学的異方性または遮光性の領域を設けることもできる。また光透過率はカラーフィルタの用途に応じて適宜選定可能である。具体的には、ガラス、シリコン、もしくは石英等の無機基材か、次に列挙するような有機基材からなる。有機基材としては、ポリメチルメタクリレート等のアクリル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロース、もしくはシンジオタクティック・ポリスチレン等、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、フッ素樹脂、もしくはポリエーテルニトリル等、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリシクロヘキセン、もしくはポリノルボルネン系樹脂等、または、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリプロピレン、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、もしくは熱可塑性ポリイミド等からなるものを挙げることができるが、一般的なプラスチックからなるものも使用可能である。透明基板2の厚さについても、用途に応じて、例えば5μm〜3mm程度のものが使用される。
透明基板2上に本発明の液晶組成物を用いて位相差層3を形成するに先だって、透明基板2上に配向膜5が設けられる。配向膜5は必ずしも必須ではないが、配向膜5を設けることにより液晶分子の配向方向の制御が容易となるため、配向膜5を設けることが好ましい。配向膜5は透明基板2上にポリイミド等の配向性樹脂を塗布、乾燥させた後、ラビング処理や光配向処理することにより形成することができるが、ラビング処理や光配向処理は必ずしも行わなくても良い。また透明基板2上に酸化ケイ素を斜め蒸着することで配向膜5を形成することもできる。本発明で用いられる配向膜材料としては、市販の配向膜材料を用いることができる。具体的には日産化学(株)製の配向膜材料(サンエバー)、日立化成デュポンマイクロシステムズ(株)製の配向膜材料(QL,LXシリーズ)、JSR(株)製の配向膜材料(ALシリーズ)、チッソ(株)製の配向剤(リクソンアライナー)などを用いることができる。
位相差層3は、必要に応じて設けた配向膜5上に本発明の液晶組成物の溶液を塗布して塗布膜を形成し、該塗布膜を乾燥、硬化させることにより形成することができる。
液晶組成物溶液を基材上に塗布する方法としては、例えばグラビア印刷法、オフセット印刷法、凸版印刷法、スクリーン印刷法、転写印刷法、静電印刷法、無版印刷法といった各種印刷方法や、グラビアコート法、ロールコート法、ナイフコート法、エアナイフコート法、バーコート法、ディップコート法、キスコート法、スプレーコート法、ダイコート法、コンマコート法、インクジェット法といった塗工方法、あるいはこれらを組合せた方法を適宜用いることができる。
配向膜5上に液晶塗布膜を形成した後、液晶塗布膜に含まれる架橋性液晶分子に、予め定められた配向性を付与して架橋性液晶の分子を架橋重合させる。
上記減圧乾燥処理において、塗布膜を減圧状態とすることで塗布膜を過冷却状態にすることができ、塗布膜中に含まれる架橋性液晶分子をホメオトロピック配向させることができる。次いでホメオトロピック配向した状態を保持したままこの塗布膜を有する基板を室温程度にする。これにより架橋性液晶分子を、以後の工程で架橋反応させるまで、効率よくホメオトロピック配向させた状態に維持することができる。さらに残存する溶媒を除去するとともに塗布層に含まれる架橋性液晶分子の配向を確実にするために塗布基板を焼成してもよい。焼成方法は、特に限定されるものではないが、例えばホットプレート上に塗布基板を設置し、70℃〜120℃の温度で、2分間〜30分間焼成することができる。
次いで着色層4について説明する。着色層4は、透明基板2上に所定波長領域の可視光を遮光するブラックマトリクス6を形成し、次いで所定波長領域の可視光を透過する着色画素である赤(R)のサブ画素7、緑(G)のサブ画素8、青(B)のサブ画素9を順次設けて形成される。
ブラックマトリクス6は、着色画素である赤(R)のサブ画素7、緑(G)のサブ画素8、青(B)のサブ画素9(以下、単に「着色画素7、8、9」ともいう)同士の重なり合いを防止するとともに、着色画素間の隙間を埋めて、近接する着色画素間からの光の漏れ(漏れ光)を抑制する等の働きを有する。したがって、ブラックマトリクス6は、透明基板2上において着色画素7、8、9の配置が予定される位置に対応する領域を、各着色画素毎に平面視上区画化するように形成される。そして、着色画素7、8、9は、それぞれ、ブラックマトリクス6により区画化された領域を平面視上被覆するようにして配置される。
ブラックマトリクス6は、例えば、金属クロム薄膜やタングステン薄膜等、遮光性又は光吸収性を有する金属薄膜を所定形状に透明基板2面上にパターニングすることにより形成することができる。また、ブラックマトリクス6は、インクジェット方式等により、黒色樹脂等の有機材料を所定形状に印刷することによりを形成することも可能である。
尚、本発明における着色層4は、上述で例示した3色のサブ画素を備える場合に限定されるものではない。例えば4色以上の着色画素を用いて構成されていてもよいし、単色又は2色備えて構成されてもよい。またこれにあわせて、ブラックマトリクス6を省略することも可能である。
また必要に応じ着色層4を形成する前に保護層10を設けることができる。保護層10は、多官能アクリレートを含有するアクリル系、アミド系もしくはエステル系ポリマー等の材料からなる透明樹脂材料、または多官能エポキシを含有するアクリル系、アミド系もしくはエステル系ポリマー等の材料からなる透明樹脂塗料を基材の表面に塗布し、さらにこれを乾燥および硬化させて形成することができる。保護層の硬化には、透明樹脂材料の性質に応じて例えばUV光を照射するなどの方法を採ることができる。保護層10は、着色層4の表面には更に必要に応じて設けることができる。
着色層4あるいは保護層10の上面に、さらにスペーサー11を設けてカラーフィルタ1が得られる。スペーサー11は、多官能アクリレートを含有するアクリル系、アミド系又はエステル系ポリマー等の材料からなる光硬化性の感光性塗料を、位相差層3、着色層4または保護層10の上に塗布してこれを乾燥させ、さらにスペーサー11の形成予定位置に対応したマスクパターンを介して該塗料を露光硬化させた後、未硬化部分をエッチング除去し、さらに全体を焼成することにより形成される。
また基材と位相差層との密着性を向上させることのできる本発明においては、本発明の液晶組成物を用いて基材表面に位相差層を形成したときに、加速寿命試験後の該位相差層の剥離強度が、JISK5600−5−6の評価基準で1以下であることが特に好ましい。評価基準が1以下の位相差層であれば、該位相差層を液晶表示装置等に用いた際に、基材との密着性が高く長期間に亘り十分な密着信頼性が得られるからである。したがって本発明のカラーフィルタ1では、加速寿命試験後の位相差層3の剥離強度が、JISK5600−5−6の評価基準で1以下であることが好ましい。
評価基準1:カットの交差点における塗膜の小さなはがれはあるが、クロスカット部分で影響を受けるのは、5%以下の状態。
評価基準2:塗膜がカットの縁に沿って、及び/又は交差点においてはがれている。クロスカット部分で影響を受けているのは明確に5%を超えるが、15%を上回ることはない。
評価基準3:塗膜がカットの縁に沿って、部分的又は全面的に大はがれを生じており、及び/又は目のいろいろな部分が、部分的又は全面的にはがれている。クロスカット部分で影響を受けるのは、明確に15%を超えるが、35%を上回ることはない。
評価基準4:塗膜がカットの縁に沿って、部分的又は全面的に大はがれを生じており、及び/又は数か所の目が部分的又は全面的にはがれている。クロスカット部分で影響を受けるのは、明確に35%を超えるが65%を上回ることはない。
評価基準5:分類4でも分類できないはがれ程度のいずれか(格子の全面が剥離している状態を含む)。
(1)位相差層を、98.89〜70重量%(対配合物換算値)の(メタ)アクリロイル基含有架橋性液晶と、0.1〜10重量%(対配合物換算値)の光重合開始剤と、1〜20重量%(対配合物換算値)のスルフィド基含有シランカップリング剤と、0.01重量%(対配合物換算値)のフッ素系界面活性剤を含む液晶組成物を光硬化及び焼成して形成する、
(2)位相差層を、98.89〜70重量%(対配合物換算値)の(メタ)アクリロイル基含有架橋性液晶と、0.1〜10重量%(対配合物換算値)の光重合開始剤と、1〜20重量%(対配合物換算値)のメルカプト基含有シランカップリング剤と、0.01重量%(対配合物換算値)のフッ素系界面活性剤を含む液晶組成物を光硬化及び焼成して形成する、
(3)位相差層を、99.88〜70重量%(対配合物換算値)の(メタ)アクリロイル基含有架橋性液晶と、0.1〜10重量%(対配合物換算値)の光重合開始剤及び0.01〜20重量%(対配合物換算値)のアミノ基含有シランカップリング剤と、0.01重量%(対配合物換算値)のフッ素系界面活性剤を含む液晶組成物を光硬化及び焼成して形成する、
(4)位相差層を、98.89〜70重量%(対配合物換算値)の(メタ)アクリロイル基含有架橋性液晶と、0.1〜10重量%(対配合物換算値)の光重合開始剤と、1〜20重量%(対配合物換算値)の(メタ)アクリロイル基含有シランカップリング剤と、0.01重量%(対配合物換算値)のフッ素系界面活性剤を含む液晶組成物を光硬化及び焼成して形成する、
(5)位相差層を、99.88〜70重量%(対配合物換算値)の(メタ)アクリロイル基含有架橋性液晶と、0.1〜10重量%(対配合物換算値)の光重合開始剤と、アミノ基含有シランカップリング剤、スルフィド基含有シランカップリング剤、メルカプト基含有シランカップリング剤及び(メタ)アクリロイル基含有シランカップリング剤のうちから選ばれた2種以上のシランカップリング剤0.01〜20重量%(対配合物換算値)と、0.01重量%(対配合物換算値)のフッ素系界面活性剤とを含む液晶組成物を光硬化及び焼成して形成する、
等の方法が挙げられる。
ただし、モヤムラの観点からは、シランカップリング剤の添加量を5重量%以下とすることが好ましい。
また本発明の液晶組成物は、これを用いて位相差層を形成したときに、該位相差層の表面におけるモヤムラの発生が防止されるものである。上記モヤムラの有無は以下に述べる表面ムラ検査で評価することができる。即ち表面ムラ検査において、光強度のS/N比が2以下である場合には、位相差層表面のモヤムラの発生が良好に防止されており好ましい。表面ムラ検査は特許第3631856号公報の記載に準じて行うことができる。
検査条件
単色光光源:ナトリウムランプ(放射の98%が589nm)(PHILIPS(株)製SOX)
光検出器:CCDラインセンサ(NED(株)製FH1024B)
ガラス基板搬送速度:2.4m/分
検査光入射角度θ1 :60°(光検出器設置角度)
検査光反射角度θ2:45°(光検出器設置角度)
本発明のカラーフィルタ1は液晶表示装置の表示側基板として用いることができる。図3に示す液晶表示装置12は、観察者側(図中上方に相当)に設置される表示側基板13に本発明のカラーフィルタ1を用い、表示側基板13と液晶駆動側基板14とがスペーサー11を介して対向しており、両者の間に駆動用液晶材料15を封入して液晶セル6が構成されている。ここで、位相差層3はカラーフィルタ1の透明基板2と、液晶駆動側基板14を構成する透明基板31との間に挟まれるよう配置され、いわゆるインセル型をなす。
また透明基板2の着色層3とは反対側面には、透明導電膜21及び正のAプレート22が順に積層された機能層20が形成されている。そして表示側基板13の外側面には直線偏光板23が、液晶駆動側基板14の外側面には直線偏光板32が積層されている。
下記化7に示す化合物(a)〜(d)を用い、下記組成の組成物Aを調製した。組成物Aは、特表2004−524385号公報の記載に準じ、以下に掲げる材料を混合することにより調製した。尚、以下に示す組成物Aにおける各物質の重量比は、組成物Aの総重量に対する各物質の重量比である。
化合物(a) 32.67重量%
化合物(b) 18.67重量%
化合物(c) 21.00重量%
化合物(d) 21.00重量%
ドデカノール 1.02重量%
BHT 0.04重量%
イルガキュアー907 5.60重量%
次に適当な透明基板として100×100mm、厚み0.7mmのガラス基板(コーニング社製1737ガラス)を用意した。
上記ガラス基板をスピンコーター(ミカサ社製 商品名1H−360S)にセットし、前記液晶組成物をガラス基板上にスピンコーティングした後、減圧乾燥した。次いで超高圧水銀灯を有する紫外線照射装置(ハリソン東芝ライティング社製、「商品名TOSCURE 751」)により、波長365nmの紫外線を20mW/cm2で10秒照射して架橋性液晶を架橋させ、次いで230℃のオーブンを用いて30分焼成して膜厚1.0μmを有する本発明の位相差層を形成した。
位相差層を構成する架橋性液晶分子の配向状態は、波長589nmの光が位相差層を透過する際に生じる位相差を、次のように測定することによって評価した。なお、位相差の測定には、大塚電子社製のRETS−1250AVを用いた。
実施例1のカラーフィルタにおける位相差層の、温度100℃、湿度100%、で1時間の加速寿命試験後の基板密着力を、JISK5600−5−6に準じ、上述した6段階評価を用いて、以下のとおり評価した。
評価基準0または1・・・・・○
評価基準2または3・・・・・△
評価基準4または5・・・・・×
上述した位相差層上面のモヤムラ発生評価方法に準じて、実施例1の表面ムラ検査を行った。その結果を以下のとおりに評価した。
S/N比が2.0未満・・・・・・・・○
S/N比が2.0以上2.8以下・・・△
S/N比が2.8を上回る・・・・・・×
以上より、実施例1のホメオトロピック配向する位相差層において、基板密着力、モヤムラ発生評価ともに○であり、基板に対する接着性が良好で、且つ、位相差上面におけるモヤムラ発生が良好に防止されていることが確認された。
フッ素系界面活性剤としてノニオン系界面活性剤(大日本インキ化学工業社製メガファックF471)を用いた以外は実施例1と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じ、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
フッ素系界面活性剤としてノニオン系界面活性剤(大日本インキ化学工業社製メガファックF475)を用いた以外は実施例1と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じ、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
シランカップリング剤としてビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(信越化学社製KBE−846)を1重量%用いた以外は実施例1と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じ、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
フッ素系界面活性剤としてノニオン系界面活性剤(大日本インキ化学工業社製メガファックF471)を用いた以外は実施例4と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じ、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
フッ素系界面活性剤としてノニオン系界面活性剤(大日本インキ化学工業社製メガファックF475)を用いた以外は実施例4と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じ、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
シランカップリング剤として3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン(信越化学社製KBE−9103)を0.01重量%用いた以外は実施例1と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じ、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
フッ素系界面活性剤としてノニオン系界面活性剤(大日本インキ化学工業社製メガファックF471)を用いた以外は参考例7と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じ、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
フッ素系界面活性剤としてノニオン系界面活性剤(大日本インキ化学工業社製メガファックF475)を用いた以外は参考例7と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じ、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
シランカップリング剤として3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン(信越化学社製KBE−502)を1重量%用いた以外は実施例1と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じ、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
フッ素系界面活性剤としてノニオン系界面活性剤(大日本インキ化学工業社製メガファックF471)を用いた以外は参考例10と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じ、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
フッ素系界面活性剤としてノニオン系界面活性剤(大日本インキ化学工業社製メガファックF475)を用いた以外は参考例10と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じ、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
下記着色レジストを用いて、ガラス基板と位相差層との間に着色層(厚み2.0μm)を形成した以外は実施例1と同様にして位相差層を作製した。着色層は、上記ガラス基板表面に、下記に示す赤色の着色レジストをスピンコート法で塗布し、90℃、3分間の条件でプリベークし、アライメント露光(100mJ/cm2)した後、230℃、30分間ポストベークし、赤色単色の着色層を形成した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じ、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
・赤顔料・・・・・5.0重量部
(C.I.PR254(チバスペシャリティケミカルズ社製、クロモフタールDPP Red BP))
・黄顔料・・・・・1.0重量部
(C.I.PY139(BASF社製、パリオトールイエローD1819))
・分散剤・・・・・3.0重量部
(ゼネカ(株)製、ソルスパース24000)
・多官能アクリレートモノマー・・・・・4.0重量部
(サートマー(株)製、SR399)
・ポリマー・・・・・5.0重量部
(昭和高分子(株)製VR60)
・開始剤1・・・・・1.4重量部
(チバガイギー社製、イルガキュア907)
・開始剤2・・・・・0.6重量部
(2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール)
・溶媒・・・・・80.0重量部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
シランカップリング剤及びフッ素系界面活性剤を用いなかった以外は実施例1と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じ、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
シランカップリング剤として3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM−403)を10重量%用い、フッ素系界面活性剤を用いなかった以外は、実施例1と同様にして位相差層を作製した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じ、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
実施例13で用いたと同様の着色レジストを用いて、ガラス基板上に着色層(厚み2.0μm)を製膜した以外は比較例1と同様にして位相差層を形成した。得られた位相差層の波長589nmの位相差を評価1に準じて、大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
実施例13で用いたと同様の着色レジストを用いて、ガラス基板上に着色層(厚み2.0μm)を製膜した以外は比較例2と同様にして位相差層を形成した。得られた位相差層の波長589nmの位相差評価1に準じて、を大塚電子製のRETS−1250AVを用いて評価した。その結果、いずれの測定方向からの傾斜測定でも、z軸を基準として対称性を示し、位相差層がホメオトロピック配向していることが示された(図示せず)。
2 透明基板
3 位相差層
4 着色層
12 液晶表示装置
13 表示側基板
14 液晶駆動側基板
15 駆動用液晶材料
Claims (11)
- 透明基板上に、位相差層と着色層とが設けられ、
位相差層が1種または2種以上の架橋性液晶分子と、スルフィド基またはメルカプト基より選ばれた少なくとも1種を有するシランカップリング剤と、フッ素系界面活性剤とを含有する液晶組成物を基材に塗布して塗膜を形成し、該塗膜中に含まれる架橋性液晶分子を硬化させることによって形成されたものでありホメオトロピック配向していることを特徴とするカラーフィルタ。 - 上記液晶組成物が、スルフィド基を含有するシランカップリング剤またはメルカプト基を含有するシランカップリング剤のいずれか1種を、合計で1〜10重量%(対配合物換算値)含有することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
- 上記液晶組成物が、スルフィド基を含有するシランカップリング剤、メルカプト基を含有するシランカップリング剤、(メタ)アクリロイル基を有するシランカップリング剤の2種以上を、合計で1〜10重量%(対配合物換算値)含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のカラーフィルタ。
- 上記液晶組成物が、シランカップリング剤として、アミノ基を含有するシランカップリング剤と、スルフィド基を含有するシランカップリング剤および/またはメルカプト基を含有するシランカップリング剤とを、合計で0.01〜5重量%(対配合物換算値)含有することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
- 上記液晶組成物が、フッ素系界面活性剤を0.01〜1重量%(対配合物換算値)含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカラーフィルタ。
- 上記液晶組成物が、垂直配向助剤を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のカラーフィルタ。
- 上記液晶組成物が、溶媒に溶解していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のカラーフィルタ。
- 上記液晶組成物が、25℃におけるn−酢酸ブチルの蒸発速度を100としたときの上記溶媒の比蒸発速度が、5〜50であることを特徴とする請求項7に記載のカラーフィルタ。
- 上記位相差層が、少なくとも99.88〜70重量%(対配合物換算値)の(メタ)アクリロイル基含有架橋性液晶分子と、0.1〜10重量%(対配合物換算値)の光重合開始剤と、0.01〜1重量%(対配合物換算値)のフッ素系界面活性剤と、アミノ基含有シランカップリング剤、スルフィド基含有シランカップリング剤、およびメルカプト基含有シランカップリング剤のうちから選ばれたシランカップリング剤の2種以上を合計で0.01〜5重量%(対配合物換算値)含む液晶組成物を基材上面に塗布して塗膜を形成し、上記塗膜中に含まれる架橋性液晶分子を光硬化及び焼成させて形成されており、温度100℃、湿度100%で1時間の加速寿命試験後の位相差層の剥離強度が、JISK5600−5−6の評価基準で1以下であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のカラーフィルタ。
- 上記位相差層の表面ムラ検査を行った時の光強度のS/N比が、2以下であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のカラーフィルタ。
- 表示側基板と液晶駆動側基板とを対向させ、両者の間に液晶を封入してなる液晶表示装置であって、上記表示側基板が上記請求項1〜10のいずれかに記載のカラーフィルタであることを特徴とする液晶表示装置。
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