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JP4779211B2 - セルロースエステルフィルムの製造方法 - Google Patents

セルロースエステルフィルムの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
液晶表示装置等に用いられる光学フィルムに有用な薄手のセルロースエステルフィルム及びセルロースエステルフィルムの製造方法に関する。特に伸縮率の非常に小さく、光学的に等方性で、欠陥のないセルロースエステルフィルム及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からの溶液流延製膜方法によるセルロースエステルフィルムの製造方法は図1に示したようなセルロースエステルフィルムの製造装置により行われている。図1は溶解装置を含めた溶液流延製膜セルロースエステルフィルム製造装置の概略図である。一般的な溶液流延製膜法によるセルロースエステルフィルムの製造を図1を用いて説明する。セルロースエステルを耐圧溶解容器1で溶解してドープとし、濾過器2、貯蔵容器3、送液ポンプ4等を経て金属支持体5の上にダイ6を通して流延し、ウェブ7とする。金属支持体5は、鏡面処理された表面を有する無限移行する無端のステンレスベルトあるいは表面をクロムメッキされたドラムである。金属支持体5上で乾燥されたウェブ7を剥離ロール8を介して剥離する。剥離されたウェブ7をロール乾燥装置9に導入し、ガイドロール10を通し、その間にウェブの乾燥が完了し、巻き取り機11で巻き取られセルロースエステルフィルム12が製造される。図1において、ロール乾燥装置9には、多数のガイドロール10があり、それらはウェブ7の表裏が交互に該ロール面に接触するように配置されている。なお、14はコンデンサー、15は原料投入口、である。
【0003】
ロール乾燥装置での乾燥は、乾燥風によるものが一般的であるが、米国特許第2,319,053号明細書のように、赤外線などで乾燥する方法もある。また、ウェブを直接ガイドロールに掛けるのではなく、エアを吹き出してその圧でウェブを浮上させることによりウェブと非接触状態で乾燥及び搬送させる方式もある(例えば特開昭55−135046号公報など)。
【0004】
一方、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム等のフィルムの両側縁部をクリップ等で固定して2〜6倍延伸するテンター方式があるが、このようなテンター方式をセルロースアセテートフィルムにも使用することが出来、特開平4−284211号、特開昭62−115035号公報に示されているように、テンター乾燥装置によりセルローストリアセテートフィルムを製造する方法が開示されている。
【0005】
図2は、テンター乾燥装置を有する溶液流延製膜セルロースエステルフィルム製造装置の概略図である(セルロースエステルドープ溶解等の装置は略してある)。剥離ロール8で剥離されたウェブ7は、テンター乾燥装置13に導入されウェブの両端をクリップで把持され(クリップで把持する幅を保持する所は図示されていない)、ウェブの収縮を抑制する幅保持、または若干の幅延伸を行いながらウェブは乾燥される。またテンター乾燥装置の前後にロール乾燥装置がある場合もあり、図2では、テンター乾燥機の後にロール乾燥装置9が配置されている。
【0006】
近年、ノートパソコン、カーナビゲーション、携帯電話、ゲーム機、テレビ等の液晶を搭載した情報機器の薄型、軽量化に関する開発が進んでいる。このような液晶画像表示装置の発展に伴い、セルロースエステルフィルムが光学フィルムとしての偏光板用保護フィルムや有機エレクトロルミネッセンス等のフィルムなどに使用されるようになり、益々薄手のフィルムが求められるようになって来た。しかしながら、薄手フィルムを液晶表示装置等に組み込んだ場合、高温状態で経時に伴い変形するという問題があった。また薄手フィルムは、金属支持体からの剥離、またはその後の搬送中において、ウェブが非常に柔らかいため搬送張力等の外力に左右され易く、すり傷、筋や横段等の表面欠陥や伸びが発生し易い。また、溶解工程において脱泡や濾過が不完全で残るセルロースエステルフィルム中の気泡や異物もあるが、場合によっては濾過しきれない未溶解物もある。このような欠陥が生じると、出来上がりのフィルムの品質は低下し液晶表示装置に悪影響を及ぼす虞があるばかりでなく、生産性が低下しコストを押し上げる原因となり易い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
乾燥膜厚が20〜60μmの薄手のセルロースエステルフィルムでは、従来の60μmを越えるセルロースエステルフィルムでは欠陥あるいは欠点として認知されていなかった液晶表示装置にとって不必要な細かい気泡や変形し易さ等が、問題点としてクローズアップされて来た。
【0008】
従って、本発明は以上のような実状に鑑みなされたものである。本発明の目的は、気泡や未溶解物のないセルロースエステルフィルムの製造方法及びセルロースエステルフィルムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の構成よりなる。
【0010】
(1) 溶液流延製膜方法によりセルロースエステルフィルムを製造する方法において、セルロースエステルを溶解する用いられる有機溶媒中の最も質量比率の大きな主たる有機溶媒の沸点をBP(℃)とした時、1)耐圧溶解容器中でセルロースエステルと有機溶媒を混合後BP付近にまで昇温し、2)その温度で6分以上静置したまま耐圧溶解容器を大気に開放した後、該耐圧溶解容器を大気から閉じBP〜BP+50(℃)で溶解したドープを使用して形成することを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
(2) 溶液流延製膜方法によりセルロースエステルフィルムを製造する方法において、セルロースエステルを溶解する用いられる有機溶媒中の最も質量比率の大きな主たる有機溶媒の沸点をBP(℃)とした時、1)耐圧溶解容器中でセルロースエステルと有機溶媒を混合後BP付近にまで昇温し、2)その温度で6分以上静置したまま耐圧溶解容器を大気に開放した後、該耐圧溶解容器を大気から閉じBP〜BP+50(℃)で溶解したドープを使用して、乾燥後のフィルム中の0.3μm以上の気泡を0個として形成することを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
(3) 溶液流延製膜方法によりセルロースエステルフィルムを製造する方法において、セルロースエステルを溶解する用いられる有機溶媒中の最も質量比率の大きな主たる有機溶媒の沸点をBP(℃)とした時、1)耐圧溶解容器中でセルロースエステルと有機溶媒を混合後BP付近にまで昇温し、2)その温度で6分以上静置したまま耐圧溶解容器を大気に開放した後、3)該耐圧溶解容器を大気から閉じ、BP+20℃〜BP+50℃に昇温し加圧状態とし、4)引き続き該加圧状態で溶解したドープを使用して形成することを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
(4) 溶液流延製膜方法によりセルロースエステルフィルムを製造する方法において、セルロースエステルを溶解する用いられる有機溶媒中の最も質量比率の大きな主たる有機溶媒の沸点をBP(℃)とした時、1)耐圧溶解容器中でセルロースエステルと有機溶媒を混合後BP付近にまで昇温し、2)その温度で6分以上静置したまま耐圧溶解容器を大気に開放した後、3)該耐圧溶解容器を大気から閉じ、BP+20℃〜BP+50℃に昇温し加圧状態とし、4)引き続き該加圧状態で溶解したドープを使用して、乾燥後のフィルム中の0.3μm以上の気泡を0個として形成することを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
(5) 乾燥後の膜厚が20〜60μmであることを特徴とする(1)乃至(4)の何れか1項に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
【0026】
また、以下の構成を有する態様も好ましい。
(a1) 溶液流延製膜方法により製造された乾燥膜厚が20〜60μmのセルロースエステルフィルムにおいて、巻き取り時の残留溶媒量が0.05質量%以下であることを特徴とするセルロースエステルフィルム。
(a2) 幅手方向で前記残留溶媒量の最大値と最小値との差が0.02質量%以下であることを特徴とする(a1)に記載のセルロースエステルフィルム。
(a3) 溶液流延製膜方法により20〜60μmの乾燥膜厚のセルロースエステルフィルムを製造する方法において、ウェブを金属支持体から剥離してから張力遮断装置までの間(剥離〜張力遮断装置間)の張力を10〜100N/mとして搬送することを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
(a4) 前記搬送張力を10〜80N/mとすることを特徴とする(a3)に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
(a5) 前記搬送張力を10〜50N/mとすることを特徴とする(a4)に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
(a6) 前記剥離〜張力遮断装置間距離がウェブの長さとして2〜90mであることを特徴とする(a3)乃至(a5)の何れか1項に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
(a7) 前記剥離〜張力遮断装置間の搬送手段が、ガイドロール及び/またはエアーフロートであることを特徴とする(a3)乃至(a6)の何れか1項に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
(a8) 前記ガイドロールの一部または全部がテンデンシーロールであることを特徴とする(a7)に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
(a14) 溶液流延製膜方法により製造されたセルロースエステルフィルムにおいて、フィルム中の0.3μm以上の気泡が0個であることを特徴とするセルロースエステルフィルム。
(a15) 乾燥膜厚が20〜60μmであることを特徴とする(a14)に記載のセルロースエステルフィルム。
(a16) (a3)乃至(a8)の何れか1項に記載の製造方法で作製されたことを特徴とするセルロースエステルフィルム。
構成(a1)及び(a2)において、本発明者らは、溶液流延製膜方法により製造した乾燥膜厚20〜60μmの薄手のセルロースエステルフィルムを組み込んだ液晶表示装置が、高温状態で経時に伴いそのフィルムが変形するということを検討した結果、セルロースエステルフィルム中に含まれて残留している有機溶媒が徐々に表面側に移行することによって起こることを見出した。従来の60μmを越える乾燥膜厚のセルロースエステルフィルムでは同じ残留溶媒量(後述の式で表される)では、このような変形現象の発現が小さくまた遅いため、はっきりとわからなかった。従来の乾燥膜厚のセルロースエステルフィルム中の残留溶媒量は、0.1〜0.5質量%程度でも問題とならず、これ以上残留溶媒量を減らすということも考える必要もなかったが、薄手セルロースエステルフィルムにおいては、0.05質量%以下にしなければ高温での変形を抑制することが出来ないことがわかった。残留溶媒量は好ましくは0.04質量%以下、特に好ましくは0.02質量%以下である。従来の残留溶媒量より低めるには、乾燥時間の増加及び/または高温乾燥化をすることにより達成することは出来るが、厚いフィルムの場合、そこまで、残留溶媒量を減らすのに必要な乾燥の時間(フィルムの長さ)や温度が莫大なものであった。しかし、薄手フィルムにおいてそれが可能であることがわかった。最終的な残留溶媒量まで低めるためには、乾燥時間及び温度を効率的に組合わせるのがよく、乾燥温度としては、100〜200℃、乾燥時間としては5〜30分とすることが好ましい。加熱方法としては、例えば、加熱ガイドロールに接触させる方法、熱風を広い面積で直接強く均一に当てる方法、赤外線ヒーターを満遍なく当てる方法、ロールとウェブの接触面積を出来るだけ大きくすることの出来る高熱の密間ロール群を通す方法等を挙げることが出来るが、これらから適宜選択して加熱すればよい。また適する加熱方法であればこれらに限定されるものではない。上記の低い残留溶媒量のセルロースエステルフィルムは、高温下の経時的変形が改善されるばかりでなく、温度湿度の変化に対する寸法安定性も改善されることもわかった。
【0027】
なお、残留溶媒量は、乾燥セルロースエステルフィルムの残留溶媒量として0.05質量%のように非常に小さいものに対しては、ガスクロマトグラフィーにより測定した有機溶媒量を、乾燥フィルム試料の質量で除して百分率として表し、また剥離時の残留溶媒量のように含有有機溶媒量の多い場合には、ウェブ試料の質量を測定して、そのものを乾燥して得た乾燥試料とにより、下記式のごとく試料中の有機溶媒量を計算し百分率として表すものとに分けて使用することとする。
【0028】
残留溶媒量(質量%)={(M−N)/N}×100
ここで、Mはウェブの任意時点での質量、NはMのものを105±℃、2±2%RHで5時間乾燥させた時の質量である。
【0029】
上記の構成(a3)〜(a8)は、薄膜のウェブを金属支持体から剥離後、ドライブロールのような張力遮断装置に通すまでの間の搬送張力を10〜100N/mという極端に低い搬送張力で搬送する方法である。剥離後のウェブの残留溶媒量が大きく、ウェブは軟弱な状態にあり、従来の乾燥膜厚が80μmのような比較的厚手のウェブを搬送する時の搬送張力値(例えば150〜200N/m)では、ウェブ面にかかる応力値が大きくなり、この応力値により、搬送方向にウェブが伸びてしまい、光学特性に影響を与えてしまう。このため、ウェブ断面面積に応じ搬送張力を極力小さくしていくと、今度はガイドロールを回転させる力が弱くなりウェブとガイドロールとの間でスリップを生じ、ウェブ表面にすり傷が発生してしまう。乾燥膜厚が20〜60μmの薄手のウェブで、このような状態が起こらない搬送方法を検討した結果、搬送張力を10〜100N/m、好ましくは10〜80N/m、より好ましくは10〜50N/mという極端に低い搬送張力で搬送する方法とすることによって解決出来ることがわかった。また、エアーフロート搬送手段で高張力で搬送した場合、すり傷は出来ないものの、やはり伸びが発生し易く、上記の搬送張力で行うのが望ましい。
【0030】
更に、この間のガイドロールの一部または全部をテンデンシーロール(ウェブの搬送速度に追従して回転する)に替えることによって、すり傷と伸びを全く抑制出来、本発明において好ましい搬送手段である。また、ガイドロールの場合には、出来るだけ低慣性ロールが好ましい。本発明において、剥離〜張力遮断装置間の距離は2〜90mが好ましい。この間乾燥が行われ、更にその後にテンター乾燥機で幅保持あるいは若干の延伸をしながら乾燥してもよい。また、剥離時の残留溶媒量は、上記のような欠陥をつくらないという生産性と品質の兼ね合いから、70〜100質量%程度が好ましい。100質量%を超えると、ウェブが柔らか過ぎ、張力により伸ばされ易く光学的に等方性でなくなり易い。
【0031】
本発明(請求項1〜5に記載の発明)はセルロースエステルフィルム中の気泡を0個にすることが出来るドープ溶解方法に関するものである。
【0032】
気泡を有するセルロースエステルフィルムを偏光板用保護フィルムとして液晶表示装置に使用した場合、光学的に重大な欠陥となり、また最近では従来はさほど問題とならなかった大きさの気泡も欠陥として扱われるようになって来た。本発明において、気泡とその大きさは、仕上がったセルロースエステルフィルム中に存在するもの及びフィルム表面から見た時の最大径をいう。気泡の大きさは、セルロースエステルフィルムの乾燥後の膜厚が薄くなるにつれて大きさを増す傾向にある。というのは、ドープ中の同じ大きさの気泡でも、薄手のフィルム中では、押し潰されて円盤のような形に変形し、その大きさは大きくなるからで、乾燥膜厚が60μmを超えるセルロースエステルフィルム中でさほど目立たなかった気泡が、乾燥膜厚が20〜60μmのセルロースエステルフィルムでは検出できる大きさとなる。例えば、その大きさは、乾燥膜厚が20〜60μmのセルロースエステルフィルムでは0.3μm程度のもので、乾燥膜厚が60μmを超えるフィルムではそれ以下の大きさとなっている場合が多い。また、気泡はウェブの搬送中にウェブが延ばされたりすると円盤状でなくなり、ラグビーボール状の楕円体のような形に変形する。更に、気泡は非圧縮性のため、その体積は変わらず、フィルムの変形を伴ってまで存在するようになり、特に薄手のフィルムではその変形の度合いが大きくなる。
【0033】
本発明における気泡の大きさは、乾燥後の仕上がりフィルム中の気泡が円盤の場合にはその直径を、またラグビーボール状の楕円体の場合にはその長径を、フィルム面の気泡の真上から拡大ルーペまたは顕微鏡で観察し、測定したものである。
【0034】
本発明者らは、ドープ中に存在する気泡を0個にするべく、鋭意検討した結果、フィルム中で検出可能の限界の大きさ以下のものは除いて、0個にすることに成功した。
【0035】
気泡は、溶解工程においてドープ中に発生し、溶解後濾過したドープを一旦静置脱泡装置(図1の貯蔵容器3と同様なもの)に24時間程度静置しておく間に気泡が上昇し、また若干温度を上げて気泡を追い出すという方法が行われていており、またこの方法で脱泡出来ると考えられていた。しかし、このような方法では、従来細かい気泡はほとんど除去されなかったし、またそれらの気泡があっても問題とならなかった。
【0036】
本発明者らは、気泡を含有するドープから脱泡するのは、難しいと判断し、溶解過程において気泡をなくす方法を考え出した。
【0037】
その手段について、説明する。
図3は本発明の溶解工程の一例の概略図で、図2の溶液流延製膜装置の溶解工程部分を抜き出し本発明の例を説明する図である。耐圧溶解容器1に原料投入口15からセルロースエステルや有機溶媒を投入混合し、前記1)の昇温溶解後、下記2)のBP付近の温度で静置する間上部コック18で空気を有機溶媒蒸気で大気に開放し、加熱溶解後冷却して、ドープ19を定量加圧ポンプ4で濾過器2を通して貯蔵容器3に送る。この際、貯蔵容器3へのドープの送液は、貯蔵容器内の既に貯蔵されているドープ面より低い位置に口の開いている送液管17を通して行われ、気泡を発生させないようにドープは貯蔵される。貯蔵容器3内の上部の空間を有機溶媒蒸気で満たしておくように頭頂には液封装置が設置されている。
【0038】
図4は液封装置の概略図である。液封装置20について述べる。貯蔵容器3内の空間部分と液封装置本体21を連結している通気管22は貯蔵容器3内の圧変化を液封装置本体21に伝えるもので、その圧変化に応じて液封装置本体21の上側の有機溶媒23の液面が変化する。その液面の変化に応じて上側の空間の容量が変化し、それが圧調節管24で下側部の空間の容量に変化が生じ、外界に連結している大気開放管25を通してその容量を調節する。一方、有機溶媒23及び27も蒸発するので、有機溶媒供給用容器26からは、液封装置本体21内の有機溶媒23または27が減った場合に供給用有機溶媒28を供給するようになっている。このような液封装置20を使用することにより、貯蔵容器3内のドープ19の液面は常に有機溶媒蒸気で満たされていて、空気に触れることがない。29は有機溶媒供給管、30は弁、31は上側部圧力調節管、32は逆流調節弁である。
【0039】
先ず請求項1及び2に記載の方法を述べる。
1) セルロースエステルフレーク(大きめな粉体)と有機溶媒等を耐圧溶解容器で混合してからセルロースエステルを溶解する主たる有機溶媒の沸点(BP(℃))〈例えば、メチレンクロライドの沸点は40.6℃、酢酸メチルの沸点は56.9℃〉付近にまで昇温する。ここで、BP付近というのは、BP−3℃〜BP+3℃の程度の温度で、好ましくは、BP−1℃〜BP+1℃である。
【0040】
2) そのBP付近の温度に達したら6分以上、好ましくは10分以上静置する。その間、耐圧溶解容器の上部のコックを開けて大気に開放し、該容器内上部の空間の空気を有機溶媒蒸気で置換するようにする。所定の時間静置した後、BP以上に昇温してセルロースエステルの溶解を完結させ、冷却後、濾過を行い、後述の溶液流延製膜方法により製膜することによって、気泡0個のセルロースエステルフィルムを得ることが出来る。ここで、昇温後大気開放中静置する時間は、6分以上であれば気泡を0個にすることが出来るということで、6分経って直ぐに昇温して溶解を完結させてもよいし、また溶解工程における作業手順により一晩あるいはそれ以上静置しておいてもよい。
【0041】
請求項1及び2に記載の方法では、セルロースエステルフィルムの気泡を0個にすることが出来るが、6分以上の静置後の溶解温度が低い場合には、長時間製造し濾過しているうちに濾過器の濾圧が上昇する。そして濾圧管理限界近くになるに従い未溶解物が濾材を通過し易くなり、仕上がりのフィルムの品質に影響を及ぼす場合がある。上記の未溶解物というのは、セルロースエステルのアシル基の置換度が異なっているものや、重合度の異なるものなどと考えられており、通常の濾過では捕捉されていても、濾圧の上昇により濾過では捕まえにくいものである。
【0042】
そこで、上記の1)に続く2)の静置後の昇温を下記の3)及び4)のプロセスを経ることにより、長時間の安定生産が可能になり、しかも大量の気泡0個のセルロースエステルフィルムを得ることが出来る。この溶解過程についての請求項3及び4に記載の方法について説明する。
【0043】
3) 耐圧溶解容器の頭頂部にあるコックを閉め密閉状態として、更にBP+20℃〜BP+50℃まで昇温を続ける。耐圧容器内は加圧状態となり、その加熱温度に応じて圧力が高くなる。昇温する速度は、特に制限ないが、例えば0.3〜5分/℃程度で、その時の状況で適宜設定すればよく、好ましくは0.5〜3分/℃である。
【0044】
4) BP+20℃〜BP+50℃、好ましくはBP+25℃〜BP+45℃の温度で密閉状態で加圧状態に保つことによりセルロースエステル溶解が完了する。この状態に保持する時間は、特に制限ないが、10〜180分程度で溶解工程の仕込みのタイミングに合わせればよい。もちろん短い方が好ましい。温度については、BP+20℃〜BP+50℃において、経済的且つ未溶解物がないという品質的な観点から設定されている。
【0045】
溶解終了を確認した後、冷却を始めるが、その速度は特に制限ないが、例えば0.05〜10分/℃程度で、その時の状況で適宜設定すればよく、好ましくは0.5〜5分/℃である。冷却されたドープの温度は、BP未満なら特に制限なく、濾過のし易さからも出来るだけ温度が高い方が好ましいが、所定の流延時のドープ粘度との関係からBP未満からBP−15℃、好ましくはBP−0.5℃〜BP−10℃である。
【0046】
その後、ドープを濾過などを行いながら送液して、貯蔵容器に貯える。前述のように、3)及び4)を経て形成されたドープは、セルロースエステルの未溶解物がほとんどなく、濾過の際濾材に詰まることなく、長時間のドープの移送を行うことが出来る。
【0047】
一般に、濾過に使用する濾材は絶対濾過精度が小さい方が好ましいが、絶対濾過精度が小さすぎると濾過材の目詰まりが発生しやすく、濾材の交換を頻繁に行わなければならず、生産性を低下させるという問題点がある。このため、セルロースエステル溶液やドープの濾材は、絶対濾過精度40μm以下のものが好ましく、10〜20μmの範囲がより好ましい。濾材の材質には特に制限はなく、通常の濾材を使用することが出来るが、ポリプロピレン、テフロン等のプラスチック繊維製の濾材やステンレス繊維等の金属製の濾材が繊維の脱落等がなく好ましい。
【0048】
上記のドープを用いて、溶液流延製膜方法によりセルロースエステルフィルムが製造される。
【0049】
以上の本発明の溶解方法により得られたドープを使用して製膜したセルロースエステルフィルムには、0.3μm以上の気泡の発生は全く見られなくなるのである。
【0050】
これに対して、従来の高温溶解法といわれる方法では、セルロースエステルと有機溶媒を混合後、一気に主たる有機溶媒の沸点以上に昇温する方法が取られており、上記2)及び3)がなく一気に高温に昇温して加圧状態にして十分に溶解は出来るが、この方法では脱泡出来ないのである。
【0051】
なお、何れの溶解過程においても、撹拌は当然行われている。
本発明の溶解方法による0.3μm以上の気泡を0個にする技術は、当然ながら乾燥膜厚60μm以上のセルロースエステルフィルムにおいても0.3μm以上は0個である。本発明の技術によって、0.3μm以上の気泡を0個とすることが可能となり、本発明のセルロースエステルフィルムは、品質的に優れた偏光板用保護フィルム、偏光板あるいは液晶表示装置を作製するのに特に有用である。
【0052】
次に、本発明に有用な製造工程について述べる。
【0053】
流延工程は、上記の如きドープを加圧型定量ギヤポンプを通して加圧ダイに送液し、流延位置において、無限に移行する無端の金属支持体上に加圧ダイからドープを流延する工程である。ダイとしては、ダイスリットの口金部分(ドープを押し出す口を口金と呼ぶ)の形状を調整出来、且つ膜厚を均一にし易い加圧ダイが好ましい。加圧ダイには、コートハンガーダイやTダイ等があるが、何れも好ましく用いられる。製膜速度を上げるために加圧ダイを金属支持体上に2基以上設け、ドープ量を分割して重層してもよい。膜厚を調節するには、所望の厚さになるように、ドープ濃度、ポンプの送液量、ダイの口金のスリット間隙、ダイの押し出し圧力、金属支持体の速度等をコントロールするのがよい。
【0054】
金属支持体上での乾燥工程(ウェブを支持体上で加熱し溶媒を蒸発させる工程)において、溶媒を蒸発させる方法として、ウェブ側及び支持体裏側から加熱風を吹かせる方法、支持体の裏面から加熱液体により伝熱させる方法、輻射熱により表裏から伝熱する方法等があるが、本発明においては何れも好ましく用いることが出来る。またそれらを組み合わせる方法も好ましい。また、ウェブに加える温度、または金属支持体の温度は全体が同じでも、位置によって異なっていてもよい。また、金属支持体の温度は、加熱しないとウェブからの有機溶媒の蒸発による蒸発潜熱により熱が奪われるので、そのままでは温度が低下するため、適度に加熱しておくこと、好ましくは主たる有機溶媒の沸点未満の温度になるようにすることが好ましく、それには、加熱液体による裏面伝熱の方法が好ましい。
【0055】
次に、本発明に有用なドープまたはセルロースエステルフィルムを構成する素材について述べる。
【0056】
本発明に係わるドープを形成する組成物としては、セルロースエステル、有機溶媒、更に、可塑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、マット剤等の添加剤等がある。有機溶媒にはセルロースエステルに対して溶解能を有する良溶媒(上記で言う主たる有機溶媒に当たる)とセルロースエステルに対して溶解性は有していないもので、少量添加することによりセルロースエステルの溶解性を高めたり、または多めに添加すると金属支持体上でのウェブのゲル化能を有する貧溶媒とがあり、それらの混合物として使用する。
【0057】
本発明に用いられるセルロースエステルについて説明する。
本発明に係るセルロースエステルフィルムに使用するセルロースエステルは、リンターパルプ、ウッドパルプ及びケナフパルプから選ばれるセルロースを用い、それらに無水酢酸、無水プロピオン酸、または無水酪酸を常法により反応して得られるもので、セルロースの水酸基に対する全アシル基の置換度が2.5〜3.0のセルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、及びセルロースアセテートプロピオネートブチレートである。本発明に係るセルロースエステルのアセチル基の置換度は少なくとも1.5以上であることが好ましい。セルロースエステルのアシル基の置換度の測定方法としては、ASTMのD−817−91に準じて実施することが出来る。これらのセルロースエステルの分子量は数平均分子量として、70,000〜300,000の範囲が、フィルムに成形した場合の機械的強度が強く好ましい。更に80,000〜200,000が好ましい。通常、セルロースエステルは反応後の水洗等処理後において、フレーク状となり、その形状で使用されるが、粒子サイズは粒径を0.05〜2.0mmの範囲とすることにより溶解性を早めることが出来好ましい。ドープ中のセルロースエステルの濃度は10〜35質量%程度が好ましい。
【0058】
セルロースエステルに対する良溶媒としての有機溶媒としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸アミル、ギ酸エチル、アセトン、シクロヘキサノン、アセト酢酸メチル、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン、2,2,2−トリフルオロエタノール、2,2,3,3−ヘキサフルオロ−1−プロパノール、1,3−ジフルオロ−2−プロパノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メチル−2−プロパノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロパノール、ニトロエタン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、メチレンクロライド、ブロモプロパン等を挙げることが出来、酢酸メチル及びメチレンクロライド(これらが上述のセルロースエステルを溶解する主たる有機溶媒に当たる)が好ましく用いられる。しかし最近の環境問題から非塩素系の有機溶媒の方が好ましい傾向にあり、酢酸メチルが好ましい。
【0059】
貧溶媒としては、炭素原子数1〜6の脂肪族アルコール、シクロヘキサノール、シクロヘキサン等を挙げることが出来るが、これらのうち炭素原子数1〜4の脂肪族アルコールが好ましく、特に比較的沸点が低く、毒性の少ないエタノールが好ましい。また、これらの貧溶媒を併用すると、ドープ粘度を低減したり、製膜速度を上げることが出来るので好ましい。
【0060】
本発明において、セルロースエステルフィルム中に可塑剤を含有させることが好ましい。用いることの出来る可塑剤としては、特に限定しないが、リン酸エステル系として、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、ジフェニルビフェニルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェート等、フタル酸エステル系として、ジエチルフタレート、ジメトキシエチルフタレート、ジメチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート等、グリコール酸エステル系として、ブチルフタリルブチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリルエチルグリコレート、グリセリンエステル系として、トリアセチン、トリブチリン等を挙げることが出来る。可塑剤は必要に応じて、2種類以上を併用して用いてもよい。リン酸エステル系の可塑剤の使用はセルロースエステルフィルムの加水分解を引き起こしにくく、また耐久性を高めるため好ましい。フタル酸エステル系やグリコール酸エステル系の可塑剤だけを使用することも好ましい使用方法である。可塑剤のセルロースエステルに対する添加量としては、0.5〜30質量%が好ましく、特に2〜15質量%が好ましい。
【0061】
また、本発明において、セルロースエステルフィルム中に紫外線吸収剤を含有させることが好ましく、紫外線吸収剤としては、液晶の劣化防止の点より波長370nm以下の紫外線の吸収能に優れ、かつ良好な液晶表示性の点より波長400nm以上の可視光の吸収が可及的に少ないものが好ましく用いられる。特に、波長370nmでの透過率が10%以下である必要があり、好ましくは5%以下、より好ましくは2%以下である。本発明において、使用し得る紫外線吸収剤としては、例えば、オキシベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物等を挙げることが出来るが、着色の少ないベンゾトリアゾール系化合物が好ましい。また、特開平10−182621号、特開平8−337574号記載の紫外線吸収剤、特開平6−148430号記載の高分子紫外線吸収剤も好ましく用いられる。
【0062】
本発明で好ましく用いられる上記記載の紫外線吸収剤は、透明性が高く、偏光板や液晶素子の劣化を防ぐ効果に優れたベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤やベンゾフェノン系紫外線吸収剤が好ましく、不要な着色がより少ないベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が特に好ましく用いられる。
【0063】
本発明に有用な紫外線吸収剤の具体例として、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−(3″,4″,5″,6″−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス(4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール)、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−(直鎖及び側鎖ドデシル)−4−メチルフェノール、オクチル−3−〔3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル〕プロピオネートと2−エチルヘキシル−3−〔3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル〕プロピオネートの混合物等を挙げることが出来るが、これらに限定されない。また、市販品として、チヌビン(TINUVIN)109、チヌビン(TINUVIN)171、チヌビン(TINUVIN)326(何れもチバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)等を好ましく使用出来る。
【0064】
また、ベンゾフェノン系化合物を具体的に示すと、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニルメタン)等を挙げることが出来るが、これらに限定されない。
【0065】
紫外線吸収剤は2種以上用いてもよい。紫外線吸収剤のドープへの添加方法は、アルコールやメチレンクロライド、ジオキソランなどの有機溶媒に紫外線吸収剤を溶解してから添加するか、または直接ドープ組成中に添加してもよい。無機粉体のように有機溶剤に溶解しないものは、有機溶剤とセルロースエステル中にデゾルバやサンドミルを使用し、分散してからドープに添加する。本発明において、紫外線吸収剤の使用量はセルロースエステルに対し0.5〜20質量%の範囲で添加することが出来、0.6〜5.0質量%が好ましく、特に好ましくは0.6〜2.0質量%である。紫外線吸収剤の使用量は化合物の種類、使用条件などにより一様ではないが、通常はセルロースエステルフィルム1m2当り、0.2〜2.0gが好ましく、0.4〜1.5gがさらに好ましく、0.6〜1.0gが特に好ましい。
【0066】
更に、本発明のセルロースエステルフィルム中には、酸化防止剤を含有させることが好ましく、酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系の化合物が好ましく用いられ、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2,2−チオ−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレイト等を挙げることが出来る。特に2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕が好ましい。また例えば、N,N′−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル〕ヒドラジン等のヒドラジン系の金属不活性剤やトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト等のリン系加工安定剤を併用してもよい。これらの化合物の添加量は、セルロースエステルに対して質量割合で1ppm〜1.0%が好ましく、10〜1000ppmが更に好ましい。
【0067】
また本発明において、セルロースエステルフィルム中に、微粒子のマット剤を含有するのが好ましく、微粒子のマット剤としては、例えば二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、焼成ケイ酸カルシウム、水和ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、リン酸カルシウム等の無機微粒子や架橋高分子微粒子を含有させることが好ましい。中でも二酸化ケイ素がフィルムのヘイズを小さく出来るので好ましい。微粒子の2次粒子の平均粒径は0.01〜1.0μmの範囲で、その含有量はセルロースエステルに対して0.005〜0.3質量%が好ましい。二酸化ケイ素のような微粒子には有機物により表面処理されている場合が多いが、このようなものはフィルムのヘイズを低下出来るため好ましい。表面処理で好ましい有機物としては、ハロシラン類、アルコキシシラン類、シラザン、シロキサンなどがあげられる。微粒子の平均粒径が大きい方がマット効果は大きく、反対に平均粒径の小さい方が透明性に優れるため、好ましい微粒子の一次粒子の平均粒径は5〜50nmで、より好ましくは7〜14nmである。これらの微粒子はセルロースエステルフィルム中では、通常、凝集体として存在しセルロースエステルフィルム表面に0.01〜1.0μmの凹凸を生成させることが好ましい。二酸化ケイ素の微粒子としては、日本アエロジル(株)製のアエロジル(AEROSIL) 200、200V、300、R972、R972V、R974、R202、R812,OX50、TT600等を挙げることが出来、好ましくはAEROSIL 200V、R972、R972V、R974、R202、R812である。これらのマット剤は2種以上併用してもよい。2種以上併用する場合、任意の割合で混合して使用することが出来る。この場合、平均粒径や材質の異なるマット剤、例えばアエロジル 200VとR972Vを質量比で0.1:99.9〜99.9〜0.1の範囲で使用出来る。マット剤の分散方法は、特に限定無く使用できるが、高圧分散装置、例えばディゾルバのような分散機を使用すると微粒子状態の分散液を得ることが出来る。分散液の中にセルロースエステルを混合してもよい。ドープの調製には、直接溶解工程でドープ調製時にマット剤分散液を混合してもよいが、ダイへ送液する直前で、ドープとマット剤微粒子分散液をインラインミキサー(東レ静止型管内混合機 Hi−Mixer、SWJのような)でインライン混合してもよい。
【0068】
【実施例】
本発明を以下の実施例において詳述するが、本発明はこれらに限定されない。
【0069】
〔測定及び評価方法〕
《セルロースエステルフィルムの残留溶媒量の測定》
任意の所で採取した試料を出来るだけ空気に晒さないように(空気中の水分を吸収させないように)蓋付きの試料瓶に入れ、ヘッドスペースサンプラーを接続したガスクロマトグラフィーにより測定する。ガスクロマトグラフィーは、ヒューレット・パッカード社製のガスクロマトグラフィー5890型SERISIIとヘッドスペースサンプラーHP7694型を使用し、下記の測定条件で測定を行った。
【0070】
ヘッドスペースサンプラー加熱条件:120℃20分
ガスクロマトグラフィー導入温度:150℃
昇温:(40℃で5分保持した後、100℃まで)8℃/分
カラム:J&W社製DB−WAX(内径:0.32mm、長さ:30m)
《伸縮率の測定方法》
23±3℃、55±3%RHの常湿常温の雰囲気に放置しておいたフィルム試料の流延方向(縦方向)及び幅方向(横方向)の寸法をL0(mm)とし、その試料を105±3℃、2±2%RHの高温雰囲気下で5時間放置後、該常温常湿の雰囲気に戻した時の該寸法をL1(mm)とした時、下記式により収縮率(伸縮率)(S5h)をそれぞれ求めた。
【0071】
S5h(%)={(L1−L0)/L0}×100
《すり傷の評価》
巻き取りから1mの長さ(フィルム幅で)を切り出し、フィルムの全面積について、フィルム表面に蛍光灯を反射させ、細かいすり傷の発生度合いを下記の基準で評価する。
【0072】
A:全くない
B:極短いすり傷(長さ0.5mm以内)と思われるものが、極一部にある
C:長さ1mm程度のすり傷がフィルム全面積の10%以内に僅かにランダムに発生している
D:長さ1mm程度のすり傷がフィルム全面積の10%以内に僅かに周期的に発生している。
【0073】
《フィルムの伸び》
ステンレスベルト速度U0と剥離後のウェブ走行速度U1を、三菱電機(株)製の非接触式速度ムラ測定器を使用して測定し、伸び率を下記式で計算した。
【0074】
伸び率(%)={(U1−U0)/U0}×100
伸び率を下記ランクで評価する。
【0075】
A:伸び率0.0%
B:伸び率0.1〜0.5%
C:伸び率0.6〜2.0%
D:伸び率2.1〜4.0%
E:伸び率4.1〜6.0%
F:伸び率6.1%以上。
【0076】
《気泡の評価》
巻き取られたフィルムの製膜方向に500m(フィルム幅で)を切り出し、1m長さに全てを切断し、その中から任意の100枚を抜き取り、全ての面積に対して気泡を観察して拡大ループまたは顕微鏡でその直径または長径を測定し、その個数を数え、1m2当たりの平均個数として評価する。
【0077】
実施例1
本実施例1は上記した構成(a1)及び(a2)に係わるものである。
【0078】
〔ドープ用組成物〕
セルローストリアセテート(アセチル基置換度2.75) 415質量部
メチレンクロライド 100質量部
エタノール 24質量部
チヌビン326 0.4質量部
チヌビン109 0.9質量部
チヌビン171 0.9質量部
エチルフタリルエチルグリコレート 4質量部
トリフェニルフォスフェート 8質量部
下記調製の二酸化ケイ素微粒子分散液 156質量部
《二酸化ケイ素微粒子分散液の調製》
下記セルローストリアセテート溶液に下記二酸化ケイ素微粒子液を攪拌しながら十分に混合し濾過し二酸化ケイ素微粒子分散液を調製した。
【0079】
〈セルローストリアセテート溶液〉
セルローストリアセテート(アセチル基置換度2.75) 6質量部
メチレンクロライド 140質量部
〈二酸化ケイ素微粒子液〉
アエロジルR972V 1質量部
エタノール 9質量部
上記アエロジルとエタノールの混合液をディゾルバで30分間攪拌混合した後、マントンゴーリン型高圧分散装置を用いて二酸化ケイ素微粒子液を調製した。
【0080】
前記ドープ用組成物を耐圧溶解容器に投入し、60℃に加熱攪拌しながら溶解し、これに上記二酸化ケイ素微粒子分散液を添加し、更に十分に撹拌した後、これを安積濾紙(株)製の安積濾紙No.244を使用して濾過し、更に日本精線(株)製のファインメットNM(絶対精度10μm)を使用して濾過してドープを得た。
【0081】
このドープをステンレスベルト上に乾燥膜厚が表1に示す厚さになるように流延し、残留溶媒量が剥離位置で70質量%になるように乾燥し、ステンレスベルトから剥離後、ウェブの両端をクリップで把持し、テンター乾燥装置内において70〜100℃で乾燥し、把持を解除後、ウェブをロール乾燥装置内において、表1に示す乾燥条件で乾燥し、その後室温まで冷却して巻き取り、セルロースエステルフィルム1〜7を得た。巻き取りの時、各試料1〜7を各セルロースエステルフィルム1〜7より採取し、残留溶媒量と伸縮率の測定に供した。結果を表1に示した。
【0082】
【表1】
Figure 0004779211
【0083】
(結果)
乾燥後のセルロースエステルフィルムの残留溶媒量を0.05質量%以下に減少させ、更に幅方向の残留溶媒量差を極力小さくすることにより、伸縮率がほとんどないセルロースエステルフィルムを得ることが出来た。これに対して、残留溶媒量が従来通りのセルロースエステルフィルムはやはり、伸縮率が大きかった。伸縮率がほとんどないセルロースエステルフィルムの変形を抑制することが出来、品質を向上させることが出来た。
【0084】
実施例2
本実施例2は上記した構成(a3)〜(a8)及び(a16)に係わるものである。
【0085】
実施例1に使用したドープを用い、乾燥後の膜厚を表2に示したようにしてステンレスベルト上に流延し、ウェブを剥離残留溶媒量を70質量%としステンレスベルトから剥離し、剥離〜張力遮断装置間距離をウェブの長さで50mとした表2のごとき使用搬送手段と搬送張力により搬送し、100〜120℃で10分乾燥しセルロースエステルフィルム8〜23を巻き取った。各セルロースエステルフィルム8〜23をそれぞれ試料8〜23として、伸びとすり傷を評価した。試料21はウェブをステンレスベルトから剥離時、破断が起こり得ることが出来なかった。結果を表2に示した。なお、使用搬送手段の項の数字は下記のごときものである。
【0086】
1:軽量中空低慣性ロール100%
2:軽量中空低慣性ロール50%、テンデンシーロール50%
3:軽量中空低慣性ロール90%、テンデンシーロール10%
4:軽量中空低慣性ロール10%、テンデンシーロール90%
5:テンデンシーロール100%
6:エアーロール100%。
【0087】
【表2】
Figure 0004779211
【0088】
(結果乾燥膜厚が20〜60μmとなるように流延したウェブを、搬送張力を上記構成(a3)の範囲とすることで、剥離直後のセルロースエステルフィルムの伸びを低く抑えること、すり傷発生を少なくすることが出来た。また搬送手段として、エアーフロート、テンデンシーロールを採用することにより、伸び、すり傷共Aランクで優れたセルロースエステルフィルムを得ることが出来た。これに対して、比較の試料21は、乾燥膜厚が10μmと薄過ぎ、剥離時破断をおこした。試料22は乾燥後の5N/mと搬送張力が小さすぎて、すり傷が多発し、試料23は搬送張力が大きすぎて、乾燥膜厚が60μmのウェブは伸びが大きかった。
【0089】
実施例3
本実施例3は請求項5及び構成(a16)に係わるものである。
【0090】
上記実施例1に記載のドープ用組成物を耐圧溶解容器中に導入して混合し、表3の条件で溶解後、60分かけて39℃に冷却してドープを得た以外は、実施例2の試料8と同様に製膜を行い、本発明の試料24〜26、及び比較の試料27〜29を得た。なお、使用した有機溶媒のメチレンクロライドの沸点(BP)は40.6℃である。結果を表3に示した。
【0091】
【表3】
Figure 0004779211
【0092】
(結果)
本発明の溶解方法によって形成したドープを用いたセルロースエステルフィルムは気泡が皆無であった。このうち試料26は本発明の1)昇温と2)静置の条件で行いその後の加圧溶解条件3)及び4)を行わないで溶解したが、気泡は皆無であった。しかし、試料26のセルロースエステルフィルムを長時間製造したところ濾圧が上がり若干の未溶解物が認められた。これに対して、試料24及び25は長時間の製造に耐えることが出来た。比較の試料27は従来の溶解方法で溶解を行った結果、気泡が多かった。また、試料28では溶解プロセス2)における静置時間が5分と短く、やはり若干の気泡が発生した。試料29は2)の静置を行わないで、3)及び4)の加圧溶解を行ったもので、やはり気泡が多かった。
【0093】
【発明の効果】
本発明により、伸縮率の非常に小さい変形のほとんどないセルロースエステルフィルムを、伸びやすり傷のないセルロースエステルフィルムを、また気泡が皆無の優れたセルロースエステルフィルムを提供出来、また、偏光板用保護フィルム及び液晶表示装置に有用な、高品質の薄手のセルロースエステルフィルムを提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶液流延製膜セルロースエステルフィルム製造装置の概略図。
【図2】テンター乾燥装置を有する溶液流延製膜セルロースエステルフィルム製造装置の概略図。
【図3】本発明の溶解工程の一例の概略図。
【図4】液封装置の概略図。
【符号の説明】
1 耐圧溶解容器
2 濾過器
3 貯蔵容器
4 送液ポンプ
5 金属支持体
6 ダイ
7 ウェブ
8 剥離ロール
9 ロール乾燥装置
10 ガイドロール
11 巻き取り機
12 セルロースエステルフィルム
13 テンター乾燥装置
17 送液管
18 上部コック
19 ドープ
20 液封装置

Claims (5)

  1. 溶液流延製膜方法によりセルロースエステルフィルムを製造する方法において、セルロースエステルを溶解する用いられる有機溶媒中の最も質量比率の大きな主たる有機溶媒の沸点をBP(℃)とした時、1)耐圧溶解容器中でセルロースエステルと有機溶媒を混合後BP付近にまで昇温し、2)その温度で6分以上静置したまま耐圧溶解容器を大気に開放した後、該耐圧溶解容器を大気から閉じBP〜BP+50(℃)で溶解したドープを使用して形成することを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
  2. 溶液流延製膜方法によりセルロースエステルフィルムを製造する方法において、セルロースエステルを溶解する用いられる有機溶媒中の最も質量比率の大きな主たる有機溶媒の沸点をBP(℃)とした時、1)耐圧溶解容器中でセルロースエステルと有機溶媒を混合後BP付近にまで昇温し、2)その温度で6分以上静置したまま耐圧溶解容器を大気に開放した後、該耐圧溶解容器を大気から閉じBP〜BP+50(℃)で溶解したドープを使用して、乾燥後のフィルム中の0.3μm以上の気泡を0個として形成することを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
  3. 溶液流延製膜方法によりセルロースエステルフィルムを製造する方法において、セルロースエステルを溶解する用いられる有機溶媒中の最も質量比率の大きな主たる有機溶媒の沸点をBP(℃)とした時、1)耐圧溶解容器中でセルロースエステルと有機溶媒を混合後BP付近にまで昇温し、2)その温度で6分以上静置したまま耐圧溶解容器を大気に開放した後、3)該耐圧溶解容器を大気から閉じ、BP+20℃〜BP+50℃に昇温し加圧状態とし、4)引き続き該加圧状態で溶解したドープを使用して形成することを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
  4. 溶液流延製膜方法によりセルロースエステルフィルムを製造する方法において、セルロースエステルを溶解する用いられる有機溶媒中の最も質量比率の大きな主たる有機溶媒の沸点をBP(℃)とした時、1)耐圧溶解容器中でセルロースエステルと有機溶媒を混合後BP付近にまで昇温し、2)その温度で6分以上静置したまま耐圧溶解容器を大気に開放した後、3)該耐圧溶解容器を大気から閉じ、BP+20℃〜BP+50℃に昇温し加圧状態とし、4)引き続き該加圧状態で溶解したドープを使用して、乾燥後のフィルム中の0.3μm以上の気泡を0個として形成することを特徴とするセルロースエステルフィルムの製造方法。
  5. 乾燥後の膜厚が20〜60μmであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のセルロースエステルフィルムの製造方法。
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