以下、図1から図14を参照して、この発明に係る透視撮影装置を具体的に説明する。なお、同一の部位や方向などは同一符号を持って示し、重複した説明を省略する。図1から図13が第1の実施の形態を示し、図14が他の実施の形態を示している。
(第1の実施の形態)
先ず、図1を参照して、この実施の形態に係る透視撮影システムの概略構造を説明する。図1は透視撮影システムの概略構成図である。図1において、この実施の形態に係る透視撮影システムは、被検者を透視撮影するための透視撮影装置100と、この透視撮影装置100とともに遮蔽された撮影室に設置される近接操作卓500と、前記撮影室の外に設置される主操作卓550と、図示しないX線発生装置などから構成される。この実施の形態によれば、前記主操作装置550を介して前記透視撮影装置100の操作を行うことができる他、前記近接操作卓500を介して撮影室内で前記透視撮影装置100に関する主要な操作を行うことができる。
前記透視撮影装置100は、撮影室内の床面に設置されるベース筺体110に対して、このベース筺体110の前部に設置されるベッド部300と、ベッド部300の上部に設置されるX線投射部120とを多様に移動させることによりベッド部300に載せる被検者の多様な部位を多様な姿勢で撮影することができる。
この実施の形態では、前記透視撮影装置100を実現するために、前記ベース筺体110と、このベース筺体110に取り付けられるベッド支持アーム130と、このベッド支持アーム130に取り付けられるベッド部300と、このベッド部300に取り付けられる管球支持アーム支持部140と、この管球支持アーム支持部140に支持される管球支持アーム150と、管球支持アーム150の先端部に支持される前記X線投影部120と、前記ベース筺体に取り付けられるモニタ装置160とを含んで透視撮影装置を構成する。
この実施の形態によれば、前記ベッド支持アーム130が、前記ベース筺体110に対して、矢印Y1で示す上下方向に移動しつつ、回転軸P1を中心に回転動作する。また、ベッド部300は、その長手方向を、矢印X1で示す左右方向に向くように前記ベッド支持アーム130に支持されつつ、この左右方向X1に移動することができる。また、前記管球支持アーム支持部140は、前記ベッド部300の長手方向(左右方向X1)に移動可能に前記ベッド部300に支持され、かつ、前記管球支持アーム150を、矢印Z1で示す前後方向に動作可能に支持する。前記管球支持アーム150は、先端部に設けたX線投影部120を前記ベッド部300の上部に位置するように形成される。更にX線投影部120は、前記ベッド部300の長手方向(左右方向X1)に沿って回転するように、管球支持アーム150の先端部に設けた回転軸P2を介して回転可能に取り付けられる。
また、前記ベッド部300は、その内部にX線受光部350を備え、このX線受光部350は受光部移動機構部360を介して、前記ベッド部300の長手方向X1及びこの長手方向X1と直交する前後方向Z1に移動可能に支持される。
なお、図1に示すように、この説明においては、床面に設置されるベース筺体110に対して、上下方向をY1として示し、前後方向をZ1として示し、左右方向をX1として示す。従って、左右方向Y1と前後方向Z1と左右方向X1は互いに直交する。ここで、ベッド部300は、回転軸P1を中心に回転(揺動)可能であるが、通常の姿勢では、その長手方向を水平姿勢として示し、その長手方向は左右方向と一致するため前記左右方向と前記長手方向は互いにX1で示す。このベッド部300が回転した場合は、その説明において、左右方向とベッド部300の長手方向との違いを明確にする。
このように、この実施の形態によれば、その長手方向を左右方向X1とするように前記ベース筺体110の前部に設置されるベッド部300は、前記ベッド支持アーム130を介して、上下方向Y1と左右方向X1に移動しつつ、ベッド部300の長手方向X1が起立するように回転支持される。一方、ベッド部300を挟んで対向するように配置されるX線投射部120とX線受光部350は、前記管球支持アーム150及び前記受光部移動機構部360を介して、ベッド部300の長手方向X1と前後方向Z1に移動可能に支持される。このため、ベッド部300に載せた被検者を多様な姿勢で撮影することができる。
そして、この実施の形態に係る透視撮影装置100の大きな特徴の1つは、ベッド部300の平面形状を、その長手方向X1の両端部の横幅(短手方向の寸法)L2が略中央部の横幅L1より小さくした点にある。この実施の形態では、ベッド部300の長手方向X1の両側を円弧形状とすることで、前記特徴的な構成を実現している。この特徴的な構造を、図1の吹出部に示した天板301の平面形状と、この要部A−A断面図を基に説明する。
この種の投影撮影装置では、血管を介して体内に挿入される医療器具や薬物などを投影撮影装置で撮影しながら治療するIVRと称される治療が注目を浴びている。特に、近年では、腹部や胸部などの人体の中心部位が主体であった治療も、頭部や脚部などの末端の部位まで行われるようになっている。
更に、前記したように、この種の透視撮影装置においては、IVRでの治療では、ベッド部の周囲に治療者が位置することとなるが、従来一般的な長方形の平面形状を備えたベッド部では、前記ベッド部の四方に張り出した角部が邪魔となり、治療者の移動に制限があるとの課題がある。この実施の形態では、ベッド部300の四隅の張り出し量が小さくなるので、前記課題が解決される。
特に、この実施の形態では、ベース筺体110に対してベッド部300が前後方向Z1に移動しない。このため、ベース筺体110とベッド部300の間に治療者が位置しなければならない場合を考慮すると、このベッド部300とベース筺体110の距離LLを大きくしたほうが有効である。しかし、この距離LLを大きくするとベッド支持アーム130に係る応力が大きく成ったり、更に装置の設置面積が大きくなる等の課題が生じる。このため、設置性や構造上の観点で言えば、前記距離LLは小さいほうがよいが、この場合、治療者の移動の際に支障を来たす課題がある。この実施の形態では、ベッド支持アーム130が取り付けられるベッド部300の中央部分の幅を広く、その両側部分の幅を狭くするこができるので、前記課題を軽減することができる。
また、この種の投影撮影装置では、ベッド部の姿勢が起き上がったり(起倒)、逆に反転したり(逆傾)、あるいは上下動するため、ベッド部に寝る被検者の姿勢を安定させたり、あるいは、各種の撮影または医療器具のアダプタをベッド部の長手方向の両端部に取り付けている。例えば、起倒時の踏み台となるステップや、逆傾時の肩を支持する肩当てはベッド部の長手方向の両端部に取り付けられる。
このようなベッド部300の長手方向X1の両端部に取り付けられるアダプタは、人体の横幅の狭い部分を支持するにもかかわらず、ベッド部300の長手方向X1の両側に取り付けられる機構部分が、両側(Z1方向)に張り出してしまうという課題を備えている。これらの張り出した取り付け形態は、前記IVRでの作業では、その課題を一層大きなものとしている。
この実施の形態に係るベッド部300は、このベッド部300の長手方向の両側が被検者の横幅に対応して、中央部分の横幅L1は幅広く、長手方向X1の両端部の横幅L2は狭く設定されるので、被検者の頭部や脚部などの横幅の狭い部位でも、この部位とベッド部300の端部との距離が短くなるので治療者のアクセスが容易と成る。
この実施の形態では、被検者が乗るベッド部300の上部を薄い板状の天板301で構成し、この天板301の平面形状を長手方向X1の両側が円弧状で形成された形状としている。そして、この天板301の前記円弧状の縁部302の底面部にアダプタ400の取付用溝310を形成している。この取付用溝310は、前記縁部302の底面部を切り欠くことにより、この縁部302の厚さD2を天板301の厚さd1より薄く形成している。そして、この薄い縁部302に各種のアダプタ400の取付部401を取り付けることにより、簡単にアダプタ400を取り付けることができる。
この天板301の取り付け構造によれば、ベッド部300の長手方向X1の両端部側を支持するアダプタ400の両側部への張り出し量を少なくすることができるから、治療者のアクセスを向上することができる。例えば、天板301の中央側に取り付けられるアダプタ400aの取り付けの横幅寸法S1に対して、長手方向X1の両端部側に取り付けられるアダプタ400bの取り付けの横幅寸法S2を小さくすることができる。このため、前記アダプタ400が、ベッド部300の周囲で活動する検査者や治療者の邪魔になるのを軽減することができる。
以下、図2から図13を参照して、この実施の形態に係る透視撮影装置を詳細に説明する。
先ず、図2、図3を参照して、この透視撮影装置の駆動制御と駆動構造を説明する。図2は透視撮影装置の動作ブロック図である。図3は透視撮影装置の装置展開図である。
先ず、図2において、この実施の形態では、X線発生装置10で生成したX線を透視撮影装置100に提供することで、このX線を透視撮影装置100に設けられるX線投射部120から絞り装置121で調整されたX線をベッド部300に寝ている被検者に対して照射し、この被検者を透過したX線をX線受光部350で撮影することができる。撮影された画像は主操作卓550に設けられる画像処理装置に提供され、主操作卓550に設けられる表示装置と、前記透視撮影装置100に設けられるモニタ装置160を介して見ることができる。したがって、この透視撮影装置100によれば、ベッド部300の姿勢を多様に移動させることにより、被検者の様々な姿勢の部位を撮影することができる。これを実現するために、この実施の形態では、前記透視撮影装置100に前記ベッド部300及びX線投射部120とX線受光部350とを動作させる多くの動作機構部600と、これを動作制御するための制御装置20を備えている。そして、この実施の形態では、この制御装置20に操作指示を与えるために装置として、近接操作卓500と主操作装置550が準備されている。
次に、図2及び図3を参照して、透視撮影装置100の動作機構を詳細に説明する。図2、3において、前記ベース筺体110は、前後方向Z1より左右方向X1が大きく、この左右方向X1より上下方向Y1が大きい、薄型で縦長の函形の本体形状を備えている。このベース筺体110は、設置パネル111を介して、撮影室の床面に設置される。ベース筺体110は、その内部に、長手方向を上下方向とするように設置される一対の支持レール611と、この一対の支持レール611に両側を支持される移動支持部612と、移動支持部612を前記支持レール611に沿って上下動させる図示しない上下駆動部とを含んで構成される昇降駆動部610を備えている。
更に、前記移動支持部612には、ベッド部300を回転軸P1で回転する回転駆動部620を構成する回転軸受部621が設けられている。加えて、ベース筺体110の前部には、上下動する前記回転駆動部620を露出する開口部112が形成され、この回転駆動部620に前記ベッド支持アーム130の一端が取り付けられる。
前記ベッド支持アーム130は、前後方向に伸びる水平部131と、この水平部131の後方に直立して形成される垂直部132からなる断面がL字型の外観形状を備え、前記垂直部132の上端部には前記回転駆動部620を構成する回転軸部622が前記ベース筺体110の前記回転軸受部621に取り付けられる。一方、このベッドアーム支持部130の水平部131の前端部には、前記ベッド部300を支持する左右レール631が設けられる。この構造によれば、ベッド支持アーム130は、前記昇降駆動部610を介して、上下方向Y1に昇降するとともに、前記回転駆動部620を介して、回転軸P1を中心に回転することができる。
前記ベッド部300は、前記ベッド支持アーム130に取り付けられるベッド本体330と、このベッド本体330の上部を覆う天板301とを含んで構成される。ベッド本体330は、べース筺体110側の側面に、ベッド部300の長手方向に沿って形成される管球支持アーム受部641とベッド支持アーム受部632とを上下に設けている。
前記ベッド支持アーム受部632は、ベッド本体330の側面下部に凹状に形成され、この凹状のベッド支持アーム受部632に前記ベッド支持アーム130の左右レール631が挿入、連結され、この左右レール631とベッド支持アーム受部632及び図示しない駆動部とで、ベッド部300の長手方向X1に沿ってベッド部300を移動させるベッド移動機構部630を構成する。
また、前記ベッド本体330には、X線受光部350と、このX線受光部350をベッド部300の左右方向X1と前後方向Z1に移動可能に支持するX線受光部移動機構部670が設けられる。このX線受光部移動機構部670は、前記X線投射部120の回転軸P2の回転に対応した回転を可能にする図示しないX線受光部回転機構部を設けることができる。
前記管球支持アーム受部641は、ベッド支持アーム受部632の上部に形成されるスライド面642と、このスライド面642の上下に形成される嵌合溝643とから構成され、この管球支持アーム受部641に前記管球支持アーム支持部140の一端が取り付けられる。
前記管球支持アーム支持部140は、前記管球支持アーム受部641と勘合する断面がコ字状のスライド嵌合部644と、このスライド嵌合部644の後方に取り付けられる管球支持アーム台部141とから構成される。前記管球支持アーム受部641とスライド嵌合部644及び図示しない駆動部とで第1管球支持アーム移動機構部640が構成され、このスライド嵌合部644と管球支持アーム受部641との嵌合により、管球支持アーム支持部140がベッド部300の長手方向に沿って移動することができる。したがって、この管球支持アーム支持部140は、前記ベッド支持アーム130の水平部131の上方を移動するため、管球支持アーム台部141の底面は前記水平部131と接触しない形状になっている。また、前記管球支持アーム台部141の上部には前記管球支持アーム150を前後方向に移動可能な移動レール651が設けらている。
前記管球支持アーム150は、前記管球支持アーム台部141の移動レール651に取り付けられるアーム連結部151と、X線投射部120が取り付けられる投射連結部152と、この投射連結部152とアーム連結部151とを繋ぐ弓形のアーム153とから構成される。アーム連結部151は、箱型の外観を備え、その内部に図示しないアーム駆動部が設けられ、このアーム駆動部と前記移動レール651とで第2管球支持アーム移動機構部650を構成し、第2管球支持アーム移動機構部650を介してアーム連結部151が前記管球支持アーム台部141の移動レール651上を前後方向Z1に移動することができる。
一方、前記投射連結部152は、前記X線投射部120と連続する外観を備え、その内部に図示しない駆動部を備えて、このX線投射部152を回転軸P2を中心に回転可能に支持する。
前記アーム153は、正面側からみて、前記X線投射部120と前記投射連結部152とを左右方向にずらし、側面側からみて、前記投射連結部152と連結するX線投射部120をベッド部300の上方位置に位置するように前方に傾斜した形状を備えている。また、このアーム153には、収納時には、このアーム153内に収まり、使用時にはベッド部300に向かって伸びる折りたたみ可能な診断アーム154が収められている。
前記X線投射部120は、前記投射連結部152に対して回転軸P2を中心に回転可能にする管球回転機構部660を介して前記投射連結部152に取り付けられ、この回転軸P2と直交する方向(ベッド部側に向く角度)にX線照射レンズ122が設けられる。このX線照射レンズ122に投光部123が設けられ、このX線投射部120の周囲を明るくする他、撮影部位を投光することができる。
また、この実施の形態では、X線受光部350で撮影した画像や制御画面を表示する撮影室のモニタ装置160を備えることができる。この撮影室のモニタ装置160は、多数のアームで構成される多関節アーム部161と、この多関節アーム部161の一端に取り付けられるサブモニタ162とから構成される。この実施の形態では、多関節アーム部161の他端を前記ベース筺体110に取り付けることにより、サブモニタ162に撮影画像や設定画面を表示して各種の設定や検査、治療などを行うことができる。
次に、図1と図3を基に、図4から図10を参照して、この実施の形態が特徴とする部分の詳細な構造を更に説明する。ここで、図4は、天板の外観図で、(a)図が平面図、(b)図が正面図、(c)図が底面図、(d)図が拡大部分断面図、(e)図が取付用溝の底面部分の拡大図である。図5は、天板の円弧状の縁部の断面図である。図6は天板にアダプタを取り付けた状態の対比図であり、(a)図が本発明、(b)図が従来例の平面図である。図7は、撮影範囲と管球支持アームの移動範囲の対比図であり、(a)図が本実施の形態、(b)図が従来技術を示している。図8は診断アームの動作説明図である。図9は投光部の説明図であり、(a)図が動作説明図、(b)図が要部断面図、(c)図が取り付け構造側の外観図である。
図1と図3において、前記ベッド部300は、ベッド本体330の下部が、底面周囲が面カットされて、船形の外観を備えている。この外観構造により、多様に動くベッド部300のボリューム感を軽減することができる。また、ベッド部300の上面を覆う天板301は、天板301の円弧状の縁部302が外方(前後方向Z1)に張り出すように、ベッド本体330の上部を凹状に形成している。これにより、円弧状の縁部302に取り付けるアダプタ400の着脱を容易にしている。これらベッド部300の詳細構造を図4から図6を参照して更に説明する。
先ず、図4において、この実施の形態では、天板301全体をX線を透過する材料(カーボン素材等)で形成しているが、円弧状の縁部302には、金属材料を透過材料の間に挟んだり、あるいは、取付用溝310に張り付けるなどして強度を増す構造としている。この実施の形態では、金属材料などの補強部材303を天板301の外周の縁部全体(2点破線で示す)に細く設けることで、X線撮影の障害を無くしつつ、天板301の強度を増している。
前記したように、この天板301は長手方向X1の両側を中央部分の横幅寸法L1が両端部の横幅寸法L2より太い形状としている。この実施の形態では、中央部分から両端部に向かって徐々に横幅が小さくなる円弧形状とする形状としている。
また、この実施の形態では、天板301の長手方向X1を約3等分して、長手方向X1の両端側の1/3の円弧状の縁部302に取付用溝310を設けている。もちろん、円弧状の縁部302の全域に取付用溝310を設けてもよいが、この実施の形態では、特に必要な部分にのみ設けている。この意味は、通常、ベッド部300に取り付けられるアダプタ400は、被検者の体の保持を行うためにベッド部の長手方向の両端に取り付けられるアダプタ400、例えば、ベッド部300の長手方向X1を傾けたりする際に被検者が体を保持するためのハンドル410や肩パット420やフットステップ430等のアダプタ400が主体となるためである。
なお、この実施の形態では、天板301の長手方向X1の長さ寸法を2mとし、取付用溝310が設けられていない中央部分の長さ寸法を900mmに設定している。
図4の(a)図にはハンドル410の取り付け位置を示している。この種の検査装置では、ベッド部300に横たわる被検者は、ベッド部300の長手方向の両側に設けられるハンドル410を保持する。このハンドル410は、棒状の握り部411をベッド部300の長手方向X1に沿って配置する構造を備えている。このハンドル410を天板301に取り付ける場合、握り部分411をベッド部300に横たわる被検者の位置に合わせる必要があることから、握り部分411を、その長手方向の両端で支持するハンドル取付部412は、ベッド部300の長手方向X1の両端部側となる。
また、図6で説明する肩パット420やフットステップ430についても、その取り付け位置はベッド部300の長手方向X1の両端部側となる。そこで、この実施の形態では、前記したように、ベッド部300の長手方向X1の両端側の約1/3の円弧状の縁部302に取付用溝310を設けるようにしている。この構造によれば、例えば、前記ハンドル410の場合は、ベッド部300の長手方向X1の両端部側の取付用溝310aと取付用溝310bにハンドル410のハンドル取付部412を取り付けることができる。この場合、取付用溝310aと取付用溝310bの対向する内側の端部Qを利用してハンドル410の位置合わせをすることができるので、着脱が容易で、しかも強度も強化することができる。
このように、この実施の形態に係る天板301は、天板301の中央部分を長手方向X1の両端部側より広くしているから、被検者の体形に合わせた形状としている。このため、被検者の頭部や脚部の天板301の縁部を被検者側に近い位置にすることができるから、検査者や治療者のアクセスを向上させることができる。しかも、天板301を補強する天板301の周囲の補強部材303を透視撮影の影響を軽減しつつ設けることができるから、撮影性能や強度を向上することができる。更に、前記補強部材303で強化が必要なアダプタ400を取り付ける取付用溝310を、ベッド部300の長手方向X1の両端部側にのみ設けることで、ベッド部300の長手方向X1の中央部分の撮影可能な領域(横幅寸法)を広くすることができるので、前記撮影性能や強度を一層向上することができる。
また、図4の(d)(e)図に示すように、前記取付用溝310は、円弧状の縁部302の底面部分を切り欠いた形状とするとともに、その長手方向(ベッド部の長手方向X1)に沿って等間隔に形成される位置決凹部311を設けている。この詳細構造を図5で更に説明する。
図5の(a)図は取付用溝の縦断面図、(b)図は取付用溝がない中央部分の縦断面図、(c)図はベッド部の長手方向の両端部の断面図である。図5において、この実施の形態では、円弧状の縁部302を含む天板103の上面の外周全体をカットして傾斜面312を形成し、縁部の外周面を下部が内側に後退した傾斜面313としている。そして、(a)図に示すように、取付用溝310を、内側の平面領域314と、この平面領域314より下方に張り出して形成される外側の突起領域315と、この突起領域315と前記平面領域314との間に形成され、前記平面領域314より凹状(上方位置となる形状)となる凹部領域316とから構成している。
前記平面領域314は天板301の全体を占める平坦面317と平行と成るように形成され、前記突起領域315と凹部領域316とが前記傾斜面312と対向して形成される。更に、(b)図に示すように、前記突起領域315と凹部領域316とは、天板103の円弧状の縁部302全体に渡って形成される。したがって、この実施の形態では、前記突起領域315と凹部領域316を介して、簡単なアダプタ400を取り付けることができる。
この実施の形態では、前記平面領域314と平坦面317との厚さD4を前記天板301の厚さD1より小さくし、かつ、この平面領域314と平坦面317とを平行に形成することにより、前記アダプタ400の取付部401で、この平行な部位を確り挟んで固定することができる。また、平面領域314と平坦面317の外側(外周)は、前記傾斜面312に沿って斜め下方に傾斜した形状としている。しかも、この種のアダプタ400は、天板301の長手方向X1の両側の取付用溝310に一対の取付部401を取り付けるもの多い。この場合、前記突起領域315が凹部領域316を介して下方に張り出して形成されるために、この下方に張り出した突起領域315が一対の取付部401に引っ掛かって、固定を確かなもにする効果がある。更にまた、突起領域315を下方に張り出した形状であっても、前記傾斜面312を形成することにより、突起領域315の厚さD2,D3を平面領域314の厚さD4と同等とすることができるから、アダプタ400の着脱が容易である。
また、この実施の形態では、位置決凹部311を前記長手方向X1に沿って等間隔に設けているので、この位置決凹部311にアダプタ400の取付部401に設けた嵌合突起部402を勘合させれば、長手方向X1の位置を固定することができる。
このように、この実施の形態では、特徴的な前記取付用溝310の構造により、アダプタ400の着脱が容易である他、天板301の外周に形成した傾斜面312により、被検者のベッド部300への乗り降りが容易である。また、天板301に水滴などをこぼしても、突起領域315と凹部領域316を設けることにより、こぼした水滴が突起領域315から下方に滴下し、平面領域314まで回りこむことを軽減することができる。
なお、図5においては、補強部材303を模式的に示している。各図から明らかなように、(b)図に示す、天板301の長手方向X1の中央部分の縁部302における補強部材303とZ1方向の端部までの長さは、(a)図に示す長手方向X1の両端部側の縁部302における補強部材303とZ1方向の端部までの長さより短いことから、前記長手方向X1の中央部分における透過撮影領域を広くできることが分かる。
次に、図6を参照して、アダプタ400を、円弧状の縁部302に取り付けた作用効果を更に説明する。図6において、この実施の形態に係る円弧状の縁部302を備えた天板301を(a)図に示し、従来の長方形状の天板を(b)図に示す。この図6では、天板301に被検者が仰向けに寝た姿勢を示し、この姿勢に対応する位置にハンドル410と肩パット420とフットステップ430とを取り付けた状態を示している。
この実施の形態に係る天板301では、中央部分の横幅寸法L1より、両端部の横幅寸法L2が小さくなっている。これに対し、従来例の天板の横幅寸法は同じ長さである。このため、天板301の中央部分に取り付けられるハンドル410の横幅寸法S1は、この天板301でも従来例の天板でもさほど大きな違いはないが、前記長手方向X1の両端部に取り付けられるフットステップ430の横幅寸法S2と、肩パット420の横幅寸法S3には大きな違いとなる。
つまり、従来技術の天板では、その長手方向X1のどの位置でも同じ横幅寸法S1となる。したがって、従来技術では、肩パット420でもフットステップ430でもハンドル410と同様に前記前後方向Z1方向に取付部が張り出した構造と成る。したがって、従来技術では、被検者の頭部や脚部へのアクセス距離が長くなり、しかも、この距離がある端部から更にアダプタ400が張り出すために、検査者や治療者のアクセスが一層しづらくなる。
これに対し、この実施の形態に係る天板301は、長手方向X1の両端部側の横幅寸法L2が中央部分の横幅寸法L1より短いため、この短い横幅寸法L2を利用して肩パット420やフットステップ430の前後方向Z1への張り出し量を少なくすることができる。このため、検査者や治療者の被検者へのアクセスを良好とすることができる。
更にまた、この実施の形態では、横幅寸法L2を小さくすることにより、この短い横幅寸法L2に取り付けられるアダプタ400の横幅寸法も小さくすることができるから、アダプタ400の小型化を図ることができる。
次に、図1と図7において、この実施の形態では、管球支持アーム150を、その上端部に設けたX線投射部120が、管球支持アーム150の下端部に設けたアーム連結部151に対して斜め前方に位置するように、管球支持アーム支持部140に対して斜め姿勢で取り付けられている。
即ち、この種の透過撮影装置は、ベッド部300の後部側に管球支持アーム150を支持する管球支持アーム支持部140を設けているために、管球支持アーム150は、この管球支持アーム150を支持する位置G1に対して、ベッド部300の上方位置であるG2の位置にX線投射部120を支持する必要がある。このため、本実施の形態を含めたこの種の透過撮影装置は、直立した管球支持アーム150の上端が前方に長さL10だけ曲がった構造を備えている。この際、従来技術では、X線投射部120が位置するG2の位置は、管球支持アーム150が支持するG1の位置の真っ直ぐ前方の位置となっている。このため、従来技術では、被検者の頭部や脚部を撮影するためには、ベッド部300に対する管球支持アーム支持部140のベッド部300の長手方向X1の移動量を大きくしなければならない課題があり、装置の大型化を招いていた。
これに対し、この実施の形態に係る管球支持アーム150は、ベッド部300の長手方向X1に長さL11だけオフセットした位置にX線投射部120の支持位置G2が位置するように、前方に曲がった管球支持アーム150を斜め姿勢とする構造としている。
図7の(a)図に示すこの実施の形態と、(b)図に示す従来技術では、管球支持アーム支持部140の移動量(移動範囲)L12を同じに設定されている。(b)図に示すように、従来技術の構造によれば、管球支持アーム支持部140の移動範囲L12がそのままX線投射部120のベッド部300の長手方向X1の移動範囲L13となる。このため、従来技術においては、撮影領域L13が中央に偏った構造であるため、ベッド部300の長手方向X1の両端部が非撮影領域L14となり、近年増加している頭部や脚部などの部位の撮影に不向きな構造となっている。
一方、(a)図に示すように、この実施の形態では、管球支持アーム支持部140の移動範囲L12に対してX線投射部120の移動範囲(撮影領域)L13がベッド部300の長手方向X1の片側にずれた範囲となる。このため、この実施の形態では、撮影領域L13をベッド部300の長手方向X1の一方の片側に偏った構造とすることができるので、被検者の胴体部分から近年増加している頭部にかけてを撮影領域L13とすることができる。なお、この実施の形態では、ベッド部300の長手方向の他方の片側が非撮影領域L14となり、脚部などの撮影ができなくなるが、この場合は、被検者の姿勢を反転して寝てもらえば解決することができる。
また、図7(a)図に示すように、この実施の形態によれば、管球支持アーム150を支持する位置G3とX線投射部120の支持位置G4とがずれているので、例えば、頭部などのIVRでの撮影・治療では、管球支持アーム150を支持する管球支持アーム支持部140が治療者の邪魔に成ることを軽減することができる。
ここで、従来技術においても、ベッド部300の長手方向X1の片側に管球支持アーム支持部140の移動範囲L12をずらして設定することで、本実施の形態と同様な撮影領域L13を得いることができる。しかし、前記したIVRでの撮影・治療の課題を解決することができない。更には、前記従来技術の構造は、ベッド部300に対して偏った構造と成るために、ベッド部300の重心バランスに課題が残る。この実施の形態では、これら課題を軽減することができる。
また、図1において、この実施の形態では、管球支持アーム150のアーム153を弓形に湾曲した構造としている。従来技術においては、管球支持アーム150のアーム153には、被検者の撮影中に被検者の腹部等を押すための診断アーム154が取り付けられている。このため、従来技術のアーム153は、アーム連結部151から垂直に立ち上げて、その上部を前方に屈曲した逆L字型の形状とし、その垂直部分に診断アーム154を取り付けた構造としている。このため、ベッド部300に寝ている被検者にとって、この垂直にそそり立つアームが目線を遮ったり、あるいは、診断アーム154のボリュームが不安感を抱かせる課題があった。
この実施の形態に係る管球支持アーム150は、前記課題を解決するために、アーム153の側面形状を緩やかに前方に傾斜する弓形形状とするとともに、この弓形形状の印象を維持しつつ、このアーム153に診断アーム154を内蔵させている。この構造を図8を参照して更に説明する。
図8において、このアーム153は、その骨格を成す支柱部170と、この支柱部170に沿って形成される一対の弓形側板175と、アーム153の前部を覆う前カバー176と、アーム153の後部を覆う後カバー177と、前記支柱部170に取り付けられる診断アーム154とを含んで構成される。前記支柱部170は、垂直に立ち上がる垂直部171と、この垂直部171から前方に張り出す水平部172と、この水平部172から斜め前方に立ち上がる傾斜部173とを含んで構成される。
診断アーム154は、一端を前記支柱部170に折りたたみ可能に取り付けられる上アーム180と、一端を上アーム180の他端と折りたたみ可能に取り付けられる下アーム181と、前記下アームの他端に取り付けられる押し付けパット部182とから構成される。この上アーム180は、前記垂直部171の上端部に取り付けられ、その回転軸部183が水平部172の下方に位置するように取り付けられる。このため、診断アーム154を折りたたんだ状態では、上アーム180をその長手方向が垂直部171に沿った姿勢で、下アーム181はその長手方向が傾斜部173の長手方向の延長線に沿った姿勢で折りたたむことができる。
前記一対の弓形側板175は、前記傾斜部173の延長線に沿って支柱部170の両側を覆い、前記前カバー176は前記一対の弓形側板175の前方に張り出して収納される診断アーム154を覆うように形成され、前記後カバー177は前記一対の弓形側板175の後方に張り出して前記垂直部171と水平部172とで形成される角部部分178を覆うように形成される。なお、前記前カバー176の前面には診断アーム154が出入りする開口部184が形成されている。
ここで、この実施の形態では、前記角部部分178を更に第2傾斜部174とすることで、デッドスペースの少ない管球支持アーム150としている。
図1に戻り、前記X線投射部120は、前部が大きな丸みで形成される側面形状を備えた箱型形状を備えている。このX線投射部120は、その下面に回転軸P2と直交する光軸(G2で図示)を備えた突出するX線照射レンズ122を備えるとともに、X線照射レンズ122の周囲に投光部123を備えている。この投光部123を図9を参照して更に説明する。
図9において、(c)図に示すように、この実施の形態に係るX線投射部120は、背面側に投射連結部152と連結して回転軸P2を中心に回転させる回転軸部128を備えている。なお、この事例では、突出する回転軸部128としているが凹状の構造でもよく、更に他の構造でもよい。
この実施の形態では、四隅にアール備えた突出するX線照射レンズ122の前部と、両側には投光部123を構成する拡散カバー124が設けられている。図9の(b)図において、この投光部123は、X線投射部120のメンテナンス用カバーを兼用する反射板125と、反射板125の前面側に配置されるLED等で構成される光源部126と、光源部126を含む前記反射板125の前面をカバーする前記拡散カバー124とを含んで構成される。前記前記拡散カバー124は、前部拡散カバー124aと、一対のサイド拡散カバー124bとからなり、ネジ125cで着脱可能に取り付けられる。
この構造によれば、光源部126から発せられる光は、前記拡散カバー124から直接または前記反射板125の反射光として外部に投光される。そして、このように、X線照射レンズ122の周囲に配置される投光部123を備えた本実施の形態によれば、(a)図に示すように、X線投射部120の周囲を明るくするとともに、X線照射レンズ122で撮影する部位の周辺を照らすこととなるので、検査者や治療者の視認性を向上させることができる。特に、この実施の形態では、X線投射部120が回転軸P2を中心に回転させることができるので、撮影位置を自動的に照らすことができる。
しかも、この実施の形態では、反射板125がX線投射部120のメンテナンス用カバーと兼用しているので、構造が容易であり、しかも、デッドスペースを有効に活用することができる。
次に、図10、11を参照して、透視撮影装置100の使用形態を説明する。図10、11はベッド部を移動させた状態の平面図を示している。
図10において、この実施の形態では、被検者の被検者頭部近傍のIVR作業に有効な動作姿勢を取ることができる。先ず、昇降駆動部610を介してベッド部300を低い位置に降下させて、被検者が乗りやすい位置にすることができる。この状態で被検者の頭部がベッド部300のの長手方向X1の左側に位置するように被検者をベッド部300に寝た状態にセットする。この状態からベッド部300を昇降駆動部610を介して治療者が治療しやすい高さまで移動させる。次に、ベッド移動機構部630を介して被検者の頭部側にベッド部300を移動させ、更に、第1管球支持アーム移動機構部640を介して管球支持アーム150を移動させてベッド部300の長手方向X1方向の部位の位置合わせと、第2管球支持アーム移動機構部650と受光部移動機構部360を介してX線投射部120とX線受光部350を移動させて前後方向Z1方向の部位の位置合わせを行う。このような位置合わせの順番は適宜変更することができる。また必要により管球回転機構部660と受光部移動機構部360を調整することができる。
図10は前記位置合わせ動作に基づいて、頭部近傍の撮影・治療姿勢を取った状態を示している。この透視撮影装置100の姿勢によれば、ベッド部300の頭部側の長手方向X1の一端側の周囲が大きく開放された状態となる。これは、管球支持アーム150がオフセットの配置としているために、管球支持アーム150を支持する管球支持アーム支持部140が被検者の頭部と反対側に位置させることができることに起因する。更に、この実施の形態では、ベッド部300の天板301を、前記長手方向X1の中央の横幅寸法L1に対して、長手方向X1の両端部の横幅寸法L2を小さくするように、長手方向X1の両側の縁部を円弧形状に形成したことにより、被検者の頭部近傍と天板301の両側の縁部との距離を短くすることができる。これにより、治療者や検査者が被検者やその部位に近づくことができるので、治療者や検査者の作業性を向上することができる。
また、図10の事例は、被検者の頭部近傍の部位の撮影姿勢を示したが、腹部などの姿勢においても図10で説明したと同様な作用効果を得ることができる。この透視撮影装置100の動作姿勢を図11に示す。図11において、特に、この実施の形態よれば、ベッド部300の長手方向X1の中央部分とベース筺体110との距離LLに対して、ベッド部300の長手方向X1の両端部とベース筺体110との距離LLαを長くすることができるので、検査者や治療者の移動性を良好とすることができる。
次に、図1と図12及び図13を参照して、近接操作卓500の詳細構造を説明する。図12はベース部の外観図であり、(a)図が正面図、(b)図が右側面図である。図13はベース部の外観斜視図であり、(a)図が前方斜視図、(b)図が後方斜視図である。
先ず、図1において、この実施の形態に係る近接操作卓500は、操作制御部本体501と、この操作制御部本体501を支持する支柱部502と、この支柱部502を支持するベース部503とから構成される。操作制御部本体501は、横長箱体形状の外観を備え、その上面に前記主操作卓550の主たる操作スイッチやジョイスティックなどを備えた操作盤が設けられ、その前面となる正面側の側面には移動させるためのハンドルが設けられている。
前記支柱部502は、金属材料で形成され、その上端部を前記操作制御部本体501の底面とネジなどを介して接続される。前記ベース部503は、底面4隅に自在車輪を備えた平板状の金属製本体を備え、その上面にフットスイッチ504を備えている。このベース部503の具体的な構造を図12、図13を参照して更に説明する。
図12、図13において、このベース部503は、鋼板をプレス加工を施すことで形成される。その形態は、支柱部502を支持するベース部503の上面を後方が高く、前方に向かって傾斜する傾斜面510で形成し、この傾斜面510の後部両側下部に後部移動車輪511を設け、この傾斜面510の前部両側に隆起部512を形成し、この隆起部512の下部に前部移動車輪513を設け、この隆起部512の間の傾斜面510にフットスイッチ504を備えている。
即ち、図12において、この実施の形態では、ベース部503の上面を後方の床面からの高さd1を、前記隆起部512の床面からの高さd2と同じ高さに設定することで、同じ大きさの前記後部移動車輪511と前部移動車輪513とを配置するスペースをベース部503の4隅に確保している。そして、ベース部503の上面後方の高い位置(d1)から前方の床面近傍の低い位置に向かって傾斜する傾斜面510を形成している。この実施の形態では前記傾斜面510を大きな円弧面で形成することでベース部503の強度を持たせて、更に、前記隆起部512を形成することで、ベース部503の強度を高めて、鋼板の板厚を薄くして、軽量化を図っている。
また、一対の隆起部512は、前方の高い位置(d2)から後方に向かって傾斜する傾斜面512aを備えている。この傾斜面512aは、大きな円弧面で形成される。そして、この傾斜面512aと前記傾斜面510とは、前後の高い位置(d1、d2)より低い位置d3で連結している。
この実施の形態では、前記隆起部512の間の傾斜面にフットスイッチ504を備えることにより、床面と近い位置でフットスイッチ504を操作することができるので、操作者の操作性を向上することができる。そして、この実施の形態の大きな特徴は、前方からの低い位置での操作性に加えて、隆起部512の後方に形成される2つの傾斜面とが交わる低い位置d3からでも前記フットスイッチ504を操作可能とした点にある。なお、前記支柱部502とベース部503とは、例えば、溶接やネジなどで接続される。
このように、この実施の形態に係る近接操作卓500は、ベース部503を前方に傾斜する傾斜面510と、前部両側に後方に向かって傾斜する傾斜面51aを備えた隆起部512とから構成される極めてシンプルな形状とすることにより、薄い鋼板のプレス加工などの簡単な加工で形成することができる。しかも、ベース部503の上面は平面的な造形となっているので、清掃性をも向上できる他、面の折り返しで形成されるため、強度的にも優れている。そして何より、前記隆起部512の間に設けたフットスイッチ504を、前方の低い位置と、両側の低い位置の3方(図13(a)の矢印で図示)から操作できるので、操作者の操作性を向上することができる。
(その他の実施の形態)
次に、天板301の上面形状の他の形状について、図14を参照して説明する。図14は他の実施の形態に係る天板の上面図である。なお、同一部位や機能は第1の実施の形態と同一符号を持って示し、重複した説明を省略する。
前記第1の実施の形態では、天板301の平面形状を天板301の長手方向X1の両側を円弧形状とする実施の形態で説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図14の(a)図に示すように、一方の円弧を直線状に形成することでも、効果を得ることができる。また、(b)図に示すように、ベッド操作スイッチ331に対応する天板301の中央部分を切り欠いたり直線状にしてもよい。この場合、天板301の長手方向X1の中央部分のアダプタ400の取り付けをできないようにする。
また、(c)図に示すように、天板301の長手方向Xに対して中央部分と両側の部分に3分割し、中央部分の横幅寸法L1は長く、両側の部分の横幅寸法L2を短くし、それぞれの領域の両側端部を平行な直線状とする。そして、それぞれの端部に取付用溝310を設けるようにする。この構造によれば、中央部分と、その両側の部分との間に段差部が生まれるものの、それぞれの縁部は直線状となるので、アダプタ400の取り付けが円弧に比べて容易と成る。
100…透視撮影装置、110…ベース筺体、130…ベッド支持アーム、301…天板、300…ベッド部、L1…ベッド部の長手方向における略中央の短手方向の寸法、L2…ベッド部の長手方向の両端部の短手方向の寸法。