JP4746819B2 - ワクチンの免疫原性を測定する試験管内検定 - Google Patents
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Description
【発明の背景】
この出願は、2000年9月18日に出願受理されたアメリカ合衆国暫定特許出願番号第60/233,439号からの優先権を主張し、その全体は、ここで引用例として組み込まれている。
【0002】
本発明は、ワクチンの免疫原性の試験管内測定の分野に関する。とりわけ本発明は、ウイルス様粒子に基づくワクチンの免疫原および非免疫原形態の結合性に基づくワクチン免疫原性の測定に関する。
【0003】
【関連技術の概要】
バルクおよびバイアル瓶保管ワクチン産物の安定性を決定する重要な因子の一つは、免疫原性の測定である。例えば、マウスの免疫化によるHPV−16ウイルス様粒子(VLPs)の能力検査は、労働と時間の大きな努力を必要とする。典型的には、調合されたVLP物質を各種の用量水準でマウスに投与し免疫化した後に、動物が十分な免疫応答を備えることができたかどうかを決定できるまでには、約6週間が必要とされる。この問題がより難しくなるのは、利用されねばならない動物数の故で、各種のアジュバントと賦形剤を試験する時である。開発を能率的にする努力で、ウイルス様粒子(VLP)ベースワクチンの免疫原性を評価できるようにする高速で信頼できる検定を見出すことは望ましいことであろう。
【0004】
【発明の概要と目的】
本発明の目的は、ワクチンの免疫原性を測定する検定を提供することであり、ここでワクチンは、ワクチンの免疫原活性形態と関連する立体配座を持つエピトープと、ワクチンの免疫原不活性形態と関連する立体配座を持つ断片を含む。この方法は、ワクチンのサンプルを、ワクチンの免疫原活性形態と関連する立体配座にあるエピトープと結合できる第1リガンド、およびワクチンの免疫原不活性形態と関連する立体配座にある断片と結合できる第2リガンドに露出し、次いでワクチンサンプルに結合する第1リガンドの量と、ワクチンサンプルに結合する第2リガンドの量を測定することを含む。望ましくは、第1および第2リガンドは、ワクチンの露出に先立ち、それぞれ第1および第2検出可能物質で各標識され、ここでワクチンの免疫原活性形態と結合する第1リガンドの量と、ワクチンの免疫原不活性形態と結合する第2リガンドの量は、第1および第2リガンドの露出に際し、ワクチンサンプルと、関連する第1および第2検出可能物質の量を測定することにより決定される。もっとも望ましくは、それぞれワクチンの免疫原活性形態およびワクチンの免疫原不活性形態と結合する時に、第1および第2検出可能物質は、異なる波長の蛍光を放出し、またここでワクチンに結合する第1および第2リガンドの量の測定は、第1および第2検出可能物質により放出される蛍光を測定することにより行われる。典型的には、ワクチンサンプルはワクチン物質とアジュバントを含む。
【0005】
望ましい実施例において、ワクチンサンプルは、第1および第2リガンドへの露出に先立ち、濾過平板内に置かれる。濾過平板は、2個またはそれ以上のウエルを含み、ここでワクチンサンプルは、少なくとも1個のウエルに置かれ、ワクチン物質を欠いている対照アジュバントは、ワクチン物質を含まない少なくとも一つのウエルに置かれ、またここで第1および第2リガンドが、プレート内のウエルに加えられる。ワクチンサンプルを含むウエルは、蛍光物質により放出される光の測定に先立ち、ワクチン物質に結合しない過剰のリガンドをワクチンサンプルを含むウエルから除去するために、第1および第2リガンドの追加の際に洗浄される。
【0006】
本発明は、乳頭腫ウイルスワクチン、とりわけL1タンパク質、より詳細にはHPV−16およびHPV−18を含むウイルス様粒子に基づく乳頭腫ウイルスワクチンに向けられた免疫原検定の実施にとりわけ適している。
【0007】
【望ましい実施例の詳細な説明】
本発明は、立体配座および線状エピトープMab(モノクローナル抗体)結合の組合せが、ワクチンサンプルの変性の相対状態を決定するのに役立ち得るという発見に基礎を置く。本発明は、更に立体配座エピトープの免疫原性結合と中和との相関の発見に基礎を置くものである。これらの発見に基づき、本発明の発展と連係して得られた相関データは、ワクチン開発と品質管理について従来の方法と関連する免疫原性の動物検査の必要性を排除し、またはそれを大幅に少なくするワクチンの免疫原性への代替的ルートを可能にするであろうということが考えられる。
【0008】
本出願の発明概念は、ワクチン活性またはワクチン不活性に直接相関する各種の立体配座状態で、エピトープまたはワクチン物質の他の断片と特異的に結合するモノクローナル抗体を用いる実施にとりわけ適している。
【0009】
本発明は、活性または不活性状態と特異的に関連し、また追跡可能物質と結合できる立体配座を持つ1個またはそれ以上の断片を持ついずれかのワクチンの試験と開発を実行できる一方、本発明はウイルス様粒子ベース乳頭腫ウイルスワクチン、とりわけHPV−16とHPV−18を調べることにより、以下に詳細に記載されるであろう。しかしこれらのワクチンを通じて説明される概念は、前記の仕様に基づく各種の他のワクチンに容易に一般化することができる。
【0010】
下記の資料は、ここでその全体を引用することでここに取り込まれている。
【0011】
ホワイト,W.I.,ウイルソン,S.D.,パーマー−ヒル,F.J.,ウッズ,R.M.,ギム,S.J.,ヒューイット,L.A.,ゴールドマン,D.M.,バーク,S.J.,ジェンセン,A.B.,ケーニッグ,S.,およびスージック,J.A.「ヒト乳頭腫ウイルスタイプ16L1抗体の中和は主として単一抗原ドメインを標的とする」ウイルス学ジャーナル,1999年6月,印刷中。
【0012】
ローデン,R.B.S.,アームストロング,A.,ヘーデラー,P.,クリステンセン,N.D.,ハバート,N.L.,ローウィ,D.R.,シラー,J.T.,およびカーンバウアー,R.「ヒト乳頭腫ウイルスタイプ16変異体依存型中和エピトープの特徴付け」ウイルス学ジャーナル,71巻:6247−52ページ,1997年。
【0013】
ホワイト,W.I.,ウイルソン,S.D.,パーマー−ヒル,F,J.,ウッズ,R.M.,ギム,S.J.,ヒューイット,L.A.,ゴールドマン,D.M.,バーク,S.J.,ジェンセン,A.B.,ケーニッグ,S.,およびスージック,J.A.「ヒト乳頭腫ウイルスタイプ16L1抗体の中和は主として単一抗原ドメインを標的とする」ウイルス学ジャーナル,1999年6月,印刷中。
【0014】
実施例A:HPV−16ベースワクチンの免疫原性を測定するB免疫検定
この実施例は、リン酸アルミニウムまたは水酸化アルミニウムアジュバント上でHPV−16 VLP物質をプローブするために、2個の蛍光標識モノクローナル抗体の結合を測定する抗原性検定に関する。V5モノクローナル抗体は、免疫原性(3)に必要とされることが示されたHPV−16(VLP)表面でのV5構造性エピトープに指向され、一方18A1モノクローナル抗体は、分解または変性HPV−16 VLPsに主として存在する線状エピトープを認識する。このSOPは、リン酸アルミニウムまたは水酸化アルミニウム粒子に吸着されたHPV−16切形VLP物質の免疫原性綜合評価に用いられる。
【0015】
免疫原性のためのVLP表面でのV5構造性エピトープの絶対必要性を提示したホワイト他により実行された実験からの情報を利用して、我々はマウスの生体内免疫原性と相関する検定を構築することができた。各種の発現システムで主要HPV−16キャプシドタンパク質(L1)を過発現することにより、正しい生化学条件の下で、これらのサブユニットがウイルス様粒子(VLPs)に集合するがことができ、しばしば構造的にも免疫学的にも天然ウイルスに擬態することが示された。多数のモノクローナル抗体はローデン他により同定され、これらの抗体の内2個(HPV16.E70およびHPV16.V5)は真正HPV−16ウイルスに対し、ウイルス中和活性を有している。ホワイト他により報告されたように、野生型L1配列からの3個のアミノ酸の突然変異、それぞれ50,266および380の位置でのフェニルアラニンからタイシン、アラニンからトレオニン、リシンからアスパラギンの各変異は、E70またはV5モノクローナル抗体のいずれかで認識できなかったVLPsで生じた。またこれらの突然変異より成るVLPsで免疫化されたマウスは、免疫原性に乏しいことが発見され、また中和抗体の有意な力価を生じなかった。フェニルアラニンの野生型残基に戻るロイシンからの位置50での単一V5エピトープアミノ酸の突然変異は、V5抗体のVLPへの結合の回復だけでなく、野生型生体内L1配列への類似の抗体応答を誘出するVLPの能力で生じた。
【0016】
この検定は、アルミニウム粒子にまたは調合されていないバルクVLPsのいずれかに調合(吸着)されたHPV−16 VLPsで免疫原エピトープと結合する蛍光標識V5抗体を利用する。各タイプの調製に対応するために、2個の検定形態が存在する。VLPsがリン酸アルミニウム粒子で調合された場合には、V5濾過平板形態検定は、選択の問題であった。この形態は96ウエル濾過平板を使用し、これに小量の調合または対照アジュバント物質(VLPsなし)が加えられる。濾過平板はマニホールド上に配設され、洗浄および分離ステップを達成するために、ウエル底部にリン酸アルミニウム粒子を蒸着するように、適度の真空が適用される。粒子を1時間胎仔ウシ血清アルブミン(BSA)で遮断した後に、粒子は洗浄され、蛍光標識V5または18A1モノクローナル抗体が加えられた(18A1抗体は、優先的にHPV−16 VLPの非構造性エピトープを認識する)。平板は次いでシールされ、シェーカーに2時間37℃で配置される。振動ステップが、懸濁状態でアルミニウム粒子を保持するために含まれ、これにより保温保持の時間を最小にする。短い洗浄ステップの後、物質の最終ペレットが多チャンネルピペットを使用して食塩加リン酸緩衝液(PBS)で再懸濁され、平板は485nmの励起と530nmの放出で蛍光マイクロプレートリーダーで読みとられた。生成されたV5および18A1信号はバックグラウンド修正され、データは修正信号として、または対照条件信号のパーセントとして表現された。濾過平板検定の導入に先立ち、各相を洗浄し分離するために、微小遠心分離を用いる遠心管ベース検定が行われた。これは濾過平板ヴァージョンで置換され、そのためより大きなサンプル処理量が可能となった。
【0017】
V5濾過平板検定(DV−6363,001版)は、リン酸アルミニウム調合HPV−16 VLPsでのV5構造エピトープの存在を決定するために、エピトープ特異的モノクローナル抗体(V5)を使用する。更に物質は、線状エピトープ認識モノクローナル抗体(18A1)でプローブされ、これは調合VLPの構造状態についての更なる情報を提供する。この検定は96ウエル濾過平板を使用し、これに調合または対照アジュバント物質(VLPsなし)50μlが加えられる。濾過平板はマニホールドに配設され、ウエル底部にリン酸アルミニウム粒子を蒸着するように、適度の真空が適用される。粒子を1時間非特異的タンパク質(ウシ胎仔血清アルブミン)で遮断した後に、粒子はPBSで洗浄され、蛍光標識されたV5には18A1モノクローナル抗体が加えられた。平板はシールされ、平板シェーカーで2時間37℃で配置された。振動ステップが懸濁状態でアルミニウム粒子を保持するために加えられ、これにより保温保持の時間が最小にされた。短い洗浄ステップの後、物質の最終ペレットが多チャンネルピペットを使用して食塩加リン酸緩衝液(PBS)で再懸濁され、平板は485EX/530EMで蛍光マイクロプレートリーダーで読みとられた。生成されたV5および18A1信号はバックグラウンド修正され、データは修正信号として、または対照条件信号のパーセントとして表現された。濾過平板検出の導入に先立ち、初期V5検定データは、リン酸アルミニウム粒子を洗浄し分離するために、微小遠心分離を用いて微小遠心管ベース検定を使用して生成された。これは濾過平板ヴァージョンで置換され、分析者によるより大きなサンプル数を効果的に試験することが可能となった。
【0018】
中空繊維リアクターでのモノクローナル抗体の調製
T−75フラスコ(V5)で保持された細胞が遠心分離で収穫され、その細胞型に特異的な新鮮培地に再懸濁された。凍結細胞株(18A1)は37℃水で解凍され、20mlの暖かい培地で希釈され、細胞は1,000xg,10分の遠心分離で収穫された。上澄みは廃棄され、細胞ペレットは新鮮常温培地10mlに再懸濁され、25ml組織培養フラスコで37℃で一晩培養された。細胞フラスコは毎日検査され、栄養補給または継代培養された。
【0019】
中空繊維製造業者の指示に従って、約3−5x107細胞が遠心分離で収穫され、16ml量の新鮮培地に再懸濁され、製造業者の指示に基づき、これまでに培地で馴化された中空繊維カートリッジに接種された。中空繊維システムは、もともと容器で125mlの培地と共に供給された。細胞成長は産出される乳酸塩の量を測定することによりモニターされ、125ml容器は、容器培地内の乳酸塩水準がリットル当り1グラムを越えた時に、500mlおよび1L容器サイズの新鮮培地で置換された。一般にカートリッジは、1L培地容器が必要とされた時に、一度収穫することができ、それは典型的にはカートリッジの接種2週後であった。乳酸塩水準は毎日モニターされ、収穫は各培地変更の際に行われた。収穫物質は、2,000xgで10分の遠心分離により細胞と破片の清澄化が行われ、生成上澄みは除去され、精製が行われるまで−20℃で凍結された。各収穫物からのアリコートが、精製に先立ち、mAbの水準を決定するためにエリザにより分析された。典型的には、各中空繊維リアクターは、第2日目毎に収穫され、生産性をロスすることなく8週にわたり収穫することができた。
【0020】
濾過平板検定についての我々の経験は、非常に短い時間期間のものが集められたが、それは検定が数ヶ月存在するだけであったためである。しかしその間に、数多くの性能特性と傾向が、方法の最適化とサンプル試験の間に決定された。検定最適化データは、検定がその発端から非常にうまく行われたために、限定されたものとなる。最適化の努力は3個の領域、すなわちサンプル量の減少、反応ウエル当り必要とされる標識抗体量の減少、および異なる遮断試薬の評価である。
【0021】
第1の組の実験は、調合VLP物質の量と、96ウエル濾過平板での反応ウエル当り追加される標識抗体の量を変えることであった。SBAS4で調合されたHPV−16物質は、10、5、または2.5g/ウエルの濃度の標識V5または18A1で、5または2g/ml(それぞれ125または50l/ウエル)の濃度で試験された。検定はSOP DV−6363に記載されたように実行され、但し例外は検定希釈液が更に非特異的マウスIgGの0.1%(v/v)を含んでいたことであった。この実験の結果は表1と表2に要約されている。表1からのデータは、18A1またはV5抗体濃度が2.5μg/ウエルであることを示している。表2は、2μg/mlのアジュバント物質で同一抗体濃度で生成されたデータを示し、類似の結果を産出する。これらの実験に基づき、ウエル当り試験するアジュバント物質の量は50μl(2μg/ウエル)に設定され、標準V5または18A1抗体水準は2.5μg/ウエルに設定された。この実験で使用されたV5および18A1抗体のアレクサ(Alexa)−488標識水準は、それぞれ4.3と1.1であった。
【0022】
もとのV5管法は、BSAに加えて、非特異的マウスIgG2aを遮断薬として使用した。この第2遮断薬の追加は、BSA単独の場合よりも管検定フォーマットでより優れたバックグラウンドを産出することが発見された。この遮断手順は、検定サンプル当り使用されるAlPO4と抗体物質の量の抜本的な減少の故で、検定フォーマットが96ウエル濾過平板に変更された時に再度調査された。表3と表4は、遮断研究についての結果を示し、BSA単独、またはBSAと濾過検定で遮断薬と希釈剤として使用される10μg/mlの非特異的マウスIgG2aを含む遮断薬の使用を比較する。この研究はHPV−16調合抗原と、50μl(2μg/ウエル)サンプル量、および2.5μg/ウエルの標識抗体量で、このシステムにとって最適であるとこれまでに決められた形で行われた。この研究で使用されたV5および18A1抗体のアレクサ−488標識水準は、それぞれ4.3と1.1であった。表3と表4で見られるように、マウスIgG2aの除去は、各グループからの複製物の%CVの減少により、また観察される信号/雑音比の増加により、検定性能を事実上改善した。従ってこれらの研究に基づき、非特異的マウスIgG2aを濾過平板ベースV5検定から省略することが決定された。
【0023】
この検定システムで観察されたもっとも重要な性能特性は、アレクサ−488蛍光染料でのV5と18A1の標識水準であった。もともと我々は、V5または18A1の1mg量を標識し、変化する標識水準を得、それはしばしばキット指示書で言及された4モル最小量以下であった。この故で、またアレクサ−488が自己消滅性に比較的無反応であるとの製造業者の品質説明の故で、我々はアレクサ−488−SE(スクシンイミジルエステル)をバルク量で購入し、そのため我々は1個の大量バルク量のV5または18A1抗体を標識することができた。前記の通り我々のバルク標識への努力に続き、DV−5204に記載されたのと基本的に同じ手順が行われ、但し、例外としては12.5mgのV5または18A1抗体が、販売者により注文包装された抗体とアレクサ−488−SEと同じ割合で1個のバルク量に標識されたことが異なっていた。このバルク標識アプローチは、18A1およびV5それぞれのモル当りとり込みの6.7および9.4モルの標識水準を生み出した。
【0024】
古いバッチ標識試薬に対する同一の濃度での検定にこれらバルク標識試薬を使用するに際して、AlPO4吸着HPV−16 VLPsは、低い標識効率を持つ古い試薬が使用された時に観察されたものに比べて、非常に少ない信号を提示したことが発見された。追加の研究において、40μg/mlまたは4μg/mlで吸着され(また2μg/ウエルおよび0.2μg/ウエルで試験され)たVLPsが、バルクまたはバッチ標識されたV5および18A1調製物で染色された。我々の結果では、より低い標識水準でのV5および18A1が40μg/mlと4μg/mlの物質の間で期待された信号の10倍の低下に近いものがあり、一方高度に標識されたバルクV5と18A1が僅か2−3.5倍の信号変調を有していたことを示した。更により低い標識水準バッチV5は、40μg/ml AlPO4吸着サンプルをプローブするために使用された時に、バルク標識V5よりも約7倍高かった。
【0025】
類似の現象が、バルクおよびバッチ標識18A1抗体で観察された。このデータは表5で示される。我々の限定された実験から、バルク標識物質で観察された信号減少が蛍光体消滅か、または抗体結合の低下によるものであるかどうかについては明確に決定することはできないが、我々が集めた限定されたデータは、蛍光体の消滅であることを示唆している。もしも結合の低下が信号低下によるものであるとすると、バッチ:バルク信号比で同じような低下を見ることが期待されよう。例えば、V5でプローブされた40μg/mlの物質での6倍の信号の差が、同じように4μg/ml物質で観察されるに違いない。しかしこの一定の比率は観察されなかったし、それは蛍光消滅が、より高い水準でのVLP物質がプローブされた時に発生することを示唆している。仮説は、より高いVLP吸着水準で、より高度に標識されたV5抗体が立体的により強制された状態にあり、これがアレクサ−488分子をお互いに密に隣接させることを可能にする、ということである。この立体組織が、フルオレセインで報告されたものと同一のやり方で、アレクサ−488自己消滅を生じるものである。
【0026】
アレクサ−488標識キット(IgGを標識するために特異的に設計されたもの)に関して提供された説明書は、IgGのモル当りアレクサ−488の4−9モルの許容カプリング範囲を述べていたけれども、我々の経験では、標識の5.4モル以上の過剰ないずれの水準でも、信号の著しい低下を生じることが示された。これは反応バイアル瓶当り2mgのIgGを標識したバッチ標識実験に基づくものであったが、それは標識キットの供給業者が推薦したタンパク質水準の2倍である。これは5.4モル標識比を生じ、また試験された2VLP用量に対し満足すべき信号比である(表5参照)。我々の発見に基づき、我々は、取り込みの範囲を、抗体のモル当り4−9モルの標識から、取り込みの1−5.4モルに変更した。従ってDV−5204は最新式に変更されるであろう。
【0027】
V5濾過平板法を用いて生成された追加のデータが、表6で示される。図1と図2は、チメロサールありまたはなしでAlPO4(SBAS4)に調合された2個のロットのHPV−16物質を比較した時に生じたV5および18A1信号を示す。このデータは、チメロサールを含有しない物質と比較した時に、チメロサールを持つ調合物質は4℃で保管されたにも拘らず、V5結合能力のほぼ完全な低下を受けたことを示している(図1)。更にV5結合における低下は、観察された18A1結合信号の大きな増加により確証されたが(図2)、これはVLPの分解を示唆している。この分解は18A1モノクローナル抗体が優先的に結合する追加の線状エピトープを露出する。
【0028】
表6は、未標識抗体(V5)が濾過平板検定に使用することができるかどうか、従って、商業利用可能なアレクサ−488標識抗マウス接合体(モレキュラー・プローブス)で検出されるかどうかを決定する研究に関するデータを提供する。この研究では、調合物質(40μg/mlでのMEDI−503.1/SBAS4を伴うもの)が、意図的にV5エピトープを分解するために、RTで30分、P−塩化水銀フェニルスルホン酸(PCMPS)1mMで処理された。濾過平板検定は、直接標識されたV5と18A1(標準方法)を用いて、また同様に抗マウスアレクサ−488接合体で続いて検出された異なる濃度の未標識V5を用いて行われた。表6で示されたように、2種の方法の間には明らかな相関が存在せず、それは未標識抗体の使用がV5濾過平板検定では実行できなかったことを示している。
【0029】
要約すると、この実施例は詳細なV5濾過平板検定と、そのVLPベースワクチンの抗原性を評価する使用法を提供する。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】
実施例B:HPV−18ベースワクチンの免疫原性を測定するB免疫検定
この実施例はJ4濾過平板検定に関し、これはHPV−18アルミニウム吸着モノバルク(AMB)での、また調合物質でのJ4エピトープの存在を測定する抗原性検定である。J4モノクローナル抗体は、免疫原性に必要とされるHPV−18 VLPでのJ4構造性エピトープに指向し、一方18A1モノクローナル抗体は、分解物質に露出された線状エピトープを認識する。VLP物質はリン酸アルミニウム粒子または水酸化アルミニウム粒子のいずれかに吸着することができる。
【0037】
実施例Aに記載されたHPV−16のために開発された検定に類似したHPV−18のための検定を開発する一つの成果として、実験が行なわれ、ここでそれはAlOH吸着物質がチメロサールで処理され、いくつかの構造に特異的かつ線状エピトープに特異的モノクローナル抗体で染色された。これはV5検定に類似した検定で潜在的に有用であるHPV−18 VLPを除いた抗体をスクリーンするために行なわれた。このアプローチは、試験された4個の構造特異的モノクローナル抗体の内、J4エピトープだけがチメロサール処理により影響を受けたことを示唆した。構造的モノクローナル抗体R5は、チメロサール処理の結果、結合では何らの変化も示さなかった。線状エピトープ特異的モノクローナル抗体(18A1)も、チメロサール処理に応答して劇的な変化を示した。最適化されたHPV−18抗原性検定は、J4および18A1モノクローナル抗体両方を利用する。J4検定と平行して行なわれた、続く免疫原性研究は、J4エピトープが免疫原性を必要としたという仮説を支持した。
【0038】
J4濾過平板検定は、水酸化アルミニウムとリン酸アルミニウム調合HPV−18 VLPsでの構造的エピトープの存在を決定するために、エピトープ特異的モノクローナル抗体(J4)を使用する。更に物質は、調合VLPの構造的状態についての追加の情報を提供するモノクローナル抗体(18A1)を認識する線状エピトープでプローブされる。この検定は96ウエル濾過平板を使用し、これに対し2gの調合または対照アジュバント物質(VLPsなし)が加えられる。濾過平板はマニホールドに配設され、ウエル底部にリン酸アルミニウム粒子を蒸着するように適度の真空が適用される。粒子を1時間非特異的タンパク質(ウシ胎仔血清アルブミン)で遮断した後に、粒子は食塩加リン酸緩衝液(PBS)で洗浄され、またJ4または18A1モノクローナル抗体がウエルに加えられる。平板はシールされ、平板シェーカーで1時間37℃で配置される。振動ステップが懸濁状態でアルミニウム粒子を保存するために使用され、これにより保温時間が最小にされた。保温後に洗浄ステップが行なわれ、蛍光標識ラビット抗マウスIgGがウエルに加えられる。保温と洗浄ステップ後に、物質の最終ペレットが12チャンネルピペットを使用して食塩加リン酸緩衝液(PBS)で再懸濁され、平板は485EX/530EMで蛍光マイクロプレートリーダーで読みとられた。生成されたJ4および18A1信号はバックグラウンド修正され、データは修正信号、または対照条件信号のパーセントとして表現された。
【0039】
タンパク質A/Gカラムを用いるJ4モノクローナル抗体の精製
タンパク質A/Gカラムと緩衝液が、使用に先立ち室温まで暖められた。凍結J4腹水が解凍され、等量のイムノピュアIgGバインディングバッファーで希釈され、前もって10mlのバインディングバッファーで平衡にされたA/Gカラムに適用された。サンプルがレジンに入った後、カラムは20mlのバインディングバッファーで洗浄された。結合IgGは10mlのイムノピュアIgG溶解バッファーで溶離され、0.1分画量の1Mトリス,pH7.5に収集された。カラムは8mlの溶解バッファー、続いていくつかのカラム量のアジ化ナトリウムを含むPBSで再生され、4℃で保管された。精製抗体はセントリプレップ(CentriPrep)−30装置を用いて30分、3,000rpmの遠心分離で濃縮された。抗体は次いでアジ化ナトリウム0.02%を含む4リットルのPBSで一晩4℃で透析された。抗体の濃度は1.4の吸光率でA280吸光度を使用して決定された。
【0040】
中空繊維リアクターでの18A1とR5モノクローナル抗体の調製
凍結細胞株が37℃水浴で急速に解凍され、20mlの事前に暖められた培地で希釈され、細胞は1,000xgで10分遠心分離により収穫された。上澄みは廃棄され、細胞ペレットは10mlの新鮮培地にゆっくり再懸濁され一晩25ml組織培養フラスコで37℃で培養された。細胞フラスコは毎日試験され、補給または継代培養された。
【0041】
約3−5x107細胞が遠心分離で収穫され16ml量の新鮮培地に再懸濁され、前もって37℃加湿保温器で少なくとも48時間100mlの培地で馴化された事前馴化中空繊維カートリッジに接種された。中空繊維システムは、もともと125mlの倍地で容器に供給された。細胞成長は産出される乳酸塩の量を測定することによりモニターされ、容器培地の乳酸塩がリットル当り1グラムを越えた時点で、125ml容器は500mlの新鮮培地と1リットル容器サイズ、それぞれで置換された。一般にカートリッジは、1リットル培地容器が必要とされる毎に収穫できたが、それは一般にカートリッジの接種2週後であった。乳酸塩水準は毎日モニターされ、収穫は各培地変更に際して行なわれた。収穫物質は2,000xgで10分遠心分離により細胞と破片が清澄化され、生成上澄みは除去され精製が実行されるまで−20℃で凍結された。各収穫物からの小さなアリコートが、精製に先立ち産出されるモノクローナル抗体の水準を決定するために、直接エリザ(抗原ダウン)を用いて分析された。典型的には各中空繊維リアクターは、1日おきに収穫され、培養物は生産性の低下なしに最低8週維持することができた。
【0042】
マクロプレップセラミックヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーを使用する18A1とR5モノクローナル抗体の精製
モノクローナル抗体は、セラミックヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーを使用して、中空繊維収穫物から精製された。20グラムのマクロプレップセラミックヒドロキシアパタイト樹脂が再水和され、カラムは製造業者により提供される手順「スラリーパッキングを使用する小カラムのパッキング」に従って注がれた。パックカラムは、フローレート7−10ml/分で5ベッド量(〜100ml)の10mM,PO4緩衝液,pH6.8で平衡化された。凍結収穫物質1管(〜30ml)で解凍され、0.2mが濾過され、脱イオン水で1:4で希釈された。希釈収穫物はカラムにのせられ、280nmの紫外線吸光度の流出が安定した基線に戻るまで平衡緩衝液で洗浄された。結合モノクローナル抗体は0−1MからのNaCl勾配(緩衝液A=10mM、PO4,pH6.8;緩衝液B=10mM、PO4+1M、NaCl,pH7.2)を使用して溶離され、典型的な溶離は18A1に対しては300−400mM、NaClの間で発生した。精製抗体は最終タンパク質濃度1−2mg/mlまで濃縮され、10,000ダルトンカットオフ透析管材料を使用して、カルシウムまたはマグネシウムなしでのダルベッコ食塩加リン酸緩衝液(D−PBS)のいくつかの変形物に対して透析された。物質の純度は、毛管ゲル電気泳動(CGE)により決定され、絶えず90%超の純度を有していた。カラムは100mlの400mM,PO4,pH6.8、次いで120mlの1M,NaOHで2ml/分の減少フローレートで洗浄することにより再生された。カラムは次いで流出pHが6.8と測定されるまで10ml/分のフローレートで400mM,PO4,pH6.8で洗浄された。カラムは最後にアジ化ナトリウム0.02%を含む100mlの10mM、PO4,pH6.8で洗浄され、RTで直立して保管された。
【0043】
J4検定は、V5濾過平板検定で使用されたのと同じサンプルと抗体の濃度を採用した。検定の最適化は最小であったが、これは検定がこれらの条件を使用して効果的に行われたためであった。この方法最適化の主要な焦点は、我々の利用できるいずれかの構造特異的モノクローナル抗体が、免疫原性の予言に使えたかどうかを決定することであった。これまでに我々は、HPV−16免疫原性に必要とされるV5エピトープが、有機水銀チメロサールで物質を処理することにより分解されたことを示してきた。更なる実験では、チメロサール処理HPV−16物質が、もはや免疫化マウスでの抗体応答を引き出さなかったことが示された。我々の目標は、我々が接近したいずれかの構造特異的モノクローナル抗体がチメロサール処理HPV−18 VLPsとの結合で損失を示したかどうか、およびその結合の損失がマウスでの免疫原性と何らかの関係を持っていたかどうかを見るために、チメロサールを手段として使用することであった。
【0044】
リン酸アルミニウムに形成されたHPV−18物質は、チメロサール100μg/mlまたは200μg/mlのいずれかで、37℃で6日または10日処理された。この物質は未処理の対照と共に、J4およびR5構造特異的抗体、同じく18A1線状エピトープ特異的抗体を使用して、J4検定で分析された。J4結合信号は、6日チメロサールで物質を処理した後は減少し、10日後には完全になくなった(図1および図2)。R5信号は、チメロサール処理6日後には影響がなく、処理10日後に僅かばかり減少した。HPV−16反応に類似して、18A1結合はチメロサール処理後に増加した。この結果は、J4エピトープが有機水銀分解に感受性であり、また免疫原性研究が確実に開始されることを示唆した。
【0045】
J4エピトープが、マウスの免疫原性に必要であったという仮説を支持する最初の組のデータは、加速安定性試験を受けた後で免疫原性試験に失敗した調合HPV−18物質(ロット#L98H074)を試験した後で引き出された(SCW971巻:59ページ)。この物質は等濃度で対照物質と比較してみると、低水準のJ4信号を有していた(ロット#20Apr99)。R5結合信号は影響を受けず、また18A1結合信号は上昇し、分解を示した(図3参照)。このデータは、J4エピトープが免疫原性に伴われる、という仮説を支持するものである。
【0046】
J4モノクローナル抗体と結合するエピトープが、更に免疫原性に必要とされることを実証するために、チメロサール処理または未処理物質を使用して、マウス免疫化と平行してJ4検定を行う必要があった。チメロサール分解が温度を上昇させた場合においてもなお数日間を必要とするために、有機水銀PCMPS(p−クロロ水銀フェニルスルホン酸)がそのJ4エピトープに対する効果を試験された。この化合物は、チオール基に対する引証された効果では、チメロサールよりずっと優れた特性のある物質であった。HPV−18 VLPsは200μg/mlのチメロサールで一晩、または1mMのPCMPSで室温で30分のいずれかで処理された。サンプルすべてはHPV−18抗原性(J4)濾過平板検定で分析された。チメロサール処理物質はJ4信号を喪失し、未処理対照に比べて18A1信号を増加させた(図4参照)。PCMPS処理はJ4信号を減少させ18A1信号を増加し(図5参照)、これはチメロサール処理で観察された効果に類似していた。このデータは、PCMPSがチメロサールと同じJ4エピトープに対する効果を持ち、但し運動量は加速された。
【0047】
免疫原性におけるJ4エピトープの役割は、調合されたHPV−18物質が200μg/mlのチメロサールで処理され、平行してJ4および免疫原性検定で試験された。表7で示されるように、200ng用量では、血清変換率は、1:200,400,または800の血清希釈ではチメロサール処理物質で僅か40%であったが、未処理対照では同じ希釈でも100%であった。チメロサール処理免疫原のJ4信号は、対照(未処理)信号に標準化した場合には49%であった。表8は、PCMPSを使用した追加の抗原性/免疫原性の結果を示している。この実験では、HPV−18物質(MEDI−504.2,MJA 02Jul 99)は室温で30分、1mMのPCMPSで処理され、次いで分解を止めるために氷中に投入された。これらのサンプルはJ4抗原性検定を用いて分析され、またマウス当り2μgおよび0.2μgの用量でマウスに免疫性を与えた。表8で示されるように、2%のみのJ4信号を持つ(未処理対照に標準化された)PCMPS処理物質は、0.2μg用量でのいずれの血清希釈でも血清変換を引き出さなかった。能力の大きな損失が同じく2μg用量で観察された。R5信号は僅かばかり減少し、これは分子の何らかの構造的完全性が無傷で残っていることを示唆している。表7および表8で要約された研究は、J4エピトープが、マウスのHPV−18 VLP免疫原性(潜在力)に必要であることを強力に示唆している。
【0048】
【表7】
【0049】
【表8】
【図面の簡単な説明】
【図1】 モノクローナル抗体18A1がいかに変性抗原に選択的に結合するかを示す図。
【図2】 PCAMPSの抗原性に対する効果を示す図。
【図3】 PCMPSの免疫原性に対する影響を示す図。
【図4】 SBASを伴うAlPO4に調合されたHPV−16物質からのV5抗体信号の、チメロサールあり(L98H072)およびチメロサールなし(L99C058)で調合された物質との比較を示す図。両物質はV5濾過平板検定での試験に先立ち、4℃で保管された。その結果は、試験の際のL98H072物質が、同じVLP濃度(40μg/ml)での新鮮調合物質と比較した時、V5信号を殆んど検出できなかったことを示している。
【図5】 AlPO4に調合されたHPV−16物質からの18A1抗体信号(IRL#1828)のチメロサールあり(L98H072)およびチメロサールなし(L99C058)で調合された物質との比較を示す図。両物質はV5濾過平板検定での試験に先立ち、4℃で保管された。その結果は、試験の際のL98H072物質が、異常に高い18A1信号を有し、VLPの破損を示唆していることを示している。
【図6】 J4,R5,および18A1モノクローナル抗体結合パターンに対するチメロサール処理の効果を示すJ4濾過平板検定からのデータを示す図。エラーバーは検定での3回のランでの標準エラーを表わしている。
【図7】 チメロサール処理サンプルでJ4抗体結合の劇的な損失を示す37℃でのチメロサール処理10日後のJ4検定データを示す図。エラーバーは検定での3回のランでの標準エラーを表している。
【図8】 8ヶ月の加速安定性時点で免疫原性試験を失敗したJ4濾過平板検定試験MEDI−517(ロットL98H074)からの結果を示す図。同じロットから対照物質が留保されなかったので、同じHPV−18濃度での追加ロットの物質が調製され、対照として使用された。エラーバーはJ4検定での3回のランの標準エラーである。
【図9】 J4濾過平板検定で試験されるHPV−18物質のJ4エピトープに対する、チオール特異的有機水銀p−クロロ水銀フェニルスルホン酸(PCMPS)の効果を示す図。エラーバーはJ4検定での3回のランの標準エラーを表す。
【図10】 40℃への温度上昇でのJ4エピトープに対するチメロサール一晩処理の効果を示す図。J4エピトープの損失は、37℃以上の保管条件で非常に加速され、それは同程度の損失を達成するためにほぼ10日を要した。エラーバーはJ4検定での3回のランの標準エラーを表わす。
Claims (28)
- ワクチンの免疫原性を測定する一つの検定であって、ここでワクチンが、ワクチンの免疫原活性形態と関連する立体配座を持つエピトープと、ワクチンの免疫原不活性形態と関連する立体配座を持つ断片を含み、ここでの方法が、ワクチンの免疫原活性形態と関連する立体配座にあるエピトープと結合できる第1リガンド、およびワクチンの免疫原不活性形態と関連する立体配座にある断片と結合できる第2リガンドに、ワクチンのサンプルを露出し、ワクチンサンプルと結合した第1リガンドの量とワクチンサンプルと結合した第2リガンドの量を測定することを含むことを特徴とする検定。
- 請求項1記載の検定であって、ここでワクチンの露出に先立ち、第1リガンドおよび第2リガンドがそれぞれ第1および第2検出可能物質で標識され、またここで、ワクチンの免疫原活性形態と結合する第1リガンドの量と、ワクチンの免疫原不活性形態と結合する第2リガンドの量が、第1および第2リガンドへの露出に際してワクチンサンプルと関連する第1および第2検出可能物質の量を測定することにより決定されることを特徴とする検定。
- 請求項2記載の検定であって、ここで第1および第2検出可能物質が、それぞれワクチンの免疫原活性形態およびワクチンの免疫原不活性形態と結合した時に、異なった波長の蛍光を放出し、またここでワクチンと結合する第1リガンドおよび第2リガンドの量の測定が、第1および第2検出可能物質により放出される蛍光を測定することで行われることを特徴とする検定。
- 請求項3記載の検定であって、ここでワクチンサンプルがワクチン物質とアジュバントを含むことを特徴とする検定。
- 請求項4記載の検定であって、ここでワクチンサンプルが、第1および第2リガンドへの露出に先立ち濾過平板に置かれることを特徴とする検定。
- 請求項5記載の検定であって、ここで濾過平板が2個またはそれ以上のウエルを含み、ここでワクチンサンプルが少なくとも1個のウエルに置かれ、またワクチン物質を欠いている対照アジュバントが、ワクチン物質を含まない少なくともも1個のウエルに置かれ、またここで第1および第2の標識リガンドが平板内のウエルに加えられることを特徴とする検定。
- 請求項6記載の検定であって、ここでワクチンサンプルを含むウエルが、蛍光物質による放出された光を測定する前に、ワクチン物質と結合しない過剰のリガンドをワクチンサンプルを含むウエルから除去するために、第1および第2リガンドの追加の際に洗浄されることを特徴とする検定。
- 請求項1記載の検定であって、ここでワクチンが乳頭腫ウイルスワクチンであることを特徴とする検定。
- 請求項8記載の検定であって、ここでワクチンがウイルス様粒子を含むことを特徴とする検定。
- 請求項9記載の検定であって、ここでウイルス様粒子がL1タンパク質を含むことを特徴とする検定。
- 請求項9記載の検定であって、ここでウイルス様粒子が、HPV−16を含むことを特徴とする検定。
- 請求項11記載の検定であって、ここでワクチンの活性形態と関連する立体配座を持つエピトープが、V5エピトープであることを特徴とする検定。
- 請求項12記載の検定であって、ここでワクチンの免疫原活性形態と関連する立体配座にあるエピトープと結合できるリガンドが、HPV16.V5モノクローナル抗体であることを特徴とする検定。
- 請求項13記載の検定であって、ここでHPV16.V5が、蛍光物質で標識されることを特徴とする検定。
- 請求項11記載の検定であって、ここでワクチンの不活性形態が、変性L1タンパク質を含むことを特徴とする検定。
- 請求項15記載の検定であって、ここで変性L1タンパク質が、線状L1タンパク質を含むことを特徴とする検定。
- 請求項16記載の検定であって、ここでワクチンの免疫原不活性形態と関連する立体配座にあるワクチンと結合できるリガンドが、18A1モノクローナル抗体を含むことを特徴とする検定。
- 請求項17記載の検定であって、ここで18A1が蛍光物質で標識されることを特徴とする検定。
- 請求項18記載の検定であって、ここで18A1がHPV16.V5と連係して使用され、ここでHPV16.V5が、18A1に蛍光物質により放出される光の波長と異なる波長で光を放出する蛍光物質で標識されることを特徴とする検定。
- 請求項9記載の検定であって、ここでウイルス様粒子が、HPV−18を含むことを特徴とする検定。
- 請求項20記載の検定であって、ここでワクチンの活性形態と関連する立体配座を持つエピトープが、J4エピトープであることを特徴とする検定。
- 請求項21記載の検定であって、ここでワクチンの免疫原活性形態と関連する立体配座にあるエピトープと結合できるリガンドが、HPV18.J4モノクローナル抗体であることを特徴とする検定。
- 請求項22記載の検定であって、ここでHPV18.J4が、蛍光物質で標識されることを特徴とする検定。
- 請求項20記載の検定であって、ここでワクチンの不活性形態が、変性L1タンパク質を含むことを特徴とする検定。
- 請求項24記載の記載の検定であって、ここで変性L1タンパク質が線状L1タンパク質を含むことを特徴とする検定。
- 請求項25記載の検定であって、ここでワクチンの免疫原不活性形態と関連する立体配座にあるワクチンと結合できるリガンドが、18A1モノクローナル抗体を含むことを特徴とする検定。
- 請求項26記載の検定であって、ここで18A1が、蛍光物質で標識されることを特徴とする検定。
- 請求項27記載の検定であって、ここで18A1が、HPV18.J4と連係して使用され、ここでHPV18.J4が、18A1に蛍光物質により放出される光の波長と異なる波長で光を放出する蛍光物質で標識されることを特徴とする検定。
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