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JP4691281B2 - シリンダ及びそれを用いたロードポート並びに生産方式 - Google Patents

シリンダ及びそれを用いたロードポート並びに生産方式 Download PDF

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JP4691281B2
JP4691281B2 JP2001266449A JP2001266449A JP4691281B2 JP 4691281 B2 JP4691281 B2 JP 4691281B2 JP 2001266449 A JP2001266449 A JP 2001266449A JP 2001266449 A JP2001266449 A JP 2001266449A JP 4691281 B2 JP4691281 B2 JP 4691281B2
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勝則 坂田
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Actuator (AREA)

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、シリンダ及びそれを用いたロードポート並びに生産方式に係り、特に、SEMI規格に対応し、しかも種々のラッチキー受け形状を有するFOUP(Front Opening Unified Pod)に対応可能なロードポートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体ウェハを複数枚収納する容器として、オープンカセットが広く用いられていたが、クリーンルームに要するコストを削減して、高性能な半導体デバイスを安価に作るための手段として、ミニエンバイロメント方式が提唱され、200mmウェハではSMIF(Standard Mechanical InterFace)方式が広く使用されており、300mmウェハではFOUP(Front Opening Unified Pod)方式が使用されようとしている。
【0003】
FOUPは、世界各国の半導体製造装置・材料メーカーが集まり組織されたSEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)において提唱され、規格標準化されたミニエンバイロメント方式であり、半導体デバイスメーカーも本方式にて量産製造ラインの構築を進めようとしている。
FOUP方式は、SEMIのスタンダード委員会にて技術的な検討がなされ規格化されたものであるが、FOUPとFOUPドアを開閉するためロードポートの機械的なインターフェース方法については、ロードポートに関する精度を厳格に規定する一方、FOUPはあえて自由度を持たせることにより、FOUPメーカーの独創性を持たせる内容となっている(SEMI規格 E57−0299)。
【0004】
このようなFOUP方式は、例えば、特開平8−279546号公報に詳細に記載されているが、図12及び13を用いてその構造、開閉機構を説明する。
図12は、FOUPを開閉するためのロードポートである。ロードポート30は、開口を有するフレーム31と、3個のキネマティックピン34を有し、フレーム方向に前後進可能なステージ32と、ステージと反対方向から開口部に挿入、退避するポートドア33とから構成される。ポートドア33には、対角線上に配設された2個のレジストレーションピン36と、直立した状態(90°)と水平状態(0°)に回転可能なラッチキー35が2個取り付けられている。また、レジストレーションピン36を囲むように、FOUPドア52を吸引固定するための吸着パッド37が取り付けられている。
【0005】
FOUP50は、図13に示すように、FOUPボックス51とFOUPドア52とからなり、FOUPボックス51には、ウエハ53を戴置するための棚やオペレータが持つためのハンドル58等が取り付けられている。FOUPドア52には、ポートドア33のラッチキー35及びレジストレーションピン36に対応する位置に、ラッチホール55及びレジストレーションホール54が形成されている。ラッチホール55の内部には、ラッチキー35と嵌合するラッチキー受けが設けられ、このラッチキー受けをラッチキーで回転させることによりラッチ56のロック及び解除が行われる。
SEMI規格には、ラッチキー受けを90°及び0°の位置にすることにより、FOUPボックス51とFOUPドア52との固定及び解除を行う旨の規定はあるものの、具体的な固定方法についてはFOUPメーカーに任されている。FOUPドアの開閉構造を示すの具体的な例については、例えば、米国特許第5915562号に開示されている。
【0006】
次に、FOUPの開閉操作方法の一例について説明する。
FOUPはステージ上に配置している3箇所のキネマティックピン34上に戴置することにより、位置決めがなされる。
この状態でステージ32を前進させることにより、FOUP50のレジストレーションホール55がポートドアのレジストレーションピン36にはまり込み、FOUPドアの位置が補正される。さらにステージを前進させることにより、ポートドアのラッチキー35がFOUPのラッチホール55を通してラッチキー受けにはまり込み、最終的にはFOUPドアとポートドアが密着する。この状態でレジストレーションピン36の根本に配設されている吸着パッド37を負圧にすることにより、FOUPドアをポートドアに固定することができる。
【0007】
次に、ラッチキーを90°回転させて0°位置とすることにより、FOUPボックスとFOUPドアの固定を解除する。ポートドアはFOUPドアを保持したまま、後方へ移動し、さらに下降し、開口を介してウエハの取り出しが可能な状態とする。
この状態において、FOUPボックスに収納されているウエハは、日本国特許第2749314号公報の記載されている基板搬送用スカラ型ロボット等で基板処理装置へ移送することが可能となる。
FOUPドアを閉じる場合は、以上の操作を逆に行えばよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このFOUP方式は、1996年にSEMIの暫定仕様として制定され、この規格をもとに各社がFOUP、ロードポートを開発・製作を進めてきたが、実際にFOUP方式での運用の検証を進めるにつれてさまざまな問題点が明らかになってきた。
【0009】
前述したようにSEMI規格は、ロードポートに関する精度を厳格に規定するものの、FOUPにはあえて自由度を持たせている。例えば、ラッチキーの形状・大きさには公差を含めて厳密な規定を設けているが、ラッチキー受けの形状・大きさには何ら規定はない。このため、以下のような問題が発生している。
すなわち、ラッチキーの回転角度は、SEMI規格E62−0999により、0°位置及び90°位置のそれぞれに±1°の公差規定がある。しかし、ラッチキー受けの大きさに規定がないため、図8(a)に示すラッチキー受け57の幅W1がラッチキー35の幅W2よりもある程度以上大きくなると、ラッチキーが90°に回転してもラッチキー受けは90°まで回転せず、90°位置にない状態が起こり得る。従って、幅の差(W1−W2)によっては、ラッチのロックが行われない場合を生じる。
また、ラッチのロックが行われる範囲であっても、ラッチキー受けが90°位置に無い状態で、次の基板処理工程のロードポートに搬送されると、FOUPを開けるためにステージが前進したとき、ラッチキーがラッチキー受けに滑らかに挿入できず、ラッチキー受けが損傷したり、発塵を起こしてウエハ移送空間を汚染してしまうという問題があった。これが度重なると、ラッチキー受けが削られ変形し、甚だしい場合にはFOUPの蓋を破壊してしまうことにもなる。また、ラッチキー受けが変形すると、例えばラッチキーを0°に回転させてもラッチキー受けは0°位置まで回転できず、すなわち、公差1°以上の位置(例えば5°)で停止してしまうことになる。FOUPボックスとFOUPドアは、ラッチキー受けが0°±1°となることにより、その固定が解かれる構成になっていたものが、ラッチキー受けの変形によりその固定を解くことができなくなり、半導体等の製造プロセス上大きな問題となる。
【0010】
以上の問題を解決するため、FOUPメーカー各社はさまざまな検討を行っているが、コスト・信頼性等の問題から、現在のところ妥当な解決策は得られていない状況である。そこで、本発明者らは、ラッチのロック時に、ラッチキーを90°以上に回転して、ラッチキー受けを90°位置にすることが可能なロードポートを開発し(特願2000−59654)、これにより、安定したラッチの開閉動作が可能とした。しかしながら、従来のロードポートが混在する生産システムの場合、FOUPの種類によっては、ラッチキー受け角度が90°から大きくずれ、ラッチキーとラッチキー受けとが当接してラッチキー受けが損傷する場合が起こることが分かった。これを図14を用いて説明する。図14は、従来のロードポートC,Gと新規なロードポート(A,B,D,E,F,H)を有する生産システムに、2種類のFOUPを流したときに、ラッチをロックした後のラッチキー受け角度を示すグラフである。
新方式のロードポート(A,B,D,E,F,H)を用いた場合には、どのようなFOUPに対してもラッチキー受けをほぼ90°にすることが可能であるが、従来のロードポート(C、G)では、ラッチキー受けが86°程度となる場合があり、これらが次のロードポート(D、H)に搬送されると、新規のロードポートであってもラッチキーとラッチキー受けが当接し、ラッチキー受けが損傷を受ける場合が起こった。
【0011】
かかる状況において、本発明は、FOUPを開けるためにステージが前進し、ラッチキー受けにラッチキーを挿入する際、例えばラッチキー受けが90°位置にない場合であっても、ラッチキー受けを損傷することなく、確実に挿入することが可能なロードポートを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、かかるロードポートに好適に用いられる小型のシリンダを提供することを目的とする。さらに、本発明の目的は、半導体集積回路等を高い信頼性を持って連続生産可能な生産方式を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記問題点を解決すべく、ラッチキーの駆動機構にシリンダを用いて、ラッチキー受けへのラッチキーの挿入方法及びラッチのメカニズム等を詳細に検討した結果、FOUPのラッチキー受けにラッチキーを挿入する際、ラッチキーを自由に回転できる状態とすることにより、図8(C)に示すように、ラッチキー受けの角度(90°−α)に倣って、ラッチキーが回転し、ラッチキー受けにラッチキーが滑らかに挿入され、ラッチキー受けの損傷や発塵を回避できることが分かった。ここで、ラッチキーがラッチキー受けに接触しながら回転し、ラッチキー受けに挿入される様子を図9(B)〜(D)の平面図及び断面図に示した。なお、図9(A)はラッチキとラッチキー受けの関係を示す概略図である。
さらに、図8(B)に示すように、FOUPドアを閉じてラッチをロックする際、ラッチキー受けが90°位置になるように、ラッチキーを90°より大きな角度(90°+θ)まで回転し、その後ラッチキーを90°位置まで戻す構成とすることにより、どのようなFOUPに対しても、ラッチを確実にロックし、ラッチキー受けを90°位置に戻すことが可能となり、従来のロードポートが混在する生産システムにおいても、安定したラッチのロック、解除が可能となることが分かった。
【0013】
この方法を実現するためには、ラッチキーの4つの角度に対応して4つの位置に正確にピストンロッドを送り出すことができるシリンダが不可欠となる。このような多段階にピストンロッドを停止させるシリンダは、例えば、特開平8−82305号公報に開示されているが、ピストンロッドを停止させるためのストッパを駆動させるアクチュエータが4つ必要となり、シリンダ全体のサイズが大きくなりすぎ、SEMI規格のポートドアに設置することが実際上不可能であった。また、従来のシリンダを連結して4位置シリンダを実現することも可能であるが、同様に、シリンダ全体のサイズが大きくなりすぎるという問題がある。そこで、本発明者は、以上の知見を基にさらに検討を加え、小型化可能なシリンダ構造を研究した結果、本発明のシリンダ及びロードポートを完成するに至ったものである。
【0014】
すなわち、本発明のシリンダは、2つの流体ポートを有し、該ポートに供給される流体がピストンに加える圧力によりピストンロッドの直線運動を行うシリンダにおいて、 1つのストップピンにより、前記ピストンロッドの端部が、最大作動範囲の一端である第1の位置と、最大作動範囲の他端である第2の位置、第1の位置と第2の位置との間にあって第2の位置に近い第3の位置、及び第1の位置と第3の位置との間にあって第3の位置に近い第4の位置に停止する構成としたことを特徴とする。
さらに、前記ロッドの端部が、第3の位置と第4の位置との間で自由可動としたことを特徴とする。なお、ストップピンの駆動は、例えば、流体圧力、バネ力、電磁力等により行えばよい。
【0015】
具体的には、2つの流体ポートを有し、該ポートに供給される流体がピストンに加える圧力によりピストンロッドの直線運動を行うシリンダでにおいて、シリンダチューブのピストン室に、前記ピストン室の一方の端面に係止されるようにピストンロッドと同軸に配置されたバネ受け部材と、該バネ受け部材と前記ピストンとを離間するように配置された第1のバネ部材と、前記ピストンロッドに設けられ、前記バネ受け部材のピストンロッドに対する前記ピストンと反対方向への移動を制限するストッパと、前記ストッパよりも前記ピストンから離れた位置のピストンロッドに設けられた凹部と、前記シリンダチューブに前記凹部と係合するように配置され、第2のバネ部材により前記凹部方向に付勢されたストップピンと、を有し、前記ピストンと前記バネ受け部材間の移動距離より、前記凹部に係合したストップピンにより制限されるピストンロッドの移動可能な長さを大きくしたことを特徴とし、4箇所の位置にピストンロッドを移行させるシリンダである。
ここで、前記第1〜第4の位置は、例えば、それぞれ、前記ピストン室の前記ストップピンから離れた側の第1の端面と前記ピストンとが当接する位置、前記バネ受け部材が前記ピストン室の第2の端面に当接し且つ前記ピストンと前記バネ受け部材との距離が最小となる位置又は前記凹部の前記ピストン側の端面と前記ストップピンとが当接する位置、前記バネ受け部材が前記ピストン室の第2の端面及び前記ストッパと当接する位置、及び前記凹部の他端面と前記ストップピンとが当接する位置により規定することができる。
【0016】
このような構成とすることにより、1つのピストンロッドで、4つの位置への移行を高精度に行うことができ、しかも、4位置の状態間の移行を安定して行うことが可能となる。また、2つのシリンダを連結した構成や特開平8−82305号公報のものに比べて、部品点数を大幅に減らすことができるため、コスト的にも極めて有利である。その結果、小型で、低価格、かつ信頼性が高い4位置型のシリンダを実現することが可能となる。
【0017】
本発明のロードポートは、開口を有するフレームと、ラッチにより前面ドアを固定して内部の密閉状態を保持する基板収納容器を載置するステージと、ラッチキーを備えたポートドアとからなり、前記前面ドアと前記ポートドアとを密着させ、前記前面ドアのラッチキー受けと前記ラッチキーとを嵌合させた状態で前記ラッチキーをシリンダにより回転させてラッチのロック及び解除を行うロードポートにおいて、前記前面ドアを前記ポートドアに密着させる際、前記ラッチキーが前記ラッチキー受けの角度に倣って嵌合する構成としたことを特徴とする。ここで、シリンダとしては、4つの位置に移行可能な上記本発明のシリンダが好適に用いられる。
【0018】
このような構成のロードポートを用いることにより、従来のロードポートで起こったラッチ不良や、ラッチ挿入時の損傷、発塵の問題を解消することができる。即ち、ラッチキー受けが90°になっていないFOUPがあっても、ラッチキーがそれに倣って的確に嵌り、FOUPの前面ドアを支障なく開放することができ、前面ドアを閉じた後はラッチキー受けを90°位置に戻すことができるため、従来のロードポートが混在する生産システムであっても、ラッチキーとラッチキー受けの衝突を回避することが可能となり、損傷や発塵等の問題を回避することができる。
ここで、図14が示すように、一般に、種々のFOUPのロックされた状態のラッチキー受けの角度(90°−α)の範囲は、86〜92°であるため、θ、βを
(90°+θ)= 90〜94°
(90°−β)= 85〜90°
とすることにより、従来のロードポートを含む生産システムであっても、安定したラッチ動作を行うことができる。
なお、シリンダの第1〜第4の位置は、これらの角度により定めればよい。即ち、前記第1〜第4の位置をそれぞれ、ラッチキーの水平位置、垂直位置よりも大きい角度(90°+θ)、垂直位置及び垂直位置より小さい角度(90°−β)の4つの角度に対応させることにより、信頼性の高いラッチ動作を行わせることが可能となる。さらには、本発明の小型のシリンダを用いるため、ポートドアに余裕を持って取り付けることができ、SEMI規格に十分対応することができる。
【0019】
本発明において、2つのラッチキーを連結させ、1つのシリンダにより2つのラッチキーを同時に回転させる構成とするのが好ましい。これにより、シリンダ、及びバルブは半分ですむことになり、ロードポートの一層のコスト削減を図ることができる。
また、本発明の生産方式は、上記本発明のロードポートを用いたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図を用いて説明する。
(シリンダ)
まず、本発明のシリンダを図1,2を参照して説明する。
図1は、本発明の4点位置決めシリンダの一例を示す概略断面図である。
図において、2はシリンダチューブ、3はピストンロッド、4はピストン、5,6は流体ポートである。シリンダチューブ2には、ピストン4の外径と略同径の内径を有するピストン室(I−II)がシリンダカバー7、19の間に形成されている。
【0021】
ピストンロッド3の一端には、ストッパ8が固定され、その外周面には溝(凹部)9が形成され、また、その先端部にはテーパー10が形成されている。ピストン4とストッパ8との間には、一端面にフランジが取り付けられた円筒部材からなるバネ受け部材14が、ピストンロッド3と同軸に、ピストンロッド3と独立に軸方向移動可能に配置されている。このバネ受け部材14とピストン4の間には、バネ(第1のバネ部材)15がバネ受け部材14を右側に付勢するように配置されている。バネ受け部材14はシリンダカバー19及びストッパ8のそれぞれにより右方向の移動が抑えられる。なお、図1においては、バネ15の作用を滑らかに行うためのバネガイド部材16がピストンロッド3及びピストン4に固定されて配置されている。
【0022】
また、シリンダチューブ2には、ストッパ8に形成された凹部9に係合可能なストップピン11が設けられている。このストップピン11は、バネ12(第2のバネ部材)とカバー13により、ピストンロッド3の中心軸方向に付勢されている。ストップピン11と凹部9を係合させることにより、ピストンロッド3の軸方向の動きが制限される。なお、このストップピン11は、流体ポート6に導入される加圧流体により押し戻され、凹部9との係合が解除される。
【0023】
次に、図2を用いて、シリンダの動作と共にピストンロッドを異なる4つの位置に移行させる方法を説明する。図2(A)、(B)、(C)、(D)が移行する量の異なる状態を示し、(A),(D),(C)、(B)の順に移送する量が増加する(すなわち、シリンダ長:L>L>L>L)。
【0024】
まず、図2(B)に示すように、流体ポート5を高圧(H)、流体ポート6を低圧(L)にすると、ピストンロッド3は図の右方向に押され、シリンダ長は最小値Lとなる。この位置は、バネ受け部材14とバネガイド部材16とが当接し、両者の間隔Lがゼロになり、バネ受け部材14の右端がシリンダカバー19に当接するすることによって決まる位置(第2の位置)である。すなわち、バネ受け部材14とバネガイド部材16とが当接する位置により最小シリンダ長が決められる。なお、この最小シリンダ長Lは、上記間隔Lがゼロになる位置で決める他に、凹部9の左端がストップピン11と当接する位置で決めてもよい。
【0025】
次に、図2(B)の状態から、流体ポート5を低圧とすると、ピストン4は第1のバネ15の力により左方向に押され、ピストンロッド3は左方向に移動し、バネ受け部材の右端がシリンダカバー19とストッパ8とに同時に当接する位置で停止する(図2(C))。この位置が第3の位置である。
このときのストップピン11は凹部9に係合しているが、その位置は凹部9の中間部にある。ここで、第1のバネ15は、バネガイド部材16とバネ受け部材14とを離間させ、バネ受け部材14がストッパ8に当接するまでピストンロッド3を移動させるのに十分なバネ定数及び長さを有するバネを用いることは言うまでもない。
【0026】
次に、流体ポート5と流体ポート6とがともに低圧の状態で、ピストンロッド3に外力が作用すると、ストップピン11が凹部9の右端面に当接する図2(D)の状態に移行する。ここで、バネ受け部材14はストッパ8の左端と当接したままであるが、シリンダカバー19とは離間する。この位置が第4の位置となり、このときのシリンダ長はLとなる。図2(C)と2(D)との状態の間には、何ら拘束する力は働かないので、ピストンロッド3は第3の位置と第4の位置との間を自由に移動できる。この移動可能部分はクランク機構を通して、ラッチキーの自由回転部分となり、ラッチキー受けの傾き(90°−α)に倣ってラッチキーの挿入が容易となる。
【0027】
最後に、シリンダ長が最大となる図2(A)は、流体ポート5を低圧、流体ポート6を高圧とすることにより、ピストン4に左方向の圧力を加え、ピストンロッド3を移行させる。ただし、図2(B)、(C)又は(D)のように、ストップピン11が凹部に係合している状態で流体ポート6を高圧とすると、ピストンロッド3に左方向の力が加わり、ストップピン11と凹部9の端面との摩擦によりストップピン11と凹部9との係合が解除できなくなる場合があるため、例えば、図2(E)に示す状態を経由して図2(A)の状態に移行させるのが好ましい。すなわち、流体ポート5を高圧とし、続いて流体ポート6も高圧とすると、凹部9右端とストップピン11の間に力が加わらない状態で、ストップピン11を押し戻す圧力を加えることができ、ストップピン11と凹部9の係合を安定して解除することができる。続いて、流体ポート5を低圧状態とすることにより、ピストンロッド3は左方向に移動し、ピストン4がシリンダカバー7に当接する位置で停止する(第1の位置)。この状態が最大シリンダ長Lに対応する。
【0028】
なお、図2(A)の状態から図2(B)、(C)、(D)の状態に移行させる場合は、流体ポート5を高圧、流体ポート6を低圧とする。流体ポート6は低圧となるため、ストップピン11はバネ12の力により突出した状態となるが、ストッパ8の端面にはテーパー部10が形成されているため、ピストンロッド3が右方向に移動する際、テーパー部10がストップピン11を押し戻しながらに移動することになり、信頼性のある動作を確保することができる。
【0029】
以上述べたようにして、図1のシリンダを用い、凹部9の形成位置及び長さ、バネ受け部材14とバネガイド部材16との間隔L及びシリンダカバー7を適宜選択することにより、ピストンロッド3の移行量を4段階に変化させることができ、しかも、それぞれの位置を正確に規定することが可能となる。
【0030】
図1に示すシリンダは、ピストンのピストンロッドの伸長方向とは反対側にストップピン、凹部、バネ受け部材等を配設した構成としたが、ピストンロッドが伸長する方向側にストップピン等を配設した構成も可能である。このような構成のシリンダを図3に示す。
図3の例では、図1に示したようなテーパー部10を有するストッパ8を設けず、ピストンロッドの一部分17をバネ受け部材14の左方向への移動を制限するストッパとして作用させ、さらにピストンロッド3の外周に溝(凹部)9を形成したものである。また、バネガイド部材16として、バネ受け部材14と同じ形状のものを用いている。ここで、図3の両部材14,16とも、ピストンロッド3には固定されておらず、軸方向に独立して移動することができる。なお、図3のシリンダにおいては、(A)、(B)、(C)、(D)に示す状態がピストンロッド3の4つの位置に対応する(L>L>L>L)。なお、図3の場合、ピストン室はピストン止め18とシリンダカバー19を端面とする室である。
【0031】
最小のシリンダ長Lは、図3(A)に示すように、流体ポート5を高圧、流体ポート6を低圧とすることにより達成される。ピストンロッド3は右方向に移動し、ピストン4がシリンダカバー19に当接する位置で停止する。すなわち、シリンダ長Lは、シリンダカバー19の位置により決定される(第1の位置)。なお、この状態で、ストップピン11は、高圧流体により押し戻された状態にある。
【0032】
次に、図3(A)の状態から、流体ポート5を低圧に、流体ポート6を高圧にすると、ピストンロッド3はストップピン11が凹部9の右端面に当接するまで移行する(図3(B))。すなわち、最大シリンダ長Lは、ストップピン11と凹部9の右端が当接する位置により決められることになる(第2の位置)。なお、図1と同様に、バネ受け部材14とバネガイド部材16が当接する位置(すなわち、L=0)を最大シリンダ長としても良い。
【0033】
第3の位置におけるシリンダ長Lは、図3(C)に示すように、図3(B)の位置から流体ポート5,6をともに低圧とすることにより得られる。即ち、第1のバネ15が伸びてバネガイド16を介してピストンロッド3を右に移動させた位置であり、バネ受け部材14がストッパ17及びピストン止め18に当接する位置である。ここで、ストップピン11は凹部9の両端面の中間に位置している。
【0034】
次に、図3(D)に示すように、流体ポート5,6をともに低圧とした状態で、外力が作用すると、ピストンロッド3は右方向に移動して、ストップピン11が凹部9の左端と当接する位置で停止する。この状態が第4の位置に対応する。
【0035】
なお、図3(B)、(C)、(D)の状態から、図3(A)の状態に移すには、図2(E)で示したのと同様に、図3(E)に示すように、流体ポート6を高圧にした後、流体ポート5を高圧にし、その後、流体ポート6を低圧とすればよい。このようにすることにより、ストップピン11は容易に押し戻され、図3(A)状態への移行がスムーズに行われる。
【0036】
以上のように、図1〜3に本発明のシリンダの構成例を示したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらに基づき種々の設計変更をしても良い。例えば、ストッパ8又はピストンロッド3上に形成される凹部9は外周面全体にわたり形成する必要は必ずしもなく、ストップピン11と係合する部分のみに形成してもよい。また、バネガイド部材16は、図1,3の構造のものにかぎらず、バネ15の伸縮を安定して確保できるものであればどのような構造のものであっても良く、また、ピストン等に固定してもしなくても良い。さらに、バネガイド部材16を省略することも可能である。省略する場合は、間隔Lは、ピストン4とバネ受け部材14との間隔となる。
また、バネ受け部材14は、シリンダカバー19(又はピストン止め18)やストッパ8,17により、係止されるものであれば、どのような構造ものでもよく、図1〜3で示したものに限られるものではない。
さらに、本発明のバネ部材は、バネ受け部材14やストップピン11を押しつけるものであればどのような構造、材質のものであってもよく、例えば、コイル状バネ、皿バネ、スポンジ、ゴム等を含む意味である。
【0037】
(ロードポート)
次に、本発明のシリンダを用いたロードポートについて説明する。
図12はロードポートの構成例を示す概略斜視図である。図に示すように、ロードポート30は、図13に示すFOUP50を載置し、基板を移送するための開口を有するフレーム31と、フレーム31方向に移動可能なFOUP載置ステージ32と、フレームの開口に挿入でき、FOUP内の基板を移送する際には、後退したのち下方に退避するポートドア33とから構成される。FOUP載置ステージ32には、FOUPを位置決めするキネマティックピンが3個取り付けられている。一方、ポートドアは、後述するように、ラッチキー35とそれを駆動するシリンダ1が2組設けられ、FOUPドア(前面ドア)52のラッチ及びその解除を行う。ポートドア33は、FOUPドア52のラッチを解除した後、FOUPドアとともに後方さらに下方に移動し、ロボットによる基板移送を妨害しない位置に退避する。
【0038】
図4(A)は、ポートドアの前面カバーを取り除いた状態をステージ32側から見た概略図である。FOUPドア51のラッチホール55及びレジストレーションホール54に対応する位置にラッチキー35及びレジストレーションピン36がそれぞれ2つずつ取り付けられている。ラッチキー35は、連結部材38に連結され、該連結部材38はエアシリンダのピストンロッド先端のナックル21に回転可能に連結されている。この結果、エアシリンダのピストンロッド3の直線運動に伴い、ラッチキーは回転することができる。なお、エアシリンダ1の他端はクレビス型の支持構造20をなし、ポートドアの後面カバー41に取り付けられた支持部材42に回転可能に固定されている。また、シリンダのポート5,6はエア配管40を介して切り替えバルブ、さらには圧縮エア源に接続されている。
また、レジストレーションピン36を囲むように吸着パッド37が取り付けられており、FOUPドアとポートドアとが密着した際、吸着パッド37とFOUPドア52との間の空間を真空排気可能なように、吸着パッドは真空用配管39を介して真空装置(不図示)と接続されている。
【0039】
ラッチキー受けが正常位置にきていない場合やその形状に伴う種々の問題を未然に防ぎ、安定したラッチのロック及びその解除を行うためには、どのようなラッチ形状のFOUPに対しても、ラッチキーがラッチキー受けに円滑に嵌合し、さらにはラッチをロックした後のラッチキー受けを90°位置に置くことが重要である。このためにはピストンロッドの移動する距離を4段階に制御できる本発明のシリンダが好適に用いられる。すなわち、本発明のシリンダを用いることにより、ラッチキー受けの形状にかかわらず、ラッチ解除のためにラッチキーをラッチキー受けへ挿入する際の損傷や発塵を防止することができる。
【0040】
図1に示す構造のエアシリンダを用いてポートドアを構成した場合のFOUPドアの開閉動作を図を参照して説明する。図5は、各動作に対応するシリンダの状態を示す概略断面図、図6は流体ポートに連結された切り替え用の電磁バルブの動作(b)及びラッチキー位置(a)を示す模式図である。なお、図5では、各動作におけるピストンロッド位置の具体的数値(mm単位)を示した。
FOUP50は、ロードポート30のステージ32にキネマティックピン34をあわせて載置される。ここで、FOUPボックス51とドア52とは、ラッチにより、固定され、内部は外部と完全に遮断され密閉状態にある。また、2つのラッチキー受けは水平方向から90°回転した位置にある。一方、ポートドアの2つのラッチキー35も90°の位置にある。
【0041】
ステージ32を不図示の駆動機構によりポートドア33方向に移動させると、FOUPドア52のレジストレーションホール54にレジストレーションピン36が挿入されて両者の位置決めがなされ、続いてラッチホール55を通してラッチキー35がラッチキー受けに挿入される。ポートドア33とFOUPドア52とが密着した状態で、真空装置(不図示)により吸着パッド37内を真空にし、ポートドア33にFOUPドア52を吸着固定させる。
この状態で、ラッチのロックを解除し、FOUPドア52を開ける操作を行う。ピストンロッドの動きと流体ポート5,6へのエアの供給との関係を図5,6を用いて説明する。なお、2つのシリンダは全く同じ動作を行う。
【0042】
ラッチキー35がラッチキー受け57に挿入される状態の2つのシリンダは、いずれも図5(C)に示す状態(第3の位置)にあり、ポート5,6に接続されたバルブA,Bはいずれも低圧(L)側に切り替えられている(図6(C))。ピストンロッド3は、バネ15により左方向に押され、ストップピン11は凹部9の中間位置に停止する。このときのラッチキーは90°位置にある。この際、ラッチキー受けが90°近傍にありながら、もし90°に満たない角度にある場合、ラッチ気受けの角度に倣ってラッチキーが回転すると連結部材38を通して、自由可動状態にあるピストンロッドは引っ張られ、図5(D)の位置(第4の位置)まで移行する。このようにしてラッチキーがラッチキー受けに嵌合し吸着パッドによって、FOUPの前面ドアとポートドアとが密着する。
【0043】
次に、まず、バルブAを、続いてバルブBを圧縮空気(H)側に切り替えると(図6(E))、ピストン4が右方向に少しずれた状態でピストンの両側のいずれもが加圧状態になるため、この圧力によりストップピン11がバネ12の力に抗して押し戻され、ストップピンと凹部の係合が解かれる(図5(E))。
【0044】
この状態で、バルブAを低圧側に切り替えると(図6(A))、ピストン4に左方向の力が加わり、ピストンロッド3は押し出され、ピストン4がシリンダカバー7と当接する位置で停止し、これに対応してラッチキー35が0°位置まで回転する。ラッチキー35の回転に伴いラッチキー受けも回転し、FOUPドアのラッチが解除される(図5(A))。
【0045】
ここで、ポートドア33を駆動機構(不図示)により、開口部から後退、退避させて、不図示のロボットによる基板移送動作を可能な状態とする。FOUPと基板処理装置間で基板の移送を行い、FOUPに収納された基板の処理を行い、処理終了後の基板は再びFOUP内に移送される。
【0046】
すべての基板の処理が終了した後、FOUPドア52をFOUPボックス51に固定する操作を行う。ポートドア33を退避した状態から、不図示の駆動機構により、ポートドアを上昇、さらに前進させてロードポートのフレーム開口部31内に挿入し、FOUPボックス51にFOUPドア52を押し当てる。この状態で、バルブA、Bをそれぞれ圧縮空気(H)側及び低圧(L)側へと切り替える(図6(B))。ピストンロッド3は右方向に移動し、ストップピン11が凹部9に係合して、ストップピンと凹部の右端とが接触する位置よりもさらに進み、間隔Lがゼロとなる位置で停止する。これに対応して、ラッチキー35は90°位置を越えて90°+θ位置で停止し(図5(B)、図6(B))、一方、ラッチキー受けは90°位置となる。
【0047】
ここで、ラッチキー受け幅W1とラッチキー幅W2との差によっては、ラッチキーは90°位置にあってもラッチキー受けは90°に達せず(例えば、W1=6mm,W2=5mmのとき、ラッチキー受け角度=86°)、この状態では次工程のラッチ解除の際に、ラッチキーとラッチキー受け周辺が接触する問題や、ラッチのロックが不十分で密閉性が不十分となり、FOUP搬送中に内部が汚染されかねないという問題がある。しかしながら、図1に示すシリンダにより、ラッチキーは90°+θ位置まで回転するため、ラッチキー受けを常に90°位置とすることができ、以上の問題を未然に防ぐことができる。
【0048】
ここで、ポート5のバルブAを低圧側に切り替えると、第1のバネ15の力によりピストンロッド3はストップピン11が凹部9の中間位置まで左方向に移動し、図5(C)の位置(第3の位置)に再び戻る。これに対応して、ラッチキーも90°位置に戻り、ラッチキー受け及びラッチキーのいずれもが90°位置になる。
FOUPは、この後、次工程のロードポートに送られるが、ラッチキー受けは90°位置にあるため、次工程のロードポートが従来のロードポートであっても、ラッチキーの挿入を支障なく行うことができる。
なお、ピストンロッドの直線運動により、シリンダは軸に垂直方向の力を受けるため、シリンダの両端部21、20は、それぞれ回転可能に連結部材38,支持部材42と連結されている。従って、上記した一連の動作において、シリンダは図7に示すような動きをすることになる。
【0049】
以上のロードポートにおいては、ラッチのロックを行う場合、ラッチキーを(90°+θ)まで回転してラッチキー受けを90°位置にした後、ラッチキーを90°に戻す構成としたが、本発明のシリンダを用いることにより、ラッチのロック後、図10(C)に示すように、ラッチキを(90°−θ)まで戻す構成とすることも可能である。この場合でも、90°位置にあるラッチキー受けに対し、ラッチキーはそのままの状態で挿入することができる。さらに、ラッチキー挿入時に、ラッチキーは(90°−θ)から(90°−θ−β)まで回転することになるため(図10(D))、ラッチキー受け角が90°より大幅に小さなFOUPに対しても(例えば81〜82°)ラッチキーを支障なくラッチキー受けに挿入することができる。即ち、ラッチキー受け角が90から大きくずれるFOUPに対しても対応することが可能となる。
一方、ラッチを解除する場合は、上述したように、ラッチキーを水平位置に回転するが、ラッチキー受け幅W1が大きいFOUPになると、ラッチキーを0°に戻してもラッチキー受けはラッチ解除角度(0°±1°)まで達せず、ラッチが解除できない場合が起こりうる。そこで、ラッチ解除を安定して行うには、ラッチキーを0°を越えてさらに回転させるようにすればよい。すなわち、ラッチ解除の信頼性を高めるにはラッチキーを(−θ)まで回転すればよい。この角度(−θ)は、ピストン4がシリンダカバー7に当接する位置により決めることができる。
【0050】
また、以上は図1のシリンダを用いたロードーポートについて説明したが、図3に示す構成のシリンダを用いた場合も同様である。なお、この場合は図(A)に示すシリンダ位置を90°回転して配置すればよい。
また、図12のポートドアには、2つのラッチキーに対応した2本のシリンダが取り付けられているが、一本のシリンダで同様なラッチ動作を実現することも可能である。この場合のポートドア構成例を図4(B)に示す。
図の例は、T字型の連結部材43を用いて、2つのラッチの連結部材38とシリンダのナックル21とを連結したものである。シリンダの直線運動により、2つのラッチキーが同位相で回転し、ラッチのロック及び解除を1つのシリンダで行うことができる。
【0051】
さらに、以上は、ラッチ解除後のFOUPドアとFOUP本体との開放を、ポートドアを後方に下げ、更に下方に退避させる方法について述べてきたが、本発明はこれに限ることはなく、例えば、ポートドアとFOUP前面ドアが密着した後、FOUP本体を若干後退させて、前面ドアを開放する方法や、逆にFOUP本体は動かさず、これらの密着した2つのドアを垂直に降下させる方法、若しくは、これら2つの密着したドアを垂直から水平に倒して開放する方法など各種の方法に適用することができる。
【0052】
(生産方式)
次に、本発明の半導体生産方式を図11を参照して説明する。半導体工場内では、各種処理を受けるウエハ53はFOUP50に収納された状態で各処理装置61間を移動する。300mm径クラスのウエハ53を収納したFOUP50は8kg以上の重量となるため、安全上人手での搬送は考えにくく、OHT部(Overhead Hoist Transfer)60等の自動搬送機器を使用することになる。
【0053】
図11の例では、処理されるウエハ53が収納されたFOUP50を、工程内に設置されたストッカからOHT部60によって処理装置61(例えばエッチング装置)上に搬送する。
【0054】
次いで、FOUP50を、ホイスト(Hoist)機構62を用いて処理装置61のロードポート30上へ降ろして所定位置(移載ポジション)にセットする。続いて、FOUP50の下面に設けられているV溝を、ロードポート30上のキネマティックピン34上に導いて所定の収まり位置に固定する。
【0055】
次に、ホイスト機構62をFOUP50から外してFOUP50をロードポート30上に載せる。その後、FOUP50を前進させてポートドア33に密着固定する。次いで、ラッチキー35を回転することにより、FOUPドア52のラッチを解除する。
【0056】
ポートドア開閉機構を駆動してFOUPドア52をFOUPボックス51から取り外し、処理装置61内下部へFOUPドア52を移動する。FOUPドア52が外れた状態でFOUP50の前面からウェハ53を取り出し、処理装置61内のウェハ移送ロボット(不図示)でウェハ53を処理装置61内部の処理部(不図示)に移送して所要の処理を行う。半導体チップが出来るまで、このFOUPドア52の開閉動作は、500回から多い場合には1000回程度行うことになる。
【0057】
処理終了後、処理済みのウェハ53をウェハ移送ロボットを用いてFOUP50に戻す。このように、FOUP50内に収納されているウェハ53のそれぞれに所要の処理を行った後、ボートドア開閉機構を駆動しFOUPドア52をFOUPボックス51に挿入し、本発明のシリンダーを用いてラッチキー35を一旦90°+θの位置まで過回転させ、ラッチキーを90°位置に戻すことによりラッチをロックし、FOUPドア52をFOUPボックス51に固定する。
【0058】
その後、FOUP50を後退させて移載ポジションに納置する。搬送要求に応じて、ロードポート30、すなわち搬送要求の対象となっているFOUP50が置かれているロードポート30上に空のOHT部60を停止させ、ホイスト機構62のロボットハンド(不図示)を用いて引き上げる。
【0059】
次いで、FOUP50をOHT部60でストッカに搬送して一時保管した後に、次の処理工程(例えば、アッシング工程等)にFOUP50を搬送する。このようなフロー(基板収納治具搬送方法)を繰り返すことで所望の回路をウェハ53上に形成する。
【0060】
なお、上記においては、自動搬送としてOHT部60を用いる例で説明したが、これに特に限定されることなく、AGV(Automated Guided Vehicle)やRGV(Rail Guided Vehicle)を用いても良く、またPGV(Person Guided Vehicle)を用いた手動搬送を用いても良いことは明らかである。
【0061】
本発明の生産方式においては、全ての処理装置61に本発明のロードポート30を取付けることが望ましいが、従来の生産方式のロードポートの一部を本発明のロードポートに置き換える構成であっても、従来の生産方式に比べてより安定した生産を行うことが可能となる。
例えば、本発明のロードポートにラッチキー受け角度(90°−α)のFOUPが搬送されてきた場合でも、FOUPドアにポートドアを密着させる過程でラッチキーは(90−β)まで回転し、ラッチキー受けの角度に倣って挿入させることができる。即ち、ラッチキーがラッチキー受けに挿入される際、ラッチキーは滑らかに回転するため、両者間に過度の力が加わることがないことから、ラッチキー及びラッチキー受けの損傷、並びにこれに伴う発塵の問題発生を未然に防止し、より安定した生産を行うことが可能となる。例えば図14のような種々のロードポートA〜Hの8台を用いる半導体生産工程では、従来のロードポートC、GでFOUPを閉じると、FOUPのラッチキー受けは90°に満たない86〜88°となる。ここで、このFOUPが本発明のロードポートD、Hに送られてくると、これらのロードポートのラッチキーは、ラッチキー受け角度(86〜88°)に倣って、滑らかに嵌合するため、上記損傷等の問題を起こすことなくラッチ開閉が行うことができる。しかも、ラッチキー受け角度を90°として次のロードポートに送り出すことができるため、たとえ次のロードポートが従来のものであっても、安定したラッチ開閉が可能となる。
このように、従来の生産ラインのロードポートの一部を本発明のロードポートに置き換えることにより、安定した生産が可能となるため、低コストで生産方式の向上を図ることができる。
【0062】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明により、4つの位置に送り出し可能で、しかも4位置間の移行を安定して行うことができるシリンダを提供することができる。しかも、少ない部品数で小型化が達成できるため、低コストのシリンダを実現することができる。
また、かかるシリンダを用いてロードポートを構成することにより、ラッチキーとラッチキー受けの係合が完全となりFOUP開閉時のラッチ動作を確実に行うことが可能な信頼性の高いロードポートを提供することが可能となる。
また、本発明により、ラッチキーが傾斜しているラッチキー受けに倣って嵌合させることができるため、前者の後者への加傷、衝突を防止でき、発塵が大幅に軽減されるとともにFOUPの寿命も長くなってコストダウンはもちろん廃棄物の減少にもつながる。さらに、2つのラッチキーを連結して、1つのシリンダで2つのラッチを施錠、開錠することが可能となり、ポートドア、さらにはロードポートのコスト削減を図ることが可能となる。
さらに本発明の半導体生産方式により、確実に密閉され、クリーンな状態でウエハを各処理装置間で搬送することができ、さらに各処理室におけるウエハ処理を安定して行うことが可能となる。クリーンルームのコスト削減を図りながら、半導体集積回路等の量産が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリンダの構成を示す概略断面図である。
【図2】本発明のシリンダの動作原理を示す概略断面図である。
【図3】本発明のシリンダの別の構成例を示す断面図である。
【図4】本発明のシリンダを組み込んだポートドアの構成図である。
【図5】本発明のロードポートのシリンダの動作原理を示す概略断面図である。
【図6】本発明のロードポートの(a)ラッチキー動作及び(b)シリンダの電磁弁回路を示す模式図である。
【図7】ピストンロッドの直線運動に伴うシリンダの揺動を説明する平面図である。
【図8】ラッチキ−とラッチキー受けとの関係を示した模式図である。
【図9】ラッチキーがラッチキー受けに挿入する様子を示した模式図である。
【図10】施錠時のラッチキーが90°に満たない実施例を示す図である。
【図11】本発明の半導体生産方式を示す概念図である。
【図12】ロードポートの構成を示す概略斜視図である。
【図13】FOUPを示す概略斜視図である。
【図14】各種タイプのロードポートのラッチキー受け角度を示すグラフである。
【符号の説明】
1 シリンダ、
2 シリンダチューブ、
3 ピストンロッド、
4 ピストン、
5,6 流体ポート、
7、19 シリンダカバー、
8、17 ストッパ、
9 溝(凹部)、
10 テーパー、
11 ストップピン、
12 バネ(第2のバネ部材)、
13 カバー、
14 バネ受け部材、
15 バネ(第1のバネ部材)、
16 バネガイド部材、
18 ピストン止め、
21 ナックル、
30 ロードポート、
31 フレーム、
32 ステージ、
33 ポートドア、
34 キネマティックピン、
35 ラッチキー、
36 レジストレーションピン、
37 吸着パッド、
50 FOUP、
51 FOUPボックス、
52 FOUPドア、
54 レジストレーションホール、
55 ラッチホール、
56 ラッチ、
57 ラッチキー受け、
58 ハンドル、
60 OHT部、
61 処理装置、
62 ホイスト機構、
θ ラッチ記とラッチキー受けとの間の遊び角度
α ラッチキー受けが90°に満たない場合の角度
β シリンダの第3の位置と第4の位置との移動に対応するラッチキーの回転角度

Claims (5)

  1. 2つの流体ポートを有し、該ポートに供給される流体がピストンに加える圧力によりピストンロッドを4位置に移動させ、停止させるシリンダーにおいて
    前記シリンダチューブのピストン室に、前記ピストン室の一方の端面に係止されるようにピストンロッドと同軸に配置されたバネ受け部材と、該バネ受け部材と前記ピストンとを離間するように配置された第1のバネ部材と、前記ピストンロッドに設けられ、前記バネ受け部材のピストンロッドに対する前記ピストンと反対方向への移動を制限するストッパと、前記ストッパよりも前記ピストンから離れた位置のピストンロッドに設けられた凹部と、前記シリンダチューブに前記凹部と係合するように配置され、第2のバネ部材により前記凹部方向に付勢されたストップピンと、を有し、前記ピストンと前記バネ受け部材間の移動距離より、前記凹部に係合したストップピンにより制限されるピストンロッドの移動可能な長さを大きくし、
    前記4位置は、前記ピストン室の前記ストップピンから離れた側の第1の端面と前記ピストンとが当接する位置、前記バネ受け部材が前記ピストン室の第2の端面に当接し且つ前記ピストンと前記バネ受け部材との距離が最小となる位置又は前記凹部の前記ピストン側の端面と前記ストップピンとが当接する位置、前記バネ受け部材が前記ピストン室の第2の端面及び前記ストッパと当接する位置、及び前記凹部の他端面と前記ストップピンとが当接する位置、により規定されることを特徴とするシリンダ。
  2. 開口を有するフレームと、ラッチにより前面ドアを固定して内部の密閉状態を保持する基板収納容器を載置するステージと、ラッチキーを備えたポートドアとからなり、前記前面ドアと前記ポートドアとを密着させ、前記前面ドアのラッチキー受けと前記ラッチキーとを嵌合させた状態で前記ラッチキーをシリンダにより回転させてラッチのロック及び解除を行うロードポートにおいて、
    前記シリンダは、請求項に記載のシリンダであり、
    前記前面ドアを前記ポートドアに密着させる際、前記ラッチキーが前記ラッチキー受けの角度に倣って嵌合する構成としたことを特徴とし、ことを特徴とするロードポート。
  3. 前記ラッチキーを水平位置から垂直位置に回転して前記ラッチをロックする際、前記ラッチキーを垂直位置より更に回転させることを特徴とする請求項に記載のロードポート。
  4. 2つのラッチキーを連結し、1つのシリンダにより前記2つのラッチキーを同時に回転させる構成としたことを特徴とする請求項2または3に記載のロードポート。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載のロードポートを用いたことを特徴とする生産方式。
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