(第1の実施の形態)
以下本発明を、携帯電話機の一種である、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)機能を搭載したCDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式の携帯端末機(以下「CDMA端末機」と称する)を用いるナビゲートサービスシステムに適用した場合の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、ユーザが所持する折りたたみ式のCDMA端末機(目標位置探索装置)10を開いた状態での特徴的な概略構成のみを抜粋したものである。同図中、ボディ上部10aの内面に、バックライト付きのTFTカラー液晶パネルでなる表示部11が設けられ、またボディ上部10aの上端部には矢印Aで示すように撮像方向が回動自在なカメラ部12が配設される。
一方、ボディ下部10bには、ここでは図示しないキー入力部等の他に、GPSユニット13と、地磁気を検知することによりカメラ部12が向いている撮影方位(パン角度)の情報を得る磁気(方位)センサ14と、カメラ部12が向いている高さ方向の撮影角度(チルト角度)の情報を得る角度センサ15が内蔵されるものとする。
上記のようにCDMA端末機10を折りたたみ式とし、且つカメラ部12も回動自在としたことにより、ボディ下部10b側に内蔵された磁気センサ14の水平を維持しながらも、そのときの使用状態、撮影環境等に応じてカメラ部12を回動させて撮影しやすい角度に調節したり、表示部11を見易い角度に調節することができる。
このようにカメラ部12とボディ上部10aとを回動可能に構成した場合、撮影方位を得るための磁気センサ14及び撮影角度を得るための角度センサ15がボディ上部10a(カメラ部12)ではなくボディ下部10bに内蔵されていることから、回動状態によっては実際の撮影方位と磁気センサ14により得られる撮影方位とが合わなくなってしまったり、実際の撮影角度と角度センサ15により得られる撮影角度とが合わなくなってしまうという問題が発生する。
よって、常に正確な撮影方位及び撮影角度を得るためには、カメラ部12とボディ上部10aそれぞれの回動状態を検出し、この検出結果に応じて磁気センサ14により得られる撮影方位の情報、あるいは角度センサ15により得られる撮影角度の情報を補正する必要がある。
ただし、撮影方位や撮影角度を得る際には、必ずカメラ部12とボディ上部10aを所定の回動状態にセットするものとすれば、前述した撮影方位や撮影角度の情報の補正を行なわなくて済むようになる。
図2は、上記CDMA端末機10の回路構成を示すものである。同図で、21は最寄りの基地局とCDMA方式の通信を行なうためのアンテナであり、このアンテナ21にRF部22を接続している。
このRF部22は、受信時にはアンテナ21から入力された信号をデュプレクサで周波数軸上から分離し、PLLシンセサイザから出力される所定周波数の局部発振信号と混合することによりIF信号に周波数変換し、さらに広帯域BPFで受信周波数チャネルのみを抽出し、AGC増幅器で希望受信波の信号レベルを一定にしてから次段の変復調部23へ出力する。
一方、RF部22は送信時に、変復調部23から送られてくるOQPSK(Offset Quadri−Phase Shift Keying)の変調信号を、後述する制御部30からの制御に基づいてAGC増幅器で送信電力制御した後にPLLシンセサイザから出力される所定周波数の局部発振信号と混合してRF帯に周波数変換し、PA(Power Amplifier)で大電力に増幅して、上記デュプレクサを介してアンテナ21より輻射送信させる。
変復調部23は、受信時にRF部22からのIF信号を直交検波器でベースバンドI・Q(In−phase・Quadrature−phase)信号に分離し、約10[MHz]のサンプルレートでデジタル化してCDMA部24に出力する。
一方、変復調部23は送信時に、CDMA部24から送られてくるデジタル値のI・Q信号を約5[MHz]のサンプルレートでアナログ化した後に直交変調器でOQPSK変調してRF部22に送出する。
CDMA部24は、受信時に変復調部23からのデジタル信号をPN(Pseudo Noise:擬似雑音)符号のタイミング抽出回路及びそのタイミング回路の指示に従って逆拡散・復調を行なう複数の復調回路に入力し、そこから出力される複数の復調シンボルの同期をとって合成器で合成して音声処理部25に出力する。
一方、CDMA部24は送信時に、音声処理部25からの出力シンボルを拡散処理した後にデジタルフィルタで帯域制限をかけてI・Q信号とし、変復調部23に送出する。
音声処理部25は、受信時にCDMA部24からの出力シンボルをデインタリーブし、それからビタビ復調器で誤り訂正処理を施した後に、音声処理DSP(Digital Signal Proccessor)で圧縮されたデジタル信号から通常のデジタル音声信号へと伸長し、これをアナログ化してスピーカ(SP)26を拡声駆動させる。
一方、音声処理部25は送信時に、マイクロホン(MIC)27から入力されるアナログの音声信号をデジタル化した後に音声処理DSPで1/8以下に圧縮し、それから畳込み符号器で誤り訂正符号化してからインタリーブし、その出力シンボルをCDMA部24へ送出する。
また、28はGPS用のアンテナであり、このアンテナ28にGPS受信部29が接続される。
GPS受信部29は、上記アンテナ28と一体にして上記GPSユニット13を構成するものであり、アンテナ28で受信された少なくとも3個、望ましくは4個以上のGPS衛星からの中心周波数1.57542[GHz]のGPS電波に対し、それぞれスペクトラム拡散された内容をC/Aコードと呼称されるPN(擬似雑音)符号により逆拡散することで復調し、それらの信号により3次元空間上の現在位置(緯度/経度/高度)と現在時刻とを算出するもので、算出された結果を制御部30に送出する。
しかして、上記RF部22、変復調部23、CDMA部24、音声処理部25、及びGPS受信部29に対して制御部30を接続し、この制御部30に上記表示部11、キー入力部31、上記磁気センサ14、角度センサ15、メモリ32、及び撮像部33を接続している。
ここで制御部30は、CPUとROM、RAM等で構成され、該ROMに記憶される所定の動作プログラムに基づいてこの端末機全体を制御するもので、ROMが通信時の制御や通信データの送受信制御、表示部11での表示制御、後述するナビゲーションプログラムその他、CDMA端末機10を動作させるための各種制御を含む制御部30での動作プログラム等を固定的に記憶している。
なお、上記プログラムを記憶する記録媒体は、上述したROMに限定されず、磁気的、光学的記録媒体、ROM以外の半導体メモリ、ハードディスク、CD−ROMやメモリカード等の可搬型の記録媒体等でもよい。
また、この記録媒体に格納するプログラムは、その一部若しくは全部をネットワークを介して受信する構成にしてもよい。さらに、上記記録媒体はネットワーク上に構築されたサーバの記録媒体であってもよい。
また制御部30に設けられるRAMは、制御部30での制御により取扱われる各種データを一時的に記憶するワークエリアと、通話先の名前と電話番号を組にして登録する電話帳エリアを有しており、電話帳エリアは電源バックアップによりこのCDMA端末機10の電源投入状態に関係なく記憶内容が保持される。
キー入力部31は、文字入力キーを兼ねたダイヤルキー、「通話」キー、「切」キー、リダイヤルキー、モード選択キー、カーソルキー、シャッタキー等を有するもので、その操作信号は直接制御部30へ入力される。
メモリ32は、電話回線網(通信ネットワーク)を介してダウンロードした各種データやアプリケーションプログラム、カメラ部12により得られた撮影画像等を記録しておくためのものである。
撮像部33は、光学レンズ系34と、例えばCCD(Charge Coupled Divice:電荷結合素子)等の固体撮像素子35と共に上記カメラ部12を構成するものであり、光学レンズ系34により固体撮像素子35の撮像面上に結像された被写体の光像がアナログ信号の形で撮像部33に読出されると、撮像部33はこれをデジタル化した後に所定のカラープロセス処理を施し、その後に制御部30へ送出する。
以下本実施の形態の動作について説明する。
まず、図3によりナビゲートサービスシステムの運用環境について説明する。同図では、ビルの屋上に設置されたCDMA基地局41を介して、友人関係にある二人のユーザ42,43が共に所持しているCDMA端末機10(図示せず)がここでは図示しないCDMA通信網及びこのCDMA通信網を統括管理する通信事業者が運営するサービスセンタ装置と接続されている状態を示すものであり、同時にユーザ42,43の所持しているCDMA端末機10は、GPS衛星44からの到来電波を受信することにより、現在位置を測定することができるものとする。
いま、ユーザ42とユーザ43が共に雑踏の中にあって相互を直接視認することができず、ユーザ42は自分のCDMA端末機10でユーザ43のCDMA端末機10を呼出して通信状態を確保した上でユーザ43に向けて矢印Cに示すように移動するものとする。
図4は、このとき発呼する側であるユーザ42の所持するCDMA端末機10上で実行されるナビゲートサービスの処理内容を示すもので、主として制御部30により制御される動作プログラムに基づいている。
その当初には、ユーザ42がキー入力部31のモード選択キーの操作によりナビゲートモードを設定すると、表示部11に表示される入力画面の内容に従って、対象となる発呼先のユーザ43のCDMA端末機10の電話番号を入力する(ステップA01)。
そして、入力の完了がキー入力部31の「通話」キーの操作により指示されると、入力された電話番号による発呼処理を実行し、その電話番号をサービスセンタ装置に送信することによりナビゲートサービスを受けられる状況にあるか否かを問い合わせる(ステップA02)。
ここで、発呼先の電話番号を受信したサービスセンタ装置は、その電話番号のCDMA端末機10のその時点での位置登録状態を問合せて、その応答によりユーザ43がユーザ42と同じCDMA基地局41の通信圏内にいるか否か、換言すればユーザ42がユーザ43を捕らえるための画像表示を行なうことが可能か否かを判断し、判断結果が「通信圏内」である場合、ユーザ42のCDMA端末機10とユーザ43のCDMA端末機10との間の通信回線を接続し、これを維持する動作を行なう。
そして、ユーザ42のCDMA端末機10は、ステップA03で、ユーザ42のCDMA端末機10との通信回線が接続されていないと判断すると、相手が通信圏外(他のCDMA基地局41の通信圏内を含む)であるものとして表示部11でエラーメッセージを表示して(ステップA15)、以上でこの処理を終了する。
なお、サービスセンタ装置が、判断結果が「通信圏外」である場合に、相手端末との通信回線を接続しない(切断する)という処理を実行するだけでなく、エラーメッセージをユーザ42のCDMA端末機10に送信するようにして、ユーザ42のCDMA端末機10は、受信したエラーメッセージを単に表示する構成にしてもよい。
一方、上記ステップA03でユーザ42のCDMA端末機10との通信回線が接続されていると判断した場合には、適宜、各種のコマンドを相手端末に送信することにより、通信相手側であるユーザ43の所持しているCDMA端末機10のGPS受信部29の起動状態を確保すると同時に(ステップA04)、それにより得られるユーザ43(CDMA端末機10)の所在している位置(緯度・経度・高度)情報を自機宛てに転送させ、それを受信してRAMのワークエリアに記憶する(ステップA05)。
次に自機内のGPS受信部29の起動状態を確保し、その時点で自分が現在いる位置(緯度・経度・高度)の情報を取得してRAMのワークエリアに記憶すると同時に(ステップA06)、磁気センサ14の起動状態を確保して、その時点でカメラ部12が向いている方位(パン角度)の情報を取得してRAMのワークエリアに記憶する(ステップA07)。
さらに、角度センサ15の起動状態を確保して、その時点でカメラ部12が向いている高さ方向の角度(チルト角度)の情報を取得してRAMのワークエリアに記憶する(ステップA08)。
こうして、RAMのワークエリアに記憶された、ユーザ43の所在する位置情報と、ユーザ42自身の位置情報及びその時点でカメラ部12が向いている方位情報及び角度情報により、カメラ部12で撮像する画像中でユーザ43の所在を示す表示をすべき位置を計算する(ステップA09)。
図5(1)は、このときユーザ42のCDMA端末機10のカメラ部12で得られる写界とユーザ43の位置の関係を例示するものである。この場合、ユーザ42の位置情報(X:緯度,Y:経度,Z:高度)を(X1,Y1,Z1)とし、ユーザ43の位置情報を(X2,Y2,Z2)とする。
以下、表示画像中のユーザ43の水平方向に対する位置を算出する方法について説明する。
なお、説明を簡略化させるために、表示画像中のユーザ43の高さ(垂直)方向に対する位置を算出する方法に関しては、水平方向の場合とほぼ同様の方法で算出することができるので説明を省略することにする。
まず、ユーザ42,43相互の位置座標(緯度・経度)からユーザ42,43間の距離Dを求めることができるので、ユーザ42からユーザ43への距離Dを半径とする円弧を考え、その円弧上で固体撮像素子35(光学レンズ系34)の水平画角2θの中心位置を通る接線Tの該画角内での長さをWrとして算出することができる。
ここで、上記水平画角情報は、予めメモリ32に記憶しておくものとする。なお、光学レンズ系34にズーム機能を有している場合は、各ズーム量に対応付けて水平画角情報をメモリ32に記憶しておき、現在のズーム量に対応した水平角度情報を読出して取得するようにする必要がある。
また、磁気センサ14により水平画角の中心方向の方位がわかり、ユーザ42,43相互の位置座標からユーザ43の方位がわかるので、この2つの方位により上記中心方向からユーザ43の位置に至る水平誤差角度αが算出できる。
該誤差角度α及びこのカメラ部12での水平画角2θの関係と、上記長さWrとから、該接線T上でユーザ43に該当する位置が、その中心位置からずれている水平距離xrを算出することができる。
したがって、上記長さWrと図5(2)に示す表示部11の画面の横幅Wdとの比率と、上記距離xrとにより、表示部11における中心位置からユーザ43までの水平距離xdを算出することができることになる。
なお、前述した水平誤差角度α、水平距離xr、水平距離xdは、撮影方向(画面)中心から右にユーザ43がいる場合はプラスの値を持ち、中心から左にユーザ43がいる場合はマイナスの値を持つものとする。
ここで、垂直方向に関しては、垂直画角2θ′、画面の縦幅Weとし、水平方向の場合と同様の計算を行なった結果、垂直画角内での長さWs、垂直誤差角度β、接線上の中心位置からずれている垂直距離xs、表示部11における中心位置からユーザ43までの垂直距離xeが得られたものとする。ここで、上記垂直画角情報は、予めメモリ32に記憶しておくものとする。なお、ズーム機能を有している場合は、各ズーム量に対応付けて垂直画角情報をメモリ32に記憶しておき、現在のズーム量に対応した垂直角度情報を読み出して取得するようにする必要がある。
なお、垂直方向の場合も同様に、垂直誤差角度β、垂直距離xs、垂直距離xeは、撮影方向(画面)中心より上にユーザ43がいる場合はプラスの値を持ち、中心より下にユーザ43がいる場合はマイナスの値を持つものとする。
ステップA09で楕円部の表示位置を算出した後、カメラ部12を構成する固体撮像素子35を駆動して画像信号を得、これを撮像部33でカラープロセス処理してデジタル値の画像信号を取得してRAMのワークエリアに記憶する(ステップA10)。
こうして画像信号を得た後、併せてユーザ43(CDMA端末10)がカメラ部12で撮影している画角の範囲内にあり、表示部11の画面上で表示することができるか否かを、画像中心からユーザ43の位置までの水平誤差角度αが半水平画角θを越えているか否か、または画像中心からユーザ43の位置までの垂直誤差角度βが半垂直画角θ′を超えているか否かの演算により判断する(ステップA11)。
なお、上記ずれた距離xr(または距離xd)が上記距離Wr(横幅Wd)の半分を超えているか否か、または上記ずれた距離xs(または距離xe)が上記距離Ws(縦幅We)の半分を超えているか否かの演算により画角内にユーザ43が収まっているか否かを判断するようにしてもよい。
該演算の結果、ユーザ43の位置を表示部11の画面で表示することができると判断した場合には、図5(2)に示すようにユーザ43の位置を表す楕円EをステップA09で計算した表示位置に表示させると同時に、ユーザ43までの距離D、及びユーザ43の位置が画面を外れた場合にその方向を表す矢印を併せて撮影画像に重畳した状態で表示部11で表示させ(ステップA13)、次いでRAMのワークエリアに記憶されている現時点の撮影画像をメモリ32に保存記録した後(ステップA14)、上記ステップA03からの処理に戻って、同様の処理を繰返す。なお、上記ステップA14において、撮影画像を記録するのではなく、通信ネットワークを介して予め指定しておいた外部の画像記録装置に送信(転送)するようにしてもよい。
上記図5(2)は、ユーザ43の位置が表示部11の画面内に収まっている状態を例示するものであり、ユーザ43の位置を表す楕円Eと、ユーザ43までの距離「50M」、及びユーザ43が画面に収まっているためにあえて特別な点滅や彩色等を行わない上下左右4つの矢印とをカメラ部12で撮影した画像に重畳して表示している状態を示している。
また、上記ステップA11での演算の結果、ユーザ43の位置が表示部11の画面から外れていて表示することができないと判断した場合には、ユーザ43までの距離D、及びユーザ43の位置が画面を外れている方向を表す矢印を併せて撮影画像に重畳した状態で表示部11で表示させ(ステップA12)、次いで上記ステップA03からの処理に戻って、同様の処理を繰返す。
すなわち、ユーザ43の位置が表示部11の画面から外れている場合には、上記ユーザ43の位置を表す楕円Eを表示しない代わりに、ユーザ43までの距離と、特にユーザ43の位置している方向の矢印のみを特別な点滅や彩色等の処理を施した上下左右4つの矢印とをカメラ部12で撮影した画像に重畳して表示するものとする。
このように、ステップA03からの処理を繰返し実行することにより、カメラ部12で撮影した画像の範囲内にユーザ43が位置していればその位置に楕円Eが重ねて表示され、また外れていれば該楕円Eが表示されずにその外れている方向の矢印のみが例えば点滅するなどして表示されるようになるので、ユーザ43の所在位置をより視覚的な手段でリアルタイムに撮影画像から判断することができるようになる。
図6(1)〜図6(3)は、上記図5(2)で示した状態を含む、カメラ部12の撮影方向の変化に対応した表示部11での表示画面の遷移状態を例示するものである。
図6(1)の表示部11の画面では、ユーザ43が画面範囲から外れてしまっているために、ユーザ43の所在を示す楕円Eが表示されず、代わってユーザ43が画面より右方向に位置していることを右矢印のみを彩色し、且つ点滅して表示させることで表現している。
そこで、表示どおりにCDMA端末機10のカメラ部12を右方向にパン(移動)させると、図6(2)に示す如く、上記図5(2)で示した場合と同様の表示状態を得ることができるようになる。
この場合、上下左右いずれか特定の方向を指示するような矢印の表示は行なわず、ユーザ43の所在位置を示す楕円Eを画面中に併せて表示している。
しかるに、この図6(2)の表示状態からさらにカメラ部12を右方向にパンさせると、図6(3)に示す如く、ユーザ43の所在位置を示す楕円Eが画面中の左端に移動しながらも表示されている状態となる。
この場合も、楕円Eが表示されているためにユーザ43はぎりぎりではあるがユーザ43が画面の表示範囲内に位置していることがわかるもので、左右いずれか特定の方向を指示するような矢印の表示は行なわれない。
なお、図6(2)の表示状態でカメラ部12を上方向に移動させると、ユーザ43の所在位置を示す楕円Eが画面中の下端に移動し、さらに上方向に移動させると楕円Eの表示が消え、代わってユーザ43が画面より下方向に位置していることを知らせるために下矢印のみを彩色し、且つ点滅して表示させる。
したがって、表示部11の画面に楕円Eが表示されない状態であれば矢印の方向にしたがってカメラ部12の撮影方向を移動させ、楕円Eが表示された時点でその楕円Eと背景の画像内容及び距離表示により目標とするユーザ43の位置を認識しながらユーザ43に近づくべく移動すればよいから、同様のCDMA端末機10を所持するもの同士できわめて視覚的に容易に相手の所在を知ることができる。
なお、上記実施の形態では、発呼側のユーザ42のCDMA端末機10からの指示に従って相手側のユーザ43のCDMA端末機10でもGPSユニット13を構成するGPS受信部29が測位動作を行ない、得た位置情報をユーザ42のCDMA端末機10側へ転送するものとして説明したが、この種のCDMA端末機10はいずれも最寄の基地局に位置登録を行なうのと同時に所定周期で常時現在位置を基地局に登録しておくものとすれば、相手のCDMA端末機10の位置をより迅速に把握できることとなり、上記図6で示したようなリアルタイムのナビゲート画面をより早く表示させることができるようになる。
また、上記実施の形態では、図4のステップA04において、自機が相手端末のGPS受信部29を起動させ、位置情報を転送させる制御を行なうようにしたが、ステップA04の処理を省き、自機はステップA05で単に相手端末から送信されてくる位置情報を受信する処理のみ実行するように構成してもよい。
この場合、相手端末自身が、GPS受信部29を起動し、位置情報を自機に送信する制御を行なうようにするか、あるいは、サービスセンタ装置が、相手端末に対してGPS受信部29を起動させて位置情報を転送させ、その後、受信した位置情報を自機に送信する制御を行なうようにする。
また、上記実施の形態では、サービスセンタ装置がユーザ42とユーザ43とが同じCDMA基地局41の通信圏内にいるか否かを判断し、通信圏内にいると判断した場合のみナビゲートサービスの利用(ナビゲートモードへの移行)を許可するシステム構成としたが、サービスセンタ装置を介することなく、通常の発呼動作により相手端末との通信回線を接続させた後、相手端末から位置情報を送ってもらうことによりナビゲートモードを実行できるように構成してもよい。
また、上記実施の形態では、ユーザ42のCDMA端末機10は、相手側のユーザ43のCDMA端末機10の測位動作により得られた位置情報をCDMA基地局41、図示せぬサービスセンタ装置やCDMA通信網等を介して受信(取得)するものとして説明したが、本発明によれば表示部11に相手ユーザ42を表示可能な程度にお互いが接近していることを想定しているので、相手側のユーザ43のCDMA端末機10から位置情報をネットワークを介することなく無線通信等により直接受信するようにしてもよい。
その場合、ネットワークを介する必要がなくなるので、通信事業者側の負担を軽くすることができる一方で、データ通信料金が発生しないためにCDMA端末機10のユーザの負担も軽くすることができる。
また、上記実施の形態では、ステップA08で計算された画面内の表示位置(すなわち、表示画像中の目標物の表示位置)にユーザ43の位置を表す楕円Eを重畳表示させるようにしたが、ユーザ43の位置を表す表示は楕円に限定されず、また画像表示エリア外にユーザ43の位置を示す表示を行なうようにしてもよく、ユーザ43の位置がわかるような表示方法であればよい。
さらに、表示画像中におけるユーザ43の位置がわかるような表示を行なわずに、撮影画角内にユーザ43が収まっているか否かを判断し、収まっていると判断した場合、単にユーザ43が画角内に収まっている旨を知らせる音響報知、または振動報知、または視覚報知のみを行なう構成にしてもよい。
また、上記実施の形態では、ステップA11で撮影画角内にユーザ43が収まっていないと判断されている間、ステップA12で図6(1)に示すような表示を行なうようにしたが、カメラ部12による画像取得処理(ステップA10)あるいは表示部11による画像表示処理(ステップA12)を実行しないようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、ステップA14で撮影画像を保存記録(または送信)するようにしたが、保存記録(または送信)せずにステップA13による表示処理のみを実行するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、ステップA13で撮影画像の表示処理を実行するようにしたが、撮影画像の表示処理を行なわずにステップA14による撮影画像の記録処理または送信処理(報知処理でもよい)のみを実行するようにしてもよい。つまり、撮影画角内にユーザ43が収まっていると判断した場合に、撮影画像を記録または送信する処理のみを実行するようにしてもよい。
この場合、ステップA11で撮影画角内にユーザ43が収まっていないと判断されている間、カメラ部12による画像取得処理(ステップA10)を実行しないようにし、ステップA11で撮影画角内にユーザ43が収まっていると判断されている間のみ、ステップA10による画像取得処理を実行して、撮影画像の記録処理または送信処理を実行するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、ステップA09で楕円部の表示位置を計算し、得られた表示位置情報に基づきユーザ43が撮影画角(表示範囲)内に収まっているか否かを判断するようにしたが、例えば、ユーザ43が撮影画角内に収まっている場合に、表示部11にユーザ43の位置がわかるような表示を行なわず、撮影画像の記録処理、または送信処理、または報知処理のみを実行するのであれば、ステップA09によるユーザ43の表示位置計算処理は行なわずに、ユーザ43の位置情報と、ユーザ42の位置情報、方位情報、角度情報、及び撮影画角情報とに基づきユーザ43が撮影画角内に収まっているか否かを判断するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、ステップA09で楕円部の表示位置を計算し、得られた表示位置情報に基づきユーザ43が撮影画角(撮影範囲)内に収まっているか否かを判断するようにしたが、まず、ユーザ43の位置情報と、ユーザ42の位置情報、方位情報、角度情報、及び撮影画角情報とに基づきユーザ43が撮影画角内に収まっているか否かを判断し、ユーザ43が撮影画角内に収まっていると判断された場合のみステップA09による楕円部の表示位置の計算処理を実行するようにしてもよい。
このように構成すれば、ユーザ43が撮影画角内に収まっていない時は楕円部の表示位置の計算処理を行なわなくて済むのでCDMA端末10の処理負担を軽減させることができる。
また、上記実施の形態では、ユーザ42が所有するCDMA端末10においてのみ図4に示す処理を実行するものとして説明したが、ユーザ43が所有するCDMA端末10においても同様に図4に示す処理を実行するようにしてもよい。このように構成すれば、お互いが図6(1)〜図6(3)に示すような表示状態の表示部11を視認しながら相手を探索することになるのでより一層相手を見つけ出すことが容易になる。
また、上記実施の形態では、ナビゲートサービスシステム(ナビゲートモード)を待ち合わせの相手を見つけ出す用途に使用するものとして説明したが、用途はこれに限定されず、家出人や迷子等の行方不明者、指名手配されている犯罪者を見つけ出すために本発明のナビゲートサービスシステムを使用するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、自機、相手端末が共に移動可能な携帯端末機である場合について説明したが、自機のみを、ある場所に固定設置された監視カメラとしてもよい。この場合、自機の現在位置(カメラの向きが固定の場合は方位も)は変化しないので予め固定記憶されているものを使用して監視対象である相手の携帯端末機の画面上の表示位置を計算し、モニタールームのモニター上に図6(1)〜図6(3)に示すような表示を行なうことになる。
また、上記実施の形態では、表示画像中におけるユーザ43の水平方向及び垂直方向に対する位置を算出して画像上に表示するようにしたが、実用上、垂直方向に対する位置を要求されるケースは少ないと思われるため、構成を簡略化するために、表示画像中におけるユーザ43の水平方向に対する位置のみを算出して画像上に表示するようにしてもよい。
ただし、垂直方向に対する位置を考慮しない場合、カメラ部12の向きを水平に保たずに高さ方向に変化させてしまうと、写界が変化するにもかかわらず、ユーザ43の所在を示す表示の位置は全く変化しないという問題を生じてしまうことになる。
また、上記実施の形態では、CDMA端末10自身が、GPS受信部29でGPS情報を受信し、受信したGPS情報に基づき現在位置を算出することにより自己位置の情報を取得するようにしたが、CDMA端末10がGPS受信部29で受信したGPS情報をサービスセンタ装置に送信し、サービスセンタ装置が受信したGPS情報に基づきCDMA端末10の現在位置を算出するようにしてもよい。
具体的には、相手端末が内蔵のGPS受信部29で受信したGPS情報をサービスセンタ装置に送信すると、サービスセンタ装置は受信したGPS情報に基づき相手端末の自己位置を算出し、算出した位置情報を自機に送信する。
また、自機は、内蔵のGPS受信部29で受信したGPS情報をサービスセンタ装置に送信すると、サービスセンタ装置が受信したGPS情報に基づき自機の自己位置を算出し、算出した位置情報を自機に返信する。
そして、自機は、受信した相手端末の位置情報、受信した自機の位置情報、内蔵の方位センサ14で得た方位情報、及び内蔵の角度センサ15で得た角度情報に基づき撮影画角内における相手端末の位置を算出することになる。
また、上記実施の形態では、CDMA端末10のGPS受信部29で受信したGPS情報に基づき算出された高度データを用いるようにしたが、CDMA端末10に気圧(高度)センサを設け、この気圧センサにより得られた高度データを用いるようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
以下本発明を、携帯電話機の一種である、GPS機能を搭載したCDMA方式の携帯端末機(以下「CDMA端末機」と称する)を用いるナビゲーションサービスシステムに適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、ユーザが所持する折りたたみ式のCDMA端末機10を開いた状態での特徴的な概略構成については上記図1に、CDMA端末機10の回路構成については上記図2にそれぞれ示したものと基本的に同様であるものとして、同一部分には同一符号を付してその図示及び説明は省略するものとする。
しかして、図7により、上記CDMA端末機10を除くシステム全体の構成を説明する。同図で、複数のCDMA基地局41,41,…が上記図3でも示した如くビルの屋上や鉄塔等に設置され、相互に接続されてCDMA通信網51を形成するものであり、このCDMA通信網51に対して、通信事業者が運営するサービスセンタ装置52が接続される。
このサービスセンタ装置52は、施設名に対応した正確な位置情報を多数記憶した施設位置データベース(DB)53を有するもので、ここでは図示しないCDMA端末機10から施設名データが送られてくると、施設位置データベース53の記憶内容を参照して、一致した施設名データと対応して記憶されている位置情報をCDMA端末機10に返信する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
図8は、CDMA端末機10上でユーザの操作に対応して実行される施設案内サービスの処理内容を示すもので、主として制御部30により制御される動作プログラムに基づいている。
その当初には、ユーザ42がキー入力部31のモード選択キーの操作によりナビゲートモードを設定すると、表示部11に表示される入力画面の内容に従って、目標物となる施設の名称をキー入力部31を操作して入力する(ステップB01)。
図9(1)は、このときCDMA端末機10の表示部11で表示される入力画面を例示するものであり、サービス名「施設案内サービス」と施設名の入力を促すガイドメッセージに続いて、実際に施設名を入力するための入力ウィンドウを表示している。
しかして、施設名の入力の完了がキー入力部31の「通話」キーの操作により指示されると、サービスセンタ装置52への発呼処理を実行し、その入力された施設名データをサービスセンタ装置52に送信することによりナビゲートサービスを受けられるか否かを問い合わせる(ステップB02)。
ここで、CDMA端末機10からの問い合わせを受けたサービスセンタ装置52は、施設位置データベース53の記憶内容を検索して、受信した施設名が登録されているか否かを判断し、登録されていると判断した場合は、その施設名と対応付けて施設位置データベース53に記憶されている位置情報をCDMA端末機10に返信する。
CDMA端末機10は、サービスセンタ装置52から送信される位置情報を所定時間内に受信したか否かを判断することにより、問い合わせた施設名が登録されていたか否かを判断する(ステップB03)。
ここで、該当する施設名が施設位置データベース53に登録されておらず、結果として対応する位置情報を得ることができないと判断した場合には、検索対象の施設に関する情報が施設位置データベース53に未登録である旨のエラーメッセージを表示部11で表示して(ステップB14)、以上でこの処理を終了する。
なお、サービスセンタ装置52が、受信した施設名が施設位置データベース53に登録されていないと判断した場合に、エラーメッセージをCDMA端末機10に送信するようにして、CDMA端末機10は、受信したエラーメッセージを単に表示する構成にしてもよい。
一方、上記ステップB03で位置情報を受信したと判断した場合には、直ちにその受信した位置(緯度・経度・高度)情報をRAMのワークエリアに記憶する(ステップB04)。
次に自機内のGPS受信部29の起動状態を確保して自分が現在いる位置(緯度・経度・高度)の情報を取得しRAMのワークエリアに記憶し(ステップB05)、続けて磁気センサ14の起動状態を確保して、その時点でカメラ部12が向いている方位の情報を合わせて取得してRAMのワークエリアに記憶する(ステップB06)。
さらに、角度センサ15の起動状態を確保して、その時点でカメラ部12が向いている高さ方向の角度(チルト角度)の情報を取得してRAMのワークエリアに記憶する(ステップB07)。
こうして、RAMのワークエリアに記憶された、ステップB04で取得した施設の位置情報、その時点でCDMA端末機10のユーザがいる場所の位置情報及びその時点でカメラ部12が向いている方位情報及び角度情報により、カメラ部12で撮像する画像中で目標物の施設の所在を示す表示をすべき位置を計算する(ステップB08)。
なお、この撮影画像に対する目標物の位置表示に関する計算に関しては、上記図5で示した内容と同等であるため、その詳細な説明については省略するものとする。
このステップB08で楕円部の表示位置を算出した後、カメラ部12を構成する固体撮像素子35を駆動して画像信号を得、これを撮像部33でカラープロセス処理してデジタル値の画像信号を取得してRAMのワークエリアに記憶する(ステップB09)。
こうして画像信号を得た後、併せて目標物の施設がカメラ部12で撮影している画角の範囲内にあり、表示部11の画面で表示することができるか否かを、画像の中心から施設の位置までの水平誤差角度αが半水平画角θを越えているか否か、または画像中心から施設の位置までの垂直誤差角度βが半垂直画角θ′を超えているか否かの演算により判断する(ステップB10)。
なお、上記ずれた距離xr(または距離xd)が上記距離Wr(横幅Wd)の半分を超えているか否か、または上記ずれた距離xs(または距離xe)が上記距離Ws(縦幅We)の半分を超えているか否かの演算により画角内に目標施設の位置が収まっているか否かを判断するようにしてもよい。
該演算の結果、目標物の施設の位置を表示部11の画面で表示することができると判断した場合には、図9(2)に示すように施設の位置を表す楕円EをステップB08で計算した表示位置に表示させると同時に、目標施設までの距離、及び目標施設の位置が画面を外れた場合にその方向を表す矢印を併せて撮影画像に重畳した状態で表示部11で表示させ(ステップB12)、次いでRAMのワークエリアに記憶されている現時点の撮影画像をメモリ32に保存記録した後(ステップB13)、上記ステップB05からの処理に戻って、同様の処理を繰返す。
なお、上記ステップB13において、撮影画像を記録するのではなく、通信ネットワークを介して予め指定しておいた外部の画像記録装置に送信(転送)するようにしてもよい。
上記図9(2)は、施設の位置が表示部11の画面内に収まっている状態を例示するものであり、施設の位置を表す楕円Eと、施設までの距離「250M」、及び施設が画面に収まっているためにあえて特別な点滅や彩色等を行わない上下左右4つの矢印とをカメラ部12で撮影した画像に重畳して表示している状態を示している。
また、上記ステップB08での演算の結果、施設の位置が表示部11の画面から外れていて表示することができないと判断した場合には、施設までの距離、及び施設の位置が画面を外れている方向を表す矢印を併せて撮影画像に重畳した状態で表示部11で表示させ(ステップB11)、次いで上記ステップB05からの処理に戻って、同様の処理を繰返す。
すなわち、施設の位置が表示部11の画面から外れている場合には、上記施設の位置を表す楕円Eを表示しない代わりに、施設までの距離と、特に施設の位置している方向の矢印のみを特別な点滅や彩色等の処理を施した上下左右4つの矢印とをカメラ部12で撮影した画像に重畳して表示するものとする。
このように、ステップB05からの処理を繰返し実行することにより、カメラ部12で撮影した画像の範囲内に目標物の施設が位置していればその位置に楕円Eが重ねて表示され、また外れていれば該楕円Eが表示されずにその外れている方向の矢印のみが例えば点滅するなどして表示されるようになるので、施設の所在位置をより視覚的な手段でリアルタイムに撮影画像から判断することができ、全く土地勘のない場所であっても目標物としての施設に容易に見つけ出すことができるようになる。
なお、上記第1及び第2の実施の形態では、撮影画像中の目標物の位置のみならず、目標物への距離と方位及び角度を示す情報を併せて表示するようにしたため、CDMA端末機10のユーザにより多くの指標を与えて、効率的に目標物を見つけ出させることができる。
また、上記第2の実施の形態では、施設名に対応した位置情報を複数記憶した施設位置データベース53をサービスセンタ装置52が有するものとし、CDMA端末機10からその都度施設名を入力することで、CDMA通信網51を介してサービスセンタ装置52が対応する位置情報を施設位置データベース53から検索して送信するものとして説明したが、本発明はこれに限ることなく、記憶容量は限られるものの、CDMA端末機10内のメモリ32に施設名とそれに対応する位置情報とを複数予め記憶しておき、必要に応じてCDMA端末機10内部の処理により施設案内サービス動作を行なうものとしても良い。
その場合、すべてCDMA端末機10内部の処理により該動作を実行できるため、サービスセンタ装置52側が施設位置データベース53等のシステム構築を行なう必要がなく、通信事業者側の負担を軽くすることができる一方で、データ通信料金が発生しないためにCDMA端末機10のユーザの負担も軽くすることができる。
この場合、CDMA端末機10内のメモリ32の容量に応じて、位置情報を検索することのできる施設名に制限があることとなるが、このメモリ32をCDMA端末機10に対して着脱自在に設けるメモリカード等の媒体とすれば、例えば地域や対象となる施設の内容に対応して媒体を選択して着脱することにより、該媒体個々の容量に制限がある場合でも、より詳細なナビゲート動作を実現できる。
また、上記第2の実施の形態では、サービスセンタ装置52から目標施設の位置情報を取得するようにしたが、他の携帯端末やパソコン等から通信ネットワークを介して、あるいは通信ネットワークを介さずに直接、目標施設の位置情報を取得するようにしたり、目標施設の位置(緯度・経度・高度)をキー入力部31を操作して直接入力するようにしてもよい。
また、上記第2の実施の形態では、ステップB08で計算された画面内の表示位置(すなわち、表示画像中の目標物の表示位置)に目標施設の位置を表す楕円Eを重畳表示させるようにしたが、目標施設の位置を表す表示は楕円に限定されず、また画像表示エリア外に目標施設の位置を示す表示を行なうようにしてもよく、目標施設の位置がわかるような表示方法であればよい。
さらに、表示画像中における目標施設の位置がわかるような表示を行なわずに、撮影画角内に目標施設が収まっているか否かを判断し、収まっていると判断した場合、単に目標施設が画角内に収まっている旨を知らせる音響報知、または振動報知、または視覚報知のみを行なう構成にしてもよい。
また、上記第2の実施の形態では、ステップB10で撮影画角内に目標施設が収まっていないと判断されている間、ステップB11による表示処理を実行するようにしたが、カメラ部12による画像取得処理(ステップB09)あるいは表示部11による画像表示処理(ステップB11)を実行しないようにしてもよい。
また、上記第2の実施の形態では、ステップB13で撮影画像を保存記録するようにしたが、保存記録せずにステップB12による表示処理のみを実行するようにしてもよい。
また、上記第2の実施の形態では、ステップB12で撮影画像の表示処理を実行するようにしたが、撮影画像の表示処理を行なわずにステップB13による撮影画像の記録処理または送信処理(報知処理でもよい)のみを実行するようにしてもよい。つまり、撮影画角内に目標施設が収まっていると判断した場合に、撮影画像を記録または送信する処理のみを実行するようにしてもよい。
この場合、ステップB10で撮影画角内に目標施設が収まっていないと判断されている間、カメラ部12による画像取得処理(ステップB09)を実行しないようにし、ステップB10で撮影画角内に目標施設が収まっていると判断されている間のみ、ステップB09による画像取得処理を実行して、撮影画像の記録処理または送信処理を実行するようにしてもよい。
また、上記第2の実施の形態では、ステップB08で楕円部の表示位置を計算し、得られた表示位置情報に基づき目標施設が撮影画角内に収まっているか否かを判断するようにしたが、例えば、目標施設が撮影画角内に収まっている場合に、表示部11に目標施設の位置がわかるような表示を行なわず、撮影画像の記録処理、または送信処理、または報知処理のみを実行するのであれば、ステップB08による目標施設の表示位置計算処理は行なわずに、目標施設の位置情報と、CDMA端末10の位置情報、方位情報、角度情報、及び撮影画角情報とに基づき目標施設が撮影画角内に収まっているか否かを判断するようにしてもよい。
また、上記第2の実施の形態では、ステップB08で楕円部の表示位置を計算し、得られた表示位置情報に基づき目標施設が撮影画角(撮影範囲)内に収まっているか否かを判断するようにしたが、まず、目標施設の位置情報と、CDMA端末10の位置情報、方位情報、角度情報、及び撮影画角情報とに基づき目標施設が撮影画角内に収まっているか否かを判断し、目標施設が撮影画角内に収まっていると判断された場合のみステップB08による楕円部の表示位置の計算処理を実行するようにしてもよい。
このように構成すれば、目標施設が撮影画角内に収まっていない時は楕円部の表示位置の計算処理を行なわなくて済むのでCDMA端末10の処理負担を軽減させることができる。
また、上記第2の実施の形態では、表示画像中における目標施設の水平方向及び垂直方向に対する位置を算出して画像上に表示するようにしたが、実用上、垂直方向に対する位置を要求されるケースは少ないと思われるため、構成を簡略化するために、表示画像中における目標施設の水平方向に対する位置のみを算出して画像上に表示するようにしてもよい。
ただし、垂直方向に対する位置を考慮しない場合、カメラ部12の向きを水平に保たずに高さ方向に変化させてしまうと、写界が変化するにもかかわらず、目標施設の所在を示す表示の位置は全く変化しないので、例えば高層ビルの23階にある店や会社が目標施設である場合に問題を生じてしまうことになる。
また、上記第2の実施の形態では、CDMA端末10自身が、GPS受信部29でGPS情報を受信し、受信したGPS情報に基づき現在位置を算出することにより自己位置の情報を取得するようにしたが、CDMA端末10がGPS受信部29で受信したGPS情報をサービスセンタ装置52に送信し、サービスセンタ装置52が受信したGPS情報に基づきCDMA端末10の現在位置を算出してCDMA端末10に返信することにより自己位置の情報を取得するようにしてもよい。
また、上記第2の実施の形態では、CDMA端末10のGPS受信部29で受信したGPS情報に基づき算出された高度データを用いるようにしたが、CDMA端末10に気圧(高度)センサを設け、この気圧センサにより得られた高度データを用いるようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
以下本発明を、携帯電話機の一種である、GPS機能を搭載したCDMA方式の携帯端末機(以下「CDMA端末機」と称する)を用いるナビゲーションサービスシステムに適用した場合の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、本実施例は、上記第2の実施の形態と同様の目標施設の位置を画面上に表示させるナビゲートサービスにおいて、表示位置計算をCDMA端末機10ではなくサービスセンタ装置52で行なうようにしたものであり、それ以外の構成については上記第2の実施の形態で説明したことと同様のことがこの第3の実施の形態にも当てはまる。
また、ユーザが所持する折りたたみ式のCDMA端末機10を開いた状態での特徴的な概略構成については上記図1に、CDMA端末機10の回路構成については上記図2に、システム全体の構成については上記図7にそれぞれ示したものと基本的に同様であるものとして、同一部分には同一符号を付してその図示及び説明は省略するものとする。
図10は、図7に示したサービスセンタ装置(目標位置探索装置)52の具体的な構成を示したものである。
通信部55は、CDMA基地局41及びCDMA通信網51を介して、CDMA端末機10との間で情報の授受を行なう。
制御部54は、CPUで構成され、後述するメモリ56に記憶される所定の動作プログラムに基づいてこのサービスセンタ装置全体を制御する。
メモリ56は、通信時の制御や通信データの送受信制御、後述する表示位置計算プログラムその他、サービスセンタ装置52を動作させるための各種制御を含む制御部54での動作プログラム等を固定的に記憶している。なお、メモリ56の一部はワークメモリ領域として割り当てられている。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
図11は、CDMA端末機(目標位置探索装置)10上でユーザの操作に対応して実行される施設案内サービスの処理内容を示すもので、主として制御部30により制御される動作プログラムに基づいている。
その当初には、ユーザ42がキー入力部31のモード選択キーの操作によりナビゲートモードを設定すると、表示部11に表示される入力画面(図9(1))の内容に従って、目標物となる施設の名称をキー入力部31を操作して入力する(ステップC01)。
ここで、施設名の入力の完了がキー入力部31の「通話」キーの操作により指示されると、サービスセンタ装置52への発呼処理を実行し、その入力された施設名データをサービスセンタ装置52に送信することによりナビゲートサービスを受けられるか否かを問い合わせる(ステップC02)。
続いて、この問い合わせにより、ナビゲートサービスを利用できる旨の情報、すなわちGPS情報、方位情報及び角度情報の送信を要求する送信要求コマンドを受信したか否か(ステップC03)、ナビゲートサービスを利用できない旨の情報(エラーメッセージを含む)を受信したか否か(ステップC04)を判断する。
ステップC04でエラーメッセージを受信したと判断した場合は、受信した、検索対象の施設に関する情報が施設位置データベース53に未登録である旨のエラーメッセージを表示部11で表示した後(ステップC05)、サービスセンタ装置52との間の通信回線を切断して(ステップC06)、以上でこの処理を終了する。
一方、上記ステップC03で送信要求コマンドを受信したと判断した場合には、カメラ部12を構成する固体撮像素子35を駆動して画像信号を得、これを撮像部33でカラープロセス処理してデジタル値の画像信号を取得してメモリ56のワークメモリ領域に記憶する(ステップC07)。
このステップC07で画像信号を得るのと同時に、自機内のGPS受信部29、磁気センサ14、及び角度センサ15により自機のGPS情報、方位情報、及び角度情報を取得し、これらの自機情報をサービスセンタ装置52に送信する(ステップC08)。
続いて、このステップC05による自機情報の送信に応答して、この自機情報と目標施設の位置情報とに基づきサービスセンタ装置52により計算された、撮影画像上における目標施設の位置を示す表示位置情報(具体的には、撮影画像の中心から目標施設までの距離情報xd、xe)と自機から目標施設までの距離情報を受信したか否かを判断する(ステップC09)。
ここで表示位置情報を受信したと判断した場合は、目標物の施設がカメラ部12で撮影している画角の範囲内にあり、表示部11の画面で表示することができるか否かを、上記受信した距離情報xdが表示画面の横幅Wdの半分を超えているか否か、または上記受信した距離xeが表示画面の縦幅Weの半分を超えているか否かの演算により画角内に目標施設の位置が収まっているか否かを判断する(ステップC10)。
ここで、目標物の施設の位置を表示部11の画面で表示することができると判断した場合には、上記図9(2)に示したように施設の位置を表す楕円EをステップC09で受信した距離情報xd、xeに基づく表示位置に表示させると同時に、受信した目標施設までの距離情報、及び目標施設の位置が画面を外れた場合にその方向を表す矢印を併せて、ステップC07で取得した撮影画像に重畳した状態で表示部11で表示させ(ステップC11)、次いでメモリ56のワークメモリ領域に記憶されている現時点の撮影画像をメモリ56の保存記録領域に保存記録した後(ステップC12)、上記ステップC07からの処理に戻って、同様の処理を繰返す。
なお、上記ステップC12において、撮影画像を記録するのではなく、通信ネットワークを介して予め指定しておいた外部の画像記録装置に送信(転送)するようにしてもよい。
また、上記ステップC10で、施設の位置が表示部11の画面から外れていて表示することができないと判断した場合には、受信した施設までの距離情報、及び施設の位置が画面を外れている方向を表す矢印の差別表示を併せて撮影画像に重畳した状態で表示部11で表示させ(ステップC13)、次いで上記ステップC07からの処理に戻って、同様の処理を繰返す。
なお、ステップC07〜C13の処理を繰返し実行している最中において、ステップC14でキー入力部31の「切」キーの操作が検出された場合は、サービスセンタ装置52との間の通信回線を切断して(ステップC06)、以上でこの処理を終了する。
図12は、サービスセンタ装置52上で実行される施設案内サービスの処理内容を示すもので、主として制御部54により制御される動作プログラムに基づいている。
その当初には、通信部55で、CDMA端末機10からのナビゲートサービスの問い合わせのための着信があり、施設名データを受信したか否かを判断する(ステップC21)。
ここで、施設名データを受信したと判断すると、受信したし施設名データに基づき、施設位置データベース53の記憶内容を検索して(ステップC22)、受信した施設名が登録されているか否かを判断し(ステップC23)、登録されていると判断した場合は、その施設名と対応付けて施設位置データベース53に記憶されている位置情報を施設位置データベース53から取得してメモリ56の沸くメモリ領域に記憶する(ステップC24)。
続いて、目標施設の表示位置を計算するために必要となる、GPS情報、方位情報、及び角度情報の送信を要求するコマンドを通信部55からCDMA端末機10に対して送信する(ステップC25)。
なお、上記ステップC23で、受信した施設名が登録されていないと判断した場合は、検索対象の施設に関する情報が施設位置データベース53に未登録であり、ナビゲートサービスを利用できない旨の情報(エラーメッセージを含む)をCDMA端末10に送信した後(ステップC31)、CDMA端末10との間の通信回線を切断して(ステップC32)、以上でこの処理を終了する。
しかして、ステップC26で、ステップC25での送信要求に応答してCDMA端末10から送信されたGPS情報、方位情報、及び角度情報を受信したか否かを判断する。
ここで、GPS情報、方位情報、及び角度情報を受信すると、これらの情報を一旦メモリ56のワークメモリ領域に記憶した後、GPS情報に基づきCDMA端末10の現在位置(緯度・経度・高度)を計算し、得られた位置情報をメモリ56のワークメモリ領域に記憶する(ステップC27)。
続いて、メモリ56のワークメモリ領域に記憶されている、目標施設の位置情報、CDMA端末10の位置情報、方位情報、及び角度情報により、CDMA端末10のカメラ部12で撮像する画像中で目標物の施設の所在を示す表示をすべき位置を計算する(ステップC28)。
なお、この撮影画像に対する目標物の位置表示に関する計算に関しては、上記図5で示した内容と同等であるため、その詳細な説明については省略するものとする。
ただし、CDMA端末10の固体撮像素子35(光学レンズ系34)の水平画角2θ及び垂直画角2θ′と、表示部11の画面の横幅Wd及び縦幅Weは、全てのCDMA端末10において共通とし、メモリ56の所定エリアに予め記憶しておくものとする。
なお、カメラ付きCDMA端末10の種類により画角や画面サイズが異なる場合は、表示位置を計算する前にCDMA端末10から画角情報や画面サイズ情報を送ってもらう必要がある。
さらに、ズームカメラ付きCDMA端末10の場合は、ユーザによりズーム量が変化される毎にCDMA端末10から画角情報を送ってもらう必要がある。
このステップC28で楕円部の表示位置(画面中心からの水平距離xd、垂直距離xe)を算出した後、算出した表示位置情報を及び距離情報を通信部55によりCDMA端末10へ送信する(ステップC29)。
そして、CDMA端末10のキー入力部31の「切」キーが操作されることによりCDMA端末10との通信回線が切断されたか否かを確認して(ステップC30)、回線が切断されなければ、上記ステップC26からの処理に戻って、以下、通信回線が切断されるまでステップC26〜C30の処理を繰返す。
このように、表示位置計算をCDMA端末機10ではなくサービスセンタ装置52で行なうようにしたため、CDMA端末機10の処理負担を軽減させることができ、計算処理能力の高いCPUをCDMA端末機10に搭載する必要が無くなるので、ナビゲートサービスを実現するためのコストを大幅に軽減させることができる。
なお、上記第3の実施の形態では、CDMA端末機10のGPS受信部29で受信したGPS情報をサービスセンタ装置52に送信し、サービスセンタ装置52が受信したGPS情報に基づき位置を計算するように構成したが、CDMA端末機10がGPS受信部29で受信したGPS情報に基づき位置を計算し、得られた位置情報をサービスセンタ装置52に送信するようにしてもよい。
また、上記第3の実施の形態では、CDMA端末機10は、サービスセンタ装置52が送信した表示位置情報を受信し、この表示位置情報に基づいて図11のステップC10〜C13の処理を実行するようにしたが、ステップC10の判断をサービスセンタ装置52側で行い、この判別結果に基づき、必要に応じて、任意の矢印を点滅させるためのコマンド、画像の記録または送信を指示するためのコマンド、楕円の表示を指示するためのコマンド、報知を指示するためのコマンド等をCDMA端末機10に対して送信し、CDMA端末機10は単に受信したコマンドに応じた処理を実行するようにしてもよい。
さらに、上記ステップC10の判断をサービスセンタ装置52側で行なうようにした場合、この判別結果に基づき、図6(1)〜図6(3)に示した表示から撮影画像を除いた状態の画像、つまり矢印、距離、楕円のみから成る画像を作成し、作成した画像をCDMA端末機10に対して送信し、CDMA端末機10は単に撮影画像上に受信した画像を重畳表示させる処理を実行するようにしてもよい。
さらに、上記ステップC10の判断をサービスセンタ装置52側で行なうようにした場合、判別結果をCDMA端末機10に対して送信し、CDMA端末機10は受信した判別結果に応じて図11のステップC11〜C13の処理を実行するようにしてもよい。
さらに、上記ステップC10の判断をサービスセンタ装置52側で行なうようにした場合、例えば、目標施設が撮影画角内に収まっている時に、表示部11に目標施設の位置がわかるような表示を行なわず、撮影画像の記録処理、または送信処理、または報知処理のみを実行するのであれば、ステップC28による目標施設の表示位置計算処理は行なわずに、目標施設の位置情報と、CDMA端末10の位置情報、方位情報、角度情報、及び撮影画角情報とに基づき目標施設が撮影画角内に収まっているか否かを判断するようにしてもよい。
また、上記第3の実施の形態では、上記第2の実施の形態と同様の目標施設の位置を画面上に表示させるナビゲートサービスにおいて、表示位置計算をCDMA端末機10ではなくサービスセンタ装置52で行なうようにした場合について説明したが、上記第1の実施の形態と同様のユーザ43の位置を画面上に表示させるナビゲートサービスにおいて、表示位置計算をCDMA端末機10ではなくサービスセンタ装置52で行なうようにしてもよい。
すなわち、サービスセンタ装置52は、ユーザ43の所持するCDMA端末機10から送信されてくる位置情報(またはGPS情報)と、ユーザ42の所持するCDMA端末機10から送信されてくる、位置情報(またはGPS情報)、方位情報及び角度情報とを逐次受信し、これらの受信情報に基づいて表示画面上におけるユーザ43の位置を逐次計算し、得られた表示位置情報をユーザ42の所持するCDMA端末機10に逐次送信するようにしてもよい。
(第4の実施の形態)
以下本発明を、携帯電話機の一種である、PHS(Personal Handyphone System:第2世代コードレス電話システム)に対応した携帯端末機(以下「PHS端末機」と称する)を用いるナビゲーションサービスシステムに適用した場合の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、PHSでは、個々の基地局(CS)の担当するエリアが最小半径で約100[m]程度と非常に小さいミクロセルシステムを採用しており、それによりPHS端末機が最寄りの基地局に位置登録することで、センタ側がそのPHS端末機の所在位置を、位置登録している基地局の識別コードにより認識できるようになっている。
本実施の形態では、PHS端末機の機能構成については上記図1に示したCDMA端末機10とほぼ同様であるものとし、同一部分には同一符号を付してその図示及び説明は省略する。
また、回路構成についても、PHS方式とCDMA方式の違いにより通信系の回路が異なるが、その他は上記図2で示したものと同様であるものとし、同一部分には同一符号を付してその図示及び説明は省略する。
以下本実施の形態の動作について説明する。
図14は、本システムの運用環境を例示するものであり、ビルの屋上や電話ボックス等に設置されたPHS基地局61,61,…による小規模な各通信エリア62,62,…が密に隣接するミクロセルシステムにおいて、共にPHS端末機を所持している友人関係にある二人のユーザ63,64がここでは図示しないPHS通信網及びこのPHS通信網を統括管理する通信事業者が運営するサービスセンタ装置と接続されており、ユーザ64がユーザ63の方向に移動している途中にあって、ユーザ63からユーザ64を発呼した上で、ユーザ64の所在位置をPHS端末機により探索するものとする。
図13は、このとき発呼する側であるユーザ63の所持するPHS端末機と、その時点でユーザ63の所持するPHS端末機が位置登録しているPHS基地局61との間で実行される位置探索サービスの処理内容を示すものである。
PHS端末機では、所定の位置探索モードを指定操作し、表示部11で表示される画面の内容に従って、対象となる発呼先のユーザ64のPHS端末機の電話番号を入力し(ステップA21)、最寄の位置登録しているPHS基地局61に対して発呼を行なう(ステップA22)。
その後、当該PHS基地局61から発呼先の端末機の位置登録を検出したとの報告が来るのを待機する(ステップA23)。
PHS基地局61では、位置登録しているPHS端末機からの位置探索サービスの通知を待機しており(ステップD01)、通知があったと判断した時点で、その通知により位置探索をすべき発呼先のユーザ64のPHSの電話番号を登録する(ステップD02)。
その後、その登録した電話番号のPHS端末機がその時点で自局の担当する通信エリア62内にあって既に位置登録されているか否かにより、該PHS端末機を検出することができるかどうかを判断し(ステップD03)、まだ位置登録されていないと判断した際には、新規にPHS端末機の位置登録があるのを待機する(ステップD05)。
しかして、このステップD05で新規のPHS端末機の位置登録があったと判断すると、次いで上記ステップD03に戻って、そのPHS端末機が上記登録した電話番号であるか否かを判断する。
こうして新規に位置登録するPHS端末機がある毎に、そのPHS端末機がユーザ64の所持するものであるか否かを判断する、という処理を繰返すことにより、ユーザ63とユーザ64が共に同じPHS基地局61の通信エリア62内に存在するのを待機する。
そして、ユーザ64が移動によりユーザ63と同じ通信エリア62に入った時点で、上記ステップD03により対象の電話番号を検出したと判断され、検出報告をユーザ63の所持するPHS端末機へ送信し(ステップD04)、以後新たな同サービスの利用に備えて再び上記ステップD01からの待機処理に戻る。
PHS基地局61からの検出報告を受信したユーザ63のPHS端末機は、ステップA23でこれを判断した後に、上記図4のステップA04以下と同様の処理を実行して、ユーザ64の所持するPHS端末機の所在を自機の表示部11にカメラ部12で得た撮影画像に重ねて表示する。
このように、ユーザ63とユーザ64が同じ通信エリア62にあると判断するまでは位置探索のための表示を開始しないように制御するため、発呼先のユーザ64がある程度視認できる程度に位置するまでは位置探索動作を開始しない。
したがって、PHS端末機においては、無駄な電力消費を抑え、且つ通話料金を低く抑えて経済的に位置探索サービスを利用できる一方、基地局やシステムの側においても、通信トラフィックを減少させることができる。
なお、上記第4の実施の形態においては、上記第1の実施の形態と同様のユーザ43の位置を画面上に表示させるナビゲートサービスに本発明を適用した場合について説明したが、上記第2及び第3の実施の形態と同様の目標施設の位置を画面上に表示させるナビゲートサービスに本発明を適用してもよい。
また、上記第4の実施の形態においては、ユーザ63とユーザ64が同じ通信エリア62内にいるか否かによりユーザ63とユーザ64が接近しているか否かを判断するようにしたが、ユーザ63の位置情報とユーザ64(目標施設でもよい)の位置情報とからユーザ63とユーザ64との間の距離を算出し、得られた距離が所定距離以上であるか否かを判断することによりユーザ63とユーザ64が接近しているか否かを判断するようにしてもよい。
また、上記第4の実施の形態においては、PHS端末機にGPSユニット13による測位手段を有しているものとして説明したが、あえてGPSユニット13のような測位手段を有さず、相手の位置を撮影画像中に重ねて表示するような処理を行わないものとしても、発呼先のPHS端末機が同じ通信エリア62に入ったタイミングを知ることはできるので、発呼先が近くに存在することは認識することができる。
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。