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JP4301965B2 - 毛髪保持具 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪にパーマ等を施してカール等を付与する際に、毛髪束を所定の形状に巻回等するための補助具として用いられる毛髪保持具に関する。
従来より、毛髪にパーマ等を施してカール等を付与する際に用いられる毛髪保持具として、例えば特許文献1に示されたコールドパーマネント具が知られている。この毛髪保持具は、ロッドに巻き付けた毛髪束を保持する一対の半円筒を備え、この内部に、海綿様吸液物質を設けて浸液部を構成したものであり、その浸液部にパーマ液を含浸させることにより、パーマ液が外部に漏れるのを防止するようにしている。
近年、ロッドを用いずに、毛髪束の取り扱いを容易にした毛髪保持具が開発されている。例えば、特許文献2に示された毛髪保持具は、筒状体内に毛髪束を取り込んだ状態でその筒状体を変形させることにより、毛髪束の巻回状態を保持するようにしたものである。
しかし、この毛髪保持具は、これ自体を手で巻回する必要があるため、依然として手間がかかるという問題があった。
このような問題を解決するため、特許文献3及び4に示された毛髪保持具は、毛髪束を挿通可能にした筒状体に、巻き上げ用糸を例えばスパイラル状等に巻き付けたものであり、その巻き上げ用糸を引っ張ることにより、毛髪束を筒状体と共に巻き上げるようにしている。
実公昭30−10656号公報 特開平10−192036号公報 特開2003−93133号公報 国際公開第03/007752号パンフレット
ところで、筒状体に挿入した毛髪束を巻き上げるタイプの毛髪保持具においては、毛髪束を巻き上げた際に、毛髪処理剤がシート上において偏らず均一に毛髪束に供給されることが望まれている。
しかしながら、上記特許文献3の毛髪保持具においては、通常、毛髪束と共に巻き上げた筒状体に毛髪処理剤を滴下し、その毛髪処理剤を、筒状体の側面を形成している不織布を通して毛髪束に浸すようにしているため、この際、毛髪処理剤が不織布上において流動したり漏出したりして偏ってしまい、毛髪束に毛髪処理剤を均一に浸漬させることができなかった。
従って、本発明の目的は、毛髪処理剤をシート上において偏らせずに毛髪束に均一に供給し得る毛髪保持具を提供することにある。
発明者等は、毛髪処理剤に対して不透過性のシートに、予め、粘度の規定による高粘性の毛髪処理剤を塗布させておき、このシートを毛髪保持シートとすれば、毛髪保持シートを巻き上げた際これが変動しても、毛髪処理剤がシート上において偏らずに塗布された状態のまま保持されることを知見した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、毛髪束を所定の形状に保持する一又は二以上の毛髪保持シートから筒状に構成され、少なくとも一つの該毛髪保持シートは、その内面に、粘度が100mPa・s以上の毛髪処理剤が塗布された、該毛髪処理剤に対して不透過性の剤塗布シートである毛髪保持具を提供することにより前記目的を達成したものである。
本出願において、「塗布」された毛髪処理剤の層は、毛髪処理剤を保持する「剤保持層」を含めたものである。
本発明によれば、毛髪束を所定形状に保持するシートを不透過性にし、この不透過性のシートに高粘性の毛髪処理剤を塗布することにより、シート上の毛髪処理剤を偏らせずに均一に保持でき、ひいては、毛髪処理剤を毛髪束に均一に供給することができる。
以下、本発明の毛髪保持具の最も好ましい一実施形態(第1実施形態)を図面を参照して詳細に説明する。
図1又は図2に示すように、本実施形態の毛髪保持具1は、毛髪束9を所定の形状に保持する2つの毛髪保持シート3、3により構成され、その1つの毛髪保持シート3は、その内面に、粘度が100mPa・s以上の毛髪処理剤が塗布された、毛髪処理剤6に対して不透過性の剤塗布シート3aである。
まず、本実施形態における毛髪保持具1の具体的構成を述べる。
図1(a)(b)に示すように、毛髪保持具1において、もう一つの毛髪保持シート3には、剤透過シート4が用いられている。毛髪保持具1は、剤塗布シート3a及び剤透過シート4が、その両側縁部11、11でヒートシールされることにより、両端に開口して毛髪束を挿通可能な扁平筒状体1Aに形成されている。
扁平筒状体1A内には、保護シート7が、両端の開口部からはみ出た状態で挿通されている。扁平筒状体1Aには、巻き上げ用糸(図示しない)が、所定の軌跡(例えばスパイラル状)に沿って剤塗布シート3a及び剤透過シート4を縫うように巻き付けられている。
このような扁平筒状体1Aは、巻き上げ用糸の牽引により幾重にも畳められ、その状態で、毛髪束9を上記軌跡に従った形状に保持するようになっている。なお、毛髪束9を渦巻き状に巻き上げる場合には、剤透過シート4からの液だれを防止する観点から、巻き上げ用糸は、剤塗布シート3aが外側になるような軌跡に沿うことが好ましい。
次に、剤塗布シート3a、剤透過シート4及び保護シート7の各詳細を説明する。
剤塗布シート3aは、樹脂フィルム5と、剤塗布層6とからなる。
樹脂フィルム5は、毛髪処理剤6に対して不透過性のシートであり、毛髪処理剤6の漏出を防止する観点から、剤塗布シート3aの基材として用いられる。
剤塗布層6は、樹脂フィルム5の内面上に毛髪処理剤6が均一に塗布されてなる層である。ここに、剤塗布層6は、例えば目の粗い不織布やスポンジのような剤保持層によって保持され、毛髪処理剤6の高粘性と相俟って流動しないようになっている。このような剤塗布層6は、剤保持層の表面層に毛髪処理剤が塗布され、剤保持層と毛髪処理剤とが一体化したものである。
毛髪処理剤6は、通常の毛髪処理に用いられるものであれば特に限定されず、例えば、パーマ剤(1浴式)、トリートメント剤、スタイリング剤、染色剤等である。毛髪処理剤6の粘度については、毛髪処理剤6が樹脂フィルム5上で流動せず偏らないようにする観点では、100mPa・s以上であることが好ましく、毛髪処理剤6が毛髪に移行させやすくする観点では、10000mPa・s以下であることが好ましい。
剤透過シート4は、保護シート7を介して、剤塗布シート3a上の剤塗布層6と対向している。剤透過シート4は、外部の毛髪処理剤6を透過させて毛髪束9側に滲出させる観点から、毛髪処理剤6に対して透過性の不織布にしており、この不織布としては、例えば、ポリエチレン不織布等がある。
保護シート7は、剤塗布シート3aと剤透過シート4との間に介在している。保護シート7は、剤塗布シート3a側で剤塗布層6を覆い、剤透過シート4側でこれとの間に毛髪束9を挿通するための空隙部12(図1(b)及び図2(a)参照)を形成する観点から、毛髪処理剤6に対して不透過性の樹脂フィルムにしており、この樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等がある。
保護シート7を扁平筒状体1Aから抜き取る際に毛髪処理剤6の付着量を極力少なくする観点から、保護シート7の表面上に、剥離処理が施されていることが好ましい。
本実施形態の毛髪保持具1の使用態様を説明する。
まず、図2(a)に示すように、毛髪束9を、剤透過シート4と保護シート7との間における空隙部12に挿通する。この際、毛髪挿入具13(図4参照、詳細後述)を用いて、毛髪束9をその空隙部12に導入してもよい。
次いで、図2(b)(c)に示すように、保護シート7を扁平筒状体1Aから抜き取り、毛髪束9を、剤塗布シート3a上の剤塗布層6に浸した後、扁平筒状体1Aを毛髪束9と共に巻き上げる。
このような一連の処理を、毛髪の全体又は所定範囲に対して行う。この状態で所定時間(例えば約15分間)放置し、毛髪処理剤6を毛髪束9に均一に浸す。
その後、軽くすすいだ後、所定時間(例えば約15分間)放置してから、すべての毛髪保持具1を取り外し、毛髪を完全にすすぐ。
以上述べたように、本実施形態によれば、毛髪保持シート3の一方を不透過性のシートにし、このシートに粘度の数値規定による高粘性の毛髪処理剤6を塗布したため、この剤塗布シート3aが巻き上げた際に変動しても、毛髪処理剤6を偏らずに塗布された状態のまま保持でき、ひいては、毛髪処理剤6を毛髪束9に均一に供給することができる。
特に、本実施形態の場合、毛髪処理剤6を剤保持層と一体化して剤塗布層にしたため、高粘性と剤保持性との相互作用により、毛髪処理剤6をより不動なものにしてその均一化を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、剤塗布シート3aと剤透過シート4との間に保護シート7を介在させたため、剤塗布シート3a上の毛髪処理剤6が剤透過シート4側から滲出するのを防止できると共に、扁平筒状体1Aに毛髪束9を挿入する際、毛髪束9に毛髪処理剤6が付着して衣服等に転移するのを防止できる。
次に、本発明の毛髪保持具の他の実施形態(第2実施形態)を、主に、上記第1実施形態と異なる点について、図面を参照して詳細に説明する。
図3に示すように、本実施形態の毛髪保持具10は、毛髪束を挿通するための内側扁平筒状体10Aと、この内側扁平筒状体10Aを挿通するための外側扁平筒状体10Bとからなる。
内側扁平筒状体10Aには、毛髪保持シート3として、上記剤塗布シート3a及び剤不透過シート4’を2枚重ね合わせたものが用いられ、外側扁平筒状体10Bには、毛髪処理剤6に対して透過性の不織布3b、3bを2枚重ね合わせたものが用いられている。
図4に示すように、内側扁平筒状体10Aは、剤塗布シート3a及び剤不透過シート4’が互いに重なり合った状態で、その周囲部分がヒートシールで接合されることにより、この内部に充填された毛髪処理剤6が漏出しないようにこれを密閉した袋状に形成されている。
内側扁平筒状体10Aの内部には、毛髪挿入具13が挿通されている。この毛髪挿入具13は、案内棒13aの先端に、毛髪束9を束ねるリングバンド13bが取り付けられて構成されている。
ここで、内側扁平筒状体10Aのヒートシールがされた領域について詳述すると、このヒートシール領域は、毛髪挿入具13の形状に応じて複数に分割されており、案内棒13aの大部分を毛髪処理剤6と共に密閉する第1シール領域15と、リングバンド13bのみを密閉する第2シール領域16と、案内棒3aの後端部分のみを密閉する第3シール領域17とからなる。
第1シール領域15においては、毛髪束9が挿入された際、毛髪束9に毛髪処理剤6を効率よく浸す観点から、ヒートシールの両側縁部分には、幅方向内側に張り出た突部14が形成されており、各側縁部分における突部14は、一方側の突部14が、他方側の突部14と互い違いになるように配列されている。
第2シール領域16においては、毛髪挿入具13を取り出す際、リングバンド13bを容易に露出させる観点から、ヒートシールの外周部分は、通常の操作で剥離可能な程度の弱い接合力をもつように施されている。
第3シール領域17においては、毛髪挿入具13を取り出す際、案内棒13aの後端部分を容易に露出させる観点から、少なくともこの領域に含まれる樹脂フィルム3a,4’は、通常の操作で切離可能な材料からなっている。
外側扁平筒状体10Bは、不織布3b、3bが、互いに重なり合った状態で、その両側縁部分がヒートシールで接合されることにより、内側扁平筒状体10Aを挿通可能に形成されている。外側扁平筒状体10Bの幅は、内側扁平筒状体10Aの幅より大きく設定されている。外側扁平筒状体10Bの長さは、挿通された内側扁平筒状体10Aに対し、この第2、第3シール領域16、17の端部分を露出させるように短めに設定されている。
外側扁平筒状体10Bには、上記第1実施形態と同様、毛髪束9を所定の形状に保持するための巻き上げ用糸18が巻き付けられているが、本実施形態の場合、巻き上げ用糸18は、内側扁平筒状体10Aの外周面に巻き付きこれを保持している点で上記第1実施形態と異なっている。
本実施形態の毛髪保持具10の使用態様を説明する。
まず、図3及び図4に示すように、内側扁平筒状体10Aにつき、一方の端部を剥離してリングバンド13bを露出すると共に、他方の端部を切離して案内棒13aの後端部分を露出し、リングバンド13aに毛髪束9を通してから、案内棒13aの後端部分を掴んで毛髪挿入具13を内側扁平筒状体10Aから抜き取る。これにより、毛髪束9は、内側扁平筒状体10A内に挿通され、毛髪処理剤6に浸される。
次いで、内側扁平筒状体10Aを外側扁平筒状体10Bから抜き取ったのち、巻き上げ用糸18の牽引により、外側扁平筒状体10Bを巻き上げる。また、毛髪処理剤の種類によっては内側扁平筒状体10Aを抜き取らず、毛髪束9と共に巻き上げてもよい。
その後の処理は、上記第1実施形態と同様である。
以上述べたように、本実施形態によれば、毛髪処理剤6を密閉した内側扁平筒状体10Aと、毛髪束9を所定の形状に保持し外側扁平筒状体10Bとを一体化したため、毛髪処理剤を漏出せずに毛髪束9に均一に浸漬させることを一層確実に達成できる。
また、本実施形態によれば、内側扁平筒状体10A内に毛髪挿入具13を毛髪処理剤6と共に密閉し、毛髪挿入具13のリングバンド13b及び案内棒13aの後端部分を露出可能にしたため、毛髪束9の内側扁平筒状体10Aへの挿入を円滑に行うことができる。
本発明は、上記第1、第2実施形態に限られることなく、種々の変更等を行うことがでる。
毛髪処理剤の流動性をより効果的に抑える点では、上記第1実施形態のように、毛髪処理剤は剤保持層によって保持されることが好ましいが、粘度の数値規定による高粘性の毛髪処理剤を、単独で不透過性のシートに塗布してもよい。
上記第1実施形態の扁平筒状体、及び上記第2実施形態の内側扁平筒状体は、2枚の剤塗布シートから構成されてもよく、この場合、偏らず均一に塗布された毛髪処理剤で毛髪束を両面から挟む点で有利である。
上記第1、第2実施形態で用いた、樹脂フィルムに、予め、毛髪処理剤を塗布させておくのではなく、毛髪処理を行う前に、この樹脂フィルムに毛髪処理剤を塗布して、これを上記第1、第2実施形態の剤塗布シートにしてもよい。この場合、毛髪処理剤の蒸発を防止できるという利点がある。
剤塗布シートは、テーバー硬さが0.2mN・cm以上の不織布に上記高粘性の毛髪処理剤が塗布され構成されてもよい。内側扁平筒状体に毛髪処理剤のみを密閉しておき、毛髪挿入具を毛髪束と共に内側扁平筒状体に挿入するようにしてもよい。
(a)は、第1実施形態の毛髪保持具の概略構成を示す斜視図、(b)は、(a)のA−A切断線に沿った断面図である。 (a)〜(c)は、図1(a)のB−B切断線に沿った断面図であり、(a)は、毛髪束を挿入する段階を示した図、(b)は、保護シートを抜き取る段階を示した図、(c)は、毛髪束の挿入が終了した段階を示す図である。 第2実施形態の毛髪保持具の概略構成を示す図である。 第2実施形態の毛髪保持具における内側扁平筒状体の概略構成を示す斜視図である。
符号の説明
1、10 毛髪保持具
1A 扁平筒状体
3 毛髪保持シート
3a 剤塗布シート
3b 不織布
4 剤透過シート
4’ 剤不透過シート
6 毛髪処理剤、剤塗布層
7 保護シート
9 毛髪束
10A 内側扁平筒状体
10B 外側扁平筒状体
13 毛髪挿入

Claims (2)

  1. 毛髪束を所定の形状に保持する二枚の毛髪保持シートから筒状の扁平筒状体に構成され、
    該扁平筒状体の一面の該毛髪保持シートは、その内面に、粘度が100mPa・s以上の毛髪処理剤が塗布された、該毛髪処理剤に対して不透過性の剤塗布シートであり、
    前記扁平筒状体の他面の前記毛髪保持シートは、前記毛髪処理剤に対して透過性の剤透過シートであり、
    前記剤塗布シートと前記剤透過シートとの間に、前記毛髪処理剤に対して不透過性の保護シートが挿通されており、前記剤透過シートと前記保護シートとの間に、毛髪束を挿通可能な空隙部が形成されている毛髪保持具。
  2. 前記毛髪処理剤は、剤保持層によって保持されている請求項1記載の毛髪保持具。
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