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JP4230765B2 - 免疫アジュバント化合物、組成物、およびその使用方法 - Google Patents

免疫アジュバント化合物、組成物、およびその使用方法 Download PDF

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JP4230765B2
JP4230765B2 JP2002515305A JP2002515305A JP4230765B2 JP 4230765 B2 JP4230765 B2 JP 4230765B2 JP 2002515305 A JP2002515305 A JP 2002515305A JP 2002515305 A JP2002515305 A JP 2002515305A JP 4230765 B2 JP4230765 B2 JP 4230765B2
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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、動物に投与したときに動物において免疫応答を促進し得る新規な化合物に関する。本発明はまた、該新規な化合物を含む免疫組成物およびヒトおよび非ヒト動物を免疫する方法に関する。
【0002】
(背景技術)
ワクチンは、感染疾患の予防法として好結果をもたらす極めて受け入れられた方法であることがわかっている。ワクチンは費用効果が高く、標的病原に対する抗生物質耐性を引き起こさず、ホストに存在する正常な菌叢に影響を与えない。抗ウイルス免疫を誘発するときなどの多くの場合、ワクチンは実行しうる治療法や改善法がないような疾患を阻止することができる。
【0003】
ワクチンは、免疫系を誘起して、体内に非感染性または非病原性の形態で導入された因子、すなわち抗原、典型的には感染生物またはその部分に対する応答を開始することによって機能する。一旦、免疫系が「初回抗原刺激」されたら、すなわち生物に対して感作されたら、免疫系が感染性病原としての該生物に後に暴露されたときに迅速かつ強力な免疫応答という結果となり、該生物が疾患徴候を起こすのに充分なほど宿主生物内で菌体を増殖および感染する前に該病原を破壊してしまう。
免疫系を初回抗原刺激するのに用いる因子または抗原は、弱毒化生物として知られる感染状態でない全体の生物であってよいし、または幾つかの場合には、生物の種々の構造的成分を表す炭水化物、タンパク質またはペプチドなどの生物の成分、またはそのような成分をコードする核酸であってよい。
【0004】
多くの場合、ワクチンを有効にするのに充分な程度に、すなわち免疫を付与するのに充分な程度に免疫系を刺激するため、ワクチン中に存在する抗原に対する免疫応答を高める必要がある。多くのタンパク質および大抵のペプチドおよび炭水化物抗原は、単独で投与したときに免疫を付与するに充分な抗体応答を引き起こさない。そのような抗原は、外来物として認識され免疫応答を引き起こすような仕方で免疫系に提示される必要がある。この目的で、免疫応答を刺激する添加剤(アジュバント)が工夫されている。
【0005】
最もよく知られたアジュバントであるフロイントの完全アジュバントは、油/水エマルジョン中のマイコバクテリウムの混合物からなる。フロイントのアジュバントは2つの仕方で機能する:第一に、細胞および体液媒体免疫を促進することによって、第二に、抗原攻撃の迅速な分散をブロッキングすることによって(「貯留効果(depot effect)」)。しかしながら、この物質に対する毒性の生理反応および免疫反応が頻繁に起るため、フロイントのアジュバントはヒトには用いることはできない。
【0006】
(発明の開示)
(発明が解決しようとする技術的課題)
免疫刺激またはアジュバント活性を有することが示されている他の分子は、リポ多糖(LPS)としても知られる内毒素である。LPSは、「先天性の」免疫応答、すなわち生物が以前に暴露される必要なしに内毒素(および該内毒素を成分とする侵入細菌)を認識することができるように進化した応答を誘起することによって免疫系を刺激する。LPSは毒性が強すぎるので実行できるアジュバントではないが、モノホスホリルリピッドA(monophosphoryl lipid A)(「MPL」)などのような構造が内毒素に関連した分子がアジュバントとして臨床場面で試験されつつある。しかしながら、現在のところヒトに使用することがFDAによって承認された唯一のアジュバントはアルミニウム塩(ミョウバン)であり、これは抗原を沈降させることによって抗原を「貯留する」(depot)のに用いられる。ミョウバンはまた抗原に対する免疫応答をも刺激する。
それゆえ、免疫系を刺激して、抗原を単独でまたはミョウバンとともに投与したときに比べて抗原に対する一層強力な抗体応答を生成させるために抗原とともに投与することのできる化合物に対する当該技術分野で認められた必要性が存在する。
【0007】
(その解決方法)
一つの側面において、本発明は、動物に投与したときに該動物において免疫応答を促進しうる新規な化合物を提供する。一つの態様において、本発明の化合物は、抗原(ワクチン接種に適ういかなる疾患または状態に対するワクチンとして使用される抗原を含む)とともに投与したときに免疫アジュバントとして機能する。本発明の新規なアジュバント化合物は、式I:
【化9】
Figure 0004230765
[式中、
1は以下よりなる群から選ばれる:
(a)−C(O)−;
(b)−C(O)−C1-14アルキレン−C(O)−または−C(O)−C1-14アルケニレン−C(O)−(ここで、C1-14アルキレンまたはC1-14アルケニレンは、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキレンジオキシ、カルボキシ、C1-6アルコキシカルボニル、C1-6カルバモイル、C1-6アシルアミノ、C1-6アルキルアミノ、または(アリール)C1-6アルキル(ここで、該(アリール)C1-6アルキルの該アリール残基は、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、(C1-6アルコキシ)C1-6アルキルアミノ、(C1-6アルキルアミノ)C1-6アルコキシ、−O−C1-6アルキレン−NH−C1-6アルキレン−O−C1-6アルキル、−O−C1-6アルキレン−NH−C(O)−C1-6アルキレン−C(O)OHまたは−O−C1-6アルキレン−NH−C(O)−C1-6アルキレン−C(O)−C1-6アルキルで任意に置換されている)で任意に置換されている);
(c)ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C2〜C15の直鎖または分枝鎖のアルキル;および
(d)−C(O)−C6-12アリーレン−C(O)−(式中、該アリーレンは、C1-6アルキル、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、ハロゲン、ニトロまたはアミノで任意に置換されている);
aおよびbは独立して0〜約4の整数;
dおよびeは独立して1〜約6の整数;
d’およびe’は独立して0〜約2の整数;
1およびY1は、独立して、非存在、酸素原子、−NH−、−N(C(O)C1-4アルキル)−、および−N(C1-4アルキル)−よりなる群から選ばれる;
1、G2、G3およびG4は、独立して、酸素原子、メチレン、−NH−、−N(C1-4アルキル)−、−N[C(O)−C1-4アルキル]−、−NH−C(O)−、−NH−SO2−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−O−C(O)−、−O−C(O)−NH−、−O−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−、−C(O)NH−、C(O)N(C1-4アルキル)、および−S(O)n−(式中、nは0、1または2)よりなる群から選ばれる;
2、R3、R4、R5、R6およびR7は、独立して、以下よりなる群から選ばれる:
(a)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C1〜C20の直鎖または分枝鎖のアルキル;
(b)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C2〜C20の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル;および
(c)式:
【化10】
Figure 0004230765
で示される基(式中、
8は、C1-6の直鎖または分枝鎖のアルキル、またはC2-6の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル;
5は、酸素原子、メチレン、アリーレン、−NH−、−N(C1-4アルキル)−、−N(C(O)−C1-4アルキル)−、−NH−C(O)−、−NH−SO2−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−O−C(O)−、−O−C(O)−NH−、−O−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−および−S(O)n−(式中、nは0、1または2)よりなる群から選ばれる;
9およびR10は、独立して、以下よりなる群から選ばれる:
(i)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C1〜C20の直鎖または分枝鎖のアルキル;および
(ii)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C2〜C20の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル);
またはG12、G24、G35およびG47のいずれか1または2は、一緒になって水素原子またはヒドロキシル]
または薬理学的に許容しうるその塩である。
【0008】
第二の側面において、本発明は、本発明のアジュバント化合物の少なくとも1つを含有する新規免疫製剤に関する。
第三の側面において、本発明は、抗原と、本発明のアジュバント化合物の少なくとも1つを含有する新規な免疫組成物に関する。
他の側面において、本発明は、本発明の化合物を動物に投与することを含む、動物において免疫応答を促進する方法に関する。
【0009】
本発明は、動物に投与したときに該動物において免疫応答を促進することのできる新規な化合物を提供する。ある好ましい態様において、本発明の化合物は単独で投与したときに免疫効果を生成することができる。他のある好ましい態様において、本発明の化合物は、抗原(ワクチン接種に適ういかなる疾患または状態に対するワクチンとして使用される抗原を含む)とともに投与したときに免疫アジュバントとして機能する。本発明はまた、本発明の新規化合物を含む免疫組成物およびヒトおよび非ヒト動物の免疫方法をも提供する。
【0010】
本明細書において言及する特許および科学的文献は、当業者に利用できる知見を確認するものである。本明細書において引用する発行された特許、特許出願および文献は、個々のものが明確かつ個別に参照のために引用されるのと同程度で本明細書に参照のため引用される。不一致の場合には本開示が優先するであろう。
【0011】
本発明の目的のためには以下の定義が用いられる:
定義
本明細書において用いる「免疫組成物」なる語は、免疫予防作用、免疫治療作用、免疫強化作用、または免疫抑制作用を含む(これらに限られるものではない)、動物の免疫系に対して何らかの作用を及ぼすことのできる組成物を包含することを意図している。
本明細書において用いる「動物」なる語は、ヒト患者および非ヒト動物をいう。非ヒト動物は、ワクチンに対して免疫応答を生成できるあらゆる動物を包含する。
【0012】
本明細書において用いる「カルボニル」および「オキソ」なる語は、(C=O)残基をいう。カルボニル基はまた−C(O)−としても表すことができる。
本明細書において用いる「ジカルボニル」なる語は、−C(O)−アルキレン−C(O)−または−C(O)−アリーレン−C(O)−の構造を有する残基をいい、これら残基は両末端のカルボニル残基の炭素原子により分子に結合する。
【0013】
本明細書において用いる「アルキルエステル」は、−O−C(O)−アルキルの構造を有する残基であり、該残基はエステル基の単結合した酸素原子により分子に結合する。「アルコキシカルボニル」とは、−C(O)−O−アルキルの構造を有する残基であり、該残基はカルボニル炭素原子により分子に結合する。
本明細書において用いる「アルケニルエステル」は、−O−C(O)−炭素鎖(その際、炭素鎖は炭素−炭素二重結合を含む)の構造を有する残基であり、該エステル残基は単結合した酸素原子により分子に結合する。
【0014】
「アルキレン」なる語は、2価の直鎖または分枝鎖アルキル炭化水素基を意味する。
「アルケニレン」なる語は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する2価の直鎖または分枝鎖炭化水素基を意味する。
「ジアルケニレン」なる語は、少なくとも2つの炭素−炭素二重結合を有する直鎖または分枝鎖炭化水素基を意味する。
「アリーレン」なる語は、2価の芳香属基をいう。
【0015】
「アルキレン」、「アルケニレン」または「ジアルケニレン」の語が、たとえばC1-14アルキレンのように炭素原子の数または炭素原子の数の範囲を示す記述子を含む場合は、そのような炭素原子の数は、該アルキレン基が間に位置している2つの化学基を連結する炭素鎖の長さをいう。「アリーレン」の語が、炭素原子の数または炭素原子の数の範囲を示す記述子を含む場合は、そのような炭素原子の数は、芳香環系中の炭素原子の数をいう。アルキレン、アルケニレン、ジアルケニレンまたはアリーレン基の炭素原子のいずれも以下に記載するように任意に置換されていてよく、置換基はさらに炭素原子を含んでいてよい。
【0016】
本明細書において用いる「アルキル」の語は、1〜20の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖の脂肪族基をいい、1つ、2つまたは3つの置換基で任意に置換されていてよい。
「アリール」基は、1〜3の芳香環を含むC6〜C14芳香族残基であり、任意に置換されていてよい。好ましくは、アリール基はC6〜C10アリール基である。「アリール」の語はまた、5〜14の環原子、好ましくは5、6、9または10の環原子を含み、環状の配列にて共有される6、10または14のπ電子を有し、炭素原子の他にN、OおよびSよりなる群から選ばれた1〜約3のへテロ原子を有するへテロアリール基をも包含する。
【0017】
「アラルキル」または「アリールアルキル」基は、アルキル基に共有結合した上記アリール基を含み、これらアルキル基およびアリール基のいずれも独立に置換されていてよいし置換されていなくてもよい。
本明細書において用いる「ハロゲン」または「ハロ」なる語は、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素をいう。
【0018】
「アシルアミノ」なる語は、窒素原子にて結合したアミド基をいう。「カルバモイル」なる語は、カルボニル炭素原子にて結合したアミド基をいう。アシルアミノまたはカルバモイル置換基の窒素原子はさらに任意に置換されていてよい。
特に制限的に断らない限り、「アミノ」の語は、NH2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、および環状アミノ基を包含することを意味する。
【0019】
本明細書において用いる「アシル」なる語は、アルキルカルボニルまたはアリールカルボニル置換基をいう。
本明細書において用いる略語「Boc」は、t−ブチルオキシカルボニルをいう。
所定の置換基を参照して本明細書において用いる「非存在」の語は、置換基が存在しないことを意味し、当該置換基がその間に位置する2つの化学基が共有化学結合により直接互いに結合することを意味する。
【0020】
本発明の化合物および組成物を参照して本明細書において用いる「タイプ1」の語は、上記式Iにおいてaとbの値が同じであり、dとeの値が同じであり、d’とe’の値が同じであり、X1とY1が同じであり、G1とG3が同じであり、G2とG4が同じであり、R2とR5が同じであり、R3とR6が同じであり、R4とR7が同じである本発明の化合物をいう。
【0021】
本明細書において用いる「タイプ2」の語は、式Iにおいて以下の1またはそれ以上が当てはまる化合物または組成物をいう:aとbの値が異なる;dとeの値が異なる;d’とe’の値が異なる;X1とY1が異なる;G1とG3が異なる;G2とG4が異なる;R2とR5が異なる;R3とR6が異なる;およびR4とR7が異なる。
【0022】
化合物
第一の側面において、本発明は、式I:
【化11】
Figure 0004230765
[式中、
1は以下よりなる群から選ばれる:
(a)−C(O)−;
(b)−C(O)−C1-14アルキレン−C(O)−または−C(O)−C1-14アルケニレン−C(O)−(ここで、C1-14アルキレンまたはC1-14アルケニレンは、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキレンジオキシ、カルボキシ、C1-6アルコキシカルボニル、C1-6カルバモイル、C1-6アシルアミノ、C1-6アルキルアミノ、または(アリール)C1-6アルキル(ここで、該(アリール)C1-6アルキルの該アリール残基は、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、(C1-6アルコキシ)C1-6アルキルアミノ、(C1-6アルキルアミノ)C1-6アルコキシ、−O−C1-6アルキレン−NH−C1-6アルキレン−O−C1-6アルキル、−O−C1-6アルキレン−NH−C(O)−C1-6アルキレン−C(O)OHまたは−O−C1-6アルキレン−NH−C(O)−C1-6アルキレン−C(O)−C1-6アルキルで任意に置換されている)で任意に置換されている);
(c)ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C2〜C15の直鎖または分枝鎖のアルキル;および
(d)−C(O)−C6-12アリーレン−C(O)−(式中、該アリーレンは、C1-6アルキル、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、ハロゲン、ニトロまたはアミノで任意に置換されている);
aおよびbは独立して0〜約4の整数;
dおよびeは独立して1〜約6の整数;
d’およびe’は独立して0〜約2の整数;
1およびY1は、独立して、非存在、酸素原子、−NH−、−N(C(O)C1-4アルキル)−、および−N(C1-4アルキル)−よりなる群から選ばれる;
1、G2、G3およびG4は、独立して、酸素原子、メチレン、−NH−、−N(C1-4アルキル)−、−N[C(O)−C1-4アルキル]−、−NH−C(O)−、−NH−SO2−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−O−C(O)−、−O−C(O)−NH−、−O−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−、−C(O)NH−、C(O)N(C1-4アルキル)、および−S(O)n−(式中、nは0、1または2)よりなる群から選ばれる;
2、R3、R4、R5、R6およびR7は、独立して、以下よりなる群から選ばれる:
(a)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C1〜C20の直鎖または分枝鎖のアルキル;
(b)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C2〜C20の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル;および
(c)式:
【化12】
Figure 0004230765
で示される基(式中、
8は、C1-6の直鎖または分枝鎖のアルキル、またはC2-6の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル;
5は、酸素原子、メチレン、アリーレン、−NH−、−N(C1-4アルキル)−、−N(C(O)−C1-4アルキル)−、−NH−C(O)−、−NH−SO2−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−O−C(O)−、−O−C(O)−NH−、−O−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−および−S(O)n−(式中、nは0、1または2)よりなる群から選ばれる;
9およびR10は、独立して、以下よりなる群から選ばれる:
(i)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C1〜C20の直鎖または分枝鎖のアルキル;および
(ii)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C2〜C20の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル);
またはG12、G24、G35およびG47のいずれか1または2は、一緒になって水素原子またはヒドロキシル]
で示される新規な化合物または薬理学的に許容しうるその塩を提供する。
【0023】
本発明の化合物は酸であり、一般に対応する塩の形態で単離される。従って、本発明の範囲内として特に意図されるのは、式II:
【化13】
Figure 0004230765
(式中、Mは薬理学的に許容しうるカチオンであり、他の変数はすべて上記式Iと同じ)
で示される化合物である。2価のカチオンでは、カチオンは上記式IIの2つのM変数の位置を占める。薬理学的に許容しうるカチオンは当業者によく知られている。
【0024】
本発明の幾つかの好ましい態様において、以下の限定の1またはそれ以上が存在する:aおよびbが2である;X1およびY1がNHである;dおよびeが1または2である;d’およびe’が0、1または2である。ある好ましい態様において、dおよびeが1であり、d’およびe’が0である。他の好ましい態様において、dおよびeが1または1であり、d’およびe’が1または2である。
【0025】
幾つかの好ましい態様において、R1は、−C(O)−または−C(O)−C1-14アルキレン−C(O)−(ここで、C1-14アルキレンは、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキレンジオキシ、C1-6アルキルアミノ、または(アリール)C1-6アルキル(ここで該(アリール)C1-6アルキルの該アリール残基は、C1- 6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、(C1-6アルコキシ)C1-6アルキルアミノ、(C1-6アルキルアミノ)C1-6アルコキシ、−O−C1-6アルキレン−NH−C1-6アルキレン−O−C1-6アルキル、−O−C1-6アルキレン−NH−C(O)−C1-6アルキレン−C(O)OHまたは−O−C1-6アルキレン−NH−C(O)−C1-6アルキレン−C(O)−C1-6アルキルで任意に置換されている)よりなる群から選ばれた1または2の置換基で任意に置換されている)である。
【0026】
幾つかの好ましい態様において、G1、G2、G3およびG4は、独立して、−NH−C(O)−および−O−C(O)−よりなる群から選ばれる。
幾つかの好ましい態様において、R2〜R7、R9およびR10のうちの少なくとも2つはC6-20の直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、アルキニル、またはジアルケニルであり、これら基のいずれもハロゲン、オキソ、ヒドロキシおよびアルコキシよりなる群から選ばれた1または2の置換基で任意に置換されていてよい。ある好ましい態様において、R2〜R7、R9およびR10のうちの少なくとも2つはC8-15の直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、アルキニル、またはジアルケニルであり、これら基のいずれもハロゲン、オキソ、ヒドロキシおよびアルコキシよりなる群から選ばれた1または2の置換基で任意に置換されていてよい。
【0027】
幾つかの好ましい態様において、R2〜R7、R9およびR10のうちの少なくとも4つはC6-20の直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、アルキニル、またはジアルケニルであり、これら基のいずれもハロゲン、オキソ、ヒドロキシおよびアルコキシよりなる群から選ばれた1または2の置換基で任意に置換されていてよい。ある好ましい態様において、R2〜R7、R9およびR10のうちの少なくとも4つはC8-15の直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、アルキニル、またはジアルケニルであり、これら基のいずれもハロゲン、オキソ、ヒドロキシおよびアルコキシよりなる群から選ばれた1または2の置換基で任意に置換されていてよい。
【0028】
幾つかの好ましい態様において、R2〜R7、R9およびR10のうちの少なくとも6つはC6-20の直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、アルキニル、またはジアルケニルであり、これら基のいずれもハロゲン、オキソ、ヒドロキシおよびアルコキシよりなる群から選ばれた1または2の置換基で任意に置換されていてよい。ある好ましい態様において、R2〜R7、R9およびR10のうちの少なくとも6つはC8-15の直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、アルキニル、またはジアルケニルであり、これら基のいずれもハロゲン、オキソ、ヒドロキシおよびアルコキシよりなる群から選ばれた1または2の置換基で任意に置換されていてよい。
【0029】
合成法
タイプ1の化合物
式Iにおいてdおよびeが1であり、d’およびe’が0であるタイプ1の化合物は、スキーム1に示す合成経路に従って合成するのが好ましい。それゆえ、アルデヒドIII(L−セリンから文献記載の手順により得られる)をグリニャール試薬などの有機金属試薬で処理してアルコールIVを得る。化合物IVを酸処理して、たとえばメタノール中の無水HClガスで処理して対応のアミノジオールを得、これを窒素上で選択的にアシル化して化合物Vを得る。第一級アルコールを保護し、ついで第二級アルコールをアシル化すると化合物VIが得られる。第一級アルコールの脱保護およびリン酸化試薬(実験セクションの記載に従って調製)との反応により化合物VIIが得られる。トリエチルシランおよびトリフルオロ酢酸による処理はBoc保護基を除去し、ついでホスゲンによる処理は対称的な二量体VIIIを生成する。最後にフェニルシランおよびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)で処理するとアリル保護基が除去されて化合物IXを得る。
【0030】
スキーム1
【化14】
Figure 0004230765
【0031】
別法として、中間体IVは、好ましくはスキーム2に概略を示す合成経路に従って単一のジアステレオマーとして調製できる。
スキーム2
【化15】
Figure 0004230765
【0032】
それゆえ、化合物IIIをアリルクロライドおよび(+)−B−メトキシジイソピノカンフェイルボラン(methoxydiisopinocampheylborane)で処理して化合物Xを単一のジアステレオマーとして得る。DBUで処理してエポキシド閉環し、ついでオルガノ銅(organocuprate)試薬でSN2’開環して化合物XIIを得る。ついで、水素化してアルコールXIIIを得、これを化合物IVと同様にして化合物IXに変換する。
【0033】
式Iにおいてdおよびeが1であり、d’およびe’が1であるタイプ1の化合物は、上記スキーム1および2に概略を示したのと同様の手順だが化合物IIIの代わりにアルデヒドXIVを出発物質とすることにより調製するのが好ましい。アルデヒドXIVの調製は、スキーム3に概略を示すように、化合物IIIのホモログ生成(homologation)により行うのが好ましい。それゆえ、アルデヒドIIIを[2−(トリメチルシリル)エトキシメチル]トリフェニルホスホニウムクロライドおよびn−ブチルリチウムで処理してエノールエーテルを得、これを酢酸で処理して化合物XIVを得る。
スキーム3
【化16】
Figure 0004230765
【0034】
式Iにおいてdとe、および/またはd’とe’が異なる値のタイプ1の化合物は、下記実施例にさらに記載するように、一般に上記と同様の方法により調製するのが好ましい。当業者はまた、上記で概略を示した合成法が、上記アシル化工程の代わりに別の標準的な官能基変換を行うことにより式IにおいてG3および/またはG4が−O−C(O)−または−NH−C(O)−以外である化合物の合成に適用できることを容易に認識するであろう。
【0035】
タイプ2の化合物
式Iで示されるタイプ2の化合物は、リン酸エステル化合物の第一級アミン基からの保護基の解離の直後まではタイプ1の化合物の合成と同様の方法により合成するのが好ましい。該解離の時点でリン酸エステル化合物をジカルボン酸などの単保護二官能化合物で処理する。得られた化合物を脱保護し、第二のリン酸エステル化合物と反応させる。ついで、最終的なリン酸脱保護をタイプ1の化合物と同様に行う。
【0036】
タイプ2の化合物を合成するための別法は、リン酸エステル化合物の脱保護した第一級アミン基のイソシアナート中間体を生成させることである。ついで、このイソシアナート中間体をリン酸エステル化合物の第二の脱保護した第一級アミンで処理し、ついでタイプ1の化合物と同様に脱保護する。
【0037】
アジュバントおよびワクチン製剤および投与
第二の側面において、本発明は、式I:
【化17】
Figure 0004230765
[式中、
1は以下よりなる群から選ばれる:
(a)−C(O)−;
(b)−C(O)−C1-14アルキレン−C(O)−または−C(O)−C1-14アルケニレン−C(O)−(ここで、C1-14アルキレンまたはC1-14アルケニレンは、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキレンジオキシ、カルボキシ、C1-6アルコキシカルボニル、C1-6カルバモイル、C1-6アシルアミノ、C1-6アルキルアミノ、または(アリール)C1-6アルキル(ここで、該(アリール)C1-6アルキルの該アリール残基は、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、(C1-6アルコキシ)C1-6アルキルアミノ、(C1-6アルキルアミノ)C1-6アルコキシ、−O−C1-6アルキレン−NH−C1-6アルキレン−O−C1-6アルキル、−O−C1-6アルキレン−NH−C(O)−C1-6アルキレン−C(O)OHまたは−O−C1-6アルキレン−NH−C(O)−C1-6アルキレン−C(O)−C1-6アルキルで任意に置換されている)で任意に置換されている);
(c)ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C2〜C15の直鎖または分枝鎖のアルキル;
(d)−C(O)−C6-12アリーレン−C(O)−(式中、該アリーレンは、C1-6アルキル、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、ハロゲン、ニトロまたはアミノで任意に置換されている);
aおよびbは独立して0〜約4の整数;
dおよびeは独立して1〜約6の整数;
d’およびe’は独立して0〜約2の整数;
1およびY1は、独立して、非存在、酸素原子、−NH−、−N(C(O)C1-4アルキル)−、および−N(C1-4アルキル)−よりなる群から選ばれる;
1、G2、G3およびG4は、独立して、酸素原子、メチレン、−NH−、−N(C1-4アルキル)−、−N[C(O)−C1-4アルキル]−、−NH−C(O)−、−NH−SO2−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−O−C(O)−、−O−C(O)−NH−、−O−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−、−C(O)NH−、C(O)N(C1-4アルキル)、および−S(O)n−(式中、nは0、1または2)よりなる群から選ばれる;
2、R3、R4、R5、R6およびR7は、独立して、以下よりなる群から選ばれる:
(a)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C1〜C20の直鎖または分枝鎖のアルキル;
(b)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C2〜C20の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル;および
(c)式:
【化18】
Figure 0004230765
で示される基(式中、
8は、C1-6の直鎖または分枝鎖のアルキル、またはC2-6の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル;
5は、酸素原子、メチレン、アリーレン、−NH−、−N(C1-4アルキル)−、−N(C(O)−C1-4アルキル)−、−NH−C(O)−、−NH−SO2−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−O−C(O)−、−O−C(O)−NH−、−O−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−および−S(O)n−(式中、nは0、1または2)よりなる群から選ばれる;
9およびR10は、独立して、以下よりなる群から選ばれる:
(i)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C1〜C20の直鎖または分枝鎖のアルキル;および
(ii)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C2〜C20の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル);
またはG12、G24、G35およびG47のいずれか1または2は、一緒になって水素原子またはヒドロキシル]
で示される化合物または薬理学的に許容しうるその塩;および薬理学的に許容しうる担体、希釈液または賦形剤を含む免疫組成物を提供する。
【0038】
本発明のこの側面による好ましい態様は、上記第一の側面で記載したのと同様である。
本発明はまた、上記式Iで示される化合物、抗原、および薬理学的に許容しうる担体、希釈液または賦形剤を含む新規な免疫組成物にも関する。
本発明の免疫組成物では、本発明のアジュバント化合物とともにいかなる適当な抗原またはワクチン成分をも利用できる。さらなる例として、そのような免疫組成物は、弱毒化した生物、または生物の成分、たとえば炭化水素、タンパク質、またはペプチド、またはそのような成分をコードする核酸を適切に含んでいてよい。
【0039】
典型的に、抗原は本発明のアジュバント化合物と混合して用いる。他のある態様において、本発明のアジュバント化合物のアミノ、カルボキシル、ヒドロキシルおよび/またはリン酸残基に共有結合した抗原を用いるのが幾つかの応用において有用である。かくして、本発明の治療学的に有効な組成物の特別な製剤は、該製剤を投与する患者において該アジュバントが生物学的に利用でき、安全で、かつ有効な適切な仕方で行うことができる。
【0040】
そのような免疫組成物は、たとえば、下記を含む(これらに限られるものではない)ワクチン接種に適う疾患または状態にワクチンとして用いる少なくとも1の抗原性物質を含む:
(A)細菌、ウイルス、寄生虫(たとえば、マイコプラズマ、真菌、および原生動物)およびプリオンによって引き起こされるものを含む、ヒトおよび動物の感染性疾患;
(B)たとえば、下記を含む(これらに限られるものではない)自己由来の分子に対する免疫応答が有用である疾患または病理:アルツハイマー病(アミロイドβ42に対する免疫が有用である);胃液の病的流出疾患(gastric reflux disease)(ガストリンに対する免疫が有用である);黒色腫、前立腺癌、および直腸癌を含む(これらに限られるものではない)癌(癌抗原に対する免疫が有用である);および糖尿病(インスリンに対する免疫がインスリン産生細胞に対する免疫応答を低減させる)を含む(これらに限られるものではない)自己免疫疾患;および
(C)たとえば、hCGに対する免疫によって誘発される避妊作用などの(これらに限られるものではない)、免疫応答が機能または生理作用において所望の変化をもたらす非病的状態。
【0041】
さらなる例として、本発明の免疫組成物は、疾患状態および条件、たとえば、天然痘、黄熱、ジステンパー、コレラ、鶏痘、猩紅熱、ジフテリア、破傷風、百日咳、インフルエンザ、狂犬病、おたふくかぜ、HIV、水痘、風疹、麻疹、手足口病、および小児麻痺に対して薬理学的に活性な抗原またはワクチン成分を含んでいてよい。
その結果得られる、(i)抗原、および(ii)本発明の少なくとも1のアジュバント化合物を含むワクチン製剤において、抗原およびアジュバント化合物は、該製剤をワクチン接種した宿主動物、胚または卵子に投与したときに免疫応答を引き起こすのに有効な量で互いに存在する。
【0042】
さらなる態様において、本発明の化合物はワクチン抗原に、たとえば、アミノ、チオール、カルボキシル、ヒドロキシルまたはリン酸残基により共有結合してよい。本発明のアジュバント組成物をワクチン抗原に結合させる方法は、本明細書の開示を参照して当業者によって理解される。アジュバント組成物のワクチンへの結合は、P. Hoffmanら、Biol. Chem. Hoppe-Sayler, 1989, 370: 575-582; K.-H. Wiesmullerら、Vaccine, 1989, 7: 29-33; K.-H. Wiesmullerら、Int. J. Peptide Protein Res., 1992, 40: 255-260; J.-P. Defourtら、Proc. Natl. Acad. Sci. 1992, 89: 3879-3883; T. Tohokuniら、J. Am. Chem. Soc., 1994, 116: 395-396; F. Reichel, Chem. Commun., 1997, 2087-2088; H. Kamitakahara, Angew. Chem. Int. Ed. 1998, 37: 1524-1528; W. Dullenkopfら、Chem. Eur. J., 1999, 5: 2432-2438(これら全てを参照のため引用する)に記載の方法のいずれによっても行うことができる。
【0043】
かくして得られた(i)抗原、および(ii)アジュバント化合物を含むワクチン製剤は、動物において抗体応答を産生するのに充分な量で該ワクチン製剤を該動物に投与することによって、該動物において免疫応答を誘発させるために有用に用いられる。
投与方法としては、アジュバント、アジュバント含有ワクチン、またはアジュバントおよび/または抗原を、アジュバントおよび関連する抗原が免疫刺激として有効である宿主動物の1またはそれ以上の体腔部位に送達するのに適した手段および/または方法の使用が挙げられる。送達方法としては、これらに限られるものではないが、非経口投与法、たとえば、皮下(SC)注射、経皮(transcutaneous)、鼻内(IN)、眼内、経皮(transdermal)、筋肉内(IM)、皮内(ID)、腹腔内(IP)、膣内、肺内、および直腸投与、並びに非非経口投与、たとえば経口投与が挙げられる。
【0044】
本発明のアジュバントおよびワクチン組成物の投与量および適当な剤型は、通常の抗体力価決定法および通常の生物学的有効性(bioefficacy)/生物学的適合性(biocompatibility)プロトコールの使用により、またアジュバントとともに用いた特定の抗原または治療剤、所望の治療効果、および生物学的活性の所望の期間の長さに依存して、当業者が不当な実験を行うことなく容易に決定できる。
本発明のアジュバントは、他の適当な薬理学的または生理学的に活性な薬剤、たとえば抗原性の物質および/または他の生物学的に活性な物質とともに宿主動物に有用に投与できる。
本発明の製剤は、さらなる成分、たとえば、生理食塩水、オイル、スクアレン、油−水分散剤、リポソームなど、および他のアジュバント、たとえば、QS−21、ムラミルペプチド、フロイントの不完全アジュバントなどを含んでいてよい。
【0045】
つぎに本発明を以下の実施例により説明するが、これらは本発明を限定することを意図するものではない。
合成の実施例
全ての反応生成物は、満足のいくNMRスペクトルおよびシリカゲル薄層クロマトグラフィー(TLC)を与えた。クロマトグラフィーはすべてシリカゲル上で行い、溶出をTLCによりモニターした。完了した反応は全てtlc分析により決定した。反応は全て、特に断らない限り、窒素下、室温で行った。反応溶媒は全て、特に断らない限り、無水であった。通常の処理は、水洗、有機溶媒抽出、無水硫酸ナトリウムでの乾燥および減圧下での溶媒除去を含んでいた。
【0046】
実施例1:ER−805028の調製
【化19】
Figure 0004230765
−78℃の塩化メチレン(50mL)中の塩化オキザリル(0.65mL)の攪拌溶液にDMSO(1.1mL)を滴下して加え、ついで30分間攪拌した。塩化メチレン(5mL)中のキラルなアルコール1(908mg;文献公知の方法によりL−セリンから)を滴下して加え、ついで−40〜−60℃で1時間攪拌し、その後、トリエチルアミン(3.48mL)を滴下して加え、反応液を1時間かけて室温に温めた。処理後に得られた粗製のアルデヒド2をTHF(20mL)に溶解し、前もって調製したウンデカニルマグネシウムブロマイド3(THF(4mL)中でマグネシウム末(132mg)およびウンデカニルブロマイド(1.054g)をヨウ素の結晶とともに50℃で3時間反応させることにより調製)に−20℃にて滴下して加えた。このグリニャール反応液を室温に温め、2時間攪拌した。通常の処理およびシリカゲルクロマトグラフィー精製は化合物4(1.42g)を与えた。
【0047】
【化20】
Figure 0004230765
メタノール(100mL)中の化合物4(1.42g)の攪拌溶液に無水HClガスを0℃にて10分間加え、その後、反応混合物を室温に温めた。混合物を濃縮乾固した後、得られた粗製の生成物を1N水酸化ナトリウムで塩基性にし、酢酸エチルで抽出して粗製の化合物5(509mg)を得た。化合物5(509mg)をTHF(4mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウムを加え(8mL)、ついでテトラデカノイルクロライド(0.57mL)を0℃にて滴下して加え、ついで1時間激しく攪拌した。通常の処理およびシリカゲル精製は化合物6(466mg)を与えた。
【0048】
【化21】
Figure 0004230765
塩化メチレン(10mL)中の化合物6(466mg)の攪拌溶液にイミダゾール(105mg)を加え、ついでtert−ブチルジフェニルシリルクロライド(302mg)を加えた。室温で48時間攪拌した後、通常の処理、ついでシリカゲル精製を行って異性体7(293mg)を異性体8(235mg)から分離した。注:これら2つの生成物の立体化学は、化合物17(以下に記載するようにして調製)から得られたキラル異性体と直接比較(1H−NMRおよびtlc)することによって決定した。
【0049】
【化22】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.5mL)中の化合物8(154mg)の攪拌溶液に、ラウリン酸(59mg)、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC、70mg)およびN,N−4−ジメチルアミノピリジン(DMAP、3mg)を加えた。16時間攪拌した後、水性処理、およびシリカゲル精製して化合物9(197mg)を得た。
【0050】
【化23】
Figure 0004230765
THF(1.0mL)中の化合物9(197mg)の攪拌溶液に酢酸(20mg)を加え、ついでテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(88mg)を室温にて加えた。16時間攪拌した後、反応混合物を反応停止させ、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製して化合物10(134mg)を得た。
【0051】
【化24】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.8mL)中の化合物10(134mg)の攪拌溶液にテトラゾール(45mg)を加え、ついでリン酸化試薬(i)(106mg)を0℃にて加えた。1時間攪拌した後、反応混合物を、THF(1mL)および水(1mL)中にオキソン(204mg)を含む攪拌懸濁液に注いだ。0℃でさらに1時間攪拌した後、混合物を処理し、シリカゲル上で精製して化合物11(140mg)を得た。
【0052】
【化25】
Figure 0004230765
リン酸化試薬(i)を調製するため、塩化メチレン中の蒸留したジイソプロピルアミン(9.0mL)の溶液にテトラゾール(4.51g)を室温にて加え、ついで1.5時間攪拌した。アリルホスホロジアミダイト(20.5mL)を6.5mL/時の速度で滴下して加え、ついでさらに3時間攪拌した。上記反応混合物に塩化メチレン(50mL)中のN−Boc−2−アミノエタノール(10.36g)を8.4mL/時の速度で滴下して加え、ついでさらに18時間攪拌した。得られた白色懸濁液を、塩化メチレン(20mL)で2回洗浄しながらセライト545で濾過した。濾液を濃縮し、残渣をヘキサン(200mL)で懸濁および濾過した。得られたヘキサン濾液を濃縮乾固し、トルエンの2つの10mL部分と共沸して粗製の生成物(i)(21.54g)を油状物として得た。
【0053】
【化26】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.16mL)中の化合物11(58mg)の攪拌溶液にトリエチルシラン(0.16mL)を加え、ついでトリフルオロ酢酸(1.0mL)を室温にて加えた。2時間攪拌した後、溶媒を濃縮し、トルエンを用いて共沸乾固した。得られた粗製のアミン12を飽和重炭酸ナトリウム(0.6mL)とともに塩化メチレン(0.6mL)に溶解し、ついでホスゲン(トルエン中の1.93Mの溶液を0.018mL)を0℃にて滴下して加えた。室温で2時間攪拌した後、反応液を処理し、常法によりシリカゲルで精製して化合物13(55mg)を得た。
【0054】
【化27】
Figure 0004230765
脱気クロロホルム(3mL)中の化合物13(55mg)の攪拌溶液に、フェニルシラン(56mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(54mg)を0℃にて加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物を2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(5mL)で希釈し、さらに30分間攪拌した。この混合物をDEAE−セルロース(20mL)上に注ぎ、2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(100mL)中の増大濃度の酢酸アンモニウム(0.0〜0.05M)で溶出した。HPLC精製(シリカゲル;ヘキサン:イソプロパノール:水勾配溶出)により所望の生成物ER−805028(2.2mg)を得た。
【0055】
実施例2:キラル特異的な方法による化合物8の調製
【化28】
Figure 0004230765
THF(5mL)中のジシクロヘキシルアミン(634mg)の攪拌溶液にn−ブチルリチウム(1.6M;2.19mL)を0℃にて加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物を、−95℃に冷却したエチルエーテル(10mL)中のアリルクロライド(270mg)および(+)−B−メトキシジイソピノカンフェイルボラン(824mg)の攪拌溶液を滴下して加えた。この混合物を−95℃で1時間攪拌し、その後、三フッ化ホウ素エーテレート(827mg)を加えた。−95℃でさらに20分間攪拌した後、エチルエーテル(2mL)中のアルデヒド2(570mg)を加えた。最終反応混合物をゆっくりと室温に温め、12時間攪拌し、過酸化水素(9mL)およびメタノール(4.5mL)の溶液中の重炭酸ナトリウム(0.9g)および飽和重炭酸ナトリウム(2.5mL)を用いて酸化的に反応停止させた。通常の処理およびシリカゲルクロマトグラフィーの後に化合物14(1.30g)を得た。
【0056】
【化29】
Figure 0004230765
化合物14(1.3g)の攪拌溶液に、塩化メチレン(46mL)中の1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.77g)を0℃にて加えた。反応混合物を室温にて72時間攪拌した後、通常の処理およびシリカゲル精製を行って化合物15(300mg)を得た。
【0057】
【化30】
Figure 0004230765
THF(30mL)中のシアン化銅(I)(105mg)の攪拌懸濁液にオクチルマグネシウムブロマイド(2.0M;0.74mL)を−78℃にて滴下して加え、ついで15分間攪拌し、室温で2時間攪拌した。反応混合物を−78℃に戻した後、THF(2mL)中の化合物15(198mg)を滴下して加え、−78℃で1時間攪拌し、ついで0℃で1時間攪拌した。通常の処理、ついでシリカゲル精製を行って化合物16(168mg)を得た。
【0058】
【化31】
Figure 0004230765
酢酸エチル(50mL)中の化合物16(30mg)の攪拌溶液に10%パラジウム/炭素(10mg)を加え、その後、混合物を水素雰囲気(60psi)下に置き、室温で16時間振盪した。濾過し、ついで濃縮およびシリカゲルクロマトグラフィーを行って化合物17(30mg)を得た。
化合物7および化合物8の立体化学は,上記で概略を示した化合物4からの工程を用いて化合物17を化合物8に変換した後に明確に確立された。
【0059】
実施例3:ER−804874の調製
【化32】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.5mL)中の化合物7(196mg)の攪拌溶液に、ラウリン酸(73.5mg)、EDC(87mg)を加え、ついでDMAP(3.5mg)を加えた。室温で16時間攪拌し、処理およびシリカゲル精製した後に化合物18(242mg)が得られた。
【0060】
【化33】
Figure 0004230765
THF(1.0mL)中の化合物18(242mg)の攪拌溶液に酢酸(25mg)を加え、ついでテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(109mg)を室温にて加えた。16時間攪拌した後に反応混合物の反応を停止させ、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製して化合物19(144mg)を得た。
【0061】
【化34】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.8mL)中の化合物19(108mg)の攪拌溶液にテトラゾール(36mg)を加え、ついでリン酸化試薬(36mg)を0℃にて加えた。1時間攪拌した後、反応混合物をTHF(1mL)および水(1mL)中にオキソン(204mg)を含む攪拌懸濁液に注いだ。0℃でさらに1時間攪拌した後、混合物を処理し、シリカゲル上で精製して化合物20(128mg)を得た。
【0062】
【化35】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.16mL)中の化合物20(40mg)の攪拌溶液にトリエチルシラン(0.11mL)を加え、ついでトリフルオロ酢酸(1.0mL)を室温にて加えた。2時間攪拌した後、溶媒を濃縮し、トルエンを用いて共沸乾固した。粗製のアミン21を飽和重炭酸ナトリウム(0.5mL)とともに塩化メチレン(0.5mL)に溶解し、ついでホスゲン(トルエン中の1.93M溶液を0.012mL)を0℃にて滴下して加えた。室温で2時間攪拌した後、反応液を処理し、常法によりシリカゲル精製して化合物22(31mg)を得た。
【0063】
【化36】
Figure 0004230765
脱気クロロホルム(2mL)中の化合物22(31mg)の攪拌溶液に、フェニルシラン(12μL)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(32mg)を0℃にて加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物を2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(5mL)で希釈し、さらに30分間攪拌した。混合物をDEAE−セルロース(20mL)に注ぎ、2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(100mL)中の増大濃度の酢酸アンモニウム(0.0〜0.05M)で溶出した。HPLC精製(シリカゲル;ヘキサン:イソプロパノール:水勾配溶出)して所望の生成物ER−804874(6.0mg)を得た。
【0064】
実施例4:ER−804666の調製
【化37】
Figure 0004230765
THF(10mL)中の[2−(トリメチルシリル)エトキシメチル]トリフェニルホスホニウムクロライド(1.54g)の攪拌懸濁液にn−ブチルリチウム(1.6M;2.25mL)を0℃にて加え、ついでTHF(5mL)中の化合物2(649mg)を滴下して加えた。室温でさらに1時間攪拌し、処理およびシリカゲル精製した後に化合物23(371mg)を得た。
【0065】
【化38】
Figure 0004230765
化合物23(400mg)を酢酸(5mL)と水(1mL)との混合物に溶解し、室温で4時間攪拌した。濃縮およびシリカゲル精製の後に化合物24(112mg)を得た。
【0066】
【化39】
Figure 0004230765
THF(2mL)中の化合物24(112mg)の攪拌溶液にn−デシルマグネシウムブロマイド(THF中に1.0Mのものを0.6mL)を0℃にて滴下して加えた。室温で2時間攪拌し、処理およびシリカゲル精製した後に化合物25(148mg)を得た。
【0067】
【化40】
Figure 0004230765
メタノール(10mL)中の化合物25(148mg)の攪拌溶液に無水塩化水素ガスを6℃にて15分間加えた。混合物を室温で16時間攪拌し、その後、濃縮乾固して粗製の化合物26(124mg)を得た。化合物26(124mg)をTHF(1mL)に0℃にて溶解し、ついで飽和重炭酸ナトリウム(2mL)およびテトラデカノイルクロライド(99mg)を加えた。室温で1時間攪拌し、ついで処理およびシリカゲル精製して化合物27(69mg)を得た。
【0068】
【化41】
Figure 0004230765
塩化メチレン(10mL)中の化合物27(69mg)の攪拌溶液にイミダゾール(15.4mg)を加え、ついでtert−ブチルジフェニルシリルクロライド(39μL)を加えた。室温で48時間攪拌した後、常法の処理、ついでシリカゲル精製を行って化合物28(95mg)を得た。
【0069】
【化42】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.5mL)中の化合物28(95mg)の攪拌溶液に、ペンタデカン酸(41mg)、EDC(40mg)およびDMAP(2mg)を加えた。16時間攪拌した後、水性の処理およびシリカゲル精製して化合物29(121mg)を得た。
【0070】
【化43】
Figure 0004230765
THF(1.0mL)中の化合物29(121mg)の攪拌溶液に酢酸(18mg)を加え、ついでテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(73mg)を室温にて加えた。16時間攪拌した後、反応混合物を反応停止させ、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製して化合物30(81mg)を得た。
【0071】
【化44】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.6mL)中の化合物30(134mg)の攪拌溶液にテトラゾール(25mg)を加え、ついでリン酸化試薬(60mg)を0℃にて加えた。1時間攪拌した後、反応混合物をTHF(1mL)と水(1mL)との混合物中にオキソン(148mg)を含む攪拌懸濁液に注いだ。0℃でさらに1時間攪拌した後、混合物を処理し、シリカゲル上で精製して化合物31(100mg)を得た。
【0072】
【化45】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.10mL)中の化合物31(100mg)の攪拌溶液にトリエチルシラン(0.10mL)を加え、ついでトリフルオロ酢酸(1.0mL)を室温にて加えた。2時間攪拌した後、溶媒を濃縮し、トルエンを用いて共沸乾固した。粗製のアミン32を飽和重炭酸ナトリウム(0.5mL)とともに塩化メチレン(0.5mL)に溶解し、ついでホスゲン(トルエン中の1.93M溶液を0.013mL)を0℃にて滴下して加えた。室温で2時間攪拌した後、反応液を処理し、常法によりシリカゲル精製して化合物33(46mg)を得た。
【0073】
【化46】
Figure 0004230765
脱気クロロホルム(2mL)中の化合物33(46mg)の攪拌溶液に、フェニルシラン(16μL)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(42mg)を0℃にて加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物を2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(5mL)で希釈し、さらに30分間攪拌した。この混合物をDEAE−セルロース(20mL)上に注ぎ、2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(100mL)中の増大濃度の酢酸アンモニウム(0.0〜0.05M)で溶出した。HPLC精製(シリカゲル;ヘキサン:イソプロパノール:水勾配溶出)により所望の生成物ER−804666(21.2mg)を得た。
【0074】
実施例5:ER−805274の調製
【化47】
Figure 0004230765
ジメチルホルムアミド(DMF;5mL)中の市販のキラルな化合物34(2.69g)の溶液に4−メトキシベンズアルデヒドジメチルアセタール(6.19g)およびp−トルエンスルホン酸(0.65g)を加え、ついで室温で16時間攪拌した。高真空濃縮、処理およびシリカゲル精製した後に化合物35(3.39g)を得た。
【0075】
【化48】
Figure 0004230765
塩化メチレン(25mL)中の化合物35(1.78g)の攪拌溶液にイミダゾール(0.81g)を加え、ついでtert−ブチルジフェニルシリルクロライド(2.41g)を加えた。室温で16時間攪拌した後、常法の処理、ついでシリカゲル精製して化合物36(3.55g)を得た。
【0076】
【化49】
Figure 0004230765
塩化メチレン(35mL)中の化合物36(3.55g)の攪拌溶液に水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL;ヘキサン中の1.0M溶液を31mL)を−78℃にて滴下して加えた。−78℃でさらに2時間攪拌した後、反応混合物をまずメタノール:水で、ついでロシェル塩で反応停止させた。処理およびシリカゲルクロマトグラフィーの後に化合物37(725mg)を得た。
【0077】
【化50】
Figure 0004230765
−78℃の塩化メチレン(8mL)中の塩化オキザリル(0.11mL)の攪拌溶液にDMSO(0.17mL)を滴下して加え、ついで30分間攪拌した。塩化メチレン(2mL)中の化合物37(378mg)を滴下して加え、ついで−40〜−60℃で1時間攪拌し、その後、トリエチルアミン(0.57mL)を滴下して加え、反応混合物を1時間かけて室温に温めた。処理後、粗製のアルデヒド38(332mg)を得た。
【0078】
【化51】
Figure 0004230765
THF(5mL)中の化合物38(332mg)の攪拌溶液にデカニルマグネシウムブロマイド(エチルエーテル中に1.0M;1.44mL)を滴下して0℃にて加えた。室温で16時間攪拌した後、デカニルマグネシウムブロマイド(エチルエーテル中に1.0M;0.5mL)を加え、反応液をさらに1時間攪拌させた。処理およびシリカゲルクロマトグラフィーの後に化合物39(238mg)を得た。
【0079】
【化52】
Figure 0004230765
塩化メチレン(4.0mL)中の化合物39(238mg)の攪拌溶液にウンデカン酸(98mg)、EDC(125mg)およびDMAP(4.4mg)を加えた。16時間攪拌した後、ウンデカン酸(75mg)、EDC(94mg)およびDMAP(9mg)を加え、反応液をさらに24時間攪拌した。水性の処理、ついでシリカゲル精製して化合物40(314mg)を得た。
【0080】
【化53】
Figure 0004230765
アセトニトリル:水の5:1混合物(7.5mL)中の化合物40(577mg)の攪拌溶液に硝酸セリウムアンモニウム(CAN;1.23g)を0℃にて加えた。反応混合物を室温で72時間攪拌し、処理し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して化合物41(228mg)および化合物42(224mg)を得た。
【0081】
【化54】
Figure 0004230765
THF(2.3mL)中の化合物41(153mg)の攪拌溶液に、トリフェニルホスフィン(246mg)、ジフェニルホスホリルアジド(259mg)およびアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD;164mg)を加えた。室温で2時間攪拌した後、処理、ついでシリカゲルクロマトグラフィー後に化合物43(113mg)を得た。
【0082】
【化55】
Figure 0004230765
THF(1.0mL)中の化合物43(130mg)の攪拌溶液に酢酸(18mg)を加え、ついでテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(79mg)を室温にて加えた。48時間攪拌した後、反応混合物を反応停止させ、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製して化合物44(75mg)を得た。
【0083】
【化56】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.6mL)中の化合物44(75mg)の攪拌溶液にテトラゾール(72mg)を加え、ついでリン酸化試薬(170mg)を0℃にて加えた。1時間攪拌した後、反応混合物をTHF(1mL)および水(1mL)中にオキソン(627mg)を含む攪拌懸濁液に注いだ。0℃でさらに1時間攪拌した後、混合物を処理し、シリカゲル上で精製して化合物45(73mg)を得た。
【0084】
【化57】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.10mL)中の化合物45(37mg)の攪拌溶液にトリエチルシラン(0.09mL)を加え、ついでトリフルオロ酢酸(1.0mL)を室温にて加えた。2時間攪拌した後、溶媒を濃縮し、トルエンを用いて共沸乾固した。粗製のアミン46(33mg)を飽和重炭酸ナトリウム(0.5mL)とともに塩化メチレン(0.5mL)に溶解し、ついでホスゲン(トルエン中の1.93M溶液を0.014mL)を0℃にて滴下して加えた。室温で2時間攪拌した後、反応液を処理し、常法によりシリカゲル精製して化合物47(35mg)を得た。
【0085】
【化58】
Figure 0004230765
化合物47(35mg)の攪拌溶液に塩化メチレン中の(PhS)3SnH*Et3N錯体(0.5M;0.34mL)を室温にて加えた。反応混合物を1時間攪拌し、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して粗製の化合物48(29mg)を得、これを次の工程に直ちに用いた。
【0086】
【化59】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.5mL)中の化合物48(29mg)の攪拌溶液にトリデカン酸(36mg)およびEDC(44mg)を加えた。48時間攪拌した後、水性の処理、ついでシリカゲル精製して化合物49(21mg)を得た。
【0087】
【化60】
Figure 0004230765
脱気クロロホルム(1.5mL)中の化合物49(21mg)の攪拌溶液に、フェニルシラン(16μL)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(18mg)を0℃にて加えた。0℃で10分間攪拌した後、反応混合物を2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(5mL)で希釈し、さらに30分間攪拌した。この混合物をDEAE−セルロース(20mL)上に注ぎ、2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(100mL)中の増大濃度の酢酸アンモニウム(0.0〜0.05M)で溶出した。HPLC精製(シリカゲル;ヘキサン:イソプロパノール:水勾配溶出)により所望の生成物ER−805274(8.9mg)を得た。
【0088】
実施例6:ER−805271の調製
【化61】
Figure 0004230765
塩化メチレン(2.0mL)中の化合物41(128mg)の攪拌溶液に、トリデカン酸(83mg)、EDC(113mg)およびDMAP(5.0mg)を加えた。72時間攪拌した後、水性の処理およびシリカゲル精製して化合物50(136mg)を得た。
【0089】
【化62】
Figure 0004230765
THF(0.8mL)中の化合物50(136mg)の攪拌溶液に酢酸(14mg)を加え、ついでテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(63mg)を室温にて加えた。16時間攪拌した後、反応混合物を反応停止させ、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製して化合物51(82mg)を得た。
【0090】
【化63】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.7mL)中の化合物51(82mg)の攪拌溶液にテトラゾール(37mg)を加え、ついでリン酸化試薬(89mg)を0℃にて加えた。2時間攪拌した後、反応混合物をTHF(1mL)および水(1mL)中にオキソン(330mg)を含む攪拌懸濁液に注いだ。0℃でさらに2時間攪拌した後、混合物を処理し、シリカゲル上で精製して化合物52(70mg)を得た。
【0091】
【化64】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.10mL)中の化合物52(70mg)の攪拌溶液にトリエチルシラン(0.13mL)を加え、ついでトリフルオロ酢酸(1.0mL)を室温にて加えた。2時間攪拌した後、溶媒を濃縮し、トルエンを用いて共沸乾固した。粗製のアミン53(40mg)を飽和重炭酸ナトリウム(0.5mL)とともに塩化メチレン(0.5mL)に溶解し、ついでホスゲン(トルエン中の1.93M溶液を0.014mL)を0℃にて滴下して加えた。室温で2時間攪拌した後、反応液を処理し、常法によりシリカゲル精製して化合物54(24mg)を得た。
【0092】
【化65】
Figure 0004230765
脱気クロロホルム(1.5mL)中の化合物54(24mg)の攪拌溶液に、フェニルシラン(17mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(18mg)を0℃にて加えた。0℃で10分間攪拌した後、反応混合物を2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(5mL)で希釈し、さらに30分間攪拌した。この混合物をDEAE−セルロース(20mL)上に注ぎ、2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(100mL)中の増大濃度の酢酸アンモニウム(0.0〜0.05M)で溶出した。HPLC精製(シリカゲル;ヘキサン:イソプロパノール:水勾配溶出)により所望の生成物ER−805271(3.3mg)を得た。
【0093】
実施例7:ER−805270の調製
【化66】
Figure 0004230765
塩化メチレン(5.0mL)および飽和重炭酸ナトリウム(2.5mL)中の市販のD−スフィンゴシンサルフェート55(120mg)の攪拌懸濁液に、テトラデカノイルクロライド(99mg)を0℃にて滴下して加えた。室温で16時間攪拌した後、反応混合物を処理し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して化合物56(183mg)を得た。
【0094】
【化67】
Figure 0004230765
塩化メチレン(3.6mL)中の化合物56(183mg)の攪拌溶液にイミダゾール(39mg)を加え、ついでtert−ブチルジフェニルシリルクロライド(109mg)を加えた。室温で16時間攪拌した後、常法の処理、ついでシリカゲル精製して化合物57(193mg)を得た。
【0095】
【化68】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.5mL)中の化合物57(193mg)の攪拌溶液に、ドデカン酸(74mg)、EDC(70mg)およびDMAP(4mg)を加えた。16時間攪拌した後、水性の処理およびシリカゲル精製して化合物58(219mg)を得た。
【0096】
【化69】
Figure 0004230765
THF(1.0mL)中の化合物58(219mg)の攪拌溶液に酢酸(21mg)を加え、ついでテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(93mg)を室温にて加えた。48時間攪拌した後、反応混合物を反応停止させ、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製して化合物59(140mg)を得た。
【0097】
【化70】
Figure 0004230765
塩化メチレン(1.0mL)中の化合物59(140mg)の攪拌溶液にテトラゾール(42mg)を加え、ついでリン酸化試薬(100mg)を0℃にて加えた。2時間攪拌した後、反応混合物をTHF(1mL)および水(1mL)中にオキソン(369mg)を含む攪拌懸濁液に注いだ。室温でさらに16時間攪拌した後、混合物を処理し、シリカゲル上で精製して化合物60(152mg)を得た。
【0098】
【化71】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.2mL)中の化合物60(46mg)の攪拌溶液にトリエチルシラン(0.12mL)を加え、ついでトリフルオロ酢酸(1.0mL)を室温にて加えた。1時間攪拌した後、溶媒を濃縮し、トルエンを用いて共沸乾固した。粗製のアミン61を飽和重炭酸ナトリウム(0.6mL)とともに塩化メチレン(0.6mL)に溶解し、ついでホスゲン(トルエン中の1.93M溶液を0.014mL)を0℃にて滴下して加えた。室温で2時間攪拌した後、反応液を処理し、常法によりシリカゲル精製して化合物62(44mg)を得た。
【0099】
【化72】
Figure 0004230765
脱気クロロホルム(2mL)中の化合物62(44mg)の攪拌溶液に、フェニルシラン(40μL)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(23mg)を0℃にて加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物を2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(5mL)で希釈し、さらに30分間攪拌した。この混合物をDEAE−セルロース(20mL)上に注ぎ、2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(100mL)中の増大濃度の酢酸アンモニウム(0.0〜0.05M)で溶出した。HPLC精製(シリカゲル;ヘキサン:イソプロパノール:水勾配溶出)により所望の生成物ER−805270(7.1mg)を得た。
【0100】
実施例8:ER−805328の調製
【化73】
Figure 0004230765
−78℃の塩化メチレン(20mL)中の塩化オキザリル(0.66mL)の攪拌溶液にDMSO(1.06mL)を滴下して加えた。15分間攪拌した後、塩化メチレン(5mL)中の市販の保護グリセリン63(0.62g)を滴下して加え、ついで30分間さらに攪拌した。トリエチルアミン(3.5mL)を滴下して加え、ついで室温に温め、希HClを用いた常法の処理を行った。得られた粗製のアルデヒド64を次の工程に直ちに用いた。
【0101】
【化74】
Figure 0004230765
0℃のトルエン(30mL)中の洗浄水素化ナトリウム(0.144g)の攪拌懸濁液にホスホネート65(1.2mL)を滴下して加え、ついで室温で15分間攪拌した。0℃に冷却した後、トルエン(5mL)中の粗製のアルデヒド64(0.62g)を滴下して加え、ついで室温で2時間攪拌した。反応液を常法で処理し、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて生成物66(0.46g)を得た。
【0102】
【化75】
Figure 0004230765
室温の酢酸エチル(100mL)中のキラルなエステル66(3.80g)の攪拌溶液に10%パラジウム/炭素(100mg)を加え、その後、混合物を水素雰囲気下(60psi)に置き、2時間振盪した。濾過、ついで濃縮して粗製の化合物67(4.00g)を得た。
【0103】
【化76】
Figure 0004230765
ヘキサン(100mL)中の化合物67(4.00g)の攪拌溶液にDIBAL(ヘキサン中に1.0M;40mL)を滴下して加えた。0℃でさらに20分間攪拌した後、反応混合物をまずメタノール:水で、ついでロシェル塩で反応停止させた。処理およびシリカゲルクロマトグラフィー後に化合物68(2.66g)を得た。
【0104】
【化77】
Figure 0004230765
−78℃の塩化メチレン(100mL)中の塩化オキザリル(2.46mL)の攪拌溶液にDMSO(4.0mL)を滴下して加え、ついで30分間攪拌した。塩化メチレン(10mL)中の化合物68(2.828g)を滴下して加え、ついで−40〜−60℃で1時間攪拌し、その後、トリエチルアミン(13.2mL)を滴下して加え、反応混合物を1時間かけて室温に温めた。処理後に得られた粗製のアルデヒド69(3.02g)をTHF(20mL)に溶解し、THF(3.82mL)中のノナニルマグネシウムブロマイド(4.14g)に室温にて滴下して加えた。さらに2時間攪拌した後、常法の処理およびシリカゲルクロマトグラフィー精製を行って化合物70(2.27g)を得た。
【0105】
【化78】
Figure 0004230765
THF(40mL)中の化合物70(1.13g)の攪拌溶液に、室温にてトリフェニルホスフィン(1.55g)、ジフェニルホスホリルアジド(1.63g)およびアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD;1.03g)を加えた。15分間攪拌した後、混合物にトリフェニルホスフィン(1.04g)、ジフェニルホスホリルアジド(1.09g)およびアゾジカルボン酸ジエチル(0.69g)を加え、最終混合物を20分間攪拌した。処理およびシリカゲルクロマトグラフィー後に粗製の化合物71(1.83g)を得た。
【0106】
【化79】
Figure 0004230765
粗製の化合物71(1.83g)に塩化メチレン中の(PhS)3SnH*Et3N錯体(0.5M;20mL)を室温にて加えた。反応混合物を20分間攪拌し、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して粗製の化合物72(2.01g)を得、これを次の工程に直ちに用いた。
【0107】
【化80】
Figure 0004230765
THF(15mL)および飽和重炭酸ナトリウム(30mL)中の粗製の化合物72(2.01g)の攪拌懸濁液に、テトラデカノイルクロライド(1.74g)を0℃にて滴下して加えた。室温で30分間攪拌した後、反応混合物を処理し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して化合物73(1.58g)を得た。
【0108】
【化81】
Figure 0004230765
THF(8mL)中の化合物73(785mg)の攪拌溶液に、室温にて希HCl(2.4N;10mL)を加えた。反応混合物を2時間攪拌した後、常法の処理により粗製の生成物74(667mg)を得た。
【0109】
【化82】
Figure 0004230765
塩化メチレン(16mL)中の化合物74(667mg)の攪拌溶液にイミダゾール(161mg)を加え、ついでtert−ブチルジフェニルシリルクロライド(435mg)を加えた。18時間攪拌した後、常法の処理、ついでシリカゲル精製して化合物75(850mg)を得た。
【0110】
【化83】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.5mL)中の化合物75(106mg)の攪拌溶液に、室温にてテトラデカン酸(42mg)、EDC(44mg)およびDMAP(4mg)を加えた。16時間攪拌した後、水性の処理およびシリカゲル精製して化合物76(132mg)を得た。
【0111】
【化84】
Figure 0004230765
THF(1.0mL)中の化合物76(132mg)の攪拌溶液に酢酸(13mg)を加え、ついでテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(58mg)を室温にて加えた。16時間攪拌した後、反応混合物を反応停止させ、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製して化合物77(80mg)を得た。
【0112】
【化85】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.6mL)中の化合物77(80mg)の攪拌溶液にテトラゾール(25mg)を0℃にて加え、ついでリン酸化試薬(60mg)を加えた。1時間攪拌した後、反応混合物をTHF(1mL)および水(1mL)中にオキソン(204mg)を含む攪拌懸濁液に注いだ。0℃でさらに1時間攪拌した後、混合物を処理し、シリカゲル上で精製して化合物78(65mg)を得た。
【0113】
【化86】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.1mL)中の化合物78(65mg)の攪拌溶液にトリエチルシラン(82mg)を室温にて加え、ついでトリフルオロ酢酸(1.0mL)を加えた。2時間攪拌した後、溶媒を濃縮し、トルエンを用いて共沸乾固した。粗製のアミン79を0℃にて飽和重炭酸ナトリウム(0.7mL)とともに塩化メチレン(0.7mL)に溶解し、ついでホスゲン(トルエン中の1.93M溶液を0.019mL)を滴下して加えた。室温で2時間攪拌した後、反応液を処理し、常法によりシリカゲル精製して化合物80(50mg)を得た。
【0114】
【化87】
Figure 0004230765
脱気クロロホルム(3mL)中の化合物80(50mg)の攪拌溶液に、フェニルシラン(32mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(26mg)を0℃にて加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物を2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(5mL)で希釈し、さらに30分間攪拌した。この混合物をDEAE−セルロース(20mL)上に注ぎ、2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(100mL)中の増大濃度の酢酸アンモニウム(0.0〜0.05M)で溶出した。HPLC精製(シリカゲル;ヘキサン:イソプロパノール:水勾配溶出)により所望の生成物ER−805328(38mg)を得た。
【0115】
実施例9:ER−805329の調製
【化88】
Figure 0004230765
THF(3mL)中の化合物75(0.14g)の攪拌溶液に、室温にてトリフェニルホスフィン(0.159g)、ジフェニルホスホリルアジド(0.167g)およびDEAD(0.105g)を加えた。1時間攪拌した後、処理後に粗製のアジド81(0.14g)を得た。
【0116】
【化89】
Figure 0004230765
粗製の化合物81(0.14g)に塩化メチレン中の(PhS)3SnH*Et3N錯体(0.5M;5mL)を室温にて加えた。反応混合物を20分間攪拌し、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して粗製の化合物82(0.14g)を得、これを次の工程に直ちに用いた。
【0117】
【化90】
Figure 0004230765
塩化メチレン(2.0mL)中の化合物82(0.14g)の攪拌溶液に、室温にてテトラデカン酸(92mg)およびEDC(116mg)を加えた。16時間攪拌した後、水性の処理およびシリカゲル精製して化合物83(190mg)を得た。
【0118】
【化91】
Figure 0004230765
THF(2.0mL)中の化合物83(190mg)の攪拌溶液に酢酸(20mg)を室温にて加え、ついでテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(89mg)を加えた。16時間攪拌した後、反応混合物を反応停止させ、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製して化合物84(104mg)を得た。
【0119】
【化92】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.8mL)中の化合物84(104mg)の攪拌溶液にテトラゾール(42mg)を0℃にて加え、ついでリン酸化試薬(100mg)を加えた。1時間攪拌した後、反応混合物をTHF(2mL)および水(2mL)中にオキソン(615mg)を含む攪拌懸濁液に注いだ。0℃でさらに1時間攪拌した後、混合物を処理し、シリカゲル上で精製して化合物85(82mg)を得た。
【0120】
【化93】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.1mL)中の化合物85(82mg)の攪拌溶液にトリエチルシラン(103mg)を室温にて加え、ついでトリフルオロ酢酸(1.0mL)を加えた。2時間攪拌した後、溶媒を濃縮し、トルエンを用いて共沸乾固した。粗製のアミン86を0℃にて飽和重炭酸ナトリウム(0.8mL)とともに塩化メチレン(0.8mL)に溶解し、ついでホスゲン(トルエン中の1.93M溶液を0.023mL)を滴下して加えた。室温で2時間攪拌した後、反応液を処理し、常法によりシリカゲル精製して化合物87(63mg)を得た。
【0121】
【化94】
Figure 0004230765
脱気クロロホルム(3mL)中の化合物87(63mg)の攪拌溶液に、0℃にてフェニルシラン(40mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(33mg)を加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物を2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(5mL)で希釈し、さらに30分間攪拌した。この混合物をDEAE−セルロース(20mL)上に注ぎ、2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(100mL)中の増大濃度の酢酸アンモニウム(0.0〜0.05M)で溶出した。HPLC精製(シリカゲル;ヘキサン:イソプロパノール:水勾配溶出)により所望の生成物ER−805329(5.1mg)を得た。
【0122】
実施例10:ER−805517の調製
【化95】
Figure 0004230765
アセトン(100mL)中の市販のキラルな化合物88(3.18g)の溶液に室温にて2,2−ジメトキシプロパン(4.05mL)およびp−トルエンスルホン酸(0.57g)を加え、ついで72時間攪拌した。処理およびシリカゲル精製した後に化合物89(3.67g)を得た。
【0123】
【化96】
Figure 0004230765
THF(100mL)中のメチルホスホネート90(4.56g)の攪拌溶液に、−78℃にてn−ブチルリチウム(ヘキサン中に1.6Mのものを18.8mL)を滴下して加えた。5分間攪拌した後、ヨウ化銅(I)(5.7g)を加え、ついで−5℃でさらに2時間攪拌した。この透明な黄色の混合物に酸クロライド91(5.31g)を滴下して加え、その後、反応液を室温で1時間攪拌した。常法の処理およびシリカゲルクロマトグラフィーの後に化合物92(7.28g)を得た。
【0124】
【化97】
Figure 0004230765
−78℃の塩化メチレン(65mL)中の塩化オキザリル(2.54g)の攪拌溶液にDMSO(2.83mL)を滴下して加え、ついで30分間攪拌した。塩化メチレン(5mL)中の化合物89(1.90g)を滴下して加え、ついで−40〜−60℃で1時間攪拌し、その後、トリエチルアミン(9.04mL)を滴下して加え、反応混合物を1時間かけて室温に温めた。処理後に得られた粗製のアルデヒド93(3.02g)をさらに精製することなく次の反応に直ちに用いた。
【0125】
【化98】
Figure 0004230765
0℃のトルエン(30mL)中の洗浄水素化ナトリウム(79mg)の攪拌懸濁液にホスホネート92(0.88g)を加えた。室温で30分間攪拌した後、反応混合物を−15℃に冷却し、その後、アルデヒド93(0.43g)を加えた。最終反応混合物を室温で30分間攪拌し、ついで常法の処理およびシリカゲルクロマトグラフィー精製により化合物94(1.06g)を得た。
【0126】
【化99】
Figure 0004230765
酢酸エチル(25mL)中の化合物94(0.726g)の攪拌溶液に室温にて20%水素化パラジウム(100mg)を加え、その後、混合物を水素雰囲気(60psi)下に置き、16時間振盪した。濾過し、ついで濃縮して化合物95(0.72g)をさらに精製することなく得た。
【0127】
【化100】
Figure 0004230765
室温のメタノール(20mL)中の化合物95(0.72g)の攪拌溶液に0℃の水素化ホウ素ナトリウム(150mg)を加え、その後、混合物を1.5時間攪拌した。処理、ついで濃縮して化合物96(0.67g)をさらに精製することなく得た。
【0128】
【化101】
Figure 0004230765
塩化メチレン(10mL)中の化合物96(0.67g)の攪拌溶液に、室温にてトリデカン酸(0.66g)、EDC(0.72g)およびDMAP(29mg)を加えた。16時間攪拌した後、さらにEDC(0.10g)を加え、ついでさらに1時間攪拌した。水性の処理およびシリカゲル精製して化合物97(1.01g)を得た。
【0129】
【化102】
Figure 0004230765
THF(21mL)中の化合物97(1.01g)の攪拌溶液に3N HCl(21mL)を加えた。反応混合物を26時間攪拌した後、常法の処理により粗製の生成物98(0.92g)を得た。
【0130】
【化103】
Figure 0004230765
塩化メチレン(10mL)中の化合物98(0.94g)の攪拌溶液に0℃にてイミダゾール(214mg)を加え、ついでtert−ブチルジフェニルシリルクロライド(608mg)を加えた。室温で72時間攪拌した後、常法の処理、ついでシリカゲル精製して化合物99(1.44g)を得た。
【0131】
【化104】
Figure 0004230765
THF(8mL)中の化合物99(552mg)の攪拌溶液に、室温にてトリフェニルホスフィン(639mg)、ジフェニルホスホリルアジド(671mg)およびDEAD(425mg)を加えた。1時間攪拌した後、処理後に粗製のアジド100(402mg)を得た。
【0132】
【化105】
Figure 0004230765
化合物100(420mg)に塩化メチレン中の(PhS)3SnH*Et3N錯体(0.5M;3.43mL)を室温にて加えた。反応混合物を20分間攪拌し、その後、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して化合物101(434mg)を得、これを次の工程に直ちに用いた。
【0133】
【化106】
Figure 0004230765
室温の塩化メチレン(6.0mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(6.0mL)中の化合物101(434mg)の攪拌溶液に、テトラデカノイルクロライド(156mg)を加えた。15分間攪拌した後、処理およびシリカゲル精製を行って化合物102(422mg)を得た。
【0134】
【化107】
Figure 0004230765
THF(2.0mL)中の化合物102(422mg)の攪拌溶液に酢酸(43mg)を室温にて加え、ついでテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(189mg)を加えた。16時間攪拌した後、反応混合物を反応停止させ、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製して化合物103(258mg)を得た。
【0135】
【化108】
Figure 0004230765
塩化メチレン(2.0mL)中の化合物103(258mg)の攪拌溶液に0℃にてテトラゾール(112mg)を加え、ついでリン酸化試薬(266mg)を加えた。室温で2時間攪拌した後、反応混合物を0℃のTHF(2mL)および水(2mL)中にオキソン(1.48g)を含む攪拌懸濁液に注いだ。0℃でさらに1時間攪拌した後、混合物を処理し、シリカゲル上で精製して化合物104(325mg)を得た。
【0136】
【化109】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.1mL)中の化合物104(313mg)の攪拌溶液にトリエチルシラン(0.64μL)を室温にて加え、ついでトリフルオロ酢酸(4.0mL)を加えた。2時間攪拌した後、溶媒を濃縮し、トルエンを用いて共沸乾固した。粗製のアミン105を0℃にて飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3.4mL)とともに塩化メチレン(3.4mL)に溶解し、ついでホスゲン(トルエン中の1.93M溶液を94μL)を滴下して加えた。室温で3時間攪拌した後、反応液を処理し、常法によりシリカゲル精製して化合物105(143mg)を得た。
【0137】
【化110】
Figure 0004230765
脱気クロロホルム(8mL)中の化合物105(143mg)の攪拌溶液に、0℃にてフェニルシラン(94mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(75mg)を加えた。室温で0.5時間攪拌した後、反応混合物を2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(5mL)で希釈し、さらに30分間攪拌した。この混合物をDEAE−セルロース(20mL)上に注ぎ、2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(100mL)中の増大濃度の酢酸アンモニウム(0.0〜0.05M)で溶出した。HPLC精製(シリカゲル;ヘキサン:イソプロパノール:水勾配溶出)により所望の生成物ER−805517(84mg)を得た。
【0138】
実施例11:ER−805518およびER−805519の調製
【化111】
Figure 0004230765
メタノール(20mL)中の化合物16(427mg)の攪拌溶液に0℃にて無水HClガスを10分間加え、その後、反応混合物を室温に温め、さらに2時間攪拌した。この混合物を濃縮乾固し、得られた粗製の生成物を凍結乾固して粗製の化合物106(307mg)を得た。化合物106(307mg)をTHF(2mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム(4mL)を0℃にて加え、ついでテトラデカノイルクロライド(0.31mL)を滴下して加え、ついで室温で30分間激しく攪拌した。常法の処理およびシリカゲル精製により化合物107(266mg)を得た。
【0139】
【化112】
Figure 0004230765
塩化メチレン(5mL)中の化合物107(266mg)の攪拌溶液に室温にてイミダゾール(60mg)を加え、ついでtert−ブチルジフェニルシリルクロライド(170mg)を加えた。20時間攪拌した後、常法の処理、ついでシリカゲル精製して異性体108(277mg)を得た。
【0140】
【化113】
Figure 0004230765
塩化メチレン(2.0mL)中の化合物108(154mg)の攪拌溶液に、室温にてラウリン酸(104mg)、EDC(123mg)およびDMAP(5mg)を加えた。16時間攪拌した後、水性の処理およびシリカゲル精製を行って化合物109(361mg)を得た。
【0141】
【化114】
Figure 0004230765
THF(2.0mL)中の化合物109(361mg)の攪拌溶液に室温にて酢酸(36mg)を加え、ついでテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(157mg)を加えた。72時間攪拌した後に混合物の反応を停止させ、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製して化合物110(134mg)を得た。
【0142】
【化115】
Figure 0004230765
塩化メチレン(1.66mL)中の化合物110(210mg)の攪拌溶液に室温にてテトラゾール(93mg)を加え、ついでリン酸化試薬(221mg)を加えた。2時間攪拌した後、反応混合物を0℃のTHF(2mL)および水(2mL)中にオキソン(1.48g)を含む攪拌懸濁液に注いだ。0℃でさらに1時間攪拌した後、混合物を処理し、シリカゲル上で精製して化合物111(174mg)を得た。
【0143】
【化116】
Figure 0004230765
塩化メチレン(0.10mL)中の化合物111(174mg)の攪拌溶液にトリエチルシラン(0.31mL)を室温にて加え、ついでトリフルオロ酢酸(2.0mL)を加えた。2時間攪拌した後、溶媒を濃縮し、トルエンを用いて共沸乾固した。粗製のアミン112を0℃にて飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2.0mL)とともに塩化メチレン(2.0mL)に溶解し、ついでホスゲン(トルエン中の1.93M溶液を53μL)を滴下して加えた。室温で2時間攪拌した後、反応液を処理し、常法によりシリカゲル精製して化合物112(124mg)を得た。
【0144】
【化117】
Figure 0004230765
脱気クロロホルム(7mL)中の化合物112(124mg)の攪拌溶液に、0℃にてフェニルシラン(825mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(66mg)を加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物を2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(5mL)で希釈し、さらに30分間攪拌した。この混合物をDEAE−セルロース(20mL)上に注ぎ、2:3:1の比のクロロホルム:メタノール:水(100mL)中の増大濃度の酢酸アンモニウム(0.0〜0.05M)で溶出した。HPLC精製(シリカゲル;ヘキサン:イソプロパノール:水勾配溶出)により2つの異性体生成物、異性体A:ER−805518(68mg)および異性体B:ER−805519(28mg)を得た。
【0145】
生物学的実施例
実施例12:サイトカインの誘導(インビトロ)
マクロファージにおいて刺激応答を誘起する能力は、免疫アジュバント特性を有する分子の必要な特性であると思われる。それゆえ、化合物が免疫細胞からのTNF−αや他のサイトカインの放出を刺激する能力を、該化合物が免疫応答を刺激する能力(アジュバント活性という結果となる)の指標として試験する。
【0146】
単球/マクロファージに対する被験化合物の活性を試験するのに最も利用しやすいヒトの系は全血のものである。種々の濃度の本発明の化合物を、プラスチックアッセイプレートのウエルに50μlの5%デキストラン中、ついで正常なボランティア(年齢18〜51歳;110〜230lb)から得た400μlのヘパリン処理全血への50μlの5%デキストラン中の10×ストックとして、全量500μl/ウエル(全血の最終濃度は80%であった)にて加えた。10×ストックは、化合物を水中に1mMに溶解し、氷浴中で2分間超音波処理することにより調製した。ついで、化合物を5%デキストラン中で10×とした。37℃、5%CO2雰囲気で穏やかに振盪しながら3時間インキュベートした後、アッセイプレートを1000×gで4℃にて10分間遠心分離にかけ、血漿を抜き取り、−80℃に凍結した。血漿試料をELISA(R & D Systems、ミネアポリス、ミネソタ)によりTNF−αについて分析した。各アッセイポイントを3回試験した。
【0147】
表1に示すように、本発明の代表的な化合物は、血液由来の(blood-borne)細胞を刺激して0.008μMから>10.0μMの刺激値でTNF−αを放出させる。この刺激値は、10ng/mlのLPSを用いて同じ全血試料から得られる放出の半分に等しいTNF−α放出を刺激するのに要する化合物の濃度である。
【0148】
表1:化合物によるインビトロでのサイトカイン放出の刺激
【表1】
Figure 0004230765
【0149】
【表2】
Figure 0004230765
【0150】
【表3】
Figure 0004230765
【0151】
【表4】
Figure 0004230765
【0152】
実施例13:抗体応答のインビボ誘発
アジュバント活性の最も重要な試験は、ある化合物を抗原調製物に添加することが、該抗原を生きた動物に投与したときに該抗原に対して産生される抗体レベルを上昇させることによって免疫応答を増大させるか否かを決定することである。
【0153】
インビボでの抗体産生に対する本発明の化合物の作用を調べるため、Balb/cマウスに被験化合物を破傷風トキソイドなどのタンパク質とともに注射する。破傷風トキソイドは0.25μgの投与量にて免疫原として用いる。メスのBalb/cマウス(Charles River Laboratories;約6〜8週齢(18〜25g))にPBS中の抗原およびアジュバントの混合物(200μl)を3週間毎に全部で3回注射する。対照の動物にはミョウバンまたはPBSを注射する。注射はすべて首の背側に皮下にて行う。2回目および3回目の注射の2週間後にマウスから採血する。血液の回収は、尾静脈に傷を入れ、ベクトンディッキンソンブランドのマイクロテナー(microtainer)血清セパレーター管に血滴を回収することにより行う。血清をマイクロ遠心分離により血球から分離し、ELISAにより抗原特異的なIgGレベルを試験する。
【0154】
ペプチドに対する免疫応答は、酵素結合抗体免疫吸着アッセイ(ELISA)により試験することができ、これはELISAプレート上にコーティングした破傷風トキソイドに結合する血清抗体のレベルを定量することができるものである。
血清抗体の測定は、2回目の免疫の2週間後に行う。表2に示すように、破傷風トキソイドとともに本発明の化合物を注射したマウスは破傷風トキソイド単独を注射したマウスに比べて高い免疫応答(高い抗体レベル)を示す。
Accurate Chemicalからの破傷風トキソイド(カタログ#sstettox)を免疫抗原として用い、一方、List Biologicalsからの精製トキソイド(カタログ#191)をELISAアッセイの標的抗原として用いる。
【0155】
抗原/アジュバント混合物の調製のため、凍結乾燥した被験化合物をリン酸緩衝食塩水(PBS;カタログ#P-3813;Sigma Chemical Co.、セントルイス、ミズーリ)で2mg/mlに再構成し、冷水浴中で2分間超音波処理する。Pierce Immunochemicalから購入したImjectR Alumを製造業者のガイドラインに従って用い、注射容量の15%を構成する。抗原をPBS中に希釈し、被験化合物の最終濃度が200μlの注射容量中で30μgとなるように被験化合物またはミョウバンと混合する。注射の前に混合物を室温で少なくとも40分間インキュベートする。
【0156】
抗原特異的なIgGのレベルを、抗原を96ウエルCostar EIA/RIAプレートに受動的にコーティングした直接ELISAによりモニターする。プレートを50μl/ウエルの破傷風トキソイドで3μg/ml重炭酸緩衝液にてコーティングし、4℃で一夜インキュベートし、自動プレート洗浄機で0.05%tween20を含有するPBS(PBS−t)で3回洗浄する。ついで、プレートをPBS中の0.5%ゼラチン(200μl/ウエル)で室温(RT)にて1時間ブロッキングし、PBS−tで3回洗浄する。マウス血清を1.0%BSAを含有するPBS−t中に希釈し、100μlの種々の希釈液を抗原コーティングウエルに加え、RTで1時間インキュベートし、再びPBS−tで3回洗浄する。
【0157】
ビオチン化ラット抗マウスIgG(Zymed、サウスサンフランシスコ、カリフォルニア)をPBS−t中に50ng/mlに希釈し、100μl/ウエルを適用する。RTで1時間インキュベートした後、ウエルをPBS−tで3回洗浄し、ついでPBS−t中の40ng/mlのストレプトアビジン−西洋ワサビペルオキシダーゼコンジュゲート(Southern Biotechnology Associates Inc.、バーミンガム、アラバマ)を加える。RTで30分間インキュベートした後、ウエルを再びPBS−tで3回洗浄する。ついで、ウエルを100μlのTMB基質(Kirkegaard and Perry Labs)中で5分間インキュベートする。等容量の1Mリン酸を加えて発色を停止させ、450nmでの吸光度をDeltasoftソフトウエア分析パッケージを有するTitertek Multiscanプレートリーダーで読み取る。
【0158】
抗原特異的なIgGレベルの定量のため、曲線を既知の標準と比較する。直接付着させた既知の量の精製IgG(Southern Biotechから購入)をIgG標準曲線として用いる全IgGアッセイを、破傷風トキソイドに対する直接ELISAとともに行う。これにより、抗体の抗原特異的捕捉を測定するのに用いたのと同じ試薬により結合抗体を検出することが可能となる。破傷風トキソイドに結合した抗体の検出に用いる同じ試薬溶液、すなわち、ビオチン化抗IgG、ついでHRP−ストレプトアビジンを、全IgG定量アッセイおよび抗原特異的アッセイに同時に適用する。それゆえ、精製IgG標準曲線の結合からのシグナルは、抗破傷風トキソイドアッセイで結合した等量のIgGに対して生成されたものと等しい。ついで、4パラメータ曲線適合(fit)(DeltaSoft 3ソフトウエアパッケージ)を用い、血清中の破傷風トキソイド特異的抗体の量を精製IgG標準から外挿する。
【0159】
表2:化合物のインビボでのアジュバント活性
【表5】
Figure 0004230765
【0160】
上記本発明を明確および理解の目的のために若干詳細に記載したが、当業者には本開示を読んで本発明の真の範囲および添付の特許請求の範囲から逸脱することなく形態および詳細において種々の変化を行いうることが理解されるであろう。

Claims (17)

  1. 式I:
    Figure 0004230765
    [式中、
    は以下よりなる群から選ばれる:
    (a)−C(O)−;および
    (b)−C(O)−C1−14アルキレン−C(O)−ここで、C1−14アルキレン は、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキレンジオキシ1−6アルキルアミノ、または(アリール)C1−6アルキル(ここで、該(アリール)C1−6アルキルの該アリール残基は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、(C1−6アルコキシ)C1−6アルキルアミノ、(C1−6アルキルアミノ)C1−6アルコキシ、−O−C1−6アルキレン−NH−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキル、−O−C1−6アルキレン−NH−C(O)−C1−6アルキレン−C(O)OHまたは−O−C1−6アルキレン−NH−C(O)−C1−6アルキレン−C(O)−C1−6アルキルで任意に置換されている)よりなる群から選ばれた1または2の置換基で任意に置換されている)
    aおよびbは独立して0〜 4の整数;
    dおよびeは独立して1〜 6の整数;
    d’およびe’は独立して0〜の整数;
    およびYは、独立して、非存在、酸素原子、−NH−、−N(C(O)C1−4アルキル)−、および−N(C1−4アルキル)−よりなる群から選ばれる;
    、G、GおよびGは、独立して、酸素原子、メチレン、−NH−、−N(C1−4アルキル)−、−N[C(O)−C1−4アルキル]−、−NH−C(O)−、−NH−SO−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−O−C(O)−、−O−C(O)−NH−、−O−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−、−C(O)NH−、C(O)N(C1−4アルキル)、および−S(O)−(式中、nは0、1または2)よりなる群から選ばれる;
    、R、R、R、RおよびRは、独立して、以下よりなる群から選ばれる:
    (a)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルキル;
    (b)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル;および
    (c)式:
    Figure 0004230765
    で示される基(式中、
    は、C1−6の直鎖または分枝鎖のアルキル、またはC2−6の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル;
    は、酸素原子、メチレン、アリーレン、−NH−、−N(C1−4アルキル)−、−N(C(O)−C1−4アルキル)−、−NH−C(O)−、−NH−SO−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−O−C(O)−、−O−C(O)−NH−、−O−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−および−S(O)−(式中、nは0、1または2)よりなる群から選ばれる;
    およびR10は、独立して、以下よりなる群から選ばれる:
    (i)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルキル;および
    (ii)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル
    );
    またはG、G、GおよびGのいずれか1または2は、一緒になって水素原子またはヒドロキシル]
    で示される化合物または薬理学的に許容しうるその塩。
  2. aおよびbが2である、請求項1に記載の化合物。
  3. およびYがNHである、請求項1に記載の化合物。
  4. dおよびeが1または2である、請求項1に記載の化合物。
  5. d’およびe’が0、1または3である、請求項1に記載の化合物。
  6. dおよびeが1であり、d’およびe’が0である、請求項1に記載の化合物。
  7. dおよびeが1であり、d’およびe’が1または2である、請求項1に記載の化合物
  8. 、G、GおよびGが、独立して、−NH−C(O)−および−O−C(O)−よりなる群から選ばれる、請求項1に記載の化合物。
  9. 〜R、RおよびR10のうちの少なくとも2つが、C6−20の直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、アルキニル、またはジアルケニルであり、これら基のいずれもハロゲン、オキソ、ヒドロキシおよびアルコキシよりなる群から選ばれた1または2の置換基で任意に置換されていてよい、請求項1に記載の化合物。
  10. 〜R、RおよびR10のうちの少なくとも4つが、C6−20の直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、アルキニル、またはジアルケニルであり、これら基のいずれもハロゲン、オキソ、ヒドロキシおよびアルコキシよりなる群から選ばれた1または2の置換基で任意に置換されていてよい、請求項1に記載の化合物。
  11. 〜R、RおよびR10のうちの少なくとも6つが、C6−20の直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、アルキニル、またはジアルケニルであり、これら基のいずれもハロゲン、オキソ、ヒドロキシおよびアルコキシよりなる群から選ばれた1または2の置換基で任意に置換されていてよい、請求項1に記載の化合物。
  12. 〜R、RおよびR10のうちの少なくとも2つが、C8−15の直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、アルキニル、またはジアルケニルであり、これら基のいずれもハロゲン、オキソ、ヒドロキシおよびアルコキシよりなる群から選ばれた1または2の置換基で任意に置換されていてよい、請求項1に記載の化合物。
  13. 〜R、RおよびR10のうちの少なくとも4つが、C8−15の直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、アルキニル、またはジアルケニルであり、これら基のいずれもハロゲン、オキソ、ヒドロキシおよびアルコキシよりなる群から選ばれた1または2の置換基で任意に置換されていてよい、請求項1に記載の化合物。
  14. 〜R、RおよびR10のうちの少なくとも6つが、C8−15の直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、アルキニル、またはジアルケニルであり、これら基のいずれもハロゲン、オキソ、ヒドロキシおよびアルコキシよりなる群から選ばれた1または2の置換基で任意に置換されていてよい、請求項1に記載の化合物。
  15. 式I:
    Figure 0004230765
    [式中、
    は以下よりなる群から選ばれる:
    (a)−C(O)−;
    (b)−C(O)−C1−14アルキレン−C(O)−または−C(O)−C1−14アルケニレン−C(O)−(ここで、C1−14アルキレンまたはC1−14アルケニレンは、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキレンジオキシ、カルボキシ、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6カルバモイル、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、または(アリール)C1−6アルキル(ここで、該(アリール)C1−6アルキルの該アリール残基は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、(C1−6アルコキシ)C1−6アルキルアミノ、(C1−6アルキルアミノ)C1−6アルコキシ、−O−C1−6アルキレン−NH−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキル、−O−C1−6アルキレン−NH−C(O)−C1−6アルキレン−C(O)OHまたは−O−C1−6アルキレン−NH−C(O)−C1−6アルキレン−C(O)−C1−6アルキルで任意に置換されている)で任意に置換されている);
    (c)ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C15の直鎖または分枝鎖のアルキル;および
    (d)−C(O)−C6−12アリーレン−C(O)−(式中、該アリーレンは、C1−6アルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、ハロゲン、ニトロまたはアミノで任意に置換されている);
    aおよびbは独立して0〜 4の整数;
    dおよびeは独立して1〜 6の整数;
    d’およびe’は独立して0〜 2の整数;
    およびYは、独立して、非存在、酸素原子、−NH−、−N(C(O)C1−4アルキル)−、および−N(C1−4アルキル)−よりなる群から選ばれる;
    、G、GおよびGは、独立して、酸素原子、メチレン、−NH−、−N(C −4アルキル)−、−N[C(O)−C1−4アルキル]−、−NH−C(O)−、−NH−SO−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−O−C(O)−、−O−C(O)−NH−、−O−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−、−C(O)NH−、C(O)N(C1−4アルキル)、および−S(O)−(式中、nは0、1または2)よりなる群から選ばれる;
    、R、R、R、RおよびRは、独立して、以下よりなる群から選ばれる:
    (a)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルキル;
    (b)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル;および
    (c)式:
    Figure 0004230765
    で示される基(式中、
    は、C1−6の直鎖または分枝鎖のアルキル、またはC2−6の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル;
    は、酸素原子、メチレン、アリーレン、−NH−、−N(C1−4アルキル)−、−N(C(O)−C1−4アルキル)−、−NH−C(O)−、−NH−SO−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−O−C(O)−、−O−C(O)−NH−、−O−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−および−S(O)−(式中、nは0、1または2)よりなる群から選ばれる;
    およびR10は、独立して、以下よりなる群から選ばれる:
    (i)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルキル;および
    (ii)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル
    );
    またはG、G、GおよびGのいずれか1または2は、一緒になって水素原子またはヒドロキシル]
    で示される化合物または薬理学的に許容しうるその塩、および薬理学的に許容しうる担体、希釈液または賦形剤を含む免疫アジュバント製剤。
  16. 抗原、および式I:
    Figure 0004230765
    [式中、
    は以下よりなる群から選ばれる:
    (a)−C(O)−;
    (b)−C(O)−C1−14アルキレン−C(O)−または−C(O)−C1−14アルケニレン−C(O)−(ここで、C1−14アルキレンまたはC1−14アルケニレンは、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキレンジオキシ、カルボキシ、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6カルバモイル、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、または(アリール)C1−6アルキル(ここで、該(アリール)C1−6アルキルの該アリール残基は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、(C1−6アルコキシ)C1−6アルキルアミノ、(C1−6アルキルアミノ)C1−6アルコキシ、−O−C1−6アルキレン−NH−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキル、−O−C1−6アルキレン−NH−C(O)−C1−6アルキレン−C(O)OHまたは−O−C1−6アルキレン−NH−C(O)−C1−6アルキレン−C(O)−C1−6アルキルで任意に置換されている)で任意に置換されている);
    (c)ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C15の直鎖または分枝鎖のアルキル;および
    (d)−C(O)−C6−12アリーレン−C(O)−(式中、該アリーレンは、C1−6アルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、ハロゲン、ニトロまたはアミノで任意に置換されている);
    aおよびbは独立して0〜 4の整数;
    dおよびeは独立して1〜 6の整数;
    d’およびe’は独立して0〜 2の整数;
    およびYは、独立して、非存在、酸素原子、−NH−、−N(C(O)C1−4アルキル)−、および−N(C1−4アルキル)−よりなる群から選ばれる;
    、G、GおよびGは、独立して、酸素原子、メチレン、−NH−、−N(C1−4アルキル)−、−N[C(O)−C1−4アルキル]−、−NH−C(O)−、−NH−SO−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−O−C(O)−、−O−C(O)−NH−、−O−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−、−C(O)NH−、C(O)N(C1−4アルキル)、および−S(O)−(式中、nは0、1または2)よりなる群から選ばれる;
    、R、R、R、RおよびRは、独立して、以下よりなる群から選ばれる:
    (a)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルキル;
    (b)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル;および
    (c)式:
    Figure 0004230765
    で示される基(式中、
    は、C1−6の直鎖または分枝鎖のアルキル、またはC2−6の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル;
    は、酸素原子、メチレン、アリーレン、−NH−、−N(C1−4アルキル)−、−N(C(O)−C1−4アルキル)−、−NH−C(O)−、−NH−SO−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−O−C(O)−、−O−C(O)−NH−、−O−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−および−S(O)−(式中、nは0、1または2)よりなる群から選ばれる;
    およびR10は、独立して、以下よりなる群から選ばれる:
    (i)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルキル;および
    (ii)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル
    );
    またはG、G、GおよびGのいずれか1または2は、一緒になって水素原子またはヒドロキシル]
    で示されるアジュバント化合物または薬理学的に許容しうるその塩を含む、ワクチン製剤。
  17. アジュバント製剤またはワクチン製剤の製造における、式I:
    Figure 0004230765
    [式中、
    は以下よりなる群から選ばれる:
    (a)−C(O)−;
    (b)−C(O)−C1−14アルキレン−C(O)−または−C(O)−C1−14アルケニレン−C(O)−(ここで、C1−14アルキレンまたはC1−14アルケニレンは、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキレンジオキシ、カルボキシ、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6カルバモイル、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、または(アリール)C1−6アルキル(ここで、該(アリール)C1−6アルキルの該アリール残基は、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノ、(C1−6アルコキシ)C1−6アルキルアミノ、(C1−6アルキルアミノ)C1−6アルコキシ、−O−C1−6アルキレン−NH−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキル、−O−C1−6アルキレン−NH−C(O)−C1−6アルキレン−C(O)OHまたは−O−C1−6アルキレン−NH−C(O)−C1−6アルキレン−C(O)−C1−6アルキルで任意に置換されている)で任意に置換されている);
    (c)ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C15の直鎖または分枝鎖のアルキル;および
    (d)−C(O)−C6−12アリーレン−C(O)−(式中、該アリーレンは、C1−6アルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、ハロゲン、ニトロまたはアミノで任意に置換されている);
    aおよびbは独立して0〜 4の整数;
    dおよびeは独立して1〜 6の整数;
    d’およびe’は独立して0〜 2の整数;
    およびYは、独立して、非存在、酸素原子、−NH−、−N(C(O)C1−4アルキル)−、および−N(C1−4アルキル)−よりなる群から選ばれる;
    、G、GおよびGは、独立して、酸素原子、メチレン、−NH−、−N(C1−4アルキル)−、−N[C(O)−C1−4アルキル]−、−NH−C(O)−、−NH−SO−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−O−C(O)−、−O−C(O)−NH−、−O−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−、−C(O)NH−、C(O)N(C1−4アルキル)、および−S(O)−(式中、nは0、1または2)よりなる群から選ばれる;
    、R、R、R、RおよびRは、独立して、以下よりなる群から選ばれる:
    (a)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルキル;
    (b)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル;および
    (c)式:
    Figure 0004230765
    で示される基(式中、
    は、C1−6の直鎖または分枝鎖のアルキル、またはC2−6の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル;
    は、酸素原子、メチレン、アリーレン、−NH−、−N(C1−4アルキル)−、−N(C(O)−C1−4アルキル)−、−NH−C(O)−、−NH−SO−、−C(O)−O−、−C(O)−NH−、−O−C(O)−、−O−C(O)−NH−、−O−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−および−S(O)−(式中、nは0、1または2)よりなる群から選ばれる;
    およびR10は、独立して、以下よりなる群から選ばれる:
    (i)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルキル;および
    (ii)ハロゲン、オキソ、ヒドロキシまたはアルコキシで任意に置換された、C〜C20の直鎖または分枝鎖のアルケニル、アルキニルまたはジアルケニル
    );
    またはG、G、GおよびGのいずれか1または2は、一緒になって水素原子またはヒドロキシル]
    で示されるアジュバント化合物または薬理学的に許容しうるその塩の使用
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