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JP4068351B2 - インクジェット記録装置、インクジェット記録装置のオリフィス取付機構およびインクジェット記録装置のオリフィス装着方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録装置のオリフィス取付機構およびインクジェット記録装置のオリフィス装着方法 Download PDF

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JP4068351B2
JP4068351B2 JP2002013578A JP2002013578A JP4068351B2 JP 4068351 B2 JP4068351 B2 JP 4068351B2 JP 2002013578 A JP2002013578 A JP 2002013578A JP 2002013578 A JP2002013578 A JP 2002013578A JP 4068351 B2 JP4068351 B2 JP 4068351B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンティニュアス方式のインクジェット記録装置およびそのオリフィス取付機構、ならびにインクジェット記録装置のオリフィス装着方法に関し、具体的にはインクジェット記録装置のオリフィス部の交換を容易にしたインクジェット記録装置、インクジェット記録装置のオリフィス取付機構およびインクジェット記録装置のオリフィス装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の工業製品に対し、文字や図形など種々の印写パターンを形成するために、インクジェット式の記録装置が産業用、民生用に使用されている。インクジェット式記録装置は、印字対象物に対し離れた距離からインク粒子を放射して印字する非接触印字方式なので、曲面上などにでも印字でき、例えば賞味期限、シリアルナンバー、型番などの表示を製造物上に非接触で印字する。中でも、必要時にのみインクを放出するオン・デマンド式のインクジェット記録装置に対して、常時インクを放出し続けるコンティニュアス式のインクジェット記録装置は、製造ラインなどで次々に搬送される製造物に対し高速に印字でき、効率的に連続使用できるメリットがあり、各分野で利用されている。
【0003】
コンティニュアス方式のインクジェット記録装置は、インク粒子を噴射ノズル20から常時連続的に噴射し、噴射されるインク粒子を必要分だけ偏向させて印字対象物に印写し、所望の印写パターンを印字対象物上に形成する。このインクジェット記録装置は、印字可能な状態では常に噴射ノズル20からインクを噴出する一方、印字に用いられないインクはガター21によって回収され、再利用される。この様子を図1に基づいて説明する。図1はインクジェット記録装置のヘッド部2の構成を示す模式図である。図1に示すヘッド部2は、矩形箱形をなすハウジング24の内部に噴射ノズル20と、ガター21と、帯電電極22と、偏向電極23を備える。
【0004】
噴射ノズル20には給液管3が接続され、給液管3にはインク供給管30と溶剤供給管31とが、三方弁14により切換え可能に接続されている。三方弁14は三つの流路を分岐する弁であり、図1の例ではインク供給管30と溶剤供給管31のいずれかを給液管3に切り替えて接続する。三方弁14を切り替えてインク供給管30を給液管3に接続すると、噴射ノズル20の内部に所定の圧力に加圧されたインクが導入される。このインクは、噴射ノズル20の一の周壁に貫通形成されたノズル部分1、および噴射ノズル20のインク送出面でノズル部分1と対応する位置に設けられたインク噴射孔6を経て所定の速度にて噴射される。また噴射の方向にはガター21が噴射ノズル20に対向するように配置され、ガター21には第1回収管32が接続されている。また噴射ノズル20には、立ち下げ動作時などヘッド部2の圧力を抜くためのリターン経路33が接続されている。
【0005】
噴射ノズル20の内部には、ピエゾ振動子等、高周波電圧の印加により振動する圧電振動子4が、その振動片の先端をインク噴射孔6に臨ませて配置してあり、この圧電振動子4を上述のインク噴射中に振動させると、ヘッド部2から噴射されるインクは、その噴射経路の中途にて相互に分離せしめられ、所定の間隔にて並ぶインク粒子となって進行する。帯電電極22および偏向電極23は、このようなインク粒子の進行経路に沿って並設してあり、前者は前記インク粒子への分離が生じる位置に配され、後者は分離が生じる位置の直後に配されている。
【0006】
帯電電極22には、夫々のインク粒子への分離に同期して制御された電圧が印加されており、帯電電極22の配設位置を通過する各インク粒子は、個々に異なる電荷を有して帯電せしめられる。また偏向電極23には、高圧の直流電圧が印加され、所定の強度の電界が形成されており、帯電電極22の作用により帯電せしめられたインク粒子は、偏向電極23の配設位置を通過するとき、電界の作用により夫々の電荷に応じて偏向され、ハウジング24の端壁に形成された送出口5を経て送出され、送出口5に対向する印字対象物Aに印写せしめられる。
【0007】
また噴射ノズル20から噴射されるインク粒子の一部は、帯電電極22の通過時に帯電されず、電界の作用により偏向されることなく直進して、ガター21に捕捉されて第1回収管32に回収される。このようにして印字対象物Aの表面には、送出口5から送出されるインク粒子により形成されるドットと、ガター21に捕捉されるインク粒子の対応位置に形成される空白との組み合わせにより、文字、図形等の所望のパターンを形成することができる。
【0008】
インクジェット記録装置において、インク粒子はオリフィス部7に設けられたインク噴射孔6から放出される。このインク噴射孔6は数10〜数100μmといった極めて微小な口径である。一方、インクは乾燥すると固着する性質があるため、インクジェット記録装置を使用するにしたがってインクの供給経路や噴射口でインクが固化して使用できなくなる。特にインク噴射孔6においてインクが固着するとインク粒子の噴出が制限され、あるいは噴射できなくなる。このため、インクジェット記録装置を使用する過程ではオリフィス部7を交換する必要が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、オリフィス部7やオリフィス部7の固定された噴射ノズル20は、通常複数のネジで固定されているため、オリフィス部7を交換するためにはこれらを一旦分解しなければならない。分解にはドライバなどの工具が必要となり、また多数のネジをドライバで緩めて、オリフィス部7の交換後に再び締め付ける作業は時間のかかる面倒な作業となる。
【0010】
さらに、インクジェット記録装置ではインク噴射孔6の口径が極めて微細であり、また正確な印字を行うためインクの噴出方向や帯電電極22との配置関係、ガター21の位置など、各部材間の相対的な位置決めが厳格に要求される、従来、オリフィス部7を交換するためには、噴射ノズル20を固定している基台15から一旦取り外す必要があった。基台15から噴射ノズル20を取り外すと、当然ながら調整のとれた位置関係が失われてしまうため、オリフィス部7を装着後再度位置決め作業を行わねばならない。このような位置決めのための調整作業は相互の部材に関係しているため極めて困難で、熟練を要する作業となる。
【0011】
一方で図2に示すように、オリフィス部を容易に交換可能としたインクジェット記録装置が特開平9−193402号公報に開示される。この公報に記載されるインクジェット記録装置のオリフィス部7は、帯電電極22を回転可能とし、帯電電極22でオリフィス部7を挟み込んだ上で弾性体8が帯電電極22を介してオリフィス部7を噴射ノズル20に押し当てて保持する構成としている。この機構は、ワンタッチでオリフィス部7の脱着が可能である反面、弾性体8からの押圧力によってオリフィス部7のインク噴射孔6からのインクの噴出方向に狂いが生じ軸がずれるおそれがあった。特に図2に示すような円筒状の弾性体8からでは押圧力が一定に伝達されにくく、押圧の圧力が均一とならずにひずみが生じるおそれもある。特にこのような弾性体8は、長期に渡って常時一定の押圧力を付与し続けることが困難であり、微妙な押圧力の変化によって帯電電極22の位置関係が狂ってしまうことも考えられ、経年により状態が変化して位置の調整が不完全となるなど、信頼性が低下するおそれもある。また同一の基台15上で押圧しているためこの力が他の部材にも伝わり、位置関係の基準となる基台15自体に狂いが生じて調整が混乱することもある。
【0012】
一方で弾性体8からの押圧力が常に帯電電極22およびオリフィス部7に印加され続ける状態であるため、経年によりインクの噴出方向がずれたり、また帯電電極22との配置関係に狂いが生じたりして精度の高い印字が徐々に困難となり、遂には再度位置調整が必要となる。さらに帯電電極22自体を回転可能としているため、この部分でがたつきが生じたり位置ずれが発生するおそれもあった。さらにまたオリフィス部7と帯電電極22が接触しているため、物理的な衝撃に弱い上、一方がずれるとずれが他方に直接伝わるという問題もあった。
【0013】
本発明はこのような状況に鑑みて開発されたものである。本発明の主な目的は、インクジェット記録装置のオリフィス部の交換を容易に行えると共に、インク噴射孔その他の位置決め作業が不要なインクジェット記録装置、インクジェット記録装置のオリフィス取付機構およびインクジェット記録装置のオリフィス装着方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のインクジェット記録装置は、基台15に載置され、インク送出面からインクを噴射する機構を備える噴射ノズル20と、前記噴射ノズル20のインク送出面を脱着可能に被覆し、インクを噴出するインク噴射孔6を備えるオリフィス部7と、前記オリフィス部7を前記噴射ノズル20のインク送出面に押圧して連結する連結具10と、噴出されたインク粒子に所定の電圧で帯電させる帯電電極22と、帯電されたインク粒子を所定の方向に偏向する偏向電極23と、前記噴射ノズル20に対向して配置され、印字に使用されないインク粒子を回収するガター21とを備えるコンティニュアス式のインクジェット記録装置に関するものである。このインクジェット記録装置はさらに、前記オリフィス部7の前記インク送出面との対向面に設けられ、前記インク噴射孔6を除く位置に設けられた少なくとも2つの位置決め部9と、前記インク送出面の前記オリフィス部7との対向面に設けられ、前記位置決め部9と対応する位置に設けられた位置決め対応部とを有し、前記位置決め部9および位置決め対応部によって、前記噴射ノズル20とオリフィス部7との位置決めがなされ前記インク噴射孔6の噴射方向が調整され、前記連結具10は、前記オリフィス部7を前記噴射ノズル20のインク送出面に押圧する押圧部と、前記押圧部が前記オリフィス部7を押圧した状態に保持する係止部と、を備え、前記押圧部は、前記基台15に取り付けられた状態で、取り付け位置を支点として、前記押圧部を前記オリフィス部7から前記帯電電極22の方向に傾斜することにより、前記オリフィス部7を前記噴射ノズル20に対して装着可能となり、一方前記オリフィス部7を前記噴射ノズル20に装着した状態で、前記押圧部を傾斜姿勢から直立姿勢となるよう移動させて、前記オリフィス部7を前記インク送出面に対しほぼ垂直方向から押圧するよう前記押圧部で当接して連結できるよう構成してなることを特徴とする。
【0015】
オリフィス部7に設けられた位置決め部9は、インク噴射孔6に対して互いに相対する側に設けことができる。
【0016】
また前記連結具10が前記オリフィス部7を前記噴射ノズル20のインク送出面に押圧する押圧部と、前記オリフィス部7が前記噴射ノズル20のインク送出面から外れないように前記噴射ノズル20の上面で前記押圧部に絡めて保持する係止部とを有することを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明の他のインクジェット記録装置は、前記オリフィス部7は垂直方向に延長された少なくとも1つの段差部7aを設けており、前記段差部7aに前記押圧部が案内されて押圧部がオリフィス部7を保持することを特徴とする。
【0018】
さらにまた、本発明の他のインクジェット記録装置は、前記位置決め部9および段差部7aは前記オリフィス部7と一体成形されていることを特徴とする。
【0019】
さらにまた、本発明の他のインクジェット記録装置は、前記オリフィス部7は、焼結品であることを特徴とする。焼結品としては、セラミックス製や金属粉末による焼結などがある。
【0020】
さらにまた、本発明の他のインクジェット記録装置は、前記押圧部が前記オリフィス部7を前記噴射ノズル20のインク送出面に対しほぼ垂直方向に弾性的に押圧する垂直バネ11であり、前記係止部は前記垂直バネ11をオリフィス部7のインク送出面に押圧した状態でこれを係止する水平バネ12であることを特徴とする。
【0021】
さらにまた、本発明の他のインクジェット記録装置は、前記垂直バネ11および水平バネ12が、金属線を折曲したワイヤーで構成されることを特徴とする。
【0022】
さらにまた、本発明の他のインクジェット記録装置は、前記噴射ノズル20、オリフィス部7、連結具10は、同一の基台15上に設けられたことを特徴とする。
【0023】
さらにまた、本発明の他のインクジェット記録装置は、前記噴射ノズル20は、ヘッド部2において前記帯電電極22、偏向電極23およびガター21と異なる基台15上に固定されてなることを特徴とする。
【0024】
さらにまた、本発明の他のインクジェット記録装置は、前記位置決め部9および位置決め対応部が、ピンと前記ピンを挿通するピン孔で構成されることを特徴とする。
さらにまた、本発明の他のインクジェット記録装置は、前記オリフィス部7に設けられた前記位置決め部9が、前記インク噴射孔6を挟んで左右の位置に設けられていることを特徴とする。
【0025】
また、本発明のインクジェット記録装置のオリフィス取付機構は、基台15に載置され、インク送出面からインクを噴射する機構を備える噴射ノズル20と、前記噴射ノズル20のインク送出面を脱着可能に被覆し、インクを噴出するインク噴射孔6と、前記インク噴射孔6を除く位置に設けられた少なくとも2つの位置決め部9と、垂直方向に延長された少なくとも一の段差部7aとを備えるオリフィス部7と、噴出されたインク粒子に所定の電圧で帯電させる帯電電極22と、を備えるインクジェット記録装置のオリフィス取付機構において、前記段差部7aに案内されて前記オリフィス部7を前記噴射ノズル20のインク送出面に対しほぼ垂直方向に弾性的に押圧する垂直バネ11と、前記垂直バネ11を前記オリフィス部7押圧した状態で前記噴射ノズル20の上面で前記垂直バネ11に絡めてこれを係止する水平バネ12と、を有し、前記垂直バネ11は、前記基台15に取り付けられた状態で、取り付け位置を支点として、前記垂直バネ11を前記オリフィス部7から前記帯電電極22の方向に傾斜することにより、前記オリフィス部7を前記噴射ノズル20に対して装着可能となり、一方前記オリフィス部7を前記噴射ノズル20に装着した状態で、前記垂直バネ11を傾斜姿勢から直立姿勢となるよう移動させて、前記オリフィス部7を前記インク送出面に対しほぼ垂直方向から押圧するよう前記垂直バネ11で当接して連結できるよう構成してなることを特徴とする。
【0026】
さらに、本発明のインクジェット記録装置のオリフィス装着方法は、垂直バネ11を、基台15に取り付けた状態で、取り付け位置を支点として、オリフィス部7から帯電電極22の方向に傾斜した姿勢で、噴射ノズル20のインクを噴射するインク送出面にオリフィス部7を、オリフィス部7に設けられた位置決め部9によって位置決めして配置する工程と、前記垂直バネ11を傾斜姿勢から直立姿勢となるよう移動させて、前記オリフィス部7に設けられた段差部7aに垂直バネ11を案内し、前記垂直バネ11で前記オリフィス部7を前記噴射ノズル20のインク送出面に対しほぼ垂直方向から押圧する工程と、前記垂直バネ11で前記オリフィス部7を前記噴射ノズル20のインク送出面に押圧した状態で、前記噴射ノズル20の上面において水平バネ12を前記垂直バネ11に絡めて、前記水平バネ12で前記噴射ノズル20の上面を押圧しながら前記噴射ノズル20の側面に設けられた切り欠き部に水平バネ12を係止する工程と、を有することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するためのインクジェット記録装置、インクジェット記録装置のオリフィス取付機構およびインクジェット記録装置のオリフィス装着方法を例示するものであって、本発明はインクジェット記録装置、インクジェット記録装置のオリフィス取付機構およびインクジェット記録装置のオリフィス装着方法を以下のものに特定しない。
【0028】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施の形態に示される部材に対応する番号を、「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係などは、説明を明確にするため誇張していることがある。
【0029】
本発明の一実施例に係るインクジェット記録装置のヘッド部分の内部構成を図3〜6に示す。図3は噴射ノズル20にオリフィス部7を連結具10により装着した状態を示す斜視図であり、図4および図5はそれぞれ別の方向から見た分解斜視図であり、図6は基台15上に噴射ノズル20、オリフィス部7を連結具10で連結する様子を示す分解斜視図である。インクジェット記録装置は主としてラベルの印字など産業用途に使用されるもので、ヘッド部2と、これに接続されてインク供給管や各種経路、タンク、ポンプなどを含むインクジェット記録装置本体で構成される。ヘッド部2は、インクジェット記録装置の本体と連結チューブで連結して、インクジェット記録装置本体と別の位置に配置することができるよう構成されている。
【0030】
[ヘッド部2]
ヘッド部2は図3に示すように、インクを一方向に噴射する噴射ノズル20と、噴射ノズル20による噴射の経路にほぼ対向するよう配置されたインク回収用のガター21と、噴射ノズル20からガター21に至る噴射経路に沿って並設された帯電電極22および偏向電極23を備える。オリフィス部7は、噴射ノズル20の前面であるインク送出面に脱着可能に取り付けられる。
【0031】
印字を行う際には、噴射ノズル20内部の噴出流路に所定の圧力に加圧したインクを供給する。噴射ノズル20の内部では電圧により圧電振動子4を振動されてインクを加振し、粒子化する。粒子化されたインクはオリフィス部7のインク噴射孔6からインクを噴出させる。粒子化されたインクは、帯電電極22に電圧を加えることにより帯電し、さらに偏向電極23によって偏向されて外部に出射され、印字対象物まで飛翔して付着し印字が行われる。
【0032】
本発明の一実施例に係るインクジェット記録装置のヘッド部2の構成は、図1に示す従来のヘッド部2とほぼ同様の構造である。このヘッド部2は、インクまたは溶剤を一方向に噴射する噴射ノズル20と、噴射ノズル20による噴射の経路にほぼ対向するよう配置された回収用のガター21と、噴射ノズル20からガター21に至る噴射経路に沿って並設された帯電電極22および偏向電極23とを、箱形のハウジング24の内部に備えている。
【0033】
このヘッド部2は、噴射ノズル20、ガター21、並びに偏向手段としての帯電電極22および偏向電極23を、矩形箱形をなすハウジング24の内部に備え、インク供給管30を経て噴射ノズル20に供給される加圧インクを、噴射ノズル20の一側のインク噴射孔6から圧電振動子4により加振しつつ噴射させ、この加振に応じて相互に分離したインク粒子の一部を、帯電電極22および偏向電極23の作用により偏向し、ハウジング24に形成された送出口5から送り出し、残りのインク粒子をガター21に捕捉して、回収チューブ20内に回収する構成となっている。
【0034】
上述の通り、帯電電極22および偏向電極23の作用により偏向されて送出口5から送出されるインク粒子(印写粒子)は、この送出口5に対向配置された被印写物Aに印写され、被印写物Aの表面にドットが形成される。また帯電電極22および偏向電極23の作用により偏向されないインク粒子(空白粒子)は、送出口5から送出されずにガター21に回収され、このとき被印写物Aの対象位置に空白が形成される。
【0035】
被印写物Aには、印写粒子により形成されるドットと、空白粒子の対応位置に形成される空白との組み合わせにより、偏向の方向に一列に並ぶドットパターンが形成される。このようなドットパターンを、被印写物Aを偏向の方向と略直交する方向に移動させながら、ドットと空白との組み合わせを種々に変えて形成することにより、被印写物Aの表面には、各移動位置にて得られたドットパターンの集合体として所望の印写パターンが形成される。
【0036】
したがって、噴射ノズル20から噴射されるインク粒子のいくつかを1ユニットとし、各ユニット内に含まれるインク粒子を、形成すべきドットパターンに応じて、印写粒子および空白粒子のいずれかに、その順序を含めて設定することにより所望の印写パターンを形成することができる。
【0037】
噴射ノズル20から噴射されたインク粒子は、以上のように帯電電極22の通過時にその印加電圧に応じた電荷を有して帯電せしめられ、偏向電極23の通過時に、夫々の電荷に対応する偏向量を与えられて偏向される。従って、上述のように印写粒子および空白粒子の設定がなされた後、これら各粒がインク粒子に分離するタイミングに合わせて帯電電極22に印加される電圧を制御することにより、設定通りのドットパターンを形成することができる。
【0038】
インク噴出中にインクの供給流路内や噴出流路にごみ等の異物が侵入したり、インク噴出の停止中にインクが固着してオリフィス部7のインク噴射孔6が詰まると、正常にインクを噴出できなくなることがある。このようになると、インクの噴出方向が曲がったり、インクを粒子化する条件が狂ったりする。そして、オリフィス部7のインク噴射孔6が完全に詰まると、インクが噴出されなくなり、正常な印字ができなくなる。
【0039】
このようなときは、オリフィス部7を噴射ノズル20から取り外し、噴射ノズル20のインク供給流路や噴出流路を洗浄する。インク噴射孔6を洗浄してオリフィス部7が再使用できないときは、オリフィス部7を交換する。
【0040】
[オリフィス部7]
オリフィス部7は、噴出ノズルからインクを噴射するインク噴射孔6を設ける部材である。オリフィス部7は噴射ノズル20の前面で、ノズル部分を被覆するように配置される。オリフィス部7は交換可能で、垂直バネ11と水平バネ12によって噴射ノズル20に脱着可能に保持される。図4に示すオリフィス部7は、噴射ノズル20の前面とほぼ等しい面積で側面をゆるやかに湾曲させた形状をしている。オリフィス部7の中心部には、噴射ノズル20のノズル部分と対向する位置にインク噴射孔6が設けられる。インク噴射孔6は機械加工やレーザ加工で形成され、その口径は数10〜数100μmである。またオリフィス部7の材料は、セラミックス製や金属粉末による焼結などが利用できる。あるいは射出成形の可能な樹脂としてもよい。
【0041】
[位置決め部9]
またオリフィス部7は噴射ノズル20と接触する面に位置決め部9を設けている。位置決め部9の例を図8〜11に示す。図8および図9には、位置決め部9A、9Bを実現する2種類のオリフィス部7A、7Bを例示すると共に、オリフィス部7Aに対応する実施例を図10、オリフィス部7Bに対応する実施例を図11にそれぞれ示している。
図10に示すオリフィス部7Aに設けられた位置決め部9Aは、インク噴射孔6Aに対してほぼ対角線上に位置する2カ所に設けられた位置決め穴25である。同じく噴射ノズル20にも、位置決め穴25に対応する位置に位置決め部9Aとして位置決めピン26を挿通する挿通孔27を形成する。位置決めピン26をオリフィス部7の位置決め穴25に挿通して、噴射ノズル20に設けられた挿通孔27に固定することでインク噴射孔6Aが所定の位置となるように位置決めされる。位置決めピン26は挿通孔27にネジ止めされ、オリフィス部7Aを狭着する。位置決めピン26の形状は円柱状、四角、六角柱状などの角柱状、あるいは中空のパイプ状などのものが使用できる。また図示しないが、位置決めピン26を別部材とせず、噴射ノズル20の前面に一体成形で設けても良い。
また図11に示すように、位置決め部9Bとして位置決め突起28をオリフィス部7Bに設け、位置決め突起28に対応して噴射ノズル20の前面に挿通孔29を設けてもよい。位置決め突起28はオリフィス部7Bに一体成形してもよく、あるいは別部材で設けてもよい。噴射ノズル20の挿通孔29にオリフィス部7Bの位置決め突起28を挿通させることによって、インク噴射孔6Bが所定の位置となるように位置決めされる。位置決め部9を最低2つ設けることによって、オリフィス部7と噴射ノズル20の位置関係は一義的に決まるため、簡単かつ確実に位置決めを行うことができる。なお位置決め部9としてピンや穴を3つ以上設けても良い。さらにまた位置決め部9は、図10の例のようにオリフィス部7と噴射ノズル20の固定機構を兼用してもよいし、固定機構を別途設けてもよい。
【0042】
[段差部7a]
さらにオリフィス部7は、後述する垂直バネ11を保持するための段差部7aを設けている。段差部7aは、図4に示すように垂直方向に2カ所設けられ、それぞれに垂直バネ11が当接して安定に保持される。なお段差部7aは、後述する垂直バネ11などの連結具10を案内する凹部でもよい(図示せず)。凹部に垂直バネ11が案内されて垂直バネ11とオリフィス部とが連結される。
【0043】
[連結具10]
噴射ノズル20の前面に位置決めして配置されたオリフィス部7をこの状態で保持するために、連結具10が使用される。図3〜6に示す連結具10は、垂直バネ11と水平バネ12で構成される。垂直バネ11はオリフィス部7を噴射ノズル20の前面に押圧して保持し、水平バネ12は、垂直バネ11が外れないように噴射ノズル20の上面でこれを保持する。これらの垂直バネ11、水平バネ12は金属製のワイヤを折曲して形成したもので、弾性変形することによりオリフィス部7を噴射ノズル20の前面で固定する。なお図においては、ワイヤの折曲部分に区切りの線が描画されているが、これはワイヤが別部材で構成されているものに限定する意図でなく、複数のワイヤを溶接したものでも、一本のワイヤを折曲したもののいずれでも本実施例を構成することが可能である。
【0044】
[垂直バネ11]
垂直バネ11は、図6に示すように略コ字状をしており、水平部11bと、その両端からほぼ直角に折曲された2つの垂直部11aと、垂直部11aの先端でそれぞれ一方に折曲されたカギ状部11cの構成となっている。カギ状部11cは基台15に設けられた垂直バネ穴13に挿通される。このとき、カギ状部11cの突出する方向が噴射ノズル20の前方すなわちインクが噴射される方向となるように挿通される。これによって、垂直バネ11は垂直バネ穴13を支点として前方に傾斜できるとともに、傾斜した際に垂直バネ穴13から垂直バネ11が抜けてしまわないように係止される。さらに垂直バネ11部のカギ状部11cを垂直バネ穴13に挿入して直立させた状態で、オリフィス部7に設けた段差部7aが垂直バネ11の垂直部11aに合致するように構成される。このため、垂直バネ11の垂直部11a同士の間隔はオリフィス部7の2つの段差部7a同士の幅とほぼ同じか、若干大きく形成する。あるいは段差部7aの幅よりも若干狭く形成して、垂直バネ11を弾性変形させて嵌入しても良い。また垂直バネ11を直立させた状態で、垂直バネ11の水平部11bはオリフィス部7の上縁との間に後述する水平バネ12を挿通する水平バネ挿通部11dを構成する。水平バネ挿通部11dの高さが水平バネ12をほぼ挿通できる大きさとなるように、垂直部11aの長さは設定される。この垂直バネ11は、カギ状部11cを垂直バネ穴13に挿通して使用し、図5に示すように垂直バネ穴13を支点として前方に傾斜させた状態でオリフィス部7を装着する。また、装着され位置決めがなされたオリフィス部7に対し、垂直バネ11を直立させて垂直部11aが段差部7aに当接し、オリフィス部7が噴射ノズル20から外れないように保持する。さらに、水平バネ12によって垂直バネ11は直立したまま保持され、これによってオリフィス部7を保持した状態で安定に固定される。
【0045】
[水平バネ12]
水平バネ12は、図5に示すように全体をL字状に折曲したワイヤとしている。L字状の一方については操作棒12aとして、安全のため先端をループ状に折り返す。またL字状の他方については、2つの突出折曲部12bを設けると共に、先端を前方に折り返して第1の係止部12cとしている。第1の係止部12cは、後述する基台15に設けられた第1の基台係止部15aに係止されて、この部分を支点として操作棒12aを旋回させ、他方を基台15の第2の基台係止部15bに係止して固定する。その際、2つの突出折曲部12bで垂直バネ11の垂直部11aをそれぞれ保持し、垂直バネ11が前方に倒れないように保持する。一方で2つの突出折曲部12bの間に形成される押圧片12dを、垂直バネ11の水平部11bとオリフィス部7の上端との間に形成される隙間である水平バネ挿通部11dに挿入し、押圧片12dでもって噴射ノズル20の上面を弾性的に押圧して水平バネ12を噴射ノズル20に固定している。そして突出折曲部12bを挟んで第1の係止部12cと対になる位置を第2の係止部とし、第2の係止部を基台15の第2の基台係止部15bに引っ掛けて抜けないように固定する。
また水平バネ12の形状は、図3〜5、7に示すように操作棒12aをインクの出射方向に対して後方に折曲させる形状とする他、これとは逆に図6に示すように前方に突出するように折曲した形状とすることもできる。
【0046】
[基台15]
噴射ノズル20は直接ヘッド部2のベース基板上に直接装着されるのでなく、図4および図5に示すように基台15および第2の基台16を介して装着される。基台15は、上面に噴射ノズル20を載置してネジ止めにより固定し、さらに連結具10である垂直バネ11と水平バネ12を連結してオリフィス部7を噴射ノズル20の前面に保持して固定する。また、基台15の両端を折曲して直立させ基台側面部とし、この部分に水平バネ12を係止するための第1、第2の基台係止部15a、15bを各々設けている。第1、第2の基台係止部15a、15bは、基台側面部の上縁に切り込みを入れて形成した切り欠き部であり、様々な形状が利用できる。例えば各々の基台係止部に案内される水平バネ12が抜け難くなるように、C字状に開口して開口部分を狭くし両方の壁面を湾曲させて突出させる。また一方の壁面を傾斜面として水平バネ12を案内し易くすると共に、他方を折り返すように湾曲させてカギ状に突出させ、水平バネ12が抜け難くすることもできる。この構造の開口部では、水平バネ12は噴射ノズル20の後方から前方すなわちインクの噴射方向に向かって導入され、前方から上方にかけて湾曲したカギ状部分により引っ掛けられて抜けないように保持される。このように基台係止部の切り欠き部の形状は様々な構成が利用でき、図5、図7の例では第1の基台係止部15aと第2の基台係止部15bの形状を同様にして、斜面状とカギ状の組み合わせにより挿入、係止が容易になるよう構成している。一方図6に例では、第1の基台係止部15aを斜面状とカギ状の組み合わせとし、第2の基台係止部15bを2つのカギ状突出部を段差をつけて対向させたC字状として、ここに案内される水平バネ12を確実に保持し抜け落ち難くしている。
【0047】
また図6に示す基台15は、基台側面部の形状を左右で変えてあり、一方は一枚の基台側面部に基台係止部を設けており、他方は2枚の基台側面部の、前方にのみ基台係止部を設けている。これらの基台係止部を区別するために、一枚の基台側面部(図3において噴射ノズル20の右側)に設けられた基台係止部を第1の基台係止部15a、二枚の基台側面部の内前方のもの(図3において噴射ノズル20の左側であってその右側)を第2の基台係止部15bと呼ぶ。ただ、これらの位置関係を入れ替えても、あるいは第1、第2の基台係止部のみでそれぞれ基台側面部の形状を構成することも可能であることはいうまでもない。
【0048】
基台15には噴射ノズル20をネジ止めするためのネジ穴が底面、側面などに複数穿孔され、また基台15の前方には上述のように垂直バネ11のカギ状部11cを挿通するための垂直バネ穴13を2つ設けている。噴射ノズル20を載置する基台15は、第2の基台16上に姿勢を調整可能な状態で連結される。第2の基台16はベース基板17上に固定されており、位置決め機構18を介して基台15を連結する。位置決め機構18は、噴射ノズル20に固定されたオリフィス部7のインク噴射孔6から噴射されるインク粒子の方向と帯電電極22、偏向電極23、ガター21などとの位置関係を調整可能なように、インク噴射孔6の射出方向を上下左右に調整可能としている。角度の調整には調整ネジ19が使用される。なお、調整ネジ19などを挿通するため基台15に形成されたネジ穴は、図3〜5に示す例では半円状に形成しているが、図6に示すように円形状のネジ穴とすることもできる。
【0049】
このように噴射ノズル20を直接ベース基板17上に固定せず、基台15上に固定されている第2の基台16と調整機構を介して、いいかえると基台15がベース基板17と分離された状態で連結されていることにより、各部材の位置ずれによって相互の位置関係が狂う自体を回避できる。各部材の位置関係は複雑に絡み合っているため、オリフィス部7を交換するために噴射ノズル20をベース基板17から外してしまうと、部材間の位置関係が完全に失われて、再度位置調整を行う必要があった。この作業は極めて面倒で技量を要し、時間のかかる作業であった。そこで、オリフィス部7の固定を2つのバネで行うことで脱着を容易にすると共に、噴射ノズル20をベース基板17上から分離しないで交換可能とした。また、オリフィス部7を噴射ノズル20に押圧して脱着可能に固定する機構を噴射ノズル20と同じ部材に載置することによって、この部分の応力が他の部材に伝達することを回避し、同時に他の部分からの応力も伝達しないようにしている。これによって各部材が独立して、ゆがみやずれなどが他の部分に及ばないようにでき、万一位置ずれが生じてインクの噴出方向や軸がずれても、問題の生じた部材のみを位置調整すれば足り、調整すべき箇所を最小限として作業の複雑かを防止できるというメリットを享受できる。
【0050】
[オリフィス部7の装着過程]
この構成の連結具10は、以下のようにして図7に示すようにオリフィス部7を噴射ノズル20に装着する。
(a)まず垂直バネ11の先端であるカギ状部11cを、図6に示すように基台15に設けた垂直バネ穴13に挿入した状態で、図5のように前方に傾斜させる。この状態でオリフィス部7を噴射ノズル20のインク送出面に装着する。オリフィス部7に形成された位置決め部9によって、インク噴射孔6とインク送出孔が位置決めされる。オリフィス部7を噴射ノズル20に装着した後、垂直バネ11を起こして直立させる。このとき、垂直バネ11の垂直部11aが弾性変形して段差部7aに当接する。
【0051】
(b)図7(a)に示すように垂直バネ11でオリフィス部7を保持した状態で、水平バネ12の先端である第1の係止部12cを基台15の側面に設けられた第1の基台係止部15aに係止する。第1の基台係止部15aはカギ状であるため、噴射ノズル20の後方から前方に向かって挿入することで簡単に引っ掛けることができる。
【0052】
(c)図7(b)に示すように、水平バネ12を第1の基台係止部15aを軸に回転させるようにして、操作棒12aを第2の基台係止部15bに向かって押し出し、水平バネ12の押圧片12dを垂直バネ11の水平部11bとオリフィス部7の上端との間に形成された隙間である水平バネ挿通部11dに挿入する。その際、図7(b)においてコ字状をした突出折曲部12bが垂直バネ11の右側の垂直部11aに直交してこれを保持する。さらに、左側の垂直部11aももう一方の突出折曲部12bで挟み込みようにして保持する。
【0053】
(d)最後に、図7(c)に示すように水平バネ12の第2の係止部を基台15の第2の基台係止部15bに係止して固定する。この状態で垂直バネ11は左右2つの垂直部11aがそれぞれ垂直バネ穴13、水平バネ12の突出折曲部12bによって噴射ノズル20に向かって押圧されるので、垂直バネ11が前方に倒れることなくオリフィス部7は外れないよう固定される。一方水平バネ12は、第1、第2の基台係止部15bと垂直バネ11によって相互に逆方向の応力を受けるので、外れないように固定される。以上のようにしてオリフィス部7を噴射ノズル20の前面に装着して固定し、図3のような状態となる。このように、ネジやドライバなどを使用することなくワンタッチでオリフィス部7の交換が容易に行え、しかも既に調整がとれた位置関係を崩すことなく作業を行えるので面倒な位置決めや再調整作業が不要となり、作業を容易にかつ迅速に完了させることができるというメリットが実現される。
【0054】
特に帯電電極22やガター21など他の部材と別の基台15上に噴射ノズル20およびオリフィス部7、さらにこれらの連結具10を設けているため、バネの弾性力や押圧力が完全に分断され、これらに余計な外力が他の部材に伝搬して位置関係を乱すことがない。また従来例と異なり帯電電極22を回転させず固定しているため、この部分での位置ずれなどのトラブルを回避でき、さらに経年による位置決め調整も不要とできるなどのメリットもある。このように、可動部材と固定部材を接触させることを避けて、これらを完全に分離することにより位置決めのとれた状態が安定して保たれるというメリットを享受できる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のインクジェット記録装置、インクジェット記録装置のオリフィス取付機構およびインクジェット記録装置のオリフィス装着方法は、オリフィス部の取付作業を容易にすると共に位置決め作業を不要とし、極めて使い勝手の良いインクジェット記録装置を実現している。特に、本発明のインクジェット記録装置、インクジェット記録装置のオリフィス取付機構およびインクジェット記録装置のオリフィス装着方法が、オリフィス部自体に位置決め部を備えており、この位置決め部によって位置決めがなされるため、インクの噴出方向の調整などの位置調整作業が不要で簡単かつ短時間に交換が可能である。また連結具にバネを使用することで、連結具に必要な部品点数を減らし、かつ工具を使わないことによる作業能率の向上も図られる。さらに、分離、装着するオリフィス部以外の部材を分解する必要をなくすことにより、噴射ノズルへのオリフィス部の固定のみが単独で行われるため位置関係の基準がずれることがない。さらにまた、噴射ノズルおよびオリフィスの連結具を同一の基台上に設ければ、位置ずれの伝搬を防止して調整作業の複雑化を回避することも実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンティニュアス式インクジェット記録装置のヘッド部の構成を示す模式図である。
【図2】従来のインクジェット記録装置のオリフィス部の取付機構を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係るインクジェット記録装置のヘッド部の内部構成を示す斜視図である。
【図4】図3に示すヘッド部の内部構成を示す分解斜視図である。
【図5】図3に示すヘッド部の内部構成を図4と別の角度から見た分解斜視図である。
【図6】噴射ノズルを基台上に固定する構成の一例を示す分解斜視図である。
【図7】噴射ノズルにオリフィス部を装着して固定する構成の一例を示す斜視図である。
【図8】位置決め部の構成例を示す分解斜視図である。
【図9】図8の位置決め部を別の角度から見た分解斜視図である。
【図10】位置決め部の構成する一例を示す分解斜視図である。
【図11】位置決め部の構成する他の例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1・・・ノズル部分
2・・・ヘッド部
3・・・給液管
4・・・圧電振動子
5・・・送出口
6・・・インク噴射孔
7、7A、7B・・・オリフィス部
7a・・・段差部
8・・・弾性体
9、9A、9B・・・位置決め部
10・・・連結具
11・・・垂直バネ
11a・・・垂直部
11b・・・水平部
11c・・・カギ状部
11d・・・水平バネ挿通部
12・・・水平バネ
12a・・・操作棒
12b・・・突出折曲部
12c・・・第1の係止部
12d・・・押圧片
13・・・垂直バネ穴
14・・・三方弁
15・・・基台
15a・・・第1の基台係止部
15b・・・第2の基台係止部
16・・・第2の基台
17・・・ベース基板
18・・・位置決め機構
19・・・調整ネジ
20・・・噴射ノズル
21・・・ガター
22・・・帯電電極
23・・・偏向電極
24・・・ハウジング
25・・・位置決め穴
26・・・位置決めピン
27・・・挿通孔
28・・・位置決め突起
29・・・挿通孔
30・・・インク供給管
31・・・溶剤供給管
32・・・第1回収管
33・・・リターン経路

Claims (12)

  1. 基台に載置され、インク送出面からインクを噴射する機構を備える噴射ノズルと、
    前記噴射ノズルのインク送出面を脱着可能に被覆し、インクを噴出するインク噴射孔を備えるオリフィス部と、
    前記オリフィス部を前記噴射ノズルのインク送出面に押圧して連結する連結具と、
    噴出されたインク粒子に所定の電圧で帯電させる帯電電極と、
    帯電されたインク粒子を所定の方向に偏向する偏向電極と、
    前記噴射ノズルに対向して配置され、印字に使用されないインク粒子を回収するガターと、
    を備えるコンティニュアス式のインクジェット記録装置であって、前記インクジェット記録装置はさらに、
    前記オリフィス部の前記インク送出面との対向面に設けられ、前記インク噴射孔を除く位置に設けられた少なくとも2つの位置決め部と、
    前記インク送出面の前記オリフィス部との対向面に設けられ、前記位置決め部と対応する位置に設けられた位置決め対応部とを有し、
    前記位置決め部および位置決め対応部によって、前記噴射ノズルとオリフィス部との位置決めがなされ前記インク噴射孔の噴射方向が調整され
    前記連結具は、
    前記オリフィス部を前記噴射ノズルのインク送出面に押圧する押圧部と、
    前記押圧部が前記オリフィス部を押圧した状態に保持する係止部と、
    を備え、
    前記押圧部は、前記基台に取り付けられた状態で、取り付け位置を支点として、
    前記押圧部を前記オリフィス部から前記帯電電極の方向に傾斜することにより、前記オリフィス部を前記噴射ノズルに対して装着可能となり、
    一方前記オリフィス部を前記噴射ノズルに装着した状態で、前記押圧部を傾斜姿勢から直立姿勢となるよう移動させて、前記オリフィス部を前記インク送出面に対しほぼ垂直方向から押圧するよう前記押圧部で当接して連結できるよう構成してなることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記オリフィス部は垂直方向に延長された少なくとも1つの段差部を設けており、前記段差部に前記押圧部が案内されて押圧部がオリフィス部を保持することを特徴とする請求項記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記位置決め部および段差部は前記オリフィス部と一体成形されていることを特徴とする請求項記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記オリフィス部は、焼結品であることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のインクジェト記録装置。
  5. 前記押圧部は、前記オリフィス部を前記噴射ノズルのインク送出面に対しほぼ垂直方向に弾性的に押圧する垂直バネであり、
    前記係止部は、前記垂直バネをオリフィス部のインク送出面に押圧した状態でこれを係止する水平バネであることを特徴とする請求項からのいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記垂直バネおよび水平バネが、金属線を折曲したワイヤーで構成されることを特徴とする請求項記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記噴射ノズル、オリフィス部、連結具は、同一の基台上に設けられたことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記噴射ノズルは、ヘッド部において前記帯電電極、偏向電極およびガターと異なる基台上に固定されてなることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記位置決め部および位置決め対応部は、ピンと前記ピンを挿通するピン孔で構成されることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記オリフィス部に設けられた前記位置決め部が、前記インク噴射孔を挟んで左右の位置に設けられていることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 基台に載置され、インク送出面からインクを噴射する機構を備える噴射ノズルと、
    前記噴射ノズルのインク送出面を脱着可能に被覆し、インクを噴出するインク噴射孔と、前記インク噴射孔を除く位置に設けられた少なくとも2つの位置決め部と、垂直方向に延長された少なくとも一の段差部とを備えるオリフィス部と、
    噴出されたインク粒子に所定の電圧で帯電させる帯電電極と、
    を備えるインクジェット記録装置のオリフィス取付機構において、
    前記段差部に案内されて前記オリフィス部を前記噴射ノズルのインク送出面に対しほぼ垂直方向に弾性的に押圧する垂直バネと、
    前記垂直バネを前記オリフィス部押圧した状態で前記噴射ノズルの上面で前記垂直バネに絡めてこれを係止する水平バネと、
    を有し、
    前記垂直バネは、前記基台に取り付けられた状態で、取り付け位置を支点として、
    前記垂直バネを前記オリフィス部から前記帯電電極の方向に傾斜することにより、前記オリフィス部を前記噴射ノズルに対して装着可能となり、
    一方前記オリフィス部を前記噴射ノズルに装着した状態で、前記垂直バネを傾斜姿勢から直立姿勢となるよう移動させて、前記オリフィス部を前記インク送出面に対しほぼ垂直方向から押圧するよう前記垂直バネで当接して連結できるよう構成してなることを特徴とするインクジェット記録装置のオリフィス取付機構。
  12. インクジェット記録装置のオリフィス装着方法であって、
    垂直バネを、基台に取り付けた状態で、取り付け位置を支点として、オリフィス部から帯電電極の方向に傾斜した姿勢で、噴射ノズルのインクを噴射するインク送出面にオリフィス部を、オリフィス部に設けられた位置決め部によって位置決めして配置する工程と、
    前記垂直バネを傾斜姿勢から直立姿勢となるよう移動させて、前記オリフィス部に設けられた段差部に垂直バネを案内し、前記垂直バネで前記オリフィス部を前記噴射ノズルのインク送出面に対しほぼ垂直方向から押圧する工程と、
    前記垂直バネで前記オリフィス部を前記噴射ノズルのインク送出面に押圧した状態で、前記噴射ノズルの上面において水平バネを前記垂直バネに絡めて、前記水平バネで前記噴射ノズルの上面を押圧しながら前記噴射ノズルの側面に設けられた切り欠き部に水平バネを係止する工程と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置のオリフィス装着方法。
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