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JP4067185B2 - 車椅子における頭部等の支持装置 - Google Patents

車椅子における頭部等の支持装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば折畳式車椅子、座位保持可能な車椅子・電動車椅子等を使用する例えば障害者等の座者の頭部を、その障害者等夫々で異なる頭部位置に対応調整して支持でき、更には体幹部等も支持できるようにした車椅子における頭部等の支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電動車椅子の他に普通型の折畳式車椅子、リクライニング・ティルティングシート式車椅子、跳ね上げ式アームレストや高いバックレストの中高年向けの車椅子等があり、更に、健康者が一時的に休息するためだけのリクライニング・ティルティングシート式椅子もある。これらには頭部を支持するための枕体を備えているもの、または備えていないものもある。そして、車椅子の使用に際し、頭部を支持しない場合には、障害者に対し身体機能の不十分さに伴い安定座位姿勢の確保が得られない等の不都合が生じる一方、頭部を支持するにしてもその支持装置は構造上非常に高価なものとなっているのである。また、近年、身体障害者例えば重度の脳性麻痺患者としての片麻痺者の不良姿勢に対して、その安定座位の確保と座位保持装置が確立され、移動の際には座位保持装置の装着できる電動車椅子が使用されている。この場合には、座位保持装置は車椅子に適合させるために一般にはオーダーメイドや特別な改造を行なうものであり、骨盤の位置や脊柱の変形の程度や頭部の位置関係を確認しながら座位状態を把握してモジュラー化された電動式の座位保持車椅子が作製されるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の技術においては、普通型の折畳式車椅子、リクライニング・ティルティングシート式車椅子、跳ね上げ式アームレストや高いバックレストの中高年者向けの車椅子等において頭部を支持するための枕体を備えていない場合には、障害者に対し身体機能の不十分さに伴い安定座位姿勢の確保が得られないばかりでなく、例えば自動車等の乗物による時の移動では車椅子毎乗り込むことが多く、その場合に頭部を支持していないと急発進時、急停止時、急カーブ走行時等には揺れその他によって疲労が大きくなり、また鞭打ち症にもなり易く、非常に耐え難いものであった。また、障害者が例えば片麻痺者の不良姿勢の場合では、麻痺側の上体が傾き、麻痺側上肢は体側に落ち、左右非対称な状態である等、障害者は夫々の障害部位、症状等が全く異なるため、頭部支持位置も夫々に対応して個別調整が必要となり、その都度座位姿勢を考慮しながら枕体を含む車椅子のオーダーメイドや特別な改造を行なうものとなる。そうすると車椅子の枕体、その支持装置等を夫々異ならしめるための独自作製の専用の金具を使用する等の非常に複雑な構成となり且つ高価なものとなり、更に、一旦枕体の調整が設定されてしまえば、これを分解したり原状に復帰させたりすることが困難である等の問題点を有していた。
【0004】
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、例えば障害者等の座者の頭部を、その障害者等の頭部位置に対応調整して安定に支持でき、しかも、障害者等の頭部支持位置を夫々の障害部位、症状等に対応して異なっていても簡単に個別調整でき、また頭部を含めての座位姿勢を逐一考慮したとしても車椅子自体をオーダーメイドしたり、特別な改造を行なったりする必要もなく、更にその構造部品等は独自作製する専用の金具を使用せずに既存部材を使用することで安価且つ簡易に構成できると共に、一度夫々の可変各部を固定して調整設定すれば、コンパクトに纏めたり、分解したりするときにはその分解部位の再結合で原状に復帰できるものとし、一方、障害者等の胸部、腹部等の体幹部等をも保持固定できるようにした車椅子における頭部等の支持装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明にあっては、座者の頭部Cを支持する枕体2を背もたれ部Bの上側に備えた車椅子における頭部等の支持装置において、前後及び上下方向の平行移動、左右方向の揺動並びに上下方向の傾倒が可能となるように枕体2を支持し、夫々の調整部分が設けられている着脱退避可能な枕体支持機構1を車椅子Wのフレーム部分の何れかに連結配設させることで車椅子Wを使用する座者の頭部Cを、該頭部C位置に対応調整して支持するようにしたものである。
具体的には、枕体支持機構1は、車椅子Wのフレーム部分の何れかに対し背もたれ部B側後方へ突出するようにU字型の二股状の水平方向支持基部用固定継手部材を介して取り付けた水平方向支持基部10と、該水平方向支持基部10に対し前後傾倒方向への揺動と水平方向へのスライドが可能なU字型の上下方向支持部用固定継手部材21を介して取り付けられた上下方向支持部20と、後方へ向けて突出するように枕体2の背面側に固着されたアーム部材31を前後にスライド可能となるように挿入させ、枕体2の上下方向の平行移動、左右方向の揺動、上下方向の傾倒夫々の調整が可能となるようにして上下方向支持部20に枕体2を固定させる頭部位置調整用の枕体調整固定手段30とを備えて成るものとし、また、水平方向支持基部10は、直線型またはへの字型に形成されているものとして構成することができる。
上下方向支持部20は、該上下方向支持部20の一端を嵌挿固定することで連繋させる短尺の上下方向支持部固定用基部42を介して前記水平方向支持基部10に取り付けられていて、上下方向支持部固定用基部42と上下方向支持部20との間の嵌挿された連繋部分には両者を狭窄緊締状に固定させる高さ調整可能なU字型の継手部材43を有する構成とすることができる。
枕体調整固定手段30は、枕体2のアーム部材31を挟持固定させるための案内溝34を配したアーム支持部32と、上下方向支持部20を挿入させ狭窄固定させるための上下方向支持部挿入部35とを備え、該上下方向支持部挿入部35に対しアーム支持部32が揺動可能となるように枢着されているものとすることができる。
枕体2は、頭部C背面が当接する頭部背面支持部3と、該頭部背面支持部3の左右から前方に左右対称にして膨らみ状に形成されていて、頭部C左右面が当接する頭部左右面支持部4とを一体にして成るものとすることができる。
また、前記車椅子Wのフレーム部分及び枕体支持機構1における水平方向支持基部10を連結固定する前記水平方向支持基部用固定継手部材11、同じく枕体支持機構1における上下方向支持部20を連結固定する前記上下方向支持部用固定継手部材21は、上記の車椅子のフレーム部分または水平方向支持基部10または上下方向支持部20を挟持して捩じ止めされるU字型の挟持部材19,29の内部に、該挟持部材19,29内に挿入されるこれらのフレーム部分または水平方向支持基部10または上下方向支持部20の外周面に当接する湾曲状の外周面を有する当接保護材19A,29Aを介装させて構成することができる。
更に、挟持部材19,29の挿入部12,22の開口端縁部に、相互に対峙するよう一体連設したいずれか一方の挟持用舌片部13,23に、端部内部にナット部材10B,20Bを固着内蔵してある水平方向支持基部10、上下方向支持部20をその端部の端縁を当接した状態として連結固着すると共に、挟持部材19,29においてのいずれか他方の挟持用舌片部13,23の外側からは、挟持用舌片部13,23夫々に貫挿してナット部材10B,20Bに捩じ込まれる取付ボルト10C,20Cを備えたものとすることができる。
一方、車椅子Wには座者の体幹部を支持する体幹支持機構60を装着してあり、該体幹支持機構60は、車椅子Wのフレーム部分に体幹支持基部61を連結固定する体幹支持基部用固定継手部材64と、体幹支持基部61に該体幹支持基部61に対して前後方向の平行移動、左右方向の揺動、上下方向の傾倒夫々が可能となるようにした体幹支持位置調整手段73を介して保持された体幹支持パッド91とを備えて成るものとしてある。
【0006】
以上のように構成された本発明に係る車椅子における頭部等の支持装置において、車椅子Wのフレーム部分の何れかに連結配設させた枕体支持機構1は、前後及び上下方向の平行移動、左右方向の揺動並びに上下方向の傾倒夫々を個別に調整させて、枕体2位置を座者の頭部C位置へ対応させる。
また、枕体2のアーム部材31を枕体調整固定手段30を介して上下方向支持部20に固定させる枕体支持機構1は、アーム部材31を介して枕体2を前後方向にスライドさせると同時に、枕体2の上下方向の平行移動、左右方向の揺動、上下方向の傾倒夫々も行なわせる。
そして、水平方向支持基部10に対して上下方向支持部用固定継手部材21を介して取り付けられた上下方向支持部20は、水平方向支持基部10に対する前後傾倒方向への揺動と、水平方向支持基部10に沿っての水平方向へのスライドとを行なわせる。
更に、上下方向支持部20に対し枕体2のアーム部材31を介して枕体2を固定させた枕体調整固定手段30は、上下方向支持部20に対し枕体2のアーム部材31を前後にスライドさせると同時に、枕体2の上下方向の平行移動、左右方向の揺動、上下方向の傾倒夫々の調整をも行なわせる。
また、上下方向支持部20の一端を嵌挿固定させる上下方向支持部固定用基部42は、該上下方向支持部固定用基部42を介して上下方向支持部20を水平方向支持基部10に取り付けさせる。上下方向支持部固定用基部42と上下方向支持部20とを接続させる継手部材43は、上下方向支持部固定用基部42に沿っての上下方向支持部20自体の高さ、上下方向支持部固定用基部42を軸としての上下方向支持部20の上下方向の揺動夫々の調整を行なわせる。上下方向支持部固定用基部42自体は水平方向支持基部10に対して上下方向への傾倒揺動と、水平方向支持基部10に沿っての水平方向へのスライドとを同時に行なわせる。
そして、車椅子Wのフレーム部分の何れかに取り付けた直線型またはへの字型の形状を有する水平方向支持基部10は、枕体2の傾き、高さその他を車椅子Wに対して直接に微妙に調整させる。
また、枕体2の頭部C左右面が当接する頭部左右面支持部4は、頭部Cを頭部背面支持部3と同様に左右からも同時に支持可能とさせ、水平方向の揺れ等の頭部Cに掛かる刺激を吸収し緩和させる。
更に、水平方向支持基部用固定継手部材11における挟持部材19、上下方向支持部用固定継手部材21における挟持部材29夫々に挿入した当接保護材19A,29Aは、挟持部材19,29が挟持するフレーム部分等の外周面に挟持部材19,29自体の端縁等が食い込み状に圧入するのを阻止して損傷等を防止し、また強い挟持圧着力を発揮させる。
また、挟持部材19,29における一方の挟持用舌片部13,23には水平方向支持基部10、上下方向支持部20等を連結固定してあり、他方の挟持用舌片部13,23側からはこれらの水平方向支持基部10、上下方向支持部20等に内蔵のナット部材10B,20Bに取付ボルト10C,20Cを捩じ込むことで、車椅子Wのフレーム部分、水平方向支持基部10等に挟持装着した挟持部材19,29によって車椅子Wのフレーム部分、水平方向支持基部10等に、水平方向支持基部10、上下方向支持部20等を簡単に連結固定させる。
車椅子Wに装着の体幹支持機構60は、車椅子Wの使用者である座者の身体等を保持固定させ、その位置に対応しての前後方向のスライド、左右方向への揺動、上下方向への傾倒等の夫々の調整で、座者夫々によって異なる体幹部等の位置に対応させて保持させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明するに、図1乃至図7において示される第1の実施の形態における符号1は、例えば普通型折畳式車椅子、座位保持可能な車椅子・電動車椅子等の各種の車椅子Wに使用され、車椅子Wの座部Sに座る座者である身体障害者等の座者の頭部Cを該頭部C位置に対応調整して支持するための枕体2を車椅子Wの背もたれ部Bの上方に配置して成る枕体支持機構である。該枕体支持機構1は、例えば自転車のパイプ部材や継手部材等の既存の付属部品を利用して構成可能なものとしてあり、車椅子Wのフレーム部分である例えば椅子ハンドルHの上下方向パイプ部、水平方向パイプ部等の何れか側に着脱乃至退避可能あるいは分解可能となるようにして連結配設させてある。そして、該枕体支持機構1によって枕体2を前後及び上下方向の平行移動、左右方向の揺動並びに上下方向の傾倒揺動が夫々可能となるように支持固定してある。枕体2は、頭部Cの背面が当接するように中央に凹状の頭部背面支持部3を形成し、該頭部背面支持部3の左右から前方に向けて左右対称にして膨らみ状となるように頭部C左右面を当接させるための頭部左右面支持部4を形成してある。
【0008】
具体的には枕体支持機構1は、図3、図4に示すように、車椅子Wの椅子ハンドルHにおける後方に延びる例えば水平方向パイプ部側に対し背もたれ部B後方部位に突出するようにして直線型形状を有するパイプ状の水平方向支持基部10を水平方向パイプ部の廻りの回転と水平方向パイプ部に沿っての水平方向へのスライドとが可能となるように断面U字型の水平方向支持基部用固定継手部材11を介して椅子ハンドルHに固定させてある。更に枕体支持機構1は、図3、図5に示すように、水平方向支持基部10に対し上下方向への傾倒揺動と水平方向支持基部10に沿っての水平方向へのスライドとが可能となるように上記の水平方向支持基部用固定継手部材11と同様な断面U字型の上下方向支持部用固定継手部材21を介して水平方向支持基部10に立設固定されるパイプ状の上下方向支持部20によって立脚状に支持固定されるものとなっている。
【0009】
このときの椅子ハンドルHに対し水平方向支持基部10を固定させるための水平方向支持基部用固定継手部材11は、図4に示すように、椅子ハンドルHの水平方向パイプ部を挿入させるハンドル挿入部12と、該ハンドル挿入部12から側方へ二股に分岐させて互いに対向させた一対の挟持用舌片部13とから成る挟持部材19を形成し、該挟持用舌片部13には夫々取付孔14を開穿し、該取付孔14周囲に鋸歯状の滑り止め部15を形成してある。そして、両取付孔14の一方に、水平方向支持基部10の一端に突設したボルト軸部10Aをワッシャ17を介して貫挿させ、他方の反対側から突出したボルト軸部10Aに対しワッシャ17を介して回転ハンドル18A付のナット部材18をネジ締め固定させることにより、挟持部材19を締付け閉塞して椅子ハンドルHの水平方向パイプ部に水平方向支持基部10を固定させることができるようにしてある。
【0010】
一方、水平方向支持基部10に対し上下方向支持部20を固定させるための上下方向支持部用固定継手部材21は、図5に示すように、水平方向支持基部10を挿入させる水平方向支持基部挿入部22と、該水平方向支持基部挿入部22から側方へ二股に分岐させて互いに対向させた一対の挟持用舌片部23とから成る挟持部材29を形成し、該挟持用舌片部23には夫々取付孔24を開穿し、該取付孔24周囲に鋸歯状の滑り止め部25を形成してある。そして、該両取付孔24の一方に、上下方向支持部20の一端に突設したボルト軸部20Aをワッシャ27を介して貫挿させ、他方の反対側から突出したボルト軸部20Aに対しワッシャ27を介して回転ハンドル28A付のナット部材28をネジ締固定させることにより、挟持部材29を締付け閉塞して水平方向支持基部10に上下方向支持部20を固定させることができるようにしてある。
【0011】
また、図1乃至図3、図6に示すように、枕体2はアーム部材31と締付固定部材33とから成る枕体調整固定手段30を介して、上下方向支持部20に対して前後及び上下方向へのスライド、上下方向の傾倒揺動夫々が自在となるように支持してある。アーム部材31は、例えば側面略L字型で先端が二股状に形成されており、枕体2の背面側の後方へ向けて先端が左右一対にして突出するように基端側が枕体2の背面側に固着させてある。そして、締付固定部材33は、アーム部材31の各先端側を前後にスライド可能となるように挿入させ、後述する頭部位置調整用のダイヤル部36の捻回による締め付け力を介してアーム部材31を挟持固定させるための案内溝34を上側に対向形成したアーム支持部32と、上下方向支持部20を挿入させ、頭部位置調整用のダイヤル部36の捻回による締め付け力を介して上下方向支持部20を狭窄する状態となって固定させるための上下方向支持部挟持部材35とを備え、該上下方向支持部挟持部材35に対しアーム支持部32が揺動可能となるように一端に頭部位置調整用のダイヤル部36を付設したネジ軸状の支持軸部37を介して回転可能に枢着させてある。
【0012】
すなわち上下方向支持部挟持部材35は、図7に示すように、上下方向支持部10が挿入されることでこれに装着するほぼU字状の上下方向支持部挟持部35Aの開口端縁部夫々に、外側面に凹凸波型状の滑り止め部が施されて相互に対峙する挟持用舌片部35Bを連設して成るものである。また、アーム支持部32は、外側面に凹凸波型状の滑り止め部が施されていて、アーム部材31がスライド自在に案内挿通される案内溝34が形成されている浅底キャップ状のアーム支持盤38と、該アーム支持盤38と共にアーム部材31を挟着するようにしてアーム支持盤38に冠着されるアーム挟持盤39とから成っており、上下方向支持部挟持部材35の左右外側面に、夫々の滑り止め部を当接させた状態で配置されることで、二股状のアーム部材31を上下方向支持部挟持部材35の左右で支持するものとなっている。更にダイヤル部36を付設したネジ軸状の支持軸部37は、一方のアーム支持部32の外側から上下方向支持部挟持部材35にも貫挿されて他方のアーム支持部32の外側に突出されて捩じ止めされるものである。
【0013】
そして、頭部位置調整の際にはダイヤル部36を回してアーム支持部32の上下方向支持部挟持部材35に対するネジ締め付け力を一旦緩めることで上下方向支持部挟持部材35に対してアーム支持部32を前後方向に傾倒揺動できるようにしてある。このように締付固定部材33の上下方向支持部挟持部材35に上下方向支持部20を挿入し、希望の高さに位置決めさせておいてから頭部位置調整用のダイヤル部36を回転して締め付ることにより枕体2に固着したアーム部材31を上下方向支持部20に、その位置が緩むことなく固定させることができるようにしてある。このとき、図6、図7に示すように、頭部位置調整用のダイヤル部36を一旦緩めておいてから枕体2の高さ変更調整と共に、左右方向の揺動並びに上下方向の傾倒揺動夫々の調整も同時に行なえるようにしてある。尚、枕体調整固定手段30における上記の上下方向支持部挟持部材35、アーム支持盤38、アーム挟持盤39、その滑り止め部等の具体的な形状、構造の詳細は、後述する体幹支持機構60における体幹支持位置調整手段72の挟持部材79、アーム支持盤83、アーム挟持盤84等とほぼ同様なものである。
【0014】
次に、本実施の形態の組立順序の一例を説明するに、図3、図4、図5に示すように、車椅子Wのフレーム部分である例えば椅子ハンドルHの水平方向パイプ部に対し水平方向支持基部10を水平方向支持基部用固定継手部材11を介して略水平状に固定させ、更に水平方向支持基部10に対し上下方向支持部用固定継手部材21を介して水平方向支持基部10に上下方向支持部20を立脚固定させる。このとき、図4に示すように、水平方向支持基部用固定継手部材11は、一方の取付孔14から水平方向支持基部10のボルト軸部10Aを貫挿させ、反対側の取付孔14から突出したボルト軸部10Aに回転ハンドル18A付のナット部材18をネジ締固定させることにより椅子ハンドルHの水平方向パイプ部に水平方向支持基部10を固定させるものである。また、図5に示すように、上下方向支持部用固定継手部材21は、取付孔24に上下方向支持部20のボルト軸部20Aを貫挿させ、反対側から突出したボルト軸部20Aに回転ハンドル28A付のナット部材28をネジ締め固定させるものである。そして、締付固定部材33の上下方向支持部挟持部材35に上下方向支持部20を挿入させておき、枕体2のアーム部材31の各先端側を締付固定部材33の各案内溝34に挿入してから、頭部位置調整用のダイヤル部36を回転して締め付ることにより枕体2が枕体調整固定手段30を介して上下方向支持部20に固定されるのである。
【0015】
次に、本実施の形態の使用方法の一例を説明するに、図6、図7に示すように、先ず、枕体調整固定手段30により枕体2の上下方向の位置、前後方向の位置、傾倒角度位置、左右揺動方向の位置の夫々の調整を行なう場合には、締付固定部材33の頭部位置調整用のダイヤル部36を回転させて上下方向支持部挟持部材35の締め付け力を一旦緩めておき、上下方向支持部挟持部材35を上下方向支持部20に沿って希望の高さ位置に移動させ、アーム支持部32の案内溝34に沿ってアーム部材31の先端側を前後にスライドさせて希望の前後位置に移動させ、アーム支持部32を上下方向支持部挟持部材35に対し上下傾倒方向の希望の傾き位置に揺動させ、上下方向支持部挟持部材35を上下方向支持部20の廻りで揺動させて希望の方向に向けてから、ダイヤル部36を回転させて締め付け固定すれば良い。
【0016】
また、図8乃至図10には第2の実施の形態が示されており、第1の実施の形態を示した図1乃至図7と同一の構成部分については同一の符号が付されることでその詳細な説明は省略されている。この第2の実施の形態にあっては第1の実施の形態における上下方向支持部20の一端に長手方向に沿って適数のスリット状の割溝41を形成すると共に、該上下方向支持部20の一端側をスライド自在に嵌挿させてから希望の高さの位置で固定させるための短尺の上下方向支持部固定用基部42を水平方向支持基部10に配してある。すなわち、上下方向支持部固定用基部42の一端にはボルト軸部42Aを突設形成してあり、該ボルト軸部42Aを第1の実施の形態における上下方向支持部用固定継手部材21に挿入固定させることにより、短尺の上下方向支持部固定用基部42を介して前記水平方向支持基部10に上下方向支持部20が取り付けられているのであり、上下方向支持部固定用基部42と上下方向支持部20との間の嵌挿された連繋部分には上下方向支持部20の割溝41を狭窄させて緊締固定させるためのアタッチメント式の高さ調整用レバー付の継手部材43を有する構成としたものである。
【0017】
該継手部材43は、図10に示すように、上下方向支持部20の割溝41側の一端を挿入させる上下方向支持部挿入部52と、該上下方向支持部挿入部52から側方へ二股に分岐させて互いに対向させた一対の挟持用舌片部53とから成る挟持部材59を形成し、該挟持用舌片部53には夫々取付孔54を開穿し、該取付孔54周囲に凹凸波型状の滑り止め部55を形成してある。そして、一端にボルト軸部51を揺動可能となるように枢着させたレバー部44を形成し、該レバー部44の回転軸側には凸状の押圧部45を形成してある。そして、両取付孔54の一方に、レバー部44のボルト軸部51を、側面にラバー47を付設したナット部材46とワッシャ48を介して貫挿させ、他方の反対側から突出したボルト軸部51に対しワッシャ48を介してナット部材49をネジ締め固定させるものとしてある。また、レバー部44を締め付け方向すなわち折り込み方向へ揺動させることにより、レバー部44の回転軸側にある凸状の押圧部45をナット部材46側面のラバー47に圧接させることにより継手部材43を介して上下方向支持部20の割溝41を狭窄させて緊締固定させるものとしてある。尚、継手部材43自体は上下方向支持部20に溶接等によって一体状に形成されることもある。
【0018】
次に、本実施の形態の組立順序の一例を説明するに、図9、図10に示すように、車椅子Wの椅子ハンドルHの例えば水平方向パイプ側に対し水平方向支持基部10を水平方向支持基部用固定継手部材11を介して略水平状に固定させ、更に水平方向支持基部10に対し上下方向支持部用固定継手部材21を介して水平方向支持基部10に短尺の上下方向支持部固定用基部42を取付け、更に上下方向支持部固定用基部42に高さ調整用の継手部材43を介して上下方向支持部20の割溝41側一端を挿入固定する。このとき、高さ調整用の継手部材43は、図10に示すように、予め上下方向支持部20の割溝41側に取り付けておき、該上下方向支持部20を上下方向支持部固定用基部42に嵌挿させておいてから継手部材43に対しレバー部44を締め付け方向すなわち折り込み方向へ揺動させ、レバー部44の回転軸側にある凸状の押圧部45をナット部材46側面のラバー47に圧接させることにより挟持部材59を締付け閉塞するようにして上下方向支持部20の割溝41を狭窄させて緊締固定させるのである。そして、第1の実施の形態におけると同様に枕体調整固定手段30の締付固定部材33の上下方向支持部挟持部材35に上下方向支持部20を挿入させておき、枕体2のアーム部材31の先端側を締付固定部材33の各案内溝34に挿入してから、頭部位置調整用のダイヤル部36を回転して締め付けることにより枕体2が上下方向支持部20に固定されるのである。このとき、図7に示すように、高さ調整用の継手部材43により、枕体2の上下方向の高さ位置の調整と同時に左右方向の傾き位置の調整も同時に行なえるのである。
【0019】
また、図11および図12には第3の実施の形態が示されており、第1の実施の形態を示した図1乃至図7と同一の構成部分については同一の符号が付されることでその詳細な説明は省略されている。この第3の実施の形態にあっては第1の実施の形態における水平方向支持基部10を、図12に示すように、約90度以上の開き角度θに折曲させて略への字型に形成してあり、前記第2の実施の形態と同様に短尺の上下方向支持部固定用基部42を介して前記水平方向支持基部10に上下方向支持部20が取り付けられていたり、図示を省略したが、第1の実施の形態と同様に図11に示すように、略への字型の水平方向支持基部10を介在させることにより水平方向支持基部10の傾き、水平方向支持基部10自体に対する上下方向支持部20の高さ等の調整変更によって枕体2の傾き、高さその他を微妙に調整設定できるようにしてある。
【0020】
更に、図13に示すように、パイプ資材で形成されている例えば車椅子Wのフレーム部分、椅子ハンドルH、枕体支持機構1における水平方向支持基部10、上下方向支持部20夫々に、水平方向支持基部10、上下方向支持部20等を連結固定する水平方向支持基部用固定継手部材11、上下方向支持部用固定継手部材21は、フレーム部分、椅子ハンドルH、水平方向支持基部10、上下方向支持部20夫々を挟持して、ボルト、ナットを介して捩じ止めされるU字型の挟持部材19,29の内部に、該挟持部材19,29内に挿入されるこれらの椅子ハンドルH等の外周面に当接する湾曲状の外周面を有する、例えば丸パイプ、円形棒材製の当接保護材19A,29Aを介装させた構造のものとすることができる。すなわち挟持部材19,29における相対峙した浅底キャップ状の挟持用舌片部13,23における挿入部12,23側の基部に位置させてその内部に当接保護材19A,29Aを介装したものであり、該当接保護材19A,29Aは必要があれば挟持用舌片部13,23内部で溶接等によって固着されることもあるが、通常はフリーな回転が可能な状態で装入されているものとして、挟持用舌片部13,23相互の締め付け時にフレーム部分等のパイプ資材外周面で転動するようにしてきっちりとした締め付け圧着ができるようにしておく。こうすることで、パイプ資材等の上記のフレーム部分等が挿入されることでこれらを挟持した挟持部材19,29を捩じ止めするとき、挟持部材19,29内部に介装した当接保護材19A,29Aが、挟持部材19,29自体の端縁等がフレーム部分等に食い込み状に圧入するのを阻止してフレーム部分等の外表面の損傷を防止すると共に、フレーム部分等に強く圧着して確実に挟着固定することができるものである。こうした当接保護材19A,29Aの介装構造は、本発明における車椅子Wにおける車椅子における頭部等の支持装置における上記の各部材H,10,20等の相互に交差した連結固定にのみ使用されることなく、一般的なパイプ資材相互等によるこの種の交差状態の連結固定に使用可能なものなのである。
【0021】
また、該図13に示すように、中央に上記の椅子ハンドルH等を挿入させるほぼU字状の挿入部12,22の開口端縁部に、相互に対峙するほぼカップ状に形成されている挟持用舌片部13,23を一体連設して成る挟持部材19,29においてのいずれか一方の挟持用舌片部13,23に、端部内部にナット部材10B,20Bを溶接等によって固着内蔵してある水平方向支持基部10、上下方向支持部20をその端部の端縁を当接した状態として連結固着すると共に、挟持部材19,29においてのいずれか他方の挟持用舌片部13,23の外側からは、挟持用舌片部13,23夫々の取付孔14,24に貫挿してナット部材10B,20Bに捩じ込まれる取付ボルト10C,20Cを備えたものとしてある。こうすることで、水平方向支持基部10、上下方向支持部20等が固着連結されている挟持部材19,29をフレーム部分、椅子ハンドルH、水平方向支持基部10等を挟持するようにこれらに嵌め合わせ、取付ボルト10C,20Cをナット部材10B,20Bに捩じ込むことで、フレーム部分、椅子ハンドルH等に水平方向支持基部10を、また水平方向支持基部10に上下方向支持部20夫々を極めて簡単に交差させて連結固定することができる。もとよりこの挟持部材19,29には、上記の当接保護材19A,29を介装することができるのは勿論である。尚、挟持用舌片部13,23外側面には、凹凸波型状の滑り止め部を形成することができ、また、継手部材43における挟持部材59にも同様に実施できるものである。
【0022】
そしてまた図1、図14に示すように、車椅子Wには車椅子使用者である座者の胸部、腹部等の水平方向側面等に当接することで身体の体幹部を保持固定する体幹支持機構60を装着することができる。この体幹支持機構60は、図示のように車椅子Wのフレーム部分例えば椅子ハンドルHにおける上下方向パイプ部に、パイプ状の体幹支持基部61を連結固定する体幹支持基部用固定継手部材64と、体幹支持基部61に該体幹支持基部61に対して前後方向の平行移動、左右方向の揺動、上下方向の傾倒夫々が可能となるようにした体幹支持位置調整手段73を介して保持された体幹支持パッド91とを備えて成るものである。
【0023】
体幹支持基部用固定継手部材64は、上記した水平方向支持基部用固定継手部材11、上下方向支持部用固定継手部材21等とほぼ同構造のものであり、椅子ハンドルHの上下方向パイブ部を挿入する挿入部65、挟持用舌片部66から成る挟持部材67、体幹支持基部61内部に固着のナット部材68、取付ボルト69等を備えている。体幹支持位置調整手段72は、体幹支持パッド背面に固着される相互に平行になっている二股状のアーム部材71と、該アーム部材71をスライド自在、揺動自在に連結して体幹支持基部61に揺動自在に連結させる締付固定部材73とから成っている。アーム部材71、締付固定部材73夫々は前記の枕体支持機構1の枕体調整固定手段30におけるアーム部材31、締付固定部材33等とほぼ同構造のものである。すなわちアーム部材71は体幹支持パッド91に固着されるほぼ角U字状の固着部から平行にアームを延設すると共に、そのアーム先端部分を締付固定部材73に挿入してあるものである。締付固定部材73は、体幹支持基部61が挿入されることでこれに装着するほぼU字状の体幹支持基部挿入部74の開口端縁部夫々に、外側面に凹凸波型状の滑り止め部75が施されて相互に対峙する挟持用舌片部76を連設すると共に、該挟持用舌片部76内部に体幹支持基部61外周面に当接する当接保護材77を介装して成る挟持部材79と、該挟持部材79の外側面に、外側面に滑り止め部81が施されていて、アーム部材71がスライド自在に案内挿通される案内溝82が形成されている浅底キャップ状のアーム支持盤83と、該アーム支持盤83と共にアーム部材71を挟着するようにしてアーム支持盤83に冠着されるアーム挟持盤84と、挟持部材79、アーム支持盤83、アーム挟持盤84を同軸上に貫挿して捩じ止めするボルト、ナットから成る捩じ止め部材85とから成るものである。尚、図示にあっての捩じ止め部材85は、挟持用舌片部76に開穿してある角形状の取付孔に嵌まって空転が阻止されるようにして、両端がオネジになっている角棒状のボルト本体と、アーム支持盤84外側面に捩じ止め圧止するナットとから成るものとしてあるも、頭部付きボルト、ナットから成るものとしたり、蝶ボルト、ナットから成るものとしたり等の公知の捩じ止め構造のものに変更可能であるのは勿論である。また、体幹支持パッド91は、例えばほぼ矩形状の本体の一端部を僅かに湾曲させて成り、適当なゴム材、発泡合成樹脂材等の軟弾性材料が内包されているものであり、座者の身体に柔軟な状態で当接することでこれを保持するものとなっている。
【0024】
このように構成した体幹支持機構60の使用は、体幹支持基部用固定継手部材64によって椅子ハンドルHの上下方向パイプ部から車椅子Wの前方に延ばされた体幹支持基部61に対して緩めた状態で装着した体幹支持位置調整手段71を介して体幹支持パッド91を支持しておき、座者の身体位置に対応して前後方向の平行移動、左右方向の揺動、上下方向の傾倒夫々を調整した後の捩じ止め部材85による捩じ止め締付けで体幹支持位置調整手段71を体幹支持基部61に固定するのである。尚、該体幹支持機構60自体は、車椅子Wの一方側でのみ使用されるのではなく、左右両側で使用されることもあり、また、体幹支持パッド91自体は使用状況等によって前後、左右、上下で複数にして体幹支持位置調整手段71を介して体幹支持基部61に取り付けることもでき、これらは座者の身体における障害等の状況等その他によって使い分けられるものである。
【0025】
【発明の効果】
以上の如く本発明によれば、障害者等の座者の頭部C、体幹部等をその障害者等の頭部C、体幹部等の位置に対応調整して安定した状態で支持でき、しかも、障害者等の頭部C、体幹部等の位置が夫々の障害部位、症状等によって異なっていてもそれに対応して簡単に個別調整でき、また頭部C、体幹部等を含めての座位姿勢を逐一考慮したとしても車椅子W自体をオーダーメイドしたり、特別な改造を行なったりする必要もなく、更にその構造部品等は独自作製する専用の金具を使用せずに安価且つ簡易に構成することができる。更に一度夫々の可変各部を固定して調整設定すれば、コンパクトに纏められ、しかも分解部位の再結合で原状の復帰も容易なものとなる。また、例えば自転車の付属部品等の既存部品を代用することで簡易な構成で且つ安価なものとすることができ、障害者等の頭部C、体幹部等を、その障害者等の頭部、体幹部等の位置に対応調整して安定に頭部C、体幹部等を支持することができる。
【0026】
すなわちこれは、本発明が車椅子Wのフレーム部分の何れかに配設させた枕体支持機構1により、前後及び上下方向の平行移動、左右方向の揺動並びに上下方向の傾倒揺動夫々を複数の調整箇所で調整することを可能にするものとしたからであり、車椅子Wを使用する障害者等の頭部Cの支持位置を夫々の障害部位、症状等によって異なっていてもこれに対応させて調整設定でき、しかも頭部Cを安定に支持させるからである。
【0027】
しかも、枕体調整固定手段30で前後・上下方向の平行移動と上下・左右方向の傾倒揺動とが可能であり、水平方向支持基部用固定継手部材11、上下方向支持部用固定継手部材21、高さ調整用継手部材43で上下方向の平行移動と上下方向の傾倒揺動とが可能であり、水平方向支持基部用固定継手部材11のみで前後方向の平行移動、上下方向支持部用固定継手部材21のみで左右方向の平行移動と上下方向の傾倒揺動とが可能である等、夫々の調整部分が総じて2箇所以上に設けられていることにより、調整自由度が増える結果、夫々の障害部位、症状等の相違で異なる頭部Cの支持位置への対応が確実なものとなる。
【0028】
そして、枕体支持機構1を車椅子Wの椅子ハンドルHの上下方向パイプ、水平方向パイプの何れかに取り付けた直線型またはへの字型の形状を有する水平方向支持基部10と、該水平方向支持基部10に対して水平方向支持基部用固定継手部材11を介して取り付けられた上下方向支持部20と、該上下方向支持部20に対しアーム部材31、締付固定部材33を介して枕体2を固定させた頭部位置調整用の締付固定部材33とによるものとしたので、上下方向支持部20は水平方向支持基部10に対する前後傾倒方向への揺動と、必要に応じて水平方向支持基部10に沿っての水平方向へのスライドとを可能にさせるのである。また、頭部位置調整用の締付固定部材33は、上下方向支持部20に対し枕体2をアーム部材31、締付固定部材33を介して前後方向にスライド可能とさせると同時に、枕体2の上下方向の平行移動、左右方向の揺動、上下方向の傾倒揺動夫々の微妙な調整が容易となる。
【0029】
更に、上下方向支持部20の一端を嵌挿固定させる短尺の上下方向支持部固定用基部42は、該上下方向支持部固定用基部42を介して上下方向支持部20が水平方向支持基部10に取り付けられ、上下方向支持部固定用基部42と上下方向支持部20との間の嵌挿された連繋部分において両者を狭窄緊締状に固定させるように高さ調整用の継手部材43を設けてあるので、上下方向支持部固定用基部42に沿っての上下方向支持部20自体の高さ調整、上下方向支持部固定用基部42を軸としての上下方向支持部20の前後方向の回転調整相互を同時に行なうことができる。しかも、必要に応じて上下方向支持部固定用基部42自体は水平方向支持基部10に対して前後傾倒方向への揺動と、水平方向支持基部10に沿っての水平方向へのスライドとを可能にし、枕体2の上下の平行移動、左右方向の揺動、前後傾倒方向の揺動夫々の調整が複数の異なる調整箇所にて容易に行なえる。
【0030】
また、枕体2は、頭部C背面が当接する頭部背面支持部3と、該頭部背面支持部3の左右から前方に左右対称にして膨らみ状に形成されていて、頭部C左右面が当接する頭部左右面支持部4とを一体にして成るので、頭部Cを背面と同様に左右からも同時に支持可能とさせ、水平方向の揺れ等の頭部Cに掛かる刺激を吸収し緩和させることができる。
【0031】
更に、水平方向支持基部用固定継手部材11における挟持部材19、上下方向支持部用固定継手部材21における挟持部材29夫々には、これらの挟持部材19,29が挟持する車椅子Wのフレーム部分等の外周面に当接する湾曲状の外周面を有する当接保護材19A,29Aを挿入してあるから、挟持部材19,29がフレーム部分等を挟持して強く締め付けられるとき、当接保護材19A,29Aがフレーム部分等の外周面に当接して挟持部材19,29自体が必要以上にフレーム部分等に圧接しないのである。そのため例えば挟持部材19,29における挟持部分が浅底キャップ状であることでその端縁等が食い込み状に圧入するのを阻止してフレーム部分等の損傷等を防止できるばかりでなく、当接保護材19A,29Aの湾曲外周面がフレーム部分の外周面に幅広く当接して強い挟持圧着力を発揮するものとなり、相互に交差連結されるフレーム部分、水平方向支持基部10、上下方向支持部20夫々をしっかりと連結するのである。
【0032】
また、挟持部材19,29における一方の挟持用舌片部13,23には、ナット部材10B,20Bをその端部に内蔵した水平方向支持基部10、上下方向支持部20等を連結固定してあり、他方の挟持用舌片部13,23側からは、それらのナット部材10B,20Bに取付ボルト10C,20Cを捩じ込むようにしてあるから、車椅子Wのフレーム部分、水平方向支持基部10等に挟持部材19,29を挟持装着して取付ボルト10C,20Cを捩じ込むことで、車椅子Wのフレーム部分、水平方向支持基部10等に、水平方向支持基部10、上下方向支持部20等を簡単、迅速に連結固定でき、またその分離解体も極めて簡単であるから、総じて部品点数が少ないことと相俟ち取扱いが容易なものである。
【0033】
一方、車椅子Wには体幹支持機構60を装着してあるから、車椅子Wの使用者である座者の身体等を、例えば障害内容等によって種々に異なることでその保持形態等が種々に調整される必要があっても、それらの異なる支持位置に対応した前後方向のスライド、左右方向への揺動、上下方向への傾倒等の夫々の対応調整を簡単に行なうことができ、座者夫々によって異なる体幹部等の異なる位置等に対応させて保持することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における使用状態を示す概略斜視図である。
【図2】 同じく背面側から見た場合の使用状態を示す概略斜視図である。
【図3】 同じく枕体支持機構の分解斜視図である。
【図4】 同じく水平方向支持部固定用継手部材の分解斜視図である。
【図5】 同じく上下方向支持部固定用継手部材の分解斜視図である。
【図6】 同じく枕体調整固定手段による枕体の前後・上下方向の調整操作を説明する側面図である。
【図7】 同じく枕体調整固定手段による枕体の左右方向の揺動の調整操作を説明する平面図である。
【図8】 本発明の第2の実施の形態における使用状態を示す概略斜視図である。
【図9】 同じく枕体支持機構の分解斜視図である。
【図10】 同じく継手部材の分解斜視図である。
【図11】 本発明の第3の実施の形態における使用状態を示す概略斜視図である。
【図12】 同じく枕体支持機構の分解斜視図である。
【図13】 同じく水平方向支持基部用固定継手部材、上下方向支持部用固定継手部材における他の実施の形態を示す断面図である。
【図14】 同じく体幹支持機構の分解斜視図である。
【符号の説明】
W…車椅子 H…椅子ハンドル
B…背もたれ部 S…座部
C…頭部
1…枕体支持機構 2…枕体
3…頭部背面支持部 4…頭部左右面支持部
10…水平方向支持基部 10A…ボルト軸部
10B…ナット部材 10C…取付ボルト
11…水平方向支持基部用固定継手部材 12…ハンドル挿入部
13…挟持用舌片部 14…取付孔
15…滑り止め部 17…ワッシャ
18…ナット部材 18A…回転ハンドル
19…挟持部材 19A…当接保護材
20…上下方向支持部 20A…ボルト軸部
20B…ナット部材 20C…取付ボルト
21…上下方向支持部用固定継手部材 22…水平方向支持基部挿入部
23…挟持用舌片部 24…取付孔
25…滑り止め部 27…ワッシャ
28…ナット部材 28A…回転ハンドル
29…挟持部材 29A…当接保護材
30…枕体調整固定手段 31…アーム部材
32…アーム支持部 33…締付固定部材
34…案内溝 35…上下方向支持部挟持部材
35A…上下方向支持部挿入部 35B…挟持用舌片部
36…ダイヤル部 37…支持軸部
38…アーム支持盤 39…アーム挟持盤
41…割溝 42…上下方向支持部固定用基部
42A…ボルト軸部 43…高さ調整用継手部材
44…レバー部 45…押圧部
46…ナット部材 47…ラバー
48…ワッシャ 49…ナット部材
51…ボルト軸部 52…上下方向支持部挿入部
53…挟持用舌片部 54…取付孔
55…滑り止め部 59…挟持部材
60…体幹支持機構 61…体幹支持基部
65…挿入部 66…挟持用舌片部
67…挟持部材 68…ナット部材
69…取付ボルト
71…アーム部材 72…体幹支持位置調整手段
73…締付固定部材 74…体幹支持基部挿入部
75…滑り止め部 76…挟持用舌片部
77…当接保護材 79…挟持部材
81…滑り止め部 82…案内溝
83…アーム支持盤 84…アーム挟持盤
85…捩じ止め部材 91…体幹支持パッド

Claims (7)

  1. 座者の頭部を支持する枕体を背もたれ部の上側に備えた車椅子における頭部等の支持装置において、前後及び上下方向の平行移動、左右方向の揺動並びに上下方向の傾倒が可能となるように枕体を支持し、夫々の調整部分が設けられている着脱退避可能な枕体支持機構を車椅子のフレーム部分の何れかに連結配設させることで車椅子を使用する座者の頭部を、該頭部位置に対応調整して支持するようにし、前記枕体支持機構は、車椅子のフレーム部分の何れかに対し背もたれ側後方へ突出するようにU字型の二股状の水平方向支持基部用固定継手部材を介して取り付けた水平方向支持基部と、該水平方向支持基部に対し上下方向の傾倒揺動、水平方向のスライド夫々が可能なU字型の二股状の上下方向支持部用固定継手部材を介して取り付けられた上下方向支持部と、後方へ向けて突出するように枕体の背面側に固着されたアーム部材を前後にスライド可能となるように挿入させ、枕体の上下方向の平行移動、左右方向の揺動、上下方向の傾倒夫々の調整が可能となるようにして上下方向支持部に枕体を固定させる頭部位置調整用の枕体調整固定手段とを備えて成り、前記車椅子のフレーム部分及び枕体支持機構における水平方向支持基部を連結固定する前記水平方向支持基部用固定継手部材、同じく枕体支持機構における上下方向支持部を連結固定する前記上下方向支持部用固定継手部材は、上記の車椅子のフレーム部分または水平方向支持基部または上下方向支持部を挟持して捩じ止めされるU字型の挟持部材の内部に、該挟持部材内に挿入されるこれらのフレーム部分または水平方向支持基部または上下方向支持部の外周面に当接する湾曲状の外周面を有する当接保護材を介装させてあることを特徴とする車椅子における頭部等の支持装置。
  2. 水平方向支持基部は、直線型またはへの字型に形成されている請求項1記載の車椅子における頭部等の支持装置。
  3. 上下方向支持部は、該上下方向支持部の一端を嵌挿固定することで連繋させる短尺の上下方向支持部固定用基部を介して前記水平方向支持基部に取り付けられていて、上下方向支持部固定用基部と上下方向支持部との間の嵌挿された連繋部分には両者を狭窄緊締状に固定させる高さ調整可能なU字型の継手部材を有している請求項1または2記載の車椅子における頭部等の支持装置。
  4. 枕体調整固定手段は、枕体のアーム部材を挟持固定させるための案内溝を配したアーム支持部と、上下方向支持部を挿入させ狭窄固定させるための上下方向支持部挿入部とを備え、該上下方向支持部挿入部に対しアーム支持部が揺動可能となるように枢着されている請求項1乃至3のいずれか記載の車椅子における頭部等の支持装置。
  5. 枕体は、頭部背面が当接する頭部背面支持部と、該頭部背面支持部の左右から前方に左右対称にして膨らみ状に形成されていて、頭部左右面が当接する頭部左右面支持部とを一体にして成る請求項1乃至4のいずれか記載の車椅子における頭部等の支持装置。
  6. 挟持部材の挿入部の開口端縁部に、相互に対峙するよう一体連設したいずれか一方の挟持用舌片部に、端部内部にナット部材を固着内蔵してある水平方向支持基部、上下方向支持部をその端部の端縁を当接した状態として連結固着すると共に、挟持部材においてのいずれか他方の挟持用舌片部の外側からは、挟持用舌片部夫々に貫挿してナット部材に捩じ込まれる取付ボルトを備えたものとしてある請求項1乃至5のいずれか記載の車椅子における頭部等の支持装置。
  7. 車椅子には座者の体幹部を支持する体幹支持機構を装着してあり、該体幹支持機構は、車椅子のフレーム部分に体幹支持基部を連結固定する体幹支持基部用固定継手部材と、体幹支持基部に該体幹支持基部に対して前後方向の平行移動、左右方向の揺動、上下方向の傾倒夫々が可能となるようにした体幹支持位置調整手段を介して保持された体幹支持パッドとを備えて成る請求項1乃至6のいずれか記載の車椅子における頭部等の支持装置。
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