JP4058101B1 - 装飾用および歯科用金合金 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ニッケルやパラジウム、マンガンを添加した場合の不都合がなく、ピンクゴールドの色調を呈する金合金を提供することである。
【解決手段】 本発明の金合金は、金を主成分とし、0.5重量%〜5.0重量%の錫、14.5重量%〜36.5重量%の銅、および0〜8.0重量%の銀を含有することを特徴とする。また本発明の金合金は、金を主成分とし、0.5重量%〜6.0重量%のインジウム、14.0重量%〜36.5重量%の銅、0〜8.0重量%の銀、および0〜4.0重量%の錫を含有することを特徴とする。好ましくは、本発明の金合金は、上述の成分に加えて、多くとも0.5重量%のイリジウム、レニウム、又はルテニウムのうち1種類以上を更に含有している。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の金合金は、金を主成分とし、0.5重量%〜5.0重量%の錫、14.5重量%〜36.5重量%の銅、および0〜8.0重量%の銀を含有することを特徴とする。また本発明の金合金は、金を主成分とし、0.5重量%〜6.0重量%のインジウム、14.0重量%〜36.5重量%の銅、0〜8.0重量%の銀、および0〜4.0重量%の錫を含有することを特徴とする。好ましくは、本発明の金合金は、上述の成分に加えて、多くとも0.5重量%のイリジウム、レニウム、又はルテニウムのうち1種類以上を更に含有している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ピンク色の色調を呈する装飾用および歯科用金合金に関する。
一般に、装飾用の金合金は、金(Au)、銀(Ag)、および銅(Cu)が主成分であり、14カラットから20カラットの金合金が多く用いられているが、金以外の含有成分により、種々の色調を呈することとなる。近年、ピンク色の色調の装飾用金合金が人気を博している。従来、いわゆるピンクゴールドと称するピンク色の色調を呈する装飾用金合金は、Au−Cu−Ag系合金にニッケル(Ni)やパラジウム(Pd)を添加することによって製造されている。また、マンガン(Mn)を添加することによってピンク色の色調を実現した装飾用金合金も提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、ニッケルは、人体に金属アレルギーを引き起こすおそれがあるという不都合がある。また、パラジウムを添加すると、暗い色調になるという不都合があるうえ、パラジウムの地金の価格が上昇しているという弊害もある。さらに、マンガンは、金属相が不安定な金属であるため、綺麗なインゴットを作製するには、高度な技術を要するという不都合がある。
本発明は、このような事情に鑑みて案出されたものであって、ニッケルやパラジウム、マンガンを添加した場合の不都合がなく、ピンクゴールドの色調を呈し、良好な鋳造性、加工性、硬さを有する装飾用および歯科用金合金を提供することを目的としている。
本発明者は、錫(Sn)を添加することによって、従来の装飾用金合金の添加物(Ni、Pd、Mn)において生起した不都合を生じさせることなく、ピンクゴールドの色調を呈する装飾用金合金を得ることができることを知見した。本発明の金合金は、0.5重量%〜5.0重量%の錫、14.5重量%〜36.5重量%の銅を含有し、残部が金及び不可避的不純物である。或いは、本発明の金合金は、上記の成分に加えて、多くとも8.0重量%の銀を含有している。このような組成にすると、金−銅(Au−Cu)の濃い赤色が脱色され、ニッケルやパラジウムを添加した場合と比較して、溶融温度や硬さが上昇することがないため、鋳造し易く、加工が容易であり、さらにパラジウムを添加した場合の色調の暗さに比べて“暖かみのある明るいピンク色”の色調を呈する装飾用金合金が得られる。また、この装飾用金合金は、歯科用金合金として使用することもできる。
本願請求項1に記載の装飾用および歯科用金合金は、0.5重量%〜5.0重量%の錫、14.5重量%〜36.5重量%の銅を含有し、残部が金及び不可避的不純物であることを特徴とするものである。
本願請求項2に記載の装飾用および歯科用金合金は、前記請求項1の金合金において、更に、多くとも8.0重量%の銀を含有することを特徴とするものである。
本願請求項3に記載の装飾用および歯科用金合金は、前記請求項1又は2の金合金において、更に、多くとも0.5重量%のイリジウム、レニウム、又はルテニウムのうち1種類以上を含有することを特徴とするものである。
本発明により、装飾品として人気の高い、暖かみのある明るいピンク色の色調を呈する金合金が得られる。本発明の金合金は、溶解し易く、如何なる鋳造器にも適合し、埋没剤も石膏系のものでよいので扱いが容易である。本発明の金合金は、鋳造性が良好であり、鋳造後水中急冷で溶体化(軟化)処理することができるので、効率的である。また、本発明の金合金は、加工性も良好である。また、本発明の金合金の時効硬化後および加工硬化後のビッカース硬さは、装飾品として十分なものである。また、本発明の金合金は、ニッケル等の金属アレルギーのおそれがなく、高価なパラジウムを含有しないので、適正な価格の装飾品を提供することが可能である。さらに、本発明の金合金は、歯科用金属としても十分な硬さを有しており、イリジウム、レニウム、又はルテニウムを添加すると、硬さが更に増加するので、歯科用金属としての適性が一層高まる。
本発明の金合金は、指輪、ネックレス、ブローチ、ネクタイ止め、イヤリング、ピアス、眼鏡などの各種装飾品/装身具の部材および歯科用金属として使用される板材、加工材、又は鋳造材として広範に使用することができる。
次に図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係る金合金について詳細に説明する。本発明の好ましい実施の形態に係る金合金は、0.5重量%〜5.0重量%の錫、14.5重量%〜36.5重量%の銅を含有し、残部が金及び不可避的不純物である。或いは、本発明の好ましい実施の形態に係る金合金は、上記成分に加えて、更に、多くとも8.0重量%の銀を含有している。
錫の添加量を0.5重量%〜5.0重量%としたのは、0.5重量%以下にすると脱色効果が弱く、5.0重量%以上にすると加工性が悪くなるからである。また、銅の添加量を14.5重量%〜36.5重量%としたのは、14.5重量%以下にするとピンクではなくイエローの色調を呈すからであり、36.5重量%以上にすると熱処理による時効硬化が弱くなるからである。さらに、銀の添加量を8.0重量%以下としたのは、8.0重量%以上にするとピンク色の色調が得られないからである。
好ましくは、本発明の金合金は、錫を含有する上述の基本組成に加えて、0〜0.5重量%のイリジウム、レニウム、又はルテニウムのうち1種類以上を更に含有している。イリジウム、レニウム、又はルテニウムを添加するのは、鋳造時の合金の結晶粒を微細化して耐食性および機械的性質を向上させるためである。
イリジウム、レニウム、又はルテニウムの添加量を0.5重量%以下としたのは、これらの金属は0.01重量%〜0.1重量%でも所要の効果を十分に得られること、およびこれらの金属が希少元素のため高価であるからである。
次に、本発明の金合金と従来の装飾用金合金に関して、色調、鋳造性、加工性および硬さについて試験を行った結果について説明する。この試験においては、高純度の地金を図1に示す成分にそれぞれ秤量し、これらの地金を高周波溶解装置を用いてアルゴンガス雰囲気下において溶解してインゴットを作製した(本発明の金合金に係る試験片を「実施例1〜10」として10種類準備し、パラジウムを添加した試験片を「従来例1、2」として2種類準備した)。
試験片(8mm×8mm×3mm)を鋳造法で作製するため、ワックスパターンを作製し、スプルーに湯溜りを付け、クリストバライト・石膏系埋没剤を使用して鋳造リングに埋没した。そして、鋳造リングを電気炉で650°Cに加熱し、1時間繋留した。次いで、減圧反転加圧鋳造器を使用して、坩堝温度1000°Cでインゴットを溶解して鋳造した。そして、60秒後に鋳造リングを水中に投下して急冷し、溶体化(軟化)処理をした。このようにして製造された各試験片を精査してそれぞれの鋳造性の良否を判定した。
また、実施例1〜10の試験片を耐水研磨紙1000番まで研磨し、マイクロビッカース硬さ試験機を使用して、各試験片で5点の硬さを測定して平均値を算出した。その後、電気炉を使用して、試験片を200°Cで20分間保持し、大気放冷して時効硬化処理をした。そして、同様にビッカース硬さを測定して、平均値を算出した。
また、インゴットを加熱溶解して金型に流し込み、水中に投下急冷して、4.5mmの厚さに作製し、ローラー式圧延機を使用して中間焼き鈍しせずに厚さ1.5mmに圧延加工することにより、それぞれの加工性を判定した(実施例1〜実施例10の試験片については、加工硬化後のビッカース硬さの測定も行った)。
さらに、各試験片の色調検査は、肉眼および分光色差計を使用して判定・測定した。その際、色差の測定は、別途試作したレッドゴールド(75重量%Au−22重量%Cu−3重量%Ag)を色彩基準値として、各試験片の色差をCIE L* a* b* 法により測定した。また、金属の光反射による誤差を最小限にするため、トレーシングペーパーでマスキングして測定した。
以上の試験の結果は、図1に示す通りである。実施例1〜実施例10の試験片がいずれも明るいピンク色の色調を呈しているのに対して、パラジウムを含有した従来例1および従来例2の試験片が暗い色調のピンク色を呈しているのが分かる。また、実施例1〜実施例10の試験片の鋳造性および加工性が良好であることが確認された。さらに、実施例1〜実施例10の試験片の時効硬化後および加工硬化後のビッカース硬さは、装飾品として十分なものであるうえ、歯科用金属としても使用することができる。さらに、イリジウム、レニウム、又はルテニウムを添加したものは、硬度が更に増し、歯科用金属としての適性が一層高まるものであることが分かる。
本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
Claims (3)
- 0.5重量%〜5.0重量%の錫、14.5重量%〜36.5重量%の銅を含有し、残部が金及び不可避的不純物であることを特徴とする装飾用および歯科用金合金。
- 更に、多くとも8.0重量%の銀を含有することを特徴とする請求項1に記載の装飾用および歯科用金合金。
- 更に、多くとも0.5重量%のイリジウム、レニウム、又はルテニウムのうち1種類以上を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の装飾用および歯科用金合金。
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