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JP4048635B2 - 波長分割多重通信システム及び光源 - Google Patents

波長分割多重通信システム及び光源 Download PDF

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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の波長の光を同時に光伝送路に導入し伝送する波長分割多重(WDM)システム、及びこのWDMシステムに好適な光源に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のWDMシステムは、1.55μm帯、例えば1.53μm〜1.56μmでは、波長間隔0.8nm間隔の光信号を発生する複数の光源と、各光源が発生する光をそれそれ受けるN個の光受信器と、を光ファイバを用いて接続している。このようなWDMシステムでは、光源が発生するN個の光を多重化した後に、一本の光ファイバを伝送させる。伝送されてきた光は、各光波長毎に光受信器で受光され各チャネル毎の信号として処理される。
【0003】
WDMシステムに用いられる光源は、このように極めて狭い間隔の光を発生し送出しなければならない。このような光源には、従来、屈折率が周期的に変化した波長選択部を光共振器の内側に有し、これによって光のスペクトル幅を非常に狭くしたデバイス、例えばDFBレーザ或いはDBRレーザが利用されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光共振器の内部に波長選択部を設けたレーザ素子、例えば半導体レーザにおいては、レーザ発振波長の決定がレーザ素子の作製工程において決定されてしまうので、この素子が完成した後にはレーザ発振波長の選択がほとんど不可能である。WDMシステムにおいては、0.8nm間隔で使用波長が厳密に規定されているので、5桁の精度でレーザ出射光の波長の制御しなければならない。これは相当の困難をともなう。
【0005】
ファイバグレーティングレーザ(FGL)は、WDMシステム用の光源として適用できる。FGLモジュールは、DFBレーザ、DBRレーザにおける内部回折格子を光ファイバ中に外部回折格子(ファイバグレーティング、FG)として設けて、この回折格子と発光素子とによって光共振器を構成するように組み合わた光モジュールである。この光モジュールでは、出射波長はFGの反射波長によってほぼ決定され、そのスペクトル幅もDFB、DBRレーザと同等程度まで狭くできる。さらにFGの回折格子波長は、発光素子の製造プロセスとは別個に決定されるので、発光素子の完成後においても、出射光波長を調整することができる。
【0006】
ところが、このようなFGLでは、光共振器長が、DFBレーザ、DBRレーザ等に比較して長くなる。このため、光モジュールに高速信号を導入し発光素子を高周波で駆動する場合に、光モジュールは、出射光のスペクトルが広がってしまうという特性を示す。すなわち、変調周波数が高くなると、注入されるキャリアの位相と出射光の位相とには次第にずれが生じ、その結果、過剰なキャリアの変化によって屈折率の時間的変化が誘起されて、等価的に光共振器の長さが変化しているようになる。このことは、光モジュールの発振スペクトルの幅の増大、つまりチャープ現象を招いている。
【0007】
そこで、本発明の目的は、発振波長の設定が容易で、狭スペクトルであり、チャーピング現象が低減された光源を用いたWDMシステム及びその光源を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る発明は、波長分割多重(WDM)通信システムであって、この波長分割多重システムは、WDM通信のための複数の光源と、WDM通信のための複数の光受信器と、複数の光源と複数の光受信器との間に設けられた光伝送路と、備える。複数の光源は、それぞれ異なる波長の光を発生する。複数の光受信器は、複数の光源によって発生された光の波長の各々に対応した光を受ける。光伝送路は、複数の光源と合波器を介して光学的に結合された第1の端部及び複数の光受信器と分波器を介して光学的に結合された第2の端部を有する。
【0009】
このようなシステムにおける光源は、半導体光増幅器、波長選択性光反射手段、および変調手段を有する。半導体光増幅器は、電流を受けると所定波長の光を発生する。波長選択性光反射手段は、特定波長の光を選択的に反射する。変調手段は、半導体光増幅器で発生された所定波長の光を電気信号に応じて変調する。半導体光増幅器および波長選択性光反射手段は光共振器を形成するように設けられている。変調手段は、電気信号に応じて引き起こされた電界吸収を利用して所定波長の光を吸収することによって所定波長の光を変調する電界吸収素子を有しており、波長選択性光反射手段はファイバグレーティングを有し、電界吸収素子は、この電界吸収素子への入射光の光強度を変調し、電界吸収素子は、半導体光増幅器と一体であり、電界吸収素子は、光共振器内にある。
【0010】
このように、半導体光増幅器および波長選択性光反射手段が光共振器を形成するようにしたので、レーザ発振波長は波長選択性光反射手段によって決定される。このため、半導体光増幅器とは別個に設定され、この波長が半導体光増幅器の作製中に決定されることはない。また、異なる波長の光を反射する波長選択性光反射手段を用いれば、レーザ発振波長を変更することができる。更に、波長選択性光反射手段の反射スペクトルに応じた発振波長スペクトルが実現される。
【0011】
本発明に係わる波長分割多重システムでは、変調手段は、電気信号に応じて引き起こされた電界吸収を利用して前記所定波長の光を吸収し変調する電界吸収素子を有することが好ましい。また、このような電界吸収素子は、光発生素子と同一基板上に一体に形成されることが好ましい。このような電界吸収素子は光を吸収可能な吸収層を有し、光発生素子は、光を発生可能な活性層を有する。
【0012】
このような光源は、波長選択性光反射手段としてファイバグレーティングが形成された光ファイバを有する。光ファイバの一端部は、半導体光増幅器の光放出面と光学的に結合しているので、半導体光増幅器の光反射面とファイバグレーティングとから光共振器が形成される。また、半導体光増幅器は、光発生素子と、光変調素子として電界吸収素子とを同一基板上に有するので、電界吸収素子に加えられる変調信号が、活性層に存在するキャリア密度へ与える影響を避けることができる。このため、変調信号によるキャリア密度の変化に基づく屈折率の変動が活性層において低減されるので、チャーピングは低減される。
【0013】
このようなシステムにおける光源は、波長分割多重(WDM)通信システムのための光源であって、電流を受けると所定波長の光を発生する半導体光増幅器、前記所定波長の光を電気信号に応じて変調するための変調手段、及び波長選択的に光を反射するための波長選択性光反射手段を有し、前記半導体光増幅器および前記波長選択性光反射手段は光共振器を形成するように設けられており、前記変調手段は、電気光学結晶基板に設けられた導波路を通過する光を前記電気信号に応じて変調する導波路変調素子を有しており、前記波長選択性光反射手段は前記電気光学結晶基板に設けられた導波路上の回折格子を有しており、前記導波路変調素子および前記回折格子は前記電気光学結晶基板に設けられており、前記導波路変調素子は、この導波路変調素子への入射光の光強度を変調し、前記導波路変調素子は前記光共振器内にある。
【0014】
このような光源において、光発生素子は、キャリアが注入されると光を発生する活性層を有し、電界吸収素子は、活性層に光学的に結合され、所定値の電圧が印加されると光を吸収することによって活性層からの光を変調する吸収層を有することができる。例えば、このような光源において好適な光発生素子は、活性層と、基板上に設けられた第1導電型半導体層と、基板上に設けられ第1導電型と異なる導電型の第2導電型半導体層と、を有する。活性層は、第1導電型半導体層と第2導電型半導体層との間に設けられ、第1導電型半導体層および第2導電型半導体層の各々からキャリアが注入されると光を発生することができる。このような光源において好適な電界吸収素子は、第1導電型半導体層および第2導電型半導体層の各々に電圧を加えるための一対の電極を有することができる。吸収層は、第1導電型半導体層と第2導電型半導体層との間に設けられている。このように、光発生素子の活性層および電界吸収素子の吸収層の各々を共通の半導体層によって挟むようにすれば、活性層と吸収層との光学的な結合を強めることが可能である。また、このような光源において好適な電界吸収素子は、基板上に設けられた第3導電型半導体層と、基板上に設けられ第3導電型と異なる導電型の第4導電型半導体層と、第3導電型半導体層および第4導電型半導体層の各々に電圧を加えるための一対の電極とを有する。吸収層は、第3導電型半導体層と第4導電型半導体層との間に設けられている。第4導電型半導体層は、第1導電型半導体層と電気的に絶縁されていることができる。
【0015】
また、本発明に係わる波長分割多重システムでは、変調手段は、電気光学結晶基板に設けられた導波路を通過する光を電気信号に応じて変調する導波路変調器を有することが好ましい。
【0016】
このような変調素子として好適な構成は、電気光学結晶基板上に形成された平面導波路を挟む二つの電極の間に、所定の電圧を印加しこの導波路部分の屈折率を変えることによって導波路内を通過する光量を変調する平面導波路変調素子を用いることができる。さらに、この平面導波路中に回折格子を設ければ、これを波長選択性光反射器として用いることができる。このようにすれば、波長選択性反射器と平面導波路変調素子と電気光学結晶上に一体に集積することができる。
【0017】
電気光学結晶に電界を印加すると、その屈折率が変化し、導波される光の位相も変わる。入射光をY分岐カプラで2分岐した後、一方を導波路に電界を印加し光の位相を180゜変え、その後に再度合波すると、電界を印加した際には、一方の導波路からの光と、他方の導波路からの光は位相が互いに180゜異なっているので、相互に打ち消し合う。電界を印加しない場合には、単に入射光を二分し、再び両方の光を合波しただけなので、損失がないと仮定すれば入射光強度を保持した状態となる。したがって、電界の有無に応じて出射光を変調することが可能になる。また、印加される電界強度に応じて位相の変化量も変えることができる。
【0018】
この場合において、変調器に印加する信号は光発生素子と全く独立な信号を印加できる。光発生素子は完全に直流動作できるので、光発生素子内の余剰キャリアに基づく屈折率の変化は全く誘起しない。このため、このような光源において、余剰キャリアに基づく出射光のチャープ減少は生じない。 さらに、波長選択性光反射器をとして平面導波路内に形成された回折格子を用いることができる。これを平面導波路変調器と同一の電気光学結晶基板に一体に形成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0020】
図1は、本発明に係わる波長多重分割(WDM)通信システムの構成図である。図1を参照すると、WDM通信システムは、複数の光源1と、複数の光受信器2と、光伝送路4とを備える。引き続く説明では、光源1の数は、光受信器2の数と同じ場合について行う。
【0021】
このようなシステムにおける複数の光源1は、それぞれ異なる波長の光を発生する。光源1は、電流を受けると所定波長の光を発生するための光発生手段OA、外部からの電気信号(CH1〜CHnのいずれか)に応じて光を変調するための変調手段OM、および波長選択性光反射手段FGを有する。光発生手段OAとしては、例えば、半導体光増幅器があり、半導体光増幅器は、電流を受けると所定波長の光を発生する。波長選択性光反射手段は、特定波長の光を選択的に反射する。変調手段は、半導体光増幅器で発生された所定波長の光を電気信号に応じて変調する。各光源1は、光伝送路5を介して合波器7へ光学的に結合される。複数の光受信器2は、複数の光源1によって発生された光の各々に対応した波長の光を受ける。光受信器2は、フォトダイオードといった光電変換を行う受光素子PDと、このフォトダイオードからの電流を増幅し電気信号(OUT1〜OUTn)を出力する前置増幅器PreAMPを有する。各受信器2は、光伝送路6を介して分波器9に光学的に結合されている。光伝送路4は、複数の光源1と光合波器7を介して光学的に結合された第1の端部及び複数の光受信器2と分波器9を介して光学的に結合された第2の端部を有する。光伝送路2、4、6としては、光ファイバがある。
【0022】
光発生手段OAおよび波長選択性光反射手段FGは、光共振器を形成するように設けられている。レーザ発振波長は、波長選択性光反射手段FGによってほぼ決定されるので、半導体光増幅器OAとは別個に設定される。故に、この波長が半導体光増幅器OAの作製中に決定されることはない。また、異なる波長の光を反射する波長選択性光反射手段FGを用いれば、レーザ発振波長を変更することができる。このため、WDM通信システムに好適である。発振波長スペクトルは、波長選択性光反射手段FGの反射スペクトルに応じて決定される。
【0023】
図2(a)は、分波器の構成図である。分波器91は、アレー導波路回折格子である。分波器91は、n個の入力ポート(入力1〜入力n)92a〜92cと、n個の出力ポート(出力1〜出力n)93a〜93cと、入力側および出力側のスラブ導波路領域94、95と、これらの導波路領域94、49を結ぶn本の光導波路96a〜96cとを備える。光分波器91の一入力のみが、光伝送路4に光学的に結合している。光分波器91のn本の出力の各々が、光伝送路6に光学的に結合している。このような光分波器91は、シリコン基板上の石英導波路として実現される。
【0024】
光伝送路4から光分波器91の一入力ポートに導入された光は、スラブ導波路領域94に導入される。この光は、スラブ導波路領域94からn本の光導波路96a〜96cに均等に分割される。このn本の光導波路96a〜96cは、互いに導波路長が△Lだけ異なっている。各光導波路96a〜96cに均等に割り振られた光は、スラブ導波路95において再び出会う。このとき、それぞれの光導波路96a〜96cからの長さが△Lだけ異なるので、スラブ導波路領域95において回折を生じる。回折の結果、各光の回折角度に対応した位置に設けられた出力ポートは、特定の波長の光のみが出力される。したがって、単一の入力ポートから導入された異なる波長の複数の光が分光される。
【0025】
図2(b)は、合波器の構成図である。合波器73は、複数の入力76a〜76dと、単一の出力77とを有する。複数の入力76a〜76dは、それぞれ複数の光源1への光伝送路5に光学的に結合している。出力77は、光伝送路4に光学的に結合している。入力76a〜76dおよび出力77を光学的に結合するために、InP半導体基板74上には、InGaAsP半導体の光導波路75a〜75dが設けられている。この光導波路75a〜75dは、半導体基板74上において合流しているので、光導波路75a〜75dに沿って進む光は合流されて出力に到達する。
【0026】
図3および図4を用いて、本発明の実施の形態の光源について説明する。この光源は、ファイバグレーティング光モジュールの構成を有する。図3は、ファイバグレーティング光モジュールの斜視図であり、その内部の様子が明らかになるように一部破断図になっている。図4は、ファイバグレーティングレーザの主要部を表し図3のI−I断面における断面図である。
【0027】
図3及び図4を参照すると、ファイバグレーティング光モジュール1は、ハウジング12と、ファイバグレーティング光モジュールの主要部10とを備える。
【0028】
ハウジング12は、図3に示された実施例では、バタフライ型パッケージである。ファイバグレーティング光モジュールの主要部10が、ハウジング12内の底面上に配置されている。ファイバグレーティング光モジュールの主要部10は、不活性ガス、例えば窒素ガス、が封入された状態でパッケージ12内に封止されている。ハウジング12は、ファイバグレーティングレーザモジュールの主要部10を収納している本体部12a、光ファイバ14を主要部10に導く筒状部12b、および複数のリードピン12cを備える。筒状部12bの先端からは光ファイバ14が導入される。光ファイバ14は、筒状部12bの内部を通過してファイバグレーティングレーザモジュールの主要部10に至る。
【0029】
ファイバグレーティング光モジュールの主要部10は、半導体光学素子16、18を搭載する搭載部材22、24、26と、光ファイバ14を半導体光増幅器16に光学的に結合させるために位置合わせ機構部30とを備える。位置合わせ機構部30は、フェルール32、第1の支持部材34、第2の支持部材36、及び第3の支持部材38を備える。
【0030】
第1の支持部材34は、接触平面34aから対向面34bに向けて貫通する孔34aを有し、この孔34aには、光ファイバ14が挿入されたフェルール32が支持される。第2の支持部材36は、第1の支持部材34から所定の長さ離れた位置においてフェルール32と固定されている。第2の支持部材36の孔36aには、フェルール32が支持されている。第3の支持部材は、底面38aの中央部に貫通孔38bを有する円筒部38cを有するカップ形状である。所定の長さを確保するために、第3の支持部材38が、第1の支持部材34と第2の支持部材36との間に挟まれている。
【0031】
また、光モジュールの主要部10は、光ファイバ14と、半導体光増幅器16とを備える。半導体光増幅器16は、光ファイバ14と光学的に結合するように、チップキャリア22上に搭載されている。半導体光増幅器22の動作中に発生した熱は、チップキャリア22を伝導してペルチェ素子28に到達する。ペルチェ素子28は、電流が流れると冷却素子として作動する。
【0032】
半導体光増幅器16は、光反射手段16b、光発生素子(図5(b)の40)および光変調素子(図5(b)の42)を備える。光ファイバ14は、この半導体光増幅器16からの光の波長を選択して反射するファイバグレーティング14aを有する。ファイバグレーティング光モジュールにおいて発生される光の光路内において、光反射手段16bと、ファイバグレーティング(回折格子)14aとの間に光発生素子および光変調素子が配置され、光反射手段16bとファイバグレーティング14aは光共振器を形成する。半導体光増幅器16については、図5(a)及び図5(b)を用いて後に詳細に説明する。
【0033】
フォトダイオードといった受光素子18は、チップキャリア26上に搭載されている。チップキャリア26は、半導体光増幅器16の端面16bと対面する位置にフォトダイオード18が配置されるように、搭載部材24上に設けられている。このフォトダイオード18は、半導体光増幅器16の発光状態を監視するためのモニタ用フォトダイオードとして作動する。
【0034】
搭載部材24は、基体部24aおよび壁部24bを有するL字形状の部材であって、壁部24bが基体部24aの搭載面24c上に設けられている。チップキャリア22、26は、基体部24bの搭載面24d上に搭載されている。搭載部材24は、設置面24dをペルチェ素子28に対面させて、ペルチェ素子28上に設置されている。
【0035】
光ファイバ14、半導体光増幅器16、および受光素子18は、所定の軸20の沿って配置されている。光ファイバ14は、ファイバグレーティング14a、および2個の端部14b、14cを有する。これらの端部の一方14bは、半導体光増幅器16の第1の端面16aと対面している。この端部14bと第1の端面16aが光学的に結合可能な位置に光ファイバ14が配置されている。第1の端面16aと光学的に結合している端部14bは、半導体光増幅器16の第1の端面16aから出射された光を集光可能なように先球加工されたレンズ形状を有している。このため、半導体光増幅器16と光ファイバ14との間に別個のレンズを設ける必要がないので、光学的な結合を直接行うことが可能になる。これによって、共振器長が短縮可能であるので、ファイバグレーティングレーザの高周波特性が向上される。
【0036】
光ファイバ14には、レンズ形状を有する一端部14bから所定の距離だけ離れたコア部内の位置に回折格子(ファイバグレーティング)14aが設けられている。ファイバグレーティングは、本願の整列に使用する波長領域において反射スペクトルを有するように設計される。
【0037】
光ファイバ14は、フェルール32の一端部から他端部に延びる貫通孔に、一端から挿入されて、光ファイバの先端部14bはフェルール32の他端部から所定の長さだけ突出している。フェルール32は、光ファイバの先端部14bが突出する端部から所定の距離だけ離れた位置にて第1の支持部材34に固定されている。フェルール32は、また、光ファイバ14が挿入された一端部から所定の距離だけ離れた位置にて第2の支持部材36に固定されている。第1の支持部材34および第2の支持部材36は、第3の支持部材38よってに空間的に離れた位置に配置される。第3の支持部材38は、第1の支持部材34から離間された位置に第2の支持部材36が配置されることを可能にする。 図5(a)は、光発生素子および光変調素子を備える半導体光増幅器の斜視図である。図5(b)は、図5(a)のII−II断面における断面図である。
【0038】
図5(a)及び図5(b)を参照すると、半導体光増幅器16では、光発生素子40および光変調素子42が一体に形成されている。
【0039】
光発生素子40は、キャリアが注入されると光を発生し増幅する活性層54と、活性層54を挟み活性層54よりも低い屈折率であるクラッド層50、58とを基板上に備える。光発生素子40は、両側のクラッド層50、58から活性層54にキャリアを注入し反転分布を形成することによって誘導放出光を発生させる発光素子である。
【0040】
光変調素子42は、活性層54と光学的に結合し所定値の電圧が印加されると活性層54からの光を吸収する吸収層56を有する。光変調素子42は、吸収層56に所定値の電圧を印加することによって活性層54からの光を変調する。
【0041】
半導体光増幅器16は、第1の端面16aと、第2の端面16bとを有する。第1の端面16aの光反射率は第2の端面の光反射率に比べて小さい。これを実現するために、第1の端面16aには低反射膜を形成し、1〜0.1%程度の反射率を達成しているので、ほとんどの光は透過する。一方、第2の端面16bには高反射膜を形成し、85%以上の反射率を達成している。このため、第1の端面16aは光放出面となり、第2の端面16bは光反射面となる。なお、各面は、必要に応じて光反射面および光放出面のいずれかとして形成でき、またこの両者を選択することができる。
【0042】
半導体光増幅器16が備える光発生素子40および光変調素子42は、引き続いて説明するような構成を含む。光発生素子40および光変調素子42は、共に、同一の半導体基板48上に設けられている。半導体基板48としては、例えばn型InP半導体基板(以下、n−InP基板と記す)を使用することができる。半導体光増幅器16は、n−InP基板上にn型InP半導体バッファ層(図示せず)を備えることもできるけれども、以下、バッファ層を備えないn−InP基板を使用する場合について、半導体光増幅器16の製造方法を説明しながら、光発生素子40および光変調素子42の構造について説明する。
【0043】
半導体光増幅器16は、n−InP基板上にわたってn−InP半導体層をエピタキシャル成長する。n−InP半導体層は、第1のクラッド層50となる。
【0044】
引き続いて、第1のクラッド層50上に活性層及び吸収層を選択的に形成するための絶縁膜マスクをフォトリソグラフィック技術を用いて形成する。
【0045】
図6には、半導体光増幅器の活性層および吸収層を選択成長によって形成する際に使用されるマスク材62の平面パターンを示す平面図である。図6を参照すると、活性層及び吸収層が形成されるべき一定の幅の部分(ストライプ部)62aが、軸61に沿って形成されている。この部分62aは、絶縁膜が除去された部分である。軸61は、半導体基板48の一端面44から他端面46に向けて伸びる直線であることができる。図6では、軸61が一端面44及び他端面46と略直交している場合を例示しているけれども、軸61は一端面44及び他端面46と所定の角度にて交差することもできる。
【0046】
図6に示されたパターンによれば、活性層及び吸収層の形成部分62aの両側に隣接して、絶縁層が残される部分(マスク領域)62bがそれぞれ軸61に沿って延びている。絶縁膜が残存された部分62bの各々に隣接して、絶縁膜が除去された部分62cが設けられている。マスク領域62bの幅を軸61の方向に直交する方向に関する幅として規定すると、光発生素子40が形成されるべき部分における幅d1は、光変調素子42が形成されるべき部分における幅d2より大きくなっている。両素子41,42に挟まされた間の領域では、幅はd1からd2へ連続的に変化している。また、この領域おける組成は、活性層の組成からも吸収層の組成へ緩やかに変化し、バンドギャップも緩やかに変化していく。
【0047】
このようなマスクを形成して後に、活性層54及び吸収層56の形成を同一工程にて行う。活性層54及び吸収層56としては、OMVPE法を用いてアンドープGaInAsP半導体を成長する。上記のマスクを用いてGaInAsP半導体の成長を行うと、マスク領域の幅が広い方の光発生素子部、及び、マスク領域の幅が狭い方の光変調素子部においては、それぞれ成長されるGaInAsP半導体の組成が異なる。このため、一回の成長工程において、バンドギャップE1の活性層およびバンドギャップE2の吸収層を形成することができる。図6のマスク形状を採用した結果として、活性層54の部分のバンドギャップE1は、吸収層56の部分のバンドギャップE2に比べて小さい。
【0048】
このように単一の成長工程にて、活性層54及び吸収層56の形成を行うようにすれば、それぞれの部分に位置ズレおよび厚みの差が生じることがないので、活性層54と吸収層56との光学的な結合を高い効率で再現性よく実現できる。また、光発生素子40の活性層54および光変調素子42の吸収層56の各々を挟むクラッド層50、58を同一の半導体層によって形成するようにすれば、活性層54と吸収層56との光学的な結合をさらに強めることが可能である。
【0049】
次いで、マスク62を残した状態で、p−InP半導体層を形成する。p−InP半導体層は、マスクの開口部分にのみ選択的に形成される。p−InP半導体層は第2のクラッド層58になる。第2のクラッド層58は、第1のクラッド層50と一緒になって活性層54及び吸収層56を挟んでいる。第1のクラッド層50および第2のクラッド層58は、活性層54及び吸収層56の屈折率に比べてそれぞれ屈折率が小さいので、活性層54及び吸収層56に光を閉じ込めるように作用する。第1のクラッド層50はn型半導体から形成され、且つ第2のクラッド層58はp型半導体層から形成されるので、活性層54を挟んでPNダイオードまたはPN接合が形成され、同様に吸収層56を挟んでPNダイオードまたはPN接合が形成される。第1及び第2のクラッド層50、58の導電型は、半導体基板48の導電型と対応して決定される。
【0050】
続いて、マスク62を残した状態で、p+−InGaAs半導体を成長する。p+−InGaAs半導体層は、低抵抗のコンタクト層60となる。このコンタクト層60は、光発生素子40および光変調素子42の境界部分において除去されて、別個のコンタクト部60a、60bとなる。このため、光発生素子40と光変調素子42とが、低抵抗な半導体層を介して接続されることが防止される。
【0051】
この後に、基板48上にわたって、絶縁膜、例えばSiO2膜を形成する。フォトリソグラフィック技術を用いて、コンタクト部60a、60bに対する電気的な接続が成されるべき部分に開口部を有する絶縁膜膜62を形成する。
【0052】
引き続いて、この絶縁膜62上にわたって、電極、例えばTi/Au電極を形成する。電極は、光発生素子40に対する電極64、及び光変調素子42に対する電極66からなる。これらの電極64、66は、例えばリフトオフ法を用いて形成することができる。
【0053】
また、基板48の裏面にわたって、裏面電極68、例えばTi/Au電極を形成する。電極は、光発生素子40に対する電極64及び光変調素子42に対して共通の電極として形成することができる。
【0054】
このように基板48上に多数の半導体光増幅器が完成された。これをチップに分離すると、図5(a)及び図5(b)に示されたような形状の半導体光増幅器が得られる。
【0055】
なお、活性層54および吸収層56をそれぞれ別個の成長工程において形成することもできる。例えば、活性層54および吸収層56の一方の組成の半導体層を成長した後にこれを部分的に除去し、続いて、活性層54および吸収層56の他方の組成の半導体層を成長した後に所定部分を残して除去する。このような2回の成長工程を用いることができる。この場合においても、活性層54の材料となる半導体のバンドギャップE1は、吸収層56の材料となる半導体のバンドギャップE2に比べて小さい。
【0056】
このように単一の成長工程で活性層54及び吸収層56を形成しない場合には、それぞれの部分54、56の位置ズレおよび厚みの差が生じることがある。両層の接続部部分では結晶学的な境界において屈折および反射は生じるので、この境界を通過する光は広がる傾向を示す。このため、活性層54及び吸収層56の光学的な結合が弱まることが考えられる。しかしながら、活性層54と吸収層56よりも低い屈折率でありそれぞれ一体に形成されたクラッド層50、58によって光発生素子40および光変調素子42の各々を挟むようにすれば、活性層54および吸収層56の光学的な結合を強めることが可能である。また、活性層54と吸収層56との光学的な高い結合を再現性よく実現できる。
【0057】
このような半導体光増幅器16の主要部分の厚さを示すと、例えば、
第1のクラッド層:1.0μm
活性層 :0.2μm
吸収層 :0.2μm
第2のクラッド層:2.0μm
となる。
【0058】
図5(b)を参照しながら、半導体光増幅器16と、ファイバグレーティングを有する光ファイバ14とを備える光モジュールの動作について説明する。
【0059】
光発生素子40の電極64には電源70の正極が接続され、電極68には電源70の負極が接続されている。電源70は、光モジュールにおいてレーザ発振を引き起こすために必要とされる電流を光発生素子40に加えるための電源である。電源70は、光発生素子40の活性層54を挟むPNダイオード部またはPN接合部を順方向にバイアスするので、活性層54にはそれぞれのクラッド層50、58からキャリアが注入される。光発生素子40は、第1のクラッド層50および第2のクラッド層58からキャリアが注入されると、活性層54において光を発生し増幅する。
【0060】
光変調素子42の電極66には電源72の負極が接続され、電極68には電源72の正極が接続されている。電源72は、光変調素子42にパルス電圧を加えるための電源である。電源72は、光変調素子の吸収層56を挟むPNダイオード部またはPN接合部を逆方向にバイアスするので、第1のクラッド層50および第2のクラッド層58から電圧が加えられる吸収層56は空乏化する。空乏化した吸収層56には、印加された電圧に応じた電界が生じる。吸収層56に所定の電界が生じると、フランツ−ケルディシュ(Frantz-Keldysh)効果によって吸収層56の基礎吸収端スペクトルが変化する。この効果は吸収層56に10+4V/cm程度の電界が生じると、顕著に観測されるようになる。このため、例えば厚さ1μmの吸収層に対しては、10Vの電圧を加えることによって実現され、100nm程度の吸収層では、数ボルト程度の電圧で足りる。このような電圧値は、光モジュールにおいて取扱い可能な電圧値である。なお、この程度の電圧でれば、第2のクラッド層58を介して電源70と電源72との間に電流が流れるけれども、半導体増幅器16の動作する上でその影響は小さいと考えられる。
【0061】
また、半導体レーザ、または半導体光増幅器を数GHzの周波数で直接に変調する場合には、通常、数mA程度の大きな電流を変調信号に応じて切り替える必要がある。ところが、光変調素子42は、光発生素子40にような電流を消費することはない。このため、電源72からの電流は非常に小さい値である。光変調素子42は電流を殆ど消費しないので、電流の切り替えに伴う電磁誘導雑音も低減される。さらに、上記のような数mA程度の大きな電流の切り替えを考慮する必要がないので、配線基板および半導体基板上の導電層のパターンに課される制約も少なくできる。
【0062】
図7は、電界が印加されたときの吸収層56における光吸収率とエネルギとの関係を示す特性図である。図7を参照すると、横軸のエネルギ値Eg1から立ち上がる実線は、電界が存在しない場合の吸収特性であり、エネルギ値Eg2から立ち上がる破線は、電界が存在する場合の吸収特性(電界吸収特性)である。
【0063】
このように、フランツ−ケルディシュ効果によって吸収層56の基礎吸収端スペクトルが変化するので、このスペクトル変化の範囲内に活性層54から受ける光の波長λ0が含まれるようにすれば、活性層54からの光は、電源72から所定の電圧が印加されると吸収層56において吸収される。つまり、電界を印加することによって吸収層56のバンドギャップ値を活性層54のバンドギャップの値より小さくすれば、活性層54からの光は、吸収層56の電界吸収による基礎吸収端の変化に応じて変調される。このような電界吸収による吸収率は10-2〜10-3程度の値であるけれども、吸収層56の長さを十分にとれば所望の吸収特性が実現される。
【0064】
以上、説明したような構成を有するファイバグレーティング光モジュールは、活性層54を有する光発生素子40、活性層54と光学的に結合する吸収層56を有する光変調素子42、を同一基板48に有する半導体光増幅器16と、半導体光増幅器16の光放出面44と光学的に結合する第1の端部14b、ファイバグレーティング14a、を有する光ファイバ14とを備え、半導体光増幅器16の光反射面46およびファイバグレーティング14aは、光共振器を形成している。
【0065】
図5(b)を参照しながら、この光モジュールの動作について説明する。光発生素子40に電圧が印加され活性層54にキャリアが注入されると、活性層54において光A、Cが発生される。光Aは光反射面46に向かい反射光Bとなり、伝搬光Cと同様に活性層54を伝搬して吸収層56に達する。
【0066】
吸収層56に電圧が印加されていないため電界が発生していないときは、伝搬光B、Cは、吸収層56を伝搬して光放出面44に達し、光放出面44から放出され放出光Dとなる。放出光Dは光ファイバ14の先端14aに達すると、光Eとしてコア部に導入される。光Eは、ファイバグレーティング14aに達すると、一部は反射光Fとなる残りは透過光Gとなる。反射光Fは、光ファイバ14の先端14bからの放出光Hとなり、光放出面44に到達すると吸収層56を導入され伝搬する光Iとなる。伝搬光Iは、活性層54に到達すると、活性層54において光を誘導放出させる。このようにして光モジュールにおいてレーザ光が発生される。
【0067】
一方、吸収層56に十分な強度の電界(10+4V/cm)が印加されていると、吸収層56に到達した光は、吸収層56を伝搬するにつれて電界吸収によって減衰する。この光は、十分な長さの吸収層56を伝搬するうちに実質的に消失してしまう。
【0068】
このようなファイバグレーティング光モジュールでは、半導体光増幅器16が光発生素子40および光変調素子42を同一基板上に有するので、光発生素子40の活性層54に存在するキャリア密度は光変調素子42に加えられる変調信号に依存しない。このため、変調信号に依存したキャリア密度の変化に基づく屈折率の変動が活性層54に生じないので、この変調に基づくチャーピングは低減される。
【0069】
詳述すれば、半導体層の屈折率は、そのキャリア数に依存する。キャリア数が増加すれば屈折率は低下するので、光共振器は等価的に短くなって、光モジュールの発光波長は、短波長へシフトする。周波数の低い変調動作においては、キャリア数が光共振器長を実効的に変化させるほど変化させることはない。これは、半導体レーザに閾値以上の電流(キャリア)を加えたとしても、変調周波数に比べて十分に短い時間で光に変換されてしまうからである。
【0070】
一方、ファイバグレーティングを有する光モジュールでは、光共振器長が、例えば半導体レーザの光共振器長に比べて長くなるので、光共振器内に発生された光がこの共振器間を伝搬して位相条件が揃うまでの時間は長くなる。故に、この位相条件が揃うまでの間に注入電流が変化してしまうと、位相条件が揃う程度の時間で電流が変化する。これはキャリア数の変化を意味する。したがって、このような変化は、発光スペクトルにチャーピングを引き起こす。
【0071】
しかしながら、本発明においては、光発生素子では、キャリア数の変化はない。また、光変調素子でも吸収層には逆バイアスが印加されているので、キャリア数の変化はない。したがって、半導体光増幅器が備えるいずれの素子も、発光スペクトルにおけるチャーピングを生じないように作用する。 図8は、半導体光増幅器16に加えられる入力V1、V2と、半導体光増幅器16から発生される光出力I0との関係を示す特性図である。
【0072】
図8を参照すると、光発生素子40には、時刻t1において電圧V1ボルトが加えられ、一定値が保たれるので、光発生素子40の活性層では光が発生される。時刻t1からt2の期間には、変調信号ロウ(L)が与えられるので、光変調素子42には電圧0ボルトが加えられる。このため、光変調素子42の吸収層では、活性層から入力された光の吸収は起こらないので、変調光出力には、光強度I0が得られる。
【0073】
時刻t2からt3の期間には、変調信号ハイ(H)が与えらるので、光変調素子42には電圧V2ボルトが加えられる。このため、光変調素子42の吸収層では、活性層から入力された光の吸収が生じるので、変調光出力には、光強度I0より弱いI1が得られる。吸収層において十分な量の光吸収が生じれば、I1は実質的にゼロになる。
【0074】
時刻t4において、光発生素子に加えられている電圧が切断されて0ボルトになると、変調光出力の強度もゼロになる。この後には、時刻t5からt6の期間には、変調信号ハイ(H)が与えられて、光変調素子42には電圧V2ボルトが加えられ吸収層は光を吸収可能であるけれども、光発生素子40から光が入力されない。時刻t6からt7の期間には、変調信号ロウ(L)が与えられて、光変調素子42には電圧0ボルトが加えられ吸収層は光を透過可能であるけれども、光発生素子40から光が入力されないので、変調光出力はゼロになる。
【0075】
このように、時刻t1からt4の期間において変調光出力は、光変調素子への入力に応じて変更されるけれども、光発生素子に加えられている電圧は一定であるので、活性層のキャリア密度に変化はない。このため、すでに説明したように、変調光出力にチャーピングは生じない。
【0076】
図9は、別の構造を備える半導体光増幅器の、図5(a)のII−II断面に相当する断面図である。図9を参照すると、図5と比べると、コンタクト層60a、60bのみではなく第2のクラッド層も光発生素子40と光変調素子42とのそれぞれに対して別個に形成されている。
【0077】
吸収層56は、第1のクラッド層50および第2のクラッド層59aによって挟まれている。活性層54は、第1のクラッド層50および第3のクラッド層59bによって挟まれている。第1のクラッド層50、第2のクラッド層59aおよび第3のクラッド層59bの屈折率は、活性層54及び吸収層56の屈折率に比べてそれぞれ小さいので、これらのクラッド層50、59a、59bは、活性層54及び吸収層56に光を閉じ込めるように作用する。第1のクラッド層50はn型半導体から形成され、且つ第2のクラッド層59aおよび第3のクラッド59bはp型半導体層から形成されるので、活性層54を挟んでP型およびN型半導体層が対面し、同様に吸収層56を挟んでP型およびN型半導体層が対面している。本実施の形態では、PN接合ダイオードのアノードは電気的に絶縁されているが、カソードを絶縁することもできる。
【0078】
このように、第2のクラッド層59aが第3のクラッド層59bと電気的に絶縁されているので、光変調素子42に加えられる電圧が光発生素子40に与える影響をさらに低減することができる。
【0079】
この後に、基板48上にわたって、絶縁膜、例えばSiO2膜を形成する。絶縁膜上にはレジスト材が塗布され、フォトリソグラフィック技術を用いて、コンタクト部60a、60bに対する電気的な接続が成されるべき部分に開口部を有するパターンをレジスト材に転写した後に、レジストが除去された部分の絶縁膜を除去して、絶縁膜62を形成する。絶縁膜62は、コンタクト層60及びp−InP半導体層59を2種の素子の間で分離することによって現れたコンタクト部60a、60bの側面、第2のクラッド層59aおよび第3のクラッド層59bの側面、並びに活性層54及び吸収層56の接続部、を覆っている。
【0080】
なお、半導体光増幅器が、それぞれ別個に形成された活性層54および吸収層56上に設けられる半導体層として、分離されたクラッド層59a、59bを備えるようにすることもできる。
【0081】
以上説明したように、実施の形態において示した光源は、光ファイバ14と、半導体光増幅器16とを備える。半導体光増幅器16は、キャリアが注入されると光を発生する活性層を有する光発生素子、活性層に光学的に結合され所定値の電圧が印加されると光を吸収し活性層からの光を変調する吸収層を有する光変調素子、を同一基板に有し、且つ活性層からの光を反射する光反射面および吸収層からの光を放出する光放出面を有する。光ファイバは、光放出面と光学的に結合する第1の端部、この第1の端部から所定の距離に設けられたファイバグレーティング、を有する。
【0082】
このようなファイバグレーティング光モジュールでは、ファイバグレーティングを有する光ファイバの一端部が半導体光増幅器の光放出面と光学的に結合しているので、半導体光増幅器の光反射面とファイバグレーティングとから光共振器が形成される。また、半導体光増幅器が別個の光発生素子および光変調素子を同一基板上に有するので、光発生素子の活性層に存在するキャリア密度は光変調素子に加えられる変調信号に依存しない。
【0083】
このため、変調信号に依存したキャリア密度の変化に基づく屈折率の変動が活性層に生じないので、キャリア密度の変調に基づくチャーピングは低減される。
【0084】
したがって、信号による変調によって引き起こされるチャーピングが低減されたファイバグレーティング光モジュールを提供される。
【0085】
図10(a)〜図13(b)は、様々な構成の光モジュールを示す模式図である。このような構成の光モジュールが備えるハウジングおよびチップキャリア等については、図3および図4に示されたものと同一または類似のものが使用できるので、詳細な説明は省略する。図10(a)〜図13(b)に示された矢印は、図5(b)と同様に光の進行、反射および透過を示す。
【0086】
図10(a)および図10(b)は、既に詳細に説明した光源(ファイバグレーティング光モジュール1)の構成を示した模式図である。図10(a)および図10(b)を参照すると、光源は、所定の軸20に沿って、半導体光増幅器16と、半導体光増幅器16の光放出面16aと光学的に結合する一端部14bを有する光ファイバ14とを有する。半導体光増幅器16の光反射面16bと、光ファイバ14が有する回折格子14aとが光共振器を構成する。半導体光増幅器16は、光発生素子40および光変調素子42を備える。図10(a)および図10(b)の構成上の差は、光共振器内における光変調素子42の位置である。レーザ発振した光は、光ファイバ14を介して取り出される。
図11(a)および図11(b)は、本発明に係わるWDM通信システムに好適な別の光源の構成を示した模式図である。図11(a)および図11(b)を参照すると、光源は、所定の軸20に沿って、回折格子15aを有する光ファイバ15と、光ファイバ15の一端部15bと光学的に結合する光放出面16aを有する半導体光増幅器16と、を有する。レーザ発振した光は、半導体光増幅器16の光半透過面16cを介して取り出すことができる。WDM通信システム用の光源は、光半透過面16cと光学的に結合する端部19aを有する光ファイバ19を更に備えることが好適である。光共振器は、半導体光増幅器16の光半透過面16cと、光ファイバ15が有する回折格子15aとから構成される。光半透過面16cは、受けた光の一部を反射し残りを透過する特性を有する。図11(a)および図11(b)の構成上の差は、光共振器内における光変調素子42の位置である。半導体光増幅器16と光ファイバ19との間には、光を一方向(図中の矢印の方向)のみに通過できる光アイソレータ21を設けることできる。このようにすると、戻り光を遮断できる。なお、光半透過膜16cは、半導体光増幅器16が発生した光の一部を透過できる。光半透過膜16cの光反射率は、光放出面16aより大きく、光反射面16bより小さい。
【0087】
図12(a)〜図12(d)は、本発明に係わるWDM通信システムに好適な光源の構成を示した模式図である。図12(a)を参照すると、光源は、所定の軸20に沿って、回折格子15aを有する光ファイバ15と、光ファイバ15の一端部15bと光学的に結合する光放出面17aを有する半導体光増幅器17と、半導体光増幅器17の光半透過面17cと光学的に結合する平面導波路変調素子80と、を有する。光共振器は、半導体光増幅器17の光半透過面17cと、光ファイバ15が有する回折格子15aとから構成される。レーザ発振した光は、平面導波路変調素子80の出力を介して取り出すことができる。このようなWDM通信システム用の光源は、平面導波路変調素子80の出力と光学的に結合する端部19aを有する光ファイバ19を更に備えることが好適である。半導体光増幅器17と平面導波路変調素子80との間、および平面導波路変調素子80と光ファイバ19との間、のいずれかに、戻り光を遮断するために光アイソレータ21を設けることできる。
【0088】
図12(b)を参照すると、光源は、所定の軸20に沿って、回折格子15aを有する光ファイバ15と、光ファイバ15の一端部15bと光学的に結合する平面導波路変調素子80と、平面導波路変調素子80と光学的に結合する光放出面17aを有する半導体光増幅器17と、を有する。光共振器は、半導体光増幅器17の光半透過面17cと、光ファイバ15が有する回折格子15aとから構成される。レーザ発振した光は、半導体光増幅器17の光半透過面17cを介して取り出すことができる。このようなWDM通信システム用の光源は、半導体光増幅器17の光半透過面17cと光学的に結合する端部19aを有する光ファイバ19を更に備えることが好適である。
【0089】
図12(c)を参照すると、光源は、所定の軸20に沿って、光反射面17bを有する半導体光増幅器16と、半導体光増幅器17の光放出面17aと光学的に結合する端部23bおよび回折格子23aを有する光ファイバ23と、光ファイバ23の一端部23cと光学的に結合する平面導波路変調素子80と、を有する。光共振器は、半導体光増幅器17の光反射面17bと、光ファイバ23が有する回折格子23aとから構成される。レーザ発振した光は、平面導波路変調素子80の出力を介して取り出すことができる。このようなWDM通信システム用の光源は、平面導波路変調素子80の出力と光学的に結合する端部19aを有する光ファイバ19を更に備えることが好適である。光ファイバ23と平面導波路変調素子80との間、及び平面導波路変調素子80と光ファイバ19との間、のいずれかに、戻り光を遮断するための光アイソレータ21を設けることできる。
【0090】
図12(d)を参照すると、光源は、所定の軸20に沿って、光反射面17bを有する半導体光増幅器17と、半導体光増幅器17の光放出面17aと光学的に結合する平面導波路変調素子80と、回折格子14aを有し平面導波路変調素子80と光学的に結合する光ファイバ14と、を有する。光共振器は、半導体光増幅器17の光反射面17bと、光ファイバ14が有する回折格子14aとから構成される。レーザ発振した光は、光ファイバ14を介して取り出すことができる。
【0091】
図13(a)および図13(b)は、WDM通信システムに好適な光源の構成を示した模式図である。図13(a)および図13(b)を参照すると、光源は、所定の軸20に沿って、光反射面17bを有する半導体光増幅器17と、半導体光増幅器17の光放出面17aと光学的に結合し回折格子88を有する波長選択性光反射器90と、を有する。光共振器は、半導体光増幅器17の光反射面17bと、波長選択性光反射器90の回折格子88とから構成される。このようなWDM通信システム用の光源は、波長選択性光反射器90の出力と光学的に結合する端部19aを有する光ファイバ19を更に備えることが好適である。レーザ発振した光は、光ファイバ19を介して取り出すことができる。図13(b)では、光共振器内に変調素子80が設けられている。一方、図13(a)では、光共振器の外側に、変調素子80が設けられている。変調素子80は、図14(c)に示すように波長選択性光反射器90に設けられている。
【0092】
図10(a)、図10(b)、図11(a)、図11(b)、図12(a)、図12(c)、図13(a)、および図13(b)に示された光源は、光共振器を構成するための反射手段を備えた2つの光学デバイスから光共振器が形成されるので、光共振器長を短くできる。また、このような光源は、半導体光増幅器16、17の発光状態を監視するためのモニタ用フォトダイオードを備えることができる。なお、半導体光増幅器16、17、平面導波路変調素子80、および波長選択性光反射器90と光学的に結合する光ファイバ端部15b、19aは、光ファイバ14の端部14bと同様に、必要に応じて先球加工されレンズ化端部を有することができる。
【0093】
半導体光増幅器16、17、平面導波路変調素子80、波長選択性光反射器90、光ファイバ19、ファイバグレーティングが設けられた光ファイバ14、15,23、およびアイソレータ21は、図3および図4に示された搭載部材24上に配置され、または取り付けられることが可能である。このとき、光ファイバ14,15,19、23は、必要に応じてフェルール等の支持部材を介して固定されることができる。
【0094】
図14(a)〜図14(c)は、平面導波路変調素子80、波長選択性光反射器90を示す斜視図である。これらの平面導波路変調素子80、波長選択性光反射器90は、マッハツエンダ型変調器である。
【0095】
図14(a)を参照すると、平面導波路変調素子80は、平面導波路82と、平面導波路82の両端に設けられた入力82aおよび出力82bと、平面導波路82cを挟む二つの電極83a、83bとを備える。平面導波路82は、LiNbO3といった電気光学結晶基板81上にTiを導入することによって形成される。平面導波路変調素子80は、この電極間83a、83bに所定の電圧φを印加し、この導波路部分の屈折率を変えることによって導波路内を通過する光量を変調する。
【0096】
平面導波路への入射光をY分岐カプラで2分岐82c、82dする。この後、一方を導波路82cのみ電界を印加し光の位相を180゜変え、その後に再度合波する。電界が印加されたときは、一方の導波路82cからの光と、他方の導波路82dからの光は位相が互いに180゜異なっているので相互に打ち消し合う。電界が印加されない場合には、単に入射光を二分岐させ、再び両方の光を合波しただけなので、損失がないと仮定すれば入射光強度を保持した状態となる。このように電気光学結晶に電界を印加すると、その屈折率が変化する。この電界が導波路間に加えられると、導波される光の位相を変えることができる。したがって、電界の有無に応じて出射光を変調することが可能になる。また、印加される電界強度に応じて位相の変化量も変えることができる。
【0097】
図14(b)を参照すると、平面導波路への入射光をY分岐カプラで2分岐82c、82dする。この後、一方の導波路82cに電極85a、85bから電源φ1によって電界を印加する。他方の導波路82dに電極85b、85cから電源φ2によって電界を印加する。電源φ1、φ2の位相および振幅を調整して、両導波路の光の位相が相対的に180゜変わるようにする。その後に再度合波すると、電界が印加されたときは、一方の導波路82cからの光と他方の導波路82dからの光とは位相が互いに180゜異なっているので相互に打ち消し合い、また、電界が印加されない場合には、単に入射光を二分岐させ、再び両方の光を合波しただけなので、入射光強度を保持する。
【0098】
この場合において、変調器に印加する信号は光発生素子と全く独立な信号を印加できる。光発生素子は完全に直流動作できるので、光発生素子内の余剰キャリアに基づく屈折率の変化は全く誘起しない。このため、このような光源において、余剰キャリアに基づく出射光のチャープ現象は生じない。 図14(c)は、波長選択性光反射器90を示す斜視図である。図14(c)を参照すると、波長選択性光反射器90は、平面導波路変調素子80に加えて、導波路82に沿って設けられた回折格子88を同一基板81に備える。このように、平面導波路82中に回折格子88を設ければ、回折格子88と平面導波路変調素子80と同一の電気光学結晶上に一体に集積できる。故に、小型の波長選択性光反射器90が得られる。このような回折格子88としては、基板表面にエッチングによって形成されたレリーフ型グレーティングとして、またTi濃度を空間的に変調することによって形成される屈折率変調部が設けられた屈折率変調型グレーティングとして、それぞれ実現できる。
【0099】
図15は、光発生素子40を備える半導体光増幅器17の断面図であり、図5(a)のII−II断面に相当する。図15の半導体光増幅器17は、半導体光増幅器17が光増幅素子40のみを有する点を除いて、図5(b)に示された半導体光増幅器16と同じである。このため、図15において、図5(b)の対応する部分には同一の符号を付している。
【0100】
【発明の効果】
以上、図面を参照しながら詳細に説明したように、本発明に係わるWDM通信システムでは、半導体光増幅器および波長選択性光反射手段が光共振器を形成するようにしたので、レーザ発振波長は波長選択性光反射手段によって決定される。このため、光共振器は、半導体光増幅器とは別個に設定され、この波長が半導体光増幅器の作製中に決定されることはない。また、異なる波長の光を反射する波長選択性光反射手段を用いれば、レーザ発振波長を変更することができる。更に、波長選択性光反射手段の反射スペクトルに応じた発振波長スペクトルが実現される。
【0101】
したがって、発振波長の設定が容易で、狭スペクトルであり、チャーピング現象が低減された光源を用いたWDM通信システム及びその光源が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、波長多重分割(WDM)通信システムの構成図である。
【図2】図2(a)は光分波器の構成図であり、図2(b)は光合波器の構成図である。
【図3】図3は、ファイバグレーティング光モジュールの斜視図であり、その内部の様子が明らかになるように一部破断図になっている。
【図4】図4は、図3のI−I断面における断面図である。
【図5】図5(a)は光発生素子および光変調素子を備える半導体光増幅器の斜視図であり、図5(b)は図5(a)のII−II断面における断面図である。
【図6】図6は、半導体光増幅器の活性層および吸収層を選択成長によって形成する際に使用される平面パターンを示す平面図である。
【図7】図7は、電界が印加されたときの吸収層における光吸収率と光のエネルギとの関係を示す特性図である。
【図8】図8は、半導体光増幅器に加えられる入力と、半導体光増幅器から発生される光出力との関係を示す特性図である。
【図9】図9は、別の構造を備える半導体光増幅器の、図5(a)のII−II断面に相当する断面図である。
【図10】図10(a)および図10(b)は、既に詳細に説明した光源の構成を示した模式図である。
【図11】図11(a)および図11(b)は、WDM通信システムに好適な別の光源の構成を示した模式図である。
【図12】図12(a)〜図12(d)は、WDM通信システムに好適な光源の構成を示した模式図である。
【図13】図13(a)および図13(b)は、WDM通信システムに好適な光源の構成を示した模式図である。
【図14】図14(a)〜図14(c)は、平面導波路変調素子及び波長選択性光反射器を示す斜視図である。
【図15】図15は、光発生素子を備える半導体光増幅器の断面図であり、図5(a)のII−II断面に相当する。
【符号の説明】
1…光源、2…光受信器、4…光伝送路、7…合波器、9…分波器、14、15、19、23…光ファイバ、16、17…半導体光増幅器、21…光アイソレータ、40…光発生素子、42…光変調素子、48…半導体基板、50…第1のクラッド層、54…活性層、56…吸収層、58…第2のクラッド層、59…第2のクラッド層、60…コンタクト層、62…マスク材、60a、60b…コンタクト部、62…絶縁膜、64、66、68…電極、70、72…電源、80…平面導波路変調素子、90…波長選択性光反射器

Claims (4)

  1. 波長分割多重(WDM)通信システムであって、
    WDM通信のためのそれぞれ異なる波長の光を発生する複数の光源と、前記複数の光源によって発生された光の各々に対応した波長の光を受けるWDM通信のための複数の光受信器と、前記複数の光源と合波器を介して光学的に結合された第1の端部及び前記複数の光受信器と分波器を介して光学的に結合された第2の端部を有する光伝送路と、を備え、
    前記複数の光源の各々は、電流を受けると所定波長の光を発生する半導体光増幅器と、波長選択的に光を反射するための波長選択性光反射手段、および前記半導体光増幅器で発生された所定波長の光を電気信号に応じて変調するための変調手段、を有し、前記半導体光増幅器および前記波長選択性光反射手段は光共振器を形成するように設けられており、
    前記変調手段は、前記電気信号に応じて引き起こされた電界吸収を利用して前記所定波長の光を吸収することによって前記所定波長の光を変調する電界吸収素子を有しており、
    前記電界吸収素子は、この電界吸収素子への入射光の光強度を変調し、
    前記電界吸収素子は、前記半導体光増幅器と一体であり、
    前記波長選択性光反射手段はファイバグレーティングを有し、
    前記電界吸収素子は、前記光共振器内にある、ことを特徴とする波長分割多重通信システム。
  2. 波長分割多重(WDM)通信システムであって、
    WDM通信のためのそれぞれ異なる波長の光を発生する複数の光源と、前記複数の光源によって発生された光の各々に対応した波長の光を受けるWDM通信のための複数の光受信器と、前記複数の光源と合波器を介して光学的に結合された第1の端部及び前記複数の光受信器と分波器を介して光学的に結合された第2の端部を有する光伝送路と、を備え、
    前記複数の光源の各々は、電流を受けると所定波長の光を発生する半導体光増幅器と、波長選択的に光を反射するための波長選択性光反射手段、および前記半導体光増幅器で発生された所定波長の光を電気信号に応じて変調するための変調手段、を有し、前記半導体光増幅器および前記波長選択性光反射手段は光共振器を形成するように設けられており、
    前記変調手段は、電気光学結晶基板に設けられた導波路を通過する光を前記電気信号に応じて変調する導波路変調素子を有し、
    前記波長選択性光反射手段は前記電気光学結晶基板に設けられた導波路に形成された回折格子を有し、
    前記導波路変調素子および前記回折格子は前記電気光学結晶基板に設けられており、
    前記導波路変調素子は、この導波路変調素子への入射光の光強度を変調し、
    前記導波路変調素子は前記光共振器内にある、ことを特徴とする波長分割多重通信システム。
  3. 波長分割多重(WDM)通信システムのための光源であって、
    電流を受けると所定波長の光を発生する半導体光増幅器、前記所定波長の光を電気信号に応じて変調するための変調手段、及び波長選択的に光を反射するための波長選択性光反射手段を有し、前記半導体光増幅器および前記波長選択性光反射手段は光共振器を形成するように設けられており、
    前記変調手段は、前記電気信号に応じて引き起こされた電界吸収を利用して前記所定波長の光を吸収することによって前記所定波長の光を変調する電界吸収素子を有し、
    前記電界吸収素子は、この電界吸収素子への入射光の光強度を変調し、
    前記電界吸収素子は、前記半導体光増幅器と一体であり、
    前記波長選択性光反射手段はファイバグレーティングを有し、
    前記電界吸収素子は前記光共振器内にある、ことを特徴とする光源。
  4. 波長分割多重(WDM)通信システムのための光源であって、
    電流を受けると所定波長の光を発生する半導体光増幅器、前記所定波長の光を電気信号に応じて変調するための変調手段、及び波長選択的に光を反射するための波長選択性光反射手段を有し、前記半導体光増幅器および前記波長選択性光反射手段は光共振器を形成するように設けられており、
    前記変調手段は、電気光学結晶基板に設けられた導波路を通過する光を前記電気信号に応じて変調する導波路変調素子を有しており、
    前記波長選択性光反射手段は前記電気光学結晶基板に設けられた導波路上の回折格子を有しており、
    前記導波路変調素子および前記回折格子は前記電気光学結晶基板に設けられており、
    前記導波路変調素子は、この導波路変調素子への入射光の光強度を変調し、
    前記導波路変調素子は前記光共振器内にある、とを特徴とする光源。
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