JP3928993B2 - 光量調節機構付き変倍光学装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、変倍光学装置に関するものであり、特に、特に低倍率及び高倍率であっても像面照度を略一定とすると共に、低倍率においても像のコントラストの低下を防止することができる光量調節機構付き変倍光学装置に関するものである。
そして、本発明の変倍光学装置は、顕微鏡、写真撮影装置、撮像装置、対象物の三次元形状又は二次元形状を画像から求める形状測定装置等に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】
従来の変倍光学装置は、倍率の変更即ち変倍に従って、一定の関係で光学系の開口数(NA)やFナンバーを変化させ、倍率に関わらず像面照度が一定となるように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の幾つかの変倍光学装置においては、変倍をさせることに伴って、像面の照度が変化することもあった。
また、従来の変倍光学装置は、変倍に従って一定の関係で開口数(NA)やFナンバーを変化させた場合に、低倍率における開口数を、高倍率の開口数に対して倍率比で小さくしなければなかった。このため、開口数を小さくした場合には、分解能、焦点深度等の光学的性能が劣るという課題があった。
また、変倍光学系の対物レンズ系を介して同軸照明をする場合には、対物レンズでの照明光束の反射の影響により、低倍率のときに開口数を小さくして像面照度を一定としようとしても、像のコントラストを悪化させるいう課題もある。
【0004】
また、受光素子として撮像素子を用いる場合において、撮像素子上での照度に高低があっても、撮像器の感度調整機能により調節することもできた。
しかしながら、この場合には、撮像器の感度調整機能の調節量に応じて、エッジ検出のためのスライスレベルを調整しなければならなかった。
【0005】
【発明の目的】
本発明の目的は、分解能及び焦点深度等の光学的性能が良い変倍光学装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、像面照度を一定にすることができる変倍光学装置を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、像のコントラストが良い変倍光学装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決する手段】
本発明は、1つ以上のレンズ群を含む変倍光学系と、該変倍光学系に含まれるレンズ群のうちの少なくとも1つのレンズ群をその光軸方向に移動させるためのカム機構を有する倍率変更部とを備えた変倍光学装置において、
前記レンズ群を移動させるための前記カム機構は、カム部と、該カム部の作動により移動するカムフォロアー部を含み、
前記カム部の低倍率への変倍作動により、像面照度を一定に保つような倍率比に応じた開口数よりも、大きな開口数となるように絞り径を切り換える絞り径切換部と、
前記カム部の低倍率への変倍作動により、該絞り径切換部が、像面照度を一定に保つような倍率比に応じた開口数よりも大きな開口数となるような絞り径に切り替えた際に、前記変倍光学系のレンズ群を通過する光量を減少させ像面照度を一定に保つように透過率を調整する通過光量調節部と、
を備えていることを特徴とする変倍光学装置である。
【0007】
本発明の実施形態は、以下のとおりである。
前記絞り径切換部が、複数の異なった絞り径の絞り孔を設けた絞りプレートを有し、前記通過光量調節部が、前記複数の絞り孔に透過率の異なったNDフィルターを配置してなることを特徴とする。
また、照明用光源と、該照明用光源からの照明光束を前記変倍光学系の光路中に導き、前記変倍光学系の対物レンズを介して対象物を同軸照明をするように構成した照明用光路とを更に含むことを特徴とする。
【0008】
このように構成することにより、変倍光学装置において、像面照度を一定にすることができ、像のコントラストを良くすることができる。
更に、本発明の変倍光学装置は、変倍光学系のレンズ群を通して形成される対象物の像を撮像する撮像素子を更に含むのが好ましい。
このように構成することにより、対象物の像を効果的かつ明瞭に撮像することができる。
そして、本発明の変倍光学装置は、照明用光源と、該照明用光源からの照明光束を前記変倍光学系の光路中に導き、変倍光学系の対物レンズを介して対象物を同軸照明をするように構成した照明用光路とを更に含むのが好ましい。
このように構成することにより、対象物の像を効果的に照明することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の変倍光学装置の本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(1)変倍光学装置の全体の構造
図1を参照すると、本発明の変倍光学装置100は、光学鏡筒102と、照明光学系104と、変倍駆動部106と、駆動検出部108と、撮像部110とを備える。対象物114を撮像する倍率を変えるための変倍光学系120が光学鏡筒102の中に設けられ、光軸120aを有する。対象物114を照明するための照明光源124が設けられ、照明光学系104に光を供給する。照明光源124から照射される光線は照明光学系104を通り、照明ミラー126で反射し、第1開口部130から光学鏡筒102に入射し、ハーフミラー132で反射して対象物114を照明する。
【0010】
変形例として、ハーフミラー132を用いるかわりに、光学鏡筒102の下方外周部に配置したリングライト(図示せず)で対象物114を照明するように構成してもよい。或いは、光軸120aに近い部分では光を完全に透過し、その周囲では光を一部反射するような部分透過型のハーフミラーを用いてもよいし、或いは、光軸120aに近い部分では光を完全に透過し、その周囲では光を全反射するような中央透過型のミラーを用いてもよい。
変倍駆動部106は、変倍光学系120に含まれるレンズ群を移動させるために設けられ、例えば、DCモータ又はパルスモータ等で構成される。DCモータはパルスモータより小型に構成することができる。これに対して、パルスモータはその回転角度を正確に制御することができる。
【0011】
駆動検出部108は、変倍光学系120に含まれるレンズ群の移動状態を検出するために設けられる。駆動検出部108は、例えば、エンコーダ等で構成される。変倍駆動部106をパルスモータで構成した場合には、エンコーダを用いなくてもよい。
撮像部110は、変倍光学系で形成した像を撮像して画像信号を形成するように設けられる。撮像部110は、例えば、CCDカメラ又はビデオカメラ等で構成される。撮像部110から出力される画像信号は、画像処理部に送られる。
(2)変倍光学系の下部の構造
図2を参照すると、変倍光学系120は、対物レンズ群150と、第1固定レンズ群152と、第1移動レンズ群154と、第2移動レンズ群156と、第2固定レンズ群158とを備える。これらのレンズ群は、光学鏡筒102の中で、光軸120aに沿って、対象物114から撮像部110に向かって上記の順序に配置される。従って、対象物114の発する光は、対物レンズ群150、第1固定レンズ群152、第1移動レンズ群154、第2移動レンズ群156、第2固定レンズ群158を通って撮像部110に入射する。
【0012】
ハーフミラー132は、対物レンズ群150と第1固定レンズ群152との間に、光軸120aに対して斜めに配置される。照明光源124から照射される光線は第1開口部130から光学鏡筒102に入射し、ハーフミラー132で反射して対象物114を照明する。ハーフミラー132を透過する光を逃がすための第2開口部160が光学鏡筒102に設けられる。第1開口部130と第2開口部160は、光学鏡筒102において、光軸120aに対してほぼ対称な位置に設けられる。
(3)変倍光学系の上部の構造
図3を参照すると、変倍駆動部106はカム駆動モータ170を有する。カムハウジング駆動歯車172がカム駆動モータ170により回転するように設けられる。
【0013】
カムハウジング200が光軸120aを中心に回転可能に設けられ、カムハウジング歯車202を有する。カムハウジング歯車202はカムハウジング駆動歯車172と噛み合っている。以下で説明するように、カムハウジング200が回転することにより、第1移動レンズ群154及び第2移動レンズ群156を移動させ、倍率を変えることができる。
開口数変更部210がカムハウジング200のカメラ側に設けられる。開口数変更部210は、倍率の変更に応じて、開口数を変更するために、絞り及びNDフィルターを光路に挿入し、或いは、絞り及びNDフィルターを光路から外す機構を構成する。開口数変更部210は変倍駆動部106により作動する。
開口数変更部210は、カム駆動モータ170により回転する変倍駆動歯車212と、変倍駆動歯車212と噛み合っているカム駆動歯車214と、カム駆動歯車214と一体に回転する第1駆動ピン216と、光量を調整する絞りを駆動させるための絞り駆動カム218と、光量を調整する絞りを含む絞りプレート220とを有する。絞りプレート220は絞り案内ベアリング222に案内されて、光軸120aに対してほぼ垂直に摺動するように設けられる。
【0014】
対象物114の発する光の通過光量を調節するための通過光量調節部230が、絞りプレート220に設けられる。従って、通過光量調節部230の動きは開口数変更部の動きに連動している。通過光量調節部230は、絞り及びNDフィルターを含む。
カムハウジング200の回転位置を検出するための駆動検出部108(図1参照)を、エンコーダで構成するのが好ましい。エンコーダを使用することにより、カムハウジング200のカム部と、このカム部によって移動するカムフォロアーの位置を正確に測定することができる。
(4)倍率変更部の構造
図4を参照すると、カムハウジング200は、ほぼ円筒形状に構成され、上部の内面に円環状の溝200fを有する。ケーシング240に固定されたカムハウジング支持部材250はリブ250bを有し、このリブ250bが溝200fに嵌まることにより、カムハウジング200は光軸120aを中心に回転可能に支持される。
【0015】
第1カム部260と第2カム部262が、カムハウジング200の円筒形状の下端面の略半分ずつにわたって、それぞれ形成されている。
第1カム部260及び第2カム部262には、倍率を正確に設定すべき箇所において、第1カム部260及び第2カム部262が回転しても移動レンズ群を移動させないように、光軸120aに対してほぼ垂直に形成された(傾斜のない)レンズ群位置保持部分200hが設けられている。ここで説明する本発明の実施の形態では、レンズ群位置保持部分は、第1カム部260及び第2カム部262に、それぞれ5箇所ずつ設けられている。
このようなレンズ群位置保持部分をそれぞれの倍率に対応して第1カム部260及び第2カム部262に設けることにより、正確に倍率を設定することができる。
【0016】
カムハウジング200の外周の一部に設けられたカムハウジング歯車202は、カムハウジング駆動歯車172と噛み合い、変倍駆動部106から伝達される駆動回転力でカムハウジング200が回転する。
第1キャリッジ310が第1移動レンズ群154を支持する。第1案内穴312が第1キャリッジ310に形成される。第1ピラー314がケーシング240に固定される。第1ピラー314の中心軸線314aは光軸120aに対してほぼ平行に設けられる。第1案内穴312は第1ピラー314の外周部に摺動可能にはめ込まれる。従って、第1キャリッジ310に固定された第1移動レンズ群154は、光軸120aに沿って移動することができる。
第1カムフォロアー320が第1キャリッジ310に固定され、第1カムフォロアーばね322のばね力により、第1カム部260に当接されている。第1カムフォロアー320は、その当接方向に対して垂直な方向に設けられた回転軸線を中心とした「ころ」を有するのがよい。この「ころ」の外周が第1カム部260にころがり接触するように配置される。
【0017】
第1回転止め部材324が第1キャリッジ310に設けられる。
第2キャリッジ330が第2移動レンズ群156を支持する。第2案内穴332が第2キャリッジ330に形成される。第2ピラー334がケーシング240に固定される。第2ピラー334の中心軸線334aは光軸120aに対してほぼ平行に設けられる。第2案内穴332は第2ピラー334の外周部に摺動可能にはめ込まれる。従って、第2キャリッジ330に固定された第2移動レンズ群156は、光軸120aに沿って移動することができる。
第2カムフォロアー340が第2キャリッジ330に固定され、第2カムフォロアーばね342のばね力により、第2カム部262に当接されている。第1カムフォロアー320の構造と同様に、第2カムフォロアー340も又、その当接方向に対して垂直な方向に設けられた回転軸線を中心とした「ころ」を有するのがよい。この「ころ」の外周が第2カム部262にころがり接触するように配置される。
【0018】
第2回転止め部材344が第2キャリッジ330に設けられる。第1回転止め部材324が第2キャリッジ330と接触することにより、第1キャリッジ310の回転を阻止する。第2回転止め部材344が第1キャリッジ310と接触することにより、第2キャリッジ330の回転を阻止する。
本発明の変倍光学装置100は、変倍の種類(設定できる倍率の種類)として、5.0倍、3.0倍、2.0倍、1.3倍、0.8倍の5種類の倍率(変倍)を設定することができるように構成されている。レンズの構成やカム部の形状を変更することにより、他の倍率の変倍を設定することもできるし、設定できる変倍の種類の数を変えることもできる。
図5を参照すると、カムハウジング200の中心軸線を基準にして、その外周に沿って反時計まわり方向に角度を定義する。このような角度の0°から180°が第2カム部262に対応し、180°から360°が第1カム部260に対応する。第1カムフォロアー320は第1カム部260に当接し、第2カムフォロアー340は第2カム部262に当接する。
【0019】
第1カム部260には、角度の変化に対して光軸方向の位置が変化しない部分即ちレンズ群位置保持部分が5箇所設けられている。すなわち、これらのレンズ群位置保持部分のところでは、第1カム部260の形状はカムハウジング200の中心軸線にほぼ垂直である。
このレンズ群位置保持部分に第1カムフォロアー320が当接しているときは、第1移動レンズ群154は、光軸120aに沿って移動することがない。5倍保持部分260K5は、この部分に第1カムフォロアー320が当接しているときに倍率が5.0倍になる位置に第1移動レンズ群154を保持するように構成される。同様に構成された3倍保持部分260K3は、倍率が3.0倍になる位置に対応し、同様に構成された2倍保持部分260K2は、倍率が2.0倍になる位置に対応し、同様に構成された1.3倍保持部分260K13は、倍率が1.3倍になる位置に対応し、同様に構成された0.8倍保持部分260K08は、倍率が0.8倍になる位置に対応している。
【0020】
同様に、第2カム部262にも、角度の変化に対して光軸方向の位置が変化しない部分即ちレンズ群位置保持部分が5箇所設けられている。すなわち、これらのレンズ群位置保持部分のところでは、第2カム部262の形状はカムハウジング200の中心軸線にほぼ垂直である。このレンズ群位置保持部分に第2カムフォロアー340が当接しているときは、第2移動レンズ群156は、光軸120aに沿って移動することがない。
5倍保持部分262K5は、この部分に第2カムフォロアー340が当接しているときに倍率が5.0倍になる位置に第1移動レンズ群156を保持するように構成される。同様に構成された3倍保持部分262K3は、倍率が3.0倍になる位置に対応し、同様に構成された2倍保持部分262K2は、倍率が2.0倍になる位置に対応し、同様に構成された1.3倍保持部分262K13は、倍率が1.3倍になる位置に対応し、同様に構成された0.8倍保持部分262K08は、倍率が0.8倍になる位置に対応している。
【0021】
このようなレンズ群位置保持部分の大きさは、これに関係する部品の形状及び寸法の交差により決定される。例えば、レンズ群位置保持部分の大きさは、角度で3°から10°の範囲内にあるように構成するのがよい。
カム部に設けられたレンズ群位置保持部分のうちで、互いに隣接するレンズ群位置保持部分間の形状は、両端に円弧を有する直線又は滑らかな曲線でつなぐのがよい。この構成により、、カムフォロアーが確実に移動できる。
(5)開口数変更部の構造
開口数変更部は、絞りの口径を変える絞り径切換部と、通過する光の照度を変える通過光量調節部とを含む。
図6を参照すると、絞り径切換部において、カム駆動歯車214は光軸120aを中心に回転可能に設けられる。変倍駆動歯車212はカム駆動歯車214と噛み合い、カム駆動モータの回転により回転する。第1駆動ピン216はカム駆動歯車214に設けられている。絞り駆動カム218は光軸120aを中心に回転可能に設けられる。
【0022】
第2駆動ピン410がケーシング240に固定されている。第2駆動ピン410は、2.0倍のような中倍率から5.0倍のような高倍率の範囲で、絞り駆動カム218が図6で時計まわり方向に回転するのを阻止するように設けられる。
絞り駆動カム218は、第1当接部218aと、第2当接部218bとを有する。絞り駆動ばね412が絞り駆動カム218に取付けられ、絞り駆動カム218を時計まわり方向に付勢する。第1当接部218aは第1駆動ピン216の外周と当接し、第2当接部218bは第2駆動ピン410の外周と当接する。
第1駆動ピン216が図6で反時計まわり方向に回転することにより、絞り駆動カム218を反時計まわり方向に回転させることができるように構成されている。従って、図6では、絞り駆動カム218は、絞り駆動ばね412のばね力により、第2当接部218bが第2駆動ピン410に当接した状態にある。
【0023】
この構成においては、絞り駆動ばね412は、一端をケーシング240に固定し、他端を絞り駆動カム218に固定したコイルばねとして形成するのがよい。また、絞り駆動ばね412は、一端をケーシング240に固定し、他端を絞り駆動カム218に固定したC形のばねとして形成してもよい。いずれの構成においても、絞り駆動ばね412のばね力により、常に、絞り駆動カム218は時計まわり方向に付勢された状態にある。
倍率を5.0倍に設定したときには、第1駆動ピン216は、図6に点線で示す位置216K5にある。
倍率を3.0倍に設定したときには、第1駆動ピン216は、図6に点線で示す位置216K3にある。
【0024】
倍率を2.0倍に設定したときには、第1駆動ピン216は、図6に実線で示す位置216K2にあり、この状態で、第1駆動ピン216は第1当接部218aと当接している。
倍率を1.3倍に設定したときには、第1駆動ピン216は、図6に仮想線で示す位置216K13にあり、この状態でも、第1駆動ピン216は第1当接部218aと当接する。
倍率を0.8倍に設定したときには、第1駆動ピン216は、図6に仮想線で示す位置216K08にあり、この状態でも、第1駆動ピン216は第1当接部218aと当接する。倍率を0.8倍に設定したときには、絞り駆動カム218は反時計まわり方向に回転して、図6に仮想線で示す位置218K08にある。
【0025】
絞りプレート220は光軸120aに対して垂直な平面内で移動可能に設けられる。図6に示す実施の形態では、絞りプレート220の移動方向は、光軸120aと変倍駆動歯車212の回転中心212cとを結ぶ直線に対してほぼ垂直な方向である。すなわち、絞りプレート220は、図6で見て、上下方向にのみ移動可能に支持されている。絞りプレート220は、絞りプレートばね416により、光軸120aから遠ざかる方向、すなわち、図6で見て上向き方向に付勢されている。
フォロワ用ベアリング420が絞りプレート220に設けられている。フォロワ用ベアリング420は、絞りプレートばね416により、絞りプレート220の案内部218gに当接する。
【0026】
倍率を5.0倍、3.0倍及び2.0倍に設定したときには、フォロワ用ベアリング420は、図6に点線で示す位置420G5にある。倍率を0.8倍に設定したときには、フォロワ用ベアリング420は、図6に仮想線で示す位置420G08にある。
エンコーダ歯車430がカム駆動歯車214と噛み合い、カム駆動モータの回転により、変倍駆動歯車212及びカム駆動歯車214の回転を介して回転する。エンコーダ432がエンコーダ歯車430に設けられている。
本発明の図6に示す実施の形態では、絞りは3種類の口径を有するものが設けられている。すなわち、直径が5.6mmの第1絞り450と、直径が9.1mmの第2絞り452と、直径が14.0mmの第3絞り454とが、絞りプレート220に設けられる。第1絞り450、第2絞り452、第3絞り454は、この順序で整列して設けられる。
【0027】
第1絞り450は、倍率を5.0倍、3.0倍及び2.0倍に設定したときには、第1絞り450の中心が光軸120aと一致するように絞りプレート220に配置されている。
第2絞り452は、倍率を1.3倍に設定したときには、第2絞り452の中心が光軸120aと一致するように絞りプレート220に配置されている。
第3絞り454は、倍率を0.8倍に設定したときには、第3絞り454の中心が光軸120aと一致するように絞りプレート220に配置されている。
通過光量調節部としては、NDフィルターを用いる。
第1絞り450の中には、光の透過率がほぼ100%のガラスフィルター460が嵌め込まれている。変形例として、第1絞り450の中を空洞としてもよい。
【0028】
第2絞り452の中には、光の透過率がほぼ40%の第1NDフィルター462が嵌め込まれている。第3絞り454の中には、光の透過率がほぼ15%の第2NDフィルター464が嵌め込まれている。
従って、倍率を5.0倍、3.0倍及び2.0倍に設定したときには、ガラスフィルター460が光軸120a上に配置されるように構成されている。
また、倍率を1.3倍に設定したときには、第1NDフィルター462が光軸120a上に配置されるように構成されている。
また、倍率を0.8倍に設定したときには、第2NDフィルター464が光軸120a上に配置されるように構成されている。
(6)本発明の変倍光学装置の作用
次に、本発明の変倍光学装置の作用について説明する。
(6−1)倍率を5.0倍に設定する場合
第一に、倍率を5.0倍に設定する場合について説明する。
【0029】
図7を参照すると、カム駆動モータ170により、カムハウジング駆動歯車172を回転させ、カムハウジング200を倍率5.0倍に対応した位置まで回転させる。第1カムフォロアー320は、第1カムフォロアーばね322のばね力により第1カム部260に接触しているので、カムハウジング200の回転により、第1カムフォロアー320と一体に設けられた第1キャリッジ310及び第1移動レンズ群154は第1ピラー314に沿って移動する。
この状態では、第2カムフォロアー340は、第2カムフォロアーばね342のばね力により第2カム部262に接触しているので、カムハウジング200の回転により、第2カムフォロアー340と一体に設けられた第2キャリッジ330及び第2移動レンズ群156は第2ピラー334に沿って移動する。
【0030】
従って、図5に示すように、第1カムフォロアー320は第1カム部260の5倍保持部分260K5に当接し、第2カムフォロアー340は第2カム部262の5倍保持部分262K5に当接する。その結果、第1移動レンズ群154及び第2移動レンズ群156は、図9に示すような位置に位置決めされる。
図9に示す状態は、第1移動レンズ群154と第1固定レンズ群152との間の距離DA5は、第1移動レンズ群154が移動する5つの位置のうちで一番大きい場合を示し、第2移動レンズ群156と第2固定レンズ群158との間の距離DB5は、第2移動レンズ群156が移動する5つの位置のうちで一番小さい場合を示す。そして、対象物114の像は撮像部110に結像される。
次に、図8及び図10を参照すると、カム駆動モータ170が回転すると、変倍駆動歯車212が回転して、カム駆動歯車214も回転し、第1駆動ピン216は、図10に点線で示す位置216K5になる。エンコーダ歯車430はカム駆動歯車214の回転により回転し、エンコーダ432によりカム駆動歯車214及びカムハウジング200の位置を検出する。
【0031】
この状態では、絞り駆動カム218は第1駆動ピン216と当接しておらず、これに対して、第2当接部218bは第2駆動ピン410の外周と当接する。従って、フォロワ用ベアリング420は、図6に点線で示す位置420G5にある。その結果、絞りプレート220の第1絞り450の中心は光軸120aと一致した状態になり、ガラスフィルター460が光軸120a上に配置される。
そして、本発明の変倍光学装置では、いずれの倍率においても、変倍光学系自体を全体的に移動させてピント調整を行うように構成するのがよい。このように構成すると、ピント調整に伴う倍率の変動が無いので、極めて正確にピント調整を行うことができる。
(6−2)倍率を3.0倍に設定する場合
第二に、倍率を3.0倍に設定する場合について説明する。
【0032】
図7を参照すると、カム駆動モータ170により、カムハウジング駆動歯車172を回転させ、カムハウジング200を倍率3.0倍に対応した位置まで回転させる。カムハウジング200の回転により、第1移動レンズ群154は第1ピラー314に沿って移動する。また、カムハウジング200の回転により、第2移動レンズ群156は第2ピラー334に沿って移動する。
従って、図5に示すように、第1カムフォロアー320は第1カム部260の3倍保持部分260K3に当接し、第2カムフォロアー340は第2カム部262の3倍保持部分262K3に当接する。その結果、第1移動レンズ群154及び第2移動レンズ群156は光軸に沿って移動して位置決めされる。この状態では、第1移動レンズ群154と第1固定レンズ群152との間の距離DA3(図示せず)は、第1移動レンズ群154が移動する5つの位置のうちで大きい方から二番目の場合を示し、第2移動レンズ群156と第2固定レンズ群158との間の距離DB5(図示せず)は、第2移動レンズ群156が移動する5つの位置のうちで小さい方から二番目の場合を示す。そして、対象物114の像は撮像部110に結像される。
【0033】
次に、図8及び図10を参照すると、カム駆動モータ170が回転すると、変倍駆動歯車212が回転して、カム駆動歯車214も回転し、第1駆動ピン216は、図10に一点鎖線で示す位置216K3になる。エンコーダ歯車430はカム駆動歯車214の回転により回転し、エンコーダ432によりカム駆動歯車214及びカムハウジング200の位置を検出する。
この状態では、絞り駆動カム218は第1駆動ピン216と当接しておらず、これに対して、第2当接部218bは第2駆動ピン410の外周と当接する。従って、フォロワ用ベアリング420は、図10に点線で示す位置420G5を維持する。その結果、絞りプレート220の第1絞り450の中心は光軸120aと一致した状態を維持し、ガラスフィルター460が光軸120a上に配置された状態を維持する。
(6−3)倍率を2.0倍に設定する場合
第三に、倍率を2.0倍に設定する場合について説明する。
【0034】
図7を参照すると、カム駆動モータ170により、カムハウジング駆動歯車172を回転させ、カムハウジング200を倍率2.0倍に対応した位置まで回転させる。カムハウジング200の回転により、第1移動レンズ群154は第1ピラー314に沿って移動する。また、カムハウジング200の回転により、第2移動レンズ群156は第2ピラー334に沿って移動する。
従って、図5に示すように、第1カムフォロアー320は第1カム部260の2倍保持部分260K2に当接し、第2カムフォロアー340は第2カム部262の2倍保持部分262K2に当接する。その結果、第1移動レンズ群154及び第2移動レンズ群156は光軸に沿って移動して、図11に示すような位置に位置決めされる。図11に示す状態では、第1移動レンズ群154と第1固定レンズ群152との間の距離DA2は、第1移動レンズ群154が移動する5つの位置のうちで大きい方から三番目の(中間の)場合を示し、第2移動レンズ群156と第2固定レンズ群158との間の距離DB2は、第2移動レンズ群156が移動する5つの位置のうちで小さい方から三番目の(中間の)場合を示す。そして、対象物114の像は撮像部110に結像される。
【0035】
次に、図8及び図10を参照すると、カム駆動モータ170が回転すると、変倍駆動歯車212が回転して、カム駆動歯車214も回転し、第1駆動ピン216は、図10に二点鎖線で示す位置216K2になる。エンコーダ歯車430はカム駆動歯車214の回転により回転し、エンコーダ432によりカム駆動歯車214及びカムハウジング200の位置を検出する。
この状態では、絞り駆動カム218は第1駆動ピン216と当接しておらず、これに対して、第2当接部218bは第2駆動ピン410の外周と当接する。従って、フォロワ用ベアリング420は、図10に点線で示す位置420G5を維持する。その結果、絞りプレート220の第1絞り450の中心は光軸120aと一致した状態を維持し、ガラスフィルター460が光軸120a上に配置された状態を維持する。
(6−4)倍率を1.3倍に設定する場合
第四に、倍率を1.3倍に設定する場合について説明する。
【0036】
図7を参照すると、カム駆動モータ170により、カムハウジング駆動歯車172を回転させ、カムハウジング200を倍率1.3倍に対応した位置まで回転させる。カムハウジング200の回転により、第1移動レンズ群154は第1ピラー314に沿って移動する。また、カムハウジング200の回転により、第2移動レンズ群156は第2ピラー334に沿って移動する。
従って、図5に示すように、第1カムフォロアー320は第1カム部260の1.3倍保持部分260K13に当接し、第2カムフォロアー340は第2カム部262の1.3倍保持部分262K13に当接する。その結果、第1移動レンズ群154及び第2移動レンズ群156は、図12に示すような位置に位置決めされる。図12に示す状態は、第1移動レンズ群154と第1固定レンズ群152との間の距離DA13は、第1移動レンズ群154が移動する5つの位置のうちで大きい方から四番目の(小さい方から二番目の)場合を示し、第2移動レンズ群156と第2固定レンズ群158との間の距離DB13は、第2移動レンズ群156が移動する5つの位置のうちで小さい方から四番目の(大きい方から二番目の)場合を示す。そして、対象物114の像は撮像部110に結像される。
【0037】
次に、図8及び図13を参照すると、カム駆動モータ170が回転すると、変倍駆動歯車212が回転して、カム駆動歯車214も反時計回りの方向に回転し、第1駆動ピン216は、図13に示す位置216K13まで反時計回りの方向に回転する。エンコーダ歯車430はカム駆動歯車214の回転により回転し、エンコーダ432によりカム駆動歯車214及びカムハウジング200の位置を検出する。
第1駆動ピン216の回転により、これに当接する絞り駆動カム218も反時計回りの方向に回転する。これに対して、第2当接部218bは第2駆動ピン410から離れる。従って、フォロワ用ベアリング420は、図13に点線で示す位置420G13にある。その結果、絞りプレート220は、図13で下向き方向に移動し、第2絞り452の中心は光軸120aと一致した状態になり、第1NDフィルター462が光軸120a上に配置される。
(6−5)倍率を0.8倍に設定する場合
第五に、倍率を0.8倍に設定する場合について説明する。
【0038】
図7を参照すると、カム駆動モータ170により、カムハウジング駆動歯車172を回転させ、カムハウジング200を倍率0.8倍に対応した位置まで回転させる。カムハウジング200の回転により、第1移動レンズ群154は第1ピラー314に沿って移動する。また、カムハウジング200の回転により、第2移動レンズ群156は第2ピラー334に沿って移動する。
従って、図5に示すように、第1カムフォロアー320は第1カム部260の0.8倍保持部分260K08に当接し、第2カムフォロアー340は第2カム部262の0.8倍保持部分262K08に当接する。その結果、第1移動レンズ群154及び第2移動レンズ群156は、図14に示すような位置に位置決めされる。図14に示す状態は、第1移動レンズ群154と第1固定レンズ群152との間の距離DA08は、第1移動レンズ群154が移動する5つの位置のうちで一番小さい場合を示し、第2移動レンズ群156と第2固定レンズ群158との間の距離DB08は、第2移動レンズ群156が移動する5つの位置のうちで一番大きい場合を示す。そして、対象物114の像は撮像部110に結像される。
【0039】
次に、図8及び図15を参照すると、カム駆動モータ170が回転すると、変倍駆動歯車212が回転して、カム駆動歯車214も反時計回りの方向に回転し、第1駆動ピン216は、図15に示す位置216K08まで反時計回りの方向に回転する。エンコーダ歯車430はカム駆動歯車214の回転により回転し、エンコーダ432によりカム駆動歯車214及びカムハウジング200の位置を検出する。
第1駆動ピン216の回転により、これに当接する絞り駆動カム218も反時計回りの方向に回転する。これに対して、第2当接部218bは第2駆動ピン410から離れた状態を維持する。従って、フォロワ用ベアリング420は、図15に点線で示す位置420G08にある。その結果、絞りプレート220は、図15で更に下向き方向に移動し、第3絞り454の中心は光軸120aと一致した状態になり、第2NDフィルター464が光軸120a上に配置される。
(6−6)倍率を0.8倍から更に他の倍率に設定する場合
最後に、倍率を0.8倍から更に他の倍率に設定する場合について説明する。
【0040】
カム駆動モータ170により、カムハウジング駆動歯車172を回転させ、カムハウジング200を倍率1.3倍に対応した位置まで回転させる。カムハウジング200の回転により、第1移動レンズ群154は第1ピラー314に沿って移動し、第2移動レンズ群156は第2ピラー334に沿って移動して、図12に示す状態になる。
また、カム駆動モータ170が回転すると、変倍駆動歯車212が回転して、カム駆動歯車214も時計回りの方向に回転し、第1駆動ピン216は、図13に示す位置216K13まで時計回りの方向に回転する。エンコーダ歯車430はカム駆動歯車214の回転により回転し、エンコーダ432によりカム駆動歯車214及びカムハウジング200の位置を検出する。
【0041】
第1駆動ピン216の回転により、絞り駆動ばね412のばね力により、絞り駆動カム218も時計回りの方向に回転する。従って、フォロワ用ベアリング420は、図13に点線で示す位置420G13になる。その結果、絞りプレートばね416のばね力により、絞りプレート220は、図15に示す位置から上向き方向に移動して図13に示す位置になり、第2絞り452の中心は光軸120aと一致した状態になり、第1NDフィルター462が光軸120a上に配置される。
更に、カム駆動モータ170により、カムハウジング駆動歯車172を回転させ、カムハウジング200を倍率2.0倍に対応した位置まで回転させる。カムハウジング200の回転により、第1移動レンズ群154は第1ピラー314に沿って移動し、第2移動レンズ群156は第2ピラー334に沿って移動して、図11に示す状態になる。
【0042】
また、カム駆動モータ170が回転すると、変倍駆動歯車212が回転して、カム駆動歯車214も時計回りの方向に回転し、第1駆動ピン216は、図10に示す位置216K2まで時計回りの方向に回転する。エンコーダ歯車430はカム駆動歯車214の回転により回転し、エンコーダ432によりカム駆動歯車214及びカムハウジング200の位置を検出する。
第1駆動ピン216の回転により、絞り駆動ばね412のばね力により、絞り駆動カム218も時計回りの方向に回転する。従って、フォロワ用ベアリング420は、図13に点線で示す位置420G5になる。その結果、絞りプレートばね416のばね力により、絞りプレート220は、図13に示す位置から更に上向き方向に移動して図10に示す位置になり、第1絞り450の中心は光軸120aと一致した状態になり、ガラスフィルター460が光軸120a上に配置される。
【0043】
更に、カム駆動モータ170により、カムハウジング駆動歯車172を回転させ、カムハウジング200を倍率3.0倍に対応した位置まで回転させる。カムハウジング200の回転により、第1移動レンズ群154は第1ピラー314に沿って移動し、第2移動レンズ群156は第2ピラー334に沿って移動する。
また、カム駆動モータ170が回転すると、変倍駆動歯車212が回転して、カム駆動歯車214も時計回りの方向に回転し、第1駆動ピン216は、図6に示す位置216K3まで時計回りの方向に回転する。しかしながら、絞り駆動カム218が第2駆動ピン410に当接するので、絞り駆動カム218は、時計まわり方向に回転することはできない。その結果、絞りプレート220は、図6に示す位置を維持し、第1絞り450の中心は光軸120aと一致した状態のままであり、ガラスフィルター460が光軸120a上に配置された状態を維持する。
【0044】
この場合においても、エンコーダ歯車430はカム駆動歯車214の回転により回転し、エンコーダ432によりカム駆動歯車214及びカムハウジング200の位置を検出する。
更に、カム駆動モータ170により、カムハウジング駆動歯車172を回転させ、カムハウジング200を倍率5.0倍に対応した位置まで回転させる。カムハウジング200の回転により、第1移動レンズ群154は第1ピラー314に沿って移動し、第2移動レンズ群156は第2ピラー334に沿って移動する。
また、カム駆動モータ170が回転すると、変倍駆動歯車212が回転して、カム駆動歯車214も時計回りの方向に回転し、第1駆動ピン216は、図6に示す位置216K5まで時計回りの方向に回転する。しかしながら、絞り駆動カム218は第2駆動ピン410に当接した状態を維持しているので、絞り駆動カム218は、時計まわり方向に回転することはできない。その結果、絞りプレート220は、図6に示す位置を維持し、第1絞り450の中心は光軸120aと一致した状態のままであり、ガラスフィルター460が光軸120a上に配置された状態を維持する。
【0045】
この場合においても、エンコーダ歯車430はカム駆動歯車214の回転により回転し、エンコーダ432によりカム駆動歯車214及びカムハウジング200の位置を検出する。
(7)本発明の変倍光学装置の制御回路の構成とその作動
次に、本発明の変倍光学装置の制御回路の構成とその作動について説明する。
図16を参照すると、本発明の変倍光学装置は入力部材610と、入力制御回路612と、モータ駆動回路614とを備える。入力部材610はプッシュスイッチ又はタッチスイッチ等のスイッチで構成され、変倍光学装置の動作のオン・オフ、倍率の設定、照明光源の点滅、表示装置のオン・オフ、表示内容の設定及び変更等の情報を入力できるように構成されている。
【0046】
入力部材610より入力された入力信号は入力制御回路612に入力される。入力部材610より入力された情報に基づいて、入力制御回路612はモータ駆動回路614を作動させる。モータ駆動回路614はモータ駆動信号をカム駆動モータ170に出力する。カム駆動モータ170の回転によりカムハウジング200は回転し、第1移動レンズ群154及び第2移動レンズ群156を移動させる。また、カム駆動モータ170の回転によりカム駆動歯車214は回転し、絞りプレート220の位置を制御する。
エンコーダ432はカム駆動歯車214の回転により回転し、回転制御回路434はエンコーダ432の回転の状態を検出して、希望する倍率になるように、第1移動レンズ群154及び第2移動れンズ群156を移動させるモータ駆動回路614の出力信号を制御する。
【0047】
カム駆動モータ170をステップモータで構成する場合には、モータ駆動回路614の出力するパルス数を計数することにより、第1移動レンズ群154及び第2移動レンズ群156の移動を制御することができるので、回転制御回路434及びエンコーダ432を設けなくてもよい。
本発明の変倍光学装置は又、テレビカメラ部630と、画像処理部632と、表示部634とを備える。テレビカメラ部630は、対象物114の像の焦点面に配置され、例えば、CCDカメラで構成される。表示部634は、例えば、ブラウン管ディスプレイで構成される。
撮像部110を構成するテレビカメラ部630がレンズ系の結像面に配置され、対象物114の像を受像する。テレビカメラ部630は入力制御回路612の出力する信号に基づいて作動する。画像処理部632は、テレビカメラ部630の出力する画像信号を入力して、この画像信号を処理し、表示部634により対象物114の像を表示する。表示部634は、入力制御回路612の出力する信号に基づいて、倍率等を表示する。
【0048】
入力制御回路612、モータ駆動回路614、回転制御回路434及び画像処理部632をそれぞれ独立した回路として構成してもよい。或いは、入力制御回路612、モータ駆動回路614、回転制御回路434及び画像処理部632の動作プログラムをROM(図示せず)に記憶させ、入力部材610より入力された情報をRAM(図示せず)に記憶させ、このRAMが記憶しているデータを用いて、CPU(図示せず)をROM記憶しているプログラムにより作動させるように構成してもよい。
(8)本発明の変倍光学装置の光学特性
次に、本発明の変倍光学装置の実施の形態の光学特性について説明する。
表1は、本発明の変倍光学装置の実施の形態の光学特性を示し、5種類の倍率に対する開口数(NA)、焦点深度(mm)及び分解能(μm)を示す表である。
【0049】
【表1】
光学性能(1)
表1を参照すると、本発明の変倍光学装置では、倍率5.0倍、3.0倍、2.0倍の高倍率から中倍率にかけては、倍率比に応じて開口数を小さくし、像面照度を一定に保つ関係としている。
【0050】
一方、本発明の変倍光学装置では、低倍率に相当する1.3倍と0.8倍の倍率における開口数は、像面照度を一定とするために必要な絞り径を挿入したときの開口数よりも大きな値となるように設定されている。そして、像面照度を一定とするために、本発明の変倍光学装置では又、1.3倍と0.8倍の倍率において、それぞれ適当なNDフィルターを用いている。
なお、ここでいう低倍率、高倍率とは、変倍可能範囲内で低倍率よりか高倍率よりかを意味するもので拡大倍率、縮小倍率とは異なるものである。
ここで、低倍率に相当する1.3倍と0.8倍の倍率においては、NDフィルターを用いることなく像面照度を一定とするために、必要な絞り径を挿入したときの開口数及び光学特性は、以下に示す表2に記載したようになる。
【0051】
【表2】
光学性能(2)
一般に、
焦点深度:Z=λ/(2NA2 ) ・・・(式1)
分解能: ε=0.61λ/(NA) ・・・(式2)
の関係が知られている。
【0052】
画像測定装置の用途においては、焦点深度が浅い(数字が小さい)方が、焦点合わせを行うことによりZ方向の位置を、より精密に測定することができることとなる。
一般に、像面照度は、開口数NAの2乗に比例する関係がある。
表1に示す本発明の実施の形態では、上述した口径の絞りだけを挿入した状態における倍率1.3倍の時の像面照度は、倍率が5倍のときの像面照度に対して次の値だけ明るくなる。
0.0372 /((0.093/5)×1.3)2 =2.34
従って、両者を略同じ像面照度とするには、
(1/2.34)×100=42.7%
すなわち、42.7%程度の減光が必要となる。
【0053】
従って、第1NDフィルター462としては、光の透過率がほぼ40〜45%のものを用いるのがよい。上述した本発明の実施の形態では、第1NDフィルター462は、光の透過率がほぼ40%のものを用いている。
また倍率が0.8倍の場合には、
0.0362 /((0.093/5)×0.8)2 =5.85
従って、両者を略同じ像面照度とするには、
(1/5.85)×100=17%
すなわち、17%程度の減光が必要となる。
従って、第2NDフィルター464としては、光の透過率がほぼ15〜20%のものを用いるのがよい。上述した本発明の実施の形態では、第2NDフィルター464は、光の透過率がほぼ15%のものを用いている。
【0054】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように、変倍光学装置において上記のような構成としたので、以下に記載する効果を有する。
(1)変倍光学装置の分解能及び焦点深度等の光学的性能を良くすることができる。
(2)変倍光学装置において、像面照度を一定にすることができる。
(3)変倍光学装置において、同軸照明時の像のコントラストを良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変倍光学装置の実施の形態の全体構造を示す正面図である。
【図2】本発明の変倍光学装置の実施の形態の変倍光学系の下部構造を示す部分断面図である。
【図3】本発明の変倍光学装置の実施の形態の変倍光学系の上部構造を示す部分断面図である。
【図4】本発明の変倍光学装置の実施の形態の倍率変更部の構造を示す部分断面図である。
【図5】カメラ側から見て反時計まわり方向に角度を定めて展開した状態における、本発明の変倍光学装置の実施の形態の第1カム部と第2カム部の光軸方向の形状を示す展開図である。
【図6】本発明の変倍光学装置の実施の形態の開口数変更部のカメラ側から見た平面図である。
【図7】本発明の変倍光学装置の実施の形態の倍率変更部のブロック図である。
【図8】本発明の変倍光学装置の実施の形態の通過光量調節部のブロック図である。
【図9】倍率を5倍に設定したときにおける、本発明の変倍光学装置の実施の形態の変倍光学系を示す部分断面図である。
【図10】倍率を5倍又は3倍又は2倍に設定したときにおける、本発明の変倍光学装置の実施の形態の通過光量調節部を示す部分平面図である。
【図11】倍率を2倍に設定したときにおける、本発明の変倍光学装置の実施の形態の変倍光学系を示す部分断面図である。
【図12】倍率を1.3倍に設定したときにおける、本発明の変倍光学装置の実施の形態の変倍光学系を示す部分断面図である。
【図13】倍率を1.3倍に設定したときにおける、本発明の変倍光学装置の実施の形態の通過光量調節部を示す部分平面図である。
【図14】倍率を0.8倍に設定したときにおける、本発明の変倍光学装置の実施の形態の変倍光学系を示す部分断面図である。
【図15】倍率を0.8に設定したときにおける、本発明の変倍光学装置の実施の形態の通過光量調節部を示す部分平面図である。
【図16】本発明の変倍光学装置の実施の形態のブロック図である。
【符号の説明】
100 変倍光学装置
102 光学鏡筒
104 照明光学系
106 変倍駆動部
108 駆動検出部
110 撮像部
114 対象物
120 変倍光学系
120a 光軸
124 照明光源
126 照明ミラー
130 第1開口部
132 ハーフミラー
150 対物レンズ群
152 第1固定レンズ群
154 第1移動レンズ群
156 第2移動レンズ群
158 第2固定レンズ群
160 第2開口部
170 カム駆動モータ
172 カムハウジング駆動歯車
200 カムハウジング
202 カムハウジング歯車
210 開口数変更部
212 変倍駆動歯車
214 カム駆動歯車
216 第1駆動ピン
218 絞り駆動カム
218a 第1当接部
218b 第2当接部
220 絞りプレート
222 絞り案内ベアリング
230 通過光量調節部
240 ケーシング
250 カムハウジング支持部材
260 第1カム部
260K5 5倍保持部分
260K3 3倍保持部分
260K2 2倍保持部分
260K13 1.3倍保持部分
260K08 0.8倍保持部分
262 第2カム部
262K5 5倍保持部分
262K3 3倍保持部分
262K2 2倍保持部分
262K13 1.3倍保持部分
262K08 0.8倍保持部分
200h レンズ群位置保持部分
310 第1キャリッジ
312 第1案内穴
314 第1ピラー
320 第1カムフォロアー
322 第1カムフォロアーばね
324 第1回転止め部材
330 第2キャリッジ
332 第2案内穴
334 第2ピラー
340 第2カムフォロアー
342 第2カムフォロアーばね
344 第2回転止め部材
410 第2駆動ピン
412 絞り駆動ばね
416 絞りプレートばね
420 フォロワ用ベアリング
430 エンコーダ歯車
432 エンコーダ
450 第1絞り
452 第2絞り
454 第3絞り
460 ガラスフィルター
462 第1NDフィルター
464 第2NDフィルター
610 入力部材
612 入力制御回路
614 モータ駆動回路
630 テレビカメラ部
632 画像処理部
634 表示部
Claims (3)
- 1つ以上のレンズ群を含む変倍光学系と、該変倍光学系に含まれるレンズ群のうちの少なくとも1つのレンズ群をその光軸方向に移動させるためのカム機構を有する倍率変更部とを備えた変倍光学装置において、
前記レンズ群を移動させるための前記カム機構は、カム部と、該カム部の作動により移動するカムフォロアー部を含み、
前記カム部の低倍率への変倍作動により、像面照度を一定に保つような倍率比に応じた開口数よりも大きな開口数となるように絞り径を切り換える絞り径切換部と、
前記カム部の低倍率への変倍作動により、該絞り径切換部が、像面照度を一定に保つような倍率比に応じた開口数よりも大きな開口数となるような絞り径に切り替えた際に、前記変倍光学系のレンズ群を通過する光量を減少させ像面照度を一定に保つように透過率を調整する通過光量調節部と、
を備えていることを特徴とする変倍光学装置。 - 前記絞り径切換部が、複数の異なった絞り径の絞り孔を設けた絞りプレートを有し、前記通過光量調節部が、前記複数の絞り孔に透過率の異なったNDフィルターを配置してなることを特徴とする請求項1に記載の変倍光学装置。
- 照明用光源と、該照明用光源からの照明光束を前記変倍光学系の光路中に導き、前記変倍光学系の対物レンズを介して対象物を同軸照明をするように構成した照明用光路とを更に含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の変倍光学装置。
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| JP30708097A JP3928993B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 光量調節機構付き変倍光学装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP30708097A JP3928993B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 光量調節機構付き変倍光学装置 |
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- 1997-11-10 JP JP30708097A patent/JP3928993B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH11142908A (ja) | 1999-05-28 |
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