JP3926590B2 - 座標入力装置及び電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、座標入力装置及び電子機器に係り、特に、文字入力を行うためのキースイッチを利用して座標入力を可能とする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は、携帯電話機の構成の一例を示す構成図であり、この携帯電話機100は、液晶パネル(表示部)101と、複数の操作ボタン102と、液晶パネル101の奥側に設けられたスピーカ部103と、操作ボタン102の手前側に設けられたマイク部104と、液晶パネル101と操作ボタン102との間に設けられたポインタ(座標入力装置)105とを備えて構成されている。この種の携帯電話機は、操作ボタン102を操作することにより文字、数字入力を行うことができ、また、操作ボタン102の奥側のポインタ105を操作することにより、液晶パネル101に表示されたカーソルの移動や、メニューの選択を行うことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の構成の携帯電話機100は、ポインタ105によりカーソル移動やメニュー選択を行うことができ、また操作ボタン102と液晶パネル101との間にポインタ105が配置されているので、このポインタ105を使用者は親指で操作することができ、優れた操作感が得られるようになっている。
ところで、近年の携帯電話機や携帯情報端末などの高機能化は著しく、様々な機能を備えたものが考案されており、これに伴ってこれらの携帯電子機器の表示部が大型化される傾向にある。図11に示す携帯電話機100において、液晶パネル101を大型化するには、携帯電話機100の筐体を大型化するか、若しくはポインタ105や操作ボタン102を小型化する必要がある。しかし、筐体を大型化すると、携帯電話機としての携帯性が損なわれ、またポインタ105や操作ボタン102を小型化すると、操作性を損なうという問題がある。
【0004】
従って、本発明の目的の一つは、優れた操作性と、省スペース性を兼ね備えた座標入力装置を提供することにある。
また本発明の目的の一つは、上記の座標入力装置を備え、表示部の大型化を実現可能な電子機器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
本発明の座標入力装置は、対向して配置された上基板と下基板との間に弾性材のスペーサが複数挟持され、前記上基板に複数のキースイッチが配列され、前記キースイッチが、キートップと、該キートップの下面側の上基板上に配置された導電材からなる座標入力部と、前記キートップの下方の下基板上に配置されて前記キートップの上下動により入切可能なスイッチ部と、該スイッチ部を取り囲んで下基板上に形成された検知電極とを有して構成され、隣接する前記キースイッチの座標入力部が配線により互いに接続されており、隣接する前記検知電極が、配線により互いに接続されたことを特徴とする。
【0006】
本発明の座標入力装置は、上基板側に設けられた座標入力部が互いに接続されて上基板側の抵抗体を形成し、下基板側に設けられた検知電極が互いに接続されて下基板側の抵抗体を形成する。そして、これらが前記弾性材のスペーサにより離間された状態とされ、キースイッチを押圧する動作を行うと、前記弾性体で構成されたスペーサが弾性変形されて前記座標入力部と検知電極とが短絡されてキースイッチ位置の座標が検知されるようになっている。従って、本発明の座標入力装置において、配列されたキースイッチのキートップ上面で構成される面を連続的に手指等で摺動すると、上記の動作により連続的に座標位置が検出されるので、例えば、画面上のカーソルの移動や、メニューの選択動作の際の入力を行うことができる。
【0007】
従って、本発明の座標入力装置によれば、キースイッチの上下動によるスイッチ部の入切で、数字や文字の入力を行うことができるとともに、配列されたキースイッチの上面で手指等を連続的に摺動させることで、座標入力装置として動作させることが可能とされている。
【0008】
次に、本発明の座標入力装置においては、前記キースイッチの座標入力部が、導電性を有する弾性体で構成されていてもよい。このような構成とすることで、キースイッチを押圧する動作を行った際に、スペーサのみならず、この座標入力部までも変形されるので、より小さい加重であっても座標検知動作が可能となり、座標入力装置の操作感を向上させることができる。
【0009】
次に、本発明の座標入力装置は、対向して配置された上基板と下基板との間に弾性材のスペーサが複数挟持され、前記上基板に複数のキースイッチが配列されており、前記キースイッチが、キートップと、該キートップの下方の下基板上に配置されて前記キートップの上下動により入切可能なスイッチ部と、該スイッチ部を取り囲んで形成された検知電極と、該検知電極とキートップ下面との間に配置された感圧素子とを備え、隣接する前記感圧素子が配線により互いに接続され、隣接する前記検知電極が配線により互いに接続されたことを特徴とする。
【0010】
すなわち、本構成の座標入力装置は、数字や文字の入力を、キースイッチの上下動によるスイッチ部の入切により行う点は、上記の座標入力装置と共通であるが、キースイッチの座標入力部として感圧素子を用いている点において異なっている。つまり、前記スイッチ部を取り囲んで形成された検知電極とキートップの下面との間に感圧素子を配したことで、キートップを傾動させる動作を行った際に、感圧素子と検知電極とが電気的に接続されて、座標を検知する構造とされている。
【0011】
次に、本発明の座標入力装置においては、前記スイッチ部が、導電性のドーム状のコンタクト部材と、該コンタクト部材と前記下基板との間に設けられた信号電極とを備えた構成とすることができる。つまり、本構成では、スイッチ部が、押下されたキートップによりドーム状のコンタクト部材が弾性変形され、このコンタクト部材と信号電極とが接触されてスイッチの入切動作が行われるようになっている。また、このドーム状のコンタクト部材により、キートップを押し下げる動作に対して負荷を与えることができ、スイッチ部の入切を使用者が確認できるようになっている。
【0012】
次に、本発明の座標入力装置においては、前記検知電極と、前記コンタクト部材とが電気的に接続された構成とすることもできる。つまり、本構成によれば、前記コンタクト部材の周縁部に沿って下基板に設けられる信号電極と、座標入力動作を行うための検知電極とを共通とすることができる。従って、本構成によれば、下基板側に別途検知電極を設ける必要が無く、座標入力装置の構造を簡略化して製造を容易かつ低コストで行うことができる。
【0013】
次に、本発明の座標入力装置においては、前記キースイッチの座標入力部を互いに接続する配線及び前記検知電極を互いに接続する配線が、5×10-6Ωm以下の低抵抗体とされた構成とすることが好ましい。このような構成とすることで、動作時に座標入力部及び検知電極に電圧を印加した際に、これらの配線中に電位差を生じにくくすることができる。これにより座標入力部や検知電極に形成される等電位線への影響を小さくすることができ、座標入力装置の検知精度を向上させることができる。
【0016】
次に、本発明の電子機器は、先のいずれかに記載の座標入力装置を備えたことを特徴とする。本発明の座標入力装置を備えた電子機器は、キーボードとして使用可能なキースイッチを用いて画面上のカーソルの移動等の座標入力が可能であり、座標入力のためのポインタを別途設ける必要がないので、筐体を大型化することなく表示部を大きくすることができる。あるいは、同じ大きさの表示部を備える場合にも筐体を小型化することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0018】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である座標入力装置を示す斜視図であり、図2は、図1に示す座標入力装置10のキースイッチを含む部分の分解斜視図であり、図3は、図2に示すA−A線に沿う部分断面図である。また、図4aは図2に示す上基板11の平面図であり、図4bは図2に示す下基板12の平面図である。
【0019】
まず、図1に示すように、座標入力装置10は、対向して配置された上基板11と、下基板12と、上基板11上に配列されたキースイッチ13とを備えて構成されている。上基板11と下基板12とは、図2に示すスペーサ18により所定の間隔で離間されており、このスペーサ18はシリコンゴムシートやポリウレタンゴムシート等の絶縁性の弾性体で構成されている。上基板11及び下基板12は、一般的なプリント基板を用いることができるほか、可撓性の樹脂基板なども使用することができる。
【0020】
キースイッチ13は、図2及び図3に示すように、円盤状の樹脂等からなるキートップ15と、このキートップ15の下面側周縁部に配置されたリング状の導電ゴムや導電性樹脂などの導電性を有する材料からなる座標入力部16と、キートップ15の下方中央部に配置された金属や導電性樹脂などからなるドーム状のコンタクト部材17と、このコンタクト部材17の下方中央部の下基板12上に形成された信号電極20と、この信号電極20を取り囲んで設けられたグランド電極21と、このグランド電極21を取り囲んで下基板12上に形成された下側電極22とから概略構成されている。
【0021】
キートップ15は、図3に示すように円盤状の基部15bの下面側中央部から基部15bの裏面側に突設された凸部15aを備えており、この凸部15aの先端がコンタクト部材17の上面とほぼ接触するように配置され、基部15bの裏面側周縁部も基部15bからやや突出されて形成され、この突出部15cが座標入力部16の上面側に当接されている。
【0022】
上記コンタクト部材17と、信号電極20と、グランド電極21は、本実施形態において、キースイッチ13のスイッチ部を成すものである。キートップ15を押下すると、キートップ15裏面側の凸部15aによりコンタクト部材17が上に凸なる形状から略平面状へと弾性変形されてコンタクト部材17と信号電極20とが接触する。これにより、信号電極20とグランド電極21とが電気的に接続されて、このスイッチ部の入切が行われるようになっている。
【0023】
前記グランド電極21を取り囲んで外周側には、下側電極22が設けられており、図3に示すように、この下側電極22は、下基板12上の座標入力部16下面側と対向する位置に形成されている。この下側電極22は、図4bに示すように、下基板12の上面側に配列されて形成され、配線19により隣接する下側電極22どうしが電気的に接続されており、下基板12の図示下側に延在する配線19がグランドに接続され、図示上側に延在する配線19が電源スイッチ12aを介して電源端子(5V)に接続されている。従って、下基板12の下側電極22には、図示y方向の電位分布が形成されるようになっている。
【0024】
前記座標入力部16は、上部側の大径部16aと下部側の小径部16bとからなり、側面に段差が形成されたリング状であり、側面下側の外径が、側面上側の外径よりも小さく形成されている。そして、小径部16bが、上基板11を貫通して設けられた孔部11Aに嵌合され、前記上基板11の孔部11Aを取り囲んで上基板11上面に形成された上側電極24に、座標入力部16側面の段差下面(大径部16aの下面)が当接され、座標入力部16と上側電極24とが電気的に接続されている。
【0025】
前記上側電極24は、図4aに示すように上基板11の上面側に配列されて形成されており、隣接する上側電極24どうしは配線14により互いに接続されており、図示右側に延在する配線14が電源スイッチ11aを介して電源端子(5V)に接続され、図示左側に延在する配線14がグランドに接続されている。従って、上基板11の上側電極24には、図示x方向の電位分布が形成されるようになっている。
【0026】
図4に示す配線14及び配線19は、5×10-6Ωm以下の低抵抗の導体で構成することが好ましい。これらの配線を良導体で構成することで、前記上側電極24及び下側電極22に形成される電位分布に配線14,19が与える影響を小さくし、座標入力装置の検知精度を向上させることができる。
【0027】
以上の構成の本実施形態の座標入力装置10は、キーボードとして使用される場合には、単にキースイッチ13を押下する動作を行い、キートップ15の下方に設けられたスイッチ部(コンタクト部材17、信号電極20、グランド電極21)の入切により文字や数字の入力を行うようになっている。
【0028】
一方、座標入力装置として使用する場合には、図1に示すキースイッチ13の上面で手指等を摺動させる。この際、手指により押圧されたキースイッチ13は、手指の移動方向にやや傾倒されるとともに、図3に示す弾性体のスペーサ18が弾性変形されて、非操作時にはスペーサ18により離間されている上基板11側の座標入力部16と下側電極22とが接触して電気的に接続される。この状態において、上基板11、下基板12に設けられた電源スイッチ11a、12aのオン/オフを切替えることで、x、y方向の座標検出を行うようになっている。つまり、上基板11の電源スイッチ11aをオン状態にすると、下基板12側の配線19を通じてx方向の検出信号が出力され、逆に、下基板12の電源スイッチ12aをオン状態とすると、上基板11の配線14を通じてy方向の検出信号が出力される。そして、これらxy方向それぞれの検出信号を適宜処理することで、手指により押圧されている位置の座標位置が得られるようになっている。
【0029】
尚、本実施形態では、上基板11側の上側電極24及び配線14、下基板12側の下側電極22及び配線19をそれぞれ上基板11及び下基板12上に直接形成した構成としたが、これらの電極と配線とを、フレキシブルプリント基板等の別の配線基板上に形成し、この配線基板を上基板11、下基板12の上面に重ねた構成とすることもできる。
【0030】
また、前記座標入力部16を感圧ゴムなどの感圧素子で構成することもできる。この場合には、前記座標検知部16は、下側電極22と接触した状態としてよい。そして、このように座標入力部16を感圧素子とした場合には、キースイッチ13上で手指等を摺動させてキートップ15が傾倒されると、その方向の感圧素子の抵抗が減少し、上側電極24と下側電極22とが部分的に導通されて座標入力が行われる。
【0031】
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、上基板11と下基板12のそれぞれに上側電極24及び下側電極22を形成した場合について説明したが、キースイッチ13が押圧された際に、上基板11側の上側電極24がグランドに接続されるようにすれば、少なくとも手指の移動方向は検出することができる。この構成を本発明の第2の実施形態として、図5及び図6を参照して以下に説明する。尚、図5及び図6に示す構成要素のうち、図1に示す構成要素と共通のものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0032】
図5は、本発明の第2の実施形態の座標入力装置のキースイッチを含む部分断面図であり、図6aは、上基板26の平面図、図6bは下基板27の平面図である。図5に示すように、本実施形態の座標入力装置は、対向して配置された上基板26と下基板27との間に複数のスペーサ18が挟持されて上基板26と下基板27とが所定の間隔で離間されている。尚、図5及び図6に示す座標入力装置の外観は、図1に示す座標入力装置10と同様である。
【0033】
図5に示すキースイッチ13Aは、キートップ15と、その下面側周縁部に配置されたリング状の座標入力部16と、キートップ15の下方の下基板27上に配置されたコンタクト部材17と、コンタクト部材17の下面側の下基板27上に形成された信号電極20と、この信号電極20を取り囲んで下基板27上に形成されたグランド電極21Aとから構成されている。また、前記コンタクト部材17と、信号電極20と、グランド電極21Aとにより、キースイッチ13Aのスイッチ部が形成され、このスイッチ部はキートップ15の上下動によりコンタクト部材17と信号電極20との導通状態を切り替えて、スイッチ動作を行うようになっている。
【0034】
図6aに示すように、本実施形態の座標入力装置においては、上基板26上に、リング状の上側電極24が配列形成されており、それぞれの上側電極24には、上基板26上に形成されたx配線25とy配線28とが接続されている。そして、これらx配線25と、y配線28は、それぞれ抵抗を介して電源端子に接続されている。
【0035】
一方、図6bに示す下基板27上には、上基板26の上側電極24に対応する位置に、信号電極20が配列形成されており、各信号電極20を取り囲んでグランド電極21Aが形成されている。そして、信号電極20は下基板27上に形成された配線20aを介して外部の出力端子(図示せず)接続され、グランド電極21Aは、下基板27上に形成された配線21aを介して外部のグランド端子に接続されている。
前記グランド電極21Aは、図5に示すように、コンタクト部材17の周辺端と接触するようになっており、また座標入力部16の下面側とも対向している。
【0036】
本実施形態の座標入力装置においても、上記第1の実施形態の座標入力装置と同様に、キースイッチ13Aの上面で手指等を摺動させ、キートップ15を傾倒または押下する動作により座標入力を行う。すなわち、キートップ15が押下され、スペーサ18が弾性変形されて座標入力部16がグランド電極21Aに接触することで、両者が導通されて配線25,28を介して出力される電流の変化が、座標情報として出力されるようになっている。つまり、本実施形態の座標入力装置では、座標入力の際に押下されたキースイッチ13Aの座標入力部16が、グランドに短絡されるようになっているため、上記第1の実施形態の座標入力装置のように電圧を位置情報に換算するのではなく、短絡時の電流検出による移動方向検出となっている。
【0037】
ただし、上記のように座標入力部16をグランドに短絡して座標入力を行う方式においても、位置情報の検出を行うことは可能である。この場合、図6aに示す上基板26上に形成される電圧値、電流値は、電流の流入位置からの距離に対して直線的に変化しないため、出力された電流値を前記電流分布に基づいて補正する補正機能を備えた制御回路を用いればよい。
【0038】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図7及び図8を参照して以下に説明する。
図7は、本発明の第3の実施形態である座標入力装置の部分断面図である。この図に示す本実施形態の座標入力装置の外観も、図1に示す座標入力装置10と同様である。
【0039】
図7に示すように、本実施形態の座標入力装置は、対向して配置された上基板31と、下基板32と、これらの基板31,32を貫通して設けられた複数のキースイッチ33と、前記下基板32の下面側に設けられたゴムなどの弾性体からなる弾性シート39と、この弾性シート39の下面側に配置されたベース基板40とを備えて構成されている。
【0040】
上基板31は、図8aに示すように、その内面側に形成された抵抗体層41と、この抵抗体層41の対向する二辺端(図示左右端)に形成された電極41a、41aとを備えており、電極41aのうち一方(図示右端側の電極)は、電源(5V)に接続され、他方(図示左端側の電極)はグランドに接続されている。また、この上基板31は、可撓性を有する樹脂基板などで構成され、その上面で手指等を摺動させた際に撓んで、その内面側が下基板32に当接可能とされている。この上基板31においては、電源から電圧を印加することで、図示x方向の電位分布が形成されるようになっている。
【0041】
下基板32は、図8bに示すように、その内面側に形成された抵抗体層42と、この抵抗体層の対向する二辺端(図示上下端)に形成された電極42a、42aとを備え、電極41aのうちの一方(図示上端側の電極)は、電源(5V)に接続され、他方(図示下端側の電極)は、グランドに接続されている。従って、この下基板32においては、電源から電圧を印加することで、図示y方向の電位分布が形成されるようになっている。この下基板32には、樹脂基板やプリント基板を用いることができ、可撓性を有するものであっても良い。また、場合によってはガラスなども用いることができる。
【0042】
弾性シート39は、キースイッチ33に対応する位置の下面側に形成された凸部39aと、この凸部39aに当接して設けられたコンタクト部材37と、このコンタクト部材37の下方のベース基板40上に形成された端子部(図示せず)とともにスイッチ部を成すものであり、キースイッチ33の上下動により凸部39aがコンタクト部材37を押圧し、このコンタクト部材37が弾性変形されて前記端子部と接触されることで、スイッチ動作を行うようになっている。また、弾性シート39の下面側の隣接する凸部39aの間には、円錐台型の柱状部39bが突設され、この柱状部39bの先端部がベース基板40と当接されて、弾性シート39とベース基板40とを所定の間隔に保持するようになっている。
【0043】
キースイッチ33は、最上部に配置されたキートップ35と、このキートップ35の下面側に配置されたキー本体部36とを備えて構成されている。キー本体部36は、スペーサ38と、このスペーサ38を上下方向に挟持する上側支持部36aと、下側支持部36bとから構成され、上側支持部36aは、図8aに示す上基板31のキースイッチ33に対応する位置に設けられた孔部31aに嵌合され、下側支持部36bは、図8bに示す下基板32のキースイッチ33に対応する位置に設けられた孔部32aに嵌合されるとともに、スペーサ38の上下側から一体化されている。つまり、このスペーサ38により上下基板31,32は所定の間隔で離間されている。また、下側支持部36bは、図7に示すように弾性シート39の凸部39aと反対側に配置されている。
【0044】
本実施形態では、図8a、図8bに示すように、上基板31及び下基板32の孔部31a、32aの形状を丸型とした場合について説明したが、この孔部31a、32aの形状はこれに限定されるものではなく、任意の形状とすることができる。例えば、孔部31a、32aを四角形状とすることもできる。このような形状とした場合には、丸型とした場合よりも電位分布の直線性が良くなり、カーソルを移動させた場合の移動速度の揺らぎを小さくすることができるので、より操作感に優れた座標入力装置とすることができる。
【0045】
以上の構成の本実施形態の座標入力装置は、キースイッチ33を押下することで、上記スイッチ部をスイッチ動作させて、文字や数字の入力が可能であるほか、キースイッチ33の間の上基板31の上面側で手指等を摺動させることで、タブレットと同様の座標入力機能を利用することが可能とされている。この座標入力機能を用いる場合には、上基板31の電極41aと、下基板32の電極42aとに交互に電圧を印加し、電圧が印加されていない側からの出力を位置情報として出力する。すなわち、上基板31側に電圧が印加されている状態で、抵抗体層41と抵抗体層42とが接触されると、下基板32側からx方向の位置情報が得られ、逆に下基板32側に電圧が印加されている状態では、上基板31側からy方向の位置情報を得ることができる。
【0046】
以上の第1〜第3の実施形態の座標入力装置はいずれでも文字入力機能と、座標入力機能を提供することが可能であり、その形態は座標入力装置が搭載される電子機器の設計に応じて選択すればよい。例えば、文字や数字を入力するためのキースイッチのピッチが狭い、あるいはキースイッチの高さが大きい場合には、第1、第2の実施形態の座標入力装置の方が操作性や操作感の点で好ましく、逆に、キースイッチのピッチが広く、その高さが低い場合には第3の実施形態の座標入力装置を用いる方が良好な操作感が得られる。
【0047】
(電子機器)
次に、本発明に係る電子機器について図9及び図10を参照して以下に説明する。図9は、本発明に係る座標入力装置を備えた携帯電話機の一例を示す構成図であり、図10は、本発明に係る座標入力装置を備えた携帯情報端末の一例を示す構成図である。
【0048】
図9に示す携帯電話機50は、表示部51と、この表示部51の手前側に設けられた座標入力装置52と、座標入力装置52の手前側に設けられた送話部53と、表示部51の奥側に設けられた受話部54とを備えて構成されている。
【0049】
図9に示す座標入力装置52は、上記第1〜第3の実施形態に示した座標入力装置と同等の構成と機能を備えるものであり、上面側に配列された複数のキースイッチ52aを備えている。この携帯電話機50によれば、キースイッチ52aによる数値入力や文字入力機能のほか、座標入力装置52のキースイッチ52a上面で手指を摺動させることによるメニュー選択機能を利用することができる。従って、図11に示す従来の携帯電話機100と比較して、同等の大きさの筐体を用いた場合であっても、表示部51としてより大画面の表示パネルを用いることができる。
【0050】
図10に示す携帯情報端末60は、表示部61と、この表示部の手前側に設けられた座標入力装置62とを備えて構成されており、座標入力装置62には、複数のキースイッチ62aが配列されて設けられている。そして、この座標入力装置62は、上記第1〜第3の実施形態に示した座標入力装置と同等の構成と機能を備えるものである。
【0051】
この携帯情報端末60においても、キースイッチ62aによる数値入力や文字入力機能のほか、座標入力装置62aのキースイッチ62aの上面またはキースイッチ62a間で手指等を摺動させることによる、メニュー選択機能やカーソル移動機能を利用することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の座標入力装置は、対向して配置された上基板と下基板との間に弾性材のスペーサが複数挟持され、前記上基板に複数のキースイッチが配列されており、前記キースイッチが、キートップと、該キートップの下面側の上基板上に配置された導電材からなる座標入力部と、前記キートップの下方の下基板上に配置されて前記キートップの上下動により入切可能なスイッチ部と、該スイッチ部を取り囲んで下基板上に形成された検知電極とを有し、隣接する前記キースイッチの座標入力部が配線により互いに接続されており、隣接する前記検知電極が配線により互いに接続された構成としたことで、キースイッチの上下動によるスイッチ部の入切で、数字や文字の入力を行うことができるとともに、配列されたキースイッチの上面で手指等を連続的に摺動させることで、座標入力装置として動作させることが可能とされている。
【0054】
次に、本発明の電子機器は、前記本発明の座標入力装置を備えたことで、キーボードとして使用可能なキースイッチを用いて画面上のカーソルの移動等の座標入力が可能であり、座標入力のためのポインタを別途設ける必要がないので、筐体を大型化することなく表示部を大きくすることができる。あるいは、同じ大きさの表示部を備える場合にも筐体を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1の実施形態である座標入力装置の斜視構成図である。
【図2】 図2は、図1に示す座標入力装置の一部を分解して示す斜視図である。
【図3】 図3は、図2に示すA−A線に沿う断面図である。
【図4】 図4aは、図1に示す座標入力装置の上基板を示す平面図であり、図4bは、下基板の平面図である。
【図5】 図5は、本発明の第2の実施形態である座標入力装置の部分断面図である。
【図6】 図6aは、本発明の第2の実施形態の座標入力装置の上基板を示す平面図であり、図6bは下基板の平面図である。
【図7】 図7は、本発明の第3の実施形態である座標入力装置の部分断面図である。
【図8】 図8aは、本発明の第3の実施形態の座標入力装置の上基板を示す平面図であり、図8bは、下基板の平面図である。
【図9】 図9は、本発明に係る電子機器の一例である携帯電話機の一例を示す構成図である。
【図10】 図10は、本発明に係る電子機器の他の例である携帯情報端末の一例を示す構成図である。
【図11】 図11は、携帯電話機の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
10 座標入力装置
11,31 上基板
12,32 下基板
13,33 キースイッチ
14,19,25 配線
15,35 キートップ
16 座標入力部
17,37 コンタクト部材
18,38 スペーサ
20 信号電極
22 下側電極(検知電極)
24 上側電極
41,42 抵抗体層
41a,42a 電極
Claims (7)
- 対向して配置された上基板と下基板との間に弾性材のスペーサが複数挟持され、前記上基板に複数のキースイッチが配列されており、前記キースイッチが、キートップと、該キートップの下面側の上基板上に配置された導電材からなる座標入力部と、前記キートップの下方の下基板上に配置されて前記キートップの上下動により入切可能なスイッチ部と、該スイッチ部を取り囲んで下基板上に形成された検知電極とを有して構成され、隣接する前記キースイッチの座標入力部が配線により互いに接続されており、隣接する前記検知電極が、配線により互いに接続されたことを特徴とする座標入力装置。
- 前記キースイッチの座標入力部が、導電性を有する弾性体で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
- 対向して配置された上基板と下基板との間に弾性材のスペーサが複数挟持され、前記上基板に複数のキースイッチが配列されており、前記キースイッチが、キートップと、該キートップの下方の下基板上に配置されて前記キートップの上下動により入切可能なスイッチ部と、該スイッチ部を取り囲んで形成された検知電極と、該検知電極とキートップ下面との間に配置された感圧素子とを備え、隣接する前記感圧素子が配線により互いに接続され、隣接する前記検知電極が配線により互いに接続されたことを特徴とする座標入力装置。
- 前記スイッチ部が、導電材からなるドーム状のコンタクト部材と、該コンタクト部材と前記下基板との間に設けられた信号電極とを備えて構成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の座標入力装置。
- 前記検知電極と、前記コンタクト部材とが電気的に接続されたことを特徴とする請求項4に記載の座標入力装置。
- 前記キースイッチの座標入力部を互いに接続する配線及び前記検知電極を互いに接続する配線が、5×10-6Ωm以下の低抵抗体とされたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の座標入力装置。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の座標入力装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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