JP3906679B2 - 移動通信方法及びシステム並びにプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は移動通信技術に関し、特にマルチキャスト通信を行う移動端末に対して効率的にマルチキャストパケットを配信する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動通信方式では、移動端末に対してユニキャストのパケットの到達性を保証するために、Internet Engineering Task Force (インターネット・エンジニアリング・タスク・フォース)において開発されたMobile IP (モバイル・アイピー)の技術がある。[http://www.ietf.org/rfc/rfc2002.txt ]
【0003】
Mobile IP では、まず、移動端末はあらかじめ任意の管理ドメインの任意のリンクに属し、このリンクでアドレスを割り当てられているものとする。このとき移動端末が所属する管理ドメイン及びリンクをホームドメイン及びホームリンク、あらかじめ割り当てられたアドレスをホームアドレスと呼ぶ。また、ホームリンクには移動管理エージェントが配置され、これをホームエージェントと呼ぶ。この移動端末が、ホームドメイン内の別のリンク、あるいは異なる管理ドメイン内のリンクに移動した場合、自分のホームアドレスと現在いるリンクにおいて取得した一時的なアドレス=気付アドレスをホームエージェントへ通知する。ホームエージェントは、その移動端末あてのパケットが到着すると、気付アドレス宛のパケットを作成し、これに本来のパケットをカプセル化して転送する。以上の手順により移動端末へのユニキャストのパケットの到達性が保証される。
【0004】
また、Mobile IP と組み合わせて使用する従来の技術としてMobile IP の階層化の技術がある。[” Hierarchical MIPv6 mobility management ”、
http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-mobileip-hmipv6-03 ]
【0005】
この技術では移動先の管理ドメインにローカルな移動管理エージェントが配置される。移動端末はこのローカルな移動管理エージェントのアドレスを気付アドレスとしてホームエージェントに通知する。また移動端末はローカルな移動管理エージェントに自分のホームアドレスと現在いるリンクで取得した気付アドレスを通知する。ホームエージェントはその移動端末あてのパケットが到着すると、気付アドレス=この場合はローカルな移動管理エージェントのアドレス宛のパケットを作成し、これに本来のパケットをカプセル化して転送する。これを受信したローカルな移動管理エージェントは本来のパケットを脱カプセル化して取り出し、そのあて先アドレスを調べ、これに一致するホームアドレスに対応する気付アドレス宛のパケットを作成し、これに本来のパケットをカプセル化して転送する。これにより、移動端末が訪問先ドメイン内で頻繁に移動しても、訪問先ドメインとホームドメインとの間で頻繁に移動通知のメッセージがやりとりされることがなくなり、ネットワークのリソースを消費しなくて済むようになる。
【0006】
これら従来技術を用いて、移動端末がマルチキャスト通信に参加する場合は以下のようになる。まず、マルチキャストアドレス(MCA)には、グローバルな一意性が保証されており、管理ドメイン間をまたがるグローバルな通信に使用してよいタイプのもの(グローバルマルチキャストアドレス(GMCA))と、各管理ドメイン内で一意性が保証されており、管理ドメイン内でのみ使用してよいタイプのもの(ローカルマルチキャストアドレス(LMCA))とがある。
【0007】
グローバルなマルチキャストアドレスを使用したマルチキャスト通信の場合、移動端末は移動先のネットワークがどこであっても直接そのマルチキャストパケットを受信することができる。また、移動端末のホームドメインだけのローカルなマルチキャストアドレスを使用したマルチキャスト通信の場合、そのマルチキャストパケットはそのホームドメイン内であれば、どこでも受信することができる。
【0008】
一方、移動端末のホームドメインだけのローカルなマルチキャストアドレスを使用したマルチキャスト通信の場合であり、かつ移動端末の移動先が異なる管理ドメイン内のネットワークである場合、上記の従来技術を使用する。
【0009】
まず、移動制御の階層化が行われていない場合は、移動端末はホームエージェントに受信したいローカルなマルチキャストアドレスを通知する。そしてホームエージェントはマルチキャストパケットを移動端末の気付アドレス宛のパケットにカプセル化して転送する。
【0010】
また、移動制御の階層化が行われている場合は、移動端末はホームエージェントとローカルな移動管理エージェントに受信したいマルチキャストアドレスを通知し、ホームエージェントはマルチキャストパケットを訪問先のドメインのローカルな移動制御エージェントあてにカプセル化して転送し、訪問先のドメインのローカルな移動制御エージェントはこれを脱カプセル化し、再び、移動端末の気付アドレスあてのパケットにカプセル化して転送する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方式では、特にホームドメインでローカルに使用されているマルチキャスト通信に移動端末が参加する場合で、かつ、移動端末が異なる管理ドメインに移動している場合、マルチキャストパケットを各移動端末の気付アドレスあてに個別にカプセル化して転送しなければならない。このため、ネットワークの帯域を移動端末の数だけ消費する。また移動管理ノード(ホームエージェント、ローカルな移動制御エージェント)では移動端末の数だけマルチキャストパケットをコピーして転送しなければならないため処理の負荷が重いという問題がある。
【0012】
本発明はこのような事情に基づき提案されたものであり、その目的は、複数の移動端末がホームドメイン内のローカルなマルチキャスト宛のパケットを送受信する場合、これを効率的に転送し得るようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、複数の管理ドメイン間を移動する移動端末に対して移動端末のホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のマルチキャストパケットを各移動端末に配信する場合、各移動端末の気付けアドレス宛に個別に転送せずに別のマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送することを基本とする。以下に、課題を解決するための手段をより具体的に説明する。
【0014】
第1の発明は、複数の管理ドメイン間を移動する移動端末に対して移動端末のホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のマルチキャストパケットをホームドメインから各移動端末に配信する場合、または各移動端末からホームドメインに配信する場合、グローバルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する。より具体的には、複数の管理ドメイン間を移動する複数の移動端末と各移動端末が本来所属する管理上のドメインであるホームドメイン内に配置され該移動端末の移動を管理するホームエージェントとを含む移動通信システムにおける移動通信方法であって、前記ホームエージェントは、移動端末のホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを、グローバルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して、ホームドメイン以外の管理ドメインに移動している前記移動端末に配信する。また、各移動端末がホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを送信する際に、グローバルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信し、前記グローバルなマルチキャスト宛のパケットを受信した前記ホームエージェントは、脱カプセル化してホームドメイン内に配信する。
【0015】
第2の発明は、ホームドメインとそれに隣接する管理ドメイン間を移動する移動端末に対して移動端末のホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のマルチキャストパケットをホームドメインから各移動端末に配信する場合、または各移動端末からホームドメインに配信する場合、移動先の管理ドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する。より具体的には、ホームドメインとそれに隣接する管理ドメイン間を移動する複数の移動端末と、前記ホームドメインとその隣接する管理ドメインとの間に配置され該移動端末の移動を管理するホームエージェントと、移動端末の移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスの割り当てを管理するマルチキャストアドレス管理ノードとを含む移動通信システムにおける移動通信方法であって、前記ホームエージェントは、移動端末のホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを、そのローカルなマルチキャストアドレスに対して前記マルチキャストアドレス管理ノードから取得した移動先ドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する。また、各移動端末がホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを送信する際に、そのローカルなマルチキャストアドレスに対して前記マルチキャストアドレス管理ノードから取得された移動先ドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信し、前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信した前記ホームエージェントは、脱カプセル化してホームドメイン内に配信する。
【0016】
第3の発明は、移動制御の階層化が行われている複数の管理ドメイン間を移動する移動端末に対して移動端末のホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のマルチキャストパケットをホームドメインから各移動端末に配信する場合、または各移動端末からホームドメインに配信する場合、ドメイン間では移動先のドメインのローカルな移動制御エージェント宛にカプセル化して転送し、移動先の管理ドメイン内では、そのドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレス宛にカプセル化して転送する。より具体的には、複数の管理ドメイン間を移動する複数の移動端末と、各移動端末が本来所属する管理上のドメインであるホームドメイン内に配置され該移動端末の移動を管理するホームエージェントと、移動端末の移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスの割り当てを管理するマルチキャストアドレス管理ノードと、移動端末の移動先ドメイン内に配置され移動端末の移動を管理する移動制御エージェントとを含む移動通信システムにおける移動通信方法であって、前記ホームエージェントは、移動端末のホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを、前記移動制御エージェントのアドレス宛にカプセル化して転送し、前記移動制御エージェントは、受信して脱カプセル化したパケットを、そのローカルなマルチキャストアドレスに対して前記マルチキャストアドレス管理ノードから取得した移動先ドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する。また、各移動端末がホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを送信する際に、そのローカルなマルチキャストアドレスに対して前記マルチキャストアドレス管理ノードから取得された移動先ドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信し、前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信した前記移動制御エージェントは、脱カプセル化したパケットを再カプセル化してホームエージェントに転送し、ホームエージェントは受信したパケットを脱カプセル化してホームドメイン内に配信する。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】
【第1の実施の形態】
最初に、移動制御の階層化が行われていない場合について説明する。
【0019】
この場合、ホームエージェントは、
・ ホームドメイン内のローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを移動端末に転送するために使用するグローバルなマルチキャストアドレスを取得する手段(図6の146)
・ 取得したグローバルなマルチキャストアドレスを移動端末に通知する手段(図6の142)
・ ホームドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットを受信すると、これをグローバルなマルチキャストアドレスあてのパケットにカプセル化して転送する手段(図6の143)
・ このグローバルなマルチキャストアドレスあてのパケットを受信すると、これを脱カプセル化して、ローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットをとりだして、ホームドメイン内に配信する手段(図6の144)
を有する。
【0020】
また、移動端末は、
・ ホームエージェントから通知されたグローバルなマルチキャストアドレスあてのパケットを受信すると、このパケットからホームドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットを脱カプセル化する手段(図2の123)・ ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスあてにパケットを送信する場合、ホームエージェントから通知されたグローバルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する手段(図2の124)
を有する。
【0021】
以上の手段により、ホームエージェントは移動端末からホームドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスを通知されると、グローバルなマルチキャストアドレスを取得し、移動端末にこのアドレスを通知し、ローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットをこのグローバルなマルチキャストアドレスあてのパケットにカプセル化して転送する。移動端末は通知されたグローバルなマルチキャストアドレスあてのパケットを受信し、これを脱カプセル化して、ローカルなマルチキャストパケットを受信する。
【0022】
また、移動端末は、ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットを送信する場合、これを、グローバルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する。そして、ホームエージェントはこのパケットを脱カプセル化し、ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットを取り出して、ホームドメイン内に配信する。
【0023】
【第2の実施の形態】
二番目に、移動制御の階層化が行われていない場合で、移動端末の移動先がホームドメインに隣接している管理ドメインであることが主であるような場合について説明する。
【0024】
この場合、ホームエージェントをホームドメインと移動先ドメインの間に配置する。さらに移動先の管理ドメインにはマルチキャストアドレス管理ノードを配置する。
【0025】
マルチキャストアドレス管理ノードは、
・ 各ホームエージェントに管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスをあらかじめ静的に割り当てる手段、および各ホームエージェントからの要求に基づき、管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを動的に割り当てる手段の何れか一方の手段(図24の255)を有する。
【0026】
また、ホームエージェントは、
・ 移動端末からホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットの受信を要求された場合、あらかじめ静的に割り当てられた移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスの1つを選択する手段、および移動端末からホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットの受信を要求された場合、マルチキャストアドレス管理ノードに要求し、移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスの1つを動的に割り当ててもらう手段の何れか一方の手段(図20の246)
・ 上記の手段で決定した、移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを移動端末に通知する手段(図20の242)
・ ホームドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットを受信すると、移動先の管理ドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットにカプセル化して転送する手段(図20の243)
・ 移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットを受信すると、これを脱カプセル化して、ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットをとりだして、ホームドメイン内に配信する手段(図20の244)
を有する。
【0027】
また、移動端末は、
・ ホームエージェントから通知された移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信した場合、ホームドメイン内でローカルなマルチキャストパケットを脱カプセル化する手段(図16の223)
・ ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットを送信する場合、ホームエージェントから通知された移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する手段(図16の224)
を有する。
【0028】
以上の手段により、ホームエージェントは、移動端末からホームドメインでローカルなマルチキャストアドレスを通知されると、移動先の管理ドメインのマルチキャストアドレス管理ノードから移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを取得し、移動端末にこのアドレスを通知し、ホームドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットを移動先の管理ドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットにカプセル化して転送する。移動端末は通知された移動先の管理ドメインでローカルなマルチキャストパケットを受信し、これを脱カプセル化して、ホームドメインでローカルなマルチキャストパケットを受信する。
【0029】
また、移動端末は、ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットを送信する場合、これを、移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する。そして、ホームエージェントはこのパケットを脱カプセル化し、ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットを取り出して、ホームドメイン内に配信する。
【0030】
【第3の実施の形態】
三番目に、従来技術の移動制御の階層化が使用されている場合について説明する。
【0031】
このとき、移動先の管理ドメインにはローカルな移動制御エージェントが配置され、さらに二番目の例と同様に移動先の管理ドメインにはマルチキャストアドレス管理ノードが配置される。
【0032】
マルチキャストアドレス管理ノードは、
・ ローカルな移動制御エージェントに管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスをあらかじめ静的に割り当てる手段、およびローカルな移動制御エージェントからの要求に基づき、管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを動的に割り当てる手段の何れか一方の手段(図40の375)を有する。
【0033】
また、移動先の管理ドメインの移動制御エージェントは、
・ 移動端末からホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットの受信を要求された場合、あらかじめ静的に割り当てられた移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスの1つを選択する手段、および移動端末からホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットの受信を要求された場合、マルチキャストアドレス管理ノードに要求し、移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスの1つを動的に割り当ててもらう手段の何れか一方の手段(図36の366)
・ 上記の手段で決定した、移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを移動端末に通知する手段(図36の362)
・ ホームエージェントから送信されてきたパケットが、ホームドメイン内のローカルなマルチキャストパケットである場合、これを脱カプセル化し、内部のホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを、移動先の管理ドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットにカプセル化して転送する手段(図36の363)
・ 移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットを受信すると、これを脱カプセル化して、ホームエージェントに転送する手段(図36の364)を有する。
【0034】
また、移動端末は、
・ 移動先の管理ドメインの移動制御エージェントから通知された、移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信した場合、ホームドメイン内でローカルなマルチキャストパケットを脱カプセル化する手段(図31の323)
・ ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットを送信する場合、移動先の管理ドメインの移動制御エージェントから通知された、移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する手段(図31の324)
を有する。
【0035】
以上の手段により、ホームエージェントは移動端末からホームドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスを通知されると、通常通り、このパケットを移動先の管理ドメインのローカルな移動制御エージェント宛のパケットにカプセル化して、ユニキャストで転送し、一方、移動先の管理ドメインの移動制御エージェントは、移動端末からホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを通知されると、移動先の管理ドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスを取得し、移動端末にこのアドレスを通知し、ホームエージェントから転送されてきたパケットを受信すると、これを脱カプセル化し、あて先がホームドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスである場合は、これを取得した移動先のドメイン内のローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する。移動端末は通知されたマルチキャストアドレスあてのパケットを受信し、これを脱カプセル化して、ホームドメイン内で一意のローカルなマルチキャストパケットを受信する。
【0036】
また、移動端末は、ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットを送信する場合、これを、移動先の管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する。そして、移動先の管理ドメインのローカルな移動制御エージェントはこのパケットを受信すると、これを脱カプセル化し、あて先がホームドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスである場合は、これをホームエージェント宛のパケットにカプセル化して転送する。ホームエージェントはこのパケットを脱カプセル化し、ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスあてのパケットを取り出して、ホームドメイン内に配信する。
【0037】
【第1の実施例】
図1を用いて本発明の第1の実施の形態の一実施例を第1の実施例として説明する。この第1の実施例は移動制御の階層化が行われていない移動通信方式に本発明を適用したものである。
【0038】
図1に示される移動通信システムには、ホームドメイン101に属する2つの移動端末MN1−1、MN1−2が存在し、ホームドメイン101内には移動端末MN1−1、MN1−2のホームエージェントHA1が存在する。また、ホームドメイン101には別のドメイン102が公衆網103を通じて接続されており、移動端末MN1−1、MN1−2はドメイン102へ移動している。以下では、ドメイン102を移動先ドメインと呼ぶ。なお、104はルータであり、移動端末MN1−1、MN1−2は他と通信する場合、このルータ104を通じて通信を行う。ここで、移動端末MN1−1及びMN1−2は、ホームドメイン101でローカルに配信されているマルチキャストアドレスであるLMC1あてのパケットを受信しているものとする。なお、ドメインの数、移動端末の数、ホームエージェントの数、マルチキャストアドレスの数はこれらの値に限定されるものではない。
【0039】
図2は移動端末MN1−1の構成例を示す。移動端末MN1−2も同様の構成を有する。移動端末MN1−1は、処理装置111、記憶装置112、通信装置113及び入出力装置114を含んで構成される。
【0040】
記憶装置112は、半導体メモリや磁気ディスク装置などで構成され、アドレス管理テーブル115及びアドレス対応表116を記憶するためなどに使用される。アドレス管理テーブル115は、自端末のホームアドレス115−1、現在の気付けアドレス115−2、現在使用しているホームドメイン101内でローカルなマルチキャストアドレス115−3などを保持管理している。アドレス対応表116は、現在使用しているホームドメイン101内でローカルなマルチキャストアドレス116−1とこのアドレスに対して割り当てられたグローバルなマルチキャストアドレス116−2との対応関係を保持管理している。
【0041】
通信装置113は、他と無線や有線で通信するための装置であり、入出力装置114は、キーボードや表示装置などのユーザインターフェイスである。処理装置111は、移動端末の主たる制御を司る装置で、本実施例では、位置登録部121、マルチキャストアドレス通知処理部122、受信処理部123及び送信処理部124を備えている。
【0042】
位置登録部121は、ドメイン間を移動したとき、従来と同様にしてホームエージェントHA1に位置登録を行う機能と、移動先ドメイン102で獲得した気付アドレスをアドレス管理テーブル115の気付アドレス115−2に登録する機能を有する。
【0043】
マルチキャストアドレス通知処理部122は、図3に示すように、ホームドメイン101内の受信したいローカルなマルチキャストアドレスをホームエージェントHA1に通知する処理(ステップP101)、その応答として通知されたグローバルなマルチキャストアドレスを受信する処理(ステップP102)、この受信したグローバルなマルチキャストアドレスと前記ローカルなマルチキャストアドレスとをペアにしてアドレス対応表116に登録する処理(ステップP103)を行う。
【0044】
受信処理部123はパケットの受信機能、送信処理部124はパケットの送信機能をそれぞれ持つ。図4及び図5にそれぞれの処理例を示す。受信処理部123は、図4に示すように、パケットを受信したとき、その宛て先アドレスがアドレス対応表116に登録されたグローバルなマルチキャストアドレス宛であるパケットについては(ステップP111でYES)、脱カプセル化してホームドメイン101内でのみ一意なマルチキャストアドレス宛のパケットを取り出し(ステップP112)、例えば入出力装置114に出力するなどの所定の処理を行い(ステップP113)、それ以外のパケットを受信したときは(ステップP111でNO)、従来と同様の処理を行う(ステップP114)。
【0045】
送信処理部124は、図5に示すように、パケットを送信するとき、その宛て先アドレスがアドレス対応表116に登録されたホームドメイン内で一意なマルチキャストアドレス宛であるパケットについては(ステップP121でYES)、そのアドレスとペアのグローバルなマルチキャストアドレスをアドレス対応表116から取得し(ステップP122)、この取得したグローバルなマルチキャストアドレスで前記パケットをカプセル化し(ステップP123)、送信する処理を行い(ステップP124)、それ以外のパケットの送信は(ステップP121でNO)、従来と同様に行う(ステップP125)。
【0046】
このような処理装置111は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置と移動端末用プログラムとで実現することができる。移動端末用プログラムは、磁気ディスクなどの記録媒体に記録されて提供される。この記録媒体に記録された移動端末用プログラムは、コンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上に処理装置111の各機能部121〜124を実現する。
【0047】
図6はホームエージェントHA1の構成例を示す。図6に示されるように、ホームエージェントHA1は、処理装置131、記憶装置132及び通信装置133を含んで構成される。
【0048】
記憶装置132は、半導体メモリや磁気ディスク装置などで構成され、移動端末管理テーブル134、アドレス対応表135、グローバルマルチキャストアドレスのリスト136を記憶するためなどに使用される。移動端末管理テーブル134は、自ホームエージェントHA1が管理する移動端末MN1−1、MN1−2毎に、そのホームアドレス134−2、現在の気付アドレス134−3、現在使用しているホームドメイン101内でローカルなマルチキャストアドレス134−4などを保持管理している。アドレス対応表135は、現在使用しているホームドメイン101内でローカルなマルチキャストアドレス135−1とこのアドレスに対して割り当てられたグローバルなマルチキャストアドレス135−2との対応関係を保持管理している。グローバルマルチキャストアドレスのリスト136は、ホームドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスとペアにして使用するために事前に確保されたグローバルなマルチキャストアドレスのリストである。
【0049】
通信装置133は、他と無線や有線で通信するための装置であり、処理装置131は、ホームエージェントHA1の主たる制御を司る装置である。本実施例では、処理装置131は、位置登録部141、ローカルマルチキャストアドレス受付処理部142、第1のパケット処理部143、第2のパケット処理部144およびグローバルマルチキャストアドレス取得部146を備えている。
【0050】
位置登録部141は、従来と同様に移動端末からの位置登録を受け付け、移動端末管理テーブル134の気付アドレス134−3に移動端末MN1−1、MN1−2の現在の気付アドレスを登録する処理を行う。
【0051】
ローカルマルチキャストアドレス受付処理部142は、図7に示すように、移動端末からホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスの通知を受け付ける処理(ステップP131)、受け付けたローカルなマルチキャストアドレスがアドレス対応表135に既に登録されているか否かを判定する処理(ステップP132)、未登録の場合にはグローバルマルチキャストアドレス取得部146を通じてグローバルマルチキャストアドレスのリスト136から未使用の1つのグローバルマルチキャストアドレスを取得して、受け付けたローカルなマルチキャストアドレスとペアにしてアドレス対応表135に登録する処理(ステップP133、P134)、既登録の場合には登録されているグローバルマルチキャストアドレスをアドレス対応表135から取得する処理(ステップP135)、ステップP133またはP135で取得したグローバルマルチキャストアドレスを移動端末へ通知する処理(ステップP136)を行う。
【0052】
第1のパケット処理部143はホームエージェントから移動端末方向へのパケットの流れを管理し、第2のパケット処理部144はその逆方向へのパケットの流れを管理する。それぞれの処理例を図8及び図9に示す。第1のパケット処理部143は、図8に示すように、ホームドメイン内で配信される本来のマルチキャストパケットやユニパケット等を受信したとき、受信したパケットのあて先のローカルなマルチキャストアドレスがアドレス対応表135に登録されているパケットについては(ステップP141でYES)、それとペアになるグローバルなマルチキャストアドレスをアドレス対応表135から取得し(ステップP142)、この取得したグローバルマルチキャストアドレスで前記受信したパケットをカプセル化して送信する処理を行い(ステップP143、P144)、それ以外のパケットについては(ステップP141でNO)、従来と同様の処理を行う(ステップP145)。
【0053】
第2のパケット処理部144は、図9に示すように、移動端末から送信されたグローバルなマルチキャストアドレス宛のマルチキャストパケット等を受信したとき、受信したパケットのあて先のグローバルなマルチキャストアドレスがアドレス対応表135に登録されているパケットについては(ステップP151でYES)、そのパケットを脱カプセル化してホームドメイン内に配信する処理を行い(ステップP152、P153)、それ以外のパケットについては(ステップP151でNO)、従来と同様の処理を行う(ステップP154)。
【0054】
グローバルマルチキャストアドレス取得部146は、ローカルマルチキャストアドレス受付処理部142からの要求に従って、グローバルマルチキャストアドレスのリスト136から未使用のグローバルマルチキャストアドレスを取得する機能を持つ。
【0055】
このような処理装置131は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置とホームエージェント用プログラムとで実現することができる。ホームエージェント用プログラムは、磁気ディスクなどの記録媒体に記録されて提供される。この記録媒体に記録されたホームエージェント用プログラムは、コンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上に処理装置131の各機能部141〜146を実現する。
【0056】
次に本実施例の動作を説明する。
(1)位置登録、ローカルマルチキャストアドレスの登録
図10に示すように、移動端末MN1−1は、移動先のドメイン102へ移動すると、従来と同様にして位置登録部121により、ホームエージェントHA1に位置登録要求メッセージを送信し(S101)、自分の気付アドレスをホームエージェントHA1に通知する。ホームエージェントHA1の位置登録部141は、受信した気付アドレスを移動端末管理テーブル134における移動端末MN1−1の気付アドレス134−3として記憶し、移動端末MN1−1に位置登録応答メッセージを送信する(S102)。移動端末MN1−1の位置登録部121は、位置登録応答メッセージを受信すると、先に通知した気付けアドレスをアドレス管理テーブル115の気付アドレス115−2として記憶する。
【0057】
また、移動端末MN1−1のマルチキャストアドレス通知処理部122は、自分のホームドメイン101におけるローカルなマルチキャストアドレスのうち受信を希望するマルチキャストアドレスLMC1が例えば入出力装置114を通じてユーザから入力されると、このLMC1をアドレス管理テーブル115のローカルマルチキャストアドレス115−3に登録するとともに、通知のためにマルチキャスト受信要求メッセージをホームエージェントHA1へ送信する(S103)。ホームエージェントHA1のローカルマルチキャストアドレス受付処理部142は、これに対して、まずグローバルマルチキャストアドレス取得部146を通じて、グローバルマルチキャストアドレスのリスト136から未割り当てのグローバルなマルチキャストアドレスGMC1を取得し、これを先のローカルなマルチキャストアドレスLMC1とペアにしてアドレス対応表135に登録すると共に、マルチキャスト受信応答メッセージにより移動端末MN1−1に通知する(S104)。移動端末MN1−1のマルチキャストアドレス通知処理部122は、通知されたグローバルなマルチキャストアドレスGMC1を先のローカルなマルチキャストアドレスLMC1とペアにしてアドレス対応表116に格納する。
【0058】
移動端末MN1−2からマルチキャスト受信要求があった場合も同様である(S105、S106)。ただし、ホームエージェントHA1は要求されたローカルなマルチキャストアドレスLMC1に対して既にグローバルなマルチキャストアドレスGMC1を取得済みの場合は、新たに取得せずに同じアドレスGMC1をマルチキャスト受信応答メッセージにより移動端末MN1−2に通知する。
【0059】
(2)ローカルマルチキャストの受信
図11に示すように、ホームドメイン101内で配信される本来のマルチキャストパケット151は、データ152とヘッダ153とで構成され、このヘッダ153のあて先アドレス154には、ホームドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスが設定されている。
【0060】
図13に示すように、ホームエージェントHA1の第1のパケット処理部143は、本来のマルチキャストパケット151を図示しない他の移動端末などから受信すると、その宛先アドレスLMC1に対応するグローバルマルチキャストアドレスGMC1をアドレス対応表135から得て、図14に示すように、本来のマルチキャストパケット151にあて先アドレス161をGMC1としたカプセル化ヘッダ162を付加することにより、カプセル化マルチキャストパケット163を生成し、これを配信する。
【0061】
図13に示すように、移動端末MN1−1、MN1−2の受信処理部123は、ホームエージェントHA1が配信したカプセル化マルチキャストパケットのうち、カプセル化ヘッダ162のあて先アドレス161にアドレス対応表116に設定されているグローバルマルチキャストアドレスGMC1と同じアドレスを持つカプセル化マルチキャストパケット163を受信すると、これを脱カプセル化して、LMC1あての本来のマルチキャストパケット151を取り出して処理する。
【0062】
(3)ローカルマルチキャスト送信
図14に示すように、移動端末MN1−1、MN1−2の送信処理部124は、LMC1あてにマルチキャストパケットを送信する場合は、LMC1あての本来のマルチキャストパケット151を生成した後、LMC1に対応するグローバルマルチキャストアドレスGMC1をアドレス対応表116から取得して、図12に示すように、GMC1あてのカプセル化マルチキャストパケット163にカプセル化して転送する。
【0063】
移動端末MN1−1、MN1−2の受信処理部123は、管理テーブル116に登録されているGMC1あてのカプセル化マルチキャストパケット163を直接受信し、脱カプセル化し、LMC1あての本来のマルチキャストパケット151を取り出して処理する。
【0064】
他方、ホームエージェントHA1の第2のパケット処理部144は、アドレス対応表135に登録されているGMC1あてのカプセル化マルチキャストパケット163を受信すると、脱カプセル化し、LMC1あての本来のマルチキャストパケット151をホームドメイン101内に配信する。
【0065】
(4)その他
ホームエージェントHA1が移動端末MN1−1、MN1−2あてのユニキャストパケットを受信した場合の動作は従来と同様に行われる。この場合、本実施例は移動制御の階層化が行われていないので、ホームエージェントHA1は移動端末MN1−1、MN1−2あてのパケットが到着した場合、パケットを気付アドレスをあて先とするパケット内にカプセル化して転送し、移動端末MN1−1、MN1−2は気付アドレスをあて先としたパケットが到着すると、それを受信し、カプセル化されたパケットを取り出して受信処理を行う。また、本来のグローバルマルチキャストパケットの送受信も従来と同様に行われる。
【0066】
このように第1の実施例によれば、ある管理ドメインにおいてローカルに使用しているマルチキャストアドレスあてのパケットを移動先の端末に配信する場合、グローバルなマルチキャストアドレスにカプセル化して転送することにより、移動端末ごとにマルチキャストパケットをカプセル化して転送した場合に生じるオーバーヘッドが削減される。
【0067】
【実施例2】
次に、本発明の第2の実施の形態の一実施例を図15を用いて第2の実施例として説明する。この第2の実施例は移動制御の階層化が行われていない場合で、移動端末の移動先がホームドメインに隣接している管理ドメインであることが主であるような移動通信方式に本発明を適用したものである。
【0068】
図15に示す移動通信システムには、ホームドメイン201に属する2つの移動端末MN1−1、MN1−2、ホームドメイン202に属する2つの移動端末MN2−1、MN2−2、ホームドメイン203に属する2つの移動端末MN3−1、MN3−2がそれぞれ存在する。また、移動端末MN1−1、MN1−2のホームエージェントHA1、移動端末MN2−1、MN2−2のホームエージェントHA2、移動端末MN3−1、MN3−2のホームエージェントHA3が存在する。ホームドメイン201〜203と、移動端末MN1−1〜MN3−2が現在移動しているドメイン(移動先ドメインという)204とは隣接しており、ホームエージェントHA1〜HA3はこの間に配置されている。そして、移動先ドメイン204にはマルチキャストアドレス管理ノードMCMが存在している。また、移動端末MN1−1及びMN1−2は、ホームドメイン201でローカルに配信されているマルチキャストアドレスであるLMC1−1あてのマルチキャストパケットを受信しており、移動端末MN2−1及びMN2−2、MN3−1及びMN3−2も同様に、ホームドメイン202、203でローカルに配信されているマルチキャストアドレスLMC2−1、LMC3−1あてのマルチキャストパケットを受信しているものとする。なお、ドメインの数、移動端末の数、ホームエージェントの数、受信するマルチキャストアドレスの数はこれらの値に限定されるものではない。
【0069】
図16に本実施例における移動端末MN1−1の構成例を示す。他の移動端末MN1−2〜MN3−2も同様の構成を有する。移動端末MN1−1は、処理装置211、記憶装置212、通信装置213及び入出力装置214を含んで構成される。
【0070】
記憶装置212は、半導体メモリや磁気ディスク装置などで構成され、アドレス管理テーブル215及びアドレス対応表216を記憶するためなどに使用される。アドレス管理テーブル215は、自端末のホームアドレス215−1、現在の気付アドレス215−2、現在使用しているホームドメイン201内でローカルなマルチキャストアドレス215−3などを保持管理している。アドレス対応表216は、現在使用しているホームドメイン201内でローカルなマルチキャストアドレス216−1とこのアドレスに対して割り当てられた移動先ドメイン204で一意のローカルなマルチキャストアドレス216−2との対応関係を保持管理している。
【0071】
通信装置213は、他と無線や有線で通信するための装置であり、入出力装置214は、キーボードや表示装置などのユーザインターフェイスである。処理装置211は、移動端末の主たる制御を司る装置で、本実施例では、位置登録部221、マルチキャストアドレス通知処理部222、受信処理部223及び送信処理部224を備えている。
【0072】
位置登録部221は、ドメイン間を移動したとき、従来と同様にしてホームエージェントHA1に位置登録を行う機能と、移動先ドメイン204で獲得した気付アドレスをアドレス管理テーブル215の気付アドレス215−2に登録する機能を有する。
【0073】
マルチキャストアドレス通知処理部222は、図17に示すように、ホームドメイン201内の受信したいローカルなマルチキャストアドレスをホームエージェントHA1に通知する処理(ステップP201)、その応答として通知された移動先ドメイン204でローカルなマルチキャストアドレスを受信する処理(ステップP202)、この受信した移動先ドメイン204でローカルなマルチキャストアドレスとホームドメイン201内の受信したいローカルなマルチキャストアドレスとをペアにしてアドレス対応表216に登録する処理(ステップP203)を行う。
【0074】
受信処理部223はパケットの受信機能、送信処理部224はパケットの送信機能をそれぞれ持つ。図18及び図19にそれぞれの処理例を示す。受信処理部223は、図18に示すように、パケットを受信したとき、その宛て先アドレスがアドレス対応表216に登録された移動先ドメイン用のローカルなマルチキャストアドレス216−2宛であるパケットについては(ステップP211でYES)、脱カプセル化してホームドメイン101内でのみ一意なマルチキャストアドレス宛のパケットを取り出し(ステップP212)、例えば入出力装置214に出力するなどの所定の処理を行い(ステップP213)、それ以外のパケットを受信したときは(ステップP211でNO)、従来と同様の処理を行う(ステップP214)。
【0075】
送信処理部124は、図19に示すように、パケットを送信するとき、その宛て先アドレスがアドレス対応表216に登録されたホームドメイン内で一意なマルチキャストアドレス216−1宛であるパケットについては(ステップP221でYES)、そのアドレスとペアの移動先ドメイン用のローカルなマルチキャストアドレスをアドレス対応表216から取得し(ステップP222)、この取得した移動先ドメイン用のローカルなマルチキャストアドレスで前記パケットをカプセル化し(ステップP223)、送信する処理を行い(ステップP224)、それ以外のパケットの送信は(ステップP221でNO)、従来と同様に行う(ステップP225)。
【0076】
このような処理装置211は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置と移動端末用プログラムとで実現することができる。移動端末用プログラムは、磁気ディスクなどの記録媒体に記録されて提供される。この記録媒体に記録された移動端末用プログラムは、コンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上に処理装置211の各機能部221〜224を実現する。
【0077】
図20は本実施例におけるホームエージェントHA1の構成例を示す。他のホームエージェントHA2、HA3も同様の構成を有する。図20に示されるように、ホームエージェントHA1は、処理装置231、記憶装置232及び通信装置233を含んで構成される。
【0078】
記憶装置232は、半導体メモリや磁気ディスク装置などで構成され、移動端末管理テーブル234、アドレス対応表235を記憶するためなどに使用される。移動端末管理テーブル234は、自ホームエージェントHA1が管理する移動端末MN1−1、MN1−2毎に、そのホームアドレス234−2、現在の気付アドレス234−3、現在使用しているホームドメイン201内でローカルなマルチキャストアドレス234−4などを保持管理している。アドレス対応表235は、現在使用しているホームドメイン201内でローカルなマルチキャストアドレス235−1とこのアドレスに対して割り当てられた移動先ドメイン204内のローカルなマルチキャストアドレス235−2との対応関係を保持管理している。
【0079】
通信装置233は、他と無線や有線で通信するための装置であり、処理装置231は、ホームエージェントHA1の主たる制御を司る装置である。本実施例では、処理装置231は、位置登録部241、ローカルマルチキャストアドレス受付処理部242、第1のパケット処理部243、第2のパケット処理部244およびローカルマルチキャストアドレス取得部246を備えている。
【0080】
位置登録部241は、従来と同様に移動端末からの位置登録を受け付け、移動端末管理テーブル234の気付アドレス234−3に移動端末MN1−1、MN1−2の現在の気付アドレスを登録する処理を行う。
【0081】
ローカルマルチキャストアドレス受付処理部242は、図21に示すように、移動端末からホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスの通知を受け付ける処理(ステップP231)、受け付けたローカルなマルチキャストアドレスがアドレス対応表235に既に登録されているか否かを判定する処理(ステップP232)、未登録の場合にはローカルマルチキャストアドレス取得部246を通じてマルチキャストアドレス管理ノードMCMから未使用の1つの移動先ドメイン204用のローカルマルチキャストアドレスを取得して、受け付けたローカルなマルチキャストアドレスとペアにしてアドレス対応表235に登録する処理(ステップP233、P234)、既登録の場合には登録されている移動先ドメイン用のローカルマルチキャストアドレスをアドレス対応表235から取得する処理(ステップP235)、ステップP233またはP235で取得した移動先ドメイン用のローカルマルチキャストアドレスを移動端末へ通知する処理(ステップP236)を行う。
【0082】
第1のパケット処理部243はホームエージェントから移動端末方向へのパケットの流れを管理し、第2のパケット処理部244はその逆方向へのパケットの流れを管理する。それぞれの処理例を図22及び図23に示す。第1のパケット処理部243は、図22に示すように、ホームドメイン内で配信される本来のマルチキャストパケットやユニパケット等を受信したとき、受信したパケットのあて先のローカルなマルチキャストアドレスがアドレス対応表235に登録されているパケットについては(ステップP241でYES)、それとペアになる移動先ドメイン204でローカルなマルチキャストアドレスをアドレス対応表235から取得し(ステップP242)、この取得した移動先ドメイン204用のローカルマルチキャストアドレスで前記受信したパケットをカプセル化して送信する処理を行い(ステップP243、P244)、それ以外のパケットについては(ステップP241でNO)、従来と同様の処理を行う(ステップP245)。
【0083】
第2のパケット処理部244は、図23に示すように、移動端末から送信された移動先ドメイン204でローカルなマルチキャストアドレス宛のマルチキャストパケット等を受信したとき、受信したパケットのあて先の移動先ドメインでローカルなマルチキャストアドレスがアドレス対応表235に登録されているパケットについては(ステップP251でYES)、そのパケットを脱カプセル化してホームドメイン内に配信する処理を行い(ステップP252、P253)、それ以外のパケットについては(ステップP251でNO)、従来と同様の処理を行う(ステップP254)。
【0084】
ローカルマルチキャストアドレス取得部246は、ローカルマルチキャストアドレス受付処理部242からの要求に従って、マルチキャストアドレス管理ノードMCMから未使用の、移動先ドメイン204でローカルなマルチキャストアドレスを取得する機能を持つ。ここで、本実施例では、ローカルマルチキャストアドレス取得部246は、ローカルマルチキャストアドレス受付処理部242から要求があったときに、マルチキャストアドレス管理ノードMCMに移動先ドメイン204内でローカルなマルチキャストアドレスを要求してその結果取得したアドレスをローカルマルチキャストアドレス受付処理部242に通知する手段である。他の実施例として、ローカルマルチキャストアドレス取得部246を、マルチキャストアドレス管理ノードMCMから事前に静的に割り当てられた移動先ドメイン204内でローカルなマルチキャストアドレスのうちから一つを選択してローカルマルチキャストアドレス受付処理部242に通知する手段として実現しても良い。
【0085】
このような処理装置231は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置とホームエージェント用プログラムとで実現することができる。ホームエージェント用プログラムは、磁気ディスクなどの記録媒体に記録されて提供される。この記録媒体に記録されたホームエージェント用プログラムは、コンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上に処理装置231の各機能部241〜246を実現する。
【0086】
図24は本実施例におけるマルチキャストアドレス管理ノードMCMの構成例を示す。この例のマルチキャストアドレス管理ノードMCMは、処理装置251、記憶装置252及び通信装置253を含んで構成される。
【0087】
記憶装置252は、半導体メモリや磁気ディスク装置などで構成され、自ノードMCMが管理している移動先ドメイン204で一意のローカルなマルチキャストアドレスのリスト254を記憶するためなどに使用される。通信装置253はホームエージェントHA1〜HA3との通信などに使用される。処理装置251は、エージェントHA1〜HA3に対して自ノードMCMが管理している移動先ドメイン204で一意のローカルなマルチキャストアドレスを割り当てるローカルマルチキャストアドレス割当部255を備えている。
【0088】
ここで、本実施例では、ローカルマルチキャストアドレス割当部255は、ホームエージェントから移動先ドメイン204内でローカルなマルチキャストアドレスを要求された場合に、図25に示すように、ローカルマルチキャストアドレスのリスト254から1つの未使用のローカルマルチキャストアドレスを取得し(ステップP261)、これを要求元のホームエージェントに通知する処理を行う(ステップP262)。即ち、ローカルなマルチキャストアドレスを動的に割り当てる。他の実施例として、ローカルマルチキャストアドレス割当部255は、ホームエージェントに対して移動先ドメイン204内でローカルなマルチキャストアドレスをあらかじめ静的に割り当てる手段であっても良い。
【0089】
このような処理装置251は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置とマルチキャストアドレス管理用プログラムとで実現することができる。マルチキャストアドレス管理用プログラムは、磁気ディスクなどの記録媒体に記録されて提供される。この記録媒体に記録されたマルチキャストアドレス管理用プログラムは、コンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上に処理装置251の機能部255を生成する。
【0090】
次に本実施例の動作を説明する。
【0091】
(1)位置登録、ローカルマルチキャストアドレスの登録
図26に示すように、移動端末MN1−1は、移動先のドメイン204へ移動すると、従来と同様にして位置登録部221により、ホームエージェントHA1に位置登録要求メッセージを送信し(S201)、自分の気付アドレスをホームエージェントHA1に通知する。ホームエージェントHA1の位置登録部241は、受信した気付アドレスを移動端末管理テーブル234における移動端末MN1−1の気付アドレス234−3として記憶し、移動端末MN1−1に位置登録応答メッセージを送信する(S202)。移動端末MN1−1は、位置登録応答メッセージを受信すると、先に通知した気付アドレスをアドレス管理テーブル215の気付アドレス215−2として記憶する。
【0092】
また、移動端末MN1−1のマルチキャストアドレス通知処理部222は、自分のホームドメイン201におけるローカルなマルチキャストアドレスのうち受信を希望するマルチキャストアドレスLMC1−1が例えば入出力装置214を通じてユーザから入力されると、このLMC1−1をアドレス管理テーブル215のローカルマルチキャストアドレス215−3に登録するとともに、通知のためにマルチキャスト受信要求メッセージをホームエージェントHA1へ送信する(S203)。
【0093】
ホームエージェントHA1のローカルマルチキャストアドレス受付処理部242は、これに対して、まずローカルマルチキャストアドレス取得部246を通じてマルチキャストアドレス管理ノードMCMに対し、アドレス割り当て要求メッセージを送信し、LMC1−1のカプセル化に使用するために移動先ドメイン204で一意のローカルなマルチキャストアドレスの割り当てを要求する(S204)。
【0094】
マルチキャストアドレス管理ノードMCMのローカルマルチキャストアドレス割当部255は、ローカルマルチキャストアドレスのリスト254から未割り当ての1つのローカルマルチキャストアドレスLCM1−2をLCM1−1用に取得し、これをアドレス割り当て応答メッセージでホームエージェントHA1へ通知する(S205)。
【0095】
ホームエージェントHA1のローカルマルチキャストアドレス取得部246は、通知されたローカルマルチキャストアドレスLCM1−2をローカルマルチキャストアドレス受付処理部242に通知し、ローカルマルチキャストアドレス受付処理部242は、これを先のローカルなマルチキャストアドレスLMC1−1とペアにしてアドレス対応表235に登録すると共に、マルチキャスト受信応答メッセージによりLMC1−1用にLMC1−2を割り当てたことを移動端末MN1−1に通知する(S206)。移動端末MN1−1は、通知されたローカルマルチキャストアドレスLMC1−2を先のローカルなマルチキャストアドレスLMC1−1とペアにしてアドレス対応表216に格納する。
【0096】
同様にして、移動端末MN1−2は、ホームエージェントHA1に気付アドレスを登録し、またホームエージェントHA1にマルチキャスト受信要求を送信して自分のホームドメイン201におけるローカルなマルチキャストアドレスのうち受信を希望するLMC1−1を通知する。この際の動作は移動端末MN1−1からマルチキャスト受信要求があった場合と同様である(S207、S208)。ただし、ホームエージェントHA1は要求されたローカルなマルチキャストアドレスLMC1−1に対して既に移動先ドメイン204内でローカルなマルチキャストアドレスLMC1−2を取得済みの場合は、新たに取得せずに同じアドレスLMC1−2をマルチキャスト受信応答メッセージにより移動端末MN1−2に通知する。移動端末MN2−1とMN2−2、及び、移動端末MN3−1とMN3−2の場合も同様である。
【0097】
(2)ローカルマルチキャストの受信
ホームドメイン201内で配信される本来のマルチキャストパケットは、図11に示したマルチキャストパケット151と同じく、データ152とヘッダ153とで構成され、このヘッダ153のあて先アドレス154にはホームドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスが設定されている。
【0098】
図28に示すように、ホームエージェントHA1の第1のパケット処理部243は、本来のマルチキャストパケット151を図示しない他の移動端末などから受信すると、その宛先アドレスLMC1−1に対応する移動先ドメイン204でローカルなマルチキャストアドレスLMC1−2をアドレス対応表235から得て、図27に示すように、本来のマルチキャストパケット151にあて先アドレス261をLMC1−2としたカプセル化ヘッダ262を付加することにより、カプセル化マルチキャストパケット263を生成し、これを配信する。ホームエージェントHA2は同様に、LMA1−2あてのマルチキャストパケットを受信すると、移動先のドメイン204内でローカルなマルチキャストアドレスLMC2−2をあて先としたカプセル化ヘッダを付加して、カプセル化マルチキャストパケットを生成し、送信する。ホームエージェントHA3の場合も同様である。
【0099】
図28に示すように、移動端末MN1−1、MN1−2の受信処理部223は、ホームエージェントHA1が配信したカプセル化マルチキャストパケットのうち、カプセル化ヘッダ262のあて先アドレス261にアドレス対応表216に設定されている移動先ドメイン204用のローカルマルチキャストアドレスLMC1−2と同じアドレスを持つカプセル化マルチキャストパケット263を受信し、これを脱カプセル化して、LMC1−1あての本来のマルチキャストパケット151を受信する。移動端末MN2−1、MN2−2も同様に、LMC2−2あてのカプセル化マルチキャストパケットを各々受信し、これを脱カプセル化して、LMC2−1あての本来のマルチキャストパケットを受信する。移動端末MN3−1、MN3−2の場合も同様である。
【0100】
(3)ローカルマルチキャスト送信
図29に示すように、移動端末MN1−1、MN1−2の送信処理部224は、LMC1−1あてにマルチキャストパケットを送信する場合は、LMC1−1あての本来のマルチキャストパケット151を生成した後、LMC1−1に対応する移動先ドメイン204用のローカルマルチキャストアドレスLMC1−2をアドレス対応表216から取得して、図27に示すように、LMC1−2あてのカプセル化マルチキャストパケット263にカプセル化して転送する。
【0101】
移動端末MN1−1、MN1−2の受信処理部223は、アドレス対応表216に登録されている移動先ドメイン204用のLMC1−2あてのカプセル化マルチキャストパケット263を直接受信し、脱カプセル化し、LMC1−1あての本来のマルチキャストパケット151を受信する。
【0102】
他方、ホームエージェントHA1の第2のパケット処理部244は、アドレス対応表235に登録されている移動先ドメイン204用のLMC1−2あてのカプセル化マルチキャストパケット263を受信し、脱カプセル化し、LMC1−1あての本来のマルチキャストパケット151をホームドメイン201内に配信する。移動端末MN2−1及びMN2−2、移動端末MN3−1及びMN3−2が、LMC2−1、LMC3−1あてにパケットを送信する場合も同様である。
【0103】
(4)その他
ホームエージェントHA1が移動端末MN1−1、MN1−2あてのユニキャストパケットを受信した場合の動作は従来と同様に行われる。この場合、本実施例は移動制御の階層化が行われていないので、ホームエージェントHA1の第1のパケット処理部243は移動端末MN1−1、MN1−2あてのパケットが到着した場合、パケットを気付アドレスをあて先とするパケット内にカプセル化して転送し、移動端末MN1−1、MN1−2は気付アドレスをあて先としたパケットが到着すると、それを受信し、カプセル化されたパケットを取り出して受信処理を行う。ホームエージェントHA2、HA3が移動端末MN2−1及びMN2−2、MN3−1及びMN3−2あてのユニキャストパケットを受信した場合も同様である。また、本来のグローバルマルチキャストパケットの送受信も、ホームエージェントHA1〜HA3において従来と同様に処理される。
【0104】
このように、特に管理ドメインと移動先のドメインが隣接している場合は、ローカルに使用しているマルチキャストアドレスあてのパケットを移動先の端末に配信する場合、移動先の管理ドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレスにカプセル化して転送することにより、移動端末ごとにマルチキャストパケットをカプセル化して転送した場合に生じるオーバーヘッドを削減するとともに、グローバルなマルチキャストアドレスを消費しないですむ。
【0105】
【実施例3】
次に、本発明の第3の実施の形態の一実施例を図30を用いて第3の実施例として説明する。この第3の実施例は移動制御の階層化が行われている移動通信方式に本発明を適用したものである。
【0106】
図30に示す移動通信システムには、ホームドメイン301に属する2つの移動端末MN1−1、MN1−2、ホームドメイン302に属する2つの移動端末MN2−1、MN2−2、ホームドメイン303に属する2つの移動端末MN3−1、MN3−2がそれぞれ存在する。また、移動端末MN1−1、MN1−2のホームエージェントHA1、移動端末MN2−1、MN2−2のホームエージェントHA2、移動端末MN3−1、MN3−2のホームエージェントHA3がホームドメイン301、302、303にそれぞれ存在する。更に、移動先ドメイン304には、マルチキャストアドレス管理ノードMCMと2つのローカルな移動制御エージェントMA1、MA2が存在している。移動端末MN1−1、MN1−2、MN2−1、MN2−2は移動先の管理ドメイン304におけるローカルな移動制御エージェントとしてMA1を使用し、移動端末MN3−1、MN3−2は移動先の管理ドメイン304におけるローカルな移動制御エージェントとしてMA2を使用しているものとする。
【0107】
また、移動端末MN1−1及びMN1−2は、ホームドメイン301でローカルに配信されているマルチキャストアドレスであるLMC1−1あてのマルチキャストパケットを受信しており、移動端末MN2−1及びMN2−2、MN3−1及びMN3−2も同様に、ホームドメイン302、303でローカルに配信されているマルチキャストアドレスLMC2−1、LMC3−1あてのマルチキャストパケットを受信しているものとする。なお、ドメインの数、移動端末の数、ホームエージェントの数、受信するマルチキャストアドレスの数はこれらの値に限定されるものではない。また、移動端末が選択するローカルな移動制御エージェントとの対応関係は上記の関係に限定されるものではない。
【0108】
図31に本実施例における移動端末MN1−1の構成例を示す。他の移動端末MN1−2〜MN3−2も同様の構成を有する。移動端末MN1−1は、処理装置311、記憶装置312、通信装置313及び入出力装置314を含んで構成される。
【0109】
記憶装置312は、半導体メモリや磁気ディスク装置などで構成され、アドレス管理テーブル315及びアドレス対応表316を記憶するためなどに使用される。アドレス管理テーブル315は、自端末のホームアドレス315−1、現在の気付アドレス(現在の移動制御エージェントMA1のアドレス)315−2、本来の気付アドレス315−3、現在使用しているホームドメイン301内でローカルなマルチキャストアドレス315−4などを保持管理している。アドレス対応表316は、現在使用しているホームドメイン301内でローカルなマルチキャストアドレス316−1とこのアドレスに対して割り当てられた移動先ドメイン304内のローカルなマルチキャストアドレス316−2との対応関係を保持管理している。
【0110】
通信装置313は、他と無線や有線で通信するための装置であり、入出力装置314は、キーボードや表示装置などのユーザインターフェイスである。処理装置311は、移動端末の主たる制御を司る装置で、本実施例では、位置登録部321、マルチキャストアドレス通知処理部322、受信処理部323及び送信処理部324を備えている。
【0111】
位置登録部321は、ホームエージェントHA1および移動制御エージェントMA1に位置登録を行う機能と、移動先ドメイン304で獲得した気付アドレスをアドレス管理テーブル315の本来の気付アドレス315−3に、現在選択している移動制御エージェントMA1のアドレスを気付アドレス315−2に登録する機能を有する。
【0112】
マルチキャストアドレス通知処理部322は、図32に示すように、ホームドメイン301内の受信したいローカルなマルチキャストアドレスをホームエージェントHA1および移動制御エージェントMA1に通知する処理(ステップP301)、その応答として移動制御エージェントMA1から通知された移動先ドメイン304内でローカルなマルチキャストアドレスを受信し、前記ローカルなマルチキャストアドレスとペアにしてアドレス対応表316に登録する処理(ステップP302、P303)とを行う。
【0113】
受信処理部323はパケットの受信機能、送信処理部324はパケットの送信機能をそれぞれ持つ。図33及び図34にそれぞれの処理例を示す。受信処理部323は、図33に示すように、パケットを受信したとき、その宛て先アドレスがアドレス対応表316に登録された移動先ドメイン用のローカルなマルチキャストアドレス316−2宛であるパケットについては(ステップP311でYES)、脱カプセル化してホームドメイン301内でのみ一意なマルチキャストアドレス宛のパケットを取り出し(ステップP312)、例えば入出力装置314に出力するなどの所定の処理を行い(ステップP313)、それ以外のパケットを受信したときは(ステップP311でNO)、従来と同様の処理を行う(ステップP314)。
【0114】
送信処理部324は、図34に示すように、パケットを送信するとき、その宛て先アドレスがアドレス対応表316に登録されたホームドメイン内で一意なマルチキャストアドレス316−1宛であるパケットについては(ステップP321でYES)、そのアドレスとペアの移動先ドメイン用のローカルなマルチキャストアドレスをアドレス対応表316から取得し(ステップP322)、この取得した移動先ドメイン用のローカルなマルチキャストアドレスで前記パケットをカプセル化し(ステップP323)、送信する処理を行い(ステップP324)、それ以外のパケットの送信は(ステップP321でNO)、従来と同様に行う(ステップP325)。
【0115】
このような処理装置311は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置と移動端末用プログラムとで実現することができる。移動端末用プログラムは、磁気ディスクなどの記録媒体に記録されて提供される。この記録媒体に記録された移動端末用プログラムは、コンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上に処理装置311の各機能部321〜324を実現する。
【0116】
図35は本実施例におけるホームエージェントHA1の構成例を示す。他のホームエージェントHA2、HA3も同様の構成を有する。本実施例の場合、ホームエージェントの構成は従来と同じであり、図35に示されるように、ホームエージェントHA1は、処理装置331、記憶装置332及び通信装置333を含んで構成される。
【0117】
記憶装置332は、半導体メモリや磁気ディスク装置などで構成され、移動端末管理テーブル334を記憶するためなどに使用される。移動端末管理テーブル334は、自ホームエージェントHA1が管理する移動端末334−1毎に、そのホームアドレス334−2、現在の気付アドレス(移動端末が現在選択している移動制御エージェントのアドレス)334−3、現在使用しているホームドメイン301内でローカルなマルチキャストアドレス334−4などを保持管理している。
【0118】
通信装置333は、他と無線や有線で通信するための装置であり、処理装置331は、ホームエージェントHA1の主たる制御を司る装置である。本実施例では、処理装置331は、位置登録部341、ローカルマルチキャストアドレス受付処理部342、第1のパケット処理部343および第2のパケット処理部344を備えている。
【0119】
位置登録部341は、従来と同様に移動端末からの位置登録を受け付ける機能を持つ。ローカルマルチキャストアドレス受付処理部342は、移動端末からホームドメイン301内でローカルなマルチキャストアドレスの通知を受け付ける機能を持つ。第1のパケット処理部343はホームエージェントから移動端末方向へのパケットの流れを管理し、第2のパケット処理部444はその逆方向へのパケットの流れを管理する。ここで、第1のパケット処理部343は、受信したパケットのあて先のローカルなマルチキャストアドレスが移動端末管理テーブル334のローカルマルチキャストアドレス334−4に登録されている場合、それに対応する気付アドレス334−3が示す移動制御エージェントMA1宛のパケットにカプセル化して送信する。また、第2のパケット処理部344は、受信したパケットのあて先が自己宛である場合、そのパケットを脱カプセル化してホームドメイン301内に配信する。
【0120】
このような処理装置331は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置とホームエージェント用プログラムとで実現することができる。ホームエージェント用プログラムは、磁気ディスクなどの記録媒体に記録されて提供される。この記録媒体に記録されたホームエージェント用プログラムは、コンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上に処理装置331の各機能部341〜344を実現する。
【0121】
図36はローカルな移動制御エージェントMA1の構成例を示す。他の移動制御エージェントMA2も同様の構成を有する。図36に示されるように、ローカルな移動制御エージェントMA1は、処理装置351、記憶装置352及び通信装置353を含んで構成される。
【0122】
記憶装置352は、半導体メモリや磁気ディスク装置などで構成され、移動端末管理テーブル354及びアドレス対応表355を記憶するためなどに使用される。移動端末管理テーブル354は、自エージェントMA1が管理する移動端末MN1−1、MN1−2毎に、そのホームアドレス354−2、そのホームエージェントHA1のアドレス354−3、本来の気付アドレス354−4、現在使用しているホームドメイン301内でローカルなマルチキャストアドレス354−5などを保持管理している。アドレス対応表355は、ホームドメイン301内でローカルなマルチキャストアドレス335−1とこのアドレスに対して割り当てられた移動先ドメイン304でローカルなマルチキャストアドレス355−2との対応関係を保持管理している。
【0123】
通信装置353は、他と無線や有線で通信するための装置であり、処理装置351は、移動制御エージェントの主たる制御を司る装置である。本実施例では、処理装置351は、位置登録部361、ローカルマルチキャストアドレス受付処理部362、第1のパケット処理部363、第2のパケット処理部365及びローカルマルチキャストアドレス取得部366を備えている。
【0124】
位置登録部361は、従来と同様に移動端末からの位置登録を受け付け、移動端末管理テーブル354の気付アドレス354−3に移動端末MN1−1、MN1−2のホームエージェントHA1のアドレスを、気付アドレス354−4に移動MN1−1、MN1−2の本来の気付アドレスを登録する処理を行う。
【0125】
ローカルマルチキャストアドレス受付処理部362は、図37に示すように、移動端末からホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスの通知を受け付ける処理(ステップP331)、受け付けたローカルなマルチキャストアドレスがアドレス対応表355に既に登録されているか否かを判定する処理(ステップP332)、未登録の場合にはローカルマルチキャストアドレス取得部366を通じてマルチキャストアドレス管理ノードMCMから未使用の1つのグローバルマルチキャストアドレスを取得して、受け付けたローカルなマルチキャストアドレスとペアにしてアドレス対応表355に登録する処理(ステップP333、P334)、既登録の場合には登録されているローカルマルチキャストアドレスをアドレス対応表355から取得する処理(ステップP335)、ステップP333またはP335で取得したローカルマルチキャストアドレスを移動端末へ通知する処理(ステップP336)を行う。
【0126】
第1のパケット処理部363はホームエージェントから移動端末方向へのパケットの流れを管理し、第2のパケット処理部344はその逆方向へのパケットの流れを管理する。それぞれの処理例を図38及び図39に示す。第1のパケット処理部363は、図38に示すように、ホームエージェントHA1から自己宛のパケットを受信すると、脱カプセル化し(ステップP341)、カプセル化されていたパケットのあて先アドレスがアドレス対応表355に登録されたローカルマルチキャストアドレス355−1に一致するパケットについては(ステップP342でYES)、そのローカルマルチキャストアドレス355−1とペアの移動先ドメイン用のローカルマルチキャストアドレス355−2をアドレス対応表355から取得して(ステップP343)、この取得した移動先ドメイン用のローカルマルチキャストアドレス355−2で前記脱カプセル化したパケットを再カプセル化して送信し(ステップP344、P345)、それ以外のパケットについては(ステップP342でNO)、従来と同様の処理を行う(ステップP346)。
【0127】
第2のパケット処理部364は、図39に示すように、移動端末から送信された移動先ドメイン304でローカルなマルチキャストアドレス宛のマルチキャストパケット等を受信したとき、受信したパケットのあて先アドレスがアドレス対応表355に登録されている移動先ドメイン用のローカルマルチキャストアドレス355−2と一致するパケットについては(ステップP351でYES)、そのパケットを脱カプセル化し(ステップP352)、内包されていたパケットを当該移動端末のホームエージェントのアドレスで再カプセル化して送信し(ステップP353、P354)、それ以外のパケットについては(ステップP351でNO)、従来と同様の処理を行う(ステップP355)。ステップP353で使用するホームエージェントのアドレスは、アドレス対応表355における前記一致した移動先ドメイン用のローカルマルチキャストアドレス355−2とペアになるローカルマルチキャストアドレス355−1で移動端末管理テーブル354のローカルマルチキャストアドレス354−5を検索し、同じローカルマルチキャストアドレスを持つ行のホームエージェントアドレス354−3から抽出される。
【0128】
ローカルマルチキャストアドレス取得部366は、ローカルマルチキャストアドレス受付処理部362からの要求に従って、マルチキャストアドレス管理ノードMCMから未使用の、移動先ドメイン304でローカルなマルチキャストアドレスを取得する機能を持つ。ここで、本実施例では、ローカルマルチキャストアドレス取得部366は、ローカルマルチキャストアドレス受付処理部362から要求があったときに、マルチキャストアドレス管理ノードMCMに移動先ドメイン304内でローカルなマルチキャストアドレスを要求してその結果取得したアドレスをローカルマルチキャストアドレス受付処理部362に通知する手段である。他の実施例として、ローカルマルチキャストアドレス取得部366を、マルチキャストアドレス管理ノードMCMから事前に静的に割り当てられた移動先ドメイン304内でローカルなマルチキャストアドレスのうちから一つを選択してローカルマルチキャストアドレス受付処理部362に通知する手段として実現しても良い。
【0129】
このような処理装置351は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置とローカルな移動制御エージェント用プログラムとで実現することができる。移動制御エージェント用プログラムは、磁気ディスクなどの記録媒体に記録されて提供される。この記録媒体に記録された移動制御エージェント用プログラムは、コンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上に処理装置351の各機能部361〜366を実現する。
【0130】
図40は本実施例におけるマルチキャストアドレス管理ノードMCMの構成例を示す。この例のマルチキャストアドレス管理ノードMCMは、処理装置371、記憶装置372及び通信装置373を含んで構成される。
【0131】
記憶装置372は、半導体メモリや磁気ディスク装置などで構成され、自ノードが管理している移動先ドメイン304で一意のローカルなマルチキャストアドレスのリスト374を記憶するためなどに使用される。通信装置373はローカルな移動制御エージェントMA1、MA2との通信などに使用される。処理装置371は、移動制御エージェントMA1、MA2に対して自ノードMCMが管理している移動先ドメイン304で一意のローカルなマルチキャストアドレスを割り当てるローカルマルチキャストアドレス割当部375を備えている。
【0132】
ここで、本実施例では、ローカルマルチキャストアドレス割当部375は、図41に示すように、移動制御エージェントから移動先ドメイン304内でローカルなマルチキャストアドレスを要求された場合に、ローカルマルチキャストアドレスのリスト374から1つの未使用のローカルマルチキャストアドレスを取得し(ステップP361)、このローカルなマルチキャストアドレスを移動制御エージェントに通知する(ステップP362)。即ち、ローカルマルチキャストアドレスを動的に割り当てる。他の実施例として、ローカルマルチキャストアドレス割当部375は、移動制御エージェントに対して移動先管理ドメイン304内でローカルなマルチキャストアドレスをあらかじめ静的に割り当てる手段であっても良い。
【0133】
このような処理装置371は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置とマルチキャストアドレス管理用プログラムとで実現することができる。マルチキャストアドレス管理用プログラムは、磁気ディスクなどの記録媒体に記録されて提供される。この記録媒体に記録されたマルチキャストアドレス管理用プログラムは、コンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上に処理装置371の機能部375を生成する。
【0134】
次に本実施例の動作を説明する。
【0135】
(1)位置登録、ローカルマルチキャストアドレスの登録
図42に示すように、移動端末MN1−1は、移動先のドメイン304へ移動すると、従来と同様にして位置登録部321により、ホームエージェントHA1に位置登録要求メッセージを送信し(S301)、ローカルな移動制御エージェントMA1のアドレスを気付アドレスとしてホームエージェントHA1に通知する。ホームエージェントHA1の位置登録部341は、受信した気付アドレスを移動端末管理テーブル334における移動端末MN1−1の気付アドレス334−3として記憶し、移動端末MN1−1に位置登録応答メッセージを送信する(S302)。
【0136】
また、移動端末MN1−1は、自分のホームドメイン301におけるローカルなマルチキャストアドレスのうち受信を希望するマルチキャストアドレスLMC1−1が例えば入出力装置314を通じてユーザから入力されると、このLMC1−1をアドレス管理テーブル315のローカルマルチキャストアドレス315−4に登録するとともに、通知のためにマルチキャスト受信要求メッセージをホームエージェントHA1へ送信する(S303)。ホームエージェントHA1のローカルマルチキャストアドレス受付処理部342は、通知されたマルチキャストアドレスLMC1−1を移動端末管理テーブル334の当該移動端末に対応するローカルマルチキャストアドレス334−4として記憶し、移動端末MN1−1にマルチキャスト受信応答を送信する(S304)。
【0137】
移動端末MN1−1は、上述のようにホームエージェントHA1に位置登録要求を出し、またマルチキャストアドレス受信要求を出す場合、以下のように、ローカルな移動制御エージェントMA1に対しても位置登録要求、マルチキャストアドレス受信要求を出す。
【0138】
移動端末MN1−1は、移動先のドメイン304へ移動すると、位置登録部321により、移動制御エージェントMA1に位置登録要求メッセージを送信し(S305)、自分のホームアドレス、ホームエージェントアドレス、本来の気付アドレスを位置制御エージェントMA1に通知する。位置制御エージェントMA1の位置登録部361は、受信したホームアドレス、ホームエージェントアドレス、気付アドレスを移動端末管理テーブル354における移動端末MN1−1のホームアドレス354−2、ホームエージェントアドレス354−3、本来の気付アドレス354−4として記憶し、移動端末MN1−1に位置登録応答メッセージを送信する(S306)。移動端末MN1−1は、移動制御エージェントMA1から位置登録応答メッセージを受信すると、先に通知した気付アドレスをアドレス管理テーブル315の気付アドレス315−3として記憶し、気付アドレス315−2には移動制御エージェントMA1のアドレスを設定する。
【0139】
また、移動端末MN1−1は、自分のホームドメイン301における受信を希望するマルチキャストアドレスLMC1−1の通知のために、マルチキャスト受信要求メッセージを移動制御エージェントMA1へ送信する(S307)。
【0140】
移動制御エージェントMA1のローカルマルチキャストアドレス受付処理部362は、これに対して、まずローカルマルチキャストアドレス取得部366を通じてマルチキャストアドレス管理ノードMCMに対し、アドレス割り当て要求メッセージを送信し、LMC1−1のカプセル化に使用するために移動先ドメイン304で一意のローカルなマルチキャストアドレスの割り当てを要求する(S308)。
【0141】
マルチキャストアドレス管理ノードMCMのローカルマルチキャストアドレス割当部375は、ローカルマルチキャストアドレスのリスト374から未割り当ての1つのローカルマルチキャストアドレスLCM1−2をLCM1−1用に取得し、これをアドレス割り当て応答メッセージで移動制御エージェントMA1へ通知する(S309)。
【0142】
移動制御エージェントMA1のローカルマルチキャストアドレス取得部366は、通知されたローカルマルチキャストアドレスLCM1−2をローカルマルチキャストアドレス受付処理部362に通知し、ローカルマルチキャストアドレス受付処理部362は、これを先のローカルなマルチキャストアドレスLMC1−1とペアにしてアドレス対応表355に登録すると共に、マルチキャスト受信応答メッセージによりLMC1−1用にLMC1−2を割り当てたことを移動端末MN1−1に通知する(S310)。移動端末MN1−1は、通知されたローカルマルチキャストアドレスLMC1−2を先のローカルなマルチキャストアドレスLMC1−1とペアにしてアドレス対応表316に格納する。
【0143】
移動端末MN1−2の場合も移動端末MN1−1の場合と基本的に同様である。ただし、ホームエージェントHA1は要求されたローカルなマルチキャストアドレスLMC1−1に対して既に移動先ドメイン304内でローカルなマルチキャストアドレスLMC1−2を取得済みの場合は、新たに取得せずに同じアドレスLMC1−2をマルチキャスト受信応答メッセージにより移動端末MN1−2に通知する。移動端末MN2−1とMN2−2、及び、移動端末MN3−1とMN3−2の場合も同様である。
【0144】
(2)ローカルマルチキャストの受信
ホームドメイン301内で配信される本来のマルチキャストパケットは、図11に示したマルチキャストパケット151と同じく、データ152とヘッダ153とで構成され、このヘッダ153のあて先アドレス154にはホームドメイン内のローカルなマルチキャストアドレスが設定されている。
【0145】
図44に示すように、ホームエージェントHA1の第1のパケット処理部343は、本来のマルチキャストパケット151を図示しない他の移動端末などから受信すると、その宛先アドレスLMC1−1に対応する移動制御エージェントMA1のアドレスを移動端末管理テーブル334の気付アドレス334−3から得て、図43に示すように、本来のマルチキャストパケット151にあて先アドレス381を移動制御エージェントMA1のアドレスとしたカプセル化ヘッダ382を付加することにより、カプセル化ユニキャストパケット383を生成し、これを転送する。
【0146】
移動制御エージェントMA1は、受信したカプセル化ユニキャストパケット383を脱カプセル化し、本来のマルチキャストパケット151のヘッダ153に設定されているあて先アドレスLMC1−1に対応する移動先ドメイン304用のローカルマルチキャストアドレスLMC1−2をアドレス対応表355から得て、図27に示したように、本来のマルチキャストパケット151に、あて先アドレスLMC1−2が設定されたカプセル化ヘッダ262を付加したカプセル化マルチキャストパケット263を生成し、移動先ドメイン304内に配信する。
【0147】
図44に示すように、移動端末MN1−1、MN1−2の受信処理部323は、移動制御エージェントMA1が配信したカプセル化マルチキャストパケット263のうち、カプセル化ヘッダ262のあて先アドレス261にアドレス対応表316に設定されている移動先ドメイン用のローカルマルチキャストアドレスLMC1−2と同じアドレスを持つカプセル化マルチキャストパケット263を受信し、これを脱カプセル化して、LMC1−1あての本来のマルチキャストパケット151を受信する。
【0148】
移動端末MN2−1及びMN2−2、移動端末MN3−1及びMN3−2がホームドメイン302、303でローカルなマルチキャストアドレスのパケットを受信する場合も同様である。
【0149】
(3)ローカルマルチキャスト送信
図46に示すように、移動端末MN1−1、MN1−2の送信処理部324は、LMC1−1あてにマルチキャストパケットを送信する場合は、LMC1−1あての本来のマルチキャストパケット151を生成した後、LMC1−1に対応する移動先ドメイン用のローカルマルチキャストアドレスLMC1−2をアドレス対応表316から取得して、図27に示すように、LMC1−2あてのカプセル化マルチキャストパケット263にカプセル化して転送する。
【0150】
移動端末MN1−1、MN1−2の受信処理部323は、アドレス対応表316に登録されている移動先ドメイン用のLMC1−2あてのカプセル化マルチキャストパケット263を直接受信し、脱カプセル化し、LMC1−1あての本来のマルチキャストパケット151を受信する。
【0151】
他方、移動制御エージェントMA1の第2のパケット処理部364は、アドレス対応表355に登録されている移動先ドメイン用のLMC1−2あてのカプセル化マルチキャストパケット263を受信し、脱カプセル化し、図45に示すように、LMC1−1あての本来のマルチキャストパケット151に、ホームエージェントHA1のアドレスをあて先アドレス391に設定したカプセル化ヘッダ392を付加したカプセル化ユニキャストパケット393を生成し、転送する。
【0152】
ホームエージェントHA1の第2のパケット処理部344は、受信したカプセル化ユニキャストパケット393を脱カプセル化し、LMC1−1宛の本来のマルチキャストパケット151をホームドメイン301内に配信する。
【0153】
移動端末MN2−1及びMN2−2、移動端末MN3−1及びMN3−2が、LMC2−1、LMC3−1あてにパケットを送信する場合も同様である。
【0154】
(4)その他
ホームエージェントHA1が移動端末MN1−1、MN1−2あてのユニキャストパケットを受信した場合の動作は従来と同様に行われる。この場合、本実施例は移動制御の階層化が行われているので、ホームエージェントHA1の第1のパケット処理部343は移動端末MN1−1、MN1−2あてのパケットが到着した場合、パケットを移動制御エージェントMA1をあて先とするパケット内にカプセル化して転送し、移動制御エージェントMA1の第1のパケット処理部363はこのパケットを受信すると、内部のカプセル化されたパケットを取り出し、これを移動端末MN1−1、MN1−2の気付アドレスをあて先とするパケットに再度カプセル化して転送し、移動端末MN1−1、MN1−2の受信処理部323は、気付アドレスをあて先としたパケットが到着すると、それを受信し、カプセル化されたパケットを取り出して受信処理を行う。ホームエージェントHA2、HA3が移動端末MN2−1及びMN2−2、MN3−1及びMN3−2あてのユニキャストパケットを受信した場合も同様である。また、本来のグローバルマルチキャストパケットの送受信も、ホームエージェントHA1〜HA3において従来と同様に処理される。
【0155】
このように、管理ドメインと移動先のドメインが隣接していないものの、移動制御の階層化が使用されている場合は、ローカルに使用しているマルチキャストアドレスあてのパケットを移動先の端末に配信する場合、まず、ドメイン間では移動先のドメインのローカルな移動制御エージェントあてにカプセル化して転送し、かつ移動先の管理ドメイン内では、そのドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレスにカプセル化して転送することにより、移動端末ごとにマルチキャストパケットをカプセル化して転送した場合に生じるオーバーヘッドを削減するとともに、グローバルなマルチキャストアドレスを消費しないですむ。
【0156】
【発明の効果】
第1の発明によれば、管理ドメインにおいてローカルに使用しているマルチキャストアドレスあてのパケットを移動先の端末に配信する場合、グローバルなマルチキャストアドレスにカプセル化して転送することにより、移動端末ごとにマルチキャストパケットをカプセル化して転送した場合に生じるオーバーヘッドを削減する。
【0157】
また、第2の発明によれば、特に管理ドメインと移動先のドメインが隣接している場合は、ローカルに使用しているマルチキャストアドレスあてのパケットを移動先の端末に配信する場合、移動先の管理ドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレスにカプセル化して転送することにより、移動端末ごとにマルチキャストパケットをカプセル化して転送した場合に生じるオーバーヘッドを削減するとともに、グローバルなマルチキャストアドレスを消費しないですむ。
【0158】
また、第3の発明によれば、管理ドメインと移動先のドメインが隣接していないものの、移動制御の階層化が使用されている場合は、ローカルに使用しているマルチキャストアドレスあてのパケットを移動先の端末に配信する場合、まず、ドメイン間では移動先のドメインのローカルな移動制御エージェントあてにカプセル化して転送し、かつ移動先の管理ドメイン内では、そのドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレスにカプセル化して転送することにより、移動端末ごとにマルチキャストパケットをカプセル化して転送した場合に生じるオーバーヘッドを削減するとともに、グローバルなマルチキャストアドレスを消費しないですむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例における移動端末の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例における移動端末のマルチキャストアドレス通知処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施例における移動端末の受信処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施例における移動端末の送信処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施例におけるホームエージェントの構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施例におけるホームエージェントのローカルマルチキャストアドレス受付処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施例におけるホームエージェントの第1のパケット処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施例におけるホームエージェントの第2のパケット処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施例における移動端末とホームエージェント間の設定手順を示す図である。
【図11】通常のマルチキャストパケットのフォーマットを示す図である。
【図12】本発明の第1の実施例におけるカプセル化されたマルチキャストパケットのフォーマットを示す図である。
【図13】本発明の第1の実施例におけるホームエージェントからのマルチキャストパケットの流れを示す図である。
【図14】本発明の第1の実施例における移動端末からのマルチキャストパケットの流れを示す図である。
【図15】本発明の第2の実施例の構成図である。
【図16】本発明の第2の実施例における移動端末の構成例を示すブロック図である。
【図17】本発明の第2の実施例における移動端末のマルチキャストアドレス通知処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第2の実施例における移動端末の受信処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施例における移動端末の送信処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図20】本発明の第2の実施例におけるホームエージェントの構成例を示すブロック図である。
【図21】本発明の第2の実施例におけるホームエージェントのマルチキャストアドレス受付処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第2の実施例におけるホームエージェントの第1のパケット処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第2の実施例におけるホームエージェントの第2のパケット処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図24】本発明の第2の実施例におけるマルチキャストアドレス管理ノードの構成例を示すブロック図である。
【図25】本発明の第2の実施例におけるマルチキャストアドレス管理ノードのローカルマルチキャストアドレス割当部の処理例を示すフローチャートである。
【図26】本発明の第2の実施例における移動端末とホームエージェント間の設定手順を示す図である。
【図27】本発明の第2、第3の実施例におけるカプセル化されたマルチキャストパケットのフォーマットを示す図である。
【図28】本発明の第2の実施例におけるホームエージェントからのマルチキャストパケットの流れを示す図である。
【図29】本発明の第2の実施例における移動端末からのマルチキャストパケットの流れを示す図である。
【図30】本発明の第3の実施例の構成図である。
【図31】本発明の第3の実施例における移動端末の構成例を示すブロック図である。
【図32】本発明の第3の実施例における移動端末のマルチキャストアドレス通知処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図33】本発明の第3の実施例における移動端末の受信処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図34】本発明の第3の実施例における移動端末の送信処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図35】本発明の第3の実施例におけるホームエージェントの構成例を示すブロック図である。
【図36】本発明の第3の実施例におけるローカルな移動制御エージェントの構成例を示すブロック図である。
【図37】本発明の第3の実施例におけるローカルな移動制御エージェントのローカルマルチキャストアドレス受付処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図38】本発明の第3の実施例におけるローカルな移動制御エージェントの第1のパケット処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図39】本発明の第3の実施例におけるローカルな移動制御エージェントの第2のパケット処理部の処理例を示すフローチャートである。
【図40】本発明の第3の実施例におけるマルチキャストアドレス管理ノードの構成例を示すブロック図である。
【図41】本発明の第3の実施例におけるマルチキャストアドレス管理ノードのローカルマルチキャストアドレス割当部の処理例を示すフローチャートである。
【図42】本発明の第3の実施例における移動端末とホームエージェント、移動制御エージェント間の設定手順を示す図である。
【図43】本発明の第3の実施例におけるホームエージェントから移動エージェントに送信されるカプセル化されたマルチキャストパケットのフォーマットを示す図である。
【図44】本発明の第3の実施例におけるホームエージェントからのマルチキャストパケットの流れを示す図である。
【図45】本発明の第3の実施例における移動エージェントからホームエージェントに送信されるカプセル化されたマルチキャストパケットのフォーマットを示す図である。
【図46】本発明の第3の実施例における移動端末からのマルチキャストパケットの流れを示す図である。
【符号の説明】
101、201〜203、301〜303:ホームドメイン
102、204、304:移動先ドメイン(移動先の管理ドメイン)
103、308:公衆網
104、205〜207、305〜307:ルータ
HA1、HA2、HA3:ホームエージェント
MN1−1、MN1−2、MN2−1、MN2−2、MN3−1、MN3−2:移動端末
MCM:マルチキャストアドレス管理ノード
MA:移動制御エージェント
Claims (31)
- ホームドメインとそれに隣接する管理ドメイン間を移動する移動端末に対して移動端末のホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のマルチキャストパケットをホームドメインから各移動端末に配信する場合、または各移動端末からホームドメインに配信する場合、移動先の管理ドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する移動通信方法。
- 移動制御の階層化が行われている複数の管理ドメイン間を移動する移動端末に対して移動端末のホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のマルチキャストパケットをホームドメインから各移動端末に配信する場合、または各移動端末からホームドメインに配信する場合、ドメイン間では移動先のドメインのローカルな移動制御エージェント宛にカプセル化して転送し、移動先の管理ドメイン内では、そのドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレス宛にカプセル化して転送する移動通信方法。
- 複数の管理ドメイン間を移動する複数の移動端末と各移動端末が本来所属する管理上のドメインであるホームドメイン内に配置され該移動端末の移動を管理するホームエージェントとを含む移動通信システムにおける移動通信方法であって、前記ホームエージェントは、移動端末のホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを、グローバルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して、ホームドメイン以外の管理ドメインに移動している前記移動端末に配信する移動通信方法。
- 各移動端末がホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを送信する際に、グローバルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信し、前記グローバルなマルチキャスト宛のパケットを受信した前記ホームエージェントは、脱カプセル化してホームドメイン内に配信する請求項3記載の移動通信方法。
- ホームドメインとそれに隣接する管理ドメイン間を移動する複数の移動端末と、前記ホームドメインとその隣接する管理ドメインとの間に配置され該移動端末の移動を管理するホームエージェントと、移動端末の移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスの割り当てを管理するマルチキャストアドレス管理ノードとを含む移動通信システムにおける移動通信方法であって、前記ホームエージェントは、移動端末のホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを、そのローカルなマルチキャストアドレスに対して前記マルチキャストアドレス管理ノードから取得した移動先ドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する移動通信方法。
- 各移動端末がホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを送信する際に、そのローカルなマルチキャストアドレスに対して前記マルチキャストアドレス管理ノードから取得された移動先ドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信し、前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信した前記ホームエージェントは、脱カプセル化してホームドメイン内に配信する請求項5記載の移動通信方法。
- 複数の管理ドメイン間を移動する複数の移動端末と、各移動端末が本来所属する管理上のドメインであるホームドメイン内に配置され該移動端末の移動を管理するホームエージェントと、移動端末の移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスの割り当てを管理するマルチキャストアドレス管理ノードと、移動端末の移動先ドメイン内に配置され移動端末の移動を管理する移動制御エージェントとを含む移動通信システムにおける移動通信方法であって、前記ホームエージェントは、移動端末のホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを、前記移動制御エージェントのアドレス宛にカプセル化して転送し、前記移動制御エージェントは、受信して脱カプセル化したパケットを、そのローカルなマルチキャストアドレスに対して前記マルチキャストアドレス管理ノードから取得した移動先ドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する移動通信方法。
- 各移動端末がホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを送信する際に、そのローカルなマルチキャストアドレスに対して前記マルチキャストアドレス管理ノードから取得された移動先ドメイン内でローカルに使用しているマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信し、前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信した前記移動制御エージェントは、脱カプセル化したパケットを再カプセル化してホームエージェントに転送し、ホームエージェントは受信したパケットを脱カプセル化してホームドメイン内に配信する請求項7記載の移動通信方法。
- 移動端末が本来所属する管理上のドメインであるホームドメイン内に配置され、前記移動端末の移動を管理するホームエージェントであって、前記ホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレスとペアにして使用するグローバルなマルチキャストアドレスとの対応を管理する手段と、前記ホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信したとき、そのアドレスに対応するグローバルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信する手段とを備えるホームエージェント。
- 前記グローバルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化されたパケットを受信したとき、そのパケットを脱カプセル化してホームドメイン内に配信する手段を備えた請求項9記載のホームエージェント。
- ホームドメインとそれに隣接する移動先ドメイン間を移動する移動端末の前記ホームドメインと前記移動先ドメインとの間に配置され、前記移動端末の移動を管理するホームエージェントであって、前記ホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレスとペアにして使用する前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを、前記移動先ドメインに配置されたマルチキャストアドレス管理ノードから取得して管理する手段と、前記ホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信したとき、そのアドレスとペアの移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信する手段とを備えるホームエージェント。
- 前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化されたパケットを受信したとき、そのパケットを脱カプセル化してホームドメイン内に配信する手段を備えた請求項11記載のホームエージェント。
- ホームドメインに所属する移動端末が移動する移動先ドメイン内に配置され、前記移動端末の移動を管理する移動制御エージェントであって、前記ホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレスとペアにして使用する前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを、前記移動先ドメインに配置されたマルチキャストアドレス管理ノードから取得して管理する手段と、前記ホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを前記ホームドメインのホームエージェントから受信したとき、そのパケットを脱カプセル化し、そのアドレスとペアの移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットに再カプセル化して前記移動先ドメイン内に配信する手段とを備える移動制御エージェント。
- 前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化されたパケットを移動端末から受信したとき、そのパケットを脱カプセル化し、前記ホームエージェント宛のパケットに再カプセル化して前記ホームエージェントに転送する手段を備えた請求項13記載の移動制御エージェント。
- ホームドメインに所属する移動端末が移動する移動先ドメイン内に配置されたマルチキャストアドレス管理ノードであって、前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスのリストを管理する手段と、前記ホームドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレスとペアにして使用する前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを前記移動端末のホームエージェントに割り当てる手段とを備えたマルチキャストアドレス管理ノード。
- ホームドメインに所属する移動端末が移動する移動先ドメイン内に配置されたマルチキャストアドレス管理ノードであって、前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスのリストを管理する手段と、前記ホームドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレスとペアにして使用する前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを、前記移動先ドメイン内に配置され前記移動端末の移動を制御する移動制御エージェントに割り当てる手段とを備えたマルチキャストアドレス管理ノード。
- ホームドメインとそれに隣接する移動先ドメイン間を移動する移動端末であって、ホームドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレスとペアになる移動先ドメイン内でのみ一意なローカルなマルチキャストアドレスをホームエージェントから受信して保持管理する手段と、前記移動先ドメイン内でのみ一意なローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを前記ホームエージェントから受信したとき、脱カプセル化して、前記ホームドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレス宛のパケットを取り出す手段とを備えた移動端末。
- ホームドメイン内で一意なマルチキャストアドレス宛のパケットを送信する際、そのアドレスとペアの移動先ドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信する手段を備えた請求項17記載の移動端末。
- 複数のドメイン間を移動する移動端末であって、ホームドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレスとペアになる移動先ドメイン内でのみ一意なローカルなマルチキャストアドレスを、前記移動先ドメイン内に配置され移動端末の移動を制御する移動制御エージェントから受信して保持管理する手段と、前記移動先ドメイン内でのみ一意なローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを前記移動制御エージェントから受信したとき、脱カプセル化して、前記ホームドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレス宛のパケットを取り出す手段とを備えた移動端末。
- ホームドメイン内で一意なマルチキャストアドレス宛のパケットを送信する際、そのアドレスとペアの移動先ドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信する手段を備えた請求項19記載の移動端末。
- 移動端末と、その移動端末が本来所属する管理上のドメインであるホームドメインと、該ホームドメイン内に配置され前記移動端末の移動を管理するホームエージェントと、前記移動端末の移動先の管理ドメインとから構成され、前記移動端末は前記移動先ドメインにおいて取得した気付アドレスを前記ホームエージェントに通知し、前記ホームエージェントは前記移動端末あてのパケットが到着した場合、該パケットを気付アドレスをあて先とするパケット内にカプセル化して転送し、前記移動端末は気付アドレスをあて先としたパケットが到着するとカプセル化されたパケットを取り出して受信処理を行う移動通信システムにおいて、
前記ホームエージェントは、前記移動端末からホームドメイン内でのみ配信しているローカルマルチキャストアドレス宛のパケットの受信を要求された場合に、あらかじめ取得したグローバルなマルチキャストアドレスのうち、任意のグローバルマルチキャストアドレスを選択する手段と、該選択したグローバルマルチキャストアドレスを前記移動端末に通知する手段と、前記ローカルマルチキャストアドレス宛のパケットを受信した場合、これを前記グローバルマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する手段と、自分宛のパケットを受信した場合、内部に前記ローカルマルチキャストアドレス宛のパケットがカプセル化されている場合は、これをホームドメイン内に転送する手段とを有し、
前記移動端末は、前記ローカルマルチキャストアドレスの受信要求を前記ホームエージェントに送信する手段と、前記ホームエージェントから通知されたグローバルマルチキャストアドレス宛のパケットを受信した場合、これを脱カプセル化し、内部のローカルマルチキャストアドレス宛のパケットを取り出す手段と、前記ローカルマルチキャストアドレス宛のパケットを送信する場合、前記グローバルマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信する手段とを有する移動通信システム。 - 請求項21記載の移動通信システムにおいて、前記移動端末が主に移動している移動先管理ドメインがホームドメインと隣接している場合、前記移動先管理ドメイン内にはローカルなマルチキャストアドレスの割り当てを管理するマルチキャストアドレス管理ノードが配置され、前記ホームエージェントは前記ホームドメインと前記移動先管理ドメインとの間に配置され、且つ、 前記マルチキャストアドレス管理ノードは、前記ホームエージェントに対してあらかじめ静的に該移動先管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを割り当てる手段、および前記ホームエージェントから前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを要求された場合に任意のローカルなマルチキャストアドレスを動的に割り当てる手段の何れか一方の手段を備え、
前記ホームエージェントは、前記移動端末からホームドメイン内でローカルに配信しているローカルマルチキャストアドレス宛のパケットの受信を要求された場合、前記マルチキャストアドレス管理ノードからあらかじめ割り当てられた前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスのうち任意のものを通知する手段および前記マルチキャストアドレス管理ノードに前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを要求してその結果取得したアドレスを通知する手段の何れか一方の手段と、前記ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信した場合、これを前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する手段と、前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信した場合、内部に前記ローカルマルチキャストアドレス宛のパケットがカプセル化されている場合は、これをホームドメイン内に転送する手段とを有し、
前記移動端末は、前記ホームエージェントから通知された前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信した場合、これを脱カプセル化し、内部のローカルマルチキャストアドレス宛のパケットを取り出す手段と、前記ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを送信する場合、前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信する手段とを有する移動通信システム。 - 移動端末と、その移動端末が本来所属する管理上のドメインであるホームドメインと、該ホームドメイン内に配置され前記移動端末の移動を管理するホームエージェントと、前記移動端末の移動先ドメインと、該移動先ドメイン内に配置され前記移動端末の移動を管理する移動制御エージェントと、前記移動先管理ドメイン内に配置され該移動先管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスの割り当てを管理するマルチキャストアドレス管理ノードから構成され、前記移動端末は前記移動制御エージェントのアドレスを前記ホームエージェントに気付アドレスとして通知し、前記移動端末は移動先のドメインにおいて取得した気付アドレスを前記移動制御エージェントに通知し、前記ホームエージェントは前記移動端末あてのパケットが到着した場合、該パケットを前記移動制御エージェントをあて先とするパケット内にカプセル化して転送し、前記移動制御エージェントはこのパケットを受信すると、内部のカプセル化されたパケットを取り出し、これを前記移動端末の気付アドレスをあて先とするパケットに再度カプセル化して転送し、前記移動端末は気付アドレスをあて先としたパケットが到着するとカプセル化されたパケットを取り出して受信処理を行う移動通信システムにおいて、
前記ホームエージェントは、前記ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信した場合、これを前記移動制御エージェント宛のパケットにカプセル化して転送する手段と、自分宛のパケットを受信した場合、内部にローカルマルチキャストアドレス宛のパケットがカプセル化されていた場合、これをホームドメイン内に転送する手段とを有し、
前記マルチキャストアドレス管理ノードは、前記移動制御エージェントに対してあらかじめ静的に前記移動先管理ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを割り当てる手段および前記移動制御エージェントから要求された場合に任意の前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを動的に割り当てる手段の何れか一方を有し、
前記移動制御エージェントは、前記移動端末からホームドメイン内でローカルに配信しているローカルマルチキャストアドレス宛のパケットの受信を要求された場合、前記マルチキャストアドレス管理ノードからあらかじめ設定された該移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスのうち任意のものを割り当てる手段および前記マルチキャストアドレス管理ノードに前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを要求してその結果得られたアドレスを割り当てる手段の何れか一方の手段と、前記ホームエージェントから自分宛のパケットを受信した場合、内部のパケットが前記ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のものであれば、これを前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して転送する手段と、前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信した場合、内部に該ローカルマルチキャストアドレス宛のパケットがカプセル化されていたら、これを前記ホームエージェントあてのパケットにカプセル化して転送する手段を有し、
前記移動端末は、前記ローカルマルチキャストアドレスの受信要求を前記ホームエージェントと前記移動制御エージェントに送信する手段と、前記移動制御エージェントから通知された前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信した場合、これを脱カプセル化し、内部のローカルマルチキャストアドレス宛のパケットを取り出す手段と、前記ホームドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを送信する場合、前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信する手段とを有する移動通信システム。 - 移動端末が本来所属する管理上のドメインであるホームドメイン内に配置され前記移動端末の移動を管理するホームエージェントを構成するコンピュータを、前記ホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレスとペアにして使用するグローバルなマルチキャストアドレスとの対応を管理する手段、前記ホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信したとき、そのアドレスに対応するグローバルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信する手段、前記グローバルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化されたパケットを受信したとき、そのパケットを脱カプセル化してホームドメイン内に配信する手段、として機能させるプログラム。
- ホームドメインとそれに隣接する移動先ドメイン間を移動する移動端末の前記ホームドメインと前記移動先ドメインとの間に配置され前記移動端末の移動を管理するホームエージェントを構成するコンピュータを、前記ホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレスとペアにして使用する前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを、前記移動先ドメインに配置されたマルチキャストアドレス管理ノードから取得して管理する手段、前記ホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信したとき、そのアドレスとペアの移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信する手段、前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化されたパケットを受信したとき、そのパケットを脱カプセル化してホームドメイン内に配信する手段、として機能させるプログラム。
- ホームドメインに所属する移動端末が移動する移動先ドメイン内に配置され前記移動端末の移動を管理する移動制御エージェントを構成するコンピュータを、前記ホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレスとペアにして使用する前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを、前記移動先ドメインに配置されたマルチキャストアドレス管理ノードから取得して管理する手段、前記ホームドメイン内でのみ一意性が保証されているローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを前記ホームドメインのホームエージェントから受信したとき、そのパケットを脱カプセル化し、そのアドレスとペアの移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットに再カプセル化して前記移動先ドメイン内に配信する手段、前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化されたパケットを移動端末から受信したとき、そのパケットを脱カプセル化し、前記ホームエージェント宛のパケットに再カプセル化して前記ホームエージェントに転送する手段、として機能させるプログラム。
- ホームドメインに所属する移動端末が移動する移動先ドメイン内に配置されたマルチキャストアドレス管理ノードを構成するコンピュータを、前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスのリストを管理する手段、前記ホームドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレスとペアにして使用する前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを前記移動端末のホームエージェントに割り当てる手段、として機能させるプログラム。
- ホームドメインに所属する移動端末が移動する移動先ドメイン内に配置されたマルチキャストアドレス管理ノードを構成するコンピュータを、前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスのリストを管理する手段、前記ホームドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレスとペアにして使用する前記移動先ドメイン内でローカルなマルチキャストアドレスを、前記移動先ドメイン内に配置され前記移動端末の移動を制御する移動制御エージェントに割り当てる手段、として機能させるプログラム。
- 複数の管理ドメイン間を移動する移動端末を構成するコンピュータを、ホームドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレスとペアになるグローバルなマルチキャストアドレスを保持管理する手段、前記グローバルなマルチキャストアドレス宛のパケットを受信したとき、脱カプセル化して、前記ホームドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレス宛のパケットを取り出す手段、ホームドメイン内で一意なマルチキャストアドレス宛のパケットを送信する際、そのアドレスとペアのグローバルなマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信する手段、として機能させるプログラム。
- ホームドメインとそれに隣接する移動先ドメイン間を移動する移動端末を構成するコンピュータを、ホームドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレスとペアになる移動先ドメイン内でのみ一意なローカルなマルチキャストアドレスをホームエージェントから受信して保持管理する手段、前記移動先ドメイン内でのみ一意なローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを前記ホームエージェントから受信したとき、脱カプセル化して、前記ホームドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレス宛のパケットを取り出す手段、ホームドメイン内で一意なマルチキャストアドレス宛のパケットを送信する際、そのアドレスとペアの移動先ドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信する手段、として機能させるプログラム。
- 複数のドメイン間を移動する移動端末を構成するコンピュータを、ホームドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレスとペアになる移動先ドメイン内でのみ一意なローカルなマルチキャストアドレスを、前記移動先ドメイン内に配置され移動端末の移動を制御する移動制御エージェントから受信して保持管理する手段、前記移動先ドメイン内でのみ一意なローカルなマルチキャストアドレス宛のパケットを前記移動制御エージェントから受信したとき、脱カプセル化して、前記ホームドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレス宛のパケットを取り出す手段、ホームドメイン内で一意なマルチキャストアドレス宛のパケットを送信する際、そのアドレスとペアの移動先ドメイン内でのみ一意なマルチキャストアドレス宛のパケットにカプセル化して送信する手段、として機能させるプログラム。
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