JP3992459B2 - 受信装置、受信方法、および、半導体装置 - Google Patents
受信装置、受信方法、および、半導体装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は受信装置、受信方法、および、半導体装置に関し、特に、基地局から送信された信号を受信して復調する受信装置、受信方法、および、基地局から送信された信号を処理する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)通信方式では、送信すべき信号は拡散符号によって拡散された後、送信される。移動機では、受信データの最適なパスタイミングを選択し、逆拡散、同期検波、レイク合成することによって、データを得ることができる。
【0003】
通常は、初期同期がとれた後も、移動等による通話チャネルの変化に伴い、頻繁にパスタイミングを追従する必要がある。そのため移動機には受信チャネルのパスタイミングをモニタするパス追従部が設けられている。
【0004】
また、W−CDMA通信方式では、高速移動中でも常に安定した通信を実現するため、データ受信中においても、接続する基地局を随時最適な基地局に切り替えるハンドオーバー制御がおこなわれている。そのため、現在接続している基地局以外の周辺の基地局についてもデータの受信レベル(例えば、SIR:Signal-to-Interference Ratio)をモニタしなければならない。したがって、接続中の基地局のデータに加えて、その他の基地局からのデータについても、逆拡散、同期検波し、レベル測定を行わなければならない。
【0005】
図8に従来のW−CDMA通信方式の受信装置のパス追従部とデータ復調部のブロック図を示す。
この図に示すように、従来のW−CDMA通信方式の受信装置は、アンテナ10、受信回路11、A/D変換回路12、パス追従部20、データ復調部30、RAKE合成回路40、レベル測定回路41、および、電力化回路42によって構成されている。
【0006】
ここで、アンテナ10は、基地局から伝送されてきた電波を捕捉する。
受信回路11は、アンテナ10によって捕捉された電波を、対応する電気信号に変換する。
【0007】
A/D変換回路12は、受信回路11から出力された電気信号(アナログ信号)を、対応するディジタル信号(以下、受信データと称する)に変換して出力する。
【0008】
パス追従部20は、相関回路21、積分回路22、電力化回路23、積分回路24、および、パス選択回路25によって構成され、受信信号から電力の大きいパスを選択し、そのタイミングをパス情報としてデータ復調部30に出力する。
【0009】
ここで、相関回路21は、A/D変換回路12から供給された受信データと、拡散符号である所定のコードとの相関値を算出し、積分回路22に出力する。
積分回路22は、相関回路21から出力されたデータを、スロット単位で積分し、得られた結果を出力する。
【0010】
電力化回路23は、積分回路22から出力されたデータの相乗平均を計算して出力する。
積分回路24は、電力化回路23からの出力を、フレーム単位で積分し、得られた結果を出力する。
【0011】
パス選択回路25は、積分回路24から出力されたデータを観察し、電力値の大きいパスを上位から数パス選択し、そのタイミングをパス情報として出力する。
【0012】
データ復調部30は、演算部31−1〜31−n、メモリ32、同期検波回路33、および、チャネル推定回路34によって構成されており、パス情報に応じて、拡散符号と受信データとの相関値を演算し、同期検波を行った後、出力する。
【0013】
ここで、演算部31−1は、相関回路31−1aおよびコード発生回路31−1bによって構成され、パス選択回路25から供給されるパス情報に応じたタイミングで受信データと、コード発生回路31−1bから供給される拡散符号との相関値を相関回路31−1aが演算して出力する。
【0014】
なお、演算部31−2〜31−nも同様の構成となっているので、その説明は省略する。
メモリ32は、演算部31−1〜31−nから出力されたデータを、予め決められた領域に格納する。
【0015】
同期検波回路33は、メモリ32に格納されているデータに対して同期検波処理を施して出力する。
チャネル推定回路34は、メモリ32に格納されているデータを、フレーム単位で積分して出力する。
【0016】
RAKE合成回路40は、同期検波回路33から出力された、逆拡散によって分離された各パスごとの信号を時間と位相をそろえて合成し、出力する。
レベル測定回路41は、RAKE合成回路40から出力されたデータのレベルを測定する。
【0017】
電力化回路42は、チャネル推定回路34から出力されたデータの相乗平均を算出し、レベル測定回路41に供給する。
次に、以上の従来例の動作について説明する。
【0018】
アンテナ10は、基地局から伝送されてきた電波を捕捉し、受信回路11に供給する。
受信回路11は、アンテナ10によって捕捉された電波を、対応する電気信号に変換して出力する。
【0019】
A/D変換回路12は、受信回路11から供給された電気信号(アナログ信号)を対応するディジタル信号に変換し、パス追従部20とデータ復調部30とにそれぞれ供給する。
【0020】
相関回路21は、A/D変換回路12から供給された受信データと、図示せぬ他のブロックから供給された受信中の基地局に対応する拡散符号との相関値を演算して出力する。
【0021】
積分回路22は、相関回路21から出力されたデータを、スロット単位で積分し、出力する。
電力化回路23は、積分回路22によってスロット単位で積分されたデータの相乗平均を算出し、これを受信信号の電力を示すデータとして出力する。
【0022】
積分回路24は、電力化回路23から出力されたデータを、フレーム単位(スロットよりも大きい単位)で積分し、出力する。
パス選択回路25は、積分回路24から出力されたデータを参照し、受信信号の電力が大きいパスを上位から数個(この例ではn個)選択し、そのタイミングをパス情報として出力する。
【0023】
データ復調部30の演算部31−1〜31−nは、パス選択回路25から供給されたパス情報が示すタイミングに同期して、それぞれのコード発生回路から供給される拡散符号と、A/D変換回路12から供給される受信データとの相関値を演算して出力する。
【0024】
メモリ32は、演算部31−1〜31−nから出力されたデータを、予め決められた所定の領域にそれぞれ格納する。
チャネル推定回路34は、パイロット信号(基準信号)を1スロット分だけ積分し、伝送路(チャネル)の状態を示す信号を生成し、同期検波回路33と、電力化回路42にそれぞれ供給する。
【0025】
RAKE合成回路40は、同期検波回路33から出力された、逆拡散によって分離された各パスごとの信号を時間と位相をそろえて合成し、出力する。
レベル測定回路41は、RAKE合成回路40から出力されたデータのレベルを測定する。
【0026】
電力化回路42は、チャネル推定回路34から出力されたデータの相乗平均を算出し、レベル測定回路41に供給する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、以上に示す従来の受信装置は、相関回路21および相関回路31−1a〜31−naの(n+1)個の相関回路を有している。一般的に、相関回路は、回路面積を多く必要とするので、回路規模が大きくなってしまうという問題点があった。
【0028】
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであり、回路規模を縮減することが可能な受信装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、基地局から送信された信号を受信して復調する受信装置において、前記基地局から送信され、複数のパスを経由して伝送されてきた信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された受信信号のそれぞれのパスのタイミングを検出するためのパス追従手段と、前記パス追従手段によって検出された複数のパスのタイミングに応じて、前記受信信号に逆拡散処理を施して復調する復調手段と、前記受信信号と、拡散符号との相関値を算出する相関値算出手段と、前記パス追従手段によってパス追従処理を行う場合には、前記相関値算出手段の出力を前記パス追従手段に供給し、前記復調手段によって前記受信信号を復調する場合には、前記相関値算出手段の出力を前記復調手段に供給する供給先選択手段と、前記復調手段によって復調された信号を参照し、前記受信信号のレベル測定を行うレベル測定手段と、を有し、前記パス追従手段は、前記相関値算出手段の出力を積分する積分手段を有し、前記レベル測定手段は、前記積分手段の出力を利用して前記受信信号のレベル測定を行うことを特徴とする受信装置が提供される。
【0030】
ここで、受信手段は、基地局から送信され、複数のパスを経由して伝送されてきた信号を受信する。パス追従手段は、受信手段によって受信された受信信号のそれぞれのパスのタイミングを検出する。復調手段は、パス追従手段によって検出された複数のパスのタイミングに応じて、受信信号に逆拡散処理を施して復調する。相関値算出手段は、受信信号と、拡散符号との相関値を算出する。供給先選択手段は、パス追従手段によってパス追従処理を行う場合には、相関値算出手段の出力をパス追従手段に供給し、復調手段によって受信信号を復調する場合には、相関値算出手段の出力を復調手段に供給する。レベル測定手段は、復調手段によって復調された信号を参照し、受信信号のレベル測定を行う。パス追従手段は、相関値算出手段の出力を積分する積分手段を有し、レベル測定手段は、積分手段の出力を利用して受信信号のレベル測定を行う。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の動作原理を説明する原理図である。
【0032】
この図に示すように、本発明の受信装置は、アンテナ1、受信手段2、相関値算出手段3、供給先選択手段4、パス追従手段5、復調手段6、および、レベル測定手段7によって構成されている。
【0033】
ここで、受信手段2は、基地局から送信され、複数のパスを経由して伝送されてきた信号をアンテナ1を介して受信する。
パス追従手段5は、受信手段2によって受信された受信信号のそれぞれのパスのタイミングを検出する。
【0034】
復調手段6は、パス追従手段5によって検出された複数のパスのタイミングに応じて、受信信号に逆拡散処理を施して復調する。
相関値算出手段3は、受信信号と、拡散符号との相関値を算出する。
【0035】
供給先選択手段4は、パス追従手段5によってパス追従処理を行う場合には、相関値算出手段3の出力をパス追従手段5に供給し、復調手段6によって受信信号を復調する場合には、相関値算出手段3の出力を復調手段6に供給する。
【0036】
レベル測定手段7は、復調手段6によって復調された信号を参照し、受信信号のレベル測定を行う。
次に、以上の原理図の動作について説明する。
【0037】
受信手段2は、基地局から送信されてきた電波をアンテナ1を介して受信し、対応する電気信号に変換する。
相関値算出手段3は、受信手段2から供給された受信信号と、拡散符号との相関値を算出し、供給先選択手段4に供給する。なお、拡散符号は、基地局によって異なるので、現在接続中である基地局の拡散符号が相関値算出手段3に供給され、そこに格納される。
【0038】
供給先選択手段4は、所定の基地局との通信が開始された場合には、先ず、パス追従手段5に対して、処理結果のデータを供給する。
その結果、パス追従手段5は、複数のパスを経由して伝送されてきた受信信号のうち、その電力が大きいものを数個選択し、そのタイミングをパス情報として復調手段6に供給する。
【0039】
復調手段6は、パス追従手段5から供給されたパス情報に応じて、相関値算出手段3から供給されたデータを復調し、レベル測定手段7に供給する。
レベル測定手段7は、復調手段6から供給された信号のレベルを測定する。
【0040】
ところで、パス追従手段5によるパス追従処理は、所定の周期(例えば、50msec)毎に実行すれば事足りるので、それ以外の期間は、相関値算出手段3の出力は復調手段6に供給することができる。
【0041】
従って、本発明によれば、相関値算出手段3を共用することが可能になるので、回路規模を縮減することが可能になる。
なお、通信相手となる基地局が変化した場合には、前述の所定の周期によらず、供給先選択手段4は、パス追従手段5に相関値を供給し、パスの追従処理を行わせる。
【0042】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態の構成例を示す図である。この図に示すように、本発明の受信装置は、アンテナ10、受信回路11、A/D変換回路12、パス追従部20、データ復調部30、RAKE合成回路40、レベル測定回路41、および、電力化回路42によって構成されている。
【0043】
ここで、アンテナ10は、基地局から伝送されてきた電波を捕捉する。
受信回路11は、アンテナ10によって捕捉された電波を、対応する電気信号に変換する。
【0044】
A/D変換回路12は、受信回路11から出力された電気信号(アナログ信号)を、対応するディジタル信号に変換して出力する。
パス追従部20は、相関回路21、積分回路22、電力化回路23、積分回路24、および、パス選択回路25によって構成され、受信信号から電力の大きいパスを選択し、パス情報としてデータ復調部30に出力する。
【0045】
ここで、相関回路21は、A/D変換回路12から供給された受信データと、拡散符号である所定のコードとの相関値を算出し、積分回路22に出力する。
図3は、相関回路21の詳細な構成例を示す図である。
【0046】
この図に示すように、相関回路21は、FF(Flip Flop)80−1〜80−N、FF81−1〜81−N、乗算回路82−1〜82−N、および、加算回路83によって構成されている。
【0047】
FF80−1〜80−Nには、A/D変換回路12から出力された受信データが入力され、図示せぬクロック発生回路から供給されるクロック信号に同期して、次段のFFへ順次移送される。その結果、受信データはクロック信号の周期に応じて遅延されつつ、FF80−1〜80−Nを順次移送されることになる。
【0048】
FF81−1〜81−Nには、拡散符号であるコードが入力されるが、FF80−1〜80−Nとは異なり、全コードが入力された場合には、クロックの供給が中止され、入力されたデータが保持されることになる。
【0049】
乗算回路82−1〜82−Nは、FF80−1〜80−Nから供給されたデータと、FF81−1〜81−Nから供給されたデータのそれぞれを乗算し、得られた結果を出力する。
【0050】
加算回路83は、乗算回路82−1〜82−Nから出力されたデータの総和を演算して出力する。
その結果、加算回路83からは、受信データと、拡散符号との相関値が出力されることになる。
【0051】
なお、以上の相関回路21は、いわゆる「マッチトフィルタ」と呼ばれる回路である。ところで、相関回路としては、図4に示すような「スライディング相関回路」も存在する。
【0052】
この例では、スライディング相関回路70は、コード発生回路71、乗算回路72、加算回路73、および、FF74によって構成されている。コード発生回路71は、受信タイミング信号が供給された場合には、拡散符号の発生を開始して乗算回路72に供給する。
【0053】
乗算回路72は、受信データと拡散符号との乗算を行い、得られた結果を出力する。
加算回路73は、FF74から出力されたひとつ前の出力データ(逆拡散データ)と、乗算回路72から出力されたデータとを加算し、出力する。
【0054】
FF74は、加算回路73から出力されたデータを一時的に格納し、乗算回路72から次のデータが出力されるタイミングで、格納しているデータを読み出して供給する。
【0055】
その結果、FF74からは、受信データと拡散符号との相関値が出力されることになる。
スライディング相関回路と、マッチトフィルタとを比較すると、スライディング相関回路の方が構成が簡単であるが、定められたタイミングでしか相関値を演算できないという欠点がある。即ち、マッチトフィルタの場合は、時々刻々と入力される受信データと、拡散符号との相関値を演算して出力する。本発明ではこの性質を用いて、相関回路をパス追従部20とデータ復調部30とで共用することを可能とした。
【0056】
図2に戻って、積分回路22は、相関回路21から出力されたデータを、スロット単位で積分し、得られた結果を出力する。
電力化回路23は、積分回路22から出力されたデータの相乗平均を計算して出力する。
【0057】
積分回路24は、電力化回路23からの出力を、フレーム単位で積分し、得られた結果を出力する。
パス選択回路25は、積分回路24から出力されたデータを観察し、電力値の大きいパスを上位から数パス選択し、そのタイミングをパス情報として出力する。
【0058】
データ復調部30は、選択回路50、メモリ32、同期検波回路33、および、チャネル推定回路34によって構成されており、パス情報に応じて、拡散符号と受信データとの相関値を演算し、同期検波を行った後、出力する。
【0059】
ここで、選択回路50は、パス選択回路25によって選択されたパスに対応するデータを相関回路21の出力から選択して出力する。
メモリ32は、選択回路50から出力されたデータを、予め決められた領域に格納する。
【0060】
同期検波回路33は、メモリ32に格納されているデータに対して同期検波処理を施して出力する。
チャネル推定回路34は、メモリ32に格納されているデータを、フレーム単位で積分することにより、チャネル推定信号を生成して出力する。
【0061】
RAKE合成回路40は、同期検波回路33から出力された、逆拡散によって分離された各パスごとの信号を時間と位相をそろえて合成し、出力する。
レベル測定回路41は、RAKE合成回路40から出力されたデータのレベルを測定する。
【0062】
電力化回路42は、チャネル推定回路34から出力されたデータの相乗平均を算出し、レベル測定回路41に供給する。
次に、以上の実施の形態の動作について説明する。
【0063】
アンテナ10は、基地局から伝送されてきた電波を捕捉し、受信回路11に供給する。
受信回路11は、アンテナ10によって捕捉された電波を、対応する電気信号に変換して出力する。
【0064】
A/D変換回路12は、受信回路11から供給された電気信号(アナログ信号)を対応するディジタル信号に変換し、パス追従部20とデータ復調部30とにそれぞれ供給する。
【0065】
相関回路21は、通信を行おうとする基地局固有の拡散符号を図示せぬ他のブロックから取得し、FF81−1〜81−Nに格納する。そして、A/D変換回路12から受信データの供給が開始された場合には、FF80−1〜80−Nにより受信データを逐次遅延し、乗算回路82−1〜82−Nにそれぞれ供給する。
【0066】
乗算回路82−1〜82−Nは、FF80−1〜80−Nから出力される受信データと、FF81−1〜81−Nから出力される拡散符号とをそれぞれ乗算し、得られた結果を出力する。
【0067】
加算回路83は、乗算回路82−1〜82−Nから出力されたデータの総和を演算し、逆拡散データとして出力する。
相関回路21から出力されたデータは、積分回路22に供給され、そこで、1スロット分だけ積分され、出力される。
【0068】
電力化回路23は、積分回路22によってスロット単位で積分されたデータの相乗平均を算出し、これを受信信号の電力を示すデータとして出力する。
積分回路24は、電力化回路23から出力されたデータを、フレーム単位(スロットよりも大きい単位)で積分し、出力する。
【0069】
パス選択回路25は、積分回路24から出力されたデータを参照し、受信信号の電力が大きいパスを上位から数個(この例ではn個)選択し、そのタイミングをパス情報として出力する。
【0070】
パス選択回路25から出力されたパス情報は、選択回路50に供給される。
選択回路50は、相関回路21から出力される相関値のうち、電力が大きい順に数個のパスに対応するデータを選択し、メモリ32に供給する。
【0071】
なお、積分回路22以降のブロックは、所定の周期で動作するか、または、基地局が変化した場合に動作し、その時点において、受信信号の電力が大きい数個のパスを選択し、選択回路50に通知する。
【0072】
メモリ32は、選択回路50によって選択されたデータを、予め決められた所定の領域にそれぞれ格納する。
チャネル推定回路34は、パイロット信号(基準信号)を1スロット分だけ積分し、伝送路(チャネル)の状態を示す信号を生成し、同期検波回路33と、電力化回路42にそれぞれ供給する。
【0073】
RAKE合成回路40は、同期検波回路33から出力された、逆拡散によって分離された各パスごとの信号を時間と位相をそろえて合成し、出力する。
レベル測定回路41は、RAKE合成回路40から出力されたデータのレベルを測定する。
【0074】
電力化回路42は、チャネル推定回路34から出力されたデータの相乗平均を算出し、レベル測定回路41に供給する。
以上の処理によれば、相関回路21を、パス追従部20とデータ復調部30とで共用することが可能になるので、回路規模を削減することが可能になる。
【0075】
なお、以上の実施の形態では、選択回路50により、相関回路21の出力を選択するようにしたが、例えば、メモリ32に全てのデータを格納しておき、パス選択回路25の出力に応じたデータのみを、メモリ32から読み出すようにしてもよい。
【0076】
図5は、以上の動作を説明するフローチャートである。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10:
相関回路21は、拡散符号であるコードを、FF81−1〜81−Nに対して設定する。
【0077】
ステップS11:
相関回路21は、A/D変換回路12から出力された受信データを、FF80−1〜80−Nに供給し、拡散符号との相関値を算出する。
【0078】
ステップS12:
相関回路21は、相関値の演算結果を、パス追従部20に供給する。
ステップS13:
パス選択回路25は、相関回路21の出力を演算した結果得られたパス情報を、データ復調部30の選択回路50に供給する。
【0079】
ステップS14:
相関回路21は、A/D変換回路12から出力された受信データを、FF80−1〜80−Nに供給し、拡散符号との相関値を算出する。
【0080】
ステップS15:
相関回路21は、データ復調部30の選択回路50に対して、演算結果のデータを供給する。
【0081】
ステップS16:
図示せぬ制御部は、処理を終了するか否かを判定し、処理を終了しない場合にはステップS17に進み、それ以外の場合には処理を終了する。
【0082】
ステップS17:
図示せぬ制御部は、基地局との間の拡散符号であるコードが変化したか否かを判定し、コードが変化した場合にはステップS18に進み、それ以外の場合にはステップS14に戻って同様の処理を繰り返す。
【0083】
ステップS18:
図示せぬ制御部は、処理を終了するか否かを判定し、処理を終了しない場合にはステップS10に進み、それ以外の場合には処理を終了する。
【0084】
以上の処理によれば、前述した機能を実現することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図6は、本発明の第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。なお、この図において、図2と対応する部分には同一の符号を付してあるので、その説明は省略する。
【0085】
この実施の形態では、図2の場合と比較し、チャネル推定回路34が除外されており、また、メモリ60が付加され、積分回路22の出力が供給されている。それ以外の構成は、図2の場合と同様である。
【0086】
メモリ60は、積分回路22から出力されたデータを一時的に格納し、同期検波回路33と、電力化回路42に供給する。
図2に示すチャネル推定回路34は、メモリ32に格納されているデータを1スロット分だけ積分する処理を実行するが、この動作は積分回路22の動作と同様である。従って、第2の実施の形態では、積分回路22とチャネル推定回路34とを共用することにより、チャネル推定回路34を省略することとした。
【0087】
なお、第2の実施の形態の動作は、チャネル推定回路34の代わりに、積分回路22が1スロット分の積分を行う以外は、図2に示す場合と同様であるのでその詳細な説明は省略する。
【0088】
以上の実施の形態によれば、積分回路22を、パス追従部20と、データ復調部30とで共用することが可能になるので、回路規模を更に縮減することが可能になる。
【0089】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図7は、本発明の第3の実施の形態の構成例を示すブロック図である。なお、この図において、図6と対応する部分には同一の符号を付してあるので、その説明は省略する。
【0090】
この実施の形態では、図6の場合と比較し、電力化回路42が省略されており、また、電力化回路23の出力が、レベル測定回路41に供給されている。それ以外の構成は、図6の場合と同様である。
【0091】
電力化回路23は、積分回路22から出力されるデータの相乗平均を算出し、積分回路24と、レベル測定回路41のそれぞれに供給する。
図6に示す電力化回路42は、メモリ60から出力されたデータの相乗平均を算出する処理を実行しており、これは電力化回路23の処理と同様である。従って、本発明の第3の実施の形態では、電力化回路23と、電力化回路42とを共用することにより、電力化回路42を省略することとした。
【0092】
なお、第3の実施の形態の動作は、電力化回路42の代わりに、電力化回路23がデータを電力化する処理を実行する以外は、第2の実施の形態の場合と同様であるので、その詳細な説明については省略する。
【0093】
以上の実施の形態によれば、電力化回路23を、パス追従部20と、データ復調部30とで共用することが可能になるので、回路規模を更に縮減することが可能になる。
【0094】
なお、以上の実施の形態に示す、パス追従部20と、データ復調部30とは、半導体装置として構成することが可能である。また、その周辺回路(例えば、A/D変換回路12、RAKE合成回路40、レベル測定回路41)も併せて半導体装置として構成することも可能である。
【0095】
(付記1) 基地局から送信された信号を受信して復調する受信装置において、
前記基地局から送信され、複数のパスを経由して伝送されてきた信号を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された受信信号のそれぞれのパスのタイミングを検出するためのパス追従手段と、
前記パス追従手段によって検出された複数のパスのタイミングに応じて、前記受信信号に逆拡散処理を施して復調する復調手段と、
前記受信信号と、拡散符号との相関値を算出する相関値算出手段と、
前記パス追従手段によってパス追従処理を行う場合には、前記相関値算出手段の出力を前記パス追従手段に供給し、前記復調手段によって受信信号を復調する場合には、前記相関値算出手段の出力を前記復調手段に供給する供給先選択手段と、
を有することを特徴とする受信装置。
【0096】
(付記2) 前記復調手段によって復調された信号を参照し、受信信号のレベル測定を行うレベル測定手段を更に有することを特徴とする付記1記載の受信装置。
【0097】
(付記3) 前記パス追従手段は、前記相関値算出手段の出力を積分する積分手段を有し、
前記レベル測定手段は、前記積分手段の出力を利用して受信信号のレベル測定を行う、
ことを特徴とする付記2記載の受信装置。
【0098】
(付記4) 前記パス追従手段は、前記積分器の出力から受信信号の電力を算出する電力算出手段を有し、
前記レベル測定手段は、前記積分手段と、前記電力算出手段の出力を参照して受信信号のレベル測定を行う、
ことを特徴とする付記3記載の受信装置。
【0099】
(付記5) 前記レベル測定手段は、RAKE合成によりレベルの測定を行うことを特徴とする付記2記載の受信装置。
(付記6) 前記供給先選択手段は、前記相関値算出手段の出力を所定の周期でパス追従手段に供給することを特徴とする付記1記載の受信装置。
【0100】
(付記7) 前記所定の周期は、前記基地局との状況に応じて適宜変更されることを特徴とする付記6記載の受信装置。
(付記8) 前記相関値算出手段は、マッチトフィルタによって構成されていることを特徴とする付記1記載の受信装置。
【0101】
(付記9) 前記相関値算出手段の出力から所望のパスに対応するデータを選択し、前記復調手段に供給するパス選択手段を更に有することを特徴とする付記8記載の受信装置。
【0102】
(付記10) 前記パス選択手段は、前記相関値算出手段からの出力データを半導体メモリに一時的に格納し、前記パス追従手段から供給された所望のパスに対応するアドレスからデータを読み出すことにより所望のパスを選択することを特徴とする付記8記載の受信装置。
【0103】
(付記11) 基地局から送信された信号を受信して復調する受信方法において、
前記基地局から送信され、複数のパスを経由して伝送されてきた信号を受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信された受信信号のそれぞれのパスのタイミングを検出するためのパス追従ステップと、
前記パス追従ステップによって検出された複数のパスのタイミングに応じて、前記受信信号に逆拡散処理を施して復調する復調ステップと、
前記受信信号と、拡散符号との相関値を算出する相関値算出ステップと、
前記パス追従ステップによってパス追従処理を行う場合には、前記相関値算出ステップの出力を前記パス追従ステップに供給し、前記復調ステップによって受信信号を復調する場合には、前記相関値算出ステップの出力を前記復調ステップに供給する供給先選択ステップと、
を有することを特徴とする受信方法。
【0104】
(付記12) 基地局から送信された信号を処理する半導体装置において、
複数のパスを経由して受信された受信信号のそれぞれのパスのタイミングを検出するためのパス追従手段と、
前記パス追従手段によって検出された複数のパスのタイミングに応じて、前記受信信号に逆拡散処理を施し、もとのデータに復調する復調手段と、
前記受信信号と、拡散符号との相関値を算出する相関値算出手段と、
前記パス追従手段によってパス追従処理を行う場合には、前記相関値算出手段の出力を前記パス追従手段に供給し、前記復調手段によって受信信号を復調する場合には、前記相関値算出手段の出力を前記復調手段に供給する供給先選択手段と、
を有することを特徴とする半導体装置。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、基地局から送信された信号を受信して復調する受信装置において、基地局から送信され、複数のパスを経由して伝送されてきた信号を受信する受信手段と、受信手段によって受信された受信信号のそれぞれのパスのタイミングを検出するためのパス追従手段と、パス追従手段によって検出された複数のパスのタイミングに応じて、受信信号に逆拡散処理を施して復調する復調手段と、受信信号と、拡散符号との相関値を算出する相関値算出手段と、パス追従手段によってパス追従処理を行う場合には、相関値算出手段の出力をパス追従手段に供給し、復調手段によって受信信号を復調する場合には、相関値算出手段の出力を復調手段に供給する供給先選択手段と、復調手段によって復調された信号を参照し、受信信号のレベル測定を行うレベル測定手段と、を備え、パス追従手段は、相関値算出手段の出力を積分する積分手段を有し、レベル測定手段は、積分手段の出力を利用して受信信号のレベル測定を行うようにしたので、相関値算出手段を時分割で共用し、積分手段を共用することにより、回路規模を削減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を説明する原理図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の構成例を説明するブロック図である。
【図3】図2に示す相関回路の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図4】相関回路の他の構成例を示す図である。
【図5】図2に示す実施の形態において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の構成例を説明するブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の構成例を説明するブロック図である。
【図8】従来の受信装置の構成例を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 受信手段
3 相関値算出手段
4 供給先選択手段
5 パス追従手段
6 復調手段
7 レベル測定手段
10 アンテナ
11 受信回路
12 A/D変換回路
20 パス追従部
21 相関回路
22 積分回路
23 電力化回路
24 積分回路
25 パス選択回路
30 データ復調部
32 メモリ
33 同期検波回路
34 チャネル推定回路
40 RAKE合成回路
41 レベル測定回路
42 電力化回路
50 選択回路
80−1〜80−N FF
81−1〜81−N FF
82−1〜82−N 乗算回路
83 加算回路
Claims (8)
- 基地局から送信された信号を受信して復調する受信装置において、
前記基地局から送信され、複数のパスを経由して伝送されてきた信号を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された受信信号のそれぞれのパスのタイミングを検出するためのパス追従手段と、
前記パス追従手段によって検出された複数のパスのタイミングに応じて、前記受信信号に逆拡散処理を施して復調する復調手段と、
前記受信信号と、拡散符号との相関値を算出する相関値算出手段と、
前記パス追従手段によってパス追従処理を行う場合には、前記相関値算出手段の出力を前記パス追従手段に供給し、前記復調手段によって前記受信信号を復調する場合には、前記相関値算出手段の出力を前記復調手段に供給する供給先選択手段と、
前記復調手段によって復調された信号を参照し、前記受信信号のレベル測定を行うレベル測定手段と、
を有し、
前記パス追従手段は、前記相関値算出手段の出力を積分する積分手段を有し、
前記レベル測定手段は、前記積分手段の出力を利用して前記受信信号のレベル測定を行うことを特徴とする受信装置。 - 前記パス追従手段は、前記積分手段の出力から前記受信信号の電力を算出する電力算出手段を有し、
前記レベル測定手段は、前記積分手段と、前記電力算出手段の出力を参照して前記受信信号のレベル測定を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の受信装置。 - 前記供給先選択手段は、前記相関値算出手段の出力を所定の周期でパス追従手段に供給することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
- 前記所定の周期は、前記基地局との状況に応じて適宜変更されることを特徴とする請求項3記載の受信装置。
- 前記相関値算出手段は、マッチトフィルタによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の受信装置。
- 前記相関値算出手段の出力から所望のパスに対応するデータを選択し、前記復調手段に供給するパス選択手段を更に有することを特徴とする請求項5記載の受信装置。
- 基地局から送信された信号を受信して復調する受信方法において、
前記基地局から送信され、複数のパスを経由して伝送されてきた信号を受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信された受信信号のそれぞれのパスのタイミングを検出するためのパス追従ステップと、
前記パス追従ステップによって検出された複数のパスのタイミングに応じて、前記受信信号に逆拡散処理を施して復調する復調ステップと、
前記受信信号と、拡散符号との相関値を算出する相関値算出ステップと、
前記パス追従ステップによってパス追従処理を行う場合には、前記相関値算出ステップの出力を前記パス追従ステップに供給し、前記復調ステップによって前記受信信号を復調する場合には、前記相関値算出ステップの出力を前記復調ステップに供給する供給先選択ステップと、
前記復調ステップによって復調された信号を参照し、前記受信信号のレベル測定を行うレベル測定ステップと、
を有し、
前記パス追従ステップでは、前記相関値算出ステップの出力を積分し、
前記レベル測定ステップでは、前記積分の出力を利用して前記受信信号のレベル測定を行うことを特徴とする受信方法。 - 基地局から送信された信号を処理する半導体装置において、
複数のパスを経由して受信された受信信号のそれぞれのパスのタイミングを検出するためのパス追従手段と、
前記パス追従手段によって検出された複数のパスのタイミングに応じて、前記受信信号に逆拡散処理を施し、もとのデータに復調する復調手段と、
前記受信信号と、拡散符号との相関値を算出する相関値算出手段と、
前記パス追従手段によってパス追従処理を行う場合には、前記相関値算出手段の出力を前記パス追従手段に供給し、前記復調手段によって前記受信信号を復調する場合には、前記相関値算出手段の出力を前記復調手段に供給する供給先選択手段と、
前記復調手段によって復調された信号を参照し、前記受信信号のレベル測定を行うレベル測定手段と、
を有し、
前記パス追従手段は、前記相関値算出手段の出力を積分する積分手段を有し、
前記レベル測定手段は、前記積分手段の出力を利用して前記受信信号のレベル測定を行うことを特徴とする半導体装置。
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