JP3991678B2 - 車両用シートのリモコンユニット収納装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に後席乗員が後席からナビゲーションシステム、後席用エアコン、カーオーディオ等の機器を操作するためのリモコンユニットを、車両用シートのシートバック背面に収納するためのリモコンユニットの収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、後席乗員が利用するリモコンユニットは、車室内に特定の収納場所が設けられていないことから、図13に示すように、前席シート01のシートバック02背面側に設けられたシートバックポケット03や、車室側壁(内張)あるいはリアドア04に設けられたリアドアポケット05等に収納されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リモコンユニットをシートバックポケット03やリアドアポケット05等に収納した場合、以下に列記する問題がある。
▲1▼ 他の収納物と一緒に収納されるので、取り出しにくい。
▲2▼ 収納場所が一定せず、また外から見えないので、収納場所がすぐに確認できず、探しにくい。さらに、シート上に放置されることも多く、紛失や破損を招きやすい。
▲3▼ 走行中にポケット内で踊るので、不快音の発生、リモコンユニットの破損等の原因となる。
【0004】
本発明は、上記問題点に着目してなされたものであって、その目的とするところは、リモコンユニットを必要な時すぐに取り出して使用することができるとともに、収納したリモコンユニットを確実に保持して走行中にリモコンユニットが踊るのを防止することができる車両用シートのリモコンユニット収納装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明では、シートバック背面側部であって前記シートバック内部の左右の端に立設されたシートバックフレームのシート後方位置に、フィニッシャまたはシートバックフレームに固定されるとともに、シート後方へ向かって開口しリモコンユニットを収納可能な大きさを有する収納凹部を設け、この収納凹部の一端側に、収納したリモコンユニットの一端側を掛止する掛止部を設け、前記収納凹部の他端側に、リモコンユニットの他端側を係脱する係合片を設け、この係合片をリモコンユニットの他端側から離脱させて係合を解除する係合解除操作部を設けたことを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の車両用シートのリモコンユニット収納装置において、前記収納凹部に、収納したリモコンユニットをシート後方へ付勢するリモコンユニット押圧部を設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の作用および効果】
本発明では、シート後方へ向かって開口した収納凹部をシートバックの背面側部に設けたので、収納したリモコンユニットが後席を向いて露出した状態となり、後席乗員から探しやすいとともに、収納凹部のシート前方、すなわち、シートバック内部の側部にはシートバックフレームが設けられていることから、このシートバックフレームのシート後方に収納凹部を設けても、このシートに着座している着座者の座り心地に影響を与えることがない。
【0008】
また、リモコンユニットの収納時には、リモコンユニットの一端側を掛止部で掛止し、他端側を係合片と係合させて保持するので、収納凹部がシート後方へ開口した構造であるにも拘わらず、リモコンユニットを収納凹部に確実に保持することができ、走行中も動くことがないため、リモコンユニットの破損を防止することができる。
【0009】
さらに、係合解除操作部を操作して係合片とリモコンユニットの係合状態を解除することができるので、リモコンユニットの取り出しを簡単かつ手早く行うことができる。
【0010】
請求項2記載の発明では、係合解除操作部を操作して係合片からリモコンユニットの係合状態を解除したとき、リモコンユニット押圧部がリモコンユニットをシート後方へ押圧し、リモコンユニットが収納凹部からシート後方へ押し出され、操作者が把持可能な状態となるので、リモコンユニットの取り出しを容易に行うことができる。
【0011】
さらに、収納凹部の形状をリモコンユニットと略同一に設定しても、リモコンユニットをシート後方へ押し出して把持可能とすることができるので、収納凹部の小型化を図ることができるとともに、リモコンユニットをコンパクトに収納することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず、本実施の形態のリモコンユニット収納装置が適用されるシートの構成について説明する。
図1は、本実施の形態1のリモコンユニット収納装置が設けられた車両の前席シートを示す背面側斜視図である。
【0013】
図に示すように、本実施の形態のリモコンユニット収納装置1は、自動車の前席シート(以下、単にシートと略記する。)AのシートバックB背面を覆うフィニッシャCの左側部に設けられ、リモコンユニットを収納する収納凹部2と、この収納凹部2に収納されたリモコンユニットを取り出すための解除ボタン3とが、シート後方へ向かって露出している。
【0014】
前記シートバックBは、図1のS2−S2断面図である図2に示すように、左端にシートバックフレームDが立設され、このシートバックフレームDに溶接されたバネ固定クリップEと図示しないシートバックBの右端に立設されたシートバックフレームのバネ固定クリップとの間にS型バネFが張架され、このS型バネFのシート前方と、シートバックフレームDの右側を除く周囲には、シートバックBの表皮であるシートファブリックGに被覆された発泡ウレタン製のシートパッドHが配置されている。
【0015】
前記シートファブリックGにおいて、シートバックフレームDのシート後方に面した端縁には、補強用のプラスチックプレートG1が縫製され、この補強部分が、シートバックフレームDに形成された取付穴D1に挿通されたクリップJによって、シートバックフレームDと固定されている。
【0016】
前記フィニッシャCは、シートバックBの背面と両側面のシート後方部分を覆うように配設され、シートバックBの裏面中央に面した部分には、後席乗員の着座スペースを広く確保するための凹部C1が形成されるとともに、前記シートバックフレームDのシート後方位置には、開口部C2が形成されている。
【0017】
この開口部C2のシート前方側開口縁部には、開口部C2の開口縁と同一の開口形状を有する凹部4aが形成された収納部4が設けられている。この収納部4の左右側部には、図3にも示すように、取付孔4cが形成された取付片4bが上部と下部にそれぞれ設けられ、この取付片4bが、前記開口部C2のシート前方側開口縁部の左右に突設された収納部取付用エンボスC3とビスKにより固定されている。この収納部4の凹部4aとフィニッシャCの開口部C2とから、リモコンユニットRを収納する収納凹部2が形成されている。
なお、収納部4は、フィニッシャCをシートバックフレームDに取り付ける前に、予めフィニッシャCと固定しておき、フィニッシャCと一体でシートバックフレームDに固定する。
【0018】
次に、リモコンユニット収納装置1の構成について説明する。
図3はリモコンユニット収納装置1を示す正面図、図4はリモコンユニット収納装置1を示す側面断面図、図5はリモコンユニットR取り出し時における解除伝達機構の側面断面図、図6は解除伝達機構の相互関係を示す分解斜視図である。
【0019】
前記収納凹部2は、リモコンユニットRの形状に沿って形成され、その下部は、リモコンユニットR下部の電池収納部R1の肉厚に合わせて上部よりもシート前方へ突出している。そして、リモコンユニットRは、その操作面R2をシート後方へ向けた状態で収納され、収納時に操作面R2がフィニッシャCの面位置と略一致し、収納したリモコンユニットRの操作ボタンR5を除く部分が収納凹部2からシート後方へ突出しないように設定されている。
【0020】
前記収納部4の下側片41には、リモコンユニットR下端の左右対称位置に形成された掛止孔R3,R3と係合する掛止突起41a,41aがそれぞれ形成されている。また、収納部4の上側片42には、リモコンユニットR上端の左右対称位置に形成された係合孔R4,R4の上方位置に、係合爪用孔42a,42aがそれぞれ形成され、この係合爪用孔42a,42aの上方から収納凹部2へ出入りし、前記係合孔R4,R4と係合する係合片としての係合爪5,5が、収納部4の上方に設けられている。
【0021】
前記収納凹部2のシート側の壁を成す収納部4の垂下片43の上部中央には、押圧片用開口部43aが形成され、この押圧片用開口部43aのシート前方側には、リモコンユニット押圧片6が設けられている。このリモコンユニット押圧片6は、収納凹部2に収納したリモコンユニットRを取り出す際、垂下片43の表面よりもシート後方に突出してリモコンユニットRの背面R6をシート後方へ押圧し、取り出しを容易にするためのものである。
【0022】
このリモコンユニット押圧片6は、図5に示すように、後述する係合部カバー8の図示しない側壁に水平に支持された支軸6aに回動自在に軸支されるとともに、支軸6aに設けられた所定の弾発力を有するリターンスプリング6bによって、押圧片用開口部43aからシート後方へ突出する方向に付勢されている。また、リモコンユニット押圧片6の上端にはストッパ面6cが形成されており、リモコンユニット押圧片6は、ストッパ面6cが押圧片用開口部43aのシート前方側開口縁部と当接するまでリモコンユニットRを押圧するように設定されている。
【0023】
前記収納部4の上方には、前記解除ボタン3および係合爪5と、解除伝達レバー7とからなる解除伝達機構が設けられ、これら解除伝達機構と前記リモコンユニット押圧片6とが、フィニッシャCおよび収納部4に取り付けられた係合部カバー8に覆われている。
【0024】
前記解除ボタン3は、解除ボタン部31と、解除作動伝達部32とから構成されている。
前記解除ボタン部31は、リモコンユニットRを収納凹部2から取り出す際に操作者が指で押すための係合解除操作部であり、シート後方へ露出して設けられ、フィニッシャCに形成された解除ボタン操作孔C5からシート後方へ出入り可能な大きさを有している。
【0025】
前記解除作動伝達部32は、前記解除ボタン部31から入力された押圧力を、後述する解除伝達レバー7を介して前記係合爪5に伝え、係合爪5を上方へ押し上げるためのものである。この解除作動伝達部32は、図5,6に示すように、長さ方向中央部が先端部よりも小径に形成され、先端部の上部には、シート前後方向が上下方向よりも長径に形成され、シート後方側開口縁に傾斜面32bが設定された伝達桿逃げ用穴32aが形成されている。
【0026】
この伝達桿逃げ用穴32aは、リモコンユニットR取り出し時に操作者が解除ボタン3を押したとき、後述する解除伝達桿7bを前記傾斜面32bで上方へ押し上げながらシート前方へ押圧する解除作動伝達のためであるとともに、リモコンユニットR収納時に、リモコンユニットRの上端部で係合爪5が押し上げられ、解除伝達レバー7が回動した場合に、解除ボタン3がこれに従動してシート前方解除ボタン3の解除操作方向へ移動するのを回避する逃げのためのもので、解除伝達レバー7回動時に解除伝達桿7bと干渉しない大きさに形成されている。
【0027】
前記解除作動伝達部32の中央部の周部には、摺動ガイド面32cが設定され、この摺動ガイド面32cが、前記係合部カバー8の上側片81の下面と収納部4の上側片42の上面とに形成された2つの摺動ガイド突起81a,42b(図8参照)により形成される開口部9を摺動しながらシート前後方向に平行移動する。
なお、この解除作動伝達部32には、解除ボタン3をシート後方へ付勢するリターンスプリング33(図6参照)が取り付けられている。
【0028】
前記係合爪5は、係合爪部51と、この係合爪部51の上部に設けられた基部52とから構成されている。
前記係合爪部51は、前記上側片42に形成された係合爪用孔42aを出入り可能、かつ、前記リモコンユニットRの係合孔R4と係合可能な大きさに形成され、そのシート後方側には、リモコンユニットRを収納する時にリモコンユニットRの上端で係合爪5を押し上げるための傾斜面51aが形成されている。
【0029】
前記基部52は、シートの左右外側が開口するコの字型に形成され、シート前後方向には、係合爪5の上下動をガイドするために基部52をシート前後方向から挟み込むようにフィニッシャCと収納部4の上側片42とにそれぞれ立設されたガイド柱C4,42cと係合する被ガイド溝52a,52aがそれぞれ形成されている。また、コの字内周の上下には、後述する解除伝達レバー7の解除作動伝達フォーク部7cの受け面52b,52cがそれぞれ設定されている。
【0030】
前記解除伝達レバー7は、操作者が解除ボタン3を押した時、前記係合爪5を上方へ押し上げて係合爪5を係合孔R4から離脱させ、係合爪5と係合孔R4との係合状態を解除するためのものであり、前記解除ボタン3の左右にそれぞれ設けられている。
この係合爪5と解除伝達レバー7を解除ボタン3の左右に設けたのは、リモコンユニットRの中央に発信器R10が設けられており、係合孔R4をこの発信器R10を避けて設けたのに対応してのものである。
【0031】
この解除伝達レバー7の下部は、図示しない前記係合部カバー8の側壁に片持ち支持された支軸7aによって上下方向回動自在に軸支され、その上部には他方の解除伝達レバー7との間に、前記解除ボタン3の解除作動伝達部32に設けられた伝達桿逃げ用穴32aを貫通する解除伝達桿7bが架設されている。
【0032】
また、解除伝達レバー7の上下方向中央には、前記解除作動伝達フォーク部7cがシート後方へ突設されている。この解除作動伝達フォーク部7cは、前記係合爪5の基部52に差し込まれた状態で組み付けられ、解除ボタン3から解除伝達桿7bに入力された押圧力を、前記係合爪5の基部52に伝達して前記係合爪5を上方に押し上げるためのもので、その中央には、前記ガイド柱C4,42cとの干渉を回避するための逃げ溝7dが形成されている。
なお、解除伝達レバー7は、一端が解除伝達桿7bに固定され、他端が収納部4の垂下片43に当接するリターンスプリング7eによって、解除作動伝達フォーク部7cで前記係合爪5を押し下げる方向に付勢されている。
【0033】
次に、解除伝達機構の作動について説明する。
図7は係合爪5と解除伝達レバー7との関係を示す作動図、図8は解除ボタン3と解除伝達レバー7との関係を示す作動図である。
【0034】
<リモコンユニットR収納完了時および未収納時>
リモコンユニットRの収納完了時および未収納時には、図7(イ)に示すように、リターンスプリング7eの付勢力によって解除伝達レバー7の解除作動伝達フォーク部7cが、基部52の受け面52cを下方へ押圧するので、係合爪部51は係合爪用孔42aから下方へ突出した状態となっている。このとき、解除ボタン3は、リターンスプリング33(図6参照)によってシート後方へ付勢され、図8(イ)に示す原位置にある。
【0035】
<リモコンユニットR取り出し時>
リモコンユニットRの取り出し時に、図8(ロ)に示すように操作者がリターンスプリング33の付勢力に逆らって解除ボタン3の解除ボタン部31をシート前方へ押圧すると、解除ボタン3は摺動ガイド面32cが開口部9を摺動しながらシート後方へ平行移動する。このとき、解除作動伝達部32の伝達桿逃げ用穴32aに設けられた傾斜面32bが解除伝達レバー7の解除伝達桿7bを上方へ移動させながらシート前方へ押圧する。
【0036】
また、解除伝達レバー7は、リターンスプリング7eの付勢力に逆らって解除作動伝達フォーク部7cを上方へ移動させる方向に回動し、解除作動伝達フォーク部7cが係合爪5の基部52の受け面52bを押圧することによって、図7(ロ)に示すように、係合爪5の係合爪部51が係合爪用孔42aの上方へ押し上げられ、リモコンユニットRの係合孔R4から離脱する。
【0037】
<リモコンユニットR収納時>
リモコンユニットRの収納時には、リモコンユニットRの上端部が係合爪部51に形成された傾斜面51aと当接して、リモコンユニットRを収納部4に押し込む力の分力で係合爪5の係合爪部51が押し上げられ、これに伴い係合爪5の基部52の受け面52cが解除伝達レバー7の解除作動伝達フォーク部7cを押し上げ(図7(ロ)参照)、解除伝達レバー7が図8(イ)の一点鎖線で示す位置から二点鎖線で示す位置まで回動する。
【0038】
このとき、解除伝達桿7bは7b'の位置まで回動するが、解除ボタン3の解除作動伝達部32に設けられた伝達桿逃げ用穴32aは、解除伝達桿7bと干渉しない穴径に設定されているので、解除ボタン3が解除伝達桿7bに従動してシート前方へ移動することなく、図8(イ)に示した原位置を維持する。
【0039】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
<リモコンユニットR収納時>
リモコンユニットRの収納時には、まず、収納部4の下側片41に形成された掛止突起41aにリモコンユニットR下端の掛止孔R3を掛止させる。
続いて、リモコンユニットRの上部を、前記掛止突起41aに掛止させた下端を中心に回動するように収納凹部2に押し込む。これにより、リモコンユニットRの背面R6上端部で係合爪部51の傾斜面51aをシート前方へ押圧し、係合爪部51を押し上げる。このとき、リモコンユニットRの背面R6は、リターンスプリング6bでシート後方へ付勢され、収納凹部2内に突出されていたリモコンユニット押圧片6を押圧し、リターンスプリング6bに抗してこのリモコンユニット押圧片6が収納部4の垂下片43の表面とほぼ面一になる位置まで戻される。この収納時、リターンスプリング6bによって反発力を受けるので、この反発力よりも大きな力でリモコンユニットRを押し込む。
【0040】
リモコンユニットRが所定の収納位置まで押し込まれると、係合爪部51がリモコンユニットR上端の係合孔R4に進入し、係合爪部51と係合孔R4とが係合状態となる。
リモコンユニットRは、下端を掛止突起41aで掛止され、上端を係合爪部51と係合した状態で収納凹部2に収納されるので、走行中も踊ることなく収納凹部2に確実に保持される。このとき、リモコンユニットRの背面R6は、リモコンユニット押圧片6のリターンスプリング6bのシート後方への付勢力を受けた状態となっており、後述の係合状態解除時、リモコンユニットRをシート後方へ押し出す押圧力となるとともに、この押圧力が係合状態の係合爪部51と係合孔R4にも加わり、さらに保持を確実にする。
【0041】
<リモコンユニットR取り出し時>
リモコンユニットRの取り出し時には、リターンスプリング33の付勢力に抗して解除ボタン部31をシート前方へ押し、係合爪部51とリモコンユニットR上端の係合孔R4との係合状態を解除する。
【0042】
係合爪部51と係合孔R4との係合状態が解除されると、図5に示すように、リターンスプリング6bの付勢力によってリモコンユニット押圧片6がリモコンユニットRの背面R6をシート後方へ押圧し、リモコンユニットRの上部が収納凹部2からシート後方へ押し出され、手持ちして取り出し可能となる。
【0043】
以上説明してきたように、本実施の形態のリモコンユニット収納装置1は、シートAの後方へ向かって開口した収納凹部2をシートバックBの背面を覆うフィニッシャCの左側部に設けたので、収納したリモコンユニットRが後席を向いて露出した状態となり、後席乗員から探しやすいとともに、収納凹部2のシート前方にはシートバックフレームDが設けられていることから、このシートバックフレームDのシート後方に収納凹部を設けても、シートAに着座している着座者の座り心地に影響を与えることがない。
【0044】
また、リモコンユニットRの収納時には、リモコンユニットRの下端掛止孔R3を掛止突部41aで掛止し、上端係合孔R4を係合爪部51で係合する構成としたので、収納凹部2がシート後方へ開口した構造であるにも拘わらず、リモコンユニットRを収納凹部2に確実に保持することができ、走行中も動くことがないため、リモコンユニットRの破損を防止することができる。
【0045】
また、解除ボタン部31を押すだけで係合爪部51と係合孔R4との係合状態を解除でき、さらに、リモコンユニット押圧片6がリモコンユニットRの背面R6をシート後方へ押圧してリモコンユニットRを収納凹部2からシート後方へ突出させ、操作者が把持可能な状態となるので、リモコンユニットの取り出しを容易に行うことができるとともに、収納凹部2の形状をリモコンユニットと略同一に設定することができ、リモコンユニットRをコンパクトに収納することができる。
【0046】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2を説明する。なお、本実施の形態において、前記実施の形態1と同一の構成部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図9は、実施の形態2のリモコンユニット収納装置が設けられた車両の前席シートを示す背面側斜視図、図10は図9のS10−S10断面図である。
【0047】
本実施の形態では、シートバックTにフィニッシャを設けず、シートファブリックU上にリモコンユニットRを収納する収納部40を直接固定した点で実施の形態1と異なる。収納部40は、シートファブリックUおよびシートパッドVに開口部U1,V1をそれぞれ形成し、収納部40の底面をシートバックフレームWに設けた取付ブラケットW1にビスXを用いて固定している。
【0048】
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
掛止部、係合片およびリモコンユニット押圧部の構成や収納凹部の形状は、本実施の形態以外のものでもよい。例えば、リモコンユニットRの被係合部として、図11に示すように、リモコンユニットRの上端に被係合突起R9を形成し、この被係合突起R9と係合する係合爪50を係合解除操作部に設けた構成としてもよい。
【0049】
また、図12に示すように、収納部400の下端にリモコンユニットRの下端を挿入した状態で掛止する掛止部401を形成してもよい。この掛止部401は、収納部400の下端のシート後方側端に、リモコンユニットRの下端が抜け出ない高さの凸壁402を上方に向けて形成したものである。この凸壁402と収納部400の垂下片403との間隔は、リモコンユニットRの厚さにほぼ均しくすることで、リモコンユニットRを垂下片403と凸壁402とでリモコンユニットRの下部を掛止しているものである。この場合、掛止部401のシート前方に、リモコンユニットR収納時、リモコンユニットRを上斜め後方から収納部400に挿入できるように、逃げ空間Yを設ける必要がある。
【0050】
また、解除操作部は、本実施の形態で示したような押しボタン式ではなく、例えば、レバー式を用いてもよい。
また、リモコンユニットRの発信器R10を、リモコンユニットRの正面で見て中心より右または左に寄せて設けることによって、係合爪5、係合孔R4をそれぞれ収納凹部2の中央、リモコンユニットRの中央に1箇所設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のリモコンユニット収納装置が設けられた車両の前席シートを示す背面側斜視図である。
【図2】図1のS2−S2断面図である。
【図3】リモコンユニット収納装置1を示す正面図である。
【図4】リモコンユニット収納装置1を示す側面断面図である。
【図5】リモコンユニットR取り出し時における解除伝達機構の側面断面図。
【図6】解除伝達機構の相互関係を示す分解斜視図である。
【図7】係合爪5と解除伝達レバー7との関係を示す作動図である。
【図8】解除ボタン3と解除伝達レバー7との関係を示す作動図である。
【図9】実施の形態2のリモコンユニット収納装置が設けられた車両の前席シートを示す背面側斜視図である。
【図10】図9のS10−S10断面図である。
【図11】その他の実施の形態を示す図である。
【図12】その他の実施の形態を示す図である。
【図13】従来のリモコンユニットの収納例を示す前席シートの背面側斜視図である。
【符号の説明】
1 リモコンユニット収納装置
2 収納凹部
3 解除ボタン
31 解除ボタン部
32 解除作動伝達部
32a 伝達桿逃げ用穴
32b 傾斜面
32c 摺動ガイド面
33 リターンスプリング
4 収納部
4a 凹部
4b 取付片
4c 取付孔
41 下側片
41a 掛止突起
42 上側片
42a 係合爪用孔
42b 摺動ガイド突起
42c ガイド柱
43 垂下片
43a 押圧片用開口部
5 係合爪
51 係合爪部
51a 傾斜面
52 基部
52a 被ガイド溝
52b 受け面
52c 受け面
6 リモコンユニット押圧片
6a 支軸
6b リターンスプリング
6c ストッパ面
7 解除伝達レバー
7a 支軸
7b 解除伝達桿
7c 解除作動伝達フォーク部
7d 逃げ溝
7e リターンスプリング
8 係合部カバー
81 上側片
81a 摺動ガイド突起
9 開口部
A (前席)シート
B シートバック
C フィニッシャ
C1 凹部
C2 開口部
C3 収納部取付用エンボス
C4 ガイド柱
C5 解除ボタン操作孔
D シートバックフレーム
D1 取付穴
E バネ固定クリップ
F S型バネ
G シートファブリック
G1 プラスチックプレート
H シートパッド
J クリップ
K ビス
R リモコンユニット
R1 電池収納部
R2 操作面
R3 掛止孔
R4 係合孔
R5 操作ボタン
R6 背面
R10 発信器
Claims (2)
- シートバック背面側部であって前記シートバック内部の左右の端に立設されたシートバックフレームのシート後方位置に、フィニッシャまたはシートバックフレームに固定されるとともに、シート後方へ向かって開口しリモコンユニットを収納可能な大きさを有する収納凹部を設け、この収納凹部の一端側に、収納したリモコンユニットの一端側を掛止する掛止部を設け、前記収納凹部の他端側に、リモコンユニットの他端側を係脱する係合片を設け、この係合片をリモコンユニットの他端側から離脱させて係合を解除する係合解除操作部を設けたことを特徴とする車両用シートのリモコンユニット収納装置。
- 請求項1記載の車両用シートのリモコンユニット収納装置において、前記収納凹部に、収納したリモコンユニットをシート後方へ付勢するリモコンユニット押圧部を設けたことを特徴とする車両用シートのリモコンユニット収納装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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