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JP3967773B2 - 急速加硫性完全フッ素化エラストマー組成物 - Google Patents

急速加硫性完全フッ素化エラストマー組成物 Download PDF

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Description

先願に基づく優先権の主張
本願は、1995年12月1日出願の米国仮出願第60/007,836号に基づく優先権を主張する。
発明の分野
本発明は、加硫速度が速く、そして、加硫した際には熱安定性及び耐薬品性に優れている、加硫可能な完全フッ素化エラストマー組成物に関する。
発明の背景
完全フッ素化エラストマー(perfluoroelastomer)(エラストマーの性質を持つ完全フッ素化重合体)は、優れた耐高温性及び耐薬品性を示す重合体物質である。従って、そのような組成物は、高温及び/又は腐食性の化学物質に遭遇する系の中のシールやガスケットとしての使用に適合している。完全フッ素化重合体の優れた性質は、重合体主鎖の大部分を形成している、共重合した完全フッ素化モノマー単位、例えばテトラフルオロエチレン及び完全フッ素化(アルキルビニール)エーテルの安定性と不活性さに大きく帰することができる。良好なエラストマーとしての性質を実現するためには、完全フッ素化重合体は架橋されなければならない。この目的のために、キュアーサイトモノマー(cure site monomer)を、少量、完全フッ素化モノマー単位に共重合させる。ペルフルオロ−8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテンのようなニトリル基を含むキュアーサイトモノマーが特に好ましい。そのような組成物は、米国特許第4,281,092号及び第4,394,489号並びに国際出願WO95/22575に記載されている。
ニトリル含有完全フッ素化エラストマーの加硫は、テトラフェニル錫のような有機金属化合物での処理によって行うことが可能である。しかしながら、これらの組成物の有機錫による加硫は速度が小さいことが分かっている。急速に加硫し、そして、加硫した際に、完全フッ素化エラストマーの特徴である優れた熱安定性及び耐薬品性を維持しているニトリル含有完全フッ素化エラストマー組成物が非常に望ましいであろう。米国特許第5,447,993号は、有機錫化合物と有機過酸化物の両方を含有した二重加硫系の使用を介してニトリル含有完全フッ素化エラストマーを急速に加硫する方法を開示している。しかし、有機金属系の加硫剤を過酸化物が存在しない条件で使用した場合に加硫速度を増大させる方法は、現在まで知られていない。
発明の概要
本発明は、
(A)(1)完全フッ素化オレフィン、(2)完全フッ素化(アルキルビニル)エーテル、完全フッ素化(アルコキシビニル)エーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる完全フッ素化ビニルエーテル、並びに(3)少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたオレフィン、少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたビニルエーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる、少なくとも1個のニトリル基を有するキュアーサイトモノマーの共重合した単位を含んで成る完全フッ素化エラストマーであって、完全フッ素化エラストマーがi)カルボキシル末端基、カルボン酸塩末端基、カルボキサミド末端基、及びそれらの混合物から成る群から選ばれる複数のカルボニル含有末端基を有すること、並びにII)カルボニル含有官能基を有する末端基以外のイオン化可能な又はイオン化した末端基を実質的に含まないことを特徴とし、そして、カルボニル含有末端基の積分吸光度比が0.1を超え、積分吸光度比は、完全フッ素化エラストマーのフーリエ変換赤外スペクトル上で測定した、1620〜1840cm-1の範囲内の積分ピーク強度の2220〜2740cm-1の範囲内のそれに対する比を計算することによって定量される完全フッ素化エラストマー、並びに
(B)有機錫加硫剤完全フッ素化エラストマー100重量部当たり約0.1〜約10重量部
を含んで成り、回転ダイ式レオメーター(moving die rheometer)で、回転ダイ振動数1.66ヘルツで振動幅±0.5度を用いて199℃で測定したts2が4分未満であることを特徴とする、加硫可能な完全フッ素化エラストマー組成物を提供する。
本発明は、更に、
(A)カルボキシル基、カルボン酸塩基、及びカルボキサミド基から成る群から選ばれる複数のカルボニル含有官能基を有する完全フッ素化エラストマーであって、(1)完全フッ素化オレフィン、(2)完全フッ素化(アルキルビニル)エーテル、完全フッ素化(アルコキシビニル)エーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる完全フッ素化ビニルエーテル、(3)カルボキシル含有コモノマー及びカルボン酸塩含有コモノマーから成る群から選ばれるフッ素化されたコモノマー、並びに(4)少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたオレフィン、少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたビニルエーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれるキュアーサイトモノマーの共重合した単位を含んで成り、カルボニル含有末端基の積分吸光度比が0.1を超え、積分吸光度比は、完全フッ素化エラストマーのフーリエ変換赤外スペクトル上で測定した、1620〜1840cm-1の範囲内の積分ピーク強度の2220〜2740cm-1の範囲内のそれに対する比を計算することによって定量される完全フッ素化エラストマー、並びに
(B)有機錫加硫剤完全フッ素化エラストマー100重量部当たり約0.1〜約10重量部
を含んで成り、回転ダイ式レオメーターで、回転ダイ振動数1.66ヘルツで振動幅±0.5度を用いて199℃で測定したts2が4分未満であることを特徴とする、加硫可能な完全フッ素化エラストマー組成物に向けられている。
更に、本発明は、a)完全フッ素化オレフィンモノマー、b)完全フッ素化(アルキルビニル)エーテル、完全フッ素化(アルコキシビニル)エーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる完全フッ素化ビニルエーテルモノマー、並びにc)少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたオレフィン、少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたビニルエーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる少なくとも1個のニトリル基を有するキュアーサイトモノマーの混合物を、過硫酸塩フリーラジカル開始剤の存在下で、4〜10MPaの圧力下で共重合させることを含んで成り、1)モノマー対開始剤の供給比を、ラジカルフラックス(flux)の重合速度に対する比、Ri/Rp、が約10〜50ミリモル/キログラムになるように調節し、そして2)過硫酸塩開始剤のミリモル基準で5モル%以下の亜硫酸塩又は重亜硫酸塩還元剤がモノマー混合物中に存在することを特徴とする完全フッ素化エラストマーの製造方法に向けられている。
発明の詳細な説明
本発明の高速加硫組成物は、2成分、完全フッ素化エラストマー及び有機金属化合物を含んで成る。完全フッ素化エラストマーは、カルボニル含有官能基を有することを特徴とする。カルボニル含有官能基とは、カルボキシル基、カルボン酸塩基、カルボキサミド基、又はそれらの混合物を意味する。本発明の目的のためには、カルボニル含有官能基は、エステル、アルデヒド又はケトンを包含しない。更に、完全フッ素化エラストマーは複数のニトリル基をも含有する。有機金属化合物は、有機錫加硫剤である。
高速加硫とは、2成分組成物又は2成分組成物とゴム配合において使用される通常の添加剤との混合物を、回転ディスクレオメーターを用いて199℃で、回転ダイ振動数が1.66ヘルツでそして振動幅が±0.5度の条件下で試験した際に、ts2(即ち、最低トルク値から2.26dNmトルク上昇するまでの分で表した時間)が4分未満であることを意味する。
完全フッ素化エラストマーは、一般的に主加硫段階及び後加硫段階を含む圧縮成型工程で加硫する(即ち、架橋させる)。主加硫段階は、完全フッ素化エラストマー、加硫剤、及び任意の添加剤を高温で金型中で加熱して部分的に加硫した成形された部品を製造することから成る。次いで部分的に加硫した成形された部品を金型から外し、そして続いて高温で後加硫する。金型中での加硫時間は、重合体中に十分な架橋の発達を可能にし、それによって部分的に加硫した組成物が金型から外された後にその形を回復し、後加硫の前及び後加硫中の期間その形を保持することができるのに十分長い時間でなければならない。これらに制限にもかかわらず、経済上採算が合うためには、主加硫段階は一般的に20分未満で行われるべきである。主加硫温度での加硫の急速な開始も又望ましい。本発明の組成物はこれらの加硫特性を示す。更に、加硫した完全フッ素化エラストマー加硫物は熱安定性及び耐薬品性に優れている。
本発明の組成物の主成分は、ニトリル含有完全フッ素化エラストマーの特定の部類から選ばれるフッ素化重合体である。その部類は、少なくとも2種の主要な完全フッ素化モノマーの共重合した単位から構成されており、更に少なくとも1種のキュアーサイトモノマーの共重合した単位を含有する、エラストマーの性質を持つフッ素化重合体から成る。一般的に主要なコノモマーの一つは完全フッ素化オレフィンであり、他の一つは完全フッ素化ビニルエーテルである。代表的な完全フッ素化オレフィンの例として、四フッ化エチレンと六フッ化プロピレンが挙げられる。好適な完全フッ素化ビニルエーテルは、式
CF2=CFO(Rf'O)n(Rf"O)mf (I)
(式中、Rf'及びRf"は、異なった、2〜6個の炭素原子を有する直鎖状の又は分岐したペルフルオロアルキレン基であり、m及びnは独立に0〜10であり、そしてRfは1〜6個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基である)を有する化合物である。
完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルの好ましい部類の例として、式
CF2=CFO(CF2CFXO)nf (II)
(式中、XはF又はCF3であり、nは0〜5であり、そしてRfは1〜6個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基である)を有する組成物が挙げられる。
最も好ましい完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルは、nが0または1でありそしてRfが1〜3個の炭素原子を含有する化合物である。そのような完全にフッ素化されたエーテルの例としてペルフルオロ(メチルビニル)エーテル及びペルフルオロ(プロピルビニル)エーテルが挙げられる。
他の有用なモノマーの例として式
CF2=CFO[(CF2mCF2CFZO]nf (III)
(式中、Rfは1〜6個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基であり、m=0又は1、n=0〜5、そしてX=F又はCF3である)を有する化合物が挙げられる。
この部類の好ましい化合物は、RfがC37であり、m=0でありそしてn=1である化合物である。追加の完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルの例として式
CF2=CFO[(CF2CFCF3O)n(CF2CF2CF2O)m(CF2)p]CxF2x+1 (VI)
(式中、m及びn=1〜10であり、p=0〜3であり、そしてx=1〜5である)を有する化合物が挙げられる。
この部類の好ましい化合物の例として、n=0〜1、m=0〜1、そしてx=1である化合物が挙げられる。有用な完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルの例として式
CF2=CFOCF2CF(CF3)O(CF2O)mCnF2n+1 (V)
(式中、n=1〜5、m=1〜3でありそして、好ましくはn=1である)を有する化合物が挙げられる。完全フッ素化(アルキルビニル)エーテル及び完全フッ素化(アルコキシビニル)エーテルの混合物も又用いることができる。
好ましい共重合体は、主要モノマー単位としてのテトラフルオロエチレン及び少なくとも1種の完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルから構成される。そのような共重合体においては、共重合した完全フッ素化されたエーテル単位が、重合体中の全モノマー単位の約15〜50モル%を構成している。
少量の共重合したキュアーサイトモノマーもまた、本発明の完全フッ素化エラストマー成分中に、一般的には、0.1〜5モル%の量で存在する。その範囲が0.4〜1.5モル%であることが好ましい。2種以上のキュアーサイトモノマーが存在し得るけれども、一般的には、1種類のキュアーサイトモノマーが使用されそしてそれは少なくとも1個のニトリル置換基を含有する。好適なキュアーサイトモノマーは、少なくとも1個のニトリル(即ち、シアノ)基を含有するフッ素化されたオレフィン及びフッ素化されたビニルエーテルから成る群から選ばれる。有用なシアノ基で置換されたキュアーサイトモノマーの例として下記の式
CF2=CF−O(CF2n−CN (VI)
(式中、n=2〜12、好ましくは、2〜6である)、
CF2=CF-O[CF2-CFCF3-O]n-CF2-CFCF3-CN (VII)
(式中、n=0〜4、好ましくは、0〜2である)そして
CF2=CF-[OCF2CFCF3]x-O-(CF2)n-CN (VIII)
(式中、x=1〜2、そしてn=1〜4である)のモノマーが挙げられる。
式(VIII)のモノマーが好ましい。特に好ましいキュアーサイトモノマーは、ニトリル基及びトリフルオロビニルエーテル含有基を有する完全フッ素化されたポリエーテルである。最も好ましいキュアーサイトモノマーは、
CF2=CF[OCF2CF(CF3)]OCF2CN (IX)
、即ちペルフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテン)、又は8−CNVEである。
ある特に好ましい完全フッ素化エラストマーは、テトラフルオロエチレンを53.0〜79.9モル%、ペルフルオロ(メチルビニル)エーテルを20.0〜46.9モル%そしてニトリル含有キュアーサイトモノマーを0.4〜1.5モル%含有している。
本発明の加硫可能な組成物に使用するのに好適な完全フッ素化エラストマーは、その重合体鎖に沿って存在するカルボキシル基、カルボン酸塩基又はカルボキサミド基を有していることを特徴とする。これらのカルボニル含有基は、重合中に導入される末端基として存在してもよいが、また、フッ素化されたカルボニル含有コモノマーの共重合の結果として存在してもよい。カルボニル含有コモノマーとは、共重合可能な二重結合、及び、少なくとも1種の側鎖のカルボン酸基(その塩を含む)、側鎖のカルボン酸エステル基、又は側鎖のカルボキサミド基を有するフッ素化されたモノマーを意味する。そのようなコモノマーは、式(X)及び(XI):
CF2=CFO(CF2nX (X)
CF2=CFO[CF2CF(CF3)O]n(CF2xX (XI)
(式中、n=1〜4、
x=2〜5、そして
X=CO2H、CO2 -、CONH2又はCH3である)
によって表される化合物によって表される。
選択されたカルボニル含有コモノマーに依存して、得られる重合体は、カルボキシル基、カルボン酸塩基、又はカルボキサミド(即ち、カルボン酸アミド)基を、鎖のいずれかの位置に、即ち鎖の末端か、内部か又はその両方かに有するであろう。
カルボキシル又はカルボン酸塩末端基は、亜硫酸塩又は重亜硫酸塩還元剤の実質的な量を存在させないで、過硫酸塩開始剤を用いて、75℃〜90℃の温度で重合を行うことによって生成させることができる。実質的な量とは、添加された過硫酸塩開始剤のミリモル基準で5モル%以下を意味する。過硫酸塩開始剤はアンモニウム塩、ナトリウム塩又はカリウム塩であることができる。アンモニウム塩が好ましい。カルボキシル又はカルボン酸塩末端基は、過硫酸塩開始反応を介して生成した重合体末端基の加水分解の結果生成する。例えば、加水分解した重合体末端は、重合混合物中に存在する金属その他のカチオンのカルボン酸塩として存在する。カチオンは、過硫酸塩開始剤それ自体、界面活性剤、及び重合乳化液のpHを調節するために使用される緩衝剤を含む多くの供給源から生じる。
本発明の加硫可能な組成物に使用するのに好適な完全フッ素化エラストマーの特殊な特徴は、それらがカルボキシル末端基又はカルボン酸エステル末端基以外のイオン化した又はイオン化可能な末端基を含まないことである。そのような他のイオン化した又はイオン化可能な末端基の例としてスルホン酸又はスルホン酸塩末端基が挙げられる。もし、これらのカルボキシル基でもなくカルボン酸エステル基でもない基が大量に存在すれば、重合体の粘度が増大し始め、重合体の加工が困難になる。一般的に、完全フッ素化エラストマーは、カルボキシル末端基又はカルボン酸塩末端基を含有するであろう。カルボキサミド末端基は、アンモニウムイオン又は単体のアンモニアの存在下での開始剤由来の末端基の加水分解から生じることができる。
完全フッ素化エラストマーは、適当なモノマー混合物を、フリーラジカルを発生する開始剤の存在下で、バルクで、不活性溶剤の溶液中で、又は水性の乳化液中で重合させることによって製造することが出来る。完全フッ素化エラストマーの重合技術は、Logothetis,Prog.Polymn.Sci.Vol.14,252−296(1989)に記載されている。そのような重合は通常、水性媒体中で、攪拌された反応器に加圧下でモノマーを供給しそして亜硫酸ナトリウムのような亜硫酸塩又は重亜硫酸塩還元剤の存在下で過硫酸塩開始剤で重合を開始することによって行われる。この型の開始反応は、レドックス開始と呼ばれ、スルホン酸塩末端基を持った重合体組成物を生成する。Logothetis論文は更に、重合は、亜硫酸塩又は重亜硫酸塩還元剤の存在なしで、過硫酸アンモニウム又はカリウムのような過硫酸塩によって開始され得ることを開示している。亜硫酸塩又は重亜硫酸塩還元剤の非存在下での過硫酸塩を用いる熱的に開始されるフリーラジカル重合の結果、カルボン酸末端基を有する重合体が生成し、カルボン酸末端基はイオン化してカルボン酸塩基を形成する。
本発明の完全フッ素化エラストマー成分を製造する一つの好ましい方法は、過硫酸アンモニウムを用い、亜硫酸塩又は重亜硫酸塩還元剤の非存在下で、水性乳化液中で、よく攪拌された滞留時間2〜4時間の連続反応器中で、温度75℃〜90℃、圧力2〜8MPaで共重合反応を開始することを包含する。滞留時間が3.0〜3.7時間で、温度が80℃〜85℃で、圧力が6〜8MPaであるのが好ましい。還元剤の例として亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウムのような化合物が挙げられる。もし過硫酸アンモニウム基準で5モル%を超える量の亜硫酸塩又は重亜硫酸塩還元剤が存在すると、スルホン酸塩末端基の量が加工性に悪影響を及ぼす水準に達する。更に、本発明の組成物に特徴的な速い加硫速度を獲得するためには重合反応のpHは一般的に3.5〜7.0の間であり、好ましくは4.5〜6.5の間である。テトラフルオロエチレン及びペルフルオロ(メチルビニル)エーテルが好ましいモノマーであり、コンプレッサーによって供給される。ニトリル含有キュアーサイトモノマーは、好ましくは、液体定量ポンプによって供給される。この重合方法によって、複数のニトリル基、及び、効果的な割合のカルボキシル末端基、カルボン酸塩末端基、カルボキサミド末端基又はそれらの混合物を有するニトリル含有共重合体が製造される。
本発明の加硫可能なニトリル含有完全フッ素化エラストマー組成物の特徴である速い加硫速度は、その重合体成分のカルボニル含有量に依存することが見出された。ニトリル含有完全フッ素化エラストマー中に存在するカルボキシル基、カルボン酸塩基、及びカルボキサミド基の数は、カルボニル含有量を決めており、そして生じたラジカルの重合速度に対する比に関連する。特に、過硫酸塩熱分解の速度論から計算されるラジカル生成速度の重合速度に対する比が、重合体のカルボニル含有量の尺度を提供する。過硫酸塩の熱分解速度は、F.A.Bovey,et al.,”Emulsion Polymerization”,Interscience Publishers,New York,1955に関連がある。85℃では、一次分解速度係数は0.0011/分である。85℃で滞留時間218分の連続攪拌糟反応器では、供給された過硫酸塩の約70%が分解して供給された過硫酸塩(ミリモル/時間)の1.4倍に等しい硫酸塩ラジカルのラジカルフラックス(flux)Ri(ミリモル/時間)を生成するであろう。実際の開始剤効率は、重合体の状態や含まれているモノマーの種類に依存して、この計算で仮定された効率より顕著に低いこともあり得るであろう。重合速度Rp(kg/時間)は容易に測定できるのでRi/Rp比は実測したカルボン酸エステル量との相互関係に対して計算できる。一般的に、本発明の目的のためにはRi/Rp比は10〜50ミリモル/kgであるべきであり、好ましくは20〜40ミリモル/kgである。完全フッ素化エラストマーの好ましい製造方法は、完全フッ素化オレフィンモノマー、完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルモノマー及びキュアーサイトモノマーを過硫酸塩フリーラジカル開始剤の存在下で共重合させることを含んで成り、本質的に亜硫酸塩又は重亜硫酸塩還元剤が存在せず、圧力が4〜10MPa、最も好ましくは6.0〜8.0MPaであり、モノマー対開始剤の供給比を、ラジカル発生速度の重合速度に対する比、Ri/Rp、が約15〜50ミリモル/kgになるように調節することを特徴とする方法である。
より多い数の末端基を持った、即ち低分子量の重合体が、より高い分子量の化合物より速い硬化反応を示すことを見出すのは驚くべきことである。しかしながら、これは、本発明の完全フッ素化エラストマー成分について、有機錫加硫剤の存在下で加硫した場合に見出されたことなのである。
完全フッ素化エラストマー成分がカルボキシル又はカルボン酸塩末端基を有している本発明の重合体組成物には、潜在的な問題が存在する。これらの重合体の粘度は、イオン化し得るカルボキシル末端基もカルボン酸エステル末端基も持たない同じ分子量の重合体より高い。ある種の最終用途では高い流動特性を持った低粘度重合体が要求される。この問題には、完全フッ素化重合体を、十分高い温度に十分長い時間加熱して、末端基の一部を脱炭酸し、それらをイオン化できない置換基、例えばジフルオロメチル基、トリフルオロビニル基、又はカルボキサミド基、に転化することによって、より低い粘度を持つ類似体に転化することで対処することができる。これによって重合体のバルク(bulk)粘度が低下する。一般的に、250℃〜325℃の温度、数分〜数時間の時間が、十分な条件である。そのような重合体及びその製造方法は、出願中の米国特許出願第08/755946号(1996年11月25日出願)に記載されている。
完全フッ素化エラストマーは架橋反応のための架橋点として作用することができる十分な量のニトリル官能基を含有しなければならない。通常、ニトリル基は、ニトリル含有キュアーサイトモノマーの使用によって導入される、即ち、ニトリル基は重合中に重合体に導入される。しかしながら、本発明では他の導入方法も考慮される。
完全フッ素化エラストマーのカルボニル含有量は、フーリエ変換赤外分析に基づいた積分吸光度比を用いる方法によって定量が可能である。具体的には、カルボキシル基、カルボン酸塩基及びカルボキサミド基の合計含有量は、フーリエ変換IR分光計を用いて重合体薄膜の積分カルボニル吸光度(即ち、1620〜1840cm-1の領域のすべてのピークの合計面積)を測定することによって定量される。異なった試料中のカルボニル量を比較するするためには、カルボニル積分吸光度の厚みバンド積分吸光度に対する比をとることによって重合体フィルム厚の差に対して積分吸光度を正規化する。厚みバンド積分吸光度は2200〜2740cm-1の領域のすべてのピークの合計面積である。後者の領域のピークの積分吸光度は、重合体フィルムの厚みに比例する。本発明において有用な重合体は、0.1より大きい積分吸光度比を有する。積分吸光度比は、重合体の積分吸光度比を既知のカルボキシル又はカルボン酸塩含有量を有する標準重合体と比較することによって、重合体中のカルボニル基の濃度を計算するために容易に使用することができる。そのような標準品は、出願中の米国特許出願第08/755946号(1996年11月25日出願)に記載されているように、完全に脱炭酸するために加熱された、本発明に有用な重合体から製造することが出来る。次いで、既知量のペルフルオロオクタン酸アンモニウムようなカルボニル含有化合物を、実質的に完全に脱カルボキシル化された重合体に添加して、積分吸光度比対ペルフルオロオクタン酸アンモニウム濃度の検量線を作成することができる。
ピーク高さ吸光度比法も、本発明の重合体のカルボキシル、カルボン酸塩及びカルボキサミド含有量を定量するために使用できる。
本発明の組成物の重合体成分が、カルボキシル又はカルボン酸塩末端基を部分的に又は完全に除去するために熱処理されている場合には、促進剤として有機又は無機のアンモニウム塩を組成物に添加しなければ、有機錫硬化剤での加硫は許容できないまでに遅い。そのような促進剤の例として、ペルフルオロオクタン酸アンモニウム、ペルフルオロ酢酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウム及びスルファミン酸アンモニウムが挙げられる。そのような加硫可能な組成物は、出願中の米国特許出願第08/755946号(1996年11月25日出願)に記載されており、一般的には完全フッ素化エラストマー100部当たり0.1〜2.0の量で、好ましくは完全フッ素化エラストマー100部当たり0.5〜1.0の量で用いられる。
カーボンブラック、安定剤、可塑剤、潤滑剤、充填剤、及び加工助剤のような、完全フッ素化エラストマーの配合に典型的に使用されている添加剤は、それらが予定されている使用条件に対して適切な安定性を有しているならば、本発明の組成物に混入することができる。特に、低温性能は、ペルフルオロポリエーテルの混入によって改善することができる。
カーボンブラック充填剤は、エラストマーにおいて、組成物のモジュラス、引張り強度、伸び、硬度、対磨耗性、伝導性、及び加工性のバランスをとる手段として用いられている。完全フッ素化エラストマー組成物においては、粒子サイズの小さい、表面積の大きいカーボンブラックが充填剤に選ばれてきた。一般に選ばれれているグレードは、典型的な平均粒子サイズが約14nmであり、そしてASTM D−1765でGroupNo.1のN110と呼ばれている高強化性のブラックである、SAFカーボンブラックである。本発明の組成物において有用な特定のカーボンブラックは、WO95/22575に記載されているカーボンブラックである。これらの特定のカーボンブラックの平均粒子サイズは、ASTM D−3849で測定して少なくとも約100nm〜約500nmである。例としてN−991、N−990、N−908、N−907と呼ばれているMTブラック(medium thermal black)、及び大粒子サイズのファーネスブラックが挙げられる。MTブラックが好ましい。使用する場合には、大きいサイズの粒子のブラック1〜70phrで一般的に十分であり、この量で加硫時間を延長させることはない。
更に、フッ素化重合体の充填剤も組成物中に存在してもよい。一般的に完全フッ素化エラストマー100部当たり1〜50部のフッ素化重合体が用いられ、完全フッ素化エラストマー100部当たり少なくとも約5部が存在するのが好ましい。フッ素化重合体の充填剤は、完全フッ素化エラストマーの加工及び加硫に適用される最高温度において固体であって細かく分割され容易に分散する可塑性のフッ素化重合体であることができる。固体とは、そのフッ素化プラスチックが、もし部分的に結晶性であれば、完全フッ素化エラストマーの加工温度より高い結晶融点を有することを意味する。そのような細かく分割され容易に分散するフッ素化プラスチックは、一般にミクロパウダー(micropowder)又はフッ素化添加剤(furuoro additive)と呼ばれている。ミクロパウダーは、通常部分的に結晶性の重合体である。
本発明の組成物において使用できるミクロパウダーの例としてテトラフルオロエチレン(TFE)重合体として知られている重合体のグループに基づくミクロパウダーが挙げられるがこれに限定はされない。このグループの例として、TFEの単独重合体(PTFE)及びTFEの少なくとも1種の共重合可能な改質用モノマーとの共重合体であって、その改質用モノマーの濃度が、共重合体樹脂が溶融加工できない物性のままである程度に小さい共重合体(改質PTFE)が挙げられる。改質用モノマーは、例えばヘキサフルオロプロピレン(HPE)、ペルフルオロ(プロピルビニル)エーテル(PPVE)、ペルフルオロブチルエチレン、クロロトリフルオロエチレン、又は重合体分子中に側鎖基を導入する他のモノマーであることができる。そのような、重合体中の共重合した改質剤は通常1モル%未満である。本発明に使用できるPTFE及び改質PTFE樹脂は、懸濁重合及び乳化重合由来の樹脂の両方を含む。
ミクロパウダーの製造に用いられる高分子量PTFEは、通常分子量を減少させるためにイオン化放射(ionizing radiation)にかけられる。このことは、PTFEが懸濁重合プロセスによって製造される場合には粉砕を容易にし、より粉末になり易くし、PTFEが乳化重合プロセスによって製造される場合にはフィブリル化を抑制し、凝集を解くことを促進する。また、米国特許第3,956,000号でKuhlsらによって開示されているように、乳化重合プロセスで分子量を適当に調節することによって、TFEを重合して直接TFEミクロパウダーを製造することも可能である。Morganは、米国特許第4,879,362号で、懸濁(分散)重合プロセスによって製造された、溶融加工不可能な、フィブリル化しない改質PTFEを開示している。この重合体は、フィブリル化する代わりに、エラストマー性の組成物中へせん断混合(shear blending)して小板を形成する。
TFE重合体はまた、融点をPTFEより顕著に低下させるのに十分な、1種以上のモノマーの共重合した単位の濃度を有する、溶融加工可能なTFE共重合体をも含む。そのような共重合体の溶融粘度は、一般に0.5〜60x103Pa.sの範囲であるが、この範囲外の粘度も知られている。完全フッ素化オレフィン及び完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルは好ましいコモノマーである。ヘキサフルオロプロピレン及びペルフルオロ(プロピルビニル)エーテルは最も好ましい。FEP(TFE/ヘキサフルオロプロピレン共重合体)及びPFA[TFE/ペルフルオロ(プロピルビニル)エーテル共重合体]のような溶融加工できるTFE共重合体は、それらが完全フッ素化エラストマーの加工温度に関して融点上の制約を満足するならば、使用することができる。これらの共重合体は、もし粒子サイズが許容できるならば重合媒体から分離したままの粉体状で用いることができ、また、より大きい寸法での貯蔵で出発し適当な粒子サイズに粉砕することもできる。
本発明の加硫可能な組成物は、ガスケット、管及びシールの製造に有用である。そのような製品は、加硫可能な組成物を種々の添加剤と配合した配合物を圧力下で成形し、部品を加硫し、次いでそれを後加硫のサイクルにかけることによって製造される。加硫した組成物は熱安定性と耐薬品性に優れている。その組成物は、半導体装置を製作するためのシールやガスケットのような用途に、及び高温の自動車用途のシールに、特に有用である。
本発明を以下にいくつかの態様によって具体的に説明する。その態様においては、全ての部は他に示さなければ重量部である。
実 施 例
試験方法
加硫特性
Monsanto MDR2000測定器を用いて下記の条件下で加硫特性を測定した。
回転ダイ振動数:1.66ヘルツ
振動幅:±0.5°
温度:199℃
試料の量:9g
試験時間:30分
次の加硫パラメーターを記録した。
L:最小トルク、単位:dNm
H:最大トルク、単位:dNm
s2:から2.26dNm上昇するまでの時間、分
c50:最大トルクの50%になるまでの時間、分
試験片は、エラストマーに、下記の実施例に示した適当な添加剤をゴムロール又はバンバリーミキサーで配合して調製した。配合した組成物をシートに成形し、そして9gの試料をディスクに型打ちした。
配合ゴムの試験片を加圧下でシールした試験キャビティーに入れ、そして高温の試験温度に維持した。双円錐のディスクをその試験片に埋め込み、そして0.5°の円弧で特定の振動数で振動させ、試験片にせん断ひずみを与えた。最大振幅での、ディスクを回転させるのに必要な力(トルク)はゴムの剛性(剛性率)に比例する。このトルクを時間の関数として記録した。ゴム試験片の剛性は加硫の間増加するので、本試験は加硫性の尺度を提供する。試験は、記録されたトルクが、平衡値又は最大値まで上昇するか、予定の時間が経過したときに完了する。1本のカーブを得るのに必要な時間は、試験温度及びゴム配合物の特性の関数である。
フーリエ変換IR分析
カルボニル含有量は、以下の実施例中に、上に記載した一般的な方法を用いて、完全フッ素化エラストマーのフーリエ変換IRスペクトルの積分吸光度比、ピーク高さ吸光度比のいずれかによって示してある。分析は、SXソフトウェアーを用いたNicolet740Modelフーリエ変換測定器を用いて得られたスペクトル上で行った。
実施例 1
テトラフルオロエチレン、ペルフルオロ(メチルビニル)エーテル、及びペルフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテンの共重合した単位を、約69.4/29.9/0.7のモル比で含有する完全フッ素化エラストマーを以下のようにして製造した。脱イオン水20リットル、過硫酸アンモニウム93g、リン酸水素二ナトリウム七水和物553g及びペルフルオロオクタン酸アンモニウム[Fluorad(登録商標)FC−143フッ素化された界面活性剤]182gから成る水溶液を、機械攪拌式で水ジャケット付きの5Lステンレスオートクレーブへ、688ml/時間の速度でポンプ送液した。同時に、脱イオン水20リットル及びペルフルオロオクタン酸アンモニウム177gから成る別の水溶液も688ml/時間の速度でポンプ送液した。24.3g/時間のペルフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテンから成る第三の流れを同時に定量ポンプで送り込んだ。ダイアフラムコンプレッサーを使用して、テトラフルオロエチレン(363g/時間及びペルフルオロ(メチルビニル)エーテル(412g/時間)モノマーのガス状混合物を一定速度で供給した。反応中反応器の温度は85℃、圧力は6.2MPa(900psi)に維持し、pHを4.9に調節した。重合体ラテックスを排出バルブを用いて連続的に取り出し、未反応モノマーを排気した。32時間の運転で得られたラテックスを集め、重合体を以下のようにして単離した。上記のラテックス5リットルを、硫酸マグネシウム七水和物225g及び脱イオン水40リットルから成る予熱した(90〜95℃)溶液に攪拌しながら添加した。その結果生成した凝固したクラム重合体を濾過し、繰り返し水で洗浄し、空気乾燥機で、70℃で48時間乾燥した。乾燥重合体の重量は2280gであり、次の組成、ペルフルオロ(メチルビニル)エーテル42.3重量%、ペルフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテン2.4重量%、残りはテトラフルオロエチレン、を有していた。重合体のインヘレント粘度は、ヘプタフルオロ−2、2、3−トリクロロブタン、ペルフルオロ(ブチルテトラヒドロフラン)及びエチレングリコールジメチルエーテルを容量比60/40/3で混合した溶媒100g当たり重合体0.1gを含有する溶液で測定して、0.52dl/gであった。150℃で測定したムーニー粘度(ML−10)は48であった。完全フッ素化エラストマーのピーク高さ法で定量したカルボニル吸光度比は0.846であった。これは、0.1より非常に大きい積分吸光度比に相当する。単離した完全フッ素化エラストマーを、2基のゴムロール又はバンバリーミキサーのいずれかを用いて、表1に列挙した添加剤と配合した。各々の配合物の加硫特性は、上述の試験方法に記載したようにMonsanto MDR2000測定器を用いて測定した。
Figure 0003967773
実施例 2
完全フッ素化エラストマーを、ほぼ実施例1に記載した手順に従って製造した。単離した生成物中のテトラフルオロエチレン、ペルフルオロ(メチルビニル)エーテル、及びペルフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテンの共重合した単位は、モル比で約67.8/31.2/.95であった。完全フッ素化エラストマー生成物を、バンバリーミキサー中で、MTカーボンブラック及びテトラブチル錫と100phr/30phr/3phrの比率で配合した。配合された重合体の加硫特性は次の通りであった:ML、7.34dNm;MH、24.07dNm;ts2、0.10分;tc50、1.17分。
比較例 A
共重合したテトラフルオロエチレン、ペルフルオロ(メチルビニル)エーテル、及びペルフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテンのモル比が約69.4/29.9/0.7である完全フッ素化エラストマーを、米国特許第4、281、092号の実施例2に記載されている手順にほぼ従って、製造した。この製造は、亜硫酸ナトリウムと組み合わせた過硫酸塩開始剤、即ち、レドックス開始剤の存在下で行った。重合体と表IIに示した添加剤とを、2基のゴムロールで配合し、そして加硫特性を測定した。結果を表IIに示す。
Figure 0003967773
実施例 3
過硫酸アンモニウム開始剤の供給比率を表IIIに示したように変化させた以外は、ほぼ実施例1に記載した手順に従って、3種の完全フッ素化エラストマーを製造した。単離した完全フッ素化エラストマーのカルボニル含有量はフーリエ変換IR分析によって定量した。ピーク高さ法で定量した吸光度比が表IIIに示してあり、そしてRi/Rp比も報告してある。
Figure 0003967773
実施例 4
テトラフルオロエチレン、ペルフルオロ(メチルビニル)エーテル、及びペルフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテンの共重合した単位を、66.5/32.8/0.7のモル比で含有する完全フッ素化エラストマーを、モノマーの過硫酸アンモニウムに対する供給比率を250とした以外は実質的に実施例1に記載した手順に従って、製造した。Ri/Rp比は、30.9であり、重合混合物のpHは、4.8であった。完全フッ素化エラストマーのインヘレント粘度は0.53であり、フーリエ変換IRによって定量した積分吸光度比は0.454であった。重合体の性質は表IVに示してある。
Figure 0003967773
実施例 5
テトラフルオロエチレン、ペルフルオロ(メチルビニル)エーテル、及びペルフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテンの共重合した単位を、ほぼ67.3/32.0/0.7のモル比で含有する完全フッ素化エラストマーを、モノマーの過硫酸アンモニウムに対する供給比率を425とした以外は実質的に実施例1に記載した手順に従って、製造した。Ri/Rp比は、18であり、重合混合物のpHは、6.8であった。完全フッ素化エラストマーのインヘレント粘度は0.69であり、フーリエ変換IRによって定量した積分吸光度比は0.290であった。重合体の性質は表Vに示してある。
Figure 0003967773
本発明の好ましい実施の態様は次のとおりである。
1.(A)(1)完全フッ素化オレフィン、(2)完全フッ素化(アルキルビニル)エーテル、完全フッ素化(アルコキシビニル)エーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる完全フッ素化ビニルエーテル、並びに(3)少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたオレフィン、少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたビニルエーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる、少なくとも1個の/ニトリル基を有するキュアーサイトモノマーの共重合した単位を含んで成る完全フッ素化エラストマーであって、完全フッ素化エラストマーがi)カルボキシル末端基、カルボン酸塩末端基、カルボキサミド末端基、及びそれらの混合物から成る群から選ばれる複数のカルボニル含有末端基を有すること、並びにii)カルボニル含有官能基を有する末端基以外のイオン化可能な又はイオン化した末端基を実質的に含まないことを特徴とし、そして、カルボニル含有末端基の積分吸光度比が0.1を超え、積分吸光度比は、完全フッ素化エラストマーのフーリエ変換赤外スペクトル上で測定した、1620〜1840cm-1の範囲内の積分ピーク強度の2220〜2740cm-1の範囲内のそれに対する比を計算することによって定量される完全フッ素化エラストマー、並びに
(B)完全フッ素化エラストマー100重量部当たり約0.1〜約10重量部の有機錫加硫剤
を含んで成り、回転ダイ式レオメーターで、回転ダイ振動数1.66ヘルツで振動幅±0.5度を用いて199℃で測定したts2が4分未満であることを特徴とする、加硫可能な完全フッ素化エラストマー組成物。
2.完全フッ素化オレフィンがテトラフルオロエチレンである上記1に記載の組成物。
3.完全フッ素化ビニルエーテルが完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルである上記1に記載の組成物。
4.完全フッ素化ビニルエーテルが完全フッ素化(アルコキシビニル)エーテルである上記1に記載の組成物。
5.完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルがペルフルオロ(メチルビニル)エーテルである上記3に記載の組成物。
6.キュアーサイトモノマーが少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたオレフィンである上記1に記載の組成物。
7.キュアーサイトモノマーが少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたビニルエーテルである上記1に記載の組成物。
8.キュアーサイトモノマーが、式
CF2=CF−[OCF2CFCF3x−O−(CF2n−CN
(式中、x=1〜2、そしてn=1〜4である)
を有する化合物である上記7に記載の組成物。
9.キュアーサイトモノマーが
CF2=CF[OCF2CF(CF3)]OCF2CF2CN
である上記8に記載の組成物。
10.完全フッ素化オレフィンがテトラフルオロエチレンであり、完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルがペルフルオロ(メチルビニル)エーテルであり、キュアーサイトモノマーがペルフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテン)である上記1に記載の組成物。
11.有機錫加硫剤の量が、完全フッ素化エラストマー100重量部当たり1〜4重量部である上記1〜10のいずれかに記載の組成物。
12.カーボンブラック充填剤及びフッ素化重合体充填剤から成る群から選ばれる少なくとも1種の充填剤を更に含んで成る上記11に記載の組成物。
13.フッ素化重合体充填剤がミクロパウダーである上記12に記載の組成物。
14.(A)カルボキシル基、カルボン酸塩基、及びカルボキサミド基から成る群から選ばれる複数のカルボニル含有官能基を有する完全フッ素化エラストマーであって、(1)完全フッ素化オレフィン、(2)完全フッ素化(アルキルビニル)エーテル、完全フッ素化(アルコキシビニル)エーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる完全フッ素化ビニルエーテル、(3)カルボキシル含有コモノマー及びカルボン酸塩含有コモノマーから成る群から選ばれるフッ素化されたコモノマー、並びに(4)少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたオレフィン、少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたビニルエーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる少なくとも1個のニトリル基を有するキュアーサイトモノマーの共重合した単位を含んで成り、カルボニル含有末端基の積分吸光度比が0.1を超え、積分吸光度比は、完全フッ素化エラストマーのフーリエ変換赤外スペクトル上で測定した、1620〜1840cm-1の範囲内の積分ピーク強度の2220〜2740cm-1の範囲内のそれに対する比を計算することによって定量される完全フッ素化エラストマー、並びに
(B)完全フッ素化エラストマー100重量部当たり約0.1〜約10重量部の有機錫加硫剤
を含んで成り、回転ダイ式レオメーターで、回転ダイ振動数1.66ヘルツで振動幅±0.5度を用いて199℃で測定したts2が4分未満であることを特徴とする、加硫可能な完全フッ素化エラストマー組成物。
15.完全フッ素化オレフィンがテトラフルオロエチレンである上記14に記載の組成物。
16.完全フッ素化ビニルエーテルが完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルである上記14に記載の組成物。
17.完全フッ素化ビニルエーテルが完全フッ素化(アルコキシビニル)エーテルである上記14に記載の組成物。
18.完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルがペルフルオロ(メチルビニル)エーテルである上記16に記載の組成物。
19.キュアーサイトモノマーが少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたオレフィンである上記14に記載の組成物。
20.キュアーサイトモノマーが少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたビニルエーテルである上記14に記載の組成物。
21.キュアーサイトモノマーが、式
CF2=CF−[OCF2CFCF3x−O−(CF2n−CN
(式中、x=1〜2、そしてn=1〜4である)
を有する化合物である上記20に記載の組成物。
22.キュアーサイトモノマーが
CF2=CF[OCF2CF(CF3)]OCF2CF2CN
である上記21に記載の組成物。
23.完全フッ素化オレフィンがテトラフルオロエチレンであり、完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルがペルフルオロ(メチルビニル)エーテルであり、キュアーサイトモノマーがペルフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテン)である上記14に記載の組成物。
24.有機錫加硫剤の量が、完全フッ素化エラストマー100重量部当たり1〜4重量部である上記14〜23のいずれかに記載の組成物。
25.カーボンブラック充填剤及びフッ素化重合体充填剤から成る群から選ばれる少なくとも1種の充填剤を更に含んで成る上記24に記載の組成物。
26.a)完全フッ素化オレフィンモノマー、b)完全フッ素化(アルキルビニル)エーテル、完全フッ素化(アルコキシビニル)エーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる完全フッ素化ビニルエーテルモノマー、並びにc)少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたオレフィン、少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたビニルエーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる少なくとも1個のニトリル基を有するキュアーサイトモノマーの混合物を、過硫酸塩フリーラジカル開始剤の存在下で、4〜10MPaの圧力下で共重合させることを含んで成り、i)モノマー対開始剤の供給比を、ラジカルフラックスの速度の重合速度に対する比、Ri/Rp、が約10〜50ミリモル/キログラムになるように調節し、そしてii)過硫酸塩開始剤のミリモル基準で5モル%以下の亜硫酸塩又は重亜硫酸塩還元剤がモノマー混合物中に存在することを特徴とする完全フッ素化エラストマーの製造方法。
27.完全フッ素化オレフィンがテトラフルオロエチレンである上記26に記載の方法。
28.完全フッ素化ビニルエーテルが完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルである上記26に記載の組成物。
29.完全フッ素化ビニルエーテルが完全フッ素化(アルコキシビニル)エーテルである上記26に記載の組成物。
30.完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルがペルフルオロ(メチルビニル)エーテルである上記28に記載の方法。
31.キュアーサイトモノマーが少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたオレフィンである上記26に記載の組成物。
32.キュアーサイトモノマーが少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたビニルエーテルである上記26に記載の組成物。
33.キュアーサイトモノマーが、式
CF2=CF−[OCF2CFCF3x−O−(CF2n−CN
(式中、x=1〜2、そしてn=1〜4である)
を有する化合物である上記32に記載の方法。
34.キュアーサイトモノマーが
CF2=CF[OCF2CF(CF3)]OCF2CF2CN
である上記33に記載の方法。
35.完全フッ素化オレフィンがテトラフルオロエチレンであり、完全フッ素化(アルキルビニル)エーテルがペルフルオロ(メチルビニル)エーテルであり、キュアーサイトモノマーがペルフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテン)である上記26に記載の方法。
36.重合中、pHを3.5〜7.0の範囲に維持する上記26に記載の方法。
37.反応器内の圧力を6.0〜8.0MPaに維持する上記26に記載の方法。
38.ラジカルフラックスの重合速度に対する比、Ri/Rp、が20〜40ミリモル/kgである上記26に記載の方法。
39.水性乳化液中で行われる上記26に記載の方法。
40.水性懸濁液中で行われる上記26に記載の方法。
41.過硫酸塩フリーラジカル開始剤が過硫酸アンモニウムである上記26〜40のいずれかに記載の方法。

Claims (3)

  1. (A)(1)完全フッ素化オレフィン、(2)完全フッ素化(アルキルビニル)エーテル、完全フッ素化(アルコキシビニル)エーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる完全フッ素化ビニルエーテル、並びに(3)少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたオレフィン、少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたビニルエーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる、少なくとも1個のニトリル基を有するキュアーサイトモノマーの共重合した単位を含んで成る完全フッ素化エラストマーであって、完全フッ素化エラストマーがi)カルボキシル末端基、カルボン酸塩末端基、カルボキサミド末端基、及びそれらの混合物から成る群から選ばれる複数のカルボニル含有末端基を有すること、並びにii)カルボニル含有官能基を有する末端基以外のイオン化可能な又はイオン化した末端基を含まないことを特徴とし、そして、カルボニル含有末端基の積分吸光度比が0.1を超え、積分吸光度比は、完全フッ素化エラストマーのフーリエ変換赤外スペクトル上で測定した、1620〜1840cm-1の範囲内の積分ピーク強度の2220〜2740cm-1の範囲内のそれに対する比を計算することによって定量される完全フッ素化エラストマー、並びに
    (B)完全フッ素化エラストマー100重量部当たり0.1〜10重量部の有機錫加硫剤
    を含んで成り、回転ダイ式レオメーターで、回転ダイ振動数1.66ヘルツで振動幅±0.5度を用いて199℃で測定したts2が4分未満であることを特徴とする、加硫可能な完全フッ素化エラストマー組成物。
  2. (A)カルボキシル基、カルボン酸塩基、及びカルボキサミド基から成る群から選ばれる複数のカルボニル含有官能基を有するが、カルボニル含有官能基を有する末端基以外のイオン化可能な、又はイオン化した末端基を含まない完全フッ素化エラストマーであって、(1)完全フッ素化オレフィン、(2)完全フッ素化(アルキルビニル)エーテル、完全フッ素化(アルコキシビニル)エーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる完全フッ素化ビニルエーテル、(3)カルボキシル含有コモノマー及びカルボン酸塩含有コモノマーから成る群から選ばれるフッ素化されたコモノマー、並びに(4)少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたオレフィン、少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたビニルエーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる少なくとも1個のニトリル基を有するキュアーサイトモノマーの共重合した単位を含んで成り、カルボニル含有末端基の積分吸光度比が0.1を超え、積分吸光度比は、完全フッ素化エラストマーのフーリエ変換赤外スペクトル上で測定した、1620〜1840cm-1の範囲内の積分ピーク強度の2220〜2740cm-1の範囲内のそれに対する比を計算することによって定量される完全フッ素化エラストマー、並びに
    (B)完全フッ素化エラストマー100重量部当たり0.1〜10重量部の有機錫加硫剤
    を含んで成り、回転ダイ式レオメーターで、回転ダイ振動数1.66ヘルツで振動幅±0.5度を用いて199℃で測定したts2が4分未満であることを特徴とする、加硫可能な完全フッ素化エラストマー組成物。
  3. a)完全フッ素化オレフィンモノマー、b)完全フッ素化(アルキルビニル)エーテル、完全フッ素化(アルコキシビニル)エーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる完全フッ素化ビニルエーテルモノマー、並びにc)少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたオレフィン、少なくとも1個のニトリル基を有するフッ素化されたビニルエーテル及びそれらの混合物から成る群から選ばれる少なくとも1個のニトリル基を有するキュアーサイトモノマーの混合物を、過硫酸塩フリーラジカル開始剤の存在下で、4〜10MPaの圧力下で共重合させることを含んで成り、i)モノマー対開始剤の供給比を、ラジカルフラックスの速度の重合速度に対する比、Ri/Rp、が10〜50ミリモル/キログラムになるように調節し、そしてii)亜硫酸塩又は重亜硫酸塩還元剤がモノマー混合物中に存在しないことを特徴とする請求項1記載の完全フッ素化エラストマー組成物の製造方法。
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