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JP3811323B2 - 量子細線の製造方法 - Google Patents

量子細線の製造方法 Download PDF

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JP3811323B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体基板上に量子サイズ効果を生じる程度の微小な半導体または金属からなる量子細線を形成する量子細線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
産業の基幹となったエレクトロニクスの進歩を支えてきた大規模集積回路(LSI)は、微細化によって、大容量,高速動作,低消費電力等の性能を飛躍的に向上してきた。しかし、素子サイズが0.1μm以下になると、従来の素子による動作原理が限界に到達すると考えられている。そのため、新しい動作原理に基づいた新しい素子の研究が活発に行われている。この新しい素子としては、ナノメータサイズの量子ドットや量子細線と呼ばれる微細構造を有するものがある。上記ナノメータサイズの量子ドットは、種々の量子効果デバイスと共に、特にクーロンブロッケード現象を利用した単電子デバイスへの応用について、盛んに研究が行われている。また、上記ナノメータサイズの量子細線は、量子効果を利用した超高速トランジスタヘの応用が期待されている。
【0003】
特に、上記ナノメータサイズの量子細線においては、半導体結晶中における電子の波長(ド・ブロイ波長)と同程度の幅の半導体層に電子を閉じ込めることによって、上記電子の自由度を制限し、これによって生じる量子化現象を利用した新しい動作原理に基づく半導体量子デバイスを作製する試みが行われている。すなわち、半導体層中における電子の波長は約10nmであるから、電子を幅10nm程度の半導体の細線(量子細線)中に閉じ込めると、閉じ込められた電子は、この細線中をほとんど散乱を受けずに移動できるため、移動度が上昇することが理論的に導き出されている。
【0004】
このような量子細線を平面上に多数配列した伝導層を作成し、この伝導層内の電子数をゲート電極の作用によって制御することによって、従来のトランジスタに比して高速性に優れた量子細線トランジスタを作製することができる。
【0005】
従来、上記量子細線の製造方法として、次の(1),(2)の文献に記載されたものが提案されている。
(1) 特開平6−77180号公報
図6(a)〜(c)は、上記特開平6−77180号公報に開示された「サイドウォール法により形成された細線状エッチングマスクを利用した量子細線の製造方法」を示す工程図である。
【0006】
まず、図6(a)に示すように、GaAsからなる被エッチング基板111上にレジスト112をパターニング形成し、さらにその上からプラズマ気相成長法(PCVD)によって膜厚50nmのSiO2被膜113を形成する。
次に、図6(b)に示すように、反応性イオンエッチングを行って、パターニングされたレジスト2の両側壁にSiO2のサイドウォール114を形成する。
最後に、図6(c)に示すように、上記レジスト112を除去した後、SiO2のサイドウォール114をマスクとして、GaAsからなる被エッチング基板111を反応性イオンエッチングによってパターニングし、GaAsからなる細線を形成する。
【0007】
(2) 特開平8−288499号公報
図7(a)〜(g)は、上記特開平8−288499号公報に開示された「2枚のSiウェハ貼り合せおよびサイドウォール形成によるエッチングマスクを利用した量子細線の製造方法」を示す工程図である。
【0008】
まず、図7(a)に示すように、Si基板121上にドライエッチングによって凸部122を形成する。
続いて、図7(b)に示すように、SiOx系絶縁膜123を形成して、基板全体を平坦化する。
次に、図7(c)に示すように、平坦化された基板全体の表裏を反転させ、別のSi基板124にSiOx系絶縁膜123側を接触させて貼り合わせる。
次に、図7(d)に示すように、Si基板121をSiOx系絶縁膜123が露出するまでCMP(化学機械研磨)法によって研磨する。その結果、SiOx系絶縁膜123に埋め込まれた状態で島状Si層125が厚さ約10nmで残る。そして、熱CVD(化学蒸着)法によって厚さ約10nmの不純物含有ポリシリコン層を形成後、レジストマスク(図示せず)を介して異方性エッチングすることによって、島状Si層125の中央付近に加工端面が位置するポリシリコンパターン16を形成する。
次に、図7(e)に示すように、熱酸化処理によって、Si露出部分125,126上に膜厚1〜10nmの熱酸化膜(SiOx) 127を形成する。次に、図7(f)に示すように、エッチバックを行って、ポリシリコン126の加工端面に熱酸化膜127を残してサイドウォール128を形成する。
次に、図7(g)に示すように、島状Si層125に対して選択比を確保できる条件でウェット処理を行い、ポリシリコンパターン126を除去する。続いて、サイドウォール128を形成しているSiOxに対する選択比を確保できる条件で島状Si層125をエッチングし、量子細線129を形成する。
【0009】
また、本出願人により、「窒化膜により埋め込まれた段差部の側壁酸化膜の選択除去によるマスク形成,半導体選択成長および酸化による絶縁分離を利用した量子細線の製造方法」を提案している(特願平11−019866号)。なお、この量子細線の製造方法は、この発明を理解しやすくするために説明するものであって、公知技術ではなく、従来技術ではない。
【0010】
図8(a)〜(j)は、上記特願平11−019866号に記載された量子細線の製造方法を示す工程図である。
【0011】
まず、図8(a)に示すように、半導体基板131上に第1酸化膜132を形成し、その上に第1窒化膜133を形成する。
次に、レジストパターンを介して(図示せず)異方性エッチングを行うことにより、図8(b)に示すように、第1窒化膜133をパターニングする。
続いて、図8(c)に示すように、第2酸化膜134を形成する。
次に、図8(d)に示すように、第2窒化膜135を形成して、上記第1窒化膜間の凹部を埋め込み、続いて、図8(e)に示すように、第2窒化膜135をエッチバックすることにより、段差上の第2酸化膜134を露出させる。
次に、図8(f)に示すように、上記第1窒化膜133と第2窒化膜135をマスクとして、上記第1窒化膜133と第2窒化膜135とに挟まれて上記半導体基板131上面に対して垂直方向に延在する第2酸化膜134およびその第2酸化膜134下にある第1酸化膜132とをエッチングによって除去して、半導体基板131を露出させる溝137を形成する。
続いて、図8(g)に示すように、第1窒化膜133および第2窒化膜135を除去する。
次に、図8(h)に示すように、上記半導体基板131が露出している部分に量子細線138をエピタキシャル成長させる。
続いて、図8(i)に示すように、第1酸化膜132および第2酸化膜134を除去する。
そして、図8(j)に示すように、量子細線138の下部を酸化して、第3酸化膜139を形成し、上記量子細線138と半導体基板131とを分離することにより、周囲から完全に閉じ込められた量子細線138を形成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記文献(1)の量子細線の製造方法では、量子細線の幅を決定するサイドウォールをCVDおよび反応性イオンエッチングで形成するため、必要とされる幅が1〜10nmの範囲の量子細線を安定して製造することが困難である。
【0013】
また、上記文献(2)の量子細線の製造方法では、貼り合わせるための2枚のSi基板121,124が必要であり、絶縁層123を介して2枚のSi基板121,124の貼り合わせるという特殊な基板形成技術が必要となる。また、形成される量子細線129の高さは、レジストマスクを介してSi基板121をドライエッチングするときの深さで決まるが、その場合におけるドライエッチングの深さをナノメータサイズで制御することは非常に困難であるという問題がある。また、量子細線129の幅はサイドウォール128の幅で決まるために、幅が1〜10nmの範囲の量子細線を安定して製造することが困難であるという問題もある。
【0014】
また、上記特願平11−019866号では、第1窒化膜133と第2窒化膜135とに挟まれて、垂直方向に延在する第2酸化膜134とその下にある第1酸化膜132をエッチングにより除去して、半導体基板131を露出させるという処理が非常に難しいという問題がある。また、第1窒化膜133の段差間の凹部を第2窒化膜135で埋め込む必要があるため、第1窒化膜133から成る段差パターン間の間隔が制限されたり、ダミーパターンの段差を形成する必要があったりするため、設計上、素子配置が制限されたりする。
【0015】
そこで、この発明の目的は、一般的な成膜技術やリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて、ナノメータサイズの量子細線を容易に形成できると共に、低コスト,高歩留まりで生産性の高い量産に適した量子細線の製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、第1の発明の量子細線の製造方法は、半導体基板表面に絶縁体からなる第1薄膜を形成する工程と、上記第1薄膜表面に酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜を形成する工程と、上記第2薄膜表面に半導体または絶縁体からなる第3薄膜を形成する工程と、上記第3薄膜をパターニングすることにより段差部を形成する工程と、少なくとも上記段差部の全面に被膜を形成する工程と、上記被膜を異方性エッチングすることにより上記段差部の側壁にサイドウォールを形成する工程と、上記サイドウォールを形成した後、上記段差部を選択的にエッチバックすることによりサイドウォールによるマスクを形成する工程と、上記サイドウォールによるマスクを用いて、上記第2薄膜を異方性エッチングすることにより微細パターンを形成する工程と、上記微細パターンを酸化用マスクとして選択酸化を行う工程と、上記選択酸化の工程の後、上記微細パターンを選択的に除去する工程と、上記微細パターンを選択的に除去することにより露出した上記第1薄膜を除去して、上記半導体基板を露出させる工程と、上記半導体基板の露出した領域上に量子細線をエピタキシャル成長させる工程とを有することを特徴としている。
【0017】
上記量子細線の製造方法によれば、上記量子細線がエピタキシャル成長される箇所となる上記半導体基板の露出部を、一般的な成膜技術やリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて形成することによって、位置制御された量子細線の形成が可能である。また、上記量子細線の幅は、半導体基板の露出部の幅および量子細線のエピタキシャル成長時間により決定される。ここで、半導体基板の露出部の幅は、半導体または絶縁体からなる第3薄膜をパターニングすることにより形成された段差部の側壁に形成された上記被膜の膜厚により設定される。さらに、上記第2薄膜を異方性エッチングすることにより形成された微細パターンを酸化用マスクとして用いて選択酸化を行って、上記微細パターン下に導入されるバーズビークを利用することで、上記被膜の膜厚以下の半導体基板の露出部の幅を実現することも可能である。したがって、上記サイドウォールの幅を1〜10nmにするのは困難であっても、20〜30nmの幅のサイドウォールは安定して作れ、それを用いて酸化により補足することによって、上記量子細線の幅を精密に制御することが可能となる。さらに、上記量子細線をエピタキシャル成長により形成するため、結晶性に優れ、大きさの均一性がよい量子細線を再現性よく形成できる。したがって、特殊な微細加工技術を用いることなく、一般的な成膜技術やリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて、ナノメータサイズの量子細線を容易に形成でき、製造コストを低減できると共に、高歩留まりで生産性の高い量産に適した量子細線の製造方法を実現できる。
【0018】
また、第2の発明の量子細線の製造方法は、半導体基板表面に絶縁体からなる第1薄膜を形成する工程と、上記第1薄膜表面に酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜を形成する工程と、上記第2薄膜表面に半導体または絶縁体からなる第3薄膜を形成する工程と、上記第3薄膜をパターニングすることにより段差部を形成する工程と、少なくとも上記段差部の全面に被膜を形成する工程と、上記被膜を異方性エッチングすることにより上記段差部の側壁にサイドウォールを形成する工程と、上記サイドウォールを形成した後、上記段差部を選択的にエッチバックすることによりサイドウォールによるマスクを形成する工程と、上記サイドウォールによるマスクを用いて、上記第2薄膜を異方性エッチングすることにより微細パターンを形成する工程と、上記微細パターンをマスクとして上記第1薄膜および上記半導体基板を異方性エッチングすることにより、上記微細パターン下の上記半導体基板に突起部を形成する工程と、上記異方性エッチングにより上記突起部が形成された上記半導体基板を上記微細パターンを酸化用マスクとして、上記半導体基板の露出した領域を選択酸化する工程と、上記選択酸化の工程の後、上記微細パターンを選択的に除去する工程と、上記微細パターンを除去した後、上記第1薄膜を除去することにより上記半導体基板の上記突起部上面を露出させる工程と、上記半導体基板の上記突起部上面が露出した領域上に量子細線をエピタキシャル成長させる工程とを有することを特徴としている。
【0019】
上記量子細線の製造方法によれば、上記第2薄膜を異方性エッチングすることにより形成された微細パターンをマスクとして、上記第1薄膜および半導体基板を異方性エッチングすることにより、半導体基板に突起部を形成する。その後、微細パターンをマスクとして選択酸化した後、微細パターンとその微細パターン下の第1薄膜を除去することより、半導体基板の突起部の上面を露出させて、半導体基板の突起部上面の露出した領域上に量子細線をエピタキシャル成長させる。そうして、選択酸化により半導体基板の突起部の両側壁に半導体酸化膜を形成することによって、突起部の上面の露出した領域の幅を制御性よく縮小できる。これにより、10nm以下の幅の半導体基板の露出領域を、上記被膜の膜厚制御性に依らず、再現性よくかつ正確に形成でき、量子細線の加工精度と制御性を向上できる。
【0020】
【0021】
【0022】
また、上記第1,第2の発明の量子細線の製造方法において、上記量子細線をエピタキシャル成長させた上記半導体基板を酸化することにより上記半導体基板と上記量子細線とを絶縁分離する工程を有することを特徴とする。
【0023】
上記量子細線の製造方法によれば、上記酸化により形成された半導体酸化膜により、量子細線と半導体基板とを絶縁分離することによって、量子細線が絶縁膜により完全に周囲から分離されて量子化され、量子細線が1次元伝導を示すので、超高速な電気伝導が実現できる。また、同時に酸化により量子細線の断面積が縮小されるので、熱雑音の影響を軽減でき、量子化の効率を向上できる。
【0024】
また、一実施形態の量子細線の製造方法は、上記第2薄膜がシリコンナイトライドからなることを特徴とする。
【0025】
上記実施形態の量子細線の製造方法によれば、上記第2薄膜にシリコンナイトライドを用いることにより、第2薄膜が非常に良好な耐酸化用マスクとして作用するため、高い選択比をもつ選択酸化が可能である。また、量子細線を成長させるために半導体基板を露出させるとき、高い選択比でシリコンナイトライドからなる第2薄膜を容易に除去することが可能である。したがって、制御性よくかつ再現性よく量子細線を形成できる。
【0026】
また、一実施形態の量子細線の製造方法は、上記第3薄膜がポリシリコンまたはアモルファスシリコンからなることを特徴とする。
【0027】
上記実施形態の量子細線の製造方法によれば、上記第3薄膜をパターニングすることにより形成された段差部をエッチバックする工程において、上記第3薄膜にポリシリコンまたはアモルファスシリコンを用いることにより、下地(第2薄膜)および段差部の側壁の被膜の双方に対して、高い選択比をもって加工が可能である。また、この場合の被膜の形成方法として、段差部であるポリシリコンまたはアモルファスシリコンを酸化または窒化することも可能である。
【0028】
また、一実施形態の量子細線の製造方法は、上記半導体基板が単結晶シリコンからなることを特徴とする。
【0029】
上記実施形態の量子細線の製造方法によれば、高品質な結晶性を有する量子細線の成長表面が得られるので、結晶性のよい量子細線を形成でき、量子効率を向上できると共に、低コストで歩留まりのよい量子細線を形成できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の量子細線の製造方法を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0031】
(第1実施形態)
図1(a)〜(j)はこの発明の第1実施形態の量子細線の製造方法における各工程の基板断面図である。以下、図1(a)〜(j)に従って量子細線の製造方法を説明する。
【0032】
まず、図1(a)に示すように、単結晶シリコン等の半導体基板11の表面に、酸化またはCVD法等を用いて、膜厚3.5nmの絶縁体からなる第1薄膜12を形成する。続いて、CVD法等によって、第1薄膜12表面に膜厚30nmのシリコンナイトライド等の酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜13を形成する。さらに続いて、CVD法等によって、第2薄膜13表面に膜厚50nmのポリシリコンやアモルファスシリコン等の半導体または絶縁体からなる第3薄膜14を形成する。
【0033】
次に、図1(b)に示すように、レジストマスク(図示せず)を介して、異方性エッチングにより第3薄膜14をパターニングして、段差部14aを形成する。ここで、第3薄膜14のエッチングは、形成された段差部14aのエッジ(両側壁)が表面に対してほぼ垂直になるような条件で行う。
【0034】
次に、図1(c)に示すように、膜厚30nmの酸化膜等の被膜15をCVD法等によって形成する。このとき、パターニングされた段差部14aとして、ポリシリコンおよびアモルファスシリコンを用いている場合、酸化または窒化を用いて、被膜15を形成することも可能である。その場合は、被膜15は段差部14aの上面および側面にのみ形成される(図示せず)。
【0035】
次に、図1(d)に示すように、上記被膜15を異方性エッチングにより、段差部14aの上面の被膜15を除去し、段差部14aの側壁部の被膜15aのみが残るようにエッチバックを行う。
【0036】
次に、図1(e)に示すように、上記段差部14aをエッチングにより、選択的に除去する。このエッチングは、下地であるシリコンナイトライド等の酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜13および酸化膜等の被膜15aに対して、高い選択比をもったエッチング条件でエッチングを行う。このエッチングによって、被膜15aの膜厚に略等しい幅と、段差部14aの膜厚に略等しい高さとを有するサイドウォールによるエッチングマスク15bが形成される。
【0037】
次に、図1(f)に示すように、上記エッチングマスク15bを介して、酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜13をエッチングして、細線状の微細パターン13aを形成する。このとき、微細パターン13aのエッジ(両側壁)が表面に対してほぼ垂直になるようなエッチング条件で、かつ、酸化膜等の絶縁体からなる第1薄膜12および単結晶シリコン等の半導体基板11に対して、高い選択比を持つエッチング条件でエッチングを行う。
【0038】
次に、シリコンナイトライド等の酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる微細パターン13aがない領域において、第1薄膜12を除去した後、図1(g)に示すように、微細パターン13aを酸化用マスクとして、単結晶シリコン等の半導体基板11を酸化して、半導体基板11表面の微細パターン13aのない領域のみに、膜厚約30nmの半導体酸化膜16を形成する。なお、酸化前に行った第1薄膜12の除去は、必ずしも行う必要はなく、そのまま第1薄膜12を酸化してもよい。
【0039】
次に、図1(h)に示すように、上記微細パターン13aをエッチングにより除去する。ここで、微細パターン13aのエッチングは、半導体酸化膜16および絶縁体からなる第1薄膜12aに対して高い選択比を持った条件で行う。
【0040】
次に、図1(i)に示すように、酸化膜等の絶縁体からなる第1薄膜12aをエッチングにより除去して、半導体基板11表面を露出させる。ここで、半導体基板11が露出した領域以外では、半導体酸化膜16が半導体基板11表面を被覆している。また、絶縁体からなる第1薄膜12aが半導体基板11の酸化膜である場合には、犠牲酸化膜としての役割も担うため、半導体基板11の露出している領域は、後述する量子細線の成長に対して、平坦性および結晶性が良好な状態となっている。
【0041】
次に、基板全体を高真空CVD装置と同等の反応室(図示せず)内に設置する。そして、上記反応室内を10-8Torr程度の真空になるまで排気した後、基板温度を550〜600℃程度にして、シラン(SiH4)ガスまたはジシラン(Si26)ガス等の水素化物半導体材料ガスを供給し、そのガス分圧が10-2Torr以下になるように制御することによって、図1(j)に示すように、半導体基板11が露出している細線状の領域上に量子細線17をエピタキシャル成長させる。なお、この量子細線17は半導体に限らず、金属材料であっても差し障りない。
【0042】
このように、上記量子細線17がエピタキシャル成長される箇所となる半導体基板11の露出部を、一般的な成膜技術やリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて形成することによって、位置制御された量子細線17の形成が可能である。また、上記量子細線17の幅は、半導体基板11の露出部の幅および量子細線11のエピタキシャル成長時間により決定され、半導体基板11の露出部の幅は、半導体または絶縁体からなる第3薄膜14をパターニングすることにより形成された段差部14aの側壁に形成された被膜15aの膜厚により設定される。さらに、上記第2薄膜13を異方性エッチングすることにより形成された微細パターン13aを酸化用マスクとして用いて選択酸化を行って、微細パターン13a下に導入されるバーズビークを利用することで、被膜15aの膜厚以下の半導体基板11の露出部の幅を実現することも可能である。したがって、幅が20〜30nmのエッチングマスク15bを安定に作って、それを用いた酸化により補足することによって、上記量子細線17の幅を精密に制御することが可能となる。さらに、上記量子細線17をエピタキシャル成長により形成するため、結晶性に優れ、大きさの均一性がよい量子細線を再現性よく形成できる。
【0043】
したがって、特殊な微細加工技術を用いることなく、一般的な成膜技術やリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて、ナノメータサイズの量子細線を容易に形成でき、製造コストを低減できると共に、高歩留まりで生産性の高い量産に適した量子細線の製造方法を実現することができる。
【0044】
また、上記第2薄膜13にシリコンナイトライドを用いることにより、第2薄膜13が非常に良好な耐酸化用マスクとして作用するため、高い選択比をもつ選択酸化が可能である。また、量子細線17を成長させるために半導体基板11を露出させるとき、高い選択比でシリコンナイトライドからなる第2薄膜13を容易に除去することが可能である。したがって、制御性よくかつ再現性よく、量子細線を形成できる。
【0045】
また、上記第3薄膜14をパターニングすることにより形成された段差部14aをエッチバックする工程において、第3薄膜14にポリシリコンまたはアモルファスシリコンを用いることにより、下地(第2薄膜13)および段差部14aの側壁の被膜15の双方に対して、高い選択比をもって加工が可能である。
【0046】
また、上記半導体基板11が単結晶シリコンからなる場合、高品質な結晶性を有する量子細線の成長表面が得られるので、結晶性のよい量子細線17を形成でき、量子効率を向上できると共に、低コストで歩留まりのよい量子細線を形成できる。
【0047】
(第2実施形態)
この発明の第2実施形態では、半導体基板の露出幅の制御を、後述する半導体酸化膜の形成により、精密に制御することを可能とし、加工の制御性および正確性を向上させるものである。
【0048】
図2(a)〜(k)はこの第2実施形態の量子細線の製造方法における各工程の基板断面図である。以下、図2(a)〜(k)に従って量子細線の製造方法を説明する。
【0049】
まず、図2(a)に示すように、単結晶シリコン等の半導体基板21の表面に、酸化またはCVD法等を用いて、膜厚3.5nmの絶縁体からなる第1薄膜22を形成する。続いて、CVD法等によって、第1薄膜22表面に膜厚30nmのシリコンナイトライド等の酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜23を形成する。さらに続いて、CVD法等によって、第2薄膜23表面に膜厚50nmのポリシリコンやアモルファスシリコン等の半導体または絶縁体からなる第3薄膜24を形成する。
【0050】
次に、図2(b)に示すように、レジストマスク(図示せず)を介して、異方性エッチングにより第3薄膜24をパターニングして、段差部24aを形成する。ここで、第3薄膜24のエッチングは、形成された段差部24aのエッジ(両側壁)が表面に対してほぼ垂直になるような条件で行う。
【0051】
次に、図2(c)に示すように、膜厚30nmの酸化膜等の被膜25をCVD法等によって形成する。このとき、パターニングされた段差部24aとして、ポリシリコンおよびアモルファスシリコンを用いている場合、酸化または窒化を用いて、被膜を形成することも可能である。その場合は、被膜はパターニングされた段差部24aの上面および側面にのみ形成される(図示せず)。
【0052】
次に、図2(d)に示すように、上記被膜25を異方性エッチングにより、段差部24aの上面の被膜25を除去し、段差部24aの側壁部の被膜25aのみが残るようにエッチバックを行う。
【0053】
次に、図2(e)に示すように、上記段差部24aをエッチングにより、選択的に除去する。このエッチングは、下地である第2薄膜23および酸化膜等の被膜25に対して、高い選択比をもったエッチング条件でエッチングを行う。このエッチングによって、被膜25の膜厚に略等しい幅と、段差部24aの膜厚に略等しい高さとを有するサイドウォールによるエッチングマスク25bが形成される。
【0054】
次に、図2(f)に示すように、上記エッチングマスク25bを介して第2薄膜23をエッチングして、細線状の微細パターン23aを形成する。このとき、微細パターン23aのエッジ(両側壁)が表面に対してほぼ垂直になるようなエッチング条件で、かつ、酸化膜等の絶縁体からなる第1薄膜22および単結晶シリコン等の半導体基板21に対して、高い選択比を持つエッチング条件でエッチングを行う。
【0055】
次に、図2(g)に示すように、上記微細パターン23aをマスクとして、異方性エッチングにより、絶縁体からなる第1薄膜22および半導体基板21をエッチングして、細線状の突起部21aを形成する。このとき、半導体基板21は、深さ約15nmエッチングされるようにする。また、このエッチングは、絶縁体からなる微細パターン23aに対して、十分に高い選択比を持ったエッチング条件で行う。
【0056】
次に、図2(h)に示すように、シリコンナイトライド等の酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる微細パターン23aを酸化用マスクとして、半導体基板21を酸化して、半導体基板21表面の微細パターン23aのない領域および絶縁体からなる微細パターン23a下の半導体基板21の側壁部に、膜厚20nmの半導体酸化膜26を形成する。これにより、絶縁体からなる微細パターン23a下に形成される半導体基板21の細線状の突起部21aの幅が縮小される。この半導体酸化膜26の酸化膜厚の設定により、半導体基板21の突起部21aの幅を精密に制御することが可能である。
【0057】
次に、図2(i)に示すように、上記微細パターン23aをエッチングにより除去する。ここで、上記微細パターン23aのエッチングは、半導体酸化膜26および絶縁体からなる第1薄膜22に対して高い選択比を持った条件で行う。
【0058】
次に、図2(j)に示すように、酸化膜等の絶縁体からなる第1薄膜22をエッチングにより除去して、半導体基板21の突起部21a上面を露出させる。ここで、半導体基板21が露出した領域以外では、半導体酸化膜26が半導体基板21表面を被覆している。また、絶縁体からなる第1薄膜22aが半導体基板21の酸化膜である場合には、犠牲酸化膜としての役割も担うため、突起部21aの上面が露出する領域は、後述する量子細線の成長に対して、平坦性および結晶性が良好な状態となっている。
【0059】
次に、基板全体を高真空CVD装置と同等の反応室(図示せず)内に設置する。そして、上記反応室内を10-8Torr程度の真空になるまで排気した後、基板温度を550〜600℃程度にして、シラン(SiH4)ガスまたはジシラン(Si26)ガス等の水素化物半導体材料ガスを供給し、そのガス分圧が10-2Torr以下になるように制御することによって、図2(j)に示すように、半導体基板21の突起部21a上面が露出している領域上に量子細線37をエピタキシャル成長させる。なお、この量子細線37は半導体に限らず、金属材料であっても差し障りない。
【0060】
このように、上記第2薄膜23を異方性エッチングすることにより形成された微細パターン23aをマスクとして、第1薄膜22および半導体基板21を異方性エッチングして、半導体基板21に細線状の突起部21aを形成した後、微細パターン23aをマスクとして選択酸化し、微細パターン23aとその微細パターン23a下の第1薄膜22aを除去することより半導体基板21の突起部21a上面を露出させて、半導体基板21の突起部21aの上面の露出した領域に量子細線27をエピタキシャル成長させることによって、選択酸化を行うと同時に、半導体基板21の突起部21aの上面の露出した領域の幅を制御性よく縮小できる。これにより、10nm以下の幅の半導体基板21の露出領域を、被膜25の膜厚制御性に依らず、再現性よくかつ正確に形成でき、量子細線の加工精度と制御性を向上できる。
【0061】
(第3実施形態)
上記第1,第2実施形態では、ともに量子細線を選択エピタキシャル成長を用いて形成している。ところが、選択エピタキシャル成長により良質な結晶性を持つ量子細線を形成するためには、清浄な半導体基板11,21表面を成長前に維持することが不可欠である。そのためには、成長を行う装置内雰囲気を質のよい超高真空にする必要があるため、スループットが低下し、生産性を低下させる可能性がある。そこで、この発明の第3実施形態では、選択エピタキシャル成長を用いることなく、量子細線を実現するものであり、低コストで、生産性の高い量子細線の形成が実現するものである。
【0062】
図3(a)〜(j)はこの第3実施形態の量子細線の製造方法における各工程の基板断面図である。以下、図3(a)〜(j)に従って量子細線の製造方法を説明する。
【0063】
まず、図3(a)に示すように、単結晶シリコン基板やSOI基板等の半導体基板51の表面に、酸化またはCVD法等を用いて、膜厚3.5nmの絶縁体からなる第1薄膜32を形成する。続いて、CVD法等によって、第1薄膜32の表面に膜厚30nmのシリコンナイトライド等の酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜33を形成する。さらに続いて、CVD法等によって、第2薄膜33の表面に膜厚50nmのポリシリコン,アモルファスシリコン等の半導体または絶縁体からなる第3薄膜34を形成する。
【0064】
次に、図3(b)に示すように、レジストマスク(図示せず)を介して、異方性エッチングによって第3薄膜34をパターニングして、段差部34aを形成する。ここで、第3薄膜34のエッチングは、形成された段差部34aのエッジ(両側壁)が表面に対してほぼ垂直になるような条件で行う。
【0065】
次に、図3(c)に示すように、膜厚30nmの酸化膜等の被膜35をCVD法等によって形成する。このとき、パターニングされた段差部34aとして、ポリシリコンおよびアモルファスシリコンを用いている場合、酸化または窒化を用いて、被膜35を形成することも可能である。その場合は、被膜35が段差部34aの上面および側面にのみ形成される(図示せず)。
【0066】
次に、図3(d)に示すように、上記被膜35を異方性エッチングにより、段差部34aの上面の被膜35を除去し、段差部34aの側壁部の被膜35aのみが残るようにエッチバックを行う。
【0067】
次に、図3(e)に示すように、上記段差部34aをエッチングにより、選択的に除去する。このエッチングは、下地である第2薄膜33および酸化膜等の被膜35に対して、高い選択比をもったエッチング条件でエッチングを行う。このエッチングによって、被膜35の膜厚に略等しい幅と、段差部34aの膜厚に略等しい高さとを有するサイドウォールによるエッチングマスク35bを形成する。
【0068】
次に、図3(f)に示すように、上記エッチングマスク35bを介して第2薄膜33をエッチングして、微細パターン33aを形成する。このとき、微細パターン33aのエッジ(両側壁)が表面に対してほぼ垂直になるようなエッチング条件で、かつ、酸化膜等の絶縁体からなる第1薄膜32aおよび単結晶シリコン等の半導体基板31に対して高い選択比を持つエッチング条件でエッチングを行う。
【0069】
次に、図3(g)に示すように、上記微細パターン33aをマスクとして、異方性エッチングにより、絶縁体からなる第1薄膜32および半導体基板31をエッチングして、細線状の突起部31aを形成する。このとき、半導体基板31は、深さ約15nmエッチングされるようにする。また、このエッチングは、絶縁体からなる第2薄膜33に対して、十分に高い選択比をもったエッチング条件で行う。
【0070】
次に、図3(h)に示すように、シリコンナイトライド等の酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる微細パターン33aを酸化用マスクとして、半導体基板31を酸化して、半導体基板31表面の微細パターン33aのない領域および微細パターン33a下の突起部31aの側壁部に、膜厚約20nmの半導体酸化膜36を形成する。これにより、絶縁体からなる微細パターン33a下に形成される細線状の突起部31aの幅が縮小される。この半導体酸化膜36の酸化膜厚の設定により、細線状の突起部31aの幅を精密に制御することが可能である。また、半導体基板31としてSOI基板を用いた場合には、半導体酸化膜36の形成時に、埋め込み酸化膜を通しての酸化種の拡散により、埋め込み酸化膜半導体基板界面からの酸化が進行する。これにより、酸化膜半導体基板の高さも縮小することも可能である。
【0071】
次に、図3(i)に示すように、微細パターン33aをエッチングにより除去する。ここで、微細パターン33aのエッチングは、半導体酸化膜36および絶縁体からなる第1薄膜32に対して、高い選択比を持った条件で行う。
【0072】
次に、図3(j)に示すように、酸化膜等の絶縁体からなる第1薄膜32をエッチングにより除去して、半導体基板31の表面を露出させ、量子細線37を形成する。ここで、半導体基板31として、25nm以下の膜厚のSOI基板を用いた場合には、周囲より完全に分離された量子細線を実現することも可能である。
【0073】
このように、上記第2薄膜33を異方性エッチングすることにより形成された微細パターン33aをマスクとして、第1薄膜32と半導体基板31を異方性エッチングして、半導体基板31に細線状の突起部31aを形成した後、微細パターン33aをマスクとして、半導体基板31の突起部31aを除く領域および突起部31aの両側壁を選択酸化して、微細パターン33a下に量子細線を形成することによって、選択酸化を行うと同時に、半導体基板31の突起部31a上面の露出した領域の幅を制御性よく縮小できる。これにより、10nm以下の幅を有する量子細線を上記被膜35の膜厚制御性に依らず、再現性よくかつ正確に形成でき、量子細線の加工精度と制御性を向上できる。
【0074】
(第4実施形態)
上記第1,第2実施形態では、選択エピタキシャル成長を用いて量子細線を形成しているが、成長により形成された量子細線は、基板から分離されていないため、キャリアの閉じ込めによる量子現象の発現が困難であることが考えられる。そこで、この発明の第4実施形態では、周囲から分離された量子細線を実現すると共に、量子細線のサイズの縮小を精密に制御することを可能とするものである。
【0075】
図4,図5はこの発明の第4実施形態の量子細線の製造方法における各工程の基板断面図である。
【0076】
図4(a)は、第1実施形態により形成された量子細線を用いた場合について示しており、41は量子細線、42は半導体基板、43は半導体酸化膜である。
【0077】
まず、図4(b)に示すように、半導体酸化膜43を除去して、量子細線41および半導体基板42を露出させる。
【0078】
次に、図4(c)に示すように、量子細線41および半導体基板42を酸化する。このとき、半導体基板42表面を酸化すると同時に、量子細線41直下の領域においても、半導体酸化膜43を形成する。これにより、量子細線41が半導体基板42により分離される。また、酸化により酸化膜44を形成するため、量子細線41の大きさを制御性よく縮小することも可能である。これにより、キャリア閉じ込めに必要な量子細線のサイズを容易に得ることができる。
【0079】
また、図5(a)は、第2実施形態により形成された量子細線を用いた場合について示しており、51は量子細線、52は半導体基板、53は半導体酸化膜である。
【0080】
まず、図5(b)に示すように、半導体酸化膜53を除去して、量子細線51および半導体基板52を露出させる。
【0081】
続いて、図5(c)に示すように、量子細線51および半導体基板52を酸化する。このとき、半導体基板52表面が酸化されると同時に、量子細線51直下の領域においても、半導体酸化膜53を形成する。これにより、量子細線51が半導体基板52により分離される。また、酸化により酸化膜54が形成されるため、量子細線51の大きさを制御性よく縮小することも可能である。これにより、キャリア閉じ込めに必要な量子細線のサイズを容易に得ることができる。なお、この第2実施形態の量子細線は、量子細線下の半導体基板の突起部の幅が狭いので、第1実施形態の量子細線よりもより容易に絶縁分離が達成できる。
【0082】
このように、上記酸化により形成された半導体酸化膜43,53により、量子細線44,54と半導体基板42,52とを絶縁分離することによって、量子細線44,54が絶縁膜により完全に周囲から分離されて量子化されて、量子細線44,54が1次元伝導を示すので、超高速な電気伝導が実現できる。また、同時に酸化により量子細線44,54の断面積が縮小されるので、熱雑音の影響を軽減でき、量子化の効率を向上できる。
【0083】
また、上記半導体基板42,52に単結晶シリコンを用いた場合、量子細線44,54の結晶性がよいと共に、酸化により量子細線44,54と半導体基板42,52とがシリコン酸化膜により絶縁分離されるために安定性に優れている。
【0084】
上記第1〜第4実施形態では、量子細線の数を2としたが、量子細線の数は1または3以上であってもよい。
【0085】
また、上記第1〜第4実施形態の量子細線の製造方法を用いて、優れた特性の量子効果デバイス(超高速トランジスタ,半導体メモリ等)を実現することができる。
【0086】
【発明の効果】
以上より明らかなように、第1の発明の量子細線の製造方法によれば、半導体基板表面に絶縁体からなる第1薄膜を形成し、その第1薄膜の表面に酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜を形成した後、その第2薄膜の表面に半導体または絶縁体からなる第3薄膜を堆積し、その後、その第3薄膜をパターニングして段差部を形成し、少なくとも段差部の全面に被膜を形成した後、その被膜を異方性エッチングすることにより段差部の側壁にサイドウォールを形成して、上記段差部を選択的にエッチバックし、サイドウォールによるマスクを形成し、上記サイドウォールによるマスクを用いて、絶縁体からなる第2薄膜を異方性エッチングして、絶縁体からなる微細パターンを形成した後、上記絶縁体からなる微細パターンを酸化用マスクとして選択酸化を行って、上記絶縁体からなる微細パターンを選択的に除去すると共に、上記微細パターン下の第1薄膜を除去して、半導体基板を露出させ、上記半導体表面が露出した部分に量子細線をエピタキシャル成長させるので、従来から用いられているSi基板等の半導体基板を用いて量子細線の形成が可能で、低コストで量子細線を形成できる。
【0087】
また、半導体基板を1枚用いるだけなので、絶縁層を介した2枚のSi基板の貼り合せという特殊な基板形成技術を必要とせず、容易にかつ低コストで量子細線を形成できる。また、半導体基板を露出させるときに、段差部間を埋め込む必要がないため、ダミーパターン等が必要なく、設計上の制約を減らすことが可能である。さらに、高アスペクト比の溝のエッチングが不要なため、容易に、再現性よく、均一な量子細線を形成することが可能である。
【0088】
また、一般的な成膜技術,リソグラフィ技術およびエッチング技術等を用いて、上記量子細線を形成するので、位置および寸法の制御性,均一性に優れ、再現性がよいと共に、簡単な工程で低コストに量子細線を製造でき、高歩留まりで生産性に優れた量子細線の製造ができる。
【0089】
また、第2の発明の量子細線の製造方法によれば、上記第1の量子細線の製造方法と同様にして、半導体基板上に絶縁体からなる第1薄膜、酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜、パターニングされた半導体または絶縁体からなる第3薄膜、被膜を形成後、その被膜を異方性エッチングして、段差部の側壁にサイドウォールを形成し、そのサイドウォールをマスクとして第2薄膜を異方性エッチングすることにより絶縁体からなる微細パターンを形成し、さらにこの微細パターンをマスクとして絶縁体からなる第1薄膜および半導体基板をエッチングした後、選択酸化を行った後、絶縁体からなる微細パターンと絶縁体からなる第1薄膜を除去して、半導体基板を露出させ、量子細線をエピタキシャル成長させるので、選択酸化時に、半導体基板の突起部の側壁にも側方から酸化が進むため、半導体基板の露出部の幅を制御性よく縮小可能で、加工精度を向上でき、再現性よく量子細線を製造できる。
【0090】
【0091】
また、上記第1,第2の発明の量子細線の製造方法において、上記量子細線を酸化して、量子細線と半導体基板とを絶縁分離することによって、量子細線内でキャリアが完全に閉じ込められ、効率的に量子化を引き起こすことができ、同時に量子細線の寸法を制御性よく縮小することが可能である。したがって、加工の正確性,再現性が向上し、高い歩留まりで量子細線を製造できる。
【0092】
また、上記酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜として、シリコンナイトライドを用いることによって、半導体基板の選択酸化において選択性、量子細線成長前の除去の選択性に優れ、均一性,再現性よく、低コストで量子細線を製造できる。
【0093】
また、上記半導体または絶縁体からなる第3薄膜として、ポリシリコンまたはアモルファスシリコンを用いることによって、パターニング時の加工精度が優れていると共に、段差部の側壁にサイドウォール被膜を形成した後の段差部を除去するときの選択性に優れている。また、上記被膜を形成するときに、酸化または窒化を利用することが可能であり、これにより膜厚10nm以下の被膜形成においても均一性,制御性がよい。したがって、低コストで、均一性,再現性よく、制御性のよい量子細線を製造できる。
【0094】
また、上記半導体基板に単結晶シリコンを用いることによって、量子細線の結晶性がよいと共に、酸化により量子細線と半導体基板との絶縁分離を行った場合、シリコン酸化膜により絶縁分離されるために安定性に優れており、低コストで、再現性よく高歩留まりな量子細線を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の第1実施形態の量子細線の製造方法を示す基板断面図である。
【図2】 図2はこの発明の第2実施形態の量子細線の製造方法を示す基板断面図である。
【図3】 図3はこの発明の第3実施形態の量子細線の製造方法を示す基板断面図である。
【図4】 図4はこの発明の第4実施形態の量子細線の製造方法を示す基板断面図である。
【図5】 図5は上記第4実施形態の量子細線の製造方法を示す基板断面図である。
【図6】 図6は従来のサイドウォール法で形成したマスクを用いた量子細線の製造方法を示す工程図である。
【図7】 図7は従来の2枚のSiウェハ貼り合せによる量子細線の製造方法を示す工程図である。
【図8】 図8は他の従来の量子細線の製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】
11,21,31,42,52…半導体基板、
12,22,32…第1薄膜、
13,23,33…第2薄膜、
14,24,34…第3薄膜、
15,25,35…被膜、
16,26,36,43,53…半導体酸化膜、
17,27,37,41,51…量子細線、
54…酸化膜、
111…被エッチング基板、
112…レジスト、
113…SiO2被膜、
114…サイドウォール、
121…Si基板、
122…凸部、
123…SiOx系絶縁膜、
124…別のSi基板、
125…島状Si、
126…ポリシリコンパターン、
127…熱酸化膜、
128…サイドウォール、
129…量子細線、
131…半導体基板、
132…第1酸化膜、
133…第1窒化膜、
134…第2酸化膜、
135…第2窒化膜、
137…溝、
138…量子細線、
139…第3酸化膜。

Claims (6)

  1. 半導体基板表面に絶縁体からなる第1薄膜を形成する工程と、
    上記第1薄膜表面に酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜を形成する工程と、
    上記第2薄膜表面に半導体または絶縁体からなる第3薄膜を形成する工程と、
    上記第3薄膜をパターニングすることにより段差部を形成する工程と、
    少なくとも上記段差部の全面に被膜を形成する工程と、
    上記被膜を異方性エッチングすることにより上記段差部の側壁にサイドウォールを形成する工程と、
    上記サイドウォールを形成した後、上記段差部を選択的にエッチバックすることによりサイドウォールによるマスクを形成する工程と、
    上記サイドウォールによるマスクを用いて、上記第2薄膜を異方性エッチングすることにより微細パターンを形成する工程と、
    上記微細パターンを酸化用マスクとして選択酸化を行う工程と、
    上記選択酸化の工程の後、上記微細パターンを選択的に除去する工程と、
    上記微細パターンを選択的に除去することにより露出した上記第1薄膜を除去して、上記半導体基板を露出させる工程と、
    上記半導体基板の露出した領域上に量子細線をエピタキシャル成長させる工程とを有することを特徴とする量子細線の製造方法。
  2. 半導体基板表面に絶縁体からなる第1薄膜を形成する工程と、
    上記第1薄膜表面に酸化種の拡散性が低い耐酸化性絶縁体からなる第2薄膜を形成する工程と、
    上記第2薄膜表面に半導体または絶縁体からなる第3薄膜を形成する工程と、
    上記第3薄膜をパターニングすることにより段差部を形成する工程と、
    少なくとも上記段差部の全面に被膜を形成する工程と、
    上記被膜を異方性エッチングすることにより上記段差部の側壁にサイドウォールを形成する工程と、
    上記サイドウォールを形成した後、上記段差部を選択的にエッチバックすることによりサイドウォールによるマスクを形成する工程と、
    上記サイドウォールによるマスクを用いて、上記第2薄膜を異方性エッチングすることにより微細パターンを形成する工程と、
    上記微細パターンをマスクとして上記第1薄膜および上記半導体基板を異方性エッチングすることにより、上記微細パターン下の上記半導体基板に突起部を形成する工程と、
    上記異方性エッチングにより上記突起部が形成された上記半導体基板を上記微細パターンを酸化用マスクとして、上記半導体基板の露出した領域を選択酸化する工程と、
    上記選択酸化の工程の後、上記微細パターンを選択的に除去する工程と、
    上記微細パターンを除去した後、上記第1薄膜を除去することにより上記半導体基板の上記突起部上面を露出させる工程と、
    上記半導体基板の上記突起部上面が露出した領域上に量子細線をエピタキシャル成長させる工程とを有することを特徴とする量子細線の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の量子細線の製造方法において、
    上記量子細線をエピタキシャル成長させた上記半導体基板を酸化することにより上記半導体基板と上記量子細線とを絶縁分離する工程を有することを特徴とする量子細線の製造方法。
  4. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の量子細線の製造方法において、
    上記第2薄膜がシリコンナイトライドからなることを特徴とする量子細線の製造方法。
  5. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の量子細線の製造方法において、
    上記第3薄膜がポリシリコンまたはアモルファスシリコンからなることを特徴とする量子細線の製造方法。
  6. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の量子細線の製造方法において、
    上記半導体基板が単結晶シリコンからなることを特徴とする量子細線の製造方法。
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