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JP3810001B2 - インサート部品 - Google Patents

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JP3810001B2
JP3810001B2 JP2002026578A JP2002026578A JP3810001B2 JP 3810001 B2 JP3810001 B2 JP 3810001B2 JP 2002026578 A JP2002026578 A JP 2002026578A JP 2002026578 A JP2002026578 A JP 2002026578A JP 3810001 B2 JP3810001 B2 JP 3810001B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂部材に装着されて螺子等による締付け強度を確保するためのインサート部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、樹脂は金属より軟質なものが多く変形し易い。このため、樹脂部材に被取付部材をボルト等の金属製の螺子により取り付ける場合には、螺子の締付け過ぎにより樹脂が変形して締付強度を確保できないという問題が発生し易い。このような問題を回避するため、従来においては図13〜15に示すようなナット1やカラー2等の金属製インサート部品を樹脂に装着して締付強度を確保していた。ナット1の内周面にはボルトを螺合するための雌ねじ3が形成され、カラー2の内周面にはボルトの挿入孔4が形成されているが、このような従来のインサート部品は樹脂部材との密着性を高めて脱落や締付け時における回転を防止するために、軸部5の外周面にアヤメローレット6やセレーション7等の凹凸が形成されている。また、これらのインサート部品は、樹脂部品との同時成形によりインサート部品を樹脂部品に装着したり、インサート部品を熱圧入によりインサート部品を樹脂部品に装着したりするものであった。そのため、アヤメローレット6やセレーション7の凹溝部に十分樹脂が食い込むこととなり、その接着強度は強固なものであった。
【0003】
図16は樹脂部材をインサート部品により補強した例を示す図である。この例は、樹脂部材8のボス部9にナット1を熱圧入することにより、ナット1を樹脂部材8に密着するように装着して、ボス部9を補強するものである。このナット1を用いることによりボルト11による被取付部材10の締結を強固なものとしている。
【0004】
ところで、近年は地球環境の保護、資源の有効利用の機運の高まりから、例えば自動車等に使用されるこれら樹脂部材8やインサート部品を分別回収することが求められている。しかしながら、従来のインサート部品は、樹脂部材8やインサート部品を分別回収して再利用するといったリサイクルの観点を特に考慮したものではなかった。上記したように樹脂部材8にインサート部品を強固に取付ていたため、インサート部品の取り外しは面倒な作業となっていた。即ち、装着されたインサート部品を取り外すときは、再度熱を加えて取り外しを容易にしたり、むりやり樹脂部材8を破壊するなどの分別作業を行わねばならず、多大な工数と回収コストを必要としていた。
【0005】
また、アヤメローレット加工やセレーション加工は、転造機を用いて行うので、インサート部品の製造にはパーツフォーマー等の成形機と転造機と2種の機械を必要とし、製造工程が複雑となってインサート部品の製造コストが高騰するという問題があった。
【0006】
さらにまた、特許第3045397号や特開2000−141404号公報においては、インサート金具の外周表面を押し上げることによりインサート金具の表面に複数の係止突起を形成するインサート金具の製造方法が開示されている。しかしながら、この従来の製造方法によって形成される複数の係止突起は、インサート金具の軸線方向に対して同一の位置に形成されるものであった。インサート部品をリサイクルすべく、インサート部品をその周囲の部材から取り外そうとしてインサート部品を回転させたときには、係止突起が周囲の部材に対して相対的に回転する。この係止突起の回転により、周囲の部材の内側表面には、インサート部品の回転軸を中心として連続して繋がった円形の溝が形成されることとなる。このため、インサート部品を回転させたときには、係止突起は溝の内部を単に回転移動するだけ、即ちインサート部品がいわゆる空回りをするだけとなる。このため、インサート部品を周囲の部材から取り外すためには、インサート部品に対して軸方向の力を強引に加える必要が生じ、インサート部品を取り外すことを極めて困難なものとしていた。また、インサート部品を取り外す際に、円形の溝が形成されないように、インサート部品に対して軸方向のみの力が加わるようにしても、複数の係止突起が周囲の部材に食い込むようにインサート部品が保持されているが故に、極めて大きい力を加えなければインサート部品を取り外すことができなかった。上述した如きことから、従来の製造方法によって製造されたインサート部品は、インサート部品のリサイクル性を高めて資源の有効利用を図ることができるものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来の問題点を解決し、単一の機械で製造可能であって、樹脂部材から簡単に分別回収することのできるインサート部品を提供するためになされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明のインサート部品は、管状の軸部が形成された金属製のインサート部品であって、前記管状の軸部の外周面において、前記管状の軸部の軸方向における位置が異なる複数の突起が設けられているうえに、これらの突起の近傍に、管状の軸部の軸方向に沿った溝条部が設けられていることを特徴とするものであり、また、本発明のインサート部品は、管状の軸部が形成された金属製のインサート部品であって、前記管状の軸部の外周面において、細長い単一の突起が前記管状の軸部の軸方向に対して斜めに設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
なお、前記管状の軸部の外周面において、前記単一の突起の近傍に、前記管状の軸部の軸方向に沿った溝条部を設けることができ、前記管状の軸部の外周面を前記管状の軸部の軸方向に沿って筋状に抉り出して前記溝条部を形成し、かつ、筋状に抉り出した前記溝条部の終端部において集積した集積体を前記突起とすることができ、前記突起は、前記管状の軸部の外周面において、前記管状の軸部を周回する螺旋曲線上に沿うように設けることができ、前記管状の軸部にトルクを伝達するためのトルク伝達部を、軸方向における端部に設けることができ、また、前記管状の軸部の軸方向における一の軸端部は、前記管状の軸部の軸方向における他の軸端部よりも細いものとすることができ、さらに、前記突起は、前記管状の軸部の軸回りの回転方向について、二つの端部を有し、かつ、一の端部をなす角度は他の端部をなす角度よりも小さい角度に設けたものとすることができる。
【0010】
本発明のインサート部品は、軸方向における位置が異なり、近傍に軸方向に沿った溝条部が設けられている複数の突起、又は軸方向に対して斜めに細長い単一の突起を設けたことにより、軸部と軸部の周りの周囲部材との間の抵抗力を大きくすることができ、インサート部品を回転移動し難くできるとともに、回転方向の溝を形成し難くすることができ、インサート部品を的確に保持することができる。また、軸部を周回する螺旋曲線上に沿うように突起を設けたことにより、インサート部品を空回りさせることなく、インサート部品を周囲の部材から的確に取り外すことができ、インサート部品のリサイクル性を高めて資源の有効利用を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しつつ本発明の好ましい実施形態を示す。
本発明の第1の実施形態のインサート部品であるナットを示す図を図1及び図2に示す。
ナット1は金属製の部材からなり、ナット1の軸部5の上端部には円板形の鍔部21が形成されている。ナット1を樹脂部材(図示せず)に埋め込んだときには、この鍔部21が樹脂部材に対する位置決めを行う。そして、ナット1の軸部5の下端から上方に向かって軸部5の外周面を筋状に抉り出すことにより、所定の間隔だけ離隔した複数本の凹溝条部22が軸部5の表面に形成され、その凹溝条部22の終端の近傍には抉り出した金属が集積された集積体が突起23として形成される。この複数の突起23は、軸部5の外周面において、軸線方向における異なる二つの位置の円周C1及びC2上に沿うように所定の間隔だけ隔離するように配列されている。
【0012】
ナット1が樹脂部材に埋め込まれて締め付けられたときには、これらの凹溝条部22と突起23とが樹脂部材に係合することにより、ナット1の回転を阻止することができるとともに、突起23は、ナット1が上方へ抜け出すことを阻止する役目をも果たす。
なお、図1及び図2に示した例においては、軸部5の軸線方向における異なる二つの位置の円周C1及びC2上に沿うように突起23を設ける場合を示したが、軸線方向における複数の、例えば3つ、4つ等の異なる位置の円周上に沿って突起23を設けることとしてもよい。
【0013】
また、上述した例においては、インサート部品としてナット1の軸部5の周面に凹溝条部22と突起23とを設けた場合を示したが、ナット1の鍔部21の周面部に設けたり、雌ねじ3を有しないカラー(図示せず)の周面部に設けることとしてもよい。
なお、インサート部品の材質として、鋼、アルミニウム合金等の金属を適宜用いることができる。
【0014】
図1及び図2に示した如き凹溝条部22及び突起23は、図3及び図4に示す如き特殊な形状を有するダイスを用いて形成することができる。即ち、ダイス31には孔34が形成されており、この孔34の内径φ1はインサート部品素形材の軸部5の外径φ2よりやや大きく、孔34の内周面には、金属抉り出し用の小突部32が突出するように設けられている。なお、ダイス31は、インサート部品素形材の圧入処理ができるように、固定部材(図示せず)に予め固定されている。
【0015】
インサート部品素形材の軸部5の下端を先にして、ダイス31の孔34の中にインサート部品素形材の軸部5を、図3及び図4に示す矢印方向に向かって圧入、例えば、パーツフォーマーやプレス機等の成形機を用いて衝撃的に圧入する。ダイス31の孔34の中に軸部5を圧入することによって、軸部5の表面近傍の金属が塑性変形するとともに、小突部32に圧接された軸部5の表面近傍の金属が抉られる。軸部5の表面を小突部32が通過した後には、筋状の凹溝条部22が軸部5の下端から上方に向かって軸部5の表面に形成される。これと同時に、抉り出された金属は、小突部32の上側、即ち凹溝条部22の終端の近傍に集積されて集積体として突起23を形成することとなる。
【0016】
ダイス31の小突部32の数や形状や大きさや位置を変えることにより、必要とされる数や形状や大きさの突起23や凹溝条部22を、ナット1の軸部5の表面の必要とされる位置に形成することができる。
従って、本発明によるインサート部品は、従来におけるアヤメローレット6やセレーション7の加工とは異なり、パーツフォーマーやプレス機等の成形機とは別の種類の転造機等を用いることなく凹溝条部22を形成できるものであり、単一の加工機のみにより凹溝条部22や突起23を成形することができる。
【0017】
上述した第1の実施形態のインサート部品は、「管状の軸部(5)が形成された金属製のインサート部品(1)であって、前記管状の軸部(5)の外周面において、前記管状の軸部(5)の軸方向における位置が異なる複数の突起(23)が設けられていること」の条件を満足するものである。「軸方向における位置が異なる複数の突起(23)」を設けたことにより、軸部5と軸部5の周りの周囲部材との間の抵抗力を大きくすることができ、インサート部品を回転移動し難くできるとともに、回転方向の溝を形成し難くすることができ、インサート部品を的確に保持することができる。
【0018】
また、第1の実施形態のインサート部品は、「前記管状の軸部(5)の外周面において、前記突起(23)の近傍に、前記管状の軸部(5)の軸方向に沿った溝条部(22)が設けられていること」の条件をも満足するものである。軸部の外周面に突起23のみならず「軸方向に沿った溝条部(22)」をも設けたことにより、インサート部品び周囲の部材を溝条部22の内側にも係合させることができ、インサート部品を周囲の部材に対してより的確に保持することができる。
【0019】
さらに、第1の実施形態のインサート部品は、「前記管状の軸部(5)の外周面を前記管状の軸部(5)の軸方向に沿って筋状に抉り出して前記溝条部(22)を形成し、かつ、筋状に抉り出した前記溝条部(22)の終端部において集積した集積体を前記突起(23)とすること」の条件をも満足するものである。
軸部5を「筋状に抉り出して」「溝条部(22)を形成し」、抉り出されたものを集積させて「突起(23)」とするので、インサート部品の製造工程を簡略化することができ、溝条部22と突起23とを軸部5に効率よく形成することができる。
【0020】
図5及び図6は、本発明の第2の実施形態のインサート部品であるナットを示す図である。なお、上述した第1の実施形態と同様の要素については、同一の符号を付して示した。
ナット1’の軸部5の上端部には、第1の実施形態で示したものと同様の円板形の鍔部21’が形成されており、ナット1’を樹脂部材(図示せず)に埋め込んだときには、この鍔部21’の下面が樹脂部材に対する位置決めを行うことができる。この鍔部21’の上側には、取り外し工具を装着できる六角形の装着穴24が設けられている。ナット1’を樹脂部材(図示せず)から取り外す際においては、六角レンチ等の取り外し工具を装着穴24に装着することによりナット1’の取り外しが可能となる。
【0021】
第1の実施形態と同じように、軸部5の下端から上方に向かって軸部5の外周面における金属を筋状に抉り出した凹溝条部22’が、軸部5の外周面に形成されているとともに、その凹溝条部22’の終端の近傍には抉り出した金属を集積した集積体が突起23’として形成されている。これら複数の突起23’は軸部5の外周面に軸部5を周回する螺旋曲線上に沿うように配置されている。なお、突起23’の長手方向が螺旋曲線上に沿うように形成されている。
【0022】
図5及び図6に示した如き凹溝条部22’と突起23’とを軸部5に形成する場合には、第1の実施形態のナット1と同様に図3に示した如きダイス31を用いる。なお、この場合には、ダイス31の孔34の内周面には、孔34の中心軸を周回する螺旋曲線上に沿うように金属抉り出し用の小突部32が突出するように設けられている。このダイス31の孔34の中にインサート部品素形材の軸部5の下端を先にして、図3に示した矢印方向に向かって、軸部5を衝撃的に圧入することによって軸部5の外周面に凹溝条部22’と突起23’とを形成することができる。
なお、取り外し工具を装着する部位は、上述した如き六角形の装着穴24の他に、プラスドライバー、マイナスドライバーやトルクスドライバー等の工具をセットできる形状とすることとしてもよい。
【0023】
上述した第2の実施形態のインサート部品は、「管状の軸部が形成された金属製のインサート部品(1’)であって、前記管状の軸部(5)の外周面において、前記管状の軸部(5)の軸方向における位置が異なる複数の突起(23’)が設けられていること」の条件を満足するものである。「軸方向における位置が異なる複数の突起(23’)」を設けたことにより、軸部5と軸部5の周りの周囲部材との間の抵抗力を大きくすることができ、インサート部品を回転移動し難くできるとともに、回転方向の溝を形成し難くすることができ、インサート部品を的確に保持することができる。
【0024】
また、第2の実施形態のインサート部品は、「前記管状の軸部(5)の外周面において、前記複数の突起(23’)の近傍に、前記管状の軸部(5)の軸方向に沿った溝条部(22’)が設けられていること」の条件をも満足するものである。軸部の外周面に突起23’のみならず「軸方向に沿った溝条部(22’)」をも設けたことにより、インサート部品の周囲の部材を溝条部22’の内側にも係合させることができ、インサート部品を周囲の部材に対してより的確に保持することができる。
【0025】
さらに、第2の実施形態のインサート部品は、「前記管状の軸部(5)の外周面を前記管状の軸部(5)の軸方向に沿って筋状に抉り出して前記溝条部(22’)を形成し、かつ、筋状に抉り出した前記溝条部(22’)の終端部において集積した集積体を前記突起(23’)とすること」の条件をも満足するものである。軸部5を「筋状に抉り出して」「溝条部(22’)を形成し」、抉り出されたものを集積させて「突起(23’)」とするので、インサート部品の製造工程を簡略化することができ、溝条部22’と突起23’とを軸部5に効率よく形成することができる。
【0026】
さらにまた、第2の実施形態のインサート部品は、「前記突起(23’)は、前記管状の軸部(5)の外周面において、前記管状の軸部(5)を周回する螺旋曲線(C3)上に沿うように設けられていること」の条件をも満足するものである。「突起(23’)」が、「前記管状の軸部(5)を周回する螺旋曲線(C3)上に沿うように設けられている」ので、インサート部品が何らかの理由で回転した場合であっても、インサート部品の周囲の部材に連続して繋がった円形の溝が形成されるようなことはなくなり、インサート部品を回転させ難くして周囲の部材に確実に保持することができる。また、インサート部品は、「前記突起(23’)は、前記管状の軸部(5)の外周面において、前記管状の軸部(5)を周回する螺旋曲線(C3)上に沿うように設けられている」ことに加え、突起23’の長手方向が螺旋曲線上に沿うように形成されているので、インサート部品を周囲の部材ら取り外すべくインサート部品を回転させたときには、インサート部品の周囲の部材に螺旋形状の溝を形成させながら、突起23’が螺旋曲線C3上に沿って移動することとなり、インサート部品を空回りさせることなく、インサート部品を周囲の部材から的確に取り外すことができる。
【0027】
また、第2の実施形態のインサート部品は、「前記管状の軸部(5)にトルクを伝達するためのトルク伝達部(24’)が、軸方向における端部に設けられていること」の条件をも満足するものである。「トルク伝達部(24’)」を、「軸方向における端部に設け」たので、インサート部品を周囲の部材から取り外すときには、取り外すための特殊な装置や工程を容易することなく、取り外し工具のみで取り外すことができるので、インサート部品の取り外し作業を容易なものとすることができる。
【0028】
上述した第1の実施形態又は第2の実施形態においては、インサート部品であるナット1やナット1’の軸部5の外周面に複数の突起23や突起23’を設ける場合を示したが、単一の突起23’を設けることとしてもよい。このような構成とした本発明の第3の実施形態のインサート部品であるナットを図7、図8及び図11に示す。なお、上述した第1の実施形態又は第2の実施形態と同様の要素については、同一の符号を付して示した。
ナット1”の軸部5の上端部には、第2の実施形態で示したものと同様の円板形の鍔部21’が形成されており、ナット1”を樹脂部材(図示せず)に埋め込んだときには、この鍔部21’の下面が樹脂部材にたいする位置決めを行うことができる。この鍔部21’の上側には、取り外し工具を装着できる六角形の装着穴24が設けられている。ナット1”を樹脂部材(図示せず)から取り外す際においては、六角レンチ等の取り外し工具を挿着穴24に装着することによりナット1”の取り外しが可能となる。
【0029】
また、軸部5の下端から上方に向かって軸部5の外周面を筋状に抉り出すことにより、細長い単一の凹溝条部22”が軸部5の表面に形成され、その凹溝条部22”の終端の近傍には抉り出した金属が集積された集積体が単一の突起23”として形成される。この突起23”は軸部5を周回する螺旋曲線4上に突起23”の長手方向が沿うように軸部5の外周面に形成されている。
【0030】
図7及び図8に示した如き凹溝条部22”と突起23”とを軸部5に形成する場合には、第1の実施形態のナット1や第2の実施形態のナット1’と同様に図3に示した如きダイス31を用いる。なお、ダイス31の孔34の内周面には、単一の金属抉り出し用の小突部32が突出するように設けられている。この金属抉り出し用の小突部32の長手方向が、孔34の中心軸を周回する螺旋曲線上に沿うように、金属抉り出し用の小突部32は配置されている。このダイス31の孔34の中にインサート部品素形材の軸部5の下端を先にして、図3に示した矢印方向に向かって、軸部5を衝撃的に圧入することによって軸部5の外周面に凹溝条部22”と突起23”とを形成することができる。
【0031】
また、図9、図10及び図11に示すように、第2の実施形態及び第3の実施形態においては、突起23’の端部27’の角度と端部28’の角度が異なるように、また、突起23”の端部27”の角度と端部28”の角度が異なるように、突起23’又は突起23”を形成することとしてもよい。なお、図9及び図10は、第2の実施形態に対応するものであり、図9は、図5や図6に示した螺旋曲線C3に沿った軸部5の断面を示す図である。
【0032】
ナット1’を樹脂部材(図示せず)から取り外すべく、取り外し工具によりナット1’が回転されたときには、軸部5も回転する。図5、図6及び図9においては、ナット1’の取り外し回転方向を矢印Aで示し、取り外し回転方向とは反対の回転方向を矢印Bで示す。
【0033】
図10(b)に示す如く、突起23’の取り外し回転方向Aの端部27’の角度θ1が、取り外し回転方向とは反対の回転方向Bの端部28’の角度θ2よりも小さくなるように、かつ、図10(a)に示す如く、突起23’の中心線が、螺旋曲線C3に沿うように、突起23’が形成されている。
【0034】
また、図11は、第3の実施形態に対応するものであり、図7や図8に示した螺旋曲線C4に沿った軸部5の断面を示す図である。この場合においても、ナット1”を樹脂部材(図示せず)から取り外すべく、取り外し工具によってナット1”が回転されたときには、軸部5も回転する。図7、図8及びず10においては、ナット1”の取り外し回転方向を矢印Aで示し、取り外し回転方向とは反対の回転方向を矢印Bで示す。
図8に示す如く、突起23”の中心線が螺旋曲線C4に沿うように、かつ、図11に示す如く、突起23”の取り外し回転方向Aの端部27”の角度θ1”が、取り外し回転方向とは反対の回転方向Bの端部28”の角度θ2”よりも小さくなるように、突起23”が形成されている。
【0035】
上述した如き形状と配向とを有する突起23”を軸部5に形成することにより、ナット1”を樹脂部材から取り外す際には、突起23”が樹脂部材に食い込み易くなり、突起23”が樹脂部材に螺旋曲線上の溝を形成し易くすることができ、ナット1”の取り外しの際に必要となる回転トルクを小さくすることができる、また、樹脂部材に形成された螺旋曲線上の溝に沿って突起23”が回転移動するので、インサート部品全体は回転するとともに上昇することとなり、インサート部品を樹脂部材から容易に取り外すことができる。
【0036】
端部27’に対応する凹溝条部22’の抉りの深さを浅くし、端部28’に対応する凹溝条部22’の抉りの深さを深くして、ナット1の軸部5の表面を抉ることにより、上述した如き突起23’をナット1の軸部5に形成することができる。また、端部27”に対応する凹溝条部22”の抉りの深さを浅くし、端部28”に対応する凹溝条部22”の抉りの深さを深くして、ナット1”の軸部5の表面を抉ることにより、上述した如き突起23”をナット1”の軸部5に形成することができる。
【0037】
第3の実施形態のインサート部品は、「管状の軸部(5)が形成された金属製のインサート部品であって、前記管状の軸部(5)の外周面において、細長い単一の突起(23”が前記管状の軸部(5)の軸方向に対して斜めに設けられていること」の条件を満足するものである。「細長い単一の突起(23”)が軸方向に対して斜めに設けられ」たことにより、軸部5と軸部5の周りの周囲部材との間の抵抗力を大きくすることができ、インサート部品を回転移動し難くできるとともに、回転方向の溝を形成し難くすることができ、インサート部品を的確に保持することができる。また、「細長い単一の突起(23”)が軸方向に対して斜めに設け」られたうえに、突起23”の長手方向がが軸部5を周回する螺旋曲線上に沿うように形成されているので、インサート部品を周囲の部材ら取り外すべくインサート部品を回転させたときには、インサート部品の周囲の部材に螺旋形状の溝を形成させながら、突起23”が螺旋曲線C4上に沿って移動することとなり、インサート部品を空回りさせることなく、インサート部品を周囲の部材から的確に取り外すことができる。
【0038】
また、第2の実施形態又は第3の実施形態のインサート部品は、「前記突起は、前記管状の軸部(5)の軸回りの回転方向について、二つの端部(27’と28’、27”と28”)を有し、かつ、一の端部(27’、27”)をなす角度は他の端部(28’、28”)をなす角度よりも小さい角度となる突起(23’、23”)が設けられていること」の条件を満足するものである。突起の「一の端部(27’、27”)をなす角度は他の端部(28’、28”)をなす角度よりも小さい角度となる」ように、突起(23’、23”)が設けられているので、一の端部(27’、27”)が先端になるようにインサート部品(1’、1”)を回転させたときには、回転させやすくすることができ、他の端部(28’、28”)が先端になるようにインサート部品(1’、1”)を回転させたときには、回転させ難くすることができ、インサート部品(1’、1”)の取り外し方向を明確に定めることができる。また、突起(23’、23”)が周囲の部材に食い込み易くなり、突起(23’、23”)が周囲の部材に螺旋曲線状の溝を形成し易くすることができ、インサート部品(1’、1”)の取り外しの際に必要となる回転トルクを小さくすることができる。
【0039】
また、上述の構成は、「前記突起(23’、23”)は、前記管状の軸部(5)を周回する螺旋曲線(C3、C4)上に沿うように設けられていること」の条件をも満足するものである。「軸部(5)を周回する螺旋曲線(C3、C4)上に沿うように」突起(23’、23”)が設けられているので、インサート部品(1’、1”)が何らかの理由で回転したときであっても、インサート部品(1’、1”)の周囲の部材に連続して繋がった円形の溝は形成されるようなことはなくなり、インサート部品(1’、1”)を回転させ難くして周囲の部材に確実に保持することができる。また、インサート部品(1’、1”)を周囲の部材から取り外すべくインサート部品(1’、1”)を回転させたときには、抵抗力を回転方向に応じて異ならしめることができ、取り外すべき方向を明確にすることができるとともに、インサート部品(1’、1”)の回転とともに、インサート部品(1’、1”)の周囲の部材に螺旋形状の溝を形成させながら、突起(23’、23”)が螺旋曲線上に沿って移動することとなり、インサート部品(1’、1”)を周囲の部材から的確に取り外すことができる。
【0040】
さらに、図12又は図7に示す如く、突起23’の端部27’に於ける角度Θ1が端部28’における角度Θ2よりも小さくなるように突起23を形成したり、突起23”の端部27”における角度Θ1”が、端部28”における角度Θ2”よりも小さくなるように、突起23を形成することとしても同様の効果が得られる。
【0041】
なお、上述した第1の実施形態、第2の実施形態又は第3の実施形態においては、インサート部品の軸部5の太さは、鍔部21又は31’の近傍では略同一の太さであり、軸部5の鍔部21又は21’とは反対側の端部の近傍においては、端部に近づくに従って太さが徐々に細くなる場合を示したが、軸部5の太さが軸部5の途中で変化していくような構成としてもよい。特に、鍔部21又は21’の近傍から鍔部21又は21’とは反対側の端部に向かって軸部5の太さが徐々に細くなるようにした場合、例えば木ねじ等の如きものとした場合に、インサート部品を樹脂部材から取り外すときには、軸部5が樹脂部材に対して摺動することを低減化することができ、インサート部品の取り外しの途中において樹脂部材やその破片を巻き込むことなくインサート部品を回転させることができ、インサート部品を容易に取り外すことができる。
【0042】
上述した如き構成としたことにより、「前記管状の軸部(5)の軸方向における一の軸端部は、前記管状の軸部(5)の軸方向における他の軸端部よりも細いこと」の条件を満足するものである。「軸方向における一の軸端部」は「軸方向における他の軸端部よりも細い」ので、他の軸端部から抉り出し加工を開始する時には、軸部の抉り出しを容易かつ的確に開始することができるとともに、また、インサート部品を周囲の部材から取り外すときには、取り外しの途中において他の軸端部が周囲の部材やその破片を巻き込むことなくインサート部品を回転させることができ、インサート部品を容易に取り出すことができる。
【0043】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のインサート部品は、管状の軸部外周面に、軸部の軸方向における位置が異なる複数の突起、又は軸方向に対して斜めに細長い単一の突起を設けたを設けたことにより、インサート部品を回転移動し難くできるとともに、インサート部品を的確に保持することができる。また、軸部を周回する螺旋曲線上に沿うように突起を設けたことにより、インサート部品を空回りさせることなく、インサート部品を周囲の部材から的確に取り外すことができ、インサート部品のリサイクル性を高めて資源の有効利用を図ることができる可能性も生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態のインサート部品を示す斜視図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態のインサート部品を示す側面図と平面図である。
【図3】 ダイスによりインサート部品の軸部に凹溝条部と突起とを形成する過程を説明する拡大斜視図である。
【図4】 図3の拡大断面図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態のインサート部品を示す斜視図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態のインサート部品を示す側面図と平面図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態のインサート部品を示す斜視図である。
【図8】 本発明の第3の実施形態のインサート部品を示す側面図と平面図である。
【図9】 図5及び図6のC3に沿った断面を軸方向からみた断面図である。
【図10】 突起の拡大斜視図と拡大平面図である。
【図11】 図7及び図8のC4に沿った断面を軸方向からみた断面図である。
【図12】 本発明のインサート部品の取り外し状態を説明する部分断面図である。
【図13】 従来のナットの一例を示す側面図と平面図である。
【図14】 従来のナットの一例を示す側面図である。
【図15】 従来のカラーの一例を示す側面図と平面図である。
【図16】 ボス部に装着したナットとボルトにより被取付部材を締結した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1、1’、1” インサート部品
5 軸部
21、21’ 鍔部
22、22’、22” 凹溝条部
23、23’、23” 突起
24 装着穴
C3、C4 螺旋曲線

Claims (8)

  1. 管状の軸部が形成された金属製のインサート部品であって、前記管状の軸部の外周面において、前記管状の軸部の軸方向における位置が異なる複数の突起が設けられているうえに、これらの突起の近傍に、管状の軸部の軸方向に沿った溝条部が設けられていることを特徴とするインサート部品。
  2. 管状の軸部が形成された金属製のインサート部品であって、前記管状の軸部の外周面において、細長い単一の突起が前記管状の軸部の軸方向に対して斜めに設けられていることを特徴とするインサート部品。
  3. 前記管状の軸部の外周面において、前記の突起の近傍に、前記管状の軸部の軸方向に沿った溝条部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のインサート部品。
  4. 前記管状の軸部の外周面を前記管状の軸部の軸方向に沿って筋状に抉り出して前記溝条部を形成し、かつ、筋状に抉り出した前記溝条部の終端部において集積した集積体を前記突起とすることを特徴とする請求項1又は3に記載のインサート部品。
  5. 前記突起は、前記管状の軸部の外周面において、前記管状の軸部を周回する螺旋曲線上に沿うように設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のインサート部品。
  6. 前記管状の軸部にトルクを伝達するためのトルク伝達部が、軸方向における端部に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のインサート部品。
  7. 前記管状の軸部の軸方向における一の軸端部は、前記管状の軸部の軸方向における他の軸端部よりも細いことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のインサート部品。
  8. 前記突起は、前記管状の軸部の軸回りの回転方向について、二つの端部を有し、かつ、一の端部をなす角度は他の端部をなす角度よりも小さい角度に設けられている請求項5〜7の何れかに記載のインサート部品。
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