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JP3888177B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料加熱ヒータを備えた燃料噴射弁およびその燃料加熱ヒータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近のガソリンエンジンやディーゼルエンジンは、高出力、低騒音等に加え、低燃費で、厳しい排ガス規制を満足することが求められる。このため、エンジンへの燃料供給は燃料噴射弁によって正確に行われる。この燃料噴射弁は制御装置(ECU)によって制御され、燃料噴射弁内の電磁弁への印可電圧を調整することにより、吸気管やシリンダ内へ噴射される燃料の噴射時期や噴射量等が高精度に制御されている。
ところが、例えば、エンジンが始動時等の冷間状態にある場合、燃料噴射弁による噴射量の調整のみでは、所望の空燃比や均一な混合気を得ることが困難である。なぜなら、低温時、燃料噴射弁から噴射された燃料は、気化や霧化がし難く、噴射された燃料が液滴(液相)状態で吸気管やシリンダ内に供給され得るからである。特に、供給される燃圧が比較的低い燃料噴射弁の場合(例えば、吸気管内に燃料を噴射する燃料噴射弁の場合)、燃料の微粒化が起りにくく、燃料の液相化が生じ易い。
【0003】
液滴状態の燃料がシリンダ内に吸入されると、均一な燃焼が妨げられ、アイドル不調、応答性の悪化、プラグのかぶり、未燃焼燃料の残存による排ガス中のHC等の増加、燃費の悪化等が生じ得る。特に、吸気管内に燃料を噴射する構造の場合、冷間時、吸気管内壁への燃料の付着が生じ得る。そのため、実質的にシリンダ内に流入する燃料量が減少し(空燃比が大きくなり)、始動性の悪化やエンジン不調の原因となる。これは、冷間時に噴射する燃料を増量することで回避できるが、それは燃費の悪化に直結する。
そこで、噴射前(または噴射中)の燃料をセラミックヒータで積極的に加熱して、噴射された燃料の気化や霧化を促進することが考えられる。例えば、特開昭63−170555号公報や特開平5−26130号公報にそれに関する開示がある。
【0004】
前者の公報に開示されたものを図6に示す。この場合、セラミックヒータ210が波板ばね240により付勢されて噴孔プレート220に当接している。そして、セラミックヒータ210は噴孔プレート220を介して噴射孔230近傍に溜っている燃料を加熱している。また、セラミックヒータ210が環状であるため、その内周部を通過する燃料を直接加熱できるようにもなっている。
後者の公報に開示されたものを図7に示す。この場合、セラミックヒータ310が燃料噴射弁300の手前にある分岐燃料管320内に設けられ、燃料噴射弁に供給される燃料を直接加熱している。
なお、噴射後の燃料をセラミックヒータで直接加熱するものとして、特開平9−88740にその開示がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、燃料の気化や霧化を促進させるためにセラミックヒータが使用される。ところが、セラミックヒータの大部分を構成するセラミックスは、周知のように、圧縮側の強度は高いが引張側の強度は弱い。過度の引張応力がセラミックヒータに作用すると、セラミックヒータに亀裂等が生じ得る。そのため、図6や図7からも判るように、何れも、セラミックヒータに引張応力が殆ど作用しない状態で使用されており、その使用方法が限定され、全体構造が複雑化する傾向にあった。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものである。つまり、比較的簡易な構造の燃料加熱ヒータを備えた燃料噴射弁と、その燃料加熱ヒータとを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究した結果、環状のセラミックヒータを燃料噴射弁のノズルホルダに圧入して用いることを考えた。そして、その圧入によりセラミックヒータの外周部に生じる引張応力は、保護リングをセラミックヒータの外周部に圧入することで抑制、防止できることを思い付き、本発明を完成させるに至ったものである。
【0007】
(燃料噴射弁)
すなわち、本発明の燃料噴射弁は、燃料噴射孔を有するノズル部と該燃料噴射孔の開閉を行う弁体と該ノズル部から延出して内部に弁体を収納し該弁体の周囲に燃料溜りを形成する筒状のノズルホルダとを備えるインジェクタ本体と、該ノズルホルダの外周面に圧入され電力供給源から電力の供給を受けて発熱し該ノズルホルダを介して該燃料溜りにある燃料を加熱する環状のセラミックヒータと、該セラミックヒータの外周側に圧入された環状の保護リングと、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の燃料噴射弁では、弁体周囲の燃料溜りにある噴射前の燃料がノズルホルダを介してセラミックヒータにより加熱される。このとき、環状のセラミックヒータがノズルホルダに圧入されているため、ノズルホルダの外周面とセラミックヒータの内周面とが密着し熱伝達が効率よく行われる。従って、ノズルホルダの外周面とセラミックヒータの内周面との間に高熱伝導性の充填剤等を塗布する必要もないし、付勢部材等を使用して両者間の密着性を確保する必要もない。よって、非常に簡易な構造としつつ燃料噴射弁内の燃料の加熱ができる。
但し、単に環状のセラミックヒータをノズルホルダに圧入すると、セラミックヒータの外周部にはその締め代(圧入代)に応じた引張応力が作用して、セラミックヒータの割れやクラック等の発生原因となり得る。
そこで、本発明では、セラミックヒータの外周側に保護リングを圧入した。この保護リングの圧入により、セラミックヒータの外周部では、圧縮応力が作用するか、前述の引張応力が低減され、いずれにしてもセラミックヒータの割れ等が防止され得る。
【0010】
発明に係る燃料噴射弁および燃料加熱ヒータについて、次のことが言える。
セラミックヒータの内周側とその外周側との締め代等は適宜決定される設計事項である。但し、少なくとも、セラミックヒータをノズルホルダに圧入したときに、セラミックヒータと保護リングとの間に締め代が存在する(圧入状態である)ようにする。逆に言えば、セラミックヒータのノズルホルダへの圧入前においては、セラミックヒータと保護リングとが必ずしも圧入状態である必要はない。勿論、セラミックヒータと保護リングとが圧入されていると、両者を一体的に取扱えるので好ましい。
【0011】
この圧入により生じる応力は、保護リングとセラミックヒータとの間の締め代(外周側締め代)に対するノズルホルダとセラミックヒータとの間の締め代(内周側締め代)の割合である締め代比に関係する。この圧入比を変化させてFEM解析等を行い、セラミックヒータに作用する引張応力がセラミックヒータの許容応力となる締め代比の限界値(限界締め代比)を算出する。そして、締め代比を限界締め代比以下にすることでセラミックヒータに作用する引張応力をセラミックヒータの許容応力以下とすることができる。
なお、解析により限界締め代比は、例えば、0.7とすると好ましい。締め代比が0.7以下であれば、確実にセラミックヒータに作用する引張応力をその許容応力以下にすることができる。締め代比を0.6以下とすると、セラミックヒータに引張応力が生じないためより好ましい。
【0012】
また、圧入により生じる応力は、締め代のみならず各部材の剛性(縦弾性係数(ヤング率E)と形状係数(断面2次モーメントI))にも関係する。セラミックヒータの外周部で引張応力を低減させ、または圧縮応力を発生させるためには、その外周側での締め代を大きくするか、保護リングの剛性を大きくすることが有効となる。もっとも、その締め代を過度に大きくすると組付け性が悪くなる。また、その剛性を形状面から大きくすると、保護リングの大型化を招く。そこで、保護リングに高張力材料を用いると、セラミックヒータの引張応力の低減と保護リングのコンパクト化との両立を図れる。高張力材料として、例えば、鉄系材料がある。また、前記保護リングが、前記セラミックヒータに用いられるセラミックスよりも引張強度の大きな高張力材料からなると、好適である。
【0013】
また、セラミックヒータによる発熱が効率よく燃料溜り内の燃料に伝達されると、セラミックヒータの小型化や消費電力の削減が可能となる。そこで、保護リングは、低熱伝導性材料からなると好ましい。低熱伝導性材料として、例えば、ステンレス系材料がある。前記保護リングは、前記ノズルホルダに用いられる材料よりも熱伝導率が低い低熱伝導性材料からなると、燃料溜り内の燃料に熱がより伝達され易くなり好適である。
【0014】
ところで、セラミックヒータは、耐熱性の他、耐蝕性にも優れるため、エンジンへの使用に適する。通常のセラミックヒータは、金属発熱体とその金属発熱体を被覆等するセラミックス本体とからなる。そして、電力供給源から供給される電力量に応じて金属発熱体が発熱し、その熱がセラミックス本体に伝達される。発熱時期や発熱量はECU等により制御される。
もっとも、セラミックヒータは、そのようなヒータに限らず、正特性半導体素子からなるヒータ(いわゆるPTCヒータ)でも良い。PTCヒータは、低温時、電気抵抗が小さく発熱量が多くなるが、セラミックスの温度が上昇してある温度領域に達すると、電気抵抗が急増大して発熱量が小さくなる。従って、このPTCヒータの自己温度制御機能を利用すると、セラミックヒータの制御を簡素化することができる。
【0015】
なお、ノズルホルダを円筒状とすると共にセラミックヒータおよび保護リングを円環状とすると、製作、加工、組付け等が容易となり、圧入した際に作用する応力も均一となり好ましい。
また、本発明でいう燃料噴射弁は、ガソリンエンジン用でもディーゼルエンジン用でも良く、筒内に噴射するものでもインテークマニホールド内に噴射するものでも良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、実施形態を挙げ、本発明をより具体的に説明する。
本発明の実施形態である燃料噴射弁1の縦断面図を図1に示す。この燃料噴射弁1は、自動車用ガソリンエンジンの吸気管(インテークマニホールド)に配設されるものである。この燃料噴射弁1は、インジェクタ本体10と燃料加熱ヒータ20とからなる。
(1)インジェクタ本体
インジェクタ本体10は、筐体11と、筐体11内に収納された弁部12と、弁部12を電磁駆動する電磁駆動部13とからなる。
筐体11は、円筒状のケース111とリング112とノズルホルダ113とカップ状のバルブボディ114とからなり、それぞれがそれぞれの端部で溶接されている。
【0017】
ケース111とノズルホルダ113とは鉄系の磁性材料であり、リング112は鉄系の非磁性材料からなる。バルブボディ114は、内部に円錐状のシート面114aを有し、その中央(頂部)に燃料噴射孔114bが形成されている。また、バルブボディ114の下端面には噴孔プレート115が溶接されている。その噴孔プレート115には、吸気バルブに向けた二股の噴孔115aが穿設されている。このバルブボディ114が本発明でいうノズル部に相当する。
【0018】
弁部12は、ニードル弁121と、ニードル弁121をシート面114aに付勢するスプリング122と、この付勢力を調整する円筒状のアジャスター123とからなる。ニードル弁121は有底円筒状となっており、側面上下2箇所に通孔121a、121bが穿設されている。ニードル弁121の下部にガイド121cが形成されており、ガイド121cはバルブボディ114の内周面に接してニードル弁121の往復動を案内する。ガイド121cの外周囲は、燃料が通過できるように面取りされている。ニードル弁121の下端部にはニードル部121dが形成されており、ニードル部121dはシート面114aに当接して、燃料噴射孔114bを閉塞する。このニードル弁121が本発明でいう弁体に相当する。
【0019】
電磁駆動部13は、電磁コイル131と固定コア133と可動コア134と磁性リング132とからなる。固定コア133は、ケース111の内周側に一体的に形成されたものである。可動コア134は、ニードル弁121の上部に嵌装され、リング112とノズルホルダ113との内周面にガイドされて、ニードル弁121と一体的に往復動可能である。環状の磁性リング132は、磁性材料からなり、ケース111とノズルホルダ113とを磁気的に連結する。
【0020】
電磁コイル131への電力供給は、コネクタ154に保持されたターミナル153から行われる。コネクタ154は、インジェクタ本体10の上部を被覆する樹脂モールド155と一体に形成されている。
ここで、ターミナル153に電圧が印可されると、電磁コイル131に電流が流れ、その電流量に応じた磁束が発生する。この磁束は、ノズルホルダ113→磁性リング132→ケース111(固定コア133)→可動コア134と伝わり、磁気回路が形成される。その結果、可動コア134が固定コア133に吸引されると、ニードル弁121がシート面114aから離座して、燃料噴射孔114bが開孔する。一方、そのターミナル153への印可電圧が遮断されると、可動コア134は、スプリング122に付勢されて、ニードル弁121をシート面114aに着座させる。そして、燃料噴射孔114bは閉孔する。このように、ニードル弁121(ニードル部121d)が燃料噴射孔114bを開閉することにより、燃料噴射が適宜行われる。
【0021】
ところで、燃料は、筐体11の上方(図上)にOリング151を介して油密に接続されたデリバリパイプ(図略)から供給される。この燃料は、燃料フィルター152、筐体11の円筒内部、ニードル弁121の円筒内部および通孔121a、bを通って、バルブボディ114の燃料噴射孔114bまで達する。この燃料は加圧されているため、燃料噴射孔114bの開閉に応じて燃料が燃料噴射孔114bから噴射される。また、ノズルホルダ113の内周面とニードル弁121の外周面との間には燃料溜り113aが形成されており、そこに噴射直前の加圧燃料が蓄えられている。
【0022】
(2)燃料加熱ヒータ
燃料加熱ヒータ20は、円環状のセラミックヒータ21とその外周面に圧入されたステンレス製の円環状の保護リング22とからなる。
図1に示すように、セラミックヒータ21はノズルホルダ113に圧入されている。つまり、セラミックヒータ21の内周面とノズルホルダ113の外周面との間に圧縮応力が作用して密着固定されている。
【0023】
図2(a)に示すように、燃料加熱ヒータ20は、このノズルホルダ113への圧入前に、セラミックヒータ21の外周側に高張力材料である保護リング22が圧入される。つまり、セラミックヒータ21の外周面と保護リング22の内周面との間には、圧縮応力が作用した状態となっている。次に、図2(b)に示すように、圧縮応力が作用した状態で燃料加熱ヒータ20をノズルホルダ113に圧入する。組付けられた状態を図2(c)に示す。その結果、前述の圧縮応力により、セラミックヒータ21の外周部に作用する引張応力は少なくともその一部が打消される。よって、セラミックヒータ21の外周部に過度の引張応力が作用せず、セラミックヒータ21の割れ等が防止される。
なお、図2に示す保護リング22の形状が図1のものと異なるが、これはセラミックヒータ21の組付けを容易にする形状としたためである。
【0024】
本実施形態のセラミックヒータ21は、内部に金属発熱体を有する通常のセラミックヒータである。セラミックヒータ21への電力供給は、バッテリ等の電力供給源からなされる。電力の供給量やそのタイミングは、図示しない制御装置(ECU)により制御される。セラミックヒータ21に電力が供給されると、セラミックヒータ21は発熱し、その熱はノズルホルダ113を介してその内部に形成された燃料溜り113a内の燃料に伝達される。
なお、保護リング22を形成するステンレスは、低熱伝導性材料でもあるため、セラミックヒータ21で生じた熱は、効率的にノズルホルダ113側に伝達される。
【0025】
こうして、始動時等のエンジン冷間時に、噴射前の燃料の温度(燃温)を上昇させることができる。燃温の高い燃料は、吸気管内で容易に霧化や気化(減圧沸騰)し、吸気管内に液相燃料が滞留することが抑制、防止される。特に、本実施形態では、燃料噴射孔114bの近傍に存在する燃料を加熱するため、噴射燃料の霧化や気化を行う上で、より効率的な加熱が行える。
【0026】
図2に示す保護リング22を採用した燃焼噴射弁1の部分縦断面図を図3に示す。前述したセラミックヒータ21への電力供給は、コネクタ24に保持されたターミナル23から行われる。コネクタ24は、インジェクタ本体10の中央部を被覆する樹脂モールド25と一体に形成されている。
【0027】
(3)締め代比を変化させた際のセラミックヒータ等に生じる応力解析
次に、本実施形態において、締め代比を変化させた際のセラミックヒータ21等に生じる応力の解析をFEM解析により行った。締め代比とは、セラミックヒータ21の外周側締め代に対するその内周側締め代の割合である。すなわち、内周側締め代比を外周側締め代で除した値である。なお、本解析は、セラミックヒータ21を含む燃料噴出弁1の横断面について行った。また、解析条件として、各部品の形状を図4(a)に、材料物性を図4(b)に示す。すなわち、ノズルホルダ113は、内径はφ5.6mm、外径はφ7mm、材質はステンレス、ヤング率は200GPa、ポアソン比は0.3とする。セラミックヒータ21は、内径はφ7mm、外径はφ10mm、材質はアルミナ、ヤング率は294GPa、ポアソン比は0.24とする。保護リング22は、内径はφ10mm、外径はφ12mm、材質はステンレス、ヤング率は200GPa、ポアソン比は0.3とする。また、本解析は、外周側締め代を40μmに固定しておき、内周側締め代を変化させることにより、締め代比を0〜1.0まで変化させて行った。その解析結果の応力分布(横断面図)を図5に示す。
【0028】
図5に示すように、セラミックヒータ21に引張応力が殆ど作用しない状態は締め代比が0.7以下の場合である。すなわち、セラミックヒータ21に作用する引張応力がセラミックヒータ21の許容応力となる締め代比の限界値(限界締め代比)を0.7にすると好ましい。ここで、図5から明らかなように、締め代比が0.7の場合には、セラミックヒータ21の一部に引張応力が作用している。しかし、この引張応力がセラミックヒータ21の許容応力以下であればよい。すなわち、解析結果によれば、締め代比を0.7以下(限界締め代比を0.7)にすることでセラミックヒータ21の割れ等を防止できる。
なお、締め代比が0.6以下であるとより好ましい。この場合には、セラミックヒータ21に全く引張応力が生じなくなるため、確実にセラミックヒータ21の割れ等を防止できる。
また、締め代比が0.8以上の場合にはセラミックヒータ21の広い範囲に引張応力が作用しているが、この引張応力がセラミックヒータ21の許容応力以下であれば、締め代比を0.8以上としてもよい。
【0029】
(4)その他
前記実施形態では、保護リング22を別途用意したが、必ずしもその必要はない。例えば、燃料噴射弁1を嵌装するシリンダヘッドに、円筒部を形成する。そして、その円筒部にセラミックヒータ21を圧入する。そして、セラミックヒータ21の内周側にノズルホルダ113を圧入する。この場合、その円筒部の内壁が本発明でいう保護リングに相当する。よって、シリンダヘッドの円筒部内壁を保護リングとして代替することも可能である。
【0030】
また、本実施形態では、セラミックヒータ21を圧入するノズルホルダ113とケース111とを溶接して一体としているが、当初から一体となっているハウジングを用いても良い。この場合は、そのハウジングが本発明でいうノズルホルダに相当する。
また、燃料加熱ヒータ20の圧入位置は、ノズルホルダ113の中央付近に限らず、バルブボディ114の近傍、さらにはバルブボディ114に差掛かっても良い。
また、燃料加熱ヒータ20を稼働する時期は始動時等に限らず、外気温の低いときなど、燃料の霧化や気化が困難なときに広く稼働させても良い。
【0031】
【発明の効果】
本発明の燃料加熱ヒータによれば、ノズルホルダへのセラミックヒータの圧入が可能となり、簡素な構造で噴射燃料の加熱ができる。
そして、その燃料加熱ヒータを備えた燃料噴射弁を用いると、簡易な構造で冷間時でも噴射燃料の霧化や気化を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る燃料噴射弁を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る燃料加熱ヒータの組付け図である。
【図3】本発明の実施形態に係る燃料噴射弁を示す断面図である。
【図4】締め代比を変化させた際のセラミックヒータ等に生じる応力解析の解析条件を示す図である。
【図5】応力解析の解析結果を示す図である。
【図6】従来の燃料噴射弁を示す部分断面図である。
【図7】従来の燃料加熱ヒータを示す模式図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射弁
10 インジェクタ本体
20 燃料加熱ヒータ
21 セラミックヒータ
22 保護リング
113 ノズルホルダ
113a 燃料溜り
114 バルブボディ(ノズル部)
114b 燃料噴射孔
121 ニードル弁(弁体)

Claims (5)

  1. 燃料噴射孔を有するノズル部と該燃料噴射孔の開閉を行う弁体と該ノズル部から延出して内部に弁体を収納し該弁体の周囲に燃料溜りを形成する筒状のノズルホルダとを備えるインジェクタ本体と、
    該ノズルホルダの外周面のみに圧入され電力供給源から電力の供給を受けて発熱し該ノズルホルダを介して該燃料溜りにある燃料を加熱する環状のセラミックヒータと、
    該セラミックヒータの外周側に圧入された環状の保護リングと、
    を備えることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記保護リングは、前記ノズルホルダに用いられる材料よりも熱伝導率が低い低熱伝導性材料からなる請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 前記保護リングは、前記セラミックヒータに用いられるセラミックスよりも引張強度の大きな高張力材料からなる請求項1記載の燃料噴射弁。
  4. 前記保護リングと前記セラミックヒータとの間の外周側締め代に対する前記ノズルホルダと前記セラミックヒータとの間の内周側締め代の割合である締め代比は、前記セラミックヒータに作用する引張応力が前記セラミックヒータの許容応力となる限界締め代比以下であることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。
  5. 前記限界締め代比は0.7であることを特徴とする請求項4記載の燃料噴射弁。
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