JP3868577B2 - 電気掃除機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用者が手元ハンドルを操作することで簡単に吸口体の角度を任意に操作することのできる吸口体を備えた電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気掃除機に使用されている吸口体は、手元ハンドルに延長管を介して接続され、該手元ハンドルを延長管の長手方向を回転軸として回転させることで、吸口体に設けた屈折した管状の形態を備えた継手構造によりある程度回転可能に取付けられている。
【0003】
例えば、これらの構造は特開平5ー245073号に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の電気掃除機の吸口体は、吸口体自体の構造を堅牢にすることができるものの、吸口体自体の動作範囲に制約があるため手元ハンドルでの操作性に課題を残していた。
【0005】
本発明の目的は、手元ハンドルのひねり動作で吸口本体を床面に対して広範囲に回転させることのできる電気掃除を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の電気掃除機は、
塵埃を吸い込むための送風機を備えた電気掃除機本体と、一端を前記電気掃除機本体に取付けられて前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホースと、前記吸引ホースの他端と取付けられて前記送風機に連通する手元ハンドルと、前記手元ハンドルに取付けられて前記吸引ホースに連通する接続管と、前記接続管に取付けられて該接続管に連通する吸口体とからなり、
前記吸口体は、塵埃を吸い込むための吸引口を底面に備えた吸口本体と、前記吸口本体を前記接続管に回転可能に連結し、吸口本体の塵埃通路と前記接続管を連通する自在連結部を備え、
前記自在連結部は、樹脂成形品からそれぞれなり、それ自身の内面でそれぞれ通風路が形成された筒状の下腕部と上腕部とを備え、
前記下腕部の一端側は、前記吸口本体に対して、一つの回転軸周りで高低方向に回転可能に軸支され、
前記下腕部の他端は、前記上腕部の一端と前記一つの回転軸と直交し、かつ前記上腕部の軸線と直交する他の回転軸周りに回転可能に取付けられ、
前記吸口本体の底面には自在車輪が設けられ、
前記手元ハンドルのひねり動作で前記吸口本体を床面に対して回転させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。
【0008】
(第1の実施例)
図1〜図17は、本発明に係る電気掃除機の一実施例を示している。
【0009】
先ず、この実施例の概要を電気掃除機の外観斜視図を示す図1を参照しながら説明する。
【0010】
図1において、符号1で総括的に示すのは電気掃除機であり、塵埃を吸い込むための図示しない送風機を備えた電気掃除機本体100と、一端を前記電気掃除機本体100に取付けられて前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホース200と、前記吸引ホース200の他端に取付けられて前記送風機に連通する手元ハンドル300と、前記手元ハンドル300に取付けられて前記吸引ホース200に連通する接続管400と、前記接続管400に取付けられて該接続管400に連通する吸口体550とから構成される。
【0011】
前記電気掃除機本体100は、内部に使い捨て塵埃袋を備えた集塵室を備え、一対の大車輪101と1個の自在車輪102とで、前記吸引ホース200を介して移動させることができる。また、この電気掃除機本体100の運転制御は、該電気掃除機本体100の上面に設けた運転表示部内の赤外線受光部103で、手元ハンドル300から発進される操作信号を受けて操作される。
【0012】
前記吸引ホース200は、塵埃を前記電気掃除機本体100に搬送するための搬送通路としての機能と、電気掃除機本体100を移動させるための移動引っ張り手段としての機能をもっている。
【0013】
手元ハンドル300は、前記吸引ホース200と前記接続管400を連通させる機能と、前記電気掃除機本体100の運転制御及び移動させる機能、更に吸口体550の動きを操作する機能を備えている。該手元ハンドル300は、前記吸引ホース200と固着して接続され、前記接続管400と着脱自在に取付けられることで、前記吸引ホース200と前記接続管400を連通させて塵埃の搬送路を形成している。更に、該手元ハンドル300は、前記接続管400の長手方向、即ち、前記接続管400の中心軸B2の延長線上の上端に、前記中心軸B2と110度前後の角度を持ち、その長手方向が吸引ホース200と前記接続管400の接続方向と略一致する位置にハンドル部301を備えている。このハンドル部301により、前記吸引ホース200を介して前記電気掃除機本体100を移動させることができ、更に、吸口体550の動きを操作することができる。特に、このハンドル部301によれば、ひねり動作、即ち中心軸B2を中心とした回転P1を容易に行うことができる。この際、ハンドル部301を上部に設けているので、下方に設けた吸引ホース200が前記ひねり動作を邪魔することがない。
【0014】
更に、前記ハンドル部301の近傍には、電気掃除機本体100の運転を操作する操作部302が設けられている。該操作部302には赤外線発信部303が設けられている。
【0015】
前記接続管400は、前記手元ハンドル300と吸込体550とを連通させ、更に、該手元ハンドル300と吸込体550とを所定の位置で固定することで、手元ハンドル300の動き(移動や回転)を吸込体550の動き(移動や回転)とするように伝達する機能を備えている。この実施例では、大きさの異なる2つの管体401、402を組み合わせて、所定の位置で固定できるように伸縮自在に構成し、一方に手元ハンドル300を、他方に吸口体550を着脱自在に取付けるようにしている。
【0016】
前記吸口体550は、塵埃を吸い込むための吸口1010(図2参照)を底面に備えた吸口本体1000と、前記吸口本体1000を前記接続管400に連結し、前記接続管400を介して伝達される手元ハンドル300の動きに対して常に吸口本体1000の底面を床面に接するように動作するとともに、前記吸口本体1000から吸込んだ塵埃を含んだ空気流が前記接続管400に導かれるように連通する自在連結部1530とで構成される。
【0017】
前記吸口本体1000は、床面の塵埃を吸い込むための回転ブラシ1011(図2参照)を備えた吸口1010(図2参照)を底面に備えている。自在連結部1530は、該吸口体550を中心にして、手元ハンドル300の高低方向Yと、左右方向Xに回転可能に連結するとともに、手元ハンドル300のひねり動作の回転P1をそのまま吸口本体1000の回転P2に伝達する機構を備えている。この実施例では、自在連結部1530を、前記吸口本体1000に回転可能に取付けられ高低方向Yの回転を可能にする下腕部1531と、一端を前記接続管400に取付けられ、他端を前記下腕部1531と左右方向Xの回転を可能にするように取付けられる上腕部1532とから構成される。
【0018】
ここで、本実施例では、詳細については後記するが、前記高低方向Yの角度を床面から約90度、左右方向Xについては約360度の範囲に動作可能に設定している。なお、前記高低方向Yの角度は後記する収納性を考慮して床面から約90度以上でもよい。また、左右方向Xは、約180度程度あれば清掃性に支障をきたすことがない。
【0019】
また、前記吸口体550は、吸口本体1000の周囲に滑り部材1100を備えたバンパー部1033を設けることで、壁際の清掃性を向上するとともに、底面に吸口体1000の長手方向の動きをスムーズにする車輪1200を設けている。以後、説明の都合上、吸口体1000の長手方向に沿った移動方向を左右方向V1、該左右方向と直角の方向で吸口体1000の短手方向に沿った移動方向をV2として説明する。
【0020】
更に、前記吸口本体1000の底面に設けた吸口1010の前部(先端部との間)に塵埃のガイド手段1300(図7参照)を設けることにより、取り難い壁際の塵埃を効率よく吸込むことができる。
【0021】
このように、本実施例に係る電気掃除機1によれば、操作信号を赤外線信号を介して伝達しているので、吸引ホース200に配線する必要がないので吸引ホース200の軽量化が図られる。このため、使用者が手に持つ手元ハンドル300の負担が軽減され、電気掃除機本体100の引き回し走行や、吸口体550の操作を向上することができる。特に、この実施例の大きな特徴とするところは、手元ハンドル300を介しての吸口体550の動作、例えば前記手元ハンドル300のひねり動作の回転P1をそのまま吸口体550の回転P2とすることができる等、使用者が手元ハンドル300で行う動作を吸口体550の動きとしてスムーズに行うことができる点にある。
【0022】
具体的には、例えば、手元ハンドル300を90度(回転P1)ひねることにより、吸口体550を図1の点線に示すように90度回転(回転P2)させ、更に、手元ハンドル300を通常の前後移動させる動作で、壁面に沿って吸口本体1000を左右方向V1の方向に前後移動させながら壁際の床面清掃を行うことができる。この際、滑り部材1100と車輪1200により吸口体550をスムーズに動かすことができるとともに、壁面に傷をつけることを軽減することができ、更に、この取り難い壁際の塵埃を前記ガイド手段1300により効率よく吸込むことができる。
【0023】
以下、図2を基に図3〜図5を参照して、前記吸口体550の概略構造を説明する。図2は吸口体550の部品構成図、図3は吸口体550の平面配置構成の断面図、図4、図5は側面配置構成の断面図である。
【0024】
先ず、図2において、前記したように、吸口体550は、吸口本体1000と自在連結部1530とから構成されている。吸口本体1000は、吸口本体1000の骨格を成す下ケース1001と、吸口本体1000の前方をカバーする前部上カバー1002と、吸口本体1000の後方をカバーする後部上カバー1003とから構成される。
【0025】
前記下ケース1001は、やや後方に吸口本体1000を前後に分割する仕切壁1004が設けられ、前部を吸引室1005とし、後部の中央を前記自在連結部1530の取付部1006とし、該取付部1006の両側を後記するダービン1012を駆動するための通風路1007としている。前記仕切壁1004の中央には、吸引室1005の塵埃を自在連結部1530に導くための切欠部1030が形成されている。該切欠部1030は吸引室1005側にラッパ状に開いたベルマウス形状に形成することで、塵埃を含んだ空気流がスムーズに自在連結部1530に導かれるようにしている。
【0026】
後部上カバー1003は、前記自在連結部1530の取付部1006の上部をカバーして、前記自在連結部1530を前記下ケース1001に固定するものであり、図示しないネジ等で取付けられる。また、後部上カバー1003の前部両側には、前部上カバー1002を固定する前部上カバー取付部1031が設けられている。該前部上カバー取付部1031の背面側(図面上奥側)には開閉レバー1022(図8参照)が設けられている。更に、該前部上カバー取付部1031の背面側は、吸口本体1000の後側に露出され、前側は前記通風路1007の一部を構成するように取付けられる。
【0027】
前部上カバー1002は、前記吸引室1005と通風路1007の上部をカバーし、下ケース1001とともに吸引室1005及び通風路1007を構成するものであり、前部上カバー1002の前部の両側に設けた図示しないリブを下ケース1001に引っ掛け、後部の両側に設けた図示しない取付リブ1037(図8参照)を前記前部上カバー取付部1031の開閉レバー1022で着脱可能に取付けるようしている。
【0028】
前記吸引室1005の下方の下ケース1001には吸口1010が形成され、該吸口1010の上の吸引室1005内に、塵埃の掻き上げ等を行う回転ブラシ1011が配設されている。回転ブラシ1011には、塵埃の掻き上げ効果の高い可撓性を持つブレードとナイロン等の拭き効果の高い刷毛をロータリーコアの外周軸線方向に設けた溝部に配設して成形され、その両端にタービン1012が取付けられている。
【0029】
前記回転ブラシ1011及びタービン1012は、該タービン1012の両端部に設けた回転軸1013を、前記吸引室1005内の両端部に形成した軸受部1014に挿入し、前部上カバー1002の内側に設けた図示しない軸受部で押さえることで、前記回転ブラシ1011及びタービン1012を吸引室1005内に回転可能に配設する。
【0030】
また、前記タービン1012の後方となる前記仕切壁1004の両側には切欠部1032が形成され、更に前記通風路1007をカバーする前部上カバー1002の両側の後方には通風穴1016が形成され、該通風穴1016から吸気された空気が前記通風路1007を通って前記開口部1015から前記タービン1012に吹き付けられ、該タービン1012に取付けられた回転ブラシ1011が回転するようになっている。本実施例によれば、吸口体550は、通気穴1016によってタービン1012と回転ブラシ1011を回転させ、さらに吸口1010内で発生する旋回流の相乗効果により、掃除面の塵埃を巻き上げながら吸塵できるので、集塵性能を大幅に向上できる。
【0031】
前記回転ブラシ1011の上方に位置する前部上カバー1002の前部中央には覗き窓1017が設けられている。この覗き窓1017は、透明な樹脂材料、例えば傷付に強いアクリル樹脂を使用する。良好なものとしては、覗き窓1017の吸引室1005の内表面に回転ブラシ1011によって放出される塵埃による傷付を軽減するためにコーテング、例えばUV塗装を施したり、更には、内部を拡大して見易くするために凸レンズとなるように形成することで、回転ブラシ1011の汚れを外から知ることができる。また、該覗き窓1017を介して回転ブラシ1011の動作状況を目視できるので、例えば運転音や異常音等が聞こえにくい聴覚障害者が、電気掃除機1の動作状況、あるいは運転中における異物混入にともなう回転ブラシ1011の停止等のトラブルを知ることができる。したがって、この実施例によれば、電気配線が必要な電気的表示がなくとも動作状態の確認を容易に行うことができる。
【0032】
一方、自在連結部1530は、筒状の下腕部1531と上腕部1532とで構成される。前記下腕部1531と上腕部1532は、図4に示すように側面方向からみて、下腕部1531の管軸B1と、上腕部1532の管軸B2を平行にして、上腕部1532が上方の位置で、下腕部1531が下方の位置となり、両腕部1531、1532の一端が重なるように配置され、該重なる位置に第1の回転軸部1533が設けられている。前記第1の回転軸部1533は、筒状の両腕部1531、1532を連通するとともに回転可能とし、前記左右方向Xの回転を可能にしている。
【0033】
この実施例では、前記下腕部1531の一端の上側に管状に突出した回転軸部1533aを設け、前記上腕部1532の一端の下側に管状で凹状の回転軸受部1533bを設け、該回転軸受部1533bと回転軸部1533aを空気漏れのないように回転可能に取付けることで前記第1の回転軸部1533を構成している。また、前記第1の回転軸部1533内にロックリング1534を設けることで、所定の位置で前記第1の回転軸部1533の回転が固定できるようにしている。
【0034】
一方、下腕部1531の他端には、高低方向Y(図面上の上下方向)の回転を可能にする第2の回転軸1535が設けられている。この実施例では、前記第2の回転軸1535を、筒状の下腕部1531の両側に形成される回転軸1503と、前記下ケース1001の取付部1006に形成した軸受部1018と、後部上カバー1003に形成した軸受部1019とで構成し、前記回転軸1503を前記軸受部1018と前記軸受部1019とで挟んで取付けることで、自在連結部1530を吸口本体1000に回転可能に連結している。
【0035】
他方、筒状の上腕部1532の他端には、前記接続管400に着脱可能に連結する連結部1507が形成される。また、この実施例では、上腕部1532の上面を別部材のカバー1536で構成することで意匠性の向上を図っている。一般に樹脂成形品は肉厚を不均一にすると、ひけ等の意匠性を損なう課題がある。この実施例では、図4に示すように、下腕部1532と上腕部1532の空気流が流れる通路を凹凸なく緩やかな曲線で連続させることで塵埃を含んだ空気流を抵抗なくながれるようにしているが、この通路を同じ肉厚で形成すると、その外観は第2の回転軸1533等で凹凸形状となり、意匠上の制約を受ける。そこで、この実施例では、外観上最も目立つ上腕部1532の上部を別部材の上カバー1536で構成することにより、強度を向上しつつ、ウエルドやひけを目立たなくしている。
【0036】
図4、図5において、この実施例では、第2の回転軸1535の高低方向Yの角度を90度に設定しているため、図4に示す高低方向Yの角度が0度の時でも、図5に示す高低方向Yの角度が90度の時でも、前記切欠部1030と下腕部1531の通風路が十分な開口面積で連通するために、シャータ機構1537を採用している。このシャータ機構1537は、第2の回転軸1535の周囲に下腕部1531の移動にともなって、下腕部1531の上下を塞ぐように移動する2枚のシャッタ1538a、1538bを下腕部1531を挟むように設けている。
【0037】
この実施例では、図4に示すように、高低方向Yの角度が0度の場合は、上部のシャッタ1538aが吸口本体1000(後カバー1003)から、上腕部1532の端部に設けたリブと上部のシャッタ1538aの端部に設けたリブが引っかかって引き出されて下腕部1531と吸口本体1000のすきまを塞ぎ、下部のシャッタ1538bは吸口本体1000(下カバー1001)に収納されている。この状態から下腕部1531が高低方向Yの角度を大きくしていくと、所定の角度まで下腕部1531が回転すると、上部のシャッタ1538aは下腕部1531に押されて吸口本体1000に収納され、逆に、下部のシャッタ1538bは下腕部1531の端部に設けたリブと下部のシャッタ1538bの端部に設けたリブが引っかかって下部のシャッタ1538bが引き出され、図5に示すように、図4と逆に、高低方向Yの角度が90度の状態では下部のシャッタ1538bが引き出されて、上部のシャッタ1538aが収納された状態となる。
【0038】
このシャータ機構1537により、下腕部1531を90度回転させても、空気流の漏れを防いで十分な開口面積を維持しながら、前記切欠部1030と下腕部1531の通風路を連通させることができる。しかも、前記切欠部1030と下腕部1531の開口部を全体的に大きくすることができるので、大きな塵埃通過を容易にして目づまりを軽減することができる。
【0039】
なお、この実施例では1対のシャッタ1538を採用することで堅牢な構造としたが、複数のシャッタを採用してもよい。また、シャッタ1538に変えて伸縮自在な軟質材やジャバラを使用することで構造をより簡単にしてもよい。また、前記切欠部1030と下腕部1531の開口部を横方向に広げることで開口面積を広げるようにすることで、前記シャッタ機構1537を採用しなくとも通風路の開口面積を確保することができる。しかも、この場合、シャッタ1538を採用しないので部材間に混入する塵埃を軽減して回転性能を向上することができる。
【0040】
このように、本実施例に係る自在連結部1530によれば、前記2つの回転軸構造、特に第1の回転軸1533をシンプルな回転構造としているので、製造も容易であるとともに、外観上も凹凸なくシンプルにできるから、意匠性を向上できるとともに、指を挟む等の安全対策や清掃性を向上することができる。
【0041】
また、下ケース1001の上部には別部品のゴムや軟質樹脂等の弾性材料からなるバンパー部1033が設けられている。このバンパー部1033は下ケース1001と前部上カバー1002とが接触する位置の外周に設けることで吸引室1005の気密性を向上させるとともに、吸口本体1000の周囲に張り出して設けられて、家具などへの傷付を軽減するものである。
【0042】
この実施例では、前記バンパー部1033の周囲、特に吸口体550の前部となる自在連結部1530が取付けられる取付部1006と対向する長辺側に、ナイロン等の植毛を施した滑り部材1100をインサート成形して設けていることで、家具等への傷付きを防止する衝撃吸収機能を備えながら、壁面等に吸口体550を押し付けたまま壁面等に沿って滑らせながら清掃することができる。
【0043】
なお、この実施例では、バンパー部1033を採用しているが、下ケース1001の上部周囲に他の周側より外側に張り出た肉厚部を形成することで全体の鋼性を高め、該肉厚部1020に前記滑り部材1100を備えるようにして、部品点数を軽減してもよい。
【0044】
このように、本実施例に係る吸口体550は、電気掃除機本体100に設けた送風機の吸い込み気流によって回転するタービン1012を駆動源として回転ブラシ1011を回転させるので、吸口体550の軽量化が図れる。しかも、吸引室1005の後方中央に自在連結部1530の取付部1006、該取付部1006の両側に通風路1007を配置しているので、吸口本体1000の全高を低くしてコンパクトな形態にすることができる。また、鋼性と密閉性が必要な自在連結部1530の取り付けを後部上カバー1003を取り付けることで解決しているので部品点数を減らして、組立性を向上することができる。また、前記後部上カバー1003以外の部分を前部上カバー1002を通り外すだけで開放でき、更に回転ブラシ1011も簡単に取り外せるので、分解性と清掃性を向上させることができる。加えて、回転ブラシ1011を簡単に装着して前部上カバー1002を取付けるだけで組立てを完了できるので取扱性を向上させることができる。
【0045】
次に、吸口体550の詳細構造を図6〜図16を参照して詳細に説明する。図6は外観斜視図、図7は底面図、図8は開閉レバーの説明図、図9は滑り部材の要部断面図、図10は滑り部材の他の応用説明図、図11は車輪の昇降機構の説明図、図12は第1の回転軸の断面図、図13は第1の回転軸の他の応用説明図、図14は第1の回転軸のロック機構図、図15、16は収納状態図である。
【0046】
先ず、図6において、本実施例の吸口体550は、その外観を薄形とするとともに吸口本体1000の前部を両側に張り出し、後部中央に配置した前記自在連結部1530の取付部1006を後方に張り出した「略T字形」の平面形状としている。そして、その上面全体をアール形状を主体とした形状とすることで清掃性を向上するとともに、各角部をアール形状とすることで、家具等へ傷を付けないように配慮している。
【0047】
更に、図4、図5に示すように、吸口本体1000の先端は側面形状を上面が凸円弧状の略クサビ形状とすることにより、回転ブラシ1011の回転域を確保しながら吸引室1005を空気流がベルマウス形状の切欠部1030に導入されやすい形状とするとともに、全体をコンパクトな形態としている。
【0048】
また、図6に戻り、この実施例では、バンパー部1033を、吸口体550が家具等にあたりやすい部分、即ち吸口本体1000の両側に張り出した4つの角部を含んだ長手方向の両側と前部及び裏面の一部に連続して形成される帯状でかつ凸状の形態で形成している。そして、バンパー部1033に滑り部材1100を連続して設けている。図9(a)図に示すように、滑り部材1100は、ナイロン材料の毛足の短い刷毛1101を刷毛台1102に植毛し、該バンパー部1033に形成した溝部1021に刷毛台1020を挿入することにより、刷毛1101をバンパー部1033に固定している。ここで、前記刷毛台1102は、バンパー部1033と同じ長さのものを前記溝部1021に取付けることで部品点数を減らすことができるが、分割して取付けることで成形を容易にしてもよい。更に、前記刷毛台1102は、バンパー部1033に一体成形して組立性を向上してもよいが、接着や、樹脂材料の弾性等を利用した圧入による嵌合で設備のコストを下げてもよい。
【0049】
更に、この滑り部材1100を採用する狙いは、吸口体550の前部を壁面等に沿って左右方向V1(図1参照)に移動しやすくすることにある。したがって、前記滑り部材1100は、滑りを向上させるものであればよく、例えば、図11(b)図に示すように、バンパー部に複数の突起1034や、あるいは吸口体550の長手方向に沿って形成される突起状の複数の帯部でもよい。
【0050】
なお、この実施例では、突起1034をバンパー部1033と一体成形しているため、材質を硬度の高い樹脂材料とし、傷付や衝撃を緩和するためにバンパー部1033の内側に衝撃を緩和する空間1035を形成している。また、前記突起1034のみを、例えば細かなビーズや線材等のような硬度の高い材質として、ごく一般的に採用されている硬度の低い材質のバンパー部1033の所定の位置に埋め込んで形成することで、滑りを良好にしながら衝撃に強い構造としてもよい。この場合、前記突起1034をバンパー部1033に成形時に埋め込んでも、あるいは前記(a)図のように台座を介して取付けてもよい。
【0051】
また、他の滑り部材1100として、例えば、図10に示すようにローラー1103を採用してもよい。この場合、バンパー部1033に取付けてもよいが、下ケース1001に直接取付けてもよい。より良好なものは、ローラー1103の周囲に、例えばゴムやビロード等の弾性材料を備えたり、タイヤとすることにより、滑りを良くしてバンパー機能としての効果を得ることができる。この場合、ローラー1103の取付け位置は、(b)図に示すように少なくとも吸口体550の前部の両側に前方に突出して設ければよい。更に良好なものは、吸口体550の前部両側の角部に取付けることで滑りやすさを向上させることができる。更に(a)図に示すように、吸口体550の前部両側の角部に加えて、前部の中央にも設けることで、壁面の凹凸を吸収し易くすることができる。より良好なものは、吸口本体1000の両側に張り出した4つの角部と前部の中央に設けることにより、移動性を高めることができる。この滑り部材1100の配置は前記図6に示す実施例も同様の配置にしてもよい。
【0052】
加えて、図6に示す実施例では、滑り部材1100として刷毛1101を採用したが、ビロードや繊維材料を接着するなどして取付けて、製造コストを低減してもよい。これらの滑り材料1100は、厚めのものを採用することによりバンパー機能をより向上させることができる。
【0053】
また、別部材の前記バンパー部1033の他の応用例として、下ケース1001の上端周囲に圧肉部を形成し、この肉厚部に滑り部材1100を直接または一体成形で設けることで、吸口本体1000の鋼性を高めて家具等への傷付きを防止する衝撃吸収機能を備えながら滑りを向上させることができ、しかも、別部品のゴムや軟質樹脂等の弾性材料のバンパー部1033を設ける必要がない。
【0054】
次に、図6に戻り、この実施例では、吸口体550の大きさを、自在連結部1530を伸ばした状態で、奥行Dを250mm、吸口本体の奥行きD1、両側に張り出した根元部分の奥行きD2、両側端部の奥行D3をそれぞれ137mm、96mm、87mmに設定している。なお、この実施例では、連結部1507の長さD4を50mmに設定しているので、接続管400に取付けられた際の奥行を254mmに設定している。更に図6と図8に示すように、吸口本体1000の高さH61mm、横幅Wを280mm、吸口1010の横幅W1を216mmに設定している。
【0055】
次に、この実施例に係る吸口体550は、上面を構成する前部上カバー1002を簡単に取り外せる構造とすることで清掃性を向上している。そして、前部上カバー1002は、強度を維持しつつ製造時のひけやウエルド等の発生し難い構造としている。
【0056】
この効果を実現するために、本実施例に係る吸口体550は、自在接続部1530の取付部1006以外の吸口体550の上面を前部上カバー1002で覆い、該前部上カバー1002を着脱可能にする開閉レバー1022を、前部上カバー取付部1031に設けるようにしている。この構造を図8図で説明する。
【0057】
本実施例に係る吸口体550は、図2で説明したように、前部上カバー1002を固定する前部上カバー取付部1031を後部上カバー1003の両側に設け、該前部上カバー取付部1031に設けた横方向にスライドする一対の開閉レバー1022を介して前部上カバー1002を着脱可能に取付ける構造としている。前部上カバー1002は、図8(a)図に示すように、開閉レバー1022と対応する部分に切欠部1036が形成され、該切欠部1036の内側に下端部1037aがL型に形成された取付リブ1037が設けられている。前記開閉レバー1022は、 L型の下端部1037aの上部を横方向にスライド可能なように前記前部上カバー取付部1031に取付けられている。このため、開閉レバー1022が取付リブ1037とラップする位置では、開閉レバー1022を固定し、ラップしない位置では前部上カバー1002を取り外し可能とすることができる。本実施例の構造によれば、開閉レバー1022を前部上カバー1002に設ける必要がないので、開閉レバー1022を設けるために必要なリブ等を形成する必要がない。
【0058】
また、図6に示すように、前部上カバー1002の上面後方の両側には通気穴1016が設けられている。前記通気穴1016は、吸口体550の長手方向に沿って複数に分割されたスリット部1016aから構成され、該スリット部1016aは周囲から一段低くなるように凹状に形成され、該凹状内にパンチング状の開口部が前部上カバー1002と一体成形されている。この通気穴1016の構造によれば、強度的に弱くなるパンチング状の開口部を周囲より一段低く形成して、しかもスリット状に複数に分割しているので、前部上カバー1002自身の強度を高めるとともに、衝撃に対するパンチング状の開口部の強度を高めることができる。
【0059】
更に、前部上カバー1002は、両側面に該前部上カバー1002を取り外すための手掛凹部1023を設けている。
【0060】
本実施例によれば、開閉レバー1022を前部上カバー1002と分離したことにより、前部上カバー1002を単純な形状とすることができるから、リブ形成によるひけやウエルドの発生を軽減することができる。しかも、この単純な形状により前部上カバー1002の軽量化、清掃性、意匠性を向上することができる。加えて、開閉レバー1022は、衝撃の受け難い背面部に設けるとともに、仮に、掃除中に家具等に接触した場合においても外力から損傷を受け難い構造としている。
【0061】
また、前部上カバー1002は、通気穴1016を設けることにより強度を向上することができる。しかも、簡単に着脱が可能な前部上カバー1002に通気穴1016を設けることにより、該前部上カバー1002を外して汚れ易い通気穴1016を裏表から洗えるので清掃性を向上することができる。
【0062】
また、吸口体550(前部上カバー1002)の側面に手掛凹部1023を設けるようにしているので、人差指あるいは中指をこの手掛凹部1023に挿入し、親指を開閉レバー1022に掛け、開閉レバー1022を外側に向かってスライドさせて係合を外し、親指と人差指(中指)とで摘み、前部上カバー1002を吸口体550から容易に外すことができる。
【0063】
更に、汚れの溜まり易い前記開閉レバー1022と手掛凹部1023は、垂直面に設けられているので汚れが溜まりにくい。しかも、前部上カバー1002を簡単に装着でき、更に装着した吸口体550の上面は前部上カバー1002と後部上カバー1003が連続した丸みのあるフラット形状となっているので、汚れを簡単に拭き取ることができる。
【0064】
図7において、下ケース1001には、吸口体550全体を前後方向V2並びに左右方向V1に移動させるとともに、吸口体550の底面部と掃除面との間に一定間隔を保つように複数の車輪1200が配置される。車輪1200は、吸口体550の底面の前部両側に配置される一対の前車輪1261と、その後方に配置される一対の後車輪1262、及び電気電気掃除機1の使用中における掃除面に対する圧力を受けるための一対の最後部車輪1263、及び左右方向V1に移動させる際に底面から突出して使用する出没車輪1264が配設されている。
【0065】
ここで、前車輪1261と後車輪1262は互いに相向き合う位置に配置されている。即ち、下ケース1001のタービン1012の径方向の延長部には前述したように、一対の前車輪1261と一対の後車輪1262が位置し、タービン1012の下部の吸口1010と清掃床面の間のすきまを一定に保つようにしている。更に、最も手元ハンドル300の力を受ける自在連結部1530の下部に大きな最後部車輪1263を設けて、鋼性と走行性を高めることで、手元ハンドル300から力を受けても、該最後部車輪1203で受けて、清掃床面との前記すきまを一定に保つようにしている。
【0066】
さて、本実施例に係る吸口体550は、前記したように、前後方向V2の動きに加えて左右方向V1に移動させることを大きな特徴としている。この左右方向V1の動きを達成するために、この実施例では、図11に示すような、一対の出没車輪1264を第2の回転軸1355の下方に設けている。前記した前車輪1261と後車輪1262と最後部車輪1263はいずれも(b)図に示すように、吸口体550の両側方向(図面上の前後方向)に車軸を備えて、吸口体550の前後方向V2(図面上の左右方向)に回転自在な車輪としているが、出没車輪1264は前記3つの車輪と90度車軸方向が異なり、吸口体550の左右方向V1(図面上の前後方向)に回転自在な車輪としている。更に、前記出没車輪1264は、通常の使用形態、つまり、手元ハンドル300を90度までひねらない角度では吸口体550の内部に収納され、手元ハンドルを90度ひねって吸口体550を90度旋回させ、吸口体550を左右方向V1(図面上の前後方向)に移動させる状態で突出するような構造としている。この構造を図11で詳細に説明する。
【0067】
先ず、図11(a)図に示すように、この実施例では、第2の回転軸1355の回転軸1503の周囲に形成される一対の摺動面1539にそれぞれ突起部1540を設けている。この突起部1540は、(c)図に示すように、下腕部1531の高低方向Yの角度が90度の位置で下方に位置するように形成される。一方、前記回転軸1503の下方の下ケース1001には開口部1541が形成され、該開口部1541に出没車輪1264が取付けられている。出没車輪1264は、吸口体550の前方、即ち、後部車輪1262側を回転軸1265とする車輪ベース1266と、該車輪ベース1266に取付けられる車輪1267と、回転軸1265に取付けられて前記車輪ベース1266を吸口体550の内側へ収納しようとするコイルバネやねじりバネ、あるいは板バネ等のバネ体1268とから構成される。
【0068】
そして、この突起部1540と出没車輪1264の位置及び大きさは、下腕部1531の高低方向Yの角度が90度の位置で出没車輪1264を突出するように設定している。なお、この実施例では、摺動面1539に突起部1540を設けたが、突起部1540を別体で設けてもよい。
【0069】
さて、この実施例によれば、(b)図に示すように、下腕部1531の高低方向Yの角度が90度に達しない状態、即ち手元ハンドル300のひねり角度P1が90度ひねらない状態では、出没車輪1264が吸口体550の内側に収納されているので、前車輪1261と後車輪1262と最後部車輪1263を介して吸口体550を前後方向V2(図面上の左右方向)にスムーズに動かすことができる。
【0070】
一方、手元ハンドル300のひねり角度P1が90度ひねった状態では、(c)図に示すように下腕部1531の高低方向Yの角度が90度になるので、出没車輪1264が吸口体550から突出して後車輪1262と最後部車輪1263を床面からt0浮かす。このため、出没車輪1264が最も手元ハンドル300の力を受けることになるので、該出没車輪1264と前車輪1261を介して吸口体550を左右方向V1(図面上前後方向)に簡単に移動させることができる。
【0071】
次に、この実施例では、前車輪1261と後車輪1262及び最後部車輪1263の車輪1267を横滑りし易い材料で形成するとともに、床面との接触面を光沢処理を施し、その形状を太鼓形状としている。このため、車軸方向や斜め方向にも滑り易やすくしているために、吸口体550の旋回性や左右方向V1への走行性を向上している。
【0072】
更に、より旋回性や左右方向V1への走行性を向上するために、車輪1267aの周囲に、図9の滑り部材1100と同様の構造の、滑り部材を設けるとよい。この構造とすることにより、吸口体550の旋回性をより向上させることができる。特に、該出没車輪1264と対となって吸口体550を左右方向V1(図面上前後方向)に移動させる前車輪1261に前記車輪1267aを採用することにより、左右方向V1の移動性を格段に向上することができる。
【0073】
なお、この実施例では、前後方向の動きに加えて左右方向Vにも移動させるために車輪1200を採用したが、これに限定されるものではない。例えば、自在車輪でもよく、あるいは吸口体550の前記車輪1200が配置された所定の位置に突起部を形成し、該突起部に前記滑り部材1210を設けることでもよい。
【0074】
このように、この実施例に係る吸口体550の底面部には、手元ハンドル300のひねり動作P1により突出する出没車輪1264を備えることにより、例えば、壁面に沿って移動させる左右方向V1の移動では、出没車輪1264と前車輪1261とで吸口体550を左右方向V1(図面上の左右方向)にスムーズに動かすことができる。
【0075】
一方、吸口体550を前後方向(図面上の上下方向)では、出没車輪1264を吸口体550に収納するので、前車輪1261と後車輪1262がそれぞれ左右に、また後方中央部に最後部車輪1263が配設されるように5点車輪となる。この5点車輪構成によれば、前後方向V2の走行性に優れ、更に斜め移動や旋回性にも吸口体を安定支持することができる。特に、最後部車輪1263は、使用時に自在連結部1530の回転軸1503より使用者側に位置しているので、前後方向V2の動き、特に後退させる時の吸口体550の先端の浮き上がりを軽減できる。更に、前記自在連結部1530の回転軸1503を前記5点車輪の中に設けたので、手元ハンドル300を介して吸口体550を旋回・回転させても吸口体550の傾き(角部の浮き上がり)を軽減できる。しかも、各車輪1200は吸口体550の角部に配置されているので回転時の引っ掛かりを軽減できる。
【0076】
次に、吸口体550の底面部に設けた吸口1010の前部には塵埃のガイド手段1300が設けられ、吸口1010の後部に圧力制御板1301が設けられている。ガイド手段1300は、吸口1010と吸口体550の先端部との間に形成されている平面部1302により吸い込みづらい塵埃を効率よく吸込む機能をそなえたものである。例えば、従来の吸口体では、吸口体の先端部を壁面に接触させた場合、前記平面部1302の下方の床面に存在する塵埃は吸込まれる空気流の勢いでしか吸い取ることができない。
【0077】
本実施例に係る前記ガイド手段1300は、この吸い込みづらい塵埃を効率よく吸込むためのものである。本実施例では、前記課題を解決するために、毛足の長いナイロン等の刷毛の束1310を前後方向に列を成すように配設した刷毛列1311を前記平面部1302に左右方向に複数配列してガイド手段1300を構成する。この実施例では、図7に示すように、前記刷毛列1311が中央を中心に左右対称となり、各刷毛列1311が吸口1010側に収束するように斜めに配置している。前記刷毛の束1310は、直接前記平面部1302に埋め込んで植毛してもよく、あるいは前記印毛列1311を1グループとして刷毛台に植毛し、該刷毛台を前記平面部1302に埋め込ん取付けてもよい。
【0078】
このガイド手段1300によれば、各刷毛列1311の間に空気流の流路 1312が形成されるから、該流路1312を介して空気流の流れを加速して塵埃を吸い込み易くすることができる。また、吸口体550を移動させることにより、前記平面部1302にある塵埃が前記刷毛の束1310でかきあげられて、吸い込み易くすることができる。つまり、前記平面部1302にある塵埃を吸口体550を移動させることにより、前記刷毛の束1310でかきあげて、前記流路1312で吸口1010に導くことができる。
【0079】
また、この実施例では、刷毛の束1310の毛足の長さを、図11(b)図のように、吸口体550を前後方向(図面上の左右方向)に移動させる状態、すなわち、前車輪1261と後車輪1262及び最後部車輪1263の5点車輪で走行する状態で、刷毛の束1310の先端が床面と接する程度に設定している。この状態では、刷毛の束1310の先端が床面を適度にブラッシングして、前記作用効果により清掃性を向上することができる。
【0080】
一方、図(c)に示す、前車輪1261と出没車輪1264で吸口体550を左右方向V1(図面上の前後方向)に移動させる状態では、出没車輪1264が下方に突出して、吸口体5509が前車輪1261側に傾いて前のめりになるので、刷毛の束1310の先端を床面に強く押し付ける。このため、前記平面部1302にある塵埃を前記刷毛の束1310で(b)図の状態より強くかきあげるので吸い込み易くすることができる。しかも、前記ガイド手段1300が強く床面に押し付けられることにより、ガイド手段1300が前車輪1261の変わりに吸口体550を支持することにもなるので、吸口体550の左右方向V1への移動性を向上することができる。
【0081】
なお、圧力制御板1301は、前記流路1312で勢いあまって後方に飛び出した塵埃を受け止めて、吸口1010に再度吸込ませるものである。この圧力制御板1301は、図13(c)図の状態において、先端が床面と接する程度に底面からの張り出す長さに設定することで吸口100の下部の密閉性を向上することができる。
【0082】
次に、図12〜図14を基に自在連結部1530について詳細に説明する。
【0083】
先ず、図12(a)図は第1の回転軸の縦断面図、(b)図は横断面図、(c)図はロックリングの外観図である。この実施例の第1の回転軸1533は、前記下腕部1531の一端の上側に管状に突出した回転軸部1533aと、前記上腕部1532の一端の下側に管状で凹状の回転軸受部1533bとを、樹脂材料の弾性を利用して挿入・組み立てるようにしている。
【0084】
また、この実施例では、左右方向Xの回転を90度の位置で一時的にロック状態とするロック機構1516を備えている。例えば、この実施例では、前記回転軸部1533aと回転軸受部1533bとの摺動面1542a、1542bに溝1543を形成し、該溝1543に、(c)図で示す、ロックリング1534を設けている。ロックリング1534はリングの一部が開放され、矢印に示す両側方向へ広がろうとするように板バネ作用を備えて形成される。更に、前記ロックリング1534は、リングの中央に取付部1544が設けられ、該取付部1544の等距離で前記広がろうとする両側の対向する位置に突起部1545aが形成されている。
【0085】
そして、前記ロックリング1534は、(b)図に示すように、前記溝1543の前記回転軸部1533a側に前記取付部1544を介して固定される。更に、前記回転軸受部1533b側の溝1543には、下腕部1531と上腕部が真っ直ぐとなる位置で、前記突起部1545aと嵌合する一対の凹部1545bが形成される。
【0086】
このロック機構1516によれば、下腕部1531と上腕部1532が直線状となる状態では、左右方向Xの回転が固定されるために、吸口体550の直進性が向上して前後方向の移動が容易となる。一方、手元ハンドル300を介して吸口体300を回転させようとすると、前記突起部1545aと凹部1545bの嵌合が外れるので、僅かな力でロック機構1516を外すことができる。
【0087】
なお、この実施例では、吸口体550の直進性を高めるために、一対の前記突起部1545aと凹部1545bを設けているが、例えば、凹部1545bを頻度の高い所定角度(45度、90度等)に複数個設けてもよい。
【0088】
図13は、第1の回転軸1533の他の嵌合構造を示したものである。この実施例では、前記回転軸部1533aと回転軸受部1533bとを着脱可能なな固定ピース1549を介して着脱可能に取付けたものである。
【0089】
この実施例では、前記回転軸部1533aの摺動面1542aに2本のリング状突起1550を設けて、回転軸部1533の周囲にリング状の凹部1551を形成する。一方、回転軸受部1533bには、前記凹部1551と対応する位置に開口窓1552を形成する。該開口窓1552は、第1の回転軸1533の回転性を考慮して対向する位置に2個設けるようにしている。
【0090】
そして、前記開口窓1552と前記凹部1551に跨るように配置される固定ピース1549を配置する。該固定ピース1549は前記開口窓1552から樹脂材料の弾性作用を利用して着脱可能に形成する。例えば、この実施例では、固定ピース1549を、前記凹部1551の形状に合せた弧状部1549aと、外形を前記開口窓1552に合せ、内側が肉盗みされた本体部1549bとから構成する。固定ピース1549を装着するときは、前記弧状部1549aから開口窓1552に挿入して取付け、取り外すときは、本体部1549bに設けた穴にジグを挿入して本体部1549bの先端側を樹脂材料の弾性を利用して引っ張り出すようにする。また、固定ピース1549と前記凹部1551の大きさは、第1の回転軸1533ががたつかず、かつ回転がスムーズに行えるように設定する。
【0091】
更に、この実施例では、固定ピース1549と前記凹部1551との接触面に前記突起部1545aと凹部1545bとからなるロック機構1516を備えている。例えば、この実施例では、前記本体部1549bの先端部に突起部1545aを設け、前記凹部1551の所定の位置に凹部1545bを設けることで、固定ピース1549の樹脂材料の弾性力を利用して前記突起部1545aと凹部1545bのロックとアンロックをスムーズにおこなうことができる。
【0092】
この構造によれば、第1の回転軸1533の組立性を向上するとともに、固定ピース1549を取り外すことで分解が容易であるため、メンテナンス性や清掃性を向上することができる。しかも、簡単な構造で第1の回転軸1533を所定の位置でロックすることができる。
【0093】
なお、前記実施例では、ロック機構1516を有する固定ピース1549を採用したが、ロック機構1516と固定ピース1549を分離してもよい。
【0094】
次に、図14を参照して、第2の回転軸のロック機構1553を説明する。図14中、(a)図は下腕部1531の外観図、(b)(c)図は手元ハンドル300を立てて収納した状態の吸口体550の要部断面図である。
【0095】
この実施例では、吸口体550と接続管400と手元ハンドル300を連結した状態で、吸口体550の上方に手元ハンドル300が位置するような立て収納を可能にしている。この収納姿勢を維持するために、この実施例では、第2の回転軸1535にロック機構1553を設けている。該ロック機構1553は、第2の回転軸1355の摺動面1539に設けられる突起部1554と、前記下ケース1001の軸受部1018の摺動面に設けた凹部1038とから構成される。前記突起部1554は、摺動面1539の一部にコ字状の切れ込みを形成し、その自由端部に設けることで、バネ作用により、前記突起部1554が第2の回転軸1535の回転動作に支障をきたさないようにしている。そして、該ロック機構1553は、下腕部1531の高低方向Yの角度が90度となった状態でロックするように、前記突起部1554と凹部1038の配置を設定する。
【0096】
この構造により、(b)図に示すように、吸口体550の上方に手元ハンドル300が位置するような立て収納姿勢では、第2の回転軸1535のロック機構1553と、第1の回転軸1553のロック機構1516がロック状態となるので、立て収納姿勢を維持することができる。しかも、第2の回転軸1535のロック機構1553がロック状態の場合は、出没車輪1564が突出して吸口体550が前方に前のめりの姿勢となるので、手元ハンドル300に取付けられる吸引ホース200の重さと釣合わせることができるので、安定姿勢を維持できる。
【0097】
また、吸口体550を左右方向V1に移動させる状態でも第2の回転軸1535がロック状態となるので、この走行時の手元ハンドル300のひねり動作P1の角度維持が容易である。なお、このロック機構1553もまた、第1の回転軸1553のロック機構1516と同様、使用頻度の高い角度でロック状態となるようにしてもよい。
【0098】
また、他の応用例では、下腕部1531の高低方向Yの角度が90度以上となった状態でロックするようにしてもよい。この場合、凹部1038と突起部1554が嵌合する手前に図示しない凸リブを設けて、ロック状態とする前段階に抵抗感を与えるようにする。このため、手元ハンドル300のひねり動作P1の角度を90度にして、吸口体550の回転角度P2を90度にさせ吸口体550を左右方向V1に移動させる場合は、前記ロック機構1553はロック状態とならない。
【0099】
一方、前記ひねり動作P1の角度を90度以上にしたり、あるいは下腕部1531の高低方向Yの角度を90度以上にして、前記抵抗感を超えてまで動作させるとロック状態となるようにする。このようにすれば、吸口体550を左右方向V1に移動させる場合は、第2の回転軸1535はロック状態とならず、また、立て収納姿勢ではより安定姿勢を維持することができる。更に、前記収納姿勢では、吸口体550の左右方向V1の動作を考慮する必要がないから、ロック状態を強く設定することができるので、より安定姿勢をえることができる。この場合、アンロックは吸口体550を足など踏んで解除すればよい。
【0100】
次に、使用状態図を示す図1、図15を参照して本実施例に係る電気掃除機1の操作方法について説明する。
【0101】
図1において、先ず、本実施例に係る電気掃除機1では、使用者は立ち姿勢で手元ハンドル300を保持することにより、接続管400を介して吸口体550を操作して床面の掃除を行うことができる。本実施例では、接続管400の角度が床面から45度となるように接続管400の長さを設定している。そして、手元ハンドル300のハンドル部301を110度前後に設定しているので、該ハンドル部301を把持する使用者は前記接続管400の角度が45度の状態で前後方向の動きを楽にすることができる。
【0102】
また、吸口体550の吸口1010が設けられた底面部は、自在連結部1530の下腕部1531が高低方向Yに回転するので、吸口体550が前後方向に移動しても前記吸口体550の底面部を床面から浮き上がらせることがない。この際、左右方向Xの回転は、接続管400が45度に傾いているために、上腕部1532の左右方向Xの回転軸が45度傾くので、回転軸の摩擦などで、上腕部1532の左右方向Xの回転がしにくく、吸口体550を前後方向に移動させても吸口体550の左右方向Xのぶれを軽減することができる。更に、この実施例では、第2の回転軸1533にロック機構1516を設けているので、より吸口体550の直進性を良好なものとすることができる。
【0103】
加えて、吸口体550は、前後方向に移動する場合は、底面部に設けた車輪1200中、前車輪1261と後車輪1262と最後部車輪1263により支持され、これらの車輪は回転軸1211を中心とした通常の車輪としての回転を行うので直進性を高めことができる。特に、この実施例では最後部車輪1263により前後移動における吸口体550の先端部の浮き上がりを軽減して良好な直進性が得られる。更に、この実施例では、前記ガイド手段1300の刷毛1214と、回転ブラシ1011のダブルブラシで床面の塵埃を2重にかきあげて吸い込み効率を高めることができる。
【0104】
ここで、この実施例では、下腕部1531で高低方向Yの回転を行い、上腕部1532で左右方向Xの回転を行うことで、前記通常姿勢となる接続管400が45度の状態での直進性を高めるようにしているが、下腕部1531で左右方向Xの回転を行い、上腕部1532で高低方向Yの回転を行うようにしてもよい。該逆転構造では、後記する吸口体550の回転動作を前記実施例と同様に行うことができるが、直進性に課題が残るので、左右方向Xの回転を阻止する前記ロック機構1516を設ける必要がある。
【0105】
また、この実施例では、手元ハンドル300のハンドル部301をひねる動作P1で吸口体550の向き(回転P2)を、前記手元ハンドル300の回転にリンクして変えることができる。例えば、図1の実線で示したハンドル部301及び吸口体550とも、真っ直ぐに正対して直進走行に適した状態から、ハンドル部301を45度ひねると自在連結部1530の作用により吸口体550の向きも45度傾けることができる。この状態では、吸口体550の車輪1200が横スベリするので、吸口体550を傾けたまま前後方向の動きを行うことができる。例えば、前方に障害部があって幅が狭くなっている部分を清掃する際などに極めて有効である。また、吸口体550の向きを変えることで車輪1200の向きを変わるので、自動車のハンドルを回すように吸口体550のコース変更が容易となる。
【0106】
また、図1の点線で示すように、ハンドル部301を90度ひねると自在連結部1530の作用により吸口体550の向きも90度傾けた横方向にすることができる。この状態では、吸口体550の出没車輪1264が前記自在連結部1530の作用により底面から突出する。そして、吸口体550は、前記出没車輪1264と前車輪1261とで支持されるので、吸口体550を真横にした状態で前後方向(前記左右方向V1)に移動させることができる。
【0107】
更に、この実施例に係る吸口体550は、自在連結部1530が、第2の回転軸1535の高低方向Yの角度を90度となることで、自在連結部1530が吸口本体1000の投影面積内に収まるので、幅が狭いすきまの清掃に非常に有利である。しかも、この使用状態では、上腕部1532が吸口体550の短手方向の中央側(壁側)に位置するので、吸口の「左右のブレ」を軽減して走行性を向上することができる。
【0108】
更に加えて、本実施例の吸口体550は、自在連結部1530の2つの回転軸を単独で、あるいは両方回転させることにより、コンパクトな形態にして、収納性や梱包サイズを小さくすることができる。図15は、第1の回転軸1535の高低方向Yの角度を0度として、第2の回転軸1533の左右方向Xの回転角度を180度にした状態を示している。この姿勢によれば、吸口本体100の長手方向の中央に「ちょんまげ」のように上腕部1532が配置される。また、図16は、第1の回転軸1535の高低方向Yの角度を90度として、第2の回転軸1533の左右方向Xの回転角度を90度にした状態を示している。この姿勢によれば、吸口本体100の長手方向の中央から片側に上腕部1532が配置される。しかも、図16の姿勢では、自在連結部1530が吸口本体1000の投影面積内に収まるので、図23の姿勢より設置面積を小さくすることができる。
【0109】
このように、この実施例では、収納時や梱包時に前記2つの姿勢を適宜選択して、収納または梱包できるので、収納・梱包スペースを小さくすることができる。更に、前記姿勢でロック機構をロック状態とするように設定することで、収納姿勢の安定化が図ることができる。
【0110】
次に、図17に基づいて、本実施例に係る吸口体550の動作原理を説明する。この実施例に係る電気掃除機1は、手元ハンドル300のひねり動作の回転P1をそのまま吸口本体1000の回転P2に伝達することができるが、この動作原理を例えば以下のように説明することができる。
【0111】
(a)図は、高低方向Yの角度が45度の状態A1と、90度の状態A2を概念的に示した吸口体550の側面図であり、(d)図は前記45度の前記高低方向Yの角度から30度程度に小さくした状態A3の側面図である。
【0112】
(b)図は、高低方向Yの角度が45度の状態A1と、この状態A1からひねり動作P1の角度を90度とした状態A0の吸口体550の平面図を示し、(C)図はひねり動作P1の角度を90度とした状態A0の吸口体550の正面図を示している。
【0113】
(a)図において、この実施例では、平行な下腕部1531の管軸B1と上腕部1532の管軸B2との間に配置される第1の回転軸1533の回転面F1が前記管軸B1、B2と平行に配置する。そして、この実施例の実験的検証によれば、手元ハンドル300のひねり動作の回転P1(前記管軸B2を回転)は、前記回転面F1を通る延長線F2が床面と交わる交点G1を中心とする吸口体550の回転P2に変換される。したがって、高低方向Yの角度が90度の状態A2では、前記回転面F1を通る延長線F2が床面と交わる交点G2が手元ハンドル300の真下に位置するので、手元ハンドル300のひねり動作P1の回転を容易におこなうことができる。
【0114】
一方、(d)図に示すように。前記高低方向Yの角度を小さくした状態A3では、交点G3が遠くになるので、多くの力でひねり回転P1を加えないと吸口体550の回転P2を得ることができない。しかも、図から明らかなように、前記高低方向Yの角度を小さくしすぎると、前記回転面F1を通る延長線F2が床面と交わらなくなるので、吸口体550の回転P2を得ることができない。
【0115】
さて、本実施例の動作原理を解明するにあったて、吸口体550を固定して手元ハンドル300側を回転・移動させることで、回転動作の最初の前記状態A1と、最終の状態A0を対比する。
【0116】
先ず、(a)(b)図に示すようように、最初の前記状態A1では、前記回転面F1を通る延長線F2が床面と交わる交点G1が吸口体550の略中央に設定される。しかし、(b)(c)図に示すようように、手元ハンドル300をひねり動作P1を加えて最終の状態A0に移動すると、前記回転面F1を通る延長線F2が床面と交わる交点G0は吸口体550の長手方向の片側に設定される。つまり、通常の操作状態では、手元ハンドル300は、利用者によって所定の位置で操作されるので、吸口体550の回転P2は、その回転P2の中心となる交点G1をG0に移動させながら回転する。
【0117】
これを具体的に説明すると、手元ハンドル300を矢印E1方向にひねり動作P1の回転を加えると、本来このひねり動作P1にしたがって回転しようとする吸口本体1000が、床面によってその回転を阻止されるので、第1の回転軸1533がその回転面F1を傾かせながら回転して矢印E2方向に逃げるように動作する。一方、第2の回転軸1535は、前記ひねり動作P1を吸口体550の底面全体で受けようとして動作するとともに、前記回転面F1を傾かせながら回転する第1の回転軸1533に追随・連動して、徐々に回転、即ち高低方向Yの角度を大きくするように動作する。この結果、吸口体550は回転P2の中心位置がG1からG0にさせながら矢印E3方向に回転する。
【0118】
(第2の実施例)
図18、図19は、本発明に係る電気掃除機の他の実施例を示している。図18は吸口体の断面図、図19は吸口体の動作原理図である。なお、説明にあったて前記の実施例と同一または同様なものは同一符号をもって示し、重複した説明を省略する。
【0119】
この実施例に係る吸口体560は、前記第1の実施例に係る吸口体550と第1の回転軸1533の回転面F1を傾斜させた点で相違し、他の構造は略同一である。この吸口体560によれば、手元ハンドル300のひねり動作P1の回転角度より吸口体560の回転P2の回転角度を大きくすることができる。
【0120】
図18において、吸口体560は、平行な下腕部1531の管軸B1と上腕部1532の管軸B2との間に配置される第1の回転軸1533の回転面F1を、上腕部1532の先端側が高く後ろが低くなるように、回転面F1を傾斜Θ0の角度をとるように形成したものである。この実施例によれば、第1の回転軸1533を傾斜する回転面F1としたために、第1の回転軸1533の回転中心が斜めとなるため、上腕部1532の搬送路と下腕部1531の搬送路を斜めの搬送路で連続させることができるので、自在連結部1530の搬送路全体を大きく屈曲させることなく緩やかに連続することができるので、塵埃の目詰まりや、騒音を軽減することができる。
【0121】
加えて、この実施例では、ハンドル部301及び吸口体560が真っ直ぐに正対して直進走行に適した状態から、手元ハンドル300のひねり動作P1を90度回転させなくとも、吸口体560の回転P2を90度にすることができる。このため、手元ハンドルの小さな動作で吸口体560を大きく動作することができる。この動作原理を図19を参照して説明する。
【0122】
図19において、(a)図は、高低方向Yの角度が45度の状態A1と、90度の状態A2を概念的に示した吸口体560の側面図であり、(b)図は、高低方向Yの角度が45度の状態A1と、この状態A1からひねり動作P1の角度を90度とした状態A0の吸口体560の平面図を示し、(C)図はひねり動作P1の角度を90度とした状態A0の吸口体560の正面図を示し、(d)図は(b)図の部分拡大図である。
【0123】
(a)図において、この実施例の吸口体560も、前記第1の実施例の吸口体550と同様、実験的検証によれば、手元ハンドル300のひねり動作の回転P1(前記管軸B2を回転)は、前記回転面F1を通る延長線F2が床面と交わる交点G1を中心とする吸口体560の回転P2に変換される。しかし、前記第1の実施例と異なるのは、回転面F1が傾斜しているので、前記第1の実施例よりも前記回転面F1を通る延長線F2が床面と交わる交点G1が遠くなる。したがって、高低方向Yの角度が90度の状態A2では、前記回転面F1を通る延長線F2が床面と交わる交点G2が手元ハンドル300の真下より前方に位置するが、前記回転面F1をよほど大きな傾斜としなければ、手元ハンドル300のひねり動作P1の回転を容易におこなうことができる。前記角度Θ0によっては、前記管軸B2の真下に交点G2を配置することができる。
【0124】
一方、前記高低方向Yの角度を小さくした状態では、前記第1の実施例より、前記回転面F1を通る延長線F2が床面と交わらなくなる角度が大きいので、前記高低方向Yの角度の大きな姿勢での作業の頻度が多いところに敵している。
【0125】
さて、本実施例も第1の実施例と同様、吸口体560を固定して手元ハンドル300側を回転・移動させることで、回転動作の最初の前記状態A1と、最終の状態A0を対比する。先ず、(a)(b)図に示すようように、最初の前記状態A1では、前記回転面F1を通る延長線F2が床面と交わる交点G1が吸口体560の前部に設定される。しかし、(b)(c)図に示すようように、手元ハンドル300をひねり動作P1を加えて最終の状態A0に移動すると、前記回転面F1を通る延長線F2が床面と交わる交点G0は吸口体550の長手方向の片側に設定される。
【0126】
つまり、この実施例の基本的な動作原理は前記第1の実施例と同じである。しかし、この吸口体560大きな特徴は、(b)図から明らかなように、最終状態A0では、手元ハンドル300が左右方向Xの角度が90度以上となっている点である。通常の操作状態では、手元ハンドル300は、利用者によって所定の位置で操作されるので、吸口体560の回転P2は、点線で示した状態であればよいので、手元ハンドル300のひねり動作P1を90度回転すると吸口体560は回転しすぎることになる。つまり、ひねり動作P1を90度回転させなくとも吸口体560の回転P2を90度にすることができる。
【0127】
このひねり動作P1を拡大して回転P2にする点は、(d)に示すように、第1の回転軸1533の回転面F1が角度Θ1斜めになることに起因している。この角度Θ1は、(a)と(b)図の対比から明らかなように、手元ハンドル300を立てた状態A2では角度Θ1は0度であるが、状態A0では角度Θ1が大きくなる点である。つまり、ひねり動作P1は、手元ハンドル300を高い位置でひねり動作P1を行うより、低い位置でひねり動作P1を行う方が、小さなひねり動作P1で吸口体560を大きく動作させることができる。また、回転面F1の角度を大きくすることでも前記同様な効果を得ることができる。
【0128】
さて、以上述べた実施例においては、回転ブラシを採用した吸口体を中心に説明したが、この発明ではこれに限定されるものではない。また、回転ブラシの駆動方法もエアータービン方式に限定されるものではない。
【0129】
更に、前記実施例では、車輪を備えた電気掃除機本体と吸引ホースと手元ハンドルと接続管と吸口体とからなる電気掃除機で説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0130】
例えば、塵埃を吸い込むための送風機を備えた電気掃除機本体と、前記電気掃除機本体の長手方向の一端に取付けられて前記送風機に連通する吸口体と、前記電気掃除機本体の長手方向の他端に取付けられる手元ハンドルとから構成し、前記吸口体を、塵埃を吸い込むための吸引口を備えた吸口本体と、前記吸口本体を前記電気掃除機本体に連結し、前記電気掃除機本体を介して伝達される手元ハンドルの回転角度と吸口体の回転角度を同期させる自在連結部を備えているようにしてもよい。
【0131】
この他、住宅に配管された塵埃搬送路に吸引ホースと手元ハンドルと接続管と吸口体を接続するセントラルクリーナと呼ばれるものや、長手方向の電気掃除機本体の一端に吸口体を取付け、他端にハンドルを設けたハンドクリーナ等の電気掃除機に応用することも可能である。
【0132】
【発明の効果】
本発明によれば、手元ハンドルのひねり動作で吸口本体を床面に対して広範囲に回転させることのできるので、楽な姿勢で吸口体を操作できるから、操作性と清掃性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す電気掃除機の外観斜視図。
【図2】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す吸口体の部品構成図。
【図3】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す吸口体の平面配置構成の断面図。
【図4】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す吸口体の側面配置構成の断面図。
【図5】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す吸口体の側面配置構成の断面図。
【図6】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す吸口体の外観斜視図。
【図7】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す吸口体の底面図。
【図8】本発明に係る電気掃除機の一実施例の前部上カバーの着脱機構図。
【図9】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す滑り部材の要部断面図。
【図10】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す出没車輪の機構図。
【図11】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す滑り部材の要部断面図。
【図12】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す第1の回転軸のロック機構図。
【図13】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す第1の回転軸の他の応用例の構造図。
【図14】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す第2の回転軸のロック機構図。
【図15】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す収納状態図。
【図16】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す収納状態図。
【図17】本発明に係る電気掃除機の一実施例を示す吸口体の動作原理図。
【図18】本発明に係る電気掃除機の第2の実施例を示す吸口体の断面図。
【図19】本発明に係る電気掃除機の第2の実施例を示す吸口体の動作原理図。
【符号の説明】
1…電気掃除機、100…電気掃除機本体、200…吸引ホース、300…手元ハンドル、301…ハンドル部、400…接続管、550、560…吸口体、1000…吸口本体、1001…下ケース、1002…前部上カバ…、1003…後部カバー、1010…吸口、1017…覗き窓、1022…開閉レバー、1023…手掛凹部、1033…バンパー部、1100…滑り部材、1101…刷毛1101、1102…刷毛台、1200…車輪、1261…前部車輪、1262…後部車輪、1263…最後部車輪、1264…出没車輪、1300…ガイド手段、1302…平面部、1310…刷毛の束、1311…印毛列、1312…流路、1313…刷毛台、1314…刷毛、1315…流路、 1530…自在連結部、1531…下腕部、1532…上腕部、1533…第1の回転軸、1534…ロックリング、1535…第2の回転軸、1537…シャッタ機構、1553…ロック機構、B1…下腕部の管軸、B2…上腕部の管軸、F1、F2…第1の回転軸の回転面、 Q…前記接続管の中心軸、P1…手元ハンドルのひねり回転、P2…吸口体の旋回、X…左右方向の回転、Y…高低方向の回転、V1…吸口体の左右方向の移動方向、 V2…吸口体の前後方向の移動方向。
Claims (1)
- 塵埃を吸い込むための送風機を備えた電気掃除機本体と、一端を前記電気掃除機本体に取付けられて前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホースと、前記吸引ホースの他端と取付けられて前記送風機に連通する手元ハンドルと、前記手元ハンドルに取付けられて前記吸引ホースに連通する接続管と、前記接続管に取付けられて該接続管に連通する吸口体とからなり、
前記吸口体は、塵埃を吸い込むための吸引口を底面に備えた吸口本体と、前記吸口本体を前記接続管に回転可能に連結し、吸口本体の塵埃通路と前記接続管を連通する自在連結部を備え、
前記自在連結部は、樹脂成形品からそれぞれなり、それ自身の内面でそれぞれ通風路が形成された筒状の下腕部と上腕部とを備え、
前記下腕部の一端側は、前記吸口本体に対して、一つの回転軸周りで高低方向に回転可能に軸支され、
前記下腕部の他端は、前記上腕部の一端と前記一つの回転軸と直交し、かつ前記上腕部の軸線と直交する他の回転軸周りに回転可能に取付けられ、
前記吸口本体の底面には自在車輪が設けられ、
前記手元ハンドルのひねり動作で前記吸口本体を床面に対して回転させる
ことを特徴とする電気掃除機。
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