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JP3847794B2 - 抗イディオタイプ抗体11d10を使用するhmfg関連腫瘍の発達を遅延させる方法 - Google Patents

抗イディオタイプ抗体11d10を使用するhmfg関連腫瘍の発達を遅延させる方法 Download PDF

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Description

関連出願に対する相互参照
本出願が、仮特許出願第60/049,540号(1997年6月13日出願、これは、1998年6月11日に出願された米国特許出願第 号(出願番号はまだ割り当てられていない)に変更された)の利点を請求する。
政府の支援の研究の下になされた発明に対する権利の声明
本発明の研究は、以下の政府助成金によって支援される:国立ガン研究所(NCI)助成金プログラムU01-CA-65748;国立衛生研究所NIH R01 CA-60000。政府は、本発明に特定の権利を有し得る。
技術分野
本発明は、抗イディオタイプ抗体の使用に関する。より詳細には、抗イディオタイプ抗体11D10を使用する処置方法に関し、ここで11D10の投与は、HMFG関連腫瘍発達を遅延させる。
背景技術
広範な医学研究および多くの進歩にもかかわらず、ガンは依然として米国における第2位の主な死亡原因である。女性においては、乳ガンは、毎年150,000人を超える新しい患者が診断される、最も一般的なガン死亡の原因である。伝統的な治療様式(例えば、外科手術、放射線療法、および化学療法)が広く用いられ、そして多くの成功例が存在する一方、なお乳ガンのようなガンによる死亡率は依然として高く、別の治療様式およびさらなる治療様式が強く求められている。
たとえ、患者が伝統的な治療様式に対して応答するとしても、しばしば疾患の再発の有意な危険性が存在する。これは特に、診断された時に疾患は広がっている場合にあてはまる。寛解が観察される「成功した」処置後でさえ、患者は再発の高い危険性を有し得、そして「観察および待機(watch and wait)」するのみであり得る。再発を遅延または予防するためのさらなる措置の過程は現在存在しない。
ガン療法に対する1つのアプローチは、免疫療法であった。しかし、腫瘍細胞または腫瘍由来ワクチンを使用するヒトのガンの免疫療法は、いくつかの理由により期待はずれであった。しばしば化学的にあいまいで精製するのが困難である、大量の、または精製した腫瘍関連抗原を得ることは一貫して困難であった。さらに、腫瘍抗原に対する免疫生物学的応答能力の問題、すなわち言い換えると、ガン患者が腫瘍に対する免疫応答を有効に備え得るかどうかの疑問が残る。腫瘍関連抗原(TAA)は、しばしば「自己」の一部であり、そして通常は、抗原に対する寛容性(例えば、T細胞媒介性抑制)に起因して、腫瘍保有宿主における非常に乏しい免疫応答を惹起する。さらに、ガン患者は、免疫抑制される傾向があり、そして特定のT依存性抗原のみに応答する。
免疫生物学者は、分子環境を変化させることにより、(免疫応答の誘発に関して)弱い抗原を強い抗原に変換させ得ることを習得している。ハプテンキャリアの変更は、T細胞ヘルパー細胞を活性にし、免疫応答全体をより強力にする。従って、キャリアの変更はまた、寛容性抗原を有効な抗原に変換し得る。McBridgeら(1986)Br.J.Cancer 53:707。しばしば、ガン患者の免疫学的状態は抑制されており、その結果、患者は特定のT-依存性抗原に応答し得るにすぎず、他の抗原形態には応答し得ない。これらを考慮すると、抗原をワクチンとして使用する前に、腫瘍関連抗原に分子の変更を導入することは意味がある。不運なことに、これはほとんどの腫瘍抗原について達成不可能である。なぜなら、それらは十分に同定されておらず、そして、その精製が非常に困難であるからである。
Lindemann((1973)Ann.Immunol.124:171-184)およびJerne((1974)Ann.Immunol.125:373-389)のネットワーク仮説は、エピトープ構造を、抗体の表面で発現されるイディオタイプの決定因子に変換するための優れたアプローチを提供する。このネットワーク概念によれば、所定の腫瘍関連抗原での免疫化は、この腫瘍関連抗原に対する抗体(Ab1という)の産生を生じる;次いでこのAb1は、Ab1に対する一連の抗イディオタイプ抗体(Ab2という)を作製するために使用される。これらのAb2分子のいくつかは、Ab1により同定された腫瘍関連抗原の三次元構造を有効に模倣し得る。Ab2βと呼ばれるこれらの特定の抗イディオタイプは、Ab1のパラトープに適合し、そして腫瘍関連抗原の内部イメージを発現する。Ab2βは、オリジナルの腫瘍関連抗原によって誘導されるものと類似の特異的な免疫応答を誘導し得、それゆえ、代理の腫瘍関連抗原として使用され得る。Ab2βでの免疫は、Ab1によって同定される対応するもとの腫瘍関連抗原を認識する、抗-抗イディオタイプ抗体(Ab3)の作製を導き得る。このAb1様の反応性のために、Ab3はまたAb1'とも呼ばれ、Ab3がAb1由来の他のイディオタイプと異なり得ることを示す。
ガン治療に対する可能性のある有望なアプローチは、抗イディオタイプ抗体を使用する免疫療法である。この治療の形態では、腫瘍関連タンパク質を介して腫瘍に対する患者の免疫系を刺激するための努力において、腫瘍関連タンパク質のエピトープを模倣する抗体が投与される。WO 91/11465は、ヒトにおいて、霊長類の抗イディオタイプ抗体を使用して、悪性細胞または感染性因子に対して免疫応答を刺激する方法を記載している。しかし、腫瘍に対する治療レジメにおいて、全ての抗イディオタイプ抗体が使用され得るわけではない。第1に、Ab1に対して惹起された抗体はほんの一部のみがAb1のパラトープに対するそれらの反応性において制限されている(すなわち、宿主の他の可能性のある抗体と共通の特徴に非反応性である)。第2に、抗イディオタイプ抗体は必ずしも免疫原性ではない。第3に、たとえ抗イディオタイプが免疫応答を誘発しても、これらの免疫原性の抗イディオタイプのほんの一部のみが、腫瘍抗原に対して免疫応答を誘発し、そしてより低い特異性を有する他の抗原に対して誘発しない。さらに、異なるガンは広範に変化している分子および臨床的特徴を有するので、抗イディオタイプ治療は、場合に応じて、腫瘍の起源および発現される抗原の点で評価されるべきであることが示唆されている。
腫瘍関連抗原に構造的に類似している抗Idモノクローナル抗体は、ガン患者における抗原置換物として使用されている。Herlynら、(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.84:8055-8059;Mittlemanら、(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.89:466-470;Chatterjeeら、(1993)Ann.N.Y.Acad.Sci.690:376-278。これらの研究の全ては、進行した疾患を有する患者で行われた。少なくとも何人かの患者において観察された免疫応答に基づいて、抗Idは、免疫原性の状況において、腫瘍関連抗原の部分的アナログを提供することが提唱されている。
ヒト乳脂肪球(HMFG)は、乳房上皮細胞によって母乳に分泌される乳脂肪球であり、そして血漿膜に包まれた脂肪滴からなる。このように、HMFGは上皮膜関連抗原の豊富な供給源である。HMFGの抗原成分の1つは、乳ガンならびに卵巣、肺、および膵臓のような他のガンに関連する高分子量の膜結合型ムチンである。このムチンは、cDNA由来の既知のアミノ酸配列を有するタンパク質を含む。半精製HMFGはいくつかの供給源から少量が入手可能で、そして血清学的アッセイに使用され得る。Petersonら、(1990)Hybridoma 9:221-235。しかし、HMFGは、単離および精製することが非常に困難で、そして精製HMFGは患者の免疫あるいは動物実験には使用できない。さらに、HMFG上のいくつかのエピトープが正常の組織、特に非貫通型糖タンパク質と共通であるため、インタクトなHMFG分子での免疫化は潜在的に有害な自己免疫応答を誘発し得る。腫瘍関連エピトープに対する免疫応答は、これに対して、はるかにより望ましい。
HMFGの成分を認識する一連のマウスモノクローナル抗体(mAb)は、主としてヒト乳ガンに関連し、ほとんどの正常な組織には関連しないことが記述されてきた。Chatterjeeら、(1993)Ann.N.Y.Acad.Sci.690:376-377;Cerianiら(1983)Somatic Cell Genet.9:415-427。これらのmAbの中でも、MC-10(BrE-1)が、高密度で80%を超える乳ガン細胞に存在する高分子量(分子量400,000)のムチン様タンパク質に最も制限されかつ特異的に反応し、そして、肺上皮内層および腎細管のようないくつかの正常な組織に最小限に発現されている。Cerianiら(1983);Cerianiら(1990)Antibody Immunoconjugates and Radiopharmaceuticals 3:181-198。
再発した乳ガンは標準的な治療では治療不可能である。したがって、この疾患に対する新たな治療的アプローチが必要である。患者が伝統的な治療に応答する場合でさえ、再発の有意な危険性がしばしば存在する。従って、この疾患に対する新たな治療的アプローチが必要である。本発明は、モノクローナル抗イディオタイプ抗体(11D10)を、HMFGに対する免疫応答を誘発する抗原(Ag)として提供することにより、先行技術における欠陥を克服する。
本明細書中で引用した全ての参考文献は、その全体が参考として援用される。
発明の開示
本発明は、抗イディオタイプ抗体11D10の治療的使用に関する。
従って、本発明の1つの局面は、低腫瘍負荷を有する個体、特に高い危険性の個体におけるHMFG関連腫瘍の発達を遅延させる方法である。これらの方法は、有効量の抗イディオタイプ抗体11D10の個体への投与を含む。別の局面において、本発明はさらに、アジュバントを伴う11D10の投与を含む。
別の局面において、低腫瘍負荷を有する個体におけるHMFG関連腫瘍の処置のための方法が提供され、この方法は、有効量の11D10を個体に投与する工程を伴う。
【図面の簡単な説明】
図1は、11D10の軽鎖可変領域および隣接する残基のcDNA配列(配列番号1)およびアミノ酸配列(配列番号2)を示す。CDRおよびフレームワーク領域が示される。
図2は、11D10の重鎖可変領域および隣接する残基のcDNA配列(配列番号3)およびアミノ酸配列(配列番号4)を示す。CDRおよびフレームワーク領域が示される。
図3AおよびBは、11D10の軽鎖可変領域(図3A)および重鎖可変領域(図3B)のCDRおよびフレームワーク領域のアミノ酸配列を示す。
発明を実施するための態様
本発明は、HMFG関連疾患の再発の危険性が高い患者におけるHMFG特異的免疫応答を生成する11D10の能力に基づく。本発明者らは、11D10の投与が、特に高い危険性の個体におけるアジュバント設定において、HMFG関連腫瘍発生の危険性を低減し得ると考える。
11D10は、マウス抗イディオタイプ(Id)抗体(Ab2)であり、これはヒト乳脂肪球(HMFG)の別の特異的なエピトープ(腫瘍関連抗原)に対する特異的免疫応答を誘導する。11D10の生成および特徴付けならびに11D10の可変領域(軽鎖および重鎖)をコードするDNA配列は、共有に係る特許公開第08/766,350号(代理人整理番号第30414/2000321)に記載されている。11D10を産生するハイブリドーマは、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)(12301 Parklawn Drive,Rockville,MD,U.S.A.20852)に1996年1月17日に、特許手続きの目的のための微生物の寄託の国際承認に関するブタペスト条約の条款のもとに寄託されている。これは、受託番号HB12020を与えられた。
以前の第1相臨床試験において、進行型HMFG関連疾患を有する12人の乳ガン患者(全ての以前の治療を受けず、なお高い腫瘍負荷を有していた)は、11D10を投与された。Chakrabortyら(1997)Proc.Am.Ass.Cancer Research:4139。12人の患者のうち5人は、Ab2のAb1への結合またはその逆を阻害し得る、有意なレベルの特異的抗抗Id(Ab3)抗体を生成した。このことは、これらの患者の多くが、以前の処置もしくは疾患またはその両方の性質のいずれかに起因して、中度から重度に易感染性であり、そしてしばしば最終選択として11D10を受ける際に、特に有意である。3人の患者の血清からアフィニティー精製したAb3は、精製HMFG抗原に特異的に結合し、そして乳ガン組織切片を免疫染色した。抗体のイソタイプ(Ab3/Ab1')は、主にIgGであった。12人の免疫した患者のうちの3人から単離された末梢血リンパ球(PBL)は、インビトロで、イディオタイプ特異的T細胞増殖応答を示した。結果は、抗ID 11D10が、重く予め処置された何人かの進行型乳ガン患者において、体液性および細胞性免疫応答の両方を誘導し得ることを示唆する。毒性は最小であり、注射部位で穏和な紅斑および硬結のみを伴った。しかし、これらの患者の全ては、通常の疾患進行を提示した。
定義
本明細書中で使用するように、用語「11D10」「11D10抗体」および「11D10モノクローナル抗イディオタイプ抗体」は、ヒト乳腫瘍細胞中で主に発現されるヒト乳脂肪球(HMFG)の個別のおよび特定のエピトープに少なくとも部分的に類似するエピトープを含む抗イディオタイプ抗体(Ab2)をいうために、相互交換可能に使用される。11D10の生成および特徴付けは、共通して所有される特許出願番号08/766,350において記載される。Mukerjeeら、(1992)FASEB J.A2059(Abs.6505);Murkerjeeら、(1992)FASEB J.A1713(Abs.7792);Charabortyら、(1994)Proc.Am.Assoc.for Cancer Res.35:2963;Chakrabortyら、(1995)Cancer Res.55:1525-1530;Bhattacharya-Chatterjeeら、(1994)Antigen and Antibody Mole.Eng.Breast Cancer Diagnosis and Treatment,(Ceriani編)139-148もまた参照のこと。異なる生物学的機能が11D10に関連し、これにはAb1(MC-10)および/またはAb3への結合、ならびに進行したHMFG関連疾患、特にHMFG関連腫瘍を有するマウス、ウサギ、サル、およびヒトにおいて、ならびにHMFG関連疾患の病歴を有するが、検出可能な疾患を有さないヒトにおいてHMFGに対する(体液のおよび/または細胞の)免疫応答を誘導する能力が含まれるが、これらには限定されない。
「HMFG」は、ヒト乳脂肪球の略語である。HMFGは、いくつかのタンパク質様の(従って、抗原性の)成分を有する。本明細書で使用するように、それは、抗原的に関連する物質と共に、Cerianiら((1977)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 74:582-586)の方法により調製されるような、HMFG発現乳癌細胞株の半精製された抽出物をいい、これは、乳癌細胞で発現されたHMFGおよびより高度に精製された調製物を含む。HMFGには、高分子量ムチンの既知アミノ酸配列(そのエピトープは、11D10の惹起の際にAb1として使用されるモノクローナル抗体MC-10により認識される)が含まれる。従って、11D10を用いて動物を免疫することにより誘導した抗HMFGの免疫学的反応性は、好ましくは、MC-10により認識されるエピトープに関連するポリペプチドエピトープまたは抗原決定基に結合する。
MC-10は、ヒト乳脂肪球(HMFG)の高分子量ムチンの独特のおよび特定のエピトープを定義するので、抗Idの産生のために選択された。これは、ヒト乳癌およびいくつかの他の腫瘍細胞によって、主に高密度で発現されるが、免疫ペルオキシダーゼ染色によって正常な成体組織においては見出されず、またはフローサイトメトリー分析によって造血細胞(顆粒球を含む)には見出されない。MC-10(BrE1とも呼ばれる)は、ヒト乳房上皮細胞において微量しか存在しない大きい分子量(MW 400,000)ムチンと反応し、そして乳癌細胞で少なくとも10倍まで増加するという意味で、完全に制限され、そして特異的である。WO 8907268;EP 401247。抗体は、インビトロ研究において、乳癌細胞に対して細胞傷害性である。Cerianiら、(1983);Petersonら、(1990)。
MC-10は、正常組織において、非常に制限された組織病理学的な分布を有する。MC-10は、正常な乳房上皮および多くの他の正常な上皮(大腸、膵臓、胃、胸腺、膀胱、肝臓)ならびに他の正常組織(副腎、脳、リンパ節、心筋、卵巣、脾臓、精巣)への明確な組織病理学的結合なしで、肺の上皮の裏層および散在する遠位の腎臓の曲尿細管のいくつかの領域に結合するのみである。一方、高い割合の異なるヒト腫瘍(乳房、内皮、肺、卵巣、および膵臓を含む)は、mAb MC-10に強く結合する。MC-10結合について研究されるホルマリン固定された腫瘍(陽性の数/総数)は以下を含む:乳癌(CA)(144/182)、大腸 CA(3/27)、十二指腸 CA(0/1)、子宮内膜 CA(7/14)、腎臓 CA(0/11)、肺 CA(41/47)、卵巣 CA(20/26)、膵臓 CA(9/15)、前立腺 CA(0/2)、唾液腺 CA(0/3)、胃 CA(2/7)、甲状腺 CA(0/7)、肝臓胆管 CA(8/33)、島細胞 CA(0/2)、リンパ腫(0/20)、黒色腫(0/23)、髄膜腫(0/5)、メルケル細胞 CA(4/9)、中皮腫(1/11)、神経芽細胞腫(0/2)、オンコサイトーマ(1/1)、パラガングリオーマ(0/10)、プレオアデノーマ(0/7)。肉腫の中には、未分類(0/1)、肺胞(0/1)、血管肉腫(0/1)、明細胞(0/2)、嚢腫状肉腫(0/1)、類上皮細胞(5/12)、ユーイング肉腫(0/1)、線維肉腫(0/1)、平滑肉腫(0/2)、脂肪肉腫(0/1)、悪性線維組織球腫(0/2)、滑液中皮腫(0/7)、紡錘細胞 CA(5/16);未分化(1/9)、シュワン細胞腫(0/3)、精上皮腫(0/4)、奇形腫(0/3)、胸腺腫(0/8)、移行性 CA(5/10)、未分化CA(7/29)、ウォーシン腫(0/1)がある。Cerianiら、(1990)。本発明者らはまた、本発明者の研究室において、FACS分析によってMC-10抗原の存在について造血細胞を研究し、そして顆粒球および血小板を含むこれらの細胞が、抗原に対して陰性であることを見い出した。陽性コントロールMCF-7細胞は、MC-10で強く染まった。
「HMFG関連腫瘍」は、MC-10(Ab1)に結合する、特に腫瘍細胞表面上で発現されるHMFG抗原を含むものである。上記のように、この抗原は、広範な種々の腫瘍、特に乳癌で見出される(MC-10と反応する腫瘍を有する乳癌患者の90%を超える)。従って、11D10は、HMFGが検出される広範の種々のガンにおいて使用される可能性を有する。HMFGを検出する方法は当該分野で公知であり、そして実施例が本明細書中に記載される。
本明細書で用いる「処置」は、有利なまたは所望の結果を得るためのアプローチである。本発明の目的では、有利なまたは所望の結果は、以下の1つ以上を含むが、これらに限定されない:徴候の改善、疾患の程度の減少、疾患の安定化された(すなわち、悪化しない)状態、疾患の拡大(すなわち、転移)の防止、疾患の発生または再発の防止、疾患進行の遅延または緩徐化、疾患状態の回復、および(部分的または全体的を問わず)軽減。「処置」はまた、HMFG関連腫瘍の病理学的な結果の減少も包含する。
本明細書中で使用される、HMFG関連腫瘍の発達を「遅延させること」は、疾患の発達を延ばし、妨害し、遅らせ、遅延させ、安定化させ、および/または延期させることを意味する。この遅延は、時間の長さを変化させることであり得、疾患の履歴および/または処置される個人に依存する。当業者に明らかなように、十分なまたは有意な遅延は、効果において、個人が疾患を発達しない予防を包含する。HMFG関連腫瘍の発達を「遅延させる」方法は、その方法を使用しない場合と比較した場合、所定の時間の枠内で疾患の発達の可能性を減少させるか、および/または所定の時間の枠内で疾患の程度を減少させる方法である。このような比較は、代表的には、統計学的に有意な数の被験体を使用する臨床的研究に基づく。
HMFG関連腫瘍の「発達」は、腫瘍の進行を意味する。腫瘍の発達は、本明細書中に記載される標準的な臨床的技術を使用して検出され得る。しかし、発達はまた、検出不可能であり得る疾患の進行もいう。本発明の目的のために、進行は、疾患状態の生物学的過程、この場合(すなわち、HMFG関連腫瘍)、細胞分裂および/またはHMFG関連腫瘍の転移をいう。「発達」は、出現、再発、および開始を含む。本明細書で使用されるHMFG関連疾患の「開始」または「出現」は、最初の開始および/または再発を含む。
本明細書中で使用される「低腫瘍負荷」は、個体がHMFG関連腫瘍を進行させないことを意味する。「進行した」HMFG関連腫瘍は、検出可能な転移が存在する、すなわち検出可能な腫瘍塊が、腫瘍の初期の部位以外の部位に存在することを意味する。腫瘍塊は、一般的に、当該分野に公知の画像化技術(例えば、X線、CTスキャン、またはMRI、ならびにX線、CTスキャン、またはMRIによって検出される腫瘍塊を検出する、画像化および診断技術)によって検出される。本明細書中で使用される「進行した」疾患は、リンパ節の関与を含まない。「低腫瘍負荷」はまた、X線、CTスキャン、またはMRIのような従来の診断技術を使用して検出可能な腫瘍を含まないことが理解される。好ましくは、低腫瘍負荷を有する個体は、ステージIII、好ましくはステージII、さらにより好ましくはステージI疾患を有するとして評価されてきた。下記のように、外科手術、放射治療、および/または化学療法によって処置され、そしてもはや従来の診断的および/または画像化技術によって検出し得ない疾患もまた好ましい。別の好ましい例として、低い「低腫瘍負荷」を有する個体はまた、例えばすべての検出可能な疾患を切除することの不可能性、またはより広範でない疾患に起因して、検出可能な疾患が残存しないか、またはいくつかの疾患が残存する、初期の腫瘍の外科的切除を受けた個体もまた含む。他の低腫瘍負荷の範疇の例は、以下に提供される。
本明細書で使用される「高い危険性」の個体は、HMFG関連腫瘍の発達の主要な危険性を有する個体である。「高い危険性」の個体は、検出可能な疾患を有し得るか、または有さなくともよく、そして本明細書に記載される処置方法に先立って検出可能な疾患を示し得るか、または示し得なくてもよい。「高い危険性」は、HMFG関連腫瘍の発達と相関する測定可能なパラメーターである、1つ以上のいわゆる危険性因子を有する個体を意味する。1つ以上のこれらの危険性因子を有する個体は、これらの危険性因子を有さない個体より、HMFG関連腫瘍を発達させるより高い可能性を有する。これらの危険性因子は、年齢、性別、人種、食餌、疾患の前歴、前駆疾患の存在、遺伝的(genetic)(すなわち、遺伝的(hereditary))考慮、および環境的曝露を含むが、これらに限定されない。高い危険性のグループの例(すなわち、範疇)は以下で議論する。
高い危険性の評価の基礎および状況に依存して、疾患もしくは腫瘍の発達、進行、および/または開始の可能性が、その中でおそらく起こる時間枠は変化する。例えば、乳癌を有する。アジュバント設定に置かれている高い危険性の患者では、出現の危険性は、代表的には1〜5年以内に測定される。アジュバント設定に置かれる、非小細胞肺ガンを有する患者にとって、出現の危険性は代表的には1〜2年以内に測定される。前駆疾患を示す患者にとって、出現の危険性はより長い時間枠で測定され得る。例えば、遺伝的(genetic)または遺伝的(hereditary)考慮に起因して高い危険性だと考えられている個体にとって、出現の危険性は、なおより長い時間枠(個体の予測される寿命を含む)で測定され得る。
「低い危険性」を有する個体は、「高い危険性」とはみなされない個体である。
「アジュバント設定」は、個体が、HMFG関連疾患、特にHMFG関連腫瘍の病歴を有しており、そして治療に応答性であった設定をいう。先の治療は、外科的切除、放射治療、および化学療法を含み得るが、これらの限定されない。この先の治療の結果として、これらに個体は、従来の診断技術(例えば、X線、CTスキャン、またはMRI、あるいはX線、CTスキャン、またはMRIによって検出可能な腫瘍を検出する技術)によって検出されるような、臨床的に測定可能な腫瘍を有さない。しかし、彼らのHMFG関連疾患の病歴により、これらの個体はこの疾患の発達の危険性を有すると考えられる。「アジュバント設定」における処置または投与は、処置の引き続く様式をいう。危険性の程度(すなわち、アジュバント設定にある個体が、「高い危険性」を有すると考えられるか、または「低い危険性」を有すると考えられるか)は、いくつかの因子に依存し、最も通常には、最初に処置される場合の疾患の程度に依存する。
本明細書で使用される「アジュバント設定」は、「アジュバント」とは区別され、「アジュバント」は、その免疫原性を増強するために因子(例えば、抗体、ポリヌクレオチドまたはポリペプチド)と組み合わせて与えられる薬学的調製物中の化学的または生物学的因子をいう。アジュバントの例は、本明細書中に開示される。
「新規な(neo)アジュバント設定」は、診断後であるが、11D10の投与以外の処置様式の開始前の期間をいう。例えば、個体がHMFG関連腫瘍(例えば、乳癌)を有すると診断され、そのために外科手術が示される場合、新規なアジュバント設定における11D10の投与は、11D10の投与が手術前に始まることを意味する。
「有効量」は、有益なまたは所望の結果を遂げるために十分な量であり、好ましくは、臨床的な設定の範囲内である。有効量は、1回以上の投与において投与され得る。本発明の目的のために、11D10の有効量は、HMFG関連疾患状態、特にHMFG関連腫瘍の発達を寛解、安定、または遅延させるのに十分な11D10の量である。これらの効力の指標の検出および測定は、以下で議論する。
「個体」は、脊椎動物であり、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトである。哺乳動物には、家畜、競技用動物、およびペットが含まれるが、これらに限定されない。
発明の実施態様
1つの実施態様において、本発明は、低腫瘍負荷を有する個体に有効量の11D10を投与する、HMFG関連腫瘍の発達を遅延させる方法を提供する。HMFG関連腫瘍の例には、乳ガン、卵巣ガン、非小細胞肺ガン、および膵臓ガンを含むが、これらに限定されない。HMFG関連腫瘍を検出する方法は、当該分野において公知であり、標準的なイムノアッセイおよび/または画像化技術が含まれる。1つの例として、HMFG関連腫瘍が、例えば、間接的な免疫蛍光アッセイ、FACS分析、または免疫ペルオキシダーゼ染色アッセイにおける一次抗体としてMC-10を使用して、羅患組織の標準的な免疫組織学的試験によって検出され得る。
1つの実施態様において、本発明は、低腫瘍負荷を有する高い危険性の個体に対する11D10の投与を含む。上記で議論したように、高い危険性の個体は、HMFG関連腫瘍発達と相関する1つ以上の危険性因子を示す。高い(すなわち、増加した)危険性は、例えば、個体の遺伝形質(例えば、HMFG関連腫瘍の発達に関連した遺伝子または変異の存在)、腫瘍関連遺伝子の発現の増加または腫瘍抑制遺伝子の発現の減少、前駆疾患(例えば、非侵襲性の塊)の存在、HMFG関連ガンの家族の病歴、発ガン性または催奇性が公知であるか、または疑われている環境物質または放射形態(特に、HMFG関連腫瘍を引き起こすことが疑われているもの)への曝露歴、レトロウイルスのような潜在的に発ガン性の病原体への曝露、あるいは他の型のガンまたは異常なもしくは未調節の組織増殖の他の型の病歴に基づいて示され得る。抗HMFG免疫学的反応性についての陽性試験に基づくHMFG陽性腫瘍を有することが疑われる個体もまた、高い危険性として含まれる。このような個体には、外科的に除去された最初の腫瘍を有し得、そして最初の腫瘍のサイズまたは陽性リンパ節の存在により高い危険性にある個体が含まれる。
HMFG関連腫瘍の発達についての全ての危険因子が知られておらず、そしてこれらの因子間の相互作用(危険全体に関して)が完全には理解されていないことから、本発明の目的のための11D10の投与について適切である個体は、共通の特性を有し得、それでもなお上記に記載のカテゴリーに明確に入らない個体が、11D10の投与について適切な候補であると考慮され得ることは、当業者に明らかである。当業者たる臨床医は、個体が11D10処置について適切であるか否かの経験的な決定をなし得る。例えば、乳癌の家族(つまり、遺伝)歴を有する個体は、この個体において以前に疾患が観察されていなくても、「高い危険性」であると考慮され得る。この文脈において、このような個体への11D10の投与は、その個体の生存期間内に、個体が疾患を発達させない(つまり、予測されたよりも後に発達させる)程度にまで、疾患の発達の遅延を生じ得る。別の例は、伝統的な治療様式を使用して処置されつつあり、そして治療に対する応答性(つまり、寛解)を示す個体である。このような個体は、治療の管理者による進行計画に起因して治療の最初の過程が未だ完了していなくても、「高い危険性」として判定され得、そして最初の治療の完了前に11D10を受けるのに適切な候補であり得る。11D10を使用する処置が指示され得るか否かを決定するための裁量は、治療の責任者の裁量である。
個体が、同時の危険評価基準に従って高い危険性であると判定されない(つまり「低い危険性」である)としても、11D10の投与が指示され得ることもまた、明らかである。例えば、首尾良く処置されていて、そして(例えば、診断時における検出可能な侵襲性疾患の欠失に起因して)高い危険性であるとはみなされない個体は、特にこれまでに11D10から観察された限りでは、禁忌の欠失およびの所望されない副作用の欠失を考慮すると、予防手段として11D10を受けることについての候補であり得る。従って、疾患の進行の危険性は、11D10のなおさらなる投与により低減され得る。別の例としては、個体が、その個体が疾患の発達の危険にあると考え得、そして11D10受容がこの危険性を減少させることを決定し得る。異常レベルのHMFG発現を有する個体もまた適切である。HMFG発現のレベルは、例えば、間接的な免疫蛍光アッセイでの一次抗体としてMC-10を使用して、例えば、冒された組織の免疫組織学的試験により決定され得る。
本発明の別の実施態様では、11D10は、アジュバントの設定において高い危険性の個体に投与される。アジュバントの設定における高い危険性の個体の指標として代表的な因子は、近接組織への腫瘍による侵襲(すなわち広範な疾患)および/またはリンパ節の関与である。アジュバントの設定における高い危険性の個体の例は、以下を含むがこれらに限定されない。(a)第II病期または第IIIA病期の非小型の肺癌(NSCLC)を有し、そして腫瘍が摘除されているが陽性の領域性リンパ節を有する患者(これらの患者は、最初の2年間で60〜80%の再発率を有する);ならびに(b)好ましくは、少なくとも5個、より好ましくは少なくとも10個の陽性リンパ節において陽性リンパ節を有する乳癌の患者(少なくとも10個の陽性リンパ節を有する患者について、最初の2年間における70〜80%の再発率)。アジュバントの設定における高い危険性の個体の別の例は、HMFG関連腫瘍である卵巣癌を有する個体であり、そして手術後の検出可能な疾患を有する。この手術後の検出可能な疾患は、一般には切除不能の疾患に起因し、一般には可視化的に検出されるが(例えば、患者が手術中の場合)、その存在は、他の検出方法(例えば、CTスキャン)に基づき得る。
別の実施態様では、11D10は、新規の(neo)アジュバントの設定において投与される。本発明の目的のために、新規のアジュバントの設定における個体は、低腫瘍負荷を有することが理解される。好ましくは、新規のアジュバントの設定において投与される場合、個体は小さな腫瘍塊を有する。
本発明において記載されるような11D10治療について適切な個体の別の例は、低腫瘍負荷を有する個体である。従って、本発明は、HMFGの有効量を投与する工程を含む、低腫瘍負荷を有する個体におけるHMFG関連腫瘍の処置の方法を包含する。上記で定義したように、「低」腫瘍負荷は、疾患が進展しているとはみなされないことを意味する。例えば、低腫瘍負荷は、臨床開業医により判定されるような部分的に、または完全に寛解した疾患であり得る。「低」腫瘍負荷はまた、疾患の程度が、もはや進行しているとはみなされないほどの、進行した疾患の腫瘍負荷の減少により発生し得る。低腫瘍負荷の他の例は、制限されたリンパ節の関与が含まれる疾患を含む。低腫瘍負荷を有する個体は、個体の病歴および処置歴に依存して「高い危険性」または「低い危険性」としてさらに分類され得る。当業者が容易に認識するように、低腫瘍負荷を有する個体は、非アジュバント、新規のアジュバントおよび/またはアジュバントの設定で処置され得る。
本発明はまた、残遺疾患、特に最小限の残遺疾患を有する個体について11D10を使用する処置の方法を含む。「残遺」疾患は、治療後に残る任意の11D10関連疾患、特にHMFG関連腫瘍であるが、残遺疾患は慣用診断技術(例えば、X線、CTスキャン、またはMRI、あるいはX線、CTスキャンまたはMRIにより検出可能な腫瘍を検出する技術)によっては検出不可能である。従って、「残遺疾患」とは、検出可能な疾患へと発達し得る疾患の存在の可能性をいい、そしてアジュバントの設定でなされる予後および/または仮定をいう。HMFG関連腫瘍のタイプ、および例えば、診断における疾患の程度に依存して、個体は、検出可能な疾患が存在しないとしても、残遺疾患を有すると判定され得る。例えば、切除可能なNSCLCを有する個体は、見かけ上完全な寛解が生じたとしても、手術(つまり、切除)後に残遺疾患を有する。同様に、乳癌を有する個体は、化学療法後に微小転移性の残遺疾患を有し得る。あるいは、HMFG関連腫瘍についての治療を現在受けている個体もまた、「残遺」疾患を有する。本明細書で使用される場合、「残遺」疾患は、進行した疾患を含まないことが理解される。本明細書で使用される場合、「残遺」疾患および「最小限の残遺」疾患はともに、従来の診断技術(例えば、X線、CTスキャン、またはMRI、あるいはX線、CTスキャンまたはMRIによって検出可能な腫瘍を検出する技術)を使用して検出不可能ではあるが、疾患の様々の進展または程度を言う。
本発明はまた、HMFG関連疾患、特にHMFG関連腫瘍の発生の危険を減少させる方法を含む。これらの方法において、有効量の11D10が、HMFG関連疾患の発達の危険にある個体に投与される。「発生の危険を減少させる」とは、HMFG関連疾患の発生および/または再発生の危険が、11D10を受ける個体において、受けていないこれらの個体(同じ発生の危険を有する)よりも低いことを意味する。HMFG関連疾患を発達させる「危険にある」個体は、個体の臨床歴および遺伝歴ならびに状態に依存して高い危険性かまたは低い危険性であり得る。
別の実施態様において、本発明は、HMFG関連腫瘍、特に乳癌を処置する方法を提供し、これは特定の化学療法剤および11D10の投与を含む。本発明者らは、特定の化学療法剤が、11D10と相乗的に作用して免疫応答を増幅させ得ると考える。適切な化学療法剤は、化学療法剤が免疫応答を刺激し得るかまたは免疫応答を減少しないかもしれないことを示すデータに基づいて決定され得る。免疫応答を測定する方法は、当該分野で公知であり、そして本明細書中で記載される。これらの化学療法剤の投与は一般に、承認された臨床プロトコルに従う。
全ての上記に記載された本発明の実施態様について、11D10は、以下の節に記載されるように調製され得、投与され得、そしてモニターされ得る。
抗イディオタイプ抗体11D10の調製および投与
本発明の全ての実施態様は、11D10の有効量の投与を伴う。
11D10は、幾つかの方法で入手され得る。例えば、11D10は、本明細書に記載されるハイブリドーマ(ATCC番号.HB12020)から産生され得る。抗体の単離方法は、当該分野で周知である。例えば、HarlowおよびLane(1988)Antibodies:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,New York,およびSambrookら、(1989)Molecular Cloning:A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratoryを参照のこと。この抗体は、組織培養物を介したハイブリドーマからかまたはマウス腹水から得られる。これらの技術は当該分野で公知である。例えば、細胞は適切な培地で培養され得、そして使用済みの培地は抗体供給源として使用され得る。必要に応じて、マトリックス皮膜化チャンネルまたはビーズおよび細胞同時培養物は、抗体産生細胞の増殖を増強するために含まれ得る。大量の抗体の産生については、一般には、腹水体液を入手することがより好都合である。このような方法は当該分野で公知であり、そして一般にはハイブリドーマ細胞を免疫学的に未処置である組織適合性のまたは免疫寛容性の哺乳動物、特にマウスへの注入を含む。この哺乳動物は、必要に応じて、適切な組成物(例えば、プリスタン)の先行投与によって、腹水産生についてプライムされる。好ましくは、11D10は、組換えタンパク質のG-アガロースクロマトグラフィー、引き続いてプロテイン-A-CL-Sepharose 4Bクロマトグラフィーを使用してBALB/cの腹水から精製される。
あるいは、11D10は、当該分野で公知の技術、例えば、市販の自動ペプチド合成機(例えば、Applied Biosystems,Inc.(Foster City,CA)により製造される機器)を使用して、化学的に合成され得る。
11D10はまた、慣用な組換え方法(例えば、Sambrookら、(1989)に記載される方法)を使用することにより入手され得る。例えば、11D10重鎖または軽鎖のいずれかをコードするポリヌクレオチドは、適切な発現ベクター(これは転写の制御配列(例えば、プロモーター)を含む)にクローニングされ得る。次いで、この発現ベクターは、宿主細胞に導入され得る。この宿主細胞は、適切な条件下で増殖され、その結果、ポリヌクレオチドが転写され、そしてタンパク質に翻訳される。11D10の重鎖または軽鎖は、別々に産生され得、次いでジスルフィド結合の再構成により組み合わされ得る。あるいは、11D10の各鎖をコードする別個のポリヌクレオチドを有するベクター、または別個の転写産物として両鎖をコードする単一のポリヌクレオチドを有するベクターは、単一の宿主細胞にトランスフェクトされ得、次いでこれは産生され得、そして完全な分子に組み立てられ得る。好ましくは、宿主細胞は、通常の炭水化物の分子の補充物を提供し得る高等真核細胞である。従って、宿主細胞中で産生される11D10は、当該分野での標準的技術を使用して精製され得る。
次いで、これらの方法のいずれかによる11D10の生成での使用のための11D10をコードするポリヌクレオチドは、11D10産生ハイブリドーマから入手され得るか、または当該分野における標準的技術を使用して、共有の特許出願第08/766,350号(代理人整理番号30414/2000321)に記載されるDNA配列から合成的にまたは組換え的に産生され得る。図1は、11D10の軽鎖可変領域のcDNA配列(配列番号1)を示し;図2は、11D10の重鎖可変領域のcDNA配列(配列番号3)を示す。11D10の軽鎖および重鎖の定常領域の完全な配列は決定されてはいないが、他のマウスの免疫グロブリン分子の配列と同一かまたは実質的に同一であることが予測される。マウスのκ軽鎖定常領域、2個のタンパク質のアロタイプをコードする4個の遺伝的アロタイプは、Solinら、(1993)Immunogenetics 37:401-407(これは、これにより本明細書中で参考として援用される)により公開されている。Solinらの図1では、マウスおよびラットの免疫グロブリンκ鎖の遺伝子配列を示し、異なる系統および強調表示するアロタイプ差異についてのκ鎖定常領域内部の配列を比較する。BALB/c、PL、SJLおよびM.spretusについてのκ鎖が含まれている。他の天然に存在するアロタイプもあり得る。新生マウス由来のマウスγ1重鎖定常領域のDNA配列は、Honjoら、(1979)Cell 18:559-568(これはこれにより本明細書中で参考として援用される)により公開されている。Honjoらの図5では、コードされたタンパク質配列と共に生殖系列のDNA配列を示す。上記の系統において示されるのは、マウスのミエローマであるMOPC 21から得られた別のタンパク質配列である。他の天然に存在するアロタイプもあり得る。
11D10コードポリヌクレオチドはまた、11D10のアミノ酸配列に由来し得、この可変領域は図1(軽鎖;配列番号2)および図2(重鎖;配列番号4)において提供される。11D10のアミノ酸配列が与えられると、当業者は11D10をコードするポリヌクレオチドを設計し得る。
ハイブリドーマ(ATCC番号HB12020)から単離された11D10抗体は、IgG1のマウスのサブクラスであり、そしてこのアイソタイプの免疫グロブリンについて適切な任意の技術により単離され得る。精製方法は、塩沈殿(例えば、硫酸アンモニウムを使用して)、イオン交換クロマトグラフィー(例えば、中性pHでの陽イオン性または陰イオン性交換カラムの操作および残像イオン強度の段階的勾配で溶出される)、ゲル濾過クロマトグラフィー(ゲル濾過HPLCを含む)および親和性樹脂(例えば、タンパク質A、タンパク質G、ヒドロキシアパタイトおよび抗免疫グロブリン)でのクロマトグラフィーを含む。11D10はまた、MC-10(BrE1)パラトープを含むアフィニティーカラムで精製され得;例えば、精製されたAb1またはAb3の形態で精製される。
11D10が個体に投与されるべきである場合、11D10は、好ましくは少なくとも80%の純度であり、より好ましくは少なくとも90%の純度であり、なおより好ましくは少なくとも95%の純度であり、なおより好ましくは少なくとも98%の純度であり、そして発熱物質および他の混入物が皆無である。この文脈において、精製の割合は、調製物の全タンパク質内容物の重量パーセントとして計算される。免疫のための11D10の調製は、実施例1にて記載される。
好ましくは、11D10は薬学的に受容可能な賦形剤と一緒に投与される。薬学的に受容可能な賦形剤は、薬理学的有効性のある物質の投与を容易にする比較的不活性な物質である。例えば、賦形剤は、ワクチン組成物に対して形態もしくは持続性を与えるか、または希釈剤として作用する。適切な賦形剤は以下を含むがこれらに限定されない:安定剤、湿潤剤および乳化剤、浸透圧を変化させるための塩、カプセル化剤、緩衝剤、および皮膚浸透増強剤。薬学的に受容可能な賦形剤の例は、Remington's Pharmaceutical Science(Alfonso R.Gennaro編、第18版、1990)において記載される。
好ましくは、11D10は、11D10の提示を増強するアジュバントとともに使用され、そうでなければ、11D10に対する免疫応答を増強させる。適切なアジュバントとしては、水酸化アルミニウム、ミョウバン、QS-21(米国特許第5,057,540号)、DHEA(米国特許第5,407,684号および同第5,077,284号)ならびにそれらの誘導体(塩類を含む)および前駆体(例えば、DHEA-S)、β-2ミクログロブリン(WO91/16924)、ムラミルジペプチド、ムラミルトリペプチド(米国特許第5,171,568号)、モノホスホリルリピドA(米国特許第4,436,728号;WO92/16231)およびその誘導体(例えば、DETOXTM)、ならびにBCG(米国特許第4,726,947号)が挙げられる。他の適切なアジュバントとしては、アルミニウム塩、スクアレン混合物(SAF-1)、ムラミルペプチド、サポニン誘導体、ミコバクテリウム壁調製物、ミコール酸誘導体、非イオン性ブロックコポリマー界面活性剤、Quil A、コレラ毒素Bサブユニット、ポリホスファゼンおよび誘導体、ならびに例えば、Takahashiら(1990)Nature 344:873-875に記載の免疫刺激複合体(ISCOM)が挙げられるが、これらに限定されない。獣医学的な使用および動物における抗体産生については、細胞分裂促進性成分であるフロイントアジュバントが使用され得る。アジュバントの選択は、特にヒトへの使用が意図される場合、アジュバントの存在下におけるワクチンの安定性、投与経路、およびアジュバントの調節受容性に一部依存する。例えば、ミョウバンは、米国食品医薬品局(FDA)によって、ヒトにおいてアジュバントとして使用することが認可されている。好ましくは、ミョウバン沈澱した11D10が使用される。水酸化アルミニウム沈澱した11D10の調製物は、実施例1に記載される。好ましくは、QS-21(すなわち、STIMULONTM QS-21、Acquila Biotech,Worcester,MA)またはDETOXTMPC(Ribi Immunochem,Hamilton,MT)が使用される。
STIMULONTM QS-21(Acquila Biotech(以前のCambridge Biotech Corp.),Worcester,MAから入手可能)は、Quillaja saponaria Molinaの樹木由来の抽出物の成分である。QS-21分子(C92H148O46、分子量1990)は、キラール酸3,28-O-hisグリコシドの一般的構造を有するトリテルペングリコシドから構成される。これは、V1およびV2と称される2つの構造的アイソマーが、V1:V2が約2:1という代表的な比で構成される。好ましくは、100μgのSTIMULONTM QS-21は、11D10の投与1回あたりに使用される。
DETOXTMPC(Ribi Immunobiochem(Hamilton,MT)から入手可能)は、Mycobacteriumphlei由来の細胞壁骨格(CWS)およびSalmonella minnesota Re595由来のモノホスホリルリピドA(MPL▲R▼)の、スクアラン、Tween-80生理食塩水、卵ホスファチジルコリンおよびα-トコフェロールを使用して安定な水中油型エマルジョンとして調製された混合物である。DETOXTMPCにおけるCWS:MPL▲R▼の割合は、10:1(w/w)である。各バイアルは、300μgのCWS、30μgのMPL▲R▼、4.5mgのスクアラン、0.6mgのTWEEN 80、1.8mgの卵ホスファチジルコリンおよび60μgのα-トコフェロールを含む。DETOXTMPCの推奨される保存は、2〜8℃であり、そして滅菌水を希釈剤として使用する。好ましくは、250μgのCWSおよび25μgのMPL▲R▼が、1回の投与について使用される。
11D10は、例えば、インターロイキン2(IL-2)、IL-4、IL-3、IL-12、GM-CSF、G-CSF、インターフェロンおよびキーホールリンペットヘモシアニン(KLH)のような他の免疫調節因子と組み合わせて使用され得る。
11D10はまた、11D10の効果を増強および/または補充するように作用する他の薬剤と組み合わせて使用され得る。このような薬剤の例としては、HMFGまたは11D10に由来するペプチドが挙げられるが、これらに限定されない。好ましいHMFGおよび11D10ペプチドは、11D10とHMFGとの間の相同性に基づくペプチドである。
あるいは、11D10は、リポソーム中にカプセル化され得る。細胞に送達するためのポリペプチドをパッケージングするために適切なリポソームは、当該分野で公知である。
11D10は、投与前に加熱処理され得、そしてこの加熱処理は、(加熱処理がアジュバントの活性を損なわない限り)アジュバント(例えば、ミョウバン)の存在下であり得る。QS-21が使用される場合では、アジュバントのIg部分が、加熱され得る。一般的に、DETOXTMPCは加熱されない。例えば、11D10は、約40℃〜80℃、好ましくは、45℃〜60℃にて、約5分〜2時間、好ましくは、15分〜1時間にわたって加熱され得る。加熱処理は、好ましくは、水浴において、滅菌バイアル中で45℃にて30分間である。この加熱処理は、投与前のいずれの時間でもあり得る。好ましくは、加熱処理は、投与の7日以内である。11D10の所望の活性が著しく損なわれない限り、他の加熱処理手順が用いられ得る。次いで、加熱処理された11D10は、本明細書中に記載のように投与される。
11D10を使用する処置について、11D10の有効量は、個体に非経口的に、好ましくは皮内にまたは皮下に投与され得る。他の投与経路は、筋肉内および表皮内(intradermal)を含むがこれらに限定されない。ミョウバン(または水酸化アルミニウム)沈澱した11D10が使用される場合、11D10は、好ましくは、皮内投与され得る。QS-21またはDETOXTMPCが使用される場合、11D10は、好ましくは、皮下投与され得る。使用される特定のアジュバントに依存して、製造業者は、投与経路、および使用されるアジュバントの量の示唆を提供し得る。11D10はまた、培養細胞を処理し、次いでこれらの培養細胞を個体に導入することによって、間接的に投与され得る。投与経路はまた、処置の経過の間に変化し得る。例えば、個体は、11D10を静脈内、次いで腹腔内投与によって受け得る。
個体に与えられる11D10の量は、例えば、個体の状態、個体の体重、処置されている障害または疾患の性質、疾患の程度、投与経路、投与回数、および所望の目的などのいくつかの因子に依存する。好ましくは、1回の投与あたりの用量は、約10μg〜約20mg、好ましくは、200μg〜15mg、より好ましくは、500μg〜10mg、なおより好ましくは、1mg〜約4mg、なおより好ましくは、2mgの範囲であり得る。好ましくは、用量は、2mgのミョウバン沈澱された11D10、2mgのQS-21含有11D10、または2mgのDETOXTMPC含有11D10である。
11D10の投与の間の間隔は変化し得、そして処置されている障害および個体の応答に依存する。11D10は、好ましくは、初回抗原投与量として最初に投与され、次いで、少なくとも1回、好ましくは2回、より好ましくは3回の追加免疫用量が投与される。さらに、追加免疫用量によって、周期的基準で応答を増強または回復させることが示される。11D10は、1週間に一度、好ましくは2週間に一度の基準で、所望の測定可能なパラメーター(例えば、免疫応答の惹起)が検出されるまで投与され得る。次いで、投与は、適切な場合には、2月に1回または1月に1回のような、より少ない頻度で継続され得る。引き続く注射(すなわち、維持用量)のタイミングは、特に、処置されている個体の状態および応答に依存する。好ましくは、本明細書中に記載の診断方法によってAb3レベルがモニターされ、維持(追加免疫)投与が与えられるべき時期が決定され得、これは、一般的に約2月〜3月ごとであり得る。1つの実施態様において、最初の一連の投与は、合計4回の注射について2週間に1回の間隔で与えられ、次いで、1ヶ月に1回の注射で与えられる。
いくつかの状況について、11D10を受ける個体は、前回の処置、疾患自体、またはその両方の性質のいずれかに起因して、中程度から重篤に免疫が損なわれた状態にあり得ることが理解される。従って、免疫応答および/または11D10の注射回数および/または1回の投与についての11D10の量を上昇させるために必要とされる時間は変化し得る。例えば、一旦、11D10が投与されると、個体は、免疫応答を惹起するためにより長い時間が必要であり得る。この場合において、初回(すなわち、最初の1ヶ月以内)免疫応答が検出されなかったとしても、個体の免疫応答をモニターし続けることが推奨される。別の例として、個体は、免疫応答を誘発するために、平均注射回数より多い回数を必要とし得る。あるいは、免疫応答(例えば、T細胞応答)を最適化するために、例えば、1ヶ月に1度より長く注射の間の間隔を空けることが望ましくあり得る。免疫応答を上昇させることは、有利なまたは所望の結果を得るという点から、少なくとも部分的には11D10の有効性の指標であり、好ましくは、完全な指標であると考えられ、従って、11D10の有効量を決定することの有用な指標であり得る。
11D10の投与の有効性の1つの可能性のある指標、すなわち、11D10の投与が示されるか否かは、腫瘍細胞におけるHMFGの密度である。この密度は、個体間で広範に変化し得、そして11D10の投与経過および/または疾患の経過によって変化し得る。本明細書中に使用されるように、HMFGの「密度」とは、以下のいずれかまたは両方をいうことができる:(a)所定の生物学的サンプルにおけるHFMGを細胞表面に有する細胞数/合計細胞数;(b)各細胞の表面におけるHFMGの量。密度(a)は、染色されたサンプルにおける細胞数に注目することによって算出され、そうでなければ、HMFGは、合計細胞数で除されて存在することが示される。この密度は、好ましくは、約20%より多く、より好ましくは、約30%より多く、より好ましくは、約50%より多く、なおより好ましくは、約70%より多く、なおより好ましくは約80%より多く、最も好ましくは、約90%より多い。従って、本発明は、約20%より多く、好ましくは、約30%より多く、より好ましくは、約70%より多く、なおより好ましくは約80%より多く、最も好ましくは、約90%より多いHMFGの密度を有する個体にHMFGを投与することを含む。
密度(b)は、例えば、別の個体からのサンプルに対する、ある個体からのサンプルにおける細胞の相対的な染色強度(またはHMFGの存在を示す任意の尺度の強度)によって示される。この密度について、当業者は、密度を経験的に決定し得る。密度(b)は、正常組織(すなわち、HMFGを欠失した細胞、または影響を受けない細胞)に関するので、好ましい範囲は、免疫組織化学染色密度によって検出されるように、影響を受けない細胞より約1.5倍、好ましくは約3倍、より好ましくは約10倍高い発現であり得る。影響を受けない細胞はまた、同じ個体に由来し得る。
これは、より低い密度を有する(例えば、約50%より低い)個体が、11D10の投与を示されないわけではない。単一の理論に拘束されることは望まないが、11d10の投与は、細胞傷害性T細胞応答のようなHMFG関連腫瘍に対して有効である、より全身的な応答を生じる一連の免疫反応を惹起し得る。しかし、より低い密度では、さらなる治療が所望されることが示され得る。
密度はまた、疾患の程度の指標および11D10の投与に対する応答の指標として使用され得ることが理解される。例えば、11D10の投与を開始した個体から採取したサンプルは、約80%の密度を示し得る(すなわち、細胞の約80%がHMFGを示す)。11D10を受けた後に、同一の部位から採取したサンプルは、わずか約50%の密度を示し得、これは、HMFGを発現する細胞が破壊されていることを示す。同様に、11D10を受けている個体からのサンプルの染色強度は、11D10を受けている際に減少する場合、これは、HMFG保有腫瘍細胞が破壊されていることを示す。
免疫応答を惹起するために、11D10は、改変されない形態で投与され得る。11D10を改変してその免疫原性を改善することは、時折、好ましくあり得る。本明細書中において用いられるように、「免疫原性」とは、特異的抗体または細胞性免疫応答、またはその両方を惹起する能力をいう。免疫原性を改善する方法としては、特に、グルタルアルデヒドまたは二官能性カップリング剤のような薬剤との架橋、または多価のプラットフォーム分子(platform molecule)への結合が挙げられ得る。免疫原性はまた、タンパク質キャリア、特にT細胞エピトープを含むタンパク質キャリアへのカップリングによって改善され得る。
11D10の投与は、単独または他の形態の治療との組み合わせであり得、これは、確立されているかまたは実験的なもののいずれかであり得る。「組み合わせ」とは、11D10が、他の治療と同時またはその前後に与えられ得ることを意味する。例えば、11D10を用いて、手術、放射線治療、化学療法、および/または他の薬物治療を補い得、他の治療に関して付随して得るか、または連続的であり得るかのいずれかである。これらの投与の順序およびタイミングは、経験的に決定され得、そして処置される疾患、患者の状態、診療歴、および適応症、ならびに/または種々の治療に対する応答のような変数に依存する。このような決定は、当業者の範囲内である。抗イディオタイプ抗体3H1と組み合わせての11D10の使用は、上記で既に議論されている。
好ましくは、11D10は、化学療法および/または放射線照射のような他の治療、アジュバント治療の補助的な治療が使用されている場合、これらの投与前に投与され得る。好ましくは、11D10は、最初の過程の化学療法および/または放射線治療の1日前、好ましくは3〜5日前、そして化学療法および/または放射線治療の各サイクルの1日前、好ましくは3〜5日前に投与される。これは、より多くの時間、個体に免疫応答を上昇させる。
11D10の投与は、処置される個体および疾患に依存して、種々の経過について継続され得る。好ましくは、個体が、免疫応答(体液性または細胞性のいずれか)を上昇し得る限り、11D10の投与は継続され得る。11D10の投与は、個体が11D10の投与に関連する受け入れられない有害反応を示す場合は、中断されるべきであり、個体が進行性の疾患を示す場合は、継続してもよいし、しなくともよい。進行性疾患の事象において11D10の投与の継続は、11D10の投与の継続によって、他の示される治療が補助され得るか否かに、少なくとも一部依存する。
11D10の投与の効果の決定
11D10の投与の効果を決定するために、個体は、HMFGに対する抗体(体液性)もしくは細胞性の免疫応答のいずれか、またはそれらの組み合わせについてモニターされ得る。個体はまた、疾患の進行についてモニターされ得る。
生物学的サンプル中のHMFG抗体(Ab3)のレベルを決定するために、例えば、血清または血漿が個体から得られる。サンプルは、必要に応じて、アッセイが行われる前に、イムノグロブリンについて富化させられ得るが、通常はこれは必要ではない。マウスのイムノグロブリン(例えば、11D10)がアッセイ試薬として使用される場合、サンプルは、好ましくは、抗マウスイムノグロブリン活性を除去するために予め処理される。これは、例えば、マウスイムノグロブリンカラム上での除去によって、または非特異的マウスイムノグロブリンをサンプル中に混合し、そして形成されたいくらかの免疫沈澱物を除去することによって行われ得る。
アッセイを行うために、サンプル中に存在し得る抗HMFGは、無限の量のHMFGの抗原性等価物と接触させられる。これは、単離されたHMFG、直接的なブロッティングまたはポリアクリルアミドゲルからの転移によって固定されたHMFGを有するニトロセルロース、HMFGを発現する細胞(例えば、MCF-7またはSKBR3細胞、これらは、ヒト乳ガン腫細胞株である)、このような細胞に由来する膜調製物、またはHMFGを含有する固定された組織切片であり得る。あるいは、抗イディオタイプ(特に、11D10)が使用され得る。
一旦、免疫複合体が形成されると、これは、一般的には、複合体化していないHMFGアナログから分離され、そして存在する複合体の量が決定される。複合体は、例えば、細胞を回収するための遠心分離もしくは免疫沈降、または固相による捕捉によって分離され得る。存在する複合体の量は、直接的な、または二次的な試薬とともにインキュベートすることによるかのいずれかである標識を有するHMFGアナログを提供することによって測定され得る。あるいは、競合アッセイが、行われ得、ここではサンプルは、HMFGアナログとともに最初にインキュベートされ、次いで、サンプル中に存在し得る抗HMFGと競合する、無限の量の標識した抗HMFG試薬が添加される。適切な標識として、放射性標識、酵素標識、蛍光標識、および化学発光標識が挙げられる。標準曲線が、抗HMFGを含有しないことが既知の溶液、およびサンプルの代わりに種々の相対的な濃度の抗HMFGを含有する溶液を使用して構築される。未知の量の抗HMFGを含有するサンプルは、一般的には、同時にアッセイされ、そしてその中に含まれる抗HMFGの相対的な量が、標準曲線との比較によって決定される。HMFG抗体を使用して抗HMFGレベルを決定するための好ましいアッセイは、ラジオイムノアッセイ(実施齢2)である。
抗HMFG抗体のイソタイプは、分離または標識段階のいずれかで、イムノアッセイにおいてイソタイプ特異的試薬を含むことによって決定され得る。例えば、抗ヒトIgGは、ヒト起源の臨床的なサンプル中に存在するIgGのクラスの抗体を分離または検出するために使用され得る。IgGのクラスの特異的抗HMFGの存在は、一般的には、メモリー応答を示す。IgMクラスの抗HMFGの存在は、一般的には、進行中の免疫刺激(例えば、HMFGを発現する腫瘍の存在に起因し得る)または11D10での進行中の処置を示す。
所望される場合は、生物学的サンプル中で検出される抗HMFG抗体はさらに、例えば、それらがHMFG上の関連するエピトープについて特異的であるかどうかを決定するために、抗MC-10(Ab1)との競合によって、特徴付けられ得る。Ab1とAb3との間での競合アッセイは、実施例2に記載される。
抗HMFG抗体はまた、それが細胞傷害性であるかどうかを決定するために、試験され得る。補体媒介性の細胞傷害性(CMC)は、例えば、51Crで標識されたHMFGを発現する標的細胞(例えば、MCF-7またはSKBR-3)を使用することによって決定される。標識は、約200μCiのNa2 51CrO4とともに約106個の細胞を、37℃にて60分間インキュベートし、続いて洗浄することによって達成され得る。アッセイは、標的細胞とともに抗体(または、抗体を含有する臨床的サンプル)をインキュベートすることによって行われる。次いで、オプソニン化細胞は洗浄され、そして補体の供給源(例えば、内因性の抗体活性を除去するために予め吸着させられたモルモットの血清)とともにインキュベートされる。37℃での適切なインキュベーション時間後、51Crの培地中への放出が決定され、そして非オプソニン化コントロール細胞によるものと比較される。51Crの放出は、CMC活性と相関する。
抗HMFG抗体を特徴付ける別の方法は、ADCC応答に関与するその能力を試験することによる(Chereshら(1986)Cancer Res.46:5112-5118)。放射標識されたHMFGを発現する標的細胞は、抗HMFG(熱不活化された血清の形態)およびエフェクター細胞とともにインキュベートされる。正常なヒト末梢血単核細胞(PBMC)が適切なエフェクター細胞であり、そして好ましくは、約100のエフェクター:標的比で使用される。37℃で約4時間後、放出された51Crの割合が、ADCC活性の測定として決定される。
11D10を投与された被験体中での細胞性の免疫応答は、特異的T細胞活性についての標準的な機能的アッセイを行うことによって定量し得る。
1つの型のアッセイは、T細胞の増殖を測定する。この試験において、末梢血単核細胞(PBMC)は、処置された個体から回収された全血サンプルから得られる。実験動物については、脾臓細胞もまた使用され得る。T細胞は、例えば、FICOLLTMのような勾配上での遠心分離によって富化させ得る。次いで、細胞を、種々の濃度の、11D10またはHMFGまたは(より日常的には)照射されたHMFG発現細胞の存在下で培養される。好ましくは、刺激性細胞は応答性細胞とともに、特に、組織適合性のクラスII抗原に関して自己由来である。次いで、増殖の程度が、未刺激の細胞との比較において、(しばしば、3H-チミジンの取り込みに関して)測定される。高い危険性の患者の血清中のT細胞の増殖活性が、実施例2に示される。
別の型のアッセイは、T細胞の細胞傷害性を測定する。この試験において、富化されたT細胞の集団は、上記のように調製された、51Cr標識されたHMFGを発現する標的細胞の溶解を行うために使用する。好ましくは、エフェクター細胞は標的細胞とともに、特に、組織適合性のクラスI抗原に関して自己由来である。T細胞の集団は、必要に応じて、HMFGまたは関連する細胞株で予め刺激され得る。次いで、T細胞は、約104個の標識された標的細胞と;例えば、マイクロタイタープレートのウェル中で、種々の比で組み合わせられる。プレートは、必要に応じて、細胞の接触を開始するために遠心分離され、そして細胞は、4〜16時間、37℃にてともに培養される。培地中への51Crの特異的放出の割合は、単独で培養された標識された標的(ネガティブコントロール)、および例えば0.1%のTRITONTM X-100のような界面活性剤で溶解させられた標的(ポジティブコントロール)との比較において測定される。
11D10の投与の効果を決定するための他の関連する測定として、疾患の進行の直接的または間接的な指標であるかどうかにかかわらず、疑われる型のガンの発達(すなわち、進行)を決定することにおいて適切であり得る、臨床的な試験が挙げられる。このような試験として、血液試験、マンモグラフィー、ラジオシンチグラフィー、CTスキャン、およびMRIが挙げられ得る。疾患の進行に関連する任意の測定可能な変数が適切である。任意の他の腫瘍関連マーカーが、治療の経過(例えば、胎児ガン抗原(CEA)またはCA-125のモニタリングに適切である。
本発明はまた、HMFG関連腫瘍(特に、低腫瘍負荷を有する個体におけるもの)の処置における使用のための医薬品の調製のための11D10の使用を含む。
以下の実施例は、本発明を制限ではなく例示するために提供される。
実施例
実施例1
免疫のための11D10抗イディオタイプ抗体の産生
マウスモノクローナル抗体MC-10(HMFGの異なるエピトープを認識する)を、共有に係る特許出願第08/766,350号(代理人登録番号30414/2000321)に記載されるように、抗イディオタイプ抗体11D10(IgG1-κ)の産生のために、同系BALB/cマウスを免疫するために使用した。BALB/cマウスの免疫、ハイブリドーマの融合、およびクローニング、抗イディオタイプ(Ab2)の選択、およびマウス中のバルク量での腹水の産生を、以前に記載されているように行った。Ab2抗イディオタイプ11D10(IgG1)を、DEAE-Sepharoseイオン交換クロマトグラフィーに従って、プロテインA-CL Sepharose 4Bカラム上でのアフィニティークロマトグラフィーによって、腹水から精製した。単離したイムノグロブリン(>95%)の純度を、ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)および高速液体クロマトグラフィー技術によって決定した。滅菌性、発熱性、ポリヌクレオチド、マイコプラズマ、および外因性のウイルスの混入、ならびにレトロウイルスの除去の確認試験を、米国食品医薬品局(United States Food and Drug Administration)の指針に従って行った。
ミョウバンで沈殿させた11D10の使用のために、1mlの2%Alu-Gel S(Serva Fine Biochem,Inc.,Garden City,Long Island,NY)を、精製したmAb抗Id(11D10)の5mgのアリコートに添加する。次いで、容量を、D-PBSで10.0mlに調節し、そして混合物を室温にて1時間ボルテックス上でインキュベートする。次いで、混合物を、24℃にて、2000rpmで10分間遠心分離する。ゲル層に結合したmAbの量を、上清中の未結合の抗体の量を分光光学的に測定することによって決定する。Alu-Gelで沈殿させた抗体を、使用するまで4℃で保存する。これらの手順を、薄層の流量のフード(laminar flow hood)中で無菌的に行い、そして最終的な産物は無菌状態であり、そして抗Id 11D10 Alu-Gelとして明らかに標識され、そして発熱物質を含まない無菌ガラス製バイアル中に等分した。
QS-21またはDETOXTMPCとともに使用するために、11D10を、2mg/mlで単独で発熱物質を含まない無菌バイアルに入れる。
実施例2
アジュバントセッティングにおける高い危険性の個体の処置のための11D10の使用
患者の選択
HMFG陽性腫瘍を有する高い危険性の患者を、この研究のために選択する。これらの患者は、進行した疾患は有さない、すなわち、検出可能な転移は有さない。一般的には、患者には、乳ガン、非小細胞肺ガン、または卵巣ガンについてのアジュバント化学療法および/または放射線治療を受けさせた。これらの患者には、通常は、処置の完了時点で11D10を受けさせる(代表的には、処置の完了後少なくとも4週間)。ホルモン治療中の患者には、処置と同時に11D10を受けさせた。ここまでで、4人の患者をこの研究のために集めた。ベースライン研究には、完全な身体検査、胸部のレントゲン撮影、腹部のコンピューター体軸断像撮影試験、日常的な血液の計数および化学的性質を含む。
Ab2の調製
11D10を得、そしてミョウバン沈殿させるか、または実施例1に記載するように、QS-21もしくはDETOXTMPCと混合する。最終的な産物を、モルモットでの使用の前に、滅菌性、発熱性、および一般的な安全性について試験する。新薬の適用の検査(Investigational New Drug Application)は、米国食品医薬品局(United Stated Food and Drug Administration)(BB-IND 5745)によって承認された。投与の前に、11D10を、45℃で30分間、水浴中でアジュバントの存在下で加熱処理する。ミョウバンがアジュバントである場合、11D10を、ミョウバンの存在下で加熱処理する。QS-21がアジュバントである場合、11D10を、QS-21との混合の前に単独で加熱処理し得る。DETOXTMPCがアジュバントである場合、11D10のみを加熱処理する。
処置スケジュール
全ての患者に、2mgの11D10をアジュバントとともに受容させる。患者に、3つのレジメのうちの1つを入れる:(a)2mgの水酸化アルミニウム(ミョウバン)で沈殿させた11D10;(b)100μgのQS-21と混合した2mgの11D10;(c)DERTOXTM(250μgのCWS+25μgのMPL▲R▼)と混合した2mgの11D10。レジメ(c)について、1.08mlの11D10溶液を、0.12mlのDETOXTMPCと混合し、そして1.0mlを注射のために採取する。
注射は、水酸化アルミニウムで沈殿させた11D10を使用する場合には、皮内である。注射は、QS-21またはDETOXTMPCを使用する場合には、皮下である。4回の注射を2週間毎に与え、続いて、1ヶ月毎に全部で24ヶ月間、免疫学的応答が存在し、そして進行性の疾患の証拠が存在しない限りは、注射を与える。患者を、12週間毎に評価する。患者を、彼らが進行性の疾患を示す場合には、この研究からはずす。
毒性および応答
造血細胞、腎機能、および肝機能の分析を含む毒性を、各患者についてモニターする。患者をまた、疾患の活性について非常に厳重にモニターする。
体液性の免疫についてのアッセイ
(a)全抗11D10応答
11D10での免疫によって誘導された体液性の免疫の発達を、治療前およびワクチンでの各処置後に患者から得た血清を試験することによって評価する。血清を、Khajaeliら(1988)J.Nat'l Cancer Inst.80:937-942によって記載されているようなサンドイッチラジオイムノアッセイによって、抗イソ/アロ/および抗-抗イディオタイプ抗体を含む、全ヒト抗マウス抗体応答について最初に試験する。簡潔には、マイクロタイタープレートを11D10でコートし、そして患者の血清の異なる希釈物とともにインキュベートする。洗浄後、抗原-抗体反応を、125I標識した抗Id 11D10を使用して、均質なサンドイッチラジオイムノアッセイにおいてタグ化した。11D10をインタクトなIgG1として注射するので、患者が、ヒト抗マウス抗体応答を開始することが予想される。
(b)Ab2に対する特異的Ab3応答
陽性のHAMA応答を有する免疫した患者に由来する血清を、以下のように抗-抗イディオタイプ抗体の存在について試験する。血清を、イソタイプおよびアロタイプ決定基に対するヒト抗体をブロックするために、正常なマウスイムノグロブリンとともに予めインキュベートし、次いで、RIAにより、マイクロタイタープレート上にコートされた11D10との反応による、抗-抗Id(Ab3)の存在についてチェックする。無関係のAb2を、コントロールとして提供する。洗浄後、抗原-抗体反応を、上記のような均質なサンドイッチRIAにおいて125I標識した11D10を使用してタグ化する。予備処理非免疫血清および正常なドナーに由来する血清を、コントロールとして提供する。
陽性の反応が得られる場合、血清を、ラジオイムノアッセイによってプレート上のAb2(11D10)に対する125I標識したAb1(MC-10)の結合を阻害する能力、またはその逆(プレート上のAb1に対する放射標識したAb2の結合の阻害)についてチェックする。これらの反応を、イソタイプおよびアロタイプ決定基に対するヒト抗体をブロックする、過剰の正常なマウスイムノグロブリンの存在下で行う。
(c)腫瘍抗原に対するAb3の結合
ネガティブな標的抗原に対して指向される体液性の免疫応答を評価するために、患者のAb3血清を、RIAにおいて、およびFACS分析によってもまた、MCF-7細胞のようなMC-10抗原を発現することが既知の細胞株との反応性について試験する。MCF-7細胞は、ATCCから入手可能である。さらに、血清を、MC-10抗原(すなわち、HMFG)の可溶化した半精製した調製物に対する反応性をチェックし、そしてマイクロタイタープレート上にコーティングする。抗原-抗体反応を、125I標識した抗ヒトIg試薬を使用することによって検出する。予備免疫血清を、コントロールとして使用する。無関係な抗原もまた、アッセイにおいて使用する。MC-10抗原のヒトAb3血清のイソタイプの結合を、抗ヒトイソタイプ特異的試薬を使用して、ELISAによって決定する。
(d)Ab3のエピトープ分析
処置した患者中で生成されるAb3およびAb1(MC-10)が、同じ抗原決定基に結合することを決定するために、Ag陽性腫瘍細胞株に対するMC-10の結合またはAb3血清によるMC-10抗原の阻害を、RIAによってチェックする。一定量の放射性標識したMC-10(約90,000cpm)を、種々の濃度の患者の精製したAb3またはAb1調製物、およびMCF-7細胞とともに同時インキュベートする。
Ab3を、以下のように患者の血清から精製する。15ミリリットルの過免疫血清を、Sepharose 4Bに結合させた免疫化抗イディオタイプイムノグロブリン(11D10)からなる免疫吸着カラムを通過させる。カラムに結合した抗-抗イディオタイプ抗体(Ab3)を、0.1Mのグリシン−塩酸緩衝液(pH2.4)で溶出する。溶出した抗体を、3MのTrisで中和し、PBS(pH7.2)に対して透析し、次いで、抗イソタイプおよび抗アロタイプ反応性を除去するために、Sepharose 4Bに結合させたアロタイプ適合性の正常なマウスイムノグロブリンからなる免疫吸着カラムを通過させる。通過させた抗体を濃縮し、そして精製したAb3として使用する。Ab3のイソタイプを、ヒト抗イソタイプ特異的試薬(Tago)を使用して、ELISAによって決定する。
Ab1およびAb3を用いて得られた阻害曲線(これは、種々の希釈物で非常に類似している)は、患者のAb3がAb1と同じ抗原性エピトープに結合し、従ってAb1特性を有する抗体分子を含むことを示す。
(e)Ab3の細胞傷害活性
患者の血清中のAb3が腫瘍細胞に特異的に結合する場合、エフェクター細胞および/または相補物と組み合わせにおいてこれらの細胞を溶解するAb3の能力を、標準化されたADCC(Chereshら(1986))またはCMCアッセイ(Herlynら(1981)Int.J.Cancer 27:769)によって試験する。しかし、Ab3の細胞傷害活性は、ADCCにおいて有効であるそのイソタイプIgG1、ならびにCMCにおいてはIgG1、IgG2、IgG3、およびIgMに依存し得る。
患者の血清を、抗体依存性の細胞性の細胞傷害性を媒介する能力(ADCC)について試験する。Chereshら(1986)。このアッセイのために、培養したヒトMCF-7細胞(これは、細胞表面にHMFGを発現する)を標的細胞として使用し、そして51Crで標識した。正常なヒト末梢血単核細胞(PBMC)をエフェクター細胞として使用する。ADCCアッセイを、100:1の標的細胞に対するエフェクターの比を有する、熱不活化した患者の血清の存在下で4時間行い、続いて、放出された51Crの量の測定を行う。
(f)Ab3およびAb1応答の定量
患者の血清中の抗-抗−Id抗体(Ab3)の発現を、以下のようにRIA阻害研究によって定量する。簡潔には、マイクロタイタープレートを、MC-10 IgG1(Ab1)でコートし、そして一定量の125I標識した11D10と反応させる。標準的な阻害曲線を、精製したMC-10 IgG1をインヒビターとして使用して生成する。次に、種々の希釈で抗-イソ-アロタイプ活性を除去した患者の血清を、Ab1−Ab2反応を阻害するその能力についてチェックし、そして血清中のAb1様抗体の量を、標準的な阻害曲線から概算する。Ab3応答の誘導および持続時間を、種々のアジュバント間で比較する。多数の用量についてAb3応答および持続時間の間に統計学的な差異が存在しない場合、ELISAアッセイによる血清中の特異的な抗腫瘍応答(Ab1')の力価を、半精製したMC-10抗原でコートしたプレートに対して比較する。
(g)インビトロでの研究
循環しているAb1'がAb3陽性である患者の血清においては検出されない場合、このことは、これらが、患者の腫瘍細胞もしくは循環している腫瘍抗原に結合され得るか、またはこれらが低親和性であるかを示し得る。これらの患者のPBMCを、腫瘍特異的抗体の誘導のために、抗原またはAb2を用いてインビトロで刺激する。このために、治療前、3ヶ月毎、最後の免疫後1ヶ月、および最後の免疫後3ヶ月で回収した血液から得たPBMCを、種々の濃度の11D10、または無関係のAb2、またはMC-10抗原(10μgから100ng)とともに、改変したMishell-Dutton培養物中で培養する。培養上清を回収し、そしてELISAアッセイによって特異的なヒトイムノグロブリンの産生について、およびラジオイムノアッセイによってAb2の不溶化調製物に対する結合について最初にチェックする。さらに、上清を、11D10に対する125I標識したMC-10(Ab1)の間の反応を阻害するそれらの能力によってイディオトープ保有分子の含量を試験する。上清をまた、MC-10 Ag陽性MCF-7細胞およびAg陰性細胞(例えば、M21/P6またはMOLT-4)とのそれらの反応性について、Ab1'抗体の評価のためのRIAまたはELISAアッセイ(感受性>1ng)による125I標識した抗ヒトIg試薬を用いる結合アッセイにおいてチェックする。
11D10の効果の特異性を、同じイソタイプの無関係なAb2とともにPBMCをインキュベートすることによってモニターする。Ab3陽性患者のみがこのインビトロの研究において含まれるので、11D10で刺激されたPBMCは、11D10に結合する抗体を分泌し、そしてポジティブコントロールとして提供される。
細胞媒介性免疫についてのアッセイ
目的は、ミョウバン中の抗イディオタイプ抗体11D10、またはQS-21もしくはDETOXTMPCと混合した抗イディオタイプ抗体11D10での一連の免疫後に、腫瘍関連MC-10抗原に対する特異的なT細胞応答が、HMFGに関連する腫瘍(特に、乳ガン)を有する患者中で生成されるかどうかを試験することである。ワクチンでの免疫によって、単独でT細胞の機能をブロックし得る抗体の生成を生じ得る。それにもかかわらず、抗腫瘍応答(特に、CTL)におけるT細胞の重要性を考慮すると、この免疫原性機能が存在するかどうかを試験することが必要である。
T細胞媒介性の免疫を、以下によってチェックする:1)腫瘍細胞上のMC-10抗原を標的化する、T細胞応答が存在するかどうかを試験すること、および2)この応答が繰り返しの免疫で増大するかどうかを試験すること。この分析を、2段階で行う。第1段階は、得られた全てのPBMCサンプルに由来するT細胞が、11D10抗Id抗体に対するインビトロでの免疫後に特異的に拡大され得るかどうかを決定することである。これを行う場合、これらのT細胞が溶解し得るか、または、自己由来のCTLと共通の単一のクラスI HLA抗原を共有する、自己由来のMC-10抗原を保有する乳房の腫瘍細胞および/もしくは同種異系のMC-10抗原を発現するガン細胞に対してサイトカインを放出し得るかどうかを決定する。
全ての患者を、最初の免疫の前に全血の1ユニットを回収するための静脈切開を受けさせる試験を行う。PBMCを、標準的なFicoll-Hypaque分離によって単離し、そして全ての将来の研究のために凍結保存する。これらのPBMCは、1)続く研究のために抗原を提示するフィーダー細胞を提供し、そして2)T細胞応答についてのベースラインとして提供する。さらに、各免疫後に、60mlの末梢血を採取し、Ficoll-Hypaque分離し、そしてT細胞応答のために決定の凍結保存する。
研究したT細胞応答は、特異的細胞傷害性および/またはサイトカイン産生性T細胞の生成、ならびに抗原に対して応答するT細胞培養物の増殖である。利用可能である場合には、リンパ節の生検を、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)の供給源を提供するために、患者から得る。同様の研究を、可能である場合には、腫瘍の生検がMC-10抗原特異的細胞の供給源となるかどうかを決定するために、TILを使用して行う。Khazaeliら(1988)J.Natl.Cancer Inst.80:937-942;Chereshら(1985)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.82:515。また、腫瘍の生検は、細胞傷害性アッセイ、サイトカインの産生、および増殖アッセイのための重要な自己由来の標的として作用するように、腫瘍細胞の供給源を提供する。
(a)T細胞のインビトロでの機能的活性
Ficoll-Hypaqueで分離したPBMC(1〜3×106)を:IL-2のみ(10 Cetusユニット/ml)、0.1から100μg/mlの抗Id 11D10抗体またはHMFGの存在下でインキュベートする。細胞培養培地は、10%のヒトAB血清、ゲンタマイシン、ピルビン酸ナトリウム、非必須アミノ酸、L-グルタミン、および10 Cetusユニット/mlの組換えIL-2を補充したIscoves培地からなる。7日おきに、培地を、0日に使用した適切な抗原で予め感作した、照射した自己由来のPBLで刺激する。インビトロでの感作の方法は、最近記載された方法と同様である(Stevenら(1995)J.Immunol.154:762)。21日目に開始しそして1週間毎に繰り返した、増殖中の細胞を、細胞表面の表現形、および細胞傷害性、およびサイトカインの産生能力について評価する。最初に、全てのT細胞を、4時間の51Cr放出アッセイにおいて、自己由来のEBV細胞のみ、および11D10抗Id分子の配列を含有するcDNAを有する、自己由来のEBVでトランスフェクトしたB細胞を、認識しそして溶解するそれらの能力について試験する。>10%の11D10でトランスフェクトした自己由来EBV細胞を溶解する培養物を、さらに、NK感受性株K562、LAK感受性株Daudi、入手可能である場合は自己由来の腫瘍、ならびに他のHLA適合性および非適合性HMFGを保有する乳房腫瘍細胞に対して、試験する。さらに、GM-CSFを、特異的細胞傷害性に加えてまたはその代わりにサイトカインの特異的放出が存在するかどうかを決定するために、アッセイする。試薬に対する培養物の増殖を、インビトロでの刺激後の細胞数の増大によって決定する。
生存性の結果
生存性のデータを、患者が検出可能な疾患を有さない時間の長さ(すなわち、進行までの時間の長さ)に基づいて計算する。この時間の長さを、研究での記録データに基づいて決定する。なおさらに意味のある統計は、最後の処置のデータからの測定とした場合の、検出可能な疾患を有さない時間の長さである。
研究による最初のデータ
この実施例で記載する研究を開始した。このデータは、この研究で登録した全14人の患者からの、1998年5月の結果を示す。14人の患者のうち、11人が、現在11D10を受容している。研究からはずされた3人の患者のうち、2人は、進行性の疾患の後にはずした(他の患者は研究からはずした)患者の打ちの6人には、QS-21を受容させ;患者のうちの3人にはミョウバンを受容させる(残りの2人の患者についてのアジュバントデータは入手できなかった)。
抗体応答について試験した10人の患者のうち、10人全てが、Ab3の産生を示した。T細胞増殖について試験した全7人の患者が、11D10抗体の投与の際に、この最初の増大に続いて種々のパターンのレベルで、ベースラインを超える増大を示した。
6人の患者を、300日以上にわたって研究し続け、これらの患者のうちの2人を、400日以上にわたって研究している。進行性の疾患を示した2人の患者について、進行のための時間は、1人の患者については92日であり、もう一人の患者については119日であった(これらの患者の両方に、QS-21を受容させていた)。死亡したものはなかった。
実施例3
低い腫瘍負荷を有する個体を処置するための11D10の使用
HMFGに関連する腫瘍(例えば、乳ガン)を有すると診断されている個体を、CTスキャンのような標準的な診断用画像化技術を使用して、疾患の程度について評価する。評価が、個体が進行していない疾患を有すること、好ましくは、リンパ節が関与していないことを示す場合は、個体に、実施例2に示すものと同じレジメで11D10を与える。個体を、免疫応答について(実施例2を参照のこと)、および疾患の程度についてモニターする。処置を、たとえ疾患が本明細書中に記載する方法によっては検出不可能になっても、免疫応答が維持される限りは継続する。11D10の投与の間隔を、免疫応答が維持され、そして疾患が進行しないようである限りは、増大し得る(すなわち、1ヶ月よりも長く)。
実施例4
HMFGに関連する腫瘍を発達する危険性を有するかまたは残っている疾患を有する個体への11D10の投与
例えば、HMFGに関連する腫瘍の家族歴に起因する、HMFGに関連する腫瘍を発達する危険性を有すると診断された個体に、免疫応答が観察されるまで隔週で(または週に2度も)11D10を投与する(実施例2を参照のこと)。免疫応答の誘発の際に、11D10の投与間隔を、免疫応答の減少が開始するまで、各投与について1週間ずつ増大させる。次いで、11D10の投与の間隔を、続いて、免疫応答が一定のままになるまで(すなわち、それ以上減少させない)、以前の間隔に経時的に調節する。11D10の投与を、その間隔で維持する。個体を、1から2年毎に、疾患の進行についてモニターする。
この手順のより特定の例として、33歳の女性を、HMFGに関連する乳ガンの彼女の家族歴(母親、祖母、および伯母が疾患を発達した)に基づいて、11D10の投与を開始するように選択する。注射を、免疫応答が検出されるまで(通常は、1から4ヶ月)隔週の基準で開始する。次の注射を、1週間後に与える。その後の注射を、以下のように与える:(a)2週間後、次いで(b)3週間後、次いで(c)4週間後、次いで(d)5週間後、次いで(e)6週間後、次いで(f)7週間後)、次いで(g)8週間後。注射を、1ヶ月毎に免疫応答をモニターしながら2ヶ月毎で維持する。免疫応答が一定である場合には、注射を以下のように与える:(a)9週間毎、次いで(b)10週間毎、次いで(c)11週間毎、次いで(d)12週間毎。注射を、免疫応答をモニターしながら3ヶ月毎で維持する。免疫応答が一定である場合は、11D10の注射の間隔を、注射が6ヶ月毎に与えられるまで、1週間ずつ増大する。免疫応答が低下する場合は、応答がそのもとのレベルに回復するまで、間隔を短くする。個体を、彼女の生存期間の間11D10の投与を維持する。次いで、HMFGに関連する腫瘍が進行する場合、他の治療を、11D10と組み合わせてまたは11D10の代わりに投与し得る。
別の特定の実施例として、HMFGに関連する乳ガンを有する個体は、切除された腫瘍を有し、そしてリンパ節の関与が知られていない。外科手術後には,疾患は、検出可能ではない。11D10の投与を開始し、そして上記のように調節し、そして個体を疾患の進行についてモニターする。
実施例5
ネオアジュバントセッティングにおける11D10の投与
HMFGに関連する腫瘍(例えば、HMFGに関連する乳ガンまたは卵巣ガン)を有すると診断されている個体を、処置(例えば、外科手術および/または化学療法)をするために予定に組み入れる。診断と処置の開始との間の時間の間(すなわち、患者がこれらの処置が開始されるのを待っている間)、11D10を、実施例2に記載するように投与する。11D10の投与を、これらの処置の開始後、およびこれらの処置の経過後に継続する。11D10の投与の間隔を、個体が免疫応答を維持するように調節する。
上記の発明は、理解の明確化の目的のために説明および例示の方法によって幾分詳細に記載されているが、特定の変更および改変が行われ得ることが、当業者に明らかである。従って、記載および実施例は、添付の請求の範囲によって正確に描写される、本発明の範囲を制限するようには構成されるべきではない。
配列表
(1)一般的情報:
(i)出願人:チャタージー,マイヤフーン,ケネス エイ.
(ii)発明の名称:抗イディオタイプ抗体11D10を使用するHMFG関連腫瘍の発達を遅延させる方法
(iii)配列数:4
(iv)連絡住所:
(A)住所:モリソン アンド フォエルスター
(B)番地:ページ ミル ロード 755
(C)市:パロ アルト
(D)州:カリフォルニア
(E)国:アメリカ合衆国
(F)郵便番号:94304-1018
(v)コンピューター読み出し形態:
(A)媒体型:フロッピーディスク
(B)コンピューター:IBM PC互換用
(C)OS:PC-DOS/MS-DOS
(D)ソフトウェア:パテントイン リリース #1.0,バージョン#1.30
(vi)現在の出願データ:
(A)出願番号:US
(B)出願日:
(C)分類:
(viii)代理人/事務所情報:
(A)名称:ポリッツィ,キャサリン エム.
(B)登録番号:40,130
(C)照会/記録番号:30414-20006.00
(ix)通信情報:
(A)電話:(650)813-5600
(B)テレファックス:(650)494-0792
(C)テレックス:706141
(2)配列番号1の情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:435塩基対
(B)型:核酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)配列の種類:DNA(ゲノム)
(ix)配列の特徴:
(A)特徴を表わす記号:CDS
(B)存在位置:1..435
(ix)配列の特徴:
(A)特徴を表わす記号:mat_peptide
(B)存在位置:61
(xi)配列:配列番号1:
Figure 0003847794
(2)配列番号2の情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:145アミノ酸
(B)型:アミノ酸
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)配列の種類:タンパク質
(xi)配列:配列番号2:
Figure 0003847794
(2)配列番号3の情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:461塩基対
(B)型:核酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)配列の種類:DNA(ゲノム)
(ix)配列の特徴:
(A)特徴を表わす記号:CDS
(B)存在位置:1..459
(ix)配列の特徴:
(A)特徴を表わす記号:mat_peptide
(B)存在位置:58
(xi)配列:配列番号3:
Figure 0003847794
(2)配列番号4の情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:153アミノ酸
(B)型:アミノ酸
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)配列の種類:タンパク質
(xi)配列:配列番号4:
Figure 0003847794

Claims (26)

  1. 低腫瘍負荷を有する個体におけるHMFG関連腫瘍の発達を遅延させるに有効な量の抗イディオタイプ抗体11D10を含む、薬学的組成物であって、ここで、該抗イディオタイプ抗体11D10は、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)受託番号HB12020またはその子孫であるハイブリドーマによって産生される、薬学的組成物
  2. 前記個体が高い危険性の個体である、請求項1に記載の薬学的組成物。
  3. 前記個体がアジュバント設定にある、請求項1または2に記載の薬学的組成物。
  4. アジュバントをさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  5. 前記アジュバントが水酸化アルミニウムである、請求項4に記載の薬学的組成物。
  6. 前記HMFG関連腫瘍が胸部腫瘍である、請求項1に記載の薬学的組成物。
  7. 約1mg〜約4mgの前記11D10を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  8. 約2mgの前記11D10を含む、請求項に記載の薬学的組成物。
  9. 1〜8のいずれか1項に記載の薬学的組成物であって、前記11D10は1週間間隔で投与するために処方されていることを特徴とする、組成物
  10. 1〜8のいずれか1項に記載の薬学的組成物であって、前記11D10は2週間間隔で投与するために処方されていることを特徴とする、組成物
  11. 前記11D10が熱処理されている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  12. 低腫瘍負荷を有する個体においてHMFG関連腫瘍を処置するに有効な量の抗イディオタイプ抗体11D10を含該抗イディオタイプ抗体11D10は、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)受託番号HB12020またはその子孫であるハイブリドーマによって産生される、薬学的組成物。
  13. 前記個体が高い危険性の個体である、請求項12に記載の薬学的組成物。
  14. 前記個体がアジュバント設定にある、請求項12または13に記載の薬学的組成物。
  15. アジュバントをさらに含む、請求項12〜14のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  16. 前記アジュバントが水酸化アルミニウムである、請求項15に記載の薬学的組成物。
  17. 前記HMFG関連腫瘍が乳ガンである、請求項12〜16のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  18. 約1mg〜約4mgの前記11D10を含む、請求項12〜17のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  19. 約2mgの前記11D10を含む、請求項1に記載の薬学的組成物。
  20. 12〜19のいずれか1項に記載の薬学的組成物であって、前記11D10は1週間間隔で投与するために処方されていることを特徴とする、組成物
  21. 12〜19のいずれか1項に記載の薬学的組成物であって、前記11D10は2週間間隔で投与するために処方されていることを特徴とする、組成物
  22. 前記11D10が熱処理されている、請求項12〜21のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  23. 前記11D10が月一回で投与するために処方されていることを特徴とする、請求項1〜22に記載の薬学的組成物。
  24. 前記個体がヒトである、請求項1〜22に記載の薬学的組成物。
  25. 低腫瘍負荷を有する個体におけるHMFG関連腫瘍の発達を遅延させるための医薬の製造における、抗イディオタイプ抗体11D10の使用であって、ここで、該抗イディオタイプ抗体11D10は、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)受託番号HB12020またはその子孫であるハイブリドーマによって産生される、使用。
  26. 低腫瘍負荷を有する個体においてHMFG関連腫瘍を処置するための医薬の製造における抗イディオタイプ抗体11D10の使用であって、該抗イディオタイプ抗体11D10は、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)受託番号HB12020またはその子孫であるハイブリドーマによって産生される、使用。
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