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JP3719121B2 - 回転電機 - Google Patents

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JP3719121B2
JP3719121B2 JP2000294939A JP2000294939A JP3719121B2 JP 3719121 B2 JP3719121 B2 JP 3719121B2 JP 2000294939 A JP2000294939 A JP 2000294939A JP 2000294939 A JP2000294939 A JP 2000294939A JP 3719121 B2 JP3719121 B2 JP 3719121B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のロータの回転を制御するための制御系を1系統に簡略化することができる回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、同期モータを独立に2つ設け、それぞれ個別に制御することで同期回転させるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような同期モータにあっては、2つの同期モータを別々に同期回転させるために、インバータを2つ備えなければならなかった。
【0004】
このため、2つの同期モータに対して、それぞれのインバータから電流を通電することで、インバータのスイッチング損失が大きくなり、さらに、インバータも2つ必要となるため制御系の構成が大型化するといった問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、2つのロータの回転を制御するための制御系を1系統に簡略化することができる回転電機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、磁性体の凸極で形成された所定数の磁極を有する第1ロータと、所定数の磁極を有する第2ロータと、前記2つのロータと対峙するコア及び該コアに巻き回された複数のコイルから構成されたステータと、前記第1ロータの回転と同期回転する回転磁界を前記ステータに発生させる第1制御電流と、前記第2ロータの回転と同期回転する回転磁界を前記ステータに発生させる第2制御電流とを複合して得られる制御電流を前記コイルに供給する制御装置と、を有することを要旨とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するため、前記第2ロータの磁極が永久磁石で構成されていることを要旨とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するため、前記第2ロータの磁極が磁性体の凸極で構成されていることを要旨とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、上記課題を解決するため、前記第1ロータの磁極数と前記第2ロータの磁極数とを異ならせてあることを要旨とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、上記課題を解決するため、前記ステータを構成する前記コイルの数を、前記第1ロータの磁極数及び第2ロータの磁極数の自然数倍としたことを要旨とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、上記課題を解決するため、前記ステータは、一方の端面が前記第1ロータと対峙し他方の端面が前記第2ロータと対峙すると共に円周方向に互いに分離して配置された複数のコアと、前記各コアに巻き回されたコイルとから構成されていることを要旨とする。
【0012】
請求項7記載の発明は、上記課題を解決するため、前記ステータは、前記第1ロータと対峙する第1コア及び前記第1コアに巻き回された複数のコイルから構成された第1ステータと、前記第2ロータと対峙する第2コア及び前記第2コアに巻き回され且つ前記第1ステータのコイルと同数のコイルから構成される第2ステータとに分離されており、前記第1ステータのコイルと前記第2ステータのコイルとが電気的に直列接続されていることを要旨とする。
【0013】
請求項8記載の発明は、上記課題を解決するため、前記制御装置は、前記第1ロータの磁極数と同数の磁極を有する回転磁界を前記ステータに発生させる第1制御電流と、前記第2ロータの磁極数と同数の磁極を有する回転磁界を前記ステータに発生させる第1制御電流とを複合して得られる制御電流を前記コイルに供給するものであることを要旨とする。
【0014】
請求項9記載の発明は、上記課題を解決するため、前記2つのロータの回転位相を検出する検出手段を備えると共に、前記制御装置が、前記検出手段が検出した各ロータの回転位相に応じて前記制御電流を生成することを要旨とする。
【0015】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、第1、第2の2つロータと、これら2つのロータと対峙するコア及び該コアに巻き回された複数のコイルから構成されたステータとを備え、第1ロータ及び第2ロータの各回転と同期回転する回転磁界をステータに発生させる第1、第2の制御電流を複合して生成した制御電流を前記コイルに供給することで、2つのロータの回転を制御するための制御系を1系統に簡略化することができる。
【0016】
また、請求項2記載の本発明によれば、前記第2ロータの磁極が永久磁石で構成されているが、第1ロータの磁極が磁性体の凸極で構成されていることで、磁気特性の劣化が防止される。すなわち、2つのロータの磁極がいずれも永久磁石で構成されていると、2つのロータの同磁極がステータを介して対向するときに磁石内の磁束密度が低下して減磁作用が働き、磁石の磁気特性が劣化する場合があるが、第1ロータの磁極が磁性体の凸極で形成されていることで、第2ロータの磁極が永久磁石で構成されていても、上記のような磁石劣化を回避することができる。
【0017】
また、請求項3記載の本発明によれば、前記第2ロータの磁極が磁性体の凸極で構成されているので、上記のような磁石劣化の問題が生じない。
【0018】
また、請求項4記載の本発明によれば、第1ロータの磁極数と前記第2ロータの磁極数とを異ならせてあることで、2つのモータをそれぞれ独立して回転させることができる。
【0019】
また、請求項5記載の本発明によれば、前記ステータを構成する前記コイルの数を、第1ロータの磁極数及び第2ロータの磁極数の自然数倍としたことで、それぞれのステータとロータとの間で回転磁界を発生することができる。
【0020】
また、請求項6記載の本発明によれば、ステータが、一方の端面が第1ロータと対峙し他方の端面が第2ロータと対峙すると共に円周方向に互いに分離して配置された複数のコアと、各コアに巻き回されたコイルとから構成されていることで、第1ロータと第2ロータに対して共用とされており、その条件で前記の複合して生成した制御電流を前記コイルに供給することで、2つのロータの回転を制御するための制御系を1系統に簡略化することができる。
【0021】
また、請求項7記載の本発明によれば、ステータが、第1ロータと対峙する第1コア及び該コアに巻き回された複数のコイルから構成された第1ステータと、第2ロータと対峙する第2コア及び該コアに巻き回され且つ第1ステータのコイルと同数のコイルから構成される第2ステータとに分離されており、第1ステータのコイルと第2ステータのコイルとが電気的に直列接続されており、その条件で前記の複合して生成した制御電流を前記コイルに供給することで、2つのロータの回転を制御するための制御系を1系統に簡略化することができる。
【0022】
また、請求項8記載の本発明によれば、第1ロータの磁極数と同数の磁極を有する回転磁界をステータに発生させる第1制御電流と、第2ロータの磁極数と同数の磁極を有する回転磁界をステータに発生させる第1制御電流とを複合して得られる制御電流をコイルに供給することで、2つのロータの回転を制御するための制御系を1系統に簡略化することができる。
【0023】
また、請求項9記載の本発明によれば、各ロータの回転位相を検出するようにしておき、検出された回転位相に応じて複合電流を生成することで、それぞれのロータの回転位相において必要とされる電流をそれぞれのステータに複合電流として供給でき、2つのロータをそれぞれ独立して回転させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0025】
(第1の実施の形態)
図1(a),(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る回転電機に適応可能なモータの構成を示す図である。
【0026】
図1において、ケーシング1には、第1ステータ7と第1ロータ9を有しリラクタンスモータをなす第1モータ3と、第2ステータ13と第2ロータ15を有し同期モータをなす第2モータ5が納められている。
【0027】
第1ステータ7及び第2ステータ13は、全く同一な円筒形状のステータであり、第1ステータ7及び第2ステータ13の内側に所定間隔をおいて第1ロータ9及び第2ロータ15が配置されている。第1ロータ9及び第2ロータ15は、全体を覆うケーシング1に対して回転可能なように同一軸上に隣接して設けられている。
【0028】
第2ロータ15は、4極(2極対)の永久磁石で形成され、機械的に一周回転したときに、90度毎にN極,S極が入れ替わるように構成されている。また、第1ロータ9は、第2ロータ15の極対数の半分の2極(1極対)の凸極を有する、永久磁石ではない磁性体や鉄芯等で構成されている。
【0029】
第1ステータ7,第2ステータ13の各コアに巻き回されているコイル19、21は、それぞれ全部で12個が設けられており、位相差が30度からなる12相電流を流すことで1極対の回転磁界が発生し、位相差が60度からなる6相電流を流すことで2極対の回転磁界が発生するようになっている。
【0030】
また、図1(b)は、12個あるコイルの代表的な接続例である。第1ステータ7のコイル19の一端19aは、後述するインバータ29の出力端子に接続され、コイル19の他端19bはケーブルを介して直列に第2ステータ13のコイル21の一端21aに接続され、さらに、コイル21の他端21bは第2ステータ13の他のコイルの終端と共通に接続されている。
【0031】
次に、図2は、制御系を電機回路のブロック図である。
【0032】
バッテリ31から供給される直流電流を交流電流に変換するインバータ29を備え、インバータ29から第1ステータ7のそれぞれのコイル19、第2ステータ13のそれぞれのコイル21に複合電流I1〜I12を供給する。
【0033】
この複合電流I1〜I12の瞬時電流の全ての和は0になるため、この終端接続点21bでの電流は0である。また、インバータ29は、通常の3相ブリッジ型インバータを12相に構成したものと同等であり、トランジスタとダイオードから構成されている。なお、図2に示すインバータ29の内部回路は、代表的な回路構成例を示している。インバータ29の各ゲート(トランジスタのべース)に与えるON、OFF信号は制御部27により生成されたPWM信号である。
【0034】
第1モータ3,第2モータ5には、各ロータ9,15をそれぞれ同期回転させるため、各ロータ9,15の各回転位相θ1 ,θ2 で表されるロータ位置を検出する第1位置センサ23、第2位置センサ25が設けられ、これらセンサ23,25からのパルス信号が制御部27に入力される。
【0035】
制御部27では、第1ロータ9及び第2ロータ15のロータ位置θ1 ,θ2 に基づいて、第1ロータ9と第1ステータ7、第2ロータ15と第2ステータ13との間でそれぞれ回転磁界が発生するように複合電流指令値としてPWM信号を発生する。
【0036】
次に、第1の実施の形態に係わる複合モータの制御部27の動作について説明する。
【0037】
ここで、一般的化して説明するために、第1ステータ7及び第2ステータ13のそれぞれのコイル個数をh個、第1ロータ9の凸極対数をP1 個、回転角度をθ1 、第2ロータ15の極対数をP2 個、回転角度をθ2 、電流の周波数をω、最大電流値をImと仮定する。
【0038】
まず、ステータをなすh個のコイルにより極対数Psの回転磁界を発生させるためには、
【数1】
Figure 0003719121
となる電流inを流す必要がある。
【0039】
また、第1ロータ9の凸極対数はP1 であるから各ステータをなすコイルの自己インダクタンスLは、
【数2】
Figure 0003719121
となる。
【0040】
また、第2ロータ15の永久磁石による各ステータのコイルの磁束鎖交数φは、
【数3】
Figure 0003719121
となる。
【0041】
ここで、(1)〜(3)式から第2ロータ15に作用するトルクτ2 (瞬時トルク)を求めると、
【数4】
Figure 0003719121
となる。
【0042】
ここで、ステータのコイル個数hと、第2ロータ15の極数P2 の2倍数(2P2 )の剰余は、
mod(h,2P2 )=0
となり、ステータのコイル個数hが第2ロータ15の極数の倍数となるようにすれば、
【数5】
Figure 0003719121
となり、電源周波数ωを第2ロータ15の回転速度と同一にし、
P2 =Ps
すなわち、第2ロータ15の極対数P2 と同じ回転磁界Psを作ることで、
【数6】
Figure 0003719121
となる。
【0043】
また、P2 ≠Psとすれば、トルクτ2 は、
τ2 =0
となる。従って、ステータのコイルによる回転磁界Psの極対数P2 を第2ロータ15の極対数P2 に合わせた時のみ一定のトルクが生じる。
【0044】
また、P2 =Psではないとき、上述した(5)式において、Σの中の部分は、
【数7】
Figure 0003719121
となり、ここで、P2 =Psではないとし、例えばh=12、P2 =4、Ps=2とすれば、
【数8】
Figure 0003719121
となり、これは0になる。ただし、nは0〜11までとする。
【0045】
次に、第1ロータ9に発生するトルクτ1 (瞬時トルク)を求めると、
【数9】
Figure 0003719121
となる。ここで、mod(h,2P1 )=0、すなわち、スタータのコイル個数hは、凸極数P1 の倍数となるようにすれば、
【数10】
Figure 0003719121
となり、電源周波数ωを回転速度と同一にし、P1 =Ps、すなわち、第2ロータ15の極対数P2 と同じ回転磁界を作ることで、(10)式の第1項は、
【数11】
Figure 0003719121
となる。
【0046】
また、P1 ≠Psとすれば、
τ1 =0
となる。
【0047】
また、P1 =Psではないとき、上述した(10)式において、Σの中の部分は、
【数12】
Figure 0003719121
となり、ここで、P2 =Psでないとし、例えばh=12、P1 =2、Ps=4とすれば、
【数13】
Figure 0003719121
となり、これは0になる。ただし、nは0〜11までとする。
【0048】
以上のことから、複合電流Iとして、
【数14】
Figure 0003719121
を流すことで、第1ロータ9で発生するトルクτ1 は、
【数15】
Figure 0003719121
となる。これは第1ロータ9に発生するリラクタンストルクを示している。基本的には、(10)式の複合電流Iと上述した(6)式から、ImをIm1 へ、βをβ1 へ変更すれば求められる。
【0049】
一方、上述した(14)式の複合電流Iを流すことで、第2ロータ15で発生するトルクτ2 は、
【数16】
Figure 0003719121
なる。これは第2ロータ15に発生する磁石トルクを示している。基本的には、同様に、(10)式の複合電流Iと上述した(4)式から、ImをIm2 へ、βをβ2 へ変更すれば求められる。
【0050】
このように、第1ロータ9のトルクは、複合電流Iを表す(10)式の第1項の位相角β1 を用いて制御でき、第2ロータ15のトルクは第2項の位相角β2 を用いて制御できる。
【0051】
これを、図1に示す構成に適用すると、ステータのコイル数h、第1ロータ9の凸極数P1 、第2ロータ15の極対数P2 は、
h=12,P1 =1,P2 =2
となるから、第1ロータ9のトルクτ1 、第2ロータ15のトルクτ2 は、
τ1 =6L2Im12sin2β1
τ2 =12φmIm2sinβ2
となる。
【0052】
このように、複数のコイルからなる第1ステータ7の内周に設けられ、磁性体の凸極対からなる第1ロータ9を有する第1モータ3と、第1ステータ7と同数のコイルからなる第2ステータ13の内周に設けられ、永久磁石対からなる第2ロータ15を有する第2モータ5とを備えておき、第1ステータ7のコイルから第2ステータ13のコイルに直列に接続したコイル対に対し、制御部27によりそれぞれのステータとロータとの間で回転磁界が発生するように複合電流Iを生成してインバータ29から第1及び第2ステータに通電することで、2つのモータの回転を制御するための制御系を1系統に簡略化することができる。
【0053】
また、制御部27により第1及び第2ロータの凸極対数及び永久磁石対数と同数の極対数からなる回転磁界が発生するように複合電流Iを生成することで、生成された複合電流Iをインバータ29から第1及び第2ステータに通電するようにしているので、2つのモータの回転を制御するための制御系を1系統に簡略化することができる。
【0054】
また、第1及び第2ステータが有するコイル数を、第1及び第2ロータの凸極対数及び永久磁石対数極数の自然数倍に設定することで、それぞれのステータとロータとの間で回転磁界を発生することができる。
【0055】
また、第1ロータの凸極対数と第2ロータの永久磁石対数との極対数比を、1を除く数値に設定することで、2つのモータをそれぞれ独立して回転させることができる。
【0056】
また、第1及び第2のロータの回転位相を検出するようにしておき、検出された回転位相に応じて複合電流を生成することで、それぞれのロータの回転位相において必要とされる電流をそれぞれのステータに複合電流として供給でき、2つのモータをそれぞれ独立して回転させることができる。
【0057】
この結果、エネルギー的に捉えられた場合、例えば一方のロータを発電機として、他方を電動機として作用させる場合には、インバータから供給されるまたは回生すべきエネルギーは発電分と駆動分の差分を供給すればよく、インバータの低容量化に寄与することができる。
【0058】
また、2つのロータを1つのインバータを用いて駆動するため、スイッチングロスや、スナバ損等のインバータ固有の損失を抑えることができる。
【0059】
(第2の実施の形態)
図3(a),(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る回転電機に適応可能なモータの構成を示す図である。
【0060】
本実施の形態は、図1に示す第2モータ5に代わって、図3に示すように、別のタイプの第2モータ53を設けたことにある。
【0061】
第2モータ53を構成する第2ロータ57は、凸極対数2の永久磁石のない凸極性を有したもので、第2ステータ13は第1実施形態のものと同様である。
【0062】
なお、第2モータ53の第2ロータ57にトルクを発生させる原理は、上述したように、自己インダクタンスを求める(2)式で示される。
【0063】
このように、複数のコイルからなる第1ステータ7の内周に設けられ、磁性体の凸極対からなる第1ロータ9を有する第1モータ3と、第1ステータ7と同数のコイルからなる第2ステータ13の内周に設けられ、磁性体の凸極対からなる第2ロータ57を有する第2モータ53とを備えておき、第1ステータ7のコイルから第2ステータ13のコイルに直列に接続したコイル対に対し、制御部27によりそれぞれのステータとロータとの間で回転磁界が発生するように複合電流を生成し、インバータ29から第1及び第2ステータに通電することで、2つのモータの回転を制御するための制御系を1系統に簡略化することができる。
【0064】
また、第1及び第2ロータの凸極対数比が、1を除く数値に設定することで、2つのモータをそれぞれ独立して回転させることができる。
【0065】
(第3実施形態)
図4(a),(b),(c)は、本発明の第3の実施の形態に係る回転電機に適応可能なモータの構成を示す図である。
【0066】
このモータでは、ステータ100と第1ロータ9とで第1モータを構成し、ステータ100と第2ロータ15とで第2モータを構成している。
【0067】
ステータ100は、リング状のバックコア部101aの内側12個所にティース部101bが形成されたステータコア101と、各ティース部101bに巻き回されたコイル103(図では1個所のみ示す)とから構成され、ティース部101bの内周側の端面が第1ロータ9と第2ロータ15の両方にそれぞれ対峙している。
【0068】
このモータでは、第1実施形態と同様の複合電流をコイル103に供給することで、第1ロータ9と第2ロータ15の回転をそれぞれ独立に制御することができる。
【0069】
(第4実施形態)
図5(a),(b),(c)は、本発明の第4の実施の形態に係る回転電機に適応可能なモータの構成を示す図である。
【0070】
このモータでは、ステータ110と第1ロータ9とで第1モータを構成し、ステータ110と第2ロータ15とで第2モータを構成している。
【0071】
ステータ110は、12個の分割コア111aを円周方向に互いに分離して配置したステータコア111と、各分割コア111aに巻き回されたコイル112(図では1個所のみ示す)とから構成され、分割コア111aの軸方向一方側における端面が第1ロータ9と対峙し、軸方向他方側における端面が第2ロータ15と対峙している。
【0072】
コイル112に流される電流で発生した磁束は、図中の矢印のように、分割コア111a内を流れ、第2ロータ15側まで伝達される。よって、このような構造においても、第1実施形態と同様の複合電流をコイル112に供給することにより、第1ロータ9と第2ロータ15の回転をそれぞれ独立に制御することができる。
【0073】
ここで、第1ロータ9の磁極を例えば永久磁石で形成した場合、2つのロータ9、15の同一磁極が分割コア111aを介して対向するときに磁石内の磁束密度が低下して減磁作用が働き、磁石の磁気特性が劣化する場合がある。しかし、この実施形態では、第1ロータ9の磁極を磁性体の凸極で構成しているので、上記のような磁石劣化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る回転電機に適応可能なモータの構成を示す側面断面図(a)と上面断面図(b)である。
【図2】制御系を含む電機回路のブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る回転電機に適応可能なモータの構成を示す側面断面図(a)と上面断面図(b)である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る回転電機に適応可能なモータの構成を示す側面断面図(a)と正面図(b)と背面図(c)である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る回転電機に適応可能なモータの構成を示す側面断面図(a)と正面図(b)と背面図(c)である。
【符号の説明】
7 第1ステータ
9 第1ロータ
13 第2ステータ
15 第2ロータ
19,21 コイル
23 第1位置センサ
25 第2位置センサ
27 制御部
29 インバータ
31 バッテリ
100,110 ステータ
101,111 ステータコア
103,112 コイル

Claims (9)

  1. 磁性体の凸極で形成された所定数の磁極を有する第1ロータと、
    所定数の磁極を有する第2ロータと、
    前記2つのロータと対峙するコア及び該コアに巻き回された複数のコイルから構成されたステータと、
    前記第1ロータの回転と同期回転する回転磁界を前記ステータに発生させる第1制御電流と、前記第2ロータの回転と同期回転する回転磁界を前記ステータに発生させる第2制御電流とを複合して得られる制御電流を前記コイルに供給する制御装置と、
    を有することを特徴とする回転電機。
  2. 前記第2ロータの磁極が永久磁石で構成されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 前記第2ロータの磁極が磁性体の凸極で構成されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  4. 前記第1ロータの磁極数と前記第2ロータの磁極数とを異ならせてあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の回転電機。
  5. 前記ステータを構成する前記コイルの数を、前記第1ロータの磁極数及び第2ロータの磁極数の自然数倍とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の回転電機。
  6. 前記ステータは、一方の端面が前記第1ロータと対峙し他方の端面が前記第2ロータと対峙すると共に円周方向に互いに分離して配置された複数のコアと、前記各コアに巻き回されたコイルとから構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の回転電機。
  7. 前記ステータは、前記第1ロータと対峙する第1コア及び前記第1コアに巻き回された複数のコイルから構成された第1ステータと、前記第2ロータと対峙する第2コア及び前記第2コアに巻き回され且つ前記第1ステータのコイルと同数のコイルから構成される第2ステータとに分離されており、前記第1ステータのコイルと前記第2ステータのコイルとが電気的に直列接続されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の回転電機。
  8. 前記制御装置は、前記第1ロータの磁極数と同数の磁極を有する回転磁界を前記ステータに発生させる第1制御電流と、前記第2ロータの磁極数と同数の磁極を有する回転磁界を前記ステータに発生させる第1制御電流とを複合して得られる制御電流を前記コイルに供給するものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の回転電機。
  9. 前記2つのロータの回転位相を検出する検出手段を備えると共に、前記制御装置が、前記検出手段が検出した各ロータの回転位相に応じて前記制御電流を生成することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の回転電機。
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