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JP3712335B2 - 電子写真用トナーバインダー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子写真用トナーバインダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
粉体の乾式トナーによる電子写真用プロセスでは紙等の上に転写されたトナーを定着するために、接触加熱型定着器(ヒートロール)を用いる方法、加熱体と紙等の間にフィルムまたはベルトを介する方法(例えば特開平4−70688号公報および特開平4−12558号公報)が広く採用されている。この方法では、定着下限温度(以下MFTと略す)は低いことが望ましく(低温定着性)、また、ヒートロール表面、フィルムまたはベルトへのホットオフセットが発生する温度(以下HOTと略す)は高いことが望ましい(耐ホットオフセット性)。また、鮮明な画像を得るためには、摩擦帯電量の高いトナーが好ましい(帯電特性)。
【0003】
従来、この乾式トナーのバインダー成分として、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリル共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が一般に使用され、中でも粉砕性、帯電性等の性能と、コストの点からポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂が、広く使用されている。低温定着性、耐ホットオフセット性、を満足させるためには、樹脂の分子量分布を広くすることにより改良する方法が多く提案されている。分子量分布を広げる方法としては、ビニル系樹脂では、ビニル系架橋剤を使用する方法(特開昭61−215558号公報、特開昭63−44665号公報、特開昭63−223014号公報、特開平4−202307号公報)や、分子量分布において、高分子部分と低分子部分に2つのピークを有するトナーバインダー(特公昭63−32180号、特公昭63−32382号公報)あるいは、カルボキシル基含有ビニル樹脂をグリシジル化合物で架橋させたトナーバインダー(特開平6−11890号公報、特開平6−222612号公報)などが提唱されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のように、従来の架橋構造を有するトナーバインダーでは、トナー化時の混練で架橋部分が激しく分子切断され、トナーの溶融弾性が低下する現象が見られる。その為、耐ホットオフセット性を維持するには架橋成分や高分子量体成分を多く使用することが必要であり、それに伴い樹脂の溶融粘度が架橋構造を持たない樹脂に比べて著しく高いトナーバインダーとなっていた。このことから、非架橋トナーバインダーに比べて架橋トナーバインダーは、トナーの低温定着性を悪化させる方向にあった。また、ポリマー中の官能基の反応を利用して架橋させる従来の方法では、耐ホットオフセット性を向上させるために、官能基量を増やしてバインダーの架橋度を上げると、極性基の量が増え、トナーバインダーの帯電特性が不十分となる。以上のように従来の技術では、近年のコピー機やファクシミリ、プリンタの高画質を求められる要望や、ハードの高速化、小型化に伴う、より耐ホットオフセット性、より低温定着性を求める動向に充分に対応できているとは言いがたい。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、これらの問題点を解決するべく鋭意検討した結果、エポキシ基を含有する樹脂の重量平均分子量を大きくすると同時に、エポキシ基の含有量を極めて少なくすることにより、トナー化工程の混練で架橋部分が切断されにくく、トナーの溶融弾性が低下しにくい技術を開発した。即ち本発明は、カルボキシル基を有するスチレン−アクリル系樹脂(A)とカルボキシル基と反応する官能基(b)を有するスチレン系樹脂もしくはスチレン−アクリル系樹脂(B)とからなる電子写真用トナーバインダーにおいて、(A)は重量平均分子量が20万〜200万である高分子量体(C)と重量平均分子量が3000〜50000である低分子量体(D)からなり、(C)の酸価が1以上であり、(B)の重量平均分子量が50000〜100万であり、(B)中の(b)の含量が(A)中のカルボキシル基1当量当たり0.0001〜0.01当量であり、(A)中に構成単位としてジビニルモノマーを0.00005〜0.1mol%含有することを特徴とする電子写真用トナーバインダーである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳述する。
本発明のカルボキシル基を有するスチレン−アクリル系樹脂(A)を得る方法としてはカルボキシル基を有するビニルモノマーをスチレン系モノマーおよびアクリル系モノマーと共重合する方法が好ましい。
カルボキシル基を有するビニルモノマーとしては例えば(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマール酸、ケイヒ酸、マレイン酸モノアルキル(炭素数1〜6)など不飽和二塩基酸のモノエステルなどが挙げられる。これらの中で好ましいのは(メタ)アクリル酸、マレイン酸モノアルキル(炭素数1〜6)である。
【0007】
カルボキシル基を有するスチレン−アクリル系樹脂(A)に用いるスチレン系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−ヒドロキシスチレン、p−アセトキシスチレン等が挙げられる。アクリル系モノマーとしては、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどの、アルキル基の炭素数が1〜18のアルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。またバインダーの弾性を上げるために、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジビニルトルエンなどのジビニル化合物を(A)を構成する全モノマーに対して、0.1mol%以下で使用するのが好ましい。更に好ましくは、0.00005〜0.001mol%である。
また、これらのスチレン系モノマー、アクリル系モノマー以外のその他のビニル系モノマーを共重合させても良い。その他のビニル系モノマーとしては、酢酸ビニルなどのビニルエステル類;ビニルエチルエーテルなどのビニルエーテル類;α−オレフィン、イソプレン、ブタジエンなどの脂肪族炭化水素系ビニル;(メタ)アクリロニトリルなどが挙げられる。
【0008】
スチレン−アクリル系樹脂(A)は高分子量体(C)と低分子量体(D)からなり、(C)の重量平均分子量は20万〜200万であり、好ましくは30万〜180万、更に好ましくは40万〜150万である。重量平均分子量が20万より小さいとトナーにした時のHOTが低下する。重量平均分子量が200万を超えるとトナーにした時のMFTが高くなる。(C)のガラス転移点は通常40℃〜80℃である。(C)の酸価は1以上であり、好ましくは1〜100、更に好ましくは1〜10である。
【0009】
(C)を製造する重合方法としては、溶液重合、塊状重合、懸濁重合などの任意の方法を選択できる。
重合開始剤としては、特に限定されないが、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソバレロニトリルなどのアゾ系開始剤;ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイドなどの過酸化物系開始剤;2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレートなどの1分子内に2つ以上のパーオキシド基を有する多官能性重合開始剤;ジアリルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシアリルカーボネートなどの1分子内に1つ以上のパーオキシド基と1つ以上の重合性不飽和基を有する多官能性重合開始剤などが挙げられる。これらのうち、好ましいのは多官能性重合開始剤である。
【0010】
(C)を溶液重合によって得る場合の溶剤としては、特に限定されないが、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶剤、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、メチルエチルケトンなどが挙げられる。好ましくは、ジメチルホルムアミド、キシレン、トルエンである。
【0011】
また(C)を懸濁重合によって得る場合、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなどの無機塩系分散剤、ポリビニルアルコール、メチル化セルロースなどの有機系分散剤を用いて水中で重合することができる。
重合温度は通常50〜160℃、好ましくは60〜140℃である。重合中の雰囲気は窒素のような不活性ガスの存在下で行うことが好ましい。
【0012】
低分子量体(D)の重量平均分子量は3000〜50000であり、好ましくは3500〜40000、更に好ましくは4000〜30000である。重量平均分子量が3000より小さいとトナーにした時の耐熱保存性が低下する。重量平均分子量が50000を超えるとトナーにした時のMFTが高くなる。(D)のガラス転移点は通常40℃〜80℃である。(D)の酸価は通常10より小さく、好ましくは5以下であり、さらに好ましくは1以下である。
【0013】
(D)を製造する重合方法としては、溶液重合、塊状重合、懸濁重合などの任意の方法を選択できる。これらのうち、好ましいのは溶液重合である。
(D)を溶液重合で重合する場合、前記記載の溶液重合の方法で重合できる。(D)を重合する際の重合開始剤としては、特に限定されないが、前記記載の重合開始剤が挙げられる。これらの中で好ましいのは、単官能開始剤である。
【0014】
(A)の高分子量体(C)と低分子量体(D)の重量比率は通常70/30〜5/95である。好ましくは60/40〜10/90である。更に好ましくは50/50〜20/80である。(A)のガラス転移点(Tg)は、トナーにした時の耐熱保存性及びトナーにした時のMFTの観点から、通常40〜80℃であり、好ましくは50〜70℃である。
(A)の酸価は、10より小さく、好ましくは0.001〜8.00であり、更に好ましくは0.01〜5.00である。
【0015】
カルボキシル基と反応する官能基(b)を有するスチレン系樹脂もしくはスチレンーアクリル系樹脂(B)において、官能基(b)はエポキシ基、オキサゾリン基、イソシアネート基、アミノ基などが挙げられる。これらの中で好ましいのはエポキシ基を有するものである。
(B)に、反応性官能基(b)を導入する方法は前記記載の(A)にカルボキシル基を導入する場合と同様に反応性官能基(b)を有するビニルモノマーとスチレン系モノマーまたはスチレン系モノマーとアクリル系モノマーを共重合させることにより得ることができる。
エポキシ基を有するビニルモノマーとしては、例えば(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸β−メチルグリシジル、アリルグリシジルエーテルなどが挙げられる。これらの中で好ましいのは(メタ)アクリル酸グリシジルである。
イソシアネート基を有するビニルモノマーとしては、例えばm−イソプロペニル−α、α−ジメチルベンジルイソシアネート、メタクリロイルイソシアネート、2−イソシアネートエチルメタクリレートなどが挙げられる。これらの中で好ましいのはm−イソプロペニル−α、α−ジメチルベンジルイソシアネートである。
オキサゾリン基を有するビニルモノマーとしては2−ビニル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリンなどが挙げられる。これらのなかで好ましいのは2−イソプロペニル−2−オキサゾリンである。
アミノ基を有するビニルモノマーとしては、例えばアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジンなどが挙げられる。これらの中で好ましいのは3級アミノ基含有(メタ)アクリレートである。
(b)を有するモノマーと共重合させるモノマーは前記記載のスチレン系モノマー、アクリル系モノマー、その他のビニルモノマーなどが挙げられる。この中で好ましいのは、スチレン、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどの、アルキル基の炭素数が1〜18のアルキル(メタ)アクリレートである。
【0016】
(B)を製造する重合方法としては、溶液重合、塊状重合、懸濁重合などの任意の方法を選択できる。これらのうち、好ましいのは塊状重合である。
(B)を塊状重合で重合する場合、前記記載の塊状重合の方法で重合できる。(B)を重合する際の重合開始剤としては、特に限定されないが、前記記載の重合開始剤が挙げられる。
【0017】
本発明に用いる(B)の重量平均分子量(BMW)は通常3万〜100万であり、好ましくは5万〜70万であり、更に好ましくは10万〜60万である。
(B)のガラス転移点は通常30℃〜150℃であり、好ましくは35℃〜90℃であり、更に好ましくは40℃〜80℃である。
(B)中の(b)の含量は、(B)の総量100グラム中0.000001〜1g当量であり、好ましくは0.000001〜0.1g当量であり、さらに好ましくは0.000001〜0.01g当量である。
【0018】
本発明のトナー用樹脂の製造方法は(A)と(B)を配合することで得られるが、配合時、必要により加熱することで(A)中のカルボキシル基と(B)中の(b)の少なくとも一部を反応させることが好ましい。
上記反応において、(A)中のカルボキシル基と(B)中の(b)の反応を少なくとも反応率70%までニーダー類を使用することなしに反応させると得られるトナーバインダーのホットオフセット性が向上し、さらに好ましい。
ニーダー類とは投入部と取出部を有し、連続的に樹脂を混合、混錬する装置のことをいい、具体的にはコンティニアスニーダー、ニーダールーダー、スタティックスミキサー等を挙げることができる。また、(A)と(B)を粉体で配合しトナーを作成する際に加熱、反応させることもできる。
(A)と(B)の重量比率は通常(A)100部に対し(B)は0.1部〜30部である。好ましくは(B)は1部〜25部であり、更に好ましくは10部〜23部である。
また(A)のカルボキシル基1当量当たりの(b)の官能基は0.0001〜0.01当量であり、好ましくは0.0005〜0.01当量である。
【0019】
本発明のトナーバインダーの用途となる電子写真用トナーの製法の一例を示すと、トナー重量に基づいてトナーバインダーが通常45〜95重量%、公知の着色剤(カーボンブラック、鉄黒、ベンジジンイエロー、キナクドリン、ローダミンB、フタロシアニン等)が通常5〜10重量%および磁性粉(鉄、コバルト、ニッケル、ヘマタイト、フェライトなどの化合物)が通常0〜50重量%の割合で用い、さらに種々の添加剤[荷電調整剤(金属錯体、ニグロシンなど)、滑剤(ポリテトラフルオロエチレン、低分子量ポリオレフィン、脂肪酸、もしくはその金属塩またはアミドなど)など]を加えることができる。これらの添加剤の量はトナー重量に基づいて通常0〜10重量%である。電子写真用トナーは上記成分を乾式ブレンドした後、溶融混練され、その後粗粉砕され、最終的にジェット粉砕機などを用いて微粉砕され粒径5〜20μmの微粒子として得る。
前記電子写真用トナーは、必要に応じて鉄粉、ガラスビーズ、ニッケル粉、フェライトなどのキャリア粒子と混合されて電気的潜像の現像剤として用いられる。また粉体の流動性改良のために疎水性コロイダルシリカ微粉末を用いることもできる。
前記電子写真用トナーは支持体(紙、ポリエステルフィルムなど)に定着され使用される。定着方法については前述の通りである。
【0020】
【実施例】
以下実施例により本発明を更に説明するが本発明はこれに限定されるものではない。以下、部は重量部を示す。また、合成例、実施例および比較例で得られた樹脂の性質の測定法を次に示す。
【0021】
分子量測定
装置 :東ソー株式会社製 HLC−802A
条件 :カラム 東ソー株式会社製 TSK gel GMHXL2本
測定温度 :40℃
試料溶液 :0.25重量%のテトラヒドロフラン溶液
溶液注入量:100μl
検出機 :屈折率検出機
なお分子量校正曲線は標準ポリスチレンを用いて作成。
【0022】
ガラス転移点(Tg)測定
装置 :セイコー電子工業株式会社製 DSC20、SSC/580
条件 :ASTM(D3418−2)法
【0023】
樹脂(C)の作成
製造例1
温度計、撹拌機、窒素導入管の付いたオートクレーブ反応槽中にスチレン759.4部、アクリル酸n−ブチル234.4部、マレイン酸モノブチル6.0部、ジビニルベンゼン0.2部の混合モノマーと、開始剤として、2,2ービス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン0.5部を入れ、窒素気流中で、90℃で5時間重合した後、キシレン245部を投入し、90℃で1時間重合後、温度110℃で1時間重合した。更に2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン0.1部とキシレン122部を投入し110℃で4時間重合した後、150℃でジ−t−ブチルパーオキサイド1部とキシレン25部を投入し2時間重合し重合を完結させ、減圧下で脱溶剤することによって樹脂(C1)を得た。(C1)のGPCによる重量平均分子量は70万、ガラス転移点は60℃、酸価は2.00であった。
【0024】
製造例2
混合モノマーをスチレン750.4部、アクリル酸n−ブチル234.4部、マレイン酸モノブチル15.0部、ジビニルベンゼン0.2部とする以外は、製造例1と同様にし樹脂(C2)を得た。(C2)のGPCによる重量平均分子量は70万、ガラス転移点は61℃、酸価は4.89であった。
【0025】
樹脂(D)の作成
製造例3
製造例1と同様の装置にキシレン452部を入れ、窒素置換後170℃でスチレン845部、アクリル酸n−ブチル155部の混合モノマーと、開始剤としてジ−t−ブチルパーオキサイド6.4部と、キシレン125部の混合物を3時間で滴下した。滴下後1時間170℃で熟成させ、重合を完結させた。その後減圧下で脱溶剤することによって樹脂(D1)を得た。(D1)のGPCによる重量平均分子量は1.4万、ガラス転移点は60℃であった。
【0026】
樹脂Bの作成
製造例4
温度計、撹拌機、窒素導入管の付いたオートクレーブ反応槽中にスチレン765.06部、アクリル酸n−ブチル234.9部、メタクリル酸グリシジル0.04部の混合モノマーと、開始剤として、2,2ービス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン0.5部を入れ、窒素気流中で、90℃で5時間重合した後、キシレン245部を投入し、90℃で1時間重合後、温度110℃で1時間重合した。更に2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン0.2部とキシレン122部を投入し110℃で4時間重合した後、150℃でジ−t−ブチルパーオキサイド1部とキシレン25部を投入し2時間重合し重合を完結させ、減圧下で脱溶剤することによって樹脂(B1)を得た。(B1)のGPCによる重量平均分子量は48万、ガラス転移点は58℃で、(B1)の総量100g中のエポキシ基は0.00003g当量であった。
【0027】
製造例5
製造例1と同様の装置にキシレン452部を入れ、窒素置換後170℃でスチレン829.36部、アクリル酸n−ブチル170.6部、メタクリル酸グリシジル0.04部の混合モノマーと、開始剤としてジ−t−ブチルパーオキサイド6.4部と、キシレン125部の混合物を3時間で滴下した。滴下後1時間170℃で熟成させ、重合を完結させた。その後減圧下で脱溶剤することによって樹脂(B2)を得た。(B2)のGPCによる重量平均分子量は1.2万、ガラス転移点は59℃で、(B2)の総量100g中のエポキシ基は0.00003g当量であった。
【0028】
樹脂(A)の作成
製造例6〜7
冷却管、撹拌機付コルベンにキシレン100部を仕込み、表1に記載した量の(D)を加え溶解した後、(C)を加え、窒素置換後、撹拌しながら150℃で2時間撹拌し均一に溶解させた。その後170℃で減圧脱溶剤し、樹脂(A1)〜(A2)を得た。表1に(A)のTgと酸価の分析値を併せて示す。
【0029】
【表1】
Figure 0003712335
【0030】
実施例1〜2
冷却管、撹拌機付コルベンにキシレン100部を仕込み、表2に記載した量の(A)を加え溶解した後、(B)を加え、窒素置換後、撹拌しながら170℃で2時間撹拌し均一に溶解させた。その後170℃で減圧脱溶剤し、(TB1)〜(TB2)が得られた。表2に(B)の重量平均分子量を併せて示す。
【0031】
【表2】
Figure 0003712335
【0032】
比較例1〜2
表3の成分を実施例1と同様にして、比較のトナーバインダー(TB3〜TB4)を得た。表3に(B)の重量平均分子量を併せて示す。
【0033】
【表3】
Figure 0003712335
【0034】
使用例および比較使用例
トナーバインダーの評価は二成分現像方式、および一成分現像方式の二通りで行った。
二成分現像方式の評価
実施例1〜2の本発明のトナーバインダーおよび比較例1〜2のトナーバインダーの各々88部にカーボンブラック(三菱化成(株)製 MA100)7部、低分子量ポリプロピレン(三洋化成工業(株)製 ビスコール550P)3部、及び荷電調整剤(保土ヶ谷化学工業(株)製スピロンブラックTRH)2部を均一混合した後、内温150℃の二軸押出機で混練、冷却物をジェットミルで微粉砕し、ディスパージョンセパレータで分級し平均粒径12μmのトナーa〜dを得た。
【0035】
試験例1
トナーa〜dの各々3部にフェライトキャリア(パウダーテック(株)製 F−100)97部を均一混合し、市販複写機(シャープ(株)製AR−5030)を用いて紙上にトナー像を転写し、転写された紙上のトナーを市販複写機((株)東芝製BD−7720)の定着部を改造して、A4紙35枚/分のスピードで定着テストを行った。画像性は定着後の画像濃度で判定した。テスト結果は表4に示した通りである。
【0036】
試験例2
トナーa〜dのそれぞれをポリエチレン製の瓶に入れ、50℃の恒温水槽に8時間保持した後、42メッシュのふるいに移し、ホソカワミクロン(株)製パウダーテスターを用いて10秒間振とうし、ふるいのうえに残ったトナーの重量%を測定し、耐熱保存性のテストとした。数字の小さいもの程、耐熱保存性が良い。35%以下であると問題なく使用できるレベルである。結果を表4に示す。
【0037】
【表4】
Figure 0003712335
【0038】
*1 画像濃度1.2の黒ベタ部を学振式堅牢度試験機(摩擦部=紙)により5回の往復回数で摩擦し、摩擦後のベタ部の画像濃度が70%以上残存していたコピーを得た時のヒートロール温度。
*2 トナーがホットオフセットした時のヒートロール温度
*3 ◎:画像濃度(I.D)>1.4、○:(I.D)1.0〜1.4、△:(I.D)<1.0
【0039】
二成分現像方式での評価において、本発明のバインダーを使用したトナーa〜bはいずれも比較バインダーを使用したトナーc〜dに比べ、耐熱保存性、画像性を損なうことなく、低温定着性、耐ホットオフセット性、のバランスに優れる。
【0040】
一成分現像方式の評価
実施例1〜2の本発明のトナーバインダーおよび比較例1〜2のトナーバインダーの各々48.8部に磁性粉(戸田工業(株)製 EPT−1000)48.8部、低分子量ポリプロピレン(三洋化成工業(株)製 ハイマーTP−32)2部、及び荷電調整剤(保土ヶ谷化学工業(株)製 T−77)0.4部を均一混合した後、内温130℃の二軸押出機で混練、冷却物をジェットミルで微粉砕し、ディスパージョンセパレータで分級し平均粒径8μmのトナーA〜Dを得た。
【0041】
試験例3
トナーA〜Dを市販レーザービームプリンタ(キヤノン(株)製LBPー210)を用いて紙上にトナー像を転写し、転写された紙上のトナーを前記記載の試験例1と同じ方法で定着テストおよび画像性の評価を行った。テスト結果は表5に示した通りである。
【0042】
試験例4
トナーA〜Dを試験例2と同じ方法で、耐熱保存性のテストとした。35%以下であると問題なく使用できるレベルである。結果を表5に示す。
【0043】
【表5】
Figure 0003712335
【0044】
*1 画像濃度1.2の黒ベタ部を学振式堅牢度試験機(摩擦部=紙)により2回の往復回数で摩擦し、摩擦後のベタ部の画像濃度が70%以上残存していたコピーを得た時のヒートロール温度。
*2 トナーがホットオフセットした時のヒートロール温度
*3 ◎:画像濃度(I.D)>1.4、○:(I.D)1.0〜1.4、△:(I.D)<1.0
【0045】
一成分現像方式での評価において、本発明のバインダーを使用したトナーA〜Bはいずれも比較バインダーを使用したトナーC〜Dに比べ、耐熱保存性、画像性を損なうことなく、低温定着性、耐ホットオフセット性のバランスに優れる。
【0046】
【発明の効果】
上記の様に本発明のトナーバインダーは、少量の反応性官能基の導入と高分子量化で、耐熱保存性、低温定着性を維持し、画像性、耐ホットオフセット性の優れたトナーが得られる。

Claims (6)

  1. カルボキシル基を有するスチレン−アクリル系樹脂(A)とカルボキシル基と反応する官能基(b)を有するスチレン系樹脂もしくはスチレン−アクリル系樹脂(B)とからなる電子写真用トナーバインダーにおいて、(A)は重量平均分子量が20万〜200万である高分子量体(C)と重量平均分子量が3000〜50000である低分子量体(D)からなり、(C)の酸価が1以上であり、(B)の重量平均分子量が50000〜100万であり、(B)中の(b)の含量が(A)中のカルボキシル基1当量当たり0.0001〜0.01当量であり、(A)中に構成単位としてジビニルモノマーを0.00005〜0.1mol%含有することを特徴とする電子写真用トナーバインダー。
  2. (B)の総量100g中に0.000001〜1g当量の(b)を含有する請求項1記載の電子写真用トナーバインダー。
  3. (b)がエポキシ基である請求項1又は2記載の電子写真用トナーバインダー。
  4. (A)中のカルボキシル基と(B)中の(b)の少なくとも一部が反応してなる請求項1〜3のいずれか記載の電子写真用トナーバインダー。
  5. (A)中のカルボキシル基と(B)中の(b)を、少なくとも反応率70%までニーダー類を使用することなしに反応させて製造したものである請求項4記載の電子写真用トナーバインダー。
  6. (A)と(B)の重量比率が(A)100部に対し(B)が0.1〜30部であり、(C)と(D)の重量比率が70/30〜5/95である請求項1〜5のいずれか記載の電子写真用トナーバインダー。
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