JP3782031B2 - 空燃比検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車用エンジン等の空燃比(燃料と吸入空気との混合比)を排気ガス中の酸素濃度等から検出するのに好適に用いられる空燃比検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用エンジン等では、例えば排気管の途中に空燃比センサ(酸素センサ)を設け、この空燃比センサを用いて排気ガス中に含まれる酸素濃度等を検出するようにしている。
【0003】
そして、空燃比センサから出力される空燃比検出信号により、燃料と空気との混合比である空燃比A/Fを、例えば理論空燃比(A/F=14.7)またはリーン空燃比(A/F≧15)等に近付けるように燃料噴射量をフィードバック制御し、これによって、エンジンの燃焼効率や燃料消費量(燃費)等を向上させるものである。
【0004】
また、この種の従来技術による空燃比センサとしては、プレート型の空燃比検出素子(空燃比検出装置)を用いたものが知られている(例えば、特開昭61−10762号公報、特表平9−509747号公報等)。
【0005】
そして、プレート型の空燃比検出素子は、例えば細長いプレート状に形成されたヒータ部と、該ヒータ部に対して積層化するように形成され該ヒータ部からの熱によって活性化される酸素イオン伝導性の固体電解質層と、該固体電解質層に設けられた複数の電極および拡散層等とにより構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による空燃比検出素子は、細長いプレート状をなすヒータ部に対して固体電解質層等を積層化することにより形成され、全体がプレート構造(平板形状)をなすものであるために、検出素子の製作時に何度も印刷、積層作業を繰返す必要が生じ、素子構造が複雑となって生産性が悪いという問題がある。
【0007】
また、プレート構造であるために空燃比検出素子の取付方向に制約があり、素子の取付方向を変更すると、これによって酸素濃度等の検出精度にバラツキが生じ易く、空燃比センサからの検出信号に基づいて燃料噴射量をフィードバック制御するときに、燃料の噴射量が過大となったり、過小となったりして、エンジン制御が不安定になるという問題がある。
【0008】
また、特表平9−509747号公報に記載の従来技術にあっては、固体電解質層の内部に電極と共に拡散層を形成しているため、拡散層の気孔率等を調整するのが難しく、空燃比の検出精度が低下する原因になるばかりでなく、製造時の歩留りが悪くなるという問題がある。
【0009】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、全体を円形のロッド状に形成することによって取付方向による検出精度のバラツキを抑えることができ、空燃比を安定して検出できるようにした空燃比検出装置を提供することにある。
【0010】
また、本発明の他の目的は、全体を円形のロッド状に形成することにより構造を簡素化することができ、製造時の作業性を向上できるようにした空燃比検出装置を提供することにある。
【0011】
さらに、本発明の別の目的は、拡散層を固体電解質層の外周側に形成でき、拡散層の気孔率にバラツキ等が生じるのを容易に補正することができると共に、製造時の歩留りを向上できるようにした空燃比検出装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明による空燃比検出装置は、細長いロッド形状をなし、外部からの通電により発熱するヒータ部と、該ヒータ部の外周側に全周にわたって形成され、該ヒータ部からの熱によって活性化される酸素イオン伝導性の固体電解質層と、前記ヒータ部と固体電解質層との間に位置して該固体電解質層の内周側に設けられた第1の電極と、該第1の電極との間で前記固体電解質層を挟むように該固体電解質層の外周側にそれぞれ設けられ互いに離間して配置された第2の電極,第3の電極と、前記第1の電極と第2の電極との間に電圧を印加する第1の電圧印加手段と、該第1の電圧印加手段とは異なる電圧を前記第1の電極と第3の電極との間に印加する第2の電圧印加手段と、前記第2の電極,第3の電極のうち印加電圧が低い方の電極を外側から覆うように多孔質材料を用いて前記固体電解質層の外周側に形成され、前記低い方の電極に対する被測ガスの透過量を調整する拡散層とにより構成している。
【0013】
このように構成することにより、細長いロッド形状をなすヒータ部の外周側に曲面印刷等の手段を用いて固体電解質層、第1,第2,第3の電極および拡散層等を順次積層するように形成でき、空燃比検出装置全体を円形のロッド状をなす構造とすることができる。これによって、取付時の方向や被測ガスの流れ方向等に影響されることなく、被測ガス中の酸素濃度等を安定した精度で検出することができる。また、第1の電極と第2,第3の電極とは固体電解質層を径方向で挟むように対向配置でき、それぞれの電極面積を大きくできると共に、電極間距離を小さくして電気抵抗を低減することができる。
【0014】
そして、第1,第2の電極間と第1,第3の電極間とにそれぞれ異なる電圧を印加することにより、被測ガスがリーン状態のときには拡散層を透過する酸素の拡散限界電流を検出でき、被測ガスがリッチ状態のときには拡散層を透過してくる可燃ガス成分を酸化するために必要な酸素電流を限界電流として検出することができる。また、ヒータ部を心棒部をとし、その外周側には全周にわたって固体電解質層、第1,第2,第3の電極および拡散層等を形成することにより、ヒータ部を小径に形成した場合でも固体電解質層に対するヒータ部の伝熱面積を大きくすることができ、該ヒータ部からの熱を固体電解質層等に効率的に伝熱することができる。
【0015】
また、請求項2の発明によると、第2の電極,第3の電極のうち印加電圧が低い方の電極は、印加電圧が高い方の電極よりもヒータ部の先端側寄りに位置し、拡散層はヒータ部の先端側となる位置で前記低い方の電極を固体電解質層の外側から覆う構成としている。
【0016】
これによって、ヒータ部の先端側寄りに位置する電極を拡散層で覆うことができ、該拡散層の厚さ調整等を外側から容易に行うことができるので、前記電極に対する被測ガスの透過量を簡単に調整でき、電極側でのガス拡散抵抗値の調整を容易に行うことができる。
【0017】
一方、請求項3の発明による空燃比検出装置は、細長いロッド形状をなし、外部からの通電により発熱するヒータ部と、該ヒータ部の外周側に全周にわたって形成され、該ヒータ部からの熱によって活性化される酸素イオン伝導性の固体電解質層と、前記ヒータ部と固体電解質層との間に位置して該固体電解質層の内周側に設けられた第1の電極と、該第1の電極との間で前記固体電解質層を挟むように該固体電解質層の外周側にそれぞれ設けられ互いに離間して配置された第2の電極,第3の電極と、第1の電圧を前記第1の電極と第2の電極との間に印加する第1の電圧印加手段と、前記第1の電圧とは異なる第2の電圧を前記第1の電極と第3の電極との間に印加する第2の電圧印加手段と、前記第2の電極,第3の電極のうち印加電圧が低い方の電極を外側から覆うように多孔質材料を用いて前記固体電解質層の外周側に形成され、前記低い方の電極に対する被測ガスの透過量を調整する拡散層とからなり、前記第1の電圧印加手段と第2の電圧印加手段は、前記第2の電極と第3の電極のうち印加電圧が低い方の電極から出力される信号が被測ガスの空燃比に対応して変化するように前記第1の電圧と第2の電圧を調整する構成としている。
【0018】
これにより、例えば被測ガスの空燃比が理論空燃比のときには、第2の電極と第3の電極のうち印加電圧が低い方の電極と第1の電極とがほぼ等しい電位となるように第1の電圧と第2の電圧を予め調整でき、前記低い方の電極から出力される空燃比の検出信号を電流値がほぼ零の信号とすることができる。また、空燃比がリーン(希薄)傾向となったとには、前記第2,第3の電極のうち印加電圧が低い方の電極を陰極とし、この陰極側から空燃比の検出信号を電流値が正の値の信号として出力することができる。一方、空燃比がリッチ(過濃)傾向となったときには、前記低い方の電極を陽極とし第1の電極を陰極に転極した状態で、空燃比の検出信号を電流値が負の値の信号として出力することができる。
【0019】
また、請求項4の発明は、第1,第2の電圧印加手段のうち印加電圧が低い方の電圧印加手段と電極との間には、被測ガスの空燃比に対応した検出信号を電流値として出力するための電流検出手段を設ける構成としている。
【0020】
これにより、電流検出手段で検出した電流値に従って空燃比が理論空燃比に対応しているか、リーン傾向にあるか、またはリッチ傾向にあるかを識別することができる。
【0021】
また、請求項5の発明によると、第2の電極と第3の電極は固体電解質層の軸方向で互いに離間して位置し、第1の電極は、前記固体電解質層の径方向でこれらの第2の電極、第3の電極と対向するように前記固体電解質層の軸方向に予め決められた長さをもって延びる構成としている。
【0022】
この場合には、例えばヒータ部の外周側に第1の電極を曲面印刷することにより形成でき、その後は第1の電極を外側から取囲むように固体電解質層をヒータ部の外周側に曲面印刷することにより形成することができる。そして、固体電解質層の外周面には第2,第3の電極を軸方向で互いに離間させてそれぞれ曲面印刷することにより形成でき、これらの第2,第3の電極と第1の電極とは固体電解質層を挟んで径方向で対向する位置に配置することができる。
【0023】
また、請求項6の発明によると、第1の電極は、貴金属材料の粉体、セラミックス材料の粉体および空孔形成剤を用いて構成し、該空孔形成剤は前記第1の電極内に連続気泡となる空孔を形成する構成としている。
【0024】
この場合には、貴金属が電極反応を起こすことにより内部で電子を移動させ、セラミックス材料の粉体はヒータ部と固体電解質層との間の接合性を高める。そして、例えばカーボン粉等からなる空孔形成剤は、素子焼成時に焼き飛ばされて第1の電極内に連続気泡となる空孔を形成でき、これらの空孔を酸素収容室として活かすことにより、3相界面(電極反応点)を増やし、第1の電極内の酸素を濃度、圧力勾配に従って拡散させることができる。
【0025】
また、請求項7の発明によると、空孔形成剤により第1の電極中に形成される空孔は、セラミックス材料の粒径以上となる孔径を有している。これにより、空孔内での酸素収容量を増やすことができ、電極内での酸素の拡散を円滑に行うことができる。
【0026】
また、請求項8の発明によると、セラミックス材料は少なくとも一部を前記固体電解質層の構成材料と同一の材料により構成している。これにより、素子の焼成時には第1の電極をヒータ部と固体電解質層との間で両者に対して強く接合することができる。
【0027】
また、請求項9の発明は、セラミックス材料はペロブスカイト型酸化物により構成している。これにより、固体電解質層とペロブスカイト型酸化物との間の2相界面で酸素イオンを伝導でき、ペロブスカイト型酸化物と空孔との間の2相界面では電極反応を起こすことができる。
【0028】
さらに、請求項10の発明は、ヒータ部を、セラミックス材料により小径の中空ロッド状に形成されたヒータコアと、該ヒータコアの外周面に形成されたヒータパターンと、該ヒータパターンを外側から覆うように前記ヒータコアの外周側に設けられた絶縁性のヒータ被覆層とにより構成している。
【0029】
これにより、小径の中空ロッド状をなすヒータコアの外周面にヒータパターンを形成し、該ヒータパターンを外側から覆うように前記ヒータコアの外周側に絶縁性のヒータ被覆層を設けるだけで、ヒータ部を簡単な構造に形成することができる。そして、ヒータコアは中空のセラミックパイプを用いて形成でき、これによって、ヒータ部全体の熱容量を小さくでき、該ヒータ部の昇温時間を確実に短くすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による空燃比検出装置を、自動車用エンジンの排気管側に取付けられる広域空燃比センサに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0031】
ここで、図1ないし図14は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は空燃比センサのケーシングで、該ケーシング1は、軸方向一側(先端側)外周に取付部としてのおねじ部2Aが形成された段付筒状のホルダ2と、該ホルダ2の軸方向他側(基端側)に一体的に固着された有底筒状のキャップ3と、該キャップ3内に同軸に配設され、後述のシールキャップ10とホルダ2との間に位置決めされたガイド筒4とにより構成されている。
【0032】
また、ケーシング1の構成部品であるホルダ2、キャップ3およびガイド筒4は、例えばステンレス鋼等の金属材料を用いて形成されている。そして、ケーシング1は、後述の空燃比検出素子21を自動車用エンジンの排気管(図示せず)内に突出状態で取付けるために、ホルダ2のおねじ部2Aが排気管に螺着されるものである。
【0033】
5はケーシング1のホルダ2内に金属製のシールリング6を介して配設された絶縁支持体を示し、該絶縁支持体5は、例えば酸化アルミニウム(Al2O3 )等のセラミックス材料により筒状に形成され、その内周側には空燃比検出素子21が無機接着剤等を用いて固着されている。そして、絶縁支持体5は、ケーシング1内に空燃比検出素子21を位置決めすると共に、空燃比検出素子21を電気的および熱的に絶縁状態で保持するものである。
【0034】
7,8はケーシング1のガイド筒4内に配設された絶縁筒体を示し、該絶縁筒体7,8は、酸化アルミニウム(以下、アルミナという)等のセラミックス材料により筒状に形成され、後述の各コンタクトプレート13,14等をケーシング1に対して絶縁状態に保持するものである。
【0035】
9はケーシング1内に位置して絶縁支持体5と絶縁筒体7との間に配設された弾性部材としてのスプリングで、該スプリング9は、絶縁支持体5をホルダ2側に向けて常時付勢し、ケーシング1に外部から作用する振動や衝撃等が空燃比検出素子21に直接伝わるのを防止するものである。
【0036】
10はキャップ3の基端側を閉塞したシールキャップを示し、該シールキャップ10は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の耐熱性を有する樹脂材料によって段付き筒状に形成され、ケーシング1内に絶縁筒体7,8等をスプリング9を介して位置決めしている。
【0037】
また、シールキャップ10には、検出用のリード線11,11,…と、ヒータ用のリード線12,12(一方のみ図示)とが挿通されている。そして、これらの各リード線11,12は、絶縁筒体8内でそれぞれ検出用のコンタクトプレート13,13,…と、ヒータ用のコンタクトプレート14,14とにそれぞれ個別に接続されている。
【0038】
15はケーシング1のホルダ2に設けられたプロテクタで、該プロテクタ15は、例えば耐熱性の高い金属板等を用いて有蓋筒状に形成されている。そして、プロテクタ15は、後述する空燃比検出素子21の先端部分を外側から覆うように基端側がホルダ2に取付けられ、先端(蓋部)側がホルダ2から軸方向に突出して設けられている。
【0039】
また、プロテクタ15の筒部側には、排気ガスの流通を許す複数の窓部15A,15A,…が形成されている。そして、これらの窓部15Aは、排気管内を流れる排気ガスを空燃比検出素子21の先端側周囲に導くものである。
【0040】
次に、21は空燃比検出装置としての空燃比検出素子で、該空燃比検出素子21は、ケーシング1のホルダ2内に絶縁支持体5を介して取付けられ、先端側がホルダ2から軸方向に突出している。そして、空燃比検出素子21は、図2ないし図6に示す如く後述のヒータ部22、固体電解質層27、保護層33および拡散層34等によって構成されている。
【0041】
22は細長いロッド状に形成された心棒部となるヒータ部で、該ヒータ部22は図2ないし図4に示す如く、例えばアルミナ等のセラミックス材料により小径の中空ロッド状に形成されたヒータコアとしてのコアパイプ23と、ヒータパターン24および絶縁性のヒータ被覆層25とから構成されている。
【0042】
そして、ヒータパターン24は、図3に示すようにコアパイプ23の外周面に曲面印刷等の手段を用いて形成され、コアパイプ23の先端側から基端側に向けて延びる一対のリード部24A,24Aを有している。また、ヒータ被覆層25は、ヒータパターン24をリード部24Aと一緒に径方向外側から保護するために、例えばアルミナ等のセラミックス材料をコアパイプ23の外周側に厚膜印刷することにより形成されている。
【0043】
ここで、コアパイプ23はアルミナ等のセラミックス材料を射出成形することにより、例えば外形寸法が約3〜4mmで、長さ寸法が約50〜60mmとなる円筒状ロッドとして形成され、コアパイプ23の内周側は軸方向に貫通して延びる軸穴23Aとなっている。そして、該軸穴23Aはコアパイプ23の容積を減少させることによって、コアパイプ23の熱容量を小さくする熱容量低減穴としても機能するものである。
【0044】
一方、ヒータパターン24は、例えば10重量%のアルミナを混合した白金等の発熱性導体材料からなり、各リード部24Aはコアパイプ23の基端側で図1に示すようにヒータ用の各コンタクトプレート14に接続されている。そして、ヒータパターン24は、後述のヒータ電源35からヒータ用の各リード線12、各コンタクトプレート14および各リード部24Aを介して給電されることにより、例えば約650〜800℃程度の温度にヒータ部22を発熱させるものである。
【0045】
また、ヒータ部22のヒータ被覆層25は、アルミナ等のセラミックス材料により筒状の多孔質絶縁層として形成され、その外周側には後述の固体電解質層27が内側電極28と一緒に曲面印刷等の手段を用いて積層化するように形成されている。
【0046】
26はコアパイプ23に設けられた栓部で、該栓部26は、コアパイプ23と同様にアルミナ等のセラミックス材料を用いて形成され、例えば図3に示す如くコアパイプ23の基端側から軸穴23Aに嵌合されることにより、この軸穴23Aを閉塞するものである。なお、後述の固体電解質層27、保護層33および拡散層34等を曲面印刷するときにも、コアパイプ23の軸穴23Aを芯出し穴として用いる。
【0047】
このため、栓部26は、固体電解質層27、保護層33および拡散層34等の曲面印刷が完了した段階で、これらを焼成する前にコアパイプ23の軸穴23A内に嵌合して設け、その後に栓部26をコアパイプ23と一緒に焼成するのがよいものである。
【0048】
27はヒータ部22のヒータ被覆層25外周側に曲面印刷等の手段を用いて形成された酸素イオン伝導性の固体電解質層を示し、該固体電解質層27は、例えば95%モルのジルコニア(Zr O2 )の粉体に対して、5%モルのイットリア(Y2 O3 )の粉体を混合して所謂イットリア安定化ジルコニア(YSZ)からなるペースト状物を調整した後、このペースト状物を図5に示す如くヒータ被覆層25の外周側に厚膜印刷することにより筒状に形成されている。
【0049】
そして、固体電解質層27は、例えば50〜100μm程度の厚さを有し、後述の電極28,29間、電極28,31間でそれぞれ酸素イオンを輸送させる。これにより、固体電解質層27は、後述の空燃比に応じて変化するネルンスト電圧Vnl,Vnt,Vnrを発生させるものである。
【0050】
28はヒータ部22のヒータ被覆層25と固体電解質層27との間に位置して固体電解質層27の内周側に設けられた第1の電極としての内側電極で、該内側電極28は、図5に示すように固体電解質層27を曲面印刷する前に、ヒータ被覆層25(多孔質絶縁層)の外周側に曲面印刷等の手段を用いて筒状に形成されるものである。
【0051】
即ち、内側電極28は、図7に例示するように後述の貴金属材料41およびセラミックス粒子42等からなるペースト状物を、ヒータ被覆層25の外周側に曲面印刷することにより、ヒータ被覆層25(固体電解質層27)の軸方向に予め決められた長さをもって延びる筒形電極として形成されるものである。
【0052】
そして、内側電極28は、図2に示す如く軸方向一側(先端側)が後述の測定電極29と固体電解質層27の径方向で対向し、軸方向他側(基端側)が後述の基準電極31と固体電解質層27の径方向で対向するものである。
【0053】
また、内側電極28は、一対のリード部28A(図5中に一方のみ図示)を有し、これらのリード部28Aはヒータ部22の基端側に向けヒータ被覆層25の軸方向に伸長している。そして、固体電解質層27は、このリード部28Aを除いて内側電極28を外側から完全に包囲するようにヒータ被覆層25の外周面に曲面印刷されるものである。
【0054】
29はヒータ部22の先端側寄りに位置して固体電解質層27の外周面に設けられた第2の電極としての測定電極で、該測定電極29は、図2に示す如く内側電極28との間で固体電解質層27を挟むことにより第1のポンプセルとしての測定セル30を構成するものである。
【0055】
31は測定電極29からヒータ部22の軸方向に離間して固体電解質層27の外周面に設けられた第3の電極としての基準電極で、該基準電極31は、図2に示す如く内側電極28との間で固体電解質層27を挟むことにより第2のポンプセルとしての基準セル32を構成するものである。
【0056】
そして、これらの測定電極29,基準電極31は、白金等からなる導電性ペーストを図5に示す如き印刷パターンに成形した状態で、これらを固体電解質層27の外周面に曲面印刷することによって形成される。また、これらの電極29,31はリード部29A,31Aを有し、該リード部29A,31Aはヒータ部22の基端側に向けて伸長するものである。
【0057】
また、内側電極28の各リード部28A、測定電極29のリード部29Aおよび基準電極31のリード部31Aは、図1に示す空燃比検出素子21の基端側でそれぞれのコンタクトプレート13およびリード線11に接続される。そして、内側電極28と測定電極29との間には、図2に示すように後述の直流電源36から使用電圧Va が印加されるものである。
【0058】
また、内側電極28と基準電極31との間には、後述の直流電源39から使用電圧Vb が印加される。そして、基準セル32側では、基準電極31が後述の化1、化3式等による接触分解反応を行う陰極(カソード電極)となり、内側電極28は陽極(アノード電極)となり、これによって、後述の如く基準電極31から内側電極28にむけて酸素が吸引される。
【0059】
一方、測定セル30側では、後述のリーン空燃比(λ>1)のときに測定電極29が後述の化1による接触分解反応を行う陰極となり、内側電極28は陽極となって酸素を吸引する。また、後述のリッチ空燃比(λ<1)のときには、測定電極29が陽極に転極され、このときには内側電極28が陰極として作用するものである。
【0060】
33は固体電解質層27の一部を基準電極31と共に外側から覆う保護層で、該保護層33は、例えばアルミナの粉体と酸化マグネシウム(MgO)の粉体からなるペースト状物を調整し、このペースト状物を図2、図5に示すように固体電解質層27およびヒータ被覆層25の外周側に曲面印刷等の手段を用いて厚膜印刷することにより、例えば30〜100μm程度の厚さをもった筒状体として形成されている。
【0061】
この場合、保護層33は、後述の拡散層34に比較して空孔率が高く、目の粗い多孔質構造をなすように形成される。また、保護層33は、固体電解質層27のうち測定電極29が形成される先端側部位を除いて、固体電解質層27を外側から覆っているものである。
【0062】
そして、保護層33は、ヒータ被覆層25、固体電解質層27および基準電極31を外側から保護する機能を有している。また、保護層33の周囲を流れる排気ガス(被測ガス)の一部は、空孔率の高い保護層33を介して基準電極31側に透過されるものである。
【0063】
34は固体電解質層27および測定電極29を外側から覆う多孔質材料からなる拡散層で、該拡散層34は、例えばアルミナの粉体から調整されたペースト状物を図2、図7に示すように固体電解質層27の先端側外周に曲面印刷等の手段を用いて厚膜印刷することにより、例えば30〜100μm程度の厚さをもって筒状に形成されている。
【0064】
この場合、拡散層34は、例えばアルミナの粉体中に所定重量%のジルコニアの粉体を混合してペースト状物を調整し、このペースト状物を固体電解質層27の先端側外周に厚膜印刷することにより形成し、これによって測定電極29を外側から覆う構成としてもよいものである。
【0065】
そして、拡散層34は、保護層33に比較して目の細かい多孔質構造に形成され、拡散層34の周囲を流れる排気ガスの一部を測定電極29に向けて透過させる機能を有している。そして、排気ガスの透過量は、拡散層34の厚みを変えることにより調整されるものである。
【0066】
即ち、拡散層34は、例えばダイヤモンド研磨等の手段を用いて拡散層34の外周面等を研磨することにより、排気ガスの透過量(ガス拡散抵抗値)等が適宜に調整される。また、拡散層34は、例えばアルミナ等からなる多孔質セラミックス材料を固体電解質27の先端側外周に全周にわたってプラズマ溶射することにより形成してもよいものである。
【0067】
次に、35はケーシング1の外部に設けられるヒータ電源で、該ヒータ電源35は、図2に示すようにリード線12等を介してヒータパターン24に接続されるものである。そして、ヒータ電源35は、ヒータ部22のヒータパターン24に電圧を印加することにより、例えば650〜800℃前,後の温度にヒータ部22を発熱させる。
【0068】
36はケーシング1の外部に設けられる第1の電圧印加手段としての直流電源で、該直流電源36は、図2に示すように内側電極28と測定電極29との間にリード線11等を介して接続され、これらの電極28,29間に第1の電圧としての使用電圧Va を印加するものである。そして、直流電源36による使用電圧Va は、例えば450mV(ミリボルト)程度の一定電圧に設定され、その電圧値は必要に応じて調整されるものである。
【0069】
37は直流電源36と測定電極29との間に接続された電流検出手段としての電流検出器を示し、該電流検出器37は、後述の空燃比に対応して測定電極29から拡散限界電流Im として出力される検出信号を、図8に示す特性線38のように検出するものである。
【0070】
39はケーシング1の外部に設けられる第2の電圧印加手段としての直流電源で、該直流電源39は、図2に示すように内側電極28と基準電極31との間にリード線11等を介して接続され、これらの電極28,31間に第2の電圧としての使用電圧Vb を印加するものである。
【0071】
この場合、直流電源39による使用電圧Vb は、例えば1.6V(1600mV)程度の一定電圧に設定される。そして、この使用電圧Vb は、直流電源36による使用電圧Va よりも高い電圧値(Vb >Va )となり、その電圧値は必要に応じて調整されるものである。
【0072】
即ち、直流電源36の使用電圧Va と直流電源39の使用電圧Vb は、後述の合成ポンプ電圧Upbにより内側電極28の空孔43(酸素収容室)内に吸入される酸素が、後述のポンプ電圧Upaにより内側電極28の空孔43(酸素収容室)内から吸出される酸素よりも多くなるように予め調整される。このときに、使用電圧Va と使用電圧Vb とは、後述の数7の式を満たす関係に設定されるものである。
【0073】
そして、直流電源36の使用電圧Va と直流電源39の使用電圧Vb とを調整することにより、測定電極29から拡散限界電流Im として出力される信号は、図8に示す特性線38のように空燃比に対応して変化する検出信号として電流検出器37により検出されるものである。
【0074】
次に、図7を参照して内側電極28の構造について説明する。まず、内側電極28は、白金等の貴金属材料41と、セラミックス粒子42,42,…と、空孔43,43,…とにより構成されている。そして、セラミックス粒子42は、例えば粒径が0.4〜1.0μm程度のジルコニアの粉体と、粒径が0.4〜1.0μm程度のアルミナの粉体を混合することにより形成される。
【0075】
また、空孔43は、例えば粒径が0.4〜3.0μm程度のカーボン粉等からなる空孔形成剤を用いて形成され、この空孔形成剤は、空燃比検出素子21の焼成時に焼き飛ばされて内側電極28内に連続気泡となる空孔43,43,…を形成するものである。そして、空孔43は、セラミックス粒子42の粒径と同等、または粒径よりも大きい孔径をもって形成されている。
【0076】
即ち、内側電極28は、貴金属材料41の粉体に、例えば15〜20重量%のジルコニア粉、1〜2重量%のアルミナ粉と、1〜5重量%のカーボン粉とを添加して、ペースト状物を調整することにより形成される。この場合、アルミナの粉体に替えて、例えば1〜2重量%のムライト(3Al2O3・2SiO2)の粉体を用いてもよいものである。
【0077】
そして、内側電極28は、貴金属材料41が電極反応を起こすことにより内部で電子を移動させる働きをする。また、セラミックス粒子42は、ジルコニアの粉体とアルミナまたはムライトの粉体とを含有することにより、図7に示すヒータ被覆層25(多孔質絶縁層)と固体電解質層27との間で内側電極28の接合性を高める働きをするものである。
【0078】
また、内側電極28内に形成された連続気泡となる空孔43は、内側電極28内で酸素収容室を構成し、図5、図6に示す内側電極28のリード部28Aにも空孔43が延在する。これによって、空孔43からなる酸素収容室は、図1に示すケーシング1(特に、キャップ3)内の大気と連通した状態におかれるものである。
【0079】
そして、内側電極28の空孔43は、固体電解質層27と貴金属材料41と空孔43との3相界面(電極反応点)を増やし、酸素収容室として機能することにより内側電極28内の酸素を濃度、圧力勾配に従って拡散させる働きをするものである。なお、固体電解質層27と内側電極28との境界面側には、図7に示すように複数の凹空間44,44,…が形成され、この凹空間44と固体電解質層27と貴金属材料41との間にも3相界面が形成される。
【0080】
本実施の形態による空燃比センサは上述の如き構成を有するもので、次に空燃比検出素子21の製造方法について図3ないし図6を参照して説明する。
【0081】
まず、ヒータ部22を製造するときには、図3に示すようにコア成形工程で、アルミナ等のセラミックス材料からコアパイプ23を中空の円筒状ロッドとして射出成形し、この状態でコアパイプ23を仮焼成する。この場合、軸穴23Aはコアパイプ23の熱容量を小さくするために可能な限り大きな穴径をもって形成するのがよい。
【0082】
次に、パターン印刷工程では、チャック等の支持軸をコアパイプ23の両端側に軸穴23A等を介して係合させ、コアパイプ23を回転させつつ、例えば10重量%のアルミナを混合した白金等の発熱性導体材料からなるヒータパターン24をコアパイプ23の外周面に曲面印刷する。また、ヒータパターン24の各リード部24Aをコアパイプ23の基端側に向けて伸長するように印刷することににより一体形成する。
【0083】
次に、ヒータ被覆層形成工程では、ヒータパターン24を径方向外側から覆うようにして、例えばアルミナ等からなるペースト状物を曲面印刷するか、またはアルミナ等のセラミックスグリーンシートをコアパイプ23の外周側に積層化してヒータ被覆層25を形成する。これによって、コアパイプ23、ヒータパターン24およびヒータ被覆層25からなるヒータ部22を、図4に示すように形成する。
【0084】
次に、図5に示す内側電極28の形成工程では、前述した貴金属材料41およびセラミックス粒子42等からなるペースト状物を、ヒータ被覆層25の外周面に塗布するように曲面印刷し、筒型電極としての内側電極28を形成する。このとき、内側電極28の各リード部28Aを互いに離間した状態でヒータ被覆層25の基端側まで伸長させるように印刷により形成する。
【0085】
また、次なる固体電解質層27の形成工程では、例えばジルコニアとイットリアからなるペースト状物を、ヒータ被覆層25の外周面に塗布するように曲面印刷して酸素イオン伝導性の固体電解質層27を形成し、この固体電解質層27によって内側電極28を外側から覆うようにする。
【0086】
そして、次なる外側電極形成工程では、固体電解質層27の外周面に白金等からなる導電性ペーストを曲面印刷することにより、固体電解質層27の軸方向で互いに離間させて測定電極29と基準電極31とを形成する。また、それぞれのリード部29A,31Aを互いに離間した状態でヒータ被覆層25の基端側まで伸長させるように印刷により形成する。
【0087】
次に、保護層33の形成工程では、図5に示す基準電極31を外側から覆うように固体電解質層27の外周側およびヒータ部22の外周側に、例えばアルミナと酸化マグネシウムからなるペースト状物を曲面印刷することにより保護層33を形成する。
【0088】
また、これに続く拡散層形成工程では、図5に示す測定電極29を外側から覆うように固体電解質層27の先端側外周に、例えばアルミナまたはジルコニアを含むアルミナからなるペースト状物を曲面印刷することにより拡散層34を形成する。
【0089】
そして、次なる焼成工程では、前述の如く形成したコアパイプ23、ヒータパターン24、ヒータ被覆層25、固体電解質層27、電極28,29,31、保護層33および拡散層34からなる空燃比検出素子21の成形品を、例えば1300〜1500℃前,後の高温度下で2時間程度焼成してこれらを一体的に焼結させる。なお、図3に示した栓部26は、焼成工程の前にコアパイプ23の軸穴23A内に嵌合して設けるようにし、その後にコアパイプ23等と一緒に焼成するのがよい。
【0090】
かくして、前述した各工程により空燃比検出素子21を製造した後、該空燃比検出素子21を空燃比センサのケーシング1内に図1に示す如く収納し、各リード部24A,28A,29A,31Aをそれぞれのコンタクトプレート13,14にばね性をもって当接させ、これらを電気的に接続することによって当該空燃比センサを完成させる。
【0091】
次に、当該空燃比センサによる空燃比の検出動作について説明するに、まず、当該センサのケーシング1はホルダ2のおねじ部2Aを介して車両の排気管等に螺着され、空燃比検出素子21の先端側を排気管内へと突出させた状態で固定される。
【0092】
そして、エンジンの作動により排気管内を流れる排気ガスが空燃比検出素子21の周囲にプロテクタ15を介して導入されると、この排気ガスの一部が保護層33および拡散層34を透過して基準電極31、測定電極29の表面に達する。
【0093】
また、この状態でヒータ電源35からヒータパターン24に給電を行ってヒータ部22により空燃比検出素子21全体を加熱すると、固体電解質層27が活性化される。そして、固体電解質層27を挟んで対向する内側電極28と測定電極29との間には、直流電源36による使用電圧Va (例えば、450mV)が印加され、内側電極28と基準電極31との間には直流電源39による使用電圧Vb (例えば、1.6V)が印加される。
【0094】
これにより、基準セル32の内側電極28、基準電極31間と、測定セル30の内側電極28、測定電極29間とには、後述の化1から化6の反応式により、排気ガス中の酸素濃度、可燃ガス成分濃度に基づいたネルンスト電圧Vnl,Vnt,Vnrがそれぞれの空燃比λに対応して発生し、このときの拡散限界電流Im が電流検出器37により検出信号として出力されるものである。
【0095】
即ち、エンジンの空燃比が理論空燃比(λ=1)よりも大きくなるリーン空燃比(λ>1)のときには、燃焼室内での希薄混合気により保護層33、拡散層34の周囲を流れる排気ガス中に酸素が燃焼されることなく残っている。
【0096】
このため、基準セル32側の内側電極28と基準電極31との間に直流電源39による使用電圧Vb (実際には後述の合成ポンプ電圧Upb)を印加した状態では、カソード側の基準電極31において下記の化1による電気化学的な接触分解反応が行われ、排気ガス中に残留した酸素に電子が付与されて酸素イオンが発生する。
【0097】
【化1】
O2 +4e → 2O2-
但し、O2 :酸素分子
e :電子
O2-:酸素イオン
【0098】
そして、このときの酸素イオンは、固体電解質層27中の酸素欠陥を介してカソード側の基準電極31からアノード側の内側電極28に向けて輸送される。このため、アノード側の内側電極28においては、下記の化2による電気化学的な接触分解反応が行われ、このときに酸素イオンが酸素と電子とに分解される。
【0099】
【化2】
2O2- → O2 +4e
【0100】
これにより、アノード側の内側電極28内には、図7に示す空孔43(酸素収容室)に酸素が吸入され、空孔43内には基準電極31(外部の排気ガス)側よりも高い酸素分圧が生じる。このとき、電極28,31間には両者の酸素分圧差等に基づき、図9、図10に示すようにリーン空燃比状態のネルンスト電圧Vnl(例えば、約30mV)が発生する。
【0101】
そして、このネルンスト電圧Vnlは、直流電源39による使用電圧Vb (例えば、1.6V)に対して逆向きに作用するので、基準セル32の電極28,31間には、結果として下記の数1式による合成ポンプ電圧Upb(例えば、1570mV)が印加されることになる。
【0102】
【数1】
Upb=Vb −Vnl=1600−30=1570
【0103】
また、このときのネルンスト電圧Vnl(例えば、約30mV)は、測定セル30側の電極28,29間にも同様に逆向きに作用するので、測定セル30の電極28,29間には、結果として下記の数2式によるポンプ電圧Upa(例えば、420mV)が印加されることになる。
【0104】
【数2】
Upa=Va −Vnl=450−30=420
【0105】
そして、測定セル30のカソード側となる測定電極29側でも、前記化1式による電気化学的な接触分解反応が行われ、排気ガス中に残留した酸素に電子が付与されて酸素イオンが発生する。また、アノード側の内側電極28においては、前記化2の式による電気化学的な接触分解反応が行われ、このときに酸素イオンが酸素と電子とに分解される。
【0106】
これにより、アノード側の内側電極28内に酸素が吸入され、カソード側の拡散限界電流Im が測定電極29から図9に示す矢印の方向に流れる。そして、電流検出器37は、この拡散限界電流Im をリーン空燃比に対応した検出信号として、図8に示す特性線38のうち特性線部38Aの如く検出するものである。
【0107】
次に、エンジンの空燃比が理論空燃比(λ=1)のときには、保護層33、拡散層34の周囲を流れる排気ガス中の酸素分圧が化学量論的な空燃比(λ=1)に近づくことにより、この分圧に相当する理論空燃比状態のネルンスト電圧Vnt(例えば、約450mV)が、図11、図12に示す如く直流電源39側の使用電圧Vb と直流電源36側の使用電圧Va とに重ねられる。
【0108】
そして、このネルンスト電圧Vntは、直流電源39による使用電圧Vb (例えば、1.6V)に対して逆向きに作用するので、基準セル32の電極28,31間には、結果として下記の数3式による合成ポンプ電圧Upb(例えば、1150mV)が印加されることになる。
【0109】
【数3】
Upb=Vb −Vnt=1600−450=1150
【0110】
また、基準セル32側の内側電極28と基準電極31との間にこの合成ポンプ電圧Upbが印加された状態で、カソード側の基準電極31においては、前記化1の式による電気化学的な接触分解反応が行われ、排気ガス中に残留した酸素に電子が付与されて酸素イオンが発生する。
【0111】
そして、この場合も酸素イオンは、固体電解質層27中の酸素欠陥を介してカソード側の基準電極31からアノード側の内側電極28に向けて輸送される。このため、アノード側の内側電極28においては、前記化2の式による電気化学的な接触分解反応が行われ、このときに酸素イオンが酸素と電子とに分解される。
【0112】
これにより、アノード側の内側電極28内には、図7に示す空孔43(酸素収容室)に酸素が吸入され、空孔43内には基準電極31側よりも高い酸素分圧が生じる。そして、電極28,31間には前述した理論空燃比状態のネルンスト電圧Vnt(例えば、約450mV)が発生し続ける。
【0113】
また、測定セル30の内側電極28と測定電極29との間では、このネルンスト電圧Vntが逆向きに作用することにより、測定セル30側の電極28,29間に印加されるポンプ電圧Upaは、下記の数4式のように結果として零(ボルト)に抑えられることになる。
【0114】
【数4】
Upa=Va −Vnt=450−450=0
【0115】
そして、測定セル30の測定電極29に拡散限界電流Im が流れることはなくなり、電流検出器37は零となった拡散限界電流Im を理論空燃比(λ=1)に対応した検出信号として、図8に示す特性線38の如く検出する。
【0116】
一方、エンジンの空燃比が理論空燃比(λ=1)よりも小さくなるリッチ空燃比(λ<1)のときには、燃焼室内での過濃混合気により保護層33、拡散層34の周囲を流れる排気ガス中に酸素は残らず、例えば一酸化炭素(CO)、水素(H2 )等の可燃ガス成分が燃焼されることなく残っている。
【0117】
このため、基準セル32側の内側電極28と基準電極31との間に直流電源39による使用電圧Vb (実際には後述の合成ポンプ電圧Upb)を印加した状態では、カソード側の基準電極31において下記の化3による電気化学的な接触分解反応が行われ、例えば排気ガス中に残留した二酸化炭素に電子が付与されて酸素イオンと一酸化炭素が発生する。
【0118】
【化3】
2CO2 +4e → 2O2-+2CO
但し、CO2 :二酸化炭素分子
e :電子
O2-:酸素イオン
CO:一酸化炭素分子
【0119】
そして、このときの酸素イオンは、固体電解質層27中の酸素欠陥を介してカソード側の基準電極31からアノード側の内側電極28に向けて輸送される。このため、アノード側の内側電極28においては、前記化2の式による電気化学的な接触分解反応が行われ、このときに酸素イオンが酸素と電子とに分解される。
【0120】
これにより、アノード側の内側電極28内には、図7に示す空孔43(酸素収容室)に酸素が吸入され、空孔43内には基準電極31(外部の排気ガス)側よりも非常に高い酸素分圧が生じる。このとき、電極28,31間には両者の酸素分圧差等に基づき、図13、図14に示すようにリッチ空燃比状態のネルンスト電圧Vnr(例えば、約900mV)が発生する。
【0121】
そして、このネルンスト電圧Vnrは、直流電源39による使用電圧Vb (例えば、1.6V)に対して逆向きに作用するので、基準セル32の電極28,31間には、結果として下記の数5式による合成ポンプ電圧Upb(例えば、700mV)が印加されることになる。
【0122】
【数5】
Upb=Vb −Vnr=1600−900=700
【0123】
また、このときのネルンスト電圧Vnr(例えば、約900mV)は、測定セル30側の電極28,29間にも同様に逆向きに作用するので、測定セル30の電極28,29間には、結果として下記の数6式によるポンプ電圧Upa(例えば、−450mV)が印加されることになる。
【0124】
【数6】
Upa=Va −Vnr=450−900=−450
【0125】
この結果、リッチ空燃比(λ<1)の場合には、測定セル30の電極28,29は転極され、内側電極28がカソード(陰極)側となり、測定電極29がアノード(陽極)側に切り換わる。そして、カソードとなる内側電極28側では、前記化1式による電気化学的な接触分解反応が行われ、前記空孔43内の酸素に電子が付与されて酸素イオンが発生する。
【0126】
また、アノード側の測定電極29においては、下記の化4による電気化学的な接触分解反応が行われ、拡散層34を透過した排気ガス中の一酸化炭素(CO)が、このときの酸素イオンと結合して二酸化炭素と電子とに分解される。
【0127】
【化4】
2CO+2O2- → 2CO2 +4e
【0128】
なお、排気ガス中の可燃ガス成分が水素(H2 )の場合には、基準セル32のカソード側となる基準電極31において、下記の化5による電気化学的な接触分解反応が行われ、排気ガス中に残留した水分子に電子が付与されて酸素イオンと水素が発生する。
【0129】
【化5】
2H2 O+4e → 2O2-+2H2
但し、H2 O:水分子
e :電子
O2-:酸素イオン
H2 :水素分子
【0130】
そして、このときの酸素イオンは、固体電解質層27中の酸素欠陥を介してカソード側の基準電極31からアノード側の内側電極28に向けて輸送される。このため、アノード側の内側電極28においては、前記化2の式による電気化学的な接触分解反応が行われ、このときに酸素イオンが酸素と電子とに分解される。
【0131】
また、このときのネルンスト電圧Vnrにより、測定セル30の電極28,29は前述の如く転極されるので、カソードとなる内側電極28側では、前記化1式による電気化学的な接触分解反応が行われ、前記空孔43内の酸素に電子が付与されて酸素イオンが発生する。
【0132】
また、アノード側の測定電極29においては、下記の化6による電気化学的な接触分解反応が行われ、排気ガス中の水素(H2 )がこのときの酸素イオンと結合して水分子と電子とに分解されるものである。
【0133】
【化6】
2H2 +2O2- → 2H2 O+4e
【0134】
これにより、カソード側の内側電極28(図7に示す空孔43)からは、酸素が酸素イオンとなって吸出され、この酸素イオンがアノード側の測定電極29に輸送される。このため、この場合の拡散限界電流Im は測定電極29から内側電極28に向けて図13に示す矢印の方向に流れる。
【0135】
そして、電流検出器37は、この拡散限界電流Im をリッチ空燃比(λ<1)に対応した検出信号として、図8に示す特性線38のうち特性線部38Bの如く検出するものである。
【0136】
この場合、リッチ空燃比状態のネルンスト電圧Vnr(例えば、約900mV)は、直流電源36の使用電圧Va (例えば、450mV)と直流電源39の使用電圧Vb (例えば、1.6V)に対し、下記の数7の式を満たす関係に設定されている。
【0137】
【数7】
2×Vnr <(Va +Vb )
【0138】
そして、リッチ空燃比の場合も、基準セル32側の合成ポンプ電圧Upbは測定セル30側のポンプ電圧Upaよりも大きな電圧となり、合成ポンプ電圧Upbによって内側電極28の空孔43(酸素収容室)内に吸入される酸素量が、ポンプ電圧Upaにより内側電極28の空孔43内から吸出される酸素量よりも多くなるように調整される。
【0139】
このため、内側電極28の空孔43内は、外部の排気ガス中よりも酸素分圧が常に高い状態に保たれる。また、内側電極28内で連続気泡となる空孔43は、図5、図6に示す内側電極28のリード部28Aにも延在しているので、これらの空孔43からなる酸素収容室は、図1に示すケーシング1のキャップ3側で大気と連通され、外部の排気ガスが空孔43に向けて逆拡散するのが抑えられるものである。
【0140】
かくして、本実施の形態によれば、測定セル30の測定電極29に接続した電流検出器37により、空燃比に対応して変化する拡散限界電流Im を検出信号として、図8中に示す特性線38の如く取出すことができ、理論空燃比(λ=1)のときには電流値が零の検出信号を出力することができる。
【0141】
また、リーン空燃比(λ>1)のときには、特性線部38Aのように正(プラス)の電流値となる検出信号を出力でき、リッチ空燃比(λ<1)のときには、特性線部38Bのように負(マイナス)の電流値となる検出信号を出力することができる。
【0142】
また、本実施の形態にあっては、小径の中空ロッド状をなすコアパイプ23の外周面にヒータパターン24を形成し、該ヒータパターン24を外側から覆うように前記コアパイプ23の外周側に絶縁性のヒータ被覆層25を設けることによってヒータ部22を細長いロッド状に形成すると共に、該ヒータ部22の外周側に固体電解質層27、電極28,29,31、保護層33および拡散層34等を曲面印刷等の手段を用いて形成する構成としている。
【0143】
このため、全体が円形のロッド状をなす空燃比検出素子21を製造することができ、プレート型の空燃比検出素子に比較して電極28,29,31に十分な電極面積を確保でき、内部抵抗を低減できると共に、空燃比検出素子21の外径寸法、容積等を確実に小さくすることができる。
【0144】
また、外側にエッジ部が形成されるプレート型の素子に比較して、空燃比検出素子21の外形状をエッジ部がない、円形のロッド状に成形することができるので、空燃比検出素子21の熱応力等を約1/2に削減することが可能となり、例えば固体電解質層27の割れ等を抑えることができる。
【0145】
そして、当該空燃比センサをエンジンの排気管等に実装したときに、保護層33、拡散層34の周囲から電極29,31の表面に向けて透過する排気ガスの透過量が、排気ガスの流れ方向や取付時の方向によって変化するのを防止でき、取付時の指向性をなくすことができる。
【0146】
また、ヒータ部22を全周にわたって外側から固体電解質層27および拡散層34等で覆うことにより、ヒータ部22が直接外気と接触するのを抑えて外気温による影響を低減することができ、ヒータ部22の伝熱面積を大きくして該ヒータ部22からの熱を固体電解質層27等に効率的に伝えることができる。
【0147】
また、コアパイプ23の軸穴23A等によりヒータ部22全体の熱容量小さくでき、該ヒータ部22の昇温時間を確実に短くすることができる。これにより、固体電解質層27の活性時間を短くでき、エンジンの始動時にも早期に空燃比制御を行うことができる。
【0148】
一方、空燃比検出素子21の内部に基準となる大気室等を特別に形成して大気を導入する必要がないので、当該空燃比検出素子21の構造を簡略化することができ、製造時の作業性を向上することができる。
【0149】
また、内側電極28と外側の測定電極29、基準電極31との間で固体電解質層27を挟むことにより、一層の固体電解質層27を用いるだけで第1、第2のポンプセルとなる測定セル30、基準セル32を構成できるので、異種材料による重合せ層を減らすことができ、曲面印刷等の作業性を高めることができる。
【0150】
さらに、排気ガスの透過量を調整する拡散層34を、空燃比検出素子21の先端部外周側に設け、測定電極29を拡散層34により外側から覆う構成としているので、拡散層34の気孔率のバラツキを補正する作業等を容易に行うことができ、測定電極29に対するガス透過量を安定して調整できる。
【0151】
この場合、拡散層34の外周面をダイヤモンド研磨等の手段を用いて研磨することにより、拡散層34の気孔率のバラツキ補正を行うことができ、これによっても測定電極29に対するガス透過量の調整、ガス拡散抵抗値等の調整を行うことができる。
【0152】
従って、本実施の形態によれば、空燃比検出素子21を短時間で活性化でき、エンジンの始動時でも排気ガス中の酸素濃度等を早期に検出して、燃料噴射量のフィードバック制御を即座に行うことが可能になる。また、当該空燃比センサの取付自由度を大きくすることができ、ヒータ部22の消費電力も低減できる。
【0153】
そして、空燃比検出素子21の製造時には、コアパイプ23の外周側に順次ヒータパターン24、ヒータ被覆層25、内側電極28、固体電解質層27、測定電極29、基準電極31、保護層33および拡散層34を順次曲面印刷することにより形成でき、素子の焼成後にも拡散層34の気孔率を容易に補正できると共に、製造時の作業性を大幅に向上することができる。
【0154】
また、内側電極28と外側の測定電極29、基準電極31との間で固体電解質層27を挟むことにより、一層の固体電解質層27を用いるだけで第1、第2のポンプセルとなる測定セル30、基準セル32を構成できるので、空燃比検出素子21全体の外径寸法を小さくすることが可能となり、装置の小型化を図ることができる。
【0155】
一方、ヒータ部22のヒータ被覆層25(多孔質絶縁層)と固体電解質層27との間に設ける内側電極28は、図7に示す如く白金等の貴金属材料41、セラミックス粒子42および連続気泡となる空孔43により構成しているので、貴金属材料41が電極反応を起こすことにより内部で電子を移動させ、連続気泡となる空孔43を内側電極28内での酸素収容室として活かすことができる。
【0156】
これにより、固体電解質層27、貴金属材料41および空孔43(凹空間44)からなる3相界面で電極反応を生起させ、電子の移動を促進できると共に、内側電極28内の酸素を濃度、圧力勾配に従って速く拡散させることができる。また、内側電極28内の空孔43を、セラミックス粒子42の粒径よりも大きい孔径に形成することにより、空孔43内での酸素収容量を増やすことができ、内側電極28内での酸素の拡散を円滑に行うことができる。
【0157】
特に、セラミックス粒子42の構成材料として、ヒータ被覆層25、固体電解質層27と同一の材料を用いることにより、素子の焼成時には内側電極28をヒータ被覆層25と固体電解質層27との間で両者に対して強く接合できる。そして、前記3相界面(電極反応点)を多数、均一に分布させることができ、内側電極28と測定電極29、基準電極31との対向面全体で電極反応を均一に生起することができる。
【0158】
そして、空孔43内で酸素を拡散できるため、電極反応、温度変化で生じる酸素の濃度、圧力差を減らすことができ、前記3相界面(電極反応点)での酸素の滞留、欠乏を防ぐことができる。これにより、センサの内部抵抗を下げることが可能となり、空燃比検出素子21の低温活性化を促進することができる。
【0159】
さらに、空燃比検出素子21の固体電解質層27等に対して昇温、降温等を繰返すような耐久試験を行った場合でも、固体電解質層27と内側電極28との3相界面において剥離等が生じるのを抑えることができ、これによる内部抵抗の増大等も防止することができる。
【0160】
次に、図15および図16は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、内側電極の一部を構成するセラミックス材料をペロブスカイト型酸化物により構成したことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0161】
図中、50は本実施の形態で用いる第1の電極としての内側電極で、該内側電極50は、第1の実施の形態で述べた内側電極28とほぼ同様に、白金等の貴金属材料51と、セラミックス粒子52,52,…と、空孔53,53,…とにより構成されている。
【0162】
また、内側電極50と固体電解質層27との境界面側には、第1の実施の形態で述べた凹空間44と同様に、複数の凹空間54,54,…が形成されている。しかし、本実施の形態による内側電極50は、セラミックス粒子52が後述のペロブスカイト型酸化物からなる混合電導体により構成されている点で第1の実施の形態とは異なるものである。
【0163】
即ち、プロブスカイト型酸化物は、例えば(La1-xSrxCoO3 )系の酸化物、または(La1-xSrxMnO3 )系の酸化物からなり、混合電導体であるセラミックス粒子52を構成しているものである。
【0164】
そして、混合電導体であるセラミックス粒子52は、図16に示す如く固体電解質層27との2層界面で酸素イオン(O2-)を伝導させ、セラミックス粒子52と空孔53との2層界面で、前述の化1、化2式による電極反応を図16中に示す如く生起させるものである。
【0165】
また、図16に示すように固体電解質層27と貴金属材料51と空孔53との3相界面F1 ,F2 、固体電解質層27と貴金属材料51と凹空間54との3相界面F3 ,F4 等でも電極反応が起こる。そして、空孔53は酸素収容室として機能することにより、内側電極50内の酸素を濃度、圧力勾配に従って拡散させるものである。
【0166】
この場合、内側電極50内では、図16中の左側部位(素子の先端部側)が右側部位(素子の基端部側)よりも酸素濃度が低くなり、酸素(O2 )、イオン等は図16中の矢示b方向に濃度勾配等に従って移動するものである。
【0167】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に本実施の形態では、内側電極50のセラミックス粒子52をペロブスカイト型酸化物で構成することにより、前述した3相界面(電極反応点)を多数、均一に分布させることができ、内側電極50の電極面全体で電極反応を効率的に起こすことができる。
【0168】
また、内側電極50内での酸素濃度勾配に対して、空孔53によるガス拡散に混合電導体(セラミックス粒子52)内のイオン伝導が加わり、図16中の矢示b方向における酸素ガスの移動速度を加速することができる。
【0169】
この結果、素子の内部抵抗を下げることができ、低温活性等を向上できると共に、例えば固体電解質層27と内側電極50との間の剥離を長期にわたって抑えることができ、空燃比センサとしての信頼性を高めることができる。
【0170】
なお、前記第1の実施の形態では、ヒータコアとなるコアパイプ23を射出成形により形成するものとして述べたが、これに替えて、コアパイプ23を押出し成形等の手段を用いて形成するようにしてもよい。また、コアパイプ23等に替えて、例えば中実のヒータコアを用いてもよいものである。
【0171】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、ヒータ部の外周側に第1の電極と固体電解質層を形成し、該固体電解質層の外周側には、第1の電極との間で固体電解質層を挟むように第2,第3の電極を形成すると共に、第2,第3の電極のうち印加電圧が低い方の電極を外側から覆うように固体電解質層の外周側に拡散層を設ける構成としたので、細長いロッド形状をなすヒータ部の外周側に曲面印刷等の手段を用いて固体電解質層、第1,第2,第3の電極および拡散層等を順次積層するように形成でき、空燃比検出装置全体を円形のロッド状をなす構造とすることができる。これによって、取付時の方向や被測ガスの流れ方向等に影響されることなく、被測ガスの空燃比を安定した精度で検出することができる上に、ヒータによる昇温時間を確実に短くでき、エンジンの始動時でも早期に空燃比を検出することができる。
【0172】
また、空燃比検出素子の内部に基準となる大気を導入する必要がないので、空燃比検出装置の構造を簡略化でき、製造時の作業性を向上することができる。また、第1の電極と第2,第3の電極とは固体電解質層を径方向で挟むように対向配置でき、それぞれの電極面積を大きくできると共に、電極間距離を小さくして電気抵抗を低減することができる。さらに、拡散層を固体電解質層の外周側に形成でき、拡散層の気孔率にバラツキ等が生じるのを容易に補正できると共に、製造時の歩留りを向上することができる。
【0173】
また、請求項2に記載の発明によると、第2の電極,第3の電極のうち印加電圧が低い方の電極は、印加電圧が高い方の電極よりもヒータ部の先端側寄りに位置し、拡散層はヒータ部の先端側となる位置で前記低い方の電極を固体電解質層の外側から覆う構成としているので、拡散層の厚さ調整等を外側から容易に行うことができ、前記電極に対する被測ガスの透過量、ガス拡散抵抗値の調整等を容易に行うことができると共に、拡散層の気孔率にバラツキ等が生じるのを容易に補正することができ、製造時の歩留りを向上できる。
【0174】
一方、請求項3に記載の発明は、第1の電極と第2の電極との間に第1の電圧を印加する第1の電圧印加手段と、前記第1の電圧とは異なる第2の電圧を第1の電極と第3の電極との間に印加する第2の電圧印加手段と、前記第2の電極,第3の電極のうち印加電圧が低い方の電極を外側から覆うように多孔質材料を用いて前記固体電解質層の外周側に形成され、前記低い方の電極に対する被測ガスの透過量を調整する拡散層とを備え、前記第1,第2の電圧印加手段は、第2,第3の電極のうち印加電圧が低い方の電極から出力される信号が被測ガスの空燃比に対応して変化するように第1,第2の電圧を調整する構成としているので、例えば被測ガスの空燃比が理論空燃比のときには、前記低い方の電極から出力される空燃比の検出信号を電流値がほぼ零の信号とすることができる。また、空燃比がリーン傾向となったときには、前記低い方の電極を陰極とし、この陰極側から空燃比の検出信号を電流値が正の値の信号として出力することができる。一方、空燃比がリッチ傾向となったときには、前記低い方の電極を陽極とし第1の電極を陰極に転極した状態で、空燃比の検出信号を電流値が負の値の信号として出力することができる。
【0175】
また、ヒータ部を心棒部をとし、その外周側には全周にわたって固体電解質層、第1,第2,第3の電極等を形成することにより、ヒータ部を小径に形成した場合でも固体電解質層に対するヒータ部の伝熱面積を大きくすることができ、該ヒータ部からの熱を固体電解質層等に効率的に伝熱することができる。そして、空燃比検出装置を円形のロッド状に形成でき、プレート型の空燃比検出装置に比較して各電極に十分な面積を確保しつつ、空燃比検出装置の体積を確実に小さくすることができる。
【0176】
また、請求項4に記載の発明は、第1,第2の電圧印加手段のうち印加電圧が低い方の電圧印加手段と電極との間には、被測ガスの空燃比に対応した検出信号を電流値として出力するための電流検出手段を設ける構成としているので、電流検出手段で検出した電流値に従って空燃比が理論空燃比に対応しているか、リーン傾向にあるか、またはリッチ傾向にあるかを検知でき、正確な空燃比を知ることができる。
【0177】
また、請求項5に記載の発明によると、第2の電極と第3の電極は固体電解質層の軸方向で互いに離間して位置し、第1の電極は、前記固体電解質層の径方向でこれらの第2の電極、第3の電極と対向するように前記固体電解質層の軸方向に予め決められた長さをもって延びる構成としているので、固体電解質層を挟んで径方向で対向する位置に第1の電極と第2,第3の電極とを配置することができ、空燃比検出装置全体の外径寸法を小さくできると共に、装置の小型化を図ることができる。
【0178】
また、請求項6に記載の発明によると、第1の電極は、貴金属材料の粉体、セラミックス材料の粉体および空孔形成剤を用いて構成し、該空孔形成剤は前記第1の電極内に連続気泡となる空孔を形成する構成としているので、貴金属が電極反応を起こすことにより内部で電子を移動させ、セラミックス材料の粉体によりヒータ部と固体電解質層との間の接合性を高めることができる。そして、第1の電極内に連続気泡となる空孔を形成でき、これらの空孔を酸素収容室として活かすことにより、3相界面(電極反応点)を多数、均一に分布させることができ、第1の電極の電極面全体で電極反応を効率的に起こすことができると共に、第1の電極内の酸素を濃度、圧力勾配に従って拡散させることができる。そして、素子の内部抵抗を下げることができ、低温活性等を向上できると共に、信頼性を高めることができる。
【0179】
また、請求項7に記載の発明によると、空孔形成剤により第1の電極中に形成される空孔は、セラミックス材料の粒径以上となる孔径を有しているから、空孔内での酸素収容量を増やすことができ、電極内での酸素の拡散を円滑に行うことができる。
【0180】
また、請求項8に記載の発明によると、セラミックス材料は少なくとも一部を固体電解質層の構成材料と同一の材料により構成しているので、素子の焼成時には第1の電極をヒータ部と固体電解質層との間で両者に対して強く接合することができる。
【0181】
また、請求項9に記載の発明は、セラミックス材料をペロブスカイト型酸化物により構成しているので、固体電解質層とペロブスカイト型酸化物との間の2相界面で酸素イオンを伝導でき、ペロブスカイト型酸化物と空孔との間の2相界面では電極反応を起こすことができる。そして、前述した3相界面(電極反応点)を多数、均一に分布させることができ、第1の電極の電極面全体で電極反応を効率的に起こすことができる。また、第1の電極内での酸素濃度勾配に対して、空孔によるガス拡散に混合電導体(ペロブスカイト型酸化物)内のイオン伝導が加わり、第1の電極内における酸素ガスの移動速度を加速することができる。この結果、素子の内部抵抗を下げることができ、低温活性等を向上できると共に、例えば固体電解質層と第1の電極との間の剥離を長期にわたって抑え、空燃比センサとしての信頼性を高めることができる。
【0182】
さらに、請求項10に記載の発明によると、ヒータ部を、ヒータコア、ヒータパターンおよびヒータ被覆層から構成しているので、ヒータコアは中空のセラミックパイプを用いて形成でき、ヒータ部全体の熱容量を小さくできると共に、該ヒータ部の昇温時間を確実に短くでき、固体電解質層を早期に活性化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による空燃比検出素子が設けられた空燃比センサを示す縦断面図である。
【図2】図1に示す空燃比検出素子の拡大縦断面図である。
【図3】ヒータ部の形成工程を示す斜視図である。
【図4】ヒータ部を形成した状態を示す斜視図である。
【図5】図4のヒータ部上に内側電極、固体電解質層、測定電極、基準電極および拡散層等を形成する工程を示す斜視図である。
【図6】図5に示すヒータ部、固体電解質層、保護層および拡散層等からなる空燃比検出素子の斜視図である。
【図7】内側電極の内部構造を示す拡大断面図である。
【図8】空燃比検出素子による空燃比の検出信号を示す特性線図である。
【図9】リーン空燃比状態における固体電解質内の酸素イオンの動き等を示す検出動作説明図である。
【図10】リーン空燃比状態における基準セル、測定セル等の電圧値等を示す特性線図である。
【図11】理論空燃比状態における固体電解質内の酸素イオンの動き等を示す検出動作説明図である。
【図12】理論空燃比状態における基準セル、測定セル等の電圧値等を示す特性線図である。
【図13】リッチ空燃比状態における固体電解質内の酸素イオンの動き等を示す検出動作説明図である。
【図14】リッチ空燃比状態における基準セル、測定セル等の電圧値等を示す特性線図である。
【図15】第2の実施の形態による空燃比検出素子の内側電極等を示す図7と同様位置での拡大断面図である。
【図16】図15中のa部を拡大して示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
11,12 リード線
13,14 コンタクトプレート
21 空燃比検出素子(空燃比検出装置)
22 ヒータ部
23 コアパイプ(ヒータコア)
23A 軸穴
24 ヒータパターン
24A,28A,29A,31A リード部
25 ヒータ被覆層
27 固体電解質層
28,50 内側電極(第1の電極)
29 測定電極(第2の電極)
30 測定セル(第1のポンプセル)
31 基準電極(第3の電極)
32 基準セル(第2のポンプセル)
33 保護層
34 拡散層
35 ヒータ電源
36 直流電源(第1の電圧印加手段)
37 電流検出器(電流検出手段)
39 直流電源(第2の電圧印加手段)
41,51 貴金属材料
42,52 セラミックス粒子
43,53 空孔
44,54 凹空間
Upa ポンプ電圧
Upb 合成ポンプ電圧
Va 使用電圧(第1の電圧)
Vb 使用電圧(第2の電圧)
Claims (10)
- 細長いロッド形状をなし、外部からの通電により発熱するヒータ部と、
該ヒータ部の外周側に全周にわたって形成され、該ヒータ部からの熱によって活性化される酸素イオン伝導性の固体電解質層と、
前記ヒータ部と固体電解質層との間に位置して該固体電解質層の内周側に設けられた第1の電極と、
該第1の電極との間で前記固体電解質層を挟むように該固体電解質層の外周側にそれぞれ設けられ互いに離間して配置された第2の電極,第3の電極と、
前記第1の電極と第2の電極との間に電圧を印加する第1の電圧印加手段と、
該第1の電圧印加手段とは異なる電圧を前記第1の電極と第3の電極との間に印加する第2の電圧印加手段と、
前記第2の電極,第3の電極のうち印加電圧が低い方の電極を外側から覆うように多孔質材料を用いて前記固体電解質層の外周側に形成され、前記低い方の電極に対する被測ガスの透過量を調整する拡散層とにより構成してなる空燃比検出装置。 - 前記第2の電極,第3の電極のうち印加電圧が低い方の電極は、印加電圧が高い方の電極よりも前記ヒータ部の先端側寄りに位置し、前記拡散層はヒータ部の先端側となる位置で前記低い方の電極を固体電解質層の外側から覆う構成としてなる請求項1に記載の空燃比検出装置。
- 細長いロッド形状をなし、外部からの通電により発熱するヒータ部と、
該ヒータ部の外周側に全周にわたって形成され、該ヒータ部からの熱によって活性化される酸素イオン伝導性の固体電解質層と、
前記ヒータ部と固体電解質層との間に位置して該固体電解質層の内周側に設けられた第1の電極と、
該第1の電極との間で前記固体電解質層を挟むように該固体電解質層の外周側にそれぞれ設けられ互いに離間して配置された第2の電極,第3の電極と、
第1の電圧を前記第1の電極と第2の電極との間に印加する第1の電圧印加手段と、
前記第1の電圧とは異なる第2の電圧を前記第1の電極と第3の電極との間に印加する第2の電圧印加手段と、
前記第2の電極,第3の電極のうち印加電圧が低い方の電極を外側から覆うように多孔質材料を用いて前記固体電解質層の外周側に形成され、前記低い方の電極に対する被測ガスの透過量を調整する拡散層とからなり、
前記第1の電圧印加手段と第2の電圧印加手段は、前記第2の電極と第3の電極のうち印加電圧が低い方の電極から出力される信号が被測ガスの空燃比に対応して変化するように前記第1の電圧と第2の電圧を調整する構成としてなる空燃比検出装置。 - 前記第1,第2の電圧印加手段のうち印加電圧が低い方の電圧印加手段と前記電極との間には、被測ガスの空燃比に対応した検出信号を電流値として出力するための電流検出手段を設けてなる請求項1,2または3に記載の空燃比検出装置。
- 前記第2の電極と第3の電極は前記固体電解質層の軸方向で互いに離間して位置し、前記第1の電極は、前記固体電解質層の径方向でこれらの第2の電極、第3の電極と対向するように前記固体電解質層の軸方向に予め決められた長さをもって延びる構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の空燃比検出装置。
- 前記第1の電極は、貴金属材料の粉体、セラミックス材料の粉体および空孔形成剤を用いて構成し、該空孔形成剤は前記第1の電極内に連続気泡となる空孔を形成する構成としてなる請求項1,2,3,4または5に記載の空燃比検出装置。
- 前記空孔形成剤により第1の電極中に形成される空孔は、前記セラミックス材料の粒径以上となる孔径を有してなる請求項6に記載の空燃比検出装置。
- 前記セラミックス材料は少なくとも一部を前記固体電解質層の構成材料と同一の材料により構成してなる請求項6または7に記載の空燃比検出装置。
- 前記セラミックス材料はペロブスカイト型酸化物により構成してなる請求項6または7に記載の空燃比検出装置。
- 前記ヒータ部は、セラミックス材料により小径の中空ロッド状に形成されたヒータコアと、該ヒータコアの外周面に形成されたヒータパターンと、該ヒータパターンを外側から覆うように前記ヒータコアの外周側に設けられた絶縁性のヒータ被覆層とにより構成してなる請求項1,2,3,4,5,6,7,8または9に記載の空燃比検出装置。
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