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JP3777365B2 - 電子機器装置 - Google Patents

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JP3777365B2
JP3777365B2 JP2003139871A JP2003139871A JP3777365B2 JP 3777365 B2 JP3777365 B2 JP 3777365B2 JP 2003139871 A JP2003139871 A JP 2003139871A JP 2003139871 A JP2003139871 A JP 2003139871A JP 3777365 B2 JP3777365 B2 JP 3777365B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、移動方向判定方法および当該移動方向判定方法を用いた電子機器装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、携帯型ビデオゲーム装置に当該携帯型ビデオゲーム装置自体の傾きを検知する傾きセンサを内蔵し、携帯型ビデオゲーム装置の傾きを当該傾きセンサによって検知し、検知された結果を予め設定されている傾きパターンと比較して所定のイベント画像を表示するようにした技術が特開2001−340638号公報(特許文献1)に開示されている。
また、当該特許文献1には、携帯型ビデオゲーム装置がゲーム画像を表示する液晶表示部を有し、当該液晶表示部内に前記検知された傾きを表す傾きインジケータを表示するように構成された技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−340638号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の携帯型ビデオゲーム装置は、装置の液晶表示部が上方を向くような姿勢で使用するものであり、液晶液晶表示部を見ながら、装置を前後左右に傾けることで所定情報の入力を行い、ゲームを進行させるものである。また、装置に加えられた傾きを知ることが出来るように、液晶液晶表示部にはゲーム内容の表示に加えて傾きインジケータが表示されるようになっているものである。すなわち、使用者(遊技者・プレイヤ)は、液晶表示画面に表示される傾きインジケータを見ながらゲームを行うようになっており、液晶表示画面から目を離すことなく装置を前後・左右の4方向へ傾けてゲームを進行させるものである。
したがって、当該携帯型ビデオゲーム装置に用いられている技術は、常に液晶表示画面を見ながらゲームを進行させるものであるから、装置自体を空間内で上下左右に動かして所定の入力を行わせるような装置には適さないものである。
【0005】
本願発明に係る電子機器装置は、上記従来の携帯型ビデオゲーム装置とは異なり、単なる装置の傾きではなく、装置自体の空間内での移動および移動方向を検知することができる筐体の移動方向判定方法、電子機器装置、その他の応用技術を提供するものである。
また、上下左右の移動のみならず斜め方向の移動も検知することができるものであって、斜め方向に対する附勢力を上下左右に対する附勢力に比べて大きくしなくても、上下左右および斜め方向の移動を検知することができる筐体の移動方向判定方法および当該移動方向判定方法を用いたゲーム機等の電子機器装置を提供することを課題とする。
【0006】
上記課題を解決するため、本願発明は下記の構成を有することを特徴とする。すなわち、請求項1記載の発明は、
筐体を有し、
当該筐体内には、液晶表示部と、所定のプログラムを実行するマイクロコンピュータ、前記プログラムその他のデータを記憶する記憶手段、前記液晶表示部を駆動するための駆動手段を備えた電子回路基板と、
所定範囲内を往復移動可能に設けられた第1の移動子を有し、当該第1の移動子の往復移動範囲の両端に設けられ第1の移動子との当接を検知する一対の検知部を備えた第1の方向スイッチと、
前記第1の移動子の往復移動方向と略直交する方向に往復移動可能に設けられた第2の移動子を有し、当該第2の移動子の往復移動範囲の両端に設けられ第2の移動子との当接を検知する一対の検知部を備えた第2の方向スイッチが設けられ、
前記マイクロコンピュータは、前記記憶手段に記憶されたプログラムに基づき、
前記第1の方向スイッチ若しくは第2の方向スイッチの、何れか一方の方向スイッチが備える一対の検知部において移動子の往復移動が検知されたとき、当該検知を行った一対の検知部のうち後に移動子との当接が行われた検知部の方向に向かって筐体が移動したものと判定する制御と、
前記第1の方向スイッチ若しくは第2の方向スイッチが備える何れかの検知部において移動子との当接が検知され、当該検知と略同時に、当該検知が行われた検知部を備える方向スイッチ以外の他の方向スイッチが備える検知部において移動子との当接が検知されたとき、第1の方向スイッチが備える一対の検知部のうち前記検知を行わなかった検知部が設けられている方向と、第2の方向スイッチが備える一対の検知部のうち前記検知を行わなかった検知部が設けられている方向との中間方向に向かって筐体が移動したものと判定する制御と、
前記判定する制御の判定結果に基づいて、前記液晶表示部に表示させる画像を変化させる制御と、
を行うことを特徴とする電子機器装置。
【0007】
また、請求項2記載の発明は下記の構成を有する。
筐体を有し、
当該筐体内には、
所定のプログラムを実行するマイクロコンピュータ、前記プログラムその他のデータを記憶する記憶手段を備えた電子回路基板と、
複数のLEDによって構成された発光部と、
所定範囲内を往復移動可能に設けられた第1の移動子を有し、当該第1の移動子の往復移動範囲の両端に設けられ第1の移動子との当接を検知する一対の検知部を備えた第1の方向スイッチと、
前記第1の移動子の往復移動方向と略直交する方向に往復移動可能に設けられた第2の移動子を有し、当該第2の移動子の往復移動範囲の両端に設けられ第2の移動子との当接を検知する一対の検知部を備えた第2の方向スイッチが設けられ、
前記マイクロコンピュータは、前記記憶手段に記憶されたプログラムに基づき、
前記第1の方向スイッチ若しくは第2の方向スイッチの、何れか一方の方向スイッチが備える一対の検知部において移動子の往復移動が検知されたとき、当該検知を行った一対の検知部のうち後に移動子との当接が行われた検知部の方向に向かって筐体が移動したものと判定する制御と、
前記第1の方向スイッチ若しくは第2の方向スイッチが備える何れかの検知部において移動子との当接が検知され、当該検知と略同時に、当該検知が行われた検知部を備える方向スイッチ以外の他の方向スイッチが備える検知部において移動子との当接が検知されたとき、第1の方向スイッチが備える一対の検知部のうち前記検知を行わなかった検知部が設けられている方向と、第2の方向スイッチが備える一対の検知部のうち前記検知を行わなかった検知部が設けられている方向との中間方向に向かって筐体が移動したものと判定する制御と、
前記判定する制御の判定結果に基づいて、前記発光部の表示状態を変化させる制御と、
を行うことを特徴とする電子機器装置。
【0008】
また、請求項3記載の発明は下記の構成を有する。
前記筐体は手にもって操作できる程度の大きさに形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電子機器装置。
【0009】
また、請求項4記載の発明は下記の構成を有する。
前記筐体は手のひらに把持できる程度の大きさの略球状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電子機器装置。
【0010】
また、請求項5記載の発明は下記の構成を有する。
手のひらに把持できる程度の大きさに形成された略球状の筐体を有し、
当該筐体内には、液晶表示部と、所定のプログラムを実行するマイクロコンピュータ、前記プログラムその他のデータを記憶する記憶手段、前記液晶表示部を駆動するための駆動手段を備えた電子回路基板が固定され、
当該電子回路基板上には、当該回路基板と同一の平面内における筐体の移動および移動方向を検知する方向センサが設けられ、
当該筐体の正面には液晶表示部が設けられ、
当該筐体の背面には4個のLEDが略方形状に上下左右の各頂点となるように視認可能に配置され、
前記マイクロコンピュータは、前記記憶手段に記憶されたプログラムに基づき、
前記方向センサにより検知された筐体の移動に応じて前記液晶表示部に表示させる画像を変化させる制御と、
前記方向センサにより検知された筐体の移動方向が上方向であったときに、前記4個のLEDのうち、方形の上の頂点に配置されたLEDを発光させる制御と、
前記方向センサにより検知された筐体の移動方向が下方向であったときに、前記4個のLEDのうち、方形の下の頂点に配置されたLEDを発光させる制御と、
前記方向センサにより検知された筐体の移動方向が左方向であったときに、前記4個のLEDのうち、方形の左の頂点に配置されたLEDを発光させる制御と、
前記方向センサにより検知された筐体の移動方向が右方向であったときに、前記4個のLEDのうち、方形の右の頂点に配置されたLEDを発光させる制御と、
を行うことを特徴とする電子機器装置。
また、請求項6記載の発明は下記の構成を有する。
筐体を有し、
当該筐体内には、所定のプログラムを実行するマイクロコンピュータ、前記プログラムその他のデータを記憶する記憶手段を備えた電子回路基板と、
当該電子回路基板上に設けられ、所定範囲内に往復移動可能に設けられた移動子と、当該移動子の往復移動範囲の両端に設けられ移動子との当接を検知する一対の検知部と、前記移動子を前記一対の検知部の中間位置に保持する手段を備える方向センサと、
前記マイクロコンピュータは、前記記憶手段に設けられたプログラムに基づき、前記方向センサにて検知された前記移動子と前記一対の検知部との当接に基づいて当該回路基板と同一の平面内における筐体の移動を判定する制御を
行うことを特徴とする電子機器装置。
また、請求項7記載の発明は下記の構成を有する。
前記保持する手段は、前記電子回路基板上に設けられた固定板と、前記固定板に一端が接続され、当該一端の前記固定板に対する掛け止め位置を調節可能なスプリングとからなり、
前記スプリングは、前記固定板に対する前記スプリングの一端の掛け止め位置を調節することにより、前記移動子を前記一対の検知部の中間位置に保持可能であることを特徴とする請求項6記載の電子機器装置。
また、請求項8記載の発明は下記の構成を有する。
前記固定板には、各々前記スプリングの一端を接続可能な複数の小孔が形成されており、前記スプリングは、前記複数の小孔からその一端を接続する一の小孔を選択することにより、前記固定板に対する前記スプリングの一端の掛け止め位置を調節可能であることを特徴とする請求項7記載の電子機器装置。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明に係る移動方向判定方法および当該筐体の移動方向判定方法を採用した電子機器装置の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)は本願発明に係る電子機器装置を正面側から見た状態を表す外観斜視図であり、図1(b)は当該電子機器装置を背面から見た状態を表す背面図である。当該図1(a)および(b)において、1は電子機器装置の本体(以下単に「本体」という)を表している。
本体1は、手の平で把持できる程度の大きさの略球状に形成された合成樹脂製の筐体3に、液晶表示部5を有した液晶表示装置7、各種スイッチ、センサ等を有し、所定の電子回路を形成した回路基板等を内部に設けたものである。
【0012】
本体1を構成する筐体3の正面には方形の開口部が形成されており、当該開口部から液晶表示部5が表出するように液晶表示装置7が設けられている。また、本体1右側面には、当該電子機器装置に対する操作、入力等を行うためのキートップが表出した2個の押圧式スイッチ(第1スイッチ9、第2スイッチ11)が上下方向に並んで設けられている。また、当該第1スイッチ9、第2スイッチ11の下部には、リセットスイッチとして用いられる押圧式の第3スイッチ13が設けられている。
また、筐体3正面の液晶表示部5下方には、赤外線通信を行うための送受信部15が設けられている。当該送受信部15は、筐体3に2つの小孔を形成し、当該2つの小孔に対応して、筐体3内部にそれぞれ赤外線の発光素子17および受光素子19を設けた部位である。
【0013】
本体1の背面(筐体3背面)上部にはLED発光部21が設けられている。当該LED発光部21は、筐体3に4つの小孔を形成し、当該4つの小孔に対応して4つのLED23(23a、23b、23c、23d)を内部に若しくは挿通させた状態で設け、当該小孔を介して各LEDの発光状態が視認できるように構成した部位である。また、各LEDは各頂点が上下左右に位置するように方形状に配置されており、当該配置による各LEDの発光状態によって、上下左右等の方向を示すことが出来るようになっている。
その他、筐体3背面には複数の小孔を形成した小孔群が設けられている。当該小孔群を設けた部位の内部にはスピーカ25が設けられ、所定の音、音声を報知させるようになっている。
【0014】
本体1の内部構造を図2に示す。図2(a)は本体1の内部に設けられた電子回路基板29、図2(b)は同電子回路基板29の側面、図2(c)は本体1の側部断面を表している。前記筐体3の内部には、所定の電子回路を形成し、筐体3の移動方向を検知するための方向センサ27を設けた前記電子回路基板29が設けられている。
前記電子回路のブロック図を図3に示し、電子回路基板29に形成された電子回路の構成について説明する。当該電子回路は、主な構成としてマイクロコンピュータ31と、現在の日時時刻やゲームの進行に用いられるパラメータ等のゲームデータを記憶する書き換え可能な記憶手段(EEPROM)33、クロックパルスを生成する発振器35等を有している。また、前記液晶表示装置7、発光素子17、受光素子19、LED23、スピーカ25、各スイッチ9、11、13、方向センサ27がマイクロコンピュータ31若しくはマイクロコンピュータ31によって駆動される所定のドライバ回路に接続されており、記憶されているプログラムに従って所定の動作を行うように形成されている。
【0015】
前記マイクロコンピュータ31は、1つのパッケージ内に種々の機能を内蔵した1チップ型ICであり、プログラムに基づき所定の演算処理を行うCPU33、前記液晶表示装置7を駆動させるためのLCDコントローラ/ドライバ37、所定の音、音声を発生させるためのサウンドドライバ39としての機能を有している。その他マイクロコンピュータ31は、SRAM、ROM、タイマ、データ入出力管理等を行うインターフェイス(I/O)等の各種デバイスに相当する機能を内蔵して構成されたものである。
【0016】
方向センサ27について説明する。
方向センサ27は、本体1を空間内において所定方向に移動させた場合の、本体1の移動および移動方向の検知を目的としたセンサである。本実施の形態では、所定角度範囲内で揺動(往復動)する振り子を用いた振り子型スイッチを2個使用したものであり、当該振り子型スイッチは本体1の移動に応じて検知用の回路を閉じるスイッチとして構成されたものである。当該2個の振り子型スイッチには、垂直方向成分の移動を検知する縦振り子スイッチV(第1のスイッチ)と横方向成分の移動を検知する横振り子スイッチH(第2のスイッチ)が用いられている。
【0017】
第1のスイッチとしての縦振り子スイッチVについて説明する。
縦振り子スイッチVは、電子回路基板29の表面上において揺動自在に枢支された振り子v1を有している。振り子v1は、銅若しくは真鍮によって形成された円柱状の錘(移動子)v2と、当該錘v2を取り付けたアームv3によって構成されている。アームv3は、鉄若しくはステンレス等の薄板を板金加工によって細幅に形成した部材であり、端部には枢支穴(図示せず)を設け他端側に前記錘v2を固着したものである。また、アームv3には錘v2を固着した部位よりもさらに突出した凸部v4が形成されており、当該凸部v4には小孔v5が形成されている。当該小孔v5には引っ張りコイルスプリング(以下単に「スプリング」という。)v6の一端が掛止され、スプリングv6の張力によってアームv3を所定の位置で保持するようになっている。スプリングv6の他端は、複数の小孔を形成した固定板51の一の小孔に固定されている。
【0018】
前記固定板51の作用について説明する。前述のように固定板51には複数の小孔が形成されている。これは、スプリングv6の掛け止め位置を、複数の小孔の中から選択することができるようにするためである。また、このように掛け止め位置を選択可能にしたのは次の理由による。
第1に、錘を前記電極間の中間位置に保持するためである。縦振り子スイッチVの錘v2は、本体1の正立状態において、上下方向である重力方向で往復動するようになっている。したがって、錘v2には常に下向きの力(重力)が作用しており、当該重力に対向する力を付与しなければアームv3は電極e1側に傾いた状態となり、本体1を上への移動させた場合には錘v2と電極e1が当接しやすく、下への移動させた場合には錘v2と電極e2が当接しずらいという現象が生じる。このように、移動方向によって検知のされ方が異なっては、正確な移動方向の検知に支障が生じる。このような理由ににより、アームv3(錘v2)を電極e1と電極e2の略中間位置に保持すべく、アームv3を保持するスプリングv6の掛け止め位置が調節できるようになっている。
第2に、縦振り子スイッチVを構成する各部材の再現性の問題によるものである。縦振り子スイッチVは、複数の部材によって構成されており、好ましくはこれらの各部材は量産後も常に同一のものであることが望ましい。しかし、実際には、僅かながら寸法が異なっていたり、重量が異なっていたり、バネ定数が異る等の事態の発生は免れず、縦振り子スイッチVが正常に機能しない場合がある。そこで、当該部材の精度等を起因とする不具合を解消するために、スプリングv6の掛け止め位置を調節し、上下略等しい力の付与によって上下移動が検知できるようになっている。この問題については、横振り子スイッチHにおいても同様であり、当該縦振り子スイッチVの場合と同様にスプリングh6の掛け止め位置が選択できるようになっている。
【0019】
前記アームv3の前記枢支穴は、電子回路基板29に対して固定された鉄製の取付板v7に固着した支軸v8によって回動自在に支持されている。支軸v8も鉄若しくはステンレス等の金属で形成された部材である。取付板v7には、端子g1が設けられており、当該端子g1は所定の配線ケーブルによって電子回路基板29上の所定の回路の一端に接続されている。
前記取付板v7に枢支されたアームv3に取り付けられた錘v2は、支軸v8を中心としたアームv3の回動に伴って所定の範囲内で揺動するようになっている。当該揺動範囲は錘v2が当接して回動を制限する部材を兼ねた2つの電極e1、e2によって規制されている。電極e1、e2は鉄等の金属板を略L字型に曲げることにより形成されたのであり、電子回路基板29上に固定され所定回路の一端に接続されている。
また、電子回路基板29には、振り子v1の揺動時にアームv3の側面と当接し、振り子v1の電子回路基板29側への傾きを防止して円滑な揺動を行わせるための支持部材v9が設けられている。
【0020】
前記電極e1、e2は、移動子としての錘v2と当接して、当該当接を検知する検知部として作用するものである。すなわち、電極e1若しくはe2と錘v2が当接すると、前記回路基盤の所定箇所に配線ケーブルによって接続された端子g1、当該端子g1と一体となっている取付板v7、取付板v7に固着した支軸v8、支軸v8に取り付けられたアームv3、アームv3に固着された錘v2、当該錘v2と電極e1若しくは電極e2の順序で電気的な回路が構成され、当該当接を検知することができるようになっているものである。
【0021】
次に、方向センサ27を構成する第2のスイッチとしての横振り子スイッチHについて説明する。当該横振り子スイッチHは、移動子である錘の揺動方向を除き前述した縦振り子スイッチVと略同一の構成を有している。
横振り子スイッチHは、電子回路基板29表面上で揺動自在に枢支され振り子h1を有している。振り子h1は、銅若しくは真鍮によって形成された円柱状の錘h2と、当該錘h2を取り付けたアームh3によって構成されている。アームh3は、鉄若しくはステンレス等の薄板を板金加工によって細幅に形成した部材であり、端部には枢支穴(図示せず)を設け他端側に錘h2を固着したものである。また、アームh3には錘h2を固着した部位よりもさらに突出した凸部h4が形成されており、当該凸部h4には小孔h5が形成されている。当該小孔h5には引っ張りコイルスプリングh6の一端が掛止られ、スプリングh6の張力によってアームh3を所定の位置で保持するようになっている。スプリングh6の他端は、複数の小孔を形成した固定板51の一つの小孔に固定されている。
また、電子回路基板29には、振り子h1の揺動時にアームh3の側面と当接し、振り子h1の電子回路基板29側への傾きを防止して円滑な揺動を行わせるための支持部材h9が設けられている。
【0022】
前記アームh3の前記枢支穴は、電子回路基板29に対して固定された鉄製の取付板h7に固着した支軸h8によって回動自在に支持されている。支軸h8も鉄若しくはステンレス等の金属で形成された部材である。取付板h7には、端子g2が設けられており、当該端子g2は電子回路基板29上の所定の回路の一端にケーブル等によって接続されている。
前記取付板h7に枢支されたアームh3に取り付けられた錘h2は、アームh3の回動に伴って所定の範囲内で揺動するようになっている。当該揺動範囲は錘h2が当接して回動を制限する部材を兼ねた2つの電極e3、e4によって規制されている。電極e3、e4は鉄等の金属板を略L字型に曲げることにより形成されたものであり、電子回路基板29上に固定され所定回路の一端に接続されている。
【0023】
横振り子スイッチHの電極e3、e4も、前記縦振り子スイッチVと同様に移動子としての錘h2と当接して、当該当接を検知する検知部として作用するものである。
すなわち、電極e3若しくはe4に対して錘h2が当接すると、前記回路基盤の所定箇所に配線ケーブルによって接続された端子g2、当該端子g2と一体となっている取付板h7、取付板h7に固着した支軸h8、支軸h8に取り付けられたアームh3、アームh3に固着された錘h2、当該錘h2と電極e1若しくは電極e2の順序で電気的な回路が構成され、当該当接を検知することができるようになっているものである。
【0024】
電子回路基板29上には、上記において説明した縦振り子スイッチVおよび横振り子スイッチHによって構成された方向センサ27が設けられている。また、当該各縦振り子スイッチVおよび横振り子スイッチHは、その構造から電子回路基板29の基板面と平行な面内で揺動するようになっている。
また、前記各振り子スイッチを設けた電子回路基板2は、図2(c)に示すように液晶表示部5の表示面と平行に配置されている。したがって、前記縦振り子スイッチVおよび横振り子スイッチHは、液晶表示部5の表示面と平行な平面内で移動(速度、移動成分の変化)があった場合に揺動し、主に液晶表示部5の表示面と略平行な平面内での本体1の移動方向を検知するようになっている。
なお、本実施の形態においては、縦振り子スイッチVは本体1の移動方向が液晶表示部5の表示面と略平行であるか否かに係わらず検出でき、横振り子スイッチHは本体1の移動方向が液晶表示部5の表示面と略平行な平面内での移動のみを検知できるようになっている。
【0025】
前記のように、方向センサ27は、本体1の上下方向の移動(縦方向の移動成分)を縦振り子スイッチVによって検知し、横方向の移動(横方向の移動成分)を横振り子スイッチHによって検知できるようになっている。
また、本実施の形態に係る電子機器装置では、前記上下・左右方向のみならず、縦振り子スイッチVおよび横振り子スイッチHによる検知結果の組み合わせによって、本体1の斜め方向への移動も判定することができるようになっている。なお、前記のように本実施の形態に係る電子機器装置においては、上下・左右方向に対する移動方向の判定と斜め方向への移動の判定では、移動方向の判定処理が若干異なっている。
【0026】
次に、縦振り子スイッチVと横振り子スイッチHにより構成された方向センサ27による上下・左右方向移動の判定および斜め方向移動の判定方法についてそれぞれ説明を行う。図4(a)は、本体1に搭載された状態の縦振り子スイッチVおよび横振り子スイッチHを背面側から見た状態を表している。以降本体1の移動方向に関する説明は、本体1を図4に示す背面側から見た状態を基準として説明する。
[本体1の上方向への移動]
使用者が本体1を把持して上方向へ移動させる場合には、停止した状態から一定速度に達し、その後再び停止するまで減速するということが行われる。すなわち、本体1は、使用者によって移動の開始時には上方向へ向かって加速され、移動の終了時には反対の下方向へ加速(減速)されることになる。
電子回路基板29上に設けられた縦振り子スイッチVの、この加減速時の動きに着目すると、錘v2は上下に往復移動(揺動)可能に設けられているので、本体1が上方向への移動を開始すると慣性によってその場に留まろうとする。この際、電子回路基板29に対して相対的に下側に移動し引っ張りコイルスプリングv6の張力に反し電極e1に当接する。
そして、本体1が移動を終了する際には、本体1とともに一定速度で移動している錘v2は慣性によりそのまま移動しようとするので、電子回路基板29に対して相対的に上側に移動し引っ張りコイルスプリングv6の張力に抗して電極e2に当接する。このように、本体1が上方に移動する場合、縦振り子スイッチVの錘v2は、当初下側の電極である電極e1に当接し、その後上側の電極である電極e2に当接するという電極e1、e2間の往復移動動作をする。また、上記本体1が上方向へ移動する際には、横振り子スイッチHの錘h2に対して横方向への力が作用しないので揺動しない。
本実施の形態では、上記のような錘v2の往復移動動作に着目し、錘v2と電極e1が当接した後、錘v2と電極e2との当接が検知(すなわち、電極e1と電極e2の間における移動子(錘v2)の往復移動が検知)され、かつ横振り子スイッチHが動作しない(スイッチHの錘h2と電極e3および電極e4との当接が検知されない)場合に、マイクロコンピュータ31によって本体1が略垂直上方に移動したと判定されるようになっている。
【0027】
[本体1の下方向への移動]
本体1を下方へ移動させた場合には、前記の場合と同様に横振り子スイッチHは動作せず、前記縦振り子スイッチVのみが動作する。すなわち、本体1が下方へ移動すると、錘v2がその場に留まろうとして電子回路基板29に対して相対的に上に移動し、引っ張りコイルスプリングv6の張力に反して錘v2と電極e2が当接し、その後本体1の移動停止に伴って錘v2と電極e1が当接する。すなわち、本実施の形態では、錘v2と電極e2が当接すると、錘v2と電極e1との電気的な導通が検知され、かつ横振り子スイッチHの錘h2と電極e3および電極e4との当接(導通)が検知されない場合に、マイクロコンピュータ31によって本体1が略垂直下方に移動したと判定されるようになっている。
【0028】
[本体1の左方向への移動]
次に、本体1が左方向へ移動した場合の検知方法について説明する。当該左方向への移動検知も、基本的には前記上下方向への移動検知と同様の考え方に基づいている。
すなわち、本体1を左方向へ移動させた場合には、縦振り子スイッチVは動作せず、横振り子スイッチHのみが動作することになる。すなわち、本体1が左へ移動すると、錘h2がその場に留まろうとして電子回路基板29に対して相対的に右に移動し、引っ張りコイルスプリングh6の張力に反して錘h2と電極e3が当接し、その後本体1の移動停止に伴って錘h2と電極e4が当接する。
本実施の形態では、錘h2と電極e3が当接すると、錘h2と電極e4との電気的な導通が検知され、かつ縦振り子スイッチVの錘v2と電極e1および電極e2との当接(導通)が検知されない場合に、マイクロコンピュータ31によって本体1が左方向に移動したと判定されるようになっている。
[本体1の右方向への移動]
また、本体1を右方向へ移動させた場合には、縦振り子スイッチVは動作せず、横振り子スイッチHのみが動作することになる。すなわち、本体1が右へ移動すると電子回路基板29に対して相対的に左に移動し、錘h2がその場に留まろうとして、引っ張りコイルスプリングh6の張力に反して錘h2と電極e4が当接し、その後本体1の移動停止に伴って錘h2と電極e3が当接する。
本実施の形態では、錘h2と電極e3が当接した後、錘h2と電極e4との当接が検知され、かつ縦振り子スイッチVの錘v2と電極e1および電極e2との当接が検知されない場合に、マイクロコンピュータ31によって本体1が左方向に移動したと判定されるようになっている。
【0029】
上記のように、本願発明に係る電子機器装置では、本体1(筐体3)の上下方向への移動と、液晶表示面と略同一平面内での左右方向への移動を検知することができるようになっている。また、本願発明に係る電子機器装置は、前記上下・左右方向の移動のみならず、液晶表示面と略同一平面内における略左斜め上方、右斜め上方、左斜め下方、右斜め下方への移動を判定することができるようになっている。
本体1が斜め方向に移動する場合には、縦振り子スイッチVおよび横振り子スイッチHに対して、移動方向の角度に応じて垂直方向成分および水平方向成分の分力が作用する。前述した上下のみの移動の場合には垂直方向成分のみが発生して水平方向成分は発生せず、左右方向のみの移動の場合には垂直方向成分は発生せず水平方向成分のみが発生することになる。
本体1が液晶表示面と略同一平面内において斜め方向へ移動した場合には、当該移動方向に応じて前記振り子垂直方向成分および水平方向成分が錘h2、錘v2に対して作用し、それぞれ所定の方向に移動(揺動)するようになっている。例えば、本体1の移動方向が液晶表示面と略同一平面内であって上下・左右方向に対して略45度の角度を為している場合には、理論的には、移動時に生じる前記分力は垂直方向成分および水平方向成分とも略同一である。
【0030】
本体1の前記上下・左右方向の移動の際には、移動方向とは反対側の電極に対する当接を検知し、当該検知の後に移動方向に位置する電極に対する当接を検知することにより、移動方向を判定している。これは、複数人に対して行った実験の結果に基づくものであり、使用者が電子機器装置を把持して移動させる場合、斜め方向に移動させる場合と比較して、上下・左右に移動させる力が強いことによるものである。逆をいえば、上下・左右に対する移動と比較して斜め方向へ移動させる力が弱いということである。
また、斜め方向の移動検知は縦振り子スイッチVの錘v2と横振り子スイッチHの錘h2の双方を検知しなければならない。しかし、前記上下・左右移動の検知の場合と同様に両スイッチの各錘を往復動作させるには、上下・左右移動の検知の場合よりも強い力が必要になる。すなわち、斜め45度方向へ移動する場合を考えると、縦振り子スイッチVの錘v2と横振り子スイッチ錘h2を往復移動させるには、上下・左右移動の場合と比較して√2(≒1.4)倍の力(加速度)が必要となる。従って、斜め方向へ移動検知を、上下・左右方向に対する移動検知と同様の手法により行うには、上下・左右への移動時に加える加速度に比べて斜め方向へ加える加速度を約1.4倍にしなければならないことになる。すなわち、1.4倍の力を加える必要があるということである。
このように、上下・左右方向への移動と斜め方向への移動に応じて、付加する力を変えなければならないということは、使用者に対して著しい不便感を与えてしまうことになる。また、力の弱い幼児・児童にとっては旨く取り扱うことができないものとなってしまう。
以上の点に鑑み、本実施の形態に係る電子機器装置では、上下・左右および斜め方向に対して加える力を意識的に変えなくても、各8方向への移動が判定できるように、斜め方向への移動の判定方法が前記上下・左右の移動判定の場合と異なっている。以下、上下・左右方向に対して45度傾いた斜め方向(左上、右上、左下、右下)に対する移動の判定例を説明する。
【0031】
斜め方向に対する移動は、縦振り子スイッチVおよび横振り子スイッチHによる、各スイッチの検知結果の組み合わせによって判定される。縦振り子スイッチV又は横振り子スイッチHのうち、一方のスイッチのみによって検知が行われた場合には前述した上下・左右方向に対する移動であると判定され、若しくは検知条件を満たさない場合(錘の往復移動が検知されない場合)にはエラーとして処理される。
斜め方向の移動は、電極e1又は電極e2と電極e3又は電極e4に対する導通の組み合わせによって、電極e1と電極e3の場合には左上方、電極e1と電極e4の場合には右上方、電極e2と電極e3の場合には左下方、電極e2と電極e4の場合には右下方への移動であると判定されることになる。この斜め方向の判定処理では、振り子の1往復移動を検知する前記上下・左右方向の検知とは異なり、往復移動を検知するのではなく微少な所定時間内に前記組み合わせの検知があったか否かによって判定を行っている。これは、縦、横各スイッチそれぞれの往復移動を検知するのでは、前述したように斜め方向移動時に付加する力を上下・左右移動の場合に比べて強くしなければならないという問題を解消するためである。
【0032】
このようなことから、本実施の形態では所定の電極に対する導通が検知されると時間の計測を開始し、最適な例として0.2〜0.25秒以内に他の電極に対する導通があった場合に前記電極の組み合わせに応じて、移動方向を検知するようになっている。なお、当該測定時間は、縦振り子スイッチVおよび横振り子スイッチHを形成する各部材の寸法、重量、バネ定数等によって適時の変更が加えられるものである。
なお、上下・左右方向への移動の場合には、電極e1と電極e2、電極e3と電極e4の組み合わせによって移動方向が判定されるが、一方の電極に対する導通を検知した後、他方の電極に対する導通を検知するまでの時間も予め設定されており、所定時間以内に往復移動が検知された場合に上下・左右方向への移動であると判定し、所定時間以内に往復移動を検知しない場合にはエラー処理を行うようになっている。
【0033】
次に、各斜め方向に対する具体的な検知例を説明する。
[本体1の左上方向への移動]
本体1が左斜め上方へ移動すると、縦振り子スイッチVの錘v2および横振り子スイッチHの錘h2は、本体1の移動に反して慣性によってその場に留まろうとする。この際、錘v2は、錘v2に作用する力の分力である垂直方向成分の力を受け、引っ張りコイルスプリングv6の張力に反して電子回路基板29に対して下方に移動し、電極e1と接触する。錘h2は、錘h2に作用する力の分力である水平方向成分の力を受け、引っ張りコイルスプリングh6の張力に反して電子回路基板29に対して右に移動し、電極e3と接触する。
この場合、電極e1又は電極e3に対する導通は、使用者の一連の移動動作の中で行われるので、同時若しくは一方の電極の導通が行われてから微少な時間の経過後に行われることになる。本実施の形態では、前述のように電極e1若しくは電極e3の一方の電極に対する導通が行われてから0.2〜0.25秒以内に、他方の電極に対する導通があった場合に、マイクロコンピュータ31によって左上方向への移動と判定する処理を行っている。
なお、いずれかの電極に対する導通があった後、所定時間内にいずれの電極に対しても導通が検知されなかった場合には、誤動作若しくはエラーとして認識し、次の入力を待つ処理が行われる。
【0034】
[本体1の右上方向への移動]
本体1が右斜め上方へ移動すると、縦振り子スイッチVの錘v2および横振り子スイッチHの錘h2は、本体1の移動に反して慣性によってその場に留まろうとする。この際、錘v2は、錘v2に作用する力の分力である垂直方向成分の力を受け、引っ張りコイルスプリングv6の張力に反して電子回路基板29に対し相対的に下方に移動し、電極e1と接触する。錘h2は、錘h2に作用する力の分力である水平方向成分の力を受け、引っ張りコイルスプリングh6の張力に反して電子回路基板29に対して相対的に左に移動し、電極e4と接触する。
この場合においても前記と同様に、電極e1若しくは電極e4の一方の電極に対する導通が行われてから0.2〜0.25秒以内に他方の電極に対する導通があった場合、マイクロコンピュータ31によって左上方向への移動と判定する処理を行っている。
[本体1の左下方向への移動]
本体1が左斜め下方へ移動すると、縦振り子スイッチVの錘v2および横振り子スイッチHの錘h2は、本体1の移動に反して慣性によってその場に留まろうとする。この際、錘v2は、錘v2に作用する力の分力である垂直方向成分の力を受け、引っ張りコイルスプリングv6の張力に反して電子回路基板29に対して相対的に上方に移動し、電極e2と接触する。錘h2は、錘h2に作用する力の分力である水平方向成分の力を受け、引っ張りコイルスプリングh6の張力に反して電子回路基板29に対して相対的に右に移動し、電極e3と接触する。
この場合においても前記と同様に、電極e2若しくは電極e3の一方の電極に対する導通が行われてから0.2〜0.25秒以内に他方の電極に対する導通があった場合、マイクロコンピュータ31によって左上方向への移動と判定する処理を行っている。
[本体1の右下方向への移動]
本体1が右斜め下方へ移動すると、縦振り子スイッチVの錘v2および横振り子スイッチHの錘h2は、本体1の移動に反して慣性によってその場に留まろうとする。この際、錘v2は、錘v2に作用する力の分力である垂直方向成分の力を受け、引っ張りコイルスプリングv6の張力に反して電子回路基板29に対して相対的に上方に移動し、電極e2と接触する。錘h2は、錘h2に作用する力の分力である水平方向成分の力を受け、引っ張りコイルスプリングh6の張力に反して電子回路基板29に対して相対的に左に移動し、電極e4と接触する。
この場合においても前記と同様に、電極e2若しくは電極e4の一方の電極に対する導通が行われてから0.2〜0.25秒以内に他方の電極に対する導通があった場合、マイクロコンピュータ31によって左上方向への移動と判定する処理を行っている。
【0035】
以上説明したように、錘v2および錘h2の各電極に対する接触によって、端子g1と電極e1若しくは電極e2間、端子g2と電極e3若しくは電極e4間の電気的な導通が検知された場合に、前記所定の認識処理に基づいて、本体1がいずれの方向へ移動したかを認識するようになっている。
【0036】
次に、本体1背面の上方に設けられたLED発光部21の動作について説明する。LED発光部21は、図5(a)に示すように各頂点にLED23a、23b、23c、23dが配置されるように略方形状に配置されている。当該各LEDは23a〜23dは、前述した本体1の移動にともなって判定された移動方向を表すための表示部として使用されるものである。
具体的には、図5(b)の説明図に示すように、上方向の移動であると検知された場合にはLED23aが点灯し、下方向の移動であると検知された場合にはLED23bが点灯し、左方向の移動であると検知された場合にはLED23cが点灯し、右方向の移動であると検知された場合にはLED23dが点灯するようになっている。
また、斜め方向の移動である左上方向への移動の場合にはLED23aとLED23cが点灯し右上方向への移動の場合にはLED23aとLED23dが点灯し左下方向への移動の場合にはLED23cとLED23bが点灯し右下方向への移動の場合にはLED23bとLED23dが点灯することによって、検知された移動方向を表示するようになっている。
【0037】
上記のように検知された移動方向を示すためのLEDを設けたのは、次の理由による。
本願発明に係る電子機器装置の最適な実施例はゲーム装置であり、ゲームプログラムに基づいて、前記本体1の上下、左右、斜め方向への移動を連続的に行わせ、当該移動方向の順序・組み合わせ(以下「パターン」若しくは「印」という。)をゲーム装置に対する特定の命令や情報の入力とするため、入力した命令や情報が正しいか否かをモニターするためである。当該ゲーム装置は、ゲーム装置自体を空間内において上下・左右・斜め方向に連続的に移動させ、当該移動のパターンが予め記憶されているパターンと一致している場合に、所定入力であると認識するようになっているので、本体1の移動が正確に検知されたか否かを確認しながら本体1の移動を行わせることができるので、意図した通りの入力を行うことができるという作用を奏するものである。
また、本体1は略球状に形成されており、本体1をLED発光部21を設けた部位(若干膨出した部位)を人差し指と中指でまたぐように片手で把持すると、当該指の間からLED発光部21が見え、かつ手首を返すと液晶表示部5が見えるようになっている。このような形態を成しているので、腕を前にのばして上下左右に移動させて本体1に対して「印」を入力する場合に、LED発光部21によって意図した「印」の入力が行われたか否かを確認しながら、移動動作を行うことができる。そして、入力が終了した後、本体1を握り直すことなく液晶表示部5を見ることができ、ただ今の入力結果に基づく画像の変化等のゲームを楽しむことができるようになっている。
【0038】
また、LED発光部21は、本体1を移動させるべき方向を示す表示器として使用することもできる。前述のゲーム装置の場合には、所定パターンの「印」を入力することにより、画像の変化その他のゲーム処理が進行するものであるが、使用者は最初から「印」をすべて覚えているわけではない。このような観点らか、使用者に対するトレーニングを目的として、所定の入力を行う場合の「印」をLED発光部21によって指示し、当該指示に基づいて本体1の移動を行わせ、「印」を覚えるための補助として使用することができる。
また、以上説明した移動方向判定方法および移動方向判定に用いた各種構造は、リモートコントロール玩具の操作装置、テレビーゲームのコントローラ、いくつかの進行すべき方向を順次記憶させて走行させるような走行玩具の進行方向入力手段等種々の機器に応用可能なものである。
【0039】
【実施例】
以下、本願発明に係る筐体の移動方向判定方法、電子機器装置を用いたゲーム機の一例を図6乃至図16を用いて説明する。
本実施の形態に係るゲーム機101は、前述した電子機器装置の本体1と同一の構成を備えるものである。以下前記電子機器装置の本体1と同一の構成については、同一の符号および名称を用いてゲーム機101の内容について説明する。ゲーム機101は、記憶されているゲームプログラムに基づいて動作し、使用者による前記印入力、第1スイッチ9、第2スイッチ11等の操作に基づいて所定の画面表示、音声出力等を行うように構成されたものである。
本ゲーム機101の概略を説明する。本ゲーム機は、前述のように、ゲーム装置に対する指示入力として「印」による入力を行うものである。「印」の入力とは、遊技者がゲーム機101を把持して空中で移動させ、当該移動方向を判定させ所定の入力するものである。具体的には、ゲーム機101を図6(a)に示すように空間内の▲1▼方向、▲2▼方向、▲3▼方向に順次移動させると、当該移動時の移動方向を逐次判定して記憶し、予め記憶しているパターンと比較して、当該パターンに対応する指示若しくは情報が入力されたものと認識して、対応する演算、画像表示処理を行うものである。
【0040】
前記印の入力は、例えば所定時間(一例として12秒間)内に行われた移動動作を「印」の入力として受付け、当該所定時間の経過後に自機(CPUとの対戦時)若しくは他機(赤外線通信による他のゲーム機との対戦時)との印の内容を比較し、攻撃、防御、勝ち・負け等の画面表示をするものである(図6(b)参照)。以下、本ゲーム機101において実行されるゲームの例について説明を行う。
【0041】
本ゲーム機(「陰陽機」ともいう。)101において実行されるゲームは、プレイヤー(使用者)が、本ゲーム機101の中に表示される「式神」と称する1つのキャラクターをあやつる陰陽師となって、1Pモード(一人でゲームを行うモード)にて、アイテムや他の式神を集め、1Pモード又は2Pモード(赤外線通信で相手機と通信対戦等を行うモード)にて、最終目標として対極神(ラスボス)と称されるキャラクターを倒すことである(図7参照)。
前述した印入力は、主に式神を呼び出したり、式神に攻撃内容を伝えたり、式点と称する内部的パラメータを溜めるために行われるものである。
「式神」はプレイヤーによって陰陽機から呼び出され、プレイヤーの変わりに他機、若しくは自機のCPU処理によって生成される「式神」と戦闘を行うものであり、体力、攻撃力などのパラメータが設定され、成長等を行うものである。また、プレイヤーが入力した印によって式神が他の式神に攻撃を行う。攻撃の種類は、入力した印によって変化するようになっている。
【0042】
「式神」についてさらに詳しく説明する。
プレイヤーが扱える式神は24+8体で、まずゲーム開始時に一体の式神を入手することができる(これを「守護式神」と呼ぶ)。後はゲームの進行により、他の式神を入手することが出来る。入手した式神のうち、最大3体が戦闘に呼び出し可能状態になっている。これらを「使役(しえき)式神」と呼び、使役式神は入手した式神(以下ストック式神)の中から、自由に交換、変更をすることができる。ただし、守護式神のみは、他の式神との変更することはできないようになっている(図8参照)。
式神は敵を倒す毎に成長を行う。成長をするのは使役式神のみであるが、ストック式神に戻しても、その成長したデータは残るようになっている。また、式神は式点を与えることにより、成長も行うようになっている。これは全てのレベルに対して、一律5000式点が必要となっている。
また、戦闘での呼び出しが可能な状態な式神のことを、前記「使役(しえき)式神」と呼び、「式点」を与えることにより成長し、アイテムや呪いを与えることも出来る。また、プレイヤーの入力した生年月日により決まる、特別な式神を「守護式神」と称している。
ゲーム機同士は赤外線を用いて通信を行うようになっており、通信を行う事によって、アイテムの交換、相手との対戦、イベントフラグの交換等を行うようになっている。
【0043】
図9に、本ゲーム機101の主要なプログラム処理の流れを示す。本ゲーム機101の初期設定や所定のプログラム起動処理が終了すると、「通常画面」が表示され、当該画面で「OKキー」(第1スイッチ9)が押されると、「メニュー画面」が表示されるようになっている。当該「メニュー画面」では、種々のモードが選択されるようになっており、当該モードの選択は、前記「印入力」と同様に、本ゲーム機101を左右に移動させることにより行い、「OKキー」によって確定するようになっている。「メニュー画面」に表示されるモードの一例としては「いんだめしモード」、「しきやかたモード」、「しゅぎょうモード」、「じゅいんりょうモード」、「どうぐモード」、「つうしんモード」、「しきふモード」、「しすてむモード」が用意されている。
【0044】
次に、LED発光部21による、発光例について説明する。
第1に、印入力前において4つのLEDが全て点滅した場合には、後ろにひっくりかえして液晶画面を見ろというユーザーの注意を促す意味あいを表している。
第2に、印入力を受け付けを開始するタイミングを知らせるために、カウントダウンに合わせてLEDを点滅、点灯させるようになっている。
第3に、印入力の際の移動方向を表す、手本パターンが0.5乃至1秒くらいの間隔で指示される。
第4に、戦闘時やフリー入力などの印入力中においては、入力した方向にLEDが光り、音がなるようになっている。
第5に、OKキーが押された時に、確定された入力内容に応じて、エラーを表す表示をしたり、ゲーム内容に対応した表示をさせるようになっている。
【0045】
次に、当該ゲーム機によって行われるゲームの要素、特徴等について簡単に説明する。
「式点」について。式点とは、登場する式神のパラメータの一種であり、所定条件における印入力の際に、ある移動方向に対する入力があると、それに伴い加算される点数である。
「のろい」について。「のろい」は、主に通信対戦で効果を発揮するものであり、戦闘前に式神に所有(この時点では、まだ「のろい」は掛かっていません)させ、戦闘を行う事により勝利者が、敗北者に「呪い」をかけることができるものである。ただし、確率によりその呪いが跳ね返ってきて、自分が呪われることもある。「のろい」がかかった式神には、ある特殊な効果が発生するが、どの効果が発生するかは予め設定された効果の中からランダムに選択される。
「大神の時間」について。大神の時間とは、曜日、時間別に発生する、特殊な時間帯のことである。この時間帯になると、1Pモードにおいて敵との戦闘後、アイテム入手率があがり(+30%)、追加式点が2倍になる。当該「大紙の時間」の時間帯は使役した式神によって異なるようになっている。
「アイテム効果」について。陰陽機では、アイテムを使用することにより、その使用した使役式神に対して特殊な効果を発生させることができるようになっている。効果はその時に発生するものや、アイテムを使用してすぐに効果が発揮せず戦闘時に発揮するものもある。アイテムは各使役式神につき、一つしか与えることができず、アイテム効果が発生してる状態(または、発生待機状態)で別アイテムを与えた場合、以前のアイテム効果は消滅する。使役式神にアイテムを与えた時点で、そのアイテムは消滅し、どのアイテム効果がかかっているかを表示する。アイテム効果が発生したら効果は消滅する。
【0046】
次に、メニュー画面から選択されるいくつかのモードについて説明する。
「いんだめし」は、印入力のテストを行うモードである。これは、現在覚えている、印を順番に試していくモードであり、印の種類は選べないようになっている。うまく全ての印を入力できると、式点のボーナスが入るようになっている。「しきやかた」は、式神のパラメーターを参照するモードである。現在の式神のパラメータを参照表示するモードであり、ここで召還印の練習をすることもできるようになっている。
「しゅぎょう」は、式点を使った、1Pモードである。一人プレイヤー用のゲームモードであり、「式点」を消費することにより、様々なイベント、戦闘が発生する。また、現在の式神に式点を補充し、レベルアップすることもできる。
「じゅいんりょう」は、印の入力を行うモードである。どの印を練習するか、自由に選択できる。また、現在の式神の回復を行ったり、呪いを持たせたり、解呪することができる。
「どうぐ」は、アイテムの閲覧、使用を行うモードである。アイテムは、現在の式神一人につき、1個だけ使用することができる。重ね使用はできない。
「つうしん」は、通信対戦を使い、他のプレイヤーと対戦するモードである。同じ、または違うバージョンの陰陽機を使用して、通信対戦を行うモードである。また、通信を利用して、アイテムの交換を行うことができる。
「しきふ」は、使役式神を、ストック式神の中からチェンジするモードである。入手した式神をすべてみることができ、現在の式神にすることも、現在の式神と交換することもできる。
「しすてむ」は、サウンド、時計の設定を行うモードである。
【0047】
つぎに当該電子機器装置と他の電子機器装置との間で行う対戦ゲーム処理について説明する。この対戦ゲームは、前記マイクロコンピュータ31のROMに記憶されたプログラムやデータによって実行されるものである。所定時間内に斜めを含む上下左右の8方向のうち所定方向へ本体1を移動させる「印」入力による攻撃や防御に関するデータを一方の装置から他方の装置に送り、送られた側の装置が対戦処理を行った後、送った側の装置に対戦結果を送り返すと、双方の装置にそれぞれ勝敗を示すことができるようになっているものである。
前記メニュー表示から「つうしんモード」が選択されると、前記マイクロコンピュータ31のROMに記憶された対戦ゲーム用のプログラムがCPUによって実行される(図10参照)。
対戦ゲーム用のプログラムが実行されると、液晶表示部5にキャラクターを召喚するために「印」のコマンド入力を行わせる画像データが画面に表示される(ステップS50、51)。「印」のコマンド入力は、・・「参」「弐」「壱」の文字が順に表示されたのち、そのカウントダウンに合わせて、本体1を斜めを含む上下左右の8方向のうち所定方向へ移動させて行う(ステップS52)。方向センサ27により本体1の移動方向が検知されるとスピーカ25から異なった音質や音階等の出力によって入力された移動方向を報知し、また移動方向を特定する方向値が一時的にSRAMに記憶され(ステップS53)、その方向値に基づいて入力した移動方向を確認するためにLED23を点灯させる(ステップS54)。そして第1スイッチ(OKスイッチ)9を押下すると(ステップS55)、当該「印」コマンドによるキャラクターの画像データがROMから読み出されて液晶表示部5に表示される(ステップS56)。入力された「印」コマンドが予め設定されたキャラクターの「印」コマンドに該当する場合は「印入力の成功」となり、該当しなかった場合には再度ステップS51の「印」コマンド入力を行い対戦を行うキャラクターを召喚する。
【0048】
つぎに攻撃や防御の「印」コマンドを入力する処理について図11を参照して説明する。
当該電子機器装置にキャラクターが召喚されると、他の電子機器装置と対戦を行うために攻撃や防御の「印」コマンドの入力を行う。
液晶表示部5に攻撃や防御を行わせるための「印」コマンドを入力する入力画面が表示されると(ステップS57)、タイマにより12秒の時間カウントが開始される(ステップS58)。時間カウントが開始されると、斜めを含む上下左右の8方向のうち所定方向へ本体1を移動し、攻撃や防御の「印」コマンドの入力を行う(ステップS59)。「印」コマンドが入力されたのち、入力された各方向値をSRAMに一時的に記憶し(ステップS60)、入力された方向を確認させるために各方向に相当するLED23を入力順に点灯し(ステップS61)、最後にOKスイッチ9を押下する(ステップS62)。この「印」コマンド入力の際に、入力方向によって異なった音質や音階をスピーカ25から出力して入力方向を確認できるようにしてもよい。
OKスイッチ9が押下されると、CPUは何れの「印」コマンドの入力が成功したかを判断し(ステップS63)、成功した場合には、12秒間の時間カウント開始から0.2秒毎にカウントされた経過時間とともに「印」コマンドを戦闘データテーブルとしてSRAMに一時的に記憶する(ステップS64)。ここで12秒が経過していなければ、12秒が経過するまで次の「印」コマンド入力を行うステップS59からの処理を繰り返して順次戦闘データテーブルに記憶する(ステップS65)。
【0049】
攻撃や防御を行うための「印」コマンドは、図12に示すように入力の難易度によって攻撃値が異なる複数種類が用意され、一例として"1"の攻撃値を有する「小攻撃」、"2"の攻撃値を有する「中攻撃」、"4"の攻撃値を有する「大攻撃」、"8"と"10"の攻撃値を有する「必殺技」、"16"と"20"の攻撃値を有する「超必殺技」等と、受けた攻撃のダメージを軽減する「防御」、受けた攻撃のダメージを軽減するとともに受けた攻撃を相手に返す「カウンター」等が設定されている。
例えば小攻撃を行わせる際の「印」コマンドは、プレイヤーが本体1を背面から把持して約1秒の間に左方向へ移動させ、該当するLED23が点灯したのちOKスイッチ9の押下により入力される。また、中攻撃を行わせる際の「印」コマンド入力は、上方向、左方向の順に移動させるとそれぞれの移動方向が方向センサ27により検知され、先に上方向のLED23dが点灯し、つぎに左方向のLED23bの順で点灯したのちOKスイッチ9の押下によって行われる。さらに超必殺技を行わせる際の「印」コマンドは、5秒程度の間に上方向、右方向、下方向、左方向、上方向、右方向、下方向、左方向の順に移動させ該当するLED23が点灯したのちOKスイッチ9の押下により入力されるものである。
図12の表中、「コマンド」として表示されている1〜9の数字は本体1の移動方向を表している。具体的には、上方向の移動は「8」、下方向の移動「2」、左方向の移動「4」、右方向の移動「6」、左上方向への移動「7」、右上方向への移動「9」、左下方向への移動「1」、右下方向への移動「3」である。
【0050】
当該電子機器装置と他の電子機器装置において「印」コマンドの入力がそれぞれ終了すると、液晶表示部5に装置間でデータ通信を行わせるための通信コネクト画面が表示され(ステップS66)、本体1に設けられた送受信部15によって本体バージョンナンバー、キャラナンバー、各パラメータ等と共に戦闘データテーブル等のデータ通信が行われる(ステップS67)(図13参照)。
当該電子機器装置と他の電子機器装置には同様の対戦ゲームプログラムが記憶されており、戦闘データテーブル等のデータ通信は、当該電子機器装置から他の電子機器装置に対して送られた場合でも、逆に他の電子機器装置から当該電子機器装置に対して送られた場合でも、送られた側によって対戦処理が行われて対戦結果が送り返されるようになっている。
【0051】
戦闘データテーブル等が当該電子機器装置から他の電子機器装置に送られると、送られた側のプログラムによって双方の戦闘データテーブルを比較し、画像データを特定するアニメデータの設定と戦闘結果の演算を行う。アニメデータや演算の結果等が当該電子機器装置に送り返されると、それぞれの電子機器装置のROMに記憶されている画像データの中からアニメデータに該当する画像データを読み出して双方の液晶表示部5に略同時に戦闘アニメーションの表示を行うようにする(ステップS68)。
【0052】
図14に示すように、戦闘データテーブルは、12秒を0.2秒刻みに表したタイムテーブルであり、入力された「印」と入力された時間を示すデータが設定されたものである。対戦においてこの戦闘データテーブルを双方比較し、時間の始まりから順に「印」の判定を行う。この時優先されるのは双方を合わせた印の入力順番で、連続して自己の攻撃、もしくは相手の攻撃が発生する場合もある。例えば、当該電子機器装置における戦闘データテーブルには、時間カウント開始から0.60秒後に「小攻撃」、2.40秒後に「中攻撃」、3.60秒後に「小攻撃」が設定され、他の電子機器装置による戦闘データテーブルには、1.40秒後に「小攻撃」、3.60秒後に「中攻撃」が設定されていたとする。これら双方の戦闘データテーブルを時間順に参照し、経過時間とともに「印」による攻撃の様子を示す画像データを読み出すためのアニメデータが設定されたアニメデータテーブルを作成する。
【0053】
双方の戦闘データテーブルを時間順に参照すると時間カウント開始から0.60秒の時点では当該電子機器装置の「小攻撃」が設定されているため、当該電子機器装置から「小攻撃」が発射されるアニメデータをアニメデータテーブルに設定する。つぎに1.40秒の時点では他の電子機器装置から「小攻撃」が発射されるアニメデータを設定し、ついで2.40秒の時点では当該電子機器装置から「中攻撃」が発射されるアニメデータを設定する。3.60秒時点のように同時刻に双方とも攻撃が設定されていた場合には、SP値の早い当該電子機器装置から先に「小攻撃」が発射されるアニメデータと他の電子機器装置から「中攻撃」が発射されるアニメデータを設定する。
他の電子機器装置によってアニメデータが設定されたアニメデータテーブルが作成されると、このアニメデータテーブル等が当該電子機器装置に送り返される。当該電子機器装置にアニメデータテーブルが送り返されると、自己のキャラクターや相手のキャラクター等と、アニメデータに基づいたアニメーションが当該電子機器装置の液晶表示部5に表示される。自己のキャラクターから攻撃を与えた場合には、液晶表示部の右から左方向へ動く攻撃弾のアニメーションが表示され、敵のキャラクターから攻撃を受けた場合には液晶表示部の左から右方向へ動く攻撃弾のアニメーションがそれぞれ双方の液晶表示部5に表示される。
【0054】
アニメーションが表示された後にダメージ値を算出する。ダメージ値は、(印攻撃値×式神攻撃値−相手防御力)が0以下になった場合は最低1として、({印攻撃値×(式神攻撃値/10)−(相手防御力/10)}×ボーナス値)の演算式により算出される。そして双方の液晶表示部5に、それぞれ自己のダメージバーとHP値を表示し、ついで相手のダメージバーとHP値を表示する。双方の残りのHP値を比較して勝敗が決定され、勝者側には勝利演出の処理(ステップS70)が行われ、敗者側には敗北演出の処理(ステップS69)が行われる(図15、図16)。
なお、当該電子機器装置による対戦ゲームは、装置間に限らず、上述した「印」コマンド入力により設定された戦闘データと、プログラムによって設定された戦闘データに基づいて対戦するものであってもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明は、直線状の往復移動の際の移動方向を検知することができる方向スイッチを直交するように配置し、当該各方向スイッチによる検知結果に応じて方向を判定するための処理を変えているので、移動方向毎に本体(筐体)に対して付加する附勢力を異ならせることなく移動方向を検知することができるという効果を有している。本願発明に係る移動方向の検知方法はゲーム機をはじめ種々の機器、装置に用いることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施の形態に係る電子機器装置の外観図である。
【図2】本願発明の一実施の形態に係る電子機器装置の内部構造の説明図である。
【図3】本願発明の一実施の形態に係る電子機器装置に用いる電子回路のブロック図である。
【図4】本願発明の一実施の形態に係る電子機器装置に用いる振り子スイッチを説明するための説明図である。
【図5】本願発明の一実施の形態に係る電子機器装置背面に設けたLED表示部を説明するための説明図である。
【図6】本願発明の一実施例に係るゲーム機の使用状態を説明するための説明図である。
【図7】本願発明の一実施例に係るゲーム機の概念を説明するための説明図である。
【図8】本願発明の一実施例に係るゲーム機の概念を説明するための説明図である。
【図9】本願発明の一実施例に係るゲーム機のゲーム内容の全体を表すフローチャートである。
【図10】本願発明の一実施例に係るゲーム機のゲーム内容である「つうしん」モード時の処理内容を表すフローチャートである。
【図11】図10に示す処理に続く処理を表すフローチャートである。
【図12】本願発明の一実施例に係るゲームの、方向入力と攻撃内容の関係を表す表である。
【図13】図11に示す処理に続く処理を表すフローチャートである。
【図14】本願発明の一実施例に係るゲーム機のゲーム実行じに行われる戦闘処理時のデータの比較の概念を説明するための戦闘テーブル比較表である。
【図15】図13に示す処理に続く処理を表すフローチャートである。
【図16】図15に示す処理に続く処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1 本体
3 筐体
5 液晶表示部
7 液晶表示装置
9 第1スイッチ
11 第2スイッチ
13 第3スイッチ
15 送受信部
17 発光素子
19 受光素子
21 LED発光部
23(23a、23b、23c、23d) LED
35 スピーカ
27 方向センサ
29 電子回路基板
31 マイクロコンピュータ
33 記憶手段(EEPROM)
35 発振器
37 LCDコントローラ/ドライバ
39 サウンドドライバ
51 固定板
V 縦振り子スイッチV
v1 振り子
v2 錘
v3 アーム
v4 凸部
v5 小孔
v6 スプリング
v7 取付板
v8 支軸
v9 支持部材
e1 電極
e2 電極
g1 端子
H 横振り子スイッチ
h1 振り子
h2 錘
h3 アーム
h4 凸部
h5 小孔
h6 引っ張りコイルスプリング
h7 取付板
h8 支軸
h9 支持部材
e3 電極
e4 電極
g2 端子

Claims (8)

  1. 筐体を有し、
    当該筐体内には、液晶表示部と、所定のプログラムを実行するマイクロコンピュータ、前記プログラムその他のデータを記憶する記憶手段、前記液晶表示部を駆動するための駆動手段を備えた電子回路基板と、
    所定範囲内を往復移動可能に設けられた第1の移動子を有し、当該第1の移動子の往復移動範囲の両端に設けられ第1の移動子との当接を検知する一対の検知部を備えた第1の方向スイッチと、
    前記第1の移動子の往復移動方向と略直交する方向に往復移動可能に設けられた第2の移動子を有し、当該第2の移動子の往復移動範囲の両端に設けられ第2の移動子との当接を検知する一対の検知部を備えた第2の方向スイッチが設けられ、
    前記マイクロコンピュータは、前記記憶手段に記憶されたプログラムに基づき、
    前記第1の方向スイッチ若しくは第2の方向スイッチの、何れか一方の方向スイッチが備える一対の検知部において移動子の往復移動が検知されたとき、当該検知を行った一対の検知部のうち後に移動子との当接が行われた検知部の方向に向かって筐体が移動したものと判定する制御と、
    前記第1の方向スイッチ若しくは第2の方向スイッチが備える何れかの検知部において移動子との当接が検知され、当該検知と略同時に、当該検知が行われた検知部を備える方向スイッチ以外の他の方向スイッチが備える検知部において移動子との当接が検知されたとき、第1の方向スイッチが備える一対の検知部のうち前記検知を行わなかった検知部が設けられている方向と、第2の方向スイッチが備える一対の検知部のうち前記検知を行わなかった検知部が設けられている方向との中間方向に向かって筐体が移動したものと判定する制御と、
    前記判定する制御の判定結果に基づいて、前記液晶表示部に表示させる画像を変化させる制御と、
    を行うことを特徴とする電子機器装置。
  2. 筐体を有し、
    当該筐体内には、
    所定のプログラムを実行するマイクロコンピュータ、前記プログラムその他のデータを記憶する記憶手段を備えた電子回路基板と、
    複数のLEDによって構成された発光部と、
    所定範囲内を往復移動可能に設けられた第1の移動子を有し、当該第1の移動子の往復移動範囲の両端に設けられ第1の移動子との当接を検知する一対の検知部を備えた第1の方向スイッチと、
    前記第1の移動子の往復移動方向と略直交する方向に往復移動可能に設けられた第2の移動子を有し、当該第2の移動子の往復移動範囲の両端に設けられ第2の移動子との当接を検知する一対の検知部を備えた第2の方向スイッチが設けられ、
    前記マイクロコンピュータは、前記記憶手段に記憶されたプログラムに基づき、
    前記第1の方向スイッチ若しくは第2の方向スイッチの、何れか一方の方向スイッチが備える一対の検知部において移動子の往復移動が検知されたとき、当該検知を行った一対の検知部のうち後に移動子との当接が行われた検知部の方向に向かって筐体が移動したものと判定する制御と、
    前記第1の方向スイッチ若しくは第2の方向スイッチが備える何れかの検知部において移動子との当接が検知され、当該検知と略同時に、当該検知が行われた検知部を備える方向スイッチ以外の他の方向スイッチが備える検知部において移動子との当接が検知されたとき、第1の方向スイッチが備える一対の検知部のうち前記検知を行わなかった検知部が設けられている方向と、第2の方向スイッチが備える一対の検知部のうち前記検知を行わなかった検知部が設けられている方向との中間方向に向かって筐体が移動したものと判定する制御と、
    前記判定する制御の判定結果に基づいて、前記発光部の表示状態を変化させる制御と、
    を行うことを特徴とする電子機器装置。
  3. 前記筐体は手にもって操作できる程度の大きさに形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電子機器装置。
  4. 前記筐体は手のひらに把持できる程度の大きさの略球状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電子機器装置。
  5. 手のひらに把持できる程度の大きさに形成された略球状の筐体を有し、
    当該筐体内には、液晶表示部と、所定のプログラムを実行するマイクロコンピュータ、前記プログラムその他のデータを記憶する記憶手段、前記液晶表示部を駆動するための駆動手段を備えた電子回路基板が固定され、
    当該電子回路基板上には、当該回路基板と同一の平面内における筐体の移動および移動方向を検知する方向センサが設けられ、
    当該筐体の正面には液晶表示部が設けられ、
    当該筐体の背面には4個のLEDが略方形状に上下左右の各頂点となるように視認可能に配置され、
    前記マイクロコンピュータは、前記記憶手段に記憶されたプログラムに基づき、
    前記方向センサにより検知された筐体の移動に応じて前記液晶表示部に表示させる画像を変化させる制御と、
    前記方向センサにより検知された筐体の移動方向が上方向であったときに、前記4個のLEDのうち、方形の上の頂点に配置されたLEDを発光させる制御と、
    前記方向センサにより検知された筐体の移動方向が下方向であったときに、前記4個のLEDのうち、方形の下の頂点に配置されたLEDを発光させる制御と、
    前記方向センサにより検知された筐体の移動方向が左方向であったときに、前記4個のLEDのうち、方形の左の頂点に配置されたLEDを発光させる制御と、
    前記方向センサにより検知された筐体の移動方向が右方向であったときに、前記4個のLEDのうち、方形の右の頂点に配置されたLEDを発光させる制御と、
    を行うことを特徴とする電子機器装置。
  6. 筐体を有し、
    当該筐体内には、所定のプログラムを実行するマイクロコンピュータ、前記プログラムその他のデータを記憶する記憶手段を備えた電子回路基板と、
    当該電子回路基板上に設けられ、所定範囲内に往復移動可能に設けられた移動子と、当該移動子の往復移動範囲の両端に設けられ移動子との当接を検知する一対の検知部と、前記移動子を前記一対の検知部の中間位置に保持する手段を備える方向センサと、
    前記マイクロコンピュータは、前記記憶手段に設けられたプログラムに基づき、前記方向センサにて検知された前記移動子と前記一対の検知部との当接に基づいて当該回路基板と同一の平面内における筐体の移動を判定する制御を
    行うことを特徴とする電子機器装置。
  7. 前記保持する手段は、前記電子回路基板上に設けられた固定板と、前記固定板に一端が接続され、当該一端の前記固定板に対する掛け止め位置を調節可能なスプリングとからなり、
    前記スプリングは、前記固定板に対する前記スプリングの一端の掛け止め位置を調節することにより、前記移動子を前記一対の検知部の中間位置に保持可能であることを特徴とする請求項6記載の電子機器装置。
  8. 前記固定板には、各々前記スプリングの一端を接続可能な複数の小孔が形成されており、前記スプリングは、前記複数の小孔からその一端を接続する一の小孔を選択することにより、前記固定板に対する前記スプリングの一端の掛け止め位置を調節可能であることを特徴とする請求項7記載の電子機器装置。
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