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JP3772065B2 - 電子銃とこの電子銃を用いた陰極線管 - Google Patents

電子銃とこの電子銃を用いた陰極線管 Download PDF

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JP3772065B2 JP2000062969A JP2000062969A JP3772065B2 JP 3772065 B2 JP3772065 B2 JP 3772065B2 JP 2000062969 A JP2000062969 A JP 2000062969A JP 2000062969 A JP2000062969 A JP 2000062969A JP 3772065 B2 JP3772065 B2 JP 3772065B2
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子銃とこれを用いた陰極線管に係り、より詳細には単色の画像を形成する単色陰極線管とこれに装着される電子銃に関する。
【0002】
【従来の技術】
単色の画像を形成する陰極線管、特にプロジェクションテレビジョンに用いられる単色陰極線管は、図6に示したようにスクリーン面11を有し、このスクリーン面11の内面に蛍光膜12が形成されたバルブ10を含む。そして前記バルブ10のネック部13には蛍光膜を励起するための電子ビームを放出する電子銃20が設けられ、バルブ10のコーン部には電子銃20から放出された電子ビームを偏向させるための偏向ヨーク30が設けられる。
【0003】
前述したような陰極線管は、前記電子銃20から放出される電子ビームが偏向ヨーク30により偏向されて蛍光膜に走査されることによって画像を形成する。
【0004】
このような画像を形成するための構成を有する陰極線管は、カラー画像を形成するプロジェクターの構成時三つが用いられる。即ち、前記プロジェクターは三つの陰極線管により赤色、緑色、青色の画像を各々形成して投射スクリーンで合成することによってカラー画像を形成する。従って投射スクリーンに投影される画像の解像度と輝度を高めるためには陰極線管の輝度を高めるべきである。なぜなら各陰極線管により形成される画像を視聴者が直接見ることではなく投射レンズを通じてスクリーンに投射して見るので、輝度が低い場合鮮明な画像を視聴できなくなる。前記陰極線管の輝度を高めるためには、電子銃から放出される電子ビームの電流密度を高めるべきであり、電子銃を構成する各電極に相対的に高い電圧を印加して電子レンズを構成すべきである。
【0005】
図7にはこのような電子銃の一例を示した。
【0006】
図示したような電子銃は米国特許4,904,898号に開示されているものであって、熱電子を放出するためのカソード21、制御電極22及びスクリーン電極23と、前記スクリーン電極と隣接して設けられ分割された下部フォーカス電極24及び上部フォーカス電極25と、前記上部フォーカス電極25の端部を取り囲む最後の加速電極26とを具備する。そして最後の加速電極26と共にメーンレンズを形成する前記上部フォーカス電極25は円筒状のベース部25aと連結されたカップ形状部を有するが、このカップ形状部は短い円筒状部25bと、前記短い円筒状部25bから延びてベース部25aと連結されるテーパ部25cとを具備する。
【0007】
前述したような従来の電子銃は、最後の加速電極26と上部フォーカス電極25に所定の電圧が印加されてメーンレンズを形成する。この過程で前記最後の加速電極26の内部に位置する上部フォーカス電極25の端部が円筒状部25bとテーパ部25cよりなっているので、最後の加速電極26の内周面と上部フォーカス電極25の外周面との間に対応される面積が縮まり、テーパ部と最後の加速電極26の内周面との間の間隔が広くなって耐電圧特性が向上する。
【0008】
しかし、前記のような電子銃は、上部フォーカス電極25のテーパ部25cの端部に円筒状部25bが形成されているので、対応面積を縮めるには限界がある。また、前記円筒状部25bでは最後の加速電極26との間隔が従来と同じ状態を維持しているので、上部フォーカス電極25の外周面と最後の加速電極26との間での高電圧差によるアーク放電の発生を根本的に解決できない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、最後の加速電極と最後のフォーカス電極との間の耐電圧特性を向上させることができ、電子銃のエージング時高圧を印加できるのでエージング時間を縮められる電子銃とこの電子銃を用いた陰極線管を提供することにその目的がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明の電子銃は、三極部をなすカソード、制御電極及びスクリーン電極と、前記スクリーン電極から順次に設けられて補助レンズを形成する少なくとも一つ以上のフォーカス電極と、前記フォーカス電極中最後のフォーカス電極を取り囲みながら最後のフォーカス電極と主レンズを形成する最後の加速電極を含む電子銃において、前記最後のフォーカス電極が円筒状のベース部と、前記ベース部の端部に一端が前記ベース部の直径より大きい直径の自由端部を有し、最後の加速電極で取り囲まれるテーパ部とを含んでなったことを特徴とする。
【0011】
本発明において、前記テーパ部は前記ベース部の端部から延びて一体に形成されたり、別に制作されてベース部と結合してなされることができる。そして前記テーパ部のテーパ角度は電子銃の軸と10度乃至30度になすようにすることが望ましい。また本発明において、前記制御電極の電子ビーム通過孔部の厚さを制御電極電子ビーム通過孔の直径の10%以上に形成することが望ましい。
【0012】
そして本発明に係る陰極線管は、内面に蛍光膜が形成されたスクリーン面を有しネック部を有するファンネル部を具備したバルブと、前記ネック部に装着されることで、三極部なすカソード、制御電極及びスクリーン電極と、前記スクリーン電極から順次に設けられて補助レンズを形成する少なくとも一つ以上のフォーカス電極と、前記フォーカス電極中カソードから最端部に位置するフォーカス電極を取り囲みながらこのフォーカス電極と主レンズを形成する最後の加速電極を具備し、前記フォーカス電極中最後のフォーカス電極が円筒状のベース部と、前記ベース部の端部に一端が前記ベース部の直径より大きい直径の自由端部を有し、最後の加速電極で取り囲まれるテーパ部を含んでなった電子銃と、前記ネック部とファンネル部の境界部に装着されて電子銃から放出される電子ビームを蛍光膜の各部位に偏向させる偏向ヨークとを含んでなったことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面を参照して本発明に係る電子銃とこの電子銃を用いた陰極線管の望ましい実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
本発明に係る電子銃とこの電子銃を用いた陰極線管、即ち、プロジェクターの赤、青、緑色画像中一つの画像を形成するための陰極線管の一実施の形態を図1に示した。
【0015】
図示したように、陰極線管はバルブ40を具備するが、前記内部に蛍光膜41が形成されたスクリーン面42とネック部43aを有するファンネル部43とを含む。そして前記ネック部43aには前記蛍光膜41を励起するための電子ビームを放出する電子銃50が設けられ、前記ファンネル部43には前記電子銃50から放出される電子ビームを蛍光膜41の各部位に走査するための偏向ヨーク60が設けられる。
【0016】
前記電子銃50は、図2に示したように前置三極部をなすカソード51、制御電極52及びスクリーン電極53と、補助レンズをなす少なくとも一つ以上のフォーカス電極54、55と、前記フォーカス電極54、55中カソード51から一番遠く離れているフォーカス電極55(以下、最後のフォーカス電極という)と隣接して設けられて主レンズをなす最後の加速電極56とを含む。
【0017】
ここで、前記制御電極52とスクリーン電極53は円筒状または板状の電極よりなり、フォーカス電極54は円筒状よりなされることができる。そして前記最後のフォーカス電極55は円筒状のベース部55aと、前記ベース部55aの端部にベース部55aの直径より大きい直径の端部を有するテーパ部55bとを含む。前記テーパ部55bはベース部55aの端部から延びて一体型に形成でき、別の部材で製作してベース部材55aと接合して形成できる。前記テーパ部55bを別の部材で製作して接合する場合には、テーパ部55bの底部(bottom)とベース部55aの端部にフランジ部を形成して相互接合することが望ましい。前記テーパ部55bのテーパ角度は電子銃の中心軸に対して10度乃至30度をなすようにすることが望ましい。
【0018】
そして、上記のように最後のフォーカス電極55に単一のテーパ部55bが形成され主レンズの直径が多少小さくなる場合があるが、これを勘案して図3に示したように前記制御電極52の電子ビーム通過孔52Hの形成部位の厚さTを電子ビーム通過孔直径Dの10%以上に形成することが望ましい。
【0019】
前記最後の加速電極56は、前記ベース部55aの端部とテーパ部55bを取り囲む円筒状に形成されるが、ベース部55a側の端部は最後のフォーカス電極56の端部の直径より小さな直径で形成される。
【0020】
そして、前述したように、電子銃を構成する各電極は一対のガラスビード57により位置固定され、前記各電極はステム70に支持されたリードピン71と導電性コネクタ72により連結される。
【0021】
前述したように構成された本発明に係る電子銃とこの電子銃を採用した陰極線管は、各電子銃50のカソード51と各電極52〜56に所定の電圧が印加されることによって電極間、即ちスクリーン電極53とフォーカス電極54との間にはプリフォーカスレンズが形成され、前記フォーカス電極54と最後のフォーカス電極55との間には補助集束レンズが形成され、前記最後のフォーカス電極55と最後の加速電極56との間には主レンズが形成される。
【0022】
上記のように各電極に電圧を印加して電子レンズを形成する過程で、カソード51から放出された電子ビームの加速力と集束力を高めるためには、電子レンズを形成する電極間の電圧差を大きくする。例えば、主レンズを形成する最後のフォーカス電極55と最後の加速電極56との間の電圧差は20Kv以上になるが、この場合高い電圧差により絶縁破壊が起きて最後のフォーカス電極55と最後の加速電極56との間にアークが発生する。しかし、前記電子銃の最後のフォーカス電極55のベース部55aにはテーパ部55bが形成されているので、最後の加速電極56の内周面と最後のフォーカス電極55の外周面との間に対応される面積を縮めることができてこれら間に絶縁破壊が起きることを防止できる。
【0023】
特に、前記テーパ部55bのテーパ角度は、電子銃の中心に対して10度乃至30度で形成されているので、最後の加速電極56の内周面とテーパ部55bの端部との間隔が十分に確保される。前記データ部の角度を10乃至30度で形成する場合、主レンズの口径が小さくなることによって主レンズの球面収差により電子ビームスポットサイズが多少大きくなる傾向があるが、本発明者のシミュレーションの結果、主レンズの収差は大きく増加せず、電子ビームスポットサイズも中、低電流領域であまり大きくならないことが分かった。
【0024】
即ち、図4に示したように、最後のフォーカス電極にテーパ部と円筒部が形成された場合、電子ビームスポットのサイズ(グラフA)は低電流領域で相対的に大きくなり、高電流領域では多少大きくなることが分かり、最後のフォーカス電極55にテーパ部55bだけを形成する場合中低電流領域では電子ビームスポットサイズ(グラフB)が相対的に小さくなり高電流領域では多少大きくなることが分かった。
【0025】
そして、最後のフォーカス電極55に単一のテーパ部55bを形成し、制御電極52の電子ビーム通過孔52Hの厚さTを電子ビーム通過孔直径Dの10%以上に形成した場合、図4に示したように低電流領域及び高電流領域で電子ビームスポットのサイズ(図4グラフC、図5グラフE)が顕著に小さくなることが分かった。本発明者の実験によれば、制御電極52の電子ビーム通過孔52Hの厚さTを電子ビーム通過孔直径Dの10%以下にする場合にはむしろ電子ビームスポットのサイズ(図5のグラフF)が大きくなることが分かった。このような作用は図3に示したように制御電極52の厚さTを厚く形成すれば、カソード51の電子放出部の縁部から放出された電子ビームBEのクロスオーバー点Pの位置がカソード51側に移動してスクリーン電極53とフォーカス電極54との間に形成されるプリフォーカスレンズへの電子ビーム入射角が大きくなり、さらには主レンズに入射される電子ビームの入射角が小さくなって電子ビームのスポットサイズが小さくなる。
【0026】
前述したように、電子レンズが形成された状態で前記カソードから放出された熱電子、即ち電子ビームは各電子レンズを通過しながら集束及び加速されて蛍光膜にランディングされることによって画像を形成する。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子銃とこの電子銃を採用した陰極線管は、最後のフォーカス電極と最後の加速電極の高い電圧差による絶縁破壊を防止できるので耐電圧特性を向上させることができ、特に耐電圧特性の向上で高圧エージングが可能でエージングにかかる時間を短縮できる利点を有する。
【0028】
本発明は図面に示した一実施の形態を参考として説明したが、これは例示的なことに過ぎなく、本技術分野の通常の知識を有する者であればこれより多様な変形及び均等な他の実施の形態ができることを理解するはずである。従って、本発明の真の技術的な保護範囲は特許請求範囲の技術的思想により決まるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陰極線管の一部切除斜視図。
【図2】本発明に係る電子銃の一部切除側面図。
【図3】電子銃の三極部を抜粋して示す一部切除斜視図であって、電子ビームの軌跡を可視化して示す図である。
【図4】電流と電子ビームサイズの関係を示すグラフ。
【図5】電流と電子ビームサイズの関係を示すグラフ。
【図6】従来の陰極線管の断面図。
【図7】従来の陰極線管用電子銃を示す一部切除側面図。
【符号の説明】
40 バルブ
50 電子銃
51 カソード
55 最後のフォーカス電極
56 最後の加速電極
60 偏向ヨーク

Claims (7)

  1. 三極部をなすカソード、制御電極及びスクリーン電極と、前記スクリーン電極から順次に設けられて補助レンズを形成する少なくとも一つ以上のフォーカス電極と、前記フォーカス電極中最後のフォーカス電極を取り囲みながら最後のフォーカス電極と主レンズを形成する最後の加速電極を含む電子銃において、
    前記最後のフォーカス電極が円筒状のベース部と、前記ベース部の端部に一端が前記ベース部の直径より大きい直径の自由端部を有し、最後の加速電極で取り囲まれるテーパ部とを含んでなったことを特徴とする電子銃。
  2. 前記テーパ部は前記ベース部の端部から延びて一体に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の電子銃。
  3. 前記テーパ部のテーパ角度が電子銃の中心軸に対して10度乃至30度よりなっていることを特徴とする請求項1に記載の電子銃。
  4. 前記制御電極の電子ビーム通過孔部位の厚さが制御電極電子ビーム通過孔の直径の10%以上であることを特徴とする請求項1に記載の電子銃。
  5. 内面に蛍光膜が形成されたスクリーン面を有しネック部を有するファンネル部を具備したバルブと、
    前記ネック部に装着されることで、三極部をなすカソード、制御電極及びスクリーン電極と、前記スクリーン電極から順次に設けられて補助レンズを形成する少なくとも一つ以上のフォーカス電極と、前記フォーカス電極中カソードから最端部に位置したフォーカス電極を取り囲みながらこのフォーカス電極と主レンズを形成する最後の加速電極を具備し、前記最後のフォーカス電極が円筒状のベース部と、前記ベース部の端部に一端が前記ベース部の直径より大きい直径の自由端部を有し、最後の加速電極で取り囲まれるテーパ部を含んでなった電子銃と、
    前記ネック部とファンネル部の境界部に装着されて電子銃から放出される電子ビームを蛍光膜の各部位に偏向させる偏向ヨークと、
    を含んでなったことを特徴とする陰極線管。
  6. 前記テーパ部のテーパ角度が電子銃の中心軸に対して10度乃至30度よりなっていることを特徴とする請求項5に記載の陰極線管。
  7. 前記制御電極の電子ビーム通過孔部位の厚さが制御電極電子ビーム通過孔の直径の10%以上であることを特徴とする請求項5に記載の陰極線管。
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