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JP3746887B2 - 音程の表示方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音程の高低を視覚的に認識できる音程の表示方法に関し、特に平均律以外の音階に基づく音程の表示を可能とした音程の表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、楽譜の表示には五線譜が使用されており、音程の表示も五線譜によるものが殆どであった。五線譜では、図7に示すように音程が表現され、音符の種類により発音の長さを示し、音符が上に位置するものほど音程が高くなる。
また、従来、図8に示すように、ピアノロールにより音程を表現する方法が使用されることもある。ピアノロールでは、ピアノの鍵盤に対応させて音程を示すようになっており、上側ほど高い音程を示す。また、ピアノロールによる表記では横軸が時間軸であり、黒塗り部分により音程と発音のタイミングとを示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の音程の表示方法は、いずれも平均律に基づいた音程の表示方法である。平均律は1オクターブを12の半音に等分して構成した音律であり、現在の一般的な音楽は上述した五線譜やピアノロールにより表記される。
しかしながら、世界中には平均律に基づかない音楽(民族音楽等)もあり、これらの音楽は五線譜やピアノロールで音程を表記することが難しい。五線譜を使用し、音符に特殊な記号を付加して平均律以外の音階に基づく音程を表現することもあるが、その場合でも音程を常に正確に表現できるとはいえないだけでなく、楽譜の判読性が低下するという欠点がある。
【0004】
また、五線譜やピアノロールでは音程と時間に関する情報(発音の長さ又は発音のタイミング)とが表現されるが、ある時点での音楽データを示すのには適していない。例えば、コード譜等のように小節数が決まっており、小節に一つづつコードが存在するようなものでは、リズムは定型パターンを演奏するだけであるので、時間に関する詳細な情報は重要ではない。従って、この種の用途には、ある時点での音程を詳細に示す音程の表示方法が要望されている。
【0005】
以上から本発明の目的は、平均律に基づかない音程の表記も可能な音程の表示方法を提供することである。
また、本発明の他の目的は、五線譜による音程の表示方法に比べてより視覚的に音程を表現できる音程の表示方法を提供することである。
更に、本発明の他の目的は、ある時点での音程を詳細に示すことができる音程の表示方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、コンピュータ本体と、ディスプレイとを有する音程表示装置の音程表示方法において、前記コンピュータ本体は、デジタルの音楽信号を入力し、前記ディスプレイに、円周上の特定の点を基準音程に対応させ、周方向を音程が変化する方向として円周上の位置により前記音楽信号に含まれる音の音程を表現し、前記音楽信号に含まれる和音を表現するときは当該和音を構成する複数の音の音程を前記円周上に表示するとともに各音程の間を線で結ぶことを特徴とする音程の表示方法により解決する。
【0007】
以下、本発明の作用について説明する。
本発明においては、円の円周上の特定の点又は楕円若しくは扇形等の曲線の一部である弧上の特定の点を基準音程に対応させ、円周上又は弧上の位置により音程を表示する。例えば、円の一周を1オクターブに対応させると、円周を12等分する各点は平均律に基づく音階の基準音程(ド・レ・ミ…)に対応する。これにより、平均律に基づく音程の表示が可能になる。また、平均律以外の音階の場合であっても、その音階に合わせて円周を分割することにより、その音階における基準音程を表わすことができる。本発明においては、連続する線上で音程の高低を表現するので、基準音程からずれた音程も正確に表現できる。
【0008】
また、例えば一つの円周上に和音を構成する各音の音程を表示すると、各音の関係が視覚的に表わされ、和音を理解しやすくなる。更に、ある時点における音程を詳細に示すことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態の音程の表示方法を示す図である。
本実施の形態では、円周上の点の位置により音程を示すものであり、円周を12等分する各点を特定の点とし、上側の点の位置を「ド」の音程とする。そして、この「ド」の位置から左回りの方向を音程が高くなる方向とし、一周により1オクターブを表わすとする。そうすると、図1に示すように、円周を12等分する各点の位置は平均律における音階を表わし、図中三角印で示す各位置がそれぞれ「ド」、「レ」、「ミ」、「ファ」、「ソ」、「ラ」、「シ」の各音程に対応する。また、円の中心を中心点として回転する線(図中、矢印付き太線で示す)により円周の位置、すなわち音程を示す。例えば、線の先端が図2に示す位置を指していると、「ラ」の音よりも若干音程が高いことを示す。
【0010】
図3は、コンピュータを使用した音程表示装置に本実施の形態を適用した例を示す図である。
この音程表示装置は、マルチメディア機能を備えた汎用コンピュータにより構成される。汎用コンピュータは、コンピュータ本体10と、サウンドボード11と、ハードディスク12と、マウス13と、キーボード14と、ディスプレイ15とにより構成されており、サウンドボード11にはマイク16を接続するための入力端子(図示せず)と、この入力端子から入力された音をデジタル信号に変換するA/D変換器(図示せず)とを備えている。
【0011】
マイク16から音が入力されると、サウンドボード11のA/D変換器は入力された音をデジタル信号に変換する。コンピュータ本体10は、デジタル信号の周期を検出し、その結果から入力音の周波数を求める。そして、周波数から入力音の音程を求め、ディスプレイ15に例えば図2に示すように入力音の音程を表示する。
【0012】
この音程表示装置においては、円周上の位置により入力音の音程を表示するので、所定の音程からのずれが視覚的にわかるという利点がある。これにより、上記の音程表記装置は、楽器の調律に使用することができる。また、円の周囲のスケールを替えることにより、平均律以外の音階や民族音楽の音程の表示に適用することができる。これにより、上記の音程表示装置は、民族音楽の研究等に使用することができる。
【0013】
なお、上記実施の形態では円の一周を1オクターブとしたが、円の一周を2オクターブ又は3オクターブに対応させてもよい。また、上記実施の形態では円周により音程を表示したが、楕円や半円等又は不定形曲線の弧上の特定の点を基準音程に対応させて、弧上の位置により音程を表示しても、上記と同様の効果が得られる。
【0014】
(第2の実施の形態)
図4(a),(b)は本発明の第2の実施の形態の音程の表示方法を示す図である。本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、円の一周を1オクターブに対応させ、円周を12等分する各点の位置を平均律における音階の各音程に対応させる。そして、複数の音の音程を1つの円周上で表わし、各音程の円周上の位置を直線で結ぶ。
【0015】
そうすると、例えばCコード及びDコードは図4(a)に示すように表わすことができ、Cmコード及びDmコードは図4(b)に示すように表わすことができる。
この図4(a),(b)から、Cコード及びDコードは相互に相似形であり、Cmコード及びDmコードは相互に相似形であることがわかる。また、CコードとCmコードとは2音が同じで1音のみが異なり、同様にDコードとDmコードとは2音が同じで1音のみが異なっていることがわかる。
【0016】
このように、本実施の形態においては、和音を1つの円周上に表示することにより、和音の構成を視覚的に認識できて理解しやすいという利点がある。また、ある時点における音程を詳細に知ることもできる。
本実施の形態は、例えばMIDIデータの表示等に適用することができる。
(第3の実施の形態)
図5は本発明の第3の実施の形態の音程の表示方法を示す図である。本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に音程を円周上の位置により表示するのに加えて、円周上の位置を示す線(図中、矢印付き太線で示す)の長さにより音量を示す。つまり、この線の長さが長いほど、音量が大きいことを示す。
【0017】
本実施の形態においては、音程だけでなく、音の強弱を視覚的に認識できて、MIDIデータの表示等に適用することができる。
(第4の実施の形態)
図6は本発明の第4の実施の形態の音程表示方法を示す図である。
本実施の形態においては、中心点の周囲に螺旋状に設けられた曲線上の位置により音程を表わす。例えば、この図6に示すように、原点から放射状に延び、且つ隣接する線とのなす角度が30°の12本の線(破線)と螺旋状の曲線との交点を基準点とする。また、左回りの方向が音程が高くなる方向とする。更に、原点から上に伸びる直線と螺旋状の曲線との交点にある基準点をC(ド)の音程とし、各基準点に平均律に基づく音階の各音程を対応させる。更にまた、原点を中心点として回転する線(図中、矢印付き太線で示す)が指す曲線上の位置により音程を示す。これにより、例えば図6に示す例では、2.5オクターブの音域内の音程を表示することができる。
【0018】
本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様の効果が得られるのに加えて、1オクターブ以上の音程を表現することができるという効果が得られる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、円の円周上の特定の点又は楕円若しくは扇形等の弧上の特定の点を基準音程に対応させ、円周上又は弧上の位置により音程を表示するので、平均律に基づく音階だけでなく、それ以外の音階の音程を正確に表示することができ、民族音楽等の研究や楽器の調律に適用することができる。
【0020】
また、本発明によれば、円の円周上に和音を構成する複数の音の音程を表示することにより、和音等を視覚的に認識できて、理解が容易になるという効果も奏する。
更にまた、本発明によれば、円周上又は弧上に1又は複数の音の音程を正確に表示することができるので、ある時点における音程を詳細に示すことができる。従って、定型パターンのリズムの表示に適しており、MIDI等のコンピュータを使用した音楽における音程の表示に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の音程の表示方法を示す図である。
【図2】第1の実施の形態の表示の一例を示す図である。
【図3】コンピュータを使用した音程表示装置に第1の実施の形態を適用した例を示す図である。
【図4】(a),(b)は本発明の第2の実施の形態の音程の表示方法を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の音程の表示方法を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の音程表示方法を示す図である。
【図7】従来の音程表示方法の一例を示す図である。
【図8】従来の音程表示方法の他の例を示す図である。
【符号の説明】
10 コンピュータ本体
11 サウンドボード
12 ハードディスク
13 マウス
14 キーボード
15 ディスプレイ
16 マイク

Claims (2)

  1. コンピュータ本体と、ディスプレイとを有する音程表示装置の音程表示方法において、
    前記コンピュータ本体は、デジタルの音楽信号を入力し、前記ディスプレイに、円周上の特定の点を基準音程に対応させ、周方向を音程が変化する方向として円周上の位置により前記音楽信号に含まれる音の音程を表現し、前記音楽信号に含まれる和音を表現するときは当該和音を構成する複数の音の音程を前記円周上に表示するとともに各音程の間を線で結ぶことを特徴とする音程の表示方法。
  2. コンピュータ本体と、ディスプレイとを有する音程表示装置の音程表示方法において、
    前記コンピュータ本体は、入力されたデジタル信号の音程と音量とを求め、前記ディスプレイに、円周上の特定の点を基準音程に対応させ、周方向を音程が変化する方向として、円周上の位置により音程を表現し、円の中心からの線の長さにより音量を表現することを特徴とする音程の表示方法。
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