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JP3636369B2 - 石灰エフロレッセンスを防止するためのコンクリート屋根瓦 - Google Patents

石灰エフロレッセンスを防止するためのコンクリート屋根瓦 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、コンクリートブロックの少くとも1つの表面上に−25〜+30℃のガラス転移温度を有する、
a) C1〜C8アルカノールのアクリルエステル、C1〜C8アルカノールのメトアクリルエステルおよび/またはビニル芳香族の単量体65〜100重量%
および
b) さらに共重合可能な単量体0〜35重量%
からなる、場合によっては、助剤で充填された共重合体の薄膜によって被覆されているコンクリートブロック、但し、この薄膜は一般式I:
【0002】
【化2】
Figure 0003636369
【0003】
[式中、R1およびR2は水素またはC8〜C24アルキルを表し、かつ同時に水素ではなく、XおよびYはアルカリ金属イオンまたはアンモニウムイオンであってもよい]で示される化合物を共重合体に対して0.5〜10重量%含有する。
【0004】
【従来の技術】
コンクリートブロック、殊にコンクリート屋根瓦は、その稠度により最終的な成形が可能になるようなモルタルから製造される。屋根瓦の形は、多くの場合に40〜100℃の間の温度で行なわれるような硬化工程の間でもそのまま保持される。コンクリート屋根瓦は、石灰エフロレッセンスを生じ易い傾向がある;これは、屋根瓦の表面上の水酸化カルシウムが大気中の二酸化炭素と反応することによって生ずる。水酸化カルシウムは、硬化の間、しかしまた天候にあっても屋根瓦の表面上に達する。この結果は、染みのある、見栄の悪い屋根となる。
【0005】
重合体の分散液は、被膜として使用される(西ドイツ国特許出願公開第2164256号明細書参照のこと)。しかし、これまでの共重合体被膜を用いて得られた結果は、なお所望のものには程遠い。その上、このブロックは著しく汚れ易い。
【0006】
西ドイツ国特許出願公開第3901073号明細書には、共重合体で被覆されているコンクリート屋根瓦が記載されており、この場合この共重合体は、有機スズ化合物を重合導入して含有する。この西ドイツ国特許出願公開明細書には乳化剤Iは記載されていない。
【0007】
西ドイツ国特許出願第P4003909.9号明細書および西ドイツ国特許出願公開第3827975号明細書の記載から、鉱物性支持体上のエフロレッセンス現象を阻止する方法は、公知であり、この場合、−25〜+30℃の間のガラス転移温度を有する共重合体が使用される。しかしこの方法は、特別な物質、つまり芳香族ケトンの添加および付加的な処理工程としての紫外線を用いた被覆の照射を必要とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の課題は、簡単な方法で被覆され、実際にエフロレッセンスを生じず、かつ殊に高い温度で極く僅かにしか汚れないようなコンクリートブロックを見い出すことであった。その上被覆は、できるだけ迅速に効果を発揮しなくてはならない。
【0009】
【課題を解決するための手段】
冒頭で定義されたコンクリートブロックが、前記の要求を満たすことが見い出された。
【0010】
更に、このようなコンクリートブロックの製造方法が見い出された。
【0011】
この共重合体は、共重合体に対して、a)C1〜C8アルカノールのアクリルエステル、C1〜C8アルカノールのメトアクリルエステルおよび/またはビニル芳香族の単量体65〜100重量%、有利に80〜100重量%、殊に90〜99重量%から成る。有利には、少くとも2つの単量体が使用される。アクリルエステルおよびメトアクリルエステルのアルカノールは、線状、分枝鎖状または環状であり得る。一般には、メタノール、エタノール、プロパノール、n−ブタノール、イソブタノールおよびt−ブタノール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール、エチルヘキサノール、n−オクタノール、シクロヘキサノール、有利にメタノール、n−ブタノールおよびエチルヘキサノールが重要である。通例20個迄の炭素原子を有するビニル芳香族単量体は、一般に核でC1〜C4アルキル基、塩素または臭素によって置換されているようなスチロール、例えばα−メチルスチロール、パラ−メチルスチロール、パラ−クロルスチロールまたはパラ−ブチルスチロール、殊にスチロール自体である。
【0012】
前述の単量体を用いて共重合可能な別の単量体b)は、共重合体に対して、35重量%まで、有利に20重量%まで、特に1〜10重量%の量で使用される。例えば以下のものが重要である:アクリルニトリル、メトアクリルニトリル、α−オレフィン、例えばエチレン、プロペンまたはイソブテン、ジエン、例えばブタジエンおよびイソプレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸、メトアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、前記の酸のアミド、テトラヒドロフルフリルアクリレートおよびテトラヒドロフルフリルメトアクリレート、アルコキシ基中および/またはアルキル基中に1〜4個のC原子を有するアルコキシアルキルアクリレートおよびアルコキシアルキルメトアクリレート、例えば2−または3−メトキシ−n−ブチルアクリレートおよび2−または3−メトキシ−n−ブチルメトアクリレート。有利には、アクリル酸、メトアクリル酸、これらのアミド、アクリルニトリルおよびメトアクリルニトリルである。多くの場合には、単量体bを含有しない共重合体を用いて良好な結果が達成される。
【0013】
本発明の本質的なことは、共重合体が−25〜+30℃、殊に−12〜+22℃のガラス転移温度を示すことである。
【0014】
ガラス転移温度は、常法によって、例えば、クリープ試験におけるE−弾性率の測定から、温度の関数としてかまたは示差温度分析(DTA)を用いて測定され得る(A.Zosel,Farbe und Lack 82(1976),125〜134頁参照のこと)。
【0015】
ガラス転移温度が本発明により達成すべき範囲内にあるような単量体aの典型的な組合せ物は、以下の例(重量%)の通りである:
−2−エチルヘキシルアクリレート65%、スチロール35%、
−2−エチルヘキシルアクリレート55%、スチロール45%、
−2−エチルヘキシルアクリレート60%、メチルメトアクリレート20%、スチロール20%、
−2−エチルヘキシルアクリレート55%、n−ブチルメトアクリレート35%、スチロール10%、
−n−ブチルアクリレート25%、2−エチルヘキシルアクリレート25%、スチロール50%、
−n−ブチルアクリレート60%、スチロール40%、
−n−ブチルアクリレート50%、スチロール50%、
−n−ブチルアクリレート30%、2−エチルヘキシルアクリレート30%、スチロール20%、メチルメトアクリレート20%、
−n−ブチルアクリレート35%、メチルメトアクリレート30%、n−ブチルメトアクリレート35%。
【0016】
単量体bの付加的な導入によって、共重合体のガラス転移温度は、同様に影響を及ぼされる。従って場合によっては、単量体aの上記の量比は適合されなければならない。
【0017】
化合物Iは、共重合体に対して、有利に0.5〜4重量%、殊に0.5〜3重量%、特に1〜2重量%の量で使用される。
【0018】
式I中で、R1およびR2は、有利に6〜18個のC原子または水素を有する、殊に6、12および16個のC原子を有する線状または分枝鎖状のアルキル基を表わし、この場合、R1およびR2は同時に水素であることはない。XおよびYは有利にナトリウム、カリウムまたはアンモニウムイオンおよび殊にナトリウムイオンである。特に有利にXおよびYはナトリウムであり、R1は12個のC原子を有する分枝鎖状アルキル基であり、かつR2は水素であるかまたはR1が水素である。公知技術において、モノアルキル化された生成物の50〜90重量%の割合を示すような混合物、例えば、ダウファックス(Dowfax)(登録商標)2A1(Dow Chemical Companyの商標)が頻繁に使用される。
【0019】
この化合物は、乳化剤として、例えばダウケミカル社(Dow Chemical Company)の米国特許第4269749号明細書の記載から一般に知られており、かつ市場で入手できる。
【0020】
乳化剤Iは、有利に共重合体に共重合体の製造の際添加される。しかしまた、この乳化剤は、全部または1部共重合体にその重合の後に添加されてもよい。この共重合体は、自体公知の常法で、単量体aおよびbのラジカル共重合によって、水性乳濁液中で製造されてもよい。開始剤および/または場合によっては水中で乳化させた単量体が、重合の間に少量ずつまたは連続的に添加されたようなバッチ法または流入法は、利用され得る(例えば、Encyclopedia of Polymer Science and Engeneering,第6巻(1986)1〜52頁参照)。発生した水性重合体分散液は、大抵40〜60重量%の共重合体についての濃度を有する。乳化剤としては、共重合体に対して0.5〜4重量%、殊に0.5〜3重量%、特に1〜2重量%の化合物Iが有利である。場合によっては、付加的に通常の乳化剤、例えば陰イオン乳化剤および/または非イオン乳化剤、例えばナトリウムジアルキルスルホスクシネート、硫酸化された油のナトリウム塩、アルキルスルホン酸のナトリウム塩、ナトリウムアルキルスルフェート、カリウムアルキルスルフェートおよびアンモニウムアルキルスルフェート、スルホン酸のアルカリ金属塩、オキシアルキル化されたC12〜C24−脂肪アルコールおよびオキシアルキル化されたアルキルフェノール、並びに更にオキシエチル化された脂肪酸、脂肪アルコールおよび/または脂肪アミド、オキシエチル化されたアルキルフェノール、更に脂肪酸のナトリウム塩、例えばステアリン酸ナトリウムおよびオレイン酸ナトリウムまたは脂肪アルコールスルフェートおよび脂肪族アルコールエトキシレートを使用することができる。
【0021】
共重合体の水性分散液は、室温で、ほんの僅かしか水を吸収しないような、24時間の水中貯蔵の後に10重量%未満、大抵5重量%未満で測定されるような光沢のある、澄明な粘−弾力性のある薄膜を形成する。これは、一般に可塑剤のないおよび被膜形成剤のない薄膜である。
【0022】
公知方法の場合、被覆材料の製造のために共重合体の水性分散液には無機充填剤および有色顔料が加えられ、かつ水を用いて望ましい粘度に調節される。無機充填剤として例えば以下のものが考えられる:白亜、粉末石英および/または重晶石。顔料および/または充填剤の量は、一般に100重量部としての共重合体に対して50〜450重量部の間である。
【0023】
コンクリートブロックとして、例えばコンクリートおよび気泡コンクリートから形成された構造体、例として、板、管および殊に屋根煉瓦がこれに該当し、この場合もこの種の硬化されていない製品、殊に屋根煉瓦、いわゆる生の煉瓦には被覆が施されていてもよい。コンクリートブロックは、常法で完全に混合されたコンクリートから、押出し法によって製造される。この場合、このコンクリートブロックは、既にその最終的な形態を有している。被覆材料の塗布は、自体公知の常法で、吹付塗布、へら塗り(Spachteln)、ナイフ塗布または流し込みによって行なわれ、この場合には大抵、乾燥させた状態で測定された、50〜400g/m2、殊に100〜250g/m2の塗布量が使用される。この種の被覆を結合されていない、いわゆる“生”のコンクリートブロック上に施すことは、特に重要である。塗布または場合によっては数回の塗布の乾燥は、自体公知の常法で、場合によっては室温または僅かに高い温度で実施され得る。その上、一般に被覆されたブロックは、いわゆる室の中に入れられる。この室の中でこのブロックは、6〜12時間継続する硬化過程の間40〜65℃の温度でコンクリートが硬化され、かつ被覆材料の共重合体は被膜化される。
【0024】
この過程の後、ブロックは有利に2回被覆材料で吹付けられる。乾燥は、トンネル炉中で、100℃にある循環空気温度で行なわれる。トンネル炉および後に続く冷却区間は完全に被膜化が生じるように設計されている。
【0025】
これによって、ブロックは石灰エフロレッセンスから良好に保護されている。更に、被膜の表面は、高い温度であっても粘着せず、その結果ほとんど汚れを付着しない。
【0026】
以下の例に挙げられた部および百分率は、別記しない限り、重量に対するものである。
【0027】
【実施例】
比較例1V
スチロール45重量部(S)、2−エチルヘキシルアクリレート55重量部(EHA)、アクリル酸2.5重量部(AS)、水105重量部および乳化剤としての平均で25の酸化エチレン単位を有するイソ−ノニルフェノールエトキシレートの硫酸半エステルのナトリウム塩1.5重量部および平均で25の酸化エチル単位を有するイソ−ノニルフェノールエトキシレート0.5重量部からなる乳濁液を過酸化二硫酸ナトリウム0.5重量部を用いて乳濁液流入法において90℃で重合した。
【0028】
例1
比較例1Vの場合と同様に実施したが、しかし乳化剤として比較例1Vの混合物ではなくて、化合物I(但し、XおよびYはナトリウムであり、R1は12個C原子を有する分枝鎖状アルキル基であり、かつR2は水素である)約80重量%と、化合物I(但し、XおよびYはナトリウムであり、かつR1およびR2は12個C原子を有する分枝鎖状アルキル基である)約20重量%とからなる公知技術の混合物1.5重量部を使用した。常法で、水の蒸発によって測定された、49重量%の共重合体含量を有する共重合体分散液が生じた。
【0029】
汚れの付着し易さの基準として、ツォーゼル(A.Zosel),J.Adhesion(1989)30,135〜139により70℃で測定された、試験体と室温で2週間乾燥された重合体被膜との分離エネルギーを測定した。第1表中の結果は、明白に特許の保護を請求した乳化剤の卓越性を示している。すべての例および比較例を同じ方法で試験した。
【0030】
比較例2V
n−ブチルアクリレート35重量部(BA)、n−ブチルメトアクリレート35重量部(BMA)、メチルメトアクリレート30重量部(MMA)、アクリル酸2.5重量部、水105重量部および乳化剤としての平均で25の酸化エチレン単位を有するイソ−ノニルフェノールエトキシレートの硫酸半エステルのナトリウム塩1.5重量部および平均で25の酸化エチレン単位を有するイソ−ノニルフェノールエトキシレート0.5重量部からなる乳濁液を、過酸化二硫酸ナトリウム0.5重量部を用いて乳濁液流入法で90℃で重合した。
【0031】
例2
比較例2Vの場合と同様に実施したが、しかし乳化剤として比較例2Vの混合物ではなく、化合物I(但し、XおよびYはナトリウムであり、R1は12個C原子を有する分枝鎖状アルキル基であり、かつR2は水素である)約80重量%と、化合物I(但し、XおよびYはナトリウムであり、かつR1およびR2は12個C原子を有する分枝鎖状アルキル基である)約20重量%からなる公知技術の混合物1.5重量部を使用した。
【0032】
比較例3V
メチルメトアクリレート20重量部、2−エチルヘキシルアクリレート60重量部、スチロール20重量部、アクリル酸2.5重量部、水105重量部および乳化剤としての平均で25の酸化エチレン単位を有するイソ−ノニルフェノールエトキシレートの硫酸半エステルのナトリウム塩1.5重量部および平均で25の酸化エチレン単位を有するイソ−ノニルフェノールエトキシレート0.5重量部を過酸化二硫酸ナトリウム0.5重量部を用いて乳濁液流入法において90℃で重合した。
【0033】
例3
比較例3Vの場合と同様に実施したが、しかし乳化剤として比較例3Vの混合物ではなく、化合物I(但し、XおよびYはナトリウムであり、R1は12個C原子を有する分枝鎖状アルキル基であり、かつR2は水素である)約80重量%と、化合物I(但し、XおよびYはナトリウムであり、かつR1およびR2は12個C原子を有する分枝鎖状アルキル基である)約20重量%とからなる公知技術の混合物1.5重量部を使用した。
【0034】
比較例4V
n−ブチルメトアクリレート35重量部、スチロール10重量部および2−エチルヘキシルアクリレート55重量部、アクリル酸2.5重量部、水105重量部および乳化剤としての平均で25の酸化エチレン単位を有するイソ−ノニルフェノールエトキシレートの硫酸半エステルのナトリウム塩1.5重量部および平均で25の酸化エチレン単位を有するイソ−ノニルフェノールエトキシレート0.5重量部からなる乳濁液を過酸化二硫酸ナトリウム0.5重量部を用いて乳濁液流入法で90℃で重合させた。
【0035】
例4
比較例4Vの場合と同様に実施したが、しかし乳化剤として比較例4Vの混合物ではなくて、化合物I(但し、XおよびYはナトリウムであり、R1は12個C原子を有する分枝鎖状アルキル基であり、かつR2は水素である)約80重量%と、化合物I(但し、XおよびYはナトリウムであり、かつR1およびR2は12個C原子を有する分枝鎖状アルキル基である)約20重量%とからなる公知技術の混合物1.5重量部を使用した。
【0036】
Figure 0003636369

Claims (1)

  1. コンクリート屋根瓦の少くとも1つの表面上に−25〜+30℃のガラス転移温度を有する、
    a) C〜Cアルカノールのアクリルエステル、C〜Cアルカノールのメトアクリルエステルおよび/またはビニル芳香族の単量体65〜100重量%および
    b) さらに共重合可能な単量体0〜35重量%
    からなる、場合によっては、助剤で充填された共重合体の薄膜によって被覆されている、石灰エフロレッセンスを防止するためのコンクリート屋根瓦、但し、この薄膜は一般式I:
    Figure 0003636369
    [式中、RおよびRは水素またはC〜C24アルキルを表し、かつ同時に水素ではなく、XおよびYはアルカリ金属イオンまたはアンモニウムイオンであってもよい]で示される化合物を共重合体に対して0.5〜10重量%含有する。
JP16418791A 1990-07-05 1991-07-04 石灰エフロレッセンスを防止するためのコンクリート屋根瓦 Expired - Lifetime JP3636369B2 (ja)

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