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JP3624840B2 - インダクタ - Google Patents

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JP3624840B2
JP3624840B2 JP2001056064A JP2001056064A JP3624840B2 JP 3624840 B2 JP3624840 B2 JP 3624840B2 JP 2001056064 A JP2001056064 A JP 2001056064A JP 2001056064 A JP2001056064 A JP 2001056064A JP 3624840 B2 JP3624840 B2 JP 3624840B2
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智嗣 大田
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良夫 松尾
忠 立野
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2804Printed windings

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  • Power Engineering (AREA)
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  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばトランス等に用いる薄型巻線等のインダクタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インダクタの組立は、一般にボビンにケーブルワイヤを所定回数巻装した後で、磁性体コア(例えば、EIコア、UIコア、壺型コアなど)に装着して構成している。
また、導体のコイルパターンが形成された複数枚のシートを多層状に積層し、端部で導通させて所要の巻線数を得るようにしたものもある(特開平4−274305号公報参照)。
しかし、上記構成では巻線機へのボビンの着脱、巻線、コアの装着が手数を要し、生産性に問題があった。その為、機械化により大量生産に適した構造が提案されている(特開平8−236361号)。
【0003】
また、フレキシブルな絶縁基板の表面に渦巻き状導体を形成したコイル体を用いたトランスを構成するものも公知である。例えば特開昭63−20805号公報に記載されたものは、可撓性の絶縁基板の両面に、第1と第2の巻線を構成する渦巻き状導体を形成し、この絶縁基板を折り曲げ且つ重ね合わせ、この絶縁基板の対向する面間に絶縁体を折り畳みながら挟み込み、コイル体を形成したものである。
【0004】
上記特開昭63−20805号公報の構成の場合、第1の巻線と第2の巻線とを磁性体コアの(以下、単にコアと称す)の軸線方向に積層する構成を採用しているために、第1と第2の巻線間の磁束漏洩が大きくなり、巻線や周囲の構造体に生じる渦電流損失が大きくなったり、周辺回路に悪影響を及ぼすことが多いという大きな問題点が提起されている。
【0005】
これを解決する方法として、薄型巻線の漏れインダクタンスを低減しようとする構成が提案されている(特開平5−243057号公報参照)。
この構成によれば、第1と第2の巻線を構成する渦巻き状導体を、可撓性の絶縁基板に形成し、この絶縁基板を折り曲げ重ね合わせて、一方の巻線を他方の巻線によって挟み込んで構成したものである。即ち、絶縁基板の長手方向に沿って複数のコア挿通孔を設け、この絶縁基板の少なくとも一方の面に、上記第1と第2の巻線を構成する第1と第2の渦巻き状導体をそれぞれ上記コア挿通孔の周囲に形成し、上記第1と第2の渦巻き状導体をそれぞれ直列接続し、この絶縁基板を上記渦巻き状導体毎に折り曲げて、一方の巻線を他方の巻線で挟み込むように積層してコイル体を構成するものである。
しかし、上記構成の場合、積層構成となっているので巻数の自由度が無く、従って用途や性能の面で予め決められてしまって種々の用途に即座に対応出来ない欠陥がある。
【0006】
また、金属クリップを用いてコアを保持して巻線を形成することも周知であるが、その場合、コアの下の巻線を回路基板のパターンで構成していたので、コア内面の半田付けが非常に困難であり、また、プリント基板にパターンを設ける為に、プリント基板の設計自体に大きな制約を伴うものであった。
更に、大型で大電流を扱うパワーインダクタンスにおいては、小さいコアに太い巻線を巻く必要があり、手作業で特性の揃ったインダクタを製造するのは難しかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来の欠陥を無くし、巻線の工数を減らし、面実装に対応した新規なインダクタを提供することである。
本発明の別の目的は、特に小型のハイパワーインダクタの巻線工程を簡略化し、低コストで且つ構造簡単なインダクタを提供することである。
本発明の更に別の目的は、導電体同士を簡単なスリットとツメとの協働により巻線構造を形成することの可能な、そして製造容易なインダクタを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、折り曲げ可能な板状支持体に所望形状の導電体を形成し、上記導電体の一端にスリットと設け、他端にツメを設け、上記板状支持体を折曲することで上記スリットと上記ツメとを嵌合させて巻線を構成すると共に開口部を設け、上記開口部に磁性体コアを挿通させてなるインダクタである。
【0009】
更に、本発明は、直方体の3軸方向のひとつの対向する面において、磁性体コアを挿通する開口部を設けた支持体に導電体を形成し、上記導電体の形成方向と垂直の面で嵌合することで上記導電体を接続して巻線を構成したことを特徴とするインダクタである。
上記構成により、上記支持体に設けた上記巻線によって上記磁性体コアを覆い、上記巻線と上記磁性体コアの水平方向の位置決めをなし得るようにできる。
【0010】
更に、別の好適な実施例において、上記導電体同士の嵌合を、上記支持体に設けたスリットと、上記導電体の一端に設けたツメを係合させることで巻線構造を形成することができる。
また、上記支持体に溝付きバンドを形成し、上記巻線と上記磁性体コアの水平方向の位置決めガイドとして作用させることも可能である。
更に、上記支持体に設けた上記ツメと実装基板の半田付けにより巻数を任意に調整出来るようにできる。
上記構成において、上記導電体の嵌合を上記磁性体コアの外壁面で行うことが可能となる。
更に、上記支持体の一部をギャップシートと兼用する構成とすることも可能である。
また、上記支持体に予めギャップシートを張り付けることで、上記磁性体コアの位置決めとギャップ調整とを同時に行えるようにすることもできる。
【0011】
更に、本発明において、柔軟性を有する支持体に開口部を設け、この開口部沿って導電体(パターン)を形成し、上記支持体を上記開口部に沿って折り畳むことで巻線を構成すると共に、折り畳まれた支持体の上記開口部を連接させて磁性体コアが挿入できるようにしてなるインダクタである。
上記の構成において、隣接する開口部の間で折り畳むことにより、巻数を任意に増加できるようにすることが可能である。
また、隣接する開口部の間で、開口部の縁に沿って折り畳むことにより、巻数の占める高さを削減できる構成とすることが可能である。
また、上記支持体の両脇部に切り起こし開口部を設け、巻線と磁性体コアとの位置決めを行えるようにすることが可能である。
更に、上記支持体に対向する1対の溝付きバンドを設け、上記溝付きバンド同士の係合により水辺方向の巻線と磁性体コアとの位置決めができる。
【0012】
【作用】
本発明において、請求項1に記載の構成においては、折り曲げ可能な板状支持体に所望形状の導電体を形成し、上記導電体の一端にスリットと設け、他端にツメを設け、上記板状支持体を折曲することで上記スリットと上記ツメとを嵌合させて巻線を構成すると共に開口部を設け、上記開口部に磁性体コアを挿通させてなるインダクタであるので、特に小型のハイパワーインダクタとしての巻線工程を著しく簡略化できる。その為コスト低減が可能とするほか、面実装の対応が極めて容易となる。
【0013】
また、請求項2に記載の構成において、直方体の3軸方向のひとつの対向する面において、磁性体コアを挿通する開口部を設けた支持体に導電体を形成し、上記導電体の形成方向と垂直の面で嵌合することで上記導電体を接続して巻線を構成したことを特徴とするインダクタであるので、上記同様、特に小型のハイパワーインダクタとしての巻線工程を著しく簡略化できる。その為コスト低減 が可能とするほか、面実装の対応が極めて容易となる。
【0014】
上記の他、上記支持体に設けた上記巻線によって上記磁性体コアを覆う構成では、上記巻線と上記磁性体コアの水平方向の位置決めをなし得、且つその位置決めが容易になし得る。
【0015】
更に、上記導電体同士の嵌合を、上記支持体に設けたスリットと、上記導電体の一端に設けたツメを係合させることで巻線構造を形成しているので、極めて簡単な構造で嵌合を達成できる。
【0016】
また、上記支持体に溝付きバンドを形成し、上記巻線と上記磁性体コアの水平方向の位置決めガイドとして作用させてなるので、位置決めが容易になし得る。
上記支持体に設けた上記ツメと実装基板の半田付けにより巻数を任意に調整出来る。
上記導電体の嵌合を上記磁性体コアの外壁面で行う構成としたので、製造組立が容易になし得る。
更に、上記支持体の一部をギャップシートと兼用した構成により、構造簡単にすることができる。
また、上記支持体に予めギャップシートを張り付ける構成では、上記磁性体コアの位置決めとギャップ調整とを同時に行なうことができる。
【0017】
更に、請求項10に記載の構成において、柔軟性を有する支持体に開口部を設け、この開口部沿って導電体(パターン)を形成し、上記支持体を上記開口部に沿って折り畳むことで巻線を構成すると共に、折り畳まれた支持体の上記開口部を連接させて磁性体コアが挿入できるようにしてなるインダクタでの構成では、巻数の自由度に優れ、面実装に対応できる、構造簡単なインダクタを形成できる。
【0018】
上記の構成において、隣接する開口部の間で折り畳む構成では、巻数を任意に増加できる。
また、隣接する開口部の間で、開口部の縁に沿って折り畳む構成では、巻数の占める高さを削減できる。
また、上記支持体の両脇部に切り起こし開口部を設け、巻線と磁性体コアとの位置決めを行える。
更に、上記支持体に対向する1対の溝付きバンドを設けた構成では、上記溝付きバンド同士の係合により水辺方向の巻線と磁性体コアとの位置決めが簡単に達成できる。
【0019】
更に、請求項15の構成において、折り曲げ可能な支持体に導電パターンを形成し、コアと組み合わせてインダクタとしたものである。この構成において、折り曲げ可能な支持体と予めパターンを形成した導電体とを一体に形成した後で所定の箇所を折り曲げ、パッド部を接続することで巻線を構成する。また、請求項18に記載のように、突起を形成することでプリント基板との半田付けをなし得るようにしている。
【0020】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明のインダクタの外観を示す図1と、このインダクタを形成するに際し、折り曲げ可能な支持体20に導電体21を形成し磁性体コア11と組み合わせてインダクタを構成する、嵌合及び接続方法を示す図2において、1対のL字型等の磁性体コア11、11を図示のように組み合わせ、垂直方向Pと水平方向Hとに延出した矩形構造とし、対向する水平方向H部分に巻線部12,12が形成されている。これが、本発明が対象とするインダクタの構成例の概略である。
【0021】
ところで、上記巻線部12は、図2に示すように折り曲げ可能な支持体20に所定の導電パターン21を形成すると共に、所定の位置に折り曲げ線22を加工して磁性体コア11の寸法に合致して折り曲げることができるようにしている。上記支持体20は、好ましくは図2aに示すように導体23(例えば0.1mm厚)の両面にポリイミド層24(例えば、上下層ともそれぞれ25〜100μm厚)を被覆した3層構造としている。支持体20に形成した導電パターン21の一端にはスリット24(図2b)を設け、もう一方の端末にツメ25を設け(図2c)上記スリット24とツメ25とを係合させて、開口26を有する四辺形のトンネル状に折り曲げて嵌合する。
このようにして折り曲げて形成した支持体20の上記開口26にL字状のコア11の脚部を図2cのように挿入する。このようにして構成したのが図1に示す構成となる。ここで、コアの形状やサイズ、及び組合せについては用途に応じて適宜選択できることは勿論である。
【0022】
図3は、導電パターン21を形成した支持体20の形成例を示している。
図3aにおいて、支持体20に導電パターン21を形成した構成を図示のように中心線Cに対して上下に形成し、対向する1対の巻線部(図1の符号12,12)の導電パターンとする。導電パターン21の端部(支持体の上部と下部)にはスリット24を並設し、反対側(即ち、図の中央部)にはツメ25が並設されている。導電パターン21の対向する側部には開口部28,28を形成し、折曲線22に沿って折曲すると共に、中心線Cに沿って折り込んで、中心線Cの近傍の折曲線22a、22aが互いに対向して近接するように折り込み、中心線Cを境にしてそれぞれの折曲線に沿って折り曲げて対向する位置に2個の(一組の)巻線部12,12を構成する。このようにして形成した巻線部12,12の開口部にL字状のコア11,11を挿入する(図3b)。この場合、コア11と位置決め壁部29が当接するまで支持体20を折り畳むことが必要である。かくて、図3cに示すように支持体20は中心部で折り込まれ(符号Fは折り込み部を示す)コア11を左右方向(水平方向)に固定する。
このようにして、支持体の形成した巻線部でコアを覆うことで、巻線とコアの水平方向の位置決めが可能となる。
【0023】
図4はギャップ調整シートを貼り付けてコアの位置決めとギャップ調整を同時に行うことができる実施例を示している。
この実施例では、支持体20の斜め対向側に、開口部の代わりに、予め形成したギャップ調整シート30を貼り付け、その反対側の斜め対向側は図3の実施例同様開口部28を残しておく。このようにして形成された巻線部12にコアを挿入して図4b及び図4cのように構成し、中心部に位置する位置決め壁部29とギャップシート30とが、コアの位置決めとギャップ調整を同時に行うようにしている。即ち、支持体20に設けた巻線部でコア11を覆うことで巻線12とコア11の水平方向の位置決めを達成すると共に、支持体20に予めギャップ調整シート30を貼り付けることで、コアの位置決めだけでなく、コアのギャップ調整を同時に達成することができる構成となる。
【0024】
図5は支持体20に溝31付きのバンド32を対向して設けることで、巻線12とコア11の垂直方向の位置決めを可能とする実施例である。
即ち、図3の実施例における開口部に代わり、一対の切り起こし型の開口部28を形成し、この部分をバンド32とし、それぞれのバンドに溝31を形成して、巻線とコアの垂直方向(図1の符号P方向)の位置決めを果たしている。この場合、溝付きバンド32の溝31は図5bに拡大して示したように一方は内側から切欠され、それに係合する他方は反対側から切欠される構成である。これにより、バンド32,32が互いに係合して垂直方向の位置決めがなされる。尚、図5bにおいて、符号Fは支持体20の中心線に沿って折り畳んだ場合の折り畳み部である。その他の構成は前記実施例と同様である。
【0025】
図6は支持体20の一部をギャップシートと兼用した構成を示している。
図6aにおいて、対向する端部にツメ25とスリット24とを設けた導電パターン21を支持体20に形成する構成は前記実施例と同様であるが、この図6の実施例では、さらに支持体20の中心線Cの上下の折曲線22a、22bを延長させて延長部32を一体に形成し、図6b及び図6cに示すように、組み立てたときに対向するL字状コアとのギャップに位置してギャップを調整し得るように形成している。図4の実施例に示したギャップ調整シート30との相違点は、図4図の構成では予め形成された別体のギャップ調整シート30を支持体20に貼り付けた構成とするものであるのに対して、この図6の実施例では、支持体20自体の一部を延出させて一体構成とした点に相違がある。
このように形成した支持体20と一体型のギャップシート30は図6cに示すように対向するL字型磁性体コア11の対向部に位置させて互いのギャップを調整する作用をしている。即ち、この実施例では支持体20の一部を延長させてギャップシート30として形成した構成となっている。
【0026】
図7と図8は本発明の更に別の実施例を示している。
この実施例では、柔軟性を有する支持体20に開口部を28設け、この開口部28沿って導電体(パターン)21を形成し、上記支持体20を上記開口部28に沿って折り畳むことで巻線を構成すると共に、折り畳まれた支持体20の上記開口部28を連接させて磁性体コア11が挿入できるようにしてなるインダクタである。この構成では、隣接する開口部28と開口部28の間で折り畳むことで、巻数を所望に増やすことを可能にしている。
即ち、図8(a)、(b)、(c)に組み立て図を示すように、柔軟性を有する支持体20に、所定間隔にて開口部28を複数個図示のように並設して形成し、開口部28に沿って導電性パターン21を設けている。また、隣接する開口部の間には後で説明する折曲線22が形成されている。
【0027】
図8aと図8bにおいて、導電性パターン21は図の右端の半田パッド34と図の左端の半田パッド35との間を結ぶ導体であって、図8aの右端(1番目)の開口部28aではその周囲をほぼ一周してスルーホールを介して裏面に移動し、次いで仮想線で示すように左隣(2番目)の開口部28bへと延びて、上記2番目の開口部28bにてスルーホールを介して表面に立ち上がって延び、その開口部28bの周りを図示のように周回して延び、隣接する3番目の開口部28cへと延びる。次いで、再びほぼ一周してスルーホールを介して裏面へと延び、更に仮想線で示すように隣接する4番目の開口部28dの表面にスルーホールを介して延びる。このようにひとつ置きの開口部ついて裏面へ延びながら次の連接する開口部では表面に戻り、次の5番目の開口部28eから最後の開口部28fにスルーホールを介して裏面に延びて最後の開口部28fの表面に立ち上がり、ほぼ一周して半田パッド35に接続する。即ち、スルーホールを介して導電パターン21は隣接する開口部の一つ置きに裏面に延びて巻線12を構成している。
【0028】
支持体20の隣接する開口部28の間には上記のように折曲線22が形成されているが、この折曲線は山折り部22aと谷折り部22bとが交互になっている。これに基づいて折曲された構成が図8bに示す構成となり、かくして構成された隣接する複数の開口部28a〜28fに、図8bの矢印の方向に磁性体コア11を挿入する(図8c)。図8cに図示するように磁性体コア11を挿入した巻線は半田パッド34,35がプリント基板40の配線パターン41,42にそれぞれ接続されて組立が完了する。
【0029】
図9と図10は本発明の更に別の実施例を示している。
この実施例は支持体20を折り畳む場合において山折りと谷折りを交互に行うのではなく、開口部28の端部に沿って折り畳むことによって折り畳んだ突出端部に端面20aを形成し、この端面に導電パターン21が配置されるようにしたものである。この構成により、巻線12の占める高さを削減できるようにしたものである。
【0030】
図10(a)、(b)、(c)は上記構成によるインダクタの組み立て図である。この図において、支持体20に複数の開口部28を設け、この開口部の周囲を導電パターンをジクザグ状に配置し、開口部28の長辺を延長させた支持体20の部分に折曲線を設け図示のように山折り22aと谷折り22bとする。このようにして折り曲げられて構成した巻線12の開口部28に磁性体コア11を挿入する(図10c)。尚、図中符号34と35は半田パッドであり、符号41と42は上記半田パッドに接続されるプリント基板上の配線パターンである。この実施例によれば、巻線12の高さを低く抑えることができる利点がある。その他の構成は前記実施例と同様であるので説明を省略する。
【0031】
図11は、隣接する開口部28間において折り畳むことによって巻線の占める高さを削減させる構成(図9及び図10参照)の変形例であり、支持体20の両側に図示のように切り起こし開口部43,43を形成して、図11bに示すように磁性体コア11に対する位置決め用壁44としたものである。これによって巻線とコアの位置決めを行うことができる。図中、符号45は打ち抜き開口であり、山折り22aと谷折り22bの折曲線22に沿って折り曲げて図11bの構成としている。
【0032】
図12(a)、(b)は上記図11の実施例の変形例である。図11の実施例では上記の通り開口部の間で折り畳む構成としたものを基本として山折り22aと谷折り22bを交互にした構成であるが、図12の本実施例は折り曲げの方法自体は図10と図11の実施例、即ち、開口部28のふちに沿って折り畳む構成を基本としたものであり、この基本構成において打ち抜き開口部43によって形成された位置決め用壁44によってコア11が巻線12に対して位置決めされる。その他の構成は前記実施例の説明より明らかであるので、符号のみを付して詳細な説明は省略する。
【0033】
尚、上記図11と図12の実施例では、支持体20の中央には打ち抜きの開口部45を形成してあるが、この構成の代わりに、図13に示すように一対の切り起こし型の開口部46,46を形成してこの部分をバンド30(図5のバンド32に相当)
とし、それぞれのバンド32,32に切り込み状の溝32,32を形成して矢印のように左右方向から中央方向にに折り畳んだときに上記バンド同士を上記溝32によって係止させる構成とすることができる。
【0034】
図14と15は本発明の更に別の実施例を示している。
先ず製造工程を示す図14(a)、(b)、(c)において、折り曲げ可能な支持体20と、予めパターンを形成した導電体21とを一体化すると共に、図示のように導体パターン21が形成されている延長部20aには措定位置に折り曲げ線22を形成しておく。ここで、支持体20の、中心位置には導体パターンと接続した突起が形成されている。
【0035】
次いで、図14(b)に示すように上記折り曲げ線22に沿って支持体20の中心方向に折り曲げて先端のパッド部を所定位置に配置する。その後図14(c)に示すように、所望の溶接治具WJを用いて上記支持体20の延長部20aのパッド部と支持体20の中止位置に配置した接続点(具体的には溶接用の突起50)とを接続する。かくして形成されたトンネル状の巻線に、コア11を対向側から挿入して組み込む。図示のコアはL字型のものをペアにした所謂L型コアとしてあるが、UIコアなど、種々のタイプのコアを採用できる。
【0036】
かくのように形成したインダクタの構成を図15に示す。図15の(a)はインダクタの底面図、(b)は上面図、(c)は側面図、そして(d)は正面図である。
図示のように、導体同士の接続がコアで囲まれた内側の空間で一括して行われる。この構成により巻線の接続を一括してなし得る。ここで、接続方法としては半田付けの他、超音波溶接など適宜選択して採用できる。
【0037】
導体には突起50が形成されている。この突起50を介してプリント基板40との半田付けを行うことができるので、容易に面実装対応が可能となる。尚、図15(c)において符号51は突起50とプリント基板40を結合する半田であり、52はコア11を固定するための接着剤である。
【0038】
上記突起50は、導体パターン21に金属片を溶接して設ける方法と、導体パターンに押し込み加工を施す方法がある。金属片を溶接して設ける場合は、工数が増えるものの任意の突起形状を実現できる利点がある。一方、導体パターンに押し込み加工を施して形成する方法の場合、形状に制約があるが曲げ加工工程と一体で実現できる利点の他、窪みに接着剤を塗布してコアと巻線部の固定ができるという利点もある。
上記突起50は、図14では4カ所形成となっているが、好ましくは、図15に示すとおり3カ所構成(50a,50b,50c)とし、且つこの突起50を結んでできる三角形の重心とインダクタ自体の重心を一致させて形成するのが望ましい。このようにすることで、支持体20に形成した導体パターン21のゆがみ、およびその影響を最小限に抑えることができる。
【0039】
図15(a)に示すように三角形の頂点の位置に配した3個の突起群50のうち、突起50aと突起50bとを接続し、突起50cとの間にて回路と接続する構成とすると、2つの巻線を並列接続することになり、巻線の電流許容量を大きくすることができる。一方、突起50aと突起50bとの間において回路と接続する構成とすると、2つの巻線を直列接続することになり、巻線を2倍にすることができる。
【0040】
以上のように、図14及び図15の実施例の場合には巻線の工数を減少させることができ、且つ、面実装に対応したインダクタとすることができる。特に低背型のパワーインダクタの場合にはその巻線工程を簡略化できると共に、低コストかを実現でき、また、面実装に対して容易に対応が可能となるものである。
【0041】
図16(a)及び(b)は本発明の更に別の実施例を示すものであり、図15に示した半田パッドの形状と構成を変形させた構造を示している。即ち、図14に示したと同様に導電パター21を形成した支持体20において、この図16の実施例では、支持体20の端部の3カ所に突部又はツメ52を形成し、このツメ52を図示矢印のように下方に折り曲げて脚体とし、図16(b)に示すように基板40に載置し、上記ツメ52の外側において半田51により基板40に接合させている。尚、上記ツメ52を支持体20の端部3カ所に形成した理由は、前記図15において形成した突起50の数が3個としたことと同じ理由によるものであり重心位置の一致を目的としたもので或るが、図15の構成に比較するとやや重心の一致が難しくなる嫌いがある。しかしながら、この実施例の場合、半田51を上記脚部となるツメ52の外側に配置する構成としたために、上からの目視により半田付けが可能となる利点がある。尚、図16において、符号11は前記実施例同様に所定形状のコアであり、支持体20上の導体パターン21も前記実施例同様の方法で形成された同様の構成であってよい。
【0042】
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、種々変更が可能である。
例えば図10の実施例では最初と最後のターン(巻部)の近傍のみに半田パッドを形成しているが、支持体20に1ターンごとに半田パッドを設け、実装基板の半田付けにより巻数を任意に調整できるようにすることも可能である(図示省略)。
また、図6の実施例の技術思想を採用して、支持体20に一体形成のツメを設けて、或いはシートを貼り付けて、これらをギャップ調整シートとし、コアの位置決めとギャップ調整をなし得るようにすることも可能である(図示省略)。
更には、図示を省略するが、支持体として両面基板を採用することも可能である。この場合、第1の面と第2の面とを、それぞれ別々の巻線とすると、結合度を高くできる。また、第1の面と第2の面をビアホール(スルーホール)を介して並列接続すると、大電流に対応する構成とすることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、従来技術に見られる種々の欠陥を払拭でき、巻線の工数を減らすことができると共に、面実装に対応できる構成の新規なインダクタが提供できるものである。
具体的には、特に小型のハイパワーインダクタの巻線工程を簡略化し、低コストで且つ構造簡単なものとすることが出来る。 更に、導電体同士を簡単なスリットとツメとの協働を採用した実施態様では、構造簡単な巻線構造を形成することの可能なインダクタを提供することである。
【0044】
本発明において、折り曲げ可能な板状支持体に所望形状の導電体を形成し、上記導電体の一端にスリットと設け、他端にツメを設け、上記板状支持体を折曲することで上記スリットと上記ツメとを嵌合させて巻線を構成すると共に開口部を設け、上記開口部に磁性体コアを挿通させた構成では、特に小型のハイパワーインダクタとしての巻線工程を著しく簡略化できる。その為コスト低減が可能とするほか、面実装の対応が極めて容易となる。
【0045】
また、直方体の3軸方向のひとつの対向する面において、磁性体コアを挿通する開口部を設けた支持体に導電体を形成し、上記導電体の形成方向と垂直の面で嵌合することで上記導電体を接続して巻線を形成したインダクタ構成では、特に小型のハイパワーインダクタとしての巻線工程を著しく簡略化できるので、コスト低減が可能とするほか、面実装の対応が極めて容易となる。
【0046】
また、上記支持体に設けた上記巻線によって上記磁性体コアを覆う構成では、上記巻線と上記磁性体コアの水平方向の位置決めをなし得、且つその位置決めが容易になし得る。
更に、上記導電体同士の嵌合を、上記支持体に設けたスリットと、上記導電体の一端に設けたツメを係合させることで巻線構造を形成しているので、極めて簡単な構造で嵌合を達成できる。
【0047】
また、上記支持体に溝付きバンドを形成し、上記巻線と上記磁性体コアの水平方向の位置決めガイドとして作用させる構成では、位置決めが容易になし得る。
更に、上記支持体に設けた上記ツメと実装基板の半田付けにより巻数を任意に調整出来る。
上記導電体の嵌合を上記磁性体コアの外壁面で行う構成であるため、製造組立が容易になし得る。
更に、上記支持体の一部をギャップシートと兼用した構成では、構造簡単にすることができる。
また、上記支持体に予めギャップシートを張り付ける構成では、上記磁性体コアの位置決めとギャップ調整とを同時に行なうことができる。
【0048】
更に、柔軟性を有する支持体に開口部を設け、この開口部に沿って導電体(パターン)を形成し、上記支持体を上記開口部に沿って折り畳むことで巻線を構成すると共に、折り畳まれた支持体の上記開口部を連接させて磁性体コアが挿入できるようにしてなるインダクタでの構成では、巻数の自由度に優れ、面実装に対応できる、構造簡単なインダクタを形成できる。
【0049】
上記において、隣接する開口部の間で折り畳む構成では、巻数を任意に増加できる。
また、隣接する開口部の間で、開口部の縁に沿って折り畳む構成では、巻数の占める高さを削減できる。
また、上記支持体の両脇部に切り起こし開口部を設け、巻線と磁性体コアとの位置決めを行える。
更に、上記支持体に対向する1対の溝付きバンドを設けた構成では、上記溝付きバンド同士の係合により水辺方向の巻線と磁性体コアとの位置決めが簡単に達成できる。
【0050】
更に、柔軟性を有する支持体と、予めパターンを形成した導体を一体に形成し、折り曲げることで巻線を形成する構成、及びこの構成においてプリント基板との半田付けのための突起を設けた構成(図14及び図15の実施例)においては、巻線の工数を減少させることができ、且つ、面実装に対応したインダクタとすることができる。特に低背型のパワーインダクタの場合にはその巻線工程を簡略化できると共に巻線の接続を一括して実施でき、低コストかを実現でき、また、面実装に対して容易に対応が可能となるものである。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインダクタの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明のインダクタの構成と形成方法を示す斜視図である。
【図3】本発明の別の実施例によるインダクタの構成と形成方法を示す図である。
【図4】本発明の更に別の実施例によるインダクタの構成と形成方法を示す図である。
【図5】本発明の更に別の実施例を示す図である。
【図6】本発明の更に別の実施例によるインダクタの構成と形成方法を示す図である。
【図7】本発明の更に別の実施例によるインダクタの構成を示す斜視図である。
【図8】本発明の図7の実施例におけるインダクタの構成及び形成方法を示す図である。
【図9】図7に示すインダクタの変形例を示す斜視図である。
【図10】図9のインダクタの構成と形成方法を示す図である。
【図11】本発明の更に別の実施例によるインダクタの構成と形成方法を示す図である。
【図12】本発明の更に別の実施例によるインダクタの構成と形成方法を示す図である。
【図13】図12及び図13に示したインダクタの一部を変形させた別の実施例を示す図である。
【図14】本発明の更に別の実施例によるインダクタの組立工程を示す図であり、(a)は支持体と導体パターンの一体化工程を示す図、(b)は折り曲げ工程、そして(c)は溶接工程を示す。
【図15】図14に示すインダクタの構成を示す図であり、(a)は底面図、(b)は上面図、(c)は上記上面図のA−Aに沿って破断した断面図、(d)は同じくB−Bに沿って破断した断面図である。
【図16】図15に示す半田パッドの変形例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
10 インダクタ
11 磁性体コア
12 巻線部
20 支持体
21 導電パターン
22 折曲線
24 スリット
25 ツメ
28 開口部
29 位置決め壁部
30 ギャップ調整シート
31 溝
32 溝付きバンド
33 ギャップシート
34,35 半田パッド
40 プリント基板
41,42 プリント基板の配線パターン
43 切り起こし開口部
44 位置決め壁
45 打ち抜き開口
46 切り起こし型の開口部
50 突起
51 半田
52 ツメ

Claims (19)

  1. 直方体の3軸方向のひとつの対向する面において、磁性体コアを挿通する開口部を設けた支持体に導電体を形成し、上記導電体の形成方向と垂直の面で嵌合させて上記導電体を接続して巻線を構成すると共に、
    上記支持体に設けた上記巻線によって上記磁性体コアを覆い、上記巻線と上記磁性体コアの水平方向の位置決めをなし得るようにしたことを特徴とするインダクタ。
  2. 上記導電体同士の嵌合を、上記支持体に設けたスリットと、上記導電体の一端に設けたツメを係合させることで巻線構造を形成してなる請求項1のインダクタ。
  3. 上記支持体に溝付きバンドを形成し、上記巻線と上記磁性体コアの水平方向の位置決めガイドとして作用させてなる請求項1のインダクタ。
  4. 上記支持体に設けた上記ツメと実装基板の半田付けにより巻数を任意に調整出来るようにした請求項1のインダクタ。
  5. 上記導電体の嵌合を上記磁性体コアの外壁面で行う請求項1のインダクタ。
  6. 上記支持体の一部をギャップシートと兼用した請求項1のインダクタ。
  7. 上記支持体に予めギャップシートを張り付けることで、上記磁性体コアの位置決めとギャップ調整とを同時に行えるようにした請求項1のインダクタ。
  8. 柔軟性を有する支持体に開口部を設け、この開口部に沿って導電体(パターン)を形成し、上記支持体を上記開口部に沿って折り畳むことで巻線を構成すると共に、折り畳まれた支持体の上記開口部を連接させて磁性体コアが挿入できるようにし、且つ、
    上記支持体の両脇部に切り起こし開口部を設け、巻線と磁性体コアとの位置決めを行えるようにしてなるインダクタ。
  9. 柔軟性を有する支持体に開口部を設け、この開口部に沿って導電体(パターン)を形成し、上記支持体を上記開口部に沿って折り畳むことで巻線を構成すると共に、折り畳まれた支持体の上記開口部を連接させて磁性体コアが挿入できるようにし、且つ、
    上記支持体に対向する1対の溝付きバンドを設け、上記溝付きバンド同士の係合により水平方向の巻線と磁性体コアとの位置決めを可能とするインダクタ。
  10. 隣接する開口部の間で折り畳むことにより、巻数を任意に増加できるようにしてなる、請求項8または9に記載のインダクタ。
  11. 隣接する開口部の間で縁に沿って折り畳むことにより、巻数の占める高さを削減できるようにしてなる、請求項8または9に記載のインダクタ。
  12. 折り曲げ可能な支持体に導電体を形成し、上記支持体を折り曲げることで巻線部を構成すると共に、上記巻線部には開口部を形成し、上記開口部に磁性体コアを挿入し、且つ、
    上記支持体に、プリント基板との半田付けのための突起を設けてなるインダクタ。
  13. 柔軟性を有する支持体と、予めパターンを形成した導体とを一体形成してなる、請求項12に記載のインダクタ。
  14. 複数の巻線部を設け、その各々に挿入された磁性体コアで囲まれた内側の空間にて、導電体同士の接続を達成することを特徴とする請求項12に記載のインダクタ。
  15. 上記突起は、上記導体に押し込み加工することで形成してなる請求項12に記載のインダクタ。
  16. 上記突起は押し込み加工により形成された凹部を有し、この凹部に接着剤を塗布し、コアと巻線を固定するようにしてなる請求項15に記載のインダクタ。
  17. 上記突起を3カ所に形成してなる請求項15に記載のインダクタ。
  18. 2つの導体パターン直列接続と並列接続に切り替えることが出来るように導体パターンと上記突起の組合せを構成したことを特徴とする請求項15に記載のインダクタ。
  19. 上記3カ所の突起の重心を、インダクタの重心に一致させててなる請求項17に記載のインダクタ。
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