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JP3613721B2 - ナット螺回用の治具 - Google Patents

ナット螺回用の治具 Download PDF

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JP3613721B2
JP3613721B2 JP35427295A JP35427295A JP3613721B2 JP 3613721 B2 JP3613721 B2 JP 3613721B2 JP 35427295 A JP35427295 A JP 35427295A JP 35427295 A JP35427295 A JP 35427295A JP 3613721 B2 JP3613721 B2 JP 3613721B2
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芳章 小野
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日本ドライブイット株式会社
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は各種自動販売機やパーキングメーターの如く、屋外にスタッドボルトおよびナットを介して設置される機器の盗難防止用特殊ナットを螺回締結あるいはそれを取り外すためのナット螺回用の特殊な治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
屋外に設置される各種自動販売機やパーキングメーターは、それらを設置する基礎コンクリートにアンカーボルトを突設固定し、自動販売機等の機器のフランジをナットおよびアンカーボルトを介して基礎コンクリートに締結固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこのようなナットは、通常広く使用されている工具であるスパナ等で簡単に取り外すことが可能である。その為、自動販売機等の機器自体が盗難に遭う場合があった。特に道路側に設置された機器においては、小型のクレーン車等でその自動販売機等を比較的短時間で持ち去ることができる。
そこで本発明者は、各種機器の設置用ナットで取り外すことができない盗難防止用の特殊ナットをすでに特願平6−330551号において提案した。
そして、本発明はその特殊ナットを締結および取り外す為の螺回用の治具を提供することを目的とし、その目的達成のために次の構成をとる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のナット螺回用の治具は、軸断面内周が一端側に拡開する拡開部1を有する内面山形に形成され、他端側の外面に螺回工具嵌着部2を有し、前記一端側の軸直角断面の外周3が円形に形成された治具本体4と、
軸方向および周方向に夫々離間して前記治具本体4に、その外面から内面に貫通された一対の第1貫通孔5,第2貫通孔6と、
断面が夫々の前記第1貫通孔5,第2貫通孔6の断面に整合して半径方向に移動自在に装着され、その外周端が前記治具本体4の外周3に整合し、且つその外周端の整合状態で前記拡開部1内に突出する一対の第1爪7,第2爪8と、
前記治具本体4の外周3に整合する内周9を有し、その外周3に着脱自在に嵌着される保持体10と、
を具備するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
図1は本発明の治具を一部破断して示した状態であると共に、その治具により特殊ナットを締結する際の説明図である。そして、図2は同締結状態を示す軸断面図であり、図3はその締結工程の準備段階を示す説明図であり、図4は次いで、螺回工具17により本治具を螺回しているところを示す締結説明図である。
本発明の治具は、図1および図2に示す如く、外周が特殊形状をなすナット18を締結固定するものである。このナット18は、軸の断面外周がほぼ台形状で且つ、外周が回転曲面として形成されている。そして、その外周面の周方向および軸方向の互いに異なった位置に工具嵌着用の一対の第1スリット14,第2スリット15が形成され、軸線上にネジ孔16が設けられたものである。
【0006】
次にこのような特殊ナットを締結する本発明の治具は、その治具本体4の軸断面内周が山形に形成されて、その一端側開口に拡開部1を有する。この治具本体4の外周3はその他端側の直径が縮小する段付になされ、その縮小側の外周面が六角に形成され、そこにスパナ等の螺回工具嵌着部2が構成される。また、螺回工具嵌着部2を除く治具本体4の外周3は円周状に形成されている。さらに、前記拡開部1と治具本体4の外周3とを半径方向に貫通する一対の第1貫通孔5,第2貫通孔6が設けられ、それらが軸方向および周方向に互いに離間して配置されている。そして、夫々の第1貫通孔5,第2貫通孔6には一対の第1爪7,第2爪8が装着される。この第1爪7,第2爪8は第1貫通孔5,第2貫通孔6の断面に略整合する断面を有し、それらの外周端は治具本体4の外周3に整合する。そして、その外周端の整合状態で、拡開部1内に第1爪7,第2爪8の一部が突出する。そして、第1爪7,第2爪8は半径方向に移動自在に装着されている。
【0007】
この例で第1爪7,第2爪8は外周端が夫々円弧状に形成され、その円弧長さは第1爪7よりも第2爪8の方が大である。また、第1爪7,第2爪8には長孔12が厚み方向に貫通され、その長孔12の長軸が半径方向に位置している。この長孔12に整合する位置で、治具本体4には軸線方向に平行な第1貫通孔5,第2貫通孔6が設けられ、その夫々の貫通孔5,6にピン11が圧入され、それが第2爪8および第1爪7の長孔12に遊嵌する。ピン11の直径は長孔12の短径よりも僅かに小に形成されている。
次に治具本体4の外周には、保持体10が着脱自在に嵌着される。保持体10の内周9は治具本体4の外周3に整合する。この保持体10は全体が筒状に形成され、その一端にフランジ20が設けられている。
【0008】
【使用方法】
図1の如く、基礎コンクリート22上にはアンカー等を介してスタッドボルト19が植設され、そのスタッドボルト19に自動販売機等のフランジ23のボルト挿通孔21を嵌入する。次に、そのスタッドボルト19にナット18を指で螺回できる程度に螺着させる。次いで、図3に示す如くナット18の外周13に治具本体4の拡開部1を被嵌する。そして、一対の第1爪7,第2爪8を軽く中心側に指で押しながら、その治具本体4を軸線回りに回転させる。すると、ナット18の第1スリット14,第2スリット15に第1爪7,第2爪8が嵌着され、両爪7,8は半径方向中心側に移動する。それに伴って、両第1爪7,第2爪8の外周端は治具本体4の外周3に整合する。そこで、治具本体4の外周3に保持体10を被嵌する。それにより第1爪7,第2爪8は、半径方向外側に移動することができない。係る状態で、螺回工具嵌着部2に図4の如く、スパナ等の螺回工具17の先端を嵌着し、その螺回工具17を回転させる。すると、治具本体4の第1爪7,第2爪8を介してナット18が回転し、それがスタッドボルト19に締結固定される。
【0009】
【変形例】
この例では治具本体4の他端側の外周面に六角の螺回工具嵌着部2を形成したが、その他端面自体に六角レンチ嵌着用の六角穴を形成してもよい。その場合には、治具本体4の他端面は閉塞される。
また、ナット18の第1スリット14,第2スリット15は適宜な形状にすることが可能であり、それに応じた形状の第1爪7,第2爪8をその半径方向中心側の縁部に形成し、それらが整合するように構成すればよい。
【0010】
【発明の作用・効果】
本発明のナット螺回用の治具は、治具本体4の内周が特殊形状を有し且つ、治具本体4の第1貫通孔5,第2貫通孔6に装着される一対の第1爪7,第2爪8が、治具本体4の軸線方向および半径方向に互いに離間して配置されているから、通常の工具で螺回することができない特殊なナットを螺回することができる。この特殊ナットは、その外周13が治具本体4の内周の拡開部1に整合すると共に、その拡開部1の内面に突出する第1爪7,第2爪8の突出部に整合する一対の第1スリット14,第2スリット15が外周13に形成されるものである。
そして、一例として屋外に配置される自動販売機やパーキングメーター等の金銭が収納された各種機器の盗難防止用の固定用ナットを確実に締結固定し、あるいはそれを取り外すことが可能となる。
この螺回に際し、一対の第1爪7,第2爪8をまずナット18の第1スリット14,第2スリット15に嵌入する。そして治具本体4の外周に保持体10を被嵌し、一対の第1爪7,第2爪8が半径方向外側に移動しないように保持する。次いで、治具本体4の螺回工具嵌着部2に螺回工具を嵌着し、それを回転させればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の治具を一部破断して示した状態であると共に、その治具により特殊ナットを締結する際の説明図。
【図2】同締結状態を示す軸断面図。
【図3】前記締結工程の準備段階を示す説明図。
【図4】螺回工具17により本治具を螺回締結しているところを示す説明図。
【符号の説明】
1 拡開部
2 螺回工具嵌着部
3 外周
4 治具本体
5 第1貫通孔
6 第2貫通孔
7 第1爪
8 第2爪
9 内周
10 保持体
11 ピン
12 長孔
13 外周
14 第1スリット
15 第2スリット
16 ネジ孔
17 螺回工具
18 ナット
19 スタッドボルト
20 フランジ
21 ボルト挿通孔
22 基礎コンクリート
23 フランジ

Claims (3)

  1. 軸断面内周が一端側に拡開する拡開部1を有する内面山形に形成され、他端側の外面に螺回工具嵌着部2を有し、前記一端側の軸直角断面の外周3が円形に形成された治具本体4と、
    軸方向および周方向に夫々離間して前記治具本体4に、その外面から内面に貫通された一対の第1貫通孔5,第2貫通孔6と、
    断面が夫々の前記第1貫通孔5,第2貫通孔6の断面に整合して半径方向に移動自在に装着され、その外周端が前記治具本体4の外周3に整合し、且つその外周端の整合状態で前記拡開部1内に突出する一対の第1爪7,第2爪8と、
    前記治具本体4の外周3に整合する内周9を有し、その外周3に着脱自在に嵌着される保持体10と、
    を具備するナット螺回用の治具。
  2. 請求項1において、夫々の前記第1貫通孔5,第2貫通孔6に治具本体4の軸線方向に平行に一対のピン11が貫通し、夫々のピン11が前記第1爪7,第2爪8の長孔12に遊嵌して、第1爪7,第2爪8が治具本体4の半径方向に移動自在に保持されたナット螺回用の治具。
  3. 請求項1または請求項2の治具は、次のナットを螺回するもの。
    外周13が前記拡開部1に整合すると共に、その拡開部1の内面に突出した状態の前記第1爪7,第2爪8の突出部に整合する一対の第1スリット14,第2スリット15が前記外周13に形成され、軸線上にネジ孔16が設けられたもの。
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