JP3697221B2 - 耐高温酸化に優れた高耐摩耗性・高硬度皮膜 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、物理蒸着法を用いて基材上に成膜した耐高温酸化性を飛躍的に向上させた高耐摩耗性・高硬度皮膜に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来イオンプレーティングに代表される物理蒸着法を用いて基板上に高硬度皮膜を形成する技術が開発され、TiN皮膜はその中でも最も実用化が進んでおり、工具、金型、眼鏡等の装飾品等に適用されている。しかし、この皮膜は500℃以上になると、皮膜の酸化が始まるため、高温に曝される部品、工具、金型等には適用出来ない。そこで、この改善策として、TiAlN皮膜が開発され、この皮膜では約800℃までの高温中でも酸化が抑制され使用が可能となったが、それ以上であると上記TiNと同様酸化による皮膜劣化で適用が困難である。さらに高温で使用可能な皮膜として、特開平10−25566にあるAl−Cr−Nが考案され、この皮膜では約1000℃までの高温での使用が可能であるが、密着性の点で問題があり、高荷重が負荷する製品、部品に対しては耐摩耗性の点で課題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、以上の従来技術の課題を解決するため研究を進め、従来技術を飛躍的に向上した、耐酸化性に優れかつ高耐摩耗性・高硬度皮膜を提案するに至った。
すなわち、本発明は、耐酸化性を1000℃以上有し、且つ、耐摩耗性が良好な高硬度皮膜を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の高硬度皮膜は、被処理物の表面に形成され、Al,Cr,及びSiを主成分とする窒化物の皮膜a層と、TiとAlを主成分とする窒化物でその金属成分のみの原子%がAlが25%以上75%以下、残りがTiである皮膜b層とを交互にそれぞれ1層以上形成し、皮膜a層を最外層に形成した。
また、本発明の高酵素皮膜は、被処理物の表面に形成され、Al,Cr,及びSiを主成分とする窒化物の皮膜a層と、上記被処理物との間にTi又はCrの窒化物からなる皮膜b層とを設けた。
上記皮膜a層を金属成分のみの原子%でCrが20%以上75%以下、Siが1%以上30%以下、残りがAlとすることが好ましい。
上記皮膜の形成方法としては、アークイオンプレーティング法などの物理蒸着法により形成することができる。
上記皮膜は、ホブ、ピニオンカッター、ブローチ等の工作機械の工具や、金型などに用いることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本実施の形態による耐酸化性に優れかつ高耐摩耗性・高硬度皮膜について図面を参照しながら説明する。
初めに本発明がなされた経緯について説明すると以下のとおりである。
TiAlN皮膜は、高温大気中で使用されると800℃程度で皮膜が酸化され皮膜強度及び密着性が低下する。この酸化状態を分析すると、皮膜成分のAl及びTiが酸化されており、特にTiの酸化物は非常にポーラスであるため酸素の進入が容易であり厚くなる。このため、上述の皮膜強度及び密着性が低下し、皮膜の剥離に繋がる。一方、AlCrN皮膜はこの点を改善した皮膜であり、ポーラスで厚く形成するTi成分に代えCrとし、酸素の進入を防止し酸化皮膜を極薄く生成させこの酸化層によりその後の酸化を防止することにより、耐酸化性を向上している。しかしこの皮膜は、Al,Crの酸化物の密着性が低いため、高荷重が負荷する例えば工具に使用した場合剥離が生じ耐摩耗性の点で問題がある。
【0006】
これらの現象を基に本発明では、酸素の進入を防止するすなわち耐酸化性を高めるため、Al,Cr,Siの窒化物とし、これにより結晶の微細化を図り、高温酸化雰囲気に曝された場合、生成する酸化物がAl,Cr,Si複合酸化皮膜となり酸素の進入を防止すると共に、非常に緻密な複合酸化皮膜であるため密着性が著しく向上することを見出した。
【0007】
図1は、その耐酸化性に優れかつ高耐摩耗性・高硬度皮膜を基材表面に形成するためのアークイオンプレーティング装置1を示す。このアークイオンプレーティング装置1は、大気と気密なケーシング2を設け、その天井部には、ターゲット3を配設し、ケーシング2の室内12にはテーブル状のホルダー7が配設されている。ホルダー7は、回転軸9を介してモータ8と連結され、ホルダー7はその周方向に回転が可能である。そして、ターゲット3とホルダー7間には、直流電源11が接続され、ターゲット3は電源11の+側と接続され、ホルダー7は電源11の−側に接続されている。
ケーシング2の室内12には、室内12を真空にするための真空ポンプ4が制御バルブ13を介して接続され、また、室内12の不活性ガスを供給するためのアルゴンのガス源5が制御バルブ14を介して接続され、さらに、室内12に窒素を供給するための窒素ガス源6が制御バルブ15を介して接続されている。
【0008】
本実施形態では、ターゲット3はAl,Cr,Siからなり、また、基板10はSKH−51を用いた。そして、ホルダー7上に基板10を載置し、制御バルブ13〜15のうち、初めに制御バルブ13,14を開き、室内12にアルゴンガスを供給するとともに、室内12を真空引きする。真空引きが完了し、室内12がアルゴン雰囲気になったら、モータ8によりホルダー7を回転させる。次いで、遮断バルブ13,14を閉じてターゲット3とホルダー7間に直流電圧を印加させて、プラズマを発生して室内12温度を上昇させる。室内12温度が一定温度に達したときに、制御バルブ15を開き窒素ガス源6から室内12へ窒素を供給してアーク放電を生じさせる。これにより、基板10の表面に耐高温酸化に優れた高耐摩耗性・高硬度皮膜が形成される。
このような高耐摩耗性・高硬度皮膜は、ホブ、ピニオンカッター、ブローチ、金型などの工具や、眼鏡などの装飾品に使用することができる。
【0009】
【実施例】
アークイオンプレーティング装置により各種合金ターゲットを用い、SKH−51基材上に膜厚4μmの皮膜20を成膜した。成膜条件は表1に示すとおりとした。
そして、生成した皮膜のヌープ硬度を、室温で荷重0.245Nで測定した。また、白金上に表1の条件で同様に膜厚4μm成膜し、示差熱分析装置を用い、空気気流中(1L/min.),10K/min.の昇温速度で1200℃までの酸化による質量変化を測定し、皮膜の酸化重量増加率を求めた。
各実施例のAl,Cr,Siの組成と、比較例及び従来例の測定結果は以下の通りである。
【0010】
【表1】
[実施例1]
ターゲットに、Al:79%、Cr:20%、Si:1%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、図2に示すようなコーティング層aを得た。コーティング層aの酸化重量増加率は4%であり、硬さは、2700(Hk)であった。
[実施例2]
ターゲットに、Al:50%、Cr:20%、Si:30%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、生成したコーティング層aの酸化重量増加率は2%であり、硬さは、2750(Hk)であった。(図2参照)
[実施例3]
ターゲットに、Al:24%、Cr:70%、Si:1%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、コーティング層aの酸化重量増加率は4%であり、硬さは、2750(Hk)であった。(図2参照)
[実施例4]
ターゲットに、Al:20%、Cr:75%、Si:5%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、コーティング層aの酸化重量増加率は2%であり、硬さは、2700(Hk)であった。(図2参照)
[実施例5]
ターゲットに、Al:30%、Cr:40%、Si:30%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、コーティング層aの酸化重量増加率は2%であり、硬さは、2950(Hk)であった。(図2参照)
[実施例6]
ターゲットに、Al:44%、Cr:46%、Si:10%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、コーティング層aの酸化重量増加率は2%であり、硬さは、3000(Hk)であった。(図2参照)
[比較例7]
ターゲットに、Al:85%、Cr:5%、Si:10%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、酸化重量増加率は10%であり、硬さは、2300(Hk)であった。
[比較例8]
ターゲットに、Al:10%、Cr:80%、Si:10%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、酸化重量増加率は15%であり、硬さは、2200(Hk)であった。
[従来例9]
ターゲットに、Ti:53%、Al:47%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、酸化重量増加率は22%であり、硬さは、2700(Hk)であった。
上記の各実施例、比較例及び従来例の結果をまとめて表2に示す。
【0011】
【表2】
ここで、Siの役割に着目すると、結晶の微細化の点で密着性に対し大きく影響を与え、金属成分のみの原子%で1%以上30%以下で効果を発揮する。1%未満であると、密着性が不十分であり、30%を超えると皮膜がもろくなり、衝撃に対し弱くなり剥離の原因となる。さらに、Cr量については、金属成分のみの原子%で20%以上75%以下で効果を発揮する。20%未満であると硬さが低下し、75%を超えると耐酸化性が劣化する。
よって、上記各実施例1〜6において、本発明皮膜は耐酸化性に優れ、硬さも高いことが判明した
【0012】
次に、他の実施例として、上記のアークイオンプレーティング装置により、各種合金ターゲットを用い、超硬(TH−10)基材上に膜厚4μm成膜した。
成膜条件は表1に示すとおりとした。基材/コーティング層間の窒化物皮膜の膜厚は1.0μmとした。この場合の総厚さは5μmである。その後、アルミナボール(φ6)を使用したボールオンディスク摩耗試験を実施し耐摩耗性を評価した。試験条件は、荷重5N、すべり速度100m/s、摺動距離300m、室温、無潤滑である。摩耗量の測定は、摩耗試験後のコーティング層の摩耗深さ及び摩耗幅を測定することにより行った。各実施例の各種合金ターゲットの組成(原子%)は以下の通りである。
なお、下記の実施例16〜19及び実施例22,23は、2種の2層以上の皮膜(コーティング層)を作成し、実施例20、22はTi窒化物の皮膜を基材10表面に形成させてからコーティング層を形成した。また、実施例21,23は、Cr窒化物の皮膜を基材10の表面に形成させてからコーティング層を形成した。
【0013】
[実施例10]
ターゲットに、Al:79%、Cr:20%、Si:1%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、コーティング層aを得た。コーティング層aの摩耗深さは0.25(μm)であり、摩耗幅は0.25(mm)であった。(図2参照)
[実施例11]
ターゲットに、Al:50%、Cr:20%、Si:30%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、摩耗深さは0.22(μm)であり、摩耗幅は0.26(mm)であった。(図2参照)
[実施例12]
ターゲットに、Al:24%、Cr:70%、Si:1%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、摩耗深さは0.23(μm)であり、摩耗幅は0.25(mm)であった。(図2参照)
[実施例13]
ターゲットに、Al:20%、Cr:75%、Si:5%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、摩耗深さは0.23(μm)であり、摩耗幅は0.25(mm)であった。(図2参照)
[実施例14]
ターゲットに、Al:30%、Cr:40%、Si:30%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、摩耗深さは0.20(μm)であり、摩耗幅は0.22(mm)であった。(図2参照)
[実施例15]
ターゲットに、Al:44%、Cr:46%、Si:10%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、摩耗深さは0.19(μm)であり、摩耗幅は0.20(mm)であった。(図2参照)
[実施例16]
図3に示すように、第1番目の層aとしてターゲットに、Al:44%、Cr:46%、Si:10%のものを用い、第2番目の層としてb層に、Ti:53%、Al:47%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。a層とb層は各々1層である。その結果、摩耗深さは0.25(μm)であり、摩耗幅は0.24(mm)であった。なお、2種のコーティング層を2層以上に形成する場合は、a層を最外層に配置する(以下、同様)。
[実施例17]
図4に示すように、第1番目の層としてa層に、Al:44%、Cr:46%、Si:10%のものを用い、第2番目の層としてb層に、Ti:53%、Al:47%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。a層とb層は各々互い違いに5層宛、併せて10層形成した。その結果、摩耗深さは0.23(μm)であり、摩耗幅は0.24(mm)であった。
[実施例18]
第1番目の層としてa層に、Al:44%、Cr:46%、Si:10%のものを用い、第2番目の層としてb層に、Ti:75%、Al:25%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。a層とb層は各々互い違いに5層宛である。その結果、摩耗深さは0.20(μm)であり、摩耗幅は0.21(mm)であった。(図4参照)
[実施例19]
第1番目の層としてa層に、Al:44%、Cr:46%、Si:10%のものを用い、第2番目の層としてb層に、Ti:25%、Al:75%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。a層とb層は各々互い違いに5層宛である。その結果、摩耗深さは0.21(μm)であり、摩耗幅は0.22(mm)であった。(図4参照)
[実施例20]
図5に示すように、予め基材にTi窒化物を形成した後、ターゲットに、Al:44%、Cr:46%、Si:10%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、摩耗深さは0.20(μm)であり、摩耗幅は0.23(mm)であった。
[実施例21]
予め基材にCr窒化物を形成した後、ターゲットに、Al:44%、Cr:46%、Si:10%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、摩耗深さは0.20(μm)であり、摩耗幅は0.23(mm)であった。(図5参照)
[実施例22]
図6に示すように、予め基材にTi窒化物を形成した後、第1番目の層としてa層に、Al:44%、Cr:46%、Si:10%のものを用い、第2番目の層としてb層に、Ti:53%、Al:47%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。a層とb層は各々互い違いに5層宛である。その結果、摩耗深さは0.15(μm)であり、摩耗幅は0.19(mm)であった。
[実施例23]
予め基材にCr窒化物を形成した後、第1番目の層としてa層に、Al:44%、Cr:46%、Si:10%のものを用い、第2番目の層としてb層に、Ti:53%、Al:47%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。a層とb層は各々互い違いに5層宛である。その結果、摩耗深さは0.17(μm)であり、摩耗幅は0.19(mm)であった。(図6参照)
[比較例24]
ターゲットに、Al:85%、Cr:5%、Si:10%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、摩耗深さは0.60(μm)であり、摩耗幅は0.50(mm)であった。
[比較例25]
ターゲットに、Al:10%、Cr:80%、Si:10%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、摩耗深さは0.70(μm)であり、摩耗幅は0.52(mm)であった。
[比較例26]
ターゲットに、Al:51%、Cr:48.5%、Si:0.5%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、摩耗深さは0.50(μm)であり、摩耗幅は0.38(mm)であった。
[比較例27]
ターゲットに、Al:30%、Cr:35%、Si:35%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、摩耗深さは0.80(μm)であり、摩耗幅は0.55(mm)であった。
[従来例28]
ターゲットに、Al:45%、Cr:55%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、摩耗深さは0.50(μm)であり、摩耗幅は0.32(mm)であった。
[従来例29]
ターゲットに、Al:53%、Cr:47%のものを用い、アークイオンプレーティングを行った。その結果、摩耗深さは、0.80(μm)であり、摩耗幅は0.40(mm)であった。
【0014】
各実施例10〜23と各比較例24〜27及び従来例28,29の結果を表3に示すが、本発明の皮膜は耐摩耗性に優れていることが判明した。
【0015】
【表3】
密着性向上のためには、上記の窒化物の金属成分のみの原子%でCrが20%以上75%以下、Siが1%以上30%以下残りAlからなるa層と、TiとAlの窒化物の金属成分のみの原子%でAlが25%以上75%以下、残りTiであるb層を交互に一層以上被覆し、最外層がa層である皮膜とすると効果が大きい。ここで、b層のAlが25%未満及び75%を超える場合は硬さ低下による皮膜剥離の問題が生じる。さらに、上記皮膜と基材との間にTi又はCrの窒化物層を設けると密着性は格段に向上する。
【0016】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上記コーティング層の形成に当たっては、物理蒸着法が適用され、その金属蒸発方法である電子銃によるもの、ホロカソードによるもの、スパッタリングによるもの、アーク放電によるもの等があるがこれらの方法には制約はない。
【0017】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明皮膜は高温での耐酸化性が優れており、且つ密着性が良好であるため耐摩耗性も極めて良好であり、被覆した部材、製品の長寿命化が達成できる。よって、工具、金型や眼鏡等の装飾品の表面処理に幅広く適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による耐高温酸化に優れた高耐摩耗性・高硬度皮膜を基材に形成するためのアークイオンプレーティング装置の概略図である。
【図2】本発明の実施の形態による耐高温酸化に優れた高耐摩耗性・高硬度皮膜を基材表面に付着させた状態を示す断面図である。
【図3】2種のコーティング層を2層付着させた状態を示す断面図である。
【図4】2種のコーティング層を交互に10層付着させた状態を示す断面図である。
【図5】図2の基材とコーティング層との間にTi窒化物を付着させた状態を示す断面図である。
【図6】図4の基材とコーティング層との間にTi窒化物を付着させた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 アークイオンプレーティング装置
2 ケーシング
3 ターゲット
4 真空ポンプ
5 ガス源(Ar)
6 ガス源(N2)
7 ホルダー
8 モータ
9 回転軸
10 基材
11 電源
13〜15 制御弁
a,b 皮膜(コーティング層)
Claims (6)
- 被処理物の表面に形成され、Al,Cr,及びSiを主成分とする窒化物の皮膜a層と、TiとAlを主成分とする窒化物でその金属成分のみの原子%がAlが25%以上75%以下、残りがTiである皮膜b層とを交互にそれぞれ1層以上形成し、皮膜a層を最外層に形成したことを特徴とする耐高温酸化に優れた高耐摩耗性・高硬度皮膜。
- 被処理物の表面に形成され、Al,Cr,及びSiを主成分とする窒化物の皮膜a層と、上記被処理物との間にTi又はCrの窒化物からなる皮膜b層とを設けたことを特徴とする耐高温酸化に優れた高耐摩耗性・高硬度皮膜。
- 上記皮膜a層を金属成分のみの原子%でCrが20%以上75%以下、Siが1%以上30%以下、残りがAlとしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の耐高温酸化に優れた高耐摩耗性・高硬度皮膜。
- 上記皮膜a又はb層と被処理物との間にTi又はCrの窒化物からなる層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の耐高温酸化に優れた高耐摩耗性・高硬度皮膜。
- 上記皮膜a及びb層を物理蒸着法により形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐高温酸化に優れた高耐摩耗性・高硬度皮膜。
- 上記皮膜a及びb層を、工作機械の工具の表面に設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の耐高温酸化に優れた高耐摩耗性・高硬度皮膜。
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