JP3668205B2 - 紙製食品包装用容器 - Google Patents
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Description
【0001】
この発明は、例えば弁当用容器として特に好適に用いられる紙製食品包装用容器に関する。
【従来の技術】
【0002】
コンビニエンス−ストアや店外に設置された弁当売場等で販売されている弁当は、一般にプラスチック製容器によって包装されている。この弁当用容器は、上面に複数個の食品収容凹部を有する容器本体を備えており、この容器本体の食品収容凹部内にご飯やおかずを入れて蓋をすることにより、食品が箱詰めされている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
而して、上述した従来のプラスチック製弁当用容器において、その容器本体は、一般に金型を用いた熱成形により成形されたものであり、その肉厚は0.1〜0.5mm程度のものであるため、保温性が悪かった。そのため、弁当を電子レンジで温め直しても、短時間で弁当が冷めてしまうという難点があった。
【0004】
この発明は、上述した難点を解消するためになされたもので、その目的は、優れた保温性を有する食品包装用容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、この発明に係る紙製食品包装用容器は、食品が入れられる複数個のトレーと、トレー載置用台部とを備えた紙製食品包装用容器であって、前記トレーは、底壁と複数個の側壁とを有し、前記台部は、板状紙製ブランクから折曲げ製作されたものであり、且つ、底壁と、該底壁の上側に底壁に対して離間して設けられた上壁と、前記底壁の周縁と前記上壁の周縁との間に介在された複数個の側壁と、を有するとともに、前記上壁に、各トレーが嵌め込まれて保持される複数個の保持孔が設けられており、前記トレーが前記保持孔内に嵌め込まれた状態のもとで、該トレーの側壁は前記台部の側壁から離れるとともに、該トレーの底壁は前記台部の底壁から離れており、さらに、容器は、前記台部の上壁の上面に被せられる蓋体を備えてなり、前記蓋体は、板状紙製ブランクから折曲げ製作されたものであり、且つ、板状天壁を有しており、前記台部の側壁には、前記台部の上壁の一部から切り起こし形成され前記蓋体を支持する支持片が上方突出状に設けられるとともに、前記台部の上壁の上面に被せられた蓋体の天壁内面が前記支持片の上端部に当接することにより、天壁が上壁の上側に上壁に対して離間された状態に蓋体が支持片によって支持されるものとなされていることを特徴としている(請求項1)。
【0006】
この容器では、トレーが保持孔内に嵌め込まれた状態のもとで、トレーの側壁が台部の側壁から離れていることから、保持孔内に嵌め込まれたトレーの側壁と台部の側壁との間には空気層が介在されるものとなる。この空気層は、トレー内に入れられた食品の熱が台部の側壁へ伝導されるのを防止する断熱層として作用する。その結果、トレー内に入れられた食品の熱が逃げ難くなり、保温性が向上する。
【0007】
なお、この容器において、トレー及び/又は台部は、例えば紙製のものであっても良いし、プラスチック製のものであっても良い。特に、台部は一枚の紙(例えば厚紙や段ボール)から折曲げ製作されたものであることが、該台部を容易に製作することができるし、該台部を簡単な処理で廃棄することができるという点等で、望ましい。これと同じ理由により、トレーは一枚の紙から折曲げ製作されたものであることが望ましく、また同じく、後述する蓋体も一枚の紙から折曲げ製作されたものであることが望ましい。
【0008】
また、この発明に係る食品包装用容器において、前記トレーが前記保持孔内に嵌め込まれた状態のもとで、前記トレーの底壁は前記台部の底壁から離れていることが望ましい。
【0009】
この場合には、保持孔内に嵌め込まれたトレーの底壁と台部の底壁との間には空気層が介在されるものとなる。この空気層は、トレー内に入れられた食品の熱が台部の底壁へ伝導されるのを防止する断熱層として作用する。その結果、トレー内に入れられた食品の熱が更に一層逃げ難くなり、保温性が更に向上する。
【0010】
また、この発明に係る食品包装用容器において、前記台部の上壁の上面に被せられる蓋体を備えてなり、前記台部の側壁又は上壁には、前記蓋体を支持する支持片が上方突出状に設けられるとともに、前記台部の上壁の上面に被せられた蓋体が前記支持片によって上壁の上側に上壁に対して離間された状態で支持されるものとなされていることが望ましい。
【0011】
この場合には、トレー内に入れられた食品が蓋体の内面に接触する不具合を防止することができて、食品を衛生的に保持することができる。さらに、蓋体の内面で食品が押し潰されてその形が崩れてしまう不具合を防止することができる。
【0012】
また、この発明に係る食品包装用容器において、前記支持片は、前記台部の側壁に上方突出状に設けられるとともに前記上壁の一部から切り起こし形成されてなるものであることが望ましい。
【0013】
この場合には、支持片を作業性良く形成することができる。
【0014】
また、この発明に係る食品包装用容器において、前記保持孔の周縁には、前記トレーの側壁外面に重合される重合舌片が折目を介して連設されるとともに、前記重合舌片は、前記保持孔内に嵌め込まれたトレーの側壁外面に重合された状態で、先端部が前記底壁に当接されるものとなされていることが望ましい(請求項2)。
【0015】
この場合には、重合舌片がトレーの側壁外面に重合されることにより、トレー内に入れられた食品の熱がより一段と逃げ難くなり、もって保温性がより一段と向上する。また、重合舌片の先端部が台部の底壁に当接することにより、台部の上壁が重合舌片で支持され、台部の保形性が向上する。
【発明の実施の形態】
【0016】
次に、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、この発明に係る食品包装用容器の前後左右方向は相対的なものであり、以下に示す実施形態に係る食品包装用容器では、説明の便宜上、トレー載置用台部(10)の四側壁のうち、底壁(11)が連設された側壁(14)を「後側壁」として説明する。
【0017】
図1において、(1)はこの実施形態に係る食品包装用紙製容器である。この容器(1)は、弁当用のものであって、四個の紙製トレー(30)と、トレー載置用紙製台部(10)と、該台部(10)とは別体の紙製蓋体(40)と、を備えている。
【0018】
各トレー(30)は、図7に展開図で示すように、所定形状を有する一枚の板状紙製ブランク(その厚さ例えば0.2〜2mm)から折曲げ製作されたものである。このトレー(30)は、図2及び図7に示すように、四角形状(詳述すると正方形状)の底壁(31)と、該底壁(31)の周縁に底壁(31)に対して立ち上がり状に連設された4個の側壁(32)(32)(32)(32)と、を有している。この実施形態では、各側壁(32)は、底壁(31)に対して斜め立ち上がり状となっており、また底壁(31)の周縁に折目(71)を介して連設されたものである。この四側壁(32)(32)(32)(32)において、隣接する側壁(32)(32)同士は、一方の側壁(32)の側縁と他方の側壁(32)の側縁とに跨って折目(73)を介して連設された連結片(34)が、その折半用折目(74)から二つ折り状に折り曲げられた状態で、いずれか一方の側壁(32)の外面に接着剤で貼着されることにより、連結されている。また、各側壁(32)の上縁には、折目(72)を介してフランジ片(33)が外方突出状に連設されている。
【0019】
トレー載置用台部(10)は、図6に展開図で示すように、所定形状を有する一枚の板状紙製ブランク(その厚さ例えば0.2〜2mm)から折曲げ製作されたものである。この台部(10)は、図2及び図6に示すように、四角形状(詳述すると正方形状)の底壁(11)と、四角形状(詳述すると正方形状)の上壁(12)と、前後左右の四側壁(13)(14)(15)(15)と、を有している。上壁(12)は、その上面にトレー(30)が載置されるものであって、底壁(11)の上側に該底壁(11)に対して略平行状に離間して設けられている。
【0020】
この台部(10)において、四側壁(13)(14)(15)(15)は、底壁(11)の周縁と上壁(12)の周縁との間に、底壁(11)及び上壁(12)に対して略垂直姿勢で介在されたものであって、この四側壁(13)(14)(15)(15)の構成を詳述すると次のとおりである。すなわち、各側壁(13)(14)(15)(15)は、図6に示すように、上壁(12)の周縁に折目(61)(61)(61)(61)を介して連設されている。そして、図2に示すように、各側壁(13)(14)(15)(15)が対応する前記折目(61)から上壁(12)に対して略垂直に下方側に折り曲げられている。一方、図4に示すように、この四側壁(13)(14)(15)(15)のうち後側壁(14)の下縁には折目(64)を介して底壁(11)が一体に連設されている。そして、この底壁(11)の前縁に折目(65)を介して連設された接合片(18)が、前記折目(65)から折り曲げられて前側壁(13)の内面下部に接着剤で重合貼着されており、これにより、底壁(11)が前側壁(13)に連結されている。
【0021】
一方、この四側壁(13)(14)(15)(15)のうち左右各側壁(15)(15)の下縁には、図3及び図6に示すように折目(62)を介して差込み係止片(16)が連設されるとともに、該差込み係止片(16)が前記折目(62)から折り曲げられている。一方、前後各側壁(13)(14)の両側縁には折目(63)を介して内フラップ(17)が連設されるとともに、該内フラップ(17)が前記折目(63)から内側に折り曲げられている。そして、この内フラップ(17)と底壁(11)との間の隙間内に差込み係止片(16)が差込み係止されることによって、左右両側壁(15)(15)が不本意に開かないものとなされるとともに、この左右両側壁(15)(15)によって上壁(15)が凹まないように支持されている。
【0022】
また、図6に示すように、上壁(12)の周縁近傍には、複数個の略コ字状の支持片形成用切目(20)…が設けられている。この各切目(20)の両端は側壁(13)(14)(15)(15)の上縁に設けられた前記折目(61)に位置されている。そして、上述した四側壁(13)(14)(15)(15)の折目(61)(61)(61)(61)からの折曲操作によって、図3に示すように上壁(12)の切目(20)で囲まれた部位からなる支持片(19)が、該上壁(12)の切目(20)部分で切り起こされて形成され、これにより、該支持片(19)が各側壁(13)(13)(14)(15)の上縁に略上方突出状に一体に延設されている。この支持片(19)は蓋体(40)を支持するためのものである(図5参照)。
【0023】
また、図2に示すように、台部(10)の上壁(12)の中央部には、四個の多角形状の保持孔(H)(H)(H)(H)が設けられている。この実施形態では、保持孔(H)は四角形状(詳述すると正方形状)のものである。この各保持孔(H)は、図1に示すようにトレー(30)を嵌め込んで保持するためのものである。
【0024】
この各保持孔(H)の周縁には、折目(66)(66)(66)(66)を介して四個の略三角形状の重合舌片(21)(21)(21)(21)が連設されている。この各重合舌片(21)は、保持孔(H)内に嵌め込まれたトレー(30)の側壁(32)の外面に重合されるものであって、次のように形成されたものである。
【0025】
すなわち、図6に示すように台部(10)の展開状態において、保持孔(H)の周縁内側に位置する四角形状部に、該四角形状部の四隅から中央部に向かって略対角線状に延びた四個の切目(22)(22)(22)(22)が設けられることによって、上述した四個の重合舌片(21)(21)(21)(21)が形成されたものである。さらに、これら四個の重合舌片(21)(21)(21)(21)のうち、一対の対向する重合舌片(21)(21)の先端部には、それぞれ折目(67)を介して受け片(21a)が連設されている。
【0026】
蓋体(40)は、図8に展開図で示すように、所定形状を有する一枚の板状紙製ブランク(その厚さ例えば0.2〜2mm)から折曲げ製作されたものであって、台部(10)の上壁(12)の上面に取外し可能に被せられるものである。この蓋体(40)は、図1及び図8に示すように、四角形状(詳述すると正方形状)の天壁(41)と、該天壁(41)の周縁に折目(81)(81)(81)(81)を介して垂れ下がり状に連設された前後左右の四側壁(43)(43)(44)(44)と、を有している。そして、図1に示すように前後各側壁(43)(43)の両側縁に折目(82)を介して連設された接合片(45)(45)が前記折目(82)から折り曲げられて、左右各側壁(44)(44)の内面端部に接着剤で重合貼着されることにより、隣接する側壁(43)(44)同士が互いに連結されている。
【0027】
また、蓋体(40)の天壁(41)の内面の全面及び前後両側壁(43)(43)の内面全面には、一枚の汚れ防止用フィルム(F)(その厚さ例えば20〜200μm)が剥離可能に接合された状態で積層されている。(J)はフィルム(F)の接合部を示している。このフィルム(F)はPET樹脂等からなる透明プラスチック製のものであって、トレー(30)内に入れられた食品(50)との接触による蓋体(40)内面の汚れを防止するためものである。
【0028】
このフィルム(F)の接合に用いた接着剤としては、被接着物を容易に剥ぎ取ることのできるいわゆる軽剥離接着剤と呼ばれる剥離性接着剤が挙示される。なお、この発明では、フィルム(F)は耐水性及び/又は耐油性に富んだ紙製(詳述すると薄紙製)のものであっても良い。
【0029】
また、蓋体(40)の前後各側壁(43)(43)の下縁部中央には、略円弧状の切欠き部(46)が設けられており、この切欠き部(46)からフィルム(F)の一部が露出している。このフィルム(F)の露出部分は、後述するようにフィルム(F)の剥がし操作時に摘まれるものである。
【0030】
次に、この容器(1)の使用方法について説明する。
【0031】
まず、図4に示すように、各トレー(30)内にご飯(51)やおかず(52)等の食品(50)を入れる。同図では、食品(50)はトレー(30)の上縁の高さ位置よりも高く盛り上げられた状態でトレー(30)内に入れられている。そして、このトレー(30)の底部を台部(10)の保持孔(H)の周縁内側の四角形状部の上面に押し付ける。これにより、四角形状部が切目(22)部分で分断されて四個の重合舌片(21)(21)(21)(21)が形成されるとともに、この四個の重合舌片(21)がトレー(30)の底部で押されて折目(66)から下方側へ折り曲げられる。こうして重合舌片(21)が折り曲げられることにより、上壁(12)に四角形状の保持孔(H)が形成されることとなる。そして、トレー(30)が下方へ移動されるのに伴って、重合舌片(21)が折目(66)から下方側へ折り曲げられながら、トレー(30)が保持孔(H)内に嵌め込まれていく。そして、トレー(30)のフランジ片(33)が台部(10)の上壁(12)上面に当接することにより、トレー(30)が上壁(12)で吊り下げられた態様にして支持され、トレー(30)が保持孔(H)内に保持される。この状態において、トレー(30)の各側壁(13)(14)(15)(15)の外面には、対応する重合舌片(21)が重合されている。
【0032】
こうしてトレー(30)が保持孔(H)内に嵌め込まれて保持された状態において、図5に示すように、該トレー(30)の側壁(32)(32)(32)(32)は台部(10)の側壁(13)(14)(15)(15)から離れており、そのため、該トレー(30)の側壁(32)(32)(32)(32)と台部(10)の側壁(13)(14)(15)(15)との間には空気層(S1)が介在されている。同じく、該トレー(30)の底壁(31)は台部(10)の底壁(11)から離れており、そのため、該トレー(30)の底壁(31)と台部(10)の底壁(11)との間にも空気層(S2)が介在されている。さらに、重合舌片(21)の先端部の受け片(21)は、折目(67)から折り曲げられて台部(10)の底壁(11)上面に重合状態に当接されており、これにより、台部(10)の上壁(12)がこの重合舌片(21)によって支持されている。このため、上壁(12)がトレー(30)内の食品(50)の重量によって凹むという不具合は発生しない。したがって、当該台部(10)は優れた保形性を有している。
【0033】
なお、この発明では、空のトレー(30)を保持孔(H)内に嵌め込んだ後で、食品(50)をトレー(30)内に入れても良いことはもちろんである。
【0034】
次いで、トレー(30)内の食品(50)に埃やゴミ等が付着するのを防止するため、図5に示すように、蓋体(40)を台部(10)の上壁(12)上面に覆い被せる。この蓋体(40)の被せ動作の途中で、蓋体(40)の天壁(41)内面が支持片(19)の先端部に当接し、これにより該蓋体(40)が支持片(19)によって台部(10)の上壁(12)上面に対して離間された状態で支持される。このため、もし仮に、図5に示すようにトレー(30)内に食品(50)が該トレー(30)の上縁の高さ位置よりも高く盛り上げられた状態で入れられた場合であっても、蓋体(40)の天壁(41)内面がこの食品(50)と接触する不具合を防止することができて、食品(50)を衛生的に保持することができるし、その上、食品(50)が蓋体(40)の天壁(41)で押されてその形が崩れる不具合を防止することができる。
【0035】
而して、この実施形態の容器(1)では、蓋体(40)の少なくとも天壁(41)内面には、プラスチック製汚れ防止用フィルム(F)が積層されているので、もし仮に食品(50)が天壁(41)内面に接触したとしても、紙粉が食品(50)の表面に付着する不具合を防止することができるし、更には食品(50)から発生した蒸気等の湿気で天壁(41)がふやけて蓋体(40)の形が崩れる不具合を防止することができる。
【0036】
また、トレー(30)の側壁(32)(32)(32)(32)と台部(10)の側壁(13)(14)(15)(15)との間には空気層(S1)が介在されるとともに、トレー(30)の底壁(31)と台部(10)の底壁(11)との間にも空気層(S2)が介在されているので、食品(50)の熱が極めて逃げ難くなっている。しかも、この実施形態の容器(1)では、トレー(30)の各側壁(13)(13)(14)(15)の外面には対応する重合舌片(21)(21)(21)(21)が重合されているので、食品(50)の熱が更に一段と逃げ難くなっている。そのため、トレー(30)内の食品(50)は極めて冷め難くなっており、例えば食品(50)を電子レンジ等で温め直した場合には、該食品(50)を温かい状態に長時間に亘って保持することができる。
【0037】
一方、この容器(1)内に収容された食品(50)を食べる場合には、蓋体(40)を手で持ち上げてこれを取り外す。この状態でトレー(30)内の食品(50)を食べる。そして、食事が終了したら、蓋体(40)の切欠き部(46)から露出しているフィルム(F)の露出部分を指先で摘み、該フィルム(F)を蓋体(40)内面から剥がす。これにより、蓋体(40)を紙の部分とプラスチックの部分とに分別することができるし、更に蓋体(40)の内面が綺麗な状態のままで該蓋体(40)をリサイクルに供することができる。
【0038】
また、この容器(1)において、支持片(19)は、上壁(12)の一部から切り起こし形成されたものであるから、支持片(19)を作業性良く形成することができる。
【0039】
以上、この発明の実施形態に係る食品包装用容器について説明したが、この発明に係る食品包装用容器は、上記実施形態に係るものに限定されるものではなく、様々に設定変更可能である。
【0040】
例えば、トレー(30)の個数は、上記実施形態では4個であるが、この発明では、この他に、2個であっても良いし、3〜8個等であっても良い。
【0041】
また、支持片(19)は、上記実施形態では台部(10)の側壁(13)(13)(14)(15)に設けられているが、この発明では、この他に、台部(10)の上壁(12)に設けられていても良い。
【0042】
また、蓋体(40)は、上記実施形態では台部(10)とは別体のものであるが、この発明では、この他に、台部(10)に一体に連結されていても良い。
【発明の効果】
【0043】
上述の次第で、この発明に係る食品包装用容器によれば、トレーが保持孔内に嵌め込まれた状態のもとで、トレーの側壁が台部の側壁から離れていることから、保持孔内に嵌め込まれたトレーの側壁と台部の側壁との間に介在されている空気層によって、トレー内に入れられた食品の熱が台部の側壁へ伝導されるのを防止することができる。そのため、トレー内に入れられた食品の温度を長時間に亘って保持することができる。
【0044】
また、トレーが保持孔内に嵌め込まれた状態のもとで、トレーの底壁は台部の底壁から離れている場合には、保持孔内に嵌め込まれたトレーの底壁と台部の底壁との間に介在された空気層によって、トレー内に入れられた食品の熱が台部の底壁へ伝導されるのを防止することができる。そのため、トレー内に入れられた食品の温度を更に一層長い時間に亘って保持することができる。
【0045】
また、食品包装用容器は所定の蓋体を備え、台部の側壁又は上壁には、蓋体を支持する支持片が上方突出状に設けられるとともに、台部の上壁の上面に被せられた蓋体が支持片によって上壁の上側に上壁に対して離間された状態で支持されるものとなされている場合には、トレー内に入れられた食品が蓋体の内面に接触する不具合を防止することができ、このため食品を衛生的に保持することができるし、蓋体の内面で食品が押されてその形が崩れてしまう不具合を防止することができる。
【0046】
また、支持片は、台部の側壁に上方突出状に設けられるとともに上壁の一部から切り起こし形成されたものである場合には、支持片を作業性良く形成することができる。
【0047】
また、保持孔の周縁には、トレーの側壁外面に重合される重合舌片が折目を介して連設されるとともに、重合舌片は、保持孔内に嵌め込まれたトレーの側壁外面に重合された状態で、先端部が底壁に当接されるものとなされている場合には、トレー内に入れられた食品の熱を更に逃げ難くすることができる。このため、食品の温度をより一段と長い時間に亘って保持することができる。しかも、重合舌片の先端部が台部の底壁に当接することにより、台部の上壁が重合舌片で支持されるため、台部の保形性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】 この発明の一実施形態に係る食品包装用容器の斜視図である。
【図2】 同容器の台部とトレーとを示す斜視図である。
【図3】 同容器の組立途上の状態を示す要部斜視図である。
【図4】 同容器の台部の保持孔内にトレーを嵌め込む途中の状態を示す、図1中のIV−IV線に対応する断面図である。
【図5】 同容器のトレー内に食品を入れた状態で示す、図4に対応する図である。
【図6】 同容器の展開図である。
【図7】 同容器のトレーの展開図である。
【図8】 同容器の蓋体を内面側から見た展開図である。
【符号の説明】
【0053】
1…食品包装用容器
10…台部
11…底壁
12…上壁
13…前側壁
14…後側壁
15、15…左側壁、右側壁
19…支持片
21…重合舌片
30…トレー
32…側壁
40…蓋体
50…汚れ防止用フィルム
H…保持孔
Claims (2)
- 食品(50)が入れられる複数個のトレー(30)と、トレー載置用台部(10)とを備えた紙製食品包装用容器(1)であって、
前記トレー(30)は、底壁(31)と複数個の側壁(32、32、32、32)とを有し、
前記台部(10)は、板状紙製ブランクから折曲げ製作されたものであり、且つ、底壁(11)と、該底壁(11)の上側に底壁に対して離間して設けられた上壁(12)と、前記底壁(11)の周縁と前記上壁(12)の周縁との間に介在された複数個の側壁(13、14、15、15)と、を有するとともに、
前記上壁(12)に、各トレー(30)が嵌め込まれて保持される複数個の保持孔(H)が設けられており、
前記トレー(30)が前記保持孔(H)内に嵌め込まれた状態のもとで、該トレー(30)の側壁(32)は前記台部(10)の側壁(13、14、15、15)から離れるとともに、該トレー( 30 )の底壁( 31 )は前記台部( 10 )の底壁( 11 )から離れており、
さらに、容器(1)は、前記台部( 10 )の上壁( 12 )の上面に被せられる蓋体( 40 )を備えてなり、
前記蓋体( 40 )は、板状紙製ブランクから折曲げ製作されたものであり、且つ、板状天壁( 41 )を有しており、
前記台部( 10 )の側壁( 13 、 14 、 15 、 15 )には、前記台部( 10 )の上壁( 12 )の一部から切り起こし形成され前記蓋体( 40 )を支持する支持片( 19 )が上方突出状に設けられるとともに、
前記台部( 10 )の上壁( 12 )の上面に被せられた蓋体( 40 )の天壁( 41 )内面が前記支持片( 19 )の先端部に当接することにより、天壁( 41 )が上壁( 12 )の上側に上壁( 12 )に対して離間された状態になるように蓋体( 40 )が支持片( 19 )によって支持されるものとなされていることを特徴とする紙製食品包装用容器。 - 前記保持孔(H)の周縁には、前記トレー( 30 )の側壁( 32 )の外面に重合される重合舌片( 21 )が折目( 66 )を介して連設されるとともに、
前記重合舌片( 21 )は、前記保持孔(H)内に嵌め込まれたトレー( 30 )の側壁( 32 )の外面に重合された状態で、先端部が前記底壁( 11 )に当接されるものとなされている請求項1記載の紙製食品包装用容器。
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