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JP3650110B2 - B型肝炎ウイルスに対する細胞毒性tリンパ球応答を誘発するためのペプチド - Google Patents

B型肝炎ウイルスに対する細胞毒性tリンパ球応答を誘発するためのペプチド Download PDF

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Description

発明の背景
細胞毒性Tリンパ球(CTL)は、ウイルス、細胞内細菌および寄生体が感染した戦っている細胞ならびに腫瘍細胞のなかで極めて重要な役割を果たしている。細胞毒性Tリンパ球は、直接の細胞毒性によって、およびマクロファージ、B細胞、その他のT細胞などの他の免疫細胞に対して特異的なおよび非特異的な援助をすることによって重要な働きをしている。感染細胞または腫瘍細胞は、細胞内事象に関与するプロテアーゼ類によって抗原をプロセス(process)する。そのプロセスされた抗原は、CTL上のT細胞受容体に対するHLAクラスI分子に捕捉されたペプチドの形態で細胞表面に提示される。MHCクラスI分子も、外来性ペプチドを捕捉して、それを、細胞内プロセシングなしでCTLに提示する。
抗原タンパク質がどのようにプロセスされるのか、そしてどちらのペプチド部分がHLAクラスI分子を捕捉してCTLに提示されるのかを、抗原タンパク質の配列から予測することは、現時点では困難である。結合モチーフは、いくつかのHLAクラスI分子について、これら分子から溶出されるペプチドの配列を分析することによって予測されている(Falkら,Nature,351巻,290頁,1991年)。さらにプロセスされてHLAクラスIに結合するペプチドのうちどれが、CTLが認識できるエピトープを含有しているかはまだ予測できない。
B型肝炎ウイルス(“HBV")は、現在、世界中で約2億5千万人が感染している非溶菌ウイルスである。成人でHBVに感染すると一般に、大部分の症例が急性疾患になり、少数の患者が慢性疾患状態になる。この急性/慢性の比率は、出生時に近い時期に感染すると逆転する。慢性HBV感染症の場合、肝細胞癌の発生頻度が増大する。成人期にHBVに感染した個体のうちの少数に、致死率が高い、強い免疫応答を伴う劇症肝炎が起こる。
HBV感染症に対して有効な治療法はないが、近年、HBV感染症を予防するワクチンが開発されている。これらのワクチンは、慢性のHBVキャリアの血漿から精製したHBV表面抗原(HBsAg)または組換えDNA法で製造したHBsAgを利用している。合成HBsAgペプチドベースのワクチンも提案されている(例えば米国特許第4,599,230号および同第4,599,231号参照)。しかし抗HBsAgワクチン類は、免疫化された個体の約90%しか保護しない。免疫化されていないか、または免疫化されているが保護されていない個体は、潜在感染の重要な貯蔵庫を提供しいる。
HBV抗原に対する免疫性へのCTLの寄与は評価することが困難である。Chisariら(Microbial Pathogen,6巻,31頁,1989年)は、肝細胞の損傷は、HLAクラスIで拘束される、CD8+細胞毒性Tリンパ球のHBVがコードする抗原に対する応答で仲介されるということを示唆した。クラスI主要組織適合性抗原系(MHC)で拘束される細胞毒性Tリンパ球の応答は、インフルエンザウイルスなどの他の各種ウイルスについて同定されている。例えば、Townsendら(Cell,44巻,959頁,1986年)は、細胞毒性Tリンパ球が認識する、インフルエンザウイルスの核タンパク質のエピトープは合成のペプチドで製造できると報告した。細胞毒性Tリンパ球の、HBVに対する応答を明らかにしようと試みて、急性および慢性のHBVがみられる患者由来の末梢血液リンパ球が、生体外で自己肝細胞を殺すことができることは分かったが、その細胞溶解活性の特異性、そのHLA拘束要素、および細胞表現型は認識されていない(Mondelliら,J.Immunol.,129巻,2773頁,1982年およびMondelliら,Clin.Exp.Immunol.,6巻,311頁,1987年参照)。Moriyamaら(Science,248巻,361〜364頁,1990年)は、HBVの主要エンベローブ抗原は、エンベローブ特異的抗体及びMHCクラスIで拘束されるCD8+細胞毒性Tリンパ球が認識できる形態で、肝細胞の表面で発現されると発表している。
慢性HBV感染症の個体が、大きな感染保有宿主として存在しているので、これらの個体の免疫応答を刺激し、適当なHBV抗原に応答させてその感染を除くことが望ましい。また急性期感染症の個体に慢性HBV感染症が発生するのを防止することも望ましい。さらに、現在認可されているHBVワクチンは、免疫化された個体の約10%に対して感染防御免疫を誘発しないので、例えばこれらワクチンの免疫原性を増大または多様化することによって、一層有効な免疫性を誘発させることが望ましい。全く驚くべきことであるが、本発明はこれらの要求および他の関連する要求を満たしているのである。
発明の要約
本発明は、MHCクラスIで拘束される、HBV抗原に対する細胞毒性Tリンパ球の応答を誘発するペプチドを提供するものである。対象のペプチドはHBVポリメラーゼタンパク質の配列から誘導される。特定の実施態様で、CTLを誘導するペプチドは、次の配列すなわち、HBpol 4−13(Ser−Tyr−Gln−His−Phe−Arg−Lys−Leu−Leu−Leu)〔配列番号:12〕;HBpol 61−69(Gly−Leu−Tyr−Ser−Ser−Thr−Val−Pro−Val)〔配列番号:1〕;HBpol 108−116(Arg−Leu−Lys−Ile−Met−Pro−Ala−Arg)〔配列番号:13〕;HBpol 139−147(Val−Val−Asn−His−Tyr−Phe−Gln−Thr−Arg)〔配列番号:14〕;HBpol 151−160(His−Thr−leu−Trp−Lys−Ala−Gly−Ile−Leu−Tyr)〔配列番号:15〕;HBpol 152−161(Thr−Leu−Trp−Lys−Ala−Gly−Ile−Leu−Tyr−Lys)〔配列番号:16〕;HBpol 455−463(Gly−Leu−Ser−Arg−Tyr−Val−Ala−Arg−Leu)〔配列番号:2〕;HBpol 505−514(Leu−Tyr−Ser−His−Pro−Ile−Ile−Leu−Gly−Phe)〔配列番号:17〕;HBpol 551−559(Tyr−Met−Asp−Asp−Val−Val−Leu−Glu−Ala)〔配列番号:18〕;HBpol 575−583(Phe−Leu−Leu−Ser−Leu−Gly−Ile−His−Leu)〔配列番号:19〕;HBpol 655−663(Ala−Leu−Met−Pro−Leu−Tyr−Ala−Cys−Ile)〔配列番号:20〕;HBpol 748−757(Gly−Thr−Asp−Asn−Ser−Val−Val−Leu−Ser−Arg)〔配列番号:21〕;HBpol.758−766(Lys−Tyr−Thr−Ser−Phe−Pro−Trp−Leu−Leu)〔配列番号:22〕;HBpol 773−782(Ile−Leu−Arg−Gly−Thr−Ser−Phe−Val−Tyr−Val)〔配列番号:3〕;HBpol 803−811(Ser−Leu−Tyr−Ala−Asp−Ser−Pro−Ser−Val)〔配列番号:4〕;またはHBpol 816−824(Phe−Leu−Leu−Ser−Leu−Gly−Ile−His−Leu)〔配列番号:5〕;または上記配列のうちの一つに対して実質的に相同の配列をもっている。このペプチドは、所望のように、N末端とC末端の一方または両方において隣接およびまたは修飾が任意になされていてもよい。同類置換、欠失および付加は、その生物活性に悪影響を実質的に与えることなく、選択されたペプチド内の非臨界残基の部位に行うことができる。
各種ペプチドの実施態様で、これらペプチドは各々それ自体が重合して大きいホモポリマーを形成するかまたは異なるペプチドと重合してヘテロポリマーを形成することができると解される。場合によって、これらペプチドは、混合して混合物として組成物とされて結合されない場合がある。またそのペプチドは、Tリンパ球応答を促進できる脂質含有分子に、または例えばTヘルパー細胞応答を誘発する異なるペプチドに複合させてもよい。
追加のペプチド、リポソーム、アジュバントおよび/または医薬として許容される担体と配合された本発明のペプチドを含んでなる組成物が提供される。したがってこれらの医薬組成物は、特に感染症が慢性状態またはキャリアの状態へ進行するのを防止するため、急性HBV感染症を治療する方法に使用できる。その医薬組成物を、HBpolエピトープに対する、免疫を生じるのに有効な細胞毒性T細胞の応答を刺激するのに充分な量で感染個体に投与する、慢性HBV感染症およびHBVキャリア状態の治療方法も提供される。これらの感染症を治療するため、MHCクラスIで拘束される細胞毒性Tリンパ球のHBV抗原に対する応答を誘発するペプチドを、他のHBV抗原例えばHBVエンベロープもしくはHBVコアに対する免疫応答を誘発する他のペプチドまたはタンパク質と組合わせることが特に好ましい。慢性状態またはキャリア状態の感染症の個体を治療するため、本発明の組成物を、必要に応じて期間を延長して反復投与して、ウイルスの感染および/または放散を除くかまたは顕著に軽減することができる。
HBV感染症、特に慢性HBV感染症を予防するワクチン組成物も提供される。このワクチン組成物は、MHCクラスIに拘束される細胞毒性Tリンパ球の応答を誘発する上記HBVポリメラーゼペプチド、例えばHLA−A2,−A1,−A3,A11および/または−A24の免疫を生じさせるのに充分の量を含有し、一般に、アジュバント例えば不完全フロイントアジュバントまたは水酸化アルミニウムをさらに含有している。HBVに対する防護を促進するため、本発明のワクチンはさらに、他のHBV抗原例えばエンベロープ(表面)抗原に対する保護抗体の応答を誘発する成分を含有していてもよい。
さらに他の実施態様で、本発明は、本発明のペプチドを用いて、HBVポリメラーゼ抗原に対して細胞毒性T細胞応答を行うことができるリンパ球が個体中に存在していることを決定する診断法に関する。このような細胞が存在しないことによって、対象の個体は慢性HBV感染症を発生し易いかどうかが決まる。一般にこのリンパ球は末梢血液のリンパ球であり、かつ対象の個体は急性HBV感染症にかかっている。
【図面の簡単な説明】
図1は、HLA−A2にのみ適合するペプチドでパルスされた標的細胞を用いて、患者の、HLA−A2モチーフを有する2種のポリメラーゼペプチドに対するCTL応答を示す。
図2は、いくつかのポリメラーゼ803−811ペプチドの特定クローンの、内因的に合成されたポリメラーゼを認識する性能を示す。
図3は、ポリメラーゼペプチド803−811に対するCTL応答は、ペプチドでパルスされた細胞と内因的に合成されたポリメラーゼ(Vpol)を認識することができるが、ポリメラーゼペプチド61−69に対するCTL応答は61−69位ペプチドでパルスされた細胞しか認識しなかったことを示す。
図4は、20種のクローン化HBVポリメラーゼタンパク質の一直線上に並んだアミノ酸配列を示す。行158は共通配列であり、大文字は100%共通を示し、小文字は>50%共通を示し、そして“”は<50%共通を示す。
図5は、急性肝炎の患者(A−1〜A−9)、慢性肝炎の患者(C−1〜C−9)および正常被験者(N−1〜N−9)のHBV特異的CTL応答を示す。PBMCを、指定のペプチドで2週間刺激し、次いで同じペプチドで一夜予めパルスしたJY標的細胞に対して、4−h51cr−放出量検定法で試験した。ペプチド特異的細胞毒性を、ペプチドで予めパルスされなかったJY標的細胞による51cr−放出量を、ペで予めパルスされたJY標的細胞による51cr−放出量から差引くことによって測定した。試験結果は、50:1のR:Tにおける4hrの51cr−放出量検定法での比溶解百分率(percent specific lysis)で示す。
図6は、HLA−A2対立遺伝子を共有する標的細胞の内因的に合成され抗原を、CD8+細胞が認識するのを示す(患者A−1)。エピトープ特異的ラインが、その個体のペプチドでPBMCを3週間にわたって、1週間毎に再刺激することによって生成した。CD4+(正の選択)およびCD8+(負の選択)についての15日目に、パンニング(panning)によって、元のバルク培養物から濃厚なラインが生成した。FACS分析に付したところ平均して3倍の濃厚化を示した。試験結果は30:1のE:Tにおける4hr51cr−放出量検定法での比溶解百分率で示す。標的(JY−EBV)は、対応するペプチドで安定に一夜パルスするか、またはポリメラーゼ発現ベクターでトランスフェクトした。
図7は、Pol 455−463 GLSRYVARL(配列番号:2)に対するCTL応答を示す。エピトープ特異的ラインとクローンは、pol 455−463ペプチドによる刺激で生成したが、対応するペプチドで一夜パルスするか(■)、またはHBVポリメラーゼポリペプチドを発現する組換えワクシニアウイルスを感染させた(◆)標的細胞(JY−EBV)に対してE:T比を変えて、標準の4hr51cr−放出量検定法で試験した。野生型ワクシニアウイルス(wt)(x)またはペプチドパルスなしのJY−EBVペプチド(o)を対照として利用した。
図8はエピトープPol 455−463のHLA拘束を示す。患者A−1とA−2由来のPol 455−463特異的ラインは、Pol 455−463ペプチドによる刺激で生成したが、10μg/mlの同じペプチドで一夜予めパルスした、同種異系の、一部HLAで適合されたEBV−B細胞に対して試験した。HLAクラスIを他の部位で共有していても標的細胞は溶解し易くならなかった。細胞毒性は、4hr51cr−放出量検定法で、E:T=50:1で測定した。
図9は、Pol 455−463特異的CTL系統による、端を切取った細長いペプチド(a)または変異ペプチド(b)の認識を示す。なお上記の特異的CTL系統は、患者A−1由来のPBMCを、ペプチドPol 455−463で4週間にわたって1週間毎に刺激することによって生成した。細胞毒性は、各種の量の同じペプチドで一夜予めパルスしたJY−EBV細胞に対して、E:T=50:1で、4hr51cr−放出量検定法によって測定した。
具体的な実施態様の説明
本発明は、HBV感染症を治療、予防および診断する組成物と方法に用いる、HBVポリメラーゼタンパク質由来のペプチドを提供するものである。これらのペプチドは、MHC HLAクラスIで拘束される、細胞毒性Tリンパ球のHBV感染細胞に対する応答を刺激する。刺激された細胞毒性Tリンパ球は、感染細胞を殺すことができるかまたはウイルスの複製を阻害して、慢性HBV感染症を含む感染症を中絶させるかもしくは実質的に予防することができる。細胞毒性T細胞の応答を誘発させるのに有効なペプチドは、Tヘルパー応答を誘発できる免疫原と組合わせてもよい。
本発明に用いられるペプチドは、HBVポリメラーゼタンパク質(HBpol)、特にHBpol 4−13,HBpol 61−69,HBpol 108−116,HBpol 139−147,HBpol 151−160,HBpol 152−161,HBpol 455−463,HBpol 505−514,HBpol 551−559,HBpol 575−583,HBpol 655−663,HBpol 748−757,HBpol 758−766,HBpol 773−782,HBpol 803−811、またはHBpol 816−824の中のCTLエピトープの配列から誘導される。なおこれらの番号付けは前掲のGalibertらの報告に基づいている。
HBV細胞毒性Tリンパ球を誘導する本発明の“ペプチド”または“オリゴペプチド”という用語は、少なくとも4個のHBVアミノ酸配列残基を有し、好ましくは少なくとも6個、一層好ましくは8個もしくは9個、場合によっては10〜12個の残基を有し、そして通常約50個より少ない残基、さらに通常約35個より少ない残基、一層好ましくは25個より少ない残基を有し、例えばHBC配列由来の8〜17個のアミノ酸配列を有する連鎖を意味する。本発明のペプチドは、細胞表面でMHCクラスI分子に捕捉される。内因的にプロセスされたウイルスペプチドと大きさが同等の、長さが8〜12個のアミノ酸残基、より好ましくは9〜11個のアミノ酸残基に最適化することが望ましい(Schumacherら、Nature,350巻,703〜706頁,1991年;Van Bleekら,Nature,348巻,213〜216頁,1990年;Rotzschkeら,Nature,348巻,252〜254頁,1990年;およびFalkら,Nature,351巻,290〜296頁,1991年参照。なおこれらの文献は本明細書に援用するものである。以下に詳細に述べるように、通常、本発明のペプチドは、少なくとも大部分のアミノ酸が、本明細書で述べるHBV polの配列の連続残基の対応する部分と相同でかつCTL誘導エピトープを含有している。
本発明のペプチドは、以下に述べるように“合成で”製造するか、または組換えDNA法で製造することができる。本発明のペプチドは、他の天然産のHBVタンパク質およびそのフラグメントを実質的に含有しない方が好ましいが、いくつかの実施態様では、これらペプチドは天然のフラグメントまたは粒子に合成によって複合させてもよい。ペプチドという用語は、本明細書では、ポリペプチドという用語と交換して用いることができ、隣接するアミノ酸のα−アミノ基とα−カルボキシ基の間のペプチド結合によって、互いに接続されている一連のアミノ酸を意味する。ポリペプチドまたはペプチドは、各種の長さを有し、その中性(荷電していない)形態または塩の形態であり、およびグリコシル化、側鎖の酸化もしくはリン酸化などの修飾がないかまたはその修飾が本明細書に記載のポリペプチドの生物活性を破壊しない条件でこれらの修飾を含有している。
本発明のペプチドは、大きいペプチドの生物活性の実質的にすべてを保持したまゝでできるだけ小さいことが望ましい。生物活性という用語は、適当なMHC分子捕捉し、細胞毒性Tリンパ球の、HBV抗原もしくは抗原ミメティック(mimetic)に対する応答を誘発する性能を意味する。細胞毒性Tリンパ球の応答という用語は、対照のHBV抗原に対して特異的なCD8+Tリンパ球の応答を意味し、この場合CD8+すなわちMHCクラスIに拘束される、Tリンパ球が活性化される。その活性化されたTリンパ球は、リンホカイン類(例えばγ−インターフェロン)を分泌し、細胞を殺すかまたは殺さずに、感染した自己細胞またはトランスフェクトされた細胞内でウイルスが複製するのを阻害する生成物(例えばセリンエステラーゼ)を放出する。
“相同の”、“実質的に相同の”および“実質的な相同性”という用語は本明細書で用いる場合、一つの配列をアミノ酸の対照配列と比較したときに少なくとも50%が同一のアミノ酸の配列を意味する。配列の同一性または相同性の百分率は、基準配列の対応部分に対して並べて互いに比較して計算する。
本発明のペプチドは、HBVポリメラーゼタンパク質の各種のエピトープ領域由来のCTL誘導エピトープを含有している。本発明のペプチドはHBpol 61−69の領域由来のペプチドであり、このペプチドとしては、少なくとも7個の連続アミノ酸を有するCTL誘導HLAクラスI拘束エピトープ部位を一つ以上含有する配列領域から誘導されるペプチドがある。本発明のペプチドのアミノ酸の大部分は、天然に存在するHBpol 61−69の配列の対応する部分のアミノ酸と同一かまたは実質的に相同である。なおHBpol 61−69の配列は次のとおりである(HBVサブタイプayw)。
(HBpol 61−69)〔配列番号:1〕
Gly−Leu−Tyr−Ser−Ser−Thr−Val−Pro−Val
そしてこのHBpol 61−69領域および本明細書で述べる他のポリメラーゼペプチドの領域のペプチド実施態様では、さらに本明細書で説明するように、HBpolを含むHBV配列由来のアミノ酸、連結を容易にできるように付加されるアミノ酸、担体に連結される他のN末端およびC末端の修飾などによって、所望に応じてN末端およびC末端の一方もしくは両方で任意に隣接および/または修飾が行われる。このペプチドHBpol 61−69は、少なくともMHCクラスI分子HLA−A2で仲介される細胞毒性Tリンパ球の応答を誘発する。
本発明の、CTLエピトープを含有する他のHBpol領域ペプチドとしては、ペプチドHBpol 455−463、および少なくとも7個の連続アミノ酸からなるCTL誘導のHLAクラスIで拘束されるエピトープ部位を含有する、HBpol 455−463由来のペプチドがある。そのペプチドのアミノ酸の大部分は、天然に存在するHBpol 455−463配列の対応する部分のアミノ酸と同一かまたは実質的に相同であり、HBpol 455−463の配列は次の通りである(HBVサブタイプayw)。
(HBpol 455−463)〔配列番号:2〕
Gly−Leu−Ser−Arg−Tyr−Val−Ala−Arg−Leu
なおその選択されたペプチドは、本明細書で述べるように、末端の一方または両方で隣接および/または修飾されてもよい。このペプチドHBpol 455−463は、少なくともMHCクラスI分子HLA−A2で仲介される細胞毒性Tリンパ球の応答を誘発する。
本発明の、CTLエピトープを含有するさらに他のHBpol領域ペプチドとしては、ペプチドHBpol 773−782、および少なくとも7個の連続アミノ酸からなるCTL誘導のHLAクラスIで拘束されるエピトープ部位を含有する、HBpol 773−782由来のペプチドがある。そのペプチドのアミノ酸の大部分は天然に存在するHBpol 773−782配列の対応する部分のアミノ酸と同一かまたは実質的に相同であり、HBpol 773−782の配列は次のとおりである(HBVサブタイプayw)。
(HBpol 773−782)〔配列番号:3〕
Ile−Leu−Arg−Gly−Thr−Ser−Phe−Val−Tyr−Val
なおその選択されたペプチドは、本明細書に記載するように一方または両方の末端で隣接および/または修飾が行われてもよい。このペプチドHBpol 773−782は、少なくともMHCクラスI分子HLA−A2で仲介される細胞毒性Tリンパ球の応答を誘発する。
本発明の、他のHBpolペプチドの実施態様はHBpol 803−811の領域から製造される。この領域から誘導されるペプチドは、CTL誘導のHLAクラスIで拘束されるエピトープ部位を少なくとも一つ含有し、そして一般に少なくとも7個のアミノ酸であり、一層一般的に9個、10個または11個以上のアミノ酸である。このペプチドのアミノ酸の大部分は、天然に存在するHBpol 803−811配列の対応する部分のアミノ酸と同一かまたは実質的に相同であり、HBpol 803−811の配列は次のとおりである(HBVサブタイプayw)。
(HBpol 803−811)〔配列番号:4〕
Ser−Leu−Tyr−Ala−Asp−Ser−Pro−Ser−Val
なおその選択されたペプチドは、本明細書で述べるように一方または両方の末端で隣接および/または修飾が行われてもよい。このペプチドHBpol 803−811は、少なくともMHCクラスI分子HLA−A2によって仲介される細胞毒性Tリンパ球の応答を誘発する。
本発明の他のHBpolペプチドの実施態様はHBpol 816−824の領域から製造される。この領域由来のペプチドはCTL誘導のHLAクラスIで拘束されるエピトープ部位を少なくとも一つ含有し、一般に少なくとも7個のアミノ酸であり、一層一般的に9個、10個または11個以上のアミノ酸である。このペプチドのアミノ酸の大部分は、天然に存在するHBpol 816−824の配列の対応する部分のアミノ酸と同一かまたは実質的に相同であり、HBpol 816−824の配列は次の通りである(HBVサブタイプayw)。
(HBpol 816−824)〔配列番号:5〕
Phe−Leu−Leu−Ser−Leu−Gly−Ile−His−Leu
なお選択されたペプチドは、本明細書で述べるように一方または両方の末端で隣接および/または修飾が行われてもよい。このペプチドHBpol 816−824は、少なくともMHCクラスI分子HLA−A2によって仲介される、細胞毒性Tリンパ球の応答を誘発する。
本発明の他のHBpolペプチドの実施態様は、HBpol 4−13,HBpol 108−116,HBpol 139−147,HBpol 151−160,HBpol 152−161,HBpol 505−514,HBpol 551−559,HBpol 575−583,HBpol 655−663,HBpol 748−757、またはHBpol 758−766の領域から製造される。上記領域のうちの一つから製造されるペプチドは、CTL誘導のHLAクラスIで拘束されるエピトープ部位を少なくとも一つ含有し、そして一般に少なくとも7個のアミノ酸であり、一層一般的に9個、10個または11個以上のアミノ酸である。このペプチドのアミノ酸の大部分は天然に存在する上記HBpol配列の対応する部分のアミノ酸と同一かまたは実質的に相同であり、それらHBpol領域の配列は次のとおりである(HBVサブタイプayw)。
HBpol 4−13〔配列番号:12〕
Ser−Tyr−Gln−His−Phe−Arg−Lys−Leu−Leu−Leu
HBpol 108−116〔配列番号:13〕
Arg−Leu−Lys−Leu−Ile−Met−Pro−Ala−Arg
HBpol 139−147〔配列番号:14〕
Val−Val−Asn−His−Tyr−Phe−Gln−Thr−Arg
HBpol 151−160〔配列番号:15〕
His−Thr−Leu−Trp−Lys−Ala−Gly−Ile−Leu−Tyr
HBpol 152−161〔配列番号:16〕
Thr−Leu−Trp−Lys−Ala−Gly−Ile−Leu−Tyr−Lys
HBpol 505−514〔配列番号:17〕
Leu−Tyr−Ser−His−Pro−Ile−Ile−Leu−Gly−Phe
HBpol 551−559〔配列番号:18〕
Tyr−Met−Asp−Asp−Val−Val−Leu−Glu−Ala
HBpol 575−583〔配列番号:19〕
Phe−Leu−Leu−Ser−Leu−Gly−Ile−His−Leu
HBpol 655−663〔配列番号:20〕
Ala−Leu−Met−Pro−Leu−Tyr−Ala−Cys−Ile
HBpol 748−757〔配列番号:21〕
Gly−Thr−Asp−Asn−Ser−Val−Val−Leu−Ser−Arg
HBpol 758−766〔配列番号:22〕
Lys−Tyr−Thr−Ser−Phe−Pro−Trp−Leu−Leu
なおその選択されたペプチドは、本明細書で述べるように、一方または両方の末端で隣接および/または修飾が行われてもよい。ペプチドHBpol 151−160は、少なくともMHCクラスI分子HLA−A1によって仲介されるCTL応答を誘発する。ペプチドHBpol 551−559およびペプチド 655−663は、少なくともMHCクラスI分子HLA−A2によって仲介されるCTL応答を誘発する。ペプチドHBpol 575−583は、少なくともMHCクラスI分子HLA−A2.1によって仲介されるCTL応答を誘発する。ペプチドのHBpol 108−116,HBpol 139−147,HBpol 152−161およびHBpol 748−757は、少なくともMHCクラスI分子HLA−A3で仲介されるCTL応答を誘発する(HBpol 748−757はA24にも拘束されるようである)。ペプチドのHBpol 14−13,HBpol 505−514およびHBpol 758−766は、少なくともMHCクラスI分子HLA−A24によって仲介されるCTL応答を誘発する。
上記のように追加のアミノ酸をオリゴペプチドまたはペプチドの末端に付加して、本明細書で考案した理由から、担体、支持体またはより大きなペプチドにカップリングする場合にペプチドを互いに連結し易くしたり、またはペプチドまたはオリゴペプチドの物理的特性または化学的特性などを改変することができる。チロシン、システイン、リシン、グルタミン酸またはアスパラギン酸などのアミノ酸を、ペプチドまたはオリゴヌクレオチドのC末端またはN末端に導入できる。さらにそのペプチドまたはオリゴヌクレオチドの配列は、末端NH2のアシル化、例えばアセチルチ化またはチオグリコール酸のアミド化、末端カルボキシのアミド化、例えばアンモニア、メチルアミンなどによるアミド化で修飾することによって天然の配列とは異なっていてもよい。場合によって、これらの修飾によって、支持体または他の分子に連結するための部位を提供してもよい。
細胞毒性Tリンパ球を刺激する活性を有する、本発明のHBVペプチドまたはその類似体もしくは同族体は、未修飾ペプチドの生物活性を増大または少なくとも実質的に保持しながら、必要に応じて修飾して、他の特定の望ましい特性、例えば改善された薬理学的特性を提供することができる。例えば、これらのペプチドは、本明細書に開示されている配列由来のペプチドのアミノ末端もしくはカルボキシもしくはその両端におけるアミノ酸について例えば付加もしくは欠失を行って、ペプチド配列中のアミノ酸を延長、減少または置換することによって修飾することができる。これらのペプチドは、修飾することによってCTL誘導活性を実質的に高めることができるので、その修飾されたペプチド類似体は野生型配列のペプチドよりCTL活性が大きい。例えば、特にN末端の第二の残基が疎水性でかつHLA拘束分子への結合に関連している場合、ペプチドのN末端の疎水性を増大することが望ましい。N末端の疎水性を増大させることによって、T細胞への提示の効率を増大することができる。他の疾患関連抗原、特に宿主が顕著なCTL活性をもっていないCTL誘導エピトープを含有する抗原から製造されるペプチドは、第二の残基が常時疎水性の場合、そのペプチドのN末端の疎水性残基を置換することによってCTL誘導性にすることができる。
本発明で用いるペプチドは、HBVの4種の主要サブタイプのうちの少なくとも一つに対して細胞毒性Tリンパ球活性を提供できる限り、下記のペプチド類:HBpol 14−13(Ser−Tyr−Gln−His−Phe−Arg−Lys−Leu−Leu−Leu)〔配列番号:12〕;HBpol 61−69(Gly−Leu−Tyr−Ser−Ser−Thr−Val−Pro−Val)〔配列番号:1〕;HBpol 108−116(Arg−Leu−Lys−Leu−Ile−Met−Pro−Ala−Arg)〔配列番号:13〕;HBpol 139−147(Val−Val−Asn−His−Tyr−Phe−Gln−Thr−Arg)〔配列番号:14〕;HBpol 151−160(His−Thr−Leu−Trp−Lys−Ala−Gly−Ile−Leu−Tyr)〔配列番号:15〕;HBpol 152−161(Thr−Leu−Trp−Lys−Ala−Gly−Ile−Leu−Tyr−Lys)〔配列番号:16〕;HBpol 455−463(Gly−Leu−Ser−Arg−Thr−Val−Ala−Arg−Leu)〔配列番号:2〕;HBpol 505−514(Leu−Tyr−Ser−His−Pro−Ile−Ile−Leu−Gly−Phe)〔配列番号:17〕;HBpol 551−559(Tyr−Met−Asp−Asp−Val−Val−Leu−Gly−Ala)〔配列番号:18〕;HBpol 575−583(Phe−Leu−Leu−Ser−Leu−Gly−Ile−His−Leu)〔配列番号:19〕;HBpol 655−663(Ala−Leu−Met−Pro−Leu−Tyr−Ala−Cys−Ile)〔配列番号:20〕;HBpol 748−757(Gly−Thr−Asp−Asn−Ser−Val−Val−Leu−Ser−Arg)〔配列番号:21〕;HBpol 758−766(Lys−Tyr−Thr−Ser−Phe−Pro−Trp−Leu−Leu)〔配列番号:22〕;HBpol 773−782(Ile−Leu−Arg−Gly−Thr−Ser−Phe−Val−Tyr−Val)〔配列番号:3〕;HBpol 803−811(Ser−Leu−Tyr−Ala−Asp−Ser−Pro−Ser−Val)〔配列番号:4〕;またはHBpol 816−824(Phe−Leu−Leu−Ser−Leu−Gly−Ile−His−Leu)〔配列番号:5〕と同一である必要はいない。異なる株のHBVが存在するが、それらは各々少なくとも一つの共通のエンベロープ決定因子を共有しており、その決定因子を“a"と呼称する。また各株は他のエンベロープ決定因子を2種もっている。そのうちの一方は“d"または“y"であり、第二の決定因子は“w"または“r"である。したがってウイルスの4種の可能なサブタイプ:adw,ayw,adrおよびayrがある。HBVのクローン化、配列決定および発現については英国特許第2034323号、ヨーロッパ特許第13828号および米国特許第4,935,235号に記載されており、またHBVのエンベロープ領域の完全配列はGalibertら,Nature,281巻,646頁,1979年に述べられている。なおこれらの文献は本明細書に援用するものである。7株のadwサブタイプ、5株のaywサブタイプ、7株のadrサブタイプおよび1株のayrサブタイプを含む20種のHBVの株のアミノ酸配列はGenBank−72データベースに記載されており、このGenBankの配列や本明細書に援用するものである。
したがって、これらのペプチドは、同類または非同類の挿入、欠失および置換などの各種の変化を受けることができ、これらの変化はそれらの用途で特定の利点を提供する。同類置換という用語は、一つのアミノ酸残基を生物学的および/または化学的に類似の他の残基で置換することを意味し、例えば一つの疎水性残基で他の残基を置換したりまたは一つの極性残基で他の残基を置換することを意味する。これらの置換には、Gly,Ala;Val,Ile,Leu;Asp,Glu;Asn,Gln;Ser,Thr;Lys,Arg;およびPhe,Tyrなどの組合わせがある。通常、HBV細胞毒性Tリンパ球を刺激するエピトープに実質的に似せた配列の部分は、連結またはカップリングなどを容易に行えるようにペプチドの物理特性または化学特性を修飾するため追加のアミノ酸と両方の末端に付加する場合を除いて、HBVの少なくとも1種のサブタイプの配列から約20%以上も異なっていない。ペプチド配列の領域がHBVサブタイプ中で多形であることが分かっている場合、一つ以上の特定のアミノ酸を変えて、異なるHBV株またはHBVサブタイプの一層有効に似せた異なる細胞毒性Tリンパ球のエピトープにすることが望ましい。
先に列挙した代表的なペプチドを含む、本発明で同定されるペプチド配列としては、ペプチドに、その生物活性、例えば、HBVに感染した細胞またはHBV抗原を発現する細胞に対する、クラスIで拘束される細胞毒性Tリンパ球の応答を刺激する性能を保持させる残基(または機能が実質的に均等な残基)がある。これらの残基は、単一アミノ酸の置換、欠失または挿入によって同定することができる。さらに、これらの残基の側鎖による寄与は、特定のアミノ酸(例えばAla)による系続的な走査(systematic scan)によって調べることができる。多数の置換に耐えるペプチドは一般に、小さな比較的中性の分子、例えばAla,Gly,Proまたは類似の残基の置換を行う。置換、付加または削除を行うことができる残基の数とタイプは、必須エピトープ点の間および求められる特定の立体配置および機能の特性(例えば疎水性対親水性)の間の必要なスペーシング(spacing)によって決まる。所望により、細胞毒性Tリンパ球に対して提示するための、ペプチド類似体のそのMHC分子に対する結合アフィニティーは上記のような変形によって増大することができる。一般に、エピトープの残基および/または立体配置上重要な残基の間のスペーサーの置換、付加または欠失は、結合を破壊することがある立体障害と荷電の障害を裂けるために選択されたアミノ酸または部分を利用する。
所望の生物活性を保持しながら多数の置換に耐えられるペプチドも、D−アミノ酸含有ペプチドとして合成することができる。上記ペプチドは“インバーソ(inverso)”型または“レトロ−インバーソ(retro−inverso)”型として合成できる。すなわち配列のL−アミノ酸をD−アミノ酸で置換するか、またはアミノ酸の配列を逆転させて次にそのL−アミノ酸をD−アミノ酸で置換することによって合成することができる。そのD−ペプチドは、その同等物のL−ペプチドと比べて、ペプチダーゼ類に対してかなり耐性が高いので血清や組織において一層安定であるから、生理的条件下でD−ペプチドの安定性が、対応するL−ペプチドに比べたときのアフィニティの差を補償して余りがある。さらに置換があるかまたはないL−アミノ酸含有ペプチドは、D−アミノ酸でキャップを形成して、抗原ペプチドのエキソペプチダーゼによる破壊を阻害することができる。
本明細書に記載されている代表的なペプチドに加えて、本発明は、MHCで拘束される、細胞毒性Tリンパ球のHBVに対する応答を誘発することができる、前記ペプチド領域に付随するエピトープ領域を同定する方法を提供するものである。この方法は、感染個体または未感染個体から末梢血液のリンパ球(PAL)を採取し、次にその細胞を以下のペプチド領域:HBpol 4−13(Ser−Tyr−Gln−His−Phe−Arg−Lys−Leu−Leu−Leu)〔配列番号:12〕;HBpol 61−69(Gly−Leu−Tyr−Ser−Ser−Thr−Val−Pro−Val)〔配列番号:1〕;HBpol 108−116(Arg−Leu−Lys−Leu−Ile−Met−Pro−Ala−Arg)〔配列番号:13〕;HBpol 139−147(Val−Val−Asn−His−Tyr−Phe−Gln−Thr−Arg)〔配列番号:14〕;HBpol 151−160(His−Thr−Leu−Trp−Lys−Ala−Gly−Ile−Leu−Tyr)〔配列番号:15〕;HBpol 152−161(Thr−Leu−Trp−Lys−Ala−Gly−Ile−Leu−Tyr−Lys)〔配列番号:16〕;HBpol 455−463(Gly−Leu−Ser−Arg−Tyr−Val−Ala−Arg−Leu)〔配列番号:2〕;HBpol 505−514(Leu−Tyr−Ser−His−Pro−Ile−Ile−Leu−Gly−Phe)〔配列番号:17〕;HBpol 551−559(Tyr−Met−Asp−Asp−Val−Val−Leu−Gly−Ala)〔配列番号:18〕;HBpol 575−583(Phe−Leu−Leu−Ser−Leu−Gly−Ile−His−Leu)〔配列番号:19〕;HBpol 655−663(Ala−Leu−Met−Pro−Leu−Tyr−Ala−Cys−Ile)〔配列番号:20〕;HBpol 748−757(Gly−Thr−Asp−Asn−Ser−Val−Val−Leu−Ser−Arg)〔配列番号:21〕;HBpol 758−766(Lys−Tyr−Thr−Ser−Phe−Pro−Trp−Leu−Leu)〔配列番号:22〕;HBpol 773−782(Ile−Leu−Arg−Gly−Thr−Ser−Phe−Val−Tyr−Val)〔配列番号:3〕;HBpol 803−811(Ser−Leu−Tyr−Ala−Asp−Ser−Pro−Ser−Val)〔配列番号:4〕またはHBpol 816−824(Phe−Leu−Leu−Ser−Leu−Gly−Ile−His−Leu)〔配列番号:5〕由来の合成ペプチドもしくはポリペプチドのフラグメントに暴露する(該フラグメントで刺激する)ことを含んでなる方法である。各々一般に約8〜20個の残基の長さ、好ましくは9〜12個の残基の長さのオーバーラップ合成ペプチドのプールは上記細胞を刺激するのに使用することができる。活性ペプチドは、細胞毒性Tリンパ球活性を誘発するプールから選択することができる。特異的な細胞毒性活性を誘発する、これらペプチドの性能は、刺激されたPBLを、そのHBVサブゲノムフラグメントに感染しているかまたは該フラグメントでトランスフェクトされた自己標識(例えば51Cr)標的細胞〔HLA適合(matched)マクロファージ、T細胞、繊維芽細胞またはBリンホブラストイド(B lymphoblastoid細胞〕とともにインキュベートし、その結果、標的とされる抗原が該細胞によって内因的に合成され(または該細胞が対象のペプチドによってパルスされ)、次いで標識の比放出量(speciticrelease)を測定することによって測定される。
細胞毒性Tリンパ球の応答を刺激するエピトープ領を有するペプチドが同定されると、その応答のMHC拘束要素を決定することができる。この方法には、上記の刺激されたPBLまたはその短期系(short term line)を、対象のペプチドでパルスされた公知のHLA型の(標識)標的細胞または適当な対照のパネルとともにインキュベートすることが含まれている。CTLによって溶解される、パネル中の細胞のHLA対立遺伝子を、溶解されない細胞と比べて、対象の抗原に対する細胞毒性Tリンパ球の応答に対するHLA拘束要素を同定する。
Carboneら,J.Exp.Med.,167巻,1767頁,1988年に、ペプチドで刺激すると、対応する内因性タンパク質に対するアフィニティーが低い細胞毒性Tリンパ球が誘発され、その結果、ペプチドで繰返し刺激すると、ペプチドを認識するが天然の抗原を認識しない細胞毒性Tリンパ球が生成すると報告されている。刺激された細胞毒性Tリンパ球が天然のHBVタンパク質を認識できなければ、HBVペプチドの治療薬およびワクチン組成物を開発するのに望ましくないので、この潜在的な制限を迂回する方法を利用する。本発明では、細胞毒性T細胞を逐次再刺激する方法を利用して、合成のペプチドに対してより自然にプロセスされた抗原に対して高いアフィニティを有するT細胞を同定し選択する。活性化されたPBLを再刺激することによって短期間細胞毒性Tリンパ球系を樹立する。ペプチドで刺激された細胞をペプチドおよび組換えもしくは天然のHBV抗原例えばHBpolで再刺激する。また活性を有する細胞を適当なT細胞マイトジェン例えばフィトヘマグルチニン(PHA)で刺激する。その再刺激された細胞は、T細胞ヘルプの抗原の非特異的起源としての照射された同種異系PBL、およびHBV抗原を備えている。天然のHBV抗原を認識する細胞毒性Tリンパ球の集団を選択的に膨脹させかつ長期系を樹立するため、患者由来のPBLをまずペプチドおよび組換えもしくは天然のHBV抗原で刺激し、次いで対応するHBV抗原ポリペプチドを安定して発現するHLA適合Bリンホブラストイド細胞で再び刺激する。その細胞系を、適当な抗原でトランスフェクトされているかまたは適当な抗原に感染している自己のおよび同種異系のBリンホブラストイドなどの細胞を用いて、内因的に合成された抗原を認識する性能について再確認した。
一名以上の患者または一つ以上のHLA型に抗HBV細胞毒性Tリンパ球の応答を誘発するのに寄与する、本発明の各種のペプチドを同定したならば、場合によっては、一つの組成物に2種以上のペプチドを組合わせることが望ましい。組成物中のペプチド類は、同一もしくは異なっていてもよく、ともに、親のペプチドと均等かまたは親ペプチドより大きい生物活性を提供しなければならない。例えば本明細書で述べる方法を用いて、2種以上のペプチドが、異なっているかまたはオーバーラップしている細胞毒性Tリンパ球のエピトープを、特定の領域:例えばHBpol 4−13(Ser−Tyr−Gln−His−Phe−Arg−Lys−Leu−Leu−Leu)〔配列番号:12〕;HBpol 61−69(Gly−Leu−Tyr−Ser−Ser−Thr−Val−Pro−Val)〔配列番号:1〕;HBpol 108−116(Arg−Leu−Lys−Leu−Ile−Met−Pro−Ala−Arg)〔配列番号:13〕;HBpol 139−147(Val−Val−Asn−His−Tyr−Phe−Gln−Thr−Arg)〔配列番号:14〕;HBpol 151−160(His−Thr−Leu−Trp−Lys−Ala−Gly−Ile−Leu−Tyr)〔配列番号:15〕;HBpol 152−161(Thr−Leu−Trp−Lys−Ala−Gly−Ile−Leu−Tyr−Lys)〔配列番号:16〕;HBpol 455−463(Gly−Leu−Ser−Arg−Tyr−Val−Ala−Arg−Leu)〔配列番号:2〕;HBpol 505−514(Leu−Tyr−Ser−His−Pro−Ile−Ile−Leu−Gly−Phe)〔配列番号:17〕;HBpol 551−559(Tyr−Met−Asp−Asp−Val−Val−Leu−Glu−Ala)〔配列番号:18〕;HBpol 575−583(Phe−Leu−Leu−Ser−Leu−Gly−Ile−His−Leu)〔配列番号:19〕;HBpol 655−663(Ala−Leu−Met−Pro−Leu−Tyr−Ala−Cys−Ile)〔配列番号:20〕;HBpol 748−757(Gly−Thr−Asp−Asn−Ser−Val−Val−Leu−Ser−Arg)〔配列番号:21〕;HBpol 758−766(Lys−Tyr−Thr−Ser−Phe−Pro−Trp−Leu−Leu)〔配列番号:22〕;HBpol 773−782(Ile−Leu−Arg−Gly−Thr−Ser−Phe−Val−Tyr−Val)〔配列番号:3〕;HBpol 803−811(Ser−Leu−Tyr−Ala−Asp−Ser−Pro−Ser−Val)〔配列番号:4〕;またはHBpol 816−824(Phe−Leu−Leu−Ser−Leu−Gly−Ile−His−Leu)〔配列番号:5〕のペプチドから形成することができる。そしてこれらのペプチドは混合して“反応混液(cooktail)”として、細胞毒性Tリンパ球の応答に対して免疫原性を高めることができる。さらに、特に第二のまたは次のペプチドが第一のペプチドとは異なるMHC拘束要素を有している場合、一方の領域のペプチドは、同一または異なるHBVタンパク質由来の他のHBV領域のペプチドと組合わせてもよい。他のCTL誘導HBVペプチド類は、同時係出願中の米国特許願断07/935,898号および同第08/024,120号に記載されている。なおこれらの文献は本明細書に援用するものである。このペプチド組成物を用いて、異なる集団間に、本発明の治療法、ワクチン接種法または診断法および組成物によって提供される免疫学的適用範囲を有効に広げることができる。例えば、主要な民族群(白色人種、アジア人種およびアフリカ黒人)間のHLA対立遺伝子の異なる頻度を以下の表Iに示す。本発明の治療組成物またはワクチン組成物は、できるだけ高い比率の集団に潜在的な治療または免疫を与えるように配合することができる。
Figure 0003650110
本発明のペプチド類は、結合させてポリマー(多量体)を形成させてもよく、または結合させずに混合物として組成物に配合してもよい。同じペプチドがそれ自体に連結してホモポリマーを形成する場合、複数の繰返しエピトープ単位が付与される。ペプチドが異なる場合は、例えば異なるHBVサブタイプを示す反応混液(cocktail)、サブタイプ内の異なるエピトープ、異なるHLA拘束特異性、Tヘルパーエピトープを含有するペプチド、繰返し単位を有するヘテロポリマーが提供される。共有結合に加えて、分子間および構造内の結合を形成することができる非共有結合も含まれる。
ホモポリマーもしくはヘテロポリマーの結合または担体へカップリングするための結合は各種の方法で提供することができる。例えば、システイン残基をアミノ末端とカルボキシ末端の両方に付加してもよい。この場合、それらペプチドはシステイン残基の制御された酸化反応によって共有結合される。また一方の官能基でジスルフィド結合を生成し他方の官能基でペプチド結合を生成する多くのヘテロ二官能試薬も有用であり、例えばN−スクシジミジル−3−(2−ピリジル−ジチオ)プロピオネート(SPDP)がある。これらの試薬は、それ自体と一つのタンパク質のシステイン残基との間にジスルフィド結合を形成し、そしてリシンのアミノ基または他のものの他の遊離アミノ基によってアミド結合を形成する。このようなジスルフィド/アミド形成試薬としては各種知られている(例えばImmun,Rev.,62巻,185頁,1982年参照。なおこの文献は本明細書に援用するものである。)その外の二官能カップリング試薬でジスルフィド結合ではなくてチオエーテルを形成するものがある。多種類のこれらチオエーテル形成試薬は市販されており、6−マレイミドカプロン酸、2−ブロモ酢酸、2−ヨード酢酸、4−(N−マレイミド−メチル)シクロヘキサン−1−カルボン酸などの反応性エステル類が挙げられる。そのカルボキシ基は、スクシンイミドまたは1−ヒドロキシ−2−ニトロ−4−スルホン酸ナトリウム塩と混合することによって活性化することができる。特に好ましいカップリング試薬はスクシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキレート(SMCC)である。連結は、連結された両方の基が、記載されているように、例えばHBV細胞毒性T細胞決定因子、ペプチド類似体、またはTヘルパー決定因子として機能するのを実質的に妨害してはならないと解される。
他の態様で、本発明のペプチドは、HBV Tヘルパー細胞エピトープすなわち細胞毒性T細胞とHBVに対し誘導する際に協働するT細胞を刺激するエピトープを提供する他のペプチドと混合またはカップリングさせることができる。そのTヘルパー細胞は、例えばTヘルパー1またはTヘルパー2の表現型でもよい。HBV配列由来のTヘルパーエピトープは、配列:Met−Asp−Lle−Asp−Pro−Tyr−Lys−Glu−Phe−Gly−Ala−Thr−Val−Glu−Leu−Leu−Sey−Phe−Leu−Pro〔配列番号:6〕を有するHBc 1−20で同定された。他のTヘルパーエピトープは、配列Pro−His−His−Tyr−Ala−Leu−Arg−Gln−Ala−Ile−Leu−Cys−Trp−Gly−Glu−Leu−Met−Tyr−Leu−Ala〔配列番号:7〕を有する領域HBc 50−69由来のペプチド;ならびに配列Leu−Leu−Trp−Phe−His−Ile−Ser−Cys−Leu−Thr−Phe−Gly−Arg−Glu−Thr−Val−Ile−Glu−Tyr−Leu〔配列番号:8〕を有するHBc 100−119(Ile116はHBVadwサブタイプの場合Leuである)、配列Glu−Tyr−Leu−Val−Ser−Phe−Gly−Val−Trp−Ile−Arg−Thr−Pro−Pro−Ala〔配列番号:9〕を有するHBc 117−131、および配列Val−Ser−Phe−Gly−Val−Trp−Ile−Arg−Thr−Pro−Pro−Ala−Tyr−Arg−Pro−Pro−Asn−Ala−Pro−Ile〔配列:10〕を有するペプチドHBc 120−139を含むHBc 100−139の領域由来のペプチドによって提供される(Ferrariら,J.Clin.Invest.,88巻,214−222頁,1991年および米国特許4,882,145号参照。これらの各文献は本明細書に援用する)。
本発明のペプチド類は広範囲の各種方法で製造することができる。本発明のペプチドは比較的短い大きさなので、従来の方法にしたがって、溶解状態でまたは固体支持体上に合成することができる。各種の自動合成器が市販されており、公知のプロトコルにしたがって使用することができる(例えばStewartおよびYoung著“Solid Phase Peptide Synthesis"第2版,Pierce Chemical Co.社,1984年;Tamら,J.Am.Chem.Soc.,105巻,6442頁,1983年;Merrifield,Science,232巻,341〜347頁,1986年;およびBaranyおよびMerrifield,“The Peptides"GrossおよびMeienhofer編集,Academic Press社,ニューヨーク,1〜284頁,1979年参照。なおこれら文献は各々本明細書に援用するものである)。
あるいは組換えDNA法を用いてもよく、この場合、対象のペプチドをコードするヌクレオチド配列を発現ベクター中に挿入し、そのベクターを用いて適当な宿主細胞を形質転換またはトランスフェクトし、次いで発現するのに適切な条件下で培養する。これらの方法は、一般に当該技術分野で公知であり、例えばSambrookら、“Molecular Cloning,A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Press社,米国,ニューヨーク,コールドスプリンクハーバー,1982年;Ausubelら編“Carrent Protocolsin Molecular Biology,"John Wiley and Sans,Inc.,ニューヨーク,1987年;ならびに米国特許第4,237,224号、同第4,273,875号、同第4,431,739号,同第4,363,877号および同第4,428,941号に広く記載されている。なおこれら文献の開示事項は各々本明細書に援用するものである。したがって、本発明のペプチド配列を一つ以上含んでなる融合タンパク質を用いて、HBV細胞毒性T細胞決定因子を提供することができる。例えば、本発明の組換えポリメラーゼタンパク質は、細胞毒性Tリンパ球の応答を刺激する前記ペプチド領域のエピトープを一層有効に提供するよう、HBpolアミノ酸配列を変えて製造される。この方法では、いくつかのT細胞エピトープを含有するポリペプチドが使用される。
本発明で目的としている長さのペプチドのコーディング配列は、化学的方法、例えばMatteucciら,J.Am.Chem.Soc.,103巻,3185頁,1981年のホスホトリエステル法で合成することができるので、修飾は、単に、天然のペプチド配列をコードする塩基を適当な塩基で置換するだけで行うことができる。次にそのコーディング配列に適当なリンカーを結合し、当該技術分野で通常利用できる発現ベクターに連結し、次いでそのベクターを用いて適切な宿主を形質転換して所望の融合タンパク質を産生させることができる。このようなベクターおよび適切な宿主系は現在、多数入手することができる。融合タンパク質を発現させるために、該コーディング配列には、出発コドンと停止コドン、プロモーターとターミネーターの領域、および通常複製系が作動可能に設置され、所望の細胞宿主内で発現を行うための発現ベクターを提供する。例えば細菌宿主と相容性のプロモーター配列が、所望のコーディング配列を挿入するのに用いる便利な制限部位を含有するプラスミド中に付与される。得られた発現ベクターを用いて適切な細菌宿主を形質転換する。酵母または哺乳類細胞の宿主も、適切なベクターおよび制御配列を利用して使用できる。
本発明のペプチドおよびその医薬組成物とワクチン組成物は、哺乳類特にヒトに投与してHBV感染症を治療および/または予防するのに有用である。本発明のペプチドは、細胞毒性Tリンパ球の、HBVに感染した細胞に対する応答を刺激するのに用いられるので、本発明の組成物を用いて急性および/または慢性のHBV感染症を治療または予防することができる。
医薬組成物の場合、上記の本発明のペプチドは、HBVにすでに感染した個体に投与される。潜伏相または急性相の感染症の個体は、適切な場合、他の治療法とは別個にまたは組合わせて、本発明の免疫原性ペプチドで治療することができる。治療に使用する場合、組成物は、細胞毒性Tリンパ球のHBVに対する有効な応答を誘発し、かつその症状および/または合併症を治癒させるかまたは少なくとも部分的に軽快させるのに充分な量で患者に投与される。このことを達成するのに適切な量を“治療上有効な投与量”と定義する。この用途に対して有効な量は、例えばペプチド組成物、投与方法、治療される疾患の段階と重症度、患者の体重と一般的な健康状態および担当医師の判断によって決まるが、一般に70kg体重の患者に対するペプチドが約1μg〜約2000mgの範囲内であり、約10μg〜約100mgのペプチドの投与量がより普通に利用され、続いて、患者から得たPBL中のHBV特異的CTL活性を測定することによって求められる患者のCTL応答によって、数週間または数箇月にわたって約1μg〜約1mgのペプチドを追加投与する。本発明のペプチドおよび組成物は一般に重篤な疾患状態、すなわち生命にかかわるかまたは生命にかかわる可能性がある状況の場合に使用できるということに留意しなければならない。このような症例の場合、外来物質を最少にしかつ本発明のペプチドが比較的非毒性であることを考慮して、これらのペプチド組成物をかなり過剰に投与することが可能であり、治療医師としては望ましいと感じられるであろう。
本発明の組成物は、治療医師が選択する投与レベルと投与パターンで、一回または複数回投与することができる。いずれにしろ、医薬組成物は、患者を有効に治療するのに充分な量の、本発明の細胞毒性Tリンパ球刺激性ペプチドを提供しなければならない。
治療に用いる場合、投与は、HBV感染症の最初の徴候があったときまたは急性感染症の症状の診断がなされた後短期間のうちに開始し、次に少なくとも症状がかなり軽減するまでとその後のある期間続けなければならない。充分に確定された慢性症例の場合、負荷投与量(loading dose)と、これに続いて維持投与量または追加投与量が必要である。急性肝炎を治療中に、細胞毒性Tリンパ球のHBVに対する有効な応答が誘発されれば、慢性肝炎、HBVキャリア状態およびその結果起こる肝細胞癌が続いて発生する可能性が最少になる。
感染した個体を本発明の組成物で治療すると、急性感染症の個体の感染症の消散が速くなり、これら個体の約90%はその感染症を自然に消散させることができる。慢性感染症を起こし易い(または該感染症になり易い)これら個体の場合、本発明の組成物は、急性感染症から慢性感染症へ進行するのを防止する方法に特に有用である。感染し易い個体が、例えば本明細書で述べるように感染する前または感染中に確認された場合は、本発明の組成物はそれらの個体を標的にすることができるので、大集団に投与する必要性が最少になる。
また本発明のペプチド組成物は、慢性肝炎の治療にも用い、キャリアの免疫系を刺激して、ウイルス感染細胞を著しく減らすかまたは除去することさえ可能である。慢性肝炎の個体は、感染してから約3〜6箇月後に試験してウイルスに対して陽性であることを確認できる。個体の感染症の急性相において細胞毒性Tリンパ球の応答が不充分である(またはない)ためにその個体は慢性HBV感染症を起こすので、細胞毒性T細胞の応答を有効に刺激するのに充分な、配合物中の免疫促進ペプチドの量と投与方法を提供することが大切である。したがって慢性肝炎を治療するのに用いる代表的な投与量は、70kg体重の患者の場合、1回投与当り約1μg〜1,000mgの範囲内であり好ましくは約5μg〜100mgである。投与は、少なくとも臨床症状または検査指示薬がHBV感染症が除去されたかまたは顕著に軽減したことを示すまで、およびその後のある期間続けなければならない。免疫化投与に続いて、所定の時間間隔、例えば1〜4週間をおいて維持投与もしくは追加投与を要することがあり、あるいは感染症を消散させるため必要に応じてさらに延長した期間投与する。慢性のキャリアHBV感染症を治療する場合、他のHBV抗原に対する免疫応答を誘発する他のペプチドまたはタンパク質を、CTLペプチドと混合することが望ましい。
治療処置に用いる本発明の医薬組成物は、非経口、局所、経口または局部投与を目的とする。本発明の医薬組成物は、非経口で例えば静脈内、皮下、皮膚内または筋肉内に投与することが好ましい。したがって、本発明は、許容される担体中好ましくは水性担体中に溶解もしくは懸濁させた細胞毒性T細胞刺激性ペプチドの溶液を含んでなる非経口投与用組成物を提供するものである。各種の水性担体が用いられるが、例えば、水、緩衝水、0.4%食塩水、0.3%グリシン、ヒアルロン酸などがある。これらの組成物は、従来の公知の滅菌法で滅菌することができ、または濾過滅菌することができる。得られた水溶液は、そのまゝまたは凍結乾燥して使用するように包装され、その凍結乾燥製剤は投与する前に滅菌溶液と混合する。本発明の組成物は、生理的条件に近づけるために必要な医薬として許容される補助剤、例えばpHを調節して緩衝する試薬、張度を調節する試薬、湿潤剤など、例えば酢酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、ソルビタンモノラウレート、トリエタノールアミンオレートなどを含有していてもよい。
いくつかの実施態様では、CTLをプライム(prime)する少なくとも一つの成分を医薬組成物に含有させることが望ましい。ウイルス抗原に対してCTLを生体内でプライムすることができる脂質類が確認された。例えばトリパルミトイル−S−グリセリルシステイニル−セリル−セリン(P3CSS)があるが、これは適当なペプチドに共有結合させると、ウイルス特異的細胞毒性Tリンパ球を有効にプライムすることができる(Deresら,Nature,342巻,561〜564頁,1989年参照。この文献は本明細書に援用するものである)。本発明のペプチドは例えばP3CSSとカップリングさせることができ、次にそのリポペプチドを個体に投与して細胞毒性Tリンパ球のHBVに対する応答を特異的にプライムさせる。さらに、中和抗体の誘発も適当なエピトープ例えばHBsAgエピトープを提示するペプチドに接合されたP3CSSによってプライムさせることができるので、2種の組成物を混合して、HBV感染症に対する体液応答と細胞仲介応答の両者を一層有効に誘発することができる。
本発明の細胞毒性Tリンパ球刺激性ペプチドの、医薬配合物中の濃度は広く変えることが可能で、すなわち、約1重量%未満から、通常は約10重量%かまたは少なくとも約10重量で、20〜50重量%以上もの高い濃度まで変えることができ、選択される特定の投与法にしたがって、主として流体の容積、粘度などによって選択される。
したがって静脈注入用の一般的な医薬組成物は、250mlの滅菌リンゲル溶液と100mgのペプチドと含有するよう調合される。非経口で投与できる化合物を製造する実際の方法は、当該技術分野の当業者にとって公知かまたは明らかであり、例えばRemington's Pharmaceutical Science第17版(1985年),Mack Publication Company社(米国,ペンシルベニア州,イーストン所在)に一層詳細に記載されている。なおこの文献は本明細書に援用するものである。
また本発明のペプチドはリポソームによって投与してもよく、リポソームは、本発明のペプチドを、リンパ組織またはHBVに感染した肝細胞などの特定の組織に標的として向かわせる働きをする。リポソームは本発明のペプチド組成物の半減期を延長するのに利用することもできる。本発明に有用なリポソームとしては、エマルション、泡、ミセル、不溶性単層、液晶、リン脂質分散液、ラメラ層などがある。送達すべきペプチドは、これらの製剤中に、リポソームの一部として、単独で、または例えばリンパ細胞中に広く存在している受容体に結合する分子例えばCD45抗原に結合するモノクローナル抗体と組合わせて、または他の治療組成物もしくは免疫原性組成物とともに組込まれている。したがって、本発明の所望のペプチドを充填されたリポソームはリンパ系細胞または肝細胞の部位に導くことができ、その部位にリポソームは選択された治療用/免疫原性ペプチド組成物を送達する。本発明で用いるリポソームは、標準のベシクル形成脂質類で製造され、この脂質類としては一般に、中性で負の電荷を有するリン脂質類およびコレステロールなどのステロールがある。脂質類の選択は、例えばリポソームの大きさおよび血液流中でのリポソームの安定性を考慮して行われる。リポソームを製造するのに各種の方法を利用することができるが、例えばSzokaら,Ann.Rev.Biophys.Bioeng.,9巻,467巻,1980年、ならびに米国特許第4,235,871号、同第4,501,728号、同第4,837,028号および同第5,019,369号に記載されている。なおこれらの文献は本明細書に援用するものである。免疫細胞を標的としてその免疫細胞に向かわせるため、リポソームに組込むリガンドとしては、例えば所望の免疫系細胞の細胞表面決定因子に対して特異的な抗体またはそのフラグメントがある。ペプチドを含有するリポソーム懸濁液は、静脈、局部、局所などに投与することができ、この場合の投与量は投与法、送達されるペプチド、治療される疾患の段階などによって変わる。
固形組成物の場合は従来の非毒性固形担体が用いられ、例えば、医薬グレードのマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルク、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシウムなどがある。経口投与用に医薬として許容される組成物は、さきに列挙した担体のような通常用いられる賦形剤のいずれかを組込んで製造され、活性成分すなわち1種以上のこの発明ペプチドのほか10〜95%、一層好ましくは25%〜75%の賦形剤が用いられる。
エアゾル投与の場合、細胞毒性Tリンパ球刺激性ペプチドは好ましくは界面活性剤および噴射剤とともに微細に粉砕された形態で供給される。ペプチドの一般的な百分率は0.01〜20重量%、好ましくは1〜10重量%である。界面活性剤は勿論、非毒性でなければならずかつ噴射剤に可溶性である方が好ましい。この界面活性剤の代表的なものは、6〜22個の炭素原子を含有する脂肪酸、例えばカプロン酸、オクタン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、オレステリン酸(olesteric acid)およびオレイン酸の、脂肪族多価アルコールまたはその環式無水物によるエステル類または部分エステル類である。混合エステル類、例えば混合グリセリドまたは天然グリセリド類も使用できる。界面活性剤は組成物の0.1〜20重量%を構成し、好ましくは0.25〜5重量%を構成している。この組成物の残りの部分は通常、噴射剤である。所望により、例えば鼻腔内送達用にレシチンのような担体を含有していてもよい。
他の態様で、本発明は、本明細書に記載されているような細胞毒性Tリンパ球刺激性ペプチドの免疫原として有効な量を活性成分として含有しているワクチンに関する。本発明のペプチドは、それ自体の担体に連結されるかまたは活性ペプチド単位のホモポリマーまたはヘテロポリマーとして、ヒトを含む宿主中に導入される。このようなポリマーは、免疫反応を増大する利点があり、かつポリマーを製造するのに異なるペプチドを用いる場合、HBVの異なる抗原決定因子と反応する抗体および/または細胞毒性T細胞を誘発する追加の性能をもっている。有用な担体は当該技術分野で公知であり、例えばキーホールリンペットヘモシアニン、チログロブリン、ヒト血清アルブミンのごときアルブミン類、破傷風トキソイド、ポリ(D−リシン:D−グルタミン酸)のようなポリアミノ酸類などがある。ワクチンは、生理的に耐えられる(許容できる)希釈剤、例えば水、リン酸緩衝食塩水または食塩水を含有していてもよく、その上一般にアジュバントを含有していてもよい。不完全フロイントアジュバント、リン酸アルミニウム、水酸化アルミニウムまたはミョウバンなどのようなアジュバントは当該技術分野で公知の物質である。そして上記のように、本発明のペプチドと、P3CSSのごとき脂質に接合することによって細胞毒性Tリンパ球の応答をプライムさせることができる。注射、エアゾル、経口、経皮または他の経路によって、本明細書に記載されているようにペプチド組成物で免疫化を行うと、宿主の免疫系は、HBV抗原に対して特異的な細胞毒性Tリンパ球を大量に産生することによって、該ワクチンに応答して、宿主は、HBV感染症に対して少なくとも部分的に免疫になるか、または慢性HBV感染症の発生に対して耐性になる。
本発明のペプチドを含有するワクチン組成物は、HBV感染症になりやすいかさもなければHBV感染症になる危険がある患者に投与され、患者自身の免疫応答性能が強化される。このような量は“免疫原として有効な投与量”であると定義する。この用途の場合、正確な量はやはり、患者の健康状態と体重、投与方法、配合物の性質などによって決まるが、一般に70kg体重の患者に対し約1.0μg〜約500mgの範囲内であり、70kg体重当り約50μg〜約200mgが一層一般的である。これらのペプチドは適当なHLA型の個体に投与され、例えばHBpol 61−69〔配列番号:1〕,Gly−Leu−Tyr−Ser−Ser−Thr−Val−Pro−Val;HBpol 455−463〔配列番号:2〕,Gly−Leu−Ser−Arg−Tyr−Val−Ala−Arg−Leu;HBpol 551−559およびHBpol 655−663;HBpol 773−782〔配列番号:3〕,Ile−Leu−Arg−Gly−Thr−Ser−Phe−Val−Tyr−Val;HBpol 803−811〔配列番号:4〕,Ser−Leu−Tyr−Ala−Asp−Ser−Pro−Ser−Val;またはHBpol 816−824〔配列番号:5〕,Phe−Leu−Leu−Ser−Leu−Gly−Ile−His−Leuの領域由来のペプチドのワクチン組成物の場合、これらのペプチドは少なくともHLA−A2の個体に投与される。HBpol 151−160由来のペプチドの場合、これらペプチドは少なくともHLA−A1の個体に投与される。HBpol 575−583由来のペプチドを含有するワクチンは、少なくともHLA−A2.1の個体に投与される。HBpol 108−116,HBpol 139−147,HBpol 152−161およびHBpol 748−757由来のペプチドを含有するワクチンは少なくともHLA−A3の個体に投与され、および/またはHBpol 748−757の場合はA24個体に投与される。ペプチドのHBpol 4−13,HBpol 505−514およびHBpol 758−766は少なくともHLA−A24の個体に投与される。
場合によって、本発明のペプチドワクチンは、HBV、特にHBVエンベロープおよび/またはコア抗原例えば組換えHBVenVおよび/またはヌクレオキャプシドがコードする抗原に対する中和抗体の応答を誘発するワクチン、またはHBVに感染した固体から得た精製血漿製剤で製造したワクチンと混合することが望ましい。各種のHBVワクチン製剤が報告されており、これら製剤は主としてHBsAgおよびそのポリペプチドフラグメントに基づいたものである。本発明のペプチドとともに配合することができるワクチンの例については、一般にヨーロッパ特許第154,902号と同第291,586号;ならびに米国特許第4,565,697号、同第4,624,918号、同第4,599,230号、同第4,599,231号、同第4,803,164号、同第4,882,145号、同第4,977,092号、同第5,017,558号および同第5,019,386号を参照するとよい。なおこれら文献は各々本明細書に援用するものである。これらワクチン類は混合して同時に投与するか、または別個の製剤として投与してもよい。
治療または免疫化を目的として、本発明のペプチドは弱毒化されたウイルスの宿主例えばワクシニアウイルスで発現させることもできる。この方法では、本発明のHBVペプチドをコードするヌクレオチド配列を発現するベクターとしてワクシニアウイルスが使用される。組換えワクシニアウイルスは、急性もしくは慢性のHBV感染症の宿主、または感染していない宿主に導入されると、HBVペプチドを発現して、宿主の細胞毒性Tリンパ球のHBVに対する応答を誘発する。免疫化プロトコルに有用なワクシニアベクターと方法は例えば米国特許第4,722,848号に記載されている。なおこの文献は本明細書に援用するものである。もう一つのベクターはBCG(bacille Calmette Guerin)である。BCGベクターはStoverら、Nature,351巻、456〜460頁、1991年に記載されている。この文献は本願に援用するものである。本発明のペプチドの治療投与または免疫化に対して有用な多種類の他のベクター例えばサルモネラ・ティフィ(Salmonella typhi)のベクターなどは、当該技術分野の当業者にとっては本明細書の説明から明らかであろう。
本発明の組成物と方法は、生体外での治療に用いることができる。“生体外での治療”という用語は、治療または免疫の操作を身体の外側で実施することを意味する。例えばリンパ球または他の標的細胞を患者から取出し、次に患者が達成できるかまたは耐えることができるレベルよりはるかに過剰なレベルの、細胞培地中のペプチドの刺激濃度を提供して、高投与量の被験ペプチドで処理する。CTLを刺激する処理をしてからその細胞を宿主に戻してHBV感染症を治療する。宿主の細胞を、上記のように、該ペプチドをコードする遺伝子を保有するベクターに暴露してもよい。その細胞は、該ベクターでトランスフェクトしたならば生体外で増殖させるかまたは患者に戻す。生体外で増殖させた細胞は、予め決めた細胞密度に到達してから患者に戻される。
一つの方法では、組織培養で、患者のCTL前駆細胞(CTLp)を、抗原提示細胞(APC)を、および適当な免疫原性ペプチドとともにインキュベートすることによって、HBVに対する生体外CTL応答が誘発される。適当なインキュベーション期間(一般に1〜4週間)の後、CTLpは活性化され、成熟し次いで膨脹してエフェクターCTLになり、その細胞を患者に注入して戻すと、その細胞は、その特異的標的細胞(HBVに感染した細胞)を破壊する。特異的細胞毒性T細胞を生成させるのに用いる生体外条件を最適化するため、刺激細胞(stimulator cell)の培養物は一般に適当な無血清培地中に保持する。末梢血液リンパ球は、正常なドナーまたは患者の簡単な静脈穿刺または白血球分離によって簡便に単離され、CTLpの応答細胞(responder cell)源として用いられる。一つの実施態様では、適当なAPCを、適当な培養条件下、無血清培地中で4時間、約10〜100μmのペプチドとともにキンキュベートする。そのペプチドを負荷されたAPCを次に最適培養条件下、5〜10日間、生体外で応答細胞集団とともにインキュベートする。
放射能標識的細胞、すなわち特異的ペプチドでパルスされた標的、およびペプチド配列が誘導された、内因的にプロセスされた形態のHBVポリメラーゼ抗原を発現する標的細胞の両者を殺すCTLの存在について培養物を検定することによって、正のCTL活性化を測定することができる。患者のCTLの特異性とMHC拘束は、当該技術分野で公知のいくつかの方法で測定することができる。例えばCTL拘束は、適当なまたは不適当なヒトMHCクラスIを発現する異なるペプチド標的細胞に対して試験することによって測定できる。NHC結合検定で試験結果が陽性でありかつ特異的CTL応答を起こさずペプチドは免疫原生ペプチドとして認定される。
生体外でCTLを誘導するには、APC上の対立遺伝子特異的MHCクラスI分子に捕捉されるペプチドを特異的に認識する必要がある。細胞上の中空の主要組織適合性遺伝子複合体分子にペプチドを負荷すると一次CTL応答を誘導することができる。変異細胞系はあらゆるヒトMHC対立遺伝子に対して存在しないので、APCの表面から内因性のMHC関連ペプチドを取り出し次いでその得られた中空MHC分子に対象の免疫原性ペプチドを負荷する方法を用いることが有利である。生体外CTL治療の開発を目的とするCTL誘導法を設計するには、形質転換されておらず、感染していない細胞および好ましくは患者の自己細胞をAPCとして使用することが望ましい。一般に、APCを、活性化すべきCTLpとともにインキュベートする前に、APCまたは刺激細胞の培養物、ヒトクラスI分子上に負荷されてAPCの表面に発現されるようになるのに充分な量の抗原ペプチドが添加される。次に静止CTLまたは前駆CTLを適当なAPCとともに、CTL活性化するのに充分な期間培養する。CTL抗原特異的方法で活性化する方が好ましい。静止CTLまたは前駆CTL:APCの比率は、固体によって変えてもよく、さらに固体のリンパ球の培養条件に対する依存性、および上記治療法が用いられている疾患の症状または他の症状の性質と重症度のような変数によって決まる。しかしCTL:APCは約30:1〜300:1の範囲内が好ましい。このCTL/APCは、治療するのに使用可能なまたは有効な数のCTLを刺激するのに必要な期間、維持する。
活性化されたCTLは、各種の公知の方法のうちの一つを用いてAPCから有効に分離することができる。例えば、APC、刺激細胞に負荷されたペプチドまたはCTL(もしくはそのセグメント)に対して特異的なモノクローナル抗体を利用して、それらの適当な相補リガンドを捕捉することができる。次に抗体が連結された分子を、適当な手段、例えば公知の免疫沈澱法または免疫検定法によって混合物から抽出することができる。
活性化されたCTLの有効な細胞毒性量は、生体外と生体内での使用によって、ならびにこれらキラー細胞の最終標的である細胞の量とタイプによって変えることができる。上記の量は、患者の症状によっても変化するので、医師がすべての適当な因子を検討して決定すべきである。しかし活性化されたCD8+細胞は、マウスには約5×106〜5×107の細胞が用いられるのに比べて、ヒトの成人に対しては、好ましくは約1×106〜約1×1012、一層好ましくは1×108〜約1×1011そしてさらに好ましくは1×109〜約1×1010用いられる。
細胞成分を再導入する方法は当該技術分野で公知であり、Hons:Kらの米国特許第4,844,893号およびRosenbergの米国特許第4,690,915に例示されているような方法がある(これらの文献は本明細書に援用するものである)。例えば活性化CTLを静脈注入で投与する方法が一般に適当である。
本発明のペプチドには診断剤としての用途もある。例えば、本発明のペプチドを用いて、本発明のペプチドまたは類縁ペプチドを利用する治療方式に対する特定の固体の感受性を測定して、既存の治療プロトコルを改変する場合または羅患している固体の予後を決定する場合の助けにすることができる。その上に本発明のペプチドは、どの固体が慢性のHBV感染症を起こす重大な危険があるかを予測するのにも利用できる。
以下の実施例は、例示を目的として提供するものであり本発明を限定するものではない。
実施例I
HLAで拘束されるETLのHBVポリメラーゼエピトープに対 する応答
この実施例では、急性ウイルス性肝炎の患者の2種のHBVポリメラーゼペプチドに対する、HLA−A2で拘束されるCTLの応答の確認結果を述べる。これらのエピトープは、次のアミノ配列:HBpol 61−69〔配列番号:1〕Gly−Leu−Tyr−Ser−Ser−Thr−Val−Pro−Val(GLYSSTVPV)(ペプチド927.32とも呼称される)およびHBpol 803−811〔配列番号:4〕Ser−Leu−Tyr−Ala−Asp−Ser−Pro−Ser−Val(SLYADSPSV)(ペプチド927.27とも呼称され)で存在している。
これらHBpolペプチドで誘導されるCTLは、PBMCをペプチドの混合物ではなくて個々のペプチドで刺激したことを除いて、係続中の米国特許願第07/935,898号の実施例VIに記載の方法にしたがって、急性肝炎の患者由来のPBMC中に確認された。次いで、得られたCTL系および/またはクローンを、ペプチドでパルスされたかまたは対応する内因性ポリメラーゼ抗原(VpolまたはEBO−pol)を発現したHLA−A2適合標的細胞を殺す性能について試験した。ワクシニアベースのVpol構造体およびエプスタイン−バールウイルスベースのEBOpol構造体の構築は米国特許第07/935,898号の実施IIに記載されているようにして行った。
図1に示すように、ペプチドのHBpol 803−811とHBpol 61−69の両は、ペプチドでパルスされた標的細胞を使用して、患者のCTL応答(HLA−A2+)を刺激したが、他のペプチド927.24(WILRGTSFR)〔配列番号:23〕および927.30(DLNLGNLNV)〔配列番号:24〕と培地の対照は特異的CTL応答を刺激しなかった。HBpol 803−811の特異的クローンの、内因的に合成されたポリメラーゼ抗原(VpolおよびEBO−pol)を認識する性能を図2に示す。HBpol 803−811ペプチドを認識する2種のクローン(Be.27−1A1およびBe.27−1A5と呼称される)が確認された。図3に示すように、HBpol 61−69とHBpol 803−811に対するCTL応答は、相間のペプチドでパルスされた標的細胞によって示されたが、HBpol 803−811のクローンだけが内因によって合成されたVpol抗原に対する応答を示した。
実施例II
この実施例は、臨床上明白なウイルス性肝炎の急性感染患者は、HLAクラスIで拘束される、CTLの、HBVポリメラーゼタンパク質の保存機能領域の複エピトープに対する応答を行うが、慢性肝炎の持続的感染患者と正常な未感染対照被験者は上記応答を行わないことを示す。
急性B型肝炎のHLA−A2陽性患者7名、慢性B型肝炎の患者9名、および未感染の健康な被験者10名を試験した(表II)。急性B型肝炎の診断は、急性HBV感染症の血清学的証拠すなわちB型肝炎表面抗原(HBsAg)、B型肝炎e抗原(HBeAg)およびIgM抗HBc抗体(IgM HBc−Ab);ならびにA型肝炎もしくはC型肝炎のウイルス感染症状の血清学的証拠がないこととともに、標準の診断基準による急性肝障害の臨床上および生化学的証拠に基づいて行った。9名の患者のうち6名は、最初の診断から4箇月以内に、血清トランスアミナーゼ類が正常化し、HBsAgとHBeAgが除去されて完全に回復したが、残りの3名の患者は死亡し追跡調査ができなかった。慢性B型肝炎の患者はすべて、6箇月以上もHBsAgについて繰返し血清学的に陽性であり、かつ血清ALT活性が中程度までゆるやかに上昇した。正常な対照被験者はHBV感染症の臨床歴を全く示さずかつすべてのHBVマーカーに対して血清学的に陰性であった。
HBVポリメラーゼのアミノ酸配列は、HLA−A2対立遺伝子特異的結合モチーフを含有する9量体と10量体を選別した。この研究で220種の候補ペプチドを得た。Gen Bank Databaseの7種のHBVadw配列のうち少なくとも4種の保存(conservation)に基づいて、上記グループから44種のペプチドを選択した。凍結乾燥したペプチドは、DMSO中20mg/mlの濃度で再構成し、次いでRPMI 1640培地を用いて1mg/mlまで希釈した。
Figure 0003650110
ペプチド類の、クラスI分子に対する結合アフィニティを、HBc18−27を示す放射能標識ペプチドFLPSDYFPSV〔配列番号:25〕を用いて、競合結合検定法で測定した。このペプチドは、Buusら、Sience,235巻、1353頁、1987年(この文献は本明細書に援用する)のクロラミンT法を用いてヨウ素化して、5〜10×107cpm/molの比活性にした。精製クラスI分子(10〜50nM)を各種投与量のペプチド、および5〜10nMの標識ペプチドと1μMヒトB2−ミクログロブリン(PBS pH7.0,0.05%NP−40,1mM PHSF,1.3mM 1,10−フェナントロリン、73μMペプスタチンA,8mM EDTAおよび200μM TLCK中とともに室温でインキュベートした。48時間後、クラスI−ペプチドの錯体を、PBS pH6.5,0.5%NP−40,0.1%NaN3で溶離するTSK2000(7.8mm×15cm)カラム、または同じ緩衝液(pH7.0)で溶離するSephadex G−50カラム(22mlベッド容積)によるゲル濾過法で有利のペプチドから分離した。クラスIに捕捉された放射能なしのペプチドを測定し、標識ペプチドの結合を50%阻害するペプチドの投与量(ICSO)を算出した。阻害検定を行う前に、精製クラスI分子を、固定量の標識ペプチドの存在下で滴定し、添加された合計の放射能の10〜30%を捕捉するのに必要な濃度を求めた。その後の阻害検定はすべてこれらのクラスIの濃度を利用して実施した。各ペプチドは2〜4回の独立した実験で試験した。
15種のペプチドが0.01より大きいHLA−A2.1結合アフィニティー比を示した(表III)。なおこの数値は、この数値未満の場合、大部分のペプチドが免疫原性でない閾値である。さらにHLA−A2で拘束されるCTLのエピトープを含有する2種のペプチドHBc18−27とHBs335−343を比較のために含めた。
Figure 0003650110
選択した合成のペプチドとrHBcAgでPBMcと刺激するために、患者および正常なドナー由来のPBMCを、Ficoll−Histopaque密度勾配液で分離し、ハンクスの平衡塩類溶液(HBSS)中で3回洗浄し、L−グルタミン(2mM)、ゲンタマイシン(10μg/ml)および10%の熱非動化ヒトAB血清を補充したRPMI 1640中に再懸濁させ、次に24ウエルプレートに4×106細胞/ウエルでプレートした。その細胞培養物に、rHBcAg(米国、マサチューセッツ州、ケンブリッジ所在のBiogen社)を1μ/mlで添加し、および合成ペプチドを10μg/mlで添加した。健康で未感染の血液ドナーによるいくつかの試験では、rHBcAgを削除するかまたは10μg/mlの破傷風トキソイド(米国、ペンシルベニア州、スイフトウオーター所在のCannaught Laboratories社)を代わりに用いた。というのはこれらの個体は事前にHBVにさらされたことがないのでrHBcAgで誘導されるT細胞ヘルプから利益が得られなかったからである。3日目と10日目に、10%ヒトAB血清を含有するRPMI 1ml、および最終濃度10U/mlでrIL−2を各ウエルに添加した。7日目に、培養物をペプチドrIL−2および照射された(2000ラド)自己支持細胞で再度刺激し、そして14日目に細胞毒性活性について試験した。ペプチド特異的細胞溶解活性を示す選択された培養物を、抗CD4をコートしたフラスコ(米国、カリフォルニア州、サンタ・クララ所在のApplied Immunosciences社)にパニング(panning)することによってCD4+とCD8+の集団に分離し、次いで上記のように再刺激を行った。
CTL系を上記のようにして樹立し、ついで、0.5μg/ml CD3特異的モノクローナル抗体(米国、フロリダ州、ハイアリーア所在の(Coulter Immunology社)、rIL−2(100U/ml)および105の照射(3000ラド)された同種異系のPBMCの存在下、96ウエルマイクロウエルプレート中、10および3細胞/ウエルでウローン化することによって、細胞毒性が高いCD8+CTL中で強化した。同じ方法で、1および0.3細胞ウエルでクローン化することによってHBV特異的クローンを樹立した。増殖培養物を、17日目に、ペプチドでプライムされた標的細胞に対する細胞毒性活性について試験し、細胞毒性系とクローンを24ウエルプレート中で膨脹させ、次に上記のように7〜10日毎に再刺激を行った。
細胞毒性の検定を行うのに用いる標的細胞は、1)10μg/mlで、合成ペプチドとともに一夜インキュベートされた同種異系のHLA適合およびHLA非適合のB−LCL(米国、マサチューセッツ州、ボストン所在のAmer.Soc.Histocompat.Immunogenetics);2)aywサブタイプの対応するコーディング領域を含有するEBVベース発現ベクターのパネルでEBV形質転換B−LCLをトランスフェクトすることによって製造した、HBsAgもしくはHBpolAgを発現する安定なB−LCLトランスフェクタント(Geilhotら、J.Virol.,66巻、2670頁、1992年。この文献は本明細書に援用するものである);または3)組換えワクシニアウイルスに感染させたB−LCL〔Chakrabartiら、Mol.Cell.Biol.,5巻、3403頁、1985年(この文献は本明細書に援用するものである)に記載されているような標準の方法を用いて、HBVゲノムのヌクレオチド2290〜1874である2766フラグメント(aywサブタイプ)を、pSC IIベクターのSma I部位に挿入することによって、HBVポリメラーゼタンパク質(Vpol)をコードする組換えワクシニアウイルス構造体を製造した〕で構成されている。ワクシニア感染標的は、室温で1時間、横ゆれプレート上で、50PFU/細胞で106細胞に感染させ、次いで一回洗浄し一夜37℃でインキュベートすることによって調製した。次に標的細胞に、1時間かけて、100μCiの51Cr(米国、イリノイ州、アーリントン・ハイツ所在のAmersham Corp.社)で標識をつけ次にHBSSで4回洗浄した。5,000標的/ウエルが入っているU形底の96ウエルプレートを用い、標準の4−h51Cr放出検定法で細胞溶解活性を測定した。刺激された患者由来のPBMCと正常な対照の測定は2回づつ行った。細胞毒性百分率は、式:100×((実験放出量−自然放出量)/(最大放出量−自然放出量))から求めた。最大放出量は、標的を、界面活性剤(1%Triton X−100:米国、ミズーリ州、セントルイス所在のSigma Chemical Co.社)で溶解して測定した。自然放出量はすべての被検定物について最大放出量の20%未満であった。抗原を含有する標的細胞からの特異的51Cr放出量が、抗原陰性標的細胞からの抗原非特異的51Cr放出由来の非特異的51Cr放出量より15%以上高くかつ非特異的溶解が最大の15%より小さかった場合、この検定法では陽性とみなした。
表IIIに示すように、9名の急性感染症の患者のうち8名がポリメラーゼペプチドの少なくとも1種に応答し、そして表IIIから分かるように、ペプチド類の6種が少なくとも1名の患者によって認識されたが、これはこれらペプチドがHLA−A2で拘束されるエピトープを示したことを示唆している。これら6種のペプチドのうち5種はHLA結合比が0.1より大きいが、このことは、高アフィニティーペプチドのこのグループ間でさえも結合アフィニティーと免疫原性の間に直接関係があることを裏付けている。
ペプチドのHLA−A2結合アフィニティーは、免疫原性に対する唯一の必要条件ではないようであった。なぜならば、結合アフィニティーが最大(9.600)のペプチド(LLAQFTSAI)〔配列番号:26〕が免疫応答を誘発しなかったのに、該アフィニティーが1/600(0.0160)のペプチドが免疫応答を誘発したからである。この極端にアフィニティーが高いペプチドが、潜在的に応答性のCTL前駆体の細胞消滅を誘発したかもしれないという可能性を排除するため、PBMCを低濃度(0.3,1.3および10μg/ml)のこのペプチドで刺激したがCTL応答を誘発しなかった。このことは、このペプチドなどのような高アフィニティーペプチドの非応答性は恐らく外の機構が原因であることを示唆している。
1種以上のポリメラーゼペプチドに応答した9名の急性感染症の患者のCTL応答を図5に要約した。これらの患者のうちの5名が2種の対照ペプチド:HBc18−27とHBenv335−343を認識したが、1名の患者はHBenv335−343のみを認識し、そして1名の患者はいずれのペプチドにも応答しなかった。これらの結果は、急性ウイルス性肝炎にかかっている間のポリメラーゼタンパク質に対するCTL応答のクロナリティー(clonality)と多特異性(multi−specificity)を示している。10名の未感染の対照のうち9名がこの実施例で使用したペプチドのいずれかに応答したことは重要であり(これら対照の9名は図5に示してある)、このことは、急性感染症の患者に観察されたCTL応答は、感染した細胞に生体内で暴露することによってプライムされた、生体外での二次応答を示したことを示唆している。慢性肝炎の患者9名は応答しなかったが、このことは、HBV特異的CTL応答の活力が、どの患者がウイルスを除去しどの患者がウイルスを除去しないのかを決定する役割をもっていることを示唆している。
HBpol 575−583とHBpol 455−467とHBpol 816−824に強く応答した2名の急性肝炎のHLA−A2患者(A−1とA−2)を確認したので(表III)、これらの患者とペプチドを以後の分析を行うのに選択した。生体外で刺激してから2週間後に、ペプチド特異的CTL応答を示した培養物を選択し、これを、正と負の選択をそれぞれ用いてパニングすることによってCD4+とCD8+のサブセットについて強化し、次にペプチドで再刺激を行い、さらに1週間培養した後、内因的にプロセスされたポリメラーゼ抗原の認識について試験した。図6に示すように、これらのエピトープに対するCTL応答はCD8+T細胞によって仲介された。というのは各細胞系のCD8+画分だけが、対応するペプチドでパルスされたかまたはポリメラーゼ発現ベクターで安定にトランスフェクトされた標的細胞を認識したからである。これらの試験結果は、これらのペプチドが、ポリメラーゼタンパク質が細胞でプロセスされることによって産生される天然のエピトープを示し、かつこれらのペプチドはクラスIHLA分子と関連して提供されることを示唆している。
純品のCD8+細胞系を得て、クローンレベル(clonallevel)でT細胞応答を特徴づけるため、3種の応答する細胞系を各々、抗CD3、照射された同種異系PBLおよびIL−2の存在下、限界希釈法によってクローン化した。誘導体の細胞毒性系はすべて、FACS分析法で測定したところ、CD8+細胞が高く強化された(上記分析法は次のとおりである。0.5〜1.0×106の細胞を、5%BSAと0.02%アジ化ナトリウムを含有するPBSで1回洗浄し、そのペレット化した細胞を、蛍光プレートを接合した抗CD4モノクローナル抗体と抗CD8モノクローナル抗体(Leu3aまたはLeu2a)および同様に標識をつけた対照抗体で、4℃で30分間染色し、次いで5%BSAと0.02%のアジ化ナトリウムを含有するPBSで3回洗浄した後、細胞をFACScanフローサイトメーターで分析した)。さらに、この方法で誘導されたHBpol 455−463特異的CTLクローン6種のうち5種もCD8+細胞で構成されていた。
4種の細胞毒性が高い長期CTL系と、HBpol 455−463でパルスされた標的に対して特異的な2種のクローンを以後の分析用に選択した(図7)。標的細胞をパルスするのに使用したペプチドの量を変えおよびエフェクター:標的の比率を変えることによって、細胞毒性活性の強さを評価した。10nMという低い濃度のペプチドでパルスされた標的細胞を認識したCTLは、ペプチド投与量依存性細胞毒性活性を示し(表IV)、そして1.6:1という低いE:T比で、ペプチドでパルスされた標的およびワクシニア−polを感染させた標的の両者を有効に溶解した(図7)。ペプチドでパルスされていないかまたは関連がないペプチドすなわちHCV感染患者のHLA−A2拘束エピトープでパルスされた標的細胞(表V)は溶解されないが、HBVエンベローブタンパク質を発現する対照の組換えワクシニアウイルスに感染させた細胞は溶解された。このことはCTLの特異性を示している。
Figure 0003650110
Figure 0003650110
HBpol 455−463特異的CTLによって使用される拘束要素を同定するため、患者A−1とA−2由来の細胞毒性系とクローンを、個々のHLAクラスI対立遺伝子をエフェクター細胞と共有する同種異系のEBV−B細胞系に対して試験した。図8に示すように、HLA−A2はこれら2名の患者が共有している唯一のクラスI対立遺伝子であるだけでなく、それらのCTLは、この対立遺伝子を共有し、ペプチドでパルスされた標的細胞のみを溶解する。したがって、両者の患者由来のHBpol 455−463特異的CTLはHLA−A2で拘束される。
HBpol 455−463の配列のカルボキシ末端とアミノ末端を切取り次いで延長したペプチドを合成し、そのエピトープの最適の長さと的確な末端を決定した。図9Aに示すように、GLY455またはLeu463を切取ると、そのペプチドのHLA結合アフィニティーが大きく減少し、元のペプチドHBpol 455−463によって誘導されるCTLによるそれらの認識が完全に阻害される。一般にHBpol 455−463のアミノ末端の上流またはカルボキシ末端の下流に存在する単一のSer残基を付加することによってこのペプチドを延長したところ、CTLによるその認識は低下せず(図9A)、延長されたペプチドのHLA−A2結合アフィニティーが元のペプチドの1/4〜1/10まで減少したにもかかわらずむしろ増大した(図9A)。Serで延長されたペプチドは表Vに示すようにCTLを誘導しなかった。
急性B型肝炎の9名の患者のうち5名の血清から、ネステッドPCR(nested PCR)によって増幅したPCR生成物の直接配列決定を行ったところ、その推定HBVアミノ酸配列がこれら患者のGLSRYVARL〔配列番号:2〕と同一であることが分かった。この配列は、GenBankの7/7と4/5のadwとaywのサブタイプ配列中に存在している。データベースの残りのayw単離体(ayw isolate)のアミノ酸配列はGVSRYVARL〔配列番号:41〕であるが、6/7adrと1/1ayr単離体の配列はGLPRYVARL〔配列番号:42〕であり、そして残りのadr単離体の配列はGLPRYVVCL〔配列番号:43〕である。
これらの異なるウイルスサブタイプの配列を含有するペプチドを、GLSRYVARLで刺激された〔配列番号:2〕PBMCによる認識を試験して、CTL応答の交互反応性を評価した。これら変異体はいずれもCTLによって有効に認識されなかった。GLSRYVVCL〔配列番号:44〕は、そのHLA−A2.1結合アフィニティーが原型ペプチドのGLSRYVARL〔配列番号:2〕より大きいにもかかわらず、非常に高いペプチド濃度でさえも認識されなかった。したがって、Ser457,Ala461およびArg462は、このペプチド中のT細胞受容体接触部位(エピトープ残基)を示す。GLPRYVARL〔配列番号:42〕のSer457が置換された変異体は、CTLによるそれの認識は1/10以下に減少し、HLA結合アフィニティーは1/2に減少した。
Leu456〔HLA接触部位(アグレトープ残基)と推定される〕が置換されたGVSRYVARL〔配列番号:41〕の変異体は、CTLによる認識が不充分で、そのHLA−A2結合アフィニティーと同様に1/9に減少した。しかし、上記のようにアミノ末端とカルボキシ末端を延長したペプチドは、HLA−A2結合アフィニティーが比較的減少したにもかかわらずCTLによって充分認識された(図9A)。このことはLeu456がアグレトープ残基として働くだけでなく、そのペプチドのT細胞受容体結合アフィニティーにも影響を与えることを示唆している。
本明細書で挙げた刊行物、特許および特許願はすべて、個々の刊行物、特許または特許願が各々、あたかも具体的に個々に本明細書に援用して示されるような程度まで本明細書に援用するものである。
上記のことから、本発明の具体的な実施態様は、例示を目的として記載されているが、本発明の思想と範囲から逸脱することなく各種の変形を実施できると解される。したがって本発明は後記の特許請求範囲によってのみ限定される。
配列の列挙
(1)一般情報
(i)出願人:
(A)名称:The Scripps Research Institute
(B)通り:10666 North Torrey Pines Road
(C)町:La Jolla
(D)州:California
(E)国:United States of America
(F)郵便番号(ZIP):92037
(G)電話:(206)467−9600
(H)テレファックス:(415)543−5043
(I)テレックス:
(ii)発明の名称:B型肝炎ウイルスに対する細胞毒性Tリンパ球応答を誘発するためのペプチド
(iii)配列の数:44
(iv)コンピューター読み取りフォーム:
(A)媒体タイプ:フロッピーディスク
(B)コンピューター:IBM PC compatible
(C)操作システム:PC−DOS/MS−DOS
(D)ソフトウェアー:PatentIn Release #1.0,Version #1.25
(v)現出願データ:
(A)出願番号:WO
(B)出願日:01−AUG−1994
(C)分類:
(vi)従来の出願データ:
(A)出願番号:US 08−100,870
(B)出願日:02−AUG−1993
(vi)従来の出願データ:
(A)出願番号:US 07/935,898
(B)出願日:26−AUG−1992
(vi)従来の出願データ:
(A)出願番号:US 07/749,540
(B)出願日:26−AUG−1991
(vii)アトーニー/エージェント情報:
(A)名称:Parmelee,Steven W.
(B)登録番号:31,990
(C)参照/ドケット番号:14740−2−2
(viii)通信情報:
(A)電話:(206)467−9600
(B)テレファックス:(415)543−5043
(2)配列番号1についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号1:
Figure 0003650110
(2)配列番号2についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号2:
Figure 0003650110
(2)配列番号3についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:10個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号3:
Figure 0003650110
(2)配列番号4についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号4:
Figure 0003650110
(2)配列番号5についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号5:
Figure 0003650110
(2)配列番号6についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:20個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号6:
Figure 0003650110
(2)配列番号7についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:20個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号7:
Figure 0003650110
(2)配列番号8についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:20個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号8:
Figure 0003650110
(2)配列番号9についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:15個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号9:
Figure 0003650110
(2)配列番号10についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:20個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号10:
Figure 0003650110
(2)配列番号11についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:845個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号11:
Figure 0003650110
Figure 0003650110
Figure 0003650110
(2)配列番号12についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:10個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号12:
Figure 0003650110
(2)配列番号13についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号13:
Figure 0003650110
(2)配列番号14についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号14:
Figure 0003650110
(2)配列番号15についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:10個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号15:
Figure 0003650110
(2)配列番号16についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:10個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号16:
Figure 0003650110
(2)配列番号17についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:10個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号17:
Figure 0003650110
(2)配列番号18についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号18:
Figure 0003650110
(2)配列番号19についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号19:
Figure 0003650110
(2)配列番号20についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号20:
Figure 0003650110
(2)配列番号21についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:10個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号21:
Figure 0003650110
(2)配列番号22についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号22:
Figure 0003650110
(2)配列番号23についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号23:
Figure 0003650110
(2)配列番号24についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号24:
Figure 0003650110
(2)配列番号25についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:10個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号25:
Figure 0003650110
(2)配列番号26についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号26:
Figure 0003650110
(2)配列番号27についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号27:
Figure 0003650110
(2)配列番号28についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号28:
Figure 0003650110
(2)配列番号29についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号29:
Figure 0003650110
(2)配列番号30についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:10個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号30:
Figure 0003650110
(2)配列番号31についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:10個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号31:
Figure 0003650110
(2)配列番号32についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号32:
Figure 0003650110
(2)配列番号33についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:10個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号33:
Figure 0003650110
(2)配列番号34についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号34:
Figure 0003650110
(2)配列番号35についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:10個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号35:
Figure 0003650110
(2)配列番号36についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号36:
Figure 0003650110
(2)配列番号37についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:10個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号37:
Figure 0003650110
(2)配列番号38についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号38:
Figure 0003650110
(2)配列番号39についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:10個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号39:
Figure 0003650110
(2)配列番号40についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:10個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号40:
Figure 0003650110
(2)配列番号41についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号41:
Figure 0003650110
(2)配列番号42についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号42:
Figure 0003650110
(2)配列番号43についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号43:
Figure 0003650110
(2)配列番号44についての情報:
(i)配列の特徴:
(A)長さ:9個のアミノ酸
(B)型:アミノ酸
(C)鎖の数:一本鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(ii)分子の種類:ペプチド
(xi)配列:配列番号44:
Figure 0003650110

Claims (21)

  1. 〜13個のアミノ酸を含んで成るCTL誘発ペプチドであって、下記のアミノ酸配列:
    Hbpol 455−463(配列番号:2)
    Gly−Leu−Ser−Arg−Tyr−Val−Ala−Arg−Leu
    を含んで成るCTL誘発ペプチド。
  2. 9〜11個のアミノ酸を含んで成る請求の範囲第1項記載のCTL誘発ペプチド。
  3. リポソームを含んで成る医薬的に許容できるキャリヤーに懸濁される請求の範囲第1項記載のCTL誘発ペプチド。
  4. 前記ペプチドがまた、Tヘルパーエピトープを含む請求の範囲第1項記載のCTL誘発ペプチド。
  5. 免疫変性脂質キャリヤーに接合される請求の範囲第1項記載のCTL誘発ペプチド。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のCTL誘発ペプチドを含んで成る、型肝炎ウイルスに対する細胞毒性Tリンパ球応答を刺激するための組成物。
  7. B型肝炎ウイルスに対する細胞毒性Tリンパ球応答を刺激する方法であって、請求項1〜5のいずれか1項に記載のCTL誘発ペプチドに、宿主から取り出された細胞毒性Tリンパ球を暴露することを含んで成る方法。
  8. 前記CTL誘発ペプチドに暴露される宿主の細胞がHLA−A2拘束される、請求項7に記載の方法。
  9. (a)CTLエピトープを含みそして〜13個のアミノ酸を含み、且つ下記のアミノ酸配列:
    Hbpol 773−782(配列番号:3)
    Ile−Leu−Arg−Gly−Thr−Ser−Phe−Val−Tyr−Val
    又は
    Hbpol 816−824(配列番号:5)
    Phe−Leu−Leu−Ser−Leu−Gly−Ile−His−Leu
    のいずれかを含んで成るペプチド、あるいは(b)請求項1〜5のいずれか1項に記載のCTL誘発ペプチドに、宿主から取り出されておりHLA−A2拘束される細胞毒性Tリンパ球を暴露することによりB型肝炎ウイルスに対する細胞毒性Tリンパ球応答を刺激するための方法。
  10. 前記細胞毒性Tリンパ球がさらに、B型肝炎ウイルスに対するTヘルパー応答を惹起する第二のペプチドに暴露される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記CTL誘発ペプチド及びTヘルパー応答惹起ペプチドがリンクされる、請求項10に記載の方法。
  12. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のCTL誘発ペプチドを含んで成り、宿主から取り出された細胞毒性Tリンパ球を前記CTL誘発ペプチドに暴露することによりB型肝炎ウイルスに対する細胞毒性Tリンパ球応答を刺激するための組成物。
  13. 前記CTL誘発ペプチドに暴露される宿主の細胞がHLA−A2拘束される、請求項12に記載の組成物。
  14. (a)CTLエピトープを含みそして〜13個のアミノ酸を含み、且つ下記のアミノ酸配列:
    Hbpol 773−782(配列番号:3)
    Ile−Leu−Arg−Gly−Thr−Ser−Phe−Val−Tyr−Val
    又は
    Hbpol 816−824(配列番号:5)
    Phe−Leu−Leu−Ser−Leu−Gly−Ile−His−Leu
    のいずれかを含んで成るペプチド、あるいは(b)請求項1〜5のいずれか1項に記載のCTL誘発ペプチド、を含んで成る組成物であって、
    宿主から取り出され、HLA−A2拘束される細胞毒性Tリンパ球を前記ペプチドに暴露することによりB型肝炎ウイルスに対する細胞毒性Tリンパ球応答を刺激するための組成物。
  15. 前記細胞毒性Tリンパ球がさらに、B型肝炎ウイルスに対するTヘルパー応答を惹起する第二のペプチドに暴露される、請求項14に記載の組成物。
  16. 前記CTL誘発ペプチド及びTヘルパー応答惹起ペプチドがリンクされる、請求項15に記載の組成物。
  17. 宿主から取り出された細胞毒性Tリンパ球を請求項1〜5のいずれか1項に記載のCTL誘発ペプチドに暴露することによりB型肝炎ウイルスに対する細胞毒性Tリンパ球応答を刺激する方法において使用するための組成物の製造方法であって、前記CTL誘発ペプチドを使用することを特徴とする方法。
  18. 前記CTL誘発ペプチドに暴露される宿主の細胞がHLA−A2拘束される、請求項17に記載の方法。
  19. (a)CTLエピトープを含みそして〜13個のアミノ酸を含み、且つ下記のアミノ酸配列:
    Hbpol 773−782(配列番号:3)
    Ile−Leu−Arg−Gly−Thr−Ser−Phe−Val−Tyr−Val
    又は
    Hbpol 816−824(配列番号:5)
    Phe−Leu−Leu−Ser−Leu−Gly−Ile−His−Leu
    のいずれかを含んで成るペプチド、あるいは(b)請求項1〜5のいずれか1項に記載のCTL誘発ペプチドに、宿主から取り出されHLA−A2拘束される細胞毒性Tリンパ球を暴露することによりB型肝炎ウイルスに対する細胞毒性Tリンパ球応答を刺激するための組成物の製造方法であって、前記ペプチドを使用することを特徴とする方法。
  20. 前記細胞毒性Tリンパ球がさらに、B型肝炎ウイルスに対するTヘルパー応答を惹起する第二のペプチドに暴露される、請求項19に記載の方法。
  21. 前記CTL誘発ペプチド及びTヘルパー応答惹起ペプチドがリンクされる、請求項20に記載の方法。
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