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JP3522971B2 - 高周波デバイス - Google Patents

高周波デバイス

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Publication number
JP3522971B2
JP3522971B2 JP13207996A JP13207996A JP3522971B2 JP 3522971 B2 JP3522971 B2 JP 3522971B2 JP 13207996 A JP13207996 A JP 13207996A JP 13207996 A JP13207996 A JP 13207996A JP 3522971 B2 JP3522971 B2 JP 3522971B2
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Japan
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dielectric
frequency device
resonance
electrodes
voltage
Prior art date
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JP13207996A
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博幸 加屋野
忠彦 前田
喜昭 寺島
久士 芳野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信機器に用い
られる高周波デバイスに関し、特に、共振器やフィル
タ、あるいはこれらを用いて構成される高周波デバイス
に関する。
【0002】
【従来の技術】無線または有線で情報通信を行う通信機
器は、アンプ、ミキサ、フィルタなどの各種のデバイス
から構成されており、共振特性を利用したデバイスが多
く含まれている。例えば、フィルタは、共振素子を複数
個並べて特定の周波数帯のみを通過させる機能を有す
る。このようなフィルタには、挿入損失が小さく、しか
も所望帯域以外を通過させない特性が要求され、そのた
めには無負荷Q値の高い共振素子が必要となる。
【0003】無負荷Q値の高い共振素子を実現する一つ
の方法として、共振素子を構成する金属導体に超伝導体
を用い、誘電体基板にサファイアやMgOなどのような
非常に低損失の材料を用いる方法がある。しかし、この
場合には無負荷Q値が10,000以上となり、非常に
鋭い共振特性が得られるため、設計の段階で共振特性を
高精度に調整しなければ所望の特性が得られない。
【0004】この問題を克服するために、共振周波数の
調整機能を有する共振器及びフィルタが提案されている
(文献1:特開平1−190001号公報)。この例に
おいては、共振素子が2つの異なる臨界磁界の値を持つ
超伝導体で構成され、これらに印加する磁界の強さを調
整することによって超伝導特性を崩し、これにより共振
周波数を可変させる。しかし、この方法では、超伝導体
の特性を変えるために強磁界を発生する磁界発生源が必
要となり、装置が大掛かりなものとなるという欠点があ
る。
【0005】他の方法として、超伝導体で構成される共
振素子の近傍に発熱体を設け、熱によって超伝導特性を
崩す方法が知られている(文献2:Y.Nagai,D,F,Hebert
andT.Van Duzer ,Appl.Phys.Lett,Vol.63,No.6.9 Au
gust,1993,p.830,“Properties of superconductive b
andpass filters with thermal switches”)。この方
法は、前記文献1のような磁界による方法に比べて装置
が簡単になるが、発熱体に電流を流して発熱を生じさせ
る必要があるため動作速度が遅くなるという問題点があ
る。動作速度を上げるためには、フィルタの環境温度を
超伝導体の転移温度Tc 付近に維持する必要がある。し
かし、このような環境温度の維持は非常に困難である。
【0006】また、文献1及び2の方法では超伝導体の
超伝導特性を崩すことにより超伝導体の低損失性が犠牲
にされている。このため、低損失性と調整可能範囲がト
レードオフの関係になるという不具合がある。
【0007】さらに別の方法として、伝送線路の中央に
ギャップを設けて、このギャップ部分に、印加電圧によ
って誘電率の変化する誘電体を取り付け、伝送線路に電
圧を印加することによって共振周波数を変化させる方法
がある(文献3:James A.Beall, Ronald H.ono, David
Galt and John C. Price ,IEEE MTT-S Digest, 1993,
P.1421, “TUNABLE HIGH TEMPERATURE SUPERCONDUCTO
R MICROSTRIP RESONATORS ”)。しかし、この方法では
共振素子となる伝送線路の中央の電流最大点にギャップ
を設けなければならないため、無負荷Q値が1,000
以下となる低い共振器しか実現できないという問題点が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように共振周
波数を可変する従来の技術のうち、共振素子を構成する
超伝導体に印加する磁界の強さを調整することによって
超伝導特性を崩して共振周波数を可変するものでは、超
伝導体の特性を変えるために強磁界を発生する磁界発生
源が必要であり、装置が大掛かりなものとなる問題点が
ある。
【0009】また、共振素子を構成する超伝導体を加熱
することにより超伝導特性を崩して共振周波数を可変す
るものでは、動作速度が遅く、しかも超伝導体の低損失
性を犠牲にしてしまうという問題点がある。
【0010】さらに、伝送線路の中央に設けたギャップ
部分に電圧で誘電率の変化する誘電体を取り付け、伝送
線路を介して誘電体に電圧を印加することによって共振
周波数を変化させるものでは、無負荷Q値の高い共振器
を実現できないという問題点がある。
【0011】この発明は、前記のような従来技術の問題
点を克服し、簡単な構成で共振周波数を高速かつ広範囲
に可変でき、また共振素子に超伝導体を用いる場合に超
伝導体の低損失性を犠牲にすることがなく、さらに無負
荷Q値を高くできる高周波デバイスを提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1の高
周波デバイスは、超伝導体からなる共振素子を含む共振
器と、前記共振器上に積層された電気絶縁層と、前記電
気絶縁層上に積層された第1電極と、前記第1電極層上
に積層され、印加電界に従って誘電率が変化する誘電体
層と、前記誘電体層上に積層された第2電極と、前記共
振素子の共振周波数が所望の周波数になるように、前記
第1及び第2電極にエネルギーを供給する供給手段とを
具備することを特徴とする。
【0013】このような高周波デバイスでは、供給手段
により前記第1及び第2電極にエネルギーが供給され、
これにより第1電極と第2電極との間に生じる電界に従
って誘電体層の誘電率が変化する。この誘電率の変化に
より、共振素子のインピーダンスが変化し、例えば、フ
ィルタを構成するために共振素子を複数個近接して並べ
たものでは共振素子間の結合量が変化する。従って、共
振器の共振周波数や、フィルタの通過周波数、その他の
特性を調整することが可能となる。尚、供給手段から供
給されるエネルギーは電圧であってもよい。
【0014】前記第1及び第2電極の厚さは、電波の透
過を容易にするため、搬送周波数の表皮深さ以下である
ことが好ましい。又、第1及び第2電極を超伝導体で構
成する場合、厚さが磁場侵入長以下であることが好まし
い。
【0015】又、前記誘電体層は予め、誘電率及び厚さ
の少なくとも一方に所定の分布を有するようにしても良
い。
【0016】又、第1及び第2電極が異なる材料で構成
しても良く、この場合、供給するエネルギーに構成材料
の仕事関数の差を含めないようにするのが好ましい。
【0017】又、前記第1及び第2電極のいずれか一方
を複数の領域に分割し、前記供給手段から前記複数の領
域それぞれにエネルギーを供給するように構成しても良
い。この時、前記供給手段は、前記誘電体層の誘電率が
所定の分布となるように、前記複数の領域に対して異な
る電圧を供給することが好ましい。
【0018】この発明に係る第2の高周波デバイスは、
超伝導体からなる、プレート形状の共振素子と、この共
振素子近傍に設けられ、印加電界に従って誘電率が変化
する誘電体部材と、この誘電体部材に近接して設けら
れ、前記共振素子のプレート面に沿って前記誘電体部材
に電界を印加する複数の電極と、前記誘電体部材に所望
の誘電率が生じるように、前記複数の電極にエネルギー
を供給する供給手段とを具備することを特徴とする。
【0019】このような高周波デバイスによれば、供給
手段により前記複数の電極にエネルギーが供給され、こ
れにより各電極の間に生じる電界に従って誘電体部材の
誘電率が変化する。尚、この電界は、共振素子のプレー
ト面に沿って発生する。この誘電率の変化により、共振
素子のインピーダンスが変化し、例えば、フィルタを構
成するために共振素子を複数個近接して並べたものでは
共振素子間の結合量が変化する。従って、共振器の共振
周波数や、フィルタの通過周波数、その他の特性を調整
することが可能となる。尚、供給手段から供給されるエ
ネルギーは電圧であってもよい。
【0020】前記供給手段は、前記誘電体部材に所望の
誘電率分布が生じるように、前記複数の電極にエネルギ
ーを供給するように構成しても良い。
【0021】又、前記複数の電極の厚さは、電波の伝搬
を容易にするため、この電波の表皮深さ以下であること
が好ましく、又、複数の電極を超伝導体で構成する場
合、厚さが磁場侵入長以下であることが好ましい。
【0022】又、前記誘電体部材は予め、誘電率及び厚
さの少なくとも一方に所定の分布を有するように設けて
も良い。
【0023】又、前記共振素子の共振方向に、前記複数
の電極を配置しても良い。
【0024】又、共振回路を、共振素子と誘電体部材に
より構成しても良い。
【0025】又、前記共振素子の幅がL1 で、前記共振
素子と前記複数の電極との距離がL2 の時、 L1 <L2 の条件を満足するように前記共振素子及び前記複数の電
極が配置するのが好ましい。
【0026】又、前記共振素子、前記複数の電極、及び
前記誘電体部材によりストリップラインを構成しても良
い。
【0027】又、前記第2の高周波デバイスは、前記共
振素子に接して設けられ、前記誘電体部材と異なる誘電
率を有する誘電体層を具備し、共振器を、前記共振素子
及び前記誘電体層で構成しても良い。
【0028】又、前記共振素の、所定の箇所にギャップ
を設けても良い。
【0029】又、前記複数の電極をそれぞれ異なる所定
の間隔で設置しても良い。
【0030】又、前記供給手段が、前記複数の電極に対
して異なる電圧を供給するように構成しても良い。
【0031】又、前記複数の電極をインターデジタル形
状で構成しても良い。
【0032】この発明に係る第3の高周波デバイスは、
超伝導体からなる共振素子と、この共振素子に近接て設
けられ、印加電界に従って誘電率が変化する誘電体部材
と、この誘電体部材に近接して設けられ、前記共振素子
の共振方向に垂直になるように設けられたインターデジ
タル形状の複数の電極と、前記誘電体部材に所望の誘電
率分布が生じるように、前記複数の電極に電圧を印加す
る電圧印加手段とを具備することを特徴とする。
【0033】このような高周波デバイスでは、電圧印加
手段により前記複数の電極に電圧が印加され、これによ
り複数の電極の間に生じる電界に従って誘電体部材の誘
電率が変化する。この誘電率の変化により、共振素子の
インピーダンスが変化し、例えば、フィルタを構成する
ために共振素子を複数個近接して並べたものでは共振素
子間の結合量が変化する。従って、共振器の共振周波数
や、フィルタの通過周波数、その他の特性を調整するこ
とが可能となる。
【0034】この発明に係る第4の高周波デバイスは、
印加電界に従って誘電率が変化する誘電体層と、この誘
電体層上に設けられた、超伝導体からなる共振素子と、
前記誘電体層の下に設けられた複数のグランド部と、前
記誘電体層の下に、複数の電極と前記複数のグランド部
が交互に設けられるように、前記複数のグランド部のそ
れぞれの間に設けられた複数の電極と、この複数の電極
に電圧を供給する手段とを具備することを特徴とする。
【0035】このような高周波デバイスでは、供給手段
により前記複数の電極に電圧が供給され、これにより複
数の電極とグランド部との間に生じる電界に従って誘電
体層の誘電率が変化する。この誘電率の変化により、共
振素子のインピーダンスが変化し、例えば、フィルタを
構成するために共振素子を複数個近接して並べたもので
は共振素子間の結合量が変化する。従って、共振器の共
振周波数や、フィルタの通過周波数、その他の特性を調
整することが可能となる。
【0036】この発明に係る第5の高周波デバイスは、
超伝導体からなる共振素子と、この共振素子に近接して
設けられ、光の照射に従って誘電率が変化し、この誘電
率及び厚さの少なくとも一方に予め所定の分布を有する
誘電体部材と、前記誘電体部材に所望の誘電率分布が生
じるように、前記誘電体部材に光を照射する照射手段と
を具備することを特徴とする。
【0037】このような高周波デバイスでは、照射手段
により前記誘電体部材に光が照射され、これにより誘電
体部材の誘電率が変化する。この誘電率の変化により、
共振素子のインピーダンスが変化し、例えば、フィルタ
を構成するために共振素子を複数個近接して並べたもの
では共振素子間の結合量が変化する。従って、共振器の
共振周波数や、フィルタの通過周波数、その他の特性を
調整することが可能となる。
【0038】前記共振素子及び前記誘電体部材により共
振器を構成しても良い。
【0039】又、高周波デバイスが、更に、前記共振素
子に接して設けられ、前記誘電体部材と異なる誘電率を
有する誘電体層を具備し、前記共振素子及び前記誘電体
層により共振器を構成しても良い。
【0040】この発明に係る第6の高周波デバイスは、
超伝導体からなる共振素子と、この共振素子に近接して
設けられ、加熱に従って誘電率が変化し、この誘電率及
び厚さの少なくとも一方に予め所定の分布を有する誘電
体部材と、前記誘電体部材に所望の誘電率分布が生じる
ように、前記誘電体部材を加熱する加熱手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0041】このような高周波デバイスでは、加熱手段
により前記誘電体部材が加熱され、これにより誘電体部
材の誘電率が変化する。この誘電率の変化により、共振
素子のインピーダンスが変化し、例えば、フィルタを構
成するために共振素子を複数個近接して並べたものでは
共振素子間の結合量が変化する。従って、共振器の共振
周波数や、フィルタの通過周波数、その他の特性を調整
することが可能となる。
【0042】前記共振素子及び前記誘電体部材により共
振器を構成しても良い。
【0043】又、高周波デバイスが、更に、前記共振素
子に接して設けられ、前記誘電体部材と異なる誘電率を
有する誘電体層を具備し、前記共振素子及び前記誘電体
層により共振器を構成しても良い。
【0044】以上の第1〜第6の高周波デバイスによれ
ば、簡単な構成で共振周波数を可変できる。また、共振
素子に超伝導体を用いる場合でも超伝導体の低損失性を
犠牲にすることなく、共振周波数を高速にかつ大幅に調
整でき、さらに無負荷Q値の高い高周波デバイスを提供
することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明に
係る各種実施の形態を説明する。
【0046】先ず、この発明に係る高周波デバイスであ
って、共振素子と、誘電体及びグランド層で構成される
基板とにより構成される共振器上に、誘電体層及び電気
伝導体層を適切に設けた第1〜7の実施の形態を説明す
る。
【0047】先ず、図1を参照してこの発明に係る高周
波デバイスの第1の実施の形態を説明する。
【0048】図1は、この発明に係る高周波デバイスの
第1の実施の形態を示す断面図であり、共振周波数を可
変とした共振器を示している。通信機器に使用される電
波を利用するための部品は多種多様な高周波デバイスか
らなっており、その中で共振器を利用するものが多く含
まれている。その例としては、フィルタ、発振器、整合
回路の一部、等が挙げられる。共振周波数は、前述のよ
うに損失を小さくすることで狭帯域の特性が得られる反
面、設計時における所望の特性を得ることが困難とな
る。このため、共振周波数を調整する機能が必要とな
る。この第1の実施の形態によると、このような要求を
容易に満たすことができる。
【0049】図1に示されるように、この高周波デバイ
スは、裏面にグランド面11が設けられた基板12上に
共振素子14が設けられたマイクロストリップライン構
造の共振器上に、電圧を印加することによって誘電率が
変化する誘電体17と、電圧を印可する電極16,18
と、電圧印加素子16を共振素子14と絶縁するための
絶縁用誘電体15をそれぞれ積層させた構造を有する。
【0050】共振周波数を決める要素は、共振素子14
の長さ(共振素子長)と誘電体基板12の誘電率であ
る。共振素子長を物理的に可変することは困難である。
例外として、共振素子14に超伝導体を用いる場合に
は、先に挙げた文献1及び2のように超伝導特性を一部
壊すことで実効的な共振素子長を可変することができる
が、超伝導体の低損失性を犠牲にしなければならない。
そこで、この実施の形態では前記のマイクロストリップ
ライン型共振器と対向して、誘電率が電界に依存する誘
電体層17とこれを両側から挟んで形成された第1及び
第2の電気伝導体層16,18を設置している。ここ
で、電気伝導体層16,18の厚さは、次式で表される
通信に使用する電波の表皮深さδ以下とする。
【0051】
【数1】
【0052】但し、μは透磁率、fは電波の周波数、σ
は導体の導電率である。
【0053】このように電気伝導体層16,18の厚さ
を表皮深さδ以下にすることで、電波はこれらの導体層
16,18を突き抜けるので、導体層がない状態に近い
状態で電波が伝搬することが可能となる。
【0054】このような積層化構造を用いた第1の実施
の形態では、電圧を印加する誘電体を薄く作り込むこと
が可能となる。同一平面でインターデジタル形の電極構
造ではパターンを作成する装置の精度が必要とされる
が、積層化された場合には電極間距離を狭く作ることが
容易となる。電極間距離が狭くなった場合には誘電体の
単位長さあたりの電圧、即ち電界強度、が高くでき、外
部からの電圧源の低電圧化も可能となり、更に、誘電率
の変化を大きくすることが期待できる。
【0055】次に、図2及び図3を参照してこの発明に
係る高周波デバイスの第2の実施の形態を説明する。
【0056】図2は、この発明に係る高周波デバイスの
第2の実施の形態を示す断面図である。
【0057】この第2の実施の形態の高周波デバイス
は、図2に示されるように裏面にグランド面21が形成
された基板22の表面に、超伝導体からなる一対の入出
力線路23と共振素子24が形成されている。これは、
いわゆるマイクロストリップライン構造を基本とするマ
イクロストリップライン型フィルタを構成している。一
対の入出力線路23は、その各一端が誘電体基板22の
図の紙面に垂直方向の端部に引き出されている。
【0058】電圧印加素子25,27は、共振器の電磁
界モードへ影響させないために、常伝導体で構成する場
合には導体厚を表皮深さ以下、超伝導体構成する場合に
は導体厚を磁場の侵入長以下にする。
【0059】この第2の実施の形態の高周波デバイスに
ついてさらに具体的に説明する。マイクロストリップラ
イン型共振器は、基板22としてMgOあるいはLaA
lO3 を用いる。この基板の両面にY系超伝導薄膜をス
パッタリング法で成膜し、一方の面の超伝導体薄膜をグ
ランド面21とし、他方の面の超伝導体薄膜をイオンミ
リング法を用いて加工して、入出力線路23と所望の共
振周波数(この実施の形態では2GHz)の共振素子2
4を形成することにより、マイクロストリップライン型
フィルタを作製する。
【0060】一方、第1及び第2の電気伝導体層25,
27として、厚さ10nmの白金(Pt)薄膜、さらに
誘電率が電界強度依存性を有する誘電体層26として、
厚さが500nmのSrTiO3 薄膜をそれぞれスパッ
タリング法によりMgO基板からなる基板28上に積層
して形成し、これを厚さ1μmのテフロン層(図示せ
ず)を挟んで共振素子24と対向させて設置する。第1
及び第2の電気伝導体層25,27には、可変直流電圧
源29が接続される。
【0061】図3に、可変直流電圧源29によって電気
伝導体層25,27間に印加される可変の直流電圧Vb
(V)と共振器の共振周波数fのVb =0での値からの
ずれΔf(MHz)との関係を示す。ただし、温度は7
7K(以下、同様)で測定が実行された。図3から明ら
かなように、ΔfはVb の絶対値の増加と共に単調増加
し、Vb =5Vで、Δf=80MHz(Δf/f=4
%)となる。
【0062】このようにこの第2の実施の形態による
と、誘電率が電界強度依存性を持つ誘電体層26の両面
に形成された第1及び第2の電気伝導体層25,27間
に印加する直流電圧Vb (V)を変えて誘電体層26に
印加する電界を変化させることで、その実効誘電率を制
御する(変動させる)ことができる。これにより、共振
素子24の共振周波数fを高速かつ広範囲に変化させる
ことができる。
【0063】次に、図4を参照してこの発明に係る高周
波デバイスの第3の実施の形態を説明する。
【0064】図4は、この発明に係る高周波デバイスの
第3の実施の形態を示す断面図である。前述した第2の
実施の形態では、第1及び第2の電気伝導体層25,2
7と誘電体層26とは、共振素子24と別の基板上に形
成されていたが、この第3の実施の形態では共通の基板
上に形成されている。
【0065】先ず、裏面にグランド面31が形成された
基板32の表面に、超伝導体からなる入出力線路33と
共振素子34を形成して構成されたマイクロストリップ
ライン構造を基本とするマイクロストリップラインフィ
ルタが設けられている。この上に、電気絶縁層35とし
て厚さ100nmのSrTiO3 薄膜が形成され、この
上に第1の電気伝導体層36として10nmのPt薄
膜、誘電率が電界依存性を有する誘電体層37として厚
さ500nmのSrTiO3 薄膜、更に、第2の電気伝
導体層38として第1の電気伝導体層36と同様の10
nmのPt薄膜が順次積層されている。
【0066】この第3の実施の形態の高周波デバイスに
おいても、可変直流電圧源39によって電気伝導体層3
6,38間に印加される可変の直流電圧Vb (V)に対
する共振周波数fのVb =0での値からのずれΔf(M
Hz)の依存性は、前記第2の実施の形態と同様の特性
が得られた。
【0067】次に、この発明に係る高周波デバイスの第
4の実施の形態について説明する。
【0068】この第4の実施の形態においては、誘電率
が電界に依存する誘電体層37として、Bax 1-x
iO3 (但し、xはBaによるSrの置換量で、1以下
である)を使用すること以外は前述した第3の実施の形
態と同じ構成とする。xを変えてVb =5V 一定でΔ
fを測定した場合、Δfの値はxによって増減はする
が、いずれの場合も共振周波数は電圧Vb に依存して変
化することが確認された。
【0069】次に、図5及び図6を参照してこの発明に
係る高周波デバイスの第5の実施の形態を説明する。
【0070】図5は、この発明に係る高周波デバイスの
第5の実施の形態を示す断面図である。この第5の実施
の形態では、先ず、裏面にグランド面41が形成された
基板42の表面に、超伝導体からなる入出力線路43と
共振素子44を形成して構成されたマイクロストリップ
ライン構造を基本とするマイクロストリップラインフィ
ルタが設けられている。この上に、電気絶縁層45とし
て例えば厚さ100nmのSrTiO3 薄膜が形成さ
れ、この上に第1の電気伝導体層46として厚さ10n
mのY系超伝導体薄膜、誘電率が電界依存性を有する誘
電体層47として厚さ500nmのSrTiO3 薄膜、
更に、第2の電気伝導体層48として厚さ10nmのP
t薄膜が順次積層されている。
【0071】すなわち、この第5の実施の形態は基本的
には前述した第3の実施の形態と同様の構成であるが、
電界強度依存性を有する誘電体層47を挟んで設けられ
た第1及び第2の電気伝導体層46,48が異種材料で
ある点が第3の実施の形態と異なる。なお、誘電率が電
界依存性を有する誘電体層を挟んで設けられた二つの電
気伝導体層に異種材料を用いる構成は、前記第1〜第5
の実施の形態の構成に組み合わせることも可能である。
【0072】図6に、この第5の実施の形態において可
変直流電圧源49によって電気伝導体層46,48間に
印加される可変の直流電圧Vb (V)と共振器の共振周
波数fのVb =0での値からのずれΔf(MHz)との
関係を示す。第1の電気伝導体層46である超伝導体薄
膜の厚さ10nmは、磁場侵入長λより十分小さい。図
6から分かるように、Δfの最小値は、Vb =0から前
記2種類の電気伝導体の仕事関数の差程度の約1Vだけ
ずれた電圧値において達成される。
【0073】この第5の実施の形態のように、仕事関数
の異なる2種類の電気伝導体を第1及び第2の電気伝導
体層46,48に使用して、両電気伝導体層46,48
間の印加電圧によって共振周波数を制御する場合、印加
電圧の変化領域は図6の領域Aあるいは領域Bのよう
に、両電気伝導体の仕事関数の差を含まないことが望ま
しい。即ち、任意のΔfに対し、Vb が2つの値をもた
ないように制御するのが好ましい。
【0074】次に、図7を参照してこの発明に係る高周
波デバイスの第6の実施の形態を説明する。
【0075】図7は、この発明に係る高周波デバイスの
第6の実施の形態を示す断面図である。この第6の実施
の形態は、各部の構成材料は第3の実施の形態と同様で
あるが、誘電率が電界依存性を有する誘電体層に対する
電圧印加法及び電圧印加用電極の構造が異なっている。
【0076】先ず、図7に示されるように、裏面にグラ
ンド面51が形成された基板52の表面に、超伝導体か
らなる入出力線路53と共振素子54を形成して構成さ
れたマイクロストリップライン構造を基本とするマイク
ロストリップラインフィルタが設けられている。このマ
イクロストリップライン型共振器の上に電気絶縁層55
が形成され、この上に第1の電気伝導体層56、誘電率
が電界依存性を有する誘電体層57、及び第2の電気伝
導体層58が順次積層されている。
【0077】ここで、第2の電気伝導体層58は面内で
二つの領域(電圧印加領域)58−1,58−2に分割
され、これら2つの電圧印加領域58−1,58−2間
に可変直流電圧源70から可変の直流電圧が印加され
る。第2の電気伝導体層58はメタルマスクを用い、二
つの電圧印加領域58−1,58−2は1mmの間隔で
成膜されている。電圧印加領域58−1,58−2の境
界部分上には、電気絶縁のための保護膜59が設けられ
ている。
【0078】この実施の形態の構造では、第1の電気伝
導体層56と第2の電気伝導体層58の一方の電圧印加
領域58−1を両端電極とする第1のコンデンサと、第
1の電気伝導体層56と第2の電気伝導体層58の他方
の電圧印加領域58−2を両端電極とする第2のコンデ
ンサが直列につながった構造となり、これらのコンデン
サを介して誘電体層57に電界が印加される。この場合
も、共振周波数fは印加電圧Vb に依存して変化する。
【0079】このようにこの第6の実施の形態では、可
変直流電圧源60に接続される電圧印加用電極を同一平
面上である第2の電気伝導体層58上に設置でき、第1
の電気伝導体層56には電圧印加用電極を設ける必要が
ない。このため、図7に示される高周波デバイスの製造
が容易になるという利点がある。
【0080】なお、この第6の実施の形態では第2の電
気伝導体層58を複数に分割したが、第1の電気伝導体
層56を複数に分割しても同様の効果を得ることができ
る。
【0081】次に、図8を参照してこの発明に係る高周
波デバイスの第7の実施の形態を説明する。
【0082】この第7の実施の形態は、前述した第1の
実施の形態と基本的には同様の構成を有する。即ち、裏
面にグランド面61が設けられた誘電体基板62上に共
振素子64が設けられたマイクロストリップライン構造
の共振器上に、電圧を印加することによって誘電率が変
化する誘電体67と、電圧を印可する電極66,68
(68−1〜68−7)と、電圧印加素子66を共振素
子64と絶縁するための絶縁用誘電体65をそれぞれ積
層させた構造を有する。
【0083】但し、この第7の実施の形態は、前記第1
の実施の形態と異なり、誘電体層67の誘電率を所望の
分布とするため、電圧印加素子68を複数の電圧印加素
子68−1〜68−7に分離し、更に、これらの電圧印
加素子68−1〜68−7にそれぞれ異なる電圧を印加
している。これにより、誘電体層67内において所望の
誘電率分布を実現することが可能となる、これにより、
共振周波数の制御のみならず、共振器間結合係数等を任
意に設定することも可能となる。尚、所望の誘電率の分
布とは、例えば、フィルタの特性等を整えるような分布
を意味する。以降、所望の分布とは同様の意味を有す
る。
【0084】以上説明したように、共振素子と、誘電体
及びグランドで構成される基板とにより構成される共振
器上に、誘電体層及び電気伝導体層を適切に設けた第1
〜第7の実施の形態では共振器としてマイクロストリッ
プライン構造のものを例示したが、他にストリップライ
ン構造、プレーナ構造等の共振器を用いてもよく、その
ような構造においてもこの発明を適用することが可能で
ある。
【0085】以上述べたように、この発明に係る第1〜
第7の実施の形態によれば、簡単な構成で共振周波数を
可変でき。また、共振素子に超伝導体を用いる場合でも
超伝導体の低損失性を犠牲にすることなく、共振周波数
を高速にかつ大幅に調整でき、さらに無負荷Q値の高い
高周波デバイスを提供することができる。
【0086】次に、この発明に係る高周波デバイスであ
って、共振素子に近接して設けられた、誘電体の誘電率
を変更するため、共振素子の平面方向に誘電体に電界を
印加する構成を有する高周波デバイスの第8〜第24の
実施の形態を説明する。
【0087】先ず、図9(a)及び図9(b)を参照し
てこの発明に係る高周波デバイスの第8の実施の形態を
説明する。
【0088】図9(a)及び図9(b)は、この発明の
第8の実施の形態に係る高周波デバイスとして、共振周
波数を可変とした共振器を示す。
【0089】この第8の実施の形態の高周波デバイス
は、図9(b)に示されるように裏面にグランド面10
2が被着された誘電体基板103の表面に、超伝導体か
らなる共振素子101と入出力線路105を形成した、
いわゆるマイクロストリップライン構造を基本とするマ
イクロストリップライン形共振器を構成している。
【0090】共振周波数を決める要素は、共振素子10
1の長さ(共振素子長)と誘電体基板103の誘電率で
ある。共振素子長を物理的に可変することは困難であ
る。例外として、共振素子101に超伝導体を用いる場
合には、先に挙げた文献1及び2のように超伝導特性を
一部壊すことで実効的な共振素子長を可変することがで
きるが、超伝導体の低損失性を犠牲にしなければならな
い。そこで、この実施の形態では誘電体基板103を外
部から与えられるエネルギーにより誘電率を変えること
ができる誘電体材料により形成し、その誘電率を外部エ
ネルギー104によって変えることで、共振素子101
のインピーダンスを変え、もって共振周波数を可変にす
る方法を適用する。ここで、誘電体基板103に外部か
ら与えるエネルギー104としては、電圧、光、熱、圧
力、磁界などを用いることができる。
【0091】また、誘電体と導体を用いた他の伝送線路
形共振器形状においても、同様にこの発明を適用でき
る。例えば、伝送線路形状としてはストリップライン
形、コプレーナ形などがある。この実施の形態のマイク
ロストリップライン形共振器の場合、次式により共振周
波数fが与えられる。
【0092】
【数2】
【0093】但し、nは自然数、cは光速、lは共振素
子長、εeff は誘電体基板103の実効誘電率である。
εeff が±Δεeff 変化したとき、共振周波数の変化Δ
f/fは下記の(2)式で表される。
【0094】
【数3】
【0095】実際には、図9(a)及び図9(b)の構
成で4GHz帯の共振器を作成し、実効誘電率εeff
20%変えた場合、共振周波数fを400MHz可変す
ることができる。
【0096】次に、図10及び図11を参照してこの発
明に係る高周波デバイスの第9の実施の形態を説明す
る。
【0097】図10は、この発明の第9の実施の形態に
係る高周波デバイスを示す断面図である。この実施の形
態では、第8の実施の形態と同様にマイクロストリップ
ライン構造を用いている。この高周波デバイスは、裏面
にグランド202が形成された誘電体基板203の表面
上に、共振素子201と電圧印加用電極204を形成
し、電極204に可変電圧源205から電圧を印加する
ことで誘電体基板203の誘電率を可変にする構成であ
る。
【0098】この第9の実施の形態によれば、誘電体基
板203の共振素子201や図示しない入出力線路が形
成された面と同一面上に電圧印加用電極204を形成す
ることによって、これらを同一プロセスで形成できるた
め、低コスト化が可能となる。この第9の実施の形態で
は、誘電体基板203に印加電圧で誘電率が変化するも
のを用いる。
【0099】図11は、このような誘電体基板の具体例
を示す図である。誘電体基板301は分子レベルで自発
分局304を起こし、材料によっては誘電体基板301
の両側面に設けた電極302に電圧源303から電圧を
印加して外部電界を加えると、この自発分局304の量
子が破線305で示すように変動し、誘電率が変化す
る。この方法によれば、電圧値の変更のみで誘電率を変
えることができるため、高速に共振周波数を可変するこ
とができる。このような印加電圧により誘電率の変化す
る誘電体材料としては、例えばSrTiO3 ,BaTi
3 を基とするBax Sr1-x TiO3 やPSZTなど
が挙げられる。
【0100】尚、図10に示されるように、高周波デバ
イスに前記マイクロストリップライン構造を適用した場
合、共振素子201と印加電極204との間の距離をL
1 とし、共振素子201の共振素子幅をL2 とした場
合、 L1 >L2 という条件を満足することが望ましい。
【0101】次に、図12を参照してこの発明に係る高
周波デバイスの第10の実施の形態を説明する。
【0102】図12は、この発明の第10の実施の形態
に係る高周波デバイスを示す断面図であり、前記第8、
第9の実施の形態と異なり、ストリップライン構造を適
用した場合の例である。すなわち、印加電圧によって誘
電率が変化する誘電体基板403の表裏両面にグランド
402を形成し、誘電体基板403の内部の同一平面内
に共振素子401及び電圧印加用電極404を配置して
いる。この第10の実施の形態の高周波デバイスは全体
の構造がストリップライン構造である以外、第9の実施
の形態と同様であり、第9の実施の形態と同様の効果を
得ることができる。
【0103】次に、図13(a)及び図13(b)を参
照して、この発明の高周波デバイスに係る第11の実施
の形態を説明する。
【0104】図13(a)及び図13(b)は、この発
明の第11の実施の形態に係る高周波デバイスを示す図
であり、裏面にグランド501が形成された誘電体基板
502の表面上に共振素子504と電圧印加用電極50
3及び入出力線路505を形成してマイクロストリップ
ライン構造とし、さらに、共振素子504と電圧印加用
電極503及び入出力線路505の一部を覆うように、
印加電圧によって誘電率が変化する誘電体層506を設
けた構成となっている。電圧印加用電極503には、直
流電圧を発生する可変電圧源507が接続されている。
【0105】この第11の実施の形態は、共振素子50
4が超伝導体により形成される場合に有効である。共振
素子504として特性の優れた超伝導薄膜を誘電体基板
502上に形成する場合には、格子定数が超伝導体のそ
れに近い誘電体材料を誘電体基板502に用いる必要が
ある。ここで格子定数の異なる基板に超伝導体を形成す
ると、超伝導電流の通るパスに歪が生じてしまい、特性
が劣化する。誘電体基板502に用いる材料として、格
子定数が共振素子504に用いる超伝導体のそれに近い
という条件と、誘電率が印加電圧によって変化するとい
う条件を満たす誘電体材料がない場合には、この実施の
形態のように比誘電率εr で、格子定数が超伝導体のそ
れに近い誘電体基板502上に共振素子504が形成さ
れる。そして、誘電体基板502の比誘電率εr と異な
る比誘電率εr ′で、これが印加電圧により変化する誘
電体材料からなる誘電体層506がスパッタリングなど
により形成される。
【0106】このようにこの第11の実施の形態では、
共振素子504を超伝導体により形成した構成の高周波
デバイスにおいて、可変電圧源507から電圧印加用電
極503を介して誘電体層506に印加する電圧を変え
ることによって、共振素子504の上に形成した誘電体
層506の誘電率を可変させて共振素子504のインピ
ーダンスを変え、共振周波数などの共振特性を変化させ
ることができる。
【0107】また、この第11の実施の形態によれば前
記文献1及び2のように超伝導体の超伝導特性を崩すこ
となく共振特性を変えることができるため、超伝導特性
を崩すための強磁界を発生する大掛かりな磁界発生源
や、動作速度の面で問題のある発熱体を用いる必要がな
く、さらに超伝導特性を崩さずに済むために超伝導体の
低損失性を犠牲にすることがないという利点がある。
【0108】次に、図14を参照して、この発明に係る
高周波デバイスの第12の実施の形態について説明す
る。
【0109】図14は、この発明の第12の実施の形態
に係る高周波デバイスを示す断面図である。裏面にグラ
ンド601が形成された比誘電率εr の誘電体基板60
2上に、超伝導体からなる共振素子604が形成されて
マイクロストリップライン構造とされている。また第1
1の実施の形態と同様に、基板602はその格子定数が
共振素子604の超伝導体の格子定数に近い材料により
形成されている。この誘電体基板602上に厚さが共振
素子604のそれより大きいスペーサ605を介して比
誘電率εr ′(εr ′≠εr )が印加電圧によって変化
する誘電体層606が設けられ、この誘電体層606の
上に電圧印加用電極603が形成されている。この電圧
印加用電極603には、直流電圧を発生する可変電圧源
607が接続されている。
【0110】一般に、印加電圧によって誘電率が変化す
る誘電体層606に用いられる誘電体材料は、他の材料
に比べてロスが大きい。この場合、共振器の無負荷Q値
が誘電体層606のロスの大きさに従って決定される。
そこで、この第12の実施の形態ではスペーサ605を
用いて共振素子604から誘電体層606を浮かせるこ
とで、誘電体層606のロスの共振器への寄与を減ら
し、高い無負荷Q値を実現する。この場合には、図14
に示されるように誘電体層606の上に電圧印加用電極
603を設け、これに直流電圧を発生する可変電圧源7
06を接続する。
【0111】このように第12の実施の形態によれば、
誘電体層606の誘電率を印加電圧により変えることに
よって、第11の実施の形態と同様に超伝導特性を崩す
ための強磁界を発生する大掛かりな磁界発生源や、動作
速度の面で問題のある発熱体を用いることなく、また超
伝導特性を損なうことなく共振素子604のインピーダ
ンスを変え、共振周波数などの共振特性を変えることが
できる。
【0112】次に、図15(a)及び図15(b)を参
照してこの発明に係る高周波デバイスに係る第13の実
施の形態について説明する。
【0113】図15(a)及び図15(b)は、この発
明の第13の実施の形態に係る高周波デバイスを示す図
である。この第13の実施の形態では、裏面にグランド
701が形成された誘電体基板702上に、入出力線路
703及び多数の共振素子704を形成してマイクロス
トリップライン構造とし、さらに印加電圧により比誘電
率ε′が変化する誘電体層705を設けて多段のフィル
タが構成されている。
【0114】このような構成の高周波デバイスにおい
て、各共振素子の共振周波数やフィルタ特性を調整する
ためには、共振素子長の他に共振素子間結合係数と外部
Qの結合量を調整する必要がある。全ての調整箇所を調
整しようとしたとき、フィルタの段数(共振素子704
の個数)をnとした場合、2n+1箇所の調整が必要と
なる。そこで、この実施の形態ではフィルタの各段に個
々に誘電体層705を設け、各誘電体層705にそれら
の端部に設けられた図示しない電圧印加用電極を介して
可変電圧源706から直流電圧を印加することによっ
て、実効共振長、共振素子間結合係数及び外部Qの結合
量を変更するように構成されている。これによって、共
振周波数やフィルタ特性を容易に所望の特性に調整する
ことができる。
【0115】次に、図16(a)及び図16(b)を参
照してこの発明に係る高周波デバイスの第14の実施の
形態を説明する。
【0116】図16(a)及び図16(b)は、この発
明の第14の実施の形態に係る高周波デバイスであっ
て、誘電体基板802上に細い線路部分とギャップを有
する太い線路部分からなる共振素子801を形成した共
振器を示している。共振素子801には、入出力線路8
04が接続されている。この場合、共振素子801は細
い線路部分のインダクタンスLと太い線路部分のギャッ
プによるキャパシタンスCによって、ほぼ次式の周波数
o で共振を起こす。
【0117】
【数4】
【0118】但し、正確な値としては損失や寄生キャパ
シタンスなどの寄生成分を考慮して設計する必要があ
る。
【0119】更に、共振素子801のギャップ部分の上
には、印加電圧により誘電率が変化する誘電体層803
が設けられている。又、この誘電体層803には、可変
電圧源805から直流電圧を印加するための電圧印加用
電極806が形成されている。この電極806は図16
(b)に示されるように線路幅を十分細く形成すること
によって、伝搬する電波からみて高インピーダンスの線
路となるように設置されている。これによって、電波の
エネルギーを漏らすこと無く、高い無負荷Q値を保つこ
とができる。さらに、可変電圧源805から誘電体層8
03への印加電圧を変えることによって、共振素子80
1のギャップによるキャパシタンスCを変化させて共振
周波数fo を可変にしている。なお、誘電体基板802
の裏面にグランドを形成したマイクロストリップライン
構造の場合にもこの実施の形態の手法を適用できる。
【0120】次に、図17(a)及び図17(b)を参
照してこの発明に係る高周波デバイスの第15の実施の
形態について説明する。
【0121】図17(a)及び図17(b)は、この第
15の実施の形態に係る高周波デバイスとして、共振周
波数を下げることができるようにした共振器を示してい
る。この第15の実施の形態は、前記第14の実施の形
態と同様に、誘電体基板902上に細い線路部分とギャ
ップを有する太い線路部分からなる共振素子901が形
成され、共振素子901に入出力線路904を接続する
と共に、共振素子901のギャップ部分の上に、印加電
圧により誘電率が変化する誘電体層903が設けられ、
更に、この誘電体層903には、可変電圧源905から
電圧を印加するための電圧印加用電極906が設けられ
ている。
【0122】この実施の形態では、電圧印加用電極90
6のうち共振素子901のギャップ部分の上の電極形状
を櫛歯状にすることによって、ギャップの対向面積を大
きくしている。このようにすると共振素子901のギャ
ップによるキャパシタンスCを大きくすることができる
ので、前記式(3)からも明らかなように共振周波数f
o を下げることができる。なお、電圧印加用電極906
は共振素子901の導体と別の構造でもよい。また、誘
電体基板902の裏面にグランドを形成したマイクロス
トリップライン構造の場合にもこの実施の形態の手法を
適用できる。
【0123】次に、図18(a)及び図18(b)を参
照してこの発明に係る高周波デバイスの第16の実施の
形態について説明する。
【0124】図18(a)及び図18(b)は、この発
明の第16の実施の形態に係る高周波デバイスとして、
前記第14の実施の形態で説明した細い線路によるイン
ダクタンスと太い線路のギャップによるキャパシタンス
によって構成される共振素子1001を複数個(図18
(a)及び図18(b)の例では2個)並べて構成され
るフィルタを示している。共振素子1001には、入出
力線路1004が接続される。共振素子1001の各々
のギャップ部分及び共振素子1001間のギャップ部分
の上に、印加電圧により誘電率が変化する誘電体層10
03が設けられ、この誘電体層1003の上に個々のギ
ャップ部分に対応させて可変電圧源1005から直流電
圧V1,V2,V3を印加するための電圧印加用電極1
006が設けられている。これらの印加電圧V1,V
2,V3を個々に変えることによって、共振素子100
1のギャップによるキャパシタンスCを変化させ、共振
周波数や共振素子間の結合係数を変化させることができ
る。また、外部Qの調整が必要な場合にも、同様に印加
電圧V1,V2,V3を変えることによって調整を行う
ことができる。
【0125】次に、この発明に係る高周波デバイスの第
17の実施の形態を、図19を参照して説明する。
【0126】図19は、この発明の第17の実施の形態
に係る高周波デバイスを示す図であり、一つの可変電圧
源1105によって各可変項目を一度に調整できるよう
に構成された高周波デバイスを示す。この高周波デバイ
スには、誘電体基板1102の上に複数のギャップを有
する共振素子1101が形成されて入出力線路1104
が接続されると共に、共振素子1101の上に印加電圧
により誘電率が変化する誘電体層1103が設けられ、
この誘電体層1103の上に共振素子1101の各ギャ
ップに対応して電圧印加用電極1106が設けられてい
る。また、電圧印加用電極1106に一つの可変電圧源
1105を共通に接続している。この場合、電圧印加用
電極1106の間隔W1,W2,W3、または電圧印加
用電極1106の幅を変えることによって可変の度合い
を調整し、これによって誘電体層1103の誘電率分布
を所望の特性に合うように調整することができる。
【0127】次に、この発明に係る高周波デバイスの第
18の実施の形態について図20を参照して説明する。
【0128】図20は、この発明の第18の実施の形態
に係る高周波デバイスを示す図であり、前記第17の実
施の形態と同様に一つの可変電圧源1205によって各
可変項目を一度に調整できるように構成されている。但
し、前記第17の実施の形態とは異なり、電圧印加用個
別電極1206の電極幅を一定とし、誘電体層1203
の厚みに分布を持たせることによって、所望の誘電率分
布を実現するよう構成されている。
【0129】すなわちこの第18の実施の形態では、誘
電体基板1202上に複数のギャップを有する共振素子
1201が形成され入出力線路1204が接続されると
共に、共振素子1201の上に印加電圧により誘電率が
変化する誘電体層1203が設けられ、この誘電体層1
203の上に共振素子1201の各ギャップにそれぞれ
対応して電極幅が等しい電圧印加用電極1206が設け
られ、この電圧印加用電極1206に一つの可変電圧源
1205が共通に接続されている。この点は、前記第1
7の実施の形態と同様であるが、この第18の実施の形
態では、誘電体層1203の厚さを各ギャップの位置で
異なるように構成されている。これによって、誘電体層
1203の誘電率分布を所望の特性に合うように調整す
ることができる。
【0130】次に、この発明に係る高周波デバイスの第
19の実施の形態を図21を参照して説明する。
【0131】図21は、この発明の第19の実施の形態
に係る高周波デバイスを示す図である。この高周波デバ
イスは、共通の一つの可変電圧源1305から可変抵抗
1308または抵抗1309を介して各々の電圧印加用
電極1306に電圧が印加され、可変抵抗1308で印
加電圧を可変することにより、所望の電圧分布を作り出
ように構成されている。
【0132】すなわち、この第19の実施の形態では、
誘電体基板1302上に複数のギャップを有する共振素
子1301及び入出力線路1304が設けられると共
に、共振素子1301の上に印加電圧により誘電率が変
化する誘電体層1303が設けられ、この誘電体層13
03の上に共振素子1301の各ギャップに対応して電
圧印加用電極1306が設けられ、更に、電圧印加用電
極1306に可変抵抗1308または抵抗1309を介
して、可変電圧源1305が接続されている。このよう
にすることで、誘電体層1303の誘電率分布を所望の
特性に合うように調整することができる。
【0133】尚、印加電圧を可変するには、抵抗のほか
インダクタンス素子やキャパシタンス素子などの他の受
動素子を用いて構成してもよく、また能動素子を用いた
回路で構成してもよい。
【0134】次に、この発明に係る高周波デバイスの第
20の実施の形態を図22(a)及び図22(b)を参
照して説明する。
【0135】図22(a)及び図22(b)は、この発
明の第20の実施の形態に係る高周波デバイスを示す図
である。この第20の実施の形態では、裏面にグランド
1407が形成された誘電体基板1402上に共振素子
1401と入出力線路1404が設けられると共に、共
振素子1401の上に印加電圧により誘電率が変化する
誘電体層1403が設けられ、この誘電体層1403の
上に設けた電圧印加用電極1406に可変電圧源140
5から直流電圧を印加して誘電体層1403の誘電率を
変化させるように構成された高周波デバイスにおいて、
電圧印加用電極1406の厚さを高周波デバイスの使用
周波数における電波の表皮深さδ以下に設定されてい
る。この表皮深さδは、次式(4)で表わされる。
【0136】
【数5】
【0137】但し、fは高周波デバイスの使用周波数
(通信に用いる電波の周波数)、μは透磁率、σは電圧
印加用電極の導電率である。
【0138】このように電圧印加用電極1406の厚さ
を表皮深さδ以下にすることで、電波自身は電極140
6の導体を突き抜けるため、電極1406がない場合に
近い低損失の状態で電波を伝搬させることができる。
【0139】次に、この発明に係る高周波デバイスの第
21の実施の形態を図23(a)及び図23(b)を参
照して説明する。
【0140】図23(a)及び図23(b)は、この発
明の第21の実施の形態に係る高周波デバイスを示す図
である。この第21の実施の形態は、裏面にグランド1
507が形成された誘電体基板1502上に共振素子1
501と入出力線路1504が形成されたマイクロスト
リップライン構造の高周波デバイスであって、共振素子
1501の上に印加電圧により誘電率が変化する誘電体
層1503を設け、その上に前記式(4)で示される表
皮深さδ以下の厚さを持つ櫛形(インターデジタル形)
の電圧印加用電極1506が形成され、この電極150
6に可変電圧源1505が接続されている。
【0141】この実施の形態によれば、第20の実施の
形態と同様の効果が得られる。また、この第21の実施
の形態の構成は、誘電体層1503に櫛形(インターデ
ジタル形状)の電圧印加用電極1506を介して多数の
点から局所的に電圧を印加することで誘電率の分布を変
える場合に有効である。
【0142】次に、この発明に係る高周波デバイスの第
22の実施の形態を図24(a)及び図24(b)を参
照して説明する。
【0143】図24(a)及び図24(b)は、この発
明の第22の実施の形態に係る高周波デバイスを示す図
である。この第22の実施の形態では、裏面にグランド
1607が形成された誘電体基板1602上に共振素子
1601と入出力線路1604を形成したマイクロスト
リップライン構造の高周波デバイスにおいて、共振素子
1601の上に印加電圧により誘電率が変化する誘電体
層1603が設けられ、この誘電体層1603上に前記
式(4)で示される表皮深さδ以下の厚さを持つ櫛形
(インターデジタル形状)の電圧印加用電極1606が
形成され、この電極1606に可変電圧源1605が接
続されている。この第22の実施の形態では、図24
(b)に示されるように、共振素子1601上の櫛形電
極が、前記第21実施例のそれに比べて変形されてい
る。
【0144】この第22の実施の形態によれば、第20
の実施の形態と同様の効果が得られる上、櫛形(インタ
ーデジタル形状)の電圧印加用電極1606の形状や電
極幅などを変えることによって、誘電体層1603の誘
電率分布を所望の分布にできるという利点がある。
【0145】次に、この発明に係る高周波デバイスの第
23の実施の形態を図25(a)及び図25(b)を参
照して説明する。
【0146】図25(a)及び図25(b)は、この発
明の第23の実施の形態に係る高周波デバイスを示す図
である。この第23の実施の形態では、裏面にグランド
1707が形成された誘電体基板1702上に共振素子
1701と入出力線路1704が形成されたマイクロス
トリップライン構造の高周波デバイスにおいて、共振素
子1701の上に印加電圧により誘電率が変化する誘電
体層1703が設けられ、その上に前記式(4)で示し
た表皮深さδ以下の厚さを持つ櫛形(インターデジタル
形状)の電圧印加用電極1706が形成されている。更
に、この電極1706に複数の可変電圧源1705が接
続されており、誘電体層1703の誘電率を変化させる
位置を複数個持たせるように構成されている。この第2
3の実施の形態によっても、前記第20の実施の形態と
同様の効果が得られる。
【0147】次に、この発明に係る高周波デバイスの第
24の実施の形態について図26(a)及び図26
(b)を参照して説明する。
【0148】図26(a)及び図26(b)は、この発
明の第24の実施の形態に係る高周波デバイスを示す図
である。この第24の実施の形態では、裏面にグランド
1807が形成された誘電体基板1802上に複数の共
振素子1801と入出力線路1804が形成されたマイ
クロストリップライン構造の高周波デバイスにおいて、
共振素子1801の上に印加電圧により誘電率が変化す
る誘電体層1803が設けられ、その上に前記式(4)
で示される表皮深さδ以下の導体厚を持つ櫛形(インタ
ーデジタル形状)の電圧印加用電極1806が形成さ
れ、これに可変電圧源1805を接続することによっ
て、フィルタを実現した例である。この第24の実施の
形態によっても、第20の実施の形態と同様の効果が得
られる。
【0149】次に、この発明に係る高周波デバイスの第
25の実施の形態を図27(a)〜31を参照して説明
する。
【0150】図27(a)は、この第25の実施の形態
の高周波デバイスの共振素子の設けられた面における共
振素子と電極との関係を、図27(b)は、この高周波
デバイスの断面図を示す。共振器は、グランド1901
と一般的な誘電体1902と共振素子1903からなる
マイクロストリップライン構造を有する。この第25の
実施の形態では、この共振器上に、その共振素子の上に
電圧を印可することによって誘電率が変化する誘電体1
904とその共振素子と異なる面に電圧を印加する電極
1905が設けられ、電圧印加素子1905をインター
デジタル形の形状としている。尚、参照符号1906は
入出力素子を示す。
【0151】図27(a)に示されるように、電圧印加
素子190の串の方向を共振素子1903の共振方向
に垂直とし、更に共振素子の幅に対して2倍以上の離れ
た位置で各電極の串を一つの電源から供給できるように
合成する構成がなされている。このように、前記電圧印
加素子190の串の方向を、共振器の共振素子190
3の共振方向に対して垂直とすることで、電圧印加素子
190の電磁界の結合が小さくなることから共振素子
の共振している電磁界のモードへの電圧印加素子190
の影響が小さくなる。
【0152】この第25の実施の形態をフィルタに適用
した場合、サイドカップルドフィルタに適用した例を図
28に、エンドカップルドフィルタに適用した例を図2
9に示す。ここで、2001,2101は共振素子を、
2002,2102は電圧印加素子を、2003,21
03は入出力素子を、2004,2104は電圧源を示
す。
【0153】又、この第25の実施の形態の高周波デバ
イスを各種変形することが可能であり、例えば、図30
に示されるように電極を共振素子とグランドとの間に構
成してもよい。
【0154】即ち、グランド2205上に設けられた誘
電体2204上に、前述したようなインターデジタル形
状の電極2202を設け、更に、これら誘電体2204
及び電圧印加素子2202上に電圧によって誘電率の変
化する誘電体2203が設けられている。共振素子22
01及び入出力端子2206は、前記誘電体2203上
に設けられている。このような構成によっても、前述し
た第25の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0155】又、図31に示されるように、共振素子の
必要な部分のみに誘電体を積層し、内部に設けられた圧
電印加素子を誘電体を積層しない部分から外部電圧源に
よって電圧を供給するようにしてもよい。
【0156】即ち、グランド2305上に設けられた誘
電体2304上に、電圧印加素子2302を設け、更
に、この電圧印加素子2302上には、電圧によって誘
電率の変化する誘電体2303が共振素子2301を保
持するのに必要なだけ設けられている。共振素子230
1は、この誘電体2303上に設けられている。又、誘
電体2304上に設けられた電圧印加素子2302の
内、誘電体2304が設けられていない部部には、外部
電圧源2306が接続されている。このような構成によ
っても、前述した第25の実施の形態と同様の効果を得
ることができる。
【0157】以上述べたように、この発明に係る第8〜
第25の実施の形態によれば、簡単な構成で共振周波数
を可変でき。また、共振素子に超伝導体を用いる場合で
も超伝導体の低損失性を犠牲にすることなく、共振周波
数を高速にかつ大幅に調整でき、さらに無負荷Q値の高
い高周波デバイスを提供することができる。
【0158】次に、この発明に係る高周波デバイスの更
なる実施の形態を図面を参照して説明する。
【0159】この発明に係る高周波デバイスの第26の
実施の形態を図32を参照して説明する。
【0160】図32は、この発明の第26の実施の形態
に係る高周波デバイスを示す図である。この第26の実
施の形態は、前記第25の実施の形態と類似の構成を有
する。しかし、前述した第25の実施の形態と異なり、
共振器の構成要素である超伝導のグランド層が複数のグ
ランドに分割され、誘電体層の下面に設けられている。
更に、この複数の各グランド間には電極がそれぞれ設け
られ、これにより、誘電体層の下面にはグランドと電極
が交互に形成されている。
【0161】より詳細に説明すると、誘電体2402上
には共振素子2401が設けられており、この誘電体2
402の下部に、前述したグランド2403と、電極
(電圧印加素子)2404が設けられている。尚、グラ
ンド2403と電極(電圧印加素子)2404は、超伝
導状態にある。図32に示されるように、グランド24
03は接地され、電極2404には所定の電圧が印加さ
れる。これにより、誘電体層2402の誘電率を変化さ
せることが可能となり、よって共振素子2401の共振
周波数を可変とすることができる。
【0162】以上述べたように、共振素子に近接して設
けられた誘電体部材の誘電率を電圧により変化させる第
26の実施の形態によって、簡単な構成で共振特性を可
変でき、また共振素子に超伝導体を用いる場合に超伝導
体の低損失性を犠牲にすることがなく、さらに無負荷Q
値の高い高周波デバイスを提供することができる。
【0163】次に、この発明に係る高周波デバイスであ
って、光、または熱を用いることにより、共振周波数を
制御する各種実施の形態を説明する。
【0164】先ず、この発明に係る高周波デバイスの第
27の実施の形態を図33を参照して説明する。
【0165】この第27の実施の形態においては、共振
器は共振素子3001と、グランド3002と、光によ
って誘電率の変化する誘電体3003とから構成され、
マイクロストリップライン共振器を構成している。外部
から誘電体に光を印加すると、その光の強度によって誘
電体の誘電率が変化する。これによって共振器のインピ
ーダンスと実効共振器長を可変され、よって共振周波数
を変化させることができる。光によって誘電率が変化す
る材料の例としてはBaTiO3 ,LiNbO,LiT
aO3 等がある。
【0166】次に、この発明に係る高周波デバイスの第
28の実施の形態を図34(a)及び図34(b)を参
照して説明する。
【0167】図34(a)及び図34(b)は、この発
明の第28の実施の形態に係る高周波デバイスを示す図
であり、光によって誘電率が変化する誘電体を用いて周
波数を可変とした例である。
【0168】すなわち、この第28の実施の形態では、
誘電体基板3102上に共振素子3101と入出力線路
3104が設けられ、その上に光3105によって誘電
率が変化する誘電体層3103をが形成されている。こ
の場合、共振素子3101のインピーダンスを可変にす
る部分(破線で示す)とそれ以外の結合量を調整する部
分に光量の異なる光3105を照射することにより、誘
電体層3103の誘電率分布を所望の分布とし、もって
共振素子3101の共振周波数を可変とすることができ
る。
【0169】次に、この発明に係る高周波デバイスの第
29の実施の形態を図35(a)及び図35(b)を参
照して説明する。
【0170】図35(a)及び図35(b)は、この発
明の第29の実施の形態に係る高周波デバイスを示す図
である。この第29の実施の形態は、前記第28の実施
の形態と同様に光によって誘電率が変化する誘電体を用
いるが、照射する光は一様な強さとし、誘電体の厚みを
変えることで実効的な光の強さを可変させることによっ
て、所望の誘電率分布を実現するように構成されてい
る。
【0171】すなわち、誘電体基板3202上に共振素
子3201と入出力線路3204を設け、その上に光3
205によって誘電率が変化する誘電体層3203が形
成されている。この場合、所定の厚さ分布に照射される
一定量の光によって、誘電体層3203の誘電率分布を
所望の分布とすることができ、よって共振素子3201
の共振周波数を可変とすることができる。
【0172】なお、前述した第28及び第29の実施の
形態の変形例として、熱などの光以外の要因によって誘
電率が変化する誘電体を用いてもよい。
【0173】次に、図36を参照して、この発明に係る
高周波デバイスの第30の実施の形態を説明する。
【0174】図36は、この発明の第30の実施の形態
に係る高周波デバイスを示す断面図である。この第30
の実施の形態では、裏面にグランド3301が形成され
た比誘電率εr の誘電体基板3302上に、超伝導体か
らなる共振素子3303を形成してマイクロストリップ
ライン構造とし、前記第11及び第12の実施の形態と
同様に共振素子3303の超伝導体を格子定数が誘電体
基板3302のそれに近い材料により形成されている。
そして、誘電体基板3302上に厚さが共振素子330
3のそれより大きいスペーサ3305を介して比誘電率
εr ′(εr ′≠εr )が印加される熱により変化する
誘電体層3304が設けられ、この誘電体層3304の
上に発熱体3307を付加し、電流源3306から発熱
体3307に通電を行う。
【0175】ここで、誘電体層3304としては熱によ
って誘電率が変化する誘電体材料を用いる。例として、
誘電体層3304は誘電率の動作温度での温度変化率が
大きい材料であり、高誘電体の一種であるSrTiO3
などを用いることができる。そして、この誘電体層33
04の誘電率を発熱体3307の熱で変化させて、共振
周波数を調整する。このとき、誘電体層3304の熱が
超伝導体からなる共振素子3303に伝わらないように
スペーサ3305で共振素子3303から誘電体層33
04を浮かせることによって、超伝導特性を損なうこと
なく共振周波数を変化させることが可能となる。この場
合、スペーサ3305をリング状としてスペーサ330
5で囲まれる共振素子3303の周囲の空間部分を真空
状態にし、さらにスペーサ3305として熱遮蔽可能な
材料を用いることが望ましい。
【0176】このようにこの第30の実施の形態によれ
ば、誘電体層3304の誘電率を熱により変えることに
よって、超伝導特性を崩すために強磁界を発生する大掛
かりな磁界発生源を用いることなく、また超伝導特性を
損なうことなく共振素子3303のインピーダンスを変
え、共振周波数などの共振特性を変えることができる。
【0177】以上述べたように、この発明によれば共振
素子に近接して設けられた誘電体部材の誘電率を熱また
は光により変化させる前記第27〜第30の実施の形態
によって、簡単な構成で共振特性を可変でき、また共振
素子に超伝導体を用いる場合に超伝導体の低損失性を犠
牲にすることがなく、さらに無負荷Q値の高い高周波デ
バイスを提供することができる。
【0178】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明に係る高
周波デバイスによれば、簡単な構成で共振周波数を可変
できる。また、共振素子に超伝導体を用いる場合でも超
伝導体の低損失性を犠牲にすることなく、共振周波数を
高速にかつ大幅に調整でき、さらに無負荷Q値の高い高
周波デバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る高周波デバイスの第1の実施の
形態の構成を示す断面図。
【図2】この発明に係る高周波デバイスの第2の実施の
形態の構成を示す断面図。
【図3】前記図2に示される第2の実施の形態の高周波
デバイスにおける印加電圧Vbと共振周波数fの変化量
Δfの関係を示す図。
【図4】この発明に係る高周波デバイスの第3及び第4
の実施の形態の構成を示す断面図。
【図5】この発明に係る高周波デバイスであり、異なる
電気伝導体が適用された第5の実施の形態の構成を示す
断面図。
【図6】前記図5に示される第5の実施の形態の高周波
デバイスにおける印加電圧Vbと共振周波数fの変化量
Δfの関係を示す図。
【図7】この発明に係る高周波デバイスであり、電圧印
加領域が分離された第6の実施の形態の構成を示す断面
図。
【図8】この発明に係る高周波デバイスであり、誘電率
に分布がもたされる第7の実施の形態の構成を示す断面
図。
【図9】この発明に係る高周波デバイスであり、外部エ
ネルギーの供給により誘電率が制御される第8の実施の
形態の構成を示す図。
【図10】この発明に係る高周波デバイスであり、電圧
が印加されることにより誘電率が制御される第9の実施
の形態の構成を示す断面図。
【図11】前記図10に示される第9の実施の形態にお
いて、印加電圧により誘電率が変化する誘電体の一例を
説明する図。
【図12】この発明に係る高周波デバイスであり、スト
リップライン構造が適用された第10の実施の形態の構
成を示す断面図。
【図13】この発明に係る高周波デバイスであり、マイ
クロストリップライン構造の共振器上に誘電体層が形成
された第11の実施の形態の構成を示す図。
【図14】この発明に係る高周波デバイスであり、共振
器上にスペーサを用いて誘電体層が形成された第12の
実施の形態の構成を示す断面図。
【図15】この発明に係る高周波デバイスであり、複数
の共振素子を用いて多段フィルタを構成する第13の実
施の形態の構成を示す図。
【図16】この発明に係る高周波デバイスであり、共振
素子にギャップが設けられた第14の実施の形態の構成
を示す図。
【図17】この発明に係る高周波デバイスであり、共振
素子にギャップが設けられた第15の実施の形態の構成
を示す図。
【図18】この発明に係る高周波デバイスであり、前記
図16に示される共振素子を複数個設け、フィルタを構
成した第16の実施の形態の構成を示す図。
【図19】この発明に係る高周波デバイスであり、電極
の間隔を制御した第17の実施の形態の構成を示す断面
図。
【図20】この発明に係る高周波デバイスであり、共振
器上に設けられた誘電体層の厚さが調整された第18の
実施の形態の構成を示す断面図。
【図21】この発明に係る高周波デバイスであり、印加
される電圧が抵抗により制御される第19の実施の形態
の構成を示す断面図。
【図22】この発明に係る高周波デバイスであり、電極
の厚さを表皮深さδいかになるよう構成された第20の
実施の形態の構成を示す図。
【図23】この発明に係る高周波デバイスであり、電極
の厚さが前記δ以下であり、且つ、櫛歯形状に設けられ
た第21の実施の形態の構成を示す図。
【図24】この発明に係る高周波デバイスであり、前記
第21の実施の形態に比べて共振素子上の電極形状が変
形された第22の実施の形態の構成を示す図。
【図25】この発明に係る高周波デバイスであり、前記
第21の実施の形態に比べて、異なる電圧を印可するよ
うに構成された第23の実施の形態の構成を示す図。
【図26】この発明に係る高周波デバイスであり、前記
第21の実施の形態に比べて、複数の共振素子が設けら
れたフィルタである第24の実施の形態の構成を示す
図。
【図27】この発明に係る高周波デバイスであって、電
極が櫛形(インターデジタル)形状で構成された第25
の実施の形態の構成を示す図。
【図28】前記第25の実施の形態のデバイスをサイド
カップルドフィルタに適用した構成を示す図。
【図29】前記第25の実施の形態のデバイスをエンド
カップルドフィルタに適用した構成を示す図。
【図30】前記第25の実施の形態の第1変形例の構成
を示す図。
【図31】前記第25の実施の形態の第2変形例の構成
を示す図。
【図32】この発明に係る高周波デバイスの第26の実
施の形態の構成を示す断面図。
【図33】この発明に係る高周波デバイスの第27の実
施の形態の構成を示す断面図。
【図34】この発明に係る高周波デバイスの第28の実
施の形態の構成を示す図。
【図35】この発明に係る高周波デバイスの第29の実
施の形態の構成を示す図。
【図36】この発明に係る高周波デバイスであり、前記
第12の実施の形態のデバイスを熱で制御するように構
成された第30の実施の形態の構成を示す断面図。
【符号の説明】
11,21,31,41,51,61,102,20
2,402,501,601,701,1407,16
07,1707,1807,1901,2205,23
05,2403,3002,3107,3207,33
01…グランド(面)、 12,22,28,32,42,52…基板、 14,24,34,44,54,64,101,40
1,504,604,704,801,901,100
1,1101,1201,1301,1401,150
1,1601,1701,1801,1903,200
1,2101,2201,2301,2401,300
1,3101,3201,3303…共振素子、 15,35,45,55,65…絶縁用誘電体層、 16,18,204,302,404,503,60
3,806,906,1006,1106,1206,
1306,1406,1506,1606,1706,
1806,1905,2002,2102,2202,
2302,2404…電極(電圧印加素子)、 17,1902,1904,2203,2204,23
03,2304,2402,3003…誘電体、 19,29,39,49,60,205,303,40
5,507,805,905,1005,1105,1
205,1305,1405,1505,1605,1
705,1805,2004,2104,2306…可
変直流電圧源、 23,33,43,53,105,505,703,8
04,904,1004,1104,1204,130
4,1404,1504,1604,1704,180
4,1906,2003,2103,2206,310
4,3204…入出力線路(素子,端子)、 25,27,36,38,46,48,56,58(5
8−1〜58−2),66,68…電気伝導体層、 26,37,47,57,67,506,705,80
3,903,1003,1103,1203,130
3,1403,1503,1603,1703,180
3,3103,3203,3304…誘電体層、 59…保護膜、 103,203,301,403,502,602,7
02,802,902,1002,1102,120
2,1302,1402,1502,1602,170
2,1802,3102,3202,3302…誘電体
基板、 104…外部エネルギー、 304…量子、 605,3305…スペーサ、 1308…可変抵抗、 1309…抵抗、 3105,3205…光 3306…電流源 3307…発熱体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳野 久士 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平1−238306(JP,A) 特開 平4−368006(JP,A) 特開 昭63−128618(JP,A) 特開 平8−46253(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/20 - 1/219 H01P 7/00 - 7/10

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超伝導体からなる、プレート形状の共振素
    子と、 前記共振素子近傍に設けられ、印加電界に従って誘電率
    が変化する誘電体部材と、 前記誘電体部材に近接して設けられ、前記共振素子のプ
    レート面に沿って前記誘電体部材に電界を印加する複数
    の電極と、 前記誘電体部材に所望の誘電率が生じるように、前記複
    数の電極にエネルギーを供給する供給手段とを具備する
    ことを特徴とする高周波デバイス。
  2. 【請求項2】前記複数の電極の厚さは、所定周波数の電
    波の表皮深さ以下であることを特徴とする請求項1記載
    の高周波デバイス。
  3. 【請求項3】前記複数の電極は超伝導体で構成され、厚
    さが磁場侵入長以下であることを特徴とする請求項1記
    載の高周波デバイス。
  4. 【請求項4】前記複数の電極が前記共振素子の長手方向
    に配置されていることを特徴とする請求項1記載の高周
    波デバイス。
  5. 【請求項5】前記共振素子と前記誘電体部材により共振
    回路が構成されることを特徴とする請求項1記載の高周
    波デバイス。
  6. 【請求項6】前記共振素子の幅がL1で、前記共振素子
    と前記複数の電極との距離がL2の時、 L1<L2 の条件を満足するように前記共振素子及び前記複数の電
    極が配置されることを特徴とする請求項1記載の高周波
    デバイス。
  7. 【請求項7】前記共振素子、前記複数の電極、及び前記
    誘電体部材によりストリップラインが構成されることを
    特徴とする請求項1記載の高周波デバイス。
  8. 【請求項8】前記高周波デバイスは、前記共振素子に接
    して設けられ、前記誘電体部材と異なる誘電率を有する
    誘電体層を具備し、 前記共振素子及び前記誘電体層は共振器を構成すること
    を特徴とする請求項1記載の高周波デバイス。
  9. 【請求項9】前記複数の電極がインターデジタル形状で
    構成されることを特徴とする請求項1記載の高周波デバ
    イス。
  10. 【請求項10】超伝導体からなる共振素子と、 この共振素子に近接して設けられ、印加電界に従って誘
    電率が変化する誘電体部材と、 この誘電体部材に近接して設けられ、前記共振素子の長
    手方向に垂直になるように設けられたインターデジタル
    形状の複数の電極と、 前記誘電体部材に所望の誘電率分布が生じるように、前
    記複数の電極に電圧を印加する電圧印加手段とを具備す
    ることを特徴とする高周波デバイス。
  11. 【請求項11】印加電界に従って誘電率が変化する誘電
    体層と、 前記誘電体層上に設けられた、超伝導体からなる共振素
    子と、 前記誘電体層の下に設けられた複数のグランド部と、 前記誘電体層の下に複数の電極と前記複数のグランド部
    が前記誘電体層の表面に平行な方向に沿って交互に設け
    られるように、前記複数のグランド部のそれぞれの間に
    設けられた複数の電極と、 前記複数の電極に電圧を供給する手段とを具備すること
    を特徴とする高周波デバイス。
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