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JP3593095B2 - 水熱酸化分解装置 - Google Patents

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JP3593095B2
JP3593095B2 JP2001379439A JP2001379439A JP3593095B2 JP 3593095 B2 JP3593095 B2 JP 3593095B2 JP 2001379439 A JP2001379439 A JP 2001379439A JP 2001379439 A JP2001379439 A JP 2001379439A JP 3593095 B2 JP3593095 B2 JP 3593095B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トランスやコンデンサ等の電気機器類の絶縁油に使用されているPCB含有油等のようなハロゲン化有機化合物を分解処理する水熱酸化分解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリ塩化ビフェニル(Polychlorinated biphenyl:PCB−ビフェニルの塩素化異性体の総称)は、強い毒性を有することから、その製造および輸入が禁止されている。PCBは、1954年頃から国内で製造開始されたものの、カネミ油症事件をきっかけに生体や環境への悪影響が明らかになり、1972年に行政指導により製造中止、回収の指示(保管の義務)が出された経緯がある。
【0003】
PCBは、ビフェニル骨格に塩素が1〜10個置換したものであり、置換塩素の数や位置によって理論的に209種類の異性体が存在し、現在、市販の製品において約100種類以上の異性体が確認されている。また、PCBは、異性体間の物理的性質や化学的性質、生体内安定性や環境動体等が多様であるため、化学分析や環境汚染の様式が複雑化しているのが現状である。さらに、PCBは、残留性有機汚染物質のひとつであって、環境中で分解されにくく、脂溶性で生物濃縮率が高いばかりか、半揮発性で大気経由の移動が可能であるという性質を持ち、また、水や生物など環境中に広く残留することが判明している。このため、PCBは、体内で極めて安定しやすく、体内に蓄積されて慢性中毒(皮膚障害、肝臓障害等)を引き起してしまうだけでなく、発癌性、生殖・発生毒性が認められている。
【0004】
このようなPCBは、従来からトランスやコンデンサなどの絶縁油として広く使用されてきた経緯がある。このため、PCBを使用したトランスやコンデンサなどの絶縁油を高温高圧環境下で水熱酸化分解させる水熱酸化分解装置により、当該PCBを二酸化炭素や水や塩化ナトリウム等にまで分解して無害化処理するようにしている(例えば特開平11−253796号公報、特開2000−126588号公報他参照)。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述したような水熱酸化分解装置において、PCBは、分解中間物(クロロフェノール、クロロベンゼン、ベンゼン等)を経てから二酸化炭素や水や塩化ナトリウム等に分解されている。しかしながら、分解中間物は、PCBよりも分子量が小さいため、PCBよりも先に反応器内から送出されやすく、反応器内での滞留時間がPCBに比べて短くなりやすいことから、最終段階にまで完全に分解されずに排出されてしまう虞がある。このため、反応器の高さを高くして前記各液を混合した処理液の滞留時間を十分に確保するようにしているものの、非常に大きくなってしまっていた。
【0006】
このようなことから、本発明は、反応器の大きさを抑制しながらも、PCBやダイオキシン類等のようなハロゲン化有機化合物を完全に分解して無害化処理することができる水熱酸化分解装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するための、第一番目の発明による水熱酸化分解装置は、供給された処理液中のハロゲン化有機化合物を高温高圧環境下で分解する反応器を備えた水熱酸化分解装置において、前記反応器が、前段反応器と後段反応器とを備えてなり、前記前段反応器内の前記処理液を前記後段反応器の内部に供給する配管を設け、前記処理液を前記前段反応器内に供給する配管および当該前段反応器内の当該処理液を前記後段反応器内に供給する配管のうち少なくとも一方の配管が、当該処理液を当該反応器の複数箇所から供給できるように当該反応器に複数連結されていることを特徴とする。
【0009】
番目の発明による水熱酸化分解装置は、第番目の発明において、前記処理液を前記前段反応器内に供給する配管および当該前段反応器内の当該処理液を前記後段反応器内に供給する配管のうち少なくとも一方の配管が、当該反応器の内部内壁面に沿って当該処理液を供給できるように当該反応器に複数連結されていることを特徴とする。
【0010】
番目の発明による水熱酸化分解装置は、第番目の発明において、前記処理液を前記前段反応器内に供給する配管および当該前段反応器内の当該処理液を前記後段反応器内に供給する配管のうち少なくとも一方の配管が、供給した当該処理液を当該反応器の内部の中心で衝突させるように当該反応器に複数連結されていることを特徴とする。
【0011】
番目の発明による水熱酸化分解装置は、第番目から第番目の発明のいずれかにおいて、前記処理液を前記前段反応器内に供給する配管および当該前段反応器内の当該処理液を前記後段反応器内に供給する配管のうち少なくとも一方の配管が、前記反応器の軸心線を中心にして線対称に位置するように当該反応器に複数連結されていることを特徴とする。
【0012】
番目の発明による水熱酸化分解装置は、第一番目から第番目の発明のいずれかにおいて、前記後段反応器で処理された前記処理液が内部において流通する螺旋状の配管からなる二次反応器を設けたことを特徴とする。
【0013】
番目の発明による水熱酸化分解装置は、第一番目から第番目の発明のいずれかにおいて、前記ハロゲン化有機化合物が、ポリ塩化ビフェニル類、ダイオキシン類等の塩素化有機化合物であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明による水熱酸化分解装置の実施の形態を以下に説明するが、本発明は下記の実施の形態に限定されるものではない。
【0015】
[第一番目の実施の形態]
本発明による水熱酸化分解装置の第一番目の実施の形態を図1〜4を用いて説明する。図1は、分解装置の概略構成図、図2は、図1のII−II線断面矢線視図、図3は、図1の III−III 線断面矢線視図、図4は、PCB無害化処理設備の全体概略構成図である。
【0016】
図1に示すように、油(又は有機溶剤)、PCB、NaOH、水の各液123a〜123dをそれぞれ貯蔵する各タンク135a〜135dは、これら各液123a〜123dを加圧して送給する各加圧ポンプ124a〜124dにそれぞれ連結している。油123aを送給する加圧ポンプ124aは、配管136aを介して混合器137に連結している。PCB123bを送給する加圧ポンプ124bは、配管136bを介して前記配管136aの途中に連結している。つまり、PCB123bは、配管136aで油123aと一緒になって混合器137へ送給されるようになっているのである。
【0017】
水123dを送給する加圧ポンプ124dは、配管136dを介して前記混合器137に連結している。配管136dの途中には、予備加熱(約300℃程度)する予熱器125が設けられている。NaOH液123cを送給する加圧ポンプ124cは、前記配管136dの前記加圧ポンプ124dと前記予熱器125との間に連結している。つまり、NaOH液123cは、配管136dで水123dと一緒になって予熱器125で予熱されてから混合器137へ送給されるようになっているのである。
【0018】
前記混合器137には、分岐する配管140aと配管140bとが配管140を介して接続している。図1,2に示すように、配管140aは、混合器137で混合された処理液123を円筒型をなす前段反応器121の内壁面に沿って送給できるように当該反応器121の側面の下方寄りに連結されている。また、配管140bは、前記前段反応器121の軸心線を中心に前記配管140aに対して線対称に位置して前段反応器121の内壁面に沿って供給できるように当該反応器121の側面の下方寄りに連結されている。
【0019】
つまり、混合器137で混合された処理液123は、その約半分が、配管140aから前段反応器121の内部に内壁面に沿って供給され、残りの略半分が、前記配管140aからの供給方向に対して当該反応器121の軸心線を中心とした線対称となる方向で配管140bから前段反応器121の内部に内壁面に沿って供給されるようになっているのである。このため、前段反応器121の内部に供給された処理液123は、当該反応器121内を効率よく旋回しながら下方から上方へ向けて流通するようになる。
【0020】
前段反応器121の上部には、分岐する配管141aと配管141bとが配管配管141を介して接続している。図1,3に示すように、配管141aは、前段反応器121からの処理液123を円筒型をなす後段反応器122の内壁面に沿って送給できるように当該反応器122の側面の下方寄りに連結されている。また、配管141bは、前記後段反応器122の軸心線を中心に前記配管141aに対して線対称に位置して後段反応器122の内壁面に沿って供給できるように当該反応器122の側面の下方寄りに連結されている。
【0021】
つまり、前段反応器121からの処理液123は、その約半分が、配管141aから後段反応器122の内部に内壁面に沿って供給され、残りの略半分が、前記配管141aからの供給方向に対して当該反応器122の軸心線を中心とした線対称となる方向で配管141bから後段反応器122の内部に内壁面に沿って供給されるようになっているのである。このため、後段反応器122の内部に供給された処理液123は、当該反応器122内を効率よく旋回しながら下方から上方へ向けて流通するようになる。
【0022】
また、図1に示すように、酸化剤である酸素123eを貯蔵するタンク135eは、当該酸素123eを高圧で送給する高圧酸素供給設備138へ連結している。高圧酸素供給設備138には、分岐する配管139aと配管139bとが配管139を介して接続している。配管139aは、前段反応器121の下部に連結されている。配管139bは、後段反応器122の下部に連結されている。
【0023】
前記後段反応器122の上部は、配管142を介して冷却器127に連結している。冷却器127は、減圧弁128を介して気液分離器129に連結している。気液分離器129の気体送出口は、活性炭槽130を介して煙突132に連結している。気液分離器129の液体送出口は、放出タンク134に連結している。
【0024】
このような水熱酸化分解装置120を使用したPCBの分解処理方法を次に説明する。
【0025】
各加圧ポンプ124a〜124dを作動して、各タンク135a〜135d内の各液123a〜123dを配管136a〜136d及び混合器137に送給し、混合された処理液123は、配管140を介して、その略半分が配管140aから前段反応器121の下方内部に当該前段反応器121の内壁面に沿うようにして供給され、残りの略半分が配管140bから前段反応器121の下方内部に当該前段反応器121の内壁面に沿うようにして供給されることにより、当該前段反応器121の内部を螺旋状に旋回しながら上方へ流れるように当該前段反応器121の内部へ供給されると共に、高圧酸素供給設備138により酸素123eを配管139を介して配管139aから前段反応器121の内部に送給された酸素123eが、前記処理液123の旋回流により当該処理液123とまんべんなく混合されながら当該処理液123と共に前段反応器121内を螺旋状に旋回しながら上昇し、亜臨界状態(約370〜400℃、約27MPa)での反応により、PCBは、脱塩素反応および酸化分解反応を起こし、無害化処理(NaCl、CO、HO等に分解)される。
【0026】
ここで、油123aを入れるのは、特に高濃度のPCBの分解反応促進のためと、分解装置120の起動時において反応温度を最適温度まで昇温させるためである。
【0027】
このようにして前段反応器121内を上昇した前記処理液123は、当該反応器121の上部から当該反応器121よりも径サイズの小さい配管141内に流入することにより、流動および各種物質濃度分布が均一化された後、その略半分が配管141aから後段反応器122の下方内部に当該後段反応器122の内壁面に沿うようにして供給され、残りの略半分が配管141bから後段反応器122の下方内部に当該後段反応器122の内壁面に沿うようにして供給されることにより、当該後段反応器122の内部を螺旋状に旋回しながら上方へ流れるように当該後段反応器122の内部へ供給されると共に、高圧酸素供給設備138により酸素123eを配管139を介して配管139bから後段反応器122の内部に送給された酸素123eが、前記処理液123の旋回流により当該処理液123とまんべんなく混合されながら当該処理液123と共に後段反応器121内を螺旋状に旋回しながら上昇し、亜臨界状態(約370〜400℃、約27MPa)での反応により、PCBは、脱塩素反応および酸化分解反応を起こし、無害化処理(NaCl、CO、HO等に分解)される。
【0028】
このようにして後段反応器122内を上昇した前記処理液123は、配管142を介して冷却器127で冷却(約100℃程度)され、減圧弁128で常圧にまで減圧された後、気液分離器129で排ガス131(CO、水蒸気等)と廃水133(水、NaCl等)とに分離され、後処理された後に排出される。
【0029】
つまり、本実施の形態による水熱酸化分解装置120においては、前記処理液123を前段反応器121内に螺旋状に旋回させながら供給すると共に、前段反応器121から配管141に一旦流入させて当該処理液123の流動および各種物質濃度分布を均一化させた後に、当該処理液123を後段反応器122内に螺旋状に旋回させながら供給するようにしたのである。このようにした理由は以下の通りである。
【0030】
反応器内において、PCBは、上述したようにしてNaCl、CO、HO等に分解処理されるが、PCBよりも分子量の小さい分解中間物(クロロフェノール、クロロベンゼン、ベンゼン等)は、PCBよりも先に反応器内から送出されやすく、反応器内での滞留時間がPCBに比べて短くなりやすいため、最終段階にまで完全に分解されずに排出されてしまう虞がある。このため、反応器の高さを高くして前記処理液の滞留時間を十分に確保する必要があるものの、非常に大きくなってしまう。
【0031】
そこで、前記反応器121,122内で前記処理液123を螺旋状に旋回させながら流通させることにより、当該反応器121,122内での当該処理液123の滞留時間を長くしながら混合効率を高めると共に、前段反応器121と後段反応器122とに別けて当該反応器121,122間を配管141で連結し、前記処理液123を前段反応器121から一旦絞り込んで後段反応器122に送給することにより、前記処理液123の流動および各種物質濃度分布を均一化させて、PCBよりも分子量の小さい分解中間物(クロロフェノール、クロロベンゼン、ベンゼン等)の先行流出を抑制するようにしたのである。これにより、前記反応器121,122のサイズが小さくても前記処理液の滞留時間を十分に確保することができる。
【0032】
よって、前記反応器121,122は、その合計高さが従来の単塔の反応器の高さよりも小さくても、PCBを完全無害化処理することができる。
【0033】
したがって、本実施の形態によれば、前記反応器121,122の大きさを抑制しながらも、PCBを完全に分解して無害化処理することができる。
【0034】
このような水熱酸化分解装置120を例えばPCB無害化処理設備に適用した場合について次に説明する。
【0035】
図4に示すように、PCB無害化処理システムは、有害物質であるPCBが付着又は含有又は保存されている被処理物を無害化する有害物質処理システムであって、被処理物1001である有害物質( 例えばPCB)1002 を保存する容器1003から有害物質1002を分離する分離手段1004と、被処理物1001を構成する構成材1001a,b,…を解体する解体手段1005のいずれか一方又は両方を有する前処理手段1006と、前処理手段1006において処理された被処理物を構成する構成材であるコア1001aをコイル1001bと鉄心1001cとに分離するコア分離手段1007と、分離されたコイル1001bを銅線1001dと紙・木1001eとに分離するコイル分離手段1008と、上記コア分離手段1008で分離された鉄心1001cと解体手段1005で分離された金属製の容器 (容器本体及び蓋等)1003 とコイル分離手段1008で分離された銅線1001dとを洗浄液1010で洗浄する洗浄手段1011と、洗浄後の洗浄廃液1012及び前処理手段で分離した有害物質1002のいずれか一方又は両方を分解処理する水熱酸化分解装置である有害物質分解処理手段1013とを、具備してなるものである。
【0036】
ここで、上記有害物質としては、PCBの他、例えば、ダイオキシン類、塩化ビニルシート、有害廃棄塗料、廃棄燃料、有害薬品、廃棄樹脂、未処理爆薬等を挙げることができるが、環境汚染に起因する塩素化有機化合物等のようなハロゲン化有機化合物であればこれらに限定されるものではない。
【0037】
また、上記被処理物としては、例えば、絶縁油としてPCBを用いているトランスやコンデンサ、有害物質である塗料等を保存している保存容器を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0038】
また、蛍光灯用の安定器においても従来はPCBが用いられていたので無害化処理する必要があり、この場合には、容量が小さいので前処理することなく、分離手段1009に直接投入することで無害化処理することができる。
【0039】
また、上記有害物質が液体等の場合には、有害物質分解処理手段1013に直接投入することで無害化処理がなされ、その保管した容器は構成材の無害化処理により、処理することができる。なお、有害物質処理手段1013の構成は、図1に示した水熱酸化分解装置120の構成と同様であるので、その説明は省略する。
【0040】
[第二番目の実施の形態]
本発明による水熱酸化分解装置の第二番目の実施の形態を図5〜7を用いて説明する。図5は、分解装置の概略構成図、図6は、図5のVI−VI線断面矢線視図、図7は、図5のVII−VII線断面矢線視図である。ただし、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様な部分については、前述した第一番目の実施の形態の説明で用いた符号と同一の符号を用いることにより、前述した第一番目の実施の形態の説明と重複する説明を省略する。
【0041】
図5に示すように、前記混合器137には、分岐する配管240aと配管240bとが配管240を介して接続している。図5,6に示すように、配管240aは、混合器137で混合された処理液123を前段反応器121の軸心(中心)と交差する方向へ送給できるように当該反応器121の側面の下方寄りに連結されている。また、配管240bは、前記前段反応器121の軸心線を中心に前記配管140aに対して線対称に位置して前段反応器121の軸心(中心)と交差する方向へ供給できるように当該反応器121の側面の下方寄りに連結されている。
【0042】
つまり、混合器137で混合された処理液123は、その約半分が、配管240aから前段反応器121の内部の中心へ向かって供給され、残りの略半分が、前記配管240aからの供給方向に対して当該反応器121の軸心線を中心とした線対称となる方向で配管240bから前段反応器121の内部の中心へ向かって供給されるようになっているのである。このため、前段反応器121の内部に供給された処理液123は、当該反応器121内の中心(軸心)位置で衝突して乱流を生じながら下方から上方へ向けて流通するようになる。
【0043】
前段反応器121の上部には、分岐する配管241aと配管241bとが配管配管241を介して接続している。図1,3に示すように、配管241aは、前段反応器121からの処理液123を後段反応器122の軸心(中心)と交差する方向へ送給できるように当該反応器122の側面の下方寄りに連結されている。また、配管241bは、前記後段反応器122の軸心線を中心に前記配管241aに対して線対称に位置して後段反応器122の軸心(中心)と交差する方向へ供給できるように当該反応器122の側面の下方寄りに連結されている。
【0044】
つまり、前段反応器121からの処理液123は、その約半分が、配管241aから後段反応器121の内部の中心へ向かって供給され、残りの略半分が、前記配管241aからの供給分に対して当該反応器122の軸心線を中心とした線対称となる方向で配管241bから後段反応器122の内部の中心へ向かって供給されるようになっているのである。このため、後段反応器122の内部に供給された処理液123は、当該反応器122内の中心(軸心)位置で衝突して乱流を生じながら下方から上方へ向けて流通するようになる。
【0045】
また、後段反応器122と冷却器127との間の配管142部分には、螺旋状に形成された配管からなる二次反応器126が設けられている。
【0046】
このような水熱酸化分解装置220において、混合器137で混合された処理液123は、配管240を介して、その略半分が配管240aから前段反応器121の下方内部に当該前段反応器121の中心へ向かって供給され、残りの略半分が配管240bから前段反応器121の下方内部に当該前段反応器121の中心へ向かって供給されることにより、当該前段反応器121の内部の中心(軸心)部分で衝突して乱流を生じながら上方へ流れ、高圧酸素供給設備138により酸素123eを配管139を介して配管139aから前段反応器121の内部に送給された酸素123eとまんべんなく混合されるようになるので、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様に、亜臨界状態(約370〜400℃、約27MPa)での反応により、PCBは、脱塩素反応および酸化分解反応を起こし、無害化処理(NaCl、CO、HO等に分解)される。
【0047】
また、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様に、前段反応器121の上部から配管241内に流入した前記処理液123は、流速が一旦低減されてさらに混合された後、その略半分が配管241aから後段反応器122の下方内部に当該後段反応器122の中心へ向かって供給され、残りの略半分が配管241bから後段反応器122の下方内部に当該後段反応器122の中心へ向かって供給されることにより、当該後段反応器122の内部の中心(軸心)部分で衝突して乱流を生じながら上方へ流れ、高圧酸素供給設備138により酸素123eを配管139を介して配管139bから後段反応器122の内部に送給された酸素123eとまんべんなく混合されるようになるので、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様に、亜臨界状態(約370〜400℃、約27MPa)での反応により、PCBは、脱塩素反応および酸化分解反応を起こし、無害化処理(NaCl、CO、HO等に分解)される。
【0048】
後段反応器122内を上昇した前記処理液123は、配管142を介して二次反応器126内を流通した後、冷却器127で冷却(約100℃程度)され、減圧弁128で常圧にまで減圧された後、気液分離器129で排ガス131(CO、水蒸気等)と廃水133(水、NaCl等)とに分離され、後処理された後に排出される。
【0049】
つまり、本実施の形態による水熱酸化分解装置220においては、前記処理液123を前段反応器121内の中心部分で衝突させて混合を促進させると共に、前段反応器121から配管241に一旦流入させて当該処理液123の流動および各種物質濃度分布を均一化させた後に、当該処理液123を後段反応器122内の中心部分で衝突させて混合を促進させ、さらに二次反応器126で処理液123の流速を再度遅くしながら処理するようにしたのである。
【0050】
よって、前記処理液123を前記反応器121,122内の中心部分で衝突させて混合促進させることにより、当該反応器121,122内での当該処理液123の混合効率を高めると共に、前段反応器121と後段反応器122とに別けて当該反応器121,122間を配管241で連結し、前記処理液123を前段反応器121から一旦絞り込んで後段反応器122に送給することにより、前記処理液123の流動および各種物質濃度分布を均一化して、PCBよりも分子量の小さい分解中間物(クロロフェノール、クロロベンゼン、ベンゼン等)の先行流出を抑制し、さらに、配管を螺旋状に巻いた二次反応器126内を流通させることにより、前記処理液123の流速を遅くしてPCBよりも分子量の小さい分解中間物(クロロフェノール、クロロベンゼン、ベンゼン等)の滞留時間を十分に確保するようにしたのである。
【0051】
したがって、本実施の形態によれば、前述した第一番目の実施の形態と同様な効果を得ることができるのはもちろんのこと、前述した第一番目の実施の形態の場合よりも前記反応器121,122の大きさをさらに小さくすることができる。
【0052】
[他の実施の形態]
なお、前述した第一,二番目の実施の形態では、前段反応器121および後段反応器122の両者共に処理液123を二方向から供給するようにしたが、処理液123中のPCB濃度等の各種条件によっては、前段反応器121および後段反応器122のいずれか一方のみ二方向から処理液123を供給するようにしてもよい。
【0053】
また、前述した第一,二番目の実施の形態では、前記反応器121,122内に処理液123を二方向から供給するようにしたが、当該処理液123を三方向以上から供給するようにしてもよい。
【0054】
また、前述した第一,二番目の実施の形態では、前段反応器121および後段反応器122の両者共に酸素123eを供給するようにしたが、処理液123中のPCB濃度等の各種条件によっては前段反応器121のみに酸素123eを供給するようにしてもよい。
【0055】
また、前記反応器121,122内への前記処理液123の供給方向は、水平方向はもちろんのこと、前記反応器121,122の内の上方や下方へ向かう方向(水平方向と交差する方向)へ処理液123を供給することも可能である。
【0056】
また、前述した第一番目の実施の形態において、後段反応器122の後流側に二次反応器126を設けることも可能である一方、前述した第二番目の実施の形態において、後段反応器122の後流側の二次反応器126を省略することも可能である。
【0057】
【発明の効果】
第一番目の発明による水熱酸化分解装置は、供給された処理液中のハロゲン化有機化合物を高温高圧環境下で分解する反応器を備えた水熱酸化分解装置において、前記反応器が、前段反応器と後段反応器とを備えてなり、前記前段反応器内の前記処理液を前記後段反応器の内部に供給する配管を設け、前記処理液を前記前段反応器内に供給する配管および当該前段反応器内の当該処理液を前記後段反応器内に供給する配管のうち少なくとも一方の配管が、当該処理液を当該反応器の複数箇所から供給できるように当該反応器に複数連結されていることから、処理液を前段反応器から一旦絞り込んで後段反応器に送給することができるので、処理液の流動および各種物質濃度分布を均一化して、分解中間物の先行流出を抑制することができる。このため、前段反応器および後段反応器は、そのサイズが小さくても処理液の滞留時間を十分に確保することができ、その合計高さが従来の単塔の反応器の高さよりも小さくても、ハロゲン化有機化合物を完全無害化処理することができる。よって、反応器の大きさを抑制しながらも、ハロゲン化有機化合物完全に分解して無害化処理することができる。加えて、前記処理液を反応器内で混合することができ、分解中間物の先行流出をさらに抑制することができる。
【0059】
番目の発明による水熱酸化分解装置は、第番目の発明において、前記処理液を前記前段反応器内に供給する配管および当該前段反応器内の当該処理液を前記後段反応器内に供給する配管のうち少なくとも一方の配管が、当該反応器の内部内壁面に沿って当該処理液を供給できるように当該反応器に複数連結されていることから、処理液を前記反応器内に螺旋状に旋回させながら供給することができるので、当該反応器内での処理液の滞留時間を平均化しながら混合効率を高めることができ、分解中間物の先行流出を効率よく抑制することができる。
【0060】
番目の発明による水熱酸化分解装置は、第番目の発明において、前記処理液を前記前段反応器内に供給する配管および当該前段反応器内の当該処理液を前記後段反応器内に供給する配管のうち少なくとも一方の配管が、供給した当該処理液を当該反応器の内部の中心で衝突させるように当該反応器に複数連結されていることから、処理液を前記反応器内の中心部分で衝突させて混合を促進させることができるので、当該反応器内での処理液の混合効率を高めることができ、分解中間物の先行流出を効率よく抑制することができる。
【0061】
番目の発明による水熱酸化分解装置は、第番目から第番目の発明のいずれかにおいて、前記処理液を前記前段反応器内に供給する配管および当該前段反応器内の当該処理液を前記後段反応器内に供給する配管のうち少なくとも一方の配管が、前記反応器の軸心線を中心にして線対称に位置するように当該反応器に複数連結されているので、第番目から第番目の発明で得られる効果を最も効率よく得ることができる。
【0062】
番目の発明による水熱酸化分解装置は、第一番目から第番目の発明のいずれかにおいて、前記後段反応器で処理された前記処理液が内部において流通する螺旋状の配管からなる二次反応器を設けたので、分解中間物の分解処理をさらに確実に行うことができる。
【0063】
番目の発明による水熱酸化分解装置は、第一番目から第番目の発明のいずれかにおいて、前記ハロゲン化有機化合物が、ポリ塩化ビフェニル類、ダイオキシン類等の塩素化有機化合物であるので、第一番目から第番目の発明で得られる効果を最も確実に発現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水熱酸化分解装置の第一番目の実施の形態の概略構成図である。
【図2】図1のII−II線断面矢線視図である。
【図3】図1の III−III 線断面矢線視図である。
【図4】PCB無害化処理設備の全体概略構成図である。
【図5】本発明による水熱酸化分解装置の第二番目の実施の形態の概略構成図である。
【図6】図5のVI−VI線断面矢線視図である。
【図7】図5のVII−VII線断面矢線視図である。
【符号の説明】
120,220 水熱酸化分解装置
121 前段反応器
122 後段反応器
123 処理液
123a 油(又は有機溶剤)
123b PCB
123c 水酸化ナトリウム液
123d 水
123e 酸素
124a〜124d 加圧ポンプ
125 予熱器
126 二次反応器
127 冷却器
128 減圧弁
129 気液分離器
130 活性炭槽
131 排ガス
132 煙突
133 排水
134 放出タンク
135a〜135e タンク
136a〜136e 配管
137 混合器
138 高圧酸素供給設備
139,139a,139b 配管
140,140a,140b,240,240a,240b 配管
141,141a,141b,241,241a,241b 配管
142 配管

Claims (6)

  1. 供給された処理液中のハロゲン化有機化合物を高温高圧環境下で分解する反応器を備えた水熱酸化分解装置において、
    前記反応器が、前段反応器と後段反応器とを備えてなり、
    前記前段反応器内の前記処理液を前記後段反応器の内部に供給する配管を設け、
    前記処理液を前記前段反応器内に供給する配管および当該前段反応器内の当該処理液を前記後段反応器内に供給する配管のうち少なくとも一方の配管が、当該処理液を当該反応器の複数箇所から供給できるように当該反応器に複数連結されている
    ことを特徴とする水熱酸化分解装置。
  2. 請求項1において、
    前記処理液を前記前段反応器内に供給する配管および当該前段反応器内の当該処理液を前記後段反応器内に供給する配管のうち少なくとも一方の配管が、当該反応器の内部内壁面に沿って当該処理液を供給できるように当該反応器に複数連結されていることを特徴とする水熱酸化分解装置。
  3. 請求項1において、
    前記処理液を前記前段反応器内に供給する配管および当該前段反応器内の当該処理液を前記後段反応器内に供給する配管のうち少なくとも一方の配管が、供給した当該処理液を当該反応器の内部の中心で衝突させるように当該反応器に複数連結されていることを特徴とする水熱酸化分解装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、
    前記処理液を前記前段反応器内に供給する配管および当該前段反応器内の当該処理液を前記後段反応器内に供給する配管のうち少なくとも一方の配管が、前記反応器の軸心線を中心にして線対称に位置するように当該反応器に複数連結されていることを特徴とする水熱酸化分解装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかにおいて、
    前記後段反応器で処理された前記処理液が内部において流通する螺旋状の配管からなる二次反応器を設けたことを特徴とする水熱酸化分解装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、
    前記ハロゲン化有機化合物が、ポリ塩化ビフェニル類、ダイオキシン類等の塩素化有機化合物であることを特徴とする水熱酸化分解装置。
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