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JP3587702B2 - Dll回路を内蔵する集積回路装置 - Google Patents

Dll回路を内蔵する集積回路装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DLL(Delay Locked Loop) 回路を内蔵する集積回路装置に関し、特に、集積回路装置内の他の回路から電源を経由して与えられる電源ノイズ等の影響を少なくして、DLL回路の位相調整機能の精度を高くしたDLL回路を有する集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シンクロナスDRAM(SDRAM)等の同期型の集積回路装置は、外部から供給される基準クロックに同期して、或いは基準クロックと所定の位相関係のタイミングで内部回路を動作させる。そのために、内部にタイミングクロック発生回路が設けられる。
【0003】
かかるタイミングクロック発生回路は、集積回路装置内での基準クロックの伝播遅延による影響をなくすために、DLL回路を利用する。即ち、DLL回路は、基準クロックを遅延させて所定のタイミングを有する制御クロックを出力する可変遅延回路と、基準クロックとそれを遅延させた可変クロックとの位相を比較し、それらの位相が整合するように可変遅延回路の遅延量を調整する位相比較回路及び遅延制御回路とを有する。かかるDLL回路は、例えば、特開平10−112182 号公報(平成10年4月28日公開)に基本的な構成が示される。
【0004】
図1は、従来のDLL回路の構成図である。図1には、DLL回路1、出力回路2及びDLL回路以外の回路として入力バッファ3が示される。DLL回路1には、外部電源から降圧された内部電源Vii1が電源として供給される。この降圧内部電源Vii1は、外部電源Vcc、Vssを供給され、電源Vccを昇圧して昇圧電源Vppを生成する昇圧電源発生回路4と、昇圧電源Vppを電源として供給され一定に制御された制御電圧としてゲート電圧Vg を生成する制御電圧(ゲート電圧)発生回路5と、ゲート電圧Vg からトランジスタQ1の閾値電圧だけ低い内部電源Vii1 を生成する内部電源回路VR1からなる内部電源システムにより生成される。
【0005】
入力バッファ3には、外部からのクロックCLKとその反転クロック/CLKを内部に取り込む入力バッファ11,10と、DLL回路の一部として利用されるダミー入力バッファ18が設けられる。入力バッファ10,11から取り込まれたクロック/CLK0,CLK0は、それぞれ可変遅延回路12,13を通過し遅延し、所定の位相に制御された制御クロック/CLK1,CLK1としてデータ出力バッファ14に供給される。図示しない内部からのデータが、この位相が制御されたクロック/CLK1,CLK1に応答して、外部に出力データDout として出力される。従って、この出力バッファ14には、通常の外部電源Vcc、Vssとは異なる外部バッファ用の外部電源VccQ 、VssQ とが供給される。
【0006】
DLL回路のフィードバックループには、内部クロックCLK0を分周器15により低い周波数に分周したクロックc−clkが供給される。この基準クロックc−clkは、位相比較回路20の一方の入力として供給されると共に、可変遅延回路16,ダミーデータ出力バッファ17,ダミー入力バッファ18により遅延されて可変クロックd−i−clk として位相比較回路20の他方の入力に供給される。そして、その位相比較結果が遅延制御回路21に供給され、2つの入力クロックの位相が一致するように、遅延制御回路21が可変遅延回路12,13,16の遅延量を調整する。即ち、これらの可変遅延回路12,13,16に、共通の遅延制御信号N21を与える。
【0007】
上記の出力バッファ以外に、他の所定の内部回路に前記制御クロックが供給され、その内部回路の動作タイミングが制御される場合もある。例えば、入力バッファに制御クロックが供給される。
【0008】
上記の通り、従来例のDLL回路において、他の回路からの電源ノイズの影響を避けるために、DLL回路専用の内部電源回路VR1がDLL回路用の内部電源Vii1 を生成する。入力バッファ3のようなDLL回路以外の回路には、外部電源Vccが供給されるか、或いはDLL回路専用の内部電源回路VR1とは異なる内部電源回路VR2からの内部電源Vii2 が供給される。また、大電流を必要とする出力回路2には、通常の外部電源Vcc, Vssとは異なる出力回路用の外部電源VccQ 、VssQ が供給される。また、DLL回路1及びそれ以外の回路3や電源システム4,5,VR1,VR2には外部接地電源Vssが供給される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、DLL回路を駆動する降圧された内部電源Vii1 は、DLL回路の全ての構成要素に供給される。したがって内部電源Vii1 には、DLL回路の各構成要素の動作によって電源ノイズが発生する。そして、DLL回路のある構成要素の動作で発生した電源ノイズが他の構成要素の動作に影響を与える。例えば、反転クロック/CLK1が可変遅延回路12を通過する時に、可変遅延回路12の動作により内部電源Vii1 に電源ノイズが生じると、同じ内部電源Vii1 で駆動されている他の可変遅延回路13,16が、その電源ノイズに影響を受けて、それらの遅延量が変動する。その結果、制御クロックのジッタ(位相の揺れ)の原因となり正確な位相調整が困難になる。
【0010】
より具体的には、基準クロックc−clkと可変遅延回路16,ダミー遅延回路17,18を通過した可変クロックd−i−clk とがロックオン状態にある時に、他の可変遅延回路12,13の動作により内部電源Vii1 に電源ノイズが発生すると、上記のフィードバックループ内の可変遅延回路16の動作が影響を受けて、その遅延量が変化し、アンロック状態になる場合がある。その場合、外部クロックCLK,/CLKと制御クロックCLK1,/CLK1とがロックオン状態にもかかわらず電源ノイズによりアンロック状態になり、制御クロックCLK1,/CLK1にジッタが発生し、データ出力Dout の出力のタイミングが不正確になる。
【0011】
また、別の例では、位相比較回路20は、入力クロックc−clkとd−i−clk の位相差がロックオン状態か否かを検出するための位相一致検出部を有する。この位相一致検出部が、可変遅延回路の動作による電源ノイズの影響を受けて、ロックオン状態にもかかわらずアンロック状態を検出する場合がある。この場合も、その位相比較結果にしたがって遅延制御回路21が可変遅延回路16の遅延量を制御し、ロックオン状態にしようとするが、その時には電源ノイズの影響がなくなり、今度はその遅延量変更後の可変クロックd−i−clk に対してアンロックが検出され、再度遅延制御回路21が可変クロック6の遅延量を制御する。このような現象が、制御クロックCLK1,/CLK1のジッタの原因になる。
【0012】
更に、従来例では、外部電源Vcc、Vssが、DLL回路専用の内部電源回路VR1に供給され、更に、その内部電源回路VR1に供給されるゲート電圧Vg を生成する制御電圧(ゲート電圧)発生回路5にも外部グランド電源Vssが供給され、更に、昇圧電源Vppを発生する昇圧電源発生回路4にも外部電源Vcc、Vssが供給される。
【0013】
しかしながら、例えば昇圧電源発生回路4は、昇圧電源発生のために大電流をポンピングする動作を伴い、外部電源Vcc、Vssに電源ノイズを発生しやすい。また、図示しないメモリ回路の読み出し動作や書き込み動作に伴うワード線やビット線の大電流駆動動作により、外部電源Vcc、Vssに電源ノイズが発生する。かかる電源ノイズは、DLL回路用の制御電圧(ゲート電圧)発生回路5が発生するゲート電圧Vg のレベルの変動を招き、更に、内部電源回路VR1が発生する内部電源Vii1 のレベルの変動を招く、その結果、内部電源Vii1 に発生した電源ノイズにより、DLL回路内の可変遅延回路の遅延量が変動し、位相比較回路内の位相一致検出部の動作が影響を受け、上記した通り制御クロックのジッタの原因になる。
【0014】
将来において、クロックの周波数がより高くなる場合、上記したDLL回路内部の他の構成要素からの内部電源Vii1 への電源ノイズの影響や、DLL回路以外の回路からの外部電源Vcc、Vssへの電源ノイズの影響などは無視できなくなり、その影響によるクロックのジッタの発生は解決しなければならない。
【0015】
そこで、本発明の目的は、電源ノイズによるジッタの発生を抑制したDLL回路を有する集積回路装置を提供することにある。
【0016】
更に、本発明の別の目的は、電源ノイズによる可変遅延回路の遅延量への影響を抑えたDLL回路を有する集積回路装置を提供することにある。
【0017】
更に、本発明の別の目的は、電源ノイズによる位相比較回路のロックオン検出への影響を抑えたDLL回路を有する集積回路装置を提供することにある。
【0018】
更に、本発明の別の目的は、電源ノイズによるDLL回路用の内部電源システムへの影響を抑えた集積回路装置を提供することにある。
【0019】
更に、本発明の別の目的は、電源ノイズによるDLL回路用の内部電源への影響を抑えた集積回路装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する為に、第1の発明は、集積回路装置に供給される外部電源を、DLL回路用の第1の外部電源と、DLL回路以外の回路用の第2の外部電源とに分けることを特徴とする。ここでいう外部電源とは外部から供給されるグランド電源(または接地電源)とそれより一定の電圧異なる電源とを含む概念である。また、グランド電源と異なる電源を単に外部電源と称する場合もある。
【0021】
本発明では、より好ましくは、DLL回路の可変遅延回路に、より望ましくはその遅延ユニット部に、上記の第1の外部電源が利用され、第2の外部電源に発生する電源ノイズが可変遅延回路に伝わらないようにする。また、より好ましくは、DLL回路の位相比較回路内の位相一致検出部(または単に比較部)に、上記の第1の電源が利用され、第2の外部電源に発生する電源ノイズが位相一致検出部に伝わらないようにする。また、可変遅延回路や位相一致検出部には、第1の外部接地電源を供給し、それ以外の回路の動作に基づく第2の外部接地電源からの電源ノイズの影響を抑える。
【0022】
本発明では、更に好ましくは、DLL回路用の内部電源システムを、DLL回路内の可変遅延回路や位相比較回路の位相一致検出部に内部電源を供給する部分と、それ以外のDLL回路の構成要素に内部電源を供給する部分とを別々にする。その結果、DLL回路内で発生する電源ノイズが、DLL回路の位相調整動作の精度に最もクリティカルな可変遅延回路や位相一致検出部の内部電源に伝わらないようにする。更に、好ましくは、それらの可変遅延回路や位相一致検出部に内部電源を供給するDLL用内部電源回路も、別々に構成する。その結果、可変遅延回路や位相一致検出部間での相互の電源ノイズの影響も避けることができる。
【0023】
更に、本発明では、DLL回路以外の回路にも外部電源を降圧した内部電源を利用する場合は、その内部電源回路を、DLL回路の可変遅延回路や位相一致検出部のDLL用内部電源回路とは独立して設ける。更に、DLL用内部電源回路に内部電源の基準となる制御電圧を供給する制御電圧発生回路も、DLL回路以外の回路用の内部電源回路の制御電圧発生回路とは別々の構成にする。制御電圧(ゲート電圧)への電源ノイズの影響を抑えることにより、DLL回路の動作をより正確にする。
【0024】
更に、本発明では、集積回路装置に供給される出力用外部電源に関し、DLL回路の遅延ループ内のダミー出力バッファ用の第1の出力用外部電源と、通常の出力バッファ用の第2の出力用外部電源とを分離することを特徴とする。通常の出力バッファの動作によって発生する電源ノイズが、クロックの位相調整を行うDLL回路のダミー出力バッファの電源に伝わるのを抑えて、ダミー出力バッファの遅延量を一定にして安定した位相調整を実現することができる。
【0025】
上記の目的を達成するために、第2の発明は、DLL回路を構成する回路間での電源ノイズの影響を抑える為に、異なるクロックが供給され通過する複数の可変遅延回路毎にそれぞれ独立したDLL用内部電源回路を設ける。
【0026】
更に、第2の発明は、より好ましくは、可変遅延回路内の比較的充放電電流量が少ない遅延ユニット部と、可変遅延回路内の比較的充放電電流量が多いドライブ部と出力部との電源を分ける。そして、遅延ユニット部には、DLL用内部電源回路から降圧内部電源を供給する。また、ドライブ部にも降圧された内部電源を供給するが、そのドライブ部には、DLL回路以外の回路とは独立したDLL用内部電源回路か或いはDLL回路以外の回路用の内部電源回路から内部電源を供給する。そして、出力部には、降圧された内部電源を供給する場合は、ドライブ部と同様の構成にする。また、出力部には外部電源を直接供給してもよい。その場合は、出力部には、DLL用の第1の外部電源とは異なるDLL回路以外の回路用の第2の外部電源が供給されることが好ましい。但し、出力部内の電圧レベル変換部は、駆動電流量が少なく電源ノイズが少ないので、第1の外部電源を供給することが好ましい。
【0027】
更に第2の発明は、より好ましくは、位相比較回路の位相一致検出部の遅延素子とそれ以外との電源を分ける。そして、位相一致検出部の遅延素子にはDLL用内部電源から降圧内部電源を供給する。それ以外の回路にも降圧内部電源を供給する場合は、位相一致検出部のDLL用内部電源回路とは別のDLL用内部電源回路か、或いはDLL回路以外の回路用の内部電源回路から内部電源を供給する。或いは、位相一致検出部以外の回路には、外部電源を直接供給しても良い。その場合は、好ましくは第2の外部電源を供給する。
【0028】
上記の様に、第2の発明では、可変遅延回路の遅延ユニット部または位相比較回路の位相一致検出部には、第1の外部電源から降圧内部電源を生成するDLL用内部電源回路から内部電源を供給し、しかも、それぞれの遅延ユニット部または位相一致検出部には、それぞれ個別のDLL用内部電源回路から内部電源を供給する。その結果、それらの遅延特性に対する電源ノイズの影響を、抑えることができる。
【0029】
更に、上記の目的を達成するために、第3の発明は、可変遅延回路の遅延ユニット部または位相比較回路の位相一致検出部に、外部電圧から降圧された内部電源電圧を供給するDLL用内部電源回路において、その内部電源電圧を安定化する。そのために、このDLL用内部電源回路には、DLL用の第1の外部電源を供給し、第2の外部電源からのノイズを伝えないようにする。更に、このDLL用内部電源回路の電流供給能力を、それぞれの対応する遅延ユニット部や位相一致検出部の消費電力に略比例させる。その結果、各DLL用内部電源回路は、各対応する回路にほぼ同電位の内部電源電圧を与えることができる。
【0030】
更に、第3の発明では、各内部電源回路に供給される制御電圧(ゲート電圧)を安定化するために、制御電圧発生回路と内部電源回路との間に、ローパスフィルタを挿入し、制御電圧発生回路からのノイズをカットする。更に、第3の発明では、内部電源回路がドレインが第1の外部電源に接続され、ゲートに制御電圧が供給され、ソースに内部電源が出力されるソースフォロワ型のトランジスタを有し、そのトランジスタのソースと接地電源との間に、トランジスタから所定の電流を引き抜く電流回路を設けることを特徴とする。より好ましくは、この電流回路が引き抜く電流量は、パワーダウンモード時に少なく、非パワーダウンモード時に多くなるようにダイナミックに制御される。その結果、内部電源が供給される可変遅延回路の遅延ユニット部や位相比較回路の位相一致検出部が、パワーダウンモード時に電流を消費しなくても、所定量の電流が電流回路から吸収されるので、トランジスタのソースの電圧が過剰に上昇することを防止することができる。更に、アクティブモードにおいて、電流回路がより多くの電流を吸収することにより、遅延ユニット部や位相一致検出部が供給されるクロックの位相に対応して間欠的に電流を消費しても、トランジスタのソースの電圧が過剰に上下することを防止することができる。
【0031】
更に、第3の発明によれば、DLL用内部電源回路に制御電圧を供給する制御電圧(ゲート電圧)発生回路の制御電圧(ゲート電圧)を安定化するために、制御電圧発生回路の接地電源は、第1の外部電源の接地電源を利用する。更に、好ましくは、制御電圧発生回路は、オペレーションアンプとその出力を一方の入力に負帰還する回路構成を有し、負帰還回路内の抵抗素子の近傍に、第1の外部電源の接地電源配線が併設される。電源ノイズの影響が少ない第1の外部電源の接地電源配線のシールド作用により、抵抗素子への電源ノイズの影響を抑えることができる。更に、第3の発明では、好ましくは、複数のDLL用内部電源回路には共通の制御電圧発生回路からのゲート電圧が供給される。その結果、複数のDLL用内部電源回路は、同等の電位の内部電源を発生することができる。
【0032】
上記の目的を達成するために、第4の発明は、DLL用の制御電圧発生回路に供給する昇圧電源発生回路には、第2の外部電源を供給することを特徴とする。このDLL用昇圧電源発生回路は、外部電源を利用してポンピング動作により昇圧電源を発生するので、その外部電源に大きな電源ノイズを生成する。したがって、第4の発明では、このDLL用昇圧電源発生回路には、第2の外部電源を供給して、第1の外部電源にその電源ノイズが伝わらないようにする。
【0033】
第4の発明は、より好ましくは、DLL用の昇圧電源発生回路の昇圧動作を、DLL以外の昇圧電源発生回路よりも緩慢にする。或いは、DLL用の昇圧電源発生回路における一回の昇圧に利用する電荷量をより小さくする。更に、DLL用の昇圧電源発生回路内に抵抗などを挿入して、そのポンピング動作に伴う昇圧電源の電位の変動を最小限にする。また、好ましくは、DLL用の昇圧電源発生回路とDLL用の制御電圧発生回路との間にローパスフィルタを挿入する。その結果、昇圧電源発生回路のポンピング動作による昇圧電源の電位の変動を、制御電圧発生回路に伝えないようにすることができる。
【0034】
以上のように、第4の発明によれば、昇圧電源発生回路が生じる電源ノイズや昇圧電源の変動が、DLL用の制御電圧発生回路や内部電源回路に伝わらないようにすることができる。
【0035】
上記の目的を達成するために、第5の発明は、可変遅延回路の遅延ユニット部または位相比較回路の位相一致検出部のトランジスタのチャネル領域に供給するバックバイアス電源を、他の回路のトランジスタへのバックバイアス電源と分離することを特徴とする。遅延ユニット部または位相一致検出部のトランジスタには、他の回路のバックバイアス電源端子に発生するノイズからの影響が少ない専用のバックバイアス電源を供給することにより、それらのトランジスタの閾値電圧を安定させ、遅延ユニット部の遅延時間や位相一致検出部の遅延時間などの精度を高めることができる。
【0036】
第5の発明は、更に好ましくは、DLL用内部電源回路やそれに制御電圧を供給するDLL用制御電圧発生回路のトランジスタにも、同様に他の回路のバックバイアス電源から分離したノイズが少ないバックバイアス電源を供給する。その結果、制御電圧を決めるトランジスタの閾値電圧が安定し、制御電圧が安定する。更に、内部電源回路のトランジスタの閾値電圧が安定し、内部電源の電位が安定する。
【0037】
第5の発明は、更に好ましくは、分離したバックバイアス電圧とメモリセルのセルプレートの電圧との間に所定のキャパシタを挿入し、分離したバックバイアス電圧の電圧値がより安定化するようにする。
【0038】
上記の目的は、第6の発明によれば、DLL回路のより位相が調整された制御クロックが、複数の内部回路に等長配線を介して供給し、その等長配線の分岐点に制御クロックを駆動するバッファ回路を挿入することを特徴とする。駆動バッファを等長配線上に配置することで、伝播する制御クロックの波形を急峻にすることができ、電源ノイズの影響を受けにくくすることができる。
【0039】
更に、第6の発明は、複数の等長配線の対応する分岐点には等しい数の駆動バッファを接続し、支線が少ない等長配線に対しても同等の寄生容量を設け、それぞれの等長配線の制御クロックの伝播速度を等しくすることを特徴とする。また、対応する分岐点に設けられたバッファ回路は、それぞれ同じ駆動能力を有する。また、第6の発明は、前記の駆動ゲート回路を構成するトランジスタのバックバイアス電圧を供給する電圧配線を、他の回路用のバックバイアス電圧の配線から分離し、駆動バッファ回路の動作速度に他の回路の動作によるノイズが影響しないようにする。更に、第6の発明は、等長配線に他の信号線からのノイズが影響しないように、等長配線にDLL用の第1の電源の配線を併設し、好ましくは他の信号配線からシールドする。これにより、制御クロックの伝播速度を、複数の等長配線間でほぼ等しくする。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の例について図面を参照して説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0041】
本発明の実施の形態例のDLL回路は、従来例と同様に可変遅延回路、位相比較回路、遅延制御回路、及び、ダミー出力バッファやダミー入力バッファなどのダミー遅延回路を有する。それぞれの構成要素には、異なる電源が供給され、電源ノイズなどが原因となって発生するDLL回路のジッタが少なくなるように構成される。そこで、具体的な実施の形態例を説明する前に、DLL回路の構成要素について、簡単に説明する。これらの構成が理解されることにより、後述する本発明の実施の形態例を容易に理解することができる。
【0042】
[可変遅延回路]
図2は、可変遅延回路12,13,16の例を示す図である。この可変遅延回路は、入力クロックi−clkを遅延させて、出力クロックdll−clkを出力する。可変遅延回路は、複数のインバータ98〜112と、NANDゲート113〜128により、図示される通り構成される。インバータ98〜101により供給されるクロックを駆動するドライブ部が構成される。また、NANDゲート113〜128及びインバータ102〜108によって、遅延ユニットが構成される。そして、インバータ109〜112がクロックを出力する出力部を構成する。
【0043】
NANDゲート113〜120の一方の入力には、入力クロックi−clkを遅延させたクロックが供給され、他方の入力には遅延制御信号φE−1 〜φE−32が供給される。遅延制御信号φE−1 〜φE−32は、いずれか1つの信号がHレベルとなり、残りの信号がLレベルとなる。
【0044】
仮に、遅延制御信号φE−1 がHレベルとすると、他の遅延制御信号のLレベルにより、NANDゲート113〜119の出力は全てHレベルとなる。その結果、NANDゲート121〜127は全てLレベル、インバータ102〜108は全てHレベルとなる。そこで、入力クロックi−clkは、4つのインバータ98〜101と、NANDゲート120,128と、4つのインバータ109〜112との合計10段のゲートの遅延量をもって、出力クロックdll−clkとして出力される。この状態が、遅延量が最小の状態である。
【0045】
そして、Hレベルの遅延制御信号φE−1 〜φE−32が図中右側にシフトするたびに、NANDゲート127及びインバータ108の2段のゲートの遅延量が追加される。そして、遅延制御信号φE−32がHレベルになると、最大の遅延量となる。
即ち、遅延制御信号φE−1 〜φE−32の内、Hレベルの遅延制御信号が右側に1つずれると、NANDゲートとインバータの2段分の遅延量が増加され、左側に1つずれると、同様の2段分の遅延量が減少される。
【0046】
上記の説明により明らかな通り、遅延ユニットでのクロックの遅延量が遅延制御信号により制御される。したがって、この遅延ユニットの遅延量が電源ノイズの影響やバックバイアス電圧のノイズの影響を受けないようにすることが必要である。
【0047】
[位相比較回路]
図3は、位相比較回路20内の位相比較部の回路図である。また、図4は、位相比較部の動作を示す波形図である。この位相比較部は、NANDゲート199〜203及びインバータ215からなる部分において、基準クロックc−clkとそれを遅延させた可変クロックd−i−clkとの位相関係を検出して、ノードn1〜n4にその検出結果を生成する。両クロックの位相関係は、図4の(A)に示される通り、基準クロックc−clkに比較して可変クロックd−i−clkの位相が進んでいる状態と、図4の(B)に示される通り、両クロックの位相がほぼ一致している状態と、図4の(C)に示される通り、基準クロックc−clkに比較して可変クロックd−i−clkの位相が遅れている状態とに分類される。
【0048】
図4の(A)の状態の場合は、両クロックがLレベルの状態では、ノードn1〜n4は全てHレベルであり、その後、第2のクロックd−i−clkが先にHレベルになり、
n1=L、n2=H、n3=L、n4=H
になる。その後、基準クロックc−clkが遅れてHレベルになっても、上記のノードn1〜n4の状態は変化しない。NANDゲート198は、両クロックが共にHレベルになると出力をLレベルにし、その立ち下がりエッジから所定の幅のHレベルパルスが、NORゲート216から出力される。このHレベルパルスが、サンプリングパルスとしてNANDゲート204〜207に供給され、ノードn1〜n4の状態が、NANDゲート208,209からなるラッチ回路と、NANDゲート210,211からなるラッチ回路とにそれぞれ取り込まれる。従って、信号φb、φc、φd、φeは、図3の表に示される通り、
φb=H、φc=L、φd=H、φe=L
になる。
【0049】
図4(B)の状態は、基準クロックc−clkに対して可変クロックd−i−clkの位相が、NANDゲート201とインバータ215の遅延時間以内の範囲で遅れる場合である。その場合は、基準クロックc−clkが先にHレベルになり、
n1=H、n2=L
になり、更に、インバータ215の出力が可変クロックd−i−clkよりも後にHレベルになり、
n3=L、n4=H
となる。
【0050】
従って、両クロックがHレベルになるタイミングでラッチされ、信号φb、φc、φd、φeは、図3の表に示される通り、
φb=L、φc=H、φd=H、φe=L
になる。この場合は、位相が一致したことを意味するので、ANDゲート418の出力のロックオン信号JSTもHレベルを出力する。
【0051】
以上の通り、NANDゲート201とインバータ215は、図2の可変遅延回路の遅延ユニット部の1段分の遅延回路と同じ回路構成を有し、基準クロックc−clkと可変クロックd−i−clk の位相差が可変遅延回路の1段分の遅延量未満であるか否かを検出する位相一致検出部(或いは単に比較部)を構成する。この位相一致検出部を構成するゲート201とインバータ215の遅延量は、電源ノイズやバックバイアス電圧のノイズの影響を受けない様にすることが、安定的なロックオン検出機能を実現するためには重要である。
【0052】
図4(C)の状態では、基準クロックc−clkが先にHレベルとなり、
n1=H、n2=L、n3=H、n4=L
になる。その後、可変クロックd−i−clkが遅れてHレベルになっても、上記のノードn1〜n4の状態は変化しない。この状態が、両クロックがHレベルになるタイミングでラッチされ、信号φb、φc、φd、φeは、図3の表に示される通り、
φb=L、φc=H、φd=L、φe=H
になる。
【0053】
図5は、位相比較回路20の位相比較出力部の回路図である。また、図6は、その位相比較出力部の動作を示す波形図である。波形図の(A),(B),(C)は、図3及び図4の(A),(B),(C)にそれぞれ対応する。
【0054】
位相比較出力部は、両クロックの位相比較のタイミングで生成されるタイミング信号φaの周波数を2分の1に分周する分周回路20Aと、その分周回路20Aからの出力のタイミングに応答して、両クロックの位相関係に応じて生成された信号φb、φc、φd、φeに基づいて、位相比較結果信号φSO〜φREを出力する出力回路20Bとから構成される。
【0055】
2分の1分周回路20Aは、JKフリップフロップ構成であり、両クロックc−clk,d−i−clkが共にHレベルになる時をNANDゲート198(図3)で検出し、そのサンプリングパルスφa を2分の1分周して、逆相のパルス信号n11とn12とを生成する。サンプリングパルスφがゲート226,227に供給され、その反転パルス/φがゲート222,223に供給され、ゲート228,229からなるラッチ回路と、ゲート224,225からなるラッチ回路間で、反転信号を転送する。その結果、2分の1分周された逆相のパルス信号n11,n12が生成される。
【0056】
出力回路20Bは、サンプリングラッチされた信号φb、φc、φd、φeをデコードして、基準クロックc−clkの位相が可変クロックd−i−clkより遅れている時(状態(A))は、インバータ236の出力をHレベルにし、両クロックの位相が一致している時(状態(B))は、インバータ236と237の出力を共にLレベルにし、更に、基準クロックc−clkの位相が可変クロックd−i−clkより進んでいる時(状態(C))は、インバータ237の出力をHレベルにする。
【0057】
従って、出力回路20Bは、NANDゲート232〜235のデコード機能により、上記の状態(A)の時は、NANDゲート232,233が、タイミング信号n11,n12に応答して、可変クロックd−i−clkの位相を遅らせる様に、可変遅延回路13の遅延量を増加させる位相比較結果信号φSO、φSEを、交互にHレベルにする。即ち、図6(A)に示される通りである。また、上記の状態(B)の時は、出力回路20Bは、図6(B)の如く、位相比較結果信号φSO〜φREを生成しない。更に、上記の状態(C)の時は、図6(C)の如く、NANDゲート234,235が、タイミング信号n11,n12に応答して、可変クロックd−i−clkの位相を進める様に、可変遅延回路13の遅延量を減少させる位相比較結果信号φRO、φREを、交互にHレベルにする。
【0058】
以上の説明の様に、位相比較回路20内において、上記のゲート201とインバータ215からなる遅延素子は、位相一致検出の為の回路20Aである。この回路以外のゲート回路は、単にデジタル信号に応答して動作するだけでよいので、特にゲート201やインバータ215の様にノイズに基づく遅延特性の変化を安定させる必要はない。
【0059】
[遅延制御回路]
図7は、遅延制御回路21の一部の構成を示す回路図である。遅延制御回路21は、位相比較結果信号φSO〜φREに応答して、NORゲート431−1〜431−3から遅延制御信号φE−1 〜φE−3 を出力する。図2に示した通り、遅延制御信号φE−1 〜φE−32は、32ビットで構成される。
【0060】
遅延制御回路21は、位相比較結果信号φSO、φSEによりHレベルの遅延制御信号φを右側にシフトし、可変遅延回路の遅延量を増加させ、位相比較結果信号φRO、φREによりHレベルの遅延制御信号φを左側にシフトし可変遅延回路の遅延量を減少させる。
【0061】
遅延制御回路の各段は、例えば1段目では、NANDゲート432−1とインバータ433−1からなるラッチ回路をそれぞれ有する。また、位相比較結果信号φSO〜φREによりラッチ回路432−1と433−1の状態を強制的に反転させるトランジスタ434−1,436−1を有する。トランジスタ438−1,439−1は、反転の対象外の場合にトランジスタ434−1,436−1によってはラッチ回路が反転されないようにする為に設けられる。2段目〜3段目の回路も同様の構成である。これらのトランジスタは全てNチャネル型である。
【0062】
今仮に、Lレベルパルスのリセット信号φが印加されると、NANDゲート431−1〜3の出力は全てHレベルとなり、インバータ433−1〜3の出力は全てLレベルとなる。従って、ノード5a−2がLレベルとなり、NORゲート431−1の出力の遅延制御信号φE−1 はHレベルとなる。また、ノード5a−1,5a−3が共にHレベルであるので、それ以外の遅延制御信号φE−2 、φE−3 は全てLレベルとなる。即ち、リセット信号φに応答して、遅延制御信号φE−1 がHレベルとなり、可変遅延回路13,14は最小遅延時間に制御される。
【0063】
次に、位相比較が実行されると、両クロックの位相関係に応じて、位相比較結果信号φSO〜φREのいずれかがHレベルとなる。今仮に、位相比較結果信号φSEがHレベルとなると、トランジスタ434−1が導通し、ノード5a−1を強制的にLレベルに引き下げて、インバータ433−1の出力のノード5a−2を強制的にHレベルに引き上げる。その結果、NORゲート431−1の出力φE−1 はLレベルとなる。また、ノード5a−1と5a−4が共にLレベルであるので、NORゲート431−2の出力φE−2 はHレベルとなる。そして、1段目と2段目のラッチ回路は、その状態を保持する。更に、その後の位相比較により位相比較結果信号φSOがHレベルになると、同様の動作により、ノード5a−3と5a−6が共にLレベルとなり、遅延制御信号φE−3 がHレベルとなる。この様に、位相比較結果信号φSEとφSOにより、遅延時間が長くなる様に遅延制御信号φが右側にシフトする。
【0064】
逆に、位相比較結果信号φREとφROにより、上記と逆の動作により、遅延時間が短くなる様に遅延制御信号φが左側にシフトする。尚、上記の位相比較回路の出力部の動作から明らかな通り、位相比較結果信号φSEとφSOは、可変クロックd−i−clkが進んでいる時に位相比較毎に交互に生成され、また、位相比較結果信号φREとφROは、可変クロックd−i−clkが遅れている時に位相比較毎に交互に生成される。
【0065】
また、位相比較結果信号φSE、φSOに応答して、遅延制御信号φが次々に右側に移動し、最後に遅延制御信号φE−32がHレベルになる。この状態では、インバータ433−32の出力がLレベル、NANDゲート432−32の出力がHレベルにラッチされている。そこで、更に、遅延時間を延ばす比較結果信号φSOが供給されると、NANDゲート432−43の出力がLレベルに引き下げられ、インバータ433−32の出力がHレベルに引き上げられる。
【0066】
以上の通り、遅延制御回路21には、電源ノイズやバックバイアス電圧のノイズによるDLL回路のロックオン動作に影響する回路構成要素はない。
【0067】
以上、DLL回路の構成要素について簡単に説明した。これらの説明から、以下の本発明の実施の形態例のDLL回路が、電源ノイズなどによる影響を抑えることができることが理解される。
【0068】
[第1の実施の形態例]
図8は、本発明の第1の実施の形態例の集積回路装置の構成図である。図8に示された集積回路装置は、内部に集積回路が設けられた半導体チップ25と、その半導体チップ25を搭載するパッケージ30とで構成される。パッケージ30内において、外部端子31がパッケージリード29及びボンディングワイヤ28を介してチップ25内のチップパッド27に接続される。半導体チップ25は、例としてDLL回路1以外に、メモリ回路26を有する。メモリ回路26は、例えばデコーダDECとメモリセルアレイMCA及びセンスアンプSAを有する。また、チップ内には、従来例と同様にDLL回路1に加えて入力バッファ3と出力バッファ2を有する。
【0069】
図8の実施の形態例では、チップ内の外部電源として、DLL回路に供給される第1の外部電源Vcc1 、Vss1 と、DLL回路以外の回路に供給される第2の外部電源Vcc2 、Vss2 とが別々に設けられる。図8の例では、これらの外部電源Vcc、Vssは、パッケージ30の外部端子では共通するが、パッケージ30内において、それらの外部端子は分岐されたパッケージリード29を構成する。そして、それぞれ分岐されたパッケージリードから、別々のボンディングワイヤ28を介して、チップ内部の第1の外部電源パッドVcc1 、Vss1 及び第2の外部電源パッドVcc2 、Vss2 に、外部電源が供給される。パッケージ30の外部端子31から第1及び第2の外部電源が別々に構成されても良い。そして、第1の外部電源Vcc1 、Vss1 は、チップ内部のDLL回路1に供給される。また、第2の外部電源Vcc2 、Vss2 は、チップ内部のDLL回路以外の回路3,26に供給される。また、後述する通り、第2の外部電源Vcc2 、Vss2 は、DLL回路1にも供給される。
【0070】
かかる構成にすることにより、メモリ回路26内での大電流を駆動する動作が発生して第2の外部電源Vcc2 、Vss2 に電源ノイズが発生しても、それと分離された第1の外部電源Vcc1 、Vss1 には電源ノイズが伝播することは少ない。したがって、DLL回路以外の回路から発生する電源ノイズが、DLL回路内の可変遅延回路や位相比較回路の動作に悪影響を与えることはない。
【0071】
従来例においても、出力バッファ用の外部電源は、内部回路用の外部電源と分離され、大電流を駆動する必要のある出力バッファから発生する電源ノイズが、内部回路用の外部電源に影響しないようにする。図8の実施の形態例では更に、出力バッファ2における外部電源VccQ 、VssQ を、DLL回路1に接続されるダミー出力バッファ17に供給される第1の出力用外部電源VccQ1、VssQ1と、通常の出力バッファ14に供給される第2の出力用外部電源VccQ2、VssQ2とに分離する。この電源の分離も、上記と同様に、パッケージ30内のパッケージリード29で分岐して、それぞれの電源VccQ1、VssQ1と、VccQ2、VssQ2とにボンディングワイヤ28を介して接続する。
【0072】
かかる構成にすることにより、通常の出力バッファ14の動作に伴い発生する電源ノイズが、DLL回路のフィードバックループを構成するダミー出力バッファ17の遅延量に影響を与えるのが防止される。従って、従来例の如き制御クロックのジッタの発生を防止することができる。
【0073】
[第2の実施の形態例]
図9は、第2の実施の形態例のDLL回路を示す図である。図9に示されたDLL回路1の可変遅延回路12,13,16は、それぞれ入力クロックが供給されるドライバ部12A,13A,16Aと、ドライバ部により駆動されたクロックが通過する遅延ユニット12B、13B、16Bと、その遅延したクロックを出力する出力部12C、13C、16Cとに分けられる。そして、それぞれの可変遅延ユニット12C、13C、16Cには、第1の外部電源Vcc1 、Vss1 と制御電圧(ゲート電圧)Vg が供給される第1の内部電源回路VRnDから内部電源Vii2 、Vii4 、Vii6 が供給される。内部電源Viiは、ゲート電圧Vg を基準にする電位レベルを有する。図9によれば、第1の内部電源回路VR2D、VR4D、VR6Dが、それぞれの可変遅延ユニット12C、13C、16Cに供給される。そして、可変遅延ユニット12C、13C、16Cには、第1の外部接地電源Vss1 がそれぞれ供給される。
【0074】
更に、各可変遅延回路のドライバ部12A,13A,16Aには、第1の内部電源回路VRnDとは別の内部電源回路VR1,VR3,VR5から内部電源Vii1 、Vii3 、Vii5 が供給される。これらの内部電源回路VR1,VR3,VR5には、後述する通り、第1の外部電源Vcc1 、Vss1 または第2の外部電源Vcc2 、Vss2 が供給され、ゲート電圧Vg を基準にする内部電源Viiが生成される。更に、ドライバ部には、第1の外部接地電源Vss1 または第2の外部接地電源Vss2 が供給される。ドライバ部12A,13A,16Aとその対応する内部電源回路VR1,VR3,VR5には、上記の通り、第1の外部電源Vcc1 、Vss1 または第2の外部電源Vcc2 、Vss2 が供給される。但し、ドライバ部は比較的大きな電流駆動動作を伴い電源ノイズが発生するので、より好ましくは、これらのドライバ部と内部電源回路VR1,VR3,VR5には、第2の外部電源Vcc2 、Vss2 が供給される。
【0075】
上記の内部電源Viiは、外部電源Vccから降圧された電位レベルを有する。かかる内部電源Viiは、通常、チップ内のより大規模なメモリ回路部分で利用される。降圧した電位レベルにすることにより、メモリ回路での消費電力を少なくし、微細化されたトランジスタ等の耐圧特性に整合させる。図9の例では、可変遅延回路12,13,16や位相比較回路20に、この降圧された内部電源Viiが利用される。
【0076】
上記の通り、DLL回路1において、最も遅延時間の精度が必要な可変遅延回路内の遅延ユニット12B、13B、16B、及び位相比較回路20内のロックオン検出感度を決める位相比較部の遅延素子20Aには、最も安定した内部電源内部電源Vii2 、Vii4 、Vii6 、Vii7 が、内部電源回路VR2D、VR4D、VR6D、VR7Dからそれぞれ別々に供給される。そして、これらの内部電源回路VRnDには、第1の外部電源Vcc1 、Vss1 が供給され、遅延ユニットと位相比較部の遅延素子20Aには、第1の外部接地電源Vss1 が供給される。従って、可変遅延ユニット12B、13B、16Bや位相一致検出部の遅延素子20Aは、DLL回路以外の回路3に供給される第2の外部電源Vcc2 、Vss2 に発生する電源ノイズの影響を受けることは少ない。
【0077】
更に、可変遅延回路12と13に供給されるクロック/CLK0,CLK0は、可変遅延回路16に供給されるクロックc−clkよりも周波数が高い。従って、それらに内部電源Viiを供給する内部電源回路VRnDの電流供給能力は、対応する可変遅延回路の消費電力に応じて設定される。より具体的には、可変遅延回路の消費電力に比例して内部電源回路VRnDの電流供給能力が設定される。同様に、位相比較回路内の比較部の遅延素子(位相一致検出部)20Aに内部電源Vii7 を供給する内部電源回路VR7Dも、遅延素子20Aの消費電力に応じて電流供給能力が設定される。電流供給能力については、具体的回路に従って後述する。
【0078】
図9の実施の形態例では、DLL回路1内の遅延ユニット等以外の回路である、分周器15,可変遅延回路の出力部12C、13C、16C、位相比較回路の比較部内の遅延素子20A以外の回路20B、遅延制御回路21には、第1の外部電源Vcc1 、Vss1 または第2の外部電源Vcc2 、Vss2 が供給される。それに対して、DLL回路1以外の回路3には、第2の外部電源Vcc2 、Vss2 が供給される。回路3における大電流駆動を伴う動作によって発生する電源ノイズが、第1の外部電源Vcc1 、Vss1 に伝わるのが防止され、DLL回路1の遅延特性に影響を与えることが防止される。図9中、Vcc1,2 及びVss1,2 と示される場合は、第1の外部電源Vcc1 、Vss1 または第2の外部電源Vcc2 、Vss2 のいずれかが供給されることを示している。以下の説明においても同様である。
【0079】
図9の実施の形態例では、昇圧電源発生回路4Dには、第2の外部電源Vcc2 、Vss2 が供給される。昇圧電源発生回路4Dは、後述する通り容量素子に対して電荷をポンピング動作させて昇圧電源Vppを生成する。従って、それ自体電源ノイズの発生源になりやすい。従って、この昇圧電源発生回路4Dには、第2の外部電源Vcc2 、Vss2 を供給して、第1の外部電源Vcc1 、Vss1 へ電源ノイズが伝播することを防止する。また、昇圧電源Vppは、ゲート電圧発生回路5Dに電源として、ローパスフィルタR1を介して供給される。ゲート電圧発生回路5Dは、後述するとおり、第1の外部接地電源Vss1 が供給され、電源ノイズの影響を受けない安定したゲート電圧Vg を生成する。このゲート電圧Vg が、それぞれの内部電源回路VRnD、VRnに供給される。尚、内部電源回路の記号nは、整数を意味する。以下同様である。
【0080】
図9の実施の形態例では、可変遅延回路12,13,16の出力部12C,13C,16Cには、第1の外部電源Vcc1 、Vss1 または第2の外部電源Vcc2 、Vss2 が供給される。この出力部は、位相調整された制御クロック/CLK1、CLK1を出力バッファ14に供給するので、外部電源により駆動される。それにより、制御クロックが外部電源レベルを有するので、同様に外部電源VccQ 、VssQ で駆動される出力バッファ14とレベルを整合させることができる。
【0081】
図10は、第2の実施の形態例における可変遅延回路12,13,16の詳細回路図である。図10には、図2の可変遅延回路の一部が示される。
【0082】
上記した通り、本実施の形態例では、可変遅延回路内の可変遅延ユニット12B,13B,16Bには、それぞれ独立して内部電源回路VRmDが設けられる。従って、可変遅延ユニット12B、13B、16Bに異なるクロックが供給されて、その動作が異なっても、それぞれが発生する電源ノイズの影響を受けることがないので、正確な遅延量を維持することができ、正確な位相調整が可能になる。
【0083】
更に、電流の充放電が比較的少ない可変遅延ユニットと、充放電が比較的多いドライブ部及び出力部の電源を分けることで、ドライブ部と出力部からの電源ノイズを可変遅延ユニットに伝わりにくくすることができる。
【0084】
第2の実施の形態例では、図10に示される通り、出力部12Cを構成するインバータ112,111には、第2の外部電源Vcc2 、Vss2 が供給される。また、出力部12Cと遅延ユニット12Bとの間に、降圧された内部電源Viiから外部電源Vcc2 へのレベル変換回路110が設けられる。このレベル変換回路110は、出力部12Cの如く大きな電流駆動能力を有しないので、むしろ第1の外部電源Vcc1 、Vss1 を供給し、その遅延特性の精度を上げている。ドライバ部12Aを構成するインバータ98〜101には、第2の外部電源Vcc2 が供給される内部電源回路VRnから内部電源Viiが供給され、第2の外部接地電源Vss2 が供給される。ドライバ部12Aでの駆動動作による電源ノイズが遅延ユニット12Bに影響することが防止される。
【0085】
図9に示した実施の形態例では、出力回路2において、前述した通り、通常の出力バッファ14には第2の外部電源VccQ2、VssQ2が供給され、DLL回路回路のフィードバックループを構成するダミー出力バッファ17には、第1の外部電源VccQ1、VssQ1が供給され、その遅延特性に電源ノイズが影響することが防止される。
【0086】
[第3の実施の形態例]
図11は、第3の実施の形態例のDLL回路を示す図である。第3の実施の形態例は、DLL回路以外の回路である入力バッファ3も外部電源から降圧した内部電源Vii11S を利用する例である。図8に示した通りDLL回路以外の回路としてメモリ回路が降圧した内部電源Viiを利用する場合も、図11と同様である。
【0087】
図11の実施の形態例では、DLL回路以外の入力バッファ3に内部電源を供給するために、内部電源回路VR11S を設ける。内部電源回路VR11S は、第2の外部電源Vcc2 を供給され、ゲート電圧Vg2に従って内部電源Vii11S を生成する。入力バッファ3などのDLL回路以外の回路は、その動作が不安定であり、且つ大電流駆動を伴う場合がある。従って、内部電源Vii11S には不安定な大電流が発生することがあり、ゲート電圧Vg2に対してノイズを発生する源となりうる。そこで、第3の実施の形態例では、DLL回路以外の回路用の内部電源回路VR11S に対してゲート電圧Vg2を供給するゲート電圧発生回路5を、DLL回路1の可変遅延ユニット12B、13B、16B及び位相比較回路内の遅延素子を有する比較部20Aに内部電源を供給するDLL用内部電源回路VRnDのゲート電圧発生回路5Dと別々に設ける。従って、ゲート電圧Vg2にノイズが伝わっても、DLL用のゲート電圧Vg1にはそのノイズが伝わりにくくなる。その結果、DLL用内部電源回路VRnDには、安定したゲート電圧Vg1が供給され、DLL用の内部電源ViinDの電位も安定する。
【0088】
図11の実施の形態例では、更に、DLL回路1内の可変遅延ユニット12B、1B、16Bと遅延素子を有する比較部20A以外の回路には、ゲート電圧Vg2を供給され、内部電源Viin を生成する内部電源回路VRnがそれぞれ設けられる。この内部電源回路VRnは、後述する通り、第1の外部電源Vcc1または第2の外部電源Vcc2 が供給される。この様に、可変遅延ユニットと遅延素子を有する比較部の最もクリティカルな部分への内部電源回路VRnDとは別に、内部電源回路VRnを設けることで、クリティカルな部分に供給される内部電源ViinDとは別に内部電源Viin を生成して、電源ノイズが伝わらないようにする。更に、内部電源Viin を生成する内部電源回路VRnに供給するゲート電圧Vg2を、DLL用のゲート電圧発生回路5Dとは別のゲート電圧発生回路5から供給することにより、電源ノイズがゲート電圧Vg1を介してDLL用内部電源回路VRnDに伝わるのを防止する。外部接地電源Vss1 、Vss2 については、図9に示した第2の実施の形態例と同様である。
【0089】
[第4の実施の形態例]
図12は、第4の実施の形態例のDLL回路を示す図である。第4の実施の形態例も、第3の実施の形態例と同様に、DLL回路以外の回路である入力バッファ3にも外部電源から降圧した内部電源Vii11S を利用する例である。図8に示した通りDLL回路以外の回路としてメモリ回路が降圧した内部電源Viiを利用する場合も、図12と同様である。
【0090】
図12の実施の形態例では、第3の実施の形態例と同様に、DLL回路1内の可変遅延ユニット12B、13B、16Bと位相比較回路内の遅延素子を有する比較部(位相一致検出部)20Aとに内部電源ViinDを供給する内部電源回路VRnDに加えて、それ以外の回路用の内部電源回路VR12S を別に設ける。そして、DLL用の内部電源回路VRnDとそれ以外の回路用の内部電源回路VR12S とに、それぞれゲート電圧Vg1、Vg2を供給するゲート電圧発生回路5D、5を別々に設ける。これにより、DLL回路以外の回路動作からの電源ノイズが、ゲート電圧配線を介してDLL用内部電源ViinDに伝わることが防止される。
【0091】
図12の例では、内部電源回路VR12S が、DLL回路内の遅延ユニットと比較部以外の回路にも内部電源を供給するので、DLL用内部電源回路以外の内部電源回路の数を少なくすることができる。これらの回路は、遅延ユニットや比較部に比べて電源ノイズによる遅延特性の変動がないので、かかる内部電源回路の構成が可能になる。
【0092】
第1の外部接地電源Vss1 は、第2、第3の実施の形態例と同様に、遅延ユニットと比較部に供給され、それ以外の回路には、第2の外部接地電源Vss2 または第1の外部接地電源Vss1 が供給される。但し、好ましくは、遅延ユニットと比較部以外の回路には、第2の外部接地電源Vss2 が供給される。そうすることで、第2の外部接地電源Vss2 に発生する電源ノイズが第1の外部接地電源Vss1 に伝わりにくくすることができる。
【0093】
図13は、第3及び第4の実施の形態例における可変遅延回路12,13,16の構成図である。この例でも、図10の例と同様に、可変遅延ユニット12Bには、DLL回路専用のDLL用内部電源回路VRmDを独立して設けて、それぞれに内部電源ViimDを供給する。DLL用内部電源回路VRmDと可変遅延ユニット12Bには、第1の外部電源Vcc1 、Vss1 が供給され、他の回路からの電源ノイズがカットされる。更に、それぞれの遅延ユニットにDLL用内部電源を設けることで、それぞれの遅延ユニットに供給されるクロックの周波数が異なって動作が異なる場合でも、互いに内部電源ViimDを通じて電源ノイズが影響しあうことはない。
【0094】
また、第3及び第4の実施の形態例では、可変遅延回路のドライブ部12Aと出力部12Cにも、降圧された内部電源Viin が供給されるが、それらには、まとめて内部電源回路VRnから内部電源が供給される。第4の実施の形態例では、この内部電源回路は第2の外部電源Vcc2 を利用する回路VR12S で構成される。
【0095】
図3に戻り、第2〜第4の実施の形態例の位相比較回路の比較部の構成を説明する。上述した通り、ロックオン検出感度を決定する遅延素子であるゲート201およぴ215とそれ以外の部分とで電源を分離する。この遅延素子には内部電源回路VR7Dからの降圧された内部電源Vii7Dを供給し、その他のゲートには他の電源から電源を供給する。図9の第2の実施の形態例のようにDLL回路以外の周辺回路の電源を、外部電源から降圧しない場合は、上記のその他のゲートには第1の外部電源Vcc1 、Vss1 または第2の外部電源Vcc2 、Vss2 を供給する。図11、図12のようにDLL以外の周辺回路の電源を外部電源から降圧する場合は、前記その他のゲートには、DLL回路以外の回路用のゲート電圧発生回路5のゲート電圧Vg2をもとに生成した内部電源Viiを供給する。
【0096】
上記において、ゲート201および215の構成例を、図21において示す。図示される通り、ゲート201および215を構成しているPMOSトランジスタには、内部電源回路VR7Dからの内部電源Vii7Dが接続され、NMOSトランジスタには第1の外部接地電源Vss1 が接続される。内部電源Vii7D及び第1の外部接地電源Vss1 には電源ノイズによる影響が少ないので、ゲート201,215の遅延時間は変動しにくい。
【0097】
位相比較回路の説明から明らかな通り、ゲート201,215は、2つの入力クロックc−clk,d−i−clk の位相差がこれらのゲート201,215の遅延時間以内の時に、位相比較回路がロックオン状態になる。従って、遅延素子であるゲート201,215の遅延時間の変動を抑えることにより、位相比較回路のロックオン状態をより正確に検出することができる。
【0098】
位相比較回路内のゲート201,215以外の部分は、入力信号レベルに応じたデジタル信号を後段に出力できればよいので、電源ノイズに強い。そのため、遅延素子201,215のような電源の対策は必要とせず、これらのゲートの動作による電源ノイズが遅延素子に影響を与えないように電源を分離すればよい。
【0099】
[内部電源システム]
図8に示される通り、DLL用の内部電源ViiD を生成する電源システム4D,5D,VRnDと、DLL回路以外のメモリ等の内部電源ViiS を生成する電源システム5,VRnSとは、別々に設けられることが望ましい。更に、DLL回路以外のメモリ等で使用される昇圧電源Vpp2 を生成する第2の昇圧電源発生回路4も、DLL用の第1の昇圧電源Vpp1 を発生する第1の昇圧電源発生回路4Dとは別々に設けられることが望ましい。そこで、この内部電源システムの具体例を説明し、本発明の実施の形態例を説明する。
【0100】
図14は、図8に示された内部電源システムを示す回路図である。内部電源システムは、DLL用の第1の昇圧電源発生回路4Dと、第1及び第2のゲート電圧(制御電圧)発生回路5D、5と、DLL用内部電源回路VRnDと、DLL以外の回路用の内部電源回路VRnSと、DLL回路以外のメモリ等で利用される第2の昇圧電源発生回路4とを有する。昇圧電源発生回路4D、4は、外部電源Vcc2 、Vss2 が供給されて昇圧電源Vpp1、Vpp2 をそれぞれ発生する。ゲート電圧(制御電圧)発生回路5D、5は、第1の昇圧電源Vpp1が供給され、基準電圧Vref よりも所定の電圧高いゲート電圧(制御電圧)Vg1、Vg2をそれぞれ生成する。そして、内部電源回路VRnSは、第2の外部電源Vcc2 、Vss2 が供給されゲート電圧Vg2からトランジスタの閾値電圧分低い内部電源ViiS を生成する。また、DLL回路用内部電源回路VRnDは、第1の外部電源Vcc1 、Vss1 が供給されゲート電圧Vg1からトランジスタの閾値電圧分低いDLL回路用内部電源ViiD を生成する。
【0101】
昇圧電源発生回路4D、4は共に、リングオシレータまたは発振器OSCと、ダイオードD1〜D4と、キャパシタC1,C2で構成される。ダイオードD2,D4を介してキャパシタC1,C2が充電されて、それぞれのノードn100、n101が電源Vcc2 からダイオードD4の順方向電圧分低い電位にされる。そして、発振器OSCがキャパシタC1のノードn100と反対側の電極にポンピングパルスを供給することにより、キャパシタC1を介してノードn100が昇圧され、ノードn101に外部電源Vcc2 よりも高い昇圧電源Vpp1 、Vpp2 が生成される。ここで、第2の昇圧電源Vpp2 は、主にDLL回路以外の回路であるメモリ等のワード線駆動電圧に利用される。したがって、第1の昇圧電源Vpp1 が、内部電源回路にゲート電圧を供給する制御電圧発生回路に利用され、内部電源回路システムは、第2の昇圧電源Vpp2 から分離される。
【0102】
DLL回路用の昇圧電源発生回路4Dの電源ノイズ対策された回路については、後述する。
【0103】
制御電圧発生回路5は、PMOSトランジスタP1,P2とNMOSトランジスタN1,N2,N3からなるオペアンプ、及びトランジスタN1のドレインがゲートに接続されるPMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN4と抵抗R10,R12からなる負帰還回路を有する。オペアンプの一方の入力に基準電圧Vref が供給され、もう一方の入力に負帰還回路のノードn102が供給される。オペアンプと負帰還回路の機能により、ノードn102は基準電圧Vref と同じ電位になるように制御される。即ち、基準電圧Vref が上昇すると、トランジスタN1のドレインが低下し、トランジスタP3の導電度が上昇し、ノードn102も上昇し、基準電圧Vref とバランスする。従って、ゲート電圧Vg2は、ノードn102の電圧の(R10+R12)/R12倍の電圧にトランジスタN4の閾値電圧を加えた電位に制御される。
【0104】
DLL回路用の制御電圧発生回路5Dも、上記の回路と同じ回路構成である。但し、その回路5Dについても、電源ノイズ対策を施した回路を後で説明する。
【0105】
内部電源回路VRnSは、ドレインに外部電源Vcc2 が接続され、ゲートにゲート電圧Vg2が供給され、ソースに内部電源Viiが生成されるソースフォロワトランジスタQ1と、その内部電源Viiの変動を吸収するためのキャパシタC3とを有する。この内部電源回路VRnSは、ゲート電圧Vg2よりトランジスタQ1の閾値電圧Vth分低い(Vg2−Vth)の内部電源Viiを生成し、内部電源Viiが接続される回路への電流供給は、トランジスタQ1を介して外部電源Vcc2 から行われる。ゲート電圧Vg2が一定の電圧であるので、内部電源Viiは、それからトランジスタQ1の閾値電圧分下げられた一定の電圧に制御される。トランジスタQ1のソースに接続されたキャパシタC3は、内部電源Viiが供給される回路がパワーダウンモードから復帰した時、回路動作が一次的に大電流を消費しても内部電源Viiの電位が低下しないようにするために電荷を蓄積する。
【0106】
DLL回路用内部電源回路VRnDも、上記の内部電源回路VRnSと同じ用に、ゲートに制御電圧Vg1が供給されドレインに第1の外部電源Vcc1が供給され、ソースにDLL用内部電源ViiD を生成するソースフォロワトランジスタを有する。そして、この回路についても電源ノイズ対策を行った回路を、後で説明する。
【0107】
図8に示される通り、DLL用の内部電源システムは、昇圧電圧発生回路4Dと、ゲート電圧発生回路5Dと、内部電源回路VRnDで構成される。これらの回路は、基本的には図14に示した回路により構成されるるが、DLL回路への電源ノイズの影響を少なくするために、以下に示す通り種々の改良が加えられてる。
【0108】
図15は、DLL用の昇圧電源発生回路4Dの改良例を示す図である。DLL用昇圧電源発生回路4Dも、図14に示したDLL回路以外の回路用の昇圧電源発生回路4と同様に、リングオシレータOSCと、昇圧キャパシタC1Dと、ダイオードD1〜D4とを有し、昇圧電源Vpp1 を生成する。そして、図14のDLL以外の回路用の昇圧電源発生回路4と異なる点は、DLL昇圧電源発生回路4D内の昇圧キャパシタC1Dの容量が、図14の回路4の容量C1よりも小さい点と、図15に示される通り、抵抗手段Z1〜Z6のいずれかが設けられる点である。
【0109】
昇圧キャパシタC1Dの容量が小さいと昇圧能力も小さくなるが、昇圧動作時にポンピング動作によって昇圧電源Vpp1 に発生する電源ノイズを低減することができる。DLL用昇圧電源発生回路4Dが発生する昇圧電源Vpp1 は、内部電源回路VRnD、VRn等のゲート電圧Vg1を生成するためだけに使用される。従って、メモリ等の大電流を消費する回路用の内部電源回路VRnSのゲート電圧Vg2を生成するための昇圧電源Vpp2 ほど大きな昇圧能力を必要としない。従って、昇圧キャパシタC1Dを小さくしてもそれほど問題にはならない。また、昇圧動作による第2の外部電源Vcc2 、Vss2 への電源ノイズは、前述した通り第1の外部電源Vcc1 、Vss1 には伝わりにくい。
【0110】
更に、DLL用昇圧電源発生回路4Dは、内部に抵抗手段Z1〜Z6を設けることにより、一種のローパスフィルタの機能により昇圧動作が緩慢になる。その結果、昇圧電源Vpp1 への電源ノイズを低減することができる。
【0111】
図16は、DLL用制御電圧発生回路5Dの構成図である。この回路5Dは、図14で示した制御電圧発生回路5と同じ回路である。但し、DLL用昇圧電源発生回路4DとDLL用制御電圧発生回路5Dとの間には、ローパスフィルタとして抵抗R1が設けられる。抵抗R1と寄生容量によりローパスフィルタが構成される。図9,11,12参照。また、DLL用制御電圧発生回路5Dの接地電源は、第1の外部接地電源Vss1 が利用される。
【0112】
そして、生成されるゲート電圧Vg1の電位を決定する抵抗Rg1、Rg2には、図中下部に示される通り、第1の外部接地電源Vss1 の配線が併設され、他の回路からのノイズが遮断される。半導体基板40の表面上に設けられる絶縁膜42内に設けられるポリシリコンからなる抵抗配線44の上下に、第1の外部接地電源Vss1 に接続された導電層43と、同じ電源Vss1 に接続されたウエル領域41とが近接して設けられる。この構造にすることで、抵抗配線44が接地電源配線によりシールドされ、他の回路からのノイズからシールドされる。従って、ポリシリコンからなる抵抗Rg1,Rg2の電位が変化することが防止され、ゲート電圧Vg1の電位が安定化される。
【0113】
図17は、内部電源回路を示す図である。図17(A)にDLL用内部電源VRnDが、図17(B)にDLL回路内の他の回路用の内部電源回路VRn、図17(C)にDLL回路以外の回路用の内部電源回路VRnSを示す。
【0114】
図9,11の第2及び第3の実施の形態例で利用されるDLL用内部電源回路VRnDと内部電源回路VRn(n=1〜7)は、トランジスタQ1とキャパシタC1で構成される。そして、ゲート電圧Vg1、Vg2は、ローパスフィルタRGn、CGnを介して、トランジスタQ1のゲートNGnに供給される。これによりゲート電圧Vgに発生するノイズの影響を抑えることができる。このローパスフィルタのキャパシタCGnは、ゲート端子NGnの寄生容量を利用することもできる。
【0115】
更に、DLL用内部電源回路VRnDは、第1の外部電源Vcc1 、Vss1 に接続される。従って、内部電源ViiD に第2の外部電源Vcc2 、Vss2 に発生した電源ノイズが影響することは少ない。DLL用内部電源回路VRnDは、前述した通り、複数の可変遅延ユニット12B、13B、16B及び比較部20Aに供給される。これらの回路の消費電力は、可変遅延ユニット12B、13Bが最も多く、次に可変遅延ユニット16Bが多く、そして比較部20Aが最も少ない。従って、これらの回路に内部電源を供給する内部電源回路の電流供給能力も、
VR2D=VR4D>VR6D>VR7D
になるように設定される。具体的には、ソースフォロワ型のトランジスタQ1のゲート幅を上記の関係に設定する。可変遅延回路12,13に供給させるクロックの周波数が、可変遅延回路16に供給される分周クロックの周波数の4倍の場合は、内部電源回路VR2D、VR4DとVR6Dとの電流供給能力は、4:1になるように、そのトランジスタのゲート幅も4:1に設定する。
【0116】
DLL回路以外の回路用の内部電源回路VRnSは、第2の外部電源Vcc2 、Vss2 に接続される。ゲート電圧Vg2がローパスフィルタを経由してトランジスタQ1のゲートに供給される構造は、上記と同じである。このトランジスタQ1のゲート幅も、内部電源ViinSが供給される回路の消費電力に応じて設定される。したがって、図12の第4の実施の形態例の内部電源回路VR12SのトランジスタQ1のゲート幅は、かなり大きく設定される。
【0117】
図18は、DLL用内部電源回路の他の例を示す図である。図17(A)に示されたDLL用内部電源回路は、ゲートに制御されたゲート電圧Vgが供給されるトランジスタQ1と、パワーダウン時の電荷を蓄積するキャパシタC3で構成される。そして、トランジスタQ1のソースには、内部電源ViinDが生成され、DLL回路に供給される。
【0118】
DLL回路の中には、アクティブ時にクロックが供給され内部回路が動作し、パワーダウン時にクロックが供給されずに動作を停止する場合がある。アクティブ時は、DLL回路が電流を消費してそのソース電位は安定的にゲート電圧Vg1から閾値電圧分低い電位に維持される。そして、パワーダウン時には、DLL回路の消費電流がゼロになり、ソース電位はフローティング状態で上昇し、トランジスタQ1はサブスレッショルド領域で動作する。サブスレッショルド領域では、トランジスタQ1のゲート・ソース間が十分に閾値電圧より低くなるまで、リーク電流が発生する。そのサブスレッショルド領域での動作に伴うリーク電流がキャパシタC3に蓄積され、パワーダウンから復帰した時にDLL回路が活発に動作して大きな電流を消費しても内部電源ViinDの電位がゆっくりとしか下がらない。
【0119】
実際のパワーダウンからの復帰時の内部電源Viiの変化を調べると、図19(A)に示される通り、パワーダウン時の内部電源Viiのレベルが上がりすぎて、通常動作モードに復帰した時に内部電源Viiが定常状態のレベルの2Vに復帰するまでに、約5クロックを要する。DLL回路は、アクティブ状態になってから所望の特性を示すまで、ダミーサイクルを要する。このダミーサイクルが少なければ少ない程好ましいが、図19(A)の例では、このダミーサイクルが5クロックにも及ぶ。
【0120】
そこで、図18(A)に示される通り、トランジスタQ1のソースと接地電源Vss1 との間に、常時導通するトランジスタQ10からなる負荷手段45を設ける。このトランジスタQ10は、非常に小さい電流を吸収する電流回路である。例えば、0.01mA程度のごく少ない電流である。かかる負荷手段45を設けることにより、パワーダウン時にトランジスタQ1のソース端子からサブスレッショルド電流程度の電流を引き抜き、図19(A)の如く内部電源Viiが異常に上昇するのを防止することができる。しかも、わずかな電流吸収であるので、パワーダウン時の消費電流の増加にはならない。
【0121】
図19(B)に、図18(A)の負荷回路45を設ける場合と設けない場合との内部電源Viiの変化が示される。負荷回路45を設けることにより、パワーダウン時の内部電源Viiの電位は、通常状態のレベルに近い電位に維持される。従って、パワーダウンから復帰した時に1クロック程度で通常状態のレベルに復帰することができ、DLL回路のダミーサイクルを短くすることができる。
【0122】
図18(B)は、更に改良された内部電源回路を示す。この回路では、負荷手段或いは電流回路として、常時導通する小型のトランジスタQ10とアクティブ時に導通する大型のトランジスタQ20とを有する可変負荷手段46を設ける。この可変負荷手段46は、パワーダウン時は小型のトランジスタQ10のみが導通し、例えば0.01mA程度の電流を吸収し、内部電源Viiが不安定に上昇するのを防止する。そして、可変負荷手段46は、アクティブ時に小型のトランジスタQ10に加えて大型のトランジスタQ20も導通し、例えば0.1 m程度の大電流を吸収する。
【0123】
図19(C)は、アクティブ時の内部電源ViiとクロックCLKとの微視的な動作を示す。DLL回路は、クロックの立ち上がりエッジ時に何らかの動作を行い電流を消費する。従って、トランジスタQ20が設けられない場合は、図19(C)の破線に示される通り、クロックCLKの立ち上がりエッジで電流消費に伴い内部電源Viiが低下し、その後内部電源Viiが上昇する。それに対して、トランジスタQ20が設けられ、比較的大きな電流の吸収が行われると、全体の電流吸収に対する上記のDLL回路による電流吸収の変化の割合が小さくなる。その結果、図19(C)の実線に示される通り、内部電源Viiの変動は小さくなる。即ち、アクティブ時には、可変負荷手段の電流吸収能力を高めて、内部電源ViiのDLL回路の動作に伴う変動の大きさを小さくすることができる。そうすることにより、DLL回路にはより安定した電位の内部電源Viiが供給され、正確で安定したな遅延量を生成し、制御クロックのジッタを小さくすることができる。
【0124】
[バックバイアス電源の分離]
DRAMのメモリセルを構成するトランジスタのチャネルには、通常バックバイアス電源が印加される。このバックバイアス電源は、接地電源よりも低い電位レベルを有し、チャネル領域を接地電源よりも低い電位に保って、トランジスタのソース、ドレイン領域が確実に逆バイアス状態になりリーク電流が発生しないようにする。チャネル領域を接地電源に接続した場合、ソース、ドレイン領域の逆バイアスが小さい。したがって、その接地電源に電源ノイズが発生してソース、ドレイン領域が順バイアスになりやすく、リーク電流が発生しやすい。そのリーク電流のため、セルのキャパシタの電荷量が変動したり、ビット線電位が変動して、誤動作の原因になる。かかる理由からバックバイアス電圧がセルトランジスタのチャネルに印加される。
【0125】
このバックバイアス電源は、接地電源から比較的高いインピーダンスを介して生成される内部電源であり、接地電源の電源ノイズの影響が少ない。従って、このバックバイアス電源を、DLL回路内の遅延ユニットや比較器のトランジスタや、DLL用の内部電源システムのゲート電圧発生回路のトランジスタ等のチャネル領域に印加することで、それらのトランジスタの閾値を安定化することができる。
【0126】
更に、バックバイアス電源をメモリセル等のDLL回路以外の回路に利用されるバックバイアス電源と、DLL回路等に利用されるバックバイアス電源とを分離することにより、メモリセルの動作に伴うバックバイアス電源に発生するノイズの影響を少なくすることができる。
【0127】
図20は、実施の形態例におけるバックバイアス電源の分離を示す図である。図20に示される例では、バックバイアス発生回路48がバックバイアス電源VBBを発生するが、抵抗R20,30により第1のバックバイアス電源VBB1 と、第2のバックバイアス電源VBB2 に電気的に分離される。そして、第2のバックバイアス電源VBB2 は、DLL回路以外の回路のメモリセルのトランジスタ等に供給される。また、第1のバックバイアス電源VBB1 は、DLL回路内の遅延ユニット12B、13B、16B及び位相比較回路の遅延素子を有する比較部20Aとに供給される。更に、第1のバックバイアス電源VBB1 は、DLL用のゲート電圧発生回路5Dにも供給される。
【0128】
DLL回路内でも、位相調整に直接関係しない部分には、第2のバックバイアス電源VBB2 が図示される通り供給される。即ち、可変遅延回路のドライバ部や出力部及び位相比較回路の遅延素子以外の部分20Bである。
【0129】
更に、第2のバックバイアス電源VBB1 は、所定のキャパシタC30を介して、メモリセルのキャパシタの対向電極(セルプレート)の電圧VPRに接続される。メモリセルのセルプレートは、それ自体大きな容量を持ち、安定した電位、例えばVii/2に保たれる。したがって、第1のバックバイアス電源VBB1 をキャパシタC30を介してセルプレート電圧に接続することで、よりノイズの発生を防止することができる。
【0130】
図21は、本実施の形態例のより詳細なバックバイアス電源のトランジスタへの印加を示す図である。図21には、位相比較回路の比較部20Aを構成する遅延素子のゲート201,215の回路と、ゲート電圧発生回路5Dの回路とが示される。図20で説明した第1のバックバイアス電源VBB1 は、ゲート201,215の回路を構成するNMOSトランジスタのチャネル領域に、破線で示す様に接続される。これにより、NMOSトランジスタの閾値電圧がノイズの影響を受けずに安定する。また、これらの回路のPMOSトランジスタのチャネルには、内部電源Vii7Dが供給されるので、これらのトランジスタの閾値電圧もノイズの影響を受けずに安定する。したがって、これらのゲートの遅延時間はノイズの影響を受けずに安定する。
【0131】
可変遅延回路内の可変遅延ユニットを構成するゲート回路も、基本的には、図21のゲート201,215と同じである。
【0132】
図21に示される通り、更にDLL用のゲート電圧発生回路5Dを構成するNMOSトランジスタN1,N2,N3,N4のチャネル領域にも、破線で示される通り、第1のバックバイアス電源VBB1 が供給される。これらのトランジスタの閾値電圧も電源ノイズの影響を受けずに安定する。ゲート電圧発生回路の出力Vg1には、発振防止用のキャパシタC40が接続される。このキャパシタC40の容量は、負帰還回路によるフィードバック動作により回路が発振するのを防止するように設定される。それに対して、トランジスタN1,N2,N3からなるオペアンプの応答動作は、それらのトランジスタの閾値電圧の変動に応じて変化する。したがって、これらのトランジスタの閾値電圧を安定にすることにより、発振動作を防止し、ゲート電圧Vg1の電位を安定させることができる。
【0133】
更に、ゲート電圧Vg1は、ノードn102の電位の抵抗分割レベルから、更にトランジスタN4の閾値電圧分高く設定される。したがって、このトランジスタN4の閾値電圧が安定することにより、ゲート電圧Vg1 も安定させることができる。尚、図17に示したDLL用内部電源回路のトランジスタQ1のチャネル領域にも、この第1のバックバイアス電源VBB1 を供給することで、同様にその閾値電圧を安定させることができる。その結果、内部電源Viiの電位をノイズの影響を受けずに安定させることができる。
【0134】
尚、上記の実施の形態例におけるバックバイアス電圧の印加に変えて、第1の外部接地電源Vss1 を図21に示したトランジスタのチャネルに印加してもよい。この第1の外部接地電源Vss1 を利用することができない場合は、上記の通り、その代わりにノイズの影響を受けないバックバイアス電圧VBB1 を利用する。
【0135】
図22は、可変遅延回路から出力バッファ等へのクロック信号配線の構成を示す図である。また、図23は、そのクロック信号配線のより詳細な構成例を示す図である。図22に示される通り、可変遅延回路12(但し、可変遅延回路13も同じ)が生成する制御クロック/CLK1は、複数のデータ出力バッファ14−0〜14−4に供給される。これらの出力バッファは、供給される制御クロック/CLK1の立ち上がりエッジに応答して同時に動作する。したがって、可変遅延回路12からこれらの出力バッファへのクロック信号配線の伝播遅延時間は、全て等しくすることが要求される。また、DLL回路のフィードバックループ内の可変遅延回路16が生成するクロックも、同じ伝播遅延時間を経てダミー出力バッファ17に供給されることが要求される。
【0136】
そこで、本実施の形態例では、これらのクロック信号配線の長さを全て同じになるように構成する。具体的には、遅延制御回路12から複数の出力バッファ14までのクロック信号配線はツリー構造にし、分岐点Tn間の距離を同じにし、分岐点Tnから出力バッファまでの距離を同じにする。また、フィードバック側のダミークロックの信号配線は、ツリー構造ではないが、それぞれの分岐点間の距離と分岐点からダミー出力バッファ17までの距離を、上記のクロック/CLK1の信号配線の対応する距離と同じにする。即ち、図22に示される通り、配線の長さは、L1=L2、L3=L4=L5、L6=L7=L8=L9=L10=L11に設定される。
【0137】
次に、クロック信号配線の各分岐点Tnには、クロックを増幅する為のバッファGnを設ける。バッファGnを設けることにより、クロックの立ち上がりエッジや立ち下がりエッジを急峻にすることができる。クロックの両エッジを急峻にすることにより、電源ノイズの影響を受けにくくすることができる。即ち、図22に示される通り、分岐点T1には、それぞれの分岐する配線に対してバッファG1,G2が設けられる。更に、一方の分岐点T2には、3つの分岐する配線に対してバッファG8,G9,G10が設けられる。それに対応して、もう一つの分岐点T2には、2つの分岐する配線に対してバッファG6,G7を設けると共に、ダミーのバッファG5を設ける。
【0138】
それに対して、フィードバックループ内のダミークロック信号配線では、分岐点T1に2つのバッファG3,G4を設ける。このバッファG3,G4は、バッファG1,G2とおなじサイズのバッファである。また、ダミークロック信号配線では、分岐点T2に3つのバッファG11,G12,G13を設ける。このバッファG11〜G13は、対応するバッファG5〜G10と同じサイズで同じ駆動能力のバッファである。
【0139】
更に、これらの対応する分岐点に設けられるバッファの数は、複数のクロック信号配線間で等しい数に設定される。そうすることにより、バッファによる負荷容量を等しくすることができる。したがって、フィードバックループ内のダミークロック信号配線には、出力が接続されないバッファG4,G11,G13が設けられる。同様に、バッファG5も出力が接続されない。
【0140】
上記の構成にすることにより、制御クロック/CLK1及びダミーのクロックの、信号配線での遅延時間を等しくすることができる。
【0141】
図23(A)に示される通り、上記のバッファG1〜G13を構成するNMOSトランジスタのチャネルに、分離されたバックバイアス電源VBB1 を供給する。これによりNMOSトランジスタの閾値を安定させることができる。NMOSトランジスタのソース側には、DLL用の外部接地電源Vss1 が供給される。更に、PMOSトランジスタのチャネルには、DLL用内部電源ViinDを供給して、閾値電圧を安定化させる。
【0142】
図23(B)に示される通り、クロック信号配線の上下に、第1の外部接地電源Vss1 の配線を併設して、他の回路からのノイズを遮断する。或いは、図23(C)に示される通り、クロック信号配線の両側に、第1の外部接地電源Vss1 の配線を併設して、他の回路からのノイズを遮断する。これらの構成により、クロックの伝達から電源ノイズの影響を取り除くことができる。
【0143】
以上、DLL回路の精度の高い位相調整機能を実現する手段を実施の形態例にしたがって説明した。しかしながら、本発明は、それらの実施の形態例に限定されず、種々の変更が可能である。
【0144】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、クロックの位相調整を行うDLL回路に他の回路とは独立した専用の外部電源を供給することで、DLL回路の位相調整の精度を向上することができ、生成される制御クロックのジッタを少なくすることができる。
【0145】
更に、本発明によれば、DLL回路内の可変遅延回路の可変遅延ユニットや位相比較回路の比較部の遅延素子等、位相調整に最も関係する部分に、専用の内部電源回路を設けることにより、DLL回路の位相調整の精度を向上することができ、生成される制御クロックのジッタを少なくすることができる。
【0146】
また、DLL回路用の電源システムにおいて、種々の改良を施すことにより、DLL回路以外の回路からの電源ノイズがDLL回路に影響を与えないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のDLL回路の構成図である。
【図2】可変遅延回路12,13,16の例を示す図である。
【図3】位相比較回路20内の位相比較部の回路図である。
【図4】位相比較部の動作を示す波形図である。
【図5】位相比較回路20の位相比較出力部の回路図である。
【図6】位相比較出力部の動作を示す波形図である。
【図7】遅延制御回路21の一部の構成を示す回路図である。
【図8】第1の実施の形態例の集積回路装置の構成図である。
【図9】第2の実施の形態例のDLL回路を示す図である。
【図10】第2の実施の形態例における可変遅延回路12,13,16の詳細回路図である。
【図11】第3の実施の形態例のDLL回路を示す図である。
【図12】第4の実施の形態例のDLL回路を示す図である。
【図13】第3及び第4の実施の形態例における可変遅延回路12,13,16の構成図である。
【図14】図8に示された内部電源システムを示す回路図である。
【図15】DLL用の昇圧電源発生回路を示す図である。
【図16】DLL用制御電圧発生回路5Dの構成図である。
【図17】内部電源回路を示す図である。
【図18】DLL用内部電源回路の他の例を示す図である。
【図19】図18の動作を示す波形図である。
【図20】実施の形態例におけるバックバイアス電源の分離を示す図である。
【図21】本実施の形態例のより詳細なバックバイアス電源のトランジスタへの印加を示す図である。
【図22】可変遅延回路から出力バッファ等へのクロック信号配線の構成を示す図である。
【図23】クロック信号配線のより詳細な構成例を示す図である。
【符号の説明】
Vcc1 、Vss1 第1の外部電源
Vcc2 、Vss2 第2の外部電源
VRnD DLL用内部電源回路、第1の内部電源回路
VRn、VRnS DLL回路以外の内部電源回路、第2の内部電源回路
VccQ1、VssQ1 第1の出力用外部電源
VccQ2、VssQ2 第2の出力用外部電源
Vpp 昇圧電源
Vg ゲート電圧、制御電圧
ViinD 第1の内部電源
Viin 、ViinS 第2の内部電源
1 DLL回路
2 出力回路
3 DLL回路以外の回路、入力バッファ
4,4D 昇圧電源発生回路
5,5D 制御電圧発生回路
12,13,16 可変遅延回路
12B、13B、16B 可変遅延ユニット、遅延ユニット
20 位相比較回路
20A 比較部、位相一致検出部

Claims (22)

  1. 基準クロックを遅延して位相調整された制御クロックを生成するDLL回路を有する集積回路装置において、
    前記DLL回路に供給される第1の外部接地電源と、
    前記DLL回路以外の所定の回路に供給される第2の外部接地電源とを有することを特徴とする集積回路装置。
  2. 請求項1において、
    前記DLL回路は、前記基準クロックを遅延させる可変遅延回路と、遅延されたクロックと前記基準クロックの位相を比較する位相比較回路とを有し、
    前記第1の外部接地電源は、前記可変遅延回路に供給されることを特徴とする集積回路装置。
  3. 請求項1において、
    前記DLL回路は、前記基準クロックを遅延させる可変遅延回路と、遅延されたクロックと前記基準クロックの位相を比較する位相比較回路とを有し、
    前記第1の外部接地電源は、前記位相比較回路内の少なくとも前記位相の一致を検出する位相一致検出部に供給されることを特徴とする集積回路装置。
  4. 基準クロックを遅延して位相調整された制御クロックを生成するDLL回路を有する集積回路装置において、
    内部信号を外部に出力する出力バッファと、
    前記DLL回路の制御クロックを遅延させ前記出力バッファと同等の遅延時間を有するダミー出力バッファと、
    前記ダミー出力バッファに供給される第1の出力用外部電源と、
    前記出力バッファに供給される第2の出力用外部電源とを有することを特徴とする集積回路装置。
  5. 請求項4において、
    更に、前記DLL回路に供給される第1の外部電源と、前記DLL回路以外の所定の回路に供給される第2の外部電源とを有することを特徴とする集積回路装置。
  6. 基準クロックを遅延して位相調整された制御クロックを生成するDLL回路を有する集積回路装置において、
    前記DLL回路は、前記基準クロックが通過する可変遅延回路と、外部電源が供給され前記外部電源より低い第1の内部電源を生成する第1の内部電源回路とを有し、
    前記可変遅延回路は、遅延ユニットと前記遅延ユニットを駆動するドライブ部とを有し、前記遅延ユニットには前記第1の内部電源回路から前記第1の内部電源が供給され、前記ドライブ部には前記第1の内部電源とは異なる電源が供給され、
    前記DLL回路は、更に、前記可変遅延回路の遅延量を制御する遅延制御回路を有し、前記遅延制御回路には前記第1の内部電源とは異なる電源が供給されることを特徴とする集積回路装置。
  7. 基準クロックを遅延して位相調整された制御クロックを生成するDLL回路を有する集積回路装置において、
    前記DLL回路は、前記基準クロックが通過する可変遅延回路と、外部電源が供給され前記外部電源より低い第1の内部電源を生成する第1の内部電源回路とを有し、
    前記可変遅延回路は、遅延ユニットと前記遅延ユニットを駆動するドライブ部とを有し、前記遅延ユニットには前記第1の内部電源回路から前記第1の内部電源が供給され、前記ドライブ部には前記第1の内部電源とは異なる電源が供給され、
    前記DLL回路は、更に、前記基準クロックを分周する分周器を有し、該分周器には前記第1の内部電源とは異なる電源が供給されることを特徴とする集積回路装置。
  8. 基準クロックを遅延して位相調整された制御クロックを生成するDLL回路を有する集積回路装置において、
    前記DLL回路は、前記基準クロックが通過する可変遅延回路と、遅延されたクロックと前記基準クロックの位相差を検出する位相比較器と、当該位相比較器内に設けられた前記位相差を検出するための遅延ユニットとを有し、
    前記遅延ユニットには、前記可変遅延回路に供給する電源とは別の電源が供給され、
    前記別の電源は内部電源回路により生成され、
    前記内部電源回路は、外部電源がドレインに、所定の制御電圧がゲートに供給され、ソースに前記別の電源を生成するソースフォロワトランジスタを有し、前記トランジスタのソースと接地電源との間に所定の容量が接続され、
    更に、該ソースに所定の電流を引き抜く電流回路が設けられることを特徴とする集積回路装置。
  9. 請求項において、
    前記電流回路は、パワーダウンモードにおいて第1の電流を引き抜き、非パワーダウンモードにおいて前記第1の電流よりも大きい第2の電流を引き抜くことを特徴とする集積回路装置。
  10. 基準クロックを遅延して位相調整された制御クロックを生成するDLL回路を有する集積回路装置において、
    前記DLL回路は、前記基準クロックが通過する可変遅延回路と、遅延されたクロックと前記基準クロックの位相差を検出する位相比較器と、当該位相比較器内に設けられた前記位相差を検出するための遅延ユニットとを有し、
    前記遅延ユニットには、前記可変遅延回路に供給する電源とは別の電源が供給され、
    前記別の電源は内部電源回路により生成され、
    前記内部電源回路は、外部電源がドレインに、所定の制御電圧がゲートに供給され、ソースに前記別の電源を生成するソースフォロワトランジスタを有し、
    前記制御電圧を発生する制御電圧発生回路は、一方の入力に基準電圧が供給され、他方の入力に負帰還回路を介してその出力が帰還される差動増幅回路を有し、
    前記負帰還回路が有する抵抗素子の近傍に、前記第1の外部電源の接地電源配線が併設されていることを特徴とする集積回路装置。
  11. 基準クロックを遅延して位相調整された制御クロックを生成するDLL回路を有する集積回路装置において、
    前記DLL回路は、前記基準クロックが通過する可変遅延回路と、遅延されたクロックと前記基準クロックの位相差を検出する位相比較器と、当該位相比較器内に設けられた前記位相差を検出するための遅延ユニットとを有し、
    前記遅延ユニットには、前記可変遅延回路に供給する電源とは別の電源が供給され、
    前記別の電源は内部電源回路により生成され、
    前記内部電源回路は、外部電源がドレインに、所定の制御電圧がゲートに供給され、ソースに前記別の電源を生成するソースフォロワトランジスタを有し、
    前記制御電圧を発生する制御電圧発生回路は、所定の昇圧電源が供給され、
    前記所定の昇圧電源を生成する昇圧電源発生回路は、前記DLL回路以外の所定の回路に供給される電源が供給されることを特徴とする集積回路装置。
  12. 基準クロックを遅延して位相調整された制御クロックを生成するDLL回路を有する集 積回路装置において、
    前記DLL回路は、前記基準クロックが通過する可変遅延回路と、遅延されたクロックと前記基準クロックの位相差を検出する位相比較器と、当該位相比較器内に設けられた前記位相差を検出するための遅延ユニットとを有し、
    前記遅延ユニットには、前記可変遅延回路に供給する電源とは別の電源が供給され、
    更に、前記DLL回路に供給される第1の外部電源と、前記DLL回路以外の所定の回路に供給される第2の外部電源と、
    前記第1の外部電源が供給され前記第1の外部電源より低い第1の内部電源を生成する第1の内部電源回路と、
    前記第2の外部電源が供給され第2の外部電源より低い第2の内部電源を生成する第2の内部電源回路と、
    第1の昇圧電源を供給され、前記第1及び第2の内部電源回路にそれぞれ制御電圧を供給する第1の制御電圧発生回路と、
    前記第1の制御電圧発生回路に前記第1の昇圧電源を供給する第1の昇圧電源発生回路と、
    前記DLL回路以外の回路に第2の昇圧電源を供給する第2の昇圧電源発生回路と有し、
    前記第1の昇圧電源発生回路の昇圧能力が、前記第2の昇圧電源発生回路の昇圧能力よりも小さいことを特徴とする集積回路装置。
  13. 基準クロックを遅延して位相調整された制御クロックを生成するDLL回路を有する集積回路装置において、
    前記DLL回路は、前記基準クロックが通過する可変遅延回路と、遅延されたクロックと前記基準クロックの位相差を検出する位相比較器と、当該位相比較器内に設けられた前記位相差を検出するための遅延ユニットとを有し、
    前記遅延ユニットには、前記可変遅延回路に供給する電源とは別の電源が供給され、
    更に、前記DLL回路に供給される第1の外部電源と、前記DLL回路以外の所定の回路に供給される第2の外部電源と、
    前記第1の外部電源が供給され前記第1の外部電源より低い第1の内部電源を生成する第1の内部電源回路と、
    前記第2の外部電源が供給され第2の外部電源より低い第2の内部電源を生成する第2の内部電源回路と、
    第1の昇圧電源を供給され、前記第1及び第2の内部電源回路にそれぞれ制御電圧を供給する第1の制御電圧発生回路と、
    前記第1の制御電圧発生回路に前記第1の昇圧電源を供給する第1の昇圧電源発生回路と、
    前記DLL回路以外の回路に第2の昇圧電源を供給する第2の昇圧電源発生回路と有し、
    前記第1の昇圧電源発生回路の昇圧動作が、前記第2の昇圧電源発生回路の昇圧動作よりも緩慢であることを特徴とする集積回路装置。
  14. 基準クロックを遅延して位相調整された制御クロックを生成するDLL回路を有する集積回路装置において、
    前記DLL回路は、前記基準クロックが通過する可変遅延回路と、遅延されたクロックと前記基準クロックの位相差を検出する位相比較器と、当該位相比較器内に設けられた前記位相差を検出するための遅延ユニットとを有し、
    前記遅延ユニットには、前記可変遅延回路に供給する電源とは別の電源が供給され、
    更に、前記DLL回路に供給される第1の外部電源と、前記DLL回路以外の所定の回路に供給される第2の外部電源と、
    前記第1の外部電源が供給され前記第1の外部電源より低い第1の内部電源を生成する第1の内部電源回路と、
    前記第2の外部電源が供給され第2の外部電源より低い第2の内部電源を生成する第2の内部電源回路と、
    第1の昇圧電源を供給され、前記第1及び第2の内部電源回路にそれぞれ制御電圧を供給する第1の制御電圧発生回路と、
    前記第1の制御電圧発生回路に前記第1の昇圧電源を供給する第1の昇圧電源発生回路と、
    前記DLL回路以外の回路に第2の昇圧電源を供給する第2の昇圧電源発生回路と有し、
    前記第1の昇圧電源発生回路と前記第1の制御電圧発生回路との間に、ローパスフィルタ回路が設けられることを特徴とする集積回路装置。
  15. 基準クロックを遅延して位相調整された制御クロックを生成するDLL回路を有する集積回路装置において、
    前記DLL回路は、前記基準クロックが通過する遅延ユニット部を有する可変遅延回路と、遅延されたクロックと前記基準クロックの位相差が所定値未満であることを検出する位相一致検出部を有する位相比較回路とを有し、
    前記遅延ユニット部を構成するトランジスタまたは位相一致検出部を構成するトランジスタのチャネルに供給される第1のバックバイアス電源の供給配線を、その他の回路のトランジスタのチャネルに供給される第2のバックバイアス電源の供給配線から分離することを特徴とする集積回路装置。
  16. 請求項15において、
    更に、所定の制御電圧を供給され、前記遅延ユニット部または位相一致検出部に第1の内部電源を供給するDLL用内部電源回路と、
    所定の昇圧電源を供給され、前記DLL用内部電源回路に制御電圧を供給する制御電圧発生回路とを有し、
    前記制御電圧発生回路及び前記DLL用内部電源回路を構成するトランジスタのチャネルに、前記第1のバックバイアス電源が供給されることを特徴とする集積回路装置。
  17. 請求項15または16において、
    前記第1のバックバイアス電源の供給配線と、内部のメモリセルのセルプレートの電圧供給配線との間に、所定のキャパシタを設けたことを特徴とする集積回路装置。
  18. 基準クロックを遅延して位相調整された制御クロックを生成するDLL回路を有する集積回路装置において、
    前記基準クロックを遅延させて前記制御クロックを生成する第1の可変遅延回路と、
    前記第1の可変遅延回路が生成する前記制御クロックを複数の内部回路にそれぞれ供給し、互いにほぼ等長に形成され、途中の各分岐点に設けられ伝播してくる前記制御クロックを増幅する第1のバッファ回路を有する複数の第1のクロック信号配線と、
    前記基準クロックを遅延させてフィードバッククロックを生成する第2の可変遅延回路と、
    前記第2の可変遅延回路が生成する前記フィードバッククロックをダミー内部回路に供給し、前記第1のクロック信号配線とほぼ等長に形成され、伝播してくる前記フィードバッククロックを増幅し、前記第1のクロック信号配線内の前記第1のバッファ回路と同じ数の第2のバッファ回路を有する第2のクロック信号配線と、
    前記ダミー内部回路を経由して伝播してきた前記フィードバッククロックと前記基準クロックの位相を比較し、当該フィードバッククロックと基準クロックの位相が所定の位相差に整合するよう前記第1及び第2の可変遅延回路の遅延を制御する位相比較回路とを有することを特徴とする集積回路装置。
  19. 請求項18において、
    前記第1または第2の可変遅延回路からほぼ等しい距離にある位置に設けられた前記バッファ回路の個数が、前記第1及び第2のクロック信号配線間で等しいことを特徴とする集積回路装置。
  20. 請求項18において、
    前記第1または第2の可変遅延回路からほぼ等しい距離にある位置に設けられた前記バッファ回路の駆動能力が、前記第1及び第2のクロック信号配線間で等しいことを特徴とする集積回路装置。
  21. 請求項18において、
    前記バッファ回路を構成するトランジスタのチャネルに供給されるバックバイアス電源の供給配線が、前記DLL回路以外の回路のトランジスタにバックバイアス電源を供給する供給配線から分離されていることを特徴とする集積回路装置。
  22. 請求項18において、
    前記第1及び第2のクロック信号配線の近傍に、接地電源の配線が併設されることを特徴とする集積回路装置。
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