JP3563195B2 - 押しボタン卓コントローラ及び押しボタン卓制御システム - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電用プラント制御ユニット等におけるホスト計算機の動作制御状態の表示及び動作制御の進行指令を行なう押しボタン卓を制御する押しボタン卓コントローラ及び押しボタン卓制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば火力発電所等の発電用プラントにおいては、プラント状態の的確な把握、省力化による運転員の少人数化、及び運転信頼性の向上等を実現するために、プラントの動作制御を制御用計算機(ホスト計算機、ホストコンピュータともいう)を用いたユニットにより行なっている。
【0003】
すなわち、制御用計算機を用いた発電用プラント制御ユニットでは、海水系統、点火、タービン起動、並入等発電プラントの各運転系統の動作制御は、全て制御用計算機の下で行なわれるようになっている。
【0004】
ところで、このような制御ユニットでは、制御用計算機が現在どの運転系統の動作制御を行なっているかをオペレータが把握する機能、及び各運転系統の動作進行指令を制御用計算機に送る機能を行なうために、押しボタン卓を用いた押しボタン卓制御システムを備えている。
【0005】
この押しボタン卓(以下、PB(Push Button)コンソールともいう)は、制御ユニットにおいてTVモニタ等が設置されるOAデスク(操作コンソール)上に設置されており、このPBコンソールには、上述した発電プラントの各運転系統毎に割り当てられた押しボタン(押しボタンスイッチ、以下、PBともいう)が設けられ、各PBには少なくとも1個の表示ランプが設けられている。PBコンソールには、当該PBコンソール及び制御用計算機間のインターフェース処理等を行なう押しボタン卓コントローラ(以下、PBコンソール・コントローラともいう)が多数のケーブルにより接続されており、このPBコンソール・コントローラには制御用計算機が多数のケーブルにより接続されている。
【0006】
そして、オペレータが例えばPBをオンすることにより、そのオン情報がPBコンソール・コントローラを介して制御用計算機に送られる。その結果、制御用計算機の動作制御により当該PBに割り当てられた運転系統の動作制御等が行なわれる。また、制御用計算機により各運転系統の動作制御が行なわれると、その動作制御に対応する情報がPBコンソール・コントローラを介してPBコンソールに送られ、その結果、動作制御されている運転系統の動作進行状態が、当該運転系統に対応するPBの表示ランプの点灯,消灯、あるいは点滅(フリッカ)により表示される。
【0007】
ところで、火力プラントにおける制御方式は各制御ユニットの製造メーカにより異なるため、上述したPBコンソールの寸法等の形態も各制御ユニットに応じて多種多様であり、制御系統数の違い等に応じてPBや表示ランプの数も異なっていた。すなわち、PBコンソールの各PBと制御用計算機とのインターフェース回路は各PBコンソールに応じて異なるため、従来では、使用するPBコンソールの各PBに対応するインターフェース回路をワイヤードロジック(ハードウエア)で構成し、そのインターフェース回路をPBコンソール・コントローラに搭載していた。
【0008】
また、上述した押しボタン卓制御システム(以下、PBコンソール制御システムともいう)では、PBによりプラントの動作制御指令を伝達する構成であるため、誤って動作制御対象以外の運転系統のPBを押した場合の安全対策が非常に重要になる。
【0009】
そこで、従来のPBコンソール制御システムのPBコンソール・コントローラには、リレー等を用いたワイヤードロジックで構成したインターロック回路が搭載されており、誤って動作制御対象以外の運転系統のPBを押してしまった場合でも、現在の動作制御対象以外の運転系統のPBは当該インターロック回路の作用により動作無効と判断され、誤動作が防止されるようになっていた。
【0010】
このように、PBコンソール・コントローラにはPBコンソールの各PBに対応するインターフェース回路及びインターロック回路が搭載されるため、PBコンソール・コントローラ全体の形状は必然的に大型化した。このため、PBコンソール・コントローラは、PBコンソールの設置位置(OAデスク)から離れた位置に据付られていた。また、制御用計算機は、PBコンソール及びPBコンソール・コントローラからある程度離れた位置(例えば20〜30m)に設置されるため、PBコンソール・コントローラ及び制御用計算機間のケーブルの長さは、少なくともその離間距離分必要であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、PBコンソールの各PBに対応するインターフェース回路機能及びPBコンソールのインターロック回路機能を行なうワイヤードロジック回路をPBコンソール・コントローラに搭載していたため、PBコンソールの各PB間のインターロック回路の複雑化に伴いPBコンソール・コントローラが大型化し、据付場所の確保が難しいという問題が生じていた。
【0012】
また、PBコンソール・コントローラと制御用計算機との間の情報通信を多数のケーブルによりパラレルに行なうことは、確かに各ケーブルの接続を切り替えることにより、当該PBコンソール・コントローラ及びPBコンソールを各種の制御用計算機に適用することを可能にしている。
【0013】
しかしながら、PBコンソール・コントローラと制御用計算機との間の情報通信インターフェースに用いるケーブルは、ケーブル長が20〜30m等かなり長いものが多数必要であるため、ケーブル数の増加に伴なって通信コストもアップし、しかもPBコンソール・コントローラにおいて多数のケーブル用の入出力ポート領域を確保しなければならず、PBコンソール・コントローラの小型化に限界が生じてしまった。したがって、できる限りケーブル数を削減したいのが実状であった。
【0014】
さらに、PBコンソール・コントローラには、用いるPBコンソールに応じたインターフェース回路を組み込まなければならないため、当該PBコンソール・コントローラを各種PBコンソールに共用化することができず、汎用性に乏しかった。
【0015】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、その目的は、PBコンソール・コントローラ及び制御用計算機間のケーブル数を削減し、インターフェース回路機能やインターロック回路機能等を実現するワイヤードロジックをPBコンソール・コントローラから削除することにより、極めて小型化したPBコントローラ及びその小型化したPBコンソール・コントローラを用いたPBコンソール制御システムを提供することにある。
【0016】
また、本発明の他の目的は、各種のPBコンソールに適用可能、言い換えれば各種のPBコンソールに共用化可能なPBコンソール・コントローラ及びこのPBコンソール・コントローラを用いたPBコンソール制御システムを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
押しボタン卓コントローラを極力小型化するために、従来ワイヤードロジック(ハードウエア)で構成され押しボタン卓コントローラに搭載されていたインターロック回路機能及び押しボタン間のインターフェース回路機能を、ホスト計算機の例えばプログラムドロジック(ソフトウエア)処理で行なうように構成し、PBコンソール・コントローラは、主にホスト計算機と押しボタン卓コントローラとの間の信号伝達インターフェース処理だけを行なうように構成した。
【0018】
また、押しボタン卓コントローラとホスト計算機との間の接続ケーブル数を削減し、ホスト計算機の機種によらずに押しボタン卓コントローラを用いることを可能にするため、押しボタン卓コントローラとホスト計算機との間をシリアル通信方式、特に標準シリアルインターフェースであるRS232C通信方式で接続して構成した。
【0019】
さらに、押しボタン卓コントローラを各種の押しボタン卓に対して共用化するために、押しボタン卓及び押しボタン卓コントローラ間の送受信信号と当該押しボタン卓及び押しボタン卓コントローラ間の接続コネクタのピン配置とを対応づけたピンマップデータを押しボタン卓コントローラのメモリに記憶させている。したがって、用いる押しボタン卓の種類が変わっても、押しボタン卓及び押しボタン卓コントローラ間の送受信インターフェースは、その押しボタン卓のコネクタのピン配置に応じてメモリに記憶されたピンマップデータを書き替えることにより対応可能である。
【0020】
すなわち、本発明の押しボタン卓制御システムは、プラントの各運転系統に対応する押しボタンスイッチ及び表示ランプを有し、前記押しボタン操作により入力された当該押しボタンに対応する運転系統の動作制御指令を送信し且つ前記運転系統の動作制御状態を当該運転系統に対応する表示ランプを介して表示する押しボタン卓と、前記各運転系統の動作制御を行なうとともに当該動作制御状態を表す表示コマンドデータをシリアル通信方式である例えばRS232C通信方式で送信するホスト計算機と、前記押しボタン卓及び前記ホスト計算機に接続され、当該押しボタン卓及びホスト計算機間のインターフェース処理を行なう押しボタン卓コントローラとを有している。
【0021】
そして、本発明の押しボタン卓コントローラは、前記押しボタン卓から送信された動作制御指令を前記ホスト計算機が処理可能な動作コマンドデータに変換する処理,及び前記ホスト計算機から送信された表示コマンドデータを当該表示コマンド内容に対応し且つ前記押しボタン操作卓で処理可能な制御信号に変換する処理を行なう変換手段と、変換されたコマンドデータをシリアル通信方式である例えばRS232C通信方式により前記ホスト計算機へ送信するシリアル送信手段と、変換された制御信号を前記押しボタン卓へ送信する制御信号送信手段とを備えている。そして、前記ホスト計算機は、前記押しボタン卓コントローラから送信された動作コマンドデータを読み込み処理して前記動作制御指令の内容を認識する読み込み処理手段と、当該動作制御指令に対応する運転系統の動作制御を行なう動作制御手段とを備え、前記押しボタン卓は、前記押しボタン卓コントローラから送信された制御信号を入力処理し、前記表示コマンドに対応する運転系統の表示ランプをコマンド内容に応じた態様で表示させる表示制御手段を備えている。
【0022】
すなわち、押しボタン卓コントローラの主要な機能は、押しボタン卓からの送信信号(動作制御指令)を変換してホスト計算機へ送信する機能、及びホスト計算機から送信された信号(表示コマンドデータ)を変換して押しボタン卓に送信する機能のみであるため、このような機能はCPU、メモリ等の小型コンピュータ回路等で簡単に構成可能であり、当該押しボタン卓コントローラを必要最小限に小型化できる。
【0023】
特に、前記押しボタン卓及び前記押しボタン卓コントローラ間は、当該押しボタン卓の入出力コネクタ及び当該押しボタン卓の入出力コネクタを介して複数のケーブルにより接続されており、前記変換手段は、前記動作制御指令及び前記制御信号と前記入出力コネクタのピン配置とが対応づけられたピンマップデータと、前記動作制御内容及び前記表示制御内容と前記動作コマンドデータ及び前記表示コマンドデータとが対応づけられたコマンドマップデータとを記憶するメモリを有し、当該変換手段は、前記コマンドマップデータを参照して前記動作制御指令を前記動作コマンドデータに変換する処理を行なうとともに、前記コマンドマップデータを参照して前記表示コマンドデータの内容を認識し、前記ピンマップデータを参照して前記表示コマンド内容に対応した制御信号に変換する処理を行なうようにしている。
【0024】
すなわち、押しボタン卓コントローラ(その変換手段)と押しボタン卓との間の送受信信号のインターフェースは、押しボタン卓コントローラのメモリに記憶されたピンマップデータに基づいて行なわれている。すなわち、用いる押しボタン卓が変わり、押しボタンの位置や押しボタンの数が変化しても、当該押しボタン卓の入出力コネクタのピン配置に対応するピンマップデータをメモリに記憶しておけば(書き込んでおけば)、どのような形態の押しボタン卓に対しても本発明の押しボタン卓コントローラを用いることができる。
【0025】
また特に、前記ホスト計算機は、前記動作制御状態を表す表示コマンドデータとして、当該表示制御を行なうスイッチ位置、表示制御内容を示す表示コマンド、及び当該スイッチ位置に対応する押しボタンの操作を許可する許可コマンドを前記押しボタン卓コントローラに送信するようになっており、前記押しボタン卓コントローラの変換手段は、送信された表示コマンドデータに前記許可コマンドが含まれていた場合にのみ当該表示コマンドデータを前記制御信号に変換するようにしている。そして、前記ホスト計算機は、前記読み込み手段により読み込まれた前記動作コマンドデータに含まれる動作制御対象を表すスイッチ位置と前記許可コマンドを送信したスイッチ位置とが一致しているか否かを判断し、一致している場合にのみ前記動作制御手段により当該動作制御指令に対応する運転系統の動作制御を行なうようにしている。
【0026】
したがって、例えば許可コマンドのスイッチ位置と異なるスイッチ位置の押しボタンが操作された場合、ホスト計算機において上述した判断処理を行なっているため、その押しボタン操作による運転制御指令は無効になり(インターロック機能)、安全性が十分維持される。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る押しボタン卓コントローラ及びこの押しボタン卓コントローラ(PBコンソール・コントローラ)を用いた押しボタン卓制御システム(PBコンソール制御システム)の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は、PBコンソール制御システムのハード構成を示す図である。なお、PBコンソール制御システムは、発電用プラントA及びプラントBの動作制御を行なう発電プラント制御ユニットの一部を構成している。
【0028】
図1によれば、PBコンソール制御システム1は、押しボタン卓(PBコンソール)2,PBコンソールコントローラ3,制御用計算機4A,4Bを備えている。
【0029】
PBコンソール2は、制御用計算機4A,4Bの動作制御状態をオペレータに対して表示し、また、オペレータにより制御用計算機4A,4Bに対してその動作制御の進行指令を入力可能になっている。すなわち、PBコンソール2はモニタや記録計、指示計等が設置された操作卓(OAデスク)上に設けられ、発電プラントA及びBの運転系統毎に割り当てられた押しボタン(押しボタンスイッチ、PB)を有している。なお、本実施形態では、プラントA及びBの運転系統数は、海水系統、点火、タービン回転、及び並入の4つであり、各運転系統にPB(A),PB(B),PB(C),及びPB(D)が割り当てられている。
【0030】
各PB(A)〜PB(D)は、図1に示すように直方体状の形態をなしたボタンスイッチであり、直列に並べられている。なお、図1はPB(A)が押された状態(オン状態)を示している。ボタンスイッチ部分の例えば内部には例えば4個の表示ランプ5A〜5Dが設けられている。なお、各表示ランプ5A〜5Dの内、図1の紙面に向かって手前側に位置する2つのランプは下側ランプであり、残りの2つのランプは上側ランプである。
【0031】
PBコンソール2は、例えば25ピンのコネクタ6A,6B及び各コネクタ6A,6Bのコネクタピンに接続されたケーブル7A1〜7A25 ,7B1〜7B25 を有するケーブルコード7A,7Bを介してPBコンソール・コントローラ3のコネクタ8A,8Bに接続されている。
【0032】
PBコンソール・コントローラ3は、従来例で述べたようなハードロジックで構成されたインターロック回路及びハードロジックで構成された各PBに対応するインターフェース回路を搭載しておらず、非常に小型化されている。すなわち、PBコンソール・コントローラ3は、例えば直方体状をなす小型の筐体10を有し、この筐体10に、CPUやメモリ等から成る後述するコンピュータ回路が内蔵されている。
【0033】
そして、本実施形態によれば、PBコンソール・コントローラ3と制御用計算機4A及び4Bとの間のインターフェースは、シリアル通信としての例えばRS232C通信で行なわれている。
【0034】
すなわち、PBコンソール・コントローラ3にはRS232Cポート11A,11Bが、及び制御用計算機4A,4BにはRS232Cポート12A,12Bがそれぞれ設けられ、各RS232Cポート11及び12間は、RS232Cケーブル13A,13Bにより接続されている。
【0035】
続いて、本システム1のシステム構成を説明する。図2は、当該システムの概略的なシステム構成を示すブロック図である。なお、制御用計算機については4Aのみを示している。
【0036】
図2よれば、PBコンソール2の各PB(A)〜PB(D)には、当該PB(A)〜PB(D)の例えばオン状態を検出するPB信号検出回路20が接続されている。また、各PB(A)〜PB(D)の表示ランプ5A〜5Dには、当該表示ランプ5A〜5Dの表示態様(点灯、消灯、又は点滅等)を制御する表示制御回路21が接続されている。PB信号検出回路20及び表示制御回路21は、当該PB信号検出回路20及びランプ表示制御回路21に対する入出力インターフェース処理を行なうI/O回路23に接続されており、このI/O回路23はコネクタ6A,6Bに接続されている。コネクタ6A,6Bに接続されたケーブルコード7A(ケーブル7A1〜7A25 )及び7B(7B1〜7B25 )は、PBコンソール・コントローラ3のコネクタ8A及び8Bに接続されている。
【0037】
そして、コネクタ8A及び8Bは、コントローラ3に対する入出力インターフェース処理を行なうI/O回路30を介してCPU31に接続されている。
【0038】
CPU31には、後述する図8乃至図10における処理に必要なプログラムデータや、後述するコネクタマップデータ,コマンドマップデータ,及びスイッチコードデータ等を記憶するメモリ32が接続されている。
【0039】
CPU31は、メモリ32に記憶されたコネクタマップデータ,コマンドマップデータ,及びスイッチコードデータ等を参照しながら、当該メモリ32に記憶されたプログラムデータに基づくプログラムドロジック(ソフトウエア)により、PBコンソール2から送られた動作指令データ等を制御用計算機4Aに送信し、制御用計算機4Aから送られたコマンドデータ等に応じた信号をPBコンソール2に送信する処理、すなわち、PBコンソール2及び制御用計算機4A間の総合的なインターフェース処理を行なうようになっている。
【0040】
そして、CPU31は、当該CPU31に対するRS232Cインターフェース処理を行なうRS232Cインターフェース回路に接続されている。
【0041】
すなわち、RS232Cインターフェース回路は、CPU31から送られるデータをRS232C用プロトコルに変換するとともに、制御用計算機4Aから送られたRS232C用伝送データをCPU31で処理可能なデータに変換するI/O回路33及びRS232Cポート11Aと、RS232C用伝送データを制御用計算機4Aへ送るRS232Cケーブル13Aとを備えており、このRS232Cケーブル13Aは、制御用計算機4AのRS232Cインターフェース回路に接続されている。
【0042】
制御用計算機4AのRS232Cインターフェース回路は、RS232Cケーブル13Aを介して送られたRS232C伝送データを制御用計算機4AのCPU40が入力処理可能なデータに変換するとともに、CPU40から送られるデータをRS232C用プロトコルに変換するRS232Cポート12A及びI/O回路41を有しており、I/O回路41はCPU40に接続されている。
【0043】
CPU40には、後述する図8乃至図10における処理に必要なプログラムデータや、後述するコマンドマップデータ及びスイッチ位置データを保持するメモリ42が接続されている。
【0044】
CPU40は、メモリ42に記憶されたコマンドマップデータ,及びスイッチ位置データ等を参照しながら、当該メモリ42に記憶されたプログラムデータに基づくプログラムドロジックにより、RS232Cポート12A及びI/O回路41を介してPBコンソール2及びPBコンソール・コントローラ3から送られたコマンドデータに応じてプラントAの各運転系統の動作制御を行なうとともに、プラントAから送られるプラント入力信号(プラントAの現在の状態や実際に各運転系統の動作が開始したこと等を表す信号)に応じて現在のプラントAの動作状態を表すコマンドデータをRS232Cポート12A及びI/O回路41を介してPBコンソール・コントローラ3及びPBコンソール2に対して送信する等、プラントAの動作制御に関する総合的な処理を行なうようになっている。
【0045】
ここで、PBコンソール2とPBコンソール・コントローラ3との間のインターフェースについて詳細に説明する。
【0046】
PBコンソール2においては、各PB(A)〜PB(D)のスイッチオンに応じてPB信号検出回路20により検出されたオン信号は、予め規定されたコネクタ端子(コネクタピン;ピン番号1〜25)及びそのコネクタピンに接続されたケーブル7A1〜7A25 を介して出力されるようになっている。また、PBコンソール2の表示制御回路21においては、コネクタ6A及び6Bの内のどのコネクタピン(ピン番号1〜25)を介してコンソール・コントローラ3から信号が送られてきたかによって、どのPBのランプをどのように表示制御(点灯、消灯、又は点滅)するのかが規定されている。すなわち、PBコンソールは多種多様存在するが、いずれのPBコンソールにおいても、各PBのオン信号の伝達及び表示制御回路におけるランプの表示制御については、予め規定されたコネクタの各ピンの信号伝達内容(コネクタ端子配列(コネクタピンマップ))に基づいているわけである。
【0047】
そして、本実施形態のPBコンソール・コントローラ3のメモリ32には、本実施形態におけるPBコンソール2のコネクタ6A及び6Bのコネクタピンマップに対応するコネクタピンマップデータが予め書き込まれており、PBコンソール・コントローラ3は、当該コネクタピンマップデータを参照してPBコンソール2及び制御用計算機4A間のインターフェース処理を行なうようになっている。
【0048】
ここで、本実施形態における、PBコンソール・コントローラ3のメモリ32に記憶されたコネクタピンマップデータを図3及び図4に示す。なお、図3はコネクタ6Aの各ピン(ピン番号1〜25)の信号伝達方向及び信号伝達内容を表し、図4はコネクタ6Bの各ピン(ピン番号1〜25)の信号伝達方向及び信号伝達内容を表している。図中の信号方向のCNLはPBコンソール2を、CPUはPBコンソール・コントローラ3のCPU31を示し、→は、CNL(PBコンソール2)からCPU(PBコンソール・コントローラ3のCPU31)へ信号が伝達され、←は、CPU(PBコンソール・コントローラ3のCPU31)からCNL(PBコンソール2)へ信号が伝達されることを表している。
【0049】
例えば、ピン番号1の内容は、CNLからCPUへPB(A)のオン信号を送ることであり、ピン番号11の内容は、CPUからCNLへPB(A)のランプ5Aの内の上側ランプを点灯させるコマンドを送ることである。その他は図示したとおりである。なお、コモンは送信される側の電源をオンする信号を送ることを意味する。
【0050】
上述したように、コネクタピンマップデータはPBコンソール2のコネクタ6A及び6Bのコネクタピンマップに対応するものであり、用いるPBコンソールが変わればそのコネクタピンマップも変わる。しかしながら、本構成においては、用いるPBコンソールを変更した場合でも、新たに用いるPBコンソールのコネクタピンマップに対応するコネクタピンマップデータをメモリ32に書き込めばよいことになる。
【0051】
次に、PBコンソール・コントローラ3と制御用計算機4Aとの間のインターフェースについて詳細に説明する。
【0052】
本実施形態におけるPBコンソール・コントローラ3のメモリ32及び制御用計算機4Aのメモリ42に保持されたコマンドマップデータを図5に、スイッチコードデータ図6にそれぞれ示す。
【0053】
コマンドマップデータとして、メモリ32及びメモリ42には、制御用計算機4A及びPBコンソールコントローラ3間で伝達されるコマンド・コード及びそのコマンドの内容が記憶されている。
【0054】
図5に示す各コマンド・コードの内、#11〜#23は、主にエラーチェックに用いられるコマンドである。すなわち、#11及び#13はメモリ32(あるいはメモリ42)のデータ記憶容量が一杯なり、データ送信を停止する内容のコマンド(#13;XOFF(DC3))及び再開するコマンド(#11;XON(DC1))であり、#20は初期化(リセット)コマンドである。また、#21は、送信されてきたデータをそのまま返すコマンド(エコーバックON)であり、#22は、上記エコーバック処理を行なわないコマンド(エコーバックOFF)である。さらに、#23は、診断要求コマンドである。
【0055】
そして、#26〜#2Gは、制御用計算機4A及びPBコンソール2に対する制御用コマンドである。すなわち、#26は、PBのスイッチ動作情報の入力可能状態を表すコマンド(スイッチレポート動作ON)であり、#27は、PBのスイッチ動作情報の入力停止状態を表すコマンド(スイッチレポート動作OFF)である。
【0056】
また、#29は、制御用計算機の動作制御により所定のPBに対応する運転系統の動作が開始した場合に、当該PBの全てのランプを点灯させるコマンドであり、#2Aは、所定のPBに対応する運転系統の動作制御を行ってよいか否かをオペレータに促すために、当該PBの全てのランプを点滅させるコマンドである。さらに、#2Bは、制御用計算機の動作制御により所定のPBに対応する運転系統の動作が終了した場合に、当該PBの全てのランプを消灯させるコマンドである。
【0057】
以下、#2C→動作開始する運転系統に対応するPBの上側ランプを全て点灯させるコマンド、#2D→動作開始する運転系統に対応するPBの下側ランプを全て点灯させるコマンド、#2E→所定の運転系統の動作を促すために当該運転系統に対応するPBの上側ランプを全て点滅させるコマンド、#2F→所定の運転系統の動作を促すために当該運転系統に対応するPBの下側ランプを全て点滅させるコマンドである。
【0058】
さらに、#2G、#2Hはインターロック機能用のコマンドである。すなわち、制御用計算機4Aは、上述した動作制御するPBのコマンド(#26〜#2F)とともに、そのPBの動作を許可する許可指令コマンド(#2G)をPBコンソール・コントローラ3に対して伝送するようになっている。すなわち、PBコンソール2及びPBコンソール・コントローラ3には、常にプラントAにおいて動作制御されている運転系統と一致した運転系統のPBに関するコマンドが送られるため、動作制御されている運転系統以外の運転系統のPBに対して表示制御等を行う可能性が完全に排除される。
【0059】
また、PBコンソール2及びPBコンソール・コントローラ3から制御用計算機4Aに対し、当該制御用計算機4Aにて実際に動作制御されている運転系統以外の運転系統のPBに対するコマンドが送られた場合でも、そのコマンドのPBと許可指令を出力しているPBとを比較して、当該許可PBと一致しないPBのコマンドが全て無効と判断できる。そして、そのような現在許可指令を出力しているPB以外のPBのコマンドが制御用計算機4Aに送られた場合、当該制御用計算機4Aは、PBコンソール・コントローラ3に警告ブザー等の警告出力を促す警告コマンド(#2G)を送るようになっている。
【0060】
一方、スイッチコードデータとして、メモリ32及びメモリ42には、PBコンソール2の各PB(A)〜PB(D)に対応するスイッチ位置コード#30〜#33が記憶されている。
【0061】
例えば、制御用計算機4Aは、プラントAが例えばタービン回転系統の動作を開始可能な状態と成ったとき、当該タービン回転系統の動作制御の開始を促すコマンド(ランプ点滅コマンド)をPBコンソール・コントローラ3に送る。すなわち、制御用計算機4Aは、メモリ42のスイッチコードデータを参照してタービン回転系統に対応するPB(PB(C))のスイッチコードデータを読み出し(#32)、さらにメモリ42のコマンドマップデータを参照してランプ点滅を表すコマンド・コードを読み出す(#2A)。そして、エラーチェック用のパリティコード(JIS C6360にて規定されているパリティの指定コード)を付加して、PBコンソール・コントローラ3に送るようになっている。
【0062】
また、オペレータがPBコンソール2のPB(B)を押すことにより、PBコンソール・コントローラ3にPB(B)オン信号が送られた場合、PBコンソール・コントローラ3は、メモリ32のスイッチコードデータを参照してPB(B)に対応するスイッチコードを読み出し(#31)、さらにメモリ32のコマンドマップデータを参照してオン信号に対応するコマンド・コードを読み出す(#26)。そして、エラーチェック用の水平パリティコード(JIS C6360にて規定されているパリティの指定コード)を付加して、制御用計算機4Aに送るようになっている。
【0063】
上述したPBコンソール・コントローラ3から制御用計算機4Aに送られるコマンド・コード,スイッチ位置コード,水平パリティコードは、RS232Cインターフェース回路(I/O回路33及びRS232Cポート11A)により、図7に示すRS232C用プロトコルのRS232C用伝送データに変換された後、RS232Cケーブル13Aを介して制御用計算機4AのRS232Cインターフェース回路(RS232Cポート12A及びI/O回路41)に送られるようになっている。また、制御用計算機4AからPBコンソール・コントローラ3に送られるコマンド・コード,スイッチ位置コード,水平パリティコードは、RS232Cインターフェース回路(I/O回路41及びRS232Cポート12A)により、図7に示すRS232C用プロトコルのRS232C用伝送データに変換された後、RS232Cケーブル13Aを介してPBコンソール・コントローラ3のRS232Cインターフェース回路(RS232Cポート11A及びI/O回路33)に送られるようになっている。
【0064】
次に本構成のPBコンソール制御システムについて、特にタービン回転の動作制御を行う際の全体動作を図8〜図10を参照して説明する。
【0065】
例えば、発電プラントAの点火系統の動作制御が終了した後、制御用計算機4Aは発電プラントAのタービン回転条件が成立したか否かを判断している(ステップS1)。そして、発電プラントAから、タービンを回転させる条件が成立した旨を表すプラント入力信号が送られると、ステップS1の判断はYESとなり、ステップS2の処理へ移行する。なお、発電プラントAからプラント入力信号が送られるまでは、制御用計算機4Aの動作制御は待機状態となる(ステップS1でNOの判断)。
【0066】
制御用計算機4Aは、メモリ42のコマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して、タービン回転系統のPB(PB(C))の動作を許可する許可指令コマンド(#2G)、PB(C)のランプ5Cを点滅させる点滅指令コマンド(#2A)、及びPB(C)のスイッチ位置コード(#32)をそれぞれ読み出す(ステップS2)。
【0067】
続いて制御用計算機4Aは、読み出したPB(C)の許可指令コマンド及び点滅指令コマンドを水平パリティコード(#Pとする)とともにRS232Cインターフェース回路(I/O回路41及びRS232Cポート12A)に送り、それぞれ、PB(C)許可指令コマンドのRS232C用伝送データD1([#2G][#32][#P]),点滅指令コマンドのRS232C用伝送データD2([#2A][#32][#P])としてPBコンソール・コントローラ3に送る(ステップS3)。
【0068】
PBコンソール・コントローラ3は、送られたRS232C用伝送データD1及びD2をRS232Cインターフェース回路(RS232Cポート11A及びI/O回路33)を介して入力処理し、プロトコル変換してCPU31に送ることにより、CPU31は、PB(C)許可指令コマンド([#2G],[#32])及び点滅指令コマンド([#2A],[#32])をそれぞれ読み込む(ステップS4)。
【0069】
PBコンソール・コントローラ3のCPU31は、メモリ32のコマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して送られたコマンドの内容(PB(C)の動作許可及びPB(C)のランプ5Cを全て点滅)を読み出し、メモリ32のコネクタピンマップを参照して、当該コマンド内容(PB(C)のランプ5Cを全て点滅)に対応するコネクタ8Bのコネクタピン(ピン番号13)を求める(ステップS5)。次いでCPU31は、I/O回路30及びコネクタ8Bのピン番号13のコネクタピンを介してコマンド信号を送り、このコマンド信号は、ケーブル7B13、コネクタ6Bのピン番号13のコネクタピン、及びI/O回路23を介してPBコンソール2の表示回路21に送られる(ステップS6)。
【0070】
PBコンソール2の表示制御回路21は、コネクタ6Bのピン番号13のコネクタピンからコマンド信号が送られてきたため、図4に示すピン番号13に割り当てられた表示制御、すなわちPB(C)のランプ5Cを全て点滅(フリッカ)させる表示制御を行う。この結果、PB(C)のランプ5Cが全て点滅(フリッカ)し、オペレータにPB(C)に対応する運転系統、すなわちタービン回転の動作進行を促すことができる(ステップS7)。
【0071】
オペレータは、PBコンソール2の各PB(A)〜PB(D)のランプ5A〜5Dを見ながらランプ5Cが点滅したことを認識し、記録計や指示計等を参照してタービンを回転させても差し支えないと判断したときに、点滅しているPB(C)を押す。このとき、PBコンソール2のPB信号検出回路20は、PBが押されるか否かを判断しており(ステップS8)、PB(C)が押されるとこのステップS8の判断はYESとなりステップS9に移行する。なお、PB(C)が押されるまでは、PB信号検出回路20は動作待機状態となっている(ステップS8でNOの判断)。
【0072】
PB信号検出回路20は、I/O回路30及びPB(C)オン信号に割り当てられたコネクタ6Aのピン番号3のコネクタピンを介してコマンド信号を送り、このコマンド信号は、ケーブル7A3 、コネクタ8Aのピン番号3のコネクタピン、及びI/O回路30を介してPBコンソール・コントローラ3のCPU31に送られる(ステップS9)。
【0073】
CPU31は、メモリ32のコネクタピンマップデータを参照して、コネクタ8Aのピン番号3のコネクタピンの信号内容(PB(C)オン)を読み出し(ステップS10)、コマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して、信号内容(PB(C)オン)に応じたコマンド・コード(#26)、スイッチ位置コード(#32)をそれぞれ読み出す(ステップS11)。
【0074】
続いてCPU31は、読み出したPB(C)のコマンド・コード(#26)及びスイッチ位置コード(#32)を水平パリティコード(#P)とともにRS232Cインターフェース回路(I/O回路33及びRS232Cポート11A)に送り、PB(C)オン・コマンドのRS232C用伝送データD3([#26][#32][#P])として制御用計算機4Aへ送る(ステップS12)。
【0075】
制御用計算機4Aは、送られたRS232C用伝送データD3をRS232Cインターフェース回路(RS232Cポート12A及びI/O回路41)を介して入力処理し、プロトコル変換してCPU40に送ることにより、CPU40は、PB(C)オン・コマンド([#26],[#32])を読み込む(ステップS13)。次いで制御用計算機4Aは、メモリ42のコマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して、送られたコマンド(PB(C)オンコマンド)内容(PB(C)に対応する運転系統、すなわちタービン回転動作を起動(オン)する)を読み出す(ステップS14)。
【0076】
そして、制御用計算機4Aはインターロック処理を行う。すなわち、制御用計算機4Aは、送られたPB(C)オン・コマンドが、ステップS2で許可指令を送った運転系統のPBのコマンドであるか否か判断する(ステップS15)。この場合、送られたコマンドはPB(C)(タービン回転系統)であり、ステップS2で許可指令を送った運転系統もタービン回転系統であるため、この判断の結果はYESであり、ステップS16の処理に移行する。
【0077】
なお、もしステップS15の判断の結果、NO(すなわち、ステップS8の処理において、オペレータが誤ってPB(C)ではなく他のPBを押した場合)、制御用計算機4Aは、メモリ42のコマンドマップデータを参照して警告コマンド(#2H)を読み出し、RS232Cインターフェース回路(I/O回路41、RS232Cポート12A)及びRS232Cインターフェース回路(RS232Cポート11A、I/O回路33)を介してPBコンソール・コントローラ3のCPU31に送る(ステップS15A)。CPU31は、メモリ32のコマンドマップデータを参照してコマンド内容(警告コマンド)を読み出し、例えば警告ブザー等を鳴らす(ステップS15B)。そして、その後、ステップS8の処理前に戻り、再度、実際に点滅しているPB(C)を押すことを促す。
【0078】
一方、ステップS16の判断の結果YESの場合、制御用計算機4Aは、プラントAの駆動制御装置に対してタービン回転起動指令を送る(ステップS16)。この結果、プラントAのタービンは回転起動し、当該プラントAは、タービン回転の動作系統へ移行する。
【0079】
このとき、制御用計算機4Aは、発電プラントAからタービンが回転起動した旨を表すプラント入力信号が送られたか否かを判断している(ステップS17)。そして、発電プラントAのタービンが実際に回転起動を開始すると、その旨を表すプラント入力信号が制御用計算機4Aに送られる。この結果、制御用計算機4AのステップS17の判断の結果はYESとなり、ステップS18の処理へ移行する。なお、発電プラントAからプラント入力信号が送られるまでは、制御用計算機4Aの動作制御は待機状態となる(ステップS17でNOの判断)。
【0080】
制御用計算機4Aは、送られたプラント入力信号を読み込み(ステップS18)、メモリ42のコマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して、タービン回転系統のPB(PB(C))の動作を許可する許可指令コマンド(#2G)、PB(C)のランプ5Cを全て点灯させる点灯指令コマンド(#29)、及びPB(C)のスイッチ位置コード(#32)をそれぞれ読み出す(ステップS19)。
【0081】
続いて制御用計算機4Aは、読み出したPB(C)の許可指令コマンド及び点灯指令コマンドを水平パリティコード(#P)とともにRS232Cインターフェース回路(I/O回路41及びRS232Cポート12A)に送り、それぞれ、PB(C)許可指令コマンドのRS232C用伝送データD4([#2G][#32][#P]),点灯指令コマンドのRS232C用伝送データD5([#29][#32][#P])としてPBコンソール・コントローラ3に送る(ステップS20)。
【0082】
PBコンソール・コントローラ3は、送られたRS232C用伝送データD4及びD5をRS232Cインターフェース回路(RS232Cポート11A及びI/O回路33)を介してプロトコル変換してCPU31に送信し、CPU31は、PB(C)許可指令コマンド([#2G],[#32])及び点灯指令コマンド([#29],[#32])をそれぞれ読み込む(ステップS21)。
【0083】
CPU31は、メモリ32のコマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して送られたコマンドの内容(PB(C)の動作許可及びPB(C)のランプ5Cを全て点灯)を読み出し、メモリ32のコネクタピンマップを参照して、当該コマンド内容(PB(C)のランプ5Cを全て点灯)に対応するコネクタ8Bのコネクタピン(ピン番号10)を求める(ステップS22)。次いでCPU31は、I/O回路30及びコネクタ8Bのピン番号10のコネクタピンを介してコマンド信号を送り、このコマンド信号は、ケーブル7B13、コネクタ6Bのピン番号10のコネクタピン、及びI/O回路23を介してPBコンソール2の表示回路21に送られる(ステップS23)。
【0084】
表示制御回路21は、コネクタ6Bのピン番号10のコネクタピンからコマンド信号が送られてきたため、図4に示すピン番号10に割り当てられた表示制御、すなわちPB(C)のランプ5Cを全て点灯させる表示制御を行う。この結果、PB(C)のランプ5Cが全て点灯し、オペレータにPB(C)に対応する運転系統、すなわちタービンが回転動作していることを示すことができる(ステップS24)。
【0085】
この後、制御用計算機4Aは、タービンの回転動作が終了したか否かを判断している(ステップS25)。そして、発電プラントAのタービンの回転動作が終了した旨を表すプラント入力信号が送られると、ステップS25の判断はYESとなり、ステップS26の処理へ移行する。なお、発電プラントAからプラント入力信号が送られるまでは、制御用計算機4Aの動作制御は待機状態となる(ステップS25でNOの判断)。
【0086】
制御用計算機4Aは、送られたプラント入力信号を読み込み(ステップS26)、メモリ42のコマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して、タービン回転系統のPB(PB(C))の動作を許可する許可指令コマンド(#2G)、PB(C)のランプ5Cを全て消灯させる消灯指令コマンド(#2B)、及びPB(C)のスイッチ位置コード(#32)をそれぞれ読み出す(ステップS27)。
【0087】
続いて制御用計算機4Aは、読み出したPB(C)の許可指令コマンド及び点灯指令コマンドを水平パリティコード(#P)とともにRS232Cインターフェース回路(I/O回路41及びRS232Cポート12A)に送り、それぞれ、PB(C)許可指令コマンドのRS232C用伝送データD6([#2G][#32][#P]),消灯指令コマンドのRS232C用伝送データD7([#2B][#32][#P])としてPBコンソール・コントローラ3に送る(ステップS28)。
【0088】
PBコンソール・コントローラ3は、送られたRS232C用伝送データD6及びD7をRS232Cインターフェース回路(RS232Cポート11A及びI/O回路33)を介してプロトコル変換してCPU31に送り、CPU31は、PB(C)許可指令コマンド([#2G],[#32])及び消灯指令コマンド([#2B],[#32])をそれぞれ読み込む(ステップS29)。
【0089】
CPU31は、メモリ32のコマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して送られたコマンドの内容(PB(C)の動作許可及びPB(C)のランプ5Cを全て消灯)を読み出し、メモリ32のコネクタピンマップを参照して、当該コマンド内容(PB(C)のランプ5Cを全て消灯)に対応するコネクタ8Bのコネクタピン(ピン番号16)を求める(ステップS30)。次いでCPU31は、I/O回路30及びコネクタ8Bのピン番号16のコネクタピンを介してコマンド信号を送り、このコマンド信号は、ケーブル7B13、コネクタ6Bのピン番号16のコネクタピン、及びI/O回路23を介してPBコンソール2の表示回路21に送られる(ステップS31)。
【0090】
表示制御回路21は、コネクタ6Bのピン番号16のコネクタピンからコマンド信号が送られてきたため、図4に示すピン番号16に割り当てられた表示制御、すなわちPB(C)のランプ5Cを全て消灯させる表示制御を行う。この結果、PB(C)のランプ5Cが全て消灯し、オペレータにPB(C)に対応する運転系統、すなわちタービンの回転動作が終了したことを示すことができる(ステップS32)。
【0091】
以上述べたように、本実施形態によれば、タービン回転系統に係わる一連の動作(回転起動可能状態→回転起動→回転動作継続→回転動作終了)における、制御用計算機の動作制御状態表示及び回転系統の動作進行指令をPBコンソール制御システム1(PBコンソール2、PBコンソール・コントローラ3、及び制御用計算機4A)により実現することができる。
【0092】
しかも、図8〜図10のフローチャートを用いて詳細に説明したように、本実施形態のPBコンソール制御システム1では、PBコンソール・コントローラ3をコンピュータ回路で構成し、当該PBコンソール・コントローラ3は、PBコンソール2のコネクタピンの信号伝達内容を表すコネクタピンマップと制御用計算機4Aのコマンドとのインターフェース処理のみを行なっている。
【0093】
つまり、PBコンソール・コントローラ3は、PBコンソール2の所定のPBのオン信号を、当該オン信号が送られるコネクタピンに対応するコマンドに変換して制御用計算機4Aに出力する処理、及び制御用計算機4Aから送られたコマンドの内容に応じた信号を当該コマンド内容に対応するコネクタピンを介してPBコンソール2に送る処理をプログラムドロジックを用いて行ない、PB間のインターフェース回路機能やインターロック回路機能は、全て制御用計算機4AのCPU40におけるプログラムドロジック(図8乃至図10のステップS2〜ステップS3、ステップS13〜ステップS15、ステップS19〜ステップS20、及びステップS27〜ステップS28等参照)で行なうことにしたため、PBコンソール・コントローラ3にそのようなPB間のインターフェース回路機能やインターロック回路機能を実現するワイヤードロジックを搭載する必要がなくなり、PBコンソール・コントローラ3を非常に小型化できる。したがって、PBコンソール・コントローラ3の据付場所に困ることがなくなり、PBコンソール2が載置された操作卓内部等、PBコンソール2近傍に据え付けることが可能になる。また、PBコンソール・コントローラ3をPBコンソール2の近傍に据え付け可能なことから、PBコンソール2及びPBコンソール・コントローラ3間のケーブル長が短くなるという効果も生じる。
【0094】
さらに、PBコンソール・コントローラ3のメモリ32に記憶されるコネクタピンマップデータは、PBコンソール2の各コネクタ6A及び6Bのコネクタピンマップに対応させればよいため、用いるPBコンソールが変わったとしても、新たに用いるPBコンソールのコネクタピンマップに対応するコネクタピンマップデータをメモリ32に書き込むことにより対応できる。
【0095】
すなわち、本実施形態のPBコンソール制御システムによれば、いかなる形態のPBコンソール2にも適用可能なPBコンソール・コントローラを用いることができるため、PBコンソール・コントローラ自体及びPBコンソール制御システム全体の汎用性を非常に向上させることができる。
【0096】
そして、本実施形態のPBコンソール制御システムによれば、PBコンソール・コントローラ3及び制御用計算機4A間のインターフェースを標準シリアル通信インターフェースであるRS232Cインターフェースで実現したため、従来の多数のケーブルによるパラレル通信の場合と比べて、ケーブル数を必要最小限にすることができる。また、RS232Cインターフェースはどんな制御用計算機にも搭載されている標準規格であるため、制御用計算機の機種に係わらずにPBコンソール・コントローラを用いることができる。
【0097】
この結果、多大なケーブル数の存在に起因したPBコンソール・コントローラの大型化、そのようなケーブル数を接続する際の煩わしさ、及び多大なケーブル数に基づくコストアップ等の諸問題を一挙に解決し、極めて汎用性が高く、使い勝手の良いPBコンソール・コントローラ及びそのPBコンソール・コントローラを有するPBコンソール制御システムを提供することができる。
【0098】
なお、本実施形態によれば、タービン回転系統の動作制御を行う際のPBコンソール制御システムの全体動作について説明したが、海水系統、点火、及び並入等の他の系統の動作制御についても同様に実施可能であり、系統数も上記4つに限らず、プラントの種類に応じた系統数に適用可能である。
【0099】
また、本実施形態では、RS232Cポート数を2ポート設け、この2ポートにそれぞれ制御用計算機を接続する構成であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばポート数を2以上の複数設け、それぞれのポートに制御用計算機を接続する構成であってもよい。
【0100】
さらに、本実施形態のPBコンソール・コントローラの2つのRS232Cポートにそれぞれ制御用計算機を接続した構成において、例えば当該PBコンソール・コントローラに端子台を設け、この端子台を介して2つの制御用計算機を接続する。そして、当該端子台に設けられた外部スイッチを切換制御することにより、PBコンソール(及びPBコンソール・コントローラ)を制御する制御用計算機のどちらか一方を選択して用いることもできる。このように構成すれば、2つの制御用計算機の内の一方が故障した場合でも、外部スイッチを操作して他方の制御用計算機に切り換えることにより、制御用計算機のバックアップシステムを実現でき、PBコンソール制御システムの信頼性をさらに向上させることができる。なお、このバックアップシステムは、制御用計算機の数には限定されないのは言うまでもない。
【0101】
【発明の効果】
以上に述べたように本発明の押しボタン卓コントローラ及び押しボタン卓制御システムによれば、押しボタン卓コントローラは、押しボタン間のインターフェース回路機能やインターロック回路機能を行なうことなく、主にホスト計算機と押しボタン卓コントローラとの間の信号伝達インターフェース処理だけを行なうように構成したため、その押しボタン卓コントローラを非常に小型化できる。この結果、押しボタン卓コントローラの据付場所に困ることがなくなり、押しボタン卓が載置された操作卓内部等、押しボタン卓近傍に据え付けることが可能になる。
【0102】
さらに、本発明によれば、押しボタン卓コントローラとホスト計算機との間をシリアル通信方式、特に標準シリアルインターフェースであるRS232C通信方式で接続して構成したため、押しボタン卓コントローラとホスト計算機との間の接続ケーブル数を削減するとともに、ホスト計算機の機種に係わらず押しボタン卓コントローラを用いることが可能になる。
【0103】
そして、本発明によれば、押しボタン卓及び押しボタン卓コントローラ間の送受信信号と当該押しボタン卓及び押しボタン卓コントローラ間の接続コネクタのピン配置とを対応づけたピンマップデータを押しボタン卓コントローラのメモリに記憶させているため、用いる押しボタン卓の種類が変わっても、押しボタン卓及び押しボタン卓コントローラ間の送受信インターフェースは、その押しボタン卓のコネクタのピン配置に応じてメモリに記憶されたピンマップデータを書き替えることにより対応可能である。したがって、押しボタン卓コントローラを各種の押しボタン卓に対して共用化することができ、押しボタン卓コントローラ自体及び押しボタン卓制御システム全体の汎用性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるPBコンソール制御システムのハード構成を示す図。
【図2】本発明の実施形態に係わるPBコンソール制御システムのシステム構成を示すブロック図。
【図3】PBコンソール・コントローラのメモリに記憶されたコネクタマップデータを示す図。
【図4】PBコンソール・コントローラのメモリに記憶されたコネクタマップデータを示す図。
【図5】PBコンソール・コントローラのメモリ及び制御用計算機のメモリにそれぞれ記憶されたコマンドマップデータを示す図。
【図6】PBコンソール・コントローラのメモリ及び制御用計算機のメモリにそれぞれ記憶されたスイッチ位置コードデータを示す図。
【図7】RS232C伝送データのプロトコルを示す図。
【図8】タービン回転系統の動作を行なう際のPBコンソール制御システムの処理の一例を示す概略フローチャート。
【図9】タービン回転系統の動作を行なう際のPBコンソール制御システムの処理の一例を示す概略フローチャート。
【図10】タービン回転系統の動作を行なう際のPBコンソール制御システムの処理の一例を示す概略フローチャート。
【符号の説明】
1 PBコンソール制御システム
2 PBコンソール
3 PBコンソール・コントローラ
4A,4B 制御用計算機
5A〜5D PB(押しボタン)
6A,6B コネクタ
7A1〜7A25 ケーブル
7B1〜7B25 ケーブル
8A,8B コネクタ
10 筐体
11A,11B RS232Cポート
12A,12B RS232Cポート
13A,13B RS232Cケーブル
20 PB信号検出回路
21 表示制御回路
23 I/O回路
30 I/O回路
31 CPU
32 メモリ
33 I/O回路
40 CPU
41 I/O回路
42 メモリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電用プラント制御ユニット等におけるホスト計算機の動作制御状態の表示及び動作制御の進行指令を行なう押しボタン卓を制御する押しボタン卓コントローラ及び押しボタン卓制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば火力発電所等の発電用プラントにおいては、プラント状態の的確な把握、省力化による運転員の少人数化、及び運転信頼性の向上等を実現するために、プラントの動作制御を制御用計算機(ホスト計算機、ホストコンピュータともいう)を用いたユニットにより行なっている。
【0003】
すなわち、制御用計算機を用いた発電用プラント制御ユニットでは、海水系統、点火、タービン起動、並入等発電プラントの各運転系統の動作制御は、全て制御用計算機の下で行なわれるようになっている。
【0004】
ところで、このような制御ユニットでは、制御用計算機が現在どの運転系統の動作制御を行なっているかをオペレータが把握する機能、及び各運転系統の動作進行指令を制御用計算機に送る機能を行なうために、押しボタン卓を用いた押しボタン卓制御システムを備えている。
【0005】
この押しボタン卓(以下、PB(Push Button)コンソールともいう)は、制御ユニットにおいてTVモニタ等が設置されるOAデスク(操作コンソール)上に設置されており、このPBコンソールには、上述した発電プラントの各運転系統毎に割り当てられた押しボタン(押しボタンスイッチ、以下、PBともいう)が設けられ、各PBには少なくとも1個の表示ランプが設けられている。PBコンソールには、当該PBコンソール及び制御用計算機間のインターフェース処理等を行なう押しボタン卓コントローラ(以下、PBコンソール・コントローラともいう)が多数のケーブルにより接続されており、このPBコンソール・コントローラには制御用計算機が多数のケーブルにより接続されている。
【0006】
そして、オペレータが例えばPBをオンすることにより、そのオン情報がPBコンソール・コントローラを介して制御用計算機に送られる。その結果、制御用計算機の動作制御により当該PBに割り当てられた運転系統の動作制御等が行なわれる。また、制御用計算機により各運転系統の動作制御が行なわれると、その動作制御に対応する情報がPBコンソール・コントローラを介してPBコンソールに送られ、その結果、動作制御されている運転系統の動作進行状態が、当該運転系統に対応するPBの表示ランプの点灯,消灯、あるいは点滅(フリッカ)により表示される。
【0007】
ところで、火力プラントにおける制御方式は各制御ユニットの製造メーカにより異なるため、上述したPBコンソールの寸法等の形態も各制御ユニットに応じて多種多様であり、制御系統数の違い等に応じてPBや表示ランプの数も異なっていた。すなわち、PBコンソールの各PBと制御用計算機とのインターフェース回路は各PBコンソールに応じて異なるため、従来では、使用するPBコンソールの各PBに対応するインターフェース回路をワイヤードロジック(ハードウエア)で構成し、そのインターフェース回路をPBコンソール・コントローラに搭載していた。
【0008】
また、上述した押しボタン卓制御システム(以下、PBコンソール制御システムともいう)では、PBによりプラントの動作制御指令を伝達する構成であるため、誤って動作制御対象以外の運転系統のPBを押した場合の安全対策が非常に重要になる。
【0009】
そこで、従来のPBコンソール制御システムのPBコンソール・コントローラには、リレー等を用いたワイヤードロジックで構成したインターロック回路が搭載されており、誤って動作制御対象以外の運転系統のPBを押してしまった場合でも、現在の動作制御対象以外の運転系統のPBは当該インターロック回路の作用により動作無効と判断され、誤動作が防止されるようになっていた。
【0010】
このように、PBコンソール・コントローラにはPBコンソールの各PBに対応するインターフェース回路及びインターロック回路が搭載されるため、PBコンソール・コントローラ全体の形状は必然的に大型化した。このため、PBコンソール・コントローラは、PBコンソールの設置位置(OAデスク)から離れた位置に据付られていた。また、制御用計算機は、PBコンソール及びPBコンソール・コントローラからある程度離れた位置(例えば20〜30m)に設置されるため、PBコンソール・コントローラ及び制御用計算機間のケーブルの長さは、少なくともその離間距離分必要であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、PBコンソールの各PBに対応するインターフェース回路機能及びPBコンソールのインターロック回路機能を行なうワイヤードロジック回路をPBコンソール・コントローラに搭載していたため、PBコンソールの各PB間のインターロック回路の複雑化に伴いPBコンソール・コントローラが大型化し、据付場所の確保が難しいという問題が生じていた。
【0012】
また、PBコンソール・コントローラと制御用計算機との間の情報通信を多数のケーブルによりパラレルに行なうことは、確かに各ケーブルの接続を切り替えることにより、当該PBコンソール・コントローラ及びPBコンソールを各種の制御用計算機に適用することを可能にしている。
【0013】
しかしながら、PBコンソール・コントローラと制御用計算機との間の情報通信インターフェースに用いるケーブルは、ケーブル長が20〜30m等かなり長いものが多数必要であるため、ケーブル数の増加に伴なって通信コストもアップし、しかもPBコンソール・コントローラにおいて多数のケーブル用の入出力ポート領域を確保しなければならず、PBコンソール・コントローラの小型化に限界が生じてしまった。したがって、できる限りケーブル数を削減したいのが実状であった。
【0014】
さらに、PBコンソール・コントローラには、用いるPBコンソールに応じたインターフェース回路を組み込まなければならないため、当該PBコンソール・コントローラを各種PBコンソールに共用化することができず、汎用性に乏しかった。
【0015】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、その目的は、PBコンソール・コントローラ及び制御用計算機間のケーブル数を削減し、インターフェース回路機能やインターロック回路機能等を実現するワイヤードロジックをPBコンソール・コントローラから削除することにより、極めて小型化したPBコントローラ及びその小型化したPBコンソール・コントローラを用いたPBコンソール制御システムを提供することにある。
【0016】
また、本発明の他の目的は、各種のPBコンソールに適用可能、言い換えれば各種のPBコンソールに共用化可能なPBコンソール・コントローラ及びこのPBコンソール・コントローラを用いたPBコンソール制御システムを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
押しボタン卓コントローラを極力小型化するために、従来ワイヤードロジック(ハードウエア)で構成され押しボタン卓コントローラに搭載されていたインターロック回路機能及び押しボタン間のインターフェース回路機能を、ホスト計算機の例えばプログラムドロジック(ソフトウエア)処理で行なうように構成し、PBコンソール・コントローラは、主にホスト計算機と押しボタン卓コントローラとの間の信号伝達インターフェース処理だけを行なうように構成した。
【0018】
また、押しボタン卓コントローラとホスト計算機との間の接続ケーブル数を削減し、ホスト計算機の機種によらずに押しボタン卓コントローラを用いることを可能にするため、押しボタン卓コントローラとホスト計算機との間をシリアル通信方式、特に標準シリアルインターフェースであるRS232C通信方式で接続して構成した。
【0019】
さらに、押しボタン卓コントローラを各種の押しボタン卓に対して共用化するために、押しボタン卓及び押しボタン卓コントローラ間の送受信信号と当該押しボタン卓及び押しボタン卓コントローラ間の接続コネクタのピン配置とを対応づけたピンマップデータを押しボタン卓コントローラのメモリに記憶させている。したがって、用いる押しボタン卓の種類が変わっても、押しボタン卓及び押しボタン卓コントローラ間の送受信インターフェースは、その押しボタン卓のコネクタのピン配置に応じてメモリに記憶されたピンマップデータを書き替えることにより対応可能である。
【0020】
すなわち、本発明の押しボタン卓制御システムは、プラントの各運転系統に対応する押しボタンスイッチ及び表示ランプを有し、前記押しボタン操作により入力された当該押しボタンに対応する運転系統の動作制御指令を送信し且つ前記運転系統の動作制御状態を当該運転系統に対応する表示ランプを介して表示する押しボタン卓と、前記各運転系統の動作制御を行なうとともに当該動作制御状態を表す表示コマンドデータをシリアル通信方式である例えばRS232C通信方式で送信するホスト計算機と、前記押しボタン卓及び前記ホスト計算機に接続され、当該押しボタン卓及びホスト計算機間のインターフェース処理を行なう押しボタン卓コントローラとを有している。
【0021】
そして、本発明の押しボタン卓コントローラは、前記押しボタン卓から送信された動作制御指令を前記ホスト計算機が処理可能な動作コマンドデータに変換する処理,及び前記ホスト計算機から送信された表示コマンドデータを当該表示コマンド内容に対応し且つ前記押しボタン操作卓で処理可能な制御信号に変換する処理を行なう変換手段と、変換されたコマンドデータをシリアル通信方式である例えばRS232C通信方式により前記ホスト計算機へ送信するシリアル送信手段と、変換された制御信号を前記押しボタン卓へ送信する制御信号送信手段とを備えている。そして、前記ホスト計算機は、前記押しボタン卓コントローラから送信された動作コマンドデータを読み込み処理して前記動作制御指令の内容を認識する読み込み処理手段と、当該動作制御指令に対応する運転系統の動作制御を行なう動作制御手段とを備え、前記押しボタン卓は、前記押しボタン卓コントローラから送信された制御信号を入力処理し、前記表示コマンドに対応する運転系統の表示ランプをコマンド内容に応じた態様で表示させる表示制御手段を備えている。
【0022】
すなわち、押しボタン卓コントローラの主要な機能は、押しボタン卓からの送信信号(動作制御指令)を変換してホスト計算機へ送信する機能、及びホスト計算機から送信された信号(表示コマンドデータ)を変換して押しボタン卓に送信する機能のみであるため、このような機能はCPU、メモリ等の小型コンピュータ回路等で簡単に構成可能であり、当該押しボタン卓コントローラを必要最小限に小型化できる。
【0023】
特に、前記押しボタン卓及び前記押しボタン卓コントローラ間は、当該押しボタン卓の入出力コネクタ及び当該押しボタン卓の入出力コネクタを介して複数のケーブルにより接続されており、前記変換手段は、前記動作制御指令及び前記制御信号と前記入出力コネクタのピン配置とが対応づけられたピンマップデータと、前記動作制御内容及び前記表示制御内容と前記動作コマンドデータ及び前記表示コマンドデータとが対応づけられたコマンドマップデータとを記憶するメモリを有し、当該変換手段は、前記コマンドマップデータを参照して前記動作制御指令を前記動作コマンドデータに変換する処理を行なうとともに、前記コマンドマップデータを参照して前記表示コマンドデータの内容を認識し、前記ピンマップデータを参照して前記表示コマンド内容に対応した制御信号に変換する処理を行なうようにしている。
【0024】
すなわち、押しボタン卓コントローラ(その変換手段)と押しボタン卓との間の送受信信号のインターフェースは、押しボタン卓コントローラのメモリに記憶されたピンマップデータに基づいて行なわれている。すなわち、用いる押しボタン卓が変わり、押しボタンの位置や押しボタンの数が変化しても、当該押しボタン卓の入出力コネクタのピン配置に対応するピンマップデータをメモリに記憶しておけば(書き込んでおけば)、どのような形態の押しボタン卓に対しても本発明の押しボタン卓コントローラを用いることができる。
【0025】
また特に、前記ホスト計算機は、前記動作制御状態を表す表示コマンドデータとして、当該表示制御を行なうスイッチ位置、表示制御内容を示す表示コマンド、及び当該スイッチ位置に対応する押しボタンの操作を許可する許可コマンドを前記押しボタン卓コントローラに送信するようになっており、前記押しボタン卓コントローラの変換手段は、送信された表示コマンドデータに前記許可コマンドが含まれていた場合にのみ当該表示コマンドデータを前記制御信号に変換するようにしている。そして、前記ホスト計算機は、前記読み込み手段により読み込まれた前記動作コマンドデータに含まれる動作制御対象を表すスイッチ位置と前記許可コマンドを送信したスイッチ位置とが一致しているか否かを判断し、一致している場合にのみ前記動作制御手段により当該動作制御指令に対応する運転系統の動作制御を行なうようにしている。
【0026】
したがって、例えば許可コマンドのスイッチ位置と異なるスイッチ位置の押しボタンが操作された場合、ホスト計算機において上述した判断処理を行なっているため、その押しボタン操作による運転制御指令は無効になり(インターロック機能)、安全性が十分維持される。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る押しボタン卓コントローラ及びこの押しボタン卓コントローラ(PBコンソール・コントローラ)を用いた押しボタン卓制御システム(PBコンソール制御システム)の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は、PBコンソール制御システムのハード構成を示す図である。なお、PBコンソール制御システムは、発電用プラントA及びプラントBの動作制御を行なう発電プラント制御ユニットの一部を構成している。
【0028】
図1によれば、PBコンソール制御システム1は、押しボタン卓(PBコンソール)2,PBコンソールコントローラ3,制御用計算機4A,4Bを備えている。
【0029】
PBコンソール2は、制御用計算機4A,4Bの動作制御状態をオペレータに対して表示し、また、オペレータにより制御用計算機4A,4Bに対してその動作制御の進行指令を入力可能になっている。すなわち、PBコンソール2はモニタや記録計、指示計等が設置された操作卓(OAデスク)上に設けられ、発電プラントA及びBの運転系統毎に割り当てられた押しボタン(押しボタンスイッチ、PB)を有している。なお、本実施形態では、プラントA及びBの運転系統数は、海水系統、点火、タービン回転、及び並入の4つであり、各運転系統にPB(A),PB(B),PB(C),及びPB(D)が割り当てられている。
【0030】
各PB(A)〜PB(D)は、図1に示すように直方体状の形態をなしたボタンスイッチであり、直列に並べられている。なお、図1はPB(A)が押された状態(オン状態)を示している。ボタンスイッチ部分の例えば内部には例えば4個の表示ランプ5A〜5Dが設けられている。なお、各表示ランプ5A〜5Dの内、図1の紙面に向かって手前側に位置する2つのランプは下側ランプであり、残りの2つのランプは上側ランプである。
【0031】
PBコンソール2は、例えば25ピンのコネクタ6A,6B及び各コネクタ6A,6Bのコネクタピンに接続されたケーブル7A1〜7A25 ,7B1〜7B25 を有するケーブルコード7A,7Bを介してPBコンソール・コントローラ3のコネクタ8A,8Bに接続されている。
【0032】
PBコンソール・コントローラ3は、従来例で述べたようなハードロジックで構成されたインターロック回路及びハードロジックで構成された各PBに対応するインターフェース回路を搭載しておらず、非常に小型化されている。すなわち、PBコンソール・コントローラ3は、例えば直方体状をなす小型の筐体10を有し、この筐体10に、CPUやメモリ等から成る後述するコンピュータ回路が内蔵されている。
【0033】
そして、本実施形態によれば、PBコンソール・コントローラ3と制御用計算機4A及び4Bとの間のインターフェースは、シリアル通信としての例えばRS232C通信で行なわれている。
【0034】
すなわち、PBコンソール・コントローラ3にはRS232Cポート11A,11Bが、及び制御用計算機4A,4BにはRS232Cポート12A,12Bがそれぞれ設けられ、各RS232Cポート11及び12間は、RS232Cケーブル13A,13Bにより接続されている。
【0035】
続いて、本システム1のシステム構成を説明する。図2は、当該システムの概略的なシステム構成を示すブロック図である。なお、制御用計算機については4Aのみを示している。
【0036】
図2よれば、PBコンソール2の各PB(A)〜PB(D)には、当該PB(A)〜PB(D)の例えばオン状態を検出するPB信号検出回路20が接続されている。また、各PB(A)〜PB(D)の表示ランプ5A〜5Dには、当該表示ランプ5A〜5Dの表示態様(点灯、消灯、又は点滅等)を制御する表示制御回路21が接続されている。PB信号検出回路20及び表示制御回路21は、当該PB信号検出回路20及びランプ表示制御回路21に対する入出力インターフェース処理を行なうI/O回路23に接続されており、このI/O回路23はコネクタ6A,6Bに接続されている。コネクタ6A,6Bに接続されたケーブルコード7A(ケーブル7A1〜7A25 )及び7B(7B1〜7B25 )は、PBコンソール・コントローラ3のコネクタ8A及び8Bに接続されている。
【0037】
そして、コネクタ8A及び8Bは、コントローラ3に対する入出力インターフェース処理を行なうI/O回路30を介してCPU31に接続されている。
【0038】
CPU31には、後述する図8乃至図10における処理に必要なプログラムデータや、後述するコネクタマップデータ,コマンドマップデータ,及びスイッチコードデータ等を記憶するメモリ32が接続されている。
【0039】
CPU31は、メモリ32に記憶されたコネクタマップデータ,コマンドマップデータ,及びスイッチコードデータ等を参照しながら、当該メモリ32に記憶されたプログラムデータに基づくプログラムドロジック(ソフトウエア)により、PBコンソール2から送られた動作指令データ等を制御用計算機4Aに送信し、制御用計算機4Aから送られたコマンドデータ等に応じた信号をPBコンソール2に送信する処理、すなわち、PBコンソール2及び制御用計算機4A間の総合的なインターフェース処理を行なうようになっている。
【0040】
そして、CPU31は、当該CPU31に対するRS232Cインターフェース処理を行なうRS232Cインターフェース回路に接続されている。
【0041】
すなわち、RS232Cインターフェース回路は、CPU31から送られるデータをRS232C用プロトコルに変換するとともに、制御用計算機4Aから送られたRS232C用伝送データをCPU31で処理可能なデータに変換するI/O回路33及びRS232Cポート11Aと、RS232C用伝送データを制御用計算機4Aへ送るRS232Cケーブル13Aとを備えており、このRS232Cケーブル13Aは、制御用計算機4AのRS232Cインターフェース回路に接続されている。
【0042】
制御用計算機4AのRS232Cインターフェース回路は、RS232Cケーブル13Aを介して送られたRS232C伝送データを制御用計算機4AのCPU40が入力処理可能なデータに変換するとともに、CPU40から送られるデータをRS232C用プロトコルに変換するRS232Cポート12A及びI/O回路41を有しており、I/O回路41はCPU40に接続されている。
【0043】
CPU40には、後述する図8乃至図10における処理に必要なプログラムデータや、後述するコマンドマップデータ及びスイッチ位置データを保持するメモリ42が接続されている。
【0044】
CPU40は、メモリ42に記憶されたコマンドマップデータ,及びスイッチ位置データ等を参照しながら、当該メモリ42に記憶されたプログラムデータに基づくプログラムドロジックにより、RS232Cポート12A及びI/O回路41を介してPBコンソール2及びPBコンソール・コントローラ3から送られたコマンドデータに応じてプラントAの各運転系統の動作制御を行なうとともに、プラントAから送られるプラント入力信号(プラントAの現在の状態や実際に各運転系統の動作が開始したこと等を表す信号)に応じて現在のプラントAの動作状態を表すコマンドデータをRS232Cポート12A及びI/O回路41を介してPBコンソール・コントローラ3及びPBコンソール2に対して送信する等、プラントAの動作制御に関する総合的な処理を行なうようになっている。
【0045】
ここで、PBコンソール2とPBコンソール・コントローラ3との間のインターフェースについて詳細に説明する。
【0046】
PBコンソール2においては、各PB(A)〜PB(D)のスイッチオンに応じてPB信号検出回路20により検出されたオン信号は、予め規定されたコネクタ端子(コネクタピン;ピン番号1〜25)及びそのコネクタピンに接続されたケーブル7A1〜7A25 を介して出力されるようになっている。また、PBコンソール2の表示制御回路21においては、コネクタ6A及び6Bの内のどのコネクタピン(ピン番号1〜25)を介してコンソール・コントローラ3から信号が送られてきたかによって、どのPBのランプをどのように表示制御(点灯、消灯、又は点滅)するのかが規定されている。すなわち、PBコンソールは多種多様存在するが、いずれのPBコンソールにおいても、各PBのオン信号の伝達及び表示制御回路におけるランプの表示制御については、予め規定されたコネクタの各ピンの信号伝達内容(コネクタ端子配列(コネクタピンマップ))に基づいているわけである。
【0047】
そして、本実施形態のPBコンソール・コントローラ3のメモリ32には、本実施形態におけるPBコンソール2のコネクタ6A及び6Bのコネクタピンマップに対応するコネクタピンマップデータが予め書き込まれており、PBコンソール・コントローラ3は、当該コネクタピンマップデータを参照してPBコンソール2及び制御用計算機4A間のインターフェース処理を行なうようになっている。
【0048】
ここで、本実施形態における、PBコンソール・コントローラ3のメモリ32に記憶されたコネクタピンマップデータを図3及び図4に示す。なお、図3はコネクタ6Aの各ピン(ピン番号1〜25)の信号伝達方向及び信号伝達内容を表し、図4はコネクタ6Bの各ピン(ピン番号1〜25)の信号伝達方向及び信号伝達内容を表している。図中の信号方向のCNLはPBコンソール2を、CPUはPBコンソール・コントローラ3のCPU31を示し、→は、CNL(PBコンソール2)からCPU(PBコンソール・コントローラ3のCPU31)へ信号が伝達され、←は、CPU(PBコンソール・コントローラ3のCPU31)からCNL(PBコンソール2)へ信号が伝達されることを表している。
【0049】
例えば、ピン番号1の内容は、CNLからCPUへPB(A)のオン信号を送ることであり、ピン番号11の内容は、CPUからCNLへPB(A)のランプ5Aの内の上側ランプを点灯させるコマンドを送ることである。その他は図示したとおりである。なお、コモンは送信される側の電源をオンする信号を送ることを意味する。
【0050】
上述したように、コネクタピンマップデータはPBコンソール2のコネクタ6A及び6Bのコネクタピンマップに対応するものであり、用いるPBコンソールが変わればそのコネクタピンマップも変わる。しかしながら、本構成においては、用いるPBコンソールを変更した場合でも、新たに用いるPBコンソールのコネクタピンマップに対応するコネクタピンマップデータをメモリ32に書き込めばよいことになる。
【0051】
次に、PBコンソール・コントローラ3と制御用計算機4Aとの間のインターフェースについて詳細に説明する。
【0052】
本実施形態におけるPBコンソール・コントローラ3のメモリ32及び制御用計算機4Aのメモリ42に保持されたコマンドマップデータを図5に、スイッチコードデータ図6にそれぞれ示す。
【0053】
コマンドマップデータとして、メモリ32及びメモリ42には、制御用計算機4A及びPBコンソールコントローラ3間で伝達されるコマンド・コード及びそのコマンドの内容が記憶されている。
【0054】
図5に示す各コマンド・コードの内、#11〜#23は、主にエラーチェックに用いられるコマンドである。すなわち、#11及び#13はメモリ32(あるいはメモリ42)のデータ記憶容量が一杯なり、データ送信を停止する内容のコマンド(#13;XOFF(DC3))及び再開するコマンド(#11;XON(DC1))であり、#20は初期化(リセット)コマンドである。また、#21は、送信されてきたデータをそのまま返すコマンド(エコーバックON)であり、#22は、上記エコーバック処理を行なわないコマンド(エコーバックOFF)である。さらに、#23は、診断要求コマンドである。
【0055】
そして、#26〜#2Gは、制御用計算機4A及びPBコンソール2に対する制御用コマンドである。すなわち、#26は、PBのスイッチ動作情報の入力可能状態を表すコマンド(スイッチレポート動作ON)であり、#27は、PBのスイッチ動作情報の入力停止状態を表すコマンド(スイッチレポート動作OFF)である。
【0056】
また、#29は、制御用計算機の動作制御により所定のPBに対応する運転系統の動作が開始した場合に、当該PBの全てのランプを点灯させるコマンドであり、#2Aは、所定のPBに対応する運転系統の動作制御を行ってよいか否かをオペレータに促すために、当該PBの全てのランプを点滅させるコマンドである。さらに、#2Bは、制御用計算機の動作制御により所定のPBに対応する運転系統の動作が終了した場合に、当該PBの全てのランプを消灯させるコマンドである。
【0057】
以下、#2C→動作開始する運転系統に対応するPBの上側ランプを全て点灯させるコマンド、#2D→動作開始する運転系統に対応するPBの下側ランプを全て点灯させるコマンド、#2E→所定の運転系統の動作を促すために当該運転系統に対応するPBの上側ランプを全て点滅させるコマンド、#2F→所定の運転系統の動作を促すために当該運転系統に対応するPBの下側ランプを全て点滅させるコマンドである。
【0058】
さらに、#2G、#2Hはインターロック機能用のコマンドである。すなわち、制御用計算機4Aは、上述した動作制御するPBのコマンド(#26〜#2F)とともに、そのPBの動作を許可する許可指令コマンド(#2G)をPBコンソール・コントローラ3に対して伝送するようになっている。すなわち、PBコンソール2及びPBコンソール・コントローラ3には、常にプラントAにおいて動作制御されている運転系統と一致した運転系統のPBに関するコマンドが送られるため、動作制御されている運転系統以外の運転系統のPBに対して表示制御等を行う可能性が完全に排除される。
【0059】
また、PBコンソール2及びPBコンソール・コントローラ3から制御用計算機4Aに対し、当該制御用計算機4Aにて実際に動作制御されている運転系統以外の運転系統のPBに対するコマンドが送られた場合でも、そのコマンドのPBと許可指令を出力しているPBとを比較して、当該許可PBと一致しないPBのコマンドが全て無効と判断できる。そして、そのような現在許可指令を出力しているPB以外のPBのコマンドが制御用計算機4Aに送られた場合、当該制御用計算機4Aは、PBコンソール・コントローラ3に警告ブザー等の警告出力を促す警告コマンド(#2G)を送るようになっている。
【0060】
一方、スイッチコードデータとして、メモリ32及びメモリ42には、PBコンソール2の各PB(A)〜PB(D)に対応するスイッチ位置コード#30〜#33が記憶されている。
【0061】
例えば、制御用計算機4Aは、プラントAが例えばタービン回転系統の動作を開始可能な状態と成ったとき、当該タービン回転系統の動作制御の開始を促すコマンド(ランプ点滅コマンド)をPBコンソール・コントローラ3に送る。すなわち、制御用計算機4Aは、メモリ42のスイッチコードデータを参照してタービン回転系統に対応するPB(PB(C))のスイッチコードデータを読み出し(#32)、さらにメモリ42のコマンドマップデータを参照してランプ点滅を表すコマンド・コードを読み出す(#2A)。そして、エラーチェック用のパリティコード(JIS C6360にて規定されているパリティの指定コード)を付加して、PBコンソール・コントローラ3に送るようになっている。
【0062】
また、オペレータがPBコンソール2のPB(B)を押すことにより、PBコンソール・コントローラ3にPB(B)オン信号が送られた場合、PBコンソール・コントローラ3は、メモリ32のスイッチコードデータを参照してPB(B)に対応するスイッチコードを読み出し(#31)、さらにメモリ32のコマンドマップデータを参照してオン信号に対応するコマンド・コードを読み出す(#26)。そして、エラーチェック用の水平パリティコード(JIS C6360にて規定されているパリティの指定コード)を付加して、制御用計算機4Aに送るようになっている。
【0063】
上述したPBコンソール・コントローラ3から制御用計算機4Aに送られるコマンド・コード,スイッチ位置コード,水平パリティコードは、RS232Cインターフェース回路(I/O回路33及びRS232Cポート11A)により、図7に示すRS232C用プロトコルのRS232C用伝送データに変換された後、RS232Cケーブル13Aを介して制御用計算機4AのRS232Cインターフェース回路(RS232Cポート12A及びI/O回路41)に送られるようになっている。また、制御用計算機4AからPBコンソール・コントローラ3に送られるコマンド・コード,スイッチ位置コード,水平パリティコードは、RS232Cインターフェース回路(I/O回路41及びRS232Cポート12A)により、図7に示すRS232C用プロトコルのRS232C用伝送データに変換された後、RS232Cケーブル13Aを介してPBコンソール・コントローラ3のRS232Cインターフェース回路(RS232Cポート11A及びI/O回路33)に送られるようになっている。
【0064】
次に本構成のPBコンソール制御システムについて、特にタービン回転の動作制御を行う際の全体動作を図8〜図10を参照して説明する。
【0065】
例えば、発電プラントAの点火系統の動作制御が終了した後、制御用計算機4Aは発電プラントAのタービン回転条件が成立したか否かを判断している(ステップS1)。そして、発電プラントAから、タービンを回転させる条件が成立した旨を表すプラント入力信号が送られると、ステップS1の判断はYESとなり、ステップS2の処理へ移行する。なお、発電プラントAからプラント入力信号が送られるまでは、制御用計算機4Aの動作制御は待機状態となる(ステップS1でNOの判断)。
【0066】
制御用計算機4Aは、メモリ42のコマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して、タービン回転系統のPB(PB(C))の動作を許可する許可指令コマンド(#2G)、PB(C)のランプ5Cを点滅させる点滅指令コマンド(#2A)、及びPB(C)のスイッチ位置コード(#32)をそれぞれ読み出す(ステップS2)。
【0067】
続いて制御用計算機4Aは、読み出したPB(C)の許可指令コマンド及び点滅指令コマンドを水平パリティコード(#Pとする)とともにRS232Cインターフェース回路(I/O回路41及びRS232Cポート12A)に送り、それぞれ、PB(C)許可指令コマンドのRS232C用伝送データD1([#2G][#32][#P]),点滅指令コマンドのRS232C用伝送データD2([#2A][#32][#P])としてPBコンソール・コントローラ3に送る(ステップS3)。
【0068】
PBコンソール・コントローラ3は、送られたRS232C用伝送データD1及びD2をRS232Cインターフェース回路(RS232Cポート11A及びI/O回路33)を介して入力処理し、プロトコル変換してCPU31に送ることにより、CPU31は、PB(C)許可指令コマンド([#2G],[#32])及び点滅指令コマンド([#2A],[#32])をそれぞれ読み込む(ステップS4)。
【0069】
PBコンソール・コントローラ3のCPU31は、メモリ32のコマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して送られたコマンドの内容(PB(C)の動作許可及びPB(C)のランプ5Cを全て点滅)を読み出し、メモリ32のコネクタピンマップを参照して、当該コマンド内容(PB(C)のランプ5Cを全て点滅)に対応するコネクタ8Bのコネクタピン(ピン番号13)を求める(ステップS5)。次いでCPU31は、I/O回路30及びコネクタ8Bのピン番号13のコネクタピンを介してコマンド信号を送り、このコマンド信号は、ケーブル7B13、コネクタ6Bのピン番号13のコネクタピン、及びI/O回路23を介してPBコンソール2の表示回路21に送られる(ステップS6)。
【0070】
PBコンソール2の表示制御回路21は、コネクタ6Bのピン番号13のコネクタピンからコマンド信号が送られてきたため、図4に示すピン番号13に割り当てられた表示制御、すなわちPB(C)のランプ5Cを全て点滅(フリッカ)させる表示制御を行う。この結果、PB(C)のランプ5Cが全て点滅(フリッカ)し、オペレータにPB(C)に対応する運転系統、すなわちタービン回転の動作進行を促すことができる(ステップS7)。
【0071】
オペレータは、PBコンソール2の各PB(A)〜PB(D)のランプ5A〜5Dを見ながらランプ5Cが点滅したことを認識し、記録計や指示計等を参照してタービンを回転させても差し支えないと判断したときに、点滅しているPB(C)を押す。このとき、PBコンソール2のPB信号検出回路20は、PBが押されるか否かを判断しており(ステップS8)、PB(C)が押されるとこのステップS8の判断はYESとなりステップS9に移行する。なお、PB(C)が押されるまでは、PB信号検出回路20は動作待機状態となっている(ステップS8でNOの判断)。
【0072】
PB信号検出回路20は、I/O回路30及びPB(C)オン信号に割り当てられたコネクタ6Aのピン番号3のコネクタピンを介してコマンド信号を送り、このコマンド信号は、ケーブル7A3 、コネクタ8Aのピン番号3のコネクタピン、及びI/O回路30を介してPBコンソール・コントローラ3のCPU31に送られる(ステップS9)。
【0073】
CPU31は、メモリ32のコネクタピンマップデータを参照して、コネクタ8Aのピン番号3のコネクタピンの信号内容(PB(C)オン)を読み出し(ステップS10)、コマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して、信号内容(PB(C)オン)に応じたコマンド・コード(#26)、スイッチ位置コード(#32)をそれぞれ読み出す(ステップS11)。
【0074】
続いてCPU31は、読み出したPB(C)のコマンド・コード(#26)及びスイッチ位置コード(#32)を水平パリティコード(#P)とともにRS232Cインターフェース回路(I/O回路33及びRS232Cポート11A)に送り、PB(C)オン・コマンドのRS232C用伝送データD3([#26][#32][#P])として制御用計算機4Aへ送る(ステップS12)。
【0075】
制御用計算機4Aは、送られたRS232C用伝送データD3をRS232Cインターフェース回路(RS232Cポート12A及びI/O回路41)を介して入力処理し、プロトコル変換してCPU40に送ることにより、CPU40は、PB(C)オン・コマンド([#26],[#32])を読み込む(ステップS13)。次いで制御用計算機4Aは、メモリ42のコマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して、送られたコマンド(PB(C)オンコマンド)内容(PB(C)に対応する運転系統、すなわちタービン回転動作を起動(オン)する)を読み出す(ステップS14)。
【0076】
そして、制御用計算機4Aはインターロック処理を行う。すなわち、制御用計算機4Aは、送られたPB(C)オン・コマンドが、ステップS2で許可指令を送った運転系統のPBのコマンドであるか否か判断する(ステップS15)。この場合、送られたコマンドはPB(C)(タービン回転系統)であり、ステップS2で許可指令を送った運転系統もタービン回転系統であるため、この判断の結果はYESであり、ステップS16の処理に移行する。
【0077】
なお、もしステップS15の判断の結果、NO(すなわち、ステップS8の処理において、オペレータが誤ってPB(C)ではなく他のPBを押した場合)、制御用計算機4Aは、メモリ42のコマンドマップデータを参照して警告コマンド(#2H)を読み出し、RS232Cインターフェース回路(I/O回路41、RS232Cポート12A)及びRS232Cインターフェース回路(RS232Cポート11A、I/O回路33)を介してPBコンソール・コントローラ3のCPU31に送る(ステップS15A)。CPU31は、メモリ32のコマンドマップデータを参照してコマンド内容(警告コマンド)を読み出し、例えば警告ブザー等を鳴らす(ステップS15B)。そして、その後、ステップS8の処理前に戻り、再度、実際に点滅しているPB(C)を押すことを促す。
【0078】
一方、ステップS16の判断の結果YESの場合、制御用計算機4Aは、プラントAの駆動制御装置に対してタービン回転起動指令を送る(ステップS16)。この結果、プラントAのタービンは回転起動し、当該プラントAは、タービン回転の動作系統へ移行する。
【0079】
このとき、制御用計算機4Aは、発電プラントAからタービンが回転起動した旨を表すプラント入力信号が送られたか否かを判断している(ステップS17)。そして、発電プラントAのタービンが実際に回転起動を開始すると、その旨を表すプラント入力信号が制御用計算機4Aに送られる。この結果、制御用計算機4AのステップS17の判断の結果はYESとなり、ステップS18の処理へ移行する。なお、発電プラントAからプラント入力信号が送られるまでは、制御用計算機4Aの動作制御は待機状態となる(ステップS17でNOの判断)。
【0080】
制御用計算機4Aは、送られたプラント入力信号を読み込み(ステップS18)、メモリ42のコマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して、タービン回転系統のPB(PB(C))の動作を許可する許可指令コマンド(#2G)、PB(C)のランプ5Cを全て点灯させる点灯指令コマンド(#29)、及びPB(C)のスイッチ位置コード(#32)をそれぞれ読み出す(ステップS19)。
【0081】
続いて制御用計算機4Aは、読み出したPB(C)の許可指令コマンド及び点灯指令コマンドを水平パリティコード(#P)とともにRS232Cインターフェース回路(I/O回路41及びRS232Cポート12A)に送り、それぞれ、PB(C)許可指令コマンドのRS232C用伝送データD4([#2G][#32][#P]),点灯指令コマンドのRS232C用伝送データD5([#29][#32][#P])としてPBコンソール・コントローラ3に送る(ステップS20)。
【0082】
PBコンソール・コントローラ3は、送られたRS232C用伝送データD4及びD5をRS232Cインターフェース回路(RS232Cポート11A及びI/O回路33)を介してプロトコル変換してCPU31に送信し、CPU31は、PB(C)許可指令コマンド([#2G],[#32])及び点灯指令コマンド([#29],[#32])をそれぞれ読み込む(ステップS21)。
【0083】
CPU31は、メモリ32のコマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して送られたコマンドの内容(PB(C)の動作許可及びPB(C)のランプ5Cを全て点灯)を読み出し、メモリ32のコネクタピンマップを参照して、当該コマンド内容(PB(C)のランプ5Cを全て点灯)に対応するコネクタ8Bのコネクタピン(ピン番号10)を求める(ステップS22)。次いでCPU31は、I/O回路30及びコネクタ8Bのピン番号10のコネクタピンを介してコマンド信号を送り、このコマンド信号は、ケーブル7B13、コネクタ6Bのピン番号10のコネクタピン、及びI/O回路23を介してPBコンソール2の表示回路21に送られる(ステップS23)。
【0084】
表示制御回路21は、コネクタ6Bのピン番号10のコネクタピンからコマンド信号が送られてきたため、図4に示すピン番号10に割り当てられた表示制御、すなわちPB(C)のランプ5Cを全て点灯させる表示制御を行う。この結果、PB(C)のランプ5Cが全て点灯し、オペレータにPB(C)に対応する運転系統、すなわちタービンが回転動作していることを示すことができる(ステップS24)。
【0085】
この後、制御用計算機4Aは、タービンの回転動作が終了したか否かを判断している(ステップS25)。そして、発電プラントAのタービンの回転動作が終了した旨を表すプラント入力信号が送られると、ステップS25の判断はYESとなり、ステップS26の処理へ移行する。なお、発電プラントAからプラント入力信号が送られるまでは、制御用計算機4Aの動作制御は待機状態となる(ステップS25でNOの判断)。
【0086】
制御用計算機4Aは、送られたプラント入力信号を読み込み(ステップS26)、メモリ42のコマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して、タービン回転系統のPB(PB(C))の動作を許可する許可指令コマンド(#2G)、PB(C)のランプ5Cを全て消灯させる消灯指令コマンド(#2B)、及びPB(C)のスイッチ位置コード(#32)をそれぞれ読み出す(ステップS27)。
【0087】
続いて制御用計算機4Aは、読み出したPB(C)の許可指令コマンド及び点灯指令コマンドを水平パリティコード(#P)とともにRS232Cインターフェース回路(I/O回路41及びRS232Cポート12A)に送り、それぞれ、PB(C)許可指令コマンドのRS232C用伝送データD6([#2G][#32][#P]),消灯指令コマンドのRS232C用伝送データD7([#2B][#32][#P])としてPBコンソール・コントローラ3に送る(ステップS28)。
【0088】
PBコンソール・コントローラ3は、送られたRS232C用伝送データD6及びD7をRS232Cインターフェース回路(RS232Cポート11A及びI/O回路33)を介してプロトコル変換してCPU31に送り、CPU31は、PB(C)許可指令コマンド([#2G],[#32])及び消灯指令コマンド([#2B],[#32])をそれぞれ読み込む(ステップS29)。
【0089】
CPU31は、メモリ32のコマンドマップデータ及びスイッチコードデータを参照して送られたコマンドの内容(PB(C)の動作許可及びPB(C)のランプ5Cを全て消灯)を読み出し、メモリ32のコネクタピンマップを参照して、当該コマンド内容(PB(C)のランプ5Cを全て消灯)に対応するコネクタ8Bのコネクタピン(ピン番号16)を求める(ステップS30)。次いでCPU31は、I/O回路30及びコネクタ8Bのピン番号16のコネクタピンを介してコマンド信号を送り、このコマンド信号は、ケーブル7B13、コネクタ6Bのピン番号16のコネクタピン、及びI/O回路23を介してPBコンソール2の表示回路21に送られる(ステップS31)。
【0090】
表示制御回路21は、コネクタ6Bのピン番号16のコネクタピンからコマンド信号が送られてきたため、図4に示すピン番号16に割り当てられた表示制御、すなわちPB(C)のランプ5Cを全て消灯させる表示制御を行う。この結果、PB(C)のランプ5Cが全て消灯し、オペレータにPB(C)に対応する運転系統、すなわちタービンの回転動作が終了したことを示すことができる(ステップS32)。
【0091】
以上述べたように、本実施形態によれば、タービン回転系統に係わる一連の動作(回転起動可能状態→回転起動→回転動作継続→回転動作終了)における、制御用計算機の動作制御状態表示及び回転系統の動作進行指令をPBコンソール制御システム1(PBコンソール2、PBコンソール・コントローラ3、及び制御用計算機4A)により実現することができる。
【0092】
しかも、図8〜図10のフローチャートを用いて詳細に説明したように、本実施形態のPBコンソール制御システム1では、PBコンソール・コントローラ3をコンピュータ回路で構成し、当該PBコンソール・コントローラ3は、PBコンソール2のコネクタピンの信号伝達内容を表すコネクタピンマップと制御用計算機4Aのコマンドとのインターフェース処理のみを行なっている。
【0093】
つまり、PBコンソール・コントローラ3は、PBコンソール2の所定のPBのオン信号を、当該オン信号が送られるコネクタピンに対応するコマンドに変換して制御用計算機4Aに出力する処理、及び制御用計算機4Aから送られたコマンドの内容に応じた信号を当該コマンド内容に対応するコネクタピンを介してPBコンソール2に送る処理をプログラムドロジックを用いて行ない、PB間のインターフェース回路機能やインターロック回路機能は、全て制御用計算機4AのCPU40におけるプログラムドロジック(図8乃至図10のステップS2〜ステップS3、ステップS13〜ステップS15、ステップS19〜ステップS20、及びステップS27〜ステップS28等参照)で行なうことにしたため、PBコンソール・コントローラ3にそのようなPB間のインターフェース回路機能やインターロック回路機能を実現するワイヤードロジックを搭載する必要がなくなり、PBコンソール・コントローラ3を非常に小型化できる。したがって、PBコンソール・コントローラ3の据付場所に困ることがなくなり、PBコンソール2が載置された操作卓内部等、PBコンソール2近傍に据え付けることが可能になる。また、PBコンソール・コントローラ3をPBコンソール2の近傍に据え付け可能なことから、PBコンソール2及びPBコンソール・コントローラ3間のケーブル長が短くなるという効果も生じる。
【0094】
さらに、PBコンソール・コントローラ3のメモリ32に記憶されるコネクタピンマップデータは、PBコンソール2の各コネクタ6A及び6Bのコネクタピンマップに対応させればよいため、用いるPBコンソールが変わったとしても、新たに用いるPBコンソールのコネクタピンマップに対応するコネクタピンマップデータをメモリ32に書き込むことにより対応できる。
【0095】
すなわち、本実施形態のPBコンソール制御システムによれば、いかなる形態のPBコンソール2にも適用可能なPBコンソール・コントローラを用いることができるため、PBコンソール・コントローラ自体及びPBコンソール制御システム全体の汎用性を非常に向上させることができる。
【0096】
そして、本実施形態のPBコンソール制御システムによれば、PBコンソール・コントローラ3及び制御用計算機4A間のインターフェースを標準シリアル通信インターフェースであるRS232Cインターフェースで実現したため、従来の多数のケーブルによるパラレル通信の場合と比べて、ケーブル数を必要最小限にすることができる。また、RS232Cインターフェースはどんな制御用計算機にも搭載されている標準規格であるため、制御用計算機の機種に係わらずにPBコンソール・コントローラを用いることができる。
【0097】
この結果、多大なケーブル数の存在に起因したPBコンソール・コントローラの大型化、そのようなケーブル数を接続する際の煩わしさ、及び多大なケーブル数に基づくコストアップ等の諸問題を一挙に解決し、極めて汎用性が高く、使い勝手の良いPBコンソール・コントローラ及びそのPBコンソール・コントローラを有するPBコンソール制御システムを提供することができる。
【0098】
なお、本実施形態によれば、タービン回転系統の動作制御を行う際のPBコンソール制御システムの全体動作について説明したが、海水系統、点火、及び並入等の他の系統の動作制御についても同様に実施可能であり、系統数も上記4つに限らず、プラントの種類に応じた系統数に適用可能である。
【0099】
また、本実施形態では、RS232Cポート数を2ポート設け、この2ポートにそれぞれ制御用計算機を接続する構成であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばポート数を2以上の複数設け、それぞれのポートに制御用計算機を接続する構成であってもよい。
【0100】
さらに、本実施形態のPBコンソール・コントローラの2つのRS232Cポートにそれぞれ制御用計算機を接続した構成において、例えば当該PBコンソール・コントローラに端子台を設け、この端子台を介して2つの制御用計算機を接続する。そして、当該端子台に設けられた外部スイッチを切換制御することにより、PBコンソール(及びPBコンソール・コントローラ)を制御する制御用計算機のどちらか一方を選択して用いることもできる。このように構成すれば、2つの制御用計算機の内の一方が故障した場合でも、外部スイッチを操作して他方の制御用計算機に切り換えることにより、制御用計算機のバックアップシステムを実現でき、PBコンソール制御システムの信頼性をさらに向上させることができる。なお、このバックアップシステムは、制御用計算機の数には限定されないのは言うまでもない。
【0101】
【発明の効果】
以上に述べたように本発明の押しボタン卓コントローラ及び押しボタン卓制御システムによれば、押しボタン卓コントローラは、押しボタン間のインターフェース回路機能やインターロック回路機能を行なうことなく、主にホスト計算機と押しボタン卓コントローラとの間の信号伝達インターフェース処理だけを行なうように構成したため、その押しボタン卓コントローラを非常に小型化できる。この結果、押しボタン卓コントローラの据付場所に困ることがなくなり、押しボタン卓が載置された操作卓内部等、押しボタン卓近傍に据え付けることが可能になる。
【0102】
さらに、本発明によれば、押しボタン卓コントローラとホスト計算機との間をシリアル通信方式、特に標準シリアルインターフェースであるRS232C通信方式で接続して構成したため、押しボタン卓コントローラとホスト計算機との間の接続ケーブル数を削減するとともに、ホスト計算機の機種に係わらず押しボタン卓コントローラを用いることが可能になる。
【0103】
そして、本発明によれば、押しボタン卓及び押しボタン卓コントローラ間の送受信信号と当該押しボタン卓及び押しボタン卓コントローラ間の接続コネクタのピン配置とを対応づけたピンマップデータを押しボタン卓コントローラのメモリに記憶させているため、用いる押しボタン卓の種類が変わっても、押しボタン卓及び押しボタン卓コントローラ間の送受信インターフェースは、その押しボタン卓のコネクタのピン配置に応じてメモリに記憶されたピンマップデータを書き替えることにより対応可能である。したがって、押しボタン卓コントローラを各種の押しボタン卓に対して共用化することができ、押しボタン卓コントローラ自体及び押しボタン卓制御システム全体の汎用性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるPBコンソール制御システムのハード構成を示す図。
【図2】本発明の実施形態に係わるPBコンソール制御システムのシステム構成を示すブロック図。
【図3】PBコンソール・コントローラのメモリに記憶されたコネクタマップデータを示す図。
【図4】PBコンソール・コントローラのメモリに記憶されたコネクタマップデータを示す図。
【図5】PBコンソール・コントローラのメモリ及び制御用計算機のメモリにそれぞれ記憶されたコマンドマップデータを示す図。
【図6】PBコンソール・コントローラのメモリ及び制御用計算機のメモリにそれぞれ記憶されたスイッチ位置コードデータを示す図。
【図7】RS232C伝送データのプロトコルを示す図。
【図8】タービン回転系統の動作を行なう際のPBコンソール制御システムの処理の一例を示す概略フローチャート。
【図9】タービン回転系統の動作を行なう際のPBコンソール制御システムの処理の一例を示す概略フローチャート。
【図10】タービン回転系統の動作を行なう際のPBコンソール制御システムの処理の一例を示す概略フローチャート。
【符号の説明】
1 PBコンソール制御システム
2 PBコンソール
3 PBコンソール・コントローラ
4A,4B 制御用計算機
5A〜5D PB(押しボタン)
6A,6B コネクタ
7A1〜7A25 ケーブル
7B1〜7B25 ケーブル
8A,8B コネクタ
10 筐体
11A,11B RS232Cポート
12A,12B RS232Cポート
13A,13B RS232Cケーブル
20 PB信号検出回路
21 表示制御回路
23 I/O回路
30 I/O回路
31 CPU
32 メモリ
33 I/O回路
40 CPU
41 I/O回路
42 メモリ
Claims (7)
- プラントの各運転系統に対応する押しボタンスイッチ及び表示ランプを有し、前記押しボタン操作により入力された当該押しボタンに対応する運転系統の動作制御指令を送信し且つ前記運転系統の動作制御状態を当該運転系統に対応する表示ランプを介して表示する押しボタン卓と、
前記各運転系統の動作制御を行なうとともに当該動作制御状態を表す表示コマンドデータをシリアル通信方式で送信するホスト計算機と、
前記押しボタン卓及び前記ホスト計算機に接続され、当該押しボタン卓及びホスト計算機間のインターフェース処理を行なう押しボタン卓コントローラとを有し、
前記押しボタン卓コントローラは、前記押しボタン卓から送信された動作制御指令を前記ホスト計算機が処理可能な動作コマンドデータに変換する処理,及び前記ホスト計算機から送信された表示コマンドデータを当該表示コマンド内容に対応し且つ前記押しボタン操作卓で処理可能な制御信号に変換する処理を行なう変換手段と、変換されたコマンドデータをシリアル通信方式により前記ホスト計算機へ送信するシリアル送信手段と、変換された制御信号を前記押しボタン卓へ送信する制御信号送信手段とを備えるとともに、
前記ホスト計算機は、前記押しボタン卓コントローラから送信された動作コマンドデータを読み込み処理して前記動作制御指令の内容を認識する読み込み処理手段と、当該動作制御指令に対応する運転系統の動作制御を行なう動作制御手段とを備え、
前記押しボタン卓は、前記押しボタン卓コントローラから送信された制御信号を入力処理し、前記表示コマンドに対応する運転系統の表示ランプをコマンド内容に応じた態様で表示させる表示制御手段を備えた
ことを特徴とする押しボタン卓制御システム。 - 前記押しボタン卓及び前記押しボタン卓コントローラ間は、当該押しボタン卓の入出力コネクタ及び当該押しボタン卓の入出力コネクタを介して複数のケーブルにより接続されており、
前記変換手段は、前記動作制御指令及び前記制御信号と前記入出力コネクタのピン配置とが対応づけられたピンマップデータと、前記動作制御内容及び前記表示制御内容と前記動作コマンドデータ及び前記表示コマンドデータとが対応づけられたコマンドマップデータとを記憶するメモリを有し、当該変換手段は、前記コマンドマップデータを参照して前記動作制御指令を前記動作コマンドデータに変換する処理を行なうとともに、前記コマンドマップデータを参照して前記表示コマンドデータの内容を認識し、前記ピンマップデータを参照して前記表示コマンド内容に対応した制御信号に変換する処理を行なうようにした請求項1記載の押しボタン卓制御システム。 - 前記シリアル通信方式はRS232C通信方式である請求項1又は2記載の押しボタン卓制御システム。
- 前記ホスト計算機は、前記動作制御状態を表す表示コマンドデータとして、当該表示制御を行なうスイッチ位置、表示制御内容を示す表示コマンド、及び当該スイッチ位置に対応する押しボタンの操作を許可する許可コマンドを前記押しボタン卓コントローラに送信するようになっており、
前記押しボタン卓コントローラの変換手段は、送信された表示コマンドデータに前記許可コマンドが含まれていた場合にのみ当該表示コマンドデータを前記制御信号に変換するようにした請求項2記載の押しボタン卓制御システム。 - 前記ホスト計算機は、前記読み込み手段により読み込まれた前記動作コマンドデータに含まれる動作制御対象を表すスイッチ位置と前記許可コマンドを送信したスイッチ位置とが一致しているか否かを判断し、一致している場合にのみ前記動作制御手段により当該動作制御指令に対応する運転系統の動作制御を行なうようにした請求項4記載の押しボタン卓制御システム。
- プラントの各運転系統に対応する押しボタンスイッチ及び表示ランプを有し、前記押しボタン操作により入力された当該押しボタンに対応する運転系統の動作制御指令を送信し且つ前記運転系統の動作制御状態を当該運転系統に対応する表示ランプを介して表示する押しボタン卓と、前記各運転系統の動作制御を行なうとともに当該動作制御状態を表す表示コマンドデータをシリアル通信方式で送信するホスト計算機とに接続されて用いられ、当該押しボタン卓及び前記ホスト計算機間のインターフェース処理を行なう押しボタン卓コントローラであって、
前記押しボタン卓コントローラは、前記押しボタン卓から送信された動作制御指令を前記ホスト計算機が処理可能な動作コマンドデータに変換する処理,及び前記ホスト計算機から送信された表示コマンドデータを当該表示コマンド内容に対応し且つ前記押しボタン操作卓で処理可能な制御信号に変換する処理を行なう変換手段と、変換されたコマンドデータをシリアル通信方式により前記ホスト計算機に対して送信するためのシリアル送信部と、変換された制御信号を前記押しボタン卓に対して送信するための制御信号送信部とを備えたことを特徴とする押しボタン卓コントローラ。 - 前記押しボタン卓コントローラは、前記押しボタン卓の入出力コネクタ及び当該入出力コネクタに接続された複数のケーブルに接続可能な入出力コネクタを含む接続回路を有し、
前記変換手段は、前記動作制御指令及び前記制御信号と前記入出力コネクタのピン配置とが対応づけられたピンマップデータと、前記動作制御内容及び前記表示制御内容と前記動作コマンドデータ及び前記表示コマンドデータとが対応づけられたコマンドマップデータとを記憶するメモリを有し、当該変換手段は、前記コマンドマップデータを参照して前記動作制御指令を前記動作コマンドデータに変換する処理を行なうとともに、前記コマンドマップデータを参照して前記表示コマンドデータの内容を認識し、前記ピンマップデータを参照して前記表示コマンド内容に対応した制御信号に変換する処理を行なうようにした請求項6記載の押しボタン卓コントローラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10573696A JP3563195B2 (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 押しボタン卓コントローラ及び押しボタン卓制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10573696A JP3563195B2 (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 押しボタン卓コントローラ及び押しボタン卓制御システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09292917A JPH09292917A (ja) | 1997-11-11 |
| JP3563195B2 true JP3563195B2 (ja) | 2004-09-08 |
Family
ID=14415571
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP10573696A Expired - Fee Related JP3563195B2 (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 押しボタン卓コントローラ及び押しボタン卓制御システム |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP3563195B2 (ja) |
-
1996
- 1996-04-25 JP JP10573696A patent/JP3563195B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09292917A (ja) | 1997-11-11 |
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