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JP3377831B2 - セメント系泥水およびセメント系グラウト材並びにこれらの製造方法 - Google Patents

セメント系泥水およびセメント系グラウト材並びにこれらの製造方法

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JP3377831B2
JP3377831B2 JP17344993A JP17344993A JP3377831B2 JP 3377831 B2 JP3377831 B2 JP 3377831B2 JP 17344993 A JP17344993 A JP 17344993A JP 17344993 A JP17344993 A JP 17344993A JP 3377831 B2 JP3377831 B2 JP 3377831B2
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cement
fine powder
water
gel
concrete
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康弘 鈴木
弘幸 榊原
和夫 稲田
紀男 横田
雅男 佐藤
雄治 塩田
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石油や天然ガスの掘削
における泥水、およびトンネル工事、上下水道、ケーブ
ル埋設などに用いられるセメント系泥水およびセメント
系グラウト材並びにこれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンクリート構造物の解体にとも
なって発生する廃棄コンクリートや、生コンクリート工
場やコンクリート製品工場で発生するスラッジの量が急
速に増加してきており、その処分が問題となっている。
このような廃棄コンクリートやスラッジの有効利用の一
つとして、これらに粉砕・分級等の処理を施してその中
に含まれる骨材を取り出し、これを再生骨材として再利
用する試みがなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、骨材を
取り除いた残りのセメントゲルを高含有率で含む微粉部
分についてはほとんど利用されておらず、その処分に多
大な手間や費用がかかっているのが実状である。
【0004】ところで、石油や天然ガスの掘削を行う場
合には、抗底やビット付近から堀屑を除去してこれを地
表まで運んだり、ビットの冷却、潤滑を行ったり、膜を
作り抗壁が崩れるのを防ぐなどのために泥水が使用され
ている。このような泥水としては、水をベースにしたも
のや油をベースにしたものが知られているが、一般的に
は水をベースとしたものが用いられており、最も良く利
用されているのが水とベントナイトの懸濁液である。ま
た、シールド工法によるトンネル工事では、掘削面との
間の空間を充填する目的として種々のグラウト材が使用
されている。このようなグラウト材として最も一般的な
ものがセメント系の材料からなるものであり、セメン
ト、水、ベントナイト、水ガラスなどが混合されて用い
られている。
【0005】ここで、ベントナイトは粘土鉱物系の微粒
子であり、水を吸収して膨潤し、粘度を増すことから泥
水として用いられたり、またセメント、水、骨材などの
材料分離やブリージングを防ぎ、間隙を充填するのに適
していることからグラウトに用いられているのである。
しかし、ベントナイトは海水と接触すると、ベントナイ
ト中のナトリウムイオンが海水中に含まれるカルシウム
イオンと交換反応を起こし、その膨潤性が失われるた
め、海底での掘削などでの泥水には適用できないといっ
た欠点がある。
【0006】また、ベントナイトをグラウト材として使
用する場合にも、例えばベントナイトとセメントとをプ
レミックスするためこれらに同時に水を加えると、ベン
トナイト中のナトリウムがセメントから遊離した水酸化
カルシウムと交換反応を起こし、ベントナイトの膨潤性
が急激に失われると同時に、セメントの硬化能力も急激
に減少するといった問題がある。したがって、この問題
を解決するため従来では、予めベントナイトを十分に吸
水させて膨潤させておき、その後セメントを加えるとい
った二段階の操作を行わなければならず、現場施工上き
わめて不便であり、工期短縮を損なう一つの要因となっ
ていた。また、同様の理由から、海底トンネルなどの海
水が存在するところでは、ベントナイト系のグラウト材
は通常使用に適さないものとされている。
【0007】さらに、ベントナイトは資源的に遍在して
おり、埋蔵量も少なく高価であり、また国内のベントナ
イト資源は枯渇傾向にあるため今後の需要に対応できな
いことが予想される。そこで、セメントや海水の影響を
受けないものでベントナイトに代わるものとして、同様
な粘土鉱物であるアタパルジャイト、セピオライト、ク
リソタイル系アスベストなどが挙げられている。しか
し、これらはいずれも繊維状構造により粘性を付与し、
ブリージングを防止しているため、ポンプ圧送性がベン
トナイトに比べ劣っており、したがって実際の使用には
難がある。
【0008】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、コンクリート構造物を解
体したときに発生する廃棄コンクリートのように従来廃
棄処理に手間と費用を必要としていたものの有効利用を
図ると同時に、海水の影響下においても使用できるセメ
ント系泥水、および海水の影響を受けずしかも使用に際
し水の添加を一段階で行うことができるセメント系グラ
ウト材、並びにこれらの製造方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載のセメント系泥水では、コンクリート構造物を解体
したときに発生する廃棄コンクリートが粉砕・分級され
て得られた、セメントゲルを高含有率で含む微粉部分を
主成分とし、かつ該微粉部分は60℃〜900℃の温度
にて乾燥されてなることを前記課題の解決手段とした。
本発明における請求項2記載のセメント系グラウト材で
は、コンクリート構造物を解体したときに発生する廃棄
コンクリートが粉砕・分級されて得られた、セメントゲ
ルを高含有率で含む微粉部分を、60℃〜900℃の温
度にて該微粉部分中のセメントゲルが脱水するまで乾燥
して得られた粉体材料に、セメントを添加してなること
を前記課題の解決手段とした。 本発明における請求項3
記載のセメント系泥水の製造方法では、コンクリート構
造物を解体したときに発生する廃棄コンクリートを粉砕
・分級し、得られたセメントゲルを高含有率で含む微粉
部分を60℃〜900℃の温度にて乾燥し、得られた乾
燥物に水を添加することを前記課題の解決手段とした。
本発明における請求項4記載のセメント系グラウト材の
製造方法では、コンクリート構造物を解体したときに発
生する廃棄コンクリートを粉砕・分級し、得られたセメ
ントゲルを高含有率で含む微粉部分を60℃〜900℃
の温度にて乾燥し、得られた乾燥物にセメントを添加す
ることを前記課題の解決手段とした。
【0010】以下、本発明を詳しく説明する。セメント
はケイ酸カルシウムを主要成分として含んでおり、水と
接触するとケイ酸カルシウム水和物を主体としたセメン
トゲルを生成し、硬化するものである。したがって、生
コンクリート工場やコンクリート製品工場で発生するス
ラッジの懸濁液には、セメントゲルが多量に含まれてい
るのである。このセメントゲルは平板、繊維状であり、
固体の比面積が220m2/gと非常に表面積が大き
く、また毛細管水、ゲル水など多量の水分を含んでい
る。このため、セメントゲルならびにこれを脱水処理し
たものは非常に多量の水分を吸収することができ、高い
膨潤性を有しているのである。
【0011】本発明者は、このようなセメントゲルなら
びにこれを脱水処理したものが、接水時に多量の水分を
吸収して膨潤する作用に着目し、コンクリート構造物を
解体したときに発生する廃棄コンクリートが粉砕・分級
されて得られた、セメントゲルを高含有率で含む微粉部
分が、石油や天然ガスの掘削を行う場合の泥水や、トン
ネル工事、上下水道、ケーブル埋設等のグラウト材とし
て使用できることを見いだし本発明を完成させたのであ
る。
【0012】コンクリート構造物を解体したときに発生
する廃棄コンクリートの粉砕については、ジョークラッ
シャーなど従来公知の粉砕機が使用される。分級につい
ては一般に用いられる篩が用いられ、また得られる微粉
としては1.0mm以下、特に0.3mm以下とするのが
好ましい。なぜなら、コンクリート構造物を解体したと
きに発生する廃棄コンクリートは大部分が骨材、セメン
ト水和物からなっているため、これを粉砕、ふるい分け
した場合、骨材に比べセメント水和物の方が強度が小さ
いことから当然セメント水和物の方が粉砕され易いもの
となる。したがって、粉砕・分級後に得られる粉体にお
いては粒径の小さな微粉部分にセメント水和物が多く含
まれるようになり、よって粒径が1.0mm以下の微粉
部分はセメントゲルの含有率が高く、これにより水分を
多量に吸収し膨潤しやすいものとなるからである。
【0013】また、粉砕・分級後に得られた、セメント
ゲルを高含有率で含む微粉部分に、さらに乾燥処理を施
す。乾燥方法としては、真空乾燥、乾燥剤による乾燥、
乾燥空気による乾燥、加温乾燥等公知の方法が採用可能
であるが、特に大量連続処理を行いたい場合には加温乾
燥を採用するのが好ましく、その場合には常圧下にて6
0℃〜900℃の温度で乾燥するのが望ましい。なぜな
ら、60℃未満で乾燥しても微粉中に含まれるセメント
水和物の脱水が生ぜず、十分な乾燥効果が得られないか
らであり、一方900℃を越えると脱水されたセメント
水和物が焼結してその表面積が低下し、吸水・膨潤の作
用が低下するからである。また、このように微粉部分が
乾燥されて得られた粉体材料を用い、グラウト材を得る
場合には、セメントを適宜量加えてその硬化性等を高め
るのが好ましい。なお、セメントゲルを高含有率で含む
微粉部分について説明したが、この微粉部分は、セメン
ト水和物を含んでいればよい。このセメント水和物とし
て、珪酸カルシウム水和物、カルシウムアルミネート水
和物、カルシウムサルファアルミネート水和物、カルシ
ウムアルミノシリケート水和物、水酸化カルシウム等が
挙げられる。このセメント水和物は、一般に市販されて
いるセメント若しくは公知の特殊セメントに水を加えて
水和させ、その後、乾燥、粉砕して使用される。
【0014】
【作用】本発明のセメント系泥水によれば、セメント水
和物を含むので、セメントとプレミックスすることがで
きる。すなわち、グラウト材に最も良く用いられている
粘度鉱物であるベントナイトは、セメントとプレミック
スすると、ベントナイト中のナトリウムイオンがセメン
トの水和により析出したカルシウムイオンと交換反応を
起こし、膨潤しなくなるが、セメント水和物ではこの心
配は全くない。このため、ベントナイトに水を加え、膨
潤した後にセメントを加えて混合するという二段階の工
程がセメント水和物とセメントとに水を加えるという一
段階の工程となり、作業効率が上がり、管理も楽にな
る。本発明のセメント系グラウト材によれば、セメント
水和物を含むので、強度が向上する。すなわち、セメン
ト水和物を含む懸濁液中には、セメントの水和により遊
離したカルシウムイオンが多量にあるため、セメントに
水を加えた場合に比べて、水中でのカルシウムイオン濃
度が速く上がり、グラウト材に最も良く使用されている
水ガラスとの反応が速く、初期強度が大きくなる。ま
た、セメント水和物を用いたので、グラウト全体がセメ
ント硬化体だけとなるため、長期強度も大きくなる。
【0015】また、本発明のセメント系泥水によれば、
コンクリート構造物を解体したときに発生する廃棄コン
クリートが粉砕・分級されて得られた、セメントゲルを
高含有率で含む微粉部分を主成分とし、かつ該微粉部分
は60℃〜900℃の温度にて乾燥されたことにより、
海水の影響を受けず、したがって海底での掘削における
泥水として使用可能となる。また、本発明のセメント系
グラウト材によれば、コンクリート構造物を解体したと
きに発生する廃棄コンクリートが粉砕・分級されて得ら
れた、セメントゲルを高含有率で含む微粉部分を主成分
とし、かつ該微粉部分は60℃〜900℃の温度にて乾
燥されたことにより、セメント、骨材等の材料とプレミ
ックスが可能となり、したがって使用に際しての調整が
ベントナイトと異なり一段階ですむ。
【0016】
【実施例】(参考例1) セメントと水とを混合し、セメント水和物を調整した。
このセメント水和物は、早強セメント1000gと、水
1000gとを混合したペーストを20℃で24時間養
生し、120℃で24時間乾燥、粉砕して50μm以下
に粒度を調整した。この水和物200gと普通セメント
100gとを予め十分混合しておき、その後、水874
gを加えて一分間混合し、サンプル1の液を得た。この
サンプル1のブリージング率を測定した結果を表1に示
す。ここで、ブリージング率は、サンプルの液を100
0mlのメスフラスコに入れ、一時間後に測定したブリ
ージング率を示す。
【表1】 表1より、ブリージング率は0%であった。
【0017】また、比較例として、セメント水和物の替
わりにベントナイトを用いてサンプル2、3を調整し
た。サンプル2は、ベントナイト40gと普通セメント
260gとを予め十分混合し、その後、これに水879
gを加えて一分間混合して調整した。サンプル3は、ベ
ントナイト40gに水879gを加えて一分間混合して
十分膨潤させた後、これに普通セメント260gを加え
て一分間混合した。こうして得られたサンプル2、3の
ブリージング率を測定し、この測定結果を表2に示す。
【表2】 表2より、サンプル2のブリージング率は50%であ
り、サンプル3のブリージング率は0%であった。
【0018】表2の結果より、ベントナイトを普通セメ
ントと同時に混合すると、非常にブリージング率が大き
く、これらを同時に混合できないことがわかる。また、
ベントナイトと普通セメントとを別に混合すると、これ
ら混合操作が二段階となり、混合時間が倍になる。ま
た、表1と表2との結果を比べると、セメント水和物を
用いたものは、ベントナイトに比べ、ブリージング性能
に遜色がない。
【0019】上記サンプル1、3について、各サンプル
の液1000mlに水ガラス40mlを混合し、そのと
きのゲル化時間と、一時間、28日後の圧縮強度とをそ
れぞれ測定し、測定結果を表3に示す。
【表3】 表3より、セメント水和物を用いたサンプル1は、ベン
トナイトを用いたサンプル3に比べ、大きな初期強度と
長期強度とを示した。そして、サンプル1は、実用上何
等問題のないゲル化時間を示した。
【0020】(実施例1) コンクリート廃棄物をジョークラッシャーで粉砕し、得
られた粉砕物を目開きが44μmの篩でふるい分けて廃
棄コンクリート中の骨材を取り除き、粒径が44μm以
下の微粉部分を得た。この微粉部分20重量部を水80
重量部に懸濁させて泥水を作製し、得られた泥水の見か
け粘性(AV)、イールドバリュー(YV)、ゲルスト
レングス(GEL)をそれぞれ測定した。さらに、泥水
である懸濁液に対してNaClを1.0%添加した場合
について同様の測定を行い、塩分汚染の影響を調べた。
また、比較のためベントナイト4重量部を水96重量部
に懸濁した泥水について同様の測定を行った。得られた
結果を表4に示す。
【表4】 表4より、ベントナイトを用いた泥水では、NaCl添
加によりAV、YV、GELが著しく増大しているのに
対し、本発明品である廃棄コンクリートから得られた微
粉を用いた泥水ではほとんど変化がなく、したがって本
発明品は海水中での使用に支障がないことが確認され
た。
【0021】(実施例2) コンクリート廃棄物をジョークラッシャーで粉砕し、得
られた粉砕物を目開きが0.3mmのふるいでふるい分
けて廃棄コンクリート中の骨材を取り除き、粒径が0.
3mm以下の微粉部分を得た。さらに、この微粉部分を
乾燥機に入れ120℃で6時間乾燥した。次に、得られ
た乾燥微粉部分150、200、250重量部をそれぞ
れ用意し、これらと早強ポルトランドセメント100重
量部とを同時に、水450重量部を入れたミキサーに入
れてそれぞれ混合した。その後、これらミキサーに3号
水ガラス50重量部ずつを入れて練り混ぜ、3種のグラ
ウト材(No.1〜3)とした。これらグラウト材の配
合を表5に示す。得られたグラウト材について、土木学
会規準「プレパックドコンクリートの注入モルタルの流
動性試験方法」、「プレパックドコンクリートの注入モ
ルタルのブリージング率及び膨張率試験方法」、「プレ
パックドコンクリートの注入モルタルの圧縮強度試験方
法」に準じてフロー値、ブリージング率、圧縮強度をそ
れぞれ測定した。その結果を表6に示す。
【0022】(実施例3) コンクリート廃棄物をジョークラッシャーで粉砕し、得
られた粉砕物を目開きが44μm、90μm、0.15
mm、1.0mm、2.0mm、3.0mmの篩でふるい
分けて廃棄コンクリート中の骨材を取り除き、粒径が4
4μm以下、44μm〜90μm、90μm〜0.15
mm、0.15mm〜1.0mm、1.0mm〜2.0m
m、2.0mm〜3.0mmの6種の微粉部分を得た。さ
らに、これら微粉部分を乾燥機に入れ120℃で6時間
乾燥した。次に、得られた乾燥微粉部分200重量部を
それぞれ用意し、これらと早強ポルトランドセメント1
00重量部とを同時に、水450重量部を入れたミキサ
ーに入れてそれぞれ混合した。その後、これらミキサー
に3号水ガラス50重量部ずつを入れて練り混ぜ、6種
のグラウト材(No.4〜9)とした。これらグラウト
材の配合を表5に示す。得られたグラウト材について
施例2と同様にフロー値、ブリージング率、圧縮強度を
測定した。その結果を表6に示す。
【0023】(実施例4) コンクリート廃棄物をジョークラッシャーで粉砕し、得
られた粉砕物を目開きが0.3mmの篩でふるい分けて
廃棄コンクリート中の骨材を取り除き、粒径が0.3m
m以下の微粉部分を得た。さらに、得られた微粉部分を
400、700、950℃の温度の乾燥炉中に6時間入
れ、3種の乾燥物を得た。次に、得られた3種の乾燥微
粉部分200重量部をそれぞれ用意し、これらと早強ポ
ルトランドセメント100重量部とを同時に、水450
重量部を入れたミキサーに入れて混合した。その後、こ
れらミキサーに3号水ガラス50重量部ずつを入れて練
り混ぜ、3種のグラウト材(No.10〜12)とし
た。これらグラウト材の配合を表5に示す。得られたグ
ラウト材について実施例2と同様にフロー値、ブリージ
ング率、圧縮強度を測定した。その結果を表6に示す。
【0024】(比較例2) ベントナイト50重量部、水450重量部をそれぞれミ
キサーに入れ、十分に混合してベントナイトに水を吸収
させた。その後、これに早強ポルトランドセメント10
0重量部を加えて混合し、さらに3号水ガラス50重量
部を加えて混練して従来のグラウト材(No.13)を
得た。このグラウト材の配合を表5に示す。得られたグ
ラウト材について実施例3と同様にフロー値、ブリージ
ング率、圧縮強度をそれぞれ測定し、その結果を表6に
示す。
【表5】
【表6】
【0025】表6に示すように、実施例2のグラウト材
(No.1〜3)は、ベントナイトとセメントとを二段
階で添加、混練して得た比較例2のグラウト材(No.
13)に比べ、ブリージング率、フロー値、圧縮強度の
いずれにも遜色がないことが確認された。また、実施例
のグラウト材(No.4〜9)においては、微粉部分
の粒径が1.0mmよりも大きくなると、急激にブリー
ジング率、フロー値、圧縮強度が悪くなることが判明し
た。実施例4のグラウト材(No.10〜12)におい
ては、950℃で乾燥したものは、900℃以下で乾燥
したものに比較してブリージング率、フロー値、圧縮強
度が悪くなることが判明した。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明におけるセ
メント系泥水およびセメント系グラウト材は、珪酸カル
シウム水和物等のセメント水和物を含むので、セメント
水和物微粉末とセメントとをプレミックスすることがで
きる。このため、ベントナイト用サイロと、セメント用
サイロとの二系統のサイロを一系統のサイロで作業する
ことができ、さらに、計量器等も一台とすることができ
る。そして、ベントナイトに水を加えて膨潤させ、その
後、セメントを加えて混合する二段階の工程が、セメン
ト水和物はベントナイト中のナトリウムイオンと反応し
ないので、セメント水和物とセメントとの混合物に水を
加えるという一段階の混合工程となり、混合における作
業効率を向上でき、サイロ等の管理も楽になる。さら
に、セメント水和物を含むので、グラウト材全体がセメ
ント硬化体だけとなるために、グラウト材の強度を向上
できる。また、本発明のセメント系泥水は、ベントナイ
トを主成分とすることなく、コンクリート構造物を解体
したときに発生する廃棄コンクリートが、粉砕・分級
れて得られた、セメントゲルを高含有率で含む微粉部分
を主成分とするものであるから、海水中に含まれるイオ
ンの影響を受けず、したがって海底での掘削における泥
水として使用することができる。また、本発明のセメン
ト系グラウト材は、従来用いられていた二段階添加のグ
ラウト材に比較して遜色のない十分な性能を有し、しか
もセメントゲルを高い含有率で含む微粉部分を主成分と
するものであるから当然セメント、骨材等の材料と支障
なくプレミックスすることができ、よって使用に際して
の調整がベントナイトと異なり一段階で済むことにより
現場での作業性・施工性を向上させることができる。ま
た、これら泥水およびグラウト材はいずれも廃棄物を利
用しているため、安価に製造することができ、しかも従
来廃棄処理に要していた手間や費用を削減することがで
きるとともに資源の有効利用を図ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 紀男 千葉県船橋市豊富町585番地 住友セメ ント株式会社中央研究所内 (72)発明者 佐藤 雅男 千葉県船橋市豊富町585番地 住友セメ ント株式会社中央研究所内 (72)発明者 塩田 雄治 千葉県船橋市豊富町585番地 住友セメ ント株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭56−72073(JP,A) 特開 平2−279545(JP,A) 特開 平1−318080(JP,A) 特許3312780(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 17/00 - 17/52 C04B 28/00 - 28/36 C09K 7/00 - 7/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート構造物を解体したときに発
    生する廃棄コンクリートが粉砕・分級されて得られた、
    セメントゲルを高含有率で含む微粉部分を主成分とし、
    かつ該微粉部分は60℃〜900℃の温度にて乾燥され
    てなることを特徴とするセメント系泥水。
  2. 【請求項2】 コンクリート構造物を解体したときに発
    生する廃棄コンクリートが粉砕・分級されて得られた、
    セメントゲルを高含有率で含む微粉部分を、60℃〜9
    00℃の温度にて該微粉部分中のセメントゲルが脱水す
    るまで乾燥して得られた粉体材料に、セメントを添加し
    てなることを特徴とするセメント系グラウト材。
  3. 【請求項3】 コンクリート構造物を解体したときに発
    生する廃棄コンクリートを粉砕・分級し、得られたセメ
    ントゲルを高含有率で含む微粉部分を60℃〜900℃
    の温度にて乾燥し、得られた乾燥物に水を添加すること
    を特徴とするセメント系泥水の製造方法。
  4. 【請求項4】 コンクリート構造物を解体したときに発
    生する廃棄コンクリートを粉砕・分級し、得られたセメ
    ントゲルを高含有率で含む微粉部分を60℃〜900℃
    の温度にて乾燥し、得られた乾燥物にセメントを添加す
    ることを特徴とするセメント系グラウト材の製造方法。
JP17344993A 1992-07-13 1993-07-13 セメント系泥水およびセメント系グラウト材並びにこれらの製造方法 Expired - Fee Related JP3377831B2 (ja)

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