JP3374071B2 - 搾乳設備 - Google Patents
搾乳設備Info
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- JP3374071B2 JP3374071B2 JP08126598A JP8126598A JP3374071B2 JP 3374071 B2 JP3374071 B2 JP 3374071B2 JP 08126598 A JP08126598 A JP 08126598A JP 8126598 A JP8126598 A JP 8126598A JP 3374071 B2 JP3374071 B2 JP 3374071B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被搾乳動物が位置
する搾乳区画が複数備えられ、前記搾乳区画夫々に対し
て、被搾乳動物の乳頭に対する搾乳具の着脱を自動的に
行う自動搾乳装置が設けられた搾乳設備に関する。 【0002】 【従来の技術】かかる搾乳設備において、従来は、複数
の搾乳区画を直線状の縦列状態で1列に並べて設けてい
た。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、複数の搾乳区画を直線状の縦列状態で1列に並べて
いたものであるから、各搾乳区画に設置してある自動搾
乳装置の管理や点検、又は、各搾乳区画における搾乳状
態の点検等のために作業者が移動する移動量が多くな
り、作業者の作業負担が重く、改善が臨まれていた。特
に、搾乳能力を向上する為に搾乳区画を多くさせるよう
にすると、上記した不都合が顕著となっていた。 【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、作業者の作業負担を軽減し得る
搾乳設備を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、複数の搾乳区画が、列間に作業域を形成す
る状態で2列状に設けられ、自動搾乳装置が列間に配置
されているので、作業者は、作業域において、両側の列
の搾乳区画に設置してある自動搾乳装置の管理や点検、
両側の列の搾乳区画における搾乳状態の点検等を行うこ
とができるようになり、少ない移動量でしかも効率よく
作業を行うことができる。従って、作業者の作業負担を
従来よりも軽減し得る搾乳設備を提供することができる
ようになった。又、搾乳区画に対する被搾乳動物の出入
りを両側の列で並行して行わせることができるので、搾
乳区画に対する被搾乳動物の出入りを効率よく行わせる
ことができるようになり、搾乳処理能力も向上させるこ
とができるようになった。 【0006】また、請求項1に記載の特徴構成によれ
ば、各列毎に、複数の搾乳区画が並置され、各搾乳区画
における作業域側とは反対側に被搾乳動物の出入口が設
けられているので、作業者の作業の邪魔にならない状態
で、各列の複数の搾乳区画夫々に被搾乳動物を効率よく
出入りさせることができる。又、多数の搾乳区画を設け
ながらも、それらを直線状の縦列状態で1列に並べてい
た従来と比べて、作業者の作業の際の移動量を更に効果
的に少なくすることができるとともに、作業効率も更に
効果的に向上させることができる。従って、多数の搾乳
区画を設けながらも、作業者の作業負担を更に軽減する
ことができるとともに、搾乳処理能力を更に向上させる
ことができるようになった。 【0007】また、請求項1に記載の特徴構成によれ
ば、搾乳手段が、搾乳具を被搾乳動物の乳頭に装着する
ための装着位置と、搾乳区画における作業域側の側方の
退避位置とに位置変更操作自在であるので、被搾乳動物
が搾乳区画に入るときや搾乳区画から出るときには、搾
乳手段を退避位置に位置させて、被搾乳動物の行動の邪
魔にならないようにすることができる。従って、搾乳区
画に対する被搾乳動物の出入りをスムーズに効率よく行
わせることができる。 【0008】装着手段は、列方向に移動操作されて各搾
乳区画に対する操作位置に位置し、各操作位置におい
て、連係手段によって搾乳手段に連係されて、その搾乳
手段を装着位置に位置決めする。そして、装着位置に位
置決めされた搾乳手段は、搾乳具を被搾乳動物の乳頭に
装着する。装着手段により、複数の搾乳区画の搾乳手段
を順次位置決めさせることにより、複数の搾乳区画にお
いて並行して搾乳を実行することができる。つまり、搾
乳具を被搾乳動物の乳頭に装着すべき装着位置に位置決
めするための機能を備えた手段は複雑な構成となるの
で、高価なものとなる。そこで、複数の搾乳区画におい
て並行して搾乳を実行することができるように、搾乳具
を備えた搾乳手段は複数の搾乳区画の夫々に設けながら
も、搾乳具の位置決め機能を備えた装着手段を搾乳手段
とは別体にして、1台の装着手段によって複数の搾乳手
段を操作するように構成することにより、搾乳具の位置
決め機能を備えた高価な装着手段の設置台数を極力少な
くするようにしている。 【0009】ちなみに、1台の装着手段によって複数の
搾乳手段を操作するように構成するに当たっては、搾乳
設備に設けた全搾乳区画の搾乳手段を対象にする必要は
なく、搾乳設備の一部の複数の搾乳区画の搾乳手段を対
象としてもよい。但し、この場合は装着手段を複数台設
けることになる。1台の装着手段によって操作する搾乳
手段の台数を多くするほど、装着手段の設置台数を少な
くすることができるものの、搾乳手段を操作する効率が
低下するので、1台の装着手段によって操作する搾乳手
段の台数は、搾乳設備に設ける搾乳区画の数を鑑みて、
適宜設定することができる。従って、高い搾乳処理能力
を備えさせながらも、設備価格を低減することができる
ようになった。 【0010】また、請求項1に記載の特徴構成によれ
ば、装着手段が、各列に対応して設けられているので、
両側の列で並行して、搾乳手段の装着位置への位置合わ
せを行うことができる。従って、搾乳処理能力を更に向
上させることができるようになった。 【0011】また、請求項1に記載の特徴構成によれ
ば、各列に対応する装着手段同士の間に、作業用通路が
形成されているので、作業者は、作業用通路を移動しな
がら、両側の装着手段の管理、点検等を行うことができ
る。従って、装着手段を各列に対応して設けることによ
り搾乳処理能力を向上させながらも、各列の装着手段の
管理、点検等を少ない移動量でしかも効率よく行うこと
ができるので、作業者の作業負担を更に軽減することが
できるようになった。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に
係る搾乳設備を被搾乳動物としての乳牛に適用した場合
の実施の形態について説明する。図1に、本発明の搾乳
設備を設置した牛舎のレイアウトの一部が示されてい
る。牛の居住エリアZ1、牛から自動的に搾乳する自動
搾乳装置Aを設けた搾乳場Z2、牛を居住エリアZ1か
ら搾乳場Z2に導く入場用通路L1、搾乳場Z2で搾乳
が適正に終了した牛を餌場(図示せず)に導く餌場行き
通路L2、及び、搾乳場Z2で搾乳が適正に行えなかっ
た牛を再度搾乳を行うべく居住エリアZ1に戻す戻し通
路L3を設けてある。 【0013】図1に示すように、搾乳設備は、牛を位置
させる搾乳区画としての搾乳室7の複数を搾乳場Z2に
配置し、搾乳室7夫々に対して、牛の乳頭に対する搾乳
具としてのティートカップ50(図5参照)の着脱を自
動的に行う自動搾乳装置Aを設けて構成してある。 【0014】本発明においては、複数の搾乳室7を、列
間に作業域Z3を形成する状態で2列状に設け、自動搾
乳装置Aを列間に配置してある。更に、各列毎に、複数
(本実施形態では3室)の搾乳室7を並置し、各搾乳室
7における作業域Z3側とは反対側に牛の入口Gi及び
出口Goを設けてある。 【0015】自動搾乳装置Aは、ティートカップ50を
備え且つ所定の装着位置に位置する状態で搾乳室7に位
置する牛の乳頭に対するティートカップ50の着脱を行
う搾乳手段としての搾乳器(クラスター)Aaと、その
搾乳器Aaを前記装着位置に位置決めする装着手段とし
てのセンサロボットAbを備えて構成し、搾乳器Aa
を、搾乳室7夫々に対して、前記装着位置と搾乳室7に
おける作業域Z3側の側方の退避位置とに位置変更操作
自在に設け、センサロボットAbを、各搾乳室7に対応
して搾乳器Aaを操作するための操作位置に位置させら
れる状態で、列方向に移動操作するように構成し、セン
サロボットAbを、各操作位置に位置する状態で、連係
状態と離脱状態とに切り換え自在な連係手段としての連
係装置C(図9参照)により各操作位置に対応する搾乳
器Aaに連係されて、その搾乳器Aaを前記装着位置に
位置決めするように構成してある。センサロボットAb
は、各列に対応して設け、各列に対応するセンサロボッ
トAb同士の間に、作業用通路Z4を形成してある。 【0016】搾乳場Z2においては、居住エリアZ1と
搾乳場Z2との境界に直交する方向に3室の搾乳室7を
並べた列を2列設け、列間に作業域Z3を形成してあ
る。尚、図1に示すように、各列に対する種々の装備
は、列同士で互いに同一になるようにするとともに、平
面視で、列間の中央の仮想直線によって略左右対称とな
るようにしてある。以下、一方の列を対象にして、列に
対する装備を説明する。居住エリアZ1から各搾乳室7
に牛を導くための入場用通路L1を、各搾乳室7におけ
る作業域Z3側とは反対側に、列に沿って設け、戻し通
路L3は、その入場用通路L1の終端部に連通させて、
入場用通路L1における作業域Z3側とは反対側に並設
してある。又、餌場行き通路L2も入場用通路L1の終
端部に連通させて設けてある。尚、各列の3室の搾乳室
7は、居住エリアZ1側から順に、第1,第2,第3と
称する。 【0017】入場用通路L1の入口側(居住エリアZ1
側)には開閉自在な第1ゲートG1が設けられ、各搾乳
室7,7,7には乳牛の入口Giである第2,第4,第
6ゲートG2,G4,G6 、及び出口Goである第3,第
5, 第7ゲートG3,G5,G7 が装備されている。入場用
通路L1の終端部には、牛を餌場行き通路L2と戻し通
路L3とに振り分ける第8ゲートG8 が設けられてい
る。戻し通路L3の居住エリアZ1側には、居住エリア
Z1側への通過のみ許容するワンウエイゲートG9が設
けられる。 【0018】第1ゲートG1 は、通常テキサスゲートと
呼ばれ、上下軸心回りで揺動可能な左右一対のゲート片
を備え、エアーシリンダ等によって一対のゲート片を同
時に開閉可能な観音開き構造に構成されている。第2ゲ
ートG2 は、上下軸心回りで揺動自在な扉型に構成さ
れ、開き位置では入場用通路L1を殆ど塞ぐ状態に設定
してあり、必ず第1搾乳室7から先に牛が入るようにし
てある。第2搾乳室7の第4ゲートG4 、第3搾乳室7
の第6ゲートG6 も全く同じ構造である。第3ゲートG
3 は、搾乳室7の側壁に上下軸心回りで揺動可能に支承
された第1扉d1と、この第1扉d1に上下軸心回りで
揺動可能に支承された第2扉d2とによる2つ折れ構造
の折れ戸に構成されている。第3ゲートG3 は、その閉
じ作動に伴う第2扉d2の移動により、搾乳室7からで
た牛の臀部を押して前進を促進させるように構成されて
いる〔図4参照〕。第2搾乳室7の第5ゲートG5、第
3搾乳室7の第7ゲートG7 も全く同じ構造に設定され
ている。第8ゲートG8 は、入場用通路L1と餌場行き
通路L2とを連絡させる位置と、入場用通路L1と戻し
通路L3とを連絡させる位置とに切り換え自在に構成さ
れている。 【0019】作業域Z3には、センサロボットAbを列
方向に移動案内するための一対のレール62が列方向に
沿って敷設されている。尚、各列に対応するレール62
が、互いの間に作業者が移動可能な間隔を開けて敷設さ
れ、その間隔を作業用通路Z4として機能させるように
構成されている。 【0020】又、各ゲートを連係動作させるために、牛
の通過や存否を検出する多数のセンサS1 〜S10が装備
されている。全てのセンサは、投光器と受光器との対で
成る光センサに構成され、光軸を遮ること、又は光軸が
再開されることによって検出作動するものである。図2
に示すように、上下一対の第1,第2センサS1,S2
は、第1ゲートG1から60cm離れた地点における入場
用通路L1を直交する状態に配置されており、第1セン
サS1 は牛の脚部分を、第2センサS2 は胴体部分を夫
々検出するものである。第3センサS3 は、第1搾乳室
7の始端側部分と、第1搾乳室7の終端側の入場用通路
反対側部分とに亘るように斜め配置されている。第4セ
ンサS4 は、第1搾乳室7の始端側の入場用通路反対側
部分と、第1搾乳室7の終端側部分とに亘るように斜め
配置されている。第5センサS5 は、第2搾乳室7の始
端側部分と、第2搾乳室7の終端側の入場用通路反対側
部分とに亘るように斜め配置されている。第6センサS
6 は、第2搾乳室7の始端側の入場用通路反対側部分
と、第2搾乳室7の終端側部分とに亘るように斜め配置
されている。第7センサS7 は、第3搾乳室7の始端側
部分と、第3搾乳室7の終端側の入場用通路反対側部分
とに亘るように斜め配置されている。第8センサS8
は、第3搾乳室7の始端側の入場用通路反対側部分と、
第3搾乳室7の終端側部分とに亘るように斜め配置され
ている。上下一対の第9,第10センサS9,S10は、第
3搾乳室7の終端側付近における入場用通路L1を直交
する状態に配置されており、第1,第2センサS1,S2
と同様に第9センサS9 は脚部分を、第10センサS10
は胴体部分を夫々検出する。 【0021】次に、図2〜図4を参照して各センサと各
ゲートとの連係動作について説明する。先ず、初期状態
では、図2(イ)に示すように、第2ゲートG2 が開
き、かつ、第8ゲートG8 が餌場行き通路L2側に振り
分ける位置に操作されており、その他のゲートG1,G3,
G4,G5,G6,G7 は全て閉じている。図2(ロ)に示す
ように、第1ゲートG1 が開き、牛が入場用通路L1に
入ってきて第1,第2センサS1,S2 を通過完了すると
第1ゲートG1 が閉じる。そして、第3センサS3 を通
過して第1搾乳室7に牛が入り、首に装着した発信装置
であるタグ(図示せず)から発信される固体情報を受信
装置Tが検出すると、第2ゲートG2 が閉じられるとと
もに第4ゲートG4 が開く〔図3(ハ)参照〕。 【0022】そして、第1搾乳室7において自動搾乳装
置Aでの搾乳が開始され、かつ、次の牛が入場用通路L
1に入ることが可能となるべく再び第1ゲートG1 が開
きうる状態となる。尚、第1ゲートG1 は、該ゲート手
前に配置された図示しない存否センサによって第1ゲー
トG1 直前の待機位置に牛が来ており、かつ、第1,第
2,第3搾乳室7,7,7のいずれかが空いている条件
のときにのみ開き可能に設定されていると好都合である
(第1ゲートG1 の開き作動のみ手動操作する手段もあ
る)。第2,第3搾乳室7,7にも、順次、上述のよう
に牛を入室させるとともに、自動搾乳装置Aでの搾乳が
開始され、3箇所の搾乳室7,7,7での搾乳状態とな
る。 【0023】次に、第1搾乳室7での搾乳が終了して、
自動搾乳装置Aがリセットされると、そのことに連係し
て第1搾乳室7の出口である第3ゲートG3 が開き、牛
が入場用通路L1に進む〔図3(ニ)参照〕。このと
き、牛の通過で遮られた第4センサS4 が再び初期状態
に戻ること(又は、第5及び第6センサS5,S6 が共に
検出作動すること)等に連係して、折り畳まれた状態で
開いている第3ゲートG3 が閉じ作動し、第2扉d2が
図4(ホ)に示すように牛の臀部を後押しして前進を促
進させる機能が発揮されるようにしてある。第1搾乳室
7を出た牛が、第5,第6センサS5,S6 を通過してか
ら第9,第10センサS9,S10に差し掛かると第3ゲー
トG3 が閉じられるとともに、第9,第10センサS9,
S10の通過検出で第1ゲートG1 が開きうる状態にな
る。搾乳が終了している場合には、牛は餌場行き通路L
2に導かれる。第2、第3搾乳室7,7での搾乳が終わ
ると、順次、上述の上記第1搾乳室7の場合と同様に作
用する。 【0024】上記した各ゲートはエアーシリンダ等によ
り開閉操作自在に構成され、その開閉作動は制御装置に
より各センサの検出情報に基づいて制御されるが、上記
した動作はシステムが円滑に稼働しているときの一例で
あり、ケース・バイ・ケースによって様々な作動状況が
考えられる。例えば、第2搾乳室7での搾乳が第1搾乳
室7よりも早く終了した場合では、第2搾乳室7の牛が
第9,第10センサS9,S10の通過終了に伴って、第1
ゲートG1 が開きうる状態となる。そのときに第1ゲー
トG1 手前に次の牛が来ていると、第1ゲートG1 が開
き、牛は第1搾乳室7をやり過ごして直接第2搾乳室7
に入るようになる、といった具合である。又、各センサ
S1 〜S10はいずれも同じセンサを使用しており、投光
器と受光器との対で成る光学式に構成されている。 【0025】自動搾乳装置Aの構造について説明する。
尚、以下の説明では、入場用通路L1の進行方向に向か
って左側の列の搾乳室7に対して設けた自動搾乳装置A
を対象にして説明する。入場用通路L1の進行方向に向
かってその進行方向に直交する方向を左右方向とする。
図5〜図8に示すように、乳頭に装着可能な4個のティ
ートカップ50を先端に備えた腰折れアーム51を搾乳
室7の右横に備えて構成される搾乳器(クラスター)A
aと、搾乳室7において所定の搾乳姿勢になった牛の4
箇所の乳頭をセンシングしてティートカップ50を夫々
に対応する乳頭の真下に位置合せするためのセンサロボ
ットAbとを備えて構成されている。 【0026】図5,図6に示すように、搾乳器Aaは、
ティートカップ50を備えた先端アーム51aと、この
先端アーム51aと搾乳室7右横に固着された支持体5
4とに架設される基端アーム51bとから成る腰折れリ
ンク51と、2個の復帰用シリンダ52,53とで構成
されている。ティートカップ50は外側がゴム材で覆わ
れており、そのゴム材上下の突出部分に上リンク63a
とこれより長さの短い下リンク63bとで成る不等辺リ
ンク機構63を介して先端アーム51aに支持するとと
もに、先端アーム51aと下リンク63bとに亘って昇
降シリンダ64を架設してある。 【0027】基端アーム51bは、昇降機構66を介し
て平行昇降可能に支持体54に支持されており、基端シ
リンダ53も連動して昇降可能となるよう、支持体54
に立設されたバー67に上下スライド自在に嵌装してあ
る。 【0028】4個のティートカップ50は、牛の乳頭の
配列状態に合せて前側が横に広い台形状に配置されてお
り、この配置状態は基本的に固定されている。しかしな
がら、上下のリンク63a,63bと先端アーム51a
との連結部に介装されたゴムブッシュ(図示せず)、及
びティートカップ50を覆うゴム部材の弾性によって、
ティートカップ50の位置及び姿勢には融通が持たされ
ており、かつ、ティートカップ50上端の開口部が上拡
がり形状(図5参照)であることから、4個の乳頭の相
対位置が標準状態から多少ズレていてもティートカップ
50の嵌着が可能となっている。この構造は、乳頭の相
対位置が基本的に牛毎でそう大きくは違わないことによ
って可能となっている。 【0029】又、ティートカップ50が乳頭に装着され
ると、それが次のティートカップ50装着のための支持
基準体となり、その装着されたティートカップ50はあ
まり動かない方が次のカップ装着の成功率を改善できる
点で都合が良い。そこで、ティートカップ50の乳頭へ
の装着に伴って、前記のゴムブッシュによる融通を少な
くする機構(例えば、電磁マグネットを連結部に埋込ん
でおき、通電すれば上下のリンク63a,63bと先端
アーム51aとがリジッド状態になる、等)が設けてあ
り、カップ装着の確実性を強化してある。この搾乳器A
aは、先端シリンダ52と基端シリンダ53との伸縮駆
動により、搾乳室7の右横に退避した退避位置から、搾
乳室7の左右中央に突出した搾乳位置(乳牛の下腹部)
に亘ってティートカップ50の姿勢を変えずに移動でき
るようにしてある。尚、65はセンサロボットAb合体
用の被装着部である。 【0030】図7,図8に示すように、センサロボット
Abは、2個のラフセンサ55,55と1個のスキャナ
ー(ファインセンサに相当)56とを備えた先端平行四
連リンク57と、これと枠筒69下部の上下突出板69
a,69bとに亘る基端平行四連リンク58と、第1及
び第2シリンダ60,61等から構成されている。枠筒
69は、モータ70aとネジ軸70bとで成る上下移動
機構70によって昇降移動可能に支柱59に嵌装される
とともに、その支柱59は、搾乳室7の列方向に沿って
作業域Z3に敷設した左右一対の移動用レール62上を
転動移動可能な台車68に支持されている。尚、下突出
板69bの延長部を、台車68に立設した支持バー68
aに上下スライド自在に嵌装して枠筒69の回り止めを
行っている。 【0031】第1シリンダ60の伸縮動によって基端平
行四連リンク58を枠筒69に対して左右移動可能であ
るとともに、第2シリンダ61の伸縮動によって先端平
行四連リンク57を基端平行四連リンク58に対して左
右移動可能であり、図8に示すように各センサ55,5
6の台車68に対する姿勢を変えずに、搾乳室7の右横
に退避した退避位置から、搾乳室7の左右中央に突出し
た搾乳位置(乳牛の下腹部)に亘って横移動可能であ
る。ラフセンサ55,55は位置固定であるが、スキャ
ナー56は、上アーム56aと下アーム56bとで成る
四連リンク、及び下アーム56bに作用するモータ機構
71とにより、上下移動可能に先端平行四連リンク57
に支持されるとともに、電動モータ等によって受台56
cに対して上下軸心回りで回転可能に構成されている。
尚、72は搾乳器Aa合体用の装着部である。 【0032】ここで、搾乳器AaとセンサロボットAb
とを連係状態と離脱状態とに切り換え自在に連係する連
係装置Cについて説明する。図9に示すように、連係装
置Cは、搾乳器Aa側に設けた被装着部65と、センサ
ロボットAb側に設けた装着部72を備えて構成されて
いる。被装着部65は、一対の引掛け部65a,65a
と一対の突起ガイド65b,65bとを備えて構成さ
れ、装着部72は、腰折れリンク73で相対連結された
一対の係合片72a,72aを枢支可能に垂設するとと
もに、ソレノイド74で出退操作可能なロッド75の下
端を腰折れリンク73の中央リンク片73aに連結して
構成されている。係合を解除するには、ソレノイド74
を伸長動させれば良い。従って、図9(イ)に示すよう
に、装着部72と被装着部65とが横方向で位置合せさ
れた状態で、センサロボットAb全体を下降移動する
と、係合片72aが突起ガイド65bに誘導され、図9
(ロ)に示すように、2箇所において係合片72a先端
と引掛け部65aとが係合し、搾乳器Aaとセンサロボ
ットAbとが合体するのである。 【0033】次に、自動搾乳装置Aの作用を、図10〜
図15を参照して説明する。ここでも、入場用通路L1
の進行方向に向かって左側の列の搾乳室7に対して設け
た自動搾乳装置Aを対象にして説明する。先ず、第1搾
乳室7の右横位置に、搾乳器Aaとこれよりも高い位置
にあるセンサロボットAbとが横並び状態で待機してい
る(図10)。この状態の位置が、センサロボットAb
が第1搾乳室7の搾乳器Aaを操作するための操作位置
になる。次いで、餌箱36がその牛に適合した量後退さ
せて所定の搾乳姿勢に操作する。このとき、餌箱36の
後退移動終了に伴って、センサロボットAbが左横に移
動し、かつ、下方移動することによってセンサロボット
Abが搾乳器Aaに合体する(図14参照)。 【0034】合体された自動搾乳装置Aは、センサロボ
ットAbの第1及び第2シリンダ60,61を駆動して
の概略の横移動でティートカップ50を牛の下腹部に移
動し、それから、ラフセンサ55,55を用いて第4乳
頭(リファレンスティート)を検出し、各々のティート
カップ50を対応する乳頭の下方となるように第1及び
第2シリンダ60,61を駆動制御して(搾乳器Aaの
2個のシリンダ52,53は追従移動する)概略の位置
合せを行う。次に、モータ機構71を駆動してスキャナ
ー56を持上げ、上下方向でも乳頭の間に位置させ、か
つ、駆動回転させながら4箇所の乳頭位置センシングを
行う(図12,図13参照)。 【0035】スキャナーによる精密センシング(乳頭位
置計測)が終了し、各ティートカップ50が各乳頭の真
下に位置合せされると、先ず第1乳頭Te1 (乳頭の位
置関係は図13参照)のティートカップ50の装着トラ
イが開始され(図14)、それから第2,第3、及び第
4乳頭Te2,Te3,Te4 の装着が行われる。4個のテ
ィートカップ50の乳頭への装着が完了すると、装着部
72と被装着部65との係合が解かれてセンサロボット
Abが少し持上がり、次いで右側方に移動して退避位置
に戻る。この後、レール62を使ってセンサロボットA
bは次の第2搾乳室7へと向かい、第2搾乳室7の搾乳
器Aaに対する操作位置で停止して、第1搾乳室の場合
と同様に作用し、更に、センサロボットAbは次の第3
搾乳室7へと向かい、第3搾乳室7の搾乳器Aaに対す
る操作位置で停止して、第1搾乳室の場合と同様に作用
する。 【0036】センサロボットAbが退避位置に戻ると、
昇降機構66が上昇駆動されるとともに、昇降シリンダ
64が短縮駆動されてティートカップ50を基軸として
搾乳器Aaが持上がり、ティートカップ50の姿勢を乳
頭に適した状態に矯正する(図15)。それから、搾乳
が開始されるのである。 【0037】つまり、図14に示されるようにティート
カップ50は下方位置では乳頭への嵌まり易さを優先し
て、ほぼ垂直に起立した姿勢となっているが、不等辺リ
ンク機構63での上昇移動が揺動上昇と似た状態となっ
てやや後傾姿勢になり、乳頭を少し捩じる状態となるの
で、搾乳器Aa本体の持上げにより、ティートカップ5
0を後傾姿勢からほぼ垂直な起立姿勢に戻すように構成
されている。又、先端が少し前に寄る乳頭の後傾姿勢に
合せてティートカップ50の下方位置での姿勢を設定
し、上昇による顕著な後傾姿勢を元の僅かな後傾姿勢に
戻すように設定すればより好都合である。搾乳器Aa本
体を後から持上げ移動させるのは、ティートカップ50
の装着完了に伴って、合体しているセンサロボットAb
を側方に逃がし移動させるために必要な上下空間を確保
する点でも意味がある。 【0038】スキャナー56によるセンシング(乳頭位
置計測)について説明する。スキャナー56は送信及び
受信機能の双方を備え、送信した超音波の反射波を受信
することで物体の存在と大きさ及び位置を計測するもの
であり、図13に示すように、そのスキャナー56を4
個の乳頭のほぼ中央位置において回転させることで、4
個の乳頭の位置計測を行う。具体的には、図20に示す
ように、牛の後脚Le、藁クズSt、乳頭Te、乳房U
dが計測対象域に存在しているとする。そして、図22
に示すように、反射波の受信によるスキャナー56と物
体との距離Diとその基準位置からの角度Anとが順次
記録されるのであるが、反射波が来ないとき(データが
無いとき)には0(零)が検出されるようになっている
とする。 【0039】スキャナー56の回転が始まり、先ず後脚
Leの存在及びその距離lL1〜lLnと、角度θL1〜θLn
が検出される。次に、藁クズの存在及びその距離lS1〜
lSnと、角度θS1〜θSnが検出され、それから、乳頭T
eの存在及びその距離lT1〜lTnと、角度θT1〜θTn、
乳房Ud存在及びその距離lU1〜lUnと、角度θU1〜θ
Unが順次検出される。又、予め測定された牛毎の乳頭位
置データから、おおよその乳頭存在エリアであるx0,x1
・y0,y1で囲まれた四角形のウィンドウWiが定めてあ
り、このウィンドウWi内に物体が存在するか否かと、
乳頭としての太さ及びスキャナーからの距離が適切であ
るかどうかで総合的に判断する。 【0040】すなわち、図21に示すアルゴリズムのよ
うに、検出された距離と角度のデータの下記〔数1〕に
より算術平均を各物体毎に求め(ステップ#a)、 【0041】 【数1】算術平均:lAv=l1 +…ln /n,θAV=θ
1 +…θn /n 【0042】次いで、その求められた値が所定範囲にあ
るか否か?、及びその物体が所定のウィンドウWi内に
存在するか否か?を比較し(ステップ#b)、双方の条
件が共に満足すれば乳頭Teであると見なし、いずれか
一方でも満足しないと乳頭Te以外のものであると見な
すように制御されるのである。尚、図13に示すよう
に、平面図で右後のものが第1乳頭Te1 であり、そこ
から時計回り方向に順次、第2〜第4乳頭Te2 〜Te
4 に設定されている。ラフセンサ55で検出されるの
は、右前の第4乳頭Te4 である。 【0043】次に、搾乳室7に牛が入ってから出るまで
の自動搾乳装置Aの作動全体のアルゴリズム、つまり、
制御装置の制御手順を図16〜図19を用いて説明す
る。先ず、入口ゲートG2 、G4 又はG6 を開け(ステ
ップ#1)、第3,第5又は第7センサS3 、S5 、又
はS7 による牛の通過完了か否かでもって牛が搾乳室7
に入ったか否かを検出し(ステップ#2)、通過すれば
入口ゲートG2 、G4 又はG6 を閉じる(ステップ#
3)。搾乳室7で受信装置Tによりタグから発信される
固体情報が検出されると(ステップ#4)、その牛が前
回の搾乳時間から設定時間(4時間)以上経過している
か否かが判断され、設定時間経過していなければ、搾乳
を実行しないで、ステップ#28に移行し、第8ゲート
G8を切り換え牛を居住エリアZ1に戻す(ステップ#
48)。設定時間以上経過している場合には、予め入力
されているその牛の情報のうちの体格データ等が出力さ
れ(ステップ#5)、餌箱36がその牛に見合った距離
で後退操作される(ステップ#6)。この場合、牛の首
に巻回装備された首輪状のタグ(図示せず)を大きめの
輪として、重い発信装置部分が必ず下にくるように構成
しておけば、受信装置Tによりタグの検出ができない事
態を避けられるようになる。 【0044】餌箱36が後退して牛が搾乳姿勢になる
と、センサロボットAbが搾乳器Aaに合体するべく移
動作動し(ステップ#7)、合体が完了する(ステップ
#8)と、予め入力されているその牛の情報のうちの乳
頭位置データが出力され(ステップ#9)、その予備デ
ータに基づいて合体した自動搾乳装置Aが牛の下腹部に
移動する(ステップ#10)。それから、ティートカッ
プ50の装着作動が始まるのであるが、ここで、 R : 一連の装着作動のトライ回数(最高5回) N : 乳頭の番号(1〜4) Sc: スキャナーのセンシングトライ回数(最高2
回) Tc: ティートカップ上昇移動(キャッチアップ)の
トライ回数(最高2回) と定義する。 【0045】先ず、R=0,N=1にセットされ(ステ
ップ#11)、そして、スキャナー56による計測初期
位置ではSc=0にセットされた状態(ステップ#1
2)で、ラフセンサ55による第4乳頭(リファレンス
ティート)の検出作動が行われる(ステップ#13)。
第4乳頭が検出されると(ステップ#14)、前回の装
着成功時の乳頭位置データがあれば(ステップ#1
5)、そのデータのみに基づいてティートカップ50の
精密な位置合せ移動が行われ(ステップ#16)、それ
からキャッチアップ作動して(ステップ#17)、ティ
ートカップ50の乳頭装着に伴うセンサ(図示せず)の
乳頭検出作動に基づき、装着成功か否かの判断を行う
(ステップ#18)。 【0046】装着成功(センサ作動)すれば、次の乳頭
(第2〜4乳頭)のキャッチアップトライ(ステップ#
19)へと移行し、装着が失敗に終わると初めてスキャ
ナー56による乳頭検出作動(ステップ#20)へと移
行する。4個のティートカップ50の乳頭装着が終了す
る(ステップ#21)と、センサロボットAbと搾乳器
Aaとの合体が解除され(ステップ#22)、搾乳器A
aによる搾乳が開始される(ステップ#23)。 【0047】搾乳が進行して、分当たりの搾乳量(ト−
タル量)が 0.2l/minを下回ると(ステップ#24)、
ティートカップ50の装着が解除されるとともに搾乳器
Aaが退避移動し(ステップ#25)、その時点でその
牛の全搾乳量が予測乳量(過去のデータ等に基づいて予
め予測できている)の8割以上か、それ未満かを判断し
(ステップ#26)、8割以上あれば、第8ゲートG8
をそのままに維持して(ステップ#27)牛を餌場に移
動させ、満たない場合は第8ゲートG8 を切換え(ステ
ップ#28)、もう一度搾乳を行うべく牛を居住エリア
Z1に戻す。 【0048】一方、ステップ#18での乳頭装着失敗後
に伴うスキャナー56の乳頭検出作動(ステップ#2
0)により、4個のティートカップ50の位置計測が行
われ(ステップ#29)、計測が終了すればTc=0に
設定された状態(ステップ#30)で、ラフセンサ55
で第4乳頭の位置検出を連続して行うことで牛が動いて
いるか否かを検出する(ステップ#31)。つまり、第
4乳頭の位置が変化すれば牛が動いており、変化しなけ
れば静止していることが判断でき(ステップ#32)、
動いておれば静止するまで待つ。このとき、所定時間が
経過すれば牛の動きをカット(動いていないと見なすこ
と)するようにしても良い。 【0049】そして、静止しておれば第2乳頭Te2 と
第3乳頭Te3 との前後間隔L1 、及び、第1乳頭Te
1 と第3乳頭Te3 との斜め間隔L2 とを算出し(図1
3参照)、かつ、これらの値と予め設定(標準範囲の最
低値)された前後間隔L10と斜め間隔L20とを比較し
(ステップ#33)、測定値が小であれば通常の装着順
序(ステップ#34)が、大であれば異なる装着順序
〔第3乳頭Te3 に対応するティートカップ50の装着
自由度が高い第3乳頭Te3 から始める〕(ステップ#
35)が夫々行われる。 【0050】次いで、その選択された順序に基づいてテ
ィートカップ50がキャッチアップ作動(ステップ#3
6)し、装着の成否を判断し(ステップ#37)、成功
すれば次の乳頭(第2〜4乳頭)のキャッチアップトラ
イ(ステップ#38)へと移行する。4箇所全ての装着
が済んだか否か判断し(ステップ#39)、装着成功で
あれば、センサロボットAbと搾乳器Aaが合体するス
テップ#22に合流する。 【0051】ステップ#37で否となると、再びキャッ
チアップトライを行い(ステップ#40)、そのトライ
回数の判断を行い(ステップ#41)、2回未満であれ
ばステップ#32に戻り、2回以上でも未装着であれ
ば、ラフセンサ55の機能により、その時点で牛が動い
ているか否かを判断する(ステップ#42)。その結
果、牛が動いておればその状態において2回以下のキャ
ッチアップ作動に1分以上費やしているか否かを検出し
(ステップ#43)、1分に達すると牛が動き過ぎてこ
のままでは無理であると見なし、スキャナー56による
センシング回数の1回増しを行い(ステップ#44)、
その回数が2回以下かどうかを判断し(ステップ#4
5)、2回以下であればもう一度ステップ#20に戻っ
てスキャナー56のセンシングからやり直す。 【0052】センシング回数が3回目であれば、ラフセ
ンサ55による第4乳頭Te4 検出から始まるセンシン
グ全体のトライ回数の1回増しを行い(ステップ#4
6)、その回数が5回以下かどうかを判断し(ステップ
#47)、5回以下であればステップ#13に戻ってラ
フセンサ55のセンシング作動からやり直し、6回目で
あれば装着失敗と見なし、第8ゲートG8 を切換るステ
ップ#28に移行し、牛を居住エリアZ1に戻すように
する。 【0053】自動搾乳装置Aは、ティートカップ50の
一連の装着作動が自動的に行われる自動装着モードと、
その一連の装着作動を人為操作で行う人為操作モードと
を切換え可能に構成され、人為操作モードに切換える
と、搾乳器Aaの移動、及びティートカップ50の乳頭
Te1 〜4 への持上げ移動等は全て手動で行うことにな
る。 【0054】制御装置には、スキャナー56による乳頭
位置計測情報を更新しながら記憶する制御プログラムが
備えられ、図17におけるステップ#16での「前回で
の成功データ」が取り込まれているのである。つまり、
成功データの有無に基づいてステップ#15の判断がさ
れるのであり、ティートカップ50の装着成功時におけ
るスキャナー56による乳頭位置計測が行われる毎に、
その最新成功データのみが記憶されるのである。「手動
モード」にて、人為操作でティートカップ50を乳頭に
嵌め込まれた場合でも、それは装着成功と見なしてその
成功データが取り込まれるようにしておけば好都合であ
る。 【0055】〔別実施形態〕 (イ) 各列を構成する搾乳室7の室数は適宜設定可能
であり、両側の列で搾乳室7の室数を異ならせてもよ
い。 【0056】(ロ) 上記の実施形態では、各列に対す
る種々の装備を、列同士で互いに同一になるようにする
場合について例示したが、列同士で異ならせてもよい。
又、上記の実施形態では、各列に対する種々の装備を、
平面視で、列間の中央の仮想直線によって略左右対称と
なるようにする場合について例示したが、左右対称にし
なくてもよい。例えば、両側の列で、入場用通路L1の
進行方向を逆方向に設定してもい。 【0057】 【0058】 【0059】(ハ) 上記の実施形態においては、セン
サロボットAbを列の略全長にわたって移動操作して、
1台のセンサロボットAbにて列の全搾乳室7の搾乳器
Aaを操作するように構成する場合について例示した。
これに代えて、複数のセンサロボットAbを、夫々が列
方向に移動操作自在に、且つ、その移動操作範囲が隣接
するもの同士で重ならないように列方向に並設して、各
センサロボットAbにて夫々の移動操作範囲内の搾乳室
7の搾乳器Aaを操作するように構成してもよい。 【0060】 【0061】(ニ)上記の実施形態では、被搾乳動物の
一例として牛に適用する場合について例示したが、牛以
外の山羊やその他の動物に適用してもよい。
する搾乳区画が複数備えられ、前記搾乳区画夫々に対し
て、被搾乳動物の乳頭に対する搾乳具の着脱を自動的に
行う自動搾乳装置が設けられた搾乳設備に関する。 【0002】 【従来の技術】かかる搾乳設備において、従来は、複数
の搾乳区画を直線状の縦列状態で1列に並べて設けてい
た。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、複数の搾乳区画を直線状の縦列状態で1列に並べて
いたものであるから、各搾乳区画に設置してある自動搾
乳装置の管理や点検、又は、各搾乳区画における搾乳状
態の点検等のために作業者が移動する移動量が多くな
り、作業者の作業負担が重く、改善が臨まれていた。特
に、搾乳能力を向上する為に搾乳区画を多くさせるよう
にすると、上記した不都合が顕著となっていた。 【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、作業者の作業負担を軽減し得る
搾乳設備を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、複数の搾乳区画が、列間に作業域を形成す
る状態で2列状に設けられ、自動搾乳装置が列間に配置
されているので、作業者は、作業域において、両側の列
の搾乳区画に設置してある自動搾乳装置の管理や点検、
両側の列の搾乳区画における搾乳状態の点検等を行うこ
とができるようになり、少ない移動量でしかも効率よく
作業を行うことができる。従って、作業者の作業負担を
従来よりも軽減し得る搾乳設備を提供することができる
ようになった。又、搾乳区画に対する被搾乳動物の出入
りを両側の列で並行して行わせることができるので、搾
乳区画に対する被搾乳動物の出入りを効率よく行わせる
ことができるようになり、搾乳処理能力も向上させるこ
とができるようになった。 【0006】また、請求項1に記載の特徴構成によれ
ば、各列毎に、複数の搾乳区画が並置され、各搾乳区画
における作業域側とは反対側に被搾乳動物の出入口が設
けられているので、作業者の作業の邪魔にならない状態
で、各列の複数の搾乳区画夫々に被搾乳動物を効率よく
出入りさせることができる。又、多数の搾乳区画を設け
ながらも、それらを直線状の縦列状態で1列に並べてい
た従来と比べて、作業者の作業の際の移動量を更に効果
的に少なくすることができるとともに、作業効率も更に
効果的に向上させることができる。従って、多数の搾乳
区画を設けながらも、作業者の作業負担を更に軽減する
ことができるとともに、搾乳処理能力を更に向上させる
ことができるようになった。 【0007】また、請求項1に記載の特徴構成によれ
ば、搾乳手段が、搾乳具を被搾乳動物の乳頭に装着する
ための装着位置と、搾乳区画における作業域側の側方の
退避位置とに位置変更操作自在であるので、被搾乳動物
が搾乳区画に入るときや搾乳区画から出るときには、搾
乳手段を退避位置に位置させて、被搾乳動物の行動の邪
魔にならないようにすることができる。従って、搾乳区
画に対する被搾乳動物の出入りをスムーズに効率よく行
わせることができる。 【0008】装着手段は、列方向に移動操作されて各搾
乳区画に対する操作位置に位置し、各操作位置におい
て、連係手段によって搾乳手段に連係されて、その搾乳
手段を装着位置に位置決めする。そして、装着位置に位
置決めされた搾乳手段は、搾乳具を被搾乳動物の乳頭に
装着する。装着手段により、複数の搾乳区画の搾乳手段
を順次位置決めさせることにより、複数の搾乳区画にお
いて並行して搾乳を実行することができる。つまり、搾
乳具を被搾乳動物の乳頭に装着すべき装着位置に位置決
めするための機能を備えた手段は複雑な構成となるの
で、高価なものとなる。そこで、複数の搾乳区画におい
て並行して搾乳を実行することができるように、搾乳具
を備えた搾乳手段は複数の搾乳区画の夫々に設けながら
も、搾乳具の位置決め機能を備えた装着手段を搾乳手段
とは別体にして、1台の装着手段によって複数の搾乳手
段を操作するように構成することにより、搾乳具の位置
決め機能を備えた高価な装着手段の設置台数を極力少な
くするようにしている。 【0009】ちなみに、1台の装着手段によって複数の
搾乳手段を操作するように構成するに当たっては、搾乳
設備に設けた全搾乳区画の搾乳手段を対象にする必要は
なく、搾乳設備の一部の複数の搾乳区画の搾乳手段を対
象としてもよい。但し、この場合は装着手段を複数台設
けることになる。1台の装着手段によって操作する搾乳
手段の台数を多くするほど、装着手段の設置台数を少な
くすることができるものの、搾乳手段を操作する効率が
低下するので、1台の装着手段によって操作する搾乳手
段の台数は、搾乳設備に設ける搾乳区画の数を鑑みて、
適宜設定することができる。従って、高い搾乳処理能力
を備えさせながらも、設備価格を低減することができる
ようになった。 【0010】また、請求項1に記載の特徴構成によれ
ば、装着手段が、各列に対応して設けられているので、
両側の列で並行して、搾乳手段の装着位置への位置合わ
せを行うことができる。従って、搾乳処理能力を更に向
上させることができるようになった。 【0011】また、請求項1に記載の特徴構成によれ
ば、各列に対応する装着手段同士の間に、作業用通路が
形成されているので、作業者は、作業用通路を移動しな
がら、両側の装着手段の管理、点検等を行うことができ
る。従って、装着手段を各列に対応して設けることによ
り搾乳処理能力を向上させながらも、各列の装着手段の
管理、点検等を少ない移動量でしかも効率よく行うこと
ができるので、作業者の作業負担を更に軽減することが
できるようになった。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に
係る搾乳設備を被搾乳動物としての乳牛に適用した場合
の実施の形態について説明する。図1に、本発明の搾乳
設備を設置した牛舎のレイアウトの一部が示されてい
る。牛の居住エリアZ1、牛から自動的に搾乳する自動
搾乳装置Aを設けた搾乳場Z2、牛を居住エリアZ1か
ら搾乳場Z2に導く入場用通路L1、搾乳場Z2で搾乳
が適正に終了した牛を餌場(図示せず)に導く餌場行き
通路L2、及び、搾乳場Z2で搾乳が適正に行えなかっ
た牛を再度搾乳を行うべく居住エリアZ1に戻す戻し通
路L3を設けてある。 【0013】図1に示すように、搾乳設備は、牛を位置
させる搾乳区画としての搾乳室7の複数を搾乳場Z2に
配置し、搾乳室7夫々に対して、牛の乳頭に対する搾乳
具としてのティートカップ50(図5参照)の着脱を自
動的に行う自動搾乳装置Aを設けて構成してある。 【0014】本発明においては、複数の搾乳室7を、列
間に作業域Z3を形成する状態で2列状に設け、自動搾
乳装置Aを列間に配置してある。更に、各列毎に、複数
(本実施形態では3室)の搾乳室7を並置し、各搾乳室
7における作業域Z3側とは反対側に牛の入口Gi及び
出口Goを設けてある。 【0015】自動搾乳装置Aは、ティートカップ50を
備え且つ所定の装着位置に位置する状態で搾乳室7に位
置する牛の乳頭に対するティートカップ50の着脱を行
う搾乳手段としての搾乳器(クラスター)Aaと、その
搾乳器Aaを前記装着位置に位置決めする装着手段とし
てのセンサロボットAbを備えて構成し、搾乳器Aa
を、搾乳室7夫々に対して、前記装着位置と搾乳室7に
おける作業域Z3側の側方の退避位置とに位置変更操作
自在に設け、センサロボットAbを、各搾乳室7に対応
して搾乳器Aaを操作するための操作位置に位置させら
れる状態で、列方向に移動操作するように構成し、セン
サロボットAbを、各操作位置に位置する状態で、連係
状態と離脱状態とに切り換え自在な連係手段としての連
係装置C(図9参照)により各操作位置に対応する搾乳
器Aaに連係されて、その搾乳器Aaを前記装着位置に
位置決めするように構成してある。センサロボットAb
は、各列に対応して設け、各列に対応するセンサロボッ
トAb同士の間に、作業用通路Z4を形成してある。 【0016】搾乳場Z2においては、居住エリアZ1と
搾乳場Z2との境界に直交する方向に3室の搾乳室7を
並べた列を2列設け、列間に作業域Z3を形成してあ
る。尚、図1に示すように、各列に対する種々の装備
は、列同士で互いに同一になるようにするとともに、平
面視で、列間の中央の仮想直線によって略左右対称とな
るようにしてある。以下、一方の列を対象にして、列に
対する装備を説明する。居住エリアZ1から各搾乳室7
に牛を導くための入場用通路L1を、各搾乳室7におけ
る作業域Z3側とは反対側に、列に沿って設け、戻し通
路L3は、その入場用通路L1の終端部に連通させて、
入場用通路L1における作業域Z3側とは反対側に並設
してある。又、餌場行き通路L2も入場用通路L1の終
端部に連通させて設けてある。尚、各列の3室の搾乳室
7は、居住エリアZ1側から順に、第1,第2,第3と
称する。 【0017】入場用通路L1の入口側(居住エリアZ1
側)には開閉自在な第1ゲートG1が設けられ、各搾乳
室7,7,7には乳牛の入口Giである第2,第4,第
6ゲートG2,G4,G6 、及び出口Goである第3,第
5, 第7ゲートG3,G5,G7 が装備されている。入場用
通路L1の終端部には、牛を餌場行き通路L2と戻し通
路L3とに振り分ける第8ゲートG8 が設けられてい
る。戻し通路L3の居住エリアZ1側には、居住エリア
Z1側への通過のみ許容するワンウエイゲートG9が設
けられる。 【0018】第1ゲートG1 は、通常テキサスゲートと
呼ばれ、上下軸心回りで揺動可能な左右一対のゲート片
を備え、エアーシリンダ等によって一対のゲート片を同
時に開閉可能な観音開き構造に構成されている。第2ゲ
ートG2 は、上下軸心回りで揺動自在な扉型に構成さ
れ、開き位置では入場用通路L1を殆ど塞ぐ状態に設定
してあり、必ず第1搾乳室7から先に牛が入るようにし
てある。第2搾乳室7の第4ゲートG4 、第3搾乳室7
の第6ゲートG6 も全く同じ構造である。第3ゲートG
3 は、搾乳室7の側壁に上下軸心回りで揺動可能に支承
された第1扉d1と、この第1扉d1に上下軸心回りで
揺動可能に支承された第2扉d2とによる2つ折れ構造
の折れ戸に構成されている。第3ゲートG3 は、その閉
じ作動に伴う第2扉d2の移動により、搾乳室7からで
た牛の臀部を押して前進を促進させるように構成されて
いる〔図4参照〕。第2搾乳室7の第5ゲートG5、第
3搾乳室7の第7ゲートG7 も全く同じ構造に設定され
ている。第8ゲートG8 は、入場用通路L1と餌場行き
通路L2とを連絡させる位置と、入場用通路L1と戻し
通路L3とを連絡させる位置とに切り換え自在に構成さ
れている。 【0019】作業域Z3には、センサロボットAbを列
方向に移動案内するための一対のレール62が列方向に
沿って敷設されている。尚、各列に対応するレール62
が、互いの間に作業者が移動可能な間隔を開けて敷設さ
れ、その間隔を作業用通路Z4として機能させるように
構成されている。 【0020】又、各ゲートを連係動作させるために、牛
の通過や存否を検出する多数のセンサS1 〜S10が装備
されている。全てのセンサは、投光器と受光器との対で
成る光センサに構成され、光軸を遮ること、又は光軸が
再開されることによって検出作動するものである。図2
に示すように、上下一対の第1,第2センサS1,S2
は、第1ゲートG1から60cm離れた地点における入場
用通路L1を直交する状態に配置されており、第1セン
サS1 は牛の脚部分を、第2センサS2 は胴体部分を夫
々検出するものである。第3センサS3 は、第1搾乳室
7の始端側部分と、第1搾乳室7の終端側の入場用通路
反対側部分とに亘るように斜め配置されている。第4セ
ンサS4 は、第1搾乳室7の始端側の入場用通路反対側
部分と、第1搾乳室7の終端側部分とに亘るように斜め
配置されている。第5センサS5 は、第2搾乳室7の始
端側部分と、第2搾乳室7の終端側の入場用通路反対側
部分とに亘るように斜め配置されている。第6センサS
6 は、第2搾乳室7の始端側の入場用通路反対側部分
と、第2搾乳室7の終端側部分とに亘るように斜め配置
されている。第7センサS7 は、第3搾乳室7の始端側
部分と、第3搾乳室7の終端側の入場用通路反対側部分
とに亘るように斜め配置されている。第8センサS8
は、第3搾乳室7の始端側の入場用通路反対側部分と、
第3搾乳室7の終端側部分とに亘るように斜め配置され
ている。上下一対の第9,第10センサS9,S10は、第
3搾乳室7の終端側付近における入場用通路L1を直交
する状態に配置されており、第1,第2センサS1,S2
と同様に第9センサS9 は脚部分を、第10センサS10
は胴体部分を夫々検出する。 【0021】次に、図2〜図4を参照して各センサと各
ゲートとの連係動作について説明する。先ず、初期状態
では、図2(イ)に示すように、第2ゲートG2 が開
き、かつ、第8ゲートG8 が餌場行き通路L2側に振り
分ける位置に操作されており、その他のゲートG1,G3,
G4,G5,G6,G7 は全て閉じている。図2(ロ)に示す
ように、第1ゲートG1 が開き、牛が入場用通路L1に
入ってきて第1,第2センサS1,S2 を通過完了すると
第1ゲートG1 が閉じる。そして、第3センサS3 を通
過して第1搾乳室7に牛が入り、首に装着した発信装置
であるタグ(図示せず)から発信される固体情報を受信
装置Tが検出すると、第2ゲートG2 が閉じられるとと
もに第4ゲートG4 が開く〔図3(ハ)参照〕。 【0022】そして、第1搾乳室7において自動搾乳装
置Aでの搾乳が開始され、かつ、次の牛が入場用通路L
1に入ることが可能となるべく再び第1ゲートG1 が開
きうる状態となる。尚、第1ゲートG1 は、該ゲート手
前に配置された図示しない存否センサによって第1ゲー
トG1 直前の待機位置に牛が来ており、かつ、第1,第
2,第3搾乳室7,7,7のいずれかが空いている条件
のときにのみ開き可能に設定されていると好都合である
(第1ゲートG1 の開き作動のみ手動操作する手段もあ
る)。第2,第3搾乳室7,7にも、順次、上述のよう
に牛を入室させるとともに、自動搾乳装置Aでの搾乳が
開始され、3箇所の搾乳室7,7,7での搾乳状態とな
る。 【0023】次に、第1搾乳室7での搾乳が終了して、
自動搾乳装置Aがリセットされると、そのことに連係し
て第1搾乳室7の出口である第3ゲートG3 が開き、牛
が入場用通路L1に進む〔図3(ニ)参照〕。このと
き、牛の通過で遮られた第4センサS4 が再び初期状態
に戻ること(又は、第5及び第6センサS5,S6 が共に
検出作動すること)等に連係して、折り畳まれた状態で
開いている第3ゲートG3 が閉じ作動し、第2扉d2が
図4(ホ)に示すように牛の臀部を後押しして前進を促
進させる機能が発揮されるようにしてある。第1搾乳室
7を出た牛が、第5,第6センサS5,S6 を通過してか
ら第9,第10センサS9,S10に差し掛かると第3ゲー
トG3 が閉じられるとともに、第9,第10センサS9,
S10の通過検出で第1ゲートG1 が開きうる状態にな
る。搾乳が終了している場合には、牛は餌場行き通路L
2に導かれる。第2、第3搾乳室7,7での搾乳が終わ
ると、順次、上述の上記第1搾乳室7の場合と同様に作
用する。 【0024】上記した各ゲートはエアーシリンダ等によ
り開閉操作自在に構成され、その開閉作動は制御装置に
より各センサの検出情報に基づいて制御されるが、上記
した動作はシステムが円滑に稼働しているときの一例で
あり、ケース・バイ・ケースによって様々な作動状況が
考えられる。例えば、第2搾乳室7での搾乳が第1搾乳
室7よりも早く終了した場合では、第2搾乳室7の牛が
第9,第10センサS9,S10の通過終了に伴って、第1
ゲートG1 が開きうる状態となる。そのときに第1ゲー
トG1 手前に次の牛が来ていると、第1ゲートG1 が開
き、牛は第1搾乳室7をやり過ごして直接第2搾乳室7
に入るようになる、といった具合である。又、各センサ
S1 〜S10はいずれも同じセンサを使用しており、投光
器と受光器との対で成る光学式に構成されている。 【0025】自動搾乳装置Aの構造について説明する。
尚、以下の説明では、入場用通路L1の進行方向に向か
って左側の列の搾乳室7に対して設けた自動搾乳装置A
を対象にして説明する。入場用通路L1の進行方向に向
かってその進行方向に直交する方向を左右方向とする。
図5〜図8に示すように、乳頭に装着可能な4個のティ
ートカップ50を先端に備えた腰折れアーム51を搾乳
室7の右横に備えて構成される搾乳器(クラスター)A
aと、搾乳室7において所定の搾乳姿勢になった牛の4
箇所の乳頭をセンシングしてティートカップ50を夫々
に対応する乳頭の真下に位置合せするためのセンサロボ
ットAbとを備えて構成されている。 【0026】図5,図6に示すように、搾乳器Aaは、
ティートカップ50を備えた先端アーム51aと、この
先端アーム51aと搾乳室7右横に固着された支持体5
4とに架設される基端アーム51bとから成る腰折れリ
ンク51と、2個の復帰用シリンダ52,53とで構成
されている。ティートカップ50は外側がゴム材で覆わ
れており、そのゴム材上下の突出部分に上リンク63a
とこれより長さの短い下リンク63bとで成る不等辺リ
ンク機構63を介して先端アーム51aに支持するとと
もに、先端アーム51aと下リンク63bとに亘って昇
降シリンダ64を架設してある。 【0027】基端アーム51bは、昇降機構66を介し
て平行昇降可能に支持体54に支持されており、基端シ
リンダ53も連動して昇降可能となるよう、支持体54
に立設されたバー67に上下スライド自在に嵌装してあ
る。 【0028】4個のティートカップ50は、牛の乳頭の
配列状態に合せて前側が横に広い台形状に配置されてお
り、この配置状態は基本的に固定されている。しかしな
がら、上下のリンク63a,63bと先端アーム51a
との連結部に介装されたゴムブッシュ(図示せず)、及
びティートカップ50を覆うゴム部材の弾性によって、
ティートカップ50の位置及び姿勢には融通が持たされ
ており、かつ、ティートカップ50上端の開口部が上拡
がり形状(図5参照)であることから、4個の乳頭の相
対位置が標準状態から多少ズレていてもティートカップ
50の嵌着が可能となっている。この構造は、乳頭の相
対位置が基本的に牛毎でそう大きくは違わないことによ
って可能となっている。 【0029】又、ティートカップ50が乳頭に装着され
ると、それが次のティートカップ50装着のための支持
基準体となり、その装着されたティートカップ50はあ
まり動かない方が次のカップ装着の成功率を改善できる
点で都合が良い。そこで、ティートカップ50の乳頭へ
の装着に伴って、前記のゴムブッシュによる融通を少な
くする機構(例えば、電磁マグネットを連結部に埋込ん
でおき、通電すれば上下のリンク63a,63bと先端
アーム51aとがリジッド状態になる、等)が設けてあ
り、カップ装着の確実性を強化してある。この搾乳器A
aは、先端シリンダ52と基端シリンダ53との伸縮駆
動により、搾乳室7の右横に退避した退避位置から、搾
乳室7の左右中央に突出した搾乳位置(乳牛の下腹部)
に亘ってティートカップ50の姿勢を変えずに移動でき
るようにしてある。尚、65はセンサロボットAb合体
用の被装着部である。 【0030】図7,図8に示すように、センサロボット
Abは、2個のラフセンサ55,55と1個のスキャナ
ー(ファインセンサに相当)56とを備えた先端平行四
連リンク57と、これと枠筒69下部の上下突出板69
a,69bとに亘る基端平行四連リンク58と、第1及
び第2シリンダ60,61等から構成されている。枠筒
69は、モータ70aとネジ軸70bとで成る上下移動
機構70によって昇降移動可能に支柱59に嵌装される
とともに、その支柱59は、搾乳室7の列方向に沿って
作業域Z3に敷設した左右一対の移動用レール62上を
転動移動可能な台車68に支持されている。尚、下突出
板69bの延長部を、台車68に立設した支持バー68
aに上下スライド自在に嵌装して枠筒69の回り止めを
行っている。 【0031】第1シリンダ60の伸縮動によって基端平
行四連リンク58を枠筒69に対して左右移動可能であ
るとともに、第2シリンダ61の伸縮動によって先端平
行四連リンク57を基端平行四連リンク58に対して左
右移動可能であり、図8に示すように各センサ55,5
6の台車68に対する姿勢を変えずに、搾乳室7の右横
に退避した退避位置から、搾乳室7の左右中央に突出し
た搾乳位置(乳牛の下腹部)に亘って横移動可能であ
る。ラフセンサ55,55は位置固定であるが、スキャ
ナー56は、上アーム56aと下アーム56bとで成る
四連リンク、及び下アーム56bに作用するモータ機構
71とにより、上下移動可能に先端平行四連リンク57
に支持されるとともに、電動モータ等によって受台56
cに対して上下軸心回りで回転可能に構成されている。
尚、72は搾乳器Aa合体用の装着部である。 【0032】ここで、搾乳器AaとセンサロボットAb
とを連係状態と離脱状態とに切り換え自在に連係する連
係装置Cについて説明する。図9に示すように、連係装
置Cは、搾乳器Aa側に設けた被装着部65と、センサ
ロボットAb側に設けた装着部72を備えて構成されて
いる。被装着部65は、一対の引掛け部65a,65a
と一対の突起ガイド65b,65bとを備えて構成さ
れ、装着部72は、腰折れリンク73で相対連結された
一対の係合片72a,72aを枢支可能に垂設するとと
もに、ソレノイド74で出退操作可能なロッド75の下
端を腰折れリンク73の中央リンク片73aに連結して
構成されている。係合を解除するには、ソレノイド74
を伸長動させれば良い。従って、図9(イ)に示すよう
に、装着部72と被装着部65とが横方向で位置合せさ
れた状態で、センサロボットAb全体を下降移動する
と、係合片72aが突起ガイド65bに誘導され、図9
(ロ)に示すように、2箇所において係合片72a先端
と引掛け部65aとが係合し、搾乳器Aaとセンサロボ
ットAbとが合体するのである。 【0033】次に、自動搾乳装置Aの作用を、図10〜
図15を参照して説明する。ここでも、入場用通路L1
の進行方向に向かって左側の列の搾乳室7に対して設け
た自動搾乳装置Aを対象にして説明する。先ず、第1搾
乳室7の右横位置に、搾乳器Aaとこれよりも高い位置
にあるセンサロボットAbとが横並び状態で待機してい
る(図10)。この状態の位置が、センサロボットAb
が第1搾乳室7の搾乳器Aaを操作するための操作位置
になる。次いで、餌箱36がその牛に適合した量後退さ
せて所定の搾乳姿勢に操作する。このとき、餌箱36の
後退移動終了に伴って、センサロボットAbが左横に移
動し、かつ、下方移動することによってセンサロボット
Abが搾乳器Aaに合体する(図14参照)。 【0034】合体された自動搾乳装置Aは、センサロボ
ットAbの第1及び第2シリンダ60,61を駆動して
の概略の横移動でティートカップ50を牛の下腹部に移
動し、それから、ラフセンサ55,55を用いて第4乳
頭(リファレンスティート)を検出し、各々のティート
カップ50を対応する乳頭の下方となるように第1及び
第2シリンダ60,61を駆動制御して(搾乳器Aaの
2個のシリンダ52,53は追従移動する)概略の位置
合せを行う。次に、モータ機構71を駆動してスキャナ
ー56を持上げ、上下方向でも乳頭の間に位置させ、か
つ、駆動回転させながら4箇所の乳頭位置センシングを
行う(図12,図13参照)。 【0035】スキャナーによる精密センシング(乳頭位
置計測)が終了し、各ティートカップ50が各乳頭の真
下に位置合せされると、先ず第1乳頭Te1 (乳頭の位
置関係は図13参照)のティートカップ50の装着トラ
イが開始され(図14)、それから第2,第3、及び第
4乳頭Te2,Te3,Te4 の装着が行われる。4個のテ
ィートカップ50の乳頭への装着が完了すると、装着部
72と被装着部65との係合が解かれてセンサロボット
Abが少し持上がり、次いで右側方に移動して退避位置
に戻る。この後、レール62を使ってセンサロボットA
bは次の第2搾乳室7へと向かい、第2搾乳室7の搾乳
器Aaに対する操作位置で停止して、第1搾乳室の場合
と同様に作用し、更に、センサロボットAbは次の第3
搾乳室7へと向かい、第3搾乳室7の搾乳器Aaに対す
る操作位置で停止して、第1搾乳室の場合と同様に作用
する。 【0036】センサロボットAbが退避位置に戻ると、
昇降機構66が上昇駆動されるとともに、昇降シリンダ
64が短縮駆動されてティートカップ50を基軸として
搾乳器Aaが持上がり、ティートカップ50の姿勢を乳
頭に適した状態に矯正する(図15)。それから、搾乳
が開始されるのである。 【0037】つまり、図14に示されるようにティート
カップ50は下方位置では乳頭への嵌まり易さを優先し
て、ほぼ垂直に起立した姿勢となっているが、不等辺リ
ンク機構63での上昇移動が揺動上昇と似た状態となっ
てやや後傾姿勢になり、乳頭を少し捩じる状態となるの
で、搾乳器Aa本体の持上げにより、ティートカップ5
0を後傾姿勢からほぼ垂直な起立姿勢に戻すように構成
されている。又、先端が少し前に寄る乳頭の後傾姿勢に
合せてティートカップ50の下方位置での姿勢を設定
し、上昇による顕著な後傾姿勢を元の僅かな後傾姿勢に
戻すように設定すればより好都合である。搾乳器Aa本
体を後から持上げ移動させるのは、ティートカップ50
の装着完了に伴って、合体しているセンサロボットAb
を側方に逃がし移動させるために必要な上下空間を確保
する点でも意味がある。 【0038】スキャナー56によるセンシング(乳頭位
置計測)について説明する。スキャナー56は送信及び
受信機能の双方を備え、送信した超音波の反射波を受信
することで物体の存在と大きさ及び位置を計測するもの
であり、図13に示すように、そのスキャナー56を4
個の乳頭のほぼ中央位置において回転させることで、4
個の乳頭の位置計測を行う。具体的には、図20に示す
ように、牛の後脚Le、藁クズSt、乳頭Te、乳房U
dが計測対象域に存在しているとする。そして、図22
に示すように、反射波の受信によるスキャナー56と物
体との距離Diとその基準位置からの角度Anとが順次
記録されるのであるが、反射波が来ないとき(データが
無いとき)には0(零)が検出されるようになっている
とする。 【0039】スキャナー56の回転が始まり、先ず後脚
Leの存在及びその距離lL1〜lLnと、角度θL1〜θLn
が検出される。次に、藁クズの存在及びその距離lS1〜
lSnと、角度θS1〜θSnが検出され、それから、乳頭T
eの存在及びその距離lT1〜lTnと、角度θT1〜θTn、
乳房Ud存在及びその距離lU1〜lUnと、角度θU1〜θ
Unが順次検出される。又、予め測定された牛毎の乳頭位
置データから、おおよその乳頭存在エリアであるx0,x1
・y0,y1で囲まれた四角形のウィンドウWiが定めてあ
り、このウィンドウWi内に物体が存在するか否かと、
乳頭としての太さ及びスキャナーからの距離が適切であ
るかどうかで総合的に判断する。 【0040】すなわち、図21に示すアルゴリズムのよ
うに、検出された距離と角度のデータの下記〔数1〕に
より算術平均を各物体毎に求め(ステップ#a)、 【0041】 【数1】算術平均:lAv=l1 +…ln /n,θAV=θ
1 +…θn /n 【0042】次いで、その求められた値が所定範囲にあ
るか否か?、及びその物体が所定のウィンドウWi内に
存在するか否か?を比較し(ステップ#b)、双方の条
件が共に満足すれば乳頭Teであると見なし、いずれか
一方でも満足しないと乳頭Te以外のものであると見な
すように制御されるのである。尚、図13に示すよう
に、平面図で右後のものが第1乳頭Te1 であり、そこ
から時計回り方向に順次、第2〜第4乳頭Te2 〜Te
4 に設定されている。ラフセンサ55で検出されるの
は、右前の第4乳頭Te4 である。 【0043】次に、搾乳室7に牛が入ってから出るまで
の自動搾乳装置Aの作動全体のアルゴリズム、つまり、
制御装置の制御手順を図16〜図19を用いて説明す
る。先ず、入口ゲートG2 、G4 又はG6 を開け(ステ
ップ#1)、第3,第5又は第7センサS3 、S5 、又
はS7 による牛の通過完了か否かでもって牛が搾乳室7
に入ったか否かを検出し(ステップ#2)、通過すれば
入口ゲートG2 、G4 又はG6 を閉じる(ステップ#
3)。搾乳室7で受信装置Tによりタグから発信される
固体情報が検出されると(ステップ#4)、その牛が前
回の搾乳時間から設定時間(4時間)以上経過している
か否かが判断され、設定時間経過していなければ、搾乳
を実行しないで、ステップ#28に移行し、第8ゲート
G8を切り換え牛を居住エリアZ1に戻す(ステップ#
48)。設定時間以上経過している場合には、予め入力
されているその牛の情報のうちの体格データ等が出力さ
れ(ステップ#5)、餌箱36がその牛に見合った距離
で後退操作される(ステップ#6)。この場合、牛の首
に巻回装備された首輪状のタグ(図示せず)を大きめの
輪として、重い発信装置部分が必ず下にくるように構成
しておけば、受信装置Tによりタグの検出ができない事
態を避けられるようになる。 【0044】餌箱36が後退して牛が搾乳姿勢になる
と、センサロボットAbが搾乳器Aaに合体するべく移
動作動し(ステップ#7)、合体が完了する(ステップ
#8)と、予め入力されているその牛の情報のうちの乳
頭位置データが出力され(ステップ#9)、その予備デ
ータに基づいて合体した自動搾乳装置Aが牛の下腹部に
移動する(ステップ#10)。それから、ティートカッ
プ50の装着作動が始まるのであるが、ここで、 R : 一連の装着作動のトライ回数(最高5回) N : 乳頭の番号(1〜4) Sc: スキャナーのセンシングトライ回数(最高2
回) Tc: ティートカップ上昇移動(キャッチアップ)の
トライ回数(最高2回) と定義する。 【0045】先ず、R=0,N=1にセットされ(ステ
ップ#11)、そして、スキャナー56による計測初期
位置ではSc=0にセットされた状態(ステップ#1
2)で、ラフセンサ55による第4乳頭(リファレンス
ティート)の検出作動が行われる(ステップ#13)。
第4乳頭が検出されると(ステップ#14)、前回の装
着成功時の乳頭位置データがあれば(ステップ#1
5)、そのデータのみに基づいてティートカップ50の
精密な位置合せ移動が行われ(ステップ#16)、それ
からキャッチアップ作動して(ステップ#17)、ティ
ートカップ50の乳頭装着に伴うセンサ(図示せず)の
乳頭検出作動に基づき、装着成功か否かの判断を行う
(ステップ#18)。 【0046】装着成功(センサ作動)すれば、次の乳頭
(第2〜4乳頭)のキャッチアップトライ(ステップ#
19)へと移行し、装着が失敗に終わると初めてスキャ
ナー56による乳頭検出作動(ステップ#20)へと移
行する。4個のティートカップ50の乳頭装着が終了す
る(ステップ#21)と、センサロボットAbと搾乳器
Aaとの合体が解除され(ステップ#22)、搾乳器A
aによる搾乳が開始される(ステップ#23)。 【0047】搾乳が進行して、分当たりの搾乳量(ト−
タル量)が 0.2l/minを下回ると(ステップ#24)、
ティートカップ50の装着が解除されるとともに搾乳器
Aaが退避移動し(ステップ#25)、その時点でその
牛の全搾乳量が予測乳量(過去のデータ等に基づいて予
め予測できている)の8割以上か、それ未満かを判断し
(ステップ#26)、8割以上あれば、第8ゲートG8
をそのままに維持して(ステップ#27)牛を餌場に移
動させ、満たない場合は第8ゲートG8 を切換え(ステ
ップ#28)、もう一度搾乳を行うべく牛を居住エリア
Z1に戻す。 【0048】一方、ステップ#18での乳頭装着失敗後
に伴うスキャナー56の乳頭検出作動(ステップ#2
0)により、4個のティートカップ50の位置計測が行
われ(ステップ#29)、計測が終了すればTc=0に
設定された状態(ステップ#30)で、ラフセンサ55
で第4乳頭の位置検出を連続して行うことで牛が動いて
いるか否かを検出する(ステップ#31)。つまり、第
4乳頭の位置が変化すれば牛が動いており、変化しなけ
れば静止していることが判断でき(ステップ#32)、
動いておれば静止するまで待つ。このとき、所定時間が
経過すれば牛の動きをカット(動いていないと見なすこ
と)するようにしても良い。 【0049】そして、静止しておれば第2乳頭Te2 と
第3乳頭Te3 との前後間隔L1 、及び、第1乳頭Te
1 と第3乳頭Te3 との斜め間隔L2 とを算出し(図1
3参照)、かつ、これらの値と予め設定(標準範囲の最
低値)された前後間隔L10と斜め間隔L20とを比較し
(ステップ#33)、測定値が小であれば通常の装着順
序(ステップ#34)が、大であれば異なる装着順序
〔第3乳頭Te3 に対応するティートカップ50の装着
自由度が高い第3乳頭Te3 から始める〕(ステップ#
35)が夫々行われる。 【0050】次いで、その選択された順序に基づいてテ
ィートカップ50がキャッチアップ作動(ステップ#3
6)し、装着の成否を判断し(ステップ#37)、成功
すれば次の乳頭(第2〜4乳頭)のキャッチアップトラ
イ(ステップ#38)へと移行する。4箇所全ての装着
が済んだか否か判断し(ステップ#39)、装着成功で
あれば、センサロボットAbと搾乳器Aaが合体するス
テップ#22に合流する。 【0051】ステップ#37で否となると、再びキャッ
チアップトライを行い(ステップ#40)、そのトライ
回数の判断を行い(ステップ#41)、2回未満であれ
ばステップ#32に戻り、2回以上でも未装着であれ
ば、ラフセンサ55の機能により、その時点で牛が動い
ているか否かを判断する(ステップ#42)。その結
果、牛が動いておればその状態において2回以下のキャ
ッチアップ作動に1分以上費やしているか否かを検出し
(ステップ#43)、1分に達すると牛が動き過ぎてこ
のままでは無理であると見なし、スキャナー56による
センシング回数の1回増しを行い(ステップ#44)、
その回数が2回以下かどうかを判断し(ステップ#4
5)、2回以下であればもう一度ステップ#20に戻っ
てスキャナー56のセンシングからやり直す。 【0052】センシング回数が3回目であれば、ラフセ
ンサ55による第4乳頭Te4 検出から始まるセンシン
グ全体のトライ回数の1回増しを行い(ステップ#4
6)、その回数が5回以下かどうかを判断し(ステップ
#47)、5回以下であればステップ#13に戻ってラ
フセンサ55のセンシング作動からやり直し、6回目で
あれば装着失敗と見なし、第8ゲートG8 を切換るステ
ップ#28に移行し、牛を居住エリアZ1に戻すように
する。 【0053】自動搾乳装置Aは、ティートカップ50の
一連の装着作動が自動的に行われる自動装着モードと、
その一連の装着作動を人為操作で行う人為操作モードと
を切換え可能に構成され、人為操作モードに切換える
と、搾乳器Aaの移動、及びティートカップ50の乳頭
Te1 〜4 への持上げ移動等は全て手動で行うことにな
る。 【0054】制御装置には、スキャナー56による乳頭
位置計測情報を更新しながら記憶する制御プログラムが
備えられ、図17におけるステップ#16での「前回で
の成功データ」が取り込まれているのである。つまり、
成功データの有無に基づいてステップ#15の判断がさ
れるのであり、ティートカップ50の装着成功時におけ
るスキャナー56による乳頭位置計測が行われる毎に、
その最新成功データのみが記憶されるのである。「手動
モード」にて、人為操作でティートカップ50を乳頭に
嵌め込まれた場合でも、それは装着成功と見なしてその
成功データが取り込まれるようにしておけば好都合であ
る。 【0055】〔別実施形態〕 (イ) 各列を構成する搾乳室7の室数は適宜設定可能
であり、両側の列で搾乳室7の室数を異ならせてもよ
い。 【0056】(ロ) 上記の実施形態では、各列に対す
る種々の装備を、列同士で互いに同一になるようにする
場合について例示したが、列同士で異ならせてもよい。
又、上記の実施形態では、各列に対する種々の装備を、
平面視で、列間の中央の仮想直線によって略左右対称と
なるようにする場合について例示したが、左右対称にし
なくてもよい。例えば、両側の列で、入場用通路L1の
進行方向を逆方向に設定してもい。 【0057】 【0058】 【0059】(ハ) 上記の実施形態においては、セン
サロボットAbを列の略全長にわたって移動操作して、
1台のセンサロボットAbにて列の全搾乳室7の搾乳器
Aaを操作するように構成する場合について例示した。
これに代えて、複数のセンサロボットAbを、夫々が列
方向に移動操作自在に、且つ、その移動操作範囲が隣接
するもの同士で重ならないように列方向に並設して、各
センサロボットAbにて夫々の移動操作範囲内の搾乳室
7の搾乳器Aaを操作するように構成してもよい。 【0060】 【0061】(ニ)上記の実施形態では、被搾乳動物の
一例として牛に適用する場合について例示したが、牛以
外の山羊やその他の動物に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搾乳設備を設置した牛舎レイアウトの
一部を示す全体平面図 【図2】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図 【図3】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図 【図4】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図 【図5】搾乳器を示す側面図 【図6】搾乳器を示す平面図 【図7】センサロボットを示す側面図 【図8】センサロボットを示す平面図 【図9】装着部と非装着部の構造を示す一部切欠きの側
面図 【図10】搾乳器とセンサロボットとの退避位置での横
並び状態を示す平面図 【図11】センサロボットの下降による合体作動を示す
要部の側面図 【図12】スキャナーのセンシング状態を示す要部の側
面図 【図13】ラフセンサ及びスキャナーによるセンシング
状態を示す要部の平面図 【図14】ティートカップのキャッチアップトライを示
す側面図 【図15】ティートカップ装着後の搾乳器持上げ状態を
示す側面図 【図16】自動搾乳装置の作動順序のアルゴリズムその
1を示す図 【図17】自動搾乳装置の作動順序のアルゴリズムその
2を示す図 【図18】自動搾乳装置の作動順序のアルゴリズムその
3を示す図 【図19】自動搾乳装置の作動順序のアルゴリズムその
4を示す図 【図20】スキャナーによる計測原理を示す平面図 【図21】スキャナーによる乳頭検出のアルゴリズムを
示す図 【図22】スキャナーによる乳頭検出データの解析原理
を示す図 【符号の説明】 7 搾乳区画 50 搾乳具 A 自動搾乳装置 Aa 搾乳手段 Ab 装着手段 C 連係手段 Gi,Go 出入口 Z3 作業域 Z4 作業用通路
一部を示す全体平面図 【図2】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図 【図3】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図 【図4】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図 【図5】搾乳器を示す側面図 【図6】搾乳器を示す平面図 【図7】センサロボットを示す側面図 【図8】センサロボットを示す平面図 【図9】装着部と非装着部の構造を示す一部切欠きの側
面図 【図10】搾乳器とセンサロボットとの退避位置での横
並び状態を示す平面図 【図11】センサロボットの下降による合体作動を示す
要部の側面図 【図12】スキャナーのセンシング状態を示す要部の側
面図 【図13】ラフセンサ及びスキャナーによるセンシング
状態を示す要部の平面図 【図14】ティートカップのキャッチアップトライを示
す側面図 【図15】ティートカップ装着後の搾乳器持上げ状態を
示す側面図 【図16】自動搾乳装置の作動順序のアルゴリズムその
1を示す図 【図17】自動搾乳装置の作動順序のアルゴリズムその
2を示す図 【図18】自動搾乳装置の作動順序のアルゴリズムその
3を示す図 【図19】自動搾乳装置の作動順序のアルゴリズムその
4を示す図 【図20】スキャナーによる計測原理を示す平面図 【図21】スキャナーによる乳頭検出のアルゴリズムを
示す図 【図22】スキャナーによる乳頭検出データの解析原理
を示す図 【符号の説明】 7 搾乳区画 50 搾乳具 A 自動搾乳装置 Aa 搾乳手段 Ab 装着手段 C 連係手段 Gi,Go 出入口 Z3 作業域 Z4 作業用通路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 被搾乳動物が位置する搾乳区画が複数備
えられ、 前記搾乳区画夫々に対して、被搾乳動物の乳頭に対する
搾乳具の着脱を自動的に行う自動搾乳装置が設けられた
搾乳設備であって、 前記複数の搾乳区画が、列間に作業域を形成する状態で
2列状に設けられ、 前記自動搾乳装置が列間に配置され、 各列毎に、複数の搾乳区画が並置され、 各搾乳区画における前記作業域側とは反対側に被搾乳動
物の出入口が設けられ、 前記自動搾乳装置が、前記搾乳具を備え且つ所定の装着
位置に位置する状態で前記搾乳区画に位置する被搾乳動
物の乳頭に対する前記搾乳具の着脱を行う搾乳手段と、
その搾乳手段を前記装着位置に位置決めする装着手段を
備えて構成され、 前記搾乳手段が、前記搾乳区画夫々に対して、前記装着
位置と前記搾乳区画における前記作業域側の側方の退避
位置とに位置変更操作自在に設けられ、 前記装着手段が、各搾乳区画に対応して前記搾乳手段を
操作するための操作位置に位置させられる状態で、列方
向に移動操作されるように構成され、 前記装着手段が、各操作位置に位置する状態で、連係状
態と離脱状態とに切り換え自在な連係手段により各操作
位置に対応する搾乳手段に連係されて、その搾乳手段を
前記装着位置に位置決めするように構成され、 前記装着手段が、各列に対応して設けられ、 各列に対応する前記装着手段同士の間に、作業用通路が
形成されている 搾乳設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08126598A JP3374071B2 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 搾乳設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08126598A JP3374071B2 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 搾乳設備 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11276001A JPH11276001A (ja) | 1999-10-12 |
| JP3374071B2 true JP3374071B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=13741542
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08126598A Expired - Fee Related JP3374071B2 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 搾乳設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3374071B2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000508925A (ja) | 1997-02-12 | 2000-07-18 | マースランド エヌ・ヴィ | 動物の搾乳方法 |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP08126598A patent/JP3374071B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000508925A (ja) | 1997-02-12 | 2000-07-18 | マースランド エヌ・ヴィ | 動物の搾乳方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11276001A (ja) | 1999-10-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |