JP3228003B2 - 積層板の製造方法 - Google Patents
積層板の製造方法Info
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Description
リント配線板用絶縁基板として用いられる積層板の製造
方法に関するものである。
縁基板として用いられる積層板(以下単に積層板とい
う)は、シート状繊維基材に、絶縁材料樹脂を塗布含浸
し、加熱してプリプレグを得、このプリプレグを所定数
重ね、加熱加圧することによって製造されている。絶縁
材料樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂が主に使用さ
れている。シート状繊維基材に、絶縁材料樹脂を塗布含
浸する工程では、多量の溶剤を使用している。
維基材に、絶縁材料樹脂を塗布含浸する工程で多量の溶
剤を使用しているため、火災、爆発などの災害発生防止
及び揮散する溶剤蒸気による環境汚染防止に配慮した設
備の設置と維持管理に多額の費用を要し生産コストを圧
迫している。
は、加熱することにより、揮発性の副生成成分を生ずる
ことなく重合、硬化することが知られているが(特開昭
49−47378号公報参照)、積層板の製造について
は、メチルエチルケトンなどの溶剤を使用する方法が採
られている。このため、材料の特殊性もあって、ジヒド
ロ−1.3−ベンゾオキサジン類の硬化物をマトリック
スとする積層板は実用化に至っていない。本発明は、ジ
ヒドロ−1.3−ベンゾオキサジン類が硬化するとき、
揮発性の副生成成分を生ずることなく重合、硬化すると
いう特長をいかして、溶剤を用いないで積層板を製造す
る方法を提供することを目的とするものである。
に示す基を2以上有するジヒドロ−1.3−ベンゾオキ
サジン類(以下ジヒドロベンゾオキサジン樹脂という)
を抄きこんだシートを、所定枚数重ねて加熱加圧するこ
とを特徴とする積層板の製造方法である。
基又はシクロヘキシル基であり、R2 は、水素、メチル
基、エチル基又はフェニル基である。
キシル基のオルト位の少なくとも一つが水素であるヒド
ロキシフェニレン基を、1分子中に2以上有する化合物
と、1級アミンとホルムアルデヒドとを、前記ヒドロキ
シフェニレン基のオルト位の少なくとも一つが水素であ
るヒドロキシル基1モルに対し、1級アミンを0.2〜
0.9モル、及び、ホルムアルデヒドを1級アミンの2
倍モル量以上の比で反応させることによって製造され
る。
少なくとも一つが水素であるヒドロキシフェニレン基
を、1分子中に2以上有する化合物(以下、反応しうる
ヒドロキシフェニレン基を有する化合物という)と、1
級アミンとの混合物を、70℃以上に加熱したアルデヒ
ド中に添加して、70〜110℃、好ましくは、90〜
100℃で、20分〜2時間反応させ、その後120℃
以下の温度で減圧乾燥することによってジヒドロベンゾ
オキサジン樹脂が得られる。
る化合物のヒドロキシル基1モルに対し、1級アミンを
0.2〜0.9モル、及び、ホルムアルデヒドを1級ア
ミンの2倍モル量以上の比で反応させることが肝要であ
る。1級アミンが0.2モルより少ないと、ジヒドロオ
キサジン環の数が少なくなるので、得られた化合物を硬
化させたとき、架橋密度が小さく、強度が小さい硬化物
しか得られない。また、0.9モルより多いと、分子鎖
の伸長度が小さくて架橋密度が小さくなるため200℃
を超えると軟化したり、熱劣化するので好ましくない。
る化合物に対する1級アミンの配合量は、次のようにし
て求めることができる。すなわち、ヒドロキシフェニレ
ン基を有する化合物の全ヒドロキシル基と同モル量の1
級アミンを反応させて、実際に得られた生成物の重量か
ら反応したヒドロキシル基量、すなわち、ヒドロキシフ
ェニレン基を有する化合物中の反応しうるヒドロキシル
基量を見積もり、これに対する前記のモル比として算出
する。
フェニレン基を有する化合物としては、部分的にフェノ
ール核を有する種々の化合物が用いることができる。具
体的にはフェノールノボラック樹脂、レゾール樹脂、フ
ェノール変成キシレン樹脂、アルキルフェノール樹脂、
メラミンフェノール樹脂、フェノール変性ポリブタジエ
ン等が挙げられる。これらは、特に限定するものではな
いが架橋点となるヒドロキシル基のオルト位が無置換で
あるものが硬化物特性の点で望ましく、そのため例えば
フェノールノボラック樹脂の場合はオルト率が小さく比
較的分子量の小さいいわゆるランダムノボラックを用い
ることが好ましい。上記の樹脂は、1分子中の反応しう
るヒドロキシフェニレン基の数が異なった化合物の集合
であり、製造中に生成した熱硬化性化合物の一部が互い
に重合している。
ミン、シクロヘキシルアミン、アニリン、置換アニリン
等が挙げられる。脂肪族アミンであると、得られた熱硬
化性化合物の硬化が速いが硬化物の耐熱性がやや劣り、
アニリンのような芳香族アミンであると、得られた熱硬
化性化合物を硬化させた硬化物の耐熱性はよいが硬化が
遅くなる。
キサジン樹脂を、予め80〜180℃、好ましくは12
0〜160℃で熱処理する事により、その一部を予備重
合させ、成形時の硬化速度や溶融粘度を調整する。
後粉砕し、繊維と共に水に分散し、これを抄網で抄き上
げ、乾燥してシート状にする。繊維としては、セルロー
ス系繊維が好適であるが、ガラスなど無機短繊維も用い
られる。繊維とジヒドロベンゾオキサジン樹脂の粉末と
を混合し乾式でシート状に形成してもよい。
は、300μm以下、好ましくは50μm以下とする。
またシート中のジヒドロベンゾオキサジン樹脂粉末の量
は、30〜75重量%とする。30重量%より少ない
と、成形できず、75重量%より多いと、積層板として
必要な強度が得られない。
ドロ−1.3−ベンゾオキサジン類を抄きこんだシート
を所定枚数重ねた構成体を離形フィルムで覆い、加熱加
圧して積層板を得る。離形フィルムに代えて、金属はく
例えば銅はくを重ねれば、金属はく張積層板を得ること
ができる。金属はくとしては、通常銅はくを使用する
が、必要特性によってはニッケルはく、アルミはく等の
金属はくを用いることもできる。
1.0kg、しゅう酸4gを5リットルの反応釜に仕込
み、還流温度で6時間反応させた。引き続き内部を減圧
して未反応のフェノール及び水を除去した。得られた樹
脂は軟化点84℃(環球法)3〜多核体比82/18
(ゲルバ−ミエ−シヨンクロマトグラフィ−によるピー
ク面積比)であった。
樹脂1.70kg(水酸基16mol相当)とアニリン
0.93kg(10mol相当)とを混合し、80℃で
5時間撹拌し均一な混合溶液を調整した。5リットルの
反応釜中にホルマリン1.62kgを仕込み90℃に加
熱し、その中に、前記フェノールノボラック樹脂とアニ
リンとの混合溶液を加え、30分間還流温度に保ち、次
に、100℃で2時間減圧して縮合水を除去した。反応
し得る水酸基の71%がジヒドロ−1.3−ベンゾオキ
サジン化された樹脂組成物を得た。
りである。前記フェノールノボラック樹脂1.70kg
(水酸基16mol相当)をアニリン1.49kg(1
6mol相当)及びホルマリン2.59kgと同様に反
応させ、反応可能な水酸基のすべてをジヒドロ−1.3
−ベンゾオキサジン化する。未反応のアニリン及びホル
マリン並びに反応系の水を除去した残り、即ち、ジヒド
ロベンゾオキサジン樹脂の収量は、3.34kgであ
る。これは、フェノールノボラック樹脂の水酸基のうち
14molが反応し、ジヒドロ−1.3−ベンゾオキサ
ジン化したものに相当する。これから、本実施例におい
て得られた樹脂組成物は、反応し得る水酸基14mol
のうち10mol(71%)がジヒドロ−1.3−ベン
ゾオキサジン化したものであることがわかる。
0)0.92kg、フェノール3.30kg、p−トル
エンスルホン酸1gを5リットルの反応釜に仕込み、8
0℃で5時間反応させた。冷却、水洗後、水蒸気蒸留に
より未反応のフェノールを除去しポリブタジエン変性フ
ェノール樹脂1.41kgを得た。付加したフェノール
の重量より、水酸基当量は270となる。
脂2.70kg(水酸基10mol相当)、アニリン
0.56kg(6mol相当)及びホルマリン0.97
kgを用い、実施例1と同様の操作で反応し得る水酸基
の73%がジヒドロ−1.3−ベンゾオキサジン化され
た樹脂組成物を得た。
トルエンスルホン酸4gを5リットルの反応釜に仕込
み、80℃で5時間反応させた。冷却、水洗後、水蒸気
蒸留により未反応のm−クレゾールを除去し桐油/m−
クレゾール反応物0.82kgを得た。付加したm−ク
レゾールの重量より水酸基当量は280となる。
80kg(水酸基10mol相当)をアニリン0.56
kg(6mol相当)、ホルマリン0.97kgを用い
実施例1と同様の操作で反応し得る水酸基の66%がジ
ヒドロ−1.3−ベンゾオキサジン化された樹脂を得
た。
ルH、平均分子量557、反応性基当量96を使用)
0.96kg、フェノール4.00kg、p−トルエン
スルホン酸4gを5リットルの反応釜に仕込み、80℃
で5時間反応させた。冷却、水洗後、水蒸気蒸留により
未反応のフェノールを除去し、フェノール変性キシレン
樹脂1.12kgを得た。未反応フェノール残存量から
オキシメチレン基と置換したフェノールは0.31kg
であった。ここから合成したキシレン樹脂の水酸基当量
は340となる。
40kg(水酸基10mol相当)、アニリン0.28
kg(3mol相当)、ホルマリン0.49kgを用い
実施例1と同様の操作で反応し得る水酸基の79%がジ
ヒドロ−1.3−ベンゾオキサジン化された樹脂成物を
得た。
00μm以下に粉砕し、パルプに対して30重量%の割
合で水に分散し、抄紙した。なお、積層板1は実施例1
の樹脂、積層板2は実施例2の樹脂、積層板3は実施例
3の樹脂、積層板4は実施例4の樹脂を用いたものであ
る。得られたシート7枚と、厚さ18μmの銅はく1枚
を重ね、鏡板間にセットして、多段プレスで、温度17
0℃、圧力11MPaで60分間加熱加圧した。
100μm以下に粉砕し、あらかじめ、水溶性メラミン
変性フェノール樹脂で処理したパルプに対して30重量
%の割合で水に分散し、抄紙した。得られたシート7枚
と、厚さ18μmの銅はく1枚を重ね、鏡板間にセット
して、多段プレスで、温度170℃、圧力11MPaで
60分間加熱加圧した。
%パラホルムアルデヒド加えてアルカリ触媒下反応させ
て、レゾール化して、桐油変性率39%の桐油変性フェ
ノール樹脂を得た。この桐油変性フェノール樹脂100
重量部に、テトラブロモビスフェノールAジグリシジル
エーテル25重量部を配合してメチルエチルケトンに溶
解して含浸用ワニスとした。厚さ0.2mmのクラフト
紙に、水溶性メラミン変性フェノール樹脂を、樹脂分が
15重量%となるように塗布乾燥し、次に、前記含浸用
ワニスを樹脂付着量が53重量%になるように含浸乾燥
してプリプレグとした。得られたプリプレグ7枚を接着
剤付銅はく1枚を組み合わせて重ね、温度170℃圧力
8MPaで90分間に加熱加圧して積層板を得た。
熱減量、吸水率及び絶縁抵抗を調べた。結果を表1に示
す。気中耐熱性は、200℃の乾燥機中に保持してふく
れを生ずるまでの時間である。加熱減量は、200℃の
乾燥機中に10分間保持したときの保持前後の重量変化
である。吸水率は、50℃で24時間処理した後、23
℃の水の中に24時間保持したときの保持前後の重量変
化の百分率である。絶縁抵抗率は、銅はくをエッチング
で除去し、煮沸水中で2時間保持した後、中心間隔15
mmで設けた直径5mmの二つの穴に、絶縁抵抗計のテ
ーパーピンを挿入し、直流500Vを1分間印加したと
きの絶縁抵抗計の読みである。
樹脂が硬化するときに低分子量の反応副生物を生成しな
いという特徴を活かし、溶剤を使用しないで成形できる
ため、安全面及び環境衛生上優れている。
Claims (3)
- 【請求項1】 分子中に化1に示す基を2以上有するジ
ヒドロ−1.3−ベンゾオキサジン類を抄きこんだシー
トを、所定枚数重ねて加熱加圧することを特徴とする積
層板の製造方法。 【化1】 式中R1 は、フェニル基、置換フェニル基、メチル基又
はシクロヘキシル基であり、R3 は、水素、メチル基、
エチル基又はフェニル基である。 - 【請求項2】 ジヒドロ−1.3−ベンゾオキサジン
が、フェノール樹脂にホルマリン及び一級アミンを反応
させて得られたジヒドロ−1.3−ベンゾオキサジンで
あることを特徴とする積層板の製造方法。 - 【請求項3】 所定枚数のシートを重ね、その外側に金
属はくを重ねて加熱加圧することを特徴とする請求項1
又は2記載の積層板の製造方法。
Priority Applications (5)
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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| JPH07329090A JPH07329090A (ja) | 1995-12-19 |
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Family
ID=15023022
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3228003B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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|---|---|---|---|---|
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| JP3724047B2 (ja) * | 1996-04-12 | 2005-12-07 | 日立化成工業株式会社 | プリント配線板用積層板 |
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| EP2070984A1 (en) | 2007-12-12 | 2009-06-17 | Hexion Specialty Chemicals Research Belgium S.A. | Epoxy-phenolic resins co-dispersions |
-
1994
- 1994-06-13 JP JP12997394A patent/JP3228003B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
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