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JP3250003U - 溶接ロボット - Google Patents

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JP3250003U
JP3250003U JP2024003998U JP2024003998U JP3250003U JP 3250003 U JP3250003 U JP 3250003U JP 2024003998 U JP2024003998 U JP 2024003998U JP 2024003998 U JP2024003998 U JP 2024003998U JP 3250003 U JP3250003 U JP 3250003U
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torch
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亮 小川
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

Figure 0003250003000001
【課題】簡単な構造で、溶接ワイヤの剛性等に応じた曲げ癖を付与することで、安定した溶接が可能な溶接ロボットを提供する。
【解決手段】溶接ロボット1は、溶接トーチ10と、溶接トーチを支持するマニピュレータ6と、溶接ワイヤを溶接トーチに送り出すワイヤ送給装置4と、溶接ワイヤの送給通路となるコンジットケーブル3aと、を少なくとも備える。コンジットケーブルは、少なくとも一方向から投影した形状が環状の旋回部を少なくとも1つ備え、旋回部は、ケーブル補助具によって形状が保持される。
【選択図】図1

Description

本考案は、溶接ロボットに関する。
従来、アーク溶接用の溶接トーチに設けられるコンタクトチップは、溶接ワイヤを溶接箇所に向けて案内するとともに、溶接ワイヤに給電する通電部品としても機能している。
コンタクトチップに送給される溶接ワイヤは、スプール巻き、又はパック巻きの形態で収納されたものが使用されるため、一般的に曲げ癖がついている。この曲げ癖によって、溶接ワイヤはコンタクトチップの内面に接触し、この接触位置が給電部となる。溶接ワイヤとコンタクトチップが接触する力は、溶接ワイヤの曲げ癖に依存し、溶接ワイヤの剛性、スプール巻き又はパック巻きの形態等の条件によって変化する。溶接ワイヤとコンタクトチップの接触力が小さい場合は、コンタクトチップの摩耗によって、コンタクトチップの開口部が少しでも大きくなると、溶接ワイヤとコンタクトチップ間で接触し難くなる。この場合、給電部の電気抵抗が急激に大きくなることによるコンタクトチップとワイヤの融着(以下、チップ融着ともいう)や、給電部の通電不良によるアーク不安定などが発生し易くなる。
これに対し、特許文献1では、コンタクトチップの内部に溶接ワイヤをコンタクトチップ接触面に押付ける押付手段を設け、その押付力によって溶接ワイヤをコンタクトチップの給電部に強制的に接触させる構成が開示されている。また、特許文献2では、ワイヤ送給装置の内部にワイヤを周回させる円周状経路を設け、ワイヤに対して所定の曲げ癖を付与する構成が開示されている。
特開平10-34311号公報 特開2013-193117号公報
ところで、コンタクトチップは、比較的に製品寿命の短い消耗品であり、コンタクトチップの構造が複雑になると、製造コストが高くなるという問題点がある。また、ワイヤ送給装置に円周状経路を設ける場合も、ワイヤ送給装置の内部構造が複雑となり、ワイヤの剛性等に応じてワイヤに付与する曲げ癖を調整することが難しいという課題がある。
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構造で、溶接ワイヤの剛性等に応じた曲げ癖を付与することで、安定した溶接が可能な溶接ロボットを提供することである。
本考案の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 溶接トーチと、
前記溶接トーチを支持するマニピュレータと、
溶接ワイヤを前記溶接トーチに送り出すワイヤ送給装置と、
前記溶接ワイヤの送給通路となるコンジットケーブルと、
を少なくとも備える溶接ロボットであって、
前記コンジットケーブルは、少なくとも一方向から投影した形状が環状の旋回部を少なくとも1つ備え、
前記旋回部は、ケーブル補助具によって形状が保持される
ことを特徴とする、溶接ロボット。
本考案によれば、簡単な構造で、溶接ワイヤの剛性等に応じた曲げ癖を付与することで、安定した溶接が可能な溶接ロボットを提供することができる。
図1は、本考案の実施形態に係る溶接ロボットを示す概略図である。 図2は、図1に示す溶接ロボットに用いる溶接トーチを示す図である。 図3(a)は、旋回部の拡大図である。図3(b)は、図3(a)の矢印III方向から視た旋回部の拡大図である。 図4は、ターゲット試験結果を示す図である。 図5(a)は、ワイヤAにおける旋回部の曲率半径とワイヤキャストの関係を示す図である。図5(b)は、ワイヤBにおける旋回部の曲率半径とワイヤキャストの関係を示す図である。図5(c)は、ワイヤCにおける旋回部の曲率半径とワイヤキャストの関係を示す図である。 図6(a)は、旋回部のピッチ距離とワイヤキャストの関係を示す図である。図6(b)は、旋回部のピッチ距離とワイヤ跳ね上がりの関係を示す図である。 図7は、本実施形態の変形例に係る溶接ロボットを示す概略図である。
以下、本考案に係る実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1は、本考案の実施形態に係る溶接ロボットを示す概略図である。図2は、図1に示す溶接ロボットに用いる溶接トーチを示す図である。本実施形態では、溶極式ガスシールドアーク溶接法を用いたアーク溶接ロボット(以後、単に、「溶接ロボット」ともいう)を例として説明する。
図1に示すように、溶接ロボット1は、ワイヤパック2と、コンジットケーブル3a,3bと、ワイヤ送給装置4と、溶接電源5と、マニピュレータ6と、ロボット制御装置8、溶接トーチ10とを備えて構成される。
<ワイヤパック>
ワイヤパック2は、図1に示すように、溶接ワイヤWRの供給源であり、所定量の溶接ワイヤWRが格納されるものである。溶接ワイヤWRは、例えば、銅めっきワイヤ、銅めっきなしワイヤ等を用いることができる。なお、本実施形態に係る溶接トーチ10を半自動溶接で用いる場合には、スプールワイヤを用いることができる。
<コンジットケーブル>
コンジットケーブル3a,3bは、図1に示すように、溶接ワイヤWRの送給通路である。コンジットケーブル3aは、一端がワイヤ送給装置4に接続され、他端が溶接トーチ10に接続されている。また、コンジットケーブル3bは、一端がワイヤパック2に接続され、他端がワイヤ送給装置4に接続されている。後述するが、本実施形態に係るコンジットケーブル3aは、旋回部30を備える。
<ワイヤ送給装置>
ワイヤ送給装置4は、溶接ワイヤWRをローラ等により繰り出して、コンジットケーブル3a,3b内を通して溶接トーチ10に送給するものである。溶接ロボット1は、このワイヤ送給装置4を備えることにより、溶接ワイヤWRを溶接トーチ10に自動的に供給することができる。
<溶接電源>
溶接電源5は、溶接電流の供給源であり、ワイヤ送給装置4及び図示しないパワーケーブルを介して溶接トーチ10に溶接電流を供給するものである。
<マニピュレータ>
マニピュレータ6は、溶接トーチ10を支持する多関節ロボットである。このマニピュレータ6は、例えば、離れた場所に設置されたロボット制御装置8を通じて、操作及び制御され、作業者の代わりに溶接作業を行うことができる。
<ロボット制御装置>
ロボット制御装置8は、主にマニピュレータ6の動作を制御する。ロボット制御装置8は、予めマニピュレータ6の動作パターン、溶接開始位置、溶接終了位置、溶接条件、ウィービング動作等を定めた教示データを保持し、マニピュレータ6に対してこれらを指示してマニピュレータ6の動作を制御する。また、ロボット制御装置8は、教示データに従い、溶接作業中の溶接電流、溶接電圧などの溶接条件を溶接電源5に与える。なお、ロボット制御装置8には、マニピュレータ6を動作させるためのプログラムの作成又は表示、教示データの入力等や溶接電源5へ指令する情報の入力などを行うためのコントローラが接続されてもよい。
<溶接トーチ>
溶接トーチ10は、図2に示すように、マニピュレータ6に取り付けられるトーチ銃身14と、トーチ銃身14に取り付けられるコンタクトチップ16と、トーチ銃身14に取り付けられ、コンタクトチップ16を内部に収容する円筒状のノズル15と、を備え、ガスシールドアーク溶接を行うものである。なお、一般に、溶接ワイヤWRを供給するコンジットケーブル、図示しない溶接電流を供給するパワーケーブル、及び図示しないシールドガス格納手段に格納されるシールドガスを供給するホース等、溶接トーチ10に接続されるケーブル類をトーチケーブルというが、図1では、コンジットケーブルのみを示す。
図3(a)は、図1に示すコンジットケーブルの旋回部の拡大図である。図3(b)は、図3(a)の矢印III方向から視た旋回部の拡大図である。図1、図3(a)、(b)に示すように、本実施形態では、コンジットケーブル3aは、1つの旋回部30を備える。特に図3(a)、(b)に示すように、旋回部30は、コンジットケーブル3aの延伸方向に関して、始点31から終点32までの範囲を言う。ここで終点32は、始点31よりも溶接ワイヤWRの送給方向の下流側に位置する。本実施形態では、旋回部30は、コンジットケーブル3aにおいて、始点31から終点32までの範囲が一定の曲げ半径R(以下、曲率半径Rという)で曲げられることで構成される。そして、始点31と終点32とが重なって見える方向(図3(a)の矢印III方向)から視たとき、旋回部30を投影した形状は、円環状である。
なお、コンジットケーブル3a,3bのいずれかが、旋回部30を少なくとも1つ備えていればよく、ワイヤパック2とワイヤ送給装置4とを接続するコンジットケーブル3bに旋回部30を設けてもよい。また、複数の旋回部30を設けてもよい。さらに、旋回部30は少なくとも一方向から投影した形状が環状であればよく、旋回部30を投影した形状は円環状に限られず、楕円状の環状等であってもよい。この場合、旋回部30の曲率半径は、始点31から終点32までの範囲において一定でなくともよく、曲率半径が最小となる部分における曲率半径をRとする。
図3(a)、(b)に示すように、旋回部30は、ケーブル補助具50によって形状が保持される。なお、図1及び後述の図7では、ケーブル補助具50は省略している。本実施形態におけるケーブル補助具50は、2つのリング部材51,51と、1つの棒部材52と、2つのバンド部材53,53と、を有する。リング部材51,51は、コンジットケーブル3aの外周面に嵌合し、それぞれ旋回部30の始点31と終点32に固定される。棒部材52及びバンド部材53,53は、2つのリング部材51,51を接続するための部材であり、棒部材52の長手方向の両端部にはそれぞれ不図示の孔が設けられている。そして、棒部材52とリング部材51とは、棒部材52の孔とリング部材51とをバンド部材53で括ること等によって、互いに固定される。これにより、旋回部30の始点31及び終点32の相対的な位置が固定され、旋回部30の形状が保持される。
本実施形態では、旋回部30は、旋回部30の始点31及び終点32が離れた螺旋状に形成される。すなわち、上述のように、旋回部30の始点31と終点32とは、棒部材52によって一定の距離をもって固定される。そして、旋回部30は、始点31と終点32との間で所定の曲率半径Rをもって曲げられており、棒部材52の長手方向と平行な軸Оを中心軸とする、螺旋状に形成される。ここで、軸Оが向く方向は、矢印IIIに示す方向とも一致する。旋回部30を螺旋状とすることで、溶接ワイヤWRがコンジットケーブル3aを通って送給される際の抵抗(以下、送給抵抗という)が低減される。これにより溶接トーチ10に対して、溶接ワイヤWRを安定して送給しやすくなる。
ケーブル補助具50は、旋回部30の始点31と終点32との間の距離L(以下、ピッチ距離Lともいう)、及び旋回部30の曲率半径Rを任意に変更可能である。本実施形態におけるケーブル補助具50では、棒部材52の長さを変更することで、ピッチ距離Lを変更することができる。また、曲率半径Rは、コンジットケーブル3aにおいて、始点31と終点32との間の延伸方向の長さによって変化する。すなわち、リング部材51,51の固定箇所をコンジットケーブル3aの延伸方向に移動させることで、旋回部30の曲率半径Rを変更することができる。なお、旋回部30のピッチ距離Lを0mmとすることも可能である。この場合、例えば棒部材52を設けず、始点31に位置するリング部材51と終点32に位置するリング部材51とをバンド部材53で直接括る等によって固定する。このときの旋回部30は、螺旋状ではなく、略同一平面に含まれる円形となる。このように、旋回部30におけるピッチ距離Lや曲率半径Rを任意に変更可能な構成とすることで、溶接ワイヤWRの種類等に応じて、送給抵抗の低減と、溶接ワイヤWRへの適切な曲げ癖の付与を両立させることができる。
以上、旋回部30を設けた溶接ロボット1では、溶接ワイヤWRがコンジットケーブル3aを介して溶接トーチ10に送給される際、溶接ワイヤWRが旋回部30を通過することで、一定の曲げ癖が付与される。これにより、溶接ワイヤWRとコンタクトチップ16との接触力が確保される。
また、本実施形態に係る溶接ロボット1では、ケーブル補助具50を用いてコンジットケーブル3aに旋回部30を設けている。これにより、簡単な構造で、溶接ワイヤWRの剛性等に応じた曲げ癖を付与することができ、安定した溶接が可能な溶接ロボット1を提供できる。
なお、本考案は上述の実施形態に限られない。旋回部30を設ける位置や、数は任意に変更可能である。また、ケーブル補助具50は、旋回部30の始点31及び終点32の相対的な位置を固定できればよく、任意の形状や材質のケーブル補助具50を選択できる。例えば、リング部材51,51と棒部材52とを一体としてもよい。また、コンジットケーブル3a,3bにおけるケーブル補助具50の固定箇所は、旋回部30の始点31及び終点32とは異なる場所であってもよい。
[実施例]
以下、実施例に係る溶接ロボット1を用いて溶接ワイヤWRを送給した場合の試験結果について説明する。
まず、ターゲット試験装置について説明する。ワイヤ送給装置4を駆動させると、ワイヤパック2から引き出された溶接ワイヤWRは、コンジットケーブル3a,3b内を進行し、溶接トーチ10のコンタクトチップ16に送出される。
このコンタクトチップ16から送出された溶接ワイヤWRをコンタクトチップ16先端から突出させ、コンタクトチップ16先端から150mmの箇所で、溶接ワイヤWRのX方向及びY方向における座標位置を測定することで、溶接ワイヤWRのターゲット性を試験した。X方向及びY方向とは、コンタクトチップ16が延びる、図1の上下方向に対して垂直の方向である。XY座標位置の測定回数は100回以上であり、溶接ワイヤWRは測定後に毎回、コンタクトチップ16出口で切断した。
本ターゲット試験では、コンジットケーブル3aが時計回りに曲がった旋回部30を有する場合、反時計回りに曲がった旋回部30を有する場合、及び旋回部30を有さない場合における溶接ワイヤWRのターゲット性を試験した。ここで、時計回りとは、図1のワイヤ送給装置4側から溶接トーチ10側を視たときに、旋回部30の始点31から終点32に至る向きが時計回りであることを意味する。反時計回りとは、図1のワイヤ送給装置4側から溶接トーチ10側を視たときに、旋回部30の始点31から終点32に至る向きが反時計回りであることを意味する。また、本試験では、旋回部30のピッチ距離Lは110mm、曲率半径Rは72mmとしている。
図4は、ターゲット試験結果を示す図である。図4に示すように、コンジットケーブル3aが時計回りの旋回部30を有する場合と反時計回りの旋回部30を有する場合とは、旋回部30を有さない場合よりも、溶接ワイヤWRがY方向及びX方向に変位しやすいことが確認された。よって、旋回部30は、時計回りであるか反時計回りであるか、すなわち回転方向によらず、溶接ワイヤWRに対して一定の曲げ癖を付与できるものと考えられる。
また、図4に示す結果では、コンジットケーブル3aが時計回りの旋回部30を有する場合は、反時計回りの旋回部30を有する場合よりも僅かに溶接ワイヤWRの変位が大きいことが確認できる。すなわち、本試験結果においては、時計回りの旋回部30が反時計回りの旋回部30よりも溶接ワイヤWRとコンタクトチップ16との接触力を確保しやすく、僅かに優位であると考えられる。旋回部30の回転方向は、ワイヤパック2に格納された溶接ワイヤWRの回転方向や、溶接ワイヤWRの種類等によって適宜選択され得る。
次に、旋回部30の曲率半径R及びピッチ距離Lと曲げ癖の関係について説明する。図5は、溶接ワイヤの種類(ワイヤA、ワイヤB、ワイヤC)ごとに、旋回部の曲率半径とワイヤキャストの関係を示す図である。図5(a)は、ワイヤAにおける旋回部の曲率半径とワイヤキャストの関係を示す図である。図5(b)は、ワイヤBにおける旋回部の曲率半径とワイヤキャストの関係を示す図である。図5(c)は、ワイヤCにおける旋回部の曲率半径とワイヤキャストの関係を示す図である。なお、ワイヤAとBは汎用的な溶接ワイヤであり、JIS規格における種類が異なるものである。具体的には、ワイヤAは、JIS Z 3312:2009においてYGW11と規定される種類のワイヤであり、ワイヤBは、YGW18と規定される種類のワイヤである。また、ワイヤCは、JIS規格においてワイヤAと同じ種類であるが、ワイヤAよりも剛性が高いものである。旋回部30の曲率半径Rとワイヤキャストの関係を調べる際は、同一長さのコンジットケーブルを用いているため、旋回部30のピッチ距離Lは曲率半径Rごとに、コンジットケーブルが自然な形に収まる距離としている。本実施形態において、旋回部30のピッチ距離Lは14mmから345mmとした。なお、ワイヤキャストとは、一定の曲げ癖を付与した溶接ワイヤWRを水平面に載置した際に、溶接ワイヤWRが形成する円形における半径のことであり、曲げ癖の程度を表す。
図5(a)、(b)に示すように、ワイヤA、ワイヤBにおいては、旋回部30の曲率半径Rが150mmとなると、ワイヤキャストは1000mm程度で頭打ちとなっている。通常、ワイヤA、ワイヤBにおいて、コンジットケーブル3aに旋回部30を設けず、曲げ癖を付与しない場合のワイヤキャストは、1000mm程度となる。すなわち、コンジットケーブル3aに旋回部30を設け、曲率半径Rを150mm以下の範囲とすることで、ワイヤキャストを1000mm未満に抑えることができ、ワイヤA、ワイヤBに対して曲げ癖を付与できるものと考えられる。また、図5(c)によれば、ワイヤCにおいても、曲率半径Rが150mm以下の範囲では、コンジットケーブル3aに旋回部30を設けない場合と比較して、ワイヤキャストが小さくなっている。したがって、ワイヤCにおいても、旋回部30の曲率半径Rを150mm以下の範囲とすることは有効であると考えられる。
ここで、溶接ワイヤWRの送給抵抗を抑える観点では、ワイヤキャストは350mm以上であることが好ましい。例えば、ワイヤキャストが350mmより小さいと、送給抵抗が大きくなりチップ融着や、アーク不安定が発生する虞がある。上記より、送給抵抗を抑えつつ、溶接ワイヤWRに曲げ癖を付与するためには、旋回部30の曲率半径Rは、50mm以上150mm以下であることが好ましい。
また、溶接ワイヤWRとコンタクトチップ16との間で、より安定した接触力を確保する上では、ワイヤキャストが650mm以下であることがより好ましい。例えば、ワイヤキャストが650mmより大きいと、通電不良が発生し、チップ融着やアーク不安定が発生する虞がある。すなわち、旋回部30の曲率半径Rは50mm以上75mm以下であることがより好ましく、50mm以上65mm以下であることが更に好ましい。
図6(a)は、旋回部のピッチ距離とワイヤキャストの関係を示す図である。旋回部30のピッチ距離Lとワイヤキャストの関係を調べるにあたっては、旋回部30の曲率半径Rは75mmとした。図6(a)に示すように、旋回部30のピッチ距離Lが170mm以下であるとき、ワイヤキャストは650mm以下となっており、溶接ワイヤWRに対して適切な曲げ癖を付与できていることが確認できる。
また、図6(b)は、旋回部のピッチ距離とワイヤ跳ね上がりの関係を示す図である。ここでワイヤ跳ね上がりとは、溶接ワイヤWRを水平面に載置した際に、溶接ワイヤWRの端部が鉛直方向上向きに跳ね上がる高さのことである。なお、ここで鉛直方向上向きとは、重力方向と反対向きであることを指す。ワイヤ跳ね上がりは、溶接ワイヤWRの捩じれの大きさを表す指標でもある。したがって、ワイヤ跳ね上がりが小さいほど、溶接ワイヤWRとコンタクトチップ16との接触位置が安定し、安定した給電を行うことができる。図6(b)に示すように、溶接ワイヤWRのワイヤ跳ね上がりを抑える観点では、旋回部30のピッチ距離Lは、旋回部30のピッチ距離Lが40mm以上170mm以下であることが好ましい。また、40mm以上120mm以下であることがさらに好ましい。
図7は、本実施形態の変形例に係る溶接ロボットを示す概略図である。上述の実施形態に係る溶接ロボット1は、溶接ワイヤWRのみを溶接トーチ10に供給するコンジットケーブル3aと、溶接電流などを供給するための、別のトーチケーブル(不図示)とを備えた、所謂、二線式であった。一方、図7に示す変形例のように、溶接ワイヤWR、溶接電流、及びシールドガスの送給通路を一束とした一線式のトーチケーブル3cを用いてもよい。この場合、旋回部30は、溶接ワイヤWR、溶接電流、及びシールドガスの送給通路が合流するジョイント9と、ワイヤ送給装置4との間に位置した、溶接ワイヤWR専用のコンジットケーブル3dに設けられる。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 溶接トーチと、
前記溶接トーチを支持するマニピュレータと、
溶接ワイヤを前記溶接トーチに送り出すワイヤ送給装置と、
前記溶接ワイヤの送給通路となるコンジットケーブルと、
を少なくとも備える溶接ロボットであって、
前記コンジットケーブルは、少なくとも一方向から投影した形状が環状の旋回部を少なくとも1つ備え、
前記旋回部は、ケーブル補助具によって形状が保持される
ことを特徴とする、溶接ロボット。
この構成によれば、簡単な構造で、溶接ワイヤに一定の曲げ癖を付与し、溶接ワイヤと溶接トーチ内部のコンタクトチップとの接触を安定させることができ、安定した溶接が可能なる。
(2)前記ケーブル補助具は、前記旋回部の始点と終点との間の距離、及び前記旋回部の曲率半径を任意に変更可能である
ことを特徴とする、(1)に記載の溶接ロボット。
この構成によれば、溶接ワイヤの送給抵抗を低減しつつ、ワイヤの種類等応じた適切な曲げ癖を付与することができる。
(3) 前記旋回部は、前記旋回部の始点と終点とが離れた螺旋状に形成される
ことを特徴とする、(1)又は(2)に記載の溶接ロボット。
この構成によれば、溶接ワイヤの送給抵抗を低減することができる。
(4) 前記旋回部の曲率半径は、50mm以上150mm以下である
ことを特徴とする、(1)から(3)のいずれか1つに記載の溶接ロボット。
この構成によれば、溶接ワイヤに適切な曲げ癖を付与することができ、溶接ワイヤとコンタクトチップとの接触が安定する。
(5) 前記旋回部の始点と終点との間の距離は、40mm以上170mm以下である
ことを特徴とする、(1)から(4)のいずれか1つに記載の溶接ロボット。
この構成によれば、溶接ワイヤに適切な曲げ癖を付与することができ、溶接ワイヤとコンタクトチップとの接触が安定する。
1 溶接ロボット
2 ワイヤパック
3a,3b,3d コンジットケーブル
3c トーチケーブル
4 ワイヤ送給装置
5 溶接電源
6 マニピュレータ
8 ロボット制御装置
9 ジョイント
10 溶接トーチ
14 トーチ銃身
15 ノズル
16 コンタクトチップ
30 旋回部
31 始点
32 終点
50 ケーブル補助具
51 リング部材
52 棒部材
53 バンド部材

Claims (5)

  1. 溶接トーチと、
    前記溶接トーチを支持するマニピュレータと、
    溶接ワイヤを前記溶接トーチに送り出すワイヤ送給装置と、
    前記溶接ワイヤの送給通路となるコンジットケーブルと、
    を少なくとも備える溶接ロボットであって、
    前記コンジットケーブルは、少なくとも一方向から投影した形状が環状の旋回部を少なくとも1つ備え、
    前記旋回部は、ケーブル補助具によって形状が保持される
    ことを特徴とする、溶接ロボット。
  2. 前記ケーブル補助具は、前記旋回部の始点と終点との間の距離、及び前記旋回部の曲率半径を任意に変更可能である
    ことを特徴とする、請求項1に記載の溶接ロボット。
  3. 前記旋回部は、前記旋回部の始点と終点とが離れた螺旋状に形成される
    ことを特徴とする、請求項2に記載の溶接ロボット。
  4. 前記旋回部の曲率半径は、50mm以上150mm以下である
    ことを特徴とする、請求項3に記載の溶接ロボット。
  5. 前記旋回部の始点と終点との間の距離は、40mm以上170mm以下である
    ことを特徴とする、請求項3又は4に記載の溶接ロボット。
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