JP3118947B2 - 熱可塑性グラフト共重合体組成物 - Google Patents
熱可塑性グラフト共重合体組成物Info
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Description
して用いることのできる熱可塑性グラフト共重合体組成
物に関する。さらに詳しくは耐熱老化性の改善された熱
可塑性グラフト共重合体組成物に関する。
ラストマー(以下TPEと略すことがある)はソフトセ
グメントとハードセグメントのブロック共重合体からな
るTPEおよびエラストマーアロイと称される部分架橋
ゴムとそれと相分離したプラスチックからなるTPEに
大別される。前者としてはポリテトラメチレングリコー
ルの脂肪族ポリエーテル部分とポリエチレンテレフタレ
ートのようなポリエステル部分とからなるポリエステル
エラストマーと称されるブロック共重合体や、脂肪族ポ
リエーテル部分とポリドデカノラクタム等のポリアミド
部分からなるポリアミドエラストマーと称されるブロッ
ク共重合体が知られている。また、後者としてはポリプ
ロピレンとエチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体
のアロイにおいて動的加硫したエラストマーアロイ等が
知られている。
セグメントのブロック共重合体からなるTPEはショア
ーD硬度で約40以上の比較的硬いエラストマーしかで
きず、またこれらTPEはそれほど高い耐熱性を有して
いるわけではない。またエラストマーアロイはショアー
A硬度で30程度の柔らかいTPEまで作ることが可能
であるが、耐熱性が優れないのが実状である。
33号明細書にはメソーゲン基として芳香族オリゴエス
テルを有する共重合体、すなわちアクリル樹脂またはポ
リエステル樹脂に芳香族オリゴマーを共有結合させた共
重合体をコーティング用のポリマー溶液とすることが開
示されており、硬度の高い被膜ができることを特徴とし
ている。
鎖としてガラス転移温度が10℃以下のポリマーであ
り、側鎖として流動温度が100℃以上の芳香族オリゴ
マーである熱可塑性グラフト共重合体が開示されてお
り、耐熱性の高い熱可塑性エラストマーができることを
特徴としている。
性特に耐熱老化性の優れた熱可塑性エラストマーとして
有用な熱可塑性グラフト共重合体組成物を提供するもの
である。
本発明者らは鋭意研究の結果、アクリル酸アルキルエス
テル、エチレンおよびこれらと共重合が可能な不飽和単
量体を共重合して得られるガラス転移温度が10℃以下
のポリマーに、特定の芳香族オリゴマーがグラフト共重
合された熱可塑性グラフト共重合体と少なくとも1種の
アリールアミン化合物の特定量からなる熱可塑性グラフ
ト共重合体組成物が耐熱老化性の優れた熱可塑性エラス
トマーであることを見出し、本発明を完成させるに至っ
た。
ステル、エチレンおよびこれらと共重合が可能であり、
エポキシ基、カルボキシル基、水酸基またはオキサゾリ
ン基を有する不飽和単量体を共重合して得られるガラス
転移温度が10℃以下のポリマーに、下記で定義された
流動温度が100℃以上であり、該不飽和単量体と反応
し得るカルボキシル基、水酸基、チオール基、酸無水物
基またはエポキシ基を有する芳香族オリゴマーがグラフ
ト共重合された熱可塑性グラフト共重合体100重量部
と芳香族二級または三級アミン化合物0.1〜6重量部
とからなる熱可塑性グラフト共重合体組成物に関するも
のである。
し100kg/cm2 の荷重において内径1mm、長さ
10mmのノズルより押し出したときに、加熱溶融体の
溶融粘度が48000ポイズを示す温度。
る主鎖ポリマーはアクリル酸アルキルエステル、エチレ
ンおよびこれらと共重合可能な不飽和単量体を共重合し
て得られるポリマーであり、そのガラス転移温度が10
℃以下、好ましくは0℃以下、特に好ましくは−10℃
以下である。ここで言うガラス転移温度とは示差走査熱
量計(DSC)において10℃/分の昇温速度で吸熱が
観測される2次転移点である。該ポリマーのガラス転移
温度(以下Tgと略すことがある。)が10℃を越える
と常温以上の使用温度範囲において本発明の熱可塑性グ
ラフト共重合体組成物がゴム弾性を示さなくなるため好
ましくない。
としてのアクリル酸アルキルエステルとしてはアクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−プロピ
ル、アクリル酸−n−ブチルが好適に挙げられる。中で
もアクリル酸メチルおよびアクリル酸エチルが特に好ま
しい。
チレンと共重合可能な不飽和単量体としては後述する流
動温度が100℃以上の芳香族オリゴマーと反応させる
に好適な分子内に官能基を有する不飽和単量体が好まし
い。
シジル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸モノアルキルエステル、メタクリル酸
−2−ヒドロキシエチル、2−ビニル置換−2−オキサ
ゾリン等の分子内にエポキシ基、カルボキシル基、水酸
基、オキサゾリン基を有する不飽和単量体が好適に挙げ
られる。中でもメタクリル酸グリシジル、マレイン酸モ
ノアルキルエステルが好適に用いられる。
チレンおよび不飽和単量体を構成成分とする共重合体は
通常よく知られたラジカル重合により得ることができ
る。
を構成する、流動温度が100℃以上の芳香族オリゴマ
ーとは主骨格にベンゼン環を有するオリゴマーであり、
好ましくは一般式化1で表される構造単位を50重量%
以上、好ましくは60重量%以上、さらに好ましくは9
0重量%以上含むオリゴマーである。
Oを含む構造単位とSを含む構造単位を同時に含んでも
よい。Arは一般式化2、化3、化4から選ばれる。
数1〜3のアルキル基およびフェニル基から選ばれる。
p、qはそれぞれ独立に0〜2の整数である。)
好ましくは3〜8、さらに好ましくは4〜7である。該
オリゴマーは数平均分子量が300〜1500の範囲で
あることが好ましく、さらに好ましくは400〜100
0の範囲である。数平均分子量が300未満であると該
オリゴマーの熱安定性が低くなり、また流動温度が著し
く低下し得られるグラフト共重合体の耐熱性が低下する
ために好ましくなく、また数平均分子量が1500を越
えると、流動温度が該オリゴマーの熱分解温度に近くな
り、得られるグラフト共重合体の成形性が悪くなるため
好ましくない。
はカルボキシル基であるものが好ましい。該ヒドロキシ
アリールカルボン酸オリゴマーは、ヒドロキシアリール
カルボン酸、および場合によってはそれと少量の共重合
可能なモノマー、例えば炭素数2〜6のヒドロキシアル
キルカルボン酸、アミノアルキルカルボン酸、アミノア
リールカルボン酸、単官能のフェノール化合物、カルボ
ン酸化合物、アミノ化合物等を原料として重縮合体を生
成する方法であれば公知の方法で製造できるが、次の方
法により製造することが好ましい。
に無水酢酸、アセチルクロライド等のアセチル化剤を添
加、加熱、撹拌することによりアセトキシアリールカル
ボン酸等を得る。上記反応において、無水酢酸でヒドロ
キシアリールカルボン酸等をアセチル化する場合、その
反応は100℃以上で15分以上行うことにより、また
アセチルクロライドによる反応においては室温以上で3
0分以上行うことによりアセチル化が達成される。いず
れの反応においても無水酢酸、アセチルクロライドは反
応させるべき水酸基モル数に対して過剰に、好ましくは
1.1倍程度加えることが好ましい。アセチル化が終了
した後、系内を昇温、撹拌しながら脱酢酸することによ
り重縮合反応を進行させる。系内の温度は好ましくは2
00℃以上にする必要がある。数平均分子量はヒドロキ
シアリールカルボン酸等のように2官能の化合物を出発
原料とした場合には留去する酢酸の量により制御可能で
あり目的とする重合度に制御するためには、仕込んだヒ
ドロキシアリールカルボン酸等のモノマーの量と留去す
べき酢酸量の計算をすることが必要である。ヒドロキシ
アリールカルボン酸と単官能のフェノール化合物、カル
ボン酸化合物等を出発原料とした場合にはヒドロキシア
リールカルボン酸と単官能の化合物のモル比で数平均重
合度が決定される。なお、メルカプトアリールカルボン
酸も前記に準じて製造できる。
的な性質を制御するために、ヒドロキシアルキルカルボ
ン酸、アミノアルキルカルボン酸、アミノアリールカル
ボン酸等の単量体が重縮合された構造および単官能のカ
ルボン酸化合物、フェノール化合物、およびアミノ化合
物が縮合された構造単位をオリゴマーの片末端に縮合さ
れた構造を含んでよい。
安定性を向上させる目的からメタノール、エタノール、
アセトン等の溶媒で洗浄しモノマー、ダイマーを除去す
ることが好ましい。
は、用いた主鎖ポリマーのガラス転移温度以上でゴム弾
性を示す熱可塑性エラストマーとしての使用が可能であ
る。該グラフト共重合体は単独、または該グラフト共重
合体と該グラフト共重合体を構成する主鎖ポリマーと同
一もしくは異種の、Tgが10℃以下のポリマーおよび
/または該グラフト共重合体の側鎖オリゴマーと同一の
化合物との混合物において熱可塑性エラストマーとして
の性質を示す。
ポリマーは全ポリマーのうち50重量%以上99重量%
以下、好ましくは65重量%以上97重量%以下であ
る。Tgが10℃以下のポリマーが全ポリマーの50重
量%未満では、得られるグラフト共重合体が室温以上の
温度範囲においてゴム弾性を示しにくくなるため好まし
くなく、99重量%を越えると側鎖の芳香族オリゴマー
が形成する物理架橋点が少なくなり、室温においてすら
はなはだしく塑性変形を起こすため好ましくない。
造する方法としては、先に述べたエポキシ基、カルボキ
シル基、水酸基、オキサゾリン基等の反応性官能基を有
するガラス転移温度が10℃以下のアクリル酸アルキル
エステル・エチレン系共重合体と該ポリマーの官能基と
反応し得る官能基を片末端にのみ有する流動温度が10
0℃以上の芳香族オリゴマーを反応させる方法が挙げら
れる。
エステル・エチレン系共重合体に含まれる官能基と反応
させる芳香族オリゴマーの片末端の官能基としては、カ
ルボキシル基、水酸基、チオール基、酸無水物基、エポ
キシ基等が挙げられる。主鎖ポリマーの反応性官能基
と、側鎖の、主鎖の反応性官能基と反応しうる官能基と
の組み合わせは本発明の目的を損なわない範囲で、適宜
選択することができる。
合体を製造する方法としては、ガラス転移温度が10℃
以下でかつカルボキシル基と反応しうる官能基を有する
アクリル酸アルキルエステル・エチレン系共重合体と流
動温度が100℃以上で片末端にカルボキシル基を有す
る芳香族オリゴマーとを反応させる方法が挙げられる。
カルボキシル基と反応しうる官能基としてはエポキシ
基、オキサゾリン基が好適に挙げられる。特に好ましく
はエポキシ基が挙げられる。
片末端にカルボキシル基を有する芳香族オリゴマーは好
ましくは一般式化5で表されるものである。
Oを含む構造単位とSを含む構造単位を同時に含んでも
よい。R20は炭素数5以上のアルキル基または炭素数6
以上のアリール基もしくはアラルキル基であり、Arは
一般式化2、化3、化4から選ばれる。)
ドロキシカルボン酸を共重合して用いることも可能であ
る。上に示した片末端にカルボキシル基を有する芳香族
オリゴマーの数平均分子量は300〜1500の範囲で
あることが好ましく、数平均重合度(n)は2〜10、
好ましくは3〜8、さらに好ましくは4〜7である。
族オリゴマーは、炭素数5以上、好ましくは5〜20の
アルキル基または炭素数6以上、好ましくは6〜15の
アリール基を有するモノカルボン酸とヒドロキシアリー
ルカルボン酸と必要に応じ炭素数2〜6のヒドロキシカ
ルボン酸の混合物を、先に述べた主としてヒドロキシア
リールカルボン酸重合体の製造方法と同様にして、無水
酢酸もしくはアセチルクロライドによりアセチル化した
後、脱酢酸することにより、重縮合体を得ることができ
る。なお、ヒドロキシアリールカルボン酸の一部もしく
は全部をメルカプトアリールカルボン酸に置き換えて合
成する場合も、前記に準じて製造できる。この反応では
モノカルボン酸とヒドロキシカルボン酸のモル比により
数平均分子量が決定される。
する芳香族オリゴマーは先に述べたことと同様にメタノ
ール、エタノール、アセトン等の溶媒で洗浄することが
好ましい。
の片末端に酸無水物基を有する芳香族オリゴマーは、好
ましくは一般式化6で表される。
Oを含む構造単位とSを含む構造単位を同時に含んでも
よい。R30が一般式化10
素数6〜20のアリール基から選ばれ、R40が一般式化
11
〜20のアリール基から選ばれる。Arは、一般式化
2、化3、化4から選ばれる。nは数平均で2〜10、
好ましくは3〜8、さらに好ましくは4〜7がよい。)
物基を有する芳香族オリゴマーは、無水トリメリット酸
もしくは4−アセトキシフタル酸無水物とアセトキシア
リールカルボン酸をモル比で1/1〜1/10の割合で
混合し縮合することによって得ることができる。なお、
一般式化6でXがSの場合もこれに準じて製造できる。
ルボン酸は炭素数が7以上、好ましくは7〜20のヒド
ロキシアリールカルボン酸をアセチル化したものが挙げ
られる。具体的には、一般式化7、化8、化9で表され
るものが挙げられる。
炭素数1〜3のアルキル基、およびフェニル基から選ば
れる。p、qはそれぞれ独立に0〜2の整数である。)
これらの中ではパラアセトキシ安息香酸が好適に用いら
れる。
芳香族オリゴマーは無水トリメリット酸もしくは4−ア
セトキシフタル酸無水物とアセトキシアリールカルボン
酸の混合物を脱酢酸することにより得ることができる。
ルボン酸は前記と同様にしてヒドロキシアリールカルボ
ン酸を無水酢酸もしくはアセチルクロライドによりアセ
チル化することにより得られる。アセチル化終了後、系
内に無水トリメリット酸または4−アセトキシフタル酸
無水物を混合し系内を昇温、撹拌しながら脱酢酸するこ
とにより重縮合反応を進行させる。系内の温度は好まし
くは200℃以上にする必要がある。
セトン、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリドン、
クロロホルム等より選ばれた溶媒により洗浄することが
好ましい。
片末端に水酸基を有する芳香族オリゴマーは好ましくは
一般式化10で表されるものである。
Oを含む構造単位とSを含む構造単位を同時に含んでも
よい。Arは一般式化2、化3、化4から選ばれる。n
は数平均で2〜10、好ましくは3〜8、さらに好まし
くは4〜7がよい。)
は、ヒドロキシアリールカルボン酸のフェニルエステル
化合物を加熱、撹拌し脱フェノールすることにより得る
ことができる。この反応ではフェノールの留去量により
重合度が決定される。またヒドロキシアリールカルボン
酸のフェニルエステル化合物はヒドロキシアリールカル
ボン酸と酢酸フェニルを加熱、撹拌し脱酢酸することに
より得ることができる。ヒドロキシアリールカルボン酸
のフェニルエステル化合物としてはパラヒドロキシ安息
香酸フェニルが好適に用いられる。
ノール、エタノール、アセトン等の溶媒で洗浄すること
が好ましい。
以下でかつ反応させる片末端に官能基を有する芳香族オ
リゴマーと反応しうる官能基を有するアクリル酸アルキ
ルエステル・エチレン系共重合体と流動温度が100℃
以上の片末端に反応性の官能基を有する芳香族オリゴマ
ーを反応させることにより得ることができる。反応方法
は特に限定されるものではないが、好ましくは溶融混練
により反応させる方法が好ましい。
を有する芳香族オリゴマーの流動温度以上で、Tgが1
0℃以下の該共重合体と該芳香族オリゴマーを通常の混
練機、例えばバンバリーミキサー、一軸押出機、二軸押
出機、ロール、ニーダー等の高温でせん断力をかけられ
るものであればどのような装置を用いてもかまわない。
ゴマーの流動温度以上であり、また用いるTgが10℃
以下の該重合体および用いた芳香族オリゴマーの熱分解
温度以下であることが好ましい。反応温度が用いた芳香
族オリゴマーの流動温度未満では、該芳香族オリゴマー
の官能基とTgが10℃以下の該重合体の官能基が反応
しにくく、目的とするグラフト共重合体が得られにくい
ので好ましくなく、Tgが10℃以下の該重合体もしく
は該芳香族オリゴマーの熱分解温度を越えると、混練反
応中に該重合体の分解が著しく分子量の低下等の悪影響
があるため好ましくない。
範囲内で温度が高いほうが好ましく、反応時間は長いほ
うが好ましい。更にエポキシ基が反応に関与した反応に
おいてはグラフト反応促進のためにトリフェニルフォス
フィン、トリパラトリルフォスフィン等のフォスフィン
系触媒等を添加することが好ましい。
ては、p−フェニレンジアミン誘導体、ケトン・アミン
縮合物、ナフチルアミン類、ジフェニルアミン誘導体が
挙げられる。
N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,
N’−ジナフチル−p−フェニレンジアミン、N,N’
−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N−イソプロ
ピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,
N’−ジアリル−p−フェニレンジアミン、N−(1,
3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレ
ンジアミン、N,N’−ジ(1,4−ジメチルペンチ
ル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ(1−エ
チル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン
が挙げられる。ケトン・アミン縮合物としては、2,
2,4−トリメチル−1,3−ジヒドロキノリンの重合
物、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−
ジヒドロキノリン、アセトンとジフェニルアミンの縮合
物、アセトンとN−フェニル−2−ナフチルアミンの縮
合物が挙げられる。
−1−ナフチルアミンが挙げられる。
ル化ジフェニルアミン、4,4’−ジメトキシジフェニ
ルアミン、4,4’−(α,α’−ジメチルベンジル)
ジフェニルアミンが挙げられる。
は複数を併用して用いることができる。中でも4,4−
(α,α’−シメチルベンジル)ジフェニルアミンを用
いることが好ましい。
グラフト共重合体100重量部に対し合計で0.1〜6
重量部、好ましくは0.5〜5重量部添加することが好
ましい。アリールアミン化合物が0.1重量部未満では
耐熱老化性の向上があまり見られないため好ましくな
く、6重量部を越えると時間の経過とともにブルームを
おこしやすくなるため好ましくない。
合体とアリールアミン化合物とからなる熱可塑性グラフ
ト共重合体組成物は、カーボンブラック、シリカ、炭酸
カルシウム、マイカ、ケイソウ土、亜鉛華、塩基性炭酸
マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、二酸化チタン、タ
ルク、ガラス繊維等の充填剤、可塑剤、着色剤、紫外線
吸収剤、難燃剤、耐油性向上剤、スコーチ防止剤および
粘着付与剤等を適宜任意に配合して用いることができ
る。
ラフト共重合体を製造するグラフト反応の前、グラフト
反応中、グラフト反応終了後何れにおいておこなっても
よい。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、各物性の測定条件は次の通りである。
張試験機テンシロンEM−500型を用い、ASTM
D−638に準じ測定を行った。
歪圧縮試験器を用い、JIS K−6301に準じ測定
を行った。条件は100℃、70時間で測定を行った。
アー硬度計を用いASTM D−2240に準じ測定を
行った。ただしサンプルの厚みは4.2mmであり、イ
ンターバルは15秒で測定を行った。
製メルトインデクサーにより、260℃、10kg荷重
の条件で測定した。
法に準じて、エチレン・メチルアクリレート・グリシジ
ルメタクリレート三元共重合体(エチレン/メチルアク
リレート・グリシジルメタクリレート=38.7/59
/2.3(重量比)、190℃、2.16kg荷重にお
けるMI=8.7g/10分)を得た。このポリマーの
ガラス転移温度を島津製作所製スタンドアロン型示差走
査熱量計DSC−50型にて窒素雰囲気下、10℃/分
の昇温速度で測定した。得られた図から常法に従い、吸
熱開始温度を接線法により求めガラス転移温度とした。
ガラス転移温度は−31.5℃であった。またこのポリ
マーの加熱減量曲線を、島津製作所製スタンドアロン型
熱重量測定装置TGA−50にて窒素雰囲気下、10℃
/分の昇温速度で測定した。この測定により、このポリ
マーは350℃付近まで減量が見られず熱的に安定であ
ることがわかった。
族オリゴマーを以下のようにして合成した。2リットル
のセパラブルフラスコにイカリ型撹拌翼、三方コック、
ジムロート冷却管を取り付け、安息香酸1.4モル(1
70.8g)、パラヒドロキシ安息香酸5.6モル(7
72.8g)、無水酢酸6.2モル(633g)を仕込
んだ。セパラブルフラスコの上下のパッキンにはテフロ
ンシートを切り抜いたものを用いた。イカリ型撹拌翼を
80rpmで回転させ、三方コックより窒素を導入し系
内を窒素雰囲気とし、ジムロート冷却管に冷却水を流し
た状態で、セパラブルフラスコを油浴に入れ、油浴を1
60℃に昇温した。油浴を160℃に保持した状態で無
水酢酸を還流させながら2時間アセチル化の反応を行っ
た。アセチル化反応終了後ジムロート冷却管をビグロ−
管にリービッヒ冷却管を取り付けたものに素早く取り替
え、油浴を280℃に昇温した。160℃から280℃
まで昇温するために要した時間は約50分であった。そ
の後280℃に油浴の温度を保持し系内より留出する酢
酸および無水酢酸をリービッヒ冷却管より回収した。酢
酸等の回収はビグロー管にリービッヒ冷却管に取り替え
た後より行い、約3時間で731gの酢酸等が回収され
重縮合が完結した。重縮合終了後芳香族オリゴマーを取
り出し、粉砕機により1mm以下の粒子径に粉砕した。
たところ192℃であった。次にこの芳香族オリゴマー
の加熱減量を先のTGA−50型の装置を用い窒素雰囲
気下にて10℃/分の昇温速度で測定した。これからこ
の芳香族オリゴマーは280℃付近まで安定であること
がわかった。また、該芳香族オリゴマーは溶融時に光学
異方性を示した。次にこの芳香族オリゴマーの数平均重
合度を特開平4−11657号公報の実施例1に記載の
化学分解法に準じて分析測定したところ下記一般式化1
1でn=4.9であった。
ート・グリシジルメタクリレート3元共重合体、片末端
にカルボン酸を有する上記一般式で表される数平均重合
度4.9の芳香族オリゴマー、およびトリパラトリルフ
ォスフィン(北興化学工業製)を、エチレン・メチルア
クリレート・グリシジルメタクリレート3元共重合体/
上記芳香族オリゴマー/トリパラトリルフォスフィン=
80/20/0.5(=320g/80g/2.0g)
の重量比で東洋精機製作所製ラボプラストミル100R
−100型にB−600形のミキサーとR−500形用
のローラー形ブレードを装着し設定温度120℃、ブレ
ード回転数50rpmにて5分間プリブレンドを行い、
これを10mm角程度に裁断したものを準備した。次に
このプリブレンドしたものを池貝鉄工製30mm2軸押
出機PCM−30にシリンダー温度280℃、スクリュ
ー回転数200rpmの条件下7〜8kg/時間の供給
速度で供給し2軸押出機内でグラフト反応を行った。こ
の時、2軸押出機内の滞留時間は約40秒であった。得
られたグラフト共重合体のMI(260℃、10kg荷
重)は51g/10分であり、そのプレス成形体の圧縮
永久歪(100℃、70時間)は57%であった。また
得られたグラフト共重合体のグラフト効率(=エポキシ
基の反応度)を特開平4−11657号公報の実施例1
に記載の方法に準じて化学分解し高速液体クロマトグラ
フィーにより分析、計算したところ88%であった。
1〜3に示す安定剤を東洋精機製作所製ラボプラストミ
ル20R−20型にR−60形のミキサーおよびブレー
ドとしてローラー形のものを装着し250℃にて100
rpmで5分間溶融混練を行い熱可塑性グラフト共重合
体組成物を得た。このようにして得た各種グラフト共重
合体組成物を280℃にて120mm×120mm×
2.1mmのプレスシートを作成し、このプレスシート
より各種物性測定用の試験片を切りとりエアーオーブン
中で表1〜3に示す温度、期間の熱老化試験を行った
後、引っ張り試験および硬度の測定を行った。結果を表
1〜3に示す。
安定剤を実施例1と同じ混練装置を用い、240℃にて
100rpmで2分間溶融混練を行ない熱可塑性グラフ
ト共重合体組成物を得た。得られた各種グラフト共重合
体組成物を実施例1と同様にプレス成形し同様な評価を
行なった。結果を表4に示す。
物は、溶融成形が可能であり、またゴム弾性体としての
挙動を示し熱可塑性エラストマーとして極めて有用であ
り、特定のアリールアミン化合物を配合することにより
極めて耐熱老化性が向上し、実用に供した場合、長期に
わたりゴム的な性質を示すことが期待される。従って、
オイルクーラーホース、エアーダクト、パワーステアリ
ングホース、コントロールホース、オイルリターンホー
ス、耐熱ホースなどの各種ホース材、各種のオイルシー
ル、O−リング、パッキン、ガスケット、などのシール
材の他、各種ダイヤフラム、ゴム板、ベルト、オイルレ
ベルゲ−ジ、ホースマスキング、遮音材等極めて応用範
囲が広く有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】アクリル酸アルキルエステル、エチレンお
よびこれらと共重合が可能であり、エポキシ基、カルボ
キシル基、水酸基またはオキサゾリン基を有する不飽和
単量体を共重合して得られるガラス転移温度が10℃以
下のポリマーに、下記で定義された流動温度が100℃
以上であり、該不飽和単量体と反応し得るカルボキシル
基、水酸基、チオール基、酸無水物基またはエポキシ基
を有する芳香族オリゴマーがグラフト共重合された熱可
塑性グラフト共重合体100重量部と芳香族二級または
三級アミン化合物0.1〜6重量部とからなる熱可塑性
グラフト共重合体組成物。 流動温度:4℃/分の昇温速度で加熱溶融し100kg
/cm2の荷重において内径1mm、長さ10mmのノ
ズルより押し出したときに、加熱溶融体の溶融粘度が4
8000ポイズを示す温度。
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